株譜
AI 銘柄分析 · ヘルスケア · 試作

カーディナルヘルス CAH

卸 3 社の 3 番手。専門薬・診療網・在宅で利益が伸びるが、売上の 28% を占める CVS 依存と後発薬の好調の剥落が重い。利益ベースの正当化 PER の式で測ると適正

適正
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)230.38 ドル546 億ドル10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)255.6 ドル606 億ドル差 −9.9%
10 年後から見ると 適正 価値 230.38 ドル546 億ドル · 差 −9.9% · 期待の年率 +5.6%
期待の年率リターン(10 年)+5.6%資本コスト比 −2.4 pt
推定の資本コスト8.0%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3.5%・10 年国債 5%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 8.0% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

カーディナルヘルスは米国の処方薬卸 3 社の 3 番手で、2026 年 6 月期は売上 2,542 億ドル(+14%)、会社の調整後の営業利益 36.2 億ドル(+30%、関税還付 1 億ドル込み)。内訳は医薬品・専門薬(PSS)が売上の 92%・利益 27.8 億ドル、医療用品(GMPD)が利益 1.6 億ドル(還付を除く)、在宅・核医学・物流の「その他」が利益 7.1 億ドル(率 10%)。2024 年末からの 4 年で泌尿器・消化器・腫瘍の診療網(ION・GI Alliance・Solaris など約 65 億ドルの買収)と在宅糖尿病(ADS)を買い足し、薄利の卸に高収益の層を重ねている。

事業の質は高い。全米の物流網・許認可・資金力という規模の堀で 3 社寡占が数十年続く。ただし粗利は契約で決まる薄利の商売で、CVS が売上の 28%(上位 5 社で 43%)を占め、2024 年にはオプタム(売上の約 16%)が契約を更新せずに離れた前例がある。2026 年 6 月期の利益には、会社自身が「長期目標を上回る」と認める後発薬の好調と、需要の一時的な急増が含まれる。自己資本は自社株買いと訴訟費用の累積で −27 億ドルのマイナス、PBR は使えない。純利益は GAAP の継続的な値(減損・還付を除く)で約 21 億ドルと置いた。

数量 × 価格で 10 年を積み上げた中立は、2036 年 6 月期に売上 5,000 億ドル超・継続的な営業利益 63 億ドル・純利益 47 億ドル。式による正当化 PER の 8 割(資本コスト 8%)なら今の約 1.3 倍の時価総額になる。確率で加重すると今の値段を約 9% 下回り「適正」。結論は ROIC から直した ROE 48% が続くことへの依存が大きく、確信度は中程度。

バリュー投資の観点から

バリュー投資家なら、まず 10 年後もあるかを問う。答えは、ある。処方薬は景気に鈍感で、全米の流通網・資金力・許認可の組み合わせは複製が難しく、3 社寡占は数十年続いている。堀は規模であって価格ではないので、広がるというより維持される。専門薬・診療網・核医学・在宅は、卸より切り替えにくく利益率の高い層を足す。

次にオーナー利益。会社の調整後の純利益は約 26 億ドル(還付を除く)だが、償却と繰り返し出るリストラを引いた継続的な値は約 21 億ドル。設備投資が売上の 0.3% と軽く、運転資本は伸びるほど資金が出るので、FCF は純利益を上回る。ただし伸びの一部は診療網の買収(4 年で約 65 億ドル)で買っており、その初年度の利回りは借入金利を少し上回る程度とみる。時価総額 590〜600 億ドルに対する継続的な純利益の利回りは約 3.5% で、国債が 5% の世界では、利益の伸びに大きく頼る値段。

安全域は、楽観で今の約 2.2 倍、悲観で今の約 3.6 割。経営は 2022 年の混乱からの立て直しで資本配分の筋が通り、自社株買いは今より 3 割ほど安い値で進めた。気になる点は、CVS の 28% と、後発薬の好調・需要の急増という一時的な追い風が 2026 年 6 月期の利益を押し上げたこと。わからない部分は、薬価規制・直販・PBM が卸の取り分をどこまで削るかで、確信度は中程度。結論は資本コスト 8% の式による値で、確率で加重しても今の値段をやや下回り、年率は国債をわずかに上回る程度にとどまる。

何で稼ぐ会社か

医薬品・専門薬(PSS)は、病院・薬局チェーン・独立薬局・診療所へ処方薬を卸す事業で、2026 年 6 月期の売上 2,348 億ドル・利益 27.8 億ドル(率 1.19%、+23%)。ブランド薬は流通手数料、後発薬は大量調達の差益(CVS との共同の調達会社 Red Oak が中核)、専門薬は流通と診療網の運営支援が利益の源。専門薬の売上は +25% 超。大口顧客は CVS(売上の 28%、契約は 2032 年 6 月までの延長で基本合意)、クローガー(長期延長済み)など。

診療網(MSO)は、診療所を所有せず医師グループの事務・購買・データを請け負う形で、泌尿器の Solaris・Urology America、消化器の GI Alliance(73% を約 28 億ドルで取得。3 年目から残りの持ち分を買う権利)、腫瘍の ION・Navista を束ねる Specialty Alliance(持ち分約 76%)が主力。診療網は卸の売上をほとんど増やさず、専門薬の購買と運営支援で利益を厚くする。バイオファーマ・ソリューションズ(上流の 3PL・特殊医薬の物流)は細胞・遺伝子治療の市場の約 3/4 を受託し、2028 年に売上 10 億ドルを目標にする。

医療用品(GMPD)は病院向けの医療用品の流通と自社ブランド(Cardinal Health Brand)で、売上 127 億ドル・利益 2.6 億ドル。関税還付 1 億ドルを除くと 1.6 億ドル(率 1.2%)で、長く赤字だった事業が改善計画で回復途中。「その他」は、在宅糖尿病・医療用品の ADS・Strive、核医学(PET・治療用の放射性医薬品。治療用は +30%)、物流(OptiFreight)で、売上 68 億ドル・利益 7.1 億ドル(率 10.4%)。

売上は数量 × 価格に分けた。医薬品・専門薬は「米国の流通市場(約 1 兆 400 億ドル、推定)× シェア(約 23%)× 価格指数」、医療用品とその他も市場規模 × シェアで置いた。価格は物価並みを基本に、薬価規制で鈍る分を理由を書いて下げた。

優良さと弱いところ

堀は 4 つ。第 1 は規模で、3 社で米国の流通の約 9 割を握り、物流拠点・在庫・仕入れの規模が 1 件あたりのコストを支える。第 2 は許認可と薬の追跡・麻薬の取扱い規制で、新規参入に年単位の準備と巨額の投資がいる。第 3 は資金力で、薬局から数日で回収しメーカーへは遅く払う運転資本の仕組み(買掛が売掛と在庫の合計を上回る)が、規模のある 3 社にしか回らない。第 4 は専門薬と診療網(Specialty Alliance・バイオファーマ)で、医師・メーカーとのデータと関係が、卸の取引より切り替えにくい。

資本効率は、自己資本が −27 億ドルで帳簿の ROE は意味を持たない。事業の元手(のれん・無形資産 136 億ドル+設備 30 億ドル+運転資本 −72 億ドル ≒ 95 億ドル)に対する税引き後営業利益の ROIC は約 25%。設備投資は売上の 0.3%(6.5 億ドル)で運転資本は伸びるほど資金が出る側なので、有機的な伸びに要る元手は小さい。ただし伸びの一部は買収で買っている。

