株譜
AI 銘柄分析 · ヘルスケア · 試作

アジレント・テクノロジー A

分析機器の消耗品・保守で稼ぐ質の高い会社。事業の見通しは堅いが、今の PER 38 倍は利益ベースの正当化 PER(成熟後の上限 17.4 倍、置くのは 14 倍弱)を大きく上回り、割高と出る

割高
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)84.49 ドル241 億ドル10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)173.9 ドル496 億ドル差 −51.4%
10 年後から見ると 割高 価値 84.49 ドル241 億ドル · 差 −51.4% · 期待の年率 −0.6%
期待の年率リターン(10 年)−0.6%資本コスト比 −8.6 pt
推定の資本コスト8.0%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3.5%・10 年国債 5%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 8.0% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

アジレント・テクノロジー(Agilent Technologies)は、液体クロマトグラフ・ガスクロマトグラフ・質量分析などの分析機器と、その消耗品・保守サービス、病理診断・ゲノム・核酸の受託製造を持つ会社である。2025 年 10 月期は売上 69.5 億ドル(+6.7%、自然増 +4.9%)、GAAP の営業利益 14.8 億ドル(21.3%)、純利益 13.0 億ドル(税率は 9% と低く、通常は 13〜15%)。3 つの部門は、製薬・診断向けの LDG(27.3 億ドル)、消耗品・保守の CrossLab(29.1 億ドル、営業利益率 32.5%)、化学・食品・環境向けの Applied Markets(13.1 億ドル)。

2026 年は上向きで、7 月期の四半期は売上 18.8 億ドル(自然増 +7.3%)、通期の見通しは売上 75 億ドル前後(自然増 +5.8〜6.0%)に引き上げた。製薬の国内回帰(リショアリング)の注文が上位 10 社のうち 5 社から入り、GLP-1 向けの売上は 70% 超伸び、中国も +9% に戻った。6 月にはバイオケア(病理の試薬・機器)を現金 9.5 億ドルで買い、純有利子負債は約 22 億ドル(利益の 1.6 倍)。

市場 × シェア × 価格で 3 部門を積むと、中立の売上は 2035 年 10 月期に 123 億ドル(今の約 1.75 倍、年 +5.8%)、営業利益率は GAAP で 21% から 27% へ上がり、純利益は 2035 年に 26 億ドル。資本コストは 8.0%、成熟後の PER は利益ベースの正当化 PER 17.4 倍(g 4%・ROE 18%・RONIC 13.1%)の 8 割の 13.9 倍に置き、2035 年の時価総額は 367 億ドルと今(493 億ドル)の約 4 分の 3。割り引くと今の値段の約 5 割にしかならない。バリュー投資の観点では、事業の質への確信は高いが、質の高さは今の PER 38 倍にすでに織り込まれている。

バリュー投資の観点から

バリュー投資家なら、まず 10 年後を問う。分析機器と消耗品は、製薬・食品・環境の検査がある限り必要で、事業が消える心配は小さい。堀は据え付け台数と規制に結びついた方法で、広がるというより今の強さを保つ形である。ただ機器そのものは競争的で、堀の厚いのは売上の 4 割強を占める消耗品・保守(CrossLab)だけとみる。

オーナー利益を見る。GAAP の純利益は 2026 年に 13〜14 億ドル、フリーキャッシュフローは 12〜16 億ドルで、時価総額 488 億ドルに対しては 2.5〜3.3%。無リスク金利(5%)を下回り、この差は 10 年間の成長と利益率の改善への前払いである。会社の調整後の利益(約 17.5 億ドル、株式報酬と買収の償却を戻した値)で見ても 3.6% で、足し戻しをしない GAAP で測る。

安全域では、中立の 10 年後の時価総額(327 億ドル)は今の約 3 分の 2 で、割り引けば今の約 4 割しか見合わない。楽観でも 10 年後 557 億ドル(今の 1.1 倍)は、割り引くと今の約 7 割(還元を足しても約 9 割)で、楽観の筋書きですら今の値段に届かない。事業への確信は高いが、払う値段に安全域が無い。買う側として魅力が出るのは、時価総額が今の 4 割ほどまで下がった所だろう。

何で稼ぐ会社か

3 つの部門で成り立つ。LDG(ライフサイエンス・診断市場、2025 年 27.3 億ドル、営業利益率 19.7%)は、製薬・バイオ医薬の研究・品質管理に使う液体クロマトグラフ(LC)と LC/MS(質量分析)、細胞の分析機、病理診断(ダコの免疫染色の機器と試薬)、がん薬の効き目を調べる同伴診断(キイトルーダ向けの PD-L1 検査など)、ゲノム解析の試薬、そして医薬品の原料になる核酸(オリゴ)の受託製造(特殊 CDMO。コロラド州の工場)を束ねる。2026 年 6 月に買ったバイオケア・メディカルは免疫染色の試薬・機器で、この部門に入る(売上は 2025 年に 0.9 億ドル超)。

CrossLab(ACG、29.1 億ドル、営業利益率 32.5%)は、カラム・ガス・バイアルなどの消耗品、保守契約、機器の修理、ラボの運用の代行で、アジレントの機器だけでなく他社の機器にも売る。使うたびに繰り返し売れるため、景気で売上が崩れにくく、会社の利益の半分強を稼ぐ。新しい機器は保証が切れる 12〜18 か月後から保守収入が付く。

Applied Markets(AMG、13.1 億ドル、22.9%)は、ガスクロマトグラフ・ICP-MS(金属の分析)・分光器を、化学・エネルギー・食品・環境(PFAS=有機フッ素化合物の検査)・先端材料(半導体・AI のインフラ向けは売上の 3〜4%)・法科学へ売る。景気と、中国や欧州の化学産業に左右される。

地域は米国・欧州・中国が大きく、中国は 1 割台半ばとみる(推定)。顧客は製薬・バイオが最大(推定で売上の 4 割台)で、診断・臨床、化学・環境・食品、大学・政府が続く。2026 年は価格が 3 四半期とも約 2% 上がり、経費削減の計画(イグナイト)と合わせて利益率が上がっている。

優良さと弱いところ

堀は 3 つ。第 1 は据え付け台数の多さと切り替えの費用で、製薬の品質管理に使う LC の方法は規制当局に届けた手順に結びついており、機器を他社に替えるには方法の再確認が要る。据え付けた機器の保守・消耗品が CrossLab の継続収入になる(国内回帰の対象 45 か所だけで約 1 万 5 千台が据え付け済み、と会社は説明する)。第 2 は規模と幅で、LC と LC/MS でサーモフィッシャー・サイエンティフィックと並ぶ 2 強に入り、ウォーターズ・サイエックス(ダナハーの傘下)・島津製作所・ブルカーが続く。ガスクロマトグラフでは世界最大級である。第 3 は価格を決める力で、2026 年は計画の 1% を上回る約 2% の値上げを 3 四半期続けた。

資本効率は良い。ROE は 2025 年 10 月期で 19.3%(税率が低かった分を戻すと 18% 前後)、フリーキャッシュフロー(11.5 億ドル)は営業 CF の約 7 割で、純利益とほぼ同じ。のれんは 50 億ドルあるが、買収は 1 件 10 億ドル前後に収まり、ダナハーのようにのれんが利益を薄めてはいない。営業利益率は 2009 年に 7.5% まで落ちたが、2021 年以降は 21〜25% を保つ。

弱みは 3 つ。LC と LC/MS の機器は競合が多く、機器そのものの価格は競争的である。大学・政府向けは 2026 年 7 月期に -3%、中国の機器は国産品の追い上げを受ける。核酸の受託製造は顧客数が少なく、特定の薬の売れ行きに左右される。経営は 2024 年からのパドレイグ・マクドネル氏の下で、規律のある買収(小さく買い、のれんを積み上げすぎない)と自社株買いを続けている。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

