株譜
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メトラー・トレド・インターナショナル MTD

精密計量・分析・検査の消耗しない需要で稼ぐ質の高い会社。事業の見通しは堅いが、今の PER 38 倍は利益ベースの正当化 PER(成熟後の上限 22.5 倍、置くのは 18 倍)を大きく上回り、割高と出る

割高
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)1,036 ドル214 億ドル10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)1,684.6 ドル348 億ドル差 −38.5%
10 年後から見ると 割高 価値 1,036 ドル214 億ドル · 差 −38.5% · 期待の年率 +1.5%
期待の年率リターン(10 年)+1.5%資本コスト比 −6.5 pt
推定の資本コスト8.0%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3.5%・10 年国債 5%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 8.0% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

メトラー・トレド・インターナショナル(Mettler-Toledo)は、研究室の天びん・ピペット・滴定・分析機器、工場の産業計量、食品・医薬の製品検査(金属検出・X 線・重量選別)、食品小売のスケールを持つ精密機器の会社である。2025 年は売上 40.3 億ドル(+4%、現地通貨 +3%)、GAAP の営業利益 11.2 億ドル(27.8%)、純利益 8.7 億ドル。売上の約 4 分の 1 は保守・校正のサービスで、研究室 55%・産業 40%・食品小売 5%、地域は米州 4 割・欧州 3 割・アジア他 3 割。

2026 年は上向きで、第 2 四半期は有機的に +4%(中国を含むアジア他 +9%)、通期は現地通貨 +4〜5%、調整後 EPS 47.15〜47.50(+10〜11%)に引き上げた。自社株買いは年 8 億ドル規模で株数は年約 3% 減り、自己資本はほぼゼロ。借入は 14 億ドルで時価総額の 4%。

市場 × シェア × 価格で 4 つの事業を積むと、中立の売上は 2035 年に 68 億ドル(年 +5.4%)、GAAP の営業利益率は 27.8% から 30.1% へ、純利益は 2035 年に 15.5 億ドル。資本コストは 8.0%(基本の 8.0% に、設備投資の循環 +0.5% と値決め力 −0.5% で差し引き 0)、成熟後の PER は利益ベースの正当化 PER 22.5 倍(g 4%・事業の ROE 71%・RONIC 39.5%)の 8 割の 18.0 倍に置き、2035 年の時価総額は 279 億ドルで今の約 0.8 倍にとどまる。割り引くと今の約 6 割。バリュー投資の観点では、事業の質への確信は高いが、その質は今の PER 38 倍にすでに織り込まれている。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、まず 10 年後を問う。天びんと計量・検査の機器は、製薬・食品・半導体の品質管理に欠かせず、毎年の消耗品・保守・校正の収入が積み上がる。10 年後も今より強い会社である確信は高い。堀は精度と規制への結びつき、据え付け台数、サービスの網で、狭まるとしても中国と中価格帯の機器からで、サービスと高精度の領域は残る。

オーナー利益は、GAAP の純利益 2026 年 約 9 億ドル超、フリーキャッシュフロー 約 9 億ドルで、時価総額 335 億ドルに対して 2.7% 前後。無リスク金利(5%)より低く、これは今後 10 年の成長と利益率の改善への前払いである。再投資はほとんど要らず(設備投資は売上の 2% 前後、のれんは 10 億ドル)、増える利益の大半が株主に回る点は、この会社の最大の強みである。

資本配分は規律がある。大型の買収で価値を壊さず、自社株買いに集中する。ただし自社株買いを PER 38 倍で行うことは、本質価値(今の約 6 割)を上回る値で買っていることになり、残る株主の価値を薄める。自己資本がゼロで、借入で買い増す余地も限られる。

安全域は無い。楽観でも 10 年後の時価総額は 404 億ドルで今の約 1.2 倍、還元を足した年率は 5% 前後で、資本コスト 8.0% に届かない。事業を愛するが、値段は払いすぎ、という結論。時価総額が 180 億ドル前後(PER 21 倍前後)まで下がれば、安全域が出る。

何で稼ぐ会社か

4 つの事業で成り立つ。研究室(2025 年の売上の約 55%、推定 22 億ドル)は、天びん(世界首位)・ピペット(レイニン)・滴定・pH 計・熱分析・自動化学の反応装置と、バイオ医薬の工程を測るプロセス分析(ソーントン・インゴールドのセンサー、ペンドテック)。製薬・バイオ・化学・半導体・大学の研究と品質管理に使われ、機器より消耗品とサービスが利益の大半を占める。

コア産業(推定 12 億ドル)は、工場・物流の産業計量(ロードセル・計量端末・トラックスケール)と自動化ラインの計量、プロセス分析。製品検査(推定 4 億ドル)は、セーフライン(金属検出・X 線)・CI ビジョン・ハイスピード・PCE などで、食品・医薬の包装ラインに据える。食品小売(約 5%、推定 2 億ドル)は量り売りのスケールとラベル機。

どの事業も、機器を一度据えれば保守・校正・消耗品の契約が続く。サービスは売上の約 4 分の 1(年 10 億ドル超)で、第 2 四半期は +7% と機器より速く伸びた。地域は米州 4 割・欧州 3 割・アジア他 3 割(中国は 1 割台後半と推定)で、生産はスイス・ドイツ・米国・中国。営業利益率は 2021 年以降 28〜30% を保ち、第 2 四半期の調整後は 29.3%。2026 年上半期は IEEPA 関税の還付 0.52 億ドルが売上原価の利益に入り、顧客への還付 0.28 億ドルが売上を減らしたが、一回限りで筋書きには入れない。

優良さと弱いところ

堀は 3 つ。第 1 は精度と規制への結びつき。製薬の品質管理に使う天びんは、校正の手順が FDA・GMP の文書に書かれており、機器を他社に替えるには手順の再確認が要る。第 2 は据え付け台数と保守の網。直営で約 40 か国、140 か国以上に売り、サービスの契約が毎年の収入になる。第 3 は価格を決める力で、2021 年以降の Spinnaker(営業・値決めの計画)で、物価が 2% だった時期にも 3% 前後の値上げを通した。

資本効率は非常に高い。調整後の営業利益率は 29〜30%、ROIC は 4〜5 割台、フリーキャッシュフローは営業 CF の 9 割前後で、ほぼ全額を自社株買いに回す。のれん・無形資産は約 10 億ドルと小さく、買収で価値を壊した歴史がない(買収は年 1 億ドル前後の小さなものが中心)。

弱みは 3 つ。機器そのものは競合が多く、製品検査(石田・サーモフィッシャー・アンリツ)と食品小売(ビゼルバ・ディジ)は競争的。有機的な伸びは 2023〜25 年は 0〜3% と遅く、2021〜22 年の高い伸びは感染症の特需だった。借入で自社株買いを増やしており、自己資本はゼロ近辺で、景気後退時の余力は営業 CF とサービスに頼る。経営は 2022 年からパトリック・カルテンバッハ氏で、Spinnaker と生産性計画(費用の削減)を続け、規律のある資本配分を保つ。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

主な市場は 4 つ。研究室の計量・分析機器とバイオ製造のプロセス分析(推定 280 億ドルのうち会社の届く範囲)は、製薬・バイオの研究開発費と設備投資、半導体・電池・先端材料の品質管理に連動する。2023〜24 年はバイオ製造の在庫調整と製薬の予算の引き締めで鈍ったが、2026 年は第 2 四半期の研究室が +4%(プロセス分析・バイオ製造機器・半導体向け天びん)と戻った。産業計量とプロセス分析(推定 190 億ドル)は工場の自動化・物流・化学の稼働に連動し、製品検査(推定 55 億ドル)は食品・医薬の包装と安全規制、食品小売(推定 25 億ドル)は小売の店舗数に連動する。

構造の変化は 4 つ。製薬の国内回帰(関税・薬価の圧力で米国・欧州に工場を新設)、半導体・電池・先端材料の投資、実験室と工場の自動化・デジタル化(機器が装置とソフトにつながる)、中国の国産化。中国は第 2 四半期に有機的 +9% と戻ったが、地元メーカーの台頭と政府調達の国産優先が長期の逆風。

