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ノボ ノルディスク NVO

肥満薬と糖尿病薬の強い製薬基盤は残る。特許切れと薬価下落を厳しく見ても、10年価値には一定の安全域があり、やや割安

割安
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)52.29 ドル2,326 億ドル10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-30)40.00 ドル1,779 億ドル差 +30.7%
10 年後から見ると 割安 価値 52.29 ドル2,326 億ドル · 差 +30.7% · 期待の年率 +11.6%
期待の年率リターン(10 年)+11.6%資本コスト比 +3.6 pt
推定の資本コスト8.0%期待の年率と比べる目安

期待の年率は、5つの筋書きから求めた期待CFのIRRです。期間の還元・追加負担を中間時点、終価を期間末に置く仮定で、価値の割引時期とそろえています。実際の配当日を予測した値や、筋書きごとのIRRの平均ではありません。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3.5%・10 年国債 5%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの終価と還元を確率で加重し、資本コスト 8.0% で今の値に割り戻したものです。

利益と必要資本から、将来の留保余力を見込む場合があります。この推定は、維持更新投資や運転資金、借換後の現金計画を確認した値ではありません。

留保余力の推定による上乗せは、算定価値の約4.2%です。同じモデル内の上乗せ分の割合で、実現する現金額や割高・割安を示すものではありません。

総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

終価・還元は現在株主全体の取り分です。1株表示は現株数への換算で、還元には配当・自社株買いを含みます。持分・支払時点は簡略化しており、買戻しに売却参加せず同じ株数を持ち続ける場合の将来株価・受取配当とは別です。

結論

ノボ ノルディスクは、糖尿病治療で築いた世界的な製造・開発基盤を、肥満治療薬へ広げたデンマークの製薬大手である。筆者の結論は「やや割安」だ。イーライリリーとの競争で成長への期待は大きく後退したが、現在の企業価値は、なお残る稼ぐ力と長期の患者増加を十分には織り込んでいないと考える。

2025年の売上は467億ドル、純利益は155億ドルである。ウェゴビーとオゼンピックを中心としたGLP-1薬が利益の大部分を支える。ただし、2026年は数量が増えても実現価格が下がり、会社の調整後通期売上・営業利益見通しは、ともに為替一定で前年比0〜6%減となった。2026年2月には次世代薬カグリセマがリリーのチルゼパチドとの直接比較で主要評価項目を達成できず、既存の優位が永続しないことも明らかになった。

それでも、世界の肥満・糖尿病患者のうち新しい治療薬を使う人はまだ少ない。2026年に米国で発売した経口ウェゴビーは急速に普及し、2026年9月には2035年の新薬群売上について意欲的な長期目標を示した。供給能力、臨床データ、販売網を持つ企業として、今後も世界市場の有力な一角を占める可能性が高い。

10年後の中立では、売上約891億ドル、純利益249億ドルを見込む。数量拡大を認める一方、セマグルチドの特許切れと競争により、現在の高い利益率は低下すると考えた。5つの筋書きに確率を掛け、資本コスト8%で割り引いた本質価値は約2,229億ドルとなる。添付台帳の時価総額1,737億ドルに対して約28%の上値余地があり、総合判断は「やや割安」である。ただし悲観側の確率を43%と高めに見ており、優良企業だから安易に持てる銘柄ではない。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、ノボは10年後にも必要とされる会社である。糖尿病と肥満は消える病気ではなく、薬の有効性が認められれば患者は長く治療を続ける。大量生産、承認取得、臨床実績という蓄積も残る。ただし、特定の薬が優れていることと、製薬会社全体が永続的に高収益を得ることは別だ。特許が切れ、より良い薬が現れれば、同じ工場や販売網を持っていても以前の利益は戻らない。

筆者が気にするのは、利益を成長へ再投資したときの実際の利回りである。2025年は純利益155億ドルに対し、添付財務のフリーキャッシュフローは89億ドルにとどまった。製造設備と研究開発への投資が重い時期であり、会計利益のすべてを配当可能な利益とは扱えない。増分ROICが資本コスト8%を十分に超えるなら、還元を抑えて投資することには意味がある。しかし、価格が半分になる市場での設備増強は、患者が増えるだけでは正当化できない。

中立の10年後には純利益249億ドル、自己資本約1,135億ドルを見込み、ROEは約22%となる。過去の異常に高いROEが薄れても、資本コストを上回る稼ぎが残る構造だ。2035年以降の成長には再投資が必要なので、利益がそのまま株主の手元へ戻るとは見ていない。配当と純粋な自社株買いの合計を、設備投資と開発費の余力を残して評価する。

安全域はあるが、大きすぎるわけではない。悲観では次世代薬が失敗し、セマグルチドが価格の安い一般的な薬となる。その場合、現在の利益率と資本効率は失われる。現値からの下落余地は大きい。それでも市場全体の患者増加が本物なら、中立以上で得られる価値も大きい。長く保有する株主にとっての判断材料は、四半期の成長率よりも、今後数年間の市場シェアと純価格の変化である。

何で稼ぐ会社か

事業の中心は、肥満・糖尿病の治療に使われるGLP-1系医薬品である。肥満向けのウェゴビー、糖尿病向けのオゼンピックとリベルサスが主要製品で、主成分セマグルチドを複数の用途と投与方法に展開している。医薬品は一度承認されれば継続処方が期待できるが、収益は患者数だけでは決まらない。米国では保険者や薬剤給付管理会社との交渉後に残る純価格が重要で、販売数量が増えても売上が伸びないことがある。

2025年の肥満治療薬売上は約125億ドルで、会社は年間投与量から換算した約360万人への治療を開示している。2026年1月には経口ウェゴビーを米国で発売した。7月中旬には週間処方が26万件を超え、注射を避けたい患者に新しい選択肢を提供している。高用量の注射薬も発売され、既存製品の競争力を保つ努力が続く。次世代候補はカグリセマとゼナガムチドなどで、承認と臨床成績が今後の市場地位を決める。

糖尿病向けGLP-1製品は2025年に約230億ドルを売り、全社最大の収益源だった。中心のオゼンピックは腎臓や心血管への効果も評価される。ただし、リリーのムンジャロが強力な競争相手となり、ノボの糖尿病市場における金額シェアは低下した。既存のインスリンやその他の糖尿病薬は約83億ドルで、需要が安定する一方、薬価規制と後発薬の影響を受ける。

希少疾患は約30億ドルと小さいが、血友病、成長ホルモン不足など患者に不可欠な治療を担う。ノボセブンやソグローヤに加え、新しい血液疾患薬の投入が進む。ここは肥満薬と異なる疾病領域であり、利益源の分散に役立つ。ただし研究開発費が重く、足元の営業利益率は低い。経営は買収したアケロの肝疾患薬エフルキシフェルミンなどを通じ、肥満と関連する肝疾患にも事業を広げている。

分析上は、肥満治療、糖尿病GLP-1、インスリン・その他糖尿病、希少疾患の4つに分ける。会社が公表する正式な営業セグメントは「肥満・糖尿病」と「希少疾患」の2つであり、前者の製品別営業利益は非開示である。このため、製品売上は会社開示を使い、製品別の利益率と患者数の一部については推定を明示している。

優良さと弱いところ

ノボの競争上の強みは、薬そのものだけではない。100年を超える糖尿病治療の経験、製剤化と大量生産の技術、世界の医師との接点、規制当局が認めた臨床データが重なっている。2025年の世界GLP-1市場での数量シェアは約43%であり、肥満薬のブランド品市場では約59.6%だった。新規参入企業が同じ規模の製造・販売網を短期間で構築することは難しい。

しかし、その堀は以前ほど深くない。肥満薬のブランド品数量シェアは2024年の70.4%から低下している。リリーのチルゼパチドは減量効果で優位を示し、カグリセマも2026年2月の高用量直接比較では非劣性を証明できなかった。9月には別の低用量比較試験で良好な結果が出たが、異なる投与量の試験であり、2月の結果を取り消すものではない。医師と患者が治療効果を重視する市場では、知名度だけでシェアを守ることは難しい。

価格を決める力にも限界がある。特許期間中は高い粗利益率を確保できるが、米国の最恵国待遇政策、メディケアの薬価交渉、現金払い向けの価格引き下げが進む。2025年の高い売上には米国のリベート引当金の調整も影響した。今後は単純な値上げではなく、安くなった薬をより多くの患者に届けることで利益を守る経営へ移る。

資本効率はなお優れている。2025年のROEは約51%だが、これは自己資本が比較的小さかったことの影響も大きい。税引後営業利益を自己資本と純負債の合計で割ると、足元のROICは概算で30%台半ばとなる。ただし、買収と製造設備への投資で資本の必要額は増えている。今後の増分資本利益率は以前より低くなると考えるべきだ。

堀の評価は強い堀ではなく通常の堀とした。製造網とブランドは残るが、主要成分の特許期限と臨床上の競争がその価値を削るためである。また、薬の研究・製造・承認・患者への投与が価値の中心であり、人月課金や操作画面を売る事業ではない。指定されたAIエージェント代替型には該当しない。AIによる創薬効率化は機会となるが、競合にも同様に利用できるため、独占的な利益増加は見込まない。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

肥満と糖尿病の治療薬市場は、今後10年も実質的な患者数の増加が期待できる。世界では肥満の人が10億人規模、糖尿病の人が数億人いるのに対し、GLP-1系の新しい薬を継続して使用する人はまだ一部に限られる。業界ノートでは2026年の世界利用者を約3,000万人、2036年の中立を約1.1億人と推定している。平均純価格は約3,700ドルから約2,300ドルに下がるため、市場の成長は値上げではなく利用者の増加が担う。

競争の中心はノボとイーライリリーの2社である。2026年4〜6月期のリリーのムンジャロとゼップバウンドの合計売上は約149億ドルに達し、数量増加が大きい。ノボは経口ウェゴビーで先行しているが、リリーも飲み薬を投入し、さらに強い効果を狙うレタトルチドを開発している。アムジェンのマリタイド、ファイザーなどの開発品、中国企業の低価格薬も競争を広げる。10年先は2社で市場を独占するより、後続企業にも一定のシェアを渡す可能性が高い。