主な市場は 3 つ。①ライフサイエンス・診断:製薬・バイオの研究開発費に連動する分析機器・試薬・病理診断(推定で世界 420 億ドル)、核酸の受託製造。バイオ医薬と GLP-1 薬の製造・品質管理が伸びを引っ張り、2026 年 7 月期の製薬向けは +12%、GLP-1 向けは +70% 超。米国の薬価政策(最恵国待遇・関税)に応じて、製薬会社が米国に工場を戻す動きが始まり、アジレントは 2030 年までに 10 億ドルの機会があり、その 3 分の 1 以上を取るとする。②分析ラボの消耗品・保守(推定 330 億ドル):据え付け台数に連動し、機器の売上より安定している。③化学・環境・食品・材料向けの分析機器(推定 130 億ドル):PFAS 規制で環境検査が +20%、半導体・AI は 2 桁、化学・エネルギーは 1 桁前半。

循環でいえば、2023〜24 年は製薬の在庫調整と中国の景気後退で売上が 68 億ドルから 65 億ドルへ減り、2025 年に自然増 +4.9%、2026 年は +6% 近くへ戻った局面。バイオ医薬の資金調達は 2026 年上半期で 600 億ドルと前の半期の 2 倍で、研究開発費は回復に入っている。他方、米国の大学・政府向けは国立衛生研究所(NIH)の予算の不確実さで -3%。

競争は、LC・LC/MS でサーモ・ウォーターズ・サイエックス・島津製作所。ウォーターズは 2026 年 2 月に BD のバイオサイエンス・診断事業を取り込み、売上は 64 億ドル規模でアジレントの 75 億ドルに迫る。病理診断はロシュ(ベンタナ)・ダナハー(ライカ・バイオシステムズ)、核酸の受託製造はニットー・アヴェシア・バッヘム・メルク KGaA などが競う。構造の変化は、①製薬の国内回帰、②中国の国産化(購買の国産優先)、③分析の AI 化・自動化、④関税。分かれ目は、製薬の研究開発費、核酸 CDMO の需要、中国、大学・政府の予算である。

資本政策と M&A

還元は配当(2025 年 2.8 億ドル、年 4〜5% 増)と自社株買い(2025 年 4.3 億ドル、2026 年は 9 か月で 3.0 億ドル)。発行株数は 2025 年 10 月末の 2.83 億株から 2026 年 7 月末の 2.82 億株へ減り、株式報酬(年 1.3 億ドル)の増える分を差し引いた正味の還元は年 5〜6 億ドル。フリーキャッシュフローは 2025 年 11.5 億ドル(営業 CF 15.6 億ドル − 設備投資 4.1 億ドル)。

M&A は小さく買う型で、2026 年 6 月のバイオケア(9.5 億ドル、売上の約 10 倍。免疫染色で LDG の診断を厚くする)が直近。のれんは 50 億ドルまで増え、買収の償却は GAAP の費用に入れる。純有利子負債は約 22 億ドル(時価総額の 4.5%、利益の 1.6 倍)で、純レバレッジは約 1 倍と低く、借り換えは新しい金利(約 5.75%)に切り替わる。会社は 2026 年の事業費に、核酸 CDMO の新ライン(Train C)を 2027 年春に動かす設備投資(年 4.5 億ドル)を入れる。

今後の鍵は、レバレッジに余裕があるうちに大型買収に動くのか、自社株買いを増やすのか。時価総額 488 億ドルは買われる側としては大きく、再編の可能性は低い。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

製薬の研究開発と製造の投資が戻っている。2026 年 7 月期の製薬向けは +12%、バイオ医薬は 2 桁、GLP-1 向けは +70% 超で、バイオ医薬の資金調達は 2026 年上半期に 600 億ドルと前の半期の 2 倍になった。米国の薬価政策で製薬会社が米国に工場を戻す動きは、上位 10 社のうち 5 社から初回の注文が入り、2030 年までに 10 億ドルの機会(その 3 分の 1 以上を取る)が見込まれる。工場が新設されれば、LC・LC/MS・ICP-MS が据え付けられ、12〜18 か月後から CrossLab の保守・消耗品が付く。

核酸の受託製造(特殊 CDMO)は 7 月期に +30% で、中期は 2 桁半ば、新ライン(Train C)の能力の大半は予約済み。価格は 3 四半期とも約 2% で計画の倍、イグナイトの経費削減で営業利益率は今期だけで 100〜130bp 上がり、会社の長期目標(2028 年から自然増 5〜7%、利益率は年 50〜100bp 改善)の上側にいる。中国は +9% に戻り、食品・製薬・PFAS 検査の契約を取った。消耗品・保守が売上の 4 割強で、純レバレッジは 1 倍、フリーキャッシュフローの転換率は 96% と、安定と成長を併せ持つ。

慎重な見方

今の PER 38 倍は、過去 19 期の中央値(29.8 倍)を上回り、成長の回復と利益率の改善をすでに織り込んでいる。2025 年 10 月期の純利益は税率 9% の恩恵を含み、通常の税率(13〜15%)では 12 億ドル台。ROE は 18% で、成熟後の利益ベースの正当化 PER(RONIC 13.1%・g 4%)は 17.4 倍が上限で、中立はその 8 割の 13.9 倍にとどまる。バイオケアは売上の約 10 倍の 9.5 億ドルを払い、収益率が資本コスト(8.0%)を超えるかは数年先の話である。

2026 年 7 月期は診断が +6% で計画の高 1 桁に届かず、大学・政府は -3%、化学・エネルギーは 1 桁前半に鈍り、核酸 CDMO は 10 月期に前年の反動で横ばいが見込まれる。同伴診断はキイトルーダの特許切れ(2028 年)が近づく。関税の還付(7 月期に純 0.2 億ドル)は一度きりで、10 月期の見通しには入れていない。中国は国産品の追い上げ、ウォーターズは BD の統合で規模を増し、サーモは 2 強の一角として価格で攻める。機器は競争的で、2023〜24 年のように製薬が在庫調整に入れば売上は減る。成熟後の倍率が 14 倍弱へ縮めば、10 年後の時価総額は今の約 4 分の 3 で、割り引けば今の値段の半分ほど。

どちらに重みを置いたか

事業の勢いは強気の見方が強い。2026 年の勢い(見通しの引き上げ・製薬の注文・価格 +2%)は確かだが、10 年の先は、核酸 CDMO の需要の持続・中国の国産化・競合の再編という不確かさが大きく、楽観とやや楽観 32%、やや悲観と悲観 32% と、悲観側を少し厚くした。

値段の議論は慎重な見方が勝つ。事業の質を高く評価しても、利益ベースの正当化 PER(g 4%・ROE 18%・RONIC 13.1%・k 8.0%)は 17.4 倍が上限で、中立はその 8 割の 13.9 倍。今の 38 倍の 3 分の 1 ほど。楽観の筋書き(10 年後 619 億ドル)でも割り引くと今の値段に届かない。結論は「優れた事業だが、値段は高すぎる」。

10 年後の 5 つの筋書き(2035/12 期)

確率で加重した株価時価総額 124.11 ドル354 億ドル(+ 配当配当と自社株買いの合計 39.67 ドル113 億ドル)。 今の値に割り戻すと 84.49 ドル241 億ドル、今との差 −51.4%、 期待の年率 −0.6%(資本コスト 8.0%)→ 割高

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 10% 217.19 ドル619 億ドル 48.77 ドル139 億ドル +53.0% +4.3% 26.60 ドル76 億ドル
やや楽観 22% 165.75 ドル472 億ドル 44.21 ドル126 億ドル +20.7% +1.9% 46.19 ドル132 億ドル
中立 36% 128.67 ドル367 億ドル 41.05 ドル117 億ドル −2.4% −0.2% 61.10 ドル174 億ドル
やや悲観 22% 70.95 ドル202 億ドル 35.44 ドル101 億ドル −38.8% −4.8% 23.40 ドル67 億ドル
悲観 10% 40.00 ドル114 億ドル 24.91 ドル71 億ドル −62.7% −9.4% 6.49 ドル19 億ドル
加重平均100% 124.11 ドル354 億ドル39.67 ドル113 億ドル −5.8% −0.6% 163.78 ドル467 億ドル

今の株価時価総額 173.89 ドル496 億ドル(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 8.0% を下回るほど割高。

楽観 10% 楽観:製薬の国内回帰と GLP-1 の製造が 10 年続き、核酸 CDMO が第 2 の柱に育つ 利益 37 億ドル · PER 16.6 倍 · 株価時価総額 217.19 ドル619 億ドル

