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ウエスト ファーマシューティカル サービシズ WST

注射剤のゴム栓で世界の約 7 割を握る質の高い会社。GLP-1 の山と今の PER 57 倍が重く、利益ベースの成熟後の PER は 16 倍前後で、大きく割高と出る

割高
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)183.70 ドル134 億ドル10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)394.0 ドル286 億ドル差 −53.4%
10 年後から見ると 割高 価値 183.70 ドル134 億ドル · 差 −53.4% · 期待の年率 −1.3%
期待の年率リターン(10 年)−1.3%資本コスト比 −8.8 pt
推定の資本コスト7.5%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3.5%・10 年国債 5%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 7.5% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

ウエスト ファーマシューティカル サービシズ(West Pharmaceutical Services)は、注射剤の容器に使うゴム栓・プランジャー・封止部品と、注射器・自己注射器の受託製造を持つ会社である。2025 年は売上 30.7 億ドル(自然増 +4.3%)、営業利益率 20.7%、GAAP の純利益 4.9 億ドル。2026 年は在庫調整が終わり、通期の見通しを 2 回引き上げて売上 33.5〜33.8 億ドル(自然増 +10〜11%)、高付加価値品(HVP)の部品は上半期に自然増 +20% と伸びた。

売上の約 49% が HVP 部品で、これが利益の大半を生む。GLP-1 向けはゴム栓が全社売上の約 10%、受託製造が約 8% で、計約 18%(資料による)。一方、受託製造のウエスト ヴァンテージ(West Vantage)は 2026 年 2 季に自然増 +0.8%、営業利益率 8.6% と鈍い。

注射剤の投与数 × シェア × 単価で 4 つの事業を積むと、中立の売上は 2035 年に約 60 億ドル(年 +7.3%)、GAAP の営業利益率は 21% から 26% へ、純利益は 2035 年に 12.8 億ドル。資本コストは 7.5%(基本 8.0% に、堀の強さと値決め力を見て −0.5%)、成熟後の PER は、利益ベースの正当化 PER 20.7 倍(g 4%・ROE 18%・RONIC 14.5%、堀は強い)の 8 割で 16.5 倍。割り引いた本質価値は今の時価総額の約 48%(差 −52%)にとどまる。バリュー投資の観点では、事業の質は高いが、GLP-1 の山と在庫調整の反動を悲観で厚めに見ても、質の高さは今の値段にすでに織り込まれている。

バリュー投資の観点から

バリュー投資家なら、まず 10 年後を問う。注射剤は 10 年後も増え、ゴム栓は薬の承認に組み込まれて替わりにくい。この事業は消えず、HVP への切り替えでむしろ強くなる。堀は規制・品質・規模で、広がる方向にある。他方、GLP-1 の内服薬や、大手顧客の内製・複数社調達は、堀の外側から当たる。

オーナー利益を見る。2026 年の GAAP の純利益は 6.5 億ドル(売却益を含み、除くと約 6.0 億ドル)、今の時価総額約 270 億ドルに対し 2.2〜2.4%。無リスク金利(5%)を下回り、この差は 10 年間の成長と利益率の改善への前払いである。成長に要る元手(設備投資)が重く、フリーキャッシュフローも 2025 年で 1.7%。

安全域では、中立の 10 年後の時価総額(約 178 億ドル)は今の 0.64 倍で、割り引けば今の約 3 割(還元を足しても約 4 割)。楽観の 10 年後(約 311 億ドル)は、割り引いて還元を足しても今の約 6 割で、今の値段に届かない。事業は確信できるが、払う値段に安全域が無い。買う側として魅力が出るのは、時価総額が今の 3〜4 割(約 100 億ドル)前後まで下がった所だろう。

何で稼ぐ会社か

売上は 3 つの塊に分かれる。第 1 は HVP 部品(2025 年に約 14 億ドル、全社の約 47%。伸び率からの推定)で、バイオ医薬や GLP-1 の注射剤に使うフッ素樹脂の膜を貼ったゴム栓・プランジャー・封止部品(ノヴァピュア、ウェスターなど)。薬液に触れる部品で、不純物の溶出や容器の密閉の確認が規制当局の審査に入るため、一度採用されると薬の寿命の間ほぼ替わらない。2023 年に改訂された EU の無菌製造規則(Annex 1)が、従来品から HVP への切り替えを後押ししている。

第 2 は HVP 送達デバイス(約 4 億ドル)。オンボディ注入器(スマートドーズ)と、日本の大協精工が作るプラスチック製のバイアル・注射器(クリスタル・ゼニス)。このうち 3.5mL のスマートドーズは 2026 年 7 月にアブビーへ 1.125 億ドルで売却した(2025 年売上の約 4%)。標準品(約 6 億ドル)は従来型のゴム栓・金属の封止で、ジェネリック向けが多く、価格競争が強い。

第 3 がウエスト ヴァンテージ(約 6 億ドル)。顧客の薬に合わせた注射器・自己注射器・吸入器・診断機器の部品を設計して組み立てる受託製造で、GLP-1 の自己注射器向けが大口。受託のため粗利益率は低く、2026 年 2 季は 14.2%(営業利益率 8.6%)。売上は米国・欧州が中心で、顧客は製薬・バイオ・ジェネリックの大手。バイオ医薬向けが上半期に自然増 +28%、製薬 +5.5%、ジェネリック +8% と、バイオ医薬が引っ張る。

優良さと弱いところ

堀は 3 つある。第 1 は規制と切り替えの費用で、注射剤の部品は薬ごとに承認の書類に載るため、競合に替えるには再承認が要る。会社は新しいバイオ医薬の分子の採用で 9 割を超える勝率と説明する(三次情報)。第 2 は規模と品質で、エラストマー部品の世界シェアは約 7 割とみられ(投資メモの推定。確度は低い)、ダトウィラー(Datwyler)とアプターグループ(Aptar、ステルミ経由)が遠い 2 位以下。第 3 は価格を決める力で、HVP は不純物・粒子・密閉の品質で選ばれ、値上げが通りやすい。

資本効率は高い。営業利益率は 2021 年に 26.8% まで上がり、2025 年は 20.7%、2026 年は上半期で 20.7%(調整後 22.0%)。ROE は 2025 年に 15.5% だが、純現金 4.7 億ドルを除けば約 18%、2026 年の利益では 20% 台前半。借金はほぼ無く(長期債務 2.0 億ドル、現金 4.4 億ドル)、自己資本比率 74%。

弱みは 3 つ。第 1 に、利益の山が GLP-1 に偏る(約 18%)。第 2 に、受託製造は低利益率で、2026 年 5 月のサイバー事故も重なった。第 3 に、2023〜24 年の在庫調整では売上が減り、利益率が 26.8% から 20% 前後へ落ちたように、循環に弱い。経営は規律が高く、自社株買いは 2026 年上半期に 4.5 億ドルと大きいが、平均の買い値は今の株価より約 3 割安く、割高な局面で買い増してはいない点は評価できる。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

市場は「注射剤の数」で決まる。世界の注射剤は、バイオ医薬(抗体・ワクチン)・GLP-1・バイオシミラー・ジェネリックの伸びで、投与数が実質で年 4〜7% 伸びる(推定。出典は無い)。特にバイオ医薬は 1 回あたりの薬液が高価で、部品の品質に払う意思が強く、HVP の比率が上がる。GLP-1 は糖尿病・肥満向けの自己注射薬が急増し、ペン型の注射器 1 本に使うゴム栓・封止部品が増える。

循環でいえば、2020〜21 年にコロナのワクチン・診断で過熱し、2023〜24 年に顧客の在庫調整と中国・ワクチンの反動で売上が 29.5 億ドルから 28.9 億ドルへ減った。2025 年に自然増 +4.3% へ戻り、2026 年は +10〜11% と山に近い局面。2026 年は Annex 1 対応が約 2 ポイント上乗せ(約 60 億個の部品に切り替えの余地)。

競合は、エラストマー部品ではダトウィラーとアプターグループ、ガラスの容器ではストエルツレ・ショット・ゲレスハイマー、プラスチックの容器ではクリスタル・ゼニス(大協精工)。受託製造は多数が競う。構造の変化は 3 つ:①GLP-1 の内服薬(イーライリリーなど)が注射の需要を奪う可能性、②GLP-1 の大手が部品を内製する・複数社から買う動き、③製薬の米国内の製造回帰。分かれ目は、バイオ医薬の注射剤の数、GLP-1 の注射剤が内服へどれだけ移るか、HVP の採用率である。