価格の下落は一時的な景気循環ではない。米国では政府と保険者が薬価を引き下げ、米国外では公的保険への収載が販売数量を増やす代わりに平均単価を下げる。セマグルチドの成分特許は中国で2026年、欧州と日本で2031年、米国で2032年が主な期限である。製剤や投与装置など別の特許が残る可能性はあるが、2030年代には競合品と後発薬の存在を前提にしなければならない。

中立では、2035年の世界GLP-1・GIP利用者を約1.05億人と見る。ノボが肥満向けと糖尿病向けを合わせて約3,500万人相当へ供給し、世界数量の約3分の1を保持する展開である。残りはリリーが最大のシェアを取り、その他の企業も存在感を増す。これはノボが再び圧倒的な首位へ戻る予想ではなく、市場拡大の恩恵を一定程度受け続ける見通しだ。

糖尿病の従来薬は、患者数が安定しても価格が上がりにくい。インスリンは生活を支える必需品であり、供給の信頼性は重要だが、後発品や薬価上限が利益率を制限する。希少疾患は市場が小さく競争相手も製品ごとに異なるため、新薬の承認と供給体制による成長が中心となる。全社の将来は、肥満薬の数量拡大が価格の低下をどこまで上回れるかでほぼ決まる。

資本政策と M&A

経営は長年、配当と自社株買いを組み合わせて利益を株主へ返してきた。2020〜2025年には合計で3,060億デンマーククローネを還元した。2025年の添付財務では配当が78億ドル、自社株買いは約2億ドルである。製造設備と新薬開発への支出が増えたため、買い戻しより配当を優先する形へ変わった。

大型の資本配分では、2024年に親会社側が取得したカタレントから、製造拠点3か所を約117億ドルで取得した判断が重要だ。供給制約を解消する狙いは理解できるが、購入額は大きく、事後の稼働率と利益率で成否が決まる。2025年にはアケロ・セラピューティクスを現金約47億ドルで買収し、承認条件付きの追加対価も設定した。肝疾患の成長機会を得た一方、開発失敗時には投資回収が難しくなる。

2026年2月には最大150億デンマーククローネの自社株買い枠を発表したが、大きな事業開発機会があれば縮小できる。会社は有望な内部投資、配当、研究開発を補完する買収、自社株買いの順に資金を配る方針である。9月の2030年目標では、研究開発中の製品による2035年売上を1,500億デンマーククローネ超とし、営業利益率をおおむね維持する意欲を示した。これは保証された業績予想ではない。

支配構造にも注意が要る。ノボ・ホールディングスはA株とB株を合わせて資本の約28.1%を保有し、議決権の約77.3%を握る。長期投資を進めやすい反面、一般のADR保有者は経営方針や関連当事者取引にほとんど影響できない。2025年末の純有利子負債は約164億ドルまで増えており、投資の回収が遅れる場合には還元余力が制約される。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

ノボには、肥満治療薬が普及する次の10年で、再び大きく成長できる条件が残っている。世界で薬物治療を必要とする人は非常に多く、現在のGLP-1利用者は潜在需要の一部にすぎない。経口ウェゴビーは2026年1月の米国発売後、7月には週間処方が26万件を超えた。注射への抵抗感が強い患者や、医療機関への通院が負担となる患者にも販売できる。高用量の注射薬では減量効果を高め、治療の選択肢を広げている。

次世代薬の評価も、単一の試験で決めるべきではない。カグリセマは2026年2月の高用量直接比較で主要評価項目を達成できなかったが、9月の別用量の糖尿病試験では良好な減量効果を示した。ゼナガムチドなどの新薬候補もあり、ノボはセマグルチドだけの会社で終わる必要はない。さらに、アケロから取得した肝疾患薬や希少疾患の新薬が育てば、2030年代の売上の構成は変わる。

製造能力も長期の武器になる。カタレントの製造拠点取得と既存工場への投資は、短期の現金創出力を弱めたが、需要が増える市場では供給の確実性が大きな競争力になる。会社は2030年までに経口GLP-1で治療できる人数を大幅に増やす能力を整える計画を掲げている。大量供給によって単位当たり費用が下がれば、薬価の下落にも耐えられる。

世界市場が2030年代も拡大し続け、ノボが患者の約3割を維持できるなら、既存の主力薬が後発品に置き換わっても売上は増える。強い開発力と新しい薬への切り替えが成功すれば、2035年には利益が現在の数倍に達する余地がある。過去のピーク時の独占を取り戻さなくても、十分に魅力的な事業を続けられる。

慎重な見方

もっとも大きな問題は、すでに競争上の優位が失われ始めていることだ。ノボの肥満薬ブランド市場の数量シェアは2024年の70.4%から2025年の59.6%へ低下した。イーライリリーはチルゼパチドで優れた減量効果を示し、2026年も売上を大きく伸ばしている。ノボが自社の次世代製品を成功させなければ、患者が増える世界市場でも自社の取り分は減る。

セマグルチドの特許期限も投資家に都合よく待ってはくれない。中国では2026年、欧州と日本では2031年、米国では2032年が主要な成分特許の期限である。製剤や用途に関する権利が残る可能性はあるが、それだけで現在の価格を維持できるとは限らない。インスリン市場では薬価交渉と後発薬が長年にわたり利益率を圧迫してきた。肥満薬でも同じ構造が生まれる可能性がある。

2026年上期の決算は、数量の増加がそのまま利益増加にならないことを示した。米国のリベート調整による一時的な利益を除けば、通期の調整後売上と営業利益は減少見通しである。さらに、第2四半期には開発中の医薬品に関する63億デンマーククローネの減損が発生した。新薬開発には大きな費用が必要であり、失敗による資本損失は実際に起きている。

経営は大型の製造投資と買収を重ねている。もし工場の能力が需要を上回る一方、薬価だけが下がれば、固定費負担が利益を圧迫する。アケロの買収も開発に失敗すれば価値を失う。ノボ・ホールディングスによる議決権支配があるため、少数株主は経営判断を変更させにくい。2035年に売上が今の半分近くまで落ち、収益性も普通の製薬会社以下となる危険は無視できない。

どちらに重みを置いたか

長期の患者数と市場の拡大では前向きな見方が強い。しかし、ノボ自身のシェアと価格については慎重な見方に重みがある。とくに2026年の競争結果と、2031〜2032年のセマグルチド特許期限は利益を大きく変えうる。

このため、楽観とやや楽観を合わせて27%、やや悲観と悲観を合わせて43%、中立を30%とした。イーライリリーよりも競争上の回復を証明する必要が大きく、下振れ側を厚くした判断である。それでも長期の数量拡大によって中立の価値が現在の時価総額を上回るため、加重平均の結論は約28%の割安となる。大きな成長機会を持つが、堀の回復を確実視しない「やや割安」である。

10 年後の 5 つの筋書き(2035/12 期)

確率で加重した現株数換算の終価現在株主分の終価 75.31 ドル3,350 億ドル(+ 還元の換算額還元の合計 25.58 ドル1,138 億ドル)。 今の値に割り戻すと 52.29 ドル2,326 億ドル、今との差 +30.7%、 期待の年率 +11.6%(資本コスト 8.0%)→ 割安

筋書き確率10 年後の現株数換算の終価現在株主分の終価還元の換算額還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・還元込み年率確率 × (終価+還元)
楽観 8% 199.21 ドル8,860 億ドル 43.84 ドル1,950 億ドル +507.6% +23.3% 19.44 ドル865 億ドル
やや楽観 19% 129.55 ドル5,762 億ドル 34.85 ドル1,550 億ドル +311.0% +18.0% 31.24 ドル1,389 億ドル
中立 30% 91.23 ドル4,058 億ドル 27.43 ドル1,220 億ドル +196.6% +13.6% 35.60 ドル1,583 億ドル
やや悲観 28% 22.61 ドル1,006 億ドル 18.55 ドル825 億ドル +2.9% +0.4% 11.52 ドル513 億ドル
悲観 15% 7.09 ドル315 億ドル 13.49 ドル600 億ドル −48.5% −9.1% 3.09 ドル137 億ドル
加重平均100% 75.31 ドル3,350 億ドル25.58 ドル1,138 億ドル +152.2% +11.6% 100.89 ドル4,487 億ドル

今の株価時価総額 40.00 ドル1,779 億ドル(2026-10-30)から見たトータルリターン。各行の年率は還元・追加負担を期間の中間時点に置く仮定のIRRです。最下段は期待CFから計算したIRRで、各行のIRRの加重平均ではありません。実際の配当時期を観測した値ではありません。

楽観 8% 楽観:経口薬と次世代薬が成功し、世界的な製造基盤が利益を大きく伸ばす 利益 457 億ドル · PER 19.3 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 199.21 ドル8,860 億ドル

2035年の世界GLP-1・GIP利用者は約1.45億人となり、ノボは肥満向けと糖尿病向けを合わせて約4,700万人相当を治療する。経口ウェゴビーが広く普及し、カグリセマとゼナガムチドの新製品も成功する。ノボはイーライリリーに単独首位を譲ったままでも、世界市場の約3割を守る。競争で価格は低下するが、販売数量の増加がそれを上回る。

肥満治療薬は910億ドル、糖尿病GLP-1は288億ドルへ伸びる。インスリンなどの従来薬も安定し、希少疾患では新薬の承認によって100億ドルの売上を得る。アケロから取得した肝疾患薬も成功し、2030年代の新薬売上目標を達成する。設備増強は予定した需要に使われ、量産効果が利益率を支える。全社の売上は1,410億ドル、営業利益は約609億ドルとなる。

2026年から2035年の純利益累計は2,850億ドルを見込み、配当と自社株買いから株式報酬を差し引いた正味の還元は1,950億ドルとする。研究開発と製造への投資を続けても、自己資本は約1,205億ドルまで増える。主力特許の期限を新薬が乗り越え、医薬品の高い資本効率を持続する筋書きである。

