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ジンマー・バイオメット・ホールディングス ZBH

膝・股の人工関節で世界最大級の整形外科大手。価格の下落と Mako へのシェア流出の中、ロボット ROSA の巻き返しが分かれ目。本質価値は今の値段に対して「割高」

割高
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)63.50 ドル122 億ドル10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)98.8 ドル190 億ドル差 −35.7%
10 年後から見ると 割高 価値 63.50 ドル122 億ドル · 差 −35.7% · 期待の年率 +2.3%
期待の年率リターン(10 年)+2.3%資本コスト比 −6.7 pt
推定の資本コスト9.0%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3.5%・10 年国債 5%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 9.0% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

ジンマー・バイオメットは、人工膝関節・股関節の売上でストライカーを上回る世界最大級の整形外科の機器会社である。2025 年の売上は 82.3 億ドル(自然増 +3.9%)で、膝 33.2 億・股 20.9 億・S.E.T.(スポーツ医学・肩・外傷・足など)21.5 億、手術ロボット ROSA・骨セメント・手術用品などの技術・データ 6.7 億ドル。GAAP の営業利益は 13.2 億ドル(16.1%)、純利益は 7.1 億ドルで、買収で積み上がった無形資産の償却が年約 6.5 億ドルかかる。

2026 年 4〜6 月期は売上 21.8 億ドル(自然増 +4.0%)、膝は +0.4% とほぼ横ばい(米国 +1.4%、海外 −1.5%)、股は +5.0%、S.E.T. は +6.4%(買収を除く自然増 +3.4%)、ROSA を含む技術は +21%。価格は 0.8 ポイントの逆風で、調整後の営業利益率は米国の営業体制への投資で 2.1 ポイント下がった。通期の自然増の見通しは 2.25〜3.25% に引き上げられた。

売上を膝・股の米国と海外、S.E.T.、技術の 6 つについて手術件数 × シェア × 価格で積むと、価格が名目で毎年わずかに下がる(病院の購買組織・中国の集中購買・病院の値下げ要求)ため、中立の売上は 2028 年に 91 億ドル、2035 年に 115 億ドル(年 +3.4%)と、物価の 3.5% を下回る。純利益は償却の固定費が薄まって 2035 年に 14.2 億ドル、利益ベースの正当化 PER 11.8 倍(ROE 11.1%・g 4.0%・堀は弱く、新しく投じる元手の稼ぎ RONIC は 9.7%)の 9.5 割の PER 11.2 倍(1÷k の 11.1 倍を下回らせない)で、時価総額は約 159 億ドル(今の約 0.87 倍)。膝でストライカーの Mako にシェアを取られ続け、価格も下がる筋書きでは、2035 年の時価総額は今の約 0.25 倍にとどまる。

確率で重みを付けた本質価値は、今の時価総額を約 33% 下回り、「割高」。分かれ目は、ROSA とモノグラムで膝のシェアの流出を止められるか、価格の下落が年 1% 以内で収まるか、借入金(純負債 約 71 億ドル)を抱えたまま還元を続けられるかの 3 点である。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、ジンマー・バイオメットは「分かりやすいが、堀が少しずつ狭まっている」会社である。人工関節は 10 年後も必要とされ、高齢化で件数も増えるので、事業は存在し続ける。問いは今より強いかどうか。ロボットを入口にしたシェア争いでストライカーに押されてきた過去 10 年を見ると、堀は広がっていない。ROSA とモノグラムで流れを止めない限り、価格の下落とシェアの流出で売上は物価に追いつかない。

オーナー利益は、純利益に現金の出ない償却(年約 6.5 億ドル)を戻した額が近い(2025 年のフリーキャッシュフローは 11.7 億ドル)。ただし償却の元は 2015 年の高い買収であり、のれんは自己資本の 8 割近い。資本配分は、バイオメット買収で価値を壊し、直近の小型の買収と自社株買いで取り戻そうとしている途中で、評価は定まらない。

安全域は、中立で 10 年後の時価総額が今の約 0.87 倍で、配当・自社株買いの合計を足して初めて今を上回る水準で、悲観(ロボットで構造的に負け、価格も下がる筋書き)では今の 2.5 割まで下がりうる。確率で重みを付けた結論は「割高」で、確信度は高くない。

何で稼ぐ会社か

2025 年の売上 82.3 億ドルは、製品 4 区分と地域で見る。

膝(33.2 億ドル、売上の約 4 割)と股(20.9 億ドル)が中核。2026 年 4〜6 月期で、膝は米国 4.6 億・海外 3.7 億ドル、股は米国 2.9 億・海外 2.7 億ドルで、米国と海外がほぼ半々。人工関節は病院の手術件数に連動し、高齢化で件数が毎年伸びる市場だが、病院は購買組織を通じて 1 件あたりの価格を毎年下げさせ、インプラントは 4〜5 社の寡占である。ジンマーは売上ではストライカーを上回るが、膝では過去 10 年で約 3 ポイントのシェアを失ってきた(ストライカーが約 6.5 ポイント獲得。ジョンソン・エンド・ジョンソンのデピューが約 4 ポイント、スミス・アンド・ネフューが約 2 ポイント失った)。

S.E.T.(21.5 億ドル)は、スポーツ医学(靱帯・半月板)、エクストリミティ(肩・肘・足・足首)、外傷(骨折の固定具)、頭蓋顎顔面・胸部の総称。2025 年 4 月に約 11 億ドルで買ったパラゴン 28(足・足首)を含み、伸びが速い。

技術・データ・骨セメント・手術用品(6.7 億ドル)は、手術ロボット ROSA(膝・股・肩)、手術計画のソフト、骨セメント、手術用品。ROSA はインプラントの入口で、ストライカーの Mako に対抗する要である。2025 年 10 月に買ったモノグラム(半自律の膝ロボット、2027 年初に商用化の見込み)が次の手札。2026 年 4〜6 月期の米国の技術の売上は約 +53%。

優良さと弱いところ

優良さの核は 3 つある。第 1 に継続的な収入:膝・股の人工関節は手術 1 件ごとにインプラントと器具のセットを売る消耗品に近い収入で、医師が手技に習熟したメーカーの製品を使い続ける習慣が切り替えの費用になる(売上の約 85% が契約済み)。第 2 に寡占:世界の人工関節は 4〜5 社で、新規参入は規制と医師の教育で難しい。第 3 に現金:フリーキャッシュフローは 2025 年に約 11.7 億ドルで、純利益の 1.6 倍(償却が現金の出ない費用のため)。

弱点も明確である。第 1 にシェアの流出:ロボット(ストライカーの Mako)が医師の選択の入口になり、ジンマーは膝で過去 10 年に約 3 ポイント失った。第 2 に価格:病院の購買組織は直近 3 四半期で価格の下落を強め、第 2 四半期は 0.8 ポイントの逆風。第 3 に利益率:調整後の粗利率は 71.1%(−1.2 ポイント)、調整後の営業利益率は 25.7%(−2.1 ポイント)と、ストライカー(調整後 26〜27%)に及ばない。第 4 に資本効率:2015 年のバイオメット買収で純負債が 99 億ドルに膨らみ、のれんが 99 億ドル・無形資産が 45 億ドルに積み上がり、ROE は 5〜8% にとどまる。