弱点は、価格を決める力が弱いこと(粗利は契約で決まる)、調整後の営業利益率 1.2〜1.4% がマケッソンの 1.5% を下回ること、顧客の偏り(CVS 28%・上位 5 社 43%・CVS は売掛の 22%)、医療用品事業の収益性の低さ、そして 2026 年 6 月期の利益に含まれる一時的な追い風(後発薬・需要の急増・関税還付)。2022 年から 4 年で 1 株の利益が 2 倍強になった改善は本物だが、どこまでが持続的かを見極める必要がある。優良さは「規模の堀」であって「価格の堀」ではない。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

米国の処方薬の卸は、マケッソン・センコラ・カーディナルヘルスの 3 社が約 9 割を握り、3 社の流通額は 2026 年に約 9,330 億ドル(Drug Channels)。伸びは 1 桁台半ばへ減速する見通しで、メーカーの定価引き下げ・GLP-1 の伸びの鈍化・バイオシミラーの普及が要因。カーディナルは医薬品・専門薬の売上 2,348 億ドルで、3 社の中でマケッソン(売上 4,034 億ドル・率 1.5%)、センコラ(売上 3,213 億ドル・率 1.1〜1.3%)に次ぐ。率ではセンコラと近く、マケッソンの腫瘍・処方技術に比べ、カーディナルは泌尿器・消化器の診療網と核医学・在宅に重心がある。大口の顧客はこの 3 社の間を行き来する(センコラの腫瘍の顧客をマケッソンが取った例、オプタムがカーディナルを離れた例)。

構造の変化は 4 つ。(1)IRA の定価引き下げ(2026 年は売上の伸びを約 5 ポイント削ったが利益への影響は無いと会社は説明)と、2028 年 1 月からの Part B の価格交渉、最恵国待遇は、定価に連動する売上の伸びを抑える。(2)後発薬は、会社が長期目標を上回る好調と認める Red Oak の調達益で支えられているが、競争と価格の平均回帰が起きうる。(3)メーカー直販・割引カードと保険者(PBM)の迂回は卸の取り分を削る可能性。(4)診療所の統合(MSO)で泌尿器・消化器・腫瘍の購買が大きな塊になり、これを抱える側が専門薬の流通を握る。

医療用品は、メドライン・オーエンス・アンド・マイナーなどとの競争で、関税・人件費・原油が利益率を左右する。循環でいえば、処方薬は景気に鈍感で、リーマン期も数量は崩れず、株価(−56%)は倍率と利益率の低下で動いた。

資本政策と M&A

還元は配当と自社株買い。2026 年 6 月期は自社株買い 13.6 億ドル(会社の約束の基準より 6 億ドル多い)、配当 4.9 億ドルで、2027 年 6 月期は自社株買い 10 億ドル以上、新しい承認枠 50 億ドルを加えて累計 64 億ドル。現金 49 億ドル・借入 89 億ドルで、会社は財務を守る必要がない水準と説明する。調整後の FCF は 2026 年 6 月期が 50 億ドル(運転資本の戻りで膨らむ)、2027 年 6 月期は 35〜40 億ドルの見通し。

M&A は、ION(11 億ドル・2024 年 12 月)、GI Alliance(73% を約 28 億ドル・2025 年 1 月)、ADS(約 10 億ドル・2025 年 4 月)、Urology America(3.8 億ドル)、Solaris(約 19 億ドル・2025 年 11 月)と、診療網と在宅の買い増しが中心。2027 年 6 月期は AdaptHealth の糖尿病事業と Strive の買収が加わる(前者は未成立のため、この分析では入れない)。のれんの減損は 2026 年 6 月期に 1.8 億ドル(Navista・ION)と Outcomes の持ち分 1.2 億ドルがあり、買収は常に当たるわけではない。

鍵は、買収の初年度の利回りと、後発薬・需要の追い風が剥げた後の利益の水準。オピオイドの全米和解(約 64 億ドル、約 18 年で支払い)が現金を細く食い続ける。他社に買収される可能性はほぼなく、大型の卸どうしの統合は独占規制上できない。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

カーディナルは「薄利の卸」から「専門薬・診療網・在宅・核医学を持つ医療サービスの会社」に変わりつつある。2026 年 6 月期は営業利益 +30%、5 つの事業部すべてが 2 桁の利益成長(還付を除く)。2027 年 6 月期の見通しは非 GAAP の EPS +13〜15% で、長期目標(年 12〜14%)を上回る。専門薬は +25% 超、バイオファーマは 20% 超で伸び、細胞・遺伝子治療の 3PL は市場の約 3/4 を握る。診療網は泌尿器・消化器でまだ市場のごく一部しか持たず、買い増しの余地が大きい。

卸の寡占は崩れにくい。CVS は 2032 年 6 月まで延長に基本合意し、クローガーも長期延長、医療用品の最大顧客も長期更新で、大口の不安は当面薄い。IRA の定価引き下げは売上を削っても利益は削らないと会社が示した。調整後の FCF は年 35〜40 億ドル、承認枠 64 億ドルで買い戻しを続けられ、1 株の利益は純利益より速く伸びる。営業利益が長期目標で伸びれば 10 年後は今の 2.5 倍。資本コスト 8% なら、成熟後の PER 35 倍前後も式で説明できる。

慎重な見方

2026 年 6 月期の利益 +30% は、会社自身が「長期目標を上回る」と認める後発薬の好調と、周期的な需要の急増と、関税還付 1 億ドルという一時的な追い風を含む。2027 年 6 月期の見通し(営業利益 +10% 前後)も「急増の需要は織り込まない」としつつ、後発薬の好調は続ける前提。Red Oak の調達益が平常に戻れば、PSS の利益の伸びは長期目標の 5〜7% より下になる。

売上の 28% を占める CVS は、契約が 2027 年 6 月に切れる前に延長に基本合意しただけで、条件は非開示。2024 年にはオプタム(売上の約 16%)が離れ、そのときも会社は「長期目標は変えない」と説明した。IRA の Part B(2028 年 1 月)と最恵国待遇は、「利益に影響なし」という説明が試される局面。診療網の買収は 4 年で約 65 億ドルに達し、2026 年 6 月期だけでのれんの減損 1.8 億ドルと Outcomes の持ち分の減損 1.2 億ドルが出た。

今の継続的な GAAP 利益に対する PER は約 29 倍で、成長を前払いしている。純利益が 10 年で 2.2 倍になっても、倍率が過去の中央(約 24 倍)に戻れば時価総額の伸びは約 1.8 倍(年 6%)にとどまり、国債の 5% 並みにすぎない。

どちらに重みを置いたか

事業の質と足元の勢いは強気の見方が強く、診療網と専門薬の利益は会社の目標に近い。一方、値段・顧客の偏り・一時的な追い風の大きさでは慎重な見方が強い。確率は、中立 36%・楽観側 32%・悲観側 32% と、やや慎重にした。10 年の悲観を 10% と厚めにしたのは、大口顧客の離脱(オプタムの前例)と直販・PBM の迂回という一撃が構造的に起こりうるため。結論は式による倍率で「適正」で、ROE 48% が続くことへの依存が大きく、確信度は中程度。

10 年後の 5 つの筋書き(2036/12 期)

確率で加重した株価時価総額 326.70 ドル774 億ドル(+ 配当配当と自社株買いの合計 116.16 ドル275 億ドル)。 今の値に割り戻すと 230.38 ドル546 億ドル、今との差 −9.9%、 期待の年率 +5.6%(資本コスト 8.0%)→ 適正