競争は研究室ではザルトリウス・島津製作所・A&D・オハウス、分析機器の周辺でアジレント・ウォーターズ・サーモフィッシャー、産業計量でミネベアインテック・ザルトリウス、製品検査でサーモフィッシャー・石田・アンリツ。メトラー・トレドは天びん・滴定・pH で世界首位級(二次情報)。今後の分かれ目は、製薬・半導体の投資の回復、関税と為替、中国の国産化、サービスの伸びである。

資本政策と M&A

還元は自社株買いが中心で、配当は出さない。2025 年に約 8 億ドル、2026 年上半期に 4.1 億ドルで、発行株数は年約 3% のペースで減り、2026 年第 2 四半期の加重平均は 2,017 万株(前年同期は 2,069 万株)。2025 年 9 月に追加枠 27.5 億ドルを承認し、2026 年の自社株買いは 8.25〜8.75 億ドル、フリーキャッシュフロー 約 9 億ドルの見通し(二次情報)。株式報酬は年 0.2 億ドル台と小さい。

借入は有利子負債 14.3 億ドル(短期 2.3・長期 12.0)、現金 0.5 億ドルで、純負債は EBITDA の約 1.1 倍。自己資本は 2026 年 6 月末で +0.1 億ドルとほぼゼロ(自社株買いの累積)。借入は借り換えで 5.75% 前後に切り替わる。

M&A は小さなものを年に数件で、2021 年のペンドテック(バイオ製造のセンサー)・トロエマー(分銅)、2025〜26 年の小さな買収(有機的でない成長への寄与は第 2 四半期で約 1.5%)。大型の買収は避け、自社の技術と営業で伸ばす方針で、買収される側になる可能性も低い(時価総額 330 億ドル)。分かれ目は、自社株買いを PER 38 倍で続けて価値を払いすぎないかと、借入の増加の限度である。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

メトラー・トレドは、景気に左右されにくい消耗・保守の収入が売上の約 4 分の 1 あり、2021 年以降の営業利益率は 28〜30% で、損益が崩れた年がない。2026 年は第 2 四半期の有機的な伸びが +4%、中国が +9% と戻り、通期見通しを引き上げた。製薬の国内回帰(米国・欧州の新工場)、半導体・電池の品質管理、実験室と工場の自動化という 3 つの波は、それぞれ計量・分析・検査の機器とサービスの需要を押し上げる。

Spinnaker 計画の値決めは、物価が 2% の時期でも 3% 前後を通した実績があり、物価 3.5% の世界では価格は物価並みかそれ以上に上がる余地がある。会社は長期に売上 6% 前後・年 100bp の利益率改善を枠組みに置いており、達成すれば 2035 年の GAAP 営業利益率は 33% 台、純利益は 20 億ドルを超える。自社株買いで株数が年 3% 減るので、1 株あたりの価値は利益の伸びより 3 ポイント速く伸びる。サービスと高精度の領域は国産品に置き換えにくく、堀は広がる。

慎重な見方

今の PER 38 倍は、過去 20 期の中央値(28 倍)を大きく上回り、2025 年の GAAP 純利益は税の一時利益(EPS で約 0.95)を含む。ROE の高さは自社株買いで自己資本が消えた見かけで、伸びを保証しない。有機的な伸びは 2023〜25 年は 0〜3% と遅く、会社の枠組み(6%)を満たした年はほとんどなく、2026 年の +4〜5% も関税の駆け込みと一回限りの要因を含む。

製品検査は第 2 四半期に +1%、米州は上半期に横ばいで、コア産業も自動化投資の先送りで弱い。中国は国産化が進めば、天びん・産業計量の中価格帯から置き換えられる。競合はザルトリウス・ミネベアインテック・サーモフィッシャー・石田と多く、機器そのものは競争的で、研究室の予算も NIH と製薬の効率化で圧迫される。自社株買いを PER 38 倍で続ければ、価値を薄める。利益ベースの成熟後の正当化 PER は上限 22.5 倍で、中立はその 8 割の 18.0 倍、10 年後の時価総額は今の約 0.8 倍(中立 279 億ドル)にとどまり、資本コスト 8.0% で割り引けば今の 6 割。

どちらに重みを置いたか

事業の質は強気の言い分が勝つが、値段は慎重な言い分が勝つ。悲観側は少し薄めに置いた(2026 年の見通しの引き上げと中国の戻りは確実なため)。10 年は楽観 12%・やや楽観 24%、やや悲観 18%・悲観 10% で、堀の深さと価格を決める力を理由に楽観側へ寄せたが、PER は利益ベースの上限の内側(18〜20 倍)にとどまる。結論は「優れた事業だが、値段は高い」。

10 年後の 5 つの筋書き(2035/12 期)

確率で加重した株価時価総額 1,370 ドル283 億ドル(+ 配当配当と自社株買いの合計 590.37 ドル122 億ドル)。 今の値に割り戻すと 1,036 ドル214 億ドル、今との差 −38.5%、 期待の年率 +1.5%(資本コスト 8.0%)→ 割高

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 12% 2,026 ドル419 億ドル 725.63 ドル150 億ドル +63.3% +5.0% 330.19 ドル68 億ドル
やや楽観 24% 1,621 ドル335 億ドル 653.07 ドル135 億ドル +35.0% +3.0% 545.79 ドル113 億ドル
中立 36% 1,347 ドル279 億ドル 599.85 ドル124 億ドル +15.6% +1.5% 700.96 ドル145 億ドル
やや悲観 18% 991.69 ドル205 億ドル 507.94 ドル105 億ドル −11.0% −1.2% 269.93 ドル56 億ドル
悲観 10% 745.46 ドル154 億ドル 391.84 ドル81 億ドル −32.5% −3.9% 113.73 ドル24 億ドル
加重平均100% 1,370 ドル283 億ドル590.37 ドル122 億ドル +16.4% +1.5% 1,961 ドル405 億ドル

今の株価時価総額 1,685 ドル348 億ドル(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 8.0% を下回るほど割高。

楽観 12% 楽観:自動化・バイオ製造・半導体で広がり、価格も物価を上回って、GAAP 利益率が 33% 台へ 利益 21 億ドル · PER 20.4 倍 · 株価時価総額 2,026 ドル419 億ドル

研究室は実験の自動化(自動滴定・ロボットと連携する天びん)・バイオ製造の工程分析・半導体と先端材料の需要で実質 年 +3.5%、コア産業は工場の自動化とトレーサビリティで +3.5%、製品検査は食品・医薬の包装ラインの更新で +3%。サービスの契約が積み上がり、価格は物価に Spinnaker の値決めが上乗せされて年 +3.8%(製品検査・食品小売は +3.4%)。売上は 81 億ドル(研究室 45・コア産業 24・製品検査 8・食品小売 3 億ドル)、GAAP の営業利益は 27.0 億ドル(33.4%)、純利益は 20.5 億ドル。GAAP の営業利益率は 27.8% から 33.4% へ(会社の「年 100bp の改善」の約 55% の達成)。純負債は EBITDA の 1.1 倍で 30 億ドルまで増え、純利息は 1.7 億ドル。買収は小さなものを年 0.6 億ドルほどで、10 年の正味の還元は 150 億ドル。

  • 研究室(天びん・分析・バイオ製造機器と保守):数量 31.2(実質の市場規模(2025 年価格の億ドル)× シェア)× 価格 145(価格指数(2025 年 = 100)。物価 3.5% 並みで年 +3.5%)→ 売上 45 億ドル・営業利益 17 億ドル。市場 実質 年 +3.2%(2025 年の 280 億ドルから 384 億ドル)・シェア 8.1%(今 7.9%)・価格 年 +3.8%(指数 145)
  • コア産業(産業計量・プロセス分析・自動化と保守):数量 16.5(実質の市場規模(2025 年価格の億ドル)× シェア)× 価格 145(価格指数(2025 年 = 100)。物価 3.5% 並みで年 +3.5%)→ 売上 24 億ドル・営業利益 8 億ドル。市場 実質 年 +3.2%(2025 年の 190 億ドルから 260 億ドル)・シェア 6.3%(今 6.2%)・価格 年 +3.8%(指数 145)
  • 製品検査(金属検出・X 線・重量選別・外観検査):数量 5.9(実質の市場規模(2025 年価格の億ドル)× シェア)× 価格 140(価格指数(2025 年 = 100)。競争があるので物価よりやや低く年 +3.0%)→ 売上 8 億ドル・営業利益 2 億ドル。市場 実質 年 +2.8%(2025 年の 55 億ドルから 72 億ドル)・シェア 8.2%(今 8.0%)・価格 年 +3.4%(指数 140)
  • 食品小売(量り売りスケール・ラベル):数量 2.3(実質の市場規模(2025 年価格の億ドル)× シェア)× 価格 140(価格指数(2025 年 = 100)。競争があるので年 +3.0%)→ 売上 3 億ドル・営業利益 1 億ドル。市場 実質 年 +1.2%(2025 年の 25 億ドルから 28 億ドル)・シェア 8.2%(今 8.0%)・価格 年 +3.4%(指数 140)