経営は 2024 年に、中位の 1 桁台の自然増、調整後 1 株利益の売上の 1.5 倍以上の伸び、フリーキャッシュフローのさらに速い伸びを目標に掲げた。2025 年の自然増は +3.9%、2026 年の見通しは 2.25〜3.25%(上方修正後)にとどまる。目標を満たせるかは、ROSA でシェアの流出を止められるかにかかる。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

整形外科のインプラント市場は、高齢化で手術件数が年 3% 前後伸びる安定した市場だが、価格は名目でほぼ横ばいから下落である(業界ノートの置き方)。医療費全体は年 5.8% で伸びるが、病院は償還の枠の中でインプラント費を抑える。

競争の軸はロボットである。ストライカーの Mako は膝・股・肩・脊椎に広がり、設置するほど同社のインプラントが売れる循環ができた(過去 10 年でシェア約 6.5 ポイント獲得)。ジョンソン・エンド・ジョンソンの Velys は Mako より約 56% 安いと推定され、スミス・アンド・ネフューの CORI も追う。ジンマーの ROSA は膝・股・肩に対応し、2026 年 4〜6 月期の米国の技術の売上は約 +53% と勢いがあるが、設置後に実際にジンマーのインプラントを選ばせられるかが問われる。モノグラムの半自律ロボットは 2027 年初の商用化を目指す。

価格は購買組織の交渉と外来手術センターへの移行(1 件あたりの償還が低い)で下がる。中国は集中購買で人工関節の価格が大きく下がり、ジンマーの中国の売上(全体の約 2%)は年約 20% 縮み、2027 年に和らぐ見込み。減量薬(GLP-1)が変形性関節症の患者を減らす可能性は、短期では数字に出ていない。S.E.T. は足・肩・スポーツ医学が年 6% 前後で伸びる成長市場で、ジンマーはパラゴン 28 で足の弱みを補った。

資本政策と M&A

資本配分は、配当を小さく据え置き、自社株買いと小〜中型の買収に使う形である。2025 年は配当 1.9 億ドル、自社株買い 4.9 億ドル、2026 年は自社株買いを最大 10 億ドルに増やす(上半期で 5 億ドル)。株数は 2024 年に −2.7%、2025 年に −2.5% 減り、株式報酬(年約 1.1 億ドルと推定)による増加を打ち消している。

買収は、2015 年のバイオメット(のれんと償却の元)が最大。直近はパラゴン 28(2025 年 4 月、約 11 億ドル)、モノグラム(2025 年 10 月、約 1.8 億ドル)、小型のエンボディ・オースグリッド。パラゴン 28 は中盤の 10% 台で伸び、通期の報告成長に約 1.1 ポイント寄与して期待を上回る。モンテリスは買収の成立を報道で確認できず、反映していない。

借入金は総額 74.8 億ドル(1 年以内の返済 12.0 億ドル)、現金 4.1 億ドル、純負債 約 71 億ドルで、自己資本 126 億ドルに対し、のれん・無形資産が約 144 億ドルと自己資本を超える。借り換えで金利が 5.75% 前後に上がると、利払いは年 1 億ドル前後増える(純利益に入れた)。フリーキャッシュフローは 2026 年に +8〜10% の見通し。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

ROSA が膝のシェアの流出を止める。2026 年 4〜6 月期の米国の技術の売上は約 +53%、ROSA ショルダーは期待を上回って立ち上がり、次世代版が全面発売に入る。ロボットの設置が積み上がれば、数年遅れてインプラントの採用に表れる。モノグラムの半自律ロボットは 2027 年初に商用化され、価格の低いロボットで Velys の領域も取りにいける。

股は米国で +5.9% と市場を上回り、S.E.T. はパラゴン 28(足)と肩・スポーツ医学で年 6〜7% 伸びる。膝が市場並みに戻り、営業体制への投資が終われば、調整後の営業利益率は 2025 年の水準(約 27.8%)に戻り、GAAP の営業利益率は償却の薄まりで 20% に近づく(純利益は 2035 年に 21 億ドル、今の 3 倍)。ストライカーは調整後 26〜27% の営業利益率で、ジンマーは膝のシェアを守れば同じ水準へ戻れる。

買収したパラゴン 28・モノグラムを統合し、フリーキャッシュフロー(年 12 億ドル前後)で借入金を返しつつ自社株買いを年 10 億ドル以上続ける。今の PER 25.7 倍(GAAP)は、のれんと償却の重い GAAP の利益に対する倍率で、償却が薄まれば利益が伸びて倍率は下がる。

慎重な見方

成長が物価に追いついていない。2025 年の売上 82.3 億ドルは 2019 年の 79.8 億ドルと 6 年でほぼ同じで、2026 年 4〜6 月期の膝は +0.4%。米国の膝は +1.4% で、市場の +3% を下回り、シェアは今も流出している。価格は直近 3 四半期で下落が強まり(第 2 四半期 0.8 ポイント)、病院は手術 1 件あたりのインプラント費を下げさせ続ける。

ロボットの競争は、ストライカーの Mako が先行した設置の差を ROSA が埋めきれず、ジョンソン・エンド・ジョンソンの Velys が低価格で追う。ジンマーが ROSA を値引きで入れれば、ロボットの利益は出ない。営業体制への投資で調整後の営業利益率は 2.1 ポイント下がり、粗利率も 71.1% と −1.2 ポイント。S.E.T. の自然増は +3.4% と買収頼みで、パラゴン 28 の伸びが落ちれば減速する。

資本も弱い。純負債 71 億ドルを抱え、1 年以内に 12 億ドルが満期を迎え、借り換えで利払いが増える。のれんと無形資産が自己資本を超え、ROE は 5〜8% で、今の PER 25.7 倍(GAAP)は高い。ロボットでシェアを失う筋書きでは、2035 年の純利益は 9 億ドルにとどまり、のれんの減損も出る。

どちらに重みを置いたか

事業の質(寡占・継続収入・現金)は高く、中立でも名目 3% 台の売上が積み上がると見るが、強気の見方が頼る ROSA の巻き返しは設置が増えた段階で、シェアに戻った証拠がまだない。慎重な見方の指摘(過去 10 年のシェア流出・価格の下落の加速・利益率の低下)は数字で裏付けられるため、確率を悲観寄りに置いた。楽観 8%・やや楽観 20%・中立 36%・やや悲観 25%・悲観 11%。結論は「割高」。

10 年後の 5 つの筋書き(2035/12 期)

確率で加重した株価時価総額 74.22 ドル143 億ドル(+ 配当配当と自社株買いの合計 49.47 ドル95 億ドル)。 今の値に割り戻すと 63.50 ドル122 億ドル、今との差 −35.7%、 期待の年率 +2.3%(資本コスト 9.0%)→ 割高

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 8% 136.00 ドル261 億ドル 68.57 ドル132 億ドル +107.0% +7.5% 16.37 ドル31 億ドル
やや楽観 20% 107.70 ドル207 億ドル 62.85 ドル121 億ドル +72.6% +5.6% 34.11 ドル66 億ドル
中立 36% 82.47 ドル159 億ドル 54.53 ドル105 億ドル +38.6% +3.3% 49.32 ドル95 億ドル
やや悲観 25% 38.14 ドル73 億ドル 38.45 ドル74 億ドル −22.5% −2.5% 19.15 ドル37 億ドル
悲観 11% 23.41 ドル45 億ドル 19.77 ドル38 億ドル −56.3% −7.9% 4.75 ドル9 億ドル
加重平均100% 74.22 ドル143 億ドル49.47 ドル95 億ドル +25.2% +2.3% 123.69 ドル238 億ドル

