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アボット・ラボラトリーズ ABT

リブレ・心血管・診断で稼ぐ優良な医療機器の複合体。10 年で測った価値は今の時価総額とほぼ同じで、筆者の判定は適正

適正
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)109.97 ドル1,922 億ドル10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)102.5 ドル1,792 億ドル差 +7.3%
10 年後から見ると 適正 価値 109.97 ドル1,922 億ドル · 差 +7.3% · 期待の年率 +7.5%
期待の年率リターン(10 年)+7.5%資本コストと同じ
推定の資本コスト7.5%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3.5%・10 年国債 5%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 7.5% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

アボット・ラボラトリーズは、連続血糖測定(CGM)のフリースタイル リブレ、心房細動のアブレーションやペースメーカーなどの心血管機器、病院向けの診断機器、2026 年 3 月に加わったがん診断(エグザクト・サイエンシズ)、乳児用粉ミルクなどの栄養、新興国の処方薬を持つ世界最大級のヘルスケア企業である。2025 年は売上 443 億ドル(コロナ検査を除く自然増 +6.7%)、GAAP の営業利益 83 億ドル(営業利益率 18.6%)、純利益 65 億ドル。2026 年 4〜6 月期は売上 126 億ドル(買収を含め +13%、比較可能 +4.8%)で、通期の比較可能売上 +6.5〜7.5% を据え置き、調整後 1 株利益の見通しを引き上げた。

成長の主役は CGM(2025 年に 76 億ドル、前年比 +17%)と電気生理(4〜6 月期 +13%)。逆風は、リブレの一部センサーの回収(2025 年 11 月)、栄養の米国での減収(4〜6 月期 −9%)、粉ミルクの訴訟(2026 年 8 月に約 6.7 億ドルで和解、なお約 1,700 件が係争中)、そして買収で増えた借入金と償却である。

数量 × 価格(価格は物価並みを基本に、病院向けの機器と検査は物価より低く、CGM は名目横ばい)で 10 年を積むと、中立は 2035 年に売上 1,035 億ドル・純利益 200 億ドル。倍率は利益ベースの正当化 PER の 7〜10 割に置いた(moat は normal)。10 年の中立は、正当化 PER 19.4 倍(g 4.0%、RONIC 12.5%)の 8 割の 15.6 倍。今の GAAP の PER は 28 倍で、10 年後の中立の倍率より高い。確率で重ねた総合は、今の時価総額より 5% 上。結論は「適正」。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、アボットは分かりやすい事業を多数持つ質の高い会社である。10 年後も、血糖測定・心臓の手術・病院の診断・栄養は必要とされ、今より強いかどうかが問いになる。CGM と電気生理は市場が伸び、アボットが 2 強・主要 4 社の一角にいるので、堀は保たれる可能性が高い。診断は成長が低いが、安定している。栄養は縮む恐れがある。

オーナー利益は、純利益に現金の出ない償却を戻した額が近い(2025 年は純利益 65 億に特別項目が重く、調整後の純利益は約 90 億ドル)。株式報酬は小さく、フリーキャッシュフローは純利益の 1.1〜1.2 倍で出る。ROE は 12〜15% で、これはのれんが大きいため。

経営は、リブレを育てた点と、AbbVie の分離で価値を引き出した点は優れる。安全域を測る。正当化 PER は 19.4 倍(g 4.0%、RONIC 12.5%、k 7.50%、moat は normal)。今の PER 28 倍は 10 年後の中立より高いが、10 年で利益が伸びる分を見込むと、価値は今と同じ水準に収まる。確率で重ねた総合は、今の時価総額より 5% 上。結論は「適正」。

何で稼ぐ会社か

6 つの事業で成り立つ。最大は医療機器(2025 年 214 億ドル)で、その中で糖尿病ケア(約 78 億ドル)は CGM のリブレが柱。センサーを腕に貼り血糖を連続で測る定期購入の消耗品で、利用者が増えるほど収入が積み上がる。2025 年の CGM 売上は 76 億ドル、10〜12 月期は 20 億ドルを超え、世界でデクスコムと 2 強をなす。

心血管・神経調節ほか(約 136 億ドル)は、心房細動を治す電気生理(4〜6 月期 8.6 億ドル)、大動脈弁・僧帽弁・三尖弁の修復(構造的心疾患 6.0 億ドル)、ペースメーカー(リズム管理 7.4 億ドル)、心不全、血管(ステント・IVL)、神経調節。電気生理は 2025 年 12 月に米国で承認を得たパルス電場アブレーションのボルトで、先行するボストン・サイエンティフィック(ファラパルス)とジョンソン・エンド・ジョンソンを追う。

診断(2025 年 89 億ドル)は、病院・検査室の大型機器と試薬を売るコアラボ(4〜6 月期 14.2 億ドル)と迅速・分子検査(7.6 億ドル)。迅速検査はコロナと呼吸器ウイルス検査の需要が引き続き減っている。2026 年 3 月に約 210 億ドルで買収したエグザクトのがん診断(2025 年売上 32.5 億ドル)は、大腸がん検査コロガード(10 代半ばの成長)と複数がんの検査キャンサーガードを持つ。

栄養(85 億ドル)は、乳児用粉ミルクのシミラックと、エンシュアなど成人・小児向けの栄養飲料。新興国医薬品(55 億ドル)は、インド・中南米・アジアで売るブランド処方薬で、4〜6 月期は +8.7%。

優良さと弱いところ

優良さの核は、医療機器を中心とした収入の質と分散である。リブレは定期購入の消耗品で、利用者が一度使うと乗り換えにくい。電気生理・ペースメーカー・弁は、医師の習熟と病院の採用実績が切り替えの費用になる。診断のコアラボは機器を病院に置き、試薬を継続して売る形で、切り替えに数年かかる。新興国医薬品は、現地で長く築いたブランドと流通網が堀になる。粗利率は調整後で 58% まで上がった。

アボットは半世紀以上、配当を増やし続けてきた。2013 年に医薬品事業を AbbVie として分離し、2017 年のセント・ジュード(約 250 億ドル)で心血管を厚くし、リブレで CGM を育てたことは、資本配分の巧さを示す。ただしアリア(2017 年)の迅速検査はコロナ後に縮み、資本の効率は事業の質の割に低い(ROE 12〜15%)。

弱点は 4 つある。電気生理でボルトが後発であること。栄養が訴訟と価格競争で成長の足を引っ張ること。リブレ 3 のセンサー回収で、品質への信頼が傷ついたこと(FDA が死亡 7 人・重傷 860 人の報告を公表)。そして、2026 年のエグザクト買収でのれんと借入金が膨らんだこと。経営陣は後半の成長加速を約束しており、その実現を見ていく。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

医療機器の市場は年 5.5〜6% で伸びる(業界ノートの中立)。医療費は年 5.8% で伸び、高齢化・慢性疾患の増加が数量を押し上げる一方、病院の購買組織・保険者の価格交渉と関税が価格と利益率を抑える。アボットが属する塊は 3 つ。

塊 C「糖尿病・慢性疾患」:CGM は数量 年 +12%、価格 年 −3%。デクスコムとの 2 強で、メドトロニックのシンプレラなども追う。2 型糖尿病のインスリン非使用者に広がるかが最大の分かれ目で、血糖とケトンを同時に測るリブレ・デュオ(2026 年 5 月に欧州の CE マーク)が次の材料。

塊 B「心血管」:PFA(パルス電場アブレーション)と TAVR・構造的心疾患は年 +9%、価格は競争で年 −1%。ボストン・サイエンティフィックのファラパルスが先行し、アボットのボルトは米国で追い上げ、2026 年後半にシェア回復を見込む。ジョンソン・エンド・ジョンソン、メドトロニックも参入する 4〜5 社の競争。

