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エレバンス・ヘルス ELV

全米最大級のブルークロス系保険とケアロンを持つ。2026 年は医療費高騰の谷。利益率が戻る中立でも、利益ベースの正当化 PER(k 8.5%)では今の時価総額とほぼ並ぶ

やや割高
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)398.29 ドル864 億ドル10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)445.3 ドル966 億ドル差 −10.6%
10 年後から見ると やや割高 価値 398.29 ドル864 億ドル · 差 −10.6% · 期待の年率 +5.8%
期待の年率リターン(10 年)+5.8%資本コスト比 −2.7 pt
推定の資本コスト8.5%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3.5%・10 年国債 5%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 8.5% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

エレバンス・ヘルスは、全米 14 州でブルークロス・ブルーシールドの名で保険を売る大手で、加入者は 4,495 万人(2026 年 6 月末)。うちリスクを負うのは約 1,500 万人(商業 473 万・メディケア・アドバンテージ 190 万・メディケイド 836 万)で、残りの 2,750 万人は雇用主の管理を請け負う手数料型である。これに薬剤給付管理(PBM)のケアロンRx と、医療サービスのケアロンサービスが加わり、2026 年の売上は約 2,000 億ドル、営業利益は約 66 億ドル、純利益は約 44 億ドルの見通し(会社の GAAP 1 株利益の見通しに株数を掛けて割り戻した値)。2025 年の営業利益 81 億ドル(利益率 4.1%)から 2 年続けて落ちている。

谷の原因は、メディケイドとメディケア・アドバンテージの医療費が料率を上回って伸びたことで、2026 年 4〜6 月の医療費率は 89.7%(前年より 0.8 ポイント悪化)。会社はメディケイドの 2026 年の営業利益率を約 -1.75% とし、これを谷と呼び、今後 12〜18 か月で不採算の州から追加で撤退する。2027 年は調整後 1 株利益を 12% 以上伸ばす目標を維持するが、医療費管理・会員体験・ケアロンへの単発の投資が来年の伸びを抑えうる。

10 年後も事業は存在し、ブルークロスの看板・14 州の地域の規模・ケアロンという保険の外の稼ぎ口は堀になる。一方、PBM 改革・メディケイドの縮小・公的保険の支払い抑制・単一支払者の議論が構造リスクで、これは資本コストでなく確率で表した。倍率は利益ベースの正当化 PER の 7〜10 割に置いた(moat は normal)。10 年の中立は、正当化 PER 15.0 倍(k 8.5%、g 4%)の 8 割の 12.1 倍。今の GAAP の PER は 16 倍で、この水準を上回る。確率で重ねた総合は、今の時価総額より約 6% 下。結論は「適正」。純負債は時価総額の約 25% で重くはないが、利益率が 1 ポイント動くと利益は 3〜4 割動く事業であり、確信度は中に留める。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、まず 10 年後にこの事業が存在するかを問う。答えは存在する。高齢化と医療費の増加で需要は伸び、ブルークロスの看板は地域で強い。ただし、保険の利益は保険料と医療費の差の数ポイントにすぎず、政府(メディケア・メディケイド)が価格を握る部分が大きく、堀は「規模と地域」であって「価格を決める力」ではない。ここが、利益率が高く料金を上げられる事業との違いである。

オーナー利益で見ると、2026 年の GAAP 純利益は約 44 億ドルの見通しで、2025 年の 57 億ドル、2024 年の 60 億ドルから谷にある。保険の資本は法定の資本比率で縛られ、利益のうち再投資に要る分は多く、株主に残るのは純利益の 7〜8 割(配当と自社株買い)。純負債は時価総額の約 25%、有形自己資本は薄く、利益率が薄い事業での借金は慎重に見る。

安全域を測る。正当化 PER は 15.0 倍(g 4%、k 8.5%、moat は normal)。10 年の中立は正当化 PER の 8 割の 12.1 倍に置いた。今の PER 16 倍はこれより高く、安全域は薄い。確率で重ねた総合は、今の時価総額より約 6% 下。結論は「適正」。安全域は、保険事業の持続性と看板・規模にあり、中立でも今の時価総額と並ぶ価値が出る。ただし規制(公的保険の支払い・PBM・単一支払者)は予測できないので、確信度は中に留める。

何で稼ぐ会社か

ヘルスベネフィット(保険)は、リスク型の加入者から保険料を受け取って医療費を払う。リスク型は商業(雇用主・個人)473 万人(うち ACA 個人向けが 132 万人)、メディケア・アドバンテージ(高齢者の民間版公的保険)190 万人、メディケイド(低所得者向け)836 万人。さらに管理手数料型が 2,751 万人(雇用主の自家保険の管理)で、ブルークロスの他州の加入者が使うネットワークの利用(BlueCard)が 658 万人。商業は毎年の料率改定、メディケア・アドバンテージは政府が毎春決める支払い額、メディケイドは州が決める料率で価格が決まる。売上は 2026 年に約 1,700 億ドル(部門間の取引を含む)、営業利益は約 48 億ドル。

ケアロンRx は雇用主・保険者に代わって薬局網・薬価交渉・調剤を取り仕切る PBM で、2026 年の売上は約 450 億ドル、営業利益は約 23 億ドル(利益率 5% 前後)。かつての外部委託から自前に切り替えたもので、グループの保険加入者の処方が主な顧客。利益は、手数料型への移行(リベートの切り離し)と、雇用主の離反に左右される。

ケアロンサービスは、医療管理・行動医療・在宅ケア・専門医療の調整(CareBridge の買収を含む)で、リスクを負う形の契約も増えている。売上は約 315 億ドル、営業利益は約 17 億ドル。保険の医療費を下げる手段であり、同時にグループ外にも売る成長部門である。3 部門の売上の合計は部門間の取引の分だけ連結(約 2,000 億ドル)より大きい。

優良さと弱いところ

堀は 3 つある。第 1 はブルークロス・ブルーシールドの商標と 14 州での規模で、地域の病院・医師との交渉力(同じ地域の保険者より割安に診療を買える)が価格を支える。第 2 は雇用主の自家保険の管理(2,750 万人)という、資本を使わずに手数料が入る事業で、景気や医療費の変動に比較的強い。第 3 は保険とケアロン(PBM と医療サービス)の組み合わせで、医療費を下げる手段を自前で持つ。

しかし直近の経営の質には疑問が残る。2024 年から 2026 年にかけて、メディケイドの加入者の健康状態の悪化(資格見直しで残った人ほど重い)、メディケア・アドバンテージの医療費、特殊薬と行動医療の利用増を料率に織り込み切れず、営業利益率が 6% 台(2021 年)から 4.1%(2025 年)、2026 年は 3% 台前半へ下がった。会社は料率の見直しと撤退で応じているが、読み違いが 3 年続いたことは優良さを割り引く材料である。

弱点は 4 つ。メディケイドの収益性が州の料率次第で、自社が決められないこと。PBM の利益が規制で削られること。医療費率が 1 ポイント動くと保険の利益が 2〜3 割動くという薄利の構造。のれんと買収の無形資産が大きく、有形自己資本は薄いこと。優良さは「規模と地域の看板」にあって「価格を決める力」ではない。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

