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三菱電機 6503

品質不正からの回復とFA・防衛特需で大きく再評価された。利益で測ると、本質価値は今の値段を1割弱下回る(適正)

やや割安
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)5,735 円11.74 兆円10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)4,881 円9.99 兆円差 +17.5%
10 年後から見ると やや割安 価値 5,735 円11.74 兆円 · 差 +17.5% · 期待の年率 +7.5%
期待の年率リターン(10 年)+7.5%資本コスト比 +1.0 pt
推定の資本コスト6.5%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3%・10 年国債 3%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 6.5% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

三菱電機はライフ(空調・家電、ビルシステム)、インダストリー・モビリティ(FA、自動車機器)、インフラ(電力システム、社会システム、防衛・宇宙)、半導体・デバイスの4本柱からなる総合電機で、2026年3月期は売上5兆8,947億円・営業利益4,330億円・純利益4,078億円と4期連続で過去最高益を更新した。FAはAI関連半導体・サーバー向け設備投資とスマートフォン・工作機械の需要回復で受注が上向き、防衛・宇宙は日本の防衛費拡大を背景に受注が急増(2025年度4,214億円、27年3月期に5,600億円の計画)、電力インフラはAIデータセンター向け変圧器需要の追い風を受けている。一方で2021年に発覚した品質不正(累計197件)からの組織風土改革は続いており、2025年4月に専門部署「カルチャー変革室」を設置した段階にある。

2026年5月発表の新中期経営戦略は、2030年度にROE12%、調整後営業利益率12%以上、総還元性向60%以上を掲げる。今の株価(PER25倍、PBR2.28倍)は、この計画の上振れが何年も続くことを前提にした値段だ。

筆者の結論は「適正」だ。10年後の中立の時価総額は今の1.3倍ほどだが、年率にすると期待は5%台にとどまる。電力システムと防衛は10年より先も伸びうる。ただ全社の利益の2割強にすぎないので、長期の成長率は普通の水準で測った。確率で重みを付けた本質価値は、今の時価総額を1割弱下回る。品質不正からの信頼回復とFA・防衛の追い風は、すでに株価にかなり織り込まれている。安全域は薄い。

バリュー投資の観点から

オーナー利益の面では、三菱電機はパワー半導体の熊本新工場や防衛・宇宙の生産能力増強など、成長のための再投資負担を抱えつつも、自己資本比率60.9%・実質無借金という財務の健全性により、再投資と株主還元を両立できる余力は大きい。政策保有株式の圧縮と総還元性向60%以上への引き上げは、バリュー投資の観点では資本配分の規律が強まっている変化として評価できる。

堀の幅と持続については、FAの制御機器を自社で揃える総合力と、防衛・宇宙のレーダー・衛星技術という規制に守られた事実上の寡占は評価できる一方、産業用ロボット単体のシェアの低さや、空調・パワー半導体における中国勢との価格競争は、堀が業界全体として狭まりつつある領域が残ることを示している。2021年に発覚した品質不正とその後5年近くに及ぶ組織風土改革は、経営の実行力そのものに対する一次審査で慎重に見る材料になる。

安全域の判断では、今の株価はトレーリングPERで25倍、PBRで2.28倍まで再評価されており、これは歴史的な中央値(PBR中央値1.66倍)をかなり上回る。新中期経営戦略の2030年度目標(ROE12%)が計画どおり実現する中立シナリオでも、資本コストで割り引いた本質価値は今の値段をはっきり下回る計算になるため、支払う値段に対する安全域は乏しいと判断するはずだ。

何で稼ぐ会社か

事業は2026年3月期の決算区分で4つに整理される。ライフ(売上2兆3,182億円)は家庭用・業務用エアコンなどの空調・家電とエレベーター・ビルシステムを束ね、中国・アジアの建設需要や新興国の空調普及が主な成長ドライバーになる。インダストリー・モビリティ(売上1兆6,738億円、うちFAシステムが7,982億円)はPLC・サーボ・インバーター・CNC・産業用ロボットを自社で持つ「e-F@ctory」を核としたFA事業と、カーナビ・パワートレイン関連の自動車機器を含み、ファナックとはCNC・サーボで直接競合する。インフラ(売上1兆4,634億円)は変圧器・HVDCなどの電力システムと、交通・防災・水環境などの社会システムに加え、レーダー・ミサイル誘導・人工衛星を担う防衛・宇宙事業を含む。半導体・デバイス事業(売上2,871億円)はSiC(炭化ケイ素)パワー半導体を中心に、熊本県菊池市で約1,000億円を投じた新工場棟が2025年11月に稼働し、2027年に量産開始を予定している。

FA事業は産業用ロボット単体の世界シェアでは1.86%(9位、首位ファナックは18.5%)にとどまるが、PLC・サーボ・インバーター・CNC・ロボットを統合プラットフォームで提供する総合力が強みで、FAシステム事業単体の売上規模はファナック全社とほぼ同等まで育っている。防衛・宇宙はレーダー・電子戦・指揮通信・衛星(みちびき、防衛通信衛星など70機超の自社製造実績)に強みを持ち、2026年2月には次期防衛通信衛星を約1,235億円で受注した。パワー半導体では米Coherentと協業して低コストのSiC基板を確保し、モジュール技術を武器に鉄道・電力向けで勝機を探っている。

優良さと弱いところ

優良さの核は、FAの統合プラットフォームと防衛・宇宙のレーダー・衛星技術という、簡単には模倣できない技術基盤にある。FAはキーエンス・オムロン・ファナックという強力な競合がいる中で、単体シェアは高くないものの、制御機器を自社で揃える総合力で顧客を切り替えにくくしている。防衛・宇宙は国内の安全保障政策という規制で守られた事実上の寡占で、防衛費拡大という構造的な追い風を最も素直に取り込める位置にある。財務は自己資本比率60.9%・実質無借金(純有利子負債はマイナス3,683億円)と極めて健全で、悲観シナリオの床は、過去の倍率でなく稼ぐ力(純利益÷k)で置ける。

弱点は2021年に発覚した品質不正(鉄道車両用空調装置の検査不正を発端に累計197件)で、組織風土・ガバナンス改革は2025年のカルチャー変革室設置まで5年近くかかっており、再発リスクと改革の実効性は完全には検証し切れていない。パワー半導体は中国メーカーのコスト攻勢と増産投資の重なりで価格競争が厳しく、FAの産業用ロボット単体シェアもファナック・安川電機に見劣りする。空調・家電は中国・韓国メーカーとの価格競争という業界共通の逆風を受ける。経営の資本配分は政策保有株式の圧縮(2,800億円規模)や総還元性向60%以上への引き上げなど規律が強まっているが、品質不正の再発防止コストが収益性改善のペースを遅らせるリスクは残る。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

電力インフラ領域ではAIデータセンター向け変圧器需要(2025年90億〜95億ドル規模、2032年に150億ドル前後へ拡大見通し)と、北米・欧州の送配電網更新という構造的な需要が重なり、シーメンス・エナジー(シェア約25%)・GE Vernova・日立・三菱電機という上位寡占の中でシェアの奪い合いが続く。防災・交通は国内規制に守られた内需中心のニッチ市場で成長は緩やかだが下落も相対的に浅い。防衛・宇宙は日本の防衛費拡大(GDP2%目標)という構造的な追い風を受け、三菱電機のレーダー・衛星技術は同業(三菱重工・NEC・富士通・日立)の中でも独自の位置を占める。

FA領域では中国のスマートフォン・工作機械向け設備投資、AI関連半導体・サーバー向け投資需要の回復で受注・売上とも上向いているが、中国勢の内製化・ファナック・安川電機との競争は激しい。パワー半導体(SiC)は電動化・データセンター電源向けの需要拡大という追い風があるが、ローム・富士電機など国内同業も同時に増産投資を進めており、供給過剰による単価下落のリスクが常にある。空調・家電領域は新興国の普及需要という追い風と、中国・韓国メーカーとの価格競争という逆風が併存する。

業界全体としては、AIデータセンター投資と防衛費拡大という二つの新しい構造的な需要の柱が重電・インフラ領域を押し上げている局面にあるが、過去の資本財の循環(需要の先読みと一時的な過熱)が繰り返されるリスクは電力・FA双方に共通して残る。三菱電機は品質不正からの立て直しという固有の論点があり、収益性改善の実現度は同業(日立)より保守的に見るべき段階にある。

資本政策と M&A

株主還元は調整後DOE3%を基準とする安定配当を基本に、機動的な自社株買いを組み合わせる方針で、2026年3月期は中間配当を前期から2割超積み増し、期末配当は前期と同水準に据え置いた。2026年3月期までの自社株買いは上限1,000億円を発表している。2026年5月発表の新中期経営戦略(2026〜2030年度)では、総還元性向60%以上を掲げ、成長投資1.5兆円と株主還元0.7兆円のバランスを取る方針を示した。

M&Aによる大型買収の実績は限られ、むしろ政策保有株式を2,800億円規模で売却するノンコアアセット圧縮が資本政策の軸になっている。パワー半導体の熊本新工場(約1,000億円)や防衛・宇宙の生産能力増強など、既存の強い事業への内部投資が中心で、日立のような大型買収・大型売却を繰り返す機動的な資本配分とは対照的である。買収される側としての観測は大きくないが、防衛・宇宙や電力インフラは国の安全保障・エネルギー政策と密接なため、他社による大型TOBの可能性は低いとみられる。今後は品質不正の再発防止コストを吸収しながら、総還元性向60%以上をどこまで実行できるかが資本政策の分かれ目になる。

点検済み:中立の営業利益率9.5%は、会社の新中期経営戦略(2030年度の調整後営業利益率12%以上)と27・28年3月期予想(10.1〜10.8%)より低い。数字は据え置く。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

FA事業はAI関連半導体・サーバー向け設備投資と中国のスマートフォン・工作機械需要の回復が重なり、2027年3月期1Qで会社自身が通期予想を上方修正するほどの勢いがある。制御機器を自社で揃える「e-F@ctory」の総合力は、ロボット単体シェアの低さを補って顧客の切り替えコストを高めており、FAシステム事業の売上規模はすでにファナック全社に匹敵する。

防衛・宇宙は日本の防衛費拡大という構造的な追い風を最も素直に取り込める事業で、2025年度の売上4,214億円が27年3月期に5,600億円へ3割以上伸びる計画が示す通り、成長のペースは速い。レーダー・衛星技術は規制に守られた事実上の寡占であり、2026年2月の次期防衛通信衛星受注(約1,235億円)のような大型案件が今後も積み上がる可能性が高い。

電力インフラではAIデータセンター向け変圧器需要という新しい追い風があり、パワー半導体(SiC)は熊本新工場が2027年の量産開始に向けて立ち上がれば、鉄道・電力向けの高付加価値需要を取り込める。品質不正からの組織風土改革も2025年のカルチャー変革室設置まで進み、ガバナンスの立て直しから改革の浸透という次の段階に移った。2030年度のROE12%・総還元性向60%以上という新中期経営戦略の目標は、FA・防衛・電力インフラという3つの追い風が同時に効けば、前倒しで達成される余地がある。

慎重な見方

今の株価はトレーリングPERで25倍、PBRで2.28倍に達し、三菱電機の歴史的な中央値(PBR中央値1.66倍)をかなり上回る高さにある。これはFA・防衛・電力インフラという3つの追い風が何年も同時に続き、新中期経営戦略の2030年度目標(ROE12%、調整後営業利益率12%以上)をさらに上回るペースで実現することを前提にした値段だ。