塊 D「診断・病院向け」:病院の購買組織が強く、価格は競争的で年 +0.5%、数量 +3%。迅速検査は呼吸器ウイルスの反動減が終わるのを待つ段階。がん診断は、大腸がん検査で血液検査(ガーダント・ヘルスのシールドなど)が登場して、便検査のコロガードを脅かすかが論点。

栄養は、米国の乳児用粉ミルクで 2022 年の工場閉鎖の後遺症が残り、価格改定の影響で 4〜6 月期に米国が −9% となった。業界全体として、特許切れ(パテントクリフ)は薬の話で、アボットの医療機器には直接かからない。

資本政策と M&A

資本配分は、配当を増やし続けつつ、大型の買収で事業を組み替える形である。2025 年は配当 41 億ドル、自社株買い 9 億ドルで、フリーキャッシュフロー 74 億ドルの約 7 割を還元した。2026 年はエグザクト(株式価値約 210 億ドル、企業価値約 230 億ドル、2026 年 3 月に完了)の買収で、純負債が 2025 年末の 52 億ドルから約 280 億ドルへ増える見込み(推定)。4〜6 月期の支払利息は 3.0 億ドルと前年の 6 倍。買収前の負債の利率が低かったため、借り換えの完了で年約 12 億ドル規模の純利息を前提に置く。

価値を壊さないかが焦点である。エグザクトの売上は 32 億ドル、買収額は売上の約 6.5 倍で、のれんと無形資産の償却は年約 26 億ドルに増える(現金は出ない)。コロガードは 10 代半ばの成長だが、血液検査の大腸がん検査との競争がある。アリアのような買収後の縮小を避けられるかが論点。今後はフリーキャッシュフローで借入金を返し、2028 年までに純負債を 200 億ドル前後に下げ、自社株買いを再開する想定。 借り換えの金利は約 5.75% に上がるが、純有利子負債は小さく、利払いの増加は税後で年 約 1 億ドル(純利益に入れた)。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

CGM はまだ入口にいる。世界の糖尿病患者は 5 億人を超え、そのうち CGM を使うのは一部で、インスリンを使わない 2 型糖尿病や肥満・予防の領域に広がれば、リブレは年 +10% 以上で 10 年伸びる。2025 年に回収した製造ラインの問題は解消済みで、2026 年 4〜6 月期の CGM は 20 億ドルを超え +9.5%。血糖とケトンを同時に測るリブレ・デュオが次の需要を作る。

電気生理は市場全体が 2 桁で伸び、ボルトはまだ米国で立ち上がったばかり。2026 年 4〜6 月期の電気生理は +13.4%(米国 +15.9%)と、会社の約束どおりシェアを戻し始めている。冠動脈の IVL、アミュレット 360、タクティフレックス・デュオと、次の製品も控える。

エグザクトは、コロガードが 10 代半ばで伸び、アボットの病院・海外網を使えば、キャンサーガード(複数のがん)を含めて成長を 10 年続けられる。粗利率は調整後 58% まで上がり、購買・工場の規模で更に伸びる。配当を半世紀以上増やし続ける会社であり、買収の借入金も 3 年で返せる。

慎重な見方

成長の質が落ちている。2026 年 4〜6 月期の比較可能成長は 4.8% にとどまり、通期の見通し 6.5〜7.5% は後半の加速に頼る。栄養は米国で −9%、迅速検査は −8%、構造的心疾患の米国は減収で、足を引っ張る事業が 3 つある。リブレ 3 のセンサーの回収(FDA が死亡 7 人・重傷 860 人の報告を公表)は、品質管理の甘さを示し、訴訟のリスクが残る。

競争は強まる。CGM は価格が年 −3% 下がり、インスリンを使わない人は保険がつきにくく、数量の伸びは読みにくい。電気生理は、ファラパルスが先行し、ジョンソン・エンド・ジョンソンとメドトロニックも追うため、ボルトが遅れた分を取り戻せるとは限らない。

買収の価格は高すぎる。エグザクトには売上の約 6.5 倍を払い、のれんと償却が増え、GAAP の純利益は 2026 年 4〜6 月期に前年から半減した。血液検査の大腸がん検査が広がればコロガードは縮む。粉ミルクの訴訟は 6.7 億ドルで一部が決着したが、約 12,700 人分が残る。今の PER 28 倍(GAAP)は、これらの問題を織り込んでいない。

どちらに重みを置いたか

事業の質(堀・分散・配当の実績)は高く、成長は中立で 6〜7% の見通しを強く支持できるので、中立を最大の確率(10 年 38%)に置いた。他方、2026 年だけで回収・訴訟・栄養の減収・買収の借入金と、慎重な見方の論点がすでに現実になっているため、やや悲観を 2 割に厚くし、悲観も 10 年 10% を置いた。倍率は正当化 PER の 7〜10 割に置いた。10 年の中立は、正当化 PER 19.4 倍の 8 割の 15.6 倍。今の PER に寄せていない。確率で重ねた総合は、今の時価総額より 5% 上。結論は「適正」。

10 年後の 5 つの筋書き(2035/12 期)

確率で加重した株価時価総額 173.58 ドル3,034 億ドル(+ 配当配当と自社株買いの合計 36.96 ドル646 億ドル)。 今の値に割り戻すと 109.97 ドル1,922 億ドル、今との差 +7.3%、 期待の年率 +7.5%(資本コスト 7.5%)→ 適正

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 10% 288.93 ドル5,051 億ドル 44.34 ドル775 億ドル +225.1% +12.5% 33.33 ドル583 億ドル
やや楽観 22% 222.97 ドル3,898 億ドル 41.13 ドル719 億ドル +157.6% +9.9% 58.10 ドル1,016 億ドル
中立 38% 178.03 ドル3,112 億ドル 37.36 ドル653 億ドル +110.1% +7.7% 81.85 ドル1,431 億ドル
やや悲観 20% 106.91 ドル1,869 億ドル 33.07 ドル578 億ドル +36.5% +3.2% 27.99 ドル489 億ドル
悲観 10% 66.00 ドル1,154 億ドル 26.72 ドル467 億ドル −9.6% −1.0% 9.27 ドル162 億ドル
加重平均100% 173.58 ドル3,034 億ドル36.96 ドル646 億ドル +105.4% +7.5% 210.54 ドル3,680 億ドル

今の株価時価総額 102.51 ドル1,792 億ドル(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 7.5% を下回るほど割高。

楽観 10% 楽観:リブレが糖尿病の外にも広がり、がん検査の多角化も成功する 利益 273 億ドル · PER 18.5 倍 · 株価時価総額 288.93 ドル5,051 億ドル

2035 年の売上は 1,243 億ドル(2025 年のエグザクト込みから名目で年 +10.1%)。糖尿病ケアは 259 億ドル(年 +13%):リブレが 1 型・2 型の全員に広がり、肥満薬の併用者や健康管理にも使われて利用者が増え、1 人あたりの収入は安い利用者が増えても値上げでほぼ横ばいを保つ。心血管ほかは 425 億ドル(年 +12%):ボルト・タクティフレックス・デュオ・トリクリップ・冠動脈の血管内砕石(IVL)で電気生理と構造的心疾患のシェアを広げる。がん診断は 123 億ドル(年 +14%):キャンサーガードを含む複数がんの血液検査が公的保険に入り、アボットの病院網で海外に広がる。栄養は 146 億ドル、新興国医薬品は 119 億ドル。営業利益は 335 億ドル(27.0%)、純利益は 273 億ドル。倍率は 正当化 PER 20.6 倍の 9 割、18.5 倍に置く。利益の質が高く、伸びも一番続く筋書き。上限の 9 割に置く。