今の株価時価総額 98.81 ドル190 億ドル(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 9.0% を下回るほど割高。

楽観 8% 楽観:ROSA とモノグラムでロボットの競争に勝ち、利益率が 20% 台に戻る 利益 21 億ドル · PER 12.3 倍 · 株価時価総額 136.00 ドル261 億ドル

2035 年の売上は 142 億ドル(名目で年 +5.6%)。ROSA とモノグラムでロボットの競争に勝ち、膝のシェアは今から 3 ポイント前後戻り、米国の膝は 28.5 億ドル、股は米国 18.8 億ドル。S.E.T. はパラゴン 28 を軸に足・肩・スポーツ医学で 43.3 億ドル(年 +7.2%)、技術は 14.8 億ドル。価格は購買組織の圧力が一巡し、膝・股で年 0〜+0.2%。営業利益は 29.4 億ドル(20.7%)、純利益は 21.2 億ドル。ストライカーに並ぶ収益力に戻り、償却の薄まりで GAAP の利益が今の 3 倍になる。成熟後の PER は 12.3 倍(式の 13.0 倍の 9.5 割。ROE 16.2%・g 4.0%・k 9.0%)。

  • 膝 米国:数量 55.8(米国の人工膝関節の手術件数(万件。約 120 万件 × ジンマーのシェア 約 31%、推定))× 価格 5,101(1 件あたり収入(ドル))→ 売上 29 億ドル・営業利益 7 億ドル。数量(万件)と 1 件あたり収入
  • 膝 海外:数量 68.4(米国外の人工膝関節の手術件数(万件。約 200 万件 × シェア 約 24%、推定))× 価格 3,063(1 件あたり収入(ドル))→ 売上 21 億ドル・営業利益 4 億ドル。数量(万件)と 1 件あたり収入
  • 股 米国:数量 41.5(米国の人工股関節の手術件数(万件。約 90 万件 × シェア 約 28%、推定))× 価格 4,538(1 件あたり収入(ドル))→ 売上 19 億ドル・営業利益 5 億ドル。数量(万件)と 1 件あたり収入
  • 股 海外:数量 61.2(米国外の人工股関節の手術件数(万件。約 150 万件 × シェア 約 26%、推定))× 価格 2,590(1 件あたり収入(ドル))→ 売上 16 億ドル・営業利益 3 億ドル。数量(万件)と 1 件あたり収入
  • S.E.T.(スポーツ医学・肩・外傷・足):数量 730(スポーツ医学・肩・外傷・足の手術・使用件数の合算(万件、推定))× 価格 594(1 件あたり収入(ドル))→ 売上 43 億ドル・営業利益 8 億ドル。数量(万件)と 1 件あたり収入
  • 技術・データ・骨セメント・手術用品:数量 596(ROSA の手術・骨セメント使用件数換算(万件、推定))× 価格 248(1 件あたり収入(ドル))→ 売上 15 億ドル・営業利益 3 億ドル。数量(万件)と 1 件あたり収入

倍率:正当化 PER は 13.0 倍(g 4.0%、RONIC 11.4%。RONIC は k 9.00% に、事業の ROE 16.2% が k を超える分の 0.33 を足した値。moat は weak)。これに対し 12.3 倍(9.5 割)に置いた。堀は弱いので上限の 9.5 割に置く。ROE が k を上回る幅が小さく、式の値が 1÷k に近い。純利益は GAAP。

確率:ROSA・モノグラムでロボット競争に勝ち、営業利益率も戻る展開は、ストライカーの優位が 10 年続いた流れを覆す必要があるので 8%。

やや楽観 20% やや楽観:ロボットで互角に戻り、S.E.T. の伸びが利益を押し上げる 利益 18 億ドル · PER 11.8 倍 · 株価時価総額 107.70 ドル207 億ドル

2035 年の売上は 128 億ドル(名目で年 +4.5%)。ロボットで互角に戻り、膝の流出は 2027 年に止まって米国の件数が年 +3.4%、価格は年 −0.1%。股は米国 16.9 億ドル、S.E.T. は 39.0 億ドル(年 +6.1%)、技術は 13.3 億ドル。営業利益は 25.1 億ドル(19.6%)、純利益は 17.5 億ドル。PER は 11.8 倍(式の 12.4 倍の 9.5 割。ROE 13.8%・g 4.0%)。ストライカーと膝・股のシェアを分け合う寡占が続き、ジンマーは ROSA とモノグラムで流出を止めるが、シェアを大きく取り戻すところまでは行かない。償却の固定費が売上に対して薄まる分、純利益は今の約 2.5 倍に増える。

  • 膝 米国:数量 51.7(米国の人工膝関節の手術件数(万件。約 120 万件 × ジンマーのシェア 約 31%、推定))× 価格 4,950(1 件あたり収入(ドル))→ 売上 26 億ドル・営業利益 6 億ドル。数量(万件)と 1 件あたり収入
  • 膝 海外:数量 63.3(米国外の人工膝関節の手術件数(万件。約 200 万件 × シェア 約 24%、推定))× 価格 2,972(1 件あたり収入(ドル))→ 売上 19 億ドル・営業利益 4 億ドル。数量(万件)と 1 件あたり収入
  • 股 米国:数量 38.5(米国の人工股関節の手術件数(万件。約 90 万件 × シェア 約 28%、推定))× 価格 4,404(1 件あたり収入(ドル))→ 売上 17 億ドル・営業利益 4 億ドル。数量(万件)と 1 件あたり収入
  • 股 海外:数量 56.6(米国外の人工股関節の手術件数(万件。約 150 万件 × シェア 約 26%、推定))× 価格 2,513(1 件あたり収入(ドル))→ 売上 14 億ドル・営業利益 3 億ドル。数量(万件)と 1 件あたり収入
  • S.E.T.(スポーツ医学・肩・外傷・足):数量 677(スポーツ医学・肩・外傷・足の手術・使用件数の合算(万件、推定))× 価格 576(1 件あたり収入(ドル))→ 売上 39 億ドル・営業利益 7 億ドル。数量(万件)と 1 件あたり収入
  • 技術・データ・骨セメント・手術用品:数量 553(ROSA の手術・骨セメント使用件数換算(万件、推定))× 価格 240(1 件あたり収入(ドル))→ 売上 13 億ドル・営業利益 3 億ドル。数量(万件)と 1 件あたり収入

倍率:正当化 PER は 12.4 倍(g 4.0%、RONIC 10.6%。RONIC は k 9.00% に、事業の ROE 13.8% が k を超える分の 0.33 を足した値。moat は weak)。これに対し 11.8 倍(9.5 割)に置いた。堀は弱いので上限の 9.5 割に置く。純利益は GAAP。

確率:ロボットで互角に戻り、S.E.T. が年 6% 前後で伸びる。ジンマーの強み(規模・寡占・継続収入)が保たれるので 20%。

中立 36% 中立:売上は年 +3% 台で物価に届かず、償却の薄まりで利益が伸びる 利益 14 億ドル · PER 11.2 倍 · 株価時価総額 82.47 ドル159 億ドル