倍率:利益ベースの正当化 PER(SCHEMA §1-1)。事業の ROE 79.0%(帳簿の自己資本が 2025 年末 -0.2 億ドル・2026 年 6 月末 +0.1 億ドルとほぼゼロで帳簿の ROE が使えないので、事業の ROE を ROIC から出した値:ROE = ROIC +(ROIC − 借入金利 5.75%×(1−19%))× 業界並みの純負債÷自己資本 0.4、ROIC = 税引き後営業利益 ÷(自己資本+純負債+リース・年金など借入に近いもの 8 億ドル)。100% を上限とし、のれん(約 10 億ドル)は除かない)は先で薄れ、RONIC = k 8.00%(基本 8.0% + quality +0.0%)+ 1/2 ×(ROE − k)= 43.5%(堀は普通:精密計量・分析の据え付け台数とサービス(売上の約 4 分の 1)は切り替えにくく利益率も高いが、世界シェア 7 割超の独占ではなく、中国の国産化・関税・研究室の投資の循環にさらされ、強い堀(2/3)とは見ない)。g は 4.0%(上限の 4% で止める。内訳の目安:市場の実質 年 2.0% × シェアの上昇 × 価格 年 3.0%(物価 3.5% にやや届かない)。 正当化 PER = (1 − g ÷ RONIC) ÷ (k − g) = 22.7 倍 に対し、90% の 20.4 倍に置いた(消耗しない需要とサービスの収入で質は高いが、実験室・工場の設備投資の循環と中国の国産化に振れる、業種共通の物差しどおり)。時価総額 = 純利益 20.5 億ドル × 20.4 倍 = 418.8 億ドル。純利益は GAAP(株式報酬は費用)。

確率:自動化・バイオ・半導体の波に乗り、シェアを広げる。会社の枠組みの上側。12%(堀が深く価格を決める力がある会社なので、楽観を同領域の他社の 10% より少し厚く)。

やや楽観 24% やや楽観:自動化と中国・新興国の工業化で数量が伸び、利益率は 31% 台 利益 18 億ドル · PER 19.2 倍 · 株価時価総額 1,621 ドル335 億ドル

数量は研究室 +2.7%・コア産業 +2.7%・製品検査 +2.5%・食品小売 +1%、価格は +3.6%(製品検査・小売は +3.2%)。中国・新興国の工業化とサービスの積み上げが主な源泉で、買収は年 0.5 億ドル規模。売上は 74 億ドル(研究室 41・コア産業 22・製品検査 8・食品小売 3 億ドル)、GAAP の営業利益は 23.2 億ドル(31.4%)、純利益は 17.5 億ドル。GAAP の営業利益率は 31.4% へ。純利息は 1.6 億ドル、10 年の正味の還元は 135 億ドル。

  • 研究室(天びん・分析・バイオ製造機器と保守):数量 28.9(実質の市場規模(2025 年価格の億ドル)× シェア)× 価格 142(価格指数(2025 年 = 100)。物価 3.5% 並みで年 +3.5%)→ 売上 41 億ドル・営業利益 15 億ドル。市場 実質 年 +2.6%(2025 年の 280 億ドルから 362 億ドル)・シェア 8.0%(今 7.9%)・価格 年 +3.6%(指数 142)
  • コア産業(産業計量・プロセス分析・自動化と保守):数量 15.3(実質の市場規模(2025 年価格の億ドル)× シェア)× 価格 142(価格指数(2025 年 = 100)。物価 3.5% 並みで年 +3.5%)→ 売上 22 億ドル・営業利益 7 億ドル。市場 実質 年 +2.6%(2025 年の 190 億ドルから 246 億ドル)・シェア 6.2%(今 6.2%)・価格 年 +3.6%(指数 142)
  • 製品検査(金属検出・X 線・重量選別・外観検査):数量 5.6(実質の市場規模(2025 年価格の億ドル)× シェア)× 価格 137(価格指数(2025 年 = 100)。競争があるので物価よりやや低く年 +3.0%)→ 売上 8 億ドル・営業利益 2 億ドル。市場 実質 年 +2.4%(2025 年の 55 億ドルから 70 億ドル)・シェア 8.1%(今 8.0%)・価格 年 +3.2%(指数 137)
  • 食品小売(量り売りスケール・ラベル):数量 2.2(実質の市場規模(2025 年価格の億ドル)× シェア)× 価格 137(価格指数(2025 年 = 100)。競争があるので年 +3.0%)→ 売上 3 億ドル・営業利益 1 億ドル。市場 実質 年 +1.0%(2025 年の 25 億ドルから 28 億ドル)・シェア 8.0%(今 8.0%)・価格 年 +3.2%(指数 137)

倍率:利益ベースの正当化 PER(SCHEMA §1-1)。事業の ROE 73.0%(帳簿の自己資本が 2025 年末 -0.2 億ドル・2026 年 6 月末 +0.1 億ドルとほぼゼロで帳簿の ROE が使えないので、事業の ROE を ROIC から出した値:ROE = ROIC +(ROIC − 借入金利 5.75%×(1−19%))× 業界並みの純負債÷自己資本 0.4、ROIC = 税引き後営業利益 ÷(自己資本+純負債+リース・年金など借入に近いもの 8 億ドル)。100% を上限とし、のれん(約 10 億ドル)は除かない)は先で薄れ、RONIC = k 8.00%(基本 8.0% + quality +0.0%)+ 1/2 ×(ROE − k)= 40.5%(堀は普通:精密計量・分析の据え付け台数とサービス(売上の約 4 分の 1)は切り替えにくく利益率も高いが、世界シェア 7 割超の独占ではなく、中国の国産化・関税・研究室の投資の循環にさらされ、強い堀(2/3)とは見ない)。g は 4.0%(上限の 4% で止める。内訳の目安:市場の実質 年 1.75% × シェア横ばい × 価格 年 3.0%)。 正当化 PER = (1 − g ÷ RONIC) ÷ (k − g) = 22.5 倍 に対し、85% の 19.1 倍に置いた(消耗しない需要とサービスの収入で質は高いが、実験室・工場の設備投資の循環と中国の国産化に振れる、業種共通の物差しどおり)。時価総額 = 純利益 17.5 億ドル × 19.1 倍 = 335.1 億ドル。純利益は GAAP(株式報酬は費用)。

確率:市場並みを少し上回る。24%。

中立 36% 中立:数量は市場並みの年 2%、価格は物価並み、GAAP 利益率は 30% 台 利益 16 億ドル · PER 18.0 倍 · 株価時価総額 1,347 ドル279 億ドル

市場の実質 年 2%(バイオ・半導体は +3% 台、食品・化学・一般産業は +1% 台の平均)でシェアは横ばい、価格は物価並みの +3.5%(製品検査・食品小売は競争があり +3.0%)。会社の長期の枠組み(売上 6% 前後・年 100bp の利益率改善)より控えめで、売上は年 5.4%。売上は 68 億ドル(研究室 38・コア産業 20・製品検査 7・食品小売 3 億ドル)、GAAP の営業利益は 20.6 億ドル(30.1%)、純利益は 15.5 億ドル。GAAP の営業利益率は 27.8% から 30.1% へ(年 0.23 ポイント。償却とリストラを費用に残す)。純利息は借り換え後の 5.75% で 1.4 億ドル、税率 19%。10 年の正味の還元は 124 億ドル(純利益の合計 約 121 億ドル、純負債の増加 10 億ドル、小さな買収 4 億ドル、株式報酬の分を差し引き)。