  • 糖尿病ケア(フリースタイル リブレ):数量 2,797(世界の CGM 利用者(推定)× シェア = リブレの利用者数(万人、推定))× 価格 925(利用者 1 人あたりの年間売上(ドル))→ 売上 259 億ドル・営業利益 104 億ドル。利用者の伸びと 1 人あたり収入の変化
  • 心血管・神経調節ほか:数量 1,303(手技・植込み件数(万件、推定の合算))× 価格 3,264(1 件あたり収入(ドル))→ 売上 425 億ドル・営業利益 140 億ドル。手技件数と平均単価
  • 一般診断(コアラボ・迅速検査・分子):数量 295(検査件数(億件、推定))× 価格 0.58(1 件あたり収入(ドル))→ 売上 171 億ドル・営業利益 48 億ドル。検査件数と単価
  • がん診断(エグザクト・サイエンシズ):数量 1,667(検査件数(万件、推定))× 価格 740(1 件あたり収入(ドル))→ 売上 123 億ドル・営業利益 32 億ドル。検査件数と単価
  • 栄養:数量 12.2(出荷量(億個換算、推定))× 価格 12(1 個あたり売上(ドル))→ 売上 146 億ドル・営業利益 31 億ドル。出荷量と単価
  • 新興国医薬品:数量 22.9(出荷量(億箱、推定))× 価格 5.18(1 箱あたり売上(ドル))→ 売上 119 億ドル・営業利益 30 億ドル。出荷量と単価

倍率:正当化 PER は 20.6 倍(g 4.0%、RONIC 14.3%。RONIC は k 7.50% に、事業の ROE 21.0% が k を超える分の 0.5 を足した値。moat は normal)。これに対し 18.5 倍(9 割)に置いた。利益の質が高く、伸びも一番続く筋書き。上限の 9 割に置く。g の内訳:医療機器・診断の需要(高齢化・糖尿病の増加)の実質 +2.5〜3% × シェアの増減 ほぼ 0(リブレは伸びシェアは維持、栄養・診断は微減)× 価格(物価 3.5% に対し保険・入札が抑えて実質 −1.5〜−1%)で、名目の長期 g は 4.0%(k 6.5% − 2.5% の上限)。純利益は GAAP。

確率:10 年間、リブレが糖尿病以外にも広がり、がん検査の多角化も当たる展開。事業の質は高いが 4 つの大きな賭け(CGM・電気生理・がん検査・栄養の回復)が全部当たる必要があるので 1 割。

やや楽観 22% やや楽観:CGM と電気生理が高い一桁後半〜二桁で伸び続ける 利益 229 億ドル · PER 17.0 倍 · 株価時価総額 222.97 ドル3,898 億ドル

2035 年の売上は 1,119 億ドル(名目で年 +8.9%)。糖尿病ケアは 226 億ドル(年 +11%)で、リブレは世界最大級の利用者数を持ち続け、2 型へ広がる。心血管ほかは 377 億ドル(年 +10.7%)。電気生理はボルトの追い上げで上位 3 社を確保し、構造的心疾患も伸びる。一般診断は 164 億ドル、がん診断は 103 億ドル(年 +12%)。栄養は物価並みの値上げと新製品で年 +5% に戻る。営業利益率は 25.3%、純利益は 229 億ドル。買収の借入金は 2030 年までにほぼ返し、支払利息は純 4 億ドルに下がる。倍率は 正当化 PER 20.0 倍の 8.5 割、17.0 倍に置く。伸びと利益率はほぼ計画どおり。上限の 8.5 割に置く。

  • 糖尿病ケア(フリースタイル リブレ):数量 2,440(世界の CGM 利用者(推定)× シェア = リブレの利用者数(万人、推定))× 価格 925(利用者 1 人あたりの年間売上(ドル))→ 売上 226 億ドル・営業利益 87 億ドル。利用者の伸びと 1 人あたり収入の変化
  • 心血管・神経調節ほか:数量 1,156(手技・植込み件数(万件、推定の合算))× 価格 3,264(1 件あたり収入(ドル))→ 売上 377 億ドル・営業利益 121 億ドル。手技件数と平均単価
  • 一般診断(コアラボ・迅速検査・分子):数量 282(検査件数(億件、推定))× 価格 0.58(1 件あたり収入(ドル))→ 売上 164 億ドル・営業利益 44 億ドル。検査件数と単価
  • がん診断(エグザクト・サイエンシズ):数量 1,394(検査件数(万件、推定))× 価格 740(1 件あたり収入(ドル))→ 売上 103 億ドル・営業利益 24 億ドル。検査件数と単価
  • 栄養:数量 11.6(出荷量(億個換算、推定))× 価格 12(1 個あたり売上(ドル))→ 売上 139 億ドル・営業利益 28 億ドル。出荷量と単価
  • 新興国医薬品:数量 21.3(出荷量(億箱、推定))× 価格 5.18(1 箱あたり売上(ドル))→ 売上 110 億ドル・営業利益 28 億ドル。出荷量と単価

倍率:正当化 PER は 20.0 倍(g 4.0%、RONIC 13.4%。RONIC は k 7.50% に、事業の ROE 19.2% が k を超える分の 0.5 を足した値。moat は normal)。これに対し 17.0 倍(8.5 割)に置いた。伸びと利益率はほぼ計画どおり。上限の 8.5 割に置く。g の内訳:医療機器・診断の需要(高齢化・糖尿病の増加)の実質 +2.5〜3% × シェアの増減 ほぼ 0(リブレは伸びシェアは維持、栄養・診断は微減)× 価格(物価 3.5% に対し保険・入札が抑えて実質 −1.5〜−1%)で、名目の長期 g は 4.0%(k 6.5% − 2.5% の上限)。純利益は GAAP。

確率:リブレと電気生理が 10 年平均で高い一桁後半を保つ。半世紀以上の連続増配の実績と堀の広さを見て 22%。

中立 38% 中立:優良な医療機器の複合体として年 6〜7% で伸び、堀は保たれる 利益 200 億ドル · PER 15.6 倍 · 株価時価総額 178.03 ドル3,112 億ドル

2035 年の売上は 1,035 億ドル(2025 年のエグザクト込みから名目で年 +8.1%。数量で年 6% 前後、価格で年 2% 前後)。糖尿病ケアは 206 億ドル(年 +10%。利用者は年 +10.8% 増えて 2,000 万人を超え、1 人あたりの収入は安い 2 型・市販向けが増える分と値上げが打ち消し合って年 −0.5%)、心血管ほかは 347 億ドル(年 +9.8%。病院の購買組織に押され、単価は年 +1.8% と物価を下回る)、一般診断は 157 億ドル(年 +5.8%。公的保険の検査料の改定が物価に遅れ、単価は年 +2.7%)、がん診断は 90 億ドル(年 +11%)、栄養は 132 億ドル(年 +4.5%。出生数の減少で数量はほぼ横ばいだが、ブランドで物価並みに値上げできる)、新興国医薬品は 103 億ドル(年 +6.5%)。営業利益は 248 億ドル(24.0%)、純利益は 200 億ドル。買収の借入金は返済され、支払利息は純 5 億ドルに戻る。ROE は 19% 前後(のれんを除いた事業の ROE は 28% 前後)。倍率は 正当化 PER 19.4 倍の 8 割、15.6 倍に置く。中立は上限の 8 割に置く。堀と伸びは確かだが、新しく投じる資本の稼ぎは先で薄れ、競争も見込む。