資本政策と M&A

還元は配当(年 0.6 億ドル規模)と自社株買い(2025 年 1.3 億ドル、2026 年上半期は 4.5 億ドルで 180 万株)。発行株数は 2025 年末の 7,200 万株から 2026 年 6 月末の 7,040 万株へ減った。設備投資は 2025 年 2.9 億ドル、2026 年は 2.5〜2.75 億ドルで、減価償却を上回る増強が続く。2025 年のフリーキャッシュフローは 4.7 億ドル(営業 CF 7.5 億ドル)。

M&A は小さく、直近は売却側に回った(スマートドーズ 3.5mL をアブビーへ 1.125 億ドル)。大きな買収の経歴は少なく、のれんは小さい。2026 年 6 月末の純現金は約 2.3 億ドルで、自社株買いで薄まった。今の時価総額(約 270 億ドル)は買われる側として大きく、再編の可能性は低い。

株式報酬は年 0.2 億ドル程度で、GAAP の利益に費用として入っている。会社の調整後 EPS(買収の償却・事業整理などを戻した値)は GAAP より約 7% 高いので、GAAP で測る。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

HVP への切り替えは構造的で、まだ途中である。2026 年上半期の HVP 部品は自然増 +20%、バイオ医薬向けは +28%、HVP 送達デバイスは +28%。Annex 1 対応の切り替えは約 60 億個の部品に余地があり、2026 年だけで成長を約 2 ポイント押し上げる。新しいバイオ医薬の分子の採用では 9 割超の勝率とされ、部品は薬の承認の書類に載るため、一度取れば薬の寿命の間続く。エラストマー部品の世界シェアは約 7 割で、ダトウィラー・アプターグループは遠い。

利益率は高まる局面にある。2026 年 2 季の Proprietary 部門の営業利益率は 29.3%(前年 26.1%)、調整後の全社は 22.6%(+230bp)で、HVP の比率が 49% まで上がった。設備投資は 2026 年にピークを越え(上半期 0.9 億ドルと前年の 6 割)、フリーキャッシュフローが戻る。GLP-1 は部品の増産だけでなく、非 GLP-1 の HVP も高 10 台で伸びており、GLP-1 に偏らない。純現金で借金が無く、自社株買いで 1 株あたりの利益も増える。2025 年に 20.7% だった営業利益率が 2035 年に 26〜29% へ戻れば、純利益は 10 年で 2.6〜4 倍になる。

慎重な見方

今の PER 57 倍(2025 年の GAAP 利益)は、2026 年の利益(売却益を含む GAAP で約 6.5 億ドル)でも約 40 倍。過去 20 期の PER の中央値は 35.7 倍で、成長の回復と利益率の改善をすでに織り込んでいる。成熟後に利益ベースで測れば PER は 16 倍前後で、事業が計画どおりでも 10 年後の時価総額は今の 0.76 倍。

2026 年の勢いには山の気配がある。GLP-1 向けは全社売上の約 18%(ゴム栓 10%・受託 8%)で、需要の先食い・顧客の在庫調整・内服薬(イーライリリーのオルフォルグリプロン)への移行が重なれば、2023〜24 年のように売上と利益率が同時に崩れる(2021 年 26.8% から 2024 年 20.6% へ)。受託製造のヴァンテージは 2026 年 2 季に自然増 +0.8%、営業利益率 8.6%(−350bp)と低く、サイバー事故まで起きた。標準品は自然増 +0.6% で、価格競争。アプターグループ・ダトウィラーは HVP でも追い上げ、GLP-1 の大手は部品を複数社から買い、内製も検討する。設備投資の重さ(2026 年 2.5〜2.75 億ドル)、減価償却の増加も利益率を削る。

どちらに重みを置いたか

事業の勢いは強気の見方が強いが、GLP-1 の山と在庫調整の反動は 2023〜24 年に実際に起きた形なので、悲観側を厚くした。10 年は楽観とやや楽観 30%、やや悲観と悲観を 36% にした(構造的な負けの要因:GLP-1 の内服化・競合・大手の内製・中国)。

値段の議論は慎重な見方が勝つ。利益ベースの正当化 PER(g 4%・ROE 18%・RONIC 14.5%・k 7.5%)は 20.7 倍で、その 8 割の成熟後の PER は 16.5 倍。今の GAAP の PER 57 倍の 3 分の 1 以下。楽観の筋書きの 10 年後を割り引いて還元を足しても、今の値段の 8 割弱にとどまる。結論は「優れた事業だが、値段が高すぎる」。

10 年後の 5 つの筋書き(2035/12 期)

確率で加重した株価時価総額 271.96 ドル198 億ドル(+ 配当配当と自社株買いの合計 74.30 ドル54 億ドル)。 今の値に割り戻すと 183.70 ドル134 億ドル、今との差 −53.4%、 期待の年率 −1.3%(資本コスト 7.5%)→ 割高

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 8% 507.84 ドル369 億ドル 74.42 ドル54 億ドル +47.8% +4.0% 46.58 ドル34 億ドル
やや楽観 22% 381.02 ドル277 億ドル 75.38 ドル55 億ドル +15.8% +1.5% 100.41 ドル73 億ドル
中立 34% 290.65 ドル211 億ドル 74.55 ドル54 億ドル −7.3% −0.8% 124.17 ドル90 億ドル
やや悲観 22% 172.63 ドル126 億ドル 73.31 ドル53 億ドル −37.6% −4.6% 54.11 ドル39 億ドル
悲観 14% 76.48 ドル56 億ドル 73.45 ドル53 億ドル −61.9% −9.2% 20.99 ドル15 億ドル
加重平均100% 271.96 ドル198 億ドル74.30 ドル54 億ドル −12.1% −1.3% 346.25 ドル252 億ドル

今の株価時価総額 394.03 ドル286 億ドル(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 7.5% を下回るほど割高。

楽観 8% 楽観:注射剤が 10 年増え、HVP 比率が 6 割超、営業利益率 29% 利益 19 億ドル · PER 19.0 倍 · 株価時価総額 507.84 ドル369 億ドル

バイオ医薬・GLP-1・バイオシミラーの注射剤が 10 年増え続け、HVP への切り替えが標準品の大半を飲み込む。投与数は実質年 +6%、HVP 化と競合からの採用奪取で係数 1.18(シェア約 7 割から約 7.5 割へ)、価格は年 +3.75%。HVP デバイスはクリスタル・ゼニスと自己注射器で 10 年約 +10%、受託製造は GLP-1 の自己注射器のほか新しい薬の組み立てで第 2 の柱になる。売上は 81.2 億ドル(HVP 部品 43.7・HVP デバイス 11.9・標準品 10.5・受託製造 15.2)、GAAP の営業利益は 23.8 億ドル(29.4%)、純利益は 19.5 億ドル。GAAP の営業利益率は 2021 年の山(26.8%)を超えて 29% へ上がる。GLP-1 の内服薬への移行は、注射が主の糖尿病・肥満で一部起きるが、バイオ医薬の注射剤が補う。10 年で 54 億ドルを正味で還元し、残りは増強投資に回る。

  • HVP 容器部品(フッ素樹脂膜つきのゴム栓・プランジャー・封止部品):数量 30.2(数量=実質(2025 年価格の億ドル)。注射剤の投与数 × HVP 化(HVP 部品の採用率)× ウエストのシェア)× 価格 145(価格指数(2025 年 = 100)。品質で選ばれ値上げが通りやすく、物価 3.5% 並みが基本)→ 売上 44 億ドル・営業利益 20 億ドル。投与数(実質) 年 +6.0%・HVP 化・シェア 係数 1.18(今 1.00)・価格 年 +3.75%(指数 145)
  • HVP 送達デバイス(オンボディ注入器・クリスタル・ゼニス等):数量 8.4(数量=実質(2025 年価格の億ドル)。採用される薬・機器の数 × 1 件あたりの数量)× 価格 141(価格指数(2025 年 = 100)。デバイスは契約で上げにくく、年 +3%)→ 売上 12 億ドル・営業利益 3 億ドル。投与数・採用(実質) 年 +10.0%・シェア 係数 1.05(今 1.00)・価格 年 +3.50%(指数 141)
  • 標準品(従来型のゴム栓・金属の封止):数量 7.4(数量=実質(2025 年価格の億ドル)。ジェネリック・従来薬の注射剤の投与数 × 標準品の比率 × シェア)× 価格 141(価格指数(2025 年 = 100)。競争が強く年 +3% 以下)→ 売上 10 億ドル・営業利益 2 億ドル。投与数(実質) 年 +1.8%・HVP への切り替え・競合でのシェア 係数 0.97(今 1.00)・価格 年 +3.50%(指数 141)
  • 受託製造(West Vantage):数量 11.3(数量=実質(2025 年価格の億ドル)。受託する薬・機器の数 × 1 本あたりの数量)× 価格 134(価格指数(2025 年 = 100)。契約で固定されやすく、物価に届かず年 +2%)→ 売上 15 億ドル・営業利益 2 億ドル。受託する薬・機器の数量(実質) 年 +6.0%・シェア 係数 1.10(今 1.00)・価格 年 +3.00%(指数 134)