  • 研究室(天びん・分析・バイオ製造機器と保守):数量 27.0(実質の市場規模(2025 年価格の億ドル)× シェア)× 価格 141(価格指数(2025 年 = 100)。物価 3.5% 並みで年 +3.5%)→ 売上 38 億ドル・営業利益 13 億ドル。市場 実質 年 +2.0%(2025 年の 280 億ドルから 341 億ドル)・シェア 7.9%(今 7.9%)・価格 年 +3.5%(指数 141)
  • コア産業(産業計量・プロセス分析・自動化と保守):数量 14.3(実質の市場規模(2025 年価格の億ドル)× シェア)× 価格 141(価格指数(2025 年 = 100)。物価 3.5% 並みで年 +3.5%)→ 売上 20 億ドル・営業利益 6 億ドル。市場 実質 年 +2.0%(2025 年の 190 億ドルから 232 億ドル)・シェア 6.2%(今 6.2%)・価格 年 +3.5%(指数 141)
  • 製品検査(金属検出・X 線・重量選別・外観検査):数量 5.4(実質の市場規模(2025 年価格の億ドル)× シェア)× 価格 134(価格指数(2025 年 = 100)。競争があるので物価よりやや低く年 +3.0%)→ 売上 7 億ドル・営業利益 2 億ドル。市場 実質 年 +2.0%(2025 年の 55 億ドルから 67 億ドル)・シェア 8.0%(今 8.0%)・価格 年 +3.0%(指数 134)
  • 食品小売(量り売りスケール・ラベル):数量 2.1(実質の市場規模(2025 年価格の億ドル)× シェア)× 価格 134(価格指数(2025 年 = 100)。競争があるので年 +3.0%)→ 売上 3 億ドル・営業利益 1 億ドル。市場 実質 年 +0.5%(2025 年の 25 億ドルから 26 億ドル)・シェア 8.0%(今 8.0%)・価格 年 +3.0%(指数 134)

倍率:利益ベースの正当化 PER(SCHEMA §1-1)。事業の ROE 71.0%(帳簿の自己資本が 2025 年末 -0.2 億ドル・2026 年 6 月末 +0.1 億ドルとほぼゼロで帳簿の ROE が使えないので、事業の ROE を ROIC から出した値:ROE = ROIC +(ROIC − 借入金利 5.75%×(1−19%))× 業界並みの純負債÷自己資本 0.4、ROIC = 税引き後営業利益 ÷(自己資本+純負債+リース・年金など借入に近いもの 8 億ドル)。100% を上限とし、のれん(約 10 億ドル)は除かない)は先で薄れ、RONIC = k 8.00%(基本 8.0% + quality +0.0%)+ 1/2 ×(ROE − k)= 39.5%(堀は普通:精密計量・分析の据え付け台数とサービス(売上の約 4 分の 1)は切り替えにくく利益率も高いが、世界シェア 7 割超の独占ではなく、中国の国産化・関税・研究室の投資の循環にさらされ、強い堀(2/3)とは見ない)。g は 4.0%(上限の 4% で止める。内訳の目安:市場の実質 年 1.5% × シェア横ばい × 価格 年 3.0%)。 正当化 PER = (1 − g ÷ RONIC) ÷ (k − g) = 22.5 倍 に対し、80% の 18.0 倍に置いた(消耗しない需要とサービスの収入で質は高いが、実験室・工場の設備投資の循環と中国の国産化に振れる、業種共通の物差しどおり)。時価総額 = 純利益 15.5 億ドル × 18.0 倍 = 278.5 億ドル。純利益は GAAP(株式報酬は費用)。

確率:市場の実質 年 2%、価格は物価並みで、利益率は年 0.2 ポイントずつ改善。36%。

やや悲観 18% やや悲観:中国の国産化と製品検査の競争でシェアを落とし、価格も物価に届かない 利益 12 億ドル · PER 16.7 倍 · 株価時価総額 991.69 ドル205 億ドル

中国の現地メーカーが中価格帯の天びん・産業計量・製品検査に広がり、ザルトリウス・ミネベアインテック・サーモフィッシャーとの競争も強まって、数量はシェアの低下で実質 +1%、価格は +3.0%(製品検査・小売は +2.5%)。売上は 59 億ドル(研究室 33・コア産業 17・製品検査 6・食品小売 2 億ドル)、GAAP の営業利益は 16.3 億ドル(27.6%)、純利益は 12.3 億ドル。GAAP の営業利益率は 27.6% で横ばいに近い。純利息は 1.2 億ドル、10 年の正味の還元は 105 億ドル。

  • 研究室(天びん・分析・バイオ製造機器と保守):数量 24.5(実質の市場規模(2025 年価格の億ドル)× シェア)× 価格 134(価格指数(2025 年 = 100)。物価 3.5% 並みで年 +3.5%)→ 売上 33 億ドル・営業利益 10 億ドル。市場 実質 年 +1.8%(2025 年の 280 億ドルから 335 億ドル)・シェア 7.3%(今 7.9%)・価格 年 +3.0%(指数 134)
  • コア産業(産業計量・プロセス分析・自動化と保守):数量 12.9(実質の市場規模(2025 年価格の億ドル)× シェア)× 価格 134(価格指数(2025 年 = 100)。物価 3.5% 並みで年 +3.5%)→ 売上 17 億ドル・営業利益 5 億ドル。市場 実質 年 +1.8%(2025 年の 190 億ドルから 227 億ドル)・シェア 5.7%(今 6.2%)・価格 年 +3.0%(指数 134)
  • 製品検査(金属検出・X 線・重量選別・外観検査):数量 4.9(実質の市場規模(2025 年価格の億ドル)× シェア)× 価格 128(価格指数(2025 年 = 100)。競争があるので物価よりやや低く年 +3.0%)→ 売上 6 億ドル・営業利益 2 億ドル。市場 実質 年 +1.8%(2025 年の 55 億ドルから 66 億ドル)・シェア 7.4%(今 8.0%)・価格 年 +2.5%(指数 128)
  • 食品小売(量り売りスケール・ラベル):数量 1.9(実質の市場規模(2025 年価格の億ドル)× シェア)× 価格 128(価格指数(2025 年 = 100)。競争があるので年 +3.0%)→ 売上 2 億ドル・営業利益 0 億ドル。市場 実質 年 +0.5%(2025 年の 25 億ドルから 26 億ドル)・シェア 7.2%(今 8.0%)・価格 年 +2.5%(指数 128)

倍率:利益ベースの正当化 PER(SCHEMA §1-1)。事業の ROE 64.0%(帳簿の自己資本が 2025 年末 -0.2 億ドル・2026 年 6 月末 +0.1 億ドルとほぼゼロで帳簿の ROE が使えないので、事業の ROE を ROIC から出した値:ROE = ROIC +(ROIC − 借入金利 5.75%×(1−19%))× 業界並みの純負債÷自己資本 0.4、ROIC = 税引き後営業利益 ÷(自己資本+純負債+リース・年金など借入に近いもの 8 億ドル)。100% を上限とし、のれん(約 10 億ドル)は除かない)は先で薄れ、RONIC = k 8.00%(基本 8.0% + quality +0.0%)+ 1/2 ×(ROE − k)= 36.0%(堀は普通:精密計量・分析の据え付け台数とサービス(売上の約 4 分の 1)は切り替えにくく利益率も高いが、世界シェア 7 割超の独占ではなく、中国の国産化・関税・研究室の投資の循環にさらされ、強い堀(2/3)とは見ない)。g は 4.0%(上限の 4% で止める。内訳の目安:市場の実質 年 1.0% × シェアの低下 × 価格 年 3.0%)。 正当化 PER = (1 − g ÷ RONIC) ÷ (k − g) = 22.2 倍 に対し、75% の 16.7 倍に置いた(消耗しない需要とサービスの収入で質は高いが、実験室・工場の設備投資の循環と中国の国産化に振れる、業種共通の物差しどおり)。時価総額 = 純利益 12.3 億ドル × 16.7 倍 = 205.0 億ドル。純利益は GAAP(株式報酬は費用)。

確率:競合と中国の国産化でシェアと価格をじわじわ削られる。18%。

悲観 10% 悲観:構造的に負ける(中国・新興国の国産化、競合の価格攻勢、自動化の波に乗れない) 利益 8 億ドル · PER 19.5 倍 · 株価時価総額 745.46 ドル154 億ドル