製薬の国内回帰(約 10 億ドル)と GLP-1・バイオ医薬の製造が 10 年続き、LC・LC/MS の据え付け台数が増えて保守・消耗品が積み上がる。核酸の受託製造は 2 桁成長が続いて LDG の柱になり、シェアは 7.8% へ上がる。価格は +3%(物価に届かないが、機器のミックスと保守の値上げで近づく)。売上は 158 億ドル(LDG 75 億ドル、CrossLab 57 億ドル、Applied Markets 26 億ドル)、GAAP の営業利益は 45.9 億ドル(29.1%)、純利益は 37.4 億ドル。GAAP の営業利益率は年 0.8 ポイントで 29% へ。ウォーターズ・サーモとの競争は規模の利益で勝ち、中国は国産品と共存できる。M&A は年 5〜10 億ドルの小さな買収を続け、還元は 10 年で 139 億ドル。

  • ライフサイエンス・診断市場(LDG・バイオケア含む):数量 56.0(数量=実質市場規模(2025 年価格の億ドル)× シェア)× 価格 134(価格指数(2025 年 = 100)。物価 3.5% より遅れて年 +2.5%)→ 売上 75 億ドル・営業利益 21 億ドル。市場 実質 年 +5.5%(2025 年の 420 億ドルから 717 億ドル)・シェア 7.8%(今 6.7%)・価格 年 +3.0%(指数 134)
  • CrossLab(消耗品・保守・ラボ運用):数量 42.1(数量=実質市場規模(2025 年価格の億ドル)× シェア)× 価格 134(価格指数(2025 年 = 100)。物価 3.5% より遅れて年 +2.5%)→ 売上 57 億ドル・営業利益 21 億ドル。市場 実質 年 +3.0%(2025 年の 330 億ドルから 444 億ドル)・シェア 9.5%(今 8.8%)・価格 年 +3.0%(指数 134)
  • Applied Markets(化学・食品・環境・材料):数量 19.1(数量=実質市場規模(2025 年価格の億ドル)× シェア)× 価格 134(価格指数(2025 年 = 100)。物価 3.5% より遅れて年 +2.5%)→ 売上 26 億ドル・営業利益 7 億ドル。市場 実質 年 +3.3%(2025 年の 130 億ドルから 180 億ドル)・シェア 10.6%(今 10.1%)・価格 年 +3.0%(指数 134)

倍率:利益ベースの正当化 PER(SCHEMA §1-1)。事業の ROE 22.3%(この筋書きの純利益 37.4 ÷ 自己資本 168 億ドル。帳簿の値)は先で薄れ、RONIC = k 8.00%(基本 8.0% + quality +0.0%)+ 1/2 ×(ROE − k)= 15.1%(堀は普通:据え付け台数と規制に届けた方法に結びつく消耗品・保守(売上の 4 割強)は厚いが、機器そのものは競争的で、強い堀(2/3)とは見ない)。g は 4.0%(上限の 4% で止める。内訳の目安:市場の実質 年 3.0〜5.5% × シェアの横ばい × 価格 年 3.0%)。 正当化 PER = (1 − g ÷ RONIC) ÷ (k − g) = 18.4 倍 に対し、90% の 16.6 倍に置いた(消耗品・保守が 4 割で質は高いが、機器は競争的で製薬・化学の循環と中国の国産化に振れる、業種共通の物差しどおり)。時価総額 = 純利益 37.4 億ドル × 16.6 倍 = 619.0 億ドル。純利益は GAAP(株式報酬は費用)。

確率:製薬の国内回帰・GLP-1・バイオ医薬の品質管理が 10 年続き、アジレントが取り分を増やす展開。条件が揃う必要があり 10%。

やや楽観 22% やや楽観:自然増 6.5%、機器と保守の据え付け台数が着実に積み上がる 利益 31 億ドル · PER 15.2 倍 · 株価時価総額 165.75 ドル472 億ドル

自然増 6.5%、実質の市場の伸びは LDG 4.7%・CrossLab 2.6%・Applied Markets 2.5%、価格は +2.75%。LDG のシェアが 6.7% から 7.4% へ上がるのは、核酸の受託製造と病理診断(バイオケア)による。売上は 139 億ドル(LDG 64 億ドル、CrossLab 52 億ドル、Applied Markets 23 億ドル)、GAAP の営業利益は 38.6 億ドル(27.8%)、純利益は 31.1 億ドル。利益率は年 0.6 ポイントずつ改善し 27.8%。10 年で 126 億ドルを還元し、小さな買収も続ける。

  • ライフサイエンス・診断市場(LDG・バイオケア含む):数量 48.9(数量=実質市場規模(2025 年価格の億ドル)× シェア)× 価格 131(価格指数(2025 年 = 100)。物価 3.5% より遅れて年 +2.5%)→ 売上 64 億ドル・営業利益 17 億ドル。市場 実質 年 +4.7%(2025 年の 420 億ドルから 665 億ドル)・シェア 7.3%(今 6.7%)・価格 年 +2.8%(指数 131)
  • CrossLab(消耗品・保守・ラボ運用):数量 39.5(数量=実質市場規模(2025 年価格の億ドル)× シェア)× 価格 131(価格指数(2025 年 = 100)。物価 3.5% より遅れて年 +2.5%)→ 売上 52 億ドル・営業利益 19 億ドル。市場 実質 年 +2.6%(2025 年の 330 億ドルから 427 億ドル)・シェア 9.2%(今 8.8%)・価格 年 +2.8%(指数 131)
  • Applied Markets(化学・食品・環境・材料):数量 17.2(数量=実質市場規模(2025 年価格の億ドル)× シェア)× 価格 131(価格指数(2025 年 = 100)。物価 3.5% より遅れて年 +2.5%)→ 売上 23 億ドル・営業利益 6 億ドル。市場 実質 年 +2.5%(2025 年の 130 億ドルから 166 億ドル)・シェア 10.3%(今 10.1%)・価格 年 +2.8%(指数 131)

倍率:利益ベースの正当化 PER(SCHEMA §1-1)。事業の ROE 20.1%(この筋書きの純利益 31.1 ÷ 自己資本 155 億ドル。帳簿の値)は先で薄れ、RONIC = k 8.00%(基本 8.0% + quality +0.0%)+ 1/2 ×(ROE − k)= 14.0%(堀は普通:据え付け台数と規制に届けた方法に結びつく消耗品・保守(売上の 4 割強)は厚いが、機器そのものは競争的で、強い堀(2/3)とは見ない)。g は 4.0%(上限の 4% で止める。内訳の目安:市場の実質 年 2.6〜4.7% × シェアの横ばい × 価格 年 2.8%)。 正当化 PER = (1 − g ÷ RONIC) ÷ (k − g) = 17.9 倍 に対し、85% の 15.2 倍に置いた(消耗品・保守が 4 割で質は高いが、機器は競争的で製薬・化学の循環と中国の国産化に振れる、業種共通の物差しどおり)。時価総額 = 純利益 31.1 億ドル × 15.2 倍 = 472.4 億ドル。純利益は GAAP(株式報酬は費用)。

確率:据え付け台数の増加と消耗品・保守の積み上げで、長期目標の中位(自然増 6〜6.5%)を保つ展開。22%。

中立 36% 中立:自然増 5.8%、利益率は GAAP で 27% 近くへ。堅い高品質の分析機器会社として評価 利益 26 億ドル · PER 13.9 倍 · 株価時価総額 128.67 ドル367 億ドル

LDG は市場の実質 年 +4.0%(バイオ医薬・診断・核酸)と価格 +2.5% で売上 56 億ドル(シェア 7.0%)、CrossLab は実質 +2.3% で 48 億ドル(シェア 9.05%)、Applied Markets は PFAS と先端材料が化学の鈍さを相殺して実質 +1.6%、20 億ドル。価格は +2.5%(実績約 2% に近く、機器の競争と消耗品の契約で物価 3.5% に届かない)。売上は 123 億ドル(LDG 56 億ドル、CrossLab 48 億ドル、Applied Markets 20 億ドル)、GAAP の営業利益は 32.9 億ドル(26.7%)、純利益は 26.4 億ドル。GAAP の営業利益率は年 0.5 ポイントずつ上がり 21.3% から 26.7% へ(上の長期目標の下端に近い)。純利息は借り換えで 1.9 億ドル、税率 15%。10 年で 117 億ドルを正味で還元し(純利益の約 6 割)、残りは小さな買収と返済に回る。