米国の医療費は年 5.8% で伸び、GDP 比は 2023 年の 17.6% から 2033 年に 20.3% へ上がる見通しで、需要の量は確かである。ただし保険者の利益は「医療費の伸び」と「保険料の改定」の差で決まり、2024〜2026 年は高齢者の手術・在宅・専門薬・行動医療の利用が想定を超えて、ユナイテッドヘルス・グループ、センティーン、ヒューマナ、CVSヘルスが一斉に利益を落とした。エレバンスはメディケイドの加入者が 2026 年に減り、ACA の補助拡大の失効で個人の加入者も減っている(6 月末に前期比 47 万人減)。2027 年のメディケア・アドバンテージの支払いは最終で 2.48% の引き上げに、リスク調整の見直し分を足して実質約 5% の追加になる。

PBM は 3 社寡占(エバーノース、ケアマーク、オプタム・アールエックス。処方の約 8 割)で、エレバンスのケアロンRx はそれに次ぐ新興だが、規模の小ささは交渉力で不利になる。雇用主の離反(利用雇用主が 63.4% から 54.3% へ)、2026 年の包括法による PBM 改革(リベートの切り離しは 2028 年 8 月以降)で、PBM の利益は 3 割ほど下がる前提を業界ノートが置いている。ケアロンRx は新興で 1 件あたりの利益が薄く、この圧力の一部を成長で打ち消す。

業界ノートの前提(営業利益率が 2028 年に 4〜4.5% へ戻る)に対し、エレバンスは 2025 年の 4.1% から 2026 年に落ちたあと、料率改定で戻る形を置く。中立では連結の営業利益率を 3 年後に約 4.3%、10 年後に約 4.4%(保険 3.8%・ケアロン 4〜5%)とし、過去の 5% には戻さない。

資本政策と M&A

還元は配当(年約 15 億ドル)と自社株買い(2025 年 26 億ドル、2026 年上半期 13.6 億ドル、残りの枠約 53 億ドル)が中心で、株数は年 2〜3% 減ってきた。2026 年は営業の現金収入 60 億ドル以上の見通しで、負債(307 億ドル)は現金(102 億ドル)を引いて 205 億ドル。純負債は時価総額の約 25%(2025 年末 232 億ドル)で、借金の上乗せ(debt)は要らない(EBITDA の 2 倍前後)。借り換えで利払いが 10 年で 4 億ドルほど増える。

M&A は、ブルークロス系の買収(2004 年のウェルポイントとの合併)、ケアロン(PBM と医療サービス)への統合、2025 年の CareBridge(在宅ケア)などで、保険の外を厚くしてきた。大型の保険同士の合併は規制で難しく、買われる側になる可能性も時価総額 900 億ドル規模では低い。今後はケアロンの買収と、不採算のメディケイドの市場からの撤退(DC は決定、さらに 12〜18 か月で追加)が中心になる。

分かれ目は、保険の利益で稼いだお金を自社株買いとケアロンの買収のどちらに回すか、2026 年の単発の投資がいつ利益に変わるか、の 2 点である。人についての事実は、社長兼 CEO のゲイル・ボードローが決算説明で追加撤退を述べたことのみで、出典は notes に残した。 なお、決算期末後に実行済みの自社株買い 13.6 億ドル(10-Q・2026 年 1〜6 月)は、今の株数(時価総額)に反映済みなので、10 年の還元(payout_oku)からは除いてある。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

2026 年は谷であり、会社自身が谷と呼ぶ。メディケイドの営業利益率は約 -1.75% だが、州は医療費の実績を見て料率を上げ(年に 1 回、半年遅れで改定)、会社は不採算の州から撤退する。2026 年 4〜6 月に会社は通期見通しを引き上げ、2027 年は調整後 1 株利益を 12% 以上伸ばす目標を維持した。2027 年のメディケア・アドバンテージの支払いは実質約 5% の引き上げで、料率が医療費に追いつく。

保険の外では、ケアロンRx と ケアロンサービスの営業利益が 2026 年上半期で 20 億ドルあり、グループの営業利益の半分を担う。CareBridge など在宅・行動医療の買収が実り、会社の外にも売れる。ブルークロスの地域独占と 2,750 万人の管理手数料型の安定した手数料があり、医療費の読み違いの影響を受けにくい。

純負債は時価総額の約 25% で、自社株買いの余力も残る。利益率が 3.8% から 4.5% へ戻るだけで純利益は 1.5 倍に近づく。10 年後は、過去の平常(営業利益率 5% 台)に近づくだけで時価総額は今の 4〜5 倍になりうる。

慎重な見方

回復の質が低い。医療費率は 2026 年 4〜6 月も 89.7% と前年より悪化し、利益は会社が積み上げた「非経常の利益」で下支えされている。通期見通しの引き上げも、非経常の利益で医療費管理・会員体験・ケアロンへの単発の投資を賄う形で、来年の利益の伸びを自ら抑える可能性を会社が認めている。

メディケイドは州が料率を決め、自社が上げられない。撤退すれば加入者と売上が減り、固定費の負担が残る。メディケア・アドバンテージは星評価と支払いの抑制が続き、ACA の補助拡大の失効で個人の加入者も減る。PBM(ケアロンRx)は手数料型への移行と雇用主の離反で利益が削られる上、新興として規模で不利。ユナイテッドヘルス・グループ、センティーン、ヒューマナ、CVSヘルスが同時に利益を落としたことは、これが一社の失敗でなく業界の構造的な医療費の上昇であることを示す。

さらに、公的保険の支払いの凍結や単一支払者・直接払いの議論が政治で再燃すれば、保険者の役割そのものが縮む。医療費率が 1 ポイント動くと保険の利益が 2〜3 割動く薄利の事業で、3 年連続で読み違えた経営の予測力を信じる根拠は弱い。

どちらに重みを置いたか

2026 年が谷であることは会社の見通しと業界の数字が支えるので、回復は定着しやすい。ただし利益率の戻りの高さと規制(メディケイドの料率、PBM、公的保険の支払い)は慎重に見る。単一支払者・支払い凍結・PBM 解体の可能性を重く見て、悲観を 16%(楽観 8%・やや楽観 18%・中立 32%・やや悲観 26%)とした。規制は資本コストに足さず、この確率の寄せ方で表す。倍率は正当化 PER の 7〜10 割に置いた。10 年の中立は、正当化 PER 15.0 倍(k 8.5%)の 8 割の 12.1 倍。今の PER に寄せていない。確率で重ねた総合は、今の時価総額より約 6% 下。結論は「適正」。

10 年後の 5 つの筋書き(2036/12 期)

確率で加重した株価時価総額 555.72 ドル1,206 億ドル(+ 配当配当と自社株買いの合計 229.32 ドル498 億ドル)。 今の値に割り戻すと 398.29 ドル864 億ドル、今との差 −10.6%、 期待の年率 +5.8%(資本コスト 8.5%)→ やや割高

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 8% 1,062 ドル2,305 億ドル 366.08 ドル794 億ドル +220.7% +12.4% 114.26 ドル248 億ドル
やや楽観 18% 870.97 ドル1,890 億ドル 325.53 ドル706 億ドル +168.7% +10.4% 215.37 ドル467 億ドル
中立 32% 638.62 ドル1,386 億ドル 266.08 ドル577 億ドル +103.2% +7.3% 289.50 ドル628 億ドル
やや悲観 26% 349.54 ドル759 億ドル 172.53 ドル374 億ドル +17.2% +1.6% 135.74 ドル295 億ドル
悲観 16% 117.10 ドル254 億ドル 71.43 ドル155 億ドル −57.7% −8.2% 30.16 ドル65 億ドル
加重平均100% 555.72 ドル1,206 億ドル229.32 ドル498 億ドル +76.3% +5.8% 785.03 ドル1,704 億ドル