構造的に負ける。中国・新興国の現地メーカーが低価格で攻め、産業計量とサービスも置き換えられる。製品検査は石田・サーモフィッシャー・アンリツに価格で押され、食品小売は量り売りの縮小で減る。研究室は製薬の効率化で消耗の少ない装置が主流になる。数量は研究室 横ばい・コア産業 -0.5%・製品検査 -1%・食品小売 -2%、価格は +2.0〜2.5%。売上は 49 億ドル(研究室 28・コア産業 14・製品検査 5・食品小売 2 億ドル)、GAAP の営業利益は 10.6 億ドル(21.5%)、純利益は 7.9 億ドル。GAAP の営業利益率は 21.5% まで下がる。のれんの減損は純利益に入れていない。純利息は 0.9 億ドル、10 年の正味の還元は 81 億ドル。 10 年の純利益の累計は約 82 億ドル。2025 年の 8.7 億ドルから 2035 年の 7.9 億ドルへゆっくり下がる道筋の足し算(年 −1% 前後)。

  • 研究室(天びん・分析・バイオ製造機器と保守):数量 22.2(実質の市場規模(2025 年価格の億ドル)× シェア)× 価格 128(価格指数(2025 年 = 100)。物価 3.5% 並みで年 +3.5%)→ 売上 28 億ドル・営業利益 8 億ドル。市場 実質 年 +1.0%(2025 年の 280 億ドルから 309 億ドル)・シェア 7.2%(今 7.9%)・価格 年 +2.5%(指数 128)
  • コア産業(産業計量・プロセス分析・自動化と保守):数量 11.1(実質の市場規模(2025 年価格の億ドル)× シェア)× 価格 128(価格指数(2025 年 = 100)。物価 3.5% 並みで年 +3.5%)→ 売上 14 億ドル・営業利益 3 億ドル。市場 実質 年 +1.0%(2025 年の 190 億ドルから 210 億ドル)・シェア 5.3%(今 6.2%)・価格 年 +2.5%(指数 128)
  • 製品検査(金属検出・X 線・重量選別・外観検査):数量 4.0(実質の市場規模(2025 年価格の億ドル)× シェア)× 価格 122(価格指数(2025 年 = 100)。競争があるので物価よりやや低く年 +3.0%)→ 売上 5 億ドル・営業利益 1 億ドル。市場 実質 年 +1.0%(2025 年の 55 億ドルから 61 億ドル)・シェア 6.6%(今 8.0%)・価格 年 +2.0%(指数 122)
  • 食品小売(量り売りスケール・ラベル):数量 1.6(実質の市場規模(2025 年価格の億ドル)× シェア)× 価格 122(価格指数(2025 年 = 100)。競争があるので年 +3.0%)→ 売上 2 億ドル・営業利益 0 億ドル。市場 実質 年 +0.0%(2025 年の 25 億ドルから 25 億ドル)・シェア 6.5%(今 8.0%)・価格 年 +2.0%(指数 122)

倍率:式どおり:式の ROE 47%(帳簿の自己資本は 2025 年末 -0.2 億ドル・2026 年 6 月末 +0.1 億ドルとほぼゼロで帳簿の ROE が使えないので ROIC から直した。ROIC = 税引き後営業利益 ÷(自己資本+純負債+リース・年金など借入に近いもの 8 億ドル)= 35%、ROE = ROIC +(ROIC − 借入金利 5.75%×(1−19%))× 業界並みの純負債÷自己資本 0.4 = 47%。ROIC が帳簿の ROE より高く出る場合は帳簿の ROE を使う決まりだが、ここでは帳簿の ROE が意味のある値にならない。のれん 約 10 億ドルは除かず、買収で伸びる分の資本として残している)・g 3.00%(市場の実質 年 0% × 価格 年 3.0%(シェア低下で数量は増えない))・k 8.0%。(1 − g/ROE) ÷ (k − g) = 18.72 倍は来年の利益に対する倍率なので、その年の利益には ×(1+g) で 19.28 倍(0.5 倍刻みで 19.5 倍)。純利益は GAAP(株式報酬・買収の償却・リストラは費用)で、償却は戻していない。純負債は利息として純利益に入っているので、時価総額は純利益 × 倍率。10 年目の伸びは年 10% 以下なので 2 段階は不要。

確率:構造的に優良でなくなる展開。事業が一本足でなく(地域も業種も分散)、確率は 10% に抑えた。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億ドル。

研究室(天びん・分析・バイオ製造機器と保守)

製薬・バイオ・化学・半導体・大学の研究と品質管理に使う天びん・ピペット・滴定・pH 計・熱分析・自動化学・プロセス分析と、その保守・校正。

数量実質の市場規模(2025 年価格の億ドル)× シェア価格価格指数(2025 年 = 100)。物価 3.5% 並みで年 +3.5%売上営業利益
今 2025/12 22.2 100 22 7
10 年後 中立 27.0 141 38 13

取り方:2025 年の売上の約 55%(9 か月の製品別の構成。残りの月も同じとみた)で 22.15 億ドル。事業別の営業利益は開示が無いので、全社の調整後営業利益 11.9 億ドル(29.6%)を、研究室 32%・コア産業 29%・製品検査 26%・食品小売 18% に配った推定。市場は天びん・ピペット・滴定・pH・熱分析・自動化学・バイオ製造機器・保守の届く範囲で約 280 億ドル(担当の推定、出典なし)、シェア 7.9%。価格は 2026 年の実績が +2〜3% 台、物価 3.5% 並みを中立とした。競合は ザルトリウス・島津製作所・A&D・オハウス・サーモフィッシャー・アジレント・ウォーターズ。

コア産業(産業計量・プロセス分析・自動化と保守)

工場・物流のロードセル・計量端末・トラックスケール・自動化ラインの計量と、プロセス分析、その保守。

数量実質の市場規模(2025 年価格の億ドル)× シェア価格価格指数(2025 年 = 100)。物価 3.5% 並みで年 +3.5%売上営業利益
今 2025/12 11.7 100 12 3
10 年後 中立 14.3 141 20 6

取り方:産業 40%(推定 16.1 億ドル)から製品検査を引いた 11.7 億ドル(担当の推定。コア産業と製品検査の内訳は開示が無い)。営業利益率 29%(推定)。市場は産業計量・プロセス分析・自動化端末・保守で約 190 億ドル(推定)、シェア 6.2%。第 2 四半期はコア産業の自動化が +4% で、価格は +3.5%(物価並み)。競合はミネベアインテック・ザルトリウス・中国の地元メーカー。

製品検査(金属検出・X 線・重量選別・外観検査)

食品・医薬・日用品の包装ラインに据える金属検出・X 線・チェックウェイガー・外観検査と、その保守。

数量実質の市場規模(2025 年価格の億ドル)× シェア価格価格指数(2025 年 = 100)。競争があるので物価よりやや低く年 +3.0%売上営業利益
今 2025/12 4.4 100 4 1
10 年後 中立 5.4 134 7 2

取り方:産業の中の製品検査で 4.4 億ドル(担当の推定。売上の約 11%)、営業利益率 26%(推定。コア産業より低い)。市場は金属検出・X 線・重量選別・外観検査で約 55 億ドル(推定)、シェア 8.0%。第 2 四半期は +1% と弱い。競合はサーモフィッシャー・石田・アンリツ。価格は競争があり、物価より 0.5 ポイント低い年 +3.0% とした。

食品小売(量り売りスケール・ラベル)

スーパー・食品小売の量り売りスケールとラベル機、その保守。

数量実質の市場規模(2025 年価格の億ドル)× シェア価格価格指数(2025 年 = 100)。競争があるので年 +3.0%売上営業利益
今 2025/12 2.0 100 2 0
10 年後 中立 2.1 134 3 1

取り方:2025 年の売上の約 5%(9 か月で 1.52 億ドル)で 2.0 億ドル、営業利益率 18%(推定)。市場は約 25 億ドル(推定)、シェア 8%。店舗数の伸びが弱く、2025 年の 9 か月は現地通貨で -2%。競合はビゼルバ・ディジ・CAS。価格は +3.0%。

リスクと懸念

自社株買いを高い倍率で続ける

年 8 億ドル(時価総額の 2.4%)の自社株買いを PER 38 倍で行っている。本質価値より高い値で買えば、残る株主の価値を薄める。借入を増やして買い増せば、景気後退時の余力が減る。自己資本は既にゼロ近辺。倍率が下がる局面では、買い付けの価格が下がるぶん還元の効果は大きくなる。