  • 肥満治療薬(ウェゴビー・サクセンダ・次世代薬):数量 3,500(年間投与量から換算した肥満治療患者数(万人))× 価格 2,600(患者1年当たり平均純売上(ドル、リベート後))→ 売上 910 億ドル・営業利益 437 億ドル。経口薬と次世代薬が成功。年間患者は2025年の約9.7倍
  • 糖尿病GLP-1薬(オゼンピック・リベルサスなど):数量 1,200(年間投与量換算の糖尿病GLP-1患者数(万人))× 価格 2,400(患者1年当たり平均純売上(ドル、リベート後))→ 売上 288 億ドル・営業利益 132 億ドル。新世代薬で特許切れの影響を補い、高い利益率を維持
  • インスリン・その他の糖尿病治療:数量 3,500(GLP-1以外の糖尿病治療患者数(万人・年間投与量換算))× 価格 320(患者1年当たり平均純売上(ドル))→ 売上 112 億ドル・営業利益 31 億ドル。週1回製品の普及で単価と製品構成が改善
  • 希少疾患(血友病・成長ホルモン・その他):数量 25.0(治療患者の年間投与等価数(万人、推定))× 価格 40,000(患者1年当たり平均純売上(ドル、製品構成を含む))→ 売上 100 億ドル・営業利益 30 億ドル。新しい血液疾患薬と内分泌薬が大型製品へ成長

倍率:資本コストk=8.0%、2035年のROE=457÷1205.1=37.9%。通常の堀の残存割合1/2を用いるとRONIC=8.0%+0.5×(37.9%−8.0%)=約23.0%。2035年以降のg=4.0%は、世界のGLP-1利用者が実質約5%増加し、ノボのシェアが約1%低下し、純価格がほぼ横ばいとなる想定から導いた。正当化PERは(1−4.0%÷23.0%)÷(8.0%−4.0%)×1.04で約21.5倍。その約90%である19.32倍とした。純利益はIFRS報告ベース相当の費用控除後で、株式報酬や研究開発費を足し戻さない。

確率:経口ウェゴビーが長期の普及を主導し、カグリセマとゼナガムチドなどから複数の大型薬が育つ。新規参入と特許切れがあっても世界GLP-1数量の約3割を保つ展開。2026年の競争でノボが劣勢を示した事実を考えると、すべてが成功する確率は1割未満とした。

やや楽観 19% やや楽観:首位復帰はできなくても、患者増加と新薬が売上を伸ばす 利益 335 億ドル · PER 16.5 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 129.55 ドル5,762 億ドル

世界のGLP-1利用者は2035年に約1.2億人となり、ノボは約4,000万人相当を治療する。肥満治療では経口薬と高用量ウェゴビーが数量を増やし、カグリセマも一部の患者に選ばれる。イーライリリーは引き続き最大の競合として存在するが、ノボは医師との関係と製造能力を生かして主要な供給者の地位を守る。

肥満治療薬の純単価は今より下がるものの、年間患者数は2,900万人へ増え、売上は696億ドルとなる。糖尿病GLP-1は既存品の特許切れを新薬で一部補い、231億ドルを維持する。インスリンや希少疾患でも製品構成を改善し、全社売上は約1,097億ドルへ拡大する。営業利益率は現在とほぼ同じ水準を保つが、特許切れ前の高収益を全面的に取り戻すわけではない。

2026年から2035年の純利益累計は約2,450億ドルとなる。配当と自社株買いによる正味の還元は1,550億ドルとし、自己資本は約1,205億ドルとなる。カタレントの製造設備とアケロの研究開発資産はおおむね計画通りに役立つが、将来の利益のすべてが新薬に集中することは避けられない。

  • 肥満治療薬(ウェゴビー・サクセンダ・次世代薬):数量 2,900(年間投与量から換算した肥満治療患者数(万人))× 価格 2,400(患者1年当たり平均純売上(ドル、リベート後))→ 売上 696 億ドル・営業利益 313 億ドル。患者数が増加し、経口薬の普及が単価低下を補う
  • 糖尿病GLP-1薬(オゼンピック・リベルサスなど):数量 1,100(年間投与量換算の糖尿病GLP-1患者数(万人))× 価格 2,100(患者1年当たり平均純売上(ドル、リベート後))→ 売上 231 億ドル・営業利益 102 億ドル。既存薬の後発品化を新薬の販売で補う
  • インスリン・その他の糖尿病治療:数量 3,200(GLP-1以外の糖尿病治療患者数(万人・年間投与量換算))× 価格 285(患者1年当たり平均純売上(ドル))→ 売上 91 億ドル・営業利益 25 億ドル。数量はほぼ横ばいで高付加価値製品へ切り替わる
  • 希少疾患(血友病・成長ホルモン・その他):数量 22.0(治療患者の年間投与等価数(万人、推定))× 価格 36,000(患者1年当たり平均純売上(ドル、製品構成を含む))→ 売上 79 億ドル・営業利益 20 億ドル。希少疾患の新薬が売上を増やし、研究開発費を吸収

倍率:k=8.0%、ROE=335÷1205.1=27.8%。通常の堀でRONIC=8.0%+0.5×(27.8%−8.0%)=17.9%。2035年以降のg=3.7%は、GLP-1世界利用者の増加約5%、シェアの低下約1%、純価格の低下約0.3%を合わせた長期の名目成長である。10年目利益に対する正当化PERは約19.1倍。その約86%の16.45倍とした。特許切れを新薬で概ね補えるが、完全な独占回復は見込まない。

確率:経口薬が新たな需要を作り、カグリセマなどの開発品の一部が商業的に成功する。リリーの優位と薬価下落を認めつつ、ノボが世界数量の3割強を保持する展開である。現在の販売網と工場を生かせる可能性は相応にあるが、次世代製品が期待通りに揃うとは限らない。

中立 30% 中立:患者数は増えるが、価格とシェアが低下して成熟した製薬会社になる 利益 249 億ドル · PER 15.0 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 91.23 ドル4,058 億ドル

2035年の世界GLP-1・GIP利用者は約1.05億人へ増える。ノボは肥満向け2,500万人と糖尿病向け1,000万人の年間患者相当量を供給し、世界数量の約3分の1を保持する。イーライリリーは依然として最大の競争相手で、後続企業も市場に入る。経口ウェゴビーは需要を広げるが、低価格の処方が増えるため、平均単価は現在を大幅に下回る。

肥満薬の売上は約563億ドル、糖尿病GLP-1は190億ドルとなる。セマグルチドの特許が切れた国では後発薬が普及し、ノボの既存品の価格は下がる。カグリセマ、ゼナガムチドなどの新薬は一部を補うが、従来ほどの独占的な利益は得られない。インスリンなどの従来薬は約78億ドル、希少疾患は約60億ドルとなり、全社売上は約891億ドルへ増加する。

営業利益は約323億ドル、純利益は249億ドルとなる。利益率は2025年から低下するが、製造設備の稼働率を維持し、規模の利益は残る。期間の純利益累計2,050億ドルから1,220億ドルを正味の株主還元に回し、自己資本は約1,135億ドルとなる。利益の成長はROEからではなく患者数と純単価から生まれ、資本効率はその成長に必要な再投資を支える役割に変わる。

  • 肥満治療薬(ウェゴビー・サクセンダ・次世代薬):数量 2,500(年間投与量から換算した肥満治療患者数(万人))× 価格 2,250(患者1年当たり平均純売上(ドル、リベート後))→ 売上 563 億ドル・営業利益 233 億ドル。患者数約6.9倍、純単価は現在の約65%。世界市場で主要な地位を維持
  • 糖尿病GLP-1薬(オゼンピック・リベルサスなど):数量 1,000(年間投与量換算の糖尿病GLP-1患者数(万人))× 価格 1,900(患者1年当たり平均純売上(ドル、リベート後))→ 売上 190 億ドル・営業利益 76 億ドル。特許切れで純価格が低下し、新薬が一部を補う
  • インスリン・その他の糖尿病治療:数量 3,000(GLP-1以外の糖尿病治療患者数(万人・年間投与量換算))× 価格 260(患者1年当たり平均純売上(ドル))→ 売上 78 億ドル・営業利益 18 億ドル。患者数が緩やかに減り、価格は物価を下回る
  • 希少疾患(血友病・成長ホルモン・その他):数量 20.0(治療患者の年間投与等価数(万人、推定))× 価格 30,000(患者1年当たり平均純売上(ドル、製品構成を含む))→ 売上 60 億ドル・営業利益 12 億ドル。新薬の一部が成功し、患者数と利益率が改善

倍率:k=8.0%、2035年ROE=249÷1135.1=21.9%。通常の堀として超過利益の残存割合1/2を使うとRONIC=8.0%+0.5×(21.9%−8.0%)=約15.0%。2035年以降のg=3.5%は、世界の患者数の実質増加約5%、ノボのシェア低下約0.5%、平均純価格の名目低下約1%を合わせた値である。成長率はROEから逆算していない。正当化PER=(1−3.5%÷15.0%)÷(8.0%−3.5%)×1.035で約17.6倍。特許切れと新薬開発の不確実性を踏まえ、その約85%に当たる14.98倍とした。純利益は調整後利益ではなく費用控除後を使用する。

確率:世界のGLP-1利用者が増加し、ノボが主要メーカーの一角を保つ一方、2026年以降の競争激化と2031〜2032年の特許切れが価格を押し下げる。経口薬と次世代薬は一部成功するが、リリーの市場優位を完全には覆さない。数量の根拠と構造的な価格下落の両方を反映した中心的な見通しである。

やや悲観 28% やや悲観:後発薬とリリーの優位で、増加する患者を収益へ結び付けられない 利益 78 億ドル · PER 10.1 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 22.61 ドル1,006 億ドル

世界のGLP-1市場は拡大するものの、2035年のノボの患者数は肥満向け1,250万人、糖尿病向け700万人にとどまる。イーライリリーと後続企業にシェアを奪われ、ノボの世界数量シェアは2割台前半へ低下する。経口ウェゴビーは広まるが、価格が安い製品が販売の中心となる。カグリセマと次世代薬の一部は承認されても、競合より優れた治療として高い価格を維持できない。

肥満薬の売上は225億ドル、糖尿病GLP-1は約95億ドルへ縮む。インスリンも低価格製品の比率が増え、約61億ドルになる。希少疾患の新薬も計画ほど伸びず、全社売上は約421億ドルとなる。工場の余剰能力、研究開発費、販売促進費が残るため、営業利益率は大きく低下する。アケロの買収資産では一部減損が発生する。