  • ライフサイエンス・診断市場(LDG・バイオケア含む):数量 43.5(数量=実質市場規模(2025 年価格の億ドル)× シェア)× 価格 128(価格指数(2025 年 = 100)。物価 3.5% より遅れて年 +2.5%)→ 売上 56 億ドル・営業利益 14 億ドル。市場 実質 年 +4.0%(2025 年の 420 億ドルから 622 億ドル)・シェア 7.0%(今 6.7%)・価格 年 +2.5%(指数 128)
  • CrossLab(消耗品・保守・ラボ運用):数量 37.5(数量=実質市場規模(2025 年価格の億ドル)× シェア)× 価格 128(価格指数(2025 年 = 100)。物価 3.5% より遅れて年 +2.5%)→ 売上 48 億ドル・営業利益 17 億ドル。市場 実質 年 +2.3%(2025 年の 330 億ドルから 414 億ドル)・シェア 9.0%(今 8.8%)・価格 年 +2.5%(指数 128)
  • Applied Markets(化学・食品・環境・材料):数量 15.4(数量=実質市場規模(2025 年価格の億ドル)× シェア)× 価格 128(価格指数(2025 年 = 100)。物価 3.5% より遅れて年 +2.5%)→ 売上 20 億ドル・営業利益 5 億ドル。市場 実質 年 +1.6%(2025 年の 130 億ドルから 152 億ドル)・シェア 10.1%(今 10.1%)・価格 年 +2.5%(指数 128)

倍率:利益ベースの正当化 PER(SCHEMA §1-1)。事業の ROE 18.2%(この筋書きの純利益 26.4 ÷ 自己資本 145 億ドル。帳簿の値)は先で薄れ、RONIC = k 8.00%(基本 8.0% + quality +0.0%)+ 1/2 ×(ROE − k)= 13.1%(堀は普通:据え付け台数と規制に届けた方法に結びつく消耗品・保守(売上の 4 割強)は厚いが、機器そのものは競争的で、強い堀(2/3)とは見ない)。g は 4.0%(上限の 4% で止める。内訳の目安:市場の実質 年 2.3〜4.0% × シェアの横ばい × 価格 年 2.5%)。 正当化 PER = (1 − g ÷ RONIC) ÷ (k − g) = 17.4 倍 に対し、80% の 13.9 倍に置いた(消耗品・保守が 4 割で質は高いが、機器は競争的で製薬・化学の循環と中国の国産化に振れる、業種共通の物差しどおり)。時価総額 = 純利益 26.4 億ドル × 13.9 倍 = 366.7 億ドル。純利益は GAAP(株式報酬は費用)。

確率:市場の伸び(実質 3% 台前半)・シェアは横ばい・価格は物価にやや届かず、利益率は年 0.5 ポイント改善。36%。

やや悲観 22% やや悲観:中国の国産化と競合の再編で自然増 3.5%、利益率の改善が止まる 利益 19 億ドル · PER 10.7 倍 · 株価時価総額 70.95 ドル202 億ドル

中国の国産化で機器の売上が伸びず、ウォーターズ・サーモの再編で LC の価格競争が強まる。核酸の受託製造は顧客の集中と過剰能力で伸びが鈍る。数量は実質で LDG 2.8%・CrossLab 1.5%・Applied Markets 0.8%、価格は +2%。売上は 101 億ドル(LDG 44 億ドル、CrossLab 40 億ドル、Applied Markets 17 億ドル)、GAAP の営業利益は 24.2 億ドル(24.0%)、純利益は 18.9 億ドル。LDG のシェアは 6.5% へ下がる。利益率の改善は 21.3% から 24.0% で止まる。バイオケアなどの買収の収益が資本コストに届かず、のれんの一部を減損し、10 年で 101 億ドルを還元する。

  • ライフサイエンス・診断市場(LDG・バイオケア含む):数量 36.0(数量=実質市場規模(2025 年価格の億ドル)× シェア)× 価格 122(価格指数(2025 年 = 100)。物価 3.5% より遅れて年 +2.5%)→ 売上 44 億ドル・営業利益 10 億ドル。市場 実質 年 +2.8%(2025 年の 420 億ドルから 554 億ドル)・シェア 6.5%(今 6.7%)・価格 年 +2.0%(指数 122)
  • CrossLab(消耗品・保守・ラボ運用):数量 32.9(数量=実質市場規模(2025 年価格の億ドル)× シェア)× 価格 122(価格指数(2025 年 = 100)。物価 3.5% より遅れて年 +2.5%)→ 売上 40 億ドル・営業利益 14 億ドル。市場 実質 年 +1.5%(2025 年の 330 億ドルから 383 億ドル)・シェア 8.6%(今 8.8%)・価格 年 +2.0%(指数 122)
  • Applied Markets(化学・食品・環境・材料):数量 13.8(数量=実質市場規模(2025 年価格の億ドル)× シェア)× 価格 122(価格指数(2025 年 = 100)。物価 3.5% より遅れて年 +2.5%)→ 売上 17 億ドル・営業利益 4 億ドル。市場 実質 年 +0.8%(2025 年の 130 億ドルから 141 億ドル)・シェア 9.8%(今 10.1%)・価格 年 +2.0%(指数 122)

倍率:利益ベースの正当化 PER(SCHEMA §1-1)。事業の ROE 14.7%(この筋書きの純利益 18.9 ÷ 自己資本 129 億ドル。帳簿の値)は先で薄れ、RONIC = k 8.00%(基本 8.0% + quality +0.0%)+ 1/2 ×(ROE − k)= 11.3%(堀は普通:据え付け台数と規制に届けた方法に結びつく消耗品・保守(売上の 4 割強)は厚いが、機器そのものは競争的で、強い堀(2/3)とは見ない)。g は 4.0%(上限の 4% で止める。内訳の目安:市場の実質 年 1.5〜2.8% × シェアの横ばい × 価格 年 2.0%)。 正当化 PER = (1 − g ÷ RONIC) ÷ (k − g) = 16.2 倍 に対し、66% の 10.7 倍に置いた(消耗品・保守が 4 割で質は高いが、機器は競争的で製薬・化学の循環と中国の国産化に振れる、業種共通の物差しどおり)。時価総額 = 純利益 18.9 億ドル × 10.7 倍 = 202.2 億ドル。純利益は GAAP(株式報酬は費用)。

確率:中国の国産化と、ウォーターズ・サーモの再編で価格が下がり、核酸 CDMO も過剰になる展開。製薬の研究開発費が伸びない可能性もあり、22%。

悲観 10% 悲観:構造的に負ける(中国の国産化・核酸 CDMO の過剰・機器の値下げ・買収の失敗) 利益 10 億ドル · PER 11.4 倍 · 株価時価総額 40.00 ドル114 億ドル

構造的に負ける。中国の売上(1 割台半ば)が国産品に置き換わって半減し、核酸の受託製造は能力過剰で価格が崩れ、機器は値下げが続き、買収で増やしたのれんの一部を減損する。数量は実質で LDG 1.0%・CrossLab 0.5%・Applied Markets -0.5%、価格は +1.5%。売上は 75 億ドル(LDG 30 億ドル、CrossLab 32 億ドル、Applied Markets 13 億ドル)、GAAP の営業利益は 14.0 億ドル(18.6%)、純利益は 10.0 億ドル。GAAP の営業利益率は 18.6%、純利息は 2.2 億ドル。優良企業ではなく普通の分析機器会社として評価され、増分の ROE 12%・g 3% の構造的に負けた会社の式の値は 13.5 倍だが、この筋書きの ROE(8.7%)は k 8.0% をわずかに上回るだけで正当化 PER の上限は 13.0 倍のため、その 9 割弱の 11.4 倍(自己資本 115 億ドル、PBR 約 1.0 倍)に置く。