倍率:利益ベースの正当化 PER(SCHEMA §1-1)。事業の ROE 19.3%(この筋書きの純利益 19.5 ÷ 自己資本 101 億ドル。帳簿の自己資本(現金を除くと約 18%)に対する利益率)は先で薄れ、RONIC = k 7.50%(基本 8.0% + quality -0.5%)+ 2/3 ×(ROE − k)= 15.4%(堀は強い(2/3):注射剤のゴム栓は承認書への登録で切り替えに再承認が要り、世界シェアは約 7 割。10 年先も続く)。g は 4.0%(上限の 4% で止める。内訳の目安:市場の実質 年 1.5〜2% × シェア横ばい × 価格 年 3.5%)。 正当化 PER = (1 − g ÷ RONIC) ÷ (k − g) = 21.1 倍 に対し、90% の 19.0 倍に置いた(楽観 9 割。ゴム栓の独占的な地位と HVP 部品の収益性で質は高いが、GLP-1 の山と在庫調整に利益が振れる)。時価総額 = 純利益 19.5 億ドル × 19.0 倍 = 369.2 億ドル。純利益は GAAP(株式報酬は費用)。

確率:注射剤の数が 10 年増え、HVP 化が進み、競合に勝つ展開。条件が揃う必要があり 8%。

やや楽観 22% やや楽観:HVP 化が進み、GLP-1 と内服薬が並走 利益 16 億ドル · PER 17.8 倍 · 株価時価総額 381.02 ドル277 億ドル

投与数は実質年 +5.2%、HVP 化・採用の係数 1.12(HVP 比率が 49% から 6 割台へ)、価格は年 +3.5% で物価並み。GLP-1 は内服薬と並走し、注射が主流であり続ける。標準品は HVP への切り替えで数量が減る。売上は 68.9 億ドル(HVP 部品 37.5・HVP デバイス 10.0・標準品 9.4・受託製造 12.0)、GAAP の営業利益は 19.0 億ドル(27.6%)、純利益は 15.6 億ドル。営業利益率は 27.6%(HVP の比率が上がり、受託製造の改善も効く)。10 年で 55 億ドルを還元し、年 2〜3 億ドルの設備投資を続ける。アプターグループ・ダトウィラーは HVP でも追い上げるが、ウエストは新しい分子の採用で勝ち続ける。

  • HVP 容器部品(フッ素樹脂膜つきのゴム栓・プランジャー・封止部品):数量 26.6(数量=実質(2025 年価格の億ドル)。注射剤の投与数 × HVP 化(HVP 部品の採用率)× ウエストのシェア)× 価格 141(価格指数(2025 年 = 100)。品質で選ばれ値上げが通りやすく、物価 3.5% 並みが基本)→ 売上 38 億ドル・営業利益 16 億ドル。投与数(実質) 年 +5.2%・HVP 化・シェア 係数 1.12(今 1.00)・価格 年 +3.50%(指数 141)
  • HVP 送達デバイス(オンボディ注入器・クリスタル・ゼニス等):数量 7.3(数量=実質(2025 年価格の億ドル)。採用される薬・機器の数 × 1 件あたりの数量)× 価格 138(価格指数(2025 年 = 100)。デバイスは契約で上げにくく、年 +3%)→ 売上 10 億ドル・営業利益 3 億ドル。投与数・採用(実質) 年 +8.7%・シェア 係数 1.02(今 1.00)・価格 年 +3.25%(指数 138)
  • 標準品(従来型のゴム栓・金属の封止):数量 6.9(数量=実質(2025 年価格の億ドル)。ジェネリック・従来薬の注射剤の投与数 × 標準品の比率 × シェア)× 価格 138(価格指数(2025 年 = 100)。競争が強く年 +3% 以下)→ 売上 9 億ドル・営業利益 2 億ドル。投与数(実質) 年 +1.3%・HVP への切り替え・競合でのシェア 係数 0.94(今 1.00)・価格 年 +3.25%(指数 138)
  • 受託製造(West Vantage):数量 9.3(数量=実質(2025 年価格の億ドル)。受託する薬・機器の数 × 1 本あたりの数量)× 価格 128(価格指数(2025 年 = 100)。契約で固定されやすく、物価に届かず年 +2%)→ 売上 12 億ドル・営業利益 1 億ドル。受託する薬・機器の数量(実質) 年 +4.5%・シェア 係数 1.05(今 1.00)・価格 年 +2.50%(指数 128)

倍率:利益ベースの正当化 PER(SCHEMA §1-1)。事業の ROE 18.6%(この筋書きの純利益 15.6 ÷ 自己資本 84 億ドル。帳簿の自己資本(現金を除くと約 18%)に対する利益率)は先で薄れ、RONIC = k 7.50%(基本 8.0% + quality -0.5%)+ 2/3 ×(ROE − k)= 14.9%(堀は強い(2/3):注射剤のゴム栓は承認書への登録で切り替えに再承認が要り、世界シェアは約 7 割。10 年先も続く)。g は 4.0%(上限の 4% で止める。内訳の目安:市場の実質 年 1.4% × シェア横ばい × 価格 年 3.5%)。 正当化 PER = (1 − g ÷ RONIC) ÷ (k − g) = 20.9 倍 に対し、85% の 17.8 倍に置いた(やや楽観 8.5 割。ゴム栓の独占的な地位と HVP 部品の収益性で質は高いが、GLP-1 の山と在庫調整に利益が振れる)。時価総額 = 純利益 15.6 億ドル × 17.8 倍 = 277.0 億ドル。純利益は GAAP(株式報酬は費用)。

確率:HVP 比率が 6 割台へ上がり、GLP-1 と内服薬が並走する展開。22%。

中立 34% 中立:HVP 部品が 10 年で 2.3 倍、営業利益率 26% 利益 13 億ドル · PER 16.5 倍 · 株価時価総額 290.65 ドル211 億ドル

HVP 部品は投与数が実質年 +4.4%、HVP 化・採用の係数 1.07、価格は年 +3.5% で、売上は 10 年で 2.3 倍。HVP デバイスは年 +7.5% の数量で伸び、標準品は HVP 化で係数 0.90、受託製造は GLP-1 の自己注射器と新しい薬で数量が年 +3%、価格は契約で年 +2%(物価に届かない)。売上は 59.6 億ドル(HVP 部品 33.2・HVP デバイス 8.6・標準品 8.4・受託製造 9.4)、GAAP の営業利益は 15.6 億ドル(26.2%)、純利益は 12.8 億ドル。GAAP の営業利益率は 2025 年の 20.7% から 26.2%(2021〜22 年の山 26.8% の手前)へ。HVP 部品の売上比率は約 56% に上がる。10 年で 54 億ドルを正味で還元(純利益の合計の約 6 割)、残りは増強投資。競合に 5 ポイント取られると HVP 部品の売上は約 2.4 億ドル、営業利益は約 1.0 億ドル減る。