前半はまだ利益が高く、後半に特許切れと競争による減益が進む。減損を含めた10年間の純利益累計は約1,280億ドル、正味の還元は825億ドルとなる。自己資本は約760億ドルとなるが、2035年の純利益は78億ドルに縮小する。会社の存続や配当が直ちに危うくなるわけではないものの、以前の高い資本効率と価格決定力を失った姿である。

  • 肥満治療薬(ウェゴビー・サクセンダ・次世代薬):数量 1,250(年間投与量から換算した肥満治療患者数(万人))× 価格 1,800(患者1年当たり平均純売上(ドル、リベート後))→ 売上 225 億ドル・営業利益 74 億ドル。新規参入でシェアが低下し、平均価格は現在の約52%
  • 糖尿病GLP-1薬(オゼンピック・リベルサスなど):数量 700(年間投与量換算の糖尿病GLP-1患者数(万人))× 価格 1,350(患者1年当たり平均純売上(ドル、リベート後))→ 売上 95 億ドル・営業利益 29 億ドル。既存品の特許切れと競合薬への移行が進む
  • インスリン・その他の糖尿病治療:数量 2,700(GLP-1以外の糖尿病治療患者数(万人・年間投与量換算))× 価格 225(患者1年当たり平均純売上(ドル))→ 売上 61 億ドル・営業利益 13 億ドル。低価格薬中心となり、数量と収益性が低下
  • 希少疾患(血友病・成長ホルモン・その他):数量 16.0(治療患者の年間投与等価数(万人、推定))× 価格 25,500(患者1年当たり平均純売上(ドル、製品構成を含む))→ 売上 41 億ドル・営業利益 4 億ドル。研究開発費の負担が残り、新薬による改善は限定的

倍率:k=8.0%、ROE=78÷760.1=10.3%。通常の堀としてRONIC=8.0%+0.5×(10.3%−8.0%)=約9.1%。2035年以降のg=2.0%は、世界市場の実質数量増加が約4%続いてもノボのシェアが約1%減り、平均純価格も約1%下がる構造を反映した。正当化PERの上限は約13.3倍。構造的なシェア低下と薬価競争によりその約76%の10.09倍とした。中立の14.98倍より低く、悲観側を7割まで機械的に引き上げる扱いはしていない。

確率:セマグルチドの特許期限を迎え、世界的に純価格が下落する。リリーの臨床上の優位が続き、ノボの新薬の成功も限定される展開。2026年に見えたシェア低下と価格下落が長引く可能性は小さくない。完全な事業崩壊ではないため、悲観よりも高い28%を与えた。

悲観 15% 悲観:主要成分の競争優位を失い、設備と研究開発費が重荷になる 利益 38 億ドル · PER 8.3 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 7.09 ドル315 億ドル

2035年のノボは、かつてのGLP-1市場の中心企業ではなくなる。イーライリリーの新世代薬と低価格の後発薬が普及し、肥満向け患者は850万人、糖尿病GLP-1患者は550万人となる。市場全体の利用者は増えるが、ノボの取り分は約2割に縮小する。セマグルチドは十分な価格を取れず、カグリセマと後継候補も期待を下回る。

肥満薬の売上は119億ドル、糖尿病GLP-1は55億ドルとなる。インスリンは約46億ドル、希少疾患は約31億ドルとなり、全社売上は約251億ドルに縮む。工場の減価償却と設備維持費は簡単には削れず、研究開発の失敗や買収資産の減損も発生する。営業利益は約51億ドル、純利益は38億ドルとなる。会社は存続するが、高い利益率と成長企業としての評価を失う。

特許切れ以前の利益があるため、10年間の純利益累計は約920億ドルとする。ただし後半は利益が急減し、還元も縮小する。正味の株主還元は600億ドル、期末自己資本は約625億ドルとなる。工場、運転資本、医薬品の許認可には価値が残るが、買収による無形資産を帳簿通りに売却できるとは考えない。現在の自己資本約305億ドルを比較床としても、長期の価値が大きく失われる筋書きである。

  • 肥満治療薬(ウェゴビー・サクセンダ・次世代薬):数量 850(年間投与量から換算した肥満治療患者数(万人))× 価格 1,400(患者1年当たり平均純売上(ドル、リベート後))→ 売上 119 億ドル・営業利益 36 億ドル。世界シェアが大幅に低下し、価格は現在の約40%
  • 糖尿病GLP-1薬(オゼンピック・リベルサスなど):数量 550(年間投与量換算の糖尿病GLP-1患者数(万人))× 価格 1,000(患者1年当たり平均純売上(ドル、リベート後))→ 売上 55 億ドル・営業利益 15 億ドル。主要製品が後発薬と低価格競争にさらされる
  • インスリン・その他の糖尿病治療:数量 2,300(GLP-1以外の糖尿病治療患者数(万人・年間投与量換算))× 価格 200(患者1年当たり平均純売上(ドル))→ 売上 46 億ドル・営業利益 7 億ドル。低価格供給が中心となり、利益率が低下
  • 希少疾患(血友病・成長ホルモン・その他):数量 14.0(治療患者の年間投与等価数(万人、推定))× 価格 22,000(患者1年当たり平均純売上(ドル、製品構成を含む))→ 売上 31 億ドル・営業利益 3 億ドル。新薬が育たず、既存製品が細る

倍率:k=8.0%、ROE=38÷625.1=約6.1%で資本コストを下回る。2035年以降は市場数量の増加をシェア喪失と実現価格下落が相殺し、持続的な純利益成長g=0%とする。ROEがk以下のため正当化PERの上限は1÷k=12.5倍である。再投資による価値創出が難しい構造的敗北なので、その約66%の8.30倍を採用した。38億ドル×8.30倍で約315億ドルとなり、2025年末自己資本305.1億ドルを下回らない。時価総額はゼロにせず、残る事業の利益で評価している。

確率:セマグルチド特許切れ、競合による価格下落、新薬失敗、工場の過剰能力が重なる構造的な敗北。治療市場自体は残るため倒産は想定しないが、ノボが以前の優良企業ではなくなる危険を考える。主要な臨床試験での競争力低下が既に示されているため、確率は15%とした。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億ドル。

肥満治療薬(ウェゴビー・サクセンダ・次世代薬)

注射・経口ウェゴビーを中心とする肥満治療薬。将来のカグリセマ、ゼナガムチドなどの売上も成功の程度に応じてここへ含める。

数量年間投与量から換算した肥満治療患者数(万人)価格患者1年当たり平均純売上(ドル、リベート後)売上営業利益
今 2025/12 360 3,458 125 63
10 年後 中立 2,500 2,250 563 233

取り方:会社の2025年肥満薬売上823.47億デンマーククローネを、添付factsの全社売上467.4億ドルと会社の3090.64億デンマーククローネの売上から得る換算比率で約124.5億ドルとした。数量360万人は会社開示の年間投与量換算の患者数で、実際の個人数ではない。平均純売上は124.5億ドル÷360万人で約3,458ドル。会社が肥満薬単独の営業利益を出していないため、営業利益63億ドルは製品構成と費用負担からの推計である。2025年ブランド品数量シェア59.6%はIQVIAの処方数量ベースで、年間患者数ベースのシェアとは厳密には一致しない。中立の10年後は患者数が大幅に増える一方、経口薬と後発薬、米国の薬価政策で純単価が現在の約65%へ下がる。

糖尿病GLP-1薬(オゼンピック・リベルサスなど)

2型糖尿病のGLP-1治療が中心。オゼンピックが最大製品で、経口リベルサスや新しい代謝性疾患向けGLP-1治療を含む。

数量年間投与量換算の糖尿病GLP-1患者数(万人)価格患者1年当たり平均純売上(ドル、リベート後)売上営業利益
今 2025/12 800 2,877 230 113
10 年後 中立 1,000 1,900 190 76

取り方:会社開示の2025年GLP-1糖尿病薬売上1522.02億デンマーククローネを、factsと整合するドル換算で230.1億ドルとした。うちオゼンピックは1270.89億デンマーククローネ、リベルサスは220.93億デンマーククローネ。年間患者数は未開示。世界GLP-1市場の数量シェア約43%、2026年の業界利用者約3,000万人という業界ノートの推計、肥満向け360万人を手掛かりに、糖尿病向け約800万人と推定した。数量は処方数と年間投与換算患者数の混合推計であるため誤差が大きい。純単価2,877ドルは製品売上を推定患者数で割った値。営業利益は配賦推定。2031〜2032年の主要成分特許期限により、10年後の純単価は物価上昇に反して下がる。

インスリン・その他の糖尿病治療

トレシーバ、ノボラピッド、ヒトインスリン、週1回型インスリンなどの治療薬。数量は安定しやすいが薬価と後発品の制約が強い。

数量GLP-1以外の糖尿病治療患者数(万人・年間投与量換算)価格患者1年当たり平均純売上(ドル)売上営業利益
今 2025/12 3,400 244 83 26
10 年後 中立 3,000 260 78 18

取り方:2025年の糖尿病事業売上2071.09億デンマーククローネからGLP-1売上1522.02億を除いた549.07億デンマーククローネをドル換算し、約83.0億ドルとした。インスリン自体は531.37億デンマーククローネであり、残りはその他の糖尿病関連製品である。会社が開示する2025年糖尿病治療患者4200万人から、推定GLP-1患者800万人を除き3400万人とした。平均純単価は約244ドル。今後は製品数量の安定と週1回製品への切り替えがあるが、米国の価格上限、後発品、低価格の海外供給により、価格は物価並みには上がらない。利益率は製品別非開示のため推計した。

希少疾患(血友病・成長ホルモン・その他)

ノボセブン、エスペロクト、ソグローヤ、アルヘモなど。将来のデネシミグやエタボピバットなどの新薬を含む。

数量治療患者の年間投与等価数(万人、推定)価格患者1年当たり平均純売上(ドル、製品構成を含む)売上営業利益
今 2025/12 12.0 24,800 30 2
10 年後 中立 20.0 30,000 60 12