2035 年の売上は 115 億ドル(名目で年 +3.4%。件数で年 +3.5%、価格で年 −0.1% 前後)。膝は件数が市場より 0.4 ポイント遅れ、米国 23.0 億・海外 16.9 億ドル(年 +2.2%・+1.4%)、股は米国 15.2 億・海外 12.8 億ドル。S.E.T. は 35.1 億ドル(年 +5.0%)、技術は ROSA・モノグラムの普及で 12.0 億ドル。営業利益は 21.4 億ドル(18.6%。償却は固定の 6.5 億ドルで売上比が薄まる)、純利益は 14.2 億ドル。借入金は返し続け、自社株買いは年 9〜10 億ドル。成熟後の PER は 11.2 倍(式の 11.8 倍の 9.5 割。ROE 11.1%・g 4.0%・k 9.0%。償却の戻しは上乗せしない)。

  • 膝 米国:数量 47.8(米国の人工膝関節の手術件数(万件。約 120 万件 × ジンマーのシェア 約 31%、推定))× 価格 4,804(1 件あたり収入(ドル))→ 売上 23 億ドル・営業利益 5 億ドル。数量(万件)と 1 件あたり収入
  • 膝 海外:数量 58.5(米国外の人工膝関節の手術件数(万件。約 200 万件 × シェア 約 24%、推定))× 価格 2,884(1 件あたり収入(ドル))→ 売上 17 億ドル・営業利益 3 億ドル。数量(万件)と 1 件あたり収入
  • 股 米国:数量 35.6(米国の人工股関節の手術件数(万件。約 90 万件 × シェア 約 28%、推定))× 価格 4,274(1 件あたり収入(ドル))→ 売上 15 億ドル・営業利益 4 億ドル。数量(万件)と 1 件あたり収入
  • 股 海外:数量 52.4(米国外の人工股関節の手術件数(万件。約 150 万件 × シェア 約 26%、推定))× 価格 2,439(1 件あたり収入(ドル))→ 売上 13 億ドル・営業利益 2 億ドル。数量(万件)と 1 件あたり収入
  • S.E.T.(スポーツ医学・肩・外傷・足):数量 627(スポーツ医学・肩・外傷・足の手術・使用件数の合算(万件、推定))× 価格 559(1 件あたり収入(ドル))→ 売上 35 億ドル・営業利益 6 億ドル。数量(万件)と 1 件あたり収入
  • 技術・データ・骨セメント・手術用品:数量 512(ROSA の手術・骨セメント使用件数換算(万件、推定))× 価格 233(1 件あたり収入(ドル))→ 売上 12 億ドル・営業利益 2 億ドル。数量(万件)と 1 件あたり収入

倍率:正当化 PER は 11.8 倍(g 4.0%、RONIC 9.7%。RONIC は k 9.00% に、事業の ROE 11.1% が k を超える分の 0.33 を足した値。moat は weak)。これに対し 11.2 倍(9.5 割)に置いた。堀は弱く ROE が k をわずかに上回るだけなので、中立の PER は式の値が 1÷k に近い 9.5 割に置き、1÷k は下回らせない。純利益は GAAP。

確率:議論の落としどころ。業界ノートの整形(件数 +4%・価格 横ばい)に、ジンマーの膝の流出と価格の下落を反映した。最大の確率だが、慎重な見方の裏付けが強いので 4 割を切る。

やや悲観 25% やや悲観:Mako と Velys にシェアを奪われ、価格の下落で成長が年 1% に鈍る 利益 9 億ドル · PER 8.3 倍 · 株価時価総額 38.14 ドル73 億ドル

2035 年の売上は 94 億ドル(名目で年 +1.3%)。Mako と Velys にシェアを奪われ続け、米国の膝の件数は年 +1.2%、海外は +0.6%。価格は年 −1.1% で、病院が償還の枠の中でインプラント費を下げ続ける。膝は米国 18.7 億・海外 13.7 億ドルと 10 年でほぼ増えず、股・S.E.T. も市場を下回る。営業利益は 15.2 億ドル(16.2%)、純利益は 8.8 億ドルで、2026 年上半期の GAAP 純利益の年換算(約 8.7 億ドル)とほぼ同じ。ROSA を値引きで入れる分、ロボットの利益は出ない。PER は 8.3 倍(ROE 6.6% が k 9.0% に届かず、1÷k の 11.1 倍の 7.5 割)。

  • 膝 米国:数量 41.7(米国の人工膝関節の手術件数(万件。約 120 万件 × ジンマーのシェア 約 31%、推定))× 価格 4,476(1 件あたり収入(ドル))→ 売上 19 億ドル・営業利益 4 億ドル。数量(万件)と 1 件あたり収入
  • 膝 海外:数量 51.0(米国外の人工膝関節の手術件数(万件。約 200 万件 × シェア 約 24%、推定))× 価格 2,687(1 件あたり収入(ドル))→ 売上 14 億ドル・営業利益 2 億ドル。数量(万件)と 1 件あたり収入
  • 股 米国:数量 31.1(米国の人工股関節の手術件数(万件。約 90 万件 × シェア 約 28%、推定))× 価格 3,983(1 件あたり収入(ドル))→ 売上 12 億ドル・営業利益 3 億ドル。数量(万件)と 1 件あたり収入
  • 股 海外:数量 45.7(米国外の人工股関節の手術件数(万件。約 150 万件 × シェア 約 26%、推定))× 価格 2,273(1 件あたり収入(ドル))→ 売上 10 億ドル・営業利益 2 億ドル。数量(万件)と 1 件あたり収入
  • S.E.T.(スポーツ医学・肩・外傷・足):数量 548(スポーツ医学・肩・外傷・足の手術・使用件数の合算(万件、推定))× 価格 522(1 件あたり収入(ドル))→ 売上 29 億ドル・営業利益 4 億ドル。数量(万件)と 1 件あたり収入
  • 技術・データ・骨セメント・手術用品:数量 448(ROSA の手術・骨セメント使用件数換算(万件、推定))× 価格 218(1 件あたり収入(ドル))→ 売上 10 億ドル・営業利益 2 億ドル。数量(万件)と 1 件あたり収入

倍率:事業の ROE 6.6% が k 9.00% 以下なので PER は 1÷k=11.1 倍まで。これに対し 8.3 倍(7.5 割)に置いた。値下がりとシェア流出で稼ぎが k に届かない筋書き。上限は 1÷k で、その 7.5 割に置く。純利益は GAAP。

確率:過去 10 年にシェアを約 3 ポイント失ってきた流れが続く展開は、実績の延長で起こりやすいので 25% に厚くした。

悲観 11% 悲観:ロボットで構造的に負け、のれんの減損で優良な会社でなくなる 利益 5 億ドル · PER 8.3 倍 · 株価時価総額 23.41 ドル45 億ドル

2035 年の売上は 82 億ドル(名目で年 -0.0%、10 年間ほぼ横ばいで実質では 3 割減)。ロボットの設置で Mako・Velys に負け、膝のシェアは 7 ポイント前後失い、米国の膝は 16.4 億ドル、価格は年 −2% 近くで下がる。のれんの減損 約 25 億ドルと再編の費用が出て、営業利益は 11.3 億ドル(13.7%)、純利益は 5.4 億ドル。配当は据え置きで、自社株買いはほぼ止まる。優良な整形企業でなくなり、g 2.6%・ROE 4.3% の式で 10.1 倍で測る(自己資本 125 億ドルに対し PBR 約 0.44 倍)。