  • 糖尿病ケア(フリースタイル リブレ):数量 2,225(世界の CGM 利用者(推定)× シェア = リブレの利用者数(万人、推定))× 価格 925(利用者 1 人あたりの年間売上(ドル))→ 売上 206 億ドル・営業利益 77 億ドル。利用者の伸びと 1 人あたり収入の変化
  • 心血管・神経調節ほか:数量 1,063(手技・植込み件数(万件、推定の合算))× 価格 3,264(1 件あたり収入(ドル))→ 売上 347 億ドル・営業利益 108 億ドル。手技件数と平均単価
  • 一般診断(コアラボ・迅速検査・分子):数量 271(検査件数(億件、推定))× 価格 0.58(1 件あたり収入(ドル))→ 売上 157 億ドル・営業利益 41 億ドル。検査件数と単価
  • がん診断(エグザクト・サイエンシズ):数量 1,217(検査件数(万件、推定))× 価格 740(1 件あたり収入(ドル))→ 売上 90 億ドル・営業利益 19 億ドル。検査件数と単価
  • 栄養:数量 11.0(出荷量(億個換算、推定))× 価格 12(1 個あたり売上(ドル))→ 売上 132 億ドル・営業利益 26 億ドル。出荷量と単価
  • 新興国医薬品:数量 19.9(出荷量(億箱、推定))× 価格 5.18(1 箱あたり売上(ドル))→ 売上 103 億ドル・営業利益 25 億ドル。出荷量と単価

倍率:正当化 PER は 19.4 倍(g 4.0%、RONIC 12.5%。RONIC は k 7.50% に、事業の ROE 17.5% が k を超える分の 0.5 を足した値。moat は normal)。これに対し 15.6 倍(8 割)に置いた。中立は上限の 8 割に置く。堀と伸びは確かだが、新しく投じる資本の稼ぎは先で薄れ、競争も見込む。g の内訳:医療機器・診断の需要(高齢化・糖尿病の増加)の実質 +2.5〜3% × シェアの増減 ほぼ 0(リブレは伸びシェアは維持、栄養・診断は微減)× 価格(物価 3.5% に対し保険・入札が抑えて実質 −1.5〜−1%)で、名目の長期 g は 4.0%(k 6.5% − 2.5% の上限)。純利益は GAAP。

確率:議論の落としどころで最大の確率。業界ノートの医療機器の中立(年 5.5〜6%)に、アボットの CGM と電気生理の勢いを上乗せした。価格は CGM が年 −2.5%、心血管が年 −0.5%(物価 3.5% に届かない理由は競争・保険者の圧力)、診断が年 +0.5%、がん診断が年 +1%(公的保険の料金表が物価に連動しない)、栄養が年 +1.5%。

やや悲観 20% やや悲観:CGM の値下がりと電気生理の劣位で成長が 5% に鈍る 利益 137 億ドル · PER 13.6 倍 · 株価時価総額 106.91 ドル1,869 億ドル

2035 年の売上は 849 億ドル(名目で年 +6.0%)。CGM の 1 人あたりの収入が年 −1.5% 下がり(デクスコム・メドトロニック・中国勢との競争、保険者が 1 人あたりの給付を絞る)、糖尿病ケアは 155 億ドル(年 +7%)。電気生理はファラパルスとジョンソン・エンド・ジョンソンの PFA に劣り、心血管ほか全体で 280 億ドル(年 +7.5%)。がん診断はコロガードが血液検査の大腸がん検査に食われ 68 億ドル(年 +8%)、買収の価格に見合わない。栄養は数量が減り 114 億ドル。営業利益率は 20.4% に下がり、純利益は 137 億ドル。倍率は 正当化 PER 18.2 倍の 7.5 割、13.6 倍に置く。競争と値下がりで、新しく投じる資本の稼ぎが薄れる。上限の 7.5 割に置く。

  • 糖尿病ケア(フリースタイル リブレ):数量 1,861(世界の CGM 利用者(推定)× シェア = リブレの利用者数(万人、推定))× 価格 835(利用者 1 人あたりの年間売上(ドル))→ 売上 155 億ドル・営業利益 54 億ドル。利用者の伸びと 1 人あたり収入の変化
  • 心血管・神経調節ほか:数量 901(手技・植込み件数(万件、推定の合算))× 価格 3,104(1 件あたり収入(ドル))→ 売上 280 億ドル・営業利益 80 億ドル。手技件数と平均単価
  • 一般診断(コアラボ・迅速検査・分子):数量 256(検査件数(億件、推定))× 価格 0.56(1 件あたり収入(ドル))→ 売上 142 億ドル・営業利益 35 億ドル。検査件数と単価
  • がん診断(エグザクト・サイエンシズ):数量 969(検査件数(万件、推定))× 価格 704(1 件あたり収入(ドル))→ 売上 68 億ドル・営業利益 10 億ドル。検査件数と単価
  • 栄養:数量 10.0(出荷量(億個換算、推定))× 価格 11(1 個あたり売上(ドル))→ 売上 114 億ドル・営業利益 21 億ドル。出荷量と単価
  • 新興国医薬品:数量 18.2(出荷量(億箱、推定))× 価格 4.94(1 箱あたり売上(ドル))→ 売上 90 億ドル・営業利益 21 億ドル。出荷量と単価

倍率:正当化 PER は 18.2 倍(g 4.0%、RONIC 11.0%。RONIC は k 7.50% に、事業の ROE 14.5% が k を超える分の 0.5 を足した値。moat は normal)。これに対し 13.6 倍(7.5 割)に置いた。競争と値下がりで、新しく投じる資本の稼ぎが薄れる。上限の 7.5 割に置く。g の内訳:医療機器・診断の需要(高齢化・糖尿病の増加)の実質 +2.5〜3% × シェアの増減 ほぼ 0(リブレは伸びシェアは維持、栄養・診断は微減)× 価格(物価 3.5% に対し保険・入札が抑えて実質 −1.5〜−1%)で、名目の長期 g は 4.0%(k 6.5% − 2.5% の上限)。純利益は GAAP。

確率:CGM の値下がりと電気生理の劣位が同時に起きる展開は起こりうるが、成長が止まるほどではない。2 割。

悲観 10% 悲観:構造的に負ける(CGM の値崩れ・電気生理の劣位・買収の減損・訴訟) 利益 76 億ドル · PER 15.2 倍 · 株価時価総額 66.00 ドル1,154 億ドル

2035 年の売上は 718 億ドル(名目で年 +4.2%)。リブレの 1 人あたりの収入が年 −4% で崩れ(CGM の汎用品化・中国勢・インスリン使用者以外の市場が育たない)、糖尿病ケアは 122 億ドル(年 +4.6%)。電気生理でボルトが定着せず、心血管ほかは 242 億ドル(年 +6%)。エグザクトの買収は、複数がんの検査が保険に入らず、コロガードが血液検査に食われ、のれんの減損が出る(がん診断は 49 億ドル)。栄養は粉ミルクの残る訴訟と価格競争で 98 億ドルにとどまる。営業利益は 105 億ドル(14.6%)、純利益は 76 億ドルに下がり、ROE は 9% 台。のれんの減損 約 100 億ドルで自己資本は 665 億ドルに減る。倍率は 正当化 PER 15.2 倍の 10 割、15.2 倍に置く。構造的に負けた筋書きなので、長期の g を 3.0%(市場 +1.5% × シェア −1% × 価格 +2.5%)に下げた式の値そのままに置く(上限の割合は掛けない)。

  • 糖尿病ケア(フリースタイル リブレ):数量 1,901(世界の CGM 利用者(推定)× シェア = リブレの利用者数(万人、推定))× 価格 642(利用者 1 人あたりの年間売上(ドル))→ 売上 122 億ドル・営業利益 37 億ドル。利用者の伸びと 1 人あたり収入の変化
  • 心血管・神経調節ほか:数量 820(手技・植込み件数(万件、推定の合算))× 価格 2,950(1 件あたり収入(ドル))→ 売上 242 億ドル・営業利益 60 億ドル。手技件数と平均単価
  • 一般診断(コアラボ・迅速検査・分子):数量 244(検査件数(億件、推定))× 価格 0.52(1 件あたり収入(ドル))→ 売上 126 億ドル・営業利益 27 億ドル。検査件数と単価
  • がん診断(エグザクト・サイエンシズ):数量 729(検査件数(万件、推定))× 価格 670(1 件あたり収入(ドル))→ 売上 49 億ドル・営業利益 3 億ドル。検査件数と単価
  • 栄養:数量 9.5(出荷量(億個換算、推定))× 価格 10(1 個あたり売上(ドル))→ 売上 98 億ドル・営業利益 15 億ドル。出荷量と単価
  • 新興国医薬品:数量 19.1(出荷量(億箱、推定))× 価格 4.27(1 箱あたり売上(ドル))→ 売上 81 億ドル・営業利益 17 億ドル。出荷量と単価