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 8% 549.62 ドル1,303 億ドル 168.78 ドル400 億ドル +181.0% +10.9% 57.47 ドル136 億ドル
やや楽観 24% 429.03 ドル1,017 億ドル 141.35 ドル335 億ドル +123.1% +8.4% 136.89 ドル324 億ドル
中立 36% 339.20 ドル804 億ドル 120.25 ドル285 億ドル +79.7% +6.0% 165.40 ドル392 億ドル
やや悲観 22% 220.59 ドル523 億ドル 90.72 ドル215 億ドル +21.8% +2.0% 68.49 ドル162 億ドル
悲観 10% 91.22 ドル216 億ドル 54.85 ドル130 億ドル −42.9% −5.4% 14.61 ドル35 億ドル
加重平均100% 326.70 ドル774 億ドル116.16 ドル275 億ドル +73.2% +5.6% 442.86 ドル1,050 億ドル

今の株価時価総額 255.64 ドル606 億ドル(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 8.0% を下回るほど割高。

楽観 8% 楽観:専門薬・診療網・核医学が全米に広がり、営業利益が今の 3 倍に 利益 67 億ドル · PER 19.5 倍 · 株価時価総額 549.62 ドル1,303 億ドル

2036 年 6 月期、診療網(泌尿器・消化器・腫瘍)と専門薬・バイオファーマ・ソリューションズ(細胞・遺伝子治療の 3PL で市場の約 3/4)が全米に広がり、医薬品・専門薬のシェアが 5% 上がる。市場は実質で年 +1.7%、価格は物価に近い 1.43 倍で売上 4,161 億ドル、営業利益率 1.62% で 67.4 億ドル。医療用品は自社ブランドの伸びで率 3.0%(今の 1.2% から)、その他は核医学(治療用の放射性医薬品)・在宅糖尿病・物流で年 +11% 近く伸び 22.4 億ドル。継続的な営業利益 87.6 億ドル(今の 3 倍)、純利益 66.8 億ドル。成長は名目 +3.9% に落ち着き、PER 19.5 倍(式の 21.7 倍の 9 割)。10 年の正味還元は約 400 億ドル。

  • 医薬品・専門薬(PSS:処方薬の流通・専門薬・診療網・バイオファーマ):数量 12,272(米国の処方薬・専門薬の卸の流通市場(億ドル、実質:2026 年 6 月期の価格で固定、推定))× 価格 33.9%(カーディナルのシェア × 価格指数(今 = 1。物価並みなら 3 年 1.11・10 年 1.41))→ 売上 4,161 億ドル・営業利益 67 億ドル。件数・専門薬と価格
  • 医療用品(GMPD:病院向けの医療用品の流通と自社ブランド):数量 1,425(米国の医療用品の流通・自社ブランド市場(億ドル、実質、推定))× 価格 15.8%(カーディナルのシェア × 価格指数(今 = 1))→ 売上 225 億ドル・営業利益 7 億ドル。医療用品の件数と価格
  • その他(在宅糖尿病・核医学・物流):数量 1,892(在宅医療用品・核医学・医薬品物流の市場(億ドル、実質、推定))× 価格 9.5%(カーディナルのシェア × 価格指数(今 = 1))→ 売上 179 億ドル・営業利益 22 億ドル。在宅・核医学・物流

倍率:正当化 PER は 21.7 倍(g 4.0%、RONIC 30.0%。RONIC は k 8.00% に、事業の ROE 52.0% が k を超える分の 0.5 を足した値。moat は normal)。これに対し 19.5 倍(9 割)に置いた。堀は普通:全米の物流網・許認可・資金力という規模の堀で 3 社寡占が数十年続くが、粗利は契約で決まる薄利で、CVS が売上の 28% を占め、直販・薬価規制に取り分を削られ、伸びの一部を診療網の買収で買うので強い堀(2/3)とは見ない。専門薬・診療網が伸びて大口契約も保つ筋書き。上限の 9 割に置く。純利益は GAAP。

確率:専門薬・バイオファーマ・診療網・核医学が全米に広がり、医療用品の改善計画も完遂して利益率が大きく上がる展開。10 年この条件がそろう確率は 1 割弱。

やや楽観 24% やや楽観:寡占と大口契約を保ち、営業利益が今の約 2.5 倍に 利益 56 億ドル · PER 18.3 倍 · 株価時価総額 429.03 ドル1,017 億ドル

2036 年 6 月期、会社の長期目標(EPS 年 12〜14%、PSS 利益 5〜7%、その他 約 10%)に近く伸びる。市場は実質で年 +1.6%、シェア +2%、価格 1.40 倍で医薬品・専門薬の売上 3,873 億ドル、率 1.50% で 58.1 億ドル。医療用品は率 2.5%、その他は年 +10% 台で 19.1 億ドル。継続的な営業利益 73.7 億ドル、純利益 55.5 億ドル。CVS・クローガーなど大口の契約が更新され、買収の初年度の利回りが借入金利を上回る。成長は名目 +3.8% に落ち着き、PER 18.3 倍(式の 21.6 倍の 8.5 割)。10 年の正味還元は約 335 億ドル。

  • 医薬品・専門薬(PSS:処方薬の流通・専門薬・診療網・バイオファーマ):数量 12,012(米国の処方薬・専門薬の卸の流通市場(億ドル、実質:2026 年 6 月期の価格で固定、推定))× 価格 32.2%(カーディナルのシェア × 価格指数(今 = 1。物価並みなら 3 年 1.11・10 年 1.41))→ 売上 3,873 億ドル・営業利益 58 億ドル。件数・専門薬と価格
  • 医療用品(GMPD:病院向けの医療用品の流通と自社ブランド):数量 1,400(米国の医療用品の流通・自社ブランド市場(億ドル、実質、推定))× 価格 14.8%(カーディナルのシェア × 価格指数(今 = 1))→ 売上 207 億ドル・営業利益 5 億ドル。医療用品の件数と価格
  • その他(在宅糖尿病・核医学・物流):数量 1,793(在宅医療用品・核医学・医薬品物流の市場(億ドル、実質、推定))× 価格 8.9%(カーディナルのシェア × 価格指数(今 = 1))→ 売上 160 億ドル・営業利益 19 億ドル。在宅・核医学・物流

倍率:正当化 PER は 21.6 倍(g 4.0%、RONIC 29.0%。RONIC は k 8.00% に、事業の ROE 50.0% が k を超える分の 0.5 を足した値。moat は normal)。これに対し 18.3 倍(8.5 割)に置いた。堀は普通:全米の物流網・許認可・資金力という規模の堀で 3 社寡占が数十年続くが、粗利は契約で決まる薄利で、CVS が売上の 28% を占め、直販・薬価規制に取り分を削られ、伸びの一部を診療網の買収で買うので強い堀(2/3)とは見ない。会社の長期目標に近い伸び。上限の 8.5 割に置く。純利益は GAAP。

確率:卸の寡占と大口契約が保たれ、専門薬・診療網・その他の事業が長期目標に近く伸びるが、薬価規制で率の上昇は小幅にとどまる展開。

中立 36% 中立:営業利益は今の約 2.1 倍、価格は物価より鈍い 利益 47 億ドル · PER 17.1 倍 · 株価時価総額 339.20 ドル804 億ドル