2021年に発覚した品質不正は累計197件に及び、組織風土改革は2025年のカルチャー変革室設置まで5年近くかかっている。改革が「自走化」する段階に移ったとはいえ、再発防止コストや現場への浸透の実効性は完全には検証できていない。FAの産業用ロボット単体シェアは1.86%にとどまり、ファナック・安川電機・中国勢との競争は厳しいままで、パワー半導体(SiC)もローム・富士電機の増産投資と中国勢のコスト攻勢が重なれば単価下落のリスクが大きい。

空調・家電は中国・韓国メーカーとの価格競争という業界共通の逆風を受け続け、防衛・宇宙の急成長も国の予算配分という外部要因に依存する部分が大きい。電力インフラもシーメンス・エナジー・GE Vernova・日立という強力な競合との奪い合いが続き、データセンター投資が一時的な過熱であれば受注は資本財の循環どおりに落ち込む。会社自身の計画(ROE12%)でさえ、今の株価を正当化するには力不足で、その先も毎年上振れが続くという前提がなければ今の値段は正当化されない。

どちらに重みを置いたか

FA・防衛・電力インフラという3つの構造的な追い風と、財務の健全性・資本配分の規律の強化では強気の見方に説得力があるが、株価の高さと品質不正からの改革がまだ完全には検証されていない点については慎重な見方の指摘が明確に勝っている。本質価値の計算では、10年の中立は今の時価総額の1.3倍にとどまり、期待の年率は5%台で、総合で「適正」になった。今の値段はすでにFA・防衛の好調と品質不正からの信頼回復をかなり強く織り込んでおり、安全域は薄い。確率は中立に最も重みを置きつつ、品質不正の再発リスクと電力・FAの循環リスクを踏まえてやや悲観側も相応に厚めに置いた。資本コストは三菱電機が7.25%、日立が7.0%で、差は継続収入の厚さ(寿命・値決め)と、FA・空調の景気連動、品質不正の再発防止の負担による。中立のPERは日立16.6倍・三菱電機14.7倍。

10 年後の 5 つの筋書き(2036/03 期)

確率で加重した株価時価総額 8,232 円16.85 兆円(+ 配当配当と自社株買いの合計 1,849 円3.79 兆円)。 今の値に割り戻すと 5,735 円11.74 兆円、今との差 +17.5%、 期待の年率 +7.5%(資本コスト 6.5%)→ やや割安

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 11% 17,512 円35.84 兆円 2,989 円6.12 兆円 +320.0% +15.4% 2,255 円4.62 兆円
やや楽観 22% 12,541 円25.67 兆円 2,383 円4.88 兆円 +205.7% +11.8% 3,283 円6.72 兆円
中立 35% 8,618 円17.64 兆円 1,850 円3.79 兆円 +114.5% +7.9% 3,664 円7.50 兆円
やや悲観 21% 2,185 円4.47 兆円 1,230 円2.52 兆円 −30.0% −3.5% 717 円1.47 兆円
悲観 11% 648 円1.33 兆円 822 円1.68 兆円 −69.9% −11.3% 162 円3,311 億円
加重平均100% 8,232 円16.85 兆円1,849 円3.79 兆円 +106.5% +7.5% 10,081 円20.63 兆円

今の株価時価総額 4,881 円9.99 兆円(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 6.5% を下回るほど割高。

楽観 11% FA・防衛・電力インフラが世界で主力事業に育つ 利益 16,664 億円 · PER 21.5 倍 · 株価時価総額 17,512 円35.84 兆円

10年間でAI関連設備投資・防衛費拡大・電力網更新という複数の投資波が重なり、三菱電機はFA・防衛・電力インフラの3領域で世界的な地位を固める。防衛・宇宙はレーダー・衛星技術で海外展開も進み、SiCパワー半導体は熊本新工場の増設を重ねて鉄道・電力・車載向けの高付加価値需要を取り込む。FAはキーエンス・ファナックと並ぶ総合力を評価され、空調・家電は新興国の普及需要を取り込んで底堅く推移する。品質不正の記憶は完全に払拭され、新中期経営戦略(2030年度ROE12%)をさらに上回る「フィジカルAI」時代の優良企業として評価される10年になる。

  • ライフ(空調・家電、ビルシステム):数量 25.0(世界の空調・家電・ビル関連市場規模(兆円)(今の値段で測った実質))× 価格 1,893(実質の市場 1 兆円 あたりの売上(億円)=シェア × 10,000 × 物価の倍率(3 年 1.09・10 年 1.34 倍))→ 売上 47,336 億円・営業利益 6,628 億円。実質の市場 25 × シェア 14.1%(物価で名目 1.34 倍)、営業利益率 14.0%
  • インダストリー・モビリティ(FA、自動車機器):数量 1,550(世界のFA・車載電子機器市場規模(億ドル)(今の値段で測った実質))× 価格 24(実質の市場 1 ドル あたりの売上(億円)=シェア × 150 × 物価の倍率(3 年 1.09・10 年 1.34 倍))→ 売上 36,513 億円・営業利益 5,842 億円。実質の市場 1,550 × シェア 11.7%(物価で名目 1.34 倍)、営業利益率 16.0%
  • インフラ(電力システム、社会システム、防衛・宇宙):数量 20.0(世界の電力・社会インフラ・防衛関連市場規模(兆円)(今の値段で測った実質))× 価格 2,096(実質の市場 1 兆円 あたりの売上(億円)=シェア × 10,000 × 物価の倍率(3 年 1.09・10 年 1.34 倍))→ 売上 41,915 億円・営業利益 5,030 億円。実質の市場 20 × シェア 15.6%(物価で名目 1.34 倍)、営業利益率 12.0%
  • 半導体・デバイス(SiCパワー半導体中心):数量 330(世界のパワー半導体市場規模(億ドル)(今の値段で測った実質))× 価格 29(実質の市場 1 ドル あたりの売上(億円)=シェア × 150 × 物価の倍率(3 年 1.09・10 年 1.34 倍))→ 売上 9,465 億円・営業利益 1,136 億円。実質の市場 330 × シェア 14.3%(物価で名目 1.34 倍)、営業利益率 12.0%

倍率:事業の純利益 16,664 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 17.8% が k 6.50% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 12.1%、10 年より先の名目の伸び g 3.0% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 21.5 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 21.5 倍。全体の PER 21.51 倍、時価総額 358,443 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:AI関連設備投資・防衛費拡大・電力インフラ投資という3つの波が10年間途切れず続き、品質不正の記憶も完全に払拭される必要があり、連続成功の確度は高くない。

やや楽観 22% AI・防衛主導の需要が主力事業として定着 利益 12,455 億円 · PER 20.6 倍 · 株価時価総額 12,541 円25.67 兆円

AI関連設備投資・防衛費拡大が10年を通じて主要な成長ドライバーとして定着し、FAは中国・新興国の設備投資需要を取り込みながらファナック・キーエンスと伍する総合力を保つ。防衛・宇宙はレーダー・衛星技術で海外案件にも広がり、受注が安定的に積み上がる。電力インフラはAIデータセンター・再エネ接続向けの需要を取り込み、シーメンス・エナジー・GE Vernovaとの競争の中でも一定のシェアを確保する。SiCパワー半導体は熊本新工場の増設を重ねて海外展開を進め、空調・家電は新興国需要とコスト競争の均衡点を見つけて底堅く推移する。品質不正からの組織風土改革は定着し、ガバナンスへの懸念は大きく後退する。新中期経営戦略の目標(2030年度ROE12%)を上回り、名目のROEが15%前後で安定する10年になる。

  • ライフ(空調・家電、ビルシステム):数量 23.0(世界の空調・家電・ビル関連市場規模(兆円)(今の値段で測った実質))× 価格 1,814(実質の市場 1 兆円 あたりの売上(億円)=シェア × 10,000 × 物価の倍率(3 年 1.09・10 年 1.34 倍))→ 売上 41,730 億円・営業利益 5,008 億円。実質の市場 23 × シェア 13.5%(物価で名目 1.34 倍)、営業利益率 12.0%
  • インダストリー・モビリティ(FA、自動車機器):数量 1,420(世界のFA・車載電子機器市場規模(億ドル)(今の値段で測った実質))× 価格 23(実質の市場 1 ドル あたりの売上(億円)=シェア × 150 × 物価の倍率(3 年 1.09・10 年 1.34 倍))→ 売上 32,196 億円・営業利益 4,508 億円。実質の市場 1,420 × シェア 11.3%(物価で名目 1.34 倍)、営業利益率 14.0%
  • インフラ(電力システム、社会システム、防衛・宇宙):数量 18.0(世界の電力・社会インフラ・防衛関連市場規模(兆円)(今の値段で測った実質))× 価格 2,053(実質の市場 1 兆円 あたりの売上(億円)=シェア × 10,000 × 物価の倍率(3 年 1.09・10 年 1.34 倍))→ 売上 36,952 億円・営業利益 3,696 億円。実質の市場 18 × シェア 15.3%(物価で名目 1.34 倍)、営業利益率 10.0%
  • 半導体・デバイス(SiCパワー半導体中心):数量 300(世界のパワー半導体市場規模(億ドル)(今の値段で測った実質))× 価格 28(実質の市場 1 ドル あたりの売上(億円)=シェア × 150 × 物価の倍率(3 年 1.09・10 年 1.34 倍))→ 売上 8,345 億円・営業利益 835 億円。実質の市場 300 × シェア 13.8%(物価で名目 1.34 倍)、営業利益率 10.0%

倍率:事業の純利益 12,455 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 15.0% が k 6.50% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 10.8%、10 年より先の名目の伸び g 3.0% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 20.6 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 20.6 倍。全体の PER 20.61 倍、時価総額 256,698 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:AI関連設備投資・防衛費拡大が業界の主要な成長ドライバーとして定着するという、多くの業界見通しの上位レンジに近い想定。

中立 35% 中立:FA・防衛・電力の優良企業として成熟 利益 9,116 億円 · PER 19.4 倍 · 株価時価総額 8,618 円17.64 兆円

10年後もFA・防衛・電力インフラは三菱電機の中核であり続けるが、特別な超過成長は一巡し「普通に強い優良企業」としての評価に収まる。FAはファナック・キーエンス・中国勢との競争が続く中で総合力を武器に地位を保つが、単体シェアの劣位は残る。防衛・宇宙は国の予算配分に沿った安定成長にとどまり、電力インフラもシーメンス・エナジー・GE Vernovaとの競争でシェアの伸びは限定的になる。空調・家電は中国・韓国勢との価格競争が続き成長の重荷になる。品質不正の記憶は後退するが、特別な高倍率は付かない10年になる。