倍率:正当化 PER は 15.2 倍(g 3.0%、RONIC 9.5%。RONIC は k 7.50% に、事業の ROE 11.4% が k を超える分の 0.5 を足した値。moat は normal)。これに対し 15.2 倍(10 割)に置いた。構造的に負けた筋書きなので、長期の g を 3.0%(市場 +1.5% × シェア −1% × 価格 +2.5%)に下げた式の値そのままに置く(上限の割合は掛けない)。g の内訳:医療機器・診断の需要(高齢化・糖尿病の増加)の実質 +2.5〜3% × シェアの増減 ほぼ 0(リブレは伸びシェアは維持、栄養・診断は微減)× 価格(物価 3.5% に対し保険・入札が抑えて実質 −1.5〜−1%)で、名目の長期 g は 4.0%(k 6.5% − 2.5% の上限)。純利益は GAAP。

確率:リーマン級でなく構造の失敗。CGM の汎用品化、PFA の劣位、のれん・無形資産の大きな減損、粉ミルク訴訟の拡大が重なる。アボットは AbbVie の分離やセント・ジュードの買収など大きな組み換えを繰り返してきた会社で、買収の失敗の確率は低くないので 1 割。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億ドル。

糖尿病ケア(フリースタイル リブレ)

連続血糖測定(CGM)の世界的なトップ事業。インスリン使用者から 2 型へ広がる。

数量世界の CGM 利用者(推定)× シェア = リブレの利用者数(万人、推定)価格利用者 1 人あたりの年間売上(ドル)売上営業利益
今 2025/12 800 975 78 27
10 年後 中立 2,225 925 206 77

取り方:2025 年の CGM 売上 76 億ドルを、利用者 800 万人(会社の過去の開示は 700 万人超、2025 年末は推定)で割った 1 人あたり年約 0.1 万ドル弱。売上は開示、利用者数は推定。2026 年 4〜6 月期は +9.5%。 価格(1 人あたりの年間売上)は物価並みには上げない(中立で 10 年 0.95 倍)。2020〜2025 年も 1 人あたり約 950〜1,000 ドルで名目横ばいだった。センサーの値上げより、安い 2 型(インスリン不使用)・市販品(リンゴ)・新興国の利用者が増える構成の変化が効く。利用者数は世界の CGM 利用者(推定 約 1,500 万人)× シェア 約 5 割。競合はデクスコム(Dexcom。米国で首位級、市販品ステロ)、メドトロニック(Medtronic)、中国のシノケアなどで、リブレは低価格の世界首位。

心血管・神経調節ほか

電気生理(心房細動のアブレーション)・構造的心疾患・リズム管理(ペースメーカー)・心不全・血管・神経調節の医療機器。

数量手技・植込み件数(万件、推定の合算)価格1 件あたり収入(ドル)売上営業利益
今 2025/12 500 2,720 136 39
10 年後 中立 1,063 3,264 347 108

取り方:医療機器 213.9 億ドルから糖尿病ケア 78 億ドルを引いた約 136 億ドルを、電気生理・ペースメーカー・ステント・弁などの手技件数(推定 500 万件)で割った平均単価(1 件あたり約 0.27 万ドル)。件数・単価は推定で、売上は開示。 単価は物価より低く上がる(中立で 10 年 1.2 倍)。病院の共同購買(GPO)と公的保険の償還が既存の機器の値段を抑え、パルスフィールド・アブレーション(PFA)や弁などの新しい機器の高い単価で一部を取り戻す。原価の上昇は生産性で吸収し、利益率は据え置く。競合はメドトロニック、ボストン・サイエンティフィック(Boston Scientific。PFA のファラパルスで先行)、ジョンソン・エンド・ジョンソン(電気生理の首位)、エドワーズ(Edwards。弁)。

一般診断(コアラボ・迅速検査・分子)

病院・検査室向けの大型の免疫・生化学検査機器と試薬(コアラボ)、迅速検査と分子検査。

数量検査件数(億件、推定)価格1 件あたり収入(ドル)売上営業利益
今 2025/12 200 0.45 89 22
10 年後 中立 271 0.58 157 41

取り方:診断 89 億ドル(2025 年)を年間約 200 億件の検査で割った 1 件あたり約 0.45 ドルの収入(推定)。コロナ検査の反動減が終わっていない。 単価は中立で 10 年 1.3 倍。公的保険の検査料(PAMA)の改定が物価に遅れる一方、病院との複数年契約には物価の連動がある。競合はロシュ(Roche)、ダナハーのベックマン、シーメンス・ヘルシニアーズで、コアラボは上位 4 社の寡占。

がん診断(エグザクト・サイエンシズ)

大腸がん検査コロガード、乳がん・前立腺がんの検査オンコタイプ、複数がんの検査キャンサーガード。2026 年 3 月に買収が完了。

数量検査件数(万件、推定)価格1 件あたり収入(ドル)売上営業利益
今 2025/12 550 590 32 3
10 年後 中立 1,217 740 90 19

取り方:2025 年の売上 32.5 億ドル(エグザクトの単独の開示。アボットの 2025 年の売上 443 億ドルには含まれない擬似合算)を年約 550 万件の検査で割った 1 件あたり約 0.06 万ドル(推定)。 単価は中立で 10 年 1.25 倍。コロガードの公的保険の支払いは改定が遅く、血液検査(ガーダント・ヘルスのシールド)との競争もある。

栄養

乳児用粉ミルク(シミラック)・小児と成人向け栄養飲料(エンシュア・ペディアシュア・グルセルナ)。

数量出荷量(億個換算、推定)価格1 個あたり売上(ドル)売上営業利益
今 2025/12 10.0 8.50 85 15
10 年後 中立 11.0 12 132 26

取り方:2025 年の売上 84.5 億ドルを、容器・パック換算で約 10 億個で割った 1 個約 8.5 ドル(推定)。2025 年 10〜12 月期に戦略的な価格改定を行い、米国の数量が落ちている。 単価は物価並み(中立で 10 年 1.41 倍)。シミラック・エンシュアのブランドで値上げを通せる。競合はネスレ(Nestlé)、レキット(Reckitt。ミード・ジョンソン)、ダノン(Danone)。

新興国医薬品

インド・中南米・アジア・中東などで売る処方薬のブランド品。

数量出荷量(億箱、推定)価格1 箱あたり売上(ドル)売上営業利益
今 2025/12 15.7 3.50 55 13
10 年後 中立 19.9 5.18 103 25

取り方:2025 年の売上 55.4 億ドルを、約 15.7 億箱で割った 1 箱約 3.5 ドル(推定)。新興国の物価上昇を価格に反映でき、価格は年 +4% を置く。 競合は各国の地場の製薬会社と、大手製薬の新興国向けブランド薬。

リスクと懸念

リブレの品質と CGM の競争

2025 年 11 月にリブレ 3 の一部センサーが低い値を誤表示して回収され、FDA は死亡 7 人・重傷 860 人の報告を公表した。原因の製造ラインは解消済みと説明するが、再発すれば信頼と訴訟費用に響く。CGM は価格が年 −3% 下がり、デクスコムの新機種や中国勢との競争で、1 人あたり収入の低下が数量の伸びを食う恐れがある。

電気生理でのシェア回復の遅れ

心房細動のアブレーションは、ボストン・サイエンティフィックのファラパルスが先行し、ジョンソン・エンド・ジョンソンも強い。アボットのボルトは 2025 年 12 月に米国で承認され、2026 年後半にシェア回復を見込む。回復が遅れれば、心血管の成長が 13% から 8% まで落ち、利益率も下がる。