2036 年 6 月期、市場は実質で年 +1.3%(処方件数・専門薬)、シェアは維持、価格は物価より鈍い 1.36 倍(IRA・最恵国待遇・後発薬の値下がり)で医薬品・専門薬の売上 3,634 億ドル(年 +4.5%)、営業利益率 1.40%(専門薬と診療網の構成で今の 1.19% から上昇)で 50.9 億ドル(年 +6.2%、長期目標 5〜7% の中)。医療用品は率 2.1% で 4.1 億ドル、その他は売上 145 億ドル・率 11.5% で 16.7 億ドル(年 +9%)。継続的な営業利益 63.2 億ドル(今の約 2.1 倍)、純利益 46.9 億ドル。買収は年 12〜18 億ドルで続け、10 年の累計約 150 億ドル。10 年の正味還元は約 285 億ドルで純利益の累計(約 334 億ドル)の約 85%。成長は名目 +3.6% に落ち着き、PER は式の 21.4 倍の 8 割の 17.1 倍。

  • 医薬品・専門薬(PSS:処方薬の流通・専門薬・診療網・バイオファーマ):数量 11,835(米国の処方薬・専門薬の卸の流通市場(億ドル、実質:2026 年 6 月期の価格で固定、推定))× 価格 30.7%(カーディナルのシェア × 価格指数(今 = 1。物価並みなら 3 年 1.11・10 年 1.41))→ 売上 3,634 億ドル・営業利益 51 億ドル。件数・専門薬と価格
  • 医療用品(GMPD:病院向けの医療用品の流通と自社ブランド):数量 1,375(米国の医療用品の流通・自社ブランド市場(億ドル、実質、推定))× 価格 14.0%(カーディナルのシェア × 価格指数(今 = 1))→ 売上 193 億ドル・営業利益 4 億ドル。医療用品の件数と価格
  • その他(在宅糖尿病・核医学・物流):数量 1,705(在宅医療用品・核医学・医薬品物流の市場(億ドル、実質、推定))× 価格 8.5%(カーディナルのシェア × 価格指数(今 = 1))→ 売上 145 億ドル・営業利益 17 億ドル。在宅・核医学・物流

倍率:正当化 PER は 21.4 倍(g 4.0%、RONIC 28.0%。RONIC は k 8.00% に、事業の ROE 48.0% が k を超える分の 0.5 を足した値。moat は normal)。これに対し 17.1 倍(8 割)に置いた。堀は普通:全米の物流網・許認可・資金力という規模の堀で 3 社寡占が数十年続くが、粗利は契約で決まる薄利で、CVS が売上の 28% を占め、直販・薬価規制に取り分を削られ、伸びの一部を診療網の買収で買うので強い堀(2/3)とは見ない。中立は上限の 8 割に置く。質は高いが顧客の偏りと後発薬の一時的な追い風がある。純利益は GAAP。

確率:業界ノートの中立(流通額 年 +5% 前後)より価格を鈍く置き、専門薬・診療網・その他の事業の高い伸びと医療用品の回復を足した結果、営業利益は年 +7% 台。会社の長期目標(PSS 5〜7%、その他 約 10%)の中。

やや悲観 22% やや悲観:定価の伸びが削られ、営業利益は今の 1.6 倍にとどまる 利益 34 億ドル · PER 15.6 倍 · 株価時価総額 220.59 ドル523 億ドル

2036 年 6 月期、IRA の Part B・最恵国待遇・割引カードで定価が伸びず価格は 1.30 倍、メーカー直販と大口顧客(CVS)の値引き交渉でシェアが 4% 縮み、後発薬の調達益も平常に戻る。医薬品・専門薬の売上 3,282 億ドル、率 1.22% で 40.0 億ドル。医療用品は率 1.4%、その他は年 +7% で 13.0 億ドル。継続的な営業利益 47.0 億ドル(年 +4.8%)、純利益 33.6 億ドル。成長は名目 +3.0% に落ち、ROE も下がり PER 15.6 倍(式の 20.7 倍の 7.5 割)。競合のマケッソンが腫瘍・処方技術で率を保つ中、カーディナルは同じ土俵で一歩負ける。10 年の正味還元は約 215 億ドル。

  • 医薬品・専門薬(PSS:処方薬の流通・専門薬・診療網・バイオファーマ):数量 11,648(米国の処方薬・専門薬の卸の流通市場(億ドル、実質:2026 年 6 月期の価格で固定、推定))× 価格 28.2%(カーディナルのシェア × 価格指数(今 = 1。物価並みなら 3 年 1.11・10 年 1.41))→ 売上 3,282 億ドル・営業利益 40 億ドル。件数・専門薬と価格
  • 医療用品(GMPD:病院向けの医療用品の流通と自社ブランド):数量 1,350(米国の医療用品の流通・自社ブランド市場(億ドル、実質、推定))× 価格 13.1%(カーディナルのシェア × 価格指数(今 = 1))→ 売上 177 億ドル・営業利益 2 億ドル。医療用品の件数と価格
  • その他(在宅糖尿病・核医学・物流):数量 1,562(在宅医療用品・核医学・医薬品物流の市場(億ドル、実質、推定))× 価格 7.9%(カーディナルのシェア × 価格指数(今 = 1))→ 売上 124 億ドル・営業利益 13 億ドル。在宅・核医学・物流

倍率:正当化 PER は 20.7 倍(g 4.0%、RONIC 23.5%。RONIC は k 8.00% に、事業の ROE 39.0% が k を超える分の 0.5 を足した値。moat は normal)。これに対し 15.6 倍(7.5 割)に置いた。堀は普通:全米の物流網・許認可・資金力という規模の堀で 3 社寡占が数十年続くが、粗利は契約で決まる薄利で、CVS が売上の 28% を占め、直販・薬価規制に取り分を削られ、伸びの一部を診療網の買収で買うので強い堀(2/3)とは見ない。価格が削られ直販でシェアが縮む筋書き。上限の 7.5 割に置く。純利益は GAAP。

確率:薬価規制で定価が伸びず、大口顧客の値引き要求とメーカー直販で一部の流通が奪われ、後発薬の調達益が平常に戻る展開。2 割強。

悲観 10% 悲観:大口顧客と直販に削られ、営業利益が 2 割減る 利益 15 億ドル · PER 14.1 倍 · 株価時価総額 91.22 ドル216 億ドル

2036 年 6 月期、大口顧客(CVS は売上の 28%)が自前の調達や別の卸へ移るか、メーカー直販・保険者(PBM)が卸を飛ばす構造的な負けで、医薬品・専門薬のシェアが 22% 縮み、価格は 1.25 倍にとどまる。医薬品・専門薬の売上 2,473 億ドル(今を割る)、率 1.02% で 25.2 億ドル。医療用品は 0.5% まで下がり、診療網ののれんの一部は減損になる。継続的な営業利益 24.4 億ドル(今の約 8 割)、純利益 15.3 億ドル。優良ではなくなり、g 1.8%・ROE 21% の式で PER 14.1 倍(式の値をそのまま)。時価総額は今の約 3.6 割、10 年の正味還元は約 130 億ドル。

  • 医薬品・専門薬(PSS:処方薬の流通・専門薬・診療網・バイオファーマ):数量 11,232(米国の処方薬・専門薬の卸の流通市場(億ドル、実質:2026 年 6 月期の価格で固定、推定))× 価格 22.0%(カーディナルのシェア × 価格指数(今 = 1。物価並みなら 3 年 1.11・10 年 1.41))→ 売上 2,473 億ドル・営業利益 25 億ドル。件数・専門薬と価格
  • 医療用品(GMPD:病院向けの医療用品の流通と自社ブランド):数量 1,300(米国の医療用品の流通・自社ブランド市場(億ドル、実質、推定))× 価格 11.2%(カーディナルのシェア × 価格指数(今 = 1))→ 売上 146 億ドル・営業利益 1 億ドル。医療用品の件数と価格
  • その他(在宅糖尿病・核医学・物流):数量 1,375(在宅医療用品・核医学・医薬品物流の市場(億ドル、実質、推定))× 価格 6.8%(カーディナルのシェア × 価格指数(今 = 1))→ 売上 94 億ドル・営業利益 8 億ドル。在宅・核医学・物流