  • ライフ(空調・家電、ビルシステム):数量 21.0(世界の空調・家電・ビル関連市場規模(兆円)(今の値段で測った実質))× 価格 1,769(実質の市場 1 兆円 あたりの売上(億円)=シェア × 10,000 × 物価の倍率(3 年 1.09・10 年 1.34 倍))→ 売上 37,145 億円・営業利益 3,714 億円。実質の市場 21 × シェア 13.2%(物価で名目 1.34 倍)、営業利益率 10.0%
  • インダストリー・モビリティ(FA、自動車機器):数量 1,300(世界のFA・車載電子機器市場規模(億ドル)(今の値段で測った実質))× 価格 22(実質の市場 1 ドル あたりの売上(億円)=シェア × 150 × 物価の倍率(3 年 1.09・10 年 1.34 倍))→ 売上 28,639 億円・営業利益 3,437 億円。実質の市場 1,300 × シェア 11.0%(物価で名目 1.34 倍)、営業利益率 12.0%
  • インフラ(電力システム、社会システム、防衛・宇宙):数量 16.0(世界の電力・社会インフラ・防衛関連市場規模(兆円)(今の値段で測った実質))× 価格 2,056(実質の市場 1 兆円 あたりの売上(億円)=シェア × 10,000 × 物価の倍率(3 年 1.09・10 年 1.34 倍))→ 売上 32,889 億円・営業利益 2,632 億円。実質の市場 16 × シェア 15.3%(物価で名目 1.34 倍)、営業利益率 8.0%
  • 半導体・デバイス(SiCパワー半導体中心):数量 270(世界のパワー半導体市場規模(億ドル)(今の値段で測った実質))× 価格 28(実質の市場 1 ドル あたりの売上(億円)=シェア × 150 × 物価の倍率(3 年 1.09・10 年 1.34 倍))→ 売上 7,430 億円・営業利益 595 億円。実質の市場 270 × シェア 13.7%(物価で名目 1.34 倍)、営業利益率 8.0%

倍率:事業の純利益 9,116 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 12.1% が k 6.50% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 9.3%、10 年より先の名目の伸び g 3.0% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 19.3 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 19.3 倍。全体の PER 19.35 倍、時価総額 176,395 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:業界団体・会社の長期見通しの中心値と、品質不正からの改革が定着しきった後の「普通に強い優良企業」としての評価を組み合わせた中心シナリオ。

やや悲観 21% FA・電力でシェアと利益率がじわり侵食される 利益 5,009 億円 · PER 8.9 倍 · 株価時価総額 2,185 円4.47 兆円

FAはファナック・中国勢との競争が激化し、単体シェアの劣位がさらに拡大する。制御機器を自社で揃える総合力だけでは顧客の切り替えを止めきれず、価格面での譲歩が増える。防衛・宇宙は予算配分の変化で成長ペースが鈍り、海外展開も計画どおりには進まない。電力インフラもシーメンス・エナジー・GE Vernovaとの競争で成長が平常化し、データセンター向け需要の取り込みも想定より鈍くなる。パワー半導体は中国勢のコスト攻勢で利益率改善が限定的にとどまり、空調・家電は中国・韓国勢との価格競争が構造的に続く。品質不正の再発防止コストの重さが収益性改善を妨げ、配当は維持しつつ成長期待が後退した10年になる。

  • ライフ(空調・家電、ビルシステム):数量 19.0(世界の空調・家電・ビル関連市場規模(兆円)(今の値段で測った実質))× 価格 1,608(実質の市場 1 兆円 あたりの売上(億円)=シェア × 10,000 × 物価の倍率(3 年 1.09・10 年 1.34 倍))→ 売上 30,552 億円・営業利益 2,139 億円。実質の市場 19 × シェア 12.0%(物価で名目 1.34 倍)、営業利益率 7.0%
  • インダストリー・モビリティ(FA、自動車機器):数量 1,150(世界のFA・車載電子機器市場規模(億ドル)(今の値段で測った実質))× 価格 21(実質の市場 1 ドル あたりの売上(億円)=シェア × 150 × 物価の倍率(3 年 1.09・10 年 1.34 倍))→ 売上 23,577 億円・営業利益 2,123 億円。実質の市場 1,150 × シェア 10.2%(物価で名目 1.34 倍)、営業利益率 9.0%
  • インフラ(電力システム、社会システム、防衛・宇宙):数量 14.0(世界の電力・社会インフラ・防衛関連市場規模(兆円)(今の値段で測った実質))× 価格 1,932(実質の市場 1 兆円 あたりの売上(億円)=シェア × 10,000 × 物価の倍率(3 年 1.09・10 年 1.34 倍))→ 売上 27,052 億円・営業利益 1,487 億円。実質の市場 14 × シェア 14.4%(物価で名目 1.34 倍)、営業利益率 5.5%
  • 半導体・デバイス(SiCパワー半導体中心):数量 240(世界のパワー半導体市場規模(億ドル)(今の値段で測った実質))× 価格 25(実質の市場 1 ドル あたりの売上(億円)=シェア × 150 × 物価の倍率(3 年 1.09・10 年 1.34 倍))→ 売上 6,112 億円・営業利益 306 億円。実質の市場 240 × シェア 12.7%(物価で名目 1.34 倍)、営業利益率 5.0%

倍率:ROE 7.6%・資本コスト 6.5% から正当化 PER 14.2 倍(g 3.7%・残る割合 0.50)を計算し、その 63% をやや悲観の倍率に置いた。(2026-10-22 の式の直しで機械で置き直し、今は PER 8.93 倍・時価総額 44,730 億円。上の倍率は置き直す前の値)

確率:ファナック・中国勢の追い上げと、品質不正改革の効果が限定的にとどまる想定。業界団体見通しのうち弱めのレンジに相当する。

悲観 11% 品質不正の再燃とFA・電力の構造的な劣位が重なる 利益 1,564 億円 · PER 8.5 倍 · 株価時価総額 648 円1.33 兆円

世界的な金融収縮と構造的な需要後退が重なり、FA事業はファナック・中国勢にシェアを明確に奪われる。電力インフラもシーメンス・エナジー・GE Vernovaとの競争に敗れて受注が伸びず、パワー半導体は中国勢の価格攻勢で採算が取れない状態が続く。さらに品質不正が別の事業所・別の製品で再燃し、防衛・宇宙など規制に守られた事業の信頼にも傷がつく。自己資本比率60.9%・実質無借金という財務の健全性で経営破綻のリスクは小さいが、優良企業としての評価は市場から外れ、FA・電力・半導体のいずれも「普通以下」の事業に転落する10年になる。

  • ライフ(空調・家電、ビルシステム):数量 16.0(世界の空調・家電・ビル関連市場規模(兆円)(今の値段で測った実質))× 価格 1,486(実質の市場 1 兆円 あたりの売上(億円)=シェア × 10,000 × 物価の倍率(3 年 1.09・10 年 1.34 倍))→ 売上 23,777 億円・営業利益 713 億円。実質の市場 16 × シェア 11.1%(物価で名目 1.34 倍)、営業利益率 3.0%
  • インダストリー・モビリティ(FA、自動車機器):数量 950(世界のFA・車載電子機器市場規模(億ドル)(今の値段で測った実質))× 価格 19(実質の市場 1 ドル あたりの売上(億円)=シェア × 150 × 物価の倍率(3 年 1.09・10 年 1.34 倍))→ 売上 18,350 億円・営業利益 735 億円。実質の市場 950 × シェア 9.6%(物価で名目 1.34 倍)、営業利益率 4.0%
  • インフラ(電力システム、社会システム、防衛・宇宙):数量 11.0(世界の電力・社会インフラ・防衛関連市場規模(兆円)(今の値段で測った実質))× 価格 1,915(実質の市場 1 兆円 あたりの売上(億円)=シェア × 10,000 × 物価の倍率(3 年 1.09・10 年 1.34 倍))→ 売上 21,063 億円・営業利益 527 億円。実質の市場 11 × シェア 14.3%(物価で名目 1.34 倍)、営業利益率 2.5%
  • 半導体・デバイス(SiCパワー半導体中心):数量 200(世界のパワー半導体市場規模(億ドル)(今の値段で測った実質))× 価格 24(実質の市場 1 ドル あたりの売上(億円)=シェア × 150 × 物価の倍率(3 年 1.09・10 年 1.34 倍))→ 売上 4,756 億円・営業利益 0 億円。実質の市場 200 × シェア 11.8%(物価で名目 1.34 倍)、営業利益率 0.0%

倍率:悲観の純利益 1564 億円は ROE 2.8% で、ためた利益は額面未満の価値しかない。やや悲観の時価総額÷純利益 8.9 倍より悲観ほど低く置くので、その約 95% の 8.5 倍(時価総額 13268.2 億円)とした(稼ぐ力 純利益÷k も超えない)。自己資本の厚さや市場の倍率は根拠にしない。

確率:FA・電力インフラでの構造的なシェア劣位と、品質不正の再燃という固有のリスクが重なる複合シナリオ。品質不正は過去に長期間繰り返し発覚した経緯があり、技術・現場の信頼回復には10年単位の時間がかかるため、低頻度だが無視できない確率を置く。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億円。

ライフ(空調・家電、ビルシステム)

家庭用・業務用エアコンなどの空調・家電と、エレベーター・ビルシステムを束ねる事業。新興国の空調普及と中国・韓国メーカーとの価格競争が同時に進む。

数量世界の空調・家電・ビル関連市場規模(兆円)(今の値段で測った実質)価格実質の市場 1 兆円 あたりの売上(億円)=シェア × 10,000 × 物価の倍率(3 年 1.09・10 年 1.34 倍)売上営業利益
今 2026/03 20.0 1,160 23,182 1,855
10 年後 中立 21.0 1,769 37,145 3,714

取り方:会社開示のライフセグメント売上収益2兆3,182億円を、世界の空調・家電・ビル関連市場規模を20兆円と推定しシェア11.6%として逆算した。営業利益率は8%程度と推定。前の版の市場規模は今の値段のまま(実質)で置かれていたので、数量はそのまま実質の市場とし、物価 3% は価格(シェア × 市場の単位 × 物価の倍率)に入れて名目の売上にした。空調・ビルの値上げは人件費・部材の上昇と並ぶので利益率は物価で動かさない。

インダストリー・モビリティ(FA、自動車機器)

PLC・サーボ・インバーター・CNC・産業用ロボットを統合する「e-F@ctory」を核とするFA事業と、カーナビ・パワートレイン関連の自動車機器を含む。

数量世界のFA・車載電子機器市場規模(億ドル)(今の値段で測った実質)価格実質の市場 1 ドル あたりの売上(億円)=シェア × 150 × 物価の倍率(3 年 1.09・10 年 1.34 倍)売上営業利益
今 2026/03 1,116 15 16,738 1,506
10 年後 中立 1,300 22 28,639 3,437

取り方:会社開示のインダストリー・モビリティセグメント売上収益1兆6,738億円(うちFAシステム7,982億円)を、世界のFA・車載電子機器市場1,116億ドル・シェア10%・1ドル150円として逆算した。営業利益率は9%程度と推定。前の版の市場規模は今の値段のまま(実質)で置かれていたので、数量はそのまま実質の市場とし、物価 3% は価格(シェア × 市場の単位 × 物価の倍率)に入れて名目の売上にした。FA 機器・車載機器の単価は物価並みに上がる。

インフラ(電力システム、社会システム、防衛・宇宙)

変圧器・HVDCなどの電力システム、交通・防災・水環境などの社会システム、レーダー・ミサイル誘導・人工衛星を担う防衛・宇宙事業を含む。

数量世界の電力・社会インフラ・防衛関連市場規模(兆円)(今の値段で測った実質)価格実質の市場 1 兆円 あたりの売上(億円)=シェア × 10,000 × 物価の倍率(3 年 1.09・10 年 1.34 倍)売上営業利益
今 2026/03 12.0 1,220 14,634 1,024
10 年後 中立 16.0 2,056 32,889 2,632