製薬・半導体の設備投資の循環

研究室とコア産業の需要は、製薬・バイオの研究開発費と半導体・電池の工場投資に連動する。2023〜24 年のように在庫調整・予算の凍結が起きれば、機器の発注は先送りされる。サービスが売上の約 4 分の 1 あるので、落ち込みは機器にとどまる。

中国の国産化と米中の分断

中国はアジア他の中核で、第 2 四半期は有機的に +9% と戻った。政府調達の国産優先と、地元の天びん・産業計量メーカーの台頭、関税・輸出規制が重なれば、中価格帯の機器とサービスから置き換えられる。中国の売上は 1 割台後半と推定され、置き換えが進めば全社の利益に 1 割前後の影響が出る。

関税と一回限りの還付

2026 年上半期は IEEPA 関税の還付 0.52 億ドルが利益に入り、顧客への還付 0.28 億ドルが売上を減らした。関税の枠組みが戻れば、製造・調達の費用が上がる。筋書きには一回限りの還付を入れていない。一回限りの利益を、会社の稼ぐ力と取り違えないことが大切である。

製品検査・食品小売の競争

製品検査(第 2 四半期 +1%)は石田・サーモフィッシャー・アンリツと競り、食品小売は店舗数の頭打ちで縮んでいる。価格が物価に届かない、シェアを落とす、といった展開が続けば、産業の伸びが全体を引き下げる。製品検査と食品小売を合わせた売上は全体の約 16% で、利益率も低めである。

有機的な伸びが会社の枠組みに届かない

会社の長期の枠組みは売上 6% 前後・年 100bp の利益率改善だが、2023〜25 年の有機的な伸びは 0〜3%。第 2 四半期に有機的 +4%、通期 +3〜4% で、枠組みの達成は毎年は難しい。達成できない年は EPS の伸びが自社株買いに頼る。

実験の自動化・AI による製品の置き換え

実験室の自動化・クラウド化で、人が使う天びんやピペットの台数が減る、または機器が安価な標準品になる可能性がある。逆に自動化の部品として使われれば追い風だが、ロボット・ソフトの会社に価格決定力が移れば、利益率が下がる。

今後の分かれ目

研究室の有機的な伸びが 2 年続けて 5% を超え、製薬の国内回帰の注文が積み上がったら
楽観とやや楽観の確率を 5〜10 ポイント上げる。10 年の中立の自然増が 2% から 3% へ、純利益は約 1 割増える。それでも PER は利益ベースの上限の内側(18〜20 倍)で、今の値段には届かない。
製薬・半導体の設備投資が止まり、機器の受注が 2 四半期続けて減ったら
やや悲観・悲観の確率を上げる。サービスが支えるので純利益の減少は 1〜2 割にとどまるが、倍率も縮むので時価総額は 3〜4 割下がる。
中国の国産化が政府調達で加速し、アジア他の売上が 2 期続けて前年を下回ったら
10 年のやや悲観・悲観の確率を 5 ポイント上げる。中国は売上の 1 割台後半で、サービスの契約が残るので、利益の減少は 1 割前後。
自社株買いの価格が今より 3 割以上下がり、同じ金額で買える株数が増えたら
1 株あたりの価値の伸びが大きく上がる。会社全体の価値は変わらないが、残る株主への還元の質が良くなる。
関税が大幅に引き上げられ、製造・調達の費用が上がったら
営業利益率が 1〜2 ポイント下がる。価格に転嫁できればほぼ中立だが、2026 年の還付のような一回限りの利益は消える。
会社が大型の買収(年間売上 10 億ドル超)に動いたら
のれんが増えて ROE の式が変わる。買収額と、買収した事業の利益率・成長が既存の事業を上回るかを見て、確率を動かす。

見ておくもの

  • 研究室・コア産業・製品検査・食品小売の有機的な伸び(四半期ごと)と、サービスの伸び
  • 中国・アジア他の有機的な伸びと、地元メーカーのシェア
  • 製薬・半導体・電池の設備投資と、研究室の機器の注文
  • GAAP の営業利益率(年 100bp の改善の達成度)と価格の上げ幅
  • 自社株買いの額と買い付け価格、純負債÷EBITDA
  • 関税の枠組み(IEEPA の還付後)と為替
  • ザルトリウス・ミネベアインテック・サーモフィッシャーの競争動向

倍率と資本コストの決め方

今の PER 38 倍・時価総額 335 億ドルを見る前に、4 つの事業の市場(実質の伸び)× シェア × 価格で 10 年後の売上と利益率を積み、税率 19%・借り換え金利 5.75% を入れて純利益を出した。倍率は利益ベースの正当化 PER(RONIC = k + 1/2 ×(事業の ROE − k)、g は市場の実質 年 1.5% + 価格 3.0% の 4.5% を上限の 4% で止める)の 7.5〜9 割。自己資本がほぼゼロで帳簿の ROE が使えないので、事業の ROE は ROIC から出した値(100% 以下、中立 71%)で、10 年の中立は上限 22.5 倍の 8 割の 18.0 倍。k は基本 8.0% に quality 0 で 8.0%。業界ノートの倍率には寄せていない。結果は今の PER 38 倍の約 4 割で、10 年後の時価総額は中立で今の約 0.8 倍、割り引くと今の約 6 割。最後に今の値段と比べた。

資本コスト 8.0% = 無リスク金利 5% + β 1.12 × 5%。基本 8.0% に quality 0 を足して 8.0%。研究室・工場の設備投資にはやや敏感だが、売上の約 4 分の 1 がサービスで、値段を自分で決める力が強い。純負債は時価総額の 4% で借金の上乗せは無い。個別のリスク(関税・中国の国産化・自社株買いの価格)は k に足さず、筋書きと確率で表した。事業は傾いていないので上乗せ 0。