倍率:正当化 PER は 14.1 倍(g 1.8%、RONIC 14.5%。RONIC は k 8.00% に、事業の ROE 21.0% が k を超える分の 0.5 を足した値。moat は normal)。これに対し 14.1 倍(10 割)に置いた。堀は普通:全米の物流網・許認可・資金力という規模の堀で 3 社寡占が数十年続くが、粗利は契約で決まる薄利で、CVS が売上の 28% を占め、直販・薬価規制に取り分を削られ、伸びの一部を診療網の買収で買うので強い堀(2/3)とは見ない。大口顧客の離脱や直販・PBM の迂回で構造的に負けた筋書き(シェア −22%・価格 1.25 倍)。この筋書きの g での正当化 PER の値をそのまま使う(上限の割合は掛けない)。純利益は GAAP。

確率:大口顧客の離脱(オプタムが 2024 年に実際に離れた前例)、メーカー直販と保険者・PBM の迂回、診療網の減損が重なる構造的な負け。確率 10%(ただし 3 社の寡占は数十年続いた実績がある)。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億ドル。

医薬品・専門薬(PSS:処方薬の流通・専門薬・診療網・バイオファーマ)

病院・薬局チェーン・独立薬局・診療所へ処方薬を流通し、専門薬の流通と診療網(Specialty Alliance・Navista)、バイオファーマ・ソリューションズを持つ。売上の 92%。薄利で規模が堀。

数量米国の処方薬・専門薬の卸の流通市場(億ドル、実質:2026 年 6 月期の価格で固定、推定)価格カーディナルのシェア × 価格指数(今 = 1。物価並みなら 3 年 1.11・10 年 1.41)売上営業利益
今 2026/12 10,400 22.6% 2,348 28
10 年後 中立 11,835 30.7% 3,634 51

取り方:卸 3 社の米国の流通額は 2026 年に約 9,330 億ドル(Drug Channels)で、3 社で約 9 割とみて市場を約 1 兆 400 億ドルと置いた(推定。センコラの担当は 9,300 億ドルを市場とし、定義が違うため単純比較しない)。2026 年 6 月期の PSS の売上は 2,348 億ドルでシェア約 22.6%。セグメント利益は 27.83 億ドル(率 1.185%、+23%)。診療網・専門薬の利益はこの率に含む。

医療用品(GMPD:病院向けの医療用品の流通と自社ブランド)

病院・診療所向けの医療用品の流通と Cardinal Health Brand(手袋・ガウン・注射器など)。関税と人件費に利益率が左右され、改善計画で赤字から回復途中。売上の 5%。

数量米国の医療用品の流通・自社ブランド市場(億ドル、実質、推定)価格カーディナルのシェア × 価格指数(今 = 1)売上営業利益
今 2026/12 1,250 10.2% 127 2
10 年後 中立 1,375 14.0% 193 4

取り方:米国の医療用品の流通・自社ブランドの市場を約 1,250 億ドルと推定(開示は無い)。2026 年 6 月期の売上は 127.2 億ドルでシェア約 10.2%。セグメント利益 2.58 億ドルのうち、関税還付 1.0 億ドル(一時的)を除いた 1.58 億ドル(率 1.24%)を今の値とした。2027 年 6 月期は 2.0〜2.2 億ドルの見通し。

その他(在宅糖尿病・核医学・物流)

在宅の糖尿病用品・医療用品(ADS・Strive)、核医学(PET・治療用の放射性医薬品)、物流(OptiFreight)。高成長・高利益率で売上の 3%、利益の約 2 割。

数量在宅医療用品・核医学・医薬品物流の市場(億ドル、実質、推定)価格カーディナルのシェア × 価格指数(今 = 1)売上営業利益
今 2026/12 1,100 6.2% 68 7
10 年後 中立 1,705 8.5% 145 17

取り方:3 つの事業の市場の合計を約 1,100 億ドルと推定(在宅の糖尿病用品・医療用品・放射性医薬品・医薬品の宅配物流)。2026 年 6 月期の売上は 67.9 億ドルでシェア約 6.2%、セグメント利益 7.07 億ドル(率 10.4%、+37%)。AdaptHealth の糖尿病事業の買収は未成立のため入れない。

リスクと懸念

CVS への依存と大口顧客の入れ替え

CVS が売上の 28%(FY2025 は 30%)・売掛の 22%、上位 5 社で 43%。契約は 2027 年 6 月までで、2032 年 6 月までの延長に基本合意したが条件は非開示。2024 年にオプタム(売上の約 16%)が離れた前例があり、更新のたびに手数料を削られる恐れがある。

後発薬の好調と需要の急増の剥落

2026 年 6 月期の利益の伸びは、会社自身が長期目標を上回ると認める後発薬の好調(Red Oak)と、周期的な需要の急増を含む。平常に戻れば PSS の利益の伸びは長期目標(5〜7%)を下回りうる。関税還付 1 億ドルも一回限り。

薬価規制と直販(IRA・最恵国待遇・割引カード)

IRA の定価引き下げは 2026 年の売上の伸びを約 5 ポイント削り、2028 年 1 月からは Part B の価格交渉も加わる。会社は利益に影響しないと説明するが、最恵国待遇・メーカー直販・割引カード・PBM の迂回が広がると、卸を通る流通が減る。

診療網の買収の統合とのれんの減損

4 年で約 65 億ドルを診療網と在宅に投じ、2026 年 6 月期だけで Navista・ION ののれんの減損 1.8 億ドルと Outcomes の持ち分の減損 1.2 億ドルが出た。医師の離脱や診療報酬(Part B)の変更で価値が揺れる。GI Alliance は 3 年目から残りの持ち分を買う権利があり、追加の現金が要る。

医療用品の収益性と関税

医療用品は率 1.2%(還付を除く)と低く、関税・人件費・原油の変動で利益が振れる。会社は 2027 年 6 月期に 2.0〜2.2 億ドルを見込むが、イランの紛争が長引けば下限になると説明している。

オピオイド訴訟と規制

オピオイドの全米和解(約 64 億ドルを約 18 年で支払い)が現金を食い続けるほか、薬の追跡法・麻薬の取扱い規制の違反は許認可と営業に影響する。追加の大きな訴訟や州ごとの請求が出れば、継続的な純利益と自社株買いの余力に直接響く。

自己資本のマイナスと自社株買いの規模

自己資本は −27 億ドルで、買い戻しを続けるほどマイナスが深まり、PBR では測れない。借入と買収の資金は問題ない水準(会社は返済の必要なしと説明、新しい 40 億ドルの借入枠も確保)だが、景気後退と大型買収が重なれば財務の柔軟性が下がる。