取り方:会社開示のインフラセグメント売上収益1兆4,634億円(防衛・宇宙は2025年度4,214億円)を、世界の電力・社会インフラ・防衛関連市場規模を12兆円・シェア12.2%として逆算した。営業利益率は7%程度と推定。前の版の市場規模は今の値段のまま(実質)で置かれていたので、数量はそのまま実質の市場とし、物価 3% は価格(シェア × 市場の単位 × 物価の倍率)に入れて名目の売上にした。電力機器・防衛装備の単価は物価並みに上がる(変圧器は品不足でそれ以上の面もあるが、シェアの伸びとして置いた)。

半導体・デバイス(SiCパワー半導体中心)

SiC(炭化ケイ素)パワー半導体を中心とする事業。熊本県菊池市の新工場棟(約1,000億円投資)が2025年11月に稼働し、2027年に量産開始予定。

数量世界のパワー半導体市場規模(億ドル)(今の値段で測った実質)価格実質の市場 1 ドル あたりの売上(億円)=シェア × 150 × 物価の倍率(3 年 1.09・10 年 1.34 倍)売上営業利益
今 2026/03 183 16 2,871 144
10 年後 中立 270 28 7,430 595

取り方:会社開示の半導体・デバイス事業売上2,871億円を、世界のパワー半導体市場183億ドル・シェア10.5%・1ドル150円として逆算した。SiC新工場の立ち上げコストを踏まえ営業利益率は5%程度と推定。前の版の市場規模は今の値段のまま(実質)で置かれていたので、数量はそのまま実質の市場とし、物価 3% は価格(シェア × 市場の単位 × 物価の倍率)に入れて名目の売上にした。パワー半導体の単価は SiC への移行で上がる面と、量産で下がる面が差し引きで物価並みと置いた。

リスクと懸念

品質不正の再発リスク

2021年に発覚した品質不正は累計197件に及び、組織風土改革は2025年のカルチャー変革室設置まで5年近くかかっている。改革が「自走化」する段階に移ったとはいえ、現場への浸透の実効性は完全には検証できておらず、別の事業所・製品で再燃すれば信頼回復の努力が振り出しに戻る。

FAの単体シェア劣位

産業用ロボット単体の世界シェアは1.86%(9位)にとどまり、首位ファナック(18.5%)や安川電機、中国勢との競争が厳しい。制御機器を自社で揃える総合力で補っているが、ロボット単体の競争力が弱いままでは長期的なシェア拡大に限界がある。

パワー半導体の価格競争

SiCパワー半導体はローム・富士電機など国内同業が同時に増産投資を進めており、中国メーカーのコスト攻勢も強まっている。熊本新工場の立ち上がりと需給バランスのタイミングが悪ければ、供給過剰による単価下落で採算が悪化するリスクがある。

データセンター特需・防衛予算の持続性

電力インフラのAIデータセンター向け需要と、防衛・宇宙の受注拡大は、いずれも比較的新しい追い風であり、データセンター投資の過熱が一時的に止まったり、国の防衛予算配分が見直されれば、受注の伸びが会社計画より下振れるリスクがある。

空調・家電の価格競争

空調・家電は新興国の普及需要という追い風がある一方、中国・韓国メーカーとの価格競争という業界共通の逆風を受けている。コモディティ化が進んだ汎用機種では値下げ圧力が強く、ビルシステムを含むライフ事業全体の収益性を長期にわたって押し下げる可能性がある。付加価値の高い省エネ機種・更新需要へどこまでシフトできるかが分かれ目になる。

競合の投資拡大によるシェア争い

電力インフラではシーメンス・エナジー(シェア約25%)・GE Vernova・日立という強力な競合が同じ需要を取り込もうと大型投資を進めており、シェアの奪い合いが激しくなれば単価上昇も止まる。FAでもファナック・安川電機・中国勢が同時に増産投資を進めており、三菱電機の総合力による差別化が効きにくくなる局面が長引くリスクがある。

倍率の圧縮

現在の株価はトレーリングPERで25倍、PBRで2.28倍まで再評価されており、歴史的な中央値(PBR中央値1.66倍)をかなり上回る。FA・防衛・電力インフラへの期待が少しでも後退すれば、業績そのものが落ちる前に倍率の圧縮だけで株価が大きく下がる場面が起こりやすい。

今後の分かれ目

FA事業の四半期受注が会社の中期計画を上回る形で拡大し続けたら
楽観・やや楽観の筋書きの確率を上げてよい。ただし倍率そのものが既に高いため、受注の拡大が株価の先行にどこまで追いついているかは別に確認する。
防衛・宇宙の受注が会社計画(27年3月期5,600億円)を上回る形で拡大し続けたら
中立の筋書きのインフラ利益率前提を上方修正し、価値を見直す。
品質不正が別の事業所・製品で再燃したら
やや悲観・悲観側の筋書きに確率を大きく移す。改革の実効性そのものへの評価を見直す。
SiCパワー半導体で中国勢・国内同業との価格競争が想定より大きく悪化したら
半導体セグメントの利益率前提を下方修正し、やや悲観の確率を上げる。
AIデータセンター向け投資が世界的に急に減速し、電力各社の投資計画が延期されたら
やや悲観・悲観側の筋書きに重みを移す。特に電力インフラの受注の落ち込みの深さを見る。
政策保有株式の圧縮と総還元性向60%以上への引き上げが計画どおり進んだら
資本配分の規律を評価し、楽観・やや楽観側に確率をやや寄せる。

見ておくもの

  • FAシステム事業の四半期受注高とAI関連設備投資・中国需要の動向
  • 防衛・宇宙の受注進捗(27年3月期5,600億円計画との比較)と国の防衛予算配分
  • 品質不正の再発有無とカルチャー変革室の施策の浸透度
  • SiCパワー半導体(熊本新工場)の量産立ち上がりと需給バランス
  • 政策保有株式の圧縮進捗と総還元性向60%以上の実行状況

倍率と資本コストの決め方

ライフ・インダストリー・モビリティ・インフラ・半導体の4セグメントを市場規模×シェアで積み上げた。物価3%はシェア×市場の単位×物価の倍率という価格の側に入れて名目にした。資本コストは基本7.5%にquality−0.25%を足した7.25%とし(日立は−0.5%の7.0%)、利益ベースの正当化PER=(1−g÷RONIC)÷(k−g)(RONICは資本コストを超える分の半分が残る値、g 3.7%)を引き、FA・車載の振れと品質問題の立て直しを見て上限の8〜9割(やや悲観は6割強)に置いた。悲観は稼ぐ力(純利益÷k)を上限に、倍率をやや悲観の約95%に置いた。過去の倍率や自己資本の厚さは根拠にしていない。中立のPERは10年で14.7倍。今のPER25倍にも過去の倍率にも寄せていない。 2026-10-22 の見直し(溜まる現金を事業の ROE から外す・k の目安を対称に・楽観〜中立は上限そのものに置く・ROE が k 以下は配り方から出す式)で、倍率を機械で置き直した(第 1 段より前 → 今:楽観 PER 18.01→21.51 倍・やや楽観 PER 16.11→20.61 倍・中立 PER 14.69→19.35 倍)。

資本コスト 6.5% = 無リスク金利 3% + β — × 5%。事業で決める:基本 7.5% に quality -0.25%(値決め -0.25・寿命 -0.25・循環 +0.25)を足して k 6.5%。純現金で extra は置かない。日立(7.0%)より高いのは FA と空調の景気連動と、品質不正の再発防止の負担が残る分。 2026-10-22 に循環と借金を過去の数字で付け直し、k は 7.25% → 6.50%。