取り方:2025年の会社開示の希少疾患売上196.08億デンマーククローネをfactsのドル基準に換算し約29.8億ドルとした。内訳は希少血液疾患119.55億デンマーククローネ、希少内分泌疾患59.59億デンマーククローネ、その他である。患者実人数と年間単価は非開示である。希少血液疾患・内分泌疾患の患者母集団と製品構成から年間投与等価数を約12万人と仮定し、平均純単価を約2.48万ドルと推定した。会社開示の希少疾患営業利益率は2025年約6.2%であり、約1.8億ドルを使用した。肥満・糖尿病領域の製品別利益は非開示であるため、全社営業利益は指定されたfactsの204.2億ドルへ配賦した。なお会社のIFRS開示の全社営業利益を同じ換算率で換算すると約193億ドルで、添付factsと約11億ドルの差がある。差の会計上の原因は確認できておらず、指定に従いfactsを正としている。

リスクと懸念

セマグルチド特許切れと後発薬

オゼンピック、ウェゴビー、リベルサスの主要成分特許は、中国で2026年、欧州と日本で2031年、米国で2032年が主な期限である。製剤・用途・装置の特許が残っても、競合品の販売や価格交渉が進む。主力成分に依存する売上が一斉に低単価へ移れば、売上よりも営業利益が大きく減る。2030年代の新薬による補充率が企業価値を左右する。

イーライリリーと次世代薬の競争

チルゼパチドは体重減少効果で強い競争力を持ち、リリーは経口薬やレタトルチドも開発している。ノボのカグリセマは2026年2月の直接比較で非劣性を証明できなかった。異なる試験条件での良好な結果はあるが、次世代薬の商業的成功は確定していない。競争に負ければ、世界市場が拡大しても患者シェアと利益率が下がる。

米国の薬価政策と保険適用

メディケアの価格交渉、最恵国待遇、現金払い向け価格引き下げ、民間保険のリベートが純単価を押し下げる。保険適用の拡大は数量を増やす一方、1人当たりの売上を減らすことがある。価格の下落が数量増加より速ければ売上は縮小する。米国のリベート引当金の一時的な戻入れが決算を大きく動かすため、調整前後の利益を区別する必要がある。

製造設備と大型買収の投資回収

2024年のカタレント製造拠点取得には約117億ドルを使い、2025年のアケロ買収には約47億ドルの現金を投じた。工場の能力増強は需要が続けば有利だが、薬価下落や市場シェア喪失で稼働率が下がれば負担が大きい。アケロの肝疾患薬や他の開発品が失敗すると、将来の売上だけでなく、研究開発費と減損が株主利益を削る。

新薬開発・安全性と規制承認

GLP-1薬は慢性的に投与するため、安全性、治療中止率、投与のしやすさが利用者数を左右する。消化器症状、筋肉量、視覚への影響などは規制当局と医師が注意する論点である。2026年には開発中の薬に減損が生じ、別の心血管試験も主要評価項目を達成できなかった。新薬の研究費は確実に支出するが、承認や販売成功は保証されない。

支配株主・資本配分と借り換え

ノボ・ホールディングスは資本の約28%で議決権の約77%を支配する。長期投資を進めやすい反面、一般株主の経営への影響力は限られる。親会社側が取得したカタレントから製造拠点を買った取引では、少数株主も適正な取引条件を確認する必要がある。純負債の増加で借り換え費用も高まる。金利5.75%を想定した場合の利払い増加は、10年後の税前利益を年約3億ドル押し下げると見ている。

今後の分かれ目

2027〜2028年にカグリセマが承認され、その後の高用量試験でも競合に対する十分な減量効果が示されたら
次世代薬によってセマグルチドの特許切れを補える可能性が高まり、2035年の世界シェアを中立より上に修正する。やや楽観と楽観の確率を増やす。
経口ウェゴビーの継続処方が大幅に増え、注射薬からの単純な置き換えを超える新規患者を獲得できたら
肥満治療薬の数量を上方修正する。ただし平均純価格と利益率も同時に確認し、処方数の増加だけで売上と利益が同じ割合で増えるとは考えない。
米国の実現純価格が2年間でさらに20%以上下落し、利用者増加でも売上が減る状態になったら
価格決定力の低下が構造的だと判断し、やや悲観と悲観の確率を増やす。肥満薬と糖尿病GLP-1の10年後の利益率を引き下げる。
2031〜2032年の主要成分特許切れに先立ち、新薬群の売上が持続的に増え、既存品の失う利益を補える見通しが明確になったら
特許切れ後の収益予測の不確実性が下がるため、中立以上の確率を増やす。製造能力の転用が進むなら、投下資本利益率の維持も評価する。
製造拠点の稼働率が低下し、フリーキャッシュフローが純利益を大幅に下回る状態が続いたら
設備投資の回収が難しいと判断し、営業利益率と正味還元額を減らす。買収した無形資産の減損も悲観の筋書きへ反映する。
2030年までに世界の治療患者が6000万人を超え、同時に利益率がおおむね安定し、研究開発品の大型薬が複数育ったら
2026年9月の経営目標の実行力を評価し、長期の患者増加と新薬による利益補充の確信度を上げる。ただし株主還元と再投資の必要額を確認してから価値へ反映する。

見ておくもの

  • ウェゴビー注射薬と経口薬の四半期処方数、治療継続率、新規患者の割合
  • 世界GLP-1数量シェアと、米国・米国外別の実現純価格
  • オゼンピック、ウェゴビー、リベルサスの特許期限と後発薬の承認状況
  • カグリセマ、ゼナガムチド、エフルキシフェルミンの臨床試験と承認
  • イーライリリーのムンジャロ、ゼップバウンド、経口薬、レタトルチドとの競争
  • 会社の調整後業績と報告ベース業績の差、340B関連の引当金調整、減損
  • 設備投資、工場稼働率、フリーキャッシュフロー、純有利子負債
  • 配当と自社株買いから株式報酬を差し引いた正味還元額
  • 2030年の患者数目標と2035年の研究開発品売上目標に対する進捗
  • 2026年11月4日発表予定の2026年1〜9月期決算と通期見通し

倍率と資本コストの決め方

現在の株価・市場PERから倍率を逆算していない。まず2025年の会社開示に基づき、肥満、糖尿病GLP-1、インスリン・その他、希少疾患の数量と純単価を確認した。2035年の各筋書きは、世界市場の患者数、ノボのシェア、純価格、費用構造から組み立てている。中立の倍率はk8.0%、ROE21.9%、通常の堀から得るRONIC約15.0%、長期成長g3.5%による正当化PER約17.6倍の85%である14.98倍とした。

現在の時価総額は添付台帳の約1,737億ドルであり、別途調べた2026年10月28日の全種類株を含む時価総額は約1,665億ドルである。A株を除くB株だけの時価総額を使って割安に見せていない。10年後の5筋書きの時価総額は約315〜8,829億ドル、加重平均した現在価値は約2,229億ドルで、台帳比約28%の「やや割安」となった。2025年の営業利益は添付factsと会社IFRS開示の換算額に差があり、その原因は未確認であるため、指定どおりfactsの数字を採用した。金額は億ドル、利益は株式報酬と研究開発費を費用として扱い、利益と倍率で二重に足し戻していない。通常の借入金とリースの固定的な支払義務は、悲観でも消えないものとして考慮した。

資本コスト 8.0% = 無リスク金利 5% + β — × 5%。米国株の基本資本コスト8.0%にquality0.0%を加え、k=8.0%とした。事業が継続できなくなるほどの財務危機はないのでextra=0。特定製品の特許切れ、研究開発の失敗、支配株主によるガバナンスの危険は、倍率に任意のリスク上乗せをするのではなく、数量・価格・利益率と下振れ確率に反映した。