同じ業種(ヘルスケア)の AI 分析

割安 ユニバーサル・ヘルス・サービシズUHS 病院と精神科病院を併せ持ち、メディケイドの補助と無保険の増加に利益が左右される会社。利益ベースの正当化 PER の 8 割の倍率でも、バリュー投資の観点で今の値段をはっきり割安と見る 本質価値との差 +81.6% · 10 年 割安(年 +13.1%) やや割安 インシュレットPODD チューブのないインスリンポンプで先頭に立つ高成長の機器会社。利益ベースの倍率でも、10 年で測った価値は今の時価総額を 3 割上回り割安 本質価値との差 +25.8% · 10 年 やや割安(年 +9.8%) やや割安 シグナ・グループCI 薬剤給付管理は移行期で利益が伸びないが、専門薬と法人保険が伸びる。資本コスト 8.5% の下でも、利益ベースの正当化 PER は今の時価総額を 3 割ほど上回る 本質価値との差 +25.8% · 10 年 やや割安(年 +9.5%) やや割安 バクスター インターナショナルBAX 輸液と病院機器の老舗。ポンプの出荷停止とヒルロムで稼ぐ力が落ちた。堀が薄いと見て測っても、10 年の価値は今の時価総額を上回る 本質価値との差 +25.4% · 10 年 やや割安(年 +9.3%) やや割安 HCA ヘルスケアHCA 米国最大の営利病院は、保険の無保険化という逆風の中でも 15% 台の利益率を保つ。quality で借金の重さを資本コストに入れても、今の値段はやや割安 本質価値との差 +23.3% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 ゾエティスZTS 皮膚薬の競合と OA 薬の安全性で崩れた利益がどこで底を打つかが全て。利益ベースの正当化 PER(k 8.0%)で測っても今の値段を 2 割ほど上回るが、尾は深い 本質価値との差 +18.7% · 10 年 やや割安(年 +8.4%) やや割安 ソルベンタム・コーポレーションSOLV 3M から分かれた創傷・感染予防・歯科・病院ソフトの会社。GAAP の利益は分離費用と訴訟で薄いが、費用が消えれば利益は 5 倍になる 本質価値との差 +10.1% · 10 年 やや割安(年 +8.0%) 適正 GEヘルスケア・テクノロジーズGEHC 画像診断・超音波・造影剤で稼ぐ医療機器大手。中国と関税・患者ケアの不調で利益率は低いが受注残は厚く、10 年で測った価値は今の時価総額をやや上回る 本質価値との差 +9.2% · 10 年 適正(年 +8.1%) 適正 アボット・ラボラトリーズABT リブレ・心血管・診断で稼ぐ優良な医療機器の複合体。10 年で測った価値は今の時価総額とほぼ同じで、筆者の判定は適正 本質価値との差 +7.3% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 ラボコープ・ホールディングスLH 臨床検査の大手。買収は資本コスト並みで価値をほぼ増やさず公的料金の重しもあるが、利益ベースの正当化 PER の 8 割で測ると本質価値は今とほぼ同じで適正 本質価値との差 +1.4% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 ヴィアトリスVTRS 特許切れブランドと後発薬で稼ぐ重い借金の会社。償却が減っても、利益ベースの正当化 PER(k 9.5%)で測ると今の値段はほぼ適正。工場の問題と価格の下落が尾を重くする 本質価値との差 +1.4% · 10 年 適正(年 +7.1%) 適正 マケッソンMCK 卸 3 社の首位で堀は厚く、腫瘍と処方技術が利益を伸ばす。利益ベースの倍率でも適正。ただし CVS 依存と直販の圧力が重しになる 本質価値との差 −0.5% · 10 年 適正(年 +6.7%) 適正 クエスト・ダイアグノスティックスDGX 医師・病院・消費者の 3 方向に検体が増える米国 2 強の検査会社。資本コスト 7.5% と利益ベースの正当化 PER の 8 割の倍率で、バリュー投資の観点では今の値段をほぼ適正と見る 本質価値との差 −2.5% · 10 年 適正(年 +5.9%) 適正 CVSヘルスCVS 保険・PBM・薬局を束ねる複合企業は 2026 年に谷を抜けつつあり、保険の利益率が 5% 前後へ戻っても、利益ベースの倍率(k 9.5%)では本質価値は今の時価総額とほぼ並ぶ 本質価値との差 −3.2% · 10 年 適正(年 +7.1%) 適正 リジェネロン・ファーマシューティカルズREGN デュピクセントの利益分配とアイリーア HD を稼ぎ頭に、純現金も厚い。デュピクセントの特許切れと新薬の打率を厚く見ても、利益ベースの倍率(k 8.0%)に抑えると今の値段はほぼ適正 本質価値との差 −3.3% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 センコラCOR 卸 3 社の 2 番手。専門薬と腫瘍・網膜の診療網で利益を伸ばすが、売上の 25% を占めるウォルグリーン依存が重い。利益ベースの倍率では適正 本質価値との差 −5.8% · 10 年 適正(年 +6.1%) 適正 カーディナルヘルスCAH 卸 3 社の 3 番手。専門薬・診療網・在宅で利益が伸びるが、売上の 28% を占める CVS 依存と後発薬の好調の剥落が重い。利益ベースの正当化 PER の式で測ると適正 本質価値との差 −9.9% · 10 年 適正(年 +5.6%) やや割高 レスメドRMD GLP-1 の影響は患者数より競合の復帰と価格が重い。世界首位の睡眠時無呼吸機器で、利益ベースの倍率では今の値段はほぼ適正 本質価値との差 −10.4% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 エレバンス・ヘルスELV 全米最大級のブルークロス系保険とケアロンを持つ。2026 年は医療費高騰の谷。利益率が戻る中立でも、利益ベースの正当化 PER(k 8.5%)では今の時価総額とほぼ並ぶ 本質価値との差 −10.6% · 10 年 やや割高(年 +5.8%) やや割高 ユナイテッドヘルス・グループUNH 医療保険の巨人。2025 年の谷を越えつつあり、利益率が 4〜5% 台へ戻っても、利益ベースの倍率(k 8.5%)では今の値段は本質価値とほぼ並ぶ 本質価値との差 −13.4% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 アムジェンAMGN 成長 6 本柱が骨粗しょう症薬・関節炎薬の落ち込みを埋める途上の優良バイオ。肥満薬マリタイドは賭けで、借金 573 億ドルを抱えるが、利益ベースの正当化 PER の 7.5 割で測ると今の値段はやや割高 本質価値との差 −13.8% · 10 年 やや割高(年 +5.0%) やや割高 ダヴィータDVA 腎臓透析で米国最大。利益の大半を稼ぐ民間保険の患者と重い借金が分かれ目で、式と筋書きの結果はやや割高。バリュー投資の観点では堀は強いが価格を決める力は弱い 本質価値との差 −13.8% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 ステリスSTE 病院の滅菌・感染予防と、医療機器メーカーの受託滅菌で稼ぐ、更新と消耗で積み上がる収入の厚い優良な会社。規制の揺り戻しと在庫調整を織り込むと、利益ベースの倍率では今の値段が先に行きすぎ、本質価値は今の時価総額を約 14% 下回る 本質価値との差 −17.6% · 10 年 やや割高(年 +4.5%) やや割高 バーテックス・ファーマシューティカルズVRTX 嚢胞性線維症で 9 割超を握る堅い独占と厚い現金が強みで、利益ベースの倍率(k 7.5%・正当化 PER の 8 割前後)に抑えると、新薬群の成否を厚く見ても今の値段はやや割高 本質価値との差 −18.3% · 10 年 やや割高(年 +4.5%) やや割高 アイデックス・ラボラトリーズIDXX 獣医向け診断で世界首位級。検査の継続収入という強い堀があるが、今の値段は先取りしすぎで、10 年で測った価値は今の時価総額の約 8 割 本質価値との差 −19.5% · 10 年 やや割高(年 +4.3%) やや割高 ベクトン・ディッキンソンBDX 針・注射器・ポンプを持つ「医療の水道管」。バイオと診断を分離して身軽になった。10 年で測った価値は今の時価総額をやや下回り、筆者の判定はやや割高 本質価値との差 −20.0% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) やや割高 クーパーCOO コンタクトレンズと女性医療の 2 本柱。在庫調整・訴訟・物言う株主で揺れ、資本の効率は低い。利益ベースの正当化 PER で測ると、今の値段はやや割高 本質価値との差 −21.1% · 10 年 やや割高(年 +3.7%) やや割高 メドトロニックMDT 心臓の機器(PFA)・脊椎・外科ロボットで稼ぐ総合医療機器の最大手。糖尿病を切り離して身軽になり、PFA の伸びで利益が積み上がる局面にある 本質価値との差 −21.3% · 10 年 やや割高(年 +3.9%) やや割高 ヒューマナHUM 高齢者向け民間保険の最大手級。2026 年は利益が消える谷だが、星評価の急回復で 2028 年に利益率が戻る道が開けた。