  • ライフサイエンス・診断市場(LDG・バイオケア含む):数量 26.0(数量=実質市場規模(2025 年価格の億ドル)× シェア)× 価格 116(価格指数(2025 年 = 100)。物価 3.5% より遅れて年 +2.5%)→ 売上 30 億ドル・営業利益 5 億ドル。市場 実質 年 +1.0%(2025 年の 420 億ドルから 464 億ドル)・シェア 5.6%(今 6.7%)・価格 年 +1.5%(指数 116)
  • CrossLab(消耗品・保守・ラボ運用):数量 27.8(数量=実質市場規模(2025 年価格の億ドル)× シェア)× 価格 116(価格指数(2025 年 = 100)。物価 3.5% より遅れて年 +2.5%)→ 売上 32 億ドル・営業利益 10 億ドル。市場 実質 年 +0.5%(2025 年の 330 億ドルから 347 億ドル)・シェア 8.0%(今 8.8%)・価格 年 +1.5%(指数 116)
  • Applied Markets(化学・食品・環境・材料):数量 10.9(数量=実質市場規模(2025 年価格の億ドル)× シェア)× 価格 116(価格指数(2025 年 = 100)。物価 3.5% より遅れて年 +2.5%)→ 売上 13 億ドル・営業利益 2 億ドル。市場 実質 年 -0.5%(2025 年の 130 億ドルから 124 億ドル)・シェア 8.8%(今 10.1%)・価格 年 +1.5%(指数 116)

倍率:利益ベースの正当化 PER(SCHEMA §1-1)。事業の ROE 8.7%(この筋書きの純利益 10.0 ÷ 自己資本 115 億ドル。帳簿の値)は先で薄れ、RONIC = k 8.00%(基本 8.0% + quality +0.0%)+ 1/2 ×(ROE − k)= 8.3%(堀は普通:据え付け台数と規制に届けた方法に結びつく消耗品・保守(売上の 4 割強)は厚いが、機器そのものは競争的で、強い堀(2/3)とは見ない)。g は 4.0%。 正当化 PER = (1 − g ÷ RONIC) ÷ (k − g) = 13.0 倍 に対し、88% の 11.4 倍に置いた(構造的に負けた会社:核酸の受託製造が失敗し、買収ののれんの一部を減損し、中国の国産化で機器のシェアを失う。ROE が k をわずかに上回る程度で、上限の 9 割弱に置く)。時価総額 = 純利益 10.0 億ドル × 11.4 倍 = 114.0 億ドル。純利益は GAAP(株式報酬は費用)。

確率:構造的に負けて優良ではなくなる展開。中国の売上が半減、核酸 CDMO の失敗、機器の値下げ、買収の減損が重なる。10%。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億ドル。

ライフサイエンス・診断市場(LDG・バイオケア含む)

製薬・バイオ向けの LC・LC/MS・細胞分析、病理診断(ダコ、バイオケア)、同伴診断、ゲノム試薬、核酸の受託製造(特殊 CDMO)。景気と製薬の研究開発費に連動し、成長が最も高い。

数量数量=実質市場規模(2025 年価格の億ドル)× シェア価格価格指数(2025 年 = 100)。物価 3.5% より遅れて年 +2.5%売上営業利益
今 2025/12 28.2 100 28 6
10 年後 中立 43.5 128 56 14

取り方:2025 年 10 月期の LDG の売上 27.26 億ドルに、2026 年 6 月に買ったバイオケア(売上 約 0.9 億ドル、営業利益率 約 22%)を足した pro forma 28.2 億ドル。市場は製薬・バイオ向けの分析機器(約 150 億ドル)+病理・同伴診断・ゲノム(約 180 億ドル)+核酸の受託製造(約 90 億ドル)の合計約 420 億ドル(担当の推定。出典なし)で、シェアは 6.7%。会計の営業利益率は 19.7%(バイオケアを足すと 19.9%)。価格は 2026 年の実績が約 2% なので、物価 3.5% より遅れて年 +2.5%(機器は競争で、消耗品・診断の試薬は契約で上げにくい)、残りを実質の数量とした。競合は LC・LC/MS がサーモフィッシャー・サイエンティフィック、ウォーターズ、サイエックス(ダナハー)、島津製作所、病理がロシュ・ライカ(ダナハー)、核酸の受託がニットー・アヴェシア・バッヘム・メルク KGaA。

CrossLab(消耗品・保守・ラボ運用)

カラム・ガス・バイアルなどの消耗品、保守契約、機器の修理、ラボ運用の代行。アジレント以外の機器にも売る。繰り返し売れる安定した部門で、利益率が最も高い。

数量数量=実質市場規模(2025 年価格の億ドル)× シェア価格価格指数(2025 年 = 100)。物価 3.5% より遅れて年 +2.5%売上営業利益
今 2025/12 29.1 100 29 9
10 年後 中立 37.5 128 48 17

取り方:2025 年 10 月期の売上 29.08 億ドル、セグメント営業利益率 32.5%。市場は分析ラボの消耗品・マルチベンダーの保守・ラボ運用で約 330 億ドル(推定。出典なし)、シェア 8.8%。2026 年 7 月期は +6%(自然増 +5%)、営業利益率は 34.3%。数量は据え付け台数と稼働に比例して実質年 +2.6%、価格は契約更改で年 +2.5%(消耗品の値上げは物価に届かない)。競合はサーモフィッシャー・サイエンティフィック、ウォーターズ、島津製作所と、機器メーカーに属さない保守専業・消耗品メーカー(メルク KGaA・ウォーターズの消耗品など)。

Applied Markets(化学・食品・環境・材料)

ガスクロマトグラフ・ICP-MS・分光器を化学・エネルギー・食品・環境(PFAS)・先端材料(半導体・AI)・法科学へ売る。景気と中国・欧州の化学産業に左右される。

数量数量=実質市場規模(2025 年価格の億ドル)× シェア価格価格指数(2025 年 = 100)。物価 3.5% より遅れて年 +2.5%売上営業利益
今 2025/12 13.1 100 13 3
10 年後 中立 15.4 128 20 5

取り方:2025 年 10 月期の売上 13.14 億ドル、セグメント営業利益率 22.9%(2026 年 7 月期は 24.9%)。市場は化学・エネルギー・食品・環境・材料向けの分析機器で約 130 億ドル(推定。出典なし)、シェア 10.1%。数量は PFAS 規制と先端材料で伸びる一方、化学・エネルギーは鈍く、実質年 +1.6%(10 年)。価格は競争が強く年 +2.5%。競合はサーモ、島津製作所、ブルカー、ウォーターズ(LC)。

リスクと懸念

製薬の研究開発と設備投資の循環

売上の 4 割台(推定)が製薬・バイオで、2023〜24 年のように在庫調整に入れば売上は 68 億ドルから 65 億ドルへ減った。2026 年は資金調達の回復(2026 年上半期に 600 億ドル)で戻っているが、金利が高いままで資金調達が止まれば、機器の発注が先送りされる。ただし消耗品・保守が 4 割あり、売上の落ち込みは機器だけにとどまる。

中国の国産化と米中の分断

中国は 1 割台半ば(推定)で、2026 年 7 月期は +9% と戻したが、通期の見通しは横ばいから 1 桁半ばに上げたばかり。政府調達の国産優先と、国産の LC・質量分析の台頭、関税・輸出規制が重なれば、機器と保守の両方が置き換えられる。製薬の CXO(受託研究)の 2 社と PFAS 検査の契約を取った勢いが続くかが分かれ目である。

核酸の受託製造(特殊 CDMO)の顧客集中

7 月期に +30% と伸びたが、10 月期は前年の反動と規制提出の時期で横ばいが見込まれる。顧客数が少なく、特定の薬の承認・売れ行きで受注が大きく動く。新ライン(Train C)は 2027 年春に稼働し 6〜8 四半期で満稼働の計画で、稼働率が上がらなければ減価償却と人件費だけが先行する。ニットー・アヴェシア・バッヘム・メルク KGaA が増設を進めれば価格も下がる。

競合の規模拡大(ウォーターズ・サーモ)