エグザクト買収の価値毀損

買収額は売上の約 6.5 倍で、のれんと無形資産が増え、償却は年約 26 億ドルになる。血液検査の大腸がん検査がコロガードを脅かし、キャンサーガードが公的保険に入らなければ、のれんの減損が出る。アリア(2017 年)の迅速検査が縮んだ前例がある。

栄養の訴訟・価格・数量

粉ミルクの NEC 訴訟は 2026 年 8 月に約 6.7 億ドルで一部が和解したが、約 1,700 件・約 12,700 人分が残る。2025 年 10〜12 月期の価格改定の後、米国の栄養が 4〜6 月期に −9%。工場閉鎖(2022 年)以来のシェア低下が戻らなければ、栄養は縮小事業になる。

借入金と金利

買収で純負債は 2025 年末の 52 億ドルから約 280 億ドルへ増える(推定)。4〜6 月期の支払利息は 3.0 億ドルと前年の 6 倍。借り換えで約 5.75% が前提で、利払いは年 12〜13 億ドル。純利益の 14% を食い、返済を優先する間は自社株買いが細る。

価格圧力・関税・公的保険

病院の購買組織や保険者の値下げ圧力、関税による粗利率の圧迫、メディケア・メディケイドの縮小が続く。診断は特に価格が競争的で、コアラボが +3% にとどまる。米国の医療費の伸び(年 5.8%)が政策で抑えられれば、医療機器の数量・価格が同時に影響を受ける。

今後の分かれ目

2026 年後半に電気生理が +13% 以上を保ち、ボルトの米国での採用が拡大したら
心血管の成長が 9% に乗り、楽観・やや楽観の確率を 10 年で 5〜10 ポイント上げる。シェア回復が確認できれば、ボストン・サイエンティフィックとの差が縮む。
リブレ・デュオが米国で承認・発売され、インスリン非使用の 2 型への保険適用が広がったら
CGM の利用者が年 +12% を超え、糖尿病ケアの成長が 10% を超える。10 年の楽観の確率が上がり、10 年の中立 PER も 1 倍分上がる。
リブレのセンサーで再び重大な品質問題や、回収・訴訟の拡大が起きたら
CGM の成長が 5% 台に落ち、やや悲観・悲観の確率を 5〜10 ポイント上げる。製造・品質管理の弱さが本質になれば、k でなく確率で織り込む。
血液検査の大腸がん検査が公的保険に入り、コロガードの数量が減り始めたら
がん診断の成長が 9% から 4% 以下に落ち、買収の価値毀損(のれんの減損)がやや悲観・悲観の筋書きになる。
栄養の米国が 2027 年に前年比プラスに戻り、粉ミルクの訴訟が追加の大型和解なしに収束したら
栄養の年 +2.5% が成り立ち、中立の確率を上げる。栄養の減収が続けば、やや悲観の確率を上げる。
2028 年までに純負債が 200 億ドルを下回り、自社株買いが再開されたら
支払利息が下がり、10 年の純利益が中立の想定より約 3〜5% 上振れする。逆に返済が遅れれば、中立の純利益を同程度下げる。

見ておくもの

  • 電気生理の四半期の成長率(米国)とボルトのシェア
  • CGM の売上・利用者数・1 人あたり収入、リブレ・デュオの米国承認
  • コロガードの数量と血液検査の大腸がん検査の動向
  • 栄養の米国の売上(前年比)と粉ミルクの訴訟の件数
  • 純負債・支払利息と自社株買いの再開
  • 調整後粗利率(58%)と営業利益率の改善幅
  • FDA のリブレ関連の回収・警告

倍率と資本コストの決め方

今の PER 28 倍を見る前に、数量と価格でセグメントを積み、純利益と自己資本を決めた。倍率は利益ベースの正当化 PER(RONIC は k に、事業の ROE が k を超える分の残る割合を足した値。moat は normal)の 7〜10 割に置いた。10 年の中立は、正当化 PER 19.4 倍(g 4.0%、RONIC 12.5%、k 7.50%)の 8 割の 15.6 倍。今の値段には寄せていない。総合は今の時価総額より 5% 上。結論は「適正」。

資本コスト 7.5% = 無リスク金利 5% + β — × 5%。k = 基本 8.0% + quality −0.5% = 7.5%。買収の借入金・訴訟・リブレの品質問題は個別のリスクなので k に足さず、確率(やや悲観・悲観の合計 30%)で表した。存続は危うくないので上乗せ 0。