  • HVP 容器部品(フッ素樹脂膜つきのゴム栓・プランジャー・封止部品):数量 23.5(数量=実質(2025 年価格の億ドル)。注射剤の投与数 × HVP 化(HVP 部品の採用率)× ウエストのシェア)× 価格 141(価格指数(2025 年 = 100)。品質で選ばれ値上げが通りやすく、物価 3.5% 並みが基本)→ 売上 33 億ドル・営業利益 14 億ドル。投与数(実質) 年 +4.4%・HVP 化・シェア 係数 1.07(今 1.00)・価格 年 +3.50%(指数 141)
  • HVP 送達デバイス(オンボディ注入器・クリスタル・ゼニス等):数量 6.4(数量=実質(2025 年価格の億ドル)。採用される薬・機器の数 × 1 件あたりの数量)× 価格 134(価格指数(2025 年 = 100)。デバイスは契約で上げにくく、年 +3%)→ 売上 9 億ドル・営業利益 2 億ドル。投与数・採用(実質) 年 +7.5%・シェア 係数 1.00(今 1.00)・価格 年 +3.00%(指数 134)
  • 標準品(従来型のゴム栓・金属の封止):数量 6.2(数量=実質(2025 年価格の億ドル)。ジェネリック・従来薬の注射剤の投与数 × 標準品の比率 × シェア)× 価格 134(価格指数(2025 年 = 100)。競争が強く年 +3% 以下)→ 売上 8 億ドル・営業利益 1 億ドル。投与数(実質) 年 +0.8%・HVP への切り替え・競合でのシェア 係数 0.90(今 1.00)・価格 年 +3.00%(指数 134)
  • 受託製造(West Vantage):数量 7.7(数量=実質(2025 年価格の億ドル)。受託する薬・機器の数 × 1 本あたりの数量)× 価格 122(価格指数(2025 年 = 100)。契約で固定されやすく、物価に届かず年 +2%)→ 売上 9 億ドル・営業利益 1 億ドル。受託する薬・機器の数量(実質) 年 +3.0%・シェア 係数 1.00(今 1.00)・価格 年 +2.00%(指数 122)

倍率:利益ベースの正当化 PER(SCHEMA §1-1)。事業の ROE 18.0%(この筋書きの純利益 12.8 ÷ 自己資本 71 億ドル。帳簿の自己資本(現金を除くと約 18%)に対する利益率)は先で薄れ、RONIC = k 7.50%(基本 8.0% + quality -0.5%)+ 2/3 ×(ROE − k)= 14.5%(堀は強い(2/3):注射剤のゴム栓は承認書への登録で切り替えに再承認が要り、世界シェアは約 7 割。10 年先も続く)。g は 4.0%(上限の 4% で止める。内訳の目安:市場の実質 年 1.25%(投与数 +2.5% で HVP 化は一巡し数量は半分程度)× 価格 年 3.5%)。 正当化 PER = (1 − g ÷ RONIC) ÷ (k − g) = 20.7 倍 に対し、80% の 16.5 倍に置いた(中立 8 割。ゴム栓の独占的な地位と HVP 部品の収益性で質は高いが、GLP-1 の山と在庫調整に利益が振れる)。時価総額 = 純利益 12.8 億ドル × 16.5 倍 = 211.3 億ドル。純利益は GAAP(株式報酬は費用)。

確率:投与数の伸び 4% 台・HVP 化 7% 増・価格は物価並みの中立。34%。

やや悲観 22% やや悲観:GLP-1 の一部内服化と競合・大手顧客の複数社調達で、シェア 7 割が崩れる 利益 9 億ドル · PER 14.6 倍 · 株価時価総額 172.63 ドル126 億ドル

GLP-1 の注射剤が内服薬へ一部移行し、アプターグループ・ダトウィラーが HVP でも採用を伸ばしてウエストのシェアが約 7 割から約 6.8 割へ下がる(係数 0.97)。大手顧客は複数社調達を進める。投与数は実質年 +3.3%、価格は年 +3%(物価に届かない)。受託製造は低収益のまま、標準品は価格競争で係数 0.80。売上は 45.4 億ドル(HVP 部品 25.8・HVP デバイス 6.1・標準品 6.6・受託製造 6.9)、GAAP の営業利益は 10.5 億ドル(23.1%)、純利益は 8.6 億ドル。営業利益率は 23.1% に止まる(2025 年から +2.4 ポイント)。標準品と受託の稼働が落ち、設備投資の償却が重い。10 年で 53 億ドルを還元し、純現金は 4 億ドル。

  • HVP 容器部品(フッ素樹脂膜つきのゴム栓・プランジャー・封止部品):数量 19.2(数量=実質(2025 年価格の億ドル)。注射剤の投与数 × HVP 化(HVP 部品の採用率)× ウエストのシェア)× 価格 134(価格指数(2025 年 = 100)。品質で選ばれ値上げが通りやすく、物価 3.5% 並みが基本)→ 売上 26 億ドル・営業利益 10 億ドル。投与数(実質) 年 +3.3%・HVP 化・シェア 係数 0.97(今 1.00)・価格 年 +3.00%(指数 134)
  • HVP 送達デバイス(オンボディ注入器・クリスタル・ゼニス等):数量 4.8(数量=実質(2025 年価格の億ドル)。採用される薬・機器の数 × 1 件あたりの数量)× 価格 128(価格指数(2025 年 = 100)。デバイスは契約で上げにくく、年 +3%)→ 売上 6 億ドル・営業利益 1 億ドル。投与数・採用(実質) 年 +5.0%・シェア 係数 0.95(今 1.00)・価格 年 +2.50%(指数 128)
  • 標準品(従来型のゴム栓・金属の封止):数量 5.1(数量=実質(2025 年価格の億ドル)。ジェネリック・従来薬の注射剤の投与数 × 標準品の比率 × シェア)× 価格 128(価格指数(2025 年 = 100)。競争が強く年 +3% 以下)→ 売上 7 億ドル・営業利益 1 億ドル。投与数(実質) 年 +0.0%・HVP への切り替え・競合でのシェア 係数 0.80(今 1.00)・価格 年 +2.50%(指数 128)
  • 受託製造(West Vantage):数量 5.9(数量=実質(2025 年価格の億ドル)。受託する薬・機器の数 × 1 本あたりの数量)× 価格 116(価格指数(2025 年 = 100)。契約で固定されやすく、物価に届かず年 +2%)→ 売上 7 億ドル・営業利益 1 億ドル。受託する薬・機器の数量(実質) 年 +1.2%・シェア 係数 0.92(今 1.00)・価格 年 +1.50%(指数 116)

倍率:利益ベースの正当化 PER(SCHEMA §1-1)。事業の ROE 17.0%(この筋書きの純利益 8.6 ÷ 自己資本 51 億ドル。帳簿の自己資本(現金を除くと約 18%)に対する利益率)は先で薄れ、RONIC = k 7.50%(基本 8.0% + quality -0.5%)+ 2/3 ×(ROE − k)= 13.9%(堀は強い(2/3):注射剤のゴム栓は承認書への登録で切り替えに再承認が要り、世界シェアは約 7 割。10 年先も続く)。g は 4.0%(上限の 4% で止める。内訳の目安:市場の実質 年 1.2% × シェアやや下がる × 価格 年 3.0%)。 正当化 PER = (1 − g ÷ RONIC) ÷ (k − g) = 20.3 倍 に対し、72% の 14.6 倍に置いた(やや悲観 7.5 割。ゴム栓の独占的な地位と HVP 部品の収益性で質は高いが、GLP-1 の山と在庫調整に利益が振れる)。時価総額 = 純利益 8.6 億ドル × 14.6 倍 = 125.5 億ドル。純利益は GAAP(株式報酬は費用)。

確率:GLP-1 の内服化の一部移行と、競合・大手顧客の複数社調達でシェアが下がる展開。慎重な見方を厚くして 22%。

悲観 14% 悲観:構造的に負ける(GLP-1 の内服化・内製・競合・中国で優良でなくなる) 利益 4 億ドル · PER 15.9 倍 · 株価時価総額 76.48 ドル56 億ドル

構造的に負ける。GLP-1 の内服薬が普及して注射剤の数が伸びず、大手顧客が内製と複数社調達に動き、ウエストのシェアが 2 割下がり、標準品は中国などの安い部品に取られる。数量は HVP 部品の投与数が実質年 +1.8%、係数 0.82、価格は年 +2% で、受託製造・標準品は縮む。売上は 27.9 億ドル(HVP 部品 17.1・HVP デバイス 3.3・標準品 4.2・受託製造 3.4)、GAAP の営業利益は 4.2 億ドル(15.1%)、純利益は 3.5 億ドル。GAAP の営業利益率は 15.1%(2015 年の 9% よりは高い)。設備の稼働が落ちて減価償却が重く、HVP の価格決定力も失われる。もう優良ではなく、普通の包装・部品メーカーとして評価され、この筋書きの上限(17.6 倍)の 9 割の PER 15.8 倍(ROE 12%。自己資本 29.5 億ドルに対し PBR 約 1.9 倍)。