同じ業種(ヘルスケア)の AI 分析

割安 バイキング・セラピューティクスVKTX 第3相の肥満薬に大きな価値はあるが、未承認の一本足。それでも悲観を厚くした10年価値は現時価総額を上回る 本質価値との差 +141.8% · 10 年 割安(年 +19.0%) 割安 ユニバーサル・ヘルス・サービシズUHS 病院と精神科病院を併せ持ち、メディケイドの補助と無保険の増加に利益が左右される会社。利益ベースの正当化 PER の 8 割の倍率でも、バリュー投資の観点で今の値段をはっきり割安と見る 本質価値との差 +95.7% · 10 年 割安(年 +17.7%) 割安 バクスター インターナショナルBAX 輸液と病院機器の老舗。ポンプの出荷停止とヒルロムで稼ぐ力が落ちた。堀が薄いと見て測っても、10 年の価値は今の時価総額を上回る 本質価値との差 +39.9% · 10 年 割安(年 +13.3%) 割安 シグナ・グループCI 薬剤給付管理は移行期で利益が伸びないが、専門薬と法人保険が伸びる。資本コスト 8.5% の下でも、利益ベースの正当化 PER は今の時価総額を 3 割ほど上回る 本質価値との差 +33.6% · 10 年 割安(年 +12.5%) 割安 インシュレットPODD チューブのないインスリンポンプで先頭に立つ高成長の機器会社。利益ベースの倍率でも、10 年で測った価値は今の時価総額を 3 割上回り割安 本質価値との差 +31.2% · 10 年 割安(年 +11.3%) やや割安 HCA ヘルスケアHCA 米国最大の営利病院は、保険の無保険化という逆風の中でも 15% 台の利益率を保つ。quality で借金の重さを資本コストに入れても、今の値段はやや割安 本質価値との差 +21.8% · 10 年 やや割安(年 +11.1%) やや割安 フレゼニウス・メディカル・ケアFMS 世界最大級の透析網と医療機器の二重の強みは残る。米国の患者数鈍化と償還価格の制約を織り込んでも、現在の価値評価はやや割安 本質価値との差 +20.1% · 10 年 やや割安(年 +11.1%) やや割安 ゾエティスZTS 皮膚薬の競合と OA 薬の安全性で崩れた利益がどこで底を打つかが全て。利益ベースの正当化 PER(k 8.0%)で測っても今の値段を 2 割ほど上回るが、尾は深い 本質価値との差 +19.7% · 10 年 やや割安(年 +10.5%) やや割安 ソルベンタム・コーポレーションSOLV 3M から分かれた創傷・感染予防・歯科・病院ソフトの会社。GAAP の利益は分離費用と訴訟で薄いが、費用が消えれば利益は 5 倍になる 本質価値との差 +18.4% · 10 年 やや割安(年 +10.8%) 適正 GSKGSK 帯状疱疹ワクチンとHIVで稼ぎ、次の新薬に投資する製薬大手。大型買収の回収には幅があり、10年価値はほぼ適正で安全域は薄い 本質価値との差 +7.2% · 10 年 適正(年 +8.9%) 適正 ユナイテッド・セラピューティクスUTHR 肺高血圧症薬で高収益を築き、肺線維症の新適応が次の柱になる可能性がある。ただし競争と承認後の普及を織り込むと、現値に十分な安全域はない。 本質価値との差 +6.5% · 10 年 適正(年 +8.8%) 適正 GEヘルスケア・テクノロジーズGEHC 画像診断・超音波・造影剤で稼ぐ医療機器大手。中国と関税・患者ケアの不調で利益率は低いが受注残は厚く、10 年で測った価値は今の時価総額をやや上回る 本質価値との差 +6.2% · 10 年 適正(年 +9.3%) 適正 アローヘッド・ファーマシューティカルズARWR RNA干渉薬は重症脂質異常症で大きな市場を開くが、競合先行と資金調達を織り込むと、10年先の価値は現在の時価総額にほぼ見合う 本質価値との差 +5.4% · 10 年 適正(年 +9.6%) 適正 アボット・ラボラトリーズABT リブレ・心血管・診断で稼ぐ優良な医療機器の複合体。10 年で測った価値は今の時価総額とほぼ同じで、筆者の判定は適正 本質価値との差 +3.5% · 10 年 適正(年 +7.9%) 適正 マケッソンMCK 卸 3 社の首位で堀は厚く、腫瘍と処方技術が利益を伸ばす。利益ベースの倍率でも適正。ただし CVS 依存と直販の圧力が重しになる 本質価値との差 +1.6% · 10 年 適正(年 +8.2%) 適正 CVSヘルスCVS 保険・PBM・薬局を束ねる複合企業は 2026 年に谷を抜けつつあり、保険の利益率が 5% 前後へ戻っても、利益ベースの倍率(k 9.5%)では本質価値は今の時価総額とほぼ並ぶ 本質価値との差 +1.4% · 10 年 適正(年 +9.7%) 適正 モリナ・ヘルスケアMOH 公的医療保険に特化した有力企業。州契約の強みは残るが、加入者減少と医療費高騰で利益の予測が難しく、10年価値は現状ほぼ適正と見る。 本質価値との差 +0.9% · 10 年 適正(年 +9.1%) 適正 レスメドRMD GLP-1 の影響は患者数より競合の復帰と価格が重い。世界首位の睡眠時無呼吸機器で、利益ベースの倍率では今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +0.3% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 ヴィアトリスVTRS 特許切れブランドと後発薬で稼ぐ重い借金の会社。償却が減っても、利益ベースの正当化 PER(k 9.5%)で測ると今の値段はほぼ適正。工場の問題と価格の下落が尾を重くする 本質価値との差 −1.6% · 10 年 適正(年 +9.3%) 適正 センコラCOR 卸 3 社の 2 番手。専門薬と腫瘍・網膜の診療網で利益を伸ばすが、売上の 25% を占めるウォルグリーン依存が重い。利益ベースの倍率では適正 本質価値との差 −3.0% · 10 年 適正(年 +7.6%) 適正 アルナイラム・ファーマシューティカルズALNY RNA干渉薬の先駆者で、心臓アミロイドーシス治療に大きな伸びしろがある。ただし特許と競争、株式希薄化を織り込むと、現在の評価はやや割高だ。 本質価値との差 −4.3% · 10 年 適正(年 +8.0%) 適正 テネット・ヘルスケアTHC 外来手術の首位網は強いが、共同事業の少数株主持分と保険制度の変動が利益を削る。長期価値はおおむね適正で、安全域は薄い 本質価値との差 −4.4% · 10 年 適正(年 +7.9%) 適正 エレバンス・ヘルスELV 全米最大級のブルークロス系保険とケアロンを持つ。2026 年は医療費高騰の谷。利益率が戻る中立でも、利益ベースの正当化 PER(k 8.5%)では今の時価総額とほぼ並ぶ 本質価値との差 −5.2% · 10 年 適正(年 +7.8%) 適正 クエスト・ダイアグノスティックスDGX 医師・病院・消費者の 3 方向に検体が増える米国 2 強の検査会社。資本コスト 7.5% と利益ベースの正当化 PER の 8 割の倍率で、バリュー投資の観点では今の値段をほぼ適正と見る 本質価値との差 −5.8% · 10 年 適正(年 +6.7%) 適正 スミス・アンド・ネフューSNN 整形外科に課題を抱える一方、スポーツ医療と創傷治療には堀が残る。業績回復を織り込んでも安全域は薄く、判定はやや割高 本質価値との差 −7.1% · 10 年 適正(年 +7.1%) 適正 ラボコープ・ホールディングスLH 臨床検査の大手。買収は資本コスト並みで価値をほぼ増やさず公的料金の重しもあるが、利益ベースの正当化 PER の 8 割で測ると本質価値は今とほぼ同じで適正 本質価値との差 −7.4% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 カーディナルヘルスCAH 卸 3 社の 3 番手。専門薬・診療網・在宅で利益が伸びるが、売上の 28% を占める CVS 依存と後発薬の好調の剥落が重い。利益ベースの正当化 PER の式で測ると適正 本質価値との差 −8.0% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 ユナイテッドヘルス・グループUNH 医療保険の巨人。2025 年の谷を越えつつあり、利益率が 4〜5% 台へ戻っても、利益ベースの倍率(k 8.5%)では今の値段は本質価値とほぼ並ぶ 本質価値との差 −9.5% · 10 年 適正(年 +7.2%) やや割高 ボストン・サイエンティフィックBSX 電気生理とウォッチマンで伸びた医療機器の優等生。2026 年は 2 度の下方修正で株価が半減した。10 年で測った価値は今の時価総額を下回り、判定はやや割高 本質価値との差 −11.4% · 10 年 やや割高(年 +6.1%) やや割高 リジェネロン・ファーマシューティカルズREGN デュピクセントの利益分配とアイリーア HD を稼ぎ頭に、純現金も厚い。デュピクセントの特許切れと新薬の打率を厚く見ても、利益ベースの倍率(k 8.0%)に抑えると今の値段はほぼ適正 本質価値との差 −14.1% · 10 年 やや割高(年 +6.1%) やや割高 マドリガル・ファーマシューティカルズMDGL MASH治療の先駆者として成長余地は大きいが、薬価競争と単一製品への依存が重く、10年先の利益と安全域から見ればやや割高 本質価値との差 −14.4% · 10 年 やや割高(年 +6.7%) やや割高 ダヴィータDVA 腎臓透析で米国最大。利益の大半を稼ぐ民間保険の患者と重い借金が分かれ目で、式と筋書きの結果はやや割高。バリュー投資の観点では堀は強いが価格を決める力は弱い 本質価値との差 −14.5% · 10 年 やや割高(年 +6.6%) やや割高 ステリスSTE 病院の滅菌・感染予防と、医療機器メーカーの受託滅菌で稼ぐ、更新と消耗で積み上がる収入の厚い優良な会社。規制の揺り戻しと在庫調整を織り込むと、利益ベースの倍率では今の値段が先に行きすぎ、本質価値は今の時価総額を約 14% 下回る 本質価値との差 −15.8% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 アセンディス・ファーマASND 希少内分泌薬の3本柱は伸びるが、競合参入と薬価の圧力を織り込んだ10年の価値には安全域が薄く、今の評価はやや割高 本質価値との差 −16.4% · 10 年 やや割高(年 +6.4%) やや割高 アイデックス・ラボラトリーズIDXX 獣医向け診断で世界首位級。検査の継続収入という強い堀があるが、今の値段は先取りしすぎで、10 年で測った価値は今の時価総額の約 8 割 本質価値との差 −17.1% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 アムジェンAMGN 成長 6 本柱が骨粗しょう症薬・関節炎薬の落ち込みを埋める途上の優良バイオ。肥満薬マリタイドは賭けで、借金 573 億ドルを抱えるが、利益ベースの正当化 PER の 7.5 割で測ると今の値段はやや割高 本質価値との差 −17.2% · 10 年 やや割高(年 +5.5%) やや割高 アイオニス・ファーマシューティカルズIONS 独自のRNA医薬は承認薬が増えたが、大幅な薬価改定と臨床失敗が利益の見通しを曇らせる。