今の株価時価総額 445.28 ドル966 億ドル(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 8.5% を下回るほど割高。

楽観 8% 楽観:統合モデルと医療サービスが利益を 3.5 倍にする 利益 157 億ドル · PER 14.7 倍 · 株価時価総額 1,062 ドル2,305 億ドル

2036 年、リスク型の加入者は 1,650 万人(メディケア・アドバンテージの高齢化の追い風と、メディケイドの再取り込み)、1 人あたり収入は 1.74 倍(年 +5.7%)で、保険の営業利益率は 4.5%(過去の平常 5% 台より下)。ケアロンRx は件数 4.6 億件、ケアロンサービスは対象 5,300 万人で価格は 2.0 倍(リスクを負う医療サービスの比率が上がる)、利益率 6.0%。連結の営業利益は 211 億ドル、純利益 157 億ドル。成長が終わった後は ROE と g 3.75% の式どおりで評価される。倍率は 正当化 PER 16.3 倍の 9 割、14.7 倍に置く。利益の質が高く、伸びも一番続く筋書き。

  • ヘルスベネフィット(医療保険):数量 16.5(リスク型の加入者(百万人))× 価格 19,766(1 人あたり年間収入(保険料+手数料+運用益 ÷ リスク型加入者、ドル))→ 売上 3,261 億ドル・営業利益 147 億ドル。加入者・利益率
  • ケアロンRx(薬剤給付管理):数量 4.6(処方件数(30 日換算、億件)= 米国の処方 約 70 億件 × シェア約 5%)× 価格 187(1 件あたり売上(ドル。薬の代金を含む))→ 売上 858 億ドル・営業利益 41 億ドル。件数・利益率
  • ケアロンサービス(医療サービス):数量 53.0(サービスの対象会員(百万人))× 価格 1,400(1 人あたり年間収入(ドル))→ 売上 742 億ドル・営業利益 45 億ドル。対象会員・利益率

倍率:利益ベースの正当化 PER(SCHEMA §1-1)。事業の ROE 21.7%(この筋書きの純利益 157 ÷ 自己資本 724 億ドル。ケアロンの買収で伸びる会社なのでのれんは除かない)は先で薄れ、RONIC = k 8.50%(基本 8.0% + quality +0.5%)+ 1/2 ×(ROE − k)= 15.1%(堀は標準(1/2):ブルークロスの看板・14 州の規模・ケアロン(PBM と医療サービス)は強いが、保険の利益率は医療費の振れで山と谷があり、定着する利益率に対して厚い自己資本(のれん込み)の稼ぎは先で薄れる)。g は 4.0%。 正当化 PER = (1 − g ÷ RONIC) ÷ (k − g) = 16.3 倍 に対し、90% の 14.7 倍に置いた(楽観は式の値の 9 割に置く。利益の質が高く、伸びも一番続く筋書き)。時価総額 = 純利益 157.0 億ドル × 14.7 倍 = 2304.8 億ドル。純利益は GAAP(株式報酬は費用)。

確率:メディケイドの谷から回復し、ケアロン(薬局給付管理と医療サービス)が保険の外の稼ぎ頭になり、規制も大きな分離に至らない展開。10 年で 8% の確率。

やや楽観 18% やや楽観:保険の利益率が 4% 台前半で定着する 利益 140 億ドル · PER 13.5 倍 · 株価時価総額 870.97 ドル1,890 億ドル

10 年後、加入者は 1,600 万人、1 人あたり収入は 1.72 倍で、保険の営業利益率は 4.3%。ケアロンRx は件数 4.4 億件・利益率 4.6%、ケアロンサービスは対象 5,100 万人・価格 1.9 倍・利益率 5.9%。連結の営業利益は 189 億ドル、純利益 140 億ドル。BCBS の地域独占の強みを保ちつつ、ケアロンの伸びで利益の質が上がり、g 3.75% の式どおりに評価される。メディケイドは撤退と料率改定で採算に戻り、全体の足を引っ張らなくなる。2027 年以降の会社の目標(調整後の利益を年 12% 以上伸ばす)の約 7 割が実現し、ケアロンの外部の顧客が増える形で、大型の分離立法や支払い凍結は起きない。倍率は 正当化 PER 15.9 倍の 8.5 割、13.5 倍に置く。伸びと利益率はほぼ計画どおり。

  • ヘルスベネフィット(医療保険):数量 16.0(リスク型の加入者(百万人))× 価格 19,539(1 人あたり年間収入(保険料+手数料+運用益 ÷ リスク型加入者、ドル))→ 売上 3,126 億ドル・営業利益 134 億ドル。加入者・利益率
  • ケアロンRx(薬剤給付管理):数量 4.4(処方件数(30 日換算、億件)= 米国の処方 約 70 億件 × シェア約 5%)× 価格 184(1 件あたり売上(ドル。薬の代金を含む))→ 売上 809 億ドル・営業利益 37 億ドル。件数・利益率
  • ケアロンサービス(医療サービス):数量 51.0(サービスの対象会員(百万人))× 価格 1,330(1 人あたり年間収入(ドル))→ 売上 678 億ドル・営業利益 40 億ドル。対象会員・利益率

倍率:利益ベースの正当化 PER(SCHEMA §1-1)。事業の ROE 19.4%(この筋書きの純利益 140 ÷ 自己資本 721 億ドル。ケアロンの買収で伸びる会社なのでのれんは除かない)は先で薄れ、RONIC = k 8.50%(基本 8.0% + quality +0.5%)+ 1/2 ×(ROE − k)= 14.0%(堀は標準(1/2):ブルークロスの看板・14 州の規模・ケアロン(PBM と医療サービス)は強いが、保険の利益率は医療費の振れで山と谷があり、定着する利益率に対して厚い自己資本(のれん込み)の稼ぎは先で薄れる)。g は 4.0%。 正当化 PER = (1 − g ÷ RONIC) ÷ (k − g) = 15.9 倍 に対し、85% の 13.5 倍に置いた(やや楽観は式の値の 8.5 割に置く。伸びは続くが利益率の戻りは楽観より劣る)。時価総額 = 純利益 140.0 億ドル × 13.5 倍 = 1890.0 億ドル。純利益は GAAP(株式報酬は費用)。

確率:保険が 4% 台の利益率で安定し、ケアロンが堅調に伸びる展開。確率 18%。

中立 32% 中立:保険の利益率は 3% 台後半で定着し、倍率は式の値に収れんする 利益 115 億ドル · PER 12.1 倍 · 株価時価総額 638.62 ドル1,386 億ドル