  • HVP 容器部品(フッ素樹脂膜つきのゴム栓・プランジャー・封止部品):数量 14.0(数量=実質(2025 年価格の億ドル)。注射剤の投与数 × HVP 化(HVP 部品の採用率)× ウエストのシェア)× 価格 122(価格指数(2025 年 = 100)。品質で選ばれ値上げが通りやすく、物価 3.5% 並みが基本)→ 売上 17 億ドル・営業利益 5 億ドル。投与数(実質) 年 +1.8%・HVP 化・シェア 係数 0.82(今 1.00)・価格 年 +2.00%(指数 122)
  • HVP 送達デバイス(オンボディ注入器・クリスタル・ゼニス等):数量 2.9(数量=実質(2025 年価格の億ドル)。採用される薬・機器の数 × 1 件あたりの数量)× 価格 116(価格指数(2025 年 = 100)。デバイスは契約で上げにくく、年 +3%)→ 売上 3 億ドル・営業利益 0 億ドル。投与数・採用(実質) 年 +1.5%・シェア 係数 0.80(今 1.00)・価格 年 +1.50%(指数 116)
  • 標準品(従来型のゴム栓・金属の封止):数量 3.6(数量=実質(2025 年価格の億ドル)。ジェネリック・従来薬の注射剤の投与数 × 標準品の比率 × シェア)× 価格 116(価格指数(2025 年 = 100)。競争が強く年 +3% 以下)→ 売上 4 億ドル・営業利益 0 億ドル。投与数(実質) 年 -1.5%・HVP への切り替え・競合でのシェア 係数 0.65(今 1.00)・価格 年 +1.50%(指数 116)
  • 受託製造(West Vantage):数量 3.0(数量=実質(2025 年価格の億ドル)。受託する薬・機器の数 × 1 本あたりの数量)× 価格 111(価格指数(2025 年 = 100)。契約で固定されやすく、物価に届かず年 +2%)→ 売上 3 億ドル・営業利益 0 億ドル。受託する薬・機器の数量(実質) 年 -2.0%・シェア 係数 0.65(今 1.00)・価格 年 +1.00%(指数 110)

倍率:利益ベースの正当化 PER(SCHEMA §1-1)。事業の ROE 11.9%(この筋書きの純利益 3.5 ÷ 自己資本 30 億ドル。帳簿の自己資本(現金を除くと約 18%)に対する利益率)は先で薄れ、RONIC = k 7.50%(基本 8.0% + quality -0.5%)+ 2/3 ×(ROE − k)= 10.4%(堀は強い(2/3):注射剤のゴム栓は承認書への登録で切り替えに再承認が要り、世界シェアは約 7 割。10 年先も続く)。g は 4.0%。 正当化 PER = (1 − g ÷ RONIC) ÷ (k − g) = 17.6 倍 に対し、90% の 15.8 倍に置いた(構造的に負けた会社:GLP-1 の内服化と大手の内製でシェアが下がり、価格決定力も失う。式の上限の 9 割に置く)。時価総額 = 純利益 3.5 億ドル × 15.8 倍 = 55.6 億ドル。純利益は GAAP(株式報酬は費用)。

確率:構造的に負ける(GLP-1 の内服化・内製・競合・中国で優良でなくなる)確率 14%。GLP-1 に約 18% を預ける今の構成と、部品が代替される先例(受託・標準品)を考えて、5% 未満ではなく厚めに置いた。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億ドル。

HVP 容器部品(フッ素樹脂膜つきのゴム栓・プランジャー・封止部品)

バイオ医薬・GLP-1・バイオシミラーの注射剤に使う、不純物と密閉の品質が高い部品。一度承認の書類に載ると薬の寿命の間続き、利益の大半を生む。

数量数量=実質(2025 年価格の億ドル)。注射剤の投与数 × HVP 化(HVP 部品の採用率)× ウエストのシェア価格価格指数(2025 年 = 100)。品質で選ばれ値上げが通りやすく、物価 3.5% 並みが基本売上営業利益
今 2025/12 14.3 100 14 5
10 年後 中立 23.5 141 33 14

取り方:2026 年上半期の HVP 部品 8.334 億ドル(自然増 +20.4%)と前年比から逆算した 2025 年の売上約 14.3 億ドル(全社の約 47%。部門別の通期開示が無いため推定)。営業利益率は Proprietary 部門(2025 年上半期 24.7%・2026 年 2 季 29.3%)のうち HVP 部品が高いとして 38%(推定)。市場は世界の注射剤のうち HVP 規格が要るバイオ医薬・GLP-1・ワクチンなどで、世界のエラストマー部品のウエストのシェアは約 7 割(投資メモの推定。確度は低い)。競合はダトウィラー・アプターグループ(ステルミ)。

HVP 送達デバイス(オンボディ注入器・クリスタル・ゼニス等)

薬液を体に送る注入器と、大協精工のプラスチック容器。2026 年 7 月にスマートドーズ 3.5mL をアブビーへ売却した後の残り。

数量数量=実質(2025 年価格の億ドル)。採用される薬・機器の数 × 1 件あたりの数量価格価格指数(2025 年 = 100)。デバイスは契約で上げにくく、年 +3%売上営業利益
今 2025/12 3.1 100 3 1
10 年後 中立 6.4 134 9 2

取り方:2025 年の HVP 送達デバイスは約 4.3 億ドル(2026 年上半期 2.548 億ドルと自然増 +28.3% から逆算した推定)で、売却したスマートドーズ 3.5mL(2025 年売上の約 4% =約 1.2 億ドル)を除いた約 3.1 億ドルを今の値とする(売却は 2026 年 7 月に完了済み。売却分は営業利益がほぼ無かったと置く)。営業利益率は 20%(推定)。競合はテルモ・BD・ガーホルトなどの注入器、プラスチック容器はショット・ゲレスハイマー。

標準品(従来型のゴム栓・金属の封止)

ジェネリックなど向けの従来型の部品。品質の要求が低く価格競争が強い。HVP への切り替えと競合で縮みやすい。

数量数量=実質(2025 年価格の億ドル)。ジェネリック・従来薬の注射剤の投与数 × 標準品の比率 × シェア価格価格指数(2025 年 = 100)。競争が強く年 +3% 以下売上営業利益
今 2025/12 6.4 100 6 1
10 年後 中立 6.2 134 8 1

取り方:2025 年の標準品は約 6.4 億ドル(2026 年上半期 3.287 億ドルと自然増 +0.6% から逆算した推定)、営業利益率 15%(推定)。2026 年 2 季は自然増 +0.7%、価格と為替で報告ベース +2.4%。競合はダトウィラー・アプターグループ・中国の部品メーカー。顧客の薬が HVP 規格へ切り替わると、この部門の数量が減る。

受託製造(West Vantage)

顧客の薬に合わせた注射器・GLP-1 の自己注射器・吸入器・診断機器の部品を設計して組み立てる。粗利益率が低く、顧客の薬の成否に左右される。

数量数量=実質(2025 年価格の億ドル)。受託する薬・機器の数 × 1 本あたりの数量価格価格指数(2025 年 = 100)。契約で固定されやすく、物価に届かず年 +2%売上営業利益
今 2025/12 5.7 100 6 1
10 年後 中立 7.7 122 9 1

取り方:2025 年の West Vantage は約 5.7 億ドル(2025 年上半期 2.817 億ドルからの推定)、営業利益率は 2026 年 2 季 8.6%(前年 12.1%)、上半期 9.5% で、2025 年は 9.6%(推定)とした。GLP-1 向けは全社売上の約 8%(約 2.5 億ドル)で受託の半分近く。競合は多数の受託メーカー(ゲレスハイマー・ネメラなど)と、顧客の内製。2026 年 5 月のサイバー事故で一部の売上が下期にずれた。

リスクと懸念

GLP-1 の山と内服薬への移行

GLP-1 向けは全社売上の約 18%(ゴム栓 約 10%・受託製造 約 8%)。需要の先食い、顧客の在庫調整、内服薬(イーライリリーのオルフォルグリプロンなど)への移行が起きれば、注射器 1 本あたりの部品が減る。特に利益率の高いゴム栓の分が、営業利益の約 1 割を占めるとみる(推定)。