10年先を慎重に測ると、現状はやや割高 本質価値との差 −17.8% · 10 年 やや割高(年 +6.9%) やや割高 ニューロクライン・バイオサイエンシスNBIX 神経疾患薬の強い販売基盤と希少疾患薬の成長余地は魅力だが、2038年の主力薬の後発参入と買収資金の回収を考えると、安全域は不足し、やや割高 本質価値との差 −18.3% · 10 年 やや割高(年 +5.7%) やや割高 クーパーCOO コンタクトレンズと女性医療の 2 本柱。在庫調整・訴訟・物言う株主で揺れ、資本の効率は低い。利益ベースの正当化 PER で測ると、今の値段はやや割高 本質価値との差 −18.3% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 ベクトン・ディッキンソンBDX 針・注射器・ポンプを持つ「医療の水道管」。バイオと診断を分離して身軽になった。10 年で測った価値は今の時価総額をやや下回り、筆者の判定はやや割高 本質価値との差 −19.0% · 10 年 やや割高(年 +5.1%) やや割高 ヒューマナHUM 高齢者向け民間保険の最大手級。2026 年は利益が消える谷だが、星評価の急回復で 2028 年に利益率が戻る道が開けた。ただし価格は政府が握り、利益ベースの倍率(k 9.5%)では今の値段はやや割高 本質価値との差 −19.4% · 10 年 やや割高(年 +6.7%) やや割高 メドトロニックMDT 心臓の機器(PFA)・脊椎・外科ロボットで稼ぐ総合医療機器の最大手。糖尿病を切り離して身軽になり、PFA の伸びで利益が積み上がる局面にある 本質価値との差 −21.1% · 10 年 やや割高(年 +4.5%) やや割高 バーテックス・ファーマシューティカルズVRTX 嚢胞性線維症で 9 割超を握る堅い独占と厚い現金が強みで、利益ベースの倍率(k 7.5%・正当化 PER の 8 割前後)に抑えると、新薬群の成否を厚く見ても今の値段はやや割高 本質価値との差 −21.5% · 10 年 やや割高(年 +4.6%) やや割高 コーセプト・セラピューティックスCORT 卵巣がん薬の承認で成長の柱が増えたが、後発品競争と新薬の成否を織り込むと、10年の本質価値は現在の時価総額を下回り、やや割高 本質価値との差 −22.8% · 10 年 やや割高(年 +5.5%) やや割高 エンビスタ・ホールディングスNVST 歯科医師に根付いた製品群は長く残るが、買収の傷と競争を考えると安全域は乏しい。10年価値は市場価格を約24%下回り、やや割高 本質価値との差 −23.9% · 10 年 やや割高(年 +5.3%) やや割高 ストライカーSYK 整形外科のロボット(Mako)と外傷・四肢で稼ぎ、手術室の機器・血管・神経へ広げる医療機器の大手。サイバー攻撃の傷は癒えつつあるが、堀の厚さは変わらない 本質価値との差 −24.1% · 10 年 やや割高(年 +4.3%) やや割高 ケメドCHE 終末期医療の確かな需要と配管修理の全国ブランドは魅力だが、メディケアの値上げ余地と還元の実質価値を考えると現状はやや割高。 本質価値との差 −25.1% · 10 年 やや割高(年 +4.1%) やや割高 ブリストル・マイヤーズ スクイブBMY エリキュースとオプジーボの 2028 年の特許切れで売上の 6 割近くが崩れるが、成長品と新薬で埋めきれば本質価値は今の値段を上回るが、確率で重ねると(利益ベースの正当化 PER の 7 割で測って)やや割高 本質価値との差 −25.2% · 10 年 やや割高(年 +4.5%) やや割高 ファイザーPFE 配当の厚い巨大製薬だが、2027〜2028 年に主力の特許が切れ、肥満薬と腫瘍の新薬で穴を埋め切れるかが焦点。利益ベースの正当化 PER の 9 割で測っても、今の値段はやや割高 本質価値との差 −27.0% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) やや割高 エンコンパス・ヘルスEHC 入院リハビリで米国首位の病院網は強いが、メディケア依存で料金は自由にならない。成長余地を認めても現値はやや割高だ。 本質価値との差 −27.1% · 10 年 やや割高(年 +3.8%) やや割高 グローバス・メディカルGMED 脊椎機器で世界2強の一角だが、病院の価格交渉と創業者支配が重い。10年先の利益と還元からは安全域が乏しく、割高と判断する。 本質価値との差 −27.3% · 10 年 やや割高(年 +4.1%) 割高 ギリアド・サイエンシズGILD HIV 治療・予防を握る安定した現金創出企業。ビクタルビの特許切れは 2036 年まで先送りされたが、薬価政策と買収費用を厚く見ても、利益ベースの正当化 PER の 7.5 割で測ると今の値段は割高 本質価値との差 −31.7% · 10 年 割高(年 +2.9%) 割高 ジンマー・バイオメット・ホールディングスZBH 膝・股の人工関節で世界最大級の整形外科大手。価格の下落と Mako へのシェア流出の中、ロボット ROSA の巻き返しが分かれ目。本質価値は今の値段に対して「割高」 本質価値との差 −32.8% · 10 年 割高(年 +3.5%) 割高 ハロザイム・セラピューティクスHALO 皮下注射を支えるロイヤルティ事業には強い競争力があるが、基本特許の期限と新技術への投資を慎重に評価すると、長期の本質価値に対して現在の株価は割高 本質価値との差 −33.1% · 10 年 割高(年 +3.3%) 割高 センティーンCNC メディケイド最大手・ACA 最大手の民間保険。2025 年の谷から 2026 年は回復したが、利益の戻りは州の料率と補助金という他人の財布に左右され、利益ベースの倍率(k 9.0%)では今の値段は割高 本質価値との差 −33.9% · 10 年 割高(年 +3.8%) 割高 デクスコムDXCM 連続血糖測定で稼ぐ高成長の機器会社。利用者は増えるが、1 人あたり収入の下落とアボットとの競争を織り込んだ利益ベースの倍率では、今の値段は本質価値を大きく上回る 本質価値との差 −37.1% · 10 年 割高(年 +2.8%) 割高 BNTXBNTX 171億ドルの純現金は強いが、がん新薬の成功と資本回収はまだ不確実。10年後の利益と現金消費を織り込むと割高 本質価値との差 −37.6% · 10 年 割高(年 +3.4%) 割高 アクサム・セラピューティクスAXSM AUVELITYのアルツハイマー病適応拡大は大きな勝機だが、2038年の後発薬参入と販売費・株式報酬を織り込むと、長期の安全域は乏しく割高 本質価値との差 −37.7% · 10 年 割高(年 +3.5%) 割高 メトラー・トレド・インターナショナルMTD 精密計量・分析・検査の消耗しない需要で稼ぐ質の高い会社。事業の見通しは堅いが、今の PER 38 倍は利益ベースの正当化 PER(成熟後の上限 22.5 倍、置くのは 18 倍)を大きく上回り、割高と出る 本質価値との差 −38.1% · 10 年 割高(年 +1.9%) 割高 ジャズ・ファーマシューティカルズJAZZ 新しい胃がん薬は成長の柱になるが、睡眠薬の競争と買収の回収負担が重い。10年先の利益を保守的に評価すると現在は割高 本質価値との差 −38.8% · 10 年 割高(年 +2.8%) 割高 メドラインMDLN 医療用品の統合供給網と顧客定着率は強いが、資本収益率の低さと旧株主への支払義務が重い。全経済持分で見た10年価値は割高 本質価値との差 −39.4% · 10 年 割高(年 +2.4%) 割高 IQVIAホールディングスIQV 世界の医療データと臨床試験を握るが、純負債が重い。今の GAAP の PER 約 33 倍は利益ベースの正当化 PER(成熟後の上限 15.9 倍、置くのは 13 倍)を上回り、割高と出る 本質価値との差 −39.9% · 10 年 割高(年 +2.4%) 割高 インスメッドINSM 気管支拡張症の新薬は力強く売れ始めたが、2035年の特許期限と未承認薬の成否を織り込むと、長期の安全域はなお薄く、やや割高とみる 本質価値との差 −40.1% · 10 年 割高(年 +3.0%) 割高 バイオマリン・ファーマシューティカルBMRN 希少疾患薬には長持ちする堀があるが、競合参入と大型買収後の負債、株主還元の乏しさを考えると、10年先の利益価値に対して現値は割高 本質価値との差 −40.4% · 10 年 割高(年 +3.0%) 割高 NVSNVS 新薬の補充力は優秀だが特許切れと買収減損が重い。10年の利益と還元を割り引くと、現在の時価総額には安全域がない「割高」 本質価値との差 −40.7% · 10 年 割高(年 +1.3%) 割高 メルクMRK キイトルーダ依存の穴を新薬と買収で埋めに行く世界最大級の製薬。2028 年の特許切れ後の再成長に確度は持てないが、利益ベースの正当化 PER の 7 割で測ると今の値段は割高 本質価値との差 −40.9% · 10 年 割高(年 +1.1%) 割高 バイオジェンBIIB MS の稼ぎが縮む中で、成長製品と開発品が補えるかが全て。利益ベースの倍率では本質価値が今の値段の約 6 割で、割高。楽観の尾が重い 本質価値との差 −41.7% · 10 年 割高(年 +2.3%) 割高 バイオ・ラッド・ラボラトリーズBIO 検査試薬の継続収入とザルトリウス株は厚いが、本業の回復力と家族支配を考えると10年価値に安全域が乏しく割高とみる 本質価値との差 −41.7% · 10 年 割高(年 +1.9%) 割高 インテュイティブ・サージカルISRG 手術ロボットのほぼ独占と消耗品の積み上げで稼ぐ優良企業。ただ今の値段は、独占が続く前提でも高すぎる水準にある 本質価値との差 −42.1% · 10 年 割高(年 +1.8%) 割高 アライン・テクノロジーALGN 透明な歯列矯正装置の世界首位。症例は増えるが値段が上がらず、安い競合が堀を削る。利益ベースの正当化 PER で測ると、今の値段は割高 本質価値との差 −42.7% · 10 年 割高(年 +2.7%) 割高 エドワーズライフサイエンスEW TAVR で首位、純現金を持つ心臓弁の専業。質は高いが、利益ベースの倍率では今の値段が高く、本質価値は今の時価総額の約 6 割 本質価値との差 −42.8% · 10 年 割高(年 +1.3%) 割高 ヘンリー・シャインHSIC 歯科・医科の流通に自社ブランドと技術を重ねる会社。流通は価格を決める力が弱く、DSO・ネット通販・KKR や活動家株主の圧力の中で費用削減と構成の改善を進める。利益ベースの倍率では割高 本質価値との差 −42.9% · 10 年 割高(年 +1.7%) 割高 ウォーターズWAT 分析機器の消耗品と診断の繰り返し収入を持つ質の高い会社へ統合が済んだ。