10 年後、リスク型の加入者は 1,560 万人(メディケア・アドバンテージの伸びが、メディケイドの縮小を上回る)、1 人あたり収入は 1.70 倍(年 +5.5%)で保険の売上は約 3,000 億ドル、営業利益率は 3.8%。ケアロンRx は件数 4.2 億件・価格は物価並みの 1.41 倍・利益率 4.3%、ケアロンサービスは対象 4,900 万人・価格 1.75 倍・利益率 5.5%。連結の営業利益は 158 億ドル、純利益 115 億ドルで 2026 年の約 2.6 倍(2026 年が谷で低いため)。大型の分離立法は起きず、PBM は手数料型で残る。倍率は 正当化 PER 15.0 倍の 8 割、12.1 倍に置く。保険の利益率は医療費の振れで山と谷があり、定着する利益率に対して厚い自己資本(のれん込み)の稼ぎは先で薄れる。

  • ヘルスベネフィット(医療保険):数量 15.6(リスク型の加入者(百万人))× 価格 19,312(1 人あたり年間収入(保険料+手数料+運用益 ÷ リスク型加入者、ドル))→ 売上 3,013 億ドル・営業利益 114 億ドル。加入者・利益率
  • ケアロンRx(薬剤給付管理):数量 4.2(処方件数(30 日換算、億件)= 米国の処方 約 70 億件 × シェア約 5%)× 価格 181(1 件あたり売上(ドル。薬の代金を含む))→ 売上 761 億ドル・営業利益 33 億ドル。件数・利益率
  • ケアロンサービス(医療サービス):数量 49.0(サービスの対象会員(百万人))× 価格 1,225(1 人あたり年間収入(ドル))→ 売上 600 億ドル・営業利益 33 億ドル。対象会員・利益率

倍率:利益ベースの正当化 PER(SCHEMA §1-1)。事業の ROE 16.2%(この筋書きの純利益 115 ÷ 自己資本 708 億ドル。ケアロンの買収で伸びる会社なのでのれんは除かない)は先で薄れ、RONIC = k 8.50%(基本 8.0% + quality +0.5%)+ 1/2 ×(ROE − k)= 12.4%(堀は標準(1/2):ブルークロスの看板・14 州の規模・ケアロン(PBM と医療サービス)は強いが、保険の利益率は医療費の振れで山と谷があり、定着する利益率に対して厚い自己資本(のれん込み)の稼ぎは先で薄れる)。g は 4.0%。 正当化 PER = (1 − g ÷ RONIC) ÷ (k − g) = 15.0 倍 に対し、80% の 12.1 倍に置いた(中立は式の値の 8 割に置く。保険の利益率は医療費の振れで山と谷がある)。時価総額 = 純利益 115.0 億ドル × 12.1 倍 = 1385.8 億ドル。純利益は GAAP(株式報酬は費用)。

確率:業界ノートの中立(加入者 年 +1%・1 人あたり保険料 年 +5.5%)に沿い、保険の利益率は過去の平常(5% 台)より低い 3.8%、ケアロンは薄利のままとする。最大の確率。

やや悲観 26% やや悲観:保険の利益率が 3% で止まり、PBM が縮む 利益 76 億ドル · PER 10.0 倍 · 株価時価総額 349.54 ドル759 億ドル

10 年後、加入者は 1,500 万人で横ばい、1 人あたり収入は 1.62 倍、保険の営業利益率は 3.0%。ケアロンRx は雇用主の離反と手数料型で件数 3.9 億件・価格 1.32 倍・利益率 3.7%、ケアロンサービスは対象 4,600 万人・利益率 4.8%。連結の営業利益は 108 億ドル、純利益 76 億ドルで 2025 年を上回る程度。ROE は 11% 台に下がり、g 3% の式どおりで評価される。事業は残るが、BCBS の看板と規模の優位は賃金・医療費の上昇に食われ、優良さは落ちる。倍率は 正当化 PER 13.3 倍の 7.5 割、10.0 倍に置く。競争と値下がりで、新しく投じる資本の稼ぎが薄れる。

  • ヘルスベネフィット(医療保険):数量 15.0(リスク型の加入者(百万人))× 価格 18,403(1 人あたり年間収入(保険料+手数料+運用益 ÷ リスク型加入者、ドル))→ 売上 2,760 億ドル・営業利益 83 億ドル。加入者・利益率
  • ケアロンRx(薬剤給付管理):数量 3.9(処方件数(30 日換算、億件)= 米国の処方 約 70 億件 × シェア約 5%)× 価格 170(1 件あたり売上(ドル。薬の代金を含む))→ 売上 662 億ドル・営業利益 24 億ドル。件数・利益率
  • ケアロンサービス(医療サービス):数量 46.0(サービスの対象会員(百万人))× 価格 1,050(1 人あたり年間収入(ドル))→ 売上 483 億ドル・営業利益 23 億ドル。対象会員・利益率

倍率:利益ベースの正当化 PER(SCHEMA §1-1)。事業の ROE 11.4%(この筋書きの純利益 76 ÷ 自己資本 664 億ドル。ケアロンの買収で伸びる会社なのでのれんは除かない)は先で薄れ、RONIC = k 8.50%(基本 8.0% + quality +0.5%)+ 1/2 ×(ROE − k)= 10.0%(堀は標準(1/2):ブルークロスの看板・14 州の規模・ケアロン(PBM と医療サービス)は強いが、保険の利益率は医療費の振れで山と谷があり、定着する利益率に対して厚い自己資本(のれん込み)の稼ぎは先で薄れる)。g は 4.0%。 正当化 PER = (1 − g ÷ RONIC) ÷ (k − g) = 13.3 倍 に対し、75% の 10.0 倍に置いた(やや悲観は式の値の 7.5 割に置く。競争と値下がりで、新しく投じる資本の稼ぎが薄れる)。時価総額 = 純利益 76.0 億ドル × 10.0 倍 = 758.5 億ドル。純利益は GAAP(株式報酬は費用)。

確率:政府事業の医療費高騰が長引き、PBM 改革でケアロンRx の利益も削られる展開。確率 26%(2025〜2026 年の実績から厚く置く)。

悲観 16% 悲観:単一支払者への移行・MA 凍結・PBM 解体で優良でなくなる 利益 30 億ドル · PER 8.5 倍 · 株価時価総額 117.10 ドル254 億ドル

10 年後、政府が公的保険の支払いを実質的に凍結し、メディケイドは州の直接払いに寄る。リスク型の加入者は 1,300 万人に減り、保険の営業利益率は 2.0% で固定される。ケアロンRx は PBM の分離・解体で件数 3.2 億件・価格 1.15 倍・利益率 2.8%、ケアロンサービスも 3.5%。連結の営業利益は 48 億ドル、純利益 30 億ドル。ROE 6% 前後・g 3% の式 (1 − g ÷ ROE) ÷ (k − g) で 8.5 倍に評価される。事業は存続するが、もう優良ではなく、時価総額は 254 億ドル(自己資本 532 億ドルの 0.5 倍弱)まで下がる。

  • ヘルスベネフィット(医療保険):数量 13.0(リスク型の加入者(百万人))× 価格 17,040(1 人あたり年間収入(保険料+手数料+運用益 ÷ リスク型加入者、ドル))→ 売上 2,215 億ドル・営業利益 44 億ドル。加入者・利益率
  • ケアロンRx(薬剤給付管理):数量 3.2(処方件数(30 日換算、億件)= 米国の処方 約 70 億件 × シェア約 5%)× 価格 148(1 件あたり売上(ドル。薬の代金を含む))→ 売上 473 億ドル・営業利益 13 億ドル。件数・利益率
  • ケアロンサービス(医療サービス):数量 42.0(サービスの対象会員(百万人))× 価格 910(1 人あたり年間収入(ドル))→ 売上 382 億ドル・営業利益 13 億ドル。対象会員・利益率