ウォーターズは 2026 年 2 月に BD のバイオサイエンス・診断事業を統合し、売上は 64 億ドル規模でアジレントの 75 億ドルに迫った。サーモフィッシャー・サイエンティフィックは分析機器・消耗品・受託研究(PPD)を束ねて顧客を囲い込む。LC・LC/MS の機器の価格競争が強まれば、2026 年の約 2% の値上げは続かない。

大学・政府の予算

2026 年 7 月期は -3%(中国の弱さと、政府の資金が国防に移った影響)。国立衛生研究所(NIH)の予算が恒常的に縮めば、LC/MS・ゲノム・細胞分析の売上が構造的に減る。売上に占める割合は 1 割弱とみられ、全体への影響は限られるが、サーモ・ダナハーなど競合の値引きの引き金になる。

買収の統合と資本配分

バイオケア(9.5 億ドル、売上の約 10 倍)の収益率が資本コスト(8.0%)を超えなければ価値は増えない。のれんは 50 億ドルで、ダナハーほどではないが、減損の可能性がある。純レバレッジが 1 倍と低く、余力があるぶん、次の買収が割高になるリスクがある。

倍率の縮み

今の PER 38 倍は過去 19 期の中央値(29.8 倍)を上回り、成熟後の倍率(利益ベースの正当化 PER の上限 17.4 倍、中立で置いたのは 13.9 倍)との差が大きい。事業が計画どおり進んでも、倍率が縮めば株価は伸びにくい。この会社は成長の質は高いが、倍率の縮みが最大の下振れ要因である。

今後の分かれ目

製薬の国内回帰が 2027 年の売上に変わり、受注残が積み上がったら
楽観・やや楽観の確率を上げる。10 年の確率を楽観側へ 5〜10 ポイント動かし、中立の自然増も 6% から 7% 近くへ上げる。
製薬の設備投資が止まり、機器の受注が 2 四半期続けて減ったら
在庫調整の再来とみて、やや悲観・悲観の確率を上げる。CrossLab の継続収入が支えるので、純利益は 1〜2 割減にとどまる。
核酸の受託製造の新ライン(Train C)が計画どおり 2027 年春に動き、予約済みの能力が売上になったら
LDG の自然増が 2 桁近くに上がり、中立の純利益が 3〜5% 増える。稼働が遅れれば減価償却だけが先行し、中立の営業利益率が 0.5 ポイント下がる。
中国の売上が 2 年続けて減り、国産品が製薬の購買に入ったら
売上の 1 割台半ばの半分が置き換わり、全社の自然増が 1 ポイント下がる。やや悲観の確率を 5 ポイント上げる。
ウォーターズ・サーモが LC の機器で値引きを強めたら
約 2% の価格上昇が止まり、中立の価格を年 +1.5% へ下げて見る。純利益が 5% 下がり、CrossLab の保守契約でも割引が出る。
大型の買収(10 億ドル超)を割高な倍率で続けたら
のれんと償却が増え、増分の ROE が下がるので倍率を 1〜2 倍下げて見る。自社株買いの優先が倍率を支える。
同伴診断の主力(キイトルーダ向け PD-L1 検査)が特許切れ(2028 年)で縮んだら
診断(LDG の一部)の売上が数%減るが、新しい薬の同伴診断(コンパニオン診断は 7 月期に +15% 近く)で補えるかが分かれ目になる。

見ておくもの

  • 部門別の自然増(LDG・CrossLab・Applied Markets)と製薬・診断・化学・大学政府・中国の地域別の伸び
  • 製薬の国内回帰の受注(注文を出した上位 10 社の数と受注残)
  • 核酸の受託製造の売上(Train C の稼働率)と顧客の集中度
  • GAAP と非 GAAP の営業利益率の改善幅(年 50〜100bp の目標)、価格の上昇(年約 2%)
  • 純有利子負債・自社株買い・買収(バイオケアの統合)
  • NIH の予算と米中の関税・輸出規制
  • ウォーターズ(BD 統合後)・サーモの LC・LC/MS の受注とシェア

倍率と資本コストの決め方

今の PER 38 倍・時価総額約 488 億ドルを見る前に、LDG・CrossLab・Applied Markets の市場(実質の伸び)× シェア × 価格指数で 10 年後の売上と営業利益を積み、償却・事業整理(−3 億ドル)と利息・税率 15% を引いてから倍率を決めた。倍率は利益ベースの正当化 PER(RONIC = k + 1/2 ×(ROE − k)、g 4%=市場の実質約 2% × シェア横ばい × 価格 年 +2.5% を上限で止める)の 7.5〜9 割(10 年の中立は上限 17.4 倍の 8 割で 13.9 倍)。k は 8.0%(quality 0)。ROE は帳簿の値。業界ノートの倍率や今の PER には寄せていない。悲観は ROE が k をわずかに超える程度なので上限の 9 割弱に置いた。結果は今の PER 38 倍の 3 分の 1 ほどで、割り引くと今の約 5 割。最後に今の値段と比べた。

資本コスト 8.0% = 無リスク金利 5% + β 1.16 × 5%。基本 8.0% に quality 0 を足して 8.0%。消耗品・保守が売上の 4 割強で景気に左右されにくい一方、機器は製薬・化学の設備投資で振れる。純有利子負債は時価総額の 4% で借金の上乗せは無い。個別のリスク(核酸の受託製造の顧客集中・中国・買収の統合)は k に足さず、悲観の確率とひどさで表した。存続は危うくないので上乗せ 0。