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SiTime株の含み益が時価総額を上回る一方、本業は任天堂一本足。10年で測ると適正圏にとどまる 本質価値との差 +47.6% · 10 年 割安(年 +11.5%) 割安 ズーム6694 録音機の老舗ブランドは健在。構造改革で利益が戻れば、今の値段には小さな安全域がある 本質価値との差 +46.0% · 10 年 割安(年 +12.0%) 割安 日本セラミック6929 車載の運転支援と防犯センサで稼ぐ高収益の小粒株。利益率が過去最高で、本質価値は今の値段とほぼ釣り合う 本質価値との差 +43.2% · 10 年 割安(年 +10.0%) 割安 ホシデン6804 売上の78%を任天堂に頼る請負型。特需は今期が山だが、厚い純現金が値段を支え、本質価値は今の値段並み 本質価値との差 +42.8% · 10 年 割安(年 +11.0%) 割安 新コスモス電機6824 ガスもれを知らせる警報器の専業。北米の特需と純現金が光るが、特需の剥がれと中国勢が重く、本質価値は今の値段をわずかに上回る(適正) 本質価値との差 +41.9% · 10 年 割安(年 +10.2%) 割安 株式会社ミマキエンジニアリング6638 看板から衣料まで刷る業務用インクジェットの専業。インクと保守が稼ぎの半分を支え、本質価値は今の値段の近くにある 本質価値との差 +40.8% · 10 年 割安(年 +10.7%) 割安 OBARA GROUP株式会社6877 自動車の溶接とウェーハ研磨の二つのニッチ首位が稼ぐ。還元は手厚いが、10 年後の価値は今の値段を少し上回る程度 本質価値との差 +39.8% · 10 年 割安(年 +9.7%) 割安 イノテック9880 NAND検査の小さな専業とEDA代理店の混成。本社ビル売却益を除けば、値段はほぼ妥当 本質価値との差 +39.2% · 10 年 割安(年 +10.2%) 割安 遠藤照明6932 店舗・オフィス向け照明で稼ぐ利益率 10% の優良メーカー。厚い現金と低い ROE で、値段はやや安いとみる 本質価値との差 +34.4% · 10 年 割安(年 +9.8%) 割安 北陸電気工業6989 車載向け抵抗器・センサの中堅。貴金属高で利益は谷にあり、純資産の7割の値段はやや割安 本質価値との差 +34.3% · 10 年 割安(年 +10.4%) 割安 パルステック工業6894 持ち運べる X 線応力計のニッチ会社。時価総額の 6 割が現金で、稼ぐ力は地味だが今の値段には届く。10 年で見るとやや割安 本質価値との差 +33.1% · 10 年 割安(年 +9.5%) 割安 フェローテック6890 半導体の消耗部材と光通信の温調部品で稼ぎは急伸。だが投資の重さと薄い利益率が値段を縛る 本質価値との差 +32.6% · 10 年 割安(年 +10.1%) やや割安 リオン6823 補聴器・粒子計測・騒音計の3本柱。半導体の波に乗る利益と、安定した現金。値段はほぼ本質価値の近辺 本質価値との差 +28.6% · 10 年 やや割安(年 +9.0%) やや割安 キヤノン7751 稼ぎの軸が複合機からカメラ・監視カメラ・露光装置へ移る途上のキヤノン。利益で測る本質価値は、今の時価総額を1割強上回る 本質価値との差 +26.4% · 10 年 やや割安(年 +9.1%) やや割安 AKIBAホールディングス6840 メモリ高で利益は山にある。堀の無い仲介の商いで、無配のまま利益をためる会社に安全域は薄い 本質価値との差 +25.7% · 10 年 やや割安(年 +10.1%) やや割安 かわでん6648 受注も利益も絶好調だが、250億円の新工場を抱え、今の高収益は10年続けて見込めない 本質価値との差 +24.3% · 10 年 やや割安(年 +9.1%) やや割安 ニデック6594 会計不正と巨額減損で信用を落としたニデック。データセンター冷却と精密モーターの実力が、本質価値を決める 本質価値との差 +24.0% · 10 年 やや割安(年 +9.6%) やや割安 スミダコーポレーション6817 コイル専業の薄利メーカー。借金が重く、稼ぐ力は資本コストに届かない。計画どおりでも値段は妥当圏 本質価値との差 +23.2% · 10 年 やや割安(年 +9.6%) やや割安 ASTI株式会社6899 二輪・船外機の電装品とワイヤーハーネスを受託で作る浜松の独立系。利益率は 2% と薄く、内燃の縮みと値下げを電動化とインドが補えるか。今の値段は妥当かやや高い 本質価値との差 +22.4% · 10 年 やや割安(年 +9.8%) やや割安 オリジン6513 電源・塗料・クラッチの小さな老舗。本業は資本コストに遠く届かず、値打ちの半分は持っている株にある 本質価値との差 +22.3% · 10 年 やや割安(年 +9.8%) やや割安 アルプスアルパイン6770 スマホ部品と車載を併せ持つ低採算の電子部品大手。立て直しは進み、本質価値は今の値段とほぼ同じ(適正) 本質価値との差 +21.1% · 10 年 やや割安(年 +8.9%) やや割安 アライドテレシスホールディングス6835 国内の公共向けに強い中堅ネットワーク機器メーカー。純現金は厚いが利益は山を越え、本質価値は今の値段とほぼ同じ(適正) 本質価値との差 +20.4% · 10 年 やや割安(年 +8.9%) やや割安 新電元工業6844 二輪車の電装品で稼ぐホンダ系の部品会社。利益が薄く景気で振れるため、10年後の価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 +19.7% · 10 年 やや割安(年 +9.6%) やや割安 エレコム6750 PC・スマホ周辺機器の国内大手。稼ぐ力は堅いが、10年で測る本質価値は今の時価総額を1割半ほど下回る(やや割高) 本質価値との差 +19.1% · 10 年 やや割安(年 +8.3%) やや割安 大崎電気工業6644 国内スマートメーターの取り換え期に乗る堅い会社だが、入札型の薄い利益率が壁で、今の値段はほぼ妥当 本質価値との差 +19.0% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 市光工業7244 ヴァレオ傘下の自動車ランプ専業。利益率の薄さが重く、10 年の本質価値は今の値段とほぼ釣り合う 本質価値との差 +18.7% · 10 年 やや割安(年 +9.3%) やや割安 星和電機6748 道路情報板と防爆照明で稼ぐ京都の堅実メーカー。資本をためすぎて自己資本利益率は6%台。10年で測ると今の値段はほぼ適正で、下値は固い 本質価値との差 +18.1% · 10 年 やや割安(年 +9.3%) やや割安 アイホン6718 国内インターホンの首位。厚い純現金と薄い資本効率が綱引きし、本質価値は今の値段とほぼ同じ(適正) 本質価値との差 +16.6% · 10 年 やや割安(年 +7.6%) やや割安 シライ電子工業6658 滋賀と中国で作る汎用の基板メーカー。利益は大きく振れるが、溜まる現金の分だけやや割安 本質価値との差 +16.0% · 10 年 やや割安(年 +9.1%) やや割安 ミネベアミツミ6479 ミニチュアベアリング世界シェア6割の堀は深いが、売上の8割は中国勢や自動車メーカーとの値下げ競争にさらされ、本質価値は今の値段を2割ほど下回る「やや割高」 本質価値との差 +15.9% · 10 年 やや割安(年 +8.6%) やや割安 エスペック6859 環境試験器で世界の2強に入る堅実な会社だが、利益率は1割前後で、10年後の価値は今の値段とほぼ釣り合う 本質価値との差 +15.9% · 10 年 やや割安(年 +8.2%) やや割安 デンヨー6517 可搬形発電機で国内首位級の堅実な会社だが、稼ぐ力は資本コストにわずかに届かず、割安とは言えない 本質価値との差 +15.8% · 10 年 やや割安(年 +7.6%) やや割安 寺崎電気産業6637 船の電気の頭脳で世界の上位に立つ堅実な中堅。受注残は厚いが、造船の波と中国勢が利益の天井を決める 本質価値との差 +15.4% · 10 年 やや割安(年 +8.2%) やや割安 菊水ホールディングス6912 電源と安全試験の隠れた堅実メーカー。稼ぐ力は本物だが、世界の大手と争う小さな会社に今の値段は安全域が薄い 本質価値との差 +15.1% · 10 年 やや割安(年 +8.1%) やや割安 サンコー6964 車の配線部品などを作る精密プレスの小さな専業。電動化は追い風だが、顧客は 2 社に偏り、親会社が現金を握る 本質価値との差 +14.9% · 10 年 やや割安(年 +8.4%) やや割安 オプテックスグループ6914 防犯センサーで世界首位級の質は本物だが、IA の景気の波と倍率の薄れを見ると、10 年先の価値は今の値段を 1 割ほど下回る 本質価値との差 +14.8% · 10 年 やや割安(年 +7.9%) やや割安 三相電機6518 半導体の製造装置向けのポンプで利益が戻った姫路の部品会社。伸びはあるが装置の会社に値段を握られ、ROEは資本コストに届かない 本質価値との差 +14.7% · 10 年 やや割安(年 +8.5%) やや割安 ニチコン6996 AIサーバー向けの値上げと増産で利益は戻る。ただし市況に乗る部品会社で、10年先まで高く見積もるのは危うい 本質価値との差 +14.2% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 日置電機6866 電気を測る専業の優良企業。電池とデータセンターの追い風は本物だが、利益は山に近く、10 年で見ると今の値段は先を織り込みすぎている 本質価値との差 +13.7% · 10 年 やや割安(年 +7.6%) やや割安 リーダー電子6867 放送局向け波形モニターの世界2位。技術は本物だが利益が薄く、強みは現金の厚さにとどまる 本質価値との差 +13.6% · 10 年 やや割安(年 +9.0%) やや割安 株式会社図研6947 国内首位級の設計ソフトは堅い商売だが、AIが席数課金を揺らす不安が残り、10年後の価値は今の値段の周辺にとどまる 本質価値との差 +13.2% · 10 年 やや割安(年 +7.4%) やや割安 アドテック プラズマ テクノロジー6668 AI投資の追い風は本物だが、顧客が偏る小さな専業の利益率は10年もたない。やや割高とみる 本質価値との差 +12.6% · 10 年 やや割安(年 +8.6%) やや割安 エスケーエレクトロニクス6677 ディスプレイ用の大型フォトマスク専業。中国勢の追い上げと重い設備投資が、割安さを削る 本質価値との差 +11.9% · 10 年 やや割安(年 +8.6%) やや割安 SCREENホールディングス7735 枚葉洗浄装置の首位は本物だが、中国リスクと市況の波を織り込むと、今の値段は10年の稼ぐ力を3割ほど上回る 本質価値との差 +11.6% · 10 年 やや割安(年 +7.9%) やや割安 東京コスモス電機6772 利益率 2 割の可変抵抗器を持つが全社は薄い。配当性向 100% の会社で、値段はほぼ中立どおり 本質価値との差 +10.8% · 10 年 やや割安(年 +7.4%) やや割安 日東工業6651 配電盤とキャビネットで国内首位級の堅い会社だが、利益は値上げに頼る面が大きく、10年の価値は今の時価総額とほぼ釣り合う 本質価値との差 +10.5% · 10 年 やや割安(年 +7.2%) 適正 正興電機製作所6653 九州電力が最大の客の地場の制御・受変電メーカー。足元の特需を差し引いた実力が分かれ目 本質価値との差 +8.6% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 テラプローブ6627 AI向けテストの需要は本物だが、設備の重さと親会社の支配を考えると、今の値段は先取りしすぎている 本質価値との差 +8.4% · 10 年 適正(年 +8.1%) 適正 大同信号6743 鉄道の安全を守る堅い会社だが、顧客が偏り、稼ぐ力は資本コストにわずかに届かない 本質価値との差 +8.3% · 10 年 適正(年 +7.2%) 適正 横河電機6841 石油・ガス・LNGプラント向けDCS世界ビッグ6の一角。純現金で財務は健全だが、今のPER19倍はROE11%に見合わない 本質価値との差 +8.0% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 浜松ホトニクス6965 光センサーの世界的な老舗だが、いまの値段は利益の回復を何年も先取りしている 本質価値との差 +7.6% · 10 年 適正(年 +7.1%) 適正 バッファロー6676 国内首位のネットワーク機器とストレージを持つ周辺機器会社。縮む市場の首位で、利益の山は長く続かない 本質価値との差 +5.0% · 10 年 適正(年 +7.0%) 適正 東洋電機6655 春日井の配電盤とエレベーター用センサーの会社。