倍率:悲観側の利益ベースの上限の内側に置く。この筋書きの ROE 5.6%(純利益 30.0 ÷ 自己資本 532 億ドル)は k 8.50% 以下なので、ためた利益は元の額より小さい価値で、正当化 PER は 1 ÷ k = 11.8 倍が上限。その 72% の 8.5 倍に置いた(悲観は ROE が k に届かず、g 3% の式 (1 − g ÷ ROE) ÷ (k − g) = 8.4 倍で置く(構造的に負ける筋書き))。時価総額 = 純利益 30.0 億ドル × 8.5 倍 = 254.1 億ドル。純利益は GAAP(株式報酬は費用)。

確率:連邦・州が保険者を飛ばした直接払い(単一支払者)や公的保険の支払い凍結へ進み、PBM が実質的に解体される構造的な負け。10 年で 16%(規制を k に足さず確率で表した分を厚く置く)。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億ドル。

ヘルスベネフィット(医療保険)

リスク型の加入者から保険料を受け取り医療費を払う保険事業(管理手数料型の手数料と運用益を含む)。商業・メディケア・アドバンテージ・メディケイド。

数量リスク型の加入者(百万人)価格1 人あたり年間収入(保険料+手数料+運用益 ÷ リスク型加入者、ドル)売上営業利益
今 2026/12 15.0 11,360 1,704 48
10 年後 中立 15.6 19,312 3,013 114

取り方:2026 年 6 月末のリスク型加入者 1,498 万人(商業 473 万・メディケア・アドバンテージ 190 万・メディケイド 836 万)。上半期の売上 852 億ドルから通年約 1,704 億ドル。営業利益は上半期 30.5 億ドルで、下半期は医療費が重く、通期約 48 億ドル(利益率 2.8%)と置いた。管理手数料型(約 2,750 万人)の手数料と運用益も売上に入るため、1 人あたり収入はリスク型の保険料だけより大きい。競合はユナイテッドヘルス・グループ・センティーン・ヒューマナ・CVSヘルス・シグナ、商業では他州のブルークロス。1 人あたり収入は医療費の伸び(年 6〜7%)を 2 年遅れで回収する前提で、中立は 3 年 1.17 倍・10 年 1.70 倍(物価の 1.11・1.41 倍より速い)。

ケアロンRx(薬剤給付管理)

雇用主・保険者に代わって薬局網・薬価交渉・調剤を取り仕切る PBM。グループの保険の加入者と外部の顧客を持つ。

数量処方件数(30 日換算、億件)= 米国の処方 約 70 億件 × シェア約 5%価格1 件あたり売上(ドル。薬の代金を含む)売上営業利益
今 2026/12 3.5 129 450 23
10 年後 中立 4.2 181 761 33

取り方:4〜6 月の売上 112.5 億ドル・営業利益 5.8 億ドル(上半期 218.5 億・11.6 億)から通年約 450 億ドル・約 23 億ドル(利益率 5%)。処方件数は開示がなく、米国全体(約 70 億件と推定)に対する約 5% のシェアで 3.5 億件と推定した(3 大 PBM が約 8 割、ケアロンRx はその外の新興)。1 件の単価は薬の値上がり・専門薬・GLP-1 の比率で上がるが、手数料型への移行で顧客への価格改善が続く(中立で物価並みの 3 年 1.11 倍・10 年 1.41 倍)。

ケアロンサービス(医療サービス)

医療管理・行動医療・在宅ケア(CareBridge)・専門医療の調整。保険の医療費を下げる手段で、外部にも売る。

数量サービスの対象会員(百万人)価格1 人あたり年間収入(ドル)売上営業利益
今 2026/12 45.0 700 315 17
10 年後 中立 49.0 1,225 600 33

取り方:4〜6 月の売上 79.8 億ドル・営業利益 3.7 億ドル(上半期 153.4 億・8.4 億)から通年約 315 億ドル・約 17 億ドル(利益率 5.4%)。対象会員は開示がなく、グループの医療加入者 4,495 万人をおおよその対象として 4,500 万人、1 人あたり収入は売上の割り戻しで 700 ドルと推定した。リスクを負う契約と在宅ケアの比率が上がるため、価格は物価を上回って伸びる(中立で 3 年 1.20 倍・10 年 1.75 倍)。競合はユナイテッドヘルス・グループのオプタム、CVSヘルスのオークストリートなど。

リスクと懸念

メディケイドの料率と撤退

メディケイドは州が料率を決め、会社は 2026 年の営業利益率を約 -1.75% と見ている。資格見直しで残った加入者が重く、料率が追いつかない年が続けば撤退が増え(DC は決定、さらに 12〜18 か月で追加)、売上と固定費の負担のずれが利益を削る。

医療費率の再悪化

保険の利益は保険料と医療費の差の数ポイントで、医療費率が 1 ポイント動くと保険の営業利益が 2〜3 割動く。2026 年 4〜6 月は 89.7% で前年より悪化している。料率は 1 年遅れで改定されるため、読み違いの影響は 2 年残る。

メディケア・アドバンテージの支払い・星評価

加入者は 190 万人と小さいが、政府の支払いが医療費に追いつかない年が続けば利益率は戻らない。2027 年は実質約 5% の引き上げ(最終 2.48%+リスク調整の見直し)が確定しているが、その先は政治次第である。。エレバンスはこの分野では中堅で、規模の経済が小さく、政府の決定に結果が左右されるため、一度悪化すると立て直しに 2 年かかる。

PBM 改革と手数料型への移行

2026 年の包括法による PBM 改革(リベートの切り離しは 2028 年 8 月以降)、雇用主の離反、FTC の調査が重なると、ケアロンRx の 1 件あたりの利益が下がる。ケアロンRx は 3 大 PBM より小さく、規模の面で交渉力が弱い。

単発の投資と利益の伸びの鈍化

会社は医療費管理・会員体験・提携先との接続・ケアロンへの単発の投資を非経常の利益で賄うと説明するが、報道では来年の利益の伸びを抑えるとも言われる。2027 年の「12% 以上」の目標が崩れれば、回復の筋書きが後ろへずれる。

単一支払者・公的保険の支払い凍結

連邦や州が保険者を飛ばした直接払いや、公的保険の支払いの凍結へ進めば、保険者の取り分が構造的に縮む。起きる確率と時期は読めないので、10 年の悲観を厚く置いた。。保険者が受け取る保険料の大半が政府の資金に結びつく以上、政策の方向が変わる影響は個別の経営努力では防げない。