今後の分かれ目

CVS が契約の更新で手数料の引き下げを求めるか、一部を別の卸へ移したら
売上の 28% に影響が出て、10 年のやや悲観・悲観の確率を上げる。卸の取り分が薄くなるので倍率を 4〜5 倍下げて見る。
2028 年の IRA の Part B 交渉で、専門薬の価格が大きく下がり、会社の「利益に影響なし」という説明が崩れたら
卸の手数料の伸びが物価を下回り、PSS の営業利益の伸びを下げる。中立の年 +6% を 4.5% に落として見る。
Red Oak の後発薬の調達益が平常に戻り、PSS の利益の伸びが長期目標の下限(5%)を下回ったら
10 年の中立をやや悲観に寄せ、確率を悲観側に移す。2026 年 6 月期の勢いは一時的だったと読む。
診療網の買収の利回りが借入金利を超え、泌尿器・消化器・腫瘍の購買が全米で広がり続けたら
営業利益の伸びが目標を上回り、楽観・やや楽観の確率を上げてよい。ただし倍率は成長の減速を先に映す。
メーカー直販・割引カードが GLP-1 などの流通の 1 割を超えて卸を通らなくなったら
GLP-1 の売上が減り、米国の数量が下がる。3 年のやや悲観に確率を寄せる。
景気後退で後発薬の価格が下がり、卸の運転資本と信用リスクが膨らんだら
営業利益が 1 割ほど落ちるが、数量は崩れない。谷の PER 12 倍が下値の目安。3 年の悲観の確率を上げる。

見ておくもの

  • PSS 利益の伸び(2027 年 6 月期の見通しは +8〜11%)と、後発薬・専門薬・診療網の内訳
  • CVS との契約延長の正式な条件と、売上に占める割合(28%)の変化
  • 医療用品の利益(2027 年 6 月期は 2.0〜2.2 億ドルの見通し)と関税の影響
  • IRA の Part B(2028 年 1 月)・最恵国待遇・340B の見直しと、メーカー直販・割引カードの広がり
  • 診療網(Specialty Alliance・Navista)の買収の件数・のれんの減損と、GI Alliance の追加の持ち分の買い取り
  • 調整後 FCF(2027 年 6 月期は 35〜40 億ドル)、自社株買い(10 億ドル以上)と純利息(2.4〜2.9 億ドル)
  • AdaptHealth の糖尿病事業の買収の成立と、バイオファーマ・ソリューションズの売上(2028 年に 10 億ドルの目標)

倍率と資本コストの決め方

今の PER・時価総額 590〜600 億ドルを見る前に、医薬品・専門薬・医療用品・その他の 3 つに分け、市場(実質)× シェア × 価格指数で売上を、営業利益率で利益を積み上げた。純利益は GAAP の継続的な値(償却・繰り返すリストラ・減損を引いた約 21 億ドルが出発点)で、会社の調整後(約 26 億ドル)を使っていない。倍率は式 (1 − g/ROE) ÷ (k − g) どおりで、k 8.0%・g 4.0%・ROE 48%(事業の元手に対する ROIC から)・堀は普通で RONIC 28.0% の 10 年中立は式の 21.4 倍の 8 割の 17.1 倍(純現金の加算は無い)。今の倍率にも過去の幅にも寄せていない。

資本コスト 8.0% = 無リスク金利 5% + β — × 5%。k = 基本 8.0% + quality 0% = 8.0%。CVS への依存・直販・薬価の制度変更・オピオイド和解の支払いなどの個別のリスクは k に足さず、やや悲観・悲観の確率(合計 32%)と悲観の深さで表した。存続は危うくないので上乗せ 0。