強い製品はあるが全社の稼ぎは薄く、今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +4.7% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 山一電機6941 AI半導体の検査とデータセンター配線の追い風で利益は急増。ただし山と谷の大きい部品屋で、今の値段は山の利益を織り込みすぎている 本質価値との差 +4.2% · 10 年 適正(年 +7.2%) 適正 アズビル6845 国内ビル空調制御で七割のシェアを握るが、今の値段は十年先の高成長を映し込みすぎている 本質価値との差 +3.9% · 10 年 適正(年 +5.9%) 適正 チノー6850 温度センサで稼ぐ堅実な計測機器メーカー。純現金は厚いが利益の伸びは物価並みで、本質価値は今の値段を2割弱下回る(やや割高) 本質価値との差 +3.9% · 10 年 適正(年 +7.0%) 適正 ソニーグループ6758 ゲーム・音楽・映像のIPとイメージセンサーの複合体。資本コスト7.0%と名目の成長で測ると、本質価値は今の値段とほぼ同じ(適正) 本質価値との差 +2.6% · 10 年 適正(年 +6.7%) 適正 日本航空電子工業6807 京セラが 3 分の 1 を持つコネクタ専業。利益率は 4% まで落ち、元の 7% への回復が遅れる分だけ今の値段は重い 本質価値との差 +2.5% · 10 年 適正(年 +7.3%) 適正 株式会社ワコム6727 電子ペン技術で稼ぐ会社。スマホ大手への依存と中国勢の値下げが重く、利益で測った本質価値は今の値段をわずかに下回る 本質価値との差 +2.4% · 10 年 適正(年 +7.3%) 適正 スタンレー電気6923 ホンダ頼みの車載灯火に買収も加わるが、ROE 9% 前後の稼ぐ力では今の時価総額とほぼ釣り合う水準 本質価値との差 +2.2% · 10 年 適正(年 +7.1%) 適正 東芝テック6588 国内レジ首位でも利益が薄い小売機器・複合機の会社。10年の本質価値は今の値段をやや下回る(やや割高) 本質価値との差 +2.1% · 10 年 適正(年 +8.0%) 適正 ジーエス・ユアサ コーポレーション6674 車の電池で国内首位級、蓄電設備の伸びは本物だが、資金を食う成長が利益率を押さえ今の値段には重い 本質価値との差 +2.1% · 10 年 適正(年 +7.0%) 適正 日本ケミコン6997 AIサーバー向けで利益は戻るが、資本コスト10%台に届く稼ぎは未知数。種類株の重みもあり本質価値は今を下回る 本質価値との差 +2.0% · 10 年 適正(年 +9.0%) 適正 日本光電工業6849 病院の全部門に製品を納める国内の雄。海外は伸びるが利益率が低く、10年で見ると今の値段は割高に傾く 本質価値との差 +1.8% · 10 年 適正(年 +6.3%) 適正 ヒロセ電機6806 精密コネクタの世界大手。車載とAI関連へ広げても、資本コストを少し超える程度のROEでは、今の利益の24倍という値段は重い 本質価値との差 +1.0% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 フクダ電子6960 心電計の国内首位級で、在宅医療の継続収入と厚い純現金が強み。利益は伸びても実質では横ばいに近い 本質価値との差 +1.0% · 10 年 適正(年 +6.2%) 適正 象印マホービン7965 炊飯器ブランドと厚い純現金を持つが、稼ぐ力は資本コスト並み。10年先の本質価値は今の時価総額を1〜2割下回る(やや割高) 本質価値との差 +0.9% · 10 年 適正(年 +6.1%) 適正 TOA株式会社6809 国内の非常用放送で首位の音響会社。純現金は厚く、利益で測ると今の値段はほぼ妥当(適正)。 本質価値との差 +0.4% · 10 年 適正(年 +6.2%) 適正 名古屋電機工業6797 道路情報板の専門メーカーで純現金も厚いが、直近の原価増で利益が崩れ、稼ぐ力は資本コストに届かない 本質価値との差 +0.1% · 10 年 適正(年 +6.3%) 適正 マブチモーター6592 ミラー用モーターで世界シェア8割超、現金は時価総額の3割。財務は鉄壁だが、物価並みにしか伸びない利益に今の値段はやや先走りだ 本質価値との差 +0.0% · 10 年 適正(年 +6.3%) 適正 ヘリオス テクノ ホールディング6927 液晶パネル工場向けの印刷機と光源で稼ぐ小さな会社。時価総額の 7 割が現金だが、利益は液晶の投資しだいで、10 年の価値はやや割高とみる 本質価値との差 −0.6% · 10 年 適正(年 +6.7%) 適正 日本電子6951 電子顕微鏡とマスク描画の二本柱。堀は本物だが利益の山が高く、10 年で測ると今の値段は割高 本質価値との差 −1.0% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 日本トリム6788 整水器の国内首位に、インドネシアの水と細胞バンクを足した会社。現金は厚いが、計画の伸びは先走りで、値段は割高 本質価値との差 −1.1% · 10 年 適正(年 +6.3%) 適正 日本フェンオール6870 防災機器の小さな老舗で、財務は堅いが資本効率が低く、10年の価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 −1.8% · 10 年 適正(年 +6.0%) 適正 東洋電機製造6505 鉄道車両の駆動装置で知られる老舗。利益が急に戻った直後の今、10年の本質価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 −1.9% · 10 年 適正(年 +6.4%) 適正 日立製作所6501 電力インフラとLumadaの二本柱は本物だが、株価はInspire 2027の上振れをかなり先取りしている 本質価値との差 −2.2% · 10 年 適正(年 +5.3%) 適正 TDK6762 HDDヘッド事業の売却観測とAIデータセンター需要が重なるTDK。稼ぎを電池に頼る構造は変わらず、ROE1割前後では今の値段を支えきれない 本質価値との差 −3.2% · 10 年 適正(年 +6.7%) 適正 ケル6919 精密コネクタの専業で、無借金・純現金は時価総額の4割。ただし利益は谷で配当が利益を上回り、10年で測るとやや割高 本質価値との差 −3.7% · 10 年 適正(年 +6.2%) 適正 鈴木6785 2026/06 期は山の年とみる。増産投資の回収が見えるまで、10 年の価値は今の値段を下回る 本質価値との差 −3.8% · 10 年 適正(年 +6.2%) 適正 日本シイエムケイ6958 車載向けビルドアップ基板で世界首位級だが、稼ぐ力が資本コストに届かず、10 年の本質価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 −4.2% · 10 年 適正(年 +7.0%) 適正 セイコーエプソン6724 大容量インクタンクで世界No.1も、プロジェクターはAnkerに押され、ROE10%の中計実現が分かれ目 本質価値との差 −5.1% · 10 年 適正(年 +6.7%) 適正 テクノホライゾン6629 教育ICTの電子黒板とFA機器の複合メーカー。前期の利益は営業外で膨らんだ山で、値段はやや割高 本質価値との差 −6.2% · 10 年 適正(年 +7.9%) 適正 ホーチキ6745 国内二番手の火災報知専業。事業は堅いが、最高益の利益率が続く前提の値段で、安全域は薄い 本質価値との差 −6.2% · 10 年 適正(年 +5.0%) 適正 三社電機製作所6882 稼ぎ頭の電源機器と赤字のパワー半導体が同居する会社。現金は厚いが、利益は株主に届きにくい 本質価値との差 −6.3% · 10 年 適正(年 +6.8%) 適正 京セラ6971 KDDI株と純現金で時価総額の3割弱を持つが、本業のROEは資本コストに届かず、今の値段は改善への期待を強く映している 本質価値との差 −6.7% · 10 年 適正(年 +5.7%) 適正 松尾電機6969 車載のマイクロヒューズで高い利益率を持つが、本業のタンタルは薄利で、台湾の親会社が4割を握る。今の値段はほぼ見合っている 本質価値との差 −6.9% · 10 年 適正(年 +7.0%) 適正 イリソ電子工業6908 車載コネクターの堅実な会社だが、品質データの不正で利益の質が傷つき、本質価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 −7.1% · 10 年 適正(年 +6.4%) 適正 日本信号6741 列車の安全を握る堅い会社だが、過去最高の利益率が続く前提の値段で、10年で見ると割高に傾く 本質価値との差 −7.1% · 10 年 適正(年 +5.5%) 適正 コニカミノルタ4902 複合機の縮みを半導体向け光学部品などで埋められるかが勝負。稼ぐ力に見合う本質価値は今の値段をかなり下回る 本質価値との差 −7.5% · 10 年 適正(年 +6.7%) 適正 三井ハイテック6966 世界首位級のモーターコアだが、稼ぐ力はまだ資本コスト並み。10 年で見ても今の値段はやや高い 本質価値との差 −7.7% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 共和電業6853 国産ひずみ計測の老舗。財務は堅いが利幅の戻りは遅く、本質価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 −7.7% · 10 年 適正(年 +5.1%) 適正 マクセル6810 小型電池が柱の電機メーカー。利益率は薄く、資本コストを稼ぎ切れない。本質価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 −8.9% · 10 年 適正(年 +5.9%) やや割高 株式会社東光高岳6617 東京電力が親で最大の客。品質不正から立ち直る途上で、高い利益率が続くかが分かれ目 本質価値との差 −10.7% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 芝浦メカトロニクス6590 AIパッケージの波に乗る小さな装置メーカー。足元の好調は織り込み済みで、10年では割高 本質価値との差 −10.9% · 10 年 やや割高(年 +6.2%) やや割高 エブレン6599 装置の頭脳を収める箱と配線の板を顧客ごとに作る小さな専業。稼ぎは堅いが現金が眠り、割高とみる 本質価値との差 −11.2% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 東京エレクトロン8035 AI投資で稼ぐ力は本物だが、今の株価はすでに強気の先の先まで映している 本質価値との差 −11.3% · 10 年 やや割高(年 +5.1%) やや割高 アバールデータ6918 半導体装置の制御部を請け負う小さな会社。谷は抜けたが、顧客頼みで稼ぐ力に上限がある 本質価値との差 −12.3% · 10 年 やや割高(年 +5.5%) やや割高 株式会社エンプラス6961 AI向けバーンインソケットで稼ぐ樹脂精密部品の会社。半導体の山の利益を前提にした今の値段は、10年の稼ぐ力を上回る 本質価値との差 −13.1% · 10 年 やや割高(年 +5.7%) やや割高 シャープ6753 家電・PC・液晶を抱える低採算の複合体。資本コスト9.5%で測ると稼ぐ力が足りず、本質価値は今の時価総額の半分前後(割高) 本質価値との差 −13.7% · 10 年 やや割高(年 +7.2%) やや割高 森尾電機6647 鉄道車両の運転台と電源の機器を作る老舗。米国の地下鉄案件で利益は過去最高だが、山は数年で引く。今の値段は割高 本質価値との差 −14.8% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 日本電気(NEC)6701 ITサービス一本足の富士通と違い、防衛・海底ケーブルという官需インフラの柱を持つ会社。AI実需化と防衛予算増が分かれ目 本質価値との差 −15.6% · 10 年 やや割高(年 +5.0%) やや割高 富士通6702 ハード事業の縮小を終えつつあるITサービス会社。利益で測ると、本質価値は今の値段を2割ほど下回る(やや割高) 本質価値との差 −15.9% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 東亜ディーケーケー6848 水質計の老舗。