  • 膝 米国:数量 38.5(米国の人工膝関節の手術件数(万件。約 120 万件 × ジンマーのシェア 約 31%、推定))× 価格 4,255(1 件あたり収入(ドル))→ 売上 16 億ドル・営業利益 3 億ドル。数量(万件)と 1 件あたり収入
  • 膝 海外:数量 47.1(米国外の人工膝関節の手術件数(万件。約 200 万件 × シェア 約 24%、推定))× 価格 2,554(1 件あたり収入(ドル))→ 売上 12 億ドル・営業利益 2 億ドル。数量(万件)と 1 件あたり収入
  • 股 米国:数量 28.7(米国の人工股関節の手術件数(万件。約 90 万件 × シェア 約 28%、推定))× 価格 3,787(1 件あたり収入(ドル))→ 売上 11 億ドル・営業利益 2 億ドル。数量(万件)と 1 件あたり収入
  • 股 海外:数量 42.2(米国外の人工股関節の手術件数(万件。約 150 万件 × シェア 約 26%、推定))× 価格 2,160(1 件あたり収入(ドル))→ 売上 9 億ドル・営業利益 1 億ドル。数量(万件)と 1 件あたり収入
  • S.E.T.(スポーツ医学・肩・外傷・足):数量 507(スポーツ医学・肩・外傷・足の手術・使用件数の合算(万件、推定))× 価格 496(1 件あたり収入(ドル))→ 売上 25 億ドル・営業利益 3 億ドル。数量(万件)と 1 件あたり収入
  • 技術・データ・骨セメント・手術用品:数量 415(ROSA の手術・骨セメント使用件数換算(万件、推定))× 価格 207(1 件あたり収入(ドル))→ 売上 9 億ドル・営業利益 1 億ドル。数量(万件)と 1 件あたり収入

倍率:事業の ROE 4.3% が k 9.00% 以下なので PER は 1÷k=11.1 倍まで。これに対し 8.3 倍(7.5 割)に置いた。構造的に負けた筋書き。ROE が k に届かず、ためた利益は額面より低い価値なので、1÷k の 7.5 割(稼ぐ力の 7.5 割)を床にとる。自己資本に PBR を掛けない。純利益は GAAP。

確率:リーマン級でなく構造の失敗。ロボットの設置で負け続け、価格の下落が年 2% 近くになり、のれん 99 億ドルのうち 25 億ドルの減損が出る。2015 年のバイオメット買収の後に利益が伸びなかった前例(2015〜2019 年の営業利益は 12〜14 億ドルで横ばい)があるので 11%。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億ドル。

膝 米国

人工膝関節(米国)。ROSA・Persona などのインプラントと器具のセット。

数量米国の人工膝関節の手術件数(万件。約 120 万件 × ジンマーのシェア 約 31%、推定)価格1 件あたり収入(ドル)売上営業利益
今 2025/12 37.0 5,000 19 4
10 年後 中立 47.8 4,804 23 5

取り方:2025 年の米国の膝 約 18.5 億ドル(上半期の米国比率 56% から推定)を、米国の人工膝関節の手術件数 約 120 万件(初回+再置換、推定)× ジンマーのシェア 約 31%(≒ 37 万件)で割った 1 件あたり約 5,000 ドル(件数・シェアは推定)。2026 年 4〜6 月期の米国の膝は +1.4% で市場の +3% を下回り、シェアは年 0.4 ポイント分ずつ流出していると置く。価格は物価の 3.5% に届かず年 −0.5%(中立で 10 年 0.96 倍):病院の購買組織と外来手術センターへの移行で、第 2 四半期の価格は −0.8 ポイントだった。競合はストライカー(Mako)、ジョンソン・エンド・ジョンソン(Velys)、スミス・アンド・ネフュー(CORI)。

膝 海外

人工膝関節(米国外)。中国・欧州・日本など。

数量米国外の人工膝関節の手術件数(万件。約 200 万件 × シェア 約 24%、推定)価格1 件あたり収入(ドル)売上営業利益
今 2025/12 48.0 3,063 15 3
10 年後 中立 58.5 2,884 17 3

取り方:2025 年の海外の膝 約 14.7 億ドルを、海外の手術件数 約 200 万件(推定)× シェア 約 24%(≒ 48 万件)で割った 1 件あたり約 3,060 ドル。2026 年 4〜6 月期の海外の膝は −1.5%(中国・新興国が主因。中国は全体の約 2% で年約 −20%、2027 年に和らぐ見込み)。価格は中国の集中購買と欧州の入札で年 −1.0%(10 年 0.94 倍)。競合はストライカー・ジョンソン・エンド・ジョンソン・スミス・アンド・ネフューと、中国の国産メーカー。

股 米国

人工股関節(米国)。初回・再置換・骨折。

数量米国の人工股関節の手術件数(万件。約 90 万件 × シェア 約 28%、推定)価格1 件あたり収入(ドル)売上営業利益
今 2025/12 25.0 4,360 11 2
10 年後 中立 35.6 4,274 15 4

取り方:2025 年の米国の股 約 10.9 億ドルを、米国の人工股関節の手術件数 約 90 万件(骨折・再置換を含む、推定)× シェア 約 28%(≒ 25 万件)で割った 1 件あたり約 4,360 ドル。2026 年 4〜6 月期の米国の股は +5.9% と市場を上回り、シェアは増やせている。価格は年 −0.3%(10 年 0.98 倍):股は購買組織の影響が膝より小さいが、物価並みには届かない。競合はストライカー・ジョンソン・エンド・ジョンソン・スミス・アンド・ネフュー。

股 海外

人工股関節(米国外)。

数量米国外の人工股関節の手術件数(万件。約 150 万件 × シェア 約 26%、推定)価格1 件あたり収入(ドル)売上営業利益
今 2025/12 39.0 2,564 10 2
10 年後 中立 52.4 2,439 13 2

取り方:2025 年の海外の股 約 10.0 億ドルを、海外の手術件数 約 150 万件(推定)× シェア 約 26%(≒ 39 万件)で割った 1 件あたり約 2,560 ドル。価格は欧州の入札・中国の集中購買で年 −0.8%(10 年 0.95 倍)。競合は同じ 3 社と地場メーカー。

S.E.T.(スポーツ医学・肩・外傷・足)

スポーツ医学・エクストリミティ(肩・足・足首。パラゴン 28 を含む)・外傷・頭蓋顎顔面・胸部。

数量スポーツ医学・肩・外傷・足の手術・使用件数の合算(万件、推定)価格1 件あたり収入(ドル)売上営業利益
今 2025/12 400 538 22 3
10 年後 中立 627 559 35 6

取り方:2025 年の S.E.T. 21.5 億ドル(パラゴン 28 を約 8 か月含む)を、スポーツ医学・肩・外傷・足の手術・使用件数の合算(推定 約 400 万件)で割った 1 件あたり約 540 ドル。2026 年 4〜6 月期の自然増は +3.4%(報告 +6.4%)で、パラゴン 28 は中盤の 10% 台。2026 年はパラゴン 28 の通年化(約 +1 ポイント)が乗る。価格は新製品(肩・足の高単価)が外傷の入札の値下がりを相殺し年 +0.3%(10 年 1.04 倍)。競合はストライカー(外傷・四肢が最大)、ジョンソン・エンド・ジョンソン、スミス・アンド・ネフュー(スポーツ医学)。