同じ業種(ヘルスケア)の AI 分析

割安 ユニバーサル・ヘルス・サービシズUHS 病院と精神科病院を併せ持ち、メディケイドの補助と無保険の増加に利益が左右される会社。利益ベースの正当化 PER の 8 割の倍率でも、バリュー投資の観点で今の値段をはっきり割安と見る 本質価値との差 +81.6% · 10 年 割安(年 +13.1%) やや割安 インシュレットPODD チューブのないインスリンポンプで先頭に立つ高成長の機器会社。利益ベースの倍率でも、10 年で測った価値は今の時価総額を 3 割上回り割安 本質価値との差 +25.8% · 10 年 やや割安(年 +9.8%) やや割安 シグナ・グループCI 薬剤給付管理は移行期で利益が伸びないが、専門薬と法人保険が伸びる。資本コスト 8.5% の下でも、利益ベースの正当化 PER は今の時価総額を 3 割ほど上回る 本質価値との差 +25.8% · 10 年 やや割安(年 +9.5%) やや割安 バクスター インターナショナルBAX 輸液と病院機器の老舗。ポンプの出荷停止とヒルロムで稼ぐ力が落ちた。堀が薄いと見て測っても、10 年の価値は今の時価総額を上回る 本質価値との差 +25.4% · 10 年 やや割安(年 +9.3%) やや割安 HCA ヘルスケアHCA 米国最大の営利病院は、保険の無保険化という逆風の中でも 15% 台の利益率を保つ。quality で借金の重さを資本コストに入れても、今の値段はやや割安 本質価値との差 +23.3% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 ゾエティスZTS 皮膚薬の競合と OA 薬の安全性で崩れた利益がどこで底を打つかが全て。利益ベースの正当化 PER(k 8.0%)で測っても今の値段を 2 割ほど上回るが、尾は深い 本質価値との差 +18.7% · 10 年 やや割安(年 +8.4%) やや割安 ソルベンタム・コーポレーションSOLV 3M から分かれた創傷・感染予防・歯科・病院ソフトの会社。GAAP の利益は分離費用と訴訟で薄いが、費用が消えれば利益は 5 倍になる 本質価値との差 +10.1% · 10 年 やや割安(年 +8.0%) 適正 GEヘルスケア・テクノロジーズGEHC 画像診断・超音波・造影剤で稼ぐ医療機器大手。中国と関税・患者ケアの不調で利益率は低いが受注残は厚く、10 年で測った価値は今の時価総額をやや上回る 本質価値との差 +9.2% · 10 年 適正(年 +8.1%) 適正 アボット・ラボラトリーズABT リブレ・心血管・診断で稼ぐ優良な医療機器の複合体。10 年で測った価値は今の時価総額とほぼ同じで、筆者の判定は適正 本質価値との差 +7.3% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 ラボコープ・ホールディングスLH 臨床検査の大手。買収は資本コスト並みで価値をほぼ増やさず公的料金の重しもあるが、利益ベースの正当化 PER の 8 割で測ると本質価値は今とほぼ同じで適正 本質価値との差 +1.4% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 ヴィアトリスVTRS 特許切れブランドと後発薬で稼ぐ重い借金の会社。償却が減っても、利益ベースの正当化 PER(k 9.5%)で測ると今の値段はほぼ適正。工場の問題と価格の下落が尾を重くする 本質価値との差 +1.4% · 10 年 適正(年 +7.1%) 適正 マケッソンMCK 卸 3 社の首位で堀は厚く、腫瘍と処方技術が利益を伸ばす。利益ベースの倍率でも適正。ただし CVS 依存と直販の圧力が重しになる 本質価値との差 −0.5% · 10 年 適正(年 +6.7%) 適正 クエスト・ダイアグノスティックスDGX 医師・病院・消費者の 3 方向に検体が増える米国 2 強の検査会社。資本コスト 7.5% と利益ベースの正当化 PER の 8 割の倍率で、バリュー投資の観点では今の値段をほぼ適正と見る 本質価値との差 −2.5% · 10 年 適正(年 +5.9%) 適正 CVSヘルスCVS 保険・PBM・薬局を束ねる複合企業は 2026 年に谷を抜けつつあり、保険の利益率が 5% 前後へ戻っても、利益ベースの倍率(k 9.5%)では本質価値は今の時価総額とほぼ並ぶ 本質価値との差 −3.2% · 10 年 適正(年 +7.1%) 適正 リジェネロン・ファーマシューティカルズREGN デュピクセントの利益分配とアイリーア HD を稼ぎ頭に、純現金も厚い。デュピクセントの特許切れと新薬の打率を厚く見ても、利益ベースの倍率(k 8.0%)に抑えると今の値段はほぼ適正 本質価値との差 −3.3% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 センコラCOR 卸 3 社の 2 番手。専門薬と腫瘍・網膜の診療網で利益を伸ばすが、売上の 25% を占めるウォルグリーン依存が重い。利益ベースの倍率では適正 本質価値との差 −5.8% · 10 年 適正(年 +6.1%) やや割高 レスメドRMD GLP-1 の影響は患者数より競合の復帰と価格が重い。世界首位の睡眠時無呼吸機器で、利益ベースの倍率では今の値段はほぼ適正 本質価値との差 −10.4% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 エレバンス・ヘルスELV 全米最大級のブルークロス系保険とケアロンを持つ。2026 年は医療費高騰の谷。利益率が戻る中立でも、利益ベースの正当化 PER(k 8.5%)では今の時価総額とほぼ並ぶ 本質価値との差 −10.6% · 10 年 やや割高(年 +5.8%) やや割高 ユナイテッドヘルス・グループUNH 医療保険の巨人。2025 年の谷を越えつつあり、利益率が 4〜5% 台へ戻っても、利益ベースの倍率(k 8.5%)では今の値段は本質価値とほぼ並ぶ 本質価値との差 −13.4% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 アムジェンAMGN 成長 6 本柱が骨粗しょう症薬・関節炎薬の落ち込みを埋める途上の優良バイオ。肥満薬マリタイドは賭けで、借金 573 億ドルを抱えるが、利益ベースの正当化 PER の 7.5 割で測ると今の値段はやや割高 本質価値との差 −13.8% · 10 年 やや割高(年 +5.0%) やや割高 ダヴィータDVA 腎臓透析で米国最大。利益の大半を稼ぐ民間保険の患者と重い借金が分かれ目で、式と筋書きの結果はやや割高。バリュー投資の観点では堀は強いが価格を決める力は弱い 本質価値との差 −13.8% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 ステリスSTE 病院の滅菌・感染予防と、医療機器メーカーの受託滅菌で稼ぐ、更新と消耗で積み上がる収入の厚い優良な会社。規制の揺り戻しと在庫調整を織り込むと、利益ベースの倍率では今の値段が先に行きすぎ、本質価値は今の時価総額を約 14% 下回る 本質価値との差 −17.6% · 10 年 やや割高(年 +4.5%) やや割高 バーテックス・ファーマシューティカルズVRTX 嚢胞性線維症で 9 割超を握る堅い独占と厚い現金が強みで、利益ベースの倍率(k 7.5%・正当化 PER の 8 割前後)に抑えると、新薬群の成否を厚く見ても今の値段はやや割高 本質価値との差 −18.3% · 10 年 やや割高(年 +4.5%) やや割高 アイデックス・ラボラトリーズIDXX 獣医向け診断で世界首位級。検査の継続収入という強い堀があるが、今の値段は先取りしすぎで、10 年で測った価値は今の時価総額の約 8 割 本質価値との差 −19.5% · 10 年 やや割高(年 +4.3%) やや割高 ベクトン・ディッキンソンBDX 針・注射器・ポンプを持つ「医療の水道管」。バイオと診断を分離して身軽になった。10 年で測った価値は今の時価総額をやや下回り、筆者の判定はやや割高 本質価値との差 −20.0% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) やや割高 クーパーCOO コンタクトレンズと女性医療の 2 本柱。在庫調整・訴訟・物言う株主で揺れ、資本の効率は低い。利益ベースの正当化 PER で測ると、今の値段はやや割高 本質価値との差 −21.1% · 10 年 やや割高(年 +3.7%) やや割高 メドトロニックMDT 心臓の機器(PFA)・脊椎・外科ロボットで稼ぐ総合医療機器の最大手。糖尿病を切り離して身軽になり、PFA の伸びで利益が積み上がる局面にある 本質価値との差 −21.3% · 10 年 やや割高(年 +3.9%) やや割高 ヒューマナHUM 高齢者向け民間保険の最大手級。2026 年は利益が消える谷だが、星評価の急回復で 2028 年に利益率が戻る道が開けた。ただし価格は政府が握り、利益ベースの倍率(k 9.5%)では今の値段はやや割高 本質価値との差 −23.3% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 ブリストル・マイヤーズ スクイブBMY エリキュースとオプジーボの 2028 年の特許切れで売上の 6 割近くが崩れるが、成長品と新薬で埋めきれば本質価値は今の値段を上回るが、確率で重ねると(利益ベースの正当化 PER の 7 割で測って)やや割高 本質価値との差 −25.9% · 10 年 やや割高(年 +3.5%) やや割高 ファイザーPFE 配当の厚い巨大製薬だが、2027〜2028 年に主力の特許が切れ、肥満薬と腫瘍の新薬で穴を埋め切れるかが焦点。