厚い現金と保守収入が支えだが、稼ぐ力は細り、今の値段は回復をかなり織り込んでいる 本質価値との差 −16.3% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 カシオ計算機6952 稼ぎの大半を腕時計が担う、純現金の厚い会社。流行頼みの堀に対し、今の値段は本質価値を 3 割ほど上回る「やや割高」 本質価値との差 −16.7% · 10 年 やや割高(年 +4.4%) やや割高 タムラ製作所6768 データセンター向け電源部品で最高益へ向かうが、ROE は資本コストに届かず、今の値段は先の好調まで織り込んでいる 本質価値との差 −17.2% · 10 年 やや割高(年 +4.5%) やや割高 富士電機6504 データセンター電源とSiCの伸びは本物だが、三菱電機・日立と同じ「電力テーマの先取り」がすでに株価に乗っている 本質価値との差 −17.2% · 10 年 やや割高(年 +4.6%) やや割高 山洋電気6516 冷却ファンの稼ぐ力は本物だが、AI需要の山を前提にした利益は10年先では薄まる。純現金と還元の転換が価値の床を支える 本質価値との差 −17.7% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 中央製作所6846 名古屋の電源・めっき装置メーカー。資産は時価総額の2倍あるが稼ぐ力が薄く、割安とまでは言えない 本質価値との差 −18.2% · 10 年 やや割高(年 +5.5%) やや割高 日本電子材料6855 HBM向けプローブカードで利益が跳ねた。だが、この山が10年続くと見るには値段が先を行きすぎる 本質価値との差 −18.5% · 10 年 やや割高(年 +5.5%) やや割高 京三製作所6742 国内信号の堅い更新需要は本物だが、利益率が薄く資本コストに届かない。今の値段は計画の達成を織り込みすぎている 本質価値との差 −18.7% · 10 年 やや割高(年 +4.4%) やや割高 アルチザネットワークス6778 携帯の基地局を試す装置と試験の受託の会社。手元の純現金は時価総額に近いが、事業の稼ぎは小さく、現金も眠ったまま。10 年で測ると今の値段はやや割高 本質価値との差 −19.1% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 コーセル6905 純現金は厚いが、本業は赤字。ROE 5%の電源屋に、10年の筋書きは厳しい 本質価値との差 −19.4% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 株式会社明電舎6508 電力インフラと保守の稼ぐ力は本物だが、利益が倍になっても今の値段には届かない 本質価値との差 −19.4% · 10 年 やや割高(年 +4.1%) やや割高 ユビテック6662 飲酒運転と熱中症の対策の義務化で IoT は伸びるが、小さな規模と親子上場が価値を縛る 本質価値との差 −19.7% · 10 年 やや割高(年 +5.7%) やや割高 株式会社ダイヘン6622 電力インフラの追い風は本物だが、稼ぐ力に比べて今の値段は先走りすぎている 本質価値との差 −19.7% · 10 年 やや割高(年 +4.1%) やや割高 トレックス・セミコンダクター6616 小粒の電源ICとパワー半導体の受託製造で、利益の波が深い。中計の利益率は過去の山の水準で、そのまま信じにくい 本質価値との差 −20.1% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 不二電機工業6654 配電盤の端子台で食べてきた堅実な小企業。現金は時価総額の 7 割に迫るが、稼ぐ力が細く、その現金が株主に戻る道も細い 本質価値との差 −20.3% · 10 年 やや割高(年 +4.3%) やや割高 ブラザー工業6448 複合機消耗品の衰退を工作機械・産業用印刷の拡大で補う転換点の会社。ローランドDG断念の規律が本質を示す 本質価値との差 −20.6% · 10 年 やや割高(年 +4.5%) やや割高 古野電気6814 世界の船の目となる機器の首位級。過去最高益は造船ブームの山にあり、利益で測ると本質価値は今の値段を大きく下回る(割高) 本質価値との差 −20.7% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) やや割高 エヌエフホールディングス6864 微小な信号と電源を測る・つくる専門メーカー。現金は厚いが、規模が小さく今の値段はほぼ妥当 本質価値との差 −21.1% · 10 年 やや割高(年 +4.1%) やや割高 ソシオネクスト6526 カスタム SoC の設計請負で稼ぐファブレス。AI 向けの量産が立ち上がる前の今は、先取りしすぎた値段だ 本質価値との差 −21.2% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 指月電機製作所6994 電力機器が利益の4分の3を稼ぐ部品メーカー。稼ぐ力は資本コスト並みで、本質価値は今の値段を3割ほど下回る(割高) 本質価値との差 −21.2% · 10 年 やや割高(年 +4.4%) やや割高 EIZO6737 医療と防衛で強いモニター専業。本業の稼ぎは細く、時価総額の半分近くを持ち株と現金が占める。10年の本質価値は今の時価総額を3割ほど下回る(割高) 本質価値との差 −21.4% · 10 年 やや割高(年 +3.7%) やや割高 アンリツ6754 光通信と6Gの追い風は本物だが、景気で利益が大きく振れる計測器会社に、今の値段はその好況の長続きまで織り込んでいる 本質価値との差 −21.7% · 10 年 やや割高(年 +3.6%) やや割高 ヨコオ6800 半導体検査の伸びは本物だが、売上の6割を占める車載が重く、今の値段は計画の達成を先取りしている 本質価値との差 −22.1% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 帝国通信工業6763 車載・カメラ向けの操作部品とセンサの会社。財務は強いがROEは4%台で資本コストに届かず、新本社への投資も重い。今の値段は割高と見る 本質価値との差 −22.1% · 10 年 やや割高(年 +3.2%) やや割高 NKKスイッチズ6943 放送卓や特殊車両の押しボタンで世界に名が通るが、利益率は3%前後。現金は厚いが、帳簿の安さほどの価値はない 本質価値との差 −22.2% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 PHCホールディングス6523 血糖測定の稼ぎが細るうえ借金が重く、10年先の利益は今の値段を支えきれない。やや割高 本質価値との差 −22.9% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 双葉電子工業6986 現金と持ち合い株が時価総額を上回るが、本業は 7 年連続の営業赤字。資産が株主に届くかが焦点 本質価値との差 −23.7% · 10 年 やや割高(年 +4.1%) やや割高 リコー7752 複合機消耗品の縮小を低採算のデジタルサービスで埋める転換期。ROEは資本コスト未満で、今の値段はやや先回りしすぎている 本質価値との差 −23.9% · 10 年 やや割高(年 +4.6%) やや割高 京写6837 片面の基板で量は世界最大級。だが値段を決められず、稼ぎは資本コストに届かない。割高 本質価値との差 −25.1% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 能美防災6744 防災の二大手で、堅い内需の優良企業。ただし最高益の利益率が続く前提の値段 本質価値との差 −25.2% · 10 年 やや割高(年 +2.8%) やや割高 沖電気工業6703 官公庁・金融向けの堅い事業に、縮む ATM とプリンターの重しが付く会社。利益で測ると本質価値は今の値段を大きく下回る(割高) 本質価値との差 −26.0% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) やや割高 サクサ6675 土地を売って、貸し地代を手放し、手元に現金が積み上がった通信機器メーカー。現金の戻り方は約束された。本業の稼ぎはまだ資本コストに届かない 本質価値との差 −27.9% · 10 年 やや割高(年 +3.5%) やや割高 小野測器6858 回転と音を測る老舗だが、エンジン試験の縮みを電動車の評価で埋めきれず、資本の稼ぎは薄い 本質価値との差 −27.9% · 10 年 やや割高(年 +3.6%) やや割高 IDEC6652 安全スイッチに強い堅実な中堅。中計の利益率 13% は届きにくく、今の値段は先の好調を織り込みすぎている 本質価値との差 −28.7% · 10 年 やや割高(年 +3.1%) やや割高 CGSホールディングス6633 金型用 CAD/CAM で国内 2 位。時価総額は純現金とほぼ同じだが、現金の多くは事業に張り付き、AI が席課金型の寿命を縮める。10 年の価値は今の半分ほど 本質価値との差 −28.8% · 10 年 やや割高(年 +3.2%) やや割高 ティアック6803 高級オーディオと業務用機器のニッチ企業。足元の利益は一時の項目に支えられ、稼ぎが資本コストに届かず、10 年の価値は今を下回る 本質価値との差 −29.8% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) やや割高 santec Holdings株式会社6777 AI向け光通信の試験・部品で稼ぐ小さな光学メーカー。利益の質は良いが、稼ぎが好況の頂に近く、今の値段は先を織り込みすぎている 本質価値との差 −29.9% · 10 年 やや割高(年 +3.0%) 割高 OSGコーポレーション6757 浄水器のカートリッジ交換が稼ぎの柱。食パンと総菜の寄り道が利益を削り、配当は利益を超えて払い続けている 本質価値との差 −30.1% · 10 年 割高(年 +3.6%) 割高 日本タングステン6998 超硬とタングステン加工の中堅。原料高の追い風は一時的で、稼ぐ力に比べて今の時価総額は重い 本質価値との差 −30.1% · 10 年 割高(年 +2.8%) 割高 シリウスビジョン6276 印刷の検査機の再建途上、現金は厚いが稼ぐ力は薄い 本質価値との差 −30.4% · 10 年 割高(年 +4.4%) 割高 フォスター電機6794 車載スピーカ世界大手。アクティビストが入り資本効率は改善に向かうが、10年の稼ぐ力に見合う値段は今より低い 本質価値との差 −30.6% · 10 年 割高(年 +3.3%) 割高 アルバック6728 真空技術の老舗で半導体へ重心を移す途上だが、稼ぐ力が資本コストに届かず、値段は回復を先取りしている 本質価値との差 −30.9% · 10 年 割高(年 +2.7%) 割高 安川電機6506 サーボ・インバータが利益の柱でロボットは薄利・中国依存、ROE7.3%に対し今のPER32倍は見合わない 本質価値との差 −32.2% · 10 年 割高(年 +3.0%) 割高 オムロン6645 制御機器の在庫調整は一巡したが、ヘルスケアは中国品との価格競争、構造改革でROEは当面一桁台にとどまる 本質価値との差 −32.3% · 10 年 割高(年 +2.6%) 割高 アイコム6820 現金が時価総額の5割に達する無線機メーカー。事業の稼ぐ力に対して資本が厚く、利益で測ると今の値段は割高 本質価値との差 −32.3% · 10 年 割高(年 +2.7%) 割高 アクセル6730 パチンコ機向け画像LSIの小さな専業。足元は価格適正化で好調だが、市場が細り続ける。手元の現金を除くと割高 本質価値との差 −33.8% · 10 年 割高(年 +3.2%) 割高 ダイヤモンドエレクトリックホールディングス6699 点火コイルは電動化で縮む側。パワコンと空調向け電源が支えるが、借入が重く、株主の取り分はほとんど残らない 本質価値との差 −34.0% · 10 年 割高(年 +4.4%) 割高 ファナック6954 CNC・ロボット世界首位の無借金企業だが、中国系メーカーの台頭と今のPER33倍はROE8.9%に見合わない 本質価値との差 −36.5% · 10 年 割高(年 +1.5%) 割高 ウシオ電機6925 光源と露光装置の確かな技術はあるが、利益の薄い会社に AI 基板の夢まで上乗せした値段 本質価値との差 −37.0% · 10 年 割高(年 +1.5%) 割高 AIメカテック6227 AI向け後工程装置で利益が急伸したが、頼りは少数の大口顧客の投資。10年で測ると今の値段は高い 本質価値との差 −37.9% · 10 年 割高(年 +2.4%) 割高 大日光・エンジニアリング6635 カメラ大手向けの基板実装とレンズ組立の受託。