今後の分かれ目

2027 年の医療費率が 2026 年の 89% 台から 87% 台へ下がり、メディケイドの料率改定が追いついたら
保険の営業利益率が 4% 前後へ戻る道が確かになる。楽観・やや楽観の確率を 数ポイント上げてよい。
メディケイドの追加撤退が大きな州に及び、加入者が 1 割以上減ったら
売上と固定費のずれで利益がさらに削られ、やや悲観の確率を上げる。ただし撤退後の利益率は改善するので、10 年の中立は変えない。
PBM 改革の実施(2028 年 8 月)と雇用主の離反で、ケアロンRx の 1 件あたりの利益が 3 割以上下がったら
ケアロンRx の利益率を 4% 割れに下げ、10 年の ROE と倍率も下げる。
2027 年に調整後 1 株利益が 12% 以上伸びず、単発の投資が利益に変わらなかったら
回復が 1〜2 年遅れる筋書きに寄せ、中立をやや悲観に近づける。
連邦が単一支払者や公的保険の支払いの凍結を法案として進めたら
10 年の悲観を 16% から 25% 前後へ上げる。ブルークロスの看板・規模の価値が下がるため、中立以下の筋書きを厚くする。
ケアロンサービスの売上が年 10% 以上伸び、外部の顧客が増えたら
保険の外の稼ぎが増えて連結の利益率が上がる。10 年の ROE と g を上げ、倍率を 1 倍ほど上げてよい。

見ておくもの

  • 保険の医療費率(四半期)と通期見通し(2027 年の調整後 1 株利益 12% 以上の目標)
  • メディケイドの料率改定と追加撤退の発表、加入者数
  • 2027 年のメディケア・アドバンテージの支払いの確定と加入者数
  • ケアロンRx の件数・利益率、PBM 改革の実施日程(2028 年 8 月)
  • ケアロンサービスの売上の伸びと外部の顧客
  • 自社株買いの額(残りの枠約 53 億ドル)と負債の水準
  • ACA の補助拡大失効後の個人加入者の動き

倍率と資本コストの決め方

今の PER 16 倍を見る前に、数量と価格でセグメントを積み、純利益と自己資本を決めた。倍率は利益ベースの正当化 PER(RONIC は k に、事業の ROE が k を超える分の残る割合を足した値。moat は normal)の 7〜10 割に置いた。10 年の中立は、正当化 PER 15.0 倍(g 4%、k 8.5%)の 8 割の 12.1 倍。今の値段には寄せていない。総合は今の時価総額より約 6% 下。結論は「適正」。

資本コスト 8.5% = 無リスク金利 5% + β 0.75 × 5%。基本 8.0% に quality +0.5% を足して 8.5%。前は β 0.75 で k 6.75% としていたが、v2 では β を使わず 4 つの目安で見る。保険料と料率が規制・競争・州と連邦の交渉で決まる値決めの弱さを +0.5% で見た。純負債は時価総額の約 25% で借金の上乗せは無い。同じ領域のシグナ・センティーン・CVS ヘルス・ユナイテッドヘルスと物差しをそろえた。規制(メディケイド・PBM・公的保険の支払い)・医療費の読み違い・買収の失敗は分散できる個別のリスクなので k には足さず、筋書きの利益率と確率(悲観を 10 年で 16%)で表した。存続が危ない会社ではないので上乗せ(extra)は置かない。k 8.5% なので g は 4% 以下(k − g ≥ 3.5%)。