技術・データ・骨セメント・手術用品

手術ロボット ROSA・手術計画ソフト・骨セメント・手術用品。

数量ROSA の手術・骨セメント使用件数換算(万件、推定)価格1 件あたり収入(ドル)売上営業利益
今 2025/12 300 222 7 1
10 年後 中立 512 233 12 2

取り方:2025 年の技術・データ・骨セメント・手術用品 約 6.66 億ドル(全体から膝・股・S.E.T. を引いた値)を、ROSA の手術・セメント使用件数換算(推定 約 300 万件)で割った 1 件あたり約 220 ドル。2026 年 4〜6 月期は +21.1%、米国の技術は約 +53%(ROSA ショルダーの立ち上がり)。ロボットは設置が先に増え、インプラントの採用が後から表れる。価格は年 +0.5%(10 年 1.05 倍):ROSA の値引き競争(Velys が Mako より約 56% 安い)で物価並みには届かない。

リスクと懸念

ロボットの競争(Mako・Velys)で膝のシェアが流出し続ける

ジンマーは膝で過去 10 年に約 3 ポイントのシェアを失い、ストライカーが約 6.5 ポイント獲得した。2026 年 4〜6 月期の米国の膝は +1.4% で市場の +3% を下回る。ROSA の設置が増えても、ジンマーのインプラントの採用に表れなければ、膝(売上の約 4 割)の件数は伸びない。膝のシェア 1 ポイントは約 1.1 億ドルの売上にあたる。

価格の下落が強まる

価格は直近 3 四半期で下落が強まり、第 2 四半期は 0.8 ポイントの逆風、通期の見通しは 0〜1 ポイントの下落。病院の購買組織・外来手術センターへの移行・中国の集中購買が重なる。価格が年 1.5% 下がれば、10 年で売上が 14% 減り、費用が物価で上がる分、利益率を直撃する。

利益率の低下と営業体制の投資

調整後の営業利益率は 2026 年 4〜6 月期に 2.1 ポイント下がり 25.7%、粗利率は 71.1%(−1.2 ポイント)。営業体制の投資が成長に結びつかなければ、ストライカーの 26〜27% に追いつけない。経営は 2026 年の粗利率を 70〜71% と見込む。

借入金・満期・金利

総借入は 74.8 億ドルで、1 年以内に 12.0 億ドルが満期を迎える。借り換えの金利は 5.75% 前後で、利払いは年 1 億ドル前後増える。のれんと無形資産が自己資本を超え、減損が出れば自己資本が大きく減る。フリーキャッシュフローから借入金を返す間は、自社株買いが細る。

買収の統合と資本効率

パラゴン 28(約 11 億ドル)・モノグラム(約 1.8 億ドル)は期待どおり進むが、2015 年のバイオメット買収のように、買った後に利益が伸びない前例がある。モノグラムのロボットは 2027 年初の商用化が前提で、承認や発売が遅れれば ROSA の穴を埋められない。

中国・新興国

中国は売上の約 2% だが年約 −20% で縮み、2027 年に和らぐ見込み。海外の膝は第 2 四半期に −1.5%。中国の国産化が進めば、海外の膝・股の価格と数量の両方が押される。海外の膝・股は合計で約 25 億ドル(売上の約 3 割)あり、新興国の手術件数の伸びで補えるかが問われる。

今後の分かれ目

2027 年までに米国の膝の件数が市場並み(年 +3% 以上)に戻り、ROSA の設置先でジンマーのインプラントの採用が確認できたら
膝のシェアの流出が止まり、楽観・やや楽観の確率を 10 年で 5〜8 ポイント上げる。膝(売上の約 4 割)が年 +3% 台に戻れば、10 年の売上の伸びは年 +4% 台になる。
価格の下落が 2027 年に年 1.5% を超えたら
売上の伸びが年 1% 台に落ち、やや悲観・悲観の確率を 5〜10 ポイント上げる。費用は物価で上がるので、利益率は 1〜2 ポイント下がる。
モノグラムの半自律ロボットが 2027 年初に商用化され、Velys に近い価格で採用が広がったら
ロボットの競争でジンマーが互角に戻る。技術の成長が年 +9% 以上を保ち、10 年の中立の確率を上げる。承認が遅れれば、やや悲観の確率を上げる。
S.E.T. の自然増が 5% を超え、パラゴン 28 が中盤の 10% 台の成長を保ったら
S.E.T.(売上の約 26%)が年 +6% 台で伸び、全体の伸びを押し上げる。パラゴン 28 が失速すれば、買収の資本効率が問われる。
借入金の返済が進み、純負債が 2028 年までに 50 億ドルを下回ったら
利払いが減り、10 年の純利益が中立の想定より約 3〜4% 上振れする。返済が遅れ、自社株買いが止まれば、同じだけ下げる。
中国の売上の減少が 2027 年に止まらず、海外の膝が −3% 以下に落ちたら
海外の膝(約 14.7 億ドル)が縮み、やや悲観の確率を上げる。2027 年に和らげば、海外は市場並みに戻る。

見ておくもの

  • 米国の膝の自然増(市場の +3% との差)と ROSA の設置台数・採用率
  • 価格の逆風(四半期ごとの下落幅。通期の見通し 0〜1 ポイント)
  • 調整後の粗利率(71.1%)・営業利益率(25.7%)と、ストライカー(26〜27%)との差
  • S.E.T. の自然増(+3.4%)とパラゴン 28 の成長(中盤の 10% 台)
  • モノグラムの 510(k) と 2027 年初の商用化
  • 純負債(約 71 億ドル)・満期・自社株買いの額(2026 年は最大 10 億ドル)
  • 中国・海外の膝の売上(−1.5%)

倍率と資本コストの決め方

今の PER 25.7 倍(GAAP)・時価総額 183 億ドルを見る前に、膝・股の米国と海外、S.E.T.、技術の 6 つの手術件数 × 価格で 2028 年・2035 年の売上を積み、償却・特別費用・利払い・税を置いて純利益を出してから倍率を決めた。10 年の中立の PER 11.2 倍は、利益ベースの正当化 PER = (1 − g ÷ RONIC) ÷ (k − g)(帳簿の ROE 11.1%・g 4.0%・堀は弱く RONIC 9.7%・k 9.0%)= 11.8 倍の 9.5 割(1÷k を下回らせない)。過去の PER の中央値(約 24 倍)にも今の値にも寄せていない。ROE にはのれんを除かず帳簿の値を使い(買収で足場を継ぎ足してきた会社のため)、純利益は GAAP のままで償却の戻しは上乗せしない。今の値段との比較は最後にした。

資本コスト 9.0% = 無リスク金利 5% + β — × 5%。k = 基本 8.0% + quality +1.0% = 9.0%。ロボットでのシェア争い・価格圧力・買収の資本効率などの個別のリスクは k に足さず、やや悲観・悲観の確率(合計 36%)と悲観の深さで表した。存続は危うくないので上乗せ 0。