同じ業種(ヘルスケア)の AI 分析

割安 ユニバーサル・ヘルス・サービシズUHS 病院と精神科病院を併せ持ち、メディケイドの補助と無保険の増加に利益が左右される会社。利益ベースの正当化 PER の 8 割の倍率でも、バリュー投資の観点で今の値段をはっきり割安と見る 本質価値との差 +81.6% · 10 年 割安(年 +13.1%) やや割安 インシュレットPODD チューブのないインスリンポンプで先頭に立つ高成長の機器会社。利益ベースの倍率でも、10 年で測った価値は今の時価総額を 3 割上回り割安 本質価値との差 +25.8% · 10 年 やや割安(年 +9.8%) やや割安 シグナ・グループCI 薬剤給付管理は移行期で利益が伸びないが、専門薬と法人保険が伸びる。資本コスト 8.5% の下でも、利益ベースの正当化 PER は今の時価総額を 3 割ほど上回る 本質価値との差 +25.8% · 10 年 やや割安(年 +9.5%) やや割安 バクスター インターナショナルBAX 輸液と病院機器の老舗。ポンプの出荷停止とヒルロムで稼ぐ力が落ちた。堀が薄いと見て測っても、10 年の価値は今の時価総額を上回る 本質価値との差 +25.4% · 10 年 やや割安(年 +9.3%) やや割安 HCA ヘルスケアHCA 米国最大の営利病院は、保険の無保険化という逆風の中でも 15% 台の利益率を保つ。quality で借金の重さを資本コストに入れても、今の値段はやや割安 本質価値との差 +23.3% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 ゾエティスZTS 皮膚薬の競合と OA 薬の安全性で崩れた利益がどこで底を打つかが全て。利益ベースの正当化 PER(k 8.0%)で測っても今の値段を 2 割ほど上回るが、尾は深い 本質価値との差 +18.7% · 10 年 やや割安(年 +8.4%) やや割安 ソルベンタム・コーポレーションSOLV 3M から分かれた創傷・感染予防・歯科・病院ソフトの会社。GAAP の利益は分離費用と訴訟で薄いが、費用が消えれば利益は 5 倍になる 本質価値との差 +10.1% · 10 年 やや割安(年 +8.0%) 適正 GEヘルスケア・テクノロジーズGEHC 画像診断・超音波・造影剤で稼ぐ医療機器大手。中国と関税・患者ケアの不調で利益率は低いが受注残は厚く、10 年で測った価値は今の時価総額をやや上回る 本質価値との差 +9.2% · 10 年 適正(年 +8.1%) 適正 ラボコープ・ホールディングスLH 臨床検査の大手。買収は資本コスト並みで価値をほぼ増やさず公的料金の重しもあるが、利益ベースの正当化 PER の 8 割で測ると本質価値は今とほぼ同じで適正 本質価値との差 +1.4% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 ヴィアトリスVTRS 特許切れブランドと後発薬で稼ぐ重い借金の会社。償却が減っても、利益ベースの正当化 PER(k 9.5%)で測ると今の値段はほぼ適正。工場の問題と価格の下落が尾を重くする 本質価値との差 +1.4% · 10 年 適正(年 +7.1%) 適正 マケッソンMCK 卸 3 社の首位で堀は厚く、腫瘍と処方技術が利益を伸ばす。利益ベースの倍率でも適正。ただし CVS 依存と直販の圧力が重しになる 本質価値との差 −0.5% · 10 年 適正(年 +6.7%) 適正 クエスト・ダイアグノスティックスDGX 医師・病院・消費者の 3 方向に検体が増える米国 2 強の検査会社。資本コスト 7.5% と利益ベースの正当化 PER の 8 割の倍率で、バリュー投資の観点では今の値段をほぼ適正と見る 本質価値との差 −2.5% · 10 年 適正(年 +5.9%) 適正 CVSヘルスCVS 保険・PBM・薬局を束ねる複合企業は 2026 年に谷を抜けつつあり、保険の利益率が 5% 前後へ戻っても、利益ベースの倍率(k 9.5%)では本質価値は今の時価総額とほぼ並ぶ 本質価値との差 −3.2% · 10 年 適正(年 +7.1%) 適正 リジェネロン・ファーマシューティカルズREGN デュピクセントの利益分配とアイリーア HD を稼ぎ頭に、純現金も厚い。デュピクセントの特許切れと新薬の打率を厚く見ても、利益ベースの倍率(k 8.0%)に抑えると今の値段はほぼ適正 本質価値との差 −3.3% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 センコラCOR 卸 3 社の 2 番手。専門薬と腫瘍・網膜の診療網で利益を伸ばすが、売上の 25% を占めるウォルグリーン依存が重い。利益ベースの倍率では適正 本質価値との差 −5.8% · 10 年 適正(年 +6.1%) 適正 カーディナルヘルスCAH 卸 3 社の 3 番手。専門薬・診療網・在宅で利益が伸びるが、売上の 28% を占める CVS 依存と後発薬の好調の剥落が重い。利益ベースの正当化 PER の式で測ると適正 本質価値との差 −9.9% · 10 年 適正(年 +5.6%) やや割高 レスメドRMD GLP-1 の影響は患者数より競合の復帰と価格が重い。世界首位の睡眠時無呼吸機器で、利益ベースの倍率では今の値段はほぼ適正 本質価値との差 −10.4% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 エレバンス・ヘルスELV 全米最大級のブルークロス系保険とケアロンを持つ。2026 年は医療費高騰の谷。利益率が戻る中立でも、利益ベースの正当化 PER(k 8.5%)では今の時価総額とほぼ並ぶ 本質価値との差 −10.6% · 10 年 やや割高(年 +5.8%) やや割高 ユナイテッドヘルス・グループUNH 医療保険の巨人。2025 年の谷を越えつつあり、利益率が 4〜5% 台へ戻っても、利益ベースの倍率(k 8.5%)では今の値段は本質価値とほぼ並ぶ 本質価値との差 −13.4% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 アムジェンAMGN 成長 6 本柱が骨粗しょう症薬・関節炎薬の落ち込みを埋める途上の優良バイオ。肥満薬マリタイドは賭けで、借金 573 億ドルを抱えるが、利益ベースの正当化 PER の 7.5 割で測ると今の値段はやや割高 本質価値との差 −13.8% · 10 年 やや割高(年 +5.0%) やや割高 ダヴィータDVA 腎臓透析で米国最大。利益の大半を稼ぐ民間保険の患者と重い借金が分かれ目で、式と筋書きの結果はやや割高。バリュー投資の観点では堀は強いが価格を決める力は弱い 本質価値との差 −13.8% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 ステリスSTE 病院の滅菌・感染予防と、医療機器メーカーの受託滅菌で稼ぐ、更新と消耗で積み上がる収入の厚い優良な会社。規制の揺り戻しと在庫調整を織り込むと、利益ベースの倍率では今の値段が先に行きすぎ、本質価値は今の時価総額を約 14% 下回る 本質価値との差 −17.6% · 10 年 やや割高(年 +4.5%) やや割高 バーテックス・ファーマシューティカルズVRTX 嚢胞性線維症で 9 割超を握る堅い独占と厚い現金が強みで、利益ベースの倍率(k 7.5%・正当化 PER の 8 割前後)に抑えると、新薬群の成否を厚く見ても今の値段はやや割高 本質価値との差 −18.3% · 10 年 やや割高(年 +4.5%) やや割高 アイデックス・ラボラトリーズIDXX 獣医向け診断で世界首位級。検査の継続収入という強い堀があるが、今の値段は先取りしすぎで、10 年で測った価値は今の時価総額の約 8 割 本質価値との差 −19.5% · 10 年 やや割高(年 +4.3%) やや割高 ベクトン・ディッキンソンBDX 針・注射器・ポンプを持つ「医療の水道管」。バイオと診断を分離して身軽になった。10 年で測った価値は今の時価総額をやや下回り、筆者の判定はやや割高 本質価値との差 −20.0% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) やや割高 クーパーCOO コンタクトレンズと女性医療の 2 本柱。在庫調整・訴訟・物言う株主で揺れ、資本の効率は低い。利益ベースの正当化 PER で測ると、今の値段はやや割高 本質価値との差 −21.1% · 10 年 やや割高(年 +3.7%) やや割高 メドトロニックMDT 心臓の機器(PFA)・脊椎・外科ロボットで稼ぐ総合医療機器の最大手。糖尿病を切り離して身軽になり、PFA の伸びで利益が積み上がる局面にある 本質価値との差 −21.3% · 10 年 やや割高(年 +3.9%) やや割高 ヒューマナHUM 高齢者向け民間保険の最大手級。2026 年は利益が消える谷だが、星評価の急回復で 2028 年に利益率が戻る道が開けた。ただし価格は政府が握り、利益ベースの倍率(k 9.5%)では今の値段はやや割高 本質価値との差 −23.3% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 ブリストル・マイヤーズ スクイブBMY エリキュースとオプジーボの 2028 年の特許切れで売上の 6 割近くが崩れるが、成長品と新薬で埋めきれば本質価値は今の値段を上回るが、確率で重ねると(利益ベースの正当化 PER の 7 割で測って)やや割高 本質価値との差 −25.9% · 10 年 やや割高(年 +3.5%) やや割高 ファイザーPFE 配当の厚い巨大製薬だが、2027〜2028 年に主力の特許が切れ、肥満薬と腫瘍の新薬で穴を埋め切れるかが焦点。