在庫調整の再来

2023〜24 年はコロナ関連の反動と顧客の在庫調整で売上が 29.5 億ドルから 28.9 億ドルへ減り、営業利益率は 24% から 20.6% へ落ちた。2026 年は自然増 +10〜11% と山に近く、顧客が薬の売れ行きを見て発注を絞れば、HVP 部品の数量が 1〜2 年減る。

競合の追い上げと大手顧客の内製

ダトウィラー・アプターグループ(ステルミ)が HVP 品質の部品を伸ばし、GLP-1 の大手が複数社調達や内製に動けば、ウエストのシェア(約 7 割とみる)が下がる。5 ポイント移るだけで HVP 部品の売上は約 7%、営業利益は約 1 割分減る。

受託製造(ヴァンテージ)の低収益

2026 年 2 季は自然増 +0.8%、粗利益率 14.2%(−330bp)、営業利益率 8.6%。2026 年 5 月のサイバー事故が一部の売上を下期に動かした。受託は顧客の薬の成否に左右され、価格は契約で固定されやすく、費用の上昇を転嫁しにくい。

設備投資の重さ

2025 年は設備投資 2.9 億ドルで営業 CF の 38%。2026 年は 2.5〜2.75 億ドルと続く。数量が伸びなければ、減価償却だけが増えて利益率が下がり、ROE が下がる。式の ROE(約 20%)は設備投資が利益を生む前提に立つ。

倍率の縮み

今の PER 57 倍(2025 年実績)、2026 年の利益でも約 40 倍で、過去 20 期の中央値 35.7 倍を上回る。事業が計画どおり進んでも、倍率が成熟後の水準(利益ベースで 16 倍前後)へ縮めば、10 年かけても株価は今に届かない。最大の下振れ要因はここにある。

関税・原材料・為替

ゴム・石油化学・包装の費用は油価に連動し、経営陣も 2026 年の利益率の懸念に挙げた。2026 年の為替は約 1 ポイントの追い風だが、ドル高に振れれば逆になる。米国の関税は部品の越境(アイルランド・ドイツ・シンガポールなど)に響く。

今後の分かれ目

GLP-1 向けの発注が 2 四半期続けて前年を下回り、顧客が在庫を調整し始めたら
2023〜24 年の再来とみて、やや悲観・悲観の確率を 5 ポイントずつ上げる。GLP-1 のゴム栓が半分に減れば、営業利益は約 0.6 億ドル、全社で 1 割弱減る。
ヴァンテージの営業利益率が 2 四半期で 12% を超え、GLP-1 の自己注射器の増産が軌道に乗ったら
中立の受託製造の営業利益率 10.5% を 12% に引き上げて見る。純利益は約 0.1 億ドル増える程度で、全体への効きは小さい。
Annex 1 対応の切り替え件数(約 800 件)が 2027 年も増え、HVP 部品の自然増が 1 桁後半で続いたら
10 年の中立から楽観寄りに確率を 5 ポイント動かす。HVP 部品の数量が年 +1 ポイント上がるごとに、10 年後の純利益が約 0.8 億ドル増える。
GLP-1 の内服薬が承認後に急速に普及し、注射剤の新規処方が減り始めたら
10 年のやや悲観・悲観の確率を 5〜10 ポイント上げる。GLP-1 の注射剤が半分になれば、10 年後の営業利益は約 1 割減る。
アプターグループかダトウィラーが GLP-1 の大手から HVP 部品の主要な採用を取ったら
ウエストのシェアが 5 ポイント下がるごとに HVP 部品の売上は約 7%、10 年後の純利益は約 0.8 億ドル減る。慎重な見方の 10 年の確率を厚くする。
1 件 10 億ドルを超える割高な買収(デバイスの上流・受託製造など)に踏み切ったら
のれんと償却が増え、増分の ROE が下がるので倍率を 1〜2 倍下げて見る。純現金で借金が無い財務の強みも薄れる。

見ておくもの

  • HVP 部品・HVP デバイス・標準品・ヴァンテージの四半期ごとの自然増と、バイオ医薬・製薬・ジェネリック別の伸び
  • GLP-1 向け売上の比率(ゴム栓と受託)と、GLP-1 の内服薬の承認・普及の速さ
  • Proprietary 部門とヴァンテージの営業利益率(年 100bp の改善目標)、粗利益率
  • Annex 1 対応の切り替え件数(約 800 件)と、新しいバイオ医薬の分子での採用の勝率
  • 設備投資・フリーキャッシュフロー・自社株買い(純現金の推移)
  • アプターグループ・ダトウィラーの HVP 売上と大手顧客の複数社調達・内製の動き

倍率と資本コストの決め方

今の PER(GAAP の 2025 年実績 57 倍)・時価総額約 270 億ドルを見る前に、HVP 部品・HVP デバイス・標準品・受託製造を投与数 × HVP 化・シェア × 価格で 10 年後に積み、償却・本社費(約 4% の売上)と純現金の受取利息・税率 19% を入れてから倍率を決めた。倍率は利益ベースの正当化 PER (1 − g/RONIC) ÷ (k − g)(RONIC = k + 2/3 ×(ROE − k)、堀は強い)の 7.5〜9 割で、g は上限の 4%、ROE は帳簿の自己資本で測った約 18%、k は基本 8.0% に quality −0.5% で 7.5%。正当化 PER を担当が割り引いたり、業界ノートの 16〜24 倍に寄せたりはしていない。結果は今の PER の 3 分の 1 以下で、中立の 10 年後の時価総額は今の 0.76 倍(割り引くと今の約 4 割)。GLP-1 の山と在庫調整の反動は、悲観の確率(10 年 14%)と利益ベースの上限の内側の倍率で表し、k や倍率には足していない。最後に今の値段と比べた。

資本コスト 7.5% = 無リスク金利 5% + β 1.10 × 5%。基本 8.0% に quality −0.5% を足して 7.5%。注射剤のゴム栓は承認書への登録で切り替えが難しく、値決めも効く一方、GLP-1 への偏りと在庫調整の循環がある。堀は強いと見るので、下げは −0.5% で止めた。純現金で借入の上乗せは無い。個別のリスク(GLP-1 の山・受託製造・サイバー・競合)は k に足さず、悲観の確率とひどさで表した。存続は危うくないので上乗せ 0。