事業の質は高いが、利益ベースの成熟後の PER は 12 倍で今の約 30 倍の半分にも届かず、割高と出る 本質価値との差 −43.1% · 10 年 割高(年 +1.2%) 割高 ジョンソン・エンド・ジョンソンJNJ 腫瘍と免疫の新薬が特許切れを補い質は高いが、利益ベースの正当化 PER の 8 割で測ると、今の値段は割高 本質価値との差 −43.3% · 10 年 割高(年 +0.5%) 割高 アッヴィABBV 免疫の二本柱で成長は続くが、2033 年のスキリージの特許切れと薬価政策が先にある。利益ベースの正当化 PER の 7.5 割で測ると、今の値段は割高 本質価値との差 −44.2% · 10 年 割高(年 +0.8%) 割高 ソテラ・ヘルスSHC 滅菌インフラには強い堀がある。しかし環境訴訟と重い負債を抱え、10年先の利益を割り引くと現値に十分な安全域はない。 本質価値との差 −45.2% · 10 年 割高(年 +1.4%) 割高 アバンターAVTR ラボの消耗品と高純度材料は十年後も必要だが、VWRのシェア低下と買収負債を織り込むと安全域が乏しく、割高とみる。 本質価値との差 −45.4% · 10 年 割高(年 +1.8%) 割高 ロイヤルティ・ファーマRPRX 医薬品ロイヤルティ金融で首位の堀を持つが、権利の期限と再投資の負担を引くと、10年先の利益価値に対して今は割高である 本質価値との差 −45.5% · 10 年 割高(年 +1.0%) 割高 イーライリリーLLY 肥満薬で世界最強の成長企業。利益の過半が 1 つの薬効群と米国の価格政策に乗り、利益ベースの正当化 PER の 8 割で測ると、今の値段は割高 本質価値との差 −45.8% · 10 年 割高(年 +0.6%) 割高 エクセリクスEXEL 腎がん薬CABOMETYXの競争力は本物だが、2030年以降の後発薬参入を新薬が埋められるかは未知数で、10年の安全域から見れば割高 本質価値との差 −46.1% · 10 年 割高(年 +0.7%) 割高 テレフレックスTFX 血管アクセスの強みは残るが、買収失敗の後遺症と低い資本効率が重い。10年の本質価値は今の時価総額を約45%下回り、割高と判定する 本質価値との差 −46.8% · 10 年 割高(年 +0.6%) 割高 サーモフィッシャー・サイエンティフィックTMO 研究・製造・臨床試験のインフラを握る堅い会社だが、今の PER 39 倍は利益ベースの正当化 PER(上限 17 倍)の 2 倍近くで、割高と出る 本質価値との差 −46.9% · 10 年 割高(年 +0.2%) 割高 ダナハーDHR バイオプロセスの回復と診断の再編を抱えた堅い会社。今の PER 45 倍は利益ベースの正当化 PER(成熟後の上限 16 倍、置くのは 13 倍)を大きく上回り、割高と出る 本質価値との差 −47.5% · 10 年 割高(年 −0.1%) 割高 エンサイン・グループENSG 介護施設を立て直す運営力は本物だが、公的報酬と人件費の制約は消えない。10年先の成長を評価しても、現在の株価には安全域が乏しく割高である。 本質価値との差 −47.6% · 10 年 割高(年 +1.3%) 割高 GMABGMAB DARZALEX特許収入の2029年からの減少が重い。新薬2本の第3相成功で将来性は改善したが、後継薬への利益交代と買収負債を慎重に評価すると、現状は割高 本質価値との差 −49.1% · 10 年 割高(年 +1.2%) 割高 インサイトINCY ジャカフィ(米国売上の約 6 割)が 2028 年末に特許切れ。新薬群が穴をどこまで埋めるかが全てで、利益ベースの倍率では本質価値が今の値段の約 5 割で、割高 本質価値との差 −50.6% · 10 年 割高(年 +0.5%) 割高 メドペース・ホールディングスMEDP 臨床試験を支える専門性と高い現金創出力は魅力だが、資金調達への依存とAIによる業務変化を考えると、現在の株価には安全域がなく割高である。 本質価値との差 −50.9% · 10 年 割高(年 −0.3%) 割高 アジレント・テクノロジーA 分析機器の消耗品・保守で稼ぐ質の高い会社。事業の見通しは堅いが、今の PER 38 倍は利益ベースの正当化 PER(成熟後の上限 17.4 倍、置くのは 14 倍弱)を大きく上回り、割高と出る 本質価値との差 −51.2% · 10 年 割高(年 −0.6%) 割高 TAKTAK 血漿製剤と消化器薬に長く残る競争力を持つが、巨額買収の後遺症と特許切れで株主利益は細い。10年の利益と還元から測ると割高 本質価値との差 −52.1% · 10 年 割高(年 −0.6%) 割高 ウエスト ファーマシューティカル サービシズWST 注射剤のゴム栓で世界の約 7 割を握る質の高い会社。GLP-1 の山と今の PER 57 倍が重く、利益ベースの成熟後の PER は 16 倍前後で、大きく割高と出る 本質価値との差 −55.1% · 10 年 割高(年 −1.8%) 割高 ブリッジバイオ・ファーマBBIO Attrubyの急成長と3つの新薬候補は魅力だが、競争・財務負担・優先株への取り分を考えると、10年先の本質価値に対して現在の株価は割高である。 本質価値との差 −60.2% · 10 年 割高(年 −0.2%) 割高 レボリューション・メディスンズRVMD 膵がん向けRAS阻害薬の米国承認は本物の突破口だが、肺がん・一次治療への広い成功まで先払いする現状の時価総額には安全域が乏しく、10年価値は約60%下回る 本質価値との差 −60.9% · 10 年 割高(年 −1.0%) 割高 ドクシミティDOCS 医師の実名ネットワークには堀があるが、AI検索への広告移動と株式報酬を考えると本質価値は時価総額を約62%下回る。 本質価値との差 −61.3% · 10 年 割高(年 −3.7%) 割高 グラウコスGKOS 緑内障の埋込薬と角膜治療で急成長する眼科の革新企業。ただし高額な治療単価の持続性には疑問が残り、10年の本質価値では割高 本質価値との差 −61.6% · 10 年 割高(年 −1.4%) 割高 ブライトスプリング・ヘルス・サービシズBTSG 在宅医療と専門薬局の需要は長く伸びるが、薬価差益の薄さと買収費用が株主利益を制約する。10年後の稼ぐ力で見ると現状は割高 本質価値との差 −62.2% · 10 年 割高(年 −1.9%) 割高 ビーワン・メディシンズONC ブルキンザの世界首位と血液がん新薬群には価値があるが、2034年の主力特許期限と株式希薄化を考慮すると、10年の本質価値は現時価総額を約63%下回り割高 本質価値との差 −62.2% · 10 年 割高(年 −1.6%) 割高 イルミナILMN 臨床ゲノム解析の装置と試薬には深い堀がある。ただし新興勢の値下げと過去の買収失敗を考えると、今の時価総額には十分な安全域がなく割高である。 本質価値との差 −62.5% · 10 年 割高(年 −3.4%) 割高 ARGXARGX VYVGARTの患者基盤は伸びるが、2034〜37年の特許期限と新薬開発の不確実性を織り込むと、現値には長期の安全域が乏しい 本質価値との差 −64.1% · 10 年 割高(年 −1.9%) 割高 エランコ・アニマル・ヘルスELAN ペット新薬の成長力は本物だが、買収のれんと負債が資本効率を弱める。10年先の利益と還元から測る本質価値には安全域がなく、現在の評価は割高 本質価値との差 −64.4% · 10 年 割高(年 −2.2%) 割高 ブルカーBRKR 核磁気共鳴装置の寡占は本物だが、買収後の収益悪化と優先株の負担が重い。回復を織り込んでも安全域は乏しく、割高と判断する。 本質価値との差 −65.1% · 10 年 割高(年 −3.0%) 割高 リビティRVTY 新生児スクリーニングと免疫診断が伸び、研究向けは足踏み。ただ GAAP の利益が薄く、利益ベースの値は今の時価総額 170 億ドルを大きく下回る(割高) 本質価値との差 −66.4% · 10 年 割高(年 −5.1%) 割高 チャールズリバー・ラボラトリーズ・インターナショナルCRL 動物試験と創薬の受託で最大手。底は打ったが GAAP の利益が薄く、今の時価総額 143 億ドルは本質価値の約 2.6 倍と出る 本質価値との差 −67.8% · 10 年 割高(年 −4.6%) 割高 バイオテクネTECH 研究用試薬で稼ぐ高採算の会社だが、GAAP の純利益で式を当てると今の時価総額は本質価値の約 3 倍。メルク KGaA の買収提案も単体の価値を大きく上回る 本質価値との差 −68.3% · 10 年 割高(年 −5.0%) 割高 ケアリス・ライフ・サイエンスCAI がん検査の数量と単価が伸びても、還元を伴う利益の厚みはなお未知数。10年後の確率加重価値は現状を大幅に下回り、割高と判断する。 本質価値との差 −71.5% · 10 年 割高(年 −4.3%) 割高 ロイバント・サイエンシズROIV 初の新薬承認と相次ぐ治験成功で成長の道が開けたが、子会社の少数株主持分と研究開発費を差し引くと、今の時価総額には安全域が乏しく割高 本質価値との差 −71.7% · 10 年 割高(年 −4.7%) 割高 ヴィーヴァ・システムズVEEV 臨床・薬事の記録の堀は本物だが、営業系の席は AI に削られ、57 倍の PER が剥がれると割高(-80%) 本質価値との差 −80.1% · 10 年 割高(年 −10.5%) 割高 モデルナMRNA コロナの落ち込みと赤字が続く中で、インテスメランの成功が価値の大半を決める。利益ベースの倍率で測っても、今の値段は期待を先取りしすぎで割高 本質価値との差 −82.8% · 10 年 割高(年 −8.9%) 割高 ナテラNTRA がん再発検査の普及は本物だが、赤字と株式報酬を背負う現在の時価総額には10年先の成功が織り込まれ過ぎており、割高と判断する。 本質価値との差 −82.9% · 10 年 割高(年 −8.8%) 割高 テンパスAITEM 検査と独自データの循環には価値があるが、償還単価、赤字、希薄化の壁は厚い。10年の本質価値からは割高 本質価値との差 −84.6% · 10 年 割高(年 −9.0%) 割高 レプリジェンRGEN 製造工程に入り込んだ消耗品には堀があるが、買収後も低い資本収益率と割高な株式価値が重く、10年保有の安全域は乏しい。 本質価値との差 −87.9% · 10 年 割高(年 −11.2%) 割高 ガーダント・ヘルスGH 血液によるがん検査は広がるが、競争と赤字を乗り越えて得られる10年後の利益だけでは、現在の時価総額に安全域がない。 本質価値との差 −88.7% · 10 年 割高(年 −10.8%)

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読んだ資料

  1. Novo Nordisk Annual Report 2025 — Financial performance、治療領域別売上・市場シェア・資本配分
  2. Novo Nordisk 2026年8月4日上期決算発表 — 業績・減損・2026年見通し・経口ウェゴビー
  3. Novo Nordisk 2026年9月21日Capital Markets Day — 2030年戦略目標と2035年の新薬売上目標

分析日 2026-10-29