利益率は2%に届かず借金も重く、割高とみる 本質価値との差 −39.2% · 10 年 割高(年 +2.4%) 割高 シンフォニアテクノロジー6507 半導体搬送と防衛の追い風は本物だが、景気で振れる中堅メーカーに今の値段は高い 本質価値との差 −40.0% · 10 年 割高(年 +1.6%) 割高 堀場製作所6856 半導体MFC世界シェア6割・排ガス計測8割だが、PER27倍はROE10.7%に見合わず、EV化とバイオ不振が重荷 本質価値との差 −40.1% · 10 年 割高(年 +1.0%) 割高 日本電波工業6779 AI向け発振器で業績は急回復中だが、売上が10年停滞した薄利の水晶専業。10年の稼ぐ力に照らすと値段は先走りすぎ 本質価値との差 −40.3% · 10 年 割高(年 +2.5%) 割高 KOA6999 抵抗器の老舗。AIと車載で利益は戻るが、10年で測る稼ぐ力は今の値段に届かない 本質価値との差 −40.4% · 10 年 割高(年 +2.2%) 割高 電気興業6706 基地局アンテナと高周波の技術屋。稼ぐ力が弱く、棚卸資産の会計に疑義が出ている 本質価値との差 −41.6% · 10 年 割高(年 +1.1%) 割高 太洋テクノレックス6663 曲げられる配線板の試作が本業の小さな工場。利益は薄く、資産に比べて稼ぐ力が足りない 本質価値との差 −42.0% · 10 年 割高(年 +2.4%) 割高 日本マイクロニクス6871 DRAMのプローブカードで首位。だが一本足の循環株に、今の値段は先の先まで織り込みすぎだ 本質価値との差 −42.3% · 10 年 割高(年 +1.8%) 割高 池上通信機6771 放送局のカメラと監視・医療・検査の映像機器の老舗。技術はあるが稼ぎは薄く借金も重い。今の値段は稼ぐ力に比べて割高 本質価値との差 −42.6% · 10 年 割高(年 +2.2%) 割高 シスメックス6869 血球計数で世界首位も、中国の集中購買で稼ぐ力が急低下。資本コスト7.5%で測ると今の値段は割高 本質価値との差 −45.0% · 10 年 割高(年 +0.3%) 割高 SMK6798 車載に軸足を移す途上のコネクタ・リモコンメーカー。利益の戻りが遅く、今の値段は高い 本質価値との差 −45.1% · 10 年 割高(年 +1.6%) 割高 ミナトホールディングス6862 産業用メモリーの加工・商社。市況が押し上げた好況の利益は続かず、10年の価値は今の時価総額を大きく下回る 本質価値との差 −45.9% · 10 年 割高(年 +1.8%) 割高 ダブル・スコープ6619 価値の芯は韓国の WCP の持分だけ。借金を引くと残りは薄く、赤字の本体が持分を食う 本質価値との差 −46.0% · 10 年 割高(年 +3.7%) 割高 パナソニックホールディングス6752 家電・空調・配線・電子部品・車載電池・B2Bソリューションの複合体。構造改革は進行中で、今の値段は改革の成功をかなり先取りしている 本質価値との差 −46.2% · 10 年 割高(年 +0.4%) 割高 KOKUSAI ELECTRIC6525 バッチALDで世界シェア7割・東京エレクトロンと二社寡占。AI需要は本物だが、今の株価は中立の10年先をもう織り込んでいる 本質価値との差 −47.2% · 10 年 割高(年 +0.6%) 割高 キーエンス6861 無借金・直販の圧倒的な収益力は本物だが、中国依存と高い倍率の持続力が10年後の本質価値を左右する 本質価値との差 −48.0% · 10 年 割高(年 −0.4%) 割高 大真空6962 水晶の世界大手だが、薄い利益に重い借金。新型のArkhが実を結ぶまで、今の値段は先を見すぎている 本質価値との差 −48.0% · 10 年 割高(年 +0.5%) 割高 日清紡ホールディングス3105 日清紡HDは無線・通信が稼ぎ頭の会社に変わりつつあるが、稼ぐ力の弱さと不動産の先細りが10年の価値を押し下げる 本質価値との差 −48.1% · 10 年 割高(年 +0.5%) 割高 村田製作所6981 MLCC世界シェア4割、AIサーバー・車載電動化が追い風だが、ROE1割強の本質価値は今の値段を大きく下回る 本質価値との差 −48.2% · 10 年 割高(年 −0.7%) 割高 サン電子6736 利益の大半は米上場Cellebrite株の持分から来る。10年後を利益で測ると、本質価値は今の時価総額を半分ほど下回る(割高) 本質価値との差 −48.5% · 10 年 割高(年 +1.4%) 割高 株式会社シキノハイテック6614 半導体の検査装置と LSI 設計受託の小さな会社。利益が出ていない今の値段は、先の成長を先取りしすぎている 本質価値との差 −49.0% · 10 年 割高(年 +1.3%) 割高 ヤーマン6630 美顔器のヒットで膨らみ、中国の規制でしぼんだ会社。現金は厚いが、計画の回復は先走りで、値段は割高 本質価値との差 −50.4% · 10 年 割高(年 +0.5%) 割高 レーザーテック6920 EUVマスク検査を世界独占する一点突破の優良企業、株価は独占の継続を前提に組まれている 本質価値との差 −50.8% · 10 年 割高(年 −0.7%) 割高 湖北工業6524 海底ケーブル用光部品と電解コンデンサ用リード端子で世界首位。事業は強いが、今の値段は好況の利益が続く前提で、本質価値の2倍を大きく超える 本質価値との差 −51.2% · 10 年 割高(年 −0.5%) 割高 アドバンテスト6857 HBM・AIテストの覇者だが、株価はすでに10年分の超成長を前払いしている 本質価値との差 −51.6% · 10 年 割高(年 −1.1%) 割高 太陽誘電6976 コンデンサ世界3位。AIサーバー需要で株価は1年で8倍になったが、利益率とROEの低さを映すと、今の値段は積みすぎ 本質価値との差 −51.9% · 10 年 割高(年 −0.8%) 割高 アオイ電子6832 後工程受託の老舗が、自己資本に迫る400億円規模を先端パッケージに賭ける。当たっても倍率は伸びず、割高と見る 本質価値との差 −53.8% · 10 年 割高(年 +0.0%) 割高 メイコー6787 車載基板の首位級が AI・衛星向けに 2,100 億円を投じる賭け。成長は本物だが、借金と循環を負った値段は高い 本質価値との差 −54.0% · 10 年 割高(年 +0.0%) 割高 ローム6963 SiC減損からの復活途上。EV減速と中国の値下げの中で東芝・三菱電機との連合がもうひとつの本質価値を左右する 本質価値との差 −54.2% · 10 年 割高(年 −0.8%) 割高 FDK6955 富士通から台湾の SILITECH へ親会社が替わった電池メーカー。稼ぐ力が資本コストに届かず、10年では割高と見る 本質価値との差 −55.3% · 10 年 割高(年 +0.3%) 割高 イビデン4062 AI 向け基板の主役だが、今の値段は世界の AI 個数が 8 倍・シェア 4 割台維持という楽観の先まで織り込む 本質価値との差 −55.8% · 10 年 割高(年 −0.7%) 割高 精工技研6834 AI向け光コネクタの設備特需で稼ぐ会社。ただ利益の多くは山の上で、今の値段は先を織り込みすぎだ 本質価値との差 −58.3% · 10 年 割高(年 −2.1%) 割高 ユー・エム・シー・エレクトロニクス6615 1,000 億円を作って利益は 1% 台。重い借入と優先株の下で、普通株の取り分は薄く割高だ 本質価値との差 −58.5% · 10 年 割高(年 −0.6%) 割高 ルネサスエレクトロニクス6723 車載マイコン世界首位の座は競合に奪われたが、AIインフラとAltiumの組み合わせが次の10年の本質価値を決める 本質価値との差 −59.3% · 10 年 割高(年 −2.1%) 割高 ジオマテック株式会社6907 ディスプレイと半導体向けの薄膜加工。9 期の赤字から戻ったが、山谷が激しく客先も偏る。今の値段は回復の続きを織り込みすぎで、割高と見る 本質価値との差 −64.1% · 10 年 割高(年 −2.0%) 割高 ザインエレクトロニクス6769 高速伝送チップの小さな設計会社。現金は厚いが本業は赤字が続き、時価総額は現金を上回る分だけ割高に見える 本質価値との差 −66.9% · 10 年 割高(年 −3.5%) 割高 リバーエレテック6666 超小型の水晶部品の専業。新製品に夢はあるが、12年の大半が赤字で借金も重い。今の値段は会社の計画の達成をほぼ織り込む 本質価値との差 −67.2% · 10 年 割高(年 −2.3%) 割高 岡谷電機産業6926 ノイズ対策部品の老舗だが2期続けて17億円の営業赤字。立て直しても資本コストに届く稼ぎは見えず、今の値段は高い 本質価値との差 −67.7% · 10 年 割高(年 −2.6%) 割高 原田工業6904 車載アンテナの専業。足元の利益は戻ったが、税と金利を引くと残る利益は薄く、今の値段は回復を先取りしすぎている 本質価値との差 −67.8% · 10 年 割高(年 −3.4%) 割高 インスペック6656 AI 向けパッケージ基板の検査装置を手がける秋田の小さな装置会社。技術は本物だが、受注の山谷が深く、借入も重く、今の値段は先の改善を織り込みすぎている 本質価値との差 −70.3% · 10 年 割高(年 −2.8%) 割高 多摩川ホールディングス6838 高周波部品と売電の小さな会社。足元の増益は評価益が大半で、10 年の稼ぐ力に比べて今の値段は高いとみる 本質価値との差 −73.8% · 10 年 割高(年 −5.1%) 割高 オプトエレクトロニクス6664 小さなバーコード読み取り機の老舗。エイサーの傘下で出直すが、赤字が続き稼ぐ力は資本に見合わない 本質価値との差 −76.1% · 10 年 割高(年 −5.3%) 割高 トミタ電機6898 鳥取のフェライトコアの小さな会社。現金と土地は厚いが本業は10年余り赤字がちで、今の値段は稼ぐ力に比べて高い 本質価値との差 −82.6% · 10 年 割高(年 −8.9%) 割高 QDレーザ6613 量子ドットレーザは本物の技術だが、売上14億円の会社に800億円超の値は、まだ来ない成功を先に払いすぎている 本質価値との差 −84.6% · 10 年 割高(年 −10.3%) 割高 ぷらっとホーム6836 Linuxの小型サーバーで細く稼ぐ老舗。18期続いた赤字をやっと抜けた段階で、今の時価総額は利益の200倍を超える 本質価値との差 −87.9% · 10 年 割高(年 −12.6%) 割高 TBグループ6775 LED 表示機と電子レジの小さなメーカー。19 期連続の営業赤字で、稼ぐ力は時価総額の裏づけにならない 本質価値との差 −89.0% · 10 年 割高(年 −10.7%) 割高 ジャパンディスプレイ6740 12 期連続赤字の中小型パネル会社。いちごの新株予約権で株数が約 1.7 倍に増え、10 年後に既存株主へ残る取り分は今の時価総額に遠く届かない 本質価値との差 −93.2% · 10 年 割高(年 −15.2%) 割高 大黒屋ホールディングス6993 ブランド品の買取と質屋の老舗。ファンド傘下で再建に入ったが、10年の稼ぐ力で測ると本質価値は今の時価総額を大きく下回る(割高) 本質価値との差 −93.6% · 10 年 割高(年 −16.2%) 割高 JNグループ6634 暗号資産の取引所と消耗品の卸、電子書籍を束ねた小さな持株会社。赤字と借金が重く、今の値段は事業の稼ぎでは説明できない 本質価値との差 −96.3% · 10 年 割高(年 −19.5%) 割高 ウインテスト6721 売上4億円に対し赤字12億円、資金は新株の発行頼みの半導体検査装置会社。時価総額116億円は事業の実績から大きく離れている 本質価値との差 −99.6% · 10 年 割高(年 −36.4%)

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読んだ資料

  1. 三菱電機が新中計、30年度ROE目標は12%-総還元性向60%以上(Bloomberg)
  2. 決算:三菱電機、36年3月期にROE15%へ フィジカルAIで利益拡大(日本経済新聞)
  3. 三菱電機、品質不正から4年 風土改革「自走化」へ専門部署設置(日本経済新聞)
  4. 品質不正問題から立ち直るため、三菱電機は組織風土をどう変えたのか(MONOist)
  5. 三菱電機、27年3月期1Q決算 FA事業の需要回復や円安効果で通期予想を上方修正(AutomationNews)
  6. 【2026年版】ファナック×三菱電機(6954・6503)FA事業 徹底比較
  7. 三菱電機、SiC「本丸は鉄道・電力」 中国に迫るコスト(日経テックフォーサイト)
  8. 三菱電機の衛星事業とは|DS2000・みちびき・きらめき・570機超の実績を解説
  9. 三菱電機、株価は一進一退 総還元性向引き上げ方針も反応薄(日本経済新聞)

分析日 2026-10-16