同じ業種(ヘルスケア)の AI 分析

割安 ユニバーサル・ヘルス・サービシズUHS 病院と精神科病院を併せ持ち、メディケイドの補助と無保険の増加に利益が左右される会社。利益ベースの正当化 PER の 8 割の倍率でも、バリュー投資の観点で今の値段をはっきり割安と見る 本質価値との差 +81.6% · 10 年 割安(年 +13.1%) やや割安 インシュレットPODD チューブのないインスリンポンプで先頭に立つ高成長の機器会社。利益ベースの倍率でも、10 年で測った価値は今の時価総額を 3 割上回り割安 本質価値との差 +25.8% · 10 年 やや割安(年 +9.8%) やや割安 シグナ・グループCI 薬剤給付管理は移行期で利益が伸びないが、専門薬と法人保険が伸びる。資本コスト 8.5% の下でも、利益ベースの正当化 PER は今の時価総額を 3 割ほど上回る 本質価値との差 +25.8% · 10 年 やや割安(年 +9.5%) やや割安 バクスター インターナショナルBAX 輸液と病院機器の老舗。ポンプの出荷停止とヒルロムで稼ぐ力が落ちた。堀が薄いと見て測っても、10 年の価値は今の時価総額を上回る 本質価値との差 +25.4% · 10 年 やや割安(年 +9.3%) やや割安 HCA ヘルスケアHCA 米国最大の営利病院は、保険の無保険化という逆風の中でも 15% 台の利益率を保つ。quality で借金の重さを資本コストに入れても、今の値段はやや割安 本質価値との差 +23.3% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 ゾエティスZTS 皮膚薬の競合と OA 薬の安全性で崩れた利益がどこで底を打つかが全て。利益ベースの正当化 PER(k 8.0%)で測っても今の値段を 2 割ほど上回るが、尾は深い 本質価値との差 +18.7% · 10 年 やや割安(年 +8.4%) やや割安 ソルベンタム・コーポレーションSOLV 3M から分かれた創傷・感染予防・歯科・病院ソフトの会社。GAAP の利益は分離費用と訴訟で薄いが、費用が消えれば利益は 5 倍になる 本質価値との差 +10.1% · 10 年 やや割安(年 +8.0%) 適正 GEヘルスケア・テクノロジーズGEHC 画像診断・超音波・造影剤で稼ぐ医療機器大手。中国と関税・患者ケアの不調で利益率は低いが受注残は厚く、10 年で測った価値は今の時価総額をやや上回る 本質価値との差 +9.2% · 10 年 適正(年 +8.1%) 適正 アボット・ラボラトリーズABT リブレ・心血管・診断で稼ぐ優良な医療機器の複合体。10 年で測った価値は今の時価総額とほぼ同じで、筆者の判定は適正 本質価値との差 +7.3% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 ラボコープ・ホールディングスLH 臨床検査の大手。買収は資本コスト並みで価値をほぼ増やさず公的料金の重しもあるが、利益ベースの正当化 PER の 8 割で測ると本質価値は今とほぼ同じで適正 本質価値との差 +1.4% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 ヴィアトリスVTRS 特許切れブランドと後発薬で稼ぐ重い借金の会社。償却が減っても、利益ベースの正当化 PER(k 9.5%)で測ると今の値段はほぼ適正。工場の問題と価格の下落が尾を重くする 本質価値との差 +1.4% · 10 年 適正(年 +7.1%) 適正 マケッソンMCK 卸 3 社の首位で堀は厚く、腫瘍と処方技術が利益を伸ばす。利益ベースの倍率でも適正。ただし CVS 依存と直販の圧力が重しになる 本質価値との差 −0.5% · 10 年 適正(年 +6.7%) 適正 クエスト・ダイアグノスティックスDGX 医師・病院・消費者の 3 方向に検体が増える米国 2 強の検査会社。資本コスト 7.5% と利益ベースの正当化 PER の 8 割の倍率で、バリュー投資の観点では今の値段をほぼ適正と見る 本質価値との差 −2.5% · 10 年 適正(年 +5.9%) 適正 CVSヘルスCVS 保険・PBM・薬局を束ねる複合企業は 2026 年に谷を抜けつつあり、保険の利益率が 5% 前後へ戻っても、利益ベースの倍率(k 9.5%)では本質価値は今の時価総額とほぼ並ぶ 本質価値との差 −3.2% · 10 年 適正(年 +7.1%) 適正 リジェネロン・ファーマシューティカルズREGN デュピクセントの利益分配とアイリーア HD を稼ぎ頭に、純現金も厚い。デュピクセントの特許切れと新薬の打率を厚く見ても、利益ベースの倍率(k 8.0%)に抑えると今の値段はほぼ適正 本質価値との差 −3.3% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 センコラCOR 卸 3 社の 2 番手。専門薬と腫瘍・網膜の診療網で利益を伸ばすが、売上の 25% を占めるウォルグリーン依存が重い。利益ベースの倍率では適正 本質価値との差 −5.8% · 10 年 適正(年 +6.1%) 適正 カーディナルヘルスCAH 卸 3 社の 3 番手。専門薬・診療網・在宅で利益が伸びるが、売上の 28% を占める CVS 依存と後発薬の好調の剥落が重い。利益ベースの正当化 PER の式で測ると適正 本質価値との差 −9.9% · 10 年 適正(年 +5.6%) やや割高 レスメドRMD GLP-1 の影響は患者数より競合の復帰と価格が重い。世界首位の睡眠時無呼吸機器で、利益ベースの倍率では今の値段はほぼ適正 本質価値との差 −10.4% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 エレバンス・ヘルスELV 全米最大級のブルークロス系保険とケアロンを持つ。2026 年は医療費高騰の谷。利益率が戻る中立でも、利益ベースの正当化 PER(k 8.5%)では今の時価総額とほぼ並ぶ 本質価値との差 −10.6% · 10 年 やや割高(年 +5.8%) やや割高 ユナイテッドヘルス・グループUNH 医療保険の巨人。2025 年の谷を越えつつあり、利益率が 4〜5% 台へ戻っても、利益ベースの倍率(k 8.5%)では今の値段は本質価値とほぼ並ぶ 本質価値との差 −13.4% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 アムジェンAMGN 成長 6 本柱が骨粗しょう症薬・関節炎薬の落ち込みを埋める途上の優良バイオ。肥満薬マリタイドは賭けで、借金 573 億ドルを抱えるが、利益ベースの正当化 PER の 7.5 割で測ると今の値段はやや割高 本質価値との差 −13.8% · 10 年 やや割高(年 +5.0%) やや割高 ダヴィータDVA 腎臓透析で米国最大。利益の大半を稼ぐ民間保険の患者と重い借金が分かれ目で、式と筋書きの結果はやや割高。バリュー投資の観点では堀は強いが価格を決める力は弱い 本質価値との差 −13.8% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 ステリスSTE 病院の滅菌・感染予防と、医療機器メーカーの受託滅菌で稼ぐ、更新と消耗で積み上がる収入の厚い優良な会社。規制の揺り戻しと在庫調整を織り込むと、利益ベースの倍率では今の値段が先に行きすぎ、本質価値は今の時価総額を約 14% 下回る 本質価値との差 −17.6% · 10 年 やや割高(年 +4.5%) やや割高 バーテックス・ファーマシューティカルズVRTX 嚢胞性線維症で 9 割超を握る堅い独占と厚い現金が強みで、利益ベースの倍率(k 7.5%・正当化 PER の 8 割前後)に抑えると、新薬群の成否を厚く見ても今の値段はやや割高 本質価値との差 −18.3% · 10 年 やや割高(年 +4.5%) やや割高 アイデックス・ラボラトリーズIDXX 獣医向け診断で世界首位級。検査の継続収入という強い堀があるが、今の値段は先取りしすぎで、10 年で測った価値は今の時価総額の約 8 割 本質価値との差 −19.5% · 10 年 やや割高(年 +4.3%) やや割高 ベクトン・ディッキンソンBDX 針・注射器・ポンプを持つ「医療の水道管」。バイオと診断を分離して身軽になった。10 年で測った価値は今の時価総額をやや下回り、筆者の判定はやや割高 本質価値との差 −20.0% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) やや割高 クーパーCOO コンタクトレンズと女性医療の 2 本柱。在庫調整・訴訟・物言う株主で揺れ、資本の効率は低い。利益ベースの正当化 PER で測ると、今の値段はやや割高 本質価値との差 −21.1% · 10 年 やや割高(年 +3.7%) やや割高 メドトロニックMDT 心臓の機器(PFA)・脊椎・外科ロボットで稼ぐ総合医療機器の最大手。糖尿病を切り離して身軽になり、PFA の伸びで利益が積み上がる局面にある 本質価値との差 −21.3% · 10 年 やや割高(年 +3.9%) やや割高 ヒューマナHUM 高齢者向け民間保険の最大手級。2026 年は利益が消える谷だが、星評価の急回復で 2028 年に利益率が戻る道が開けた。