同じ業種(ヘルスケア)の AI 分析

割安 ユニバーサル・ヘルス・サービシズUHS 病院と精神科病院を併せ持ち、メディケイドの補助と無保険の増加に利益が左右される会社。利益ベースの正当化 PER の 8 割の倍率でも、バリュー投資の観点で今の値段をはっきり割安と見る 本質価値との差 +81.6% · 10 年 割安(年 +13.1%) やや割安 インシュレットPODD チューブのないインスリンポンプで先頭に立つ高成長の機器会社。利益ベースの倍率でも、10 年で測った価値は今の時価総額を 3 割上回り割安 本質価値との差 +25.8% · 10 年 やや割安(年 +9.8%) やや割安 シグナ・グループCI 薬剤給付管理は移行期で利益が伸びないが、専門薬と法人保険が伸びる。資本コスト 8.5% の下でも、利益ベースの正当化 PER は今の時価総額を 3 割ほど上回る 本質価値との差 +25.8% · 10 年 やや割安(年 +9.5%) やや割安 バクスター インターナショナルBAX 輸液と病院機器の老舗。ポンプの出荷停止とヒルロムで稼ぐ力が落ちた。堀が薄いと見て測っても、10 年の価値は今の時価総額を上回る 本質価値との差 +25.4% · 10 年 やや割安(年 +9.3%) やや割安 HCA ヘルスケアHCA 米国最大の営利病院は、保険の無保険化という逆風の中でも 15% 台の利益率を保つ。quality で借金の重さを資本コストに入れても、今の値段はやや割安 本質価値との差 +23.3% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 ゾエティスZTS 皮膚薬の競合と OA 薬の安全性で崩れた利益がどこで底を打つかが全て。利益ベースの正当化 PER(k 8.0%)で測っても今の値段を 2 割ほど上回るが、尾は深い 本質価値との差 +18.7% · 10 年 やや割安(年 +8.4%) やや割安 ソルベンタム・コーポレーションSOLV 3M から分かれた創傷・感染予防・歯科・病院ソフトの会社。GAAP の利益は分離費用と訴訟で薄いが、費用が消えれば利益は 5 倍になる 本質価値との差 +10.1% · 10 年 やや割安(年 +8.0%) 適正 GEヘルスケア・テクノロジーズGEHC 画像診断・超音波・造影剤で稼ぐ医療機器大手。中国と関税・患者ケアの不調で利益率は低いが受注残は厚く、10 年で測った価値は今の時価総額をやや上回る 本質価値との差 +9.2% · 10 年 適正(年 +8.1%) 適正 アボット・ラボラトリーズABT リブレ・心血管・診断で稼ぐ優良な医療機器の複合体。10 年で測った価値は今の時価総額とほぼ同じで、筆者の判定は適正 本質価値との差 +7.3% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 ラボコープ・ホールディングスLH 臨床検査の大手。買収は資本コスト並みで価値をほぼ増やさず公的料金の重しもあるが、利益ベースの正当化 PER の 8 割で測ると本質価値は今とほぼ同じで適正 本質価値との差 +1.4% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 ヴィアトリスVTRS 特許切れブランドと後発薬で稼ぐ重い借金の会社。償却が減っても、利益ベースの正当化 PER(k 9.5%)で測ると今の値段はほぼ適正。工場の問題と価格の下落が尾を重くする 本質価値との差 +1.4% · 10 年 適正(年 +7.1%) 適正 マケッソンMCK 卸 3 社の首位で堀は厚く、腫瘍と処方技術が利益を伸ばす。利益ベースの倍率でも適正。ただし CVS 依存と直販の圧力が重しになる 本質価値との差 −0.5% · 10 年 適正(年 +6.7%) 適正 クエスト・ダイアグノスティックスDGX 医師・病院・消費者の 3 方向に検体が増える米国 2 強の検査会社。資本コスト 7.5% と利益ベースの正当化 PER の 8 割の倍率で、バリュー投資の観点では今の値段をほぼ適正と見る 本質価値との差 −2.5% · 10 年 適正(年 +5.9%) 適正 CVSヘルスCVS 保険・PBM・薬局を束ねる複合企業は 2026 年に谷を抜けつつあり、保険の利益率が 5% 前後へ戻っても、利益ベースの倍率(k 9.5%)では本質価値は今の時価総額とほぼ並ぶ 本質価値との差 −3.2% · 10 年 適正(年 +7.1%) 適正 リジェネロン・ファーマシューティカルズREGN デュピクセントの利益分配とアイリーア HD を稼ぎ頭に、純現金も厚い。デュピクセントの特許切れと新薬の打率を厚く見ても、利益ベースの倍率(k 8.0%)に抑えると今の値段はほぼ適正 本質価値との差 −3.3% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 センコラCOR 卸 3 社の 2 番手。専門薬と腫瘍・網膜の診療網で利益を伸ばすが、売上の 25% を占めるウォルグリーン依存が重い。利益ベースの倍率では適正 本質価値との差 −5.8% · 10 年 適正(年 +6.1%) 適正 カーディナルヘルスCAH 卸 3 社の 3 番手。専門薬・診療網・在宅で利益が伸びるが、売上の 28% を占める CVS 依存と後発薬の好調の剥落が重い。利益ベースの正当化 PER の式で測ると適正 本質価値との差 −9.9% · 10 年 適正(年 +5.6%) やや割高 レスメドRMD GLP-1 の影響は患者数より競合の復帰と価格が重い。世界首位の睡眠時無呼吸機器で、利益ベースの倍率では今の値段はほぼ適正 本質価値との差 −10.4% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 ユナイテッドヘルス・グループUNH 医療保険の巨人。2025 年の谷を越えつつあり、利益率が 4〜5% 台へ戻っても、利益ベースの倍率(k 8.5%)では今の値段は本質価値とほぼ並ぶ 本質価値との差 −13.4% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 アムジェンAMGN 成長 6 本柱が骨粗しょう症薬・関節炎薬の落ち込みを埋める途上の優良バイオ。肥満薬マリタイドは賭けで、借金 573 億ドルを抱えるが、利益ベースの正当化 PER の 7.5 割で測ると今の値段はやや割高 本質価値との差 −13.8% · 10 年 やや割高(年 +5.0%) やや割高 ダヴィータDVA 腎臓透析で米国最大。利益の大半を稼ぐ民間保険の患者と重い借金が分かれ目で、式と筋書きの結果はやや割高。バリュー投資の観点では堀は強いが価格を決める力は弱い 本質価値との差 −13.8% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 ステリスSTE 病院の滅菌・感染予防と、医療機器メーカーの受託滅菌で稼ぐ、更新と消耗で積み上がる収入の厚い優良な会社。規制の揺り戻しと在庫調整を織り込むと、利益ベースの倍率では今の値段が先に行きすぎ、本質価値は今の時価総額を約 14% 下回る 本質価値との差 −17.6% · 10 年 やや割高(年 +4.5%) やや割高 バーテックス・ファーマシューティカルズVRTX 嚢胞性線維症で 9 割超を握る堅い独占と厚い現金が強みで、利益ベースの倍率(k 7.5%・正当化 PER の 8 割前後)に抑えると、新薬群の成否を厚く見ても今の値段はやや割高 本質価値との差 −18.3% · 10 年 やや割高(年 +4.5%) やや割高 アイデックス・ラボラトリーズIDXX 獣医向け診断で世界首位級。検査の継続収入という強い堀があるが、今の値段は先取りしすぎで、10 年で測った価値は今の時価総額の約 8 割 本質価値との差 −19.5% · 10 年 やや割高(年 +4.3%) やや割高 ベクトン・ディッキンソンBDX 針・注射器・ポンプを持つ「医療の水道管」。バイオと診断を分離して身軽になった。10 年で測った価値は今の時価総額をやや下回り、筆者の判定はやや割高 本質価値との差 −20.0% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) やや割高 クーパーCOO コンタクトレンズと女性医療の 2 本柱。在庫調整・訴訟・物言う株主で揺れ、資本の効率は低い。利益ベースの正当化 PER で測ると、今の値段はやや割高 本質価値との差 −21.1% · 10 年 やや割高(年 +3.7%) やや割高 メドトロニックMDT 心臓の機器(PFA)・脊椎・外科ロボットで稼ぐ総合医療機器の最大手。糖尿病を切り離して身軽になり、PFA の伸びで利益が積み上がる局面にある 本質価値との差 −21.3% · 10 年 やや割高(年 +3.9%) やや割高 ヒューマナHUM 高齢者向け民間保険の最大手級。2026 年は利益が消える谷だが、星評価の急回復で 2028 年に利益率が戻る道が開けた。ただし価格は政府が握り、利益ベースの倍率(k 9.5%)では今の値段はやや割高 本質価値との差 −23.3% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 ブリストル・マイヤーズ スクイブBMY エリキュースとオプジーボの 2028 年の特許切れで売上の 6 割近くが崩れるが、成長品と新薬で埋めきれば本質価値は今の値段を上回るが、確率で重ねると(利益ベースの正当化 PER の 7 割で測って)やや割高 本質価値との差 −25.9% · 10 年 やや割高(年 +3.5%) やや割高 ファイザーPFE 配当の厚い巨大製薬だが、2027〜2028 年に主力の特許が切れ、肥満薬と腫瘍の新薬で穴を埋め切れるかが焦点。