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年で測った価値は今の時価総額をやや上回る 本質価値との差 +9.2% · 10 年 適正(年 +8.1%) 適正 アボット・ラボラトリーズABT リブレ・心血管・診断で稼ぐ優良な医療機器の複合体。10 年で測った価値は今の時価総額とほぼ同じで、筆者の判定は適正 本質価値との差 +7.3% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 ラボコープ・ホールディングスLH 臨床検査の大手。買収は資本コスト並みで価値をほぼ増やさず公的料金の重しもあるが、利益ベースの正当化 PER の 8 割で測ると本質価値は今とほぼ同じで適正 本質価値との差 +1.4% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 ヴィアトリスVTRS 特許切れブランドと後発薬で稼ぐ重い借金の会社。償却が減っても、利益ベースの正当化 PER(k 9.5%)で測ると今の値段はほぼ適正。工場の問題と価格の下落が尾を重くする 本質価値との差 +1.4% · 10 年 適正(年 +7.1%) 適正 マケッソンMCK 卸 3 社の首位で堀は厚く、腫瘍と処方技術が利益を伸ばす。利益ベースの倍率でも適正。ただし CVS 依存と直販の圧力が重しになる 本質価値との差 −0.5% · 10 年 適正(年 +6.7%) 適正 クエスト・ダイアグノスティックスDGX 医師・病院・消費者の 3 方向に検体が増える米国 2 強の検査会社。資本コスト 7.5% と利益ベースの正当化 PER の 8 割の倍率で、バリュー投資の観点では今の値段をほぼ適正と見る 本質価値との差 −2.5% · 10 年 適正(年 +5.9%) 適正 CVSヘルスCVS 保険・PBM・薬局を束ねる複合企業は 2026 年に谷を抜けつつあり、保険の利益率が 5% 前後へ戻っても、利益ベースの倍率(k 9.5%)では本質価値は今の時価総額とほぼ並ぶ 本質価値との差 −3.2% · 10 年 適正(年 +7.1%) 適正 リジェネロン・ファーマシューティカルズREGN デュピクセントの利益分配とアイリーア HD を稼ぎ頭に、純現金も厚い。デュピクセントの特許切れと新薬の打率を厚く見ても、利益ベースの倍率(k 8.0%)に抑えると今の値段はほぼ適正 本質価値との差 −3.3% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 センコラCOR 卸 3 社の 2 番手。専門薬と腫瘍・網膜の診療網で利益を伸ばすが、売上の 25% を占めるウォルグリーン依存が重い。利益ベースの倍率では適正 本質価値との差 −5.8% · 10 年 適正(年 +6.1%) 適正 カーディナルヘルスCAH 卸 3 社の 3 番手。専門薬・診療網・在宅で利益が伸びるが、売上の 28% を占める CVS 依存と後発薬の好調の剥落が重い。利益ベースの正当化 PER の式で測ると適正 本質価値との差 −9.9% · 10 年 適正(年 +5.6%) やや割高 レスメドRMD GLP-1 の影響は患者数より競合の復帰と価格が重い。世界首位の睡眠時無呼吸機器で、利益ベースの倍率では今の値段はほぼ適正 本質価値との差 −10.4% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 エレバンス・ヘルスELV 全米最大級のブルークロス系保険とケアロンを持つ。2026 年は医療費高騰の谷。利益率が戻る中立でも、利益ベースの正当化 PER(k 8.5%)では今の時価総額とほぼ並ぶ 本質価値との差 −10.6% · 10 年 やや割高(年 +5.8%) やや割高 ユナイテッドヘルス・グループUNH 医療保険の巨人。2025 年の谷を越えつつあり、利益率が 4〜5% 台へ戻っても、利益ベースの倍率(k 8.5%)では今の値段は本質価値とほぼ並ぶ 本質価値との差 −13.4% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 アムジェンAMGN 成長 6 本柱が骨粗しょう症薬・関節炎薬の落ち込みを埋める途上の優良バイオ。肥満薬マリタイドは賭けで、借金 573 億ドルを抱えるが、利益ベースの正当化 PER の 7.5 割で測ると今の値段はやや割高 本質価値との差 −13.8% · 10 年 やや割高(年 +5.0%) やや割高 ダヴィータDVA 腎臓透析で米国最大。利益の大半を稼ぐ民間保険の患者と重い借金が分かれ目で、式と筋書きの結果はやや割高。バリュー投資の観点では堀は強いが価格を決める力は弱い 本質価値との差 −13.8% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 ステリスSTE 病院の滅菌・感染予防と、医療機器メーカーの受託滅菌で稼ぐ、更新と消耗で積み上がる収入の厚い優良な会社。規制の揺り戻しと在庫調整を織り込むと、利益ベースの倍率では今の値段が先に行きすぎ、本質価値は今の時価総額を約 14% 下回る 本質価値との差 −17.6% · 10 年 やや割高(年 +4.5%) やや割高 バーテックス・ファーマシューティカルズVRTX 嚢胞性線維症で 9 割超を握る堅い独占と厚い現金が強みで、利益ベースの倍率(k 7.5%・正当化 PER の 8 割前後)に抑えると、新薬群の成否を厚く見ても今の値段はやや割高 本質価値との差 −18.3% · 10 年 やや割高(年 +4.5%) やや割高 アイデックス・ラボラトリーズIDXX 獣医向け診断で世界首位級。検査の継続収入という強い堀があるが、今の値段は先取りしすぎで、10 年で測った価値は今の時価総額の約 8 割 本質価値との差 −19.5% · 10 年 やや割高(年 +4.3%) やや割高 ベクトン・ディッキンソンBDX 針・注射器・ポンプを持つ「医療の水道管」。バイオと診断を分離して身軽になった。10 年で測った価値は今の時価総額をやや下回り、筆者の判定はやや割高 本質価値との差 −20.0% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) やや割高 クーパーCOO コンタクトレンズと女性医療の 2 本柱。在庫調整・訴訟・物言う株主で揺れ、資本の効率は低い。利益ベースの正当化 PER で測ると、今の値段はやや割高 本質価値との差 −21.1% · 10 年 やや割高(年 +3.7%) やや割高 メドトロニックMDT 心臓の機器(PFA)・脊椎・外科ロボットで稼ぐ総合医療機器の最大手。糖尿病を切り離して身軽になり、PFA の伸びで利益が積み上がる局面にある 本質価値との差 −21.3% · 10 年 やや割高(年 +3.9%) やや割高 ヒューマナHUM 高齢者向け民間保険の最大手級。2026 年は利益が消える谷だが、星評価の急回復で 2028 年に利益率が戻る道が開けた。ただし価格は政府が握り、利益ベースの倍率(k 9.5%)では今の値段はやや割高 本質価値との差 −23.3% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 ブリストル・マイヤーズ スクイブBMY エリキュースとオプジーボの 2028 年の特許切れで売上の 6 割近くが崩れるが、成長品と新薬で埋めきれば本質価値は今の値段を上回るが、確率で重ねると(利益ベースの正当化 PER の 7 割で測って)やや割高 本質価値との差 −25.9% · 10 年 やや割高(年 +3.5%) やや割高 ファイザーPFE 配当の厚い巨大製薬だが、2027〜2028 年に主力の特許が切れ、肥満薬と腫瘍の新薬で穴を埋め切れるかが焦点。