利益ベースの正当化 PER の 9 割で測っても、今の値段はやや割高 本質価値との差 −26.8% · 10 年 やや割高(年 +3.0%) やや割高 ボストン・サイエンティフィックBSX 電気生理とウォッチマンで伸びた医療機器の優等生。2026 年は 2 度の下方修正で株価が半減した。10 年で測った価値は今の時価総額を下回り、判定はやや割高 本質価値との差 −28.3% · 10 年 やや割高(年 +3.6%) 割高 ギリアド・サイエンシズGILD HIV 治療・予防を握る安定した現金創出企業。ビクタルビの特許切れは 2036 年まで先送りされたが、薬価政策と買収費用を厚く見ても、利益ベースの正当化 PER の 7.5 割で測ると今の値段は割高 本質価値との差 −30.9% · 10 年 割高(年 +2.6%) 割高 ストライカーSYK 整形外科のロボット(Mako)と外傷・四肢で稼ぎ、手術室の機器・血管・神経へ広げる医療機器の大手。サイバー攻撃の傷は癒えつつあるが、堀の厚さは変わらない 本質価値との差 −33.4% · 10 年 割高(年 +2.6%) 割高 ジンマー・バイオメット・ホールディングスZBH 膝・股の人工関節で世界最大級の整形外科大手。価格の下落と Mako へのシェア流出の中、ロボット ROSA の巻き返しが分かれ目。本質価値は今の値段に対して「割高」 本質価値との差 −35.7% · 10 年 割高(年 +2.3%) 割高 デクスコムDXCM 連続血糖測定で稼ぐ高成長の機器会社。利用者は増えるが、1 人あたり収入の下落とアボットとの競争を織り込んだ利益ベースの倍率では、今の値段は本質価値を大きく上回る 本質価値との差 −36.5% · 10 年 割高(年 +2.6%) 割高 センティーンCNC メディケイド最大手・ACA 最大手の民間保険。2025 年の谷から 2026 年は回復したが、利益の戻りは州の料率と補助金という他人の財布に左右され、利益ベースの倍率(k 9.0%)では今の値段は割高 本質価値との差 −36.5% · 10 年 割高(年 +2.8%) 割高 メトラー・トレド・インターナショナルMTD 精密計量・分析・検査の消耗しない需要で稼ぐ質の高い会社。事業の見通しは堅いが、今の PER 38 倍は利益ベースの正当化 PER(成熟後の上限 22.5 倍、置くのは 18 倍)を大きく上回り、割高と出る 本質価値との差 −38.5% · 10 年 割高(年 +1.5%) 割高 エドワーズライフサイエンスEW TAVR で首位、純現金を持つ心臓弁の専業。質は高いが、利益ベースの倍率では今の値段が高く、本質価値は今の時価総額の約 6 割 本質価値との差 −41.7% · 10 年 割高(年 +1.4%) 割高 イーライリリーLLY 肥満薬で世界最強の成長企業。利益の過半が 1 つの薬効群と米国の価格政策に乗り、利益ベースの正当化 PER の 8 割で測ると、今の値段は割高 本質価値との差 −42.0% · 10 年 割高(年 +1.1%) 割高 ウォーターズWAT 分析機器の消耗品と診断の繰り返し収入を持つ質の高い会社へ統合が済んだ。事業の質は高いが、利益ベースの成熟後の PER は 12 倍で今の約 30 倍の半分にも届かず、割高と出る 本質価値との差 −42.2% · 10 年 割高(年 +1.1%) 割高 メルクMRK キイトルーダ依存の穴を新薬と買収で埋めに行く世界最大級の製薬。2028 年の特許切れ後の再成長に確度は持てないが、利益ベースの正当化 PER の 7 割で測ると今の値段は割高 本質価値との差 −42.2% · 10 年 割高(年 +0.6%) 割高 アッヴィABBV 免疫の二本柱で成長は続くが、2033 年のスキリージの特許切れと薬価政策が先にある。利益ベースの正当化 PER の 7.5 割で測ると、今の値段は割高 本質価値との差 −42.3% · 10 年 割高(年 +1.0%) 割高 IQVIAホールディングスIQV 世界の医療データと臨床試験を握るが、純負債が重い。今の GAAP の PER 約 33 倍は利益ベースの正当化 PER(成熟後の上限 15.9 倍、置くのは 13 倍)を上回り、割高と出る 本質価値との差 −42.5% · 10 年 割高(年 +1.6%) 割高 ジョンソン・エンド・ジョンソンJNJ 腫瘍と免疫の新薬が特許切れを補い質は高いが、利益ベースの正当化 PER の 8 割で測ると、今の値段は割高 本質価値との差 −42.6% · 10 年 割高(年 +0.6%) 割高 ヘンリー・シャインHSIC 歯科・医科の流通に自社ブランドと技術を重ねる会社。流通は価格を決める力が弱く、DSO・ネット通販・KKR や活動家株主の圧力の中で費用削減と構成の改善を進める。利益ベースの倍率では割高 本質価値との差 −43.6% · 10 年 割高(年 +1.3%) 割高 サーモフィッシャー・サイエンティフィックTMO 研究・製造・臨床試験のインフラを握る堅い会社だが、今の PER 39 倍は利益ベースの正当化 PER(上限 17 倍)の 2 倍近くで、割高と出る 本質価値との差 −45.3% · 10 年 割高(年 +0.5%) 割高 バイオジェンBIIB MS の稼ぎが縮む中で、成長製品と開発品が補えるかが全て。利益ベースの倍率では本質価値が今の値段の約 6 割で、割高。楽観の尾が重い 本質価値との差 −46.7% · 10 年 割高(年 +1.2%) 割高 ダナハーDHR バイオプロセスの回復と診断の再編を抱えた堅い会社。今の PER 45 倍は利益ベースの正当化 PER(成熟後の上限 16 倍、置くのは 13 倍)を大きく上回り、割高と出る 本質価値との差 −46.9% · 10 年 割高(年 0.0%) 割高 アライン・テクノロジーALGN 透明な歯列矯正装置の世界首位。症例は増えるが値段が上がらず、安い競合が堀を削る。利益ベースの正当化 PER で測ると、今の値段は割高 本質価値との差 −47.6% · 10 年 割高(年 +1.4%) 割高 インテュイティブ・サージカルISRG 手術ロボットのほぼ独占と消耗品の積み上げで稼ぐ優良企業。ただ今の値段は、独占が続く前提でも高すぎる水準にある 本質価値との差 −48.2% · 10 年 割高(年 +0.6%) 割高 インサイトINCY ジャカフィ(米国売上の約 6 割)が 2028 年末に特許切れ。新薬群が穴をどこまで埋めるかが全てで、利益ベースの倍率では本質価値が今の値段の約 5 割で、割高 本質価値との差 −50.1% · 10 年 割高(年 +0.5%) 割高 アジレント・テクノロジーA 分析機器の消耗品・保守で稼ぐ質の高い会社。事業の見通しは堅いが、今の PER 38 倍は利益ベースの正当化 PER(成熟後の上限 17.4 倍、置くのは 14 倍弱)を大きく上回り、割高と出る 本質価値との差 −51.4% · 10 年 割高(年 −0.6%) 割高 ウエスト ファーマシューティカル サービシズWST 注射剤のゴム栓で世界の約 7 割を握る質の高い会社。GLP-1 の山と今の PER 57 倍が重く、利益ベースの成熟後の PER は 16 倍前後で、大きく割高と出る 本質価値との差 −53.4% · 10 年 割高(年 −1.3%) 割高 チャールズリバー・ラボラトリーズ・インターナショナルCRL 動物試験と創薬の受託で最大手。底は打ったが GAAP の利益が薄く、今の時価総額 143 億ドルは本質価値の約 2.6 倍と出る 本質価値との差 −66.0% · 10 年 割高(年 −3.5%) 割高 リビティRVTY 新生児スクリーニングと免疫診断が伸び、研究向けは足踏み。ただ GAAP の利益が薄く、利益ベースの値は今の時価総額 170 億ドルを大きく下回る(割高) 本質価値との差 −66.4% · 10 年 割高(年 −4.3%) 割高 バイオテクネTECH 研究用試薬で稼ぐ高採算の会社だが、GAAP の純利益で式を当てると今の時価総額は本質価値の約 3 倍。メルク KGaA の買収提案も単体の価値を大きく上回る 本質価値との差 −68.4% · 10 年 割高(年 −4.5%) 割高 モデルナMRNA コロナの落ち込みと赤字が続く中で、インテスメランの成功が価値の大半を決める。利益ベースの倍率で測っても、今の値段は期待を先取りしすぎで割高 本質価値との差 −81.2% · 10 年 割高(年 −7.9%) 割高 ヴィーヴァ・システムズVEEV 臨床・薬事の記録の堀は本物だが、営業系の席は AI に削られ、57 倍の PER が剥がれると割高(-80%) 本質価値との差 −81.2% · 10 年 割高(年 −9.7%)

ほかの業種も見る(AI 銘柄分析の一覧)→

読んだ資料

  1. カーディナルヘルス 2026 年度(6 月期)第 4 四半期・通期の決算リリース(SEC 8-K)
  2. 2026 年度第 4 四半期の決算説明会の文字起こし
  3. カーディナルヘルス 10-K(2026 年 6 月期。顧客の集中・買収)
  4. カーディナルヘルス 10-K(2025 年 6 月期)
  5. CVS との流通契約を 2032 年まで延長する基本合意(2026 年 10 月)
  6. 2025 年 Investor Day のプレスリリース(長期目標)
  7. Drug Channels:米国の卸 3 社の 2026 年の流通額
  8. カーディナルヘルスの株数・時価総額(stockanalysis.com)

分析日 2026-10-16