利益ベースの正当化 PER の 9 割で測っても、今の値段はやや割高 本質価値との差 −26.8% · 10 年 やや割高(年 +3.0%) やや割高 ボストン・サイエンティフィックBSX 電気生理とウォッチマンで伸びた医療機器の優等生。2026 年は 2 度の下方修正で株価が半減した。10 年で測った価値は今の時価総額を下回り、判定はやや割高 本質価値との差 −28.3% · 10 年 やや割高(年 +3.6%) 割高 ギリアド・サイエンシズGILD HIV 治療・予防を握る安定した現金創出企業。ビクタルビの特許切れは 2036 年まで先送りされたが、薬価政策と買収費用を厚く見ても、利益ベースの正当化 PER の 7.5 割で測ると今の値段は割高 本質価値との差 −30.9% · 10 年 割高(年 +2.6%) 割高 ストライカーSYK 整形外科のロボット(Mako)と外傷・四肢で稼ぎ、手術室の機器・血管・神経へ広げる医療機器の大手。サイバー攻撃の傷は癒えつつあるが、堀の厚さは変わらない 本質価値との差 −33.4% · 10 年 割高(年 +2.6%) 割高 ジンマー・バイオメット・ホールディングスZBH 膝・股の人工関節で世界最大級の整形外科大手。価格の下落と Mako へのシェア流出の中、ロボット ROSA の巻き返しが分かれ目。本質価値は今の値段に対して「割高」 本質価値との差 −35.7% · 10 年 割高(年 +2.3%) 割高 デクスコムDXCM 連続血糖測定で稼ぐ高成長の機器会社。利用者は増えるが、1 人あたり収入の下落とアボットとの競争を織り込んだ利益ベースの倍率では、今の値段は本質価値を大きく上回る 本質価値との差 −36.5% · 10 年 割高(年 +2.6%) 割高 センティーンCNC メディケイド最大手・ACA 最大手の民間保険。2025 年の谷から 2026 年は回復したが、利益の戻りは州の料率と補助金という他人の財布に左右され、利益ベースの倍率(k 9.0%)では今の値段は割高 本質価値との差 −36.5% · 10 年 割高(年 +2.8%) 割高 メトラー・トレド・インターナショナルMTD 精密計量・分析・検査の消耗しない需要で稼ぐ質の高い会社。事業の見通しは堅いが、今の PER 38 倍は利益ベースの正当化 PER(成熟後の上限 22.5 倍、置くのは 18 倍)を大きく上回り、割高と出る 本質価値との差 −38.5% · 10 年 割高(年 +1.5%) 割高 エドワーズライフサイエンスEW TAVR で首位、純現金を持つ心臓弁の専業。質は高いが、利益ベースの倍率では今の値段が高く、本質価値は今の時価総額の約 6 割 本質価値との差 −41.7% · 10 年 割高(年 +1.4%) 割高 イーライリリーLLY 肥満薬で世界最強の成長企業。利益の過半が 1 つの薬効群と米国の価格政策に乗り、利益ベースの正当化 PER の 8 割で測ると、今の値段は割高 本質価値との差 −42.0% · 10 年 割高(年 +1.1%) 割高 ウォーターズWAT 分析機器の消耗品と診断の繰り返し収入を持つ質の高い会社へ統合が済んだ。事業の質は高いが、利益ベースの成熟後の PER は 12 倍で今の約 30 倍の半分にも届かず、割高と出る 本質価値との差 −42.2% · 10 年 割高(年 +1.1%) 割高 メルクMRK キイトルーダ依存の穴を新薬と買収で埋めに行く世界最大級の製薬。2028 年の特許切れ後の再成長に確度は持てないが、利益ベースの正当化 PER の 7 割で測ると今の値段は割高 本質価値との差 −42.2% · 10 年 割高(年 +0.6%) 割高 アッヴィABBV 免疫の二本柱で成長は続くが、2033 年のスキリージの特許切れと薬価政策が先にある。利益ベースの正当化 PER の 7.5 割で測ると、今の値段は割高 本質価値との差 −42.3% · 10 年 割高(年 +1.0%) 割高 IQVIAホールディングスIQV 世界の医療データと臨床試験を握るが、純負債が重い。今の GAAP の PER 約 33 倍は利益ベースの正当化 PER(成熟後の上限 15.9 倍、置くのは 13 倍)を上回り、割高と出る 本質価値との差 −42.5% · 10 年 割高(年 +1.6%) 割高 ジョンソン・エンド・ジョンソンJNJ 腫瘍と免疫の新薬が特許切れを補い質は高いが、利益ベースの正当化 PER の 8 割で測ると、今の値段は割高 本質価値との差 −42.6% · 10 年 割高(年 +0.6%) 割高 ヘンリー・シャインHSIC 歯科・医科の流通に自社ブランドと技術を重ねる会社。流通は価格を決める力が弱く、DSO・ネット通販・KKR や活動家株主の圧力の中で費用削減と構成の改善を進める。利益ベースの倍率では割高 本質価値との差 −43.6% · 10 年 割高(年 +1.3%) 割高 サーモフィッシャー・サイエンティフィックTMO 研究・製造・臨床試験のインフラを握る堅い会社だが、今の PER 39 倍は利益ベースの正当化 PER(上限 17 倍)の 2 倍近くで、割高と出る 本質価値との差 −45.3% · 10 年 割高(年 +0.5%) 割高 バイオジェンBIIB MS の稼ぎが縮む中で、成長製品と開発品が補えるかが全て。利益ベースの倍率では本質価値が今の値段の約 6 割で、割高。楽観の尾が重い 本質価値との差 −46.7% · 10 年 割高(年 +1.2%) 割高 ダナハーDHR バイオプロセスの回復と診断の再編を抱えた堅い会社。今の PER 45 倍は利益ベースの正当化 PER(成熟後の上限 16 倍、置くのは 13 倍)を大きく上回り、割高と出る 本質価値との差 −46.9% · 10 年 割高(年 0.0%) 割高 アライン・テクノロジーALGN 透明な歯列矯正装置の世界首位。症例は増えるが値段が上がらず、安い競合が堀を削る。利益ベースの正当化 PER で測ると、今の値段は割高 本質価値との差 −47.6% · 10 年 割高(年 +1.4%) 割高 インテュイティブ・サージカルISRG 手術ロボットのほぼ独占と消耗品の積み上げで稼ぐ優良企業。ただ今の値段は、独占が続く前提でも高すぎる水準にある 本質価値との差 −48.2% · 10 年 割高(年 +0.6%) 割高 インサイトINCY ジャカフィ(米国売上の約 6 割)が 2028 年末に特許切れ。新薬群が穴をどこまで埋めるかが全てで、利益ベースの倍率では本質価値が今の値段の約 5 割で、割高 本質価値との差 −50.1% · 10 年 割高(年 +0.5%) 割高 アジレント・テクノロジーA 分析機器の消耗品・保守で稼ぐ質の高い会社。事業の見通しは堅いが、今の PER 38 倍は利益ベースの正当化 PER(成熟後の上限 17.4 倍、置くのは 14 倍弱)を大きく上回り、割高と出る 本質価値との差 −51.4% · 10 年 割高(年 −0.6%) 割高 ウエスト ファーマシューティカル サービシズWST 注射剤のゴム栓で世界の約 7 割を握る質の高い会社。GLP-1 の山と今の PER 57 倍が重く、利益ベースの成熟後の PER は 16 倍前後で、大きく割高と出る 本質価値との差 −53.4% · 10 年 割高(年 −1.3%) 割高 チャールズリバー・ラボラトリーズ・インターナショナルCRL 動物試験と創薬の受託で最大手。底は打ったが GAAP の利益が薄く、今の時価総額 143 億ドルは本質価値の約 2.6 倍と出る 本質価値との差 −66.0% · 10 年 割高(年 −3.5%) 割高 リビティRVTY 新生児スクリーニングと免疫診断が伸び、研究向けは足踏み。ただ GAAP の利益が薄く、利益ベースの値は今の時価総額 170 億ドルを大きく下回る(割高) 本質価値との差 −66.4% · 10 年 割高(年 −4.3%) 割高 バイオテクネTECH 研究用試薬で稼ぐ高採算の会社だが、GAAP の純利益で式を当てると今の時価総額は本質価値の約 3 倍。メルク KGaA の買収提案も単体の価値を大きく上回る 本質価値との差 −68.4% · 10 年 割高(年 −4.5%) 割高 モデルナMRNA コロナの落ち込みと赤字が続く中で、インテスメランの成功が価値の大半を決める。利益ベースの倍率で測っても、今の値段は期待を先取りしすぎで割高 本質価値との差 −81.2% · 10 年 割高(年 −7.9%) 割高 ヴィーヴァ・システムズVEEV 臨床・薬事の記録の堀は本物だが、営業系の席は AI に削られ、57 倍の PER が剥がれると割高(-80%) 本質価値との差 −81.2% · 10 年 割高(年 −9.7%)

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読んだ資料

  1. エレバンス・ヘルス 2026 年 4〜6 月期 決算リリース(8-K)
  2. エレバンス・ヘルス 2026 年 4〜6 月期 決算説明資料
  3. Becker's Payer Issues:エレバンスの第 2 四半期の利益と加入者の減少
  4. InsuranceNewsNet:エレバンスが 2026 年の見通しを引き上げ、メディケイドからさらに撤退
  5. Healthcare Finance News:エレバンスは利益が減る中で見通しを引き上げ、メディケイドの撤退を検討
  6. MarketBeat:エレバンス 第 2 四半期の決算説明会の要点(2026-07-15)
  7. Fierce Healthcare:エレバンスは DC のメディケイドから撤退し、さらに撤退を検討

分析日 2026-10-16