同じ業種(ヘルスケア)の AI 分析

割安 ユニバーサル・ヘルス・サービシズUHS 病院と精神科病院を併せ持ち、メディケイドの補助と無保険の増加に利益が左右される会社。利益ベースの正当化 PER の 8 割の倍率でも、バリュー投資の観点で今の値段をはっきり割安と見る 本質価値との差 +81.6% · 10 年 割安(年 +13.1%) やや割安 インシュレットPODD チューブのないインスリンポンプで先頭に立つ高成長の機器会社。利益ベースの倍率でも、10 年で測った価値は今の時価総額を 3 割上回り割安 本質価値との差 +25.8% · 10 年 やや割安(年 +9.8%) やや割安 シグナ・グループCI 薬剤給付管理は移行期で利益が伸びないが、専門薬と法人保険が伸びる。資本コスト 8.5% の下でも、利益ベースの正当化 PER は今の時価総額を 3 割ほど上回る 本質価値との差 +25.8% · 10 年 やや割安(年 +9.5%) やや割安 バクスター インターナショナルBAX 輸液と病院機器の老舗。ポンプの出荷停止とヒルロムで稼ぐ力が落ちた。堀が薄いと見て測っても、10 年の価値は今の時価総額を上回る 本質価値との差 +25.4% · 10 年 やや割安(年 +9.3%) やや割安 HCA ヘルスケアHCA 米国最大の営利病院は、保険の無保険化という逆風の中でも 15% 台の利益率を保つ。quality で借金の重さを資本コストに入れても、今の値段はやや割安 本質価値との差 +23.3% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 ゾエティスZTS 皮膚薬の競合と OA 薬の安全性で崩れた利益がどこで底を打つかが全て。利益ベースの正当化 PER(k 8.0%)で測っても今の値段を 2 割ほど上回るが、尾は深い 本質価値との差 +18.7% · 10 年 やや割安(年 +8.4%) やや割安 ソルベンタム・コーポレーションSOLV 3M から分かれた創傷・感染予防・歯科・病院ソフトの会社。GAAP の利益は分離費用と訴訟で薄いが、費用が消えれば利益は 5 倍になる 本質価値との差 +10.1% · 10 年 やや割安(年 +8.0%) 適正 GEヘルスケア・テクノロジーズGEHC 画像診断・超音波・造影剤で稼ぐ医療機器大手。中国と関税・患者ケアの不調で利益率は低いが受注残は厚く、10 年で測った価値は今の時価総額をやや上回る 本質価値との差 +9.2% · 10 年 適正(年 +8.1%) 適正 アボット・ラボラトリーズABT リブレ・心血管・診断で稼ぐ優良な医療機器の複合体。10 年で測った価値は今の時価総額とほぼ同じで、筆者の判定は適正 本質価値との差 +7.3% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 ラボコープ・ホールディングスLH 臨床検査の大手。買収は資本コスト並みで価値をほぼ増やさず公的料金の重しもあるが、利益ベースの正当化 PER の 8 割で測ると本質価値は今とほぼ同じで適正 本質価値との差 +1.4% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 ヴィアトリスVTRS 特許切れブランドと後発薬で稼ぐ重い借金の会社。償却が減っても、利益ベースの正当化 PER(k 9.5%)で測ると今の値段はほぼ適正。工場の問題と価格の下落が尾を重くする 本質価値との差 +1.4% · 10 年 適正(年 +7.1%) 適正 マケッソンMCK 卸 3 社の首位で堀は厚く、腫瘍と処方技術が利益を伸ばす。利益ベースの倍率でも適正。ただし CVS 依存と直販の圧力が重しになる 本質価値との差 −0.5% · 10 年 適正(年 +6.7%) 適正 クエスト・ダイアグノスティックスDGX 医師・病院・消費者の 3 方向に検体が増える米国 2 強の検査会社。資本コスト 7.5% と利益ベースの正当化 PER の 8 割の倍率で、バリュー投資の観点では今の値段をほぼ適正と見る 本質価値との差 −2.5% · 10 年 適正(年 +5.9%) 適正 CVSヘルスCVS 保険・PBM・薬局を束ねる複合企業は 2026 年に谷を抜けつつあり、保険の利益率が 5% 前後へ戻っても、利益ベースの倍率(k 9.5%)では本質価値は今の時価総額とほぼ並ぶ 本質価値との差 −3.2% · 10 年 適正(年 +7.1%) 適正 リジェネロン・ファーマシューティカルズREGN デュピクセントの利益分配とアイリーア HD を稼ぎ頭に、純現金も厚い。デュピクセントの特許切れと新薬の打率を厚く見ても、利益ベースの倍率(k 8.0%)に抑えると今の値段はほぼ適正 本質価値との差 −3.3% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 センコラCOR 卸 3 社の 2 番手。専門薬と腫瘍・網膜の診療網で利益を伸ばすが、売上の 25% を占めるウォルグリーン依存が重い。利益ベースの倍率では適正 本質価値との差 −5.8% · 10 年 適正(年 +6.1%) 適正 カーディナルヘルスCAH 卸 3 社の 3 番手。専門薬・診療網・在宅で利益が伸びるが、売上の 28% を占める CVS 依存と後発薬の好調の剥落が重い。利益ベースの正当化 PER の式で測ると適正 本質価値との差 −9.9% · 10 年 適正(年 +5.6%) やや割高 レスメドRMD GLP-1 の影響は患者数より競合の復帰と価格が重い。世界首位の睡眠時無呼吸機器で、利益ベースの倍率では今の値段はほぼ適正 本質価値との差 −10.4% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 エレバンス・ヘルスELV 全米最大級のブルークロス系保険とケアロンを持つ。2026 年は医療費高騰の谷。利益率が戻る中立でも、利益ベースの正当化 PER(k 8.5%)では今の時価総額とほぼ並ぶ 本質価値との差 −10.6% · 10 年 やや割高(年 +5.8%) やや割高 ユナイテッドヘルス・グループUNH 医療保険の巨人。2025 年の谷を越えつつあり、利益率が 4〜5% 台へ戻っても、利益ベースの倍率(k 8.5%)では今の値段は本質価値とほぼ並ぶ 本質価値との差 −13.4% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 アムジェンAMGN 成長 6 本柱が骨粗しょう症薬・関節炎薬の落ち込みを埋める途上の優良バイオ。肥満薬マリタイドは賭けで、借金 573 億ドルを抱えるが、利益ベースの正当化 PER の 7.5 割で測ると今の値段はやや割高 本質価値との差 −13.8% · 10 年 やや割高(年 +5.0%) やや割高 ダヴィータDVA 腎臓透析で米国最大。利益の大半を稼ぐ民間保険の患者と重い借金が分かれ目で、式と筋書きの結果はやや割高。バリュー投資の観点では堀は強いが価格を決める力は弱い 本質価値との差 −13.8% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 ステリスSTE 病院の滅菌・感染予防と、医療機器メーカーの受託滅菌で稼ぐ、更新と消耗で積み上がる収入の厚い優良な会社。規制の揺り戻しと在庫調整を織り込むと、利益ベースの倍率では今の値段が先に行きすぎ、本質価値は今の時価総額を約 14% 下回る 本質価値との差 −17.6% · 10 年 やや割高(年 +4.5%) やや割高 バーテックス・ファーマシューティカルズVRTX 嚢胞性線維症で 9 割超を握る堅い独占と厚い現金が強みで、利益ベースの倍率(k 7.5%・正当化 PER の 8 割前後)に抑えると、新薬群の成否を厚く見ても今の値段はやや割高 本質価値との差 −18.3% · 10 年 やや割高(年 +4.5%) やや割高 アイデックス・ラボラトリーズIDXX 獣医向け診断で世界首位級。検査の継続収入という強い堀があるが、今の値段は先取りしすぎで、10 年で測った価値は今の時価総額の約 8 割 本質価値との差 −19.5% · 10 年 やや割高(年 +4.3%) やや割高 ベクトン・ディッキンソンBDX 針・注射器・ポンプを持つ「医療の水道管」。バイオと診断を分離して身軽になった。10 年で測った価値は今の時価総額をやや下回り、筆者の判定はやや割高 本質価値との差 −20.0% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) やや割高 クーパーCOO コンタクトレンズと女性医療の 2 本柱。在庫調整・訴訟・物言う株主で揺れ、資本の効率は低い。利益ベースの正当化 PER で測ると、今の値段はやや割高 本質価値との差 −21.1% · 10 年 やや割高(年 +3.7%) やや割高 メドトロニックMDT 心臓の機器(PFA)・脊椎・外科ロボットで稼ぐ総合医療機器の最大手。糖尿病を切り離して身軽になり、PFA の伸びで利益が積み上がる局面にある 本質価値との差 −21.3% · 10 年 やや割高(年 +3.9%) やや割高 ヒューマナHUM 高齢者向け民間保険の最大手級。2026 年は利益が消える谷だが、星評価の急回復で 2028 年に利益率が戻る道が開けた。