ただし価格は政府が握り、利益ベースの倍率(k 9.5%)では今の値段はやや割高 本質価値との差 −23.3% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 ブリストル・マイヤーズ スクイブBMY エリキュースとオプジーボの 2028 年の特許切れで売上の 6 割近くが崩れるが、成長品と新薬で埋めきれば本質価値は今の値段を上回るが、確率で重ねると(利益ベースの正当化 PER の 7 割で測って)やや割高 本質価値との差 −25.9% · 10 年 やや割高(年 +3.5%) やや割高 ファイザーPFE 配当の厚い巨大製薬だが、2027〜2028 年に主力の特許が切れ、肥満薬と腫瘍の新薬で穴を埋め切れるかが焦点。利益ベースの正当化 PER の 9 割で測っても、今の値段はやや割高 本質価値との差 −26.8% · 10 年 やや割高(年 +3.0%) やや割高 ボストン・サイエンティフィックBSX 電気生理とウォッチマンで伸びた医療機器の優等生。2026 年は 2 度の下方修正で株価が半減した。10 年で測った価値は今の時価総額を下回り、判定はやや割高 本質価値との差 −28.3% · 10 年 やや割高(年 +3.6%) 割高 ギリアド・サイエンシズGILD HIV 治療・予防を握る安定した現金創出企業。ビクタルビの特許切れは 2036 年まで先送りされたが、薬価政策と買収費用を厚く見ても、利益ベースの正当化 PER の 7.5 割で測ると今の値段は割高 本質価値との差 −30.9% · 10 年 割高(年 +2.6%) 割高 ストライカーSYK 整形外科のロボット(Mako)と外傷・四肢で稼ぎ、手術室の機器・血管・神経へ広げる医療機器の大手。サイバー攻撃の傷は癒えつつあるが、堀の厚さは変わらない 本質価値との差 −33.4% · 10 年 割高(年 +2.6%) 割高 ジンマー・バイオメット・ホールディングスZBH 膝・股の人工関節で世界最大級の整形外科大手。価格の下落と Mako へのシェア流出の中、ロボット ROSA の巻き返しが分かれ目。本質価値は今の値段に対して「割高」 本質価値との差 −35.7% · 10 年 割高(年 +2.3%) 割高 デクスコムDXCM 連続血糖測定で稼ぐ高成長の機器会社。利用者は増えるが、1 人あたり収入の下落とアボットとの競争を織り込んだ利益ベースの倍率では、今の値段は本質価値を大きく上回る 本質価値との差 −36.5% · 10 年 割高(年 +2.6%) 割高 センティーンCNC メディケイド最大手・ACA 最大手の民間保険。2025 年の谷から 2026 年は回復したが、利益の戻りは州の料率と補助金という他人の財布に左右され、利益ベースの倍率(k 9.0%)では今の値段は割高 本質価値との差 −36.5% · 10 年 割高(年 +2.8%) 割高 エドワーズライフサイエンスEW TAVR で首位、純現金を持つ心臓弁の専業。質は高いが、利益ベースの倍率では今の値段が高く、本質価値は今の時価総額の約 6 割 本質価値との差 −41.7% · 10 年 割高(年 +1.4%) 割高 イーライリリーLLY 肥満薬で世界最強の成長企業。利益の過半が 1 つの薬効群と米国の価格政策に乗り、利益ベースの正当化 PER の 8 割で測ると、今の値段は割高 本質価値との差 −42.0% · 10 年 割高(年 +1.1%) 割高 ウォーターズWAT 分析機器の消耗品と診断の繰り返し収入を持つ質の高い会社へ統合が済んだ。事業の質は高いが、利益ベースの成熟後の PER は 12 倍で今の約 30 倍の半分にも届かず、割高と出る 本質価値との差 −42.2% · 10 年 割高(年 +1.1%) 割高 メルクMRK キイトルーダ依存の穴を新薬と買収で埋めに行く世界最大級の製薬。2028 年の特許切れ後の再成長に確度は持てないが、利益ベースの正当化 PER の 7 割で測ると今の値段は割高 本質価値との差 −42.2% · 10 年 割高(年 +0.6%) 割高 アッヴィABBV 免疫の二本柱で成長は続くが、2033 年のスキリージの特許切れと薬価政策が先にある。利益ベースの正当化 PER の 7.5 割で測ると、今の値段は割高 本質価値との差 −42.3% · 10 年 割高(年 +1.0%) 割高 IQVIAホールディングスIQV 世界の医療データと臨床試験を握るが、純負債が重い。今の GAAP の PER 約 33 倍は利益ベースの正当化 PER(成熟後の上限 15.9 倍、置くのは 13 倍)を上回り、割高と出る 本質価値との差 −42.5% · 10 年 割高(年 +1.6%) 割高 ジョンソン・エンド・ジョンソンJNJ 腫瘍と免疫の新薬が特許切れを補い質は高いが、利益ベースの正当化 PER の 8 割で測ると、今の値段は割高 本質価値との差 −42.6% · 10 年 割高(年 +0.6%) 割高 ヘンリー・シャインHSIC 歯科・医科の流通に自社ブランドと技術を重ねる会社。流通は価格を決める力が弱く、DSO・ネット通販・KKR や活動家株主の圧力の中で費用削減と構成の改善を進める。利益ベースの倍率では割高 本質価値との差 −43.6% · 10 年 割高(年 +1.3%) 割高 サーモフィッシャー・サイエンティフィックTMO 研究・製造・臨床試験のインフラを握る堅い会社だが、今の PER 39 倍は利益ベースの正当化 PER(上限 17 倍)の 2 倍近くで、割高と出る 本質価値との差 −45.3% · 10 年 割高(年 +0.5%) 割高 バイオジェンBIIB MS の稼ぎが縮む中で、成長製品と開発品が補えるかが全て。利益ベースの倍率では本質価値が今の値段の約 6 割で、割高。楽観の尾が重い 本質価値との差 −46.7% · 10 年 割高(年 +1.2%) 割高 ダナハーDHR バイオプロセスの回復と診断の再編を抱えた堅い会社。今の PER 45 倍は利益ベースの正当化 PER(成熟後の上限 16 倍、置くのは 13 倍)を大きく上回り、割高と出る 本質価値との差 −46.9% · 10 年 割高(年 0.0%) 割高 アライン・テクノロジーALGN 透明な歯列矯正装置の世界首位。症例は増えるが値段が上がらず、安い競合が堀を削る。利益ベースの正当化 PER で測ると、今の値段は割高 本質価値との差 −47.6% · 10 年 割高(年 +1.4%) 割高 インテュイティブ・サージカルISRG 手術ロボットのほぼ独占と消耗品の積み上げで稼ぐ優良企業。ただ今の値段は、独占が続く前提でも高すぎる水準にある 本質価値との差 −48.2% · 10 年 割高(年 +0.6%) 割高 インサイトINCY ジャカフィ(米国売上の約 6 割)が 2028 年末に特許切れ。新薬群が穴をどこまで埋めるかが全てで、利益ベースの倍率では本質価値が今の値段の約 5 割で、割高 本質価値との差 −50.1% · 10 年 割高(年 +0.5%) 割高 アジレント・テクノロジーA 分析機器の消耗品・保守で稼ぐ質の高い会社。事業の見通しは堅いが、今の PER 38 倍は利益ベースの正当化 PER(成熟後の上限 17.4 倍、置くのは 14 倍弱)を大きく上回り、割高と出る 本質価値との差 −51.4% · 10 年 割高(年 −0.6%) 割高 ウエスト ファーマシューティカル サービシズWST 注射剤のゴム栓で世界の約 7 割を握る質の高い会社。GLP-1 の山と今の PER 57 倍が重く、利益ベースの成熟後の PER は 16 倍前後で、大きく割高と出る 本質価値との差 −53.4% · 10 年 割高(年 −1.3%) 割高 チャールズリバー・ラボラトリーズ・インターナショナルCRL 動物試験と創薬の受託で最大手。底は打ったが GAAP の利益が薄く、今の時価総額 143 億ドルは本質価値の約 2.6 倍と出る 本質価値との差 −66.0% · 10 年 割高(年 −3.5%) 割高 リビティRVTY 新生児スクリーニングと免疫診断が伸び、研究向けは足踏み。ただ GAAP の利益が薄く、利益ベースの値は今の時価総額 170 億ドルを大きく下回る(割高) 本質価値との差 −66.4% · 10 年 割高(年 −4.3%) 割高 バイオテクネTECH 研究用試薬で稼ぐ高採算の会社だが、GAAP の純利益で式を当てると今の時価総額は本質価値の約 3 倍。メルク KGaA の買収提案も単体の価値を大きく上回る 本質価値との差 −68.4% · 10 年 割高(年 −4.5%) 割高 モデルナMRNA コロナの落ち込みと赤字が続く中で、インテスメランの成功が価値の大半を決める。利益ベースの倍率で測っても、今の値段は期待を先取りしすぎで割高 本質価値との差 −81.2% · 10 年 割高(年 −7.9%) 割高 ヴィーヴァ・システムズVEEV 臨床・薬事の記録の堀は本物だが、営業系の席は AI に削られ、57 倍の PER が剥がれると割高(-80%) 本質価値との差 −81.2% · 10 年 割高(年 −9.7%)

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読んだ資料

  1. Mettler-Toledo 2026 年第 2 四半期決算(売上・GAAP・貸借対照表・自社株買い・見通し)
  2. Mettler-Toledo 2025 年第 4 四半期・通期決算
  3. Mettler-Toledo 2025 年第 3 四半期 決算説明資料(製品別・地域別の構成)
  4. Mettler-Toledo 2026 年第 2 四半期 決算(二次情報:製品別の伸び・サービス・中国)
  5. Mettler-Toledo 第 4 四半期決算と 2026 年のフリーキャッシュフロー・自社株買いの見通し(二次情報)
  6. 研究室天びんの市場と競合(二次情報)
  7. Mettler-Toledo 発行株数・時価総額(TipRanks・ROIC.ai)

分析日 2026-10-16