利益ベースの正当化 PER の 9 割で測っても、今の値段はやや割高 本質価値との差 −26.8% · 10 年 やや割高(年 +3.0%) やや割高 ボストン・サイエンティフィックBSX 電気生理とウォッチマンで伸びた医療機器の優等生。2026 年は 2 度の下方修正で株価が半減した。10 年で測った価値は今の時価総額を下回り、判定はやや割高 本質価値との差 −28.3% · 10 年 やや割高(年 +3.6%) 割高 ギリアド・サイエンシズGILD HIV 治療・予防を握る安定した現金創出企業。ビクタルビの特許切れは 2036 年まで先送りされたが、薬価政策と買収費用を厚く見ても、利益ベースの正当化 PER の 7.5 割で測ると今の値段は割高 本質価値との差 −30.9% · 10 年 割高(年 +2.6%) 割高 ストライカーSYK 整形外科のロボット(Mako)と外傷・四肢で稼ぎ、手術室の機器・血管・神経へ広げる医療機器の大手。サイバー攻撃の傷は癒えつつあるが、堀の厚さは変わらない 本質価値との差 −33.4% · 10 年 割高(年 +2.6%) 割高 ジンマー・バイオメット・ホールディングスZBH 膝・股の人工関節で世界最大級の整形外科大手。価格の下落と Mako へのシェア流出の中、ロボット ROSA の巻き返しが分かれ目。本質価値は今の値段に対して「割高」 本質価値との差 −35.7% · 10 年 割高(年 +2.3%) 割高 デクスコムDXCM 連続血糖測定で稼ぐ高成長の機器会社。利用者は増えるが、1 人あたり収入の下落とアボットとの競争を織り込んだ利益ベースの倍率では、今の値段は本質価値を大きく上回る 本質価値との差 −36.5% · 10 年 割高(年 +2.6%) 割高 センティーンCNC メディケイド最大手・ACA 最大手の民間保険。2025 年の谷から 2026 年は回復したが、利益の戻りは州の料率と補助金という他人の財布に左右され、利益ベースの倍率(k 9.0%)では今の値段は割高 本質価値との差 −36.5% · 10 年 割高(年 +2.8%) 割高 メトラー・トレド・インターナショナルMTD 精密計量・分析・検査の消耗しない需要で稼ぐ質の高い会社。事業の見通しは堅いが、今の PER 38 倍は利益ベースの正当化 PER(成熟後の上限 22.5 倍、置くのは 18 倍)を大きく上回り、割高と出る 本質価値との差 −38.5% · 10 年 割高(年 +1.5%) 割高 エドワーズライフサイエンスEW TAVR で首位、純現金を持つ心臓弁の専業。質は高いが、利益ベースの倍率では今の値段が高く、本質価値は今の時価総額の約 6 割 本質価値との差 −41.7% · 10 年 割高(年 +1.4%) 割高 イーライリリーLLY 肥満薬で世界最強の成長企業。利益の過半が 1 つの薬効群と米国の価格政策に乗り、利益ベースの正当化 PER の 8 割で測ると、今の値段は割高 本質価値との差 −42.0% · 10 年 割高(年 +1.1%) 割高 ウォーターズWAT 分析機器の消耗品と診断の繰り返し収入を持つ質の高い会社へ統合が済んだ。事業の質は高いが、利益ベースの成熟後の PER は 12 倍で今の約 30 倍の半分にも届かず、割高と出る 本質価値との差 −42.2% · 10 年 割高(年 +1.1%) 割高 メルクMRK キイトルーダ依存の穴を新薬と買収で埋めに行く世界最大級の製薬。2028 年の特許切れ後の再成長に確度は持てないが、利益ベースの正当化 PER の 7 割で測ると今の値段は割高 本質価値との差 −42.2% · 10 年 割高(年 +0.6%) 割高 アッヴィABBV 免疫の二本柱で成長は続くが、2033 年のスキリージの特許切れと薬価政策が先にある。利益ベースの正当化 PER の 7.5 割で測ると、今の値段は割高 本質価値との差 −42.3% · 10 年 割高(年 +1.0%) 割高 IQVIAホールディングスIQV 世界の医療データと臨床試験を握るが、純負債が重い。今の GAAP の PER 約 33 倍は利益ベースの正当化 PER(成熟後の上限 15.9 倍、置くのは 13 倍)を上回り、割高と出る 本質価値との差 −42.5% · 10 年 割高(年 +1.6%) 割高 ジョンソン・エンド・ジョンソンJNJ 腫瘍と免疫の新薬が特許切れを補い質は高いが、利益ベースの正当化 PER の 8 割で測ると、今の値段は割高 本質価値との差 −42.6% · 10 年 割高(年 +0.6%) 割高 ヘンリー・シャインHSIC 歯科・医科の流通に自社ブランドと技術を重ねる会社。流通は価格を決める力が弱く、DSO・ネット通販・KKR や活動家株主の圧力の中で費用削減と構成の改善を進める。利益ベースの倍率では割高 本質価値との差 −43.6% · 10 年 割高(年 +1.3%) 割高 サーモフィッシャー・サイエンティフィックTMO 研究・製造・臨床試験のインフラを握る堅い会社だが、今の PER 39 倍は利益ベースの正当化 PER(上限 17 倍)の 2 倍近くで、割高と出る 本質価値との差 −45.3% · 10 年 割高(年 +0.5%) 割高 バイオジェンBIIB MS の稼ぎが縮む中で、成長製品と開発品が補えるかが全て。利益ベースの倍率では本質価値が今の値段の約 6 割で、割高。楽観の尾が重い 本質価値との差 −46.7% · 10 年 割高(年 +1.2%) 割高 ダナハーDHR バイオプロセスの回復と診断の再編を抱えた堅い会社。今の PER 45 倍は利益ベースの正当化 PER(成熟後の上限 16 倍、置くのは 13 倍)を大きく上回り、割高と出る 本質価値との差 −46.9% · 10 年 割高(年 0.0%) 割高 アライン・テクノロジーALGN 透明な歯列矯正装置の世界首位。症例は増えるが値段が上がらず、安い競合が堀を削る。利益ベースの正当化 PER で測ると、今の値段は割高 本質価値との差 −47.6% · 10 年 割高(年 +1.4%) 割高 インテュイティブ・サージカルISRG 手術ロボットのほぼ独占と消耗品の積み上げで稼ぐ優良企業。ただ今の値段は、独占が続く前提でも高すぎる水準にある 本質価値との差 −48.2% · 10 年 割高(年 +0.6%) 割高 インサイトINCY ジャカフィ(米国売上の約 6 割)が 2028 年末に特許切れ。新薬群が穴をどこまで埋めるかが全てで、利益ベースの倍率では本質価値が今の値段の約 5 割で、割高 本質価値との差 −50.1% · 10 年 割高(年 +0.5%) 割高 アジレント・テクノロジーA 分析機器の消耗品・保守で稼ぐ質の高い会社。事業の見通しは堅いが、今の PER 38 倍は利益ベースの正当化 PER(成熟後の上限 17.4 倍、置くのは 14 倍弱)を大きく上回り、割高と出る 本質価値との差 −51.4% · 10 年 割高(年 −0.6%) 割高 ウエスト ファーマシューティカル サービシズWST 注射剤のゴム栓で世界の約 7 割を握る質の高い会社。GLP-1 の山と今の PER 57 倍が重く、利益ベースの成熟後の PER は 16 倍前後で、大きく割高と出る 本質価値との差 −53.4% · 10 年 割高(年 −1.3%) 割高 チャールズリバー・ラボラトリーズ・インターナショナルCRL 動物試験と創薬の受託で最大手。底は打ったが GAAP の利益が薄く、今の時価総額 143 億ドルは本質価値の約 2.6 倍と出る 本質価値との差 −66.0% · 10 年 割高(年 −3.5%) 割高 リビティRVTY 新生児スクリーニングと免疫診断が伸び、研究向けは足踏み。ただ GAAP の利益が薄く、利益ベースの値は今の時価総額 170 億ドルを大きく下回る(割高) 本質価値との差 −66.4% · 10 年 割高(年 −4.3%) 割高 バイオテクネTECH 研究用試薬で稼ぐ高採算の会社だが、GAAP の純利益で式を当てると今の時価総額は本質価値の約 3 倍。メルク KGaA の買収提案も単体の価値を大きく上回る 本質価値との差 −68.4% · 10 年 割高(年 −4.5%) 割高 モデルナMRNA コロナの落ち込みと赤字が続く中で、インテスメランの成功が価値の大半を決める。利益ベースの倍率で測っても、今の値段は期待を先取りしすぎで割高 本質価値との差 −81.2% · 10 年 割高(年 −7.9%) 割高 ヴィーヴァ・システムズVEEV 臨床・薬事の記録の堀は本物だが、営業系の席は AI に削られ、57 倍の PER が剥がれると割高(-80%) 本質価値との差 −81.2% · 10 年 割高(年 −9.7%)

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読んだ資料

  1. Abbott 2026 年第 2 四半期決算(プレスリリース)
  2. Abbott 第 2 四半期決算説明の要点
  3. Abbott 2025 年通期決算と 2026 年見通し
  4. Abbott がエグザクト・サイエンシズの買収を完了
  5. 買収完了の報道(取引の規模)
  6. 粉ミルクの NEC 訴訟の和解(2026 年 8 月)
  7. リブレ 3 センサーの回収(FDA の報告)

分析日 2026-10-16