利益ベースの正当化 PER の 9 割で測っても、今の値段はやや割高 本質価値との差 −26.8% · 10 年 やや割高(年 +3.0%) やや割高 ボストン・サイエンティフィックBSX 電気生理とウォッチマンで伸びた医療機器の優等生。2026 年は 2 度の下方修正で株価が半減した。10 年で測った価値は今の時価総額を下回り、判定はやや割高 本質価値との差 −28.3% · 10 年 やや割高(年 +3.6%) 割高 ギリアド・サイエンシズGILD HIV 治療・予防を握る安定した現金創出企業。ビクタルビの特許切れは 2036 年まで先送りされたが、薬価政策と買収費用を厚く見ても、利益ベースの正当化 PER の 7.5 割で測ると今の値段は割高 本質価値との差 −30.9% · 10 年 割高(年 +2.6%) 割高 ストライカーSYK 整形外科のロボット(Mako)と外傷・四肢で稼ぎ、手術室の機器・血管・神経へ広げる医療機器の大手。サイバー攻撃の傷は癒えつつあるが、堀の厚さは変わらない 本質価値との差 −33.4% · 10 年 割高(年 +2.6%) 割高 デクスコムDXCM 連続血糖測定で稼ぐ高成長の機器会社。利用者は増えるが、1 人あたり収入の下落とアボットとの競争を織り込んだ利益ベースの倍率では、今の値段は本質価値を大きく上回る 本質価値との差 −36.5% · 10 年 割高(年 +2.6%) 割高 センティーンCNC メディケイド最大手・ACA 最大手の民間保険。2025 年の谷から 2026 年は回復したが、利益の戻りは州の料率と補助金という他人の財布に左右され、利益ベースの倍率(k 9.0%)では今の値段は割高 本質価値との差 −36.5% · 10 年 割高(年 +2.8%) 割高 メトラー・トレド・インターナショナルMTD 精密計量・分析・検査の消耗しない需要で稼ぐ質の高い会社。事業の見通しは堅いが、今の PER 38 倍は利益ベースの正当化 PER(成熟後の上限 22.5 倍、置くのは 18 倍)を大きく上回り、割高と出る 本質価値との差 −38.5% · 10 年 割高(年 +1.5%) 割高 エドワーズライフサイエンスEW TAVR で首位、純現金を持つ心臓弁の専業。質は高いが、利益ベースの倍率では今の値段が高く、本質価値は今の時価総額の約 6 割 本質価値との差 −41.7% · 10 年 割高(年 +1.4%) 割高 イーライリリーLLY 肥満薬で世界最強の成長企業。利益の過半が 1 つの薬効群と米国の価格政策に乗り、利益ベースの正当化 PER の 8 割で測ると、今の値段は割高 本質価値との差 −42.0% · 10 年 割高(年 +1.1%) 割高 ウォーターズWAT 分析機器の消耗品と診断の繰り返し収入を持つ質の高い会社へ統合が済んだ。事業の質は高いが、利益ベースの成熟後の PER は 12 倍で今の約 30 倍の半分にも届かず、割高と出る 本質価値との差 −42.2% · 10 年 割高(年 +1.1%) 割高 メルクMRK キイトルーダ依存の穴を新薬と買収で埋めに行く世界最大級の製薬。2028 年の特許切れ後の再成長に確度は持てないが、利益ベースの正当化 PER の 7 割で測ると今の値段は割高 本質価値との差 −42.2% · 10 年 割高(年 +0.6%) 割高 アッヴィABBV 免疫の二本柱で成長は続くが、2033 年のスキリージの特許切れと薬価政策が先にある。利益ベースの正当化 PER の 7.5 割で測ると、今の値段は割高 本質価値との差 −42.3% · 10 年 割高(年 +1.0%) 割高 IQVIAホールディングスIQV 世界の医療データと臨床試験を握るが、純負債が重い。今の GAAP の PER 約 33 倍は利益ベースの正当化 PER(成熟後の上限 15.9 倍、置くのは 13 倍)を上回り、割高と出る 本質価値との差 −42.5% · 10 年 割高(年 +1.6%) 割高 ジョンソン・エンド・ジョンソンJNJ 腫瘍と免疫の新薬が特許切れを補い質は高いが、利益ベースの正当化 PER の 8 割で測ると、今の値段は割高 本質価値との差 −42.6% · 10 年 割高(年 +0.6%) 割高 ヘンリー・シャインHSIC 歯科・医科の流通に自社ブランドと技術を重ねる会社。流通は価格を決める力が弱く、DSO・ネット通販・KKR や活動家株主の圧力の中で費用削減と構成の改善を進める。利益ベースの倍率では割高 本質価値との差 −43.6% · 10 年 割高(年 +1.3%) 割高 サーモフィッシャー・サイエンティフィックTMO 研究・製造・臨床試験のインフラを握る堅い会社だが、今の PER 39 倍は利益ベースの正当化 PER(上限 17 倍)の 2 倍近くで、割高と出る 本質価値との差 −45.3% · 10 年 割高(年 +0.5%) 割高 バイオジェンBIIB MS の稼ぎが縮む中で、成長製品と開発品が補えるかが全て。利益ベースの倍率では本質価値が今の値段の約 6 割で、割高。楽観の尾が重い 本質価値との差 −46.7% · 10 年 割高(年 +1.2%) 割高 ダナハーDHR バイオプロセスの回復と診断の再編を抱えた堅い会社。今の PER 45 倍は利益ベースの正当化 PER(成熟後の上限 16 倍、置くのは 13 倍)を大きく上回り、割高と出る 本質価値との差 −46.9% · 10 年 割高(年 0.0%) 割高 アライン・テクノロジーALGN 透明な歯列矯正装置の世界首位。症例は増えるが値段が上がらず、安い競合が堀を削る。利益ベースの正当化 PER で測ると、今の値段は割高 本質価値との差 −47.6% · 10 年 割高(年 +1.4%) 割高 インテュイティブ・サージカルISRG 手術ロボットのほぼ独占と消耗品の積み上げで稼ぐ優良企業。ただ今の値段は、独占が続く前提でも高すぎる水準にある 本質価値との差 −48.2% · 10 年 割高(年 +0.6%) 割高 インサイトINCY ジャカフィ(米国売上の約 6 割)が 2028 年末に特許切れ。新薬群が穴をどこまで埋めるかが全てで、利益ベースの倍率では本質価値が今の値段の約 5 割で、割高 本質価値との差 −50.1% · 10 年 割高(年 +0.5%) 割高 アジレント・テクノロジーA 分析機器の消耗品・保守で稼ぐ質の高い会社。事業の見通しは堅いが、今の PER 38 倍は利益ベースの正当化 PER(成熟後の上限 17.4 倍、置くのは 14 倍弱)を大きく上回り、割高と出る 本質価値との差 −51.4% · 10 年 割高(年 −0.6%) 割高 ウエスト ファーマシューティカル サービシズWST 注射剤のゴム栓で世界の約 7 割を握る質の高い会社。GLP-1 の山と今の PER 57 倍が重く、利益ベースの成熟後の PER は 16 倍前後で、大きく割高と出る 本質価値との差 −53.4% · 10 年 割高(年 −1.3%) 割高 チャールズリバー・ラボラトリーズ・インターナショナルCRL 動物試験と創薬の受託で最大手。底は打ったが GAAP の利益が薄く、今の時価総額 143 億ドルは本質価値の約 2.6 倍と出る 本質価値との差 −66.0% · 10 年 割高(年 −3.5%) 割高 リビティRVTY 新生児スクリーニングと免疫診断が伸び、研究向けは足踏み。ただ GAAP