ただし価格は政府が握り、利益ベースの倍率(k 9.5%)では今の値段はやや割高 本質価値との差 −23.3% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 ブリストル・マイヤーズ スクイブBMY エリキュースとオプジーボの 2028 年の特許切れで売上の 6 割近くが崩れるが、成長品と新薬で埋めきれば本質価値は今の値段を上回るが、確率で重ねると(利益ベースの正当化 PER の 7 割で測って)やや割高 本質価値との差 −25.9% · 10 年 やや割高(年 +3.5%) やや割高 ファイザーPFE 配当の厚い巨大製薬だが、2027〜2028 年に主力の特許が切れ、肥満薬と腫瘍の新薬で穴を埋め切れるかが焦点。利益ベースの正当化 PER の 9 割で測っても、今の値段はやや割高 本質価値との差 −26.8% · 10 年 やや割高(年 +3.0%) やや割高 ボストン・サイエンティフィックBSX 電気生理とウォッチマンで伸びた医療機器の優等生。2026 年は 2 度の下方修正で株価が半減した。10 年で測った価値は今の時価総額を下回り、判定はやや割高 本質価値との差 −28.3% · 10 年 やや割高(年 +3.6%) 割高 ギリアド・サイエンシズGILD HIV 治療・予防を握る安定した現金創出企業。ビクタルビの特許切れは 2036 年まで先送りされたが、薬価政策と買収費用を厚く見ても、利益ベースの正当化 PER の 7.5 割で測ると今の値段は割高 本質価値との差 −30.9% · 10 年 割高(年 +2.6%) 割高 ストライカーSYK 整形外科のロボット(Mako)と外傷・四肢で稼ぎ、手術室の機器・血管・神経へ広げる医療機器の大手。サイバー攻撃の傷は癒えつつあるが、堀の厚さは変わらない 本質価値との差 −33.4% · 10 年 割高(年 +2.6%) 割高 ジンマー・バイオメット・ホールディングスZBH 膝・股の人工関節で世界最大級の整形外科大手。価格の下落と Mako へのシェア流出の中、ロボット ROSA の巻き返しが分かれ目。本質価値は今の値段に対して「割高」 本質価値との差 −35.7% · 10 年 割高(年 +2.3%) 割高 デクスコムDXCM 連続血糖測定で稼ぐ高成長の機器会社。利用者は増えるが、1 人あたり収入の下落とアボットとの競争を織り込んだ利益ベースの倍率では、今の値段は本質価値を大きく上回る 本質価値との差 −36.5% · 10 年 割高(年 +2.6%) 割高 センティーンCNC メディケイド最大手・ACA 最大手の民間保険。2025 年の谷から 2026 年は回復したが、利益の戻りは州の料率と補助金という他人の財布に左右され、利益ベースの倍率(k 9.0%)では今の値段は割高 本質価値との差 −36.5% · 10 年 割高(年 +2.8%) 割高 メトラー・トレド・インターナショナルMTD 精密計量・分析・検査の消耗しない需要で稼ぐ質の高い会社。事業の見通しは堅いが、今の PER 38 倍は利益ベースの正当化 PER(成熟後の上限 22.5 倍、置くのは 18 倍)を大きく上回り、割高と出る 本質価値との差 −38.5% · 10 年 割高(年 +1.5%) 割高 エドワーズライフサイエンスEW TAVR で首位、純現金を持つ心臓弁の専業。質は高いが、利益ベースの倍率では今の値段が高く、本質価値は今の時価総額の約 6 割 本質価値との差 −41.7% · 10 年 割高(年 +1.4%) 割高 イーライリリーLLY 肥満薬で世界最強の成長企業。利益の過半が 1 つの薬効群と米国の価格政策に乗り、利益ベースの正当化 PER の 8 割で測ると、今の値段は割高 本質価値との差 −42.0% · 10 年 割高(年 +1.1%) 割高 ウォーターズWAT 分析機器の消耗品と診断の繰り返し収入を持つ質の高い会社へ統合が済んだ。事業の質は高いが、利益ベースの成熟後の PER は 12 倍で今の約 30 倍の半分にも届かず、割高と出る 本質価値との差 −42.2% · 10 年 割高(年 +1.1%) 割高 メルクMRK キイトルーダ依存の穴を新薬と買収で埋めに行く世界最大級の製薬。2028 年の特許切れ後の再成長に確度は持てないが、利益ベースの正当化 PER の 7 割で測ると今の値段は割高 本質価値との差 −42.2% · 10 年 割高(年 +0.6%) 割高 アッヴィABBV 免疫の二本柱で成長は続くが、2033 年のスキリージの特許切れと薬価政策が先にある。利益ベースの正当化 PER の 7.5 割で測ると、今の値段は割高 本質価値との差 −42.3% · 10 年 割高(年 +1.0%) 割高 IQVIAホールディングスIQV 世界の医療データと臨床試験を握るが、純負債が重い。今の GAAP の PER 約 33 倍は利益ベースの正当化 PER(成熟後の上限 15.9 倍、置くのは 13 倍)を上回り、割高と出る 本質価値との差 −42.5% · 10 年 割高(年 +1.6%) 割高 ジョンソン・エンド・ジョンソンJNJ 腫瘍と免疫の新薬が特許切れを補い質は高いが、利益ベースの正当化 PER の 8 割で測ると、今の値段は割高 本質価値との差 −42.6% · 10 年 割高(年 +0.6%) 割高 ヘンリー・シャインHSIC 歯科・医科の流通に自社ブランドと技術を重ねる会社。流通は価格を決める力が弱く、DSO・ネット通販・KKR や活動家株主の圧力の中で費用削減と構成の改善を進める。利益ベースの倍率では割高 本質価値との差 −43.6% · 10 年 割高(年 +1.3%) 割高 サーモフィッシャー・サイエンティフィックTMO 研究・製造・臨床試験のインフラを握る堅い会社だが、今の PER 39 倍は利益ベースの正当化 PER(上限 17 倍)の 2 倍近くで、割高と出る 本質価値との差 −45.3% · 10 年 割高(年 +0.5%) 割高 バイオジェンBIIB MS の稼ぎが縮む中で、成長製品と開発品が補えるかが全て。利益ベースの倍率では本質価値が今の値段の約 6 割で、割高。楽観の尾が重い 本質価値との差 −46.7% · 10 年 割高(年 +1.2%) 割高 ダナハーDHR バイオプロセスの回復と診断の再編を抱えた堅い会社。今の PER 45 倍は利益ベースの正当化 PER(成熟後の上限 16 倍、置くのは 13 倍)を大きく上回り、割高と出る 本質価値との差 −46.9% · 10 年 割高(年 0.0%) 割高 アライン・テクノロジーALGN 透明な歯列矯正装置の世界首位。症例は増えるが値段が上がらず、安い競合が堀を削る。利益ベースの正当化 PER で測ると、今の値段は割高 本質価値との差 −47.6% · 10 年 割高(年 +1.4%) 割高 インテュイティブ・サージカルISRG 手術ロボットのほぼ独占と消耗品の積み上げで稼ぐ優良企業。ただ今の値段は、独占が続く前提でも高すぎる水準にある 本質価値との差 −48.2% · 10 年 割高(年 +0.6%) 割高 インサイトINCY ジャカフィ(米国売上の約 6 割)が 2028 年末に特許切れ。新薬群が穴をどこまで埋めるかが全てで、利益ベースの倍率では本質価値が今の値段の約 5 割で、割高 本質価値との差 −50.1% · 10 年 割高(年 +0.5%) 割高 アジレント・テクノロジーA 分析機器の消耗品・保守で稼ぐ質の高い会社。事業の見通しは堅いが、今の PER 38 倍は利益ベースの正当化 PER(成熟後の上限 17.4 倍、置くのは 14 倍弱)を大きく上回り、割高と出る 本質価値との差 −51.4% · 10 年 割高(年 −0.6%) 割高 チャールズリバー・ラボラトリーズ・インターナショナルCRL 動物試験と創薬の受託で最大手。底は打ったが GAAP の利益が薄く、今の時価総額 143 億ドルは本質価値の約 2.6 倍と出る 本質価値との差 −66.0% · 10 年 割高(年 −3.5%) 割高 リビティRVTY 新生児スクリーニングと免疫診断が伸び、研究向けは足踏み。ただ GAAP の利益が薄く、利益ベースの値は今の時価総額 170 億ドルを大きく下回る(割高) 本質価値との差 −66.4% · 10 年 割高(年 −4.3%) 割高 バイオテクネTECH 研究用試薬で稼ぐ高採算の会社だが、GAAP の純利益で式を当てると今の時価総額は本質価値の約 3 倍。メルク KGaA の買収提案も単体の価値を大きく上回る 本質価値との差 −68.4% · 10 年 割高(年 −4.5%) 割高 モデルナMRNA コロナの落ち込みと赤字が続く中で、インテスメランの成功が価値の大半を決める。利益ベースの倍率で測っても、今の値段は期待を先取りしすぎで割高 本質価値との差 −81.2% · 10 年 割高(年 −7.9%) 割高 ヴィーヴァ・システムズVEEV 臨床・薬事の記録の堀は本物だが、営業系の席は AI に削られ、57 倍の PER が剥がれると割高(-80%) 本質価値との差 −81.2% · 10 年 割高(年 −9.7%)

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読んだ資料

  1. West 2026 年 2 季決算(セグメント・HVP・GAAP・2026 年見通し)
  2. West 2026 年 2 季の決算説明資料(GLP-1 の比率・ヴァンテージの粗利益率・Annex 1・設備投資)
  3. West 2026 年 2 季の決算説明会の要約(HVP 49%・自然増)
  4. West 2025 年通期決算(売上 30.74 億ドル・GAAP EPS・FCF)
  5. スマートドーズ 3.5mL のアブビーへの売却(1.125 億ドル、2026 年 7 月完了)
  6. エラストマー部品の競合とシェアの推定(投資メモ)
  7. アプターグループによるステルミの買収(2012 年)
  8. West の長期の枠組み(成長 7〜9%・利益率 年 +100bp)

分析日 2026-10-16