ただし価格は政府が握り、利益ベースの倍率(k 9.5%)では今の値段はやや割高 本質価値との差 −23.3% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 ブリストル・マイヤーズ スクイブBMY エリキュースとオプジーボの 2028 年の特許切れで売上の 6 割近くが崩れるが、成長品と新薬で埋めきれば本質価値は今の値段を上回るが、確率で重ねると(利益ベースの正当化 PER の 7 割で測って)やや割高 本質価値との差 −25.9% · 10 年 やや割高(年 +3.5%) やや割高 ファイザーPFE 配当の厚い巨大製薬だが、2027〜2028 年に主力の特許が切れ、肥満薬と腫瘍の新薬で穴を埋め切れるかが焦点。利益ベースの正当化 PER の 9 割で測っても、今の値段はやや割高 本質価値との差 −26.8% · 10 年 やや割高(年 +3.0%) やや割高 ボストン・サイエンティフィックBSX 電気生理とウォッチマンで伸びた医療機器の優等生。2026 年は 2 度の下方修正で株価が半減した。10 年で測った価値は今の時価総額を下回り、判定はやや割高 本質価値との差 −28.3% · 10 年 やや割高(年 +3.6%) 割高 ギリアド・サイエンシズGILD HIV 治療・予防を握る安定した現金創出企業。ビクタルビの特許切れは 2036 年まで先送りされたが、薬価政策と買収費用を厚く見ても、利益ベースの正当化 PER の 7.5 割で測ると今の値段は割高 本質価値との差 −30.9% · 10 年 割高(年 +2.6%) 割高 ストライカーSYK 整形外科のロボット(Mako)と外傷・四肢で稼ぎ、手術室の機器・血管・神経へ広げる医療機器の大手。サイバー攻撃の傷は癒えつつあるが、堀の厚さは変わらない 本質価値との差 −33.4% · 10 年 割高(年 +2.6%) 割高 ジンマー・バイオメット・ホールディングスZBH 膝・股の人工関節で世界最大級の整形外科大手。価格の下落と Mako へのシェア流出の中、ロボット ROSA の巻き返しが分かれ目。本質価値は今の値段に対して「割高」 本質価値との差 −35.7% · 10 年 割高(年 +2.3%) 割高 デクスコムDXCM 連続血糖測定で稼ぐ高成長の機器会社。利用者は増えるが、1 人あたり収入の下落とアボットとの競争を織り込んだ利益ベースの倍率では、今の値段は本質価値を大きく上回る 本質価値との差 −36.5% · 10 年 割高(年 +2.6%) 割高 センティーンCNC メディケイド最大手・ACA 最大手の民間保険。2025 年の谷から 2026 年は回復したが、利益の戻りは州の料率と補助金という他人の財布に左右され、利益ベースの倍率(k 9.0%)では今の値段は割高 本質価値との差 −36.5% · 10 年 割高(年 +2.8%) 割高 メトラー・トレド・インターナショナルMTD 精密計量・分析・検査の消耗しない需要で稼ぐ質の高い会社。事業の見通しは堅いが、今の PER 38 倍は利益ベースの正当化 PER(成熟後の上限 22.5 倍、置くのは 18 倍)を大きく上回り、割高と出る 本質価値との差 −38.5% · 10 年 割高(年 +1.5%) 割高 エドワーズライフサイエンスEW TAVR で首位、純現金を持つ心臓弁の専業。質は高いが、利益ベースの倍率では今の値段が高く、本質価値は今の時価総額の約 6 割 本質価値との差 −41.7% · 10 年 割高(年 +1.4%) 割高 イーライリリーLLY 肥満薬で世界最強の成長企業。利益の過半が 1 つの薬効群と米国の価格政策に乗り、利益ベースの正当化 PER の 8 割で測ると、今の値段は割高 本質価値との差 −42.0% · 10 年 割高(年 +1.1%) 割高 ウォーターズWAT 分析機器の消耗品と診断の繰り返し収入を持つ質の高い会社へ統合が済んだ。事業の質は高いが、利益ベースの成熟後の PER は 12 倍で今の約 30 倍の半分にも届かず、割高と出る 本質価値との差 −42.2% · 10 年 割高(年 +1.1%) 割高 メルクMRK キイトルーダ依存の穴を新薬と買収で埋めに行く世界最大級の製薬。2028 年の特許切れ後の再成長に確度は持てないが、利益ベースの正当化 PER の 7 割で測ると今の値段は割高 本質価値との差 −42.2% · 10 年 割高(年 +0.6%) 割高 アッヴィABBV 免疫の二本柱で成長は続くが、2033 年のスキリージの特許切れと薬価政策が先にある。利益ベースの正当化 PER の 7.5 割で測ると、今の値段は割高 本質価値との差 −42.3% · 10 年 割高(年 +1.0%) 割高 IQVIAホールディングスIQV 世界の医療データと臨床試験を握るが、純負債が重い。今の GAAP の PER 約 33 倍は利益ベースの正当化 PER(成熟後の上限 15.9 倍、置くのは 13 倍)を上回り、割高と出る 本質価値との差 −42.5% · 10 年 割高(年 +1.6%) 割高 ジョンソン・エンド・ジョンソンJNJ 腫瘍と免疫の新薬が特許切れを補い質は高いが、利益ベースの正当化 PER の 8 割で測ると、今の値段は割高 本質価値との差 −42.6% · 10 年 割高(年 +0.6%) 割高 ヘンリー・シャインHSIC 歯科・医科の流通に自社ブランドと技術を重ねる会社。流通は価格を決める力が弱く、DSO・ネット通販・KKR や活動家株主の圧力の中で費用削減と構成の改善を進める。利益ベースの倍率では割高 本質価値との差 −43.6% · 10 年 割高(年 +1.3%) 割高 サーモフィッシャー・サイエンティフィックTMO 研究・製造・臨床試験のインフラを握る堅い会社だが、今の PER 39 倍は利益ベースの正当化 PER(上限 17 倍)の 2 倍近くで、割高と出る 本質価値との差 −45.3% · 10 年 割高(年 +0.5%) 割高 バイオジェンBIIB MS の稼ぎが縮む中で、成長製品と開発品が補えるかが全て。利益ベースの倍率では本質価値が今の値段の約 6 割で、割高。楽観の尾が重い 本質価値との差 −46.7% · 10 年 割高(年 +1.2%) 割高 ダナハーDHR バイオプロセスの回復と診断の再編を抱えた堅い会社。今の PER 45 倍は利益ベースの正当化 PER(成熟後の上限 16 倍、置くのは 13 倍)を大きく上回り、割高と出る 本質価値との差 −46.9% · 10 年 割高(年 0.0%) 割高 アライン・テクノロジーALGN 透明な歯列矯正装置の世界首位。症例は増えるが値段が上がらず、安い競合が堀を削る。利益ベースの正当化 PER で測ると、今の値段は割高 本質価値との差 −47.6% · 10 年 割高(年 +1.4%) 割高 インテュイティブ・サージカルISRG 手術ロボットのほぼ独占と消耗品の積み上げで稼ぐ優良企業。ただ今の値段は、独占が続く前提でも高すぎる水準にある 本質価値との差 −48.2% · 10 年 割高(年 +0.6%) 割高 インサイトINCY ジャカフィ(米国売上の約 6 割)が 2028 年末に特許切れ。新薬群が穴をどこまで埋めるかが全てで、利益ベースの倍率では本質価値が今の値段の約 5 割で、割高 本質価値との差 −50.1% · 10 年 割高(年 +0.5%) 割高 ウエスト ファーマシューティカル サービシズWST 注射剤のゴム栓で世界の約 7 割を握る質の高い会社。GLP-1 の山と今の PER 57 倍が重く、利益ベースの成熟後の PER は 16 倍前後で、大きく割高と出る 本質価値との差 −53.4% · 10 年 割高(年 −1.3%) 割高 チャールズリバー・ラボラトリーズ・インターナショナルCRL 動物試験と創薬の受託で最大手。底は打ったが GAAP の利益が薄く、今の時価総額 143 億ドルは本質価値の約 2.6 倍と出る 本質価値との差 −66.0% · 10 年 割高(年 −3.5%) 割高 リビティRVTY 新生児スクリーニングと免疫診断が伸び、研究向けは足踏み。ただ GAAP の利益が薄く、利益ベースの値は今の時価総額 170 億ドルを大きく下回る(割高) 本質価値との差 −66.4% · 10 年 割高(年 −4.3%) 割高 バイオテクネTECH 研究用試薬で稼ぐ高採算の会社だが、GAAP の純利益で式を当てると今の時価総額は本質価値の約 3 倍。メルク KGaA の買収提案も単体の価値を大きく上回る 本質価値との差 −68.4% · 10 年 割高(年 −4.5%) 割高 モデルナMRNA コロナの落ち込みと赤字が続く中で、インテスメランの成功が価値の大半を決める。利益ベースの倍率で測っても、今の値段は期待を先取りしすぎで割高 本質価値との差 −81.2% · 10 年 割高(年 −7.9%) 割高 ヴィーヴァ・システムズVEEV 臨床・薬事の記録の堀は本物だが、営業系の席は AI に削られ、57 倍の PER が剥がれると割高(-80%) 本質価値との差 −81.2% · 10 年 割高(年 −9.7%)

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読んだ資料

  1. Agilent 2025 年 10 月期 第 4 四半期・通期決算(セグメント・GAAP・2026 年見通し)
  2. Agilent 2026 年 7 月期 第 3 四半期決算(セグメント・貸借対照表・還元・通期見通し)
  3. Agilent 第 3 四半期決算説明会の要点(製薬 +12%・中国 +9%・国内回帰・価格・CDMO)
  4. Agilent による Biocare Medical の買収完了(9.5 億ドル、2026 年 6 月)
  5. Agilent 投資家説明会の長期目標(Bernstein の要約)
  6. Waters による BD の事業統合の完了(2026 年 2 月)
  7. Agilent の時価総額(2026-10-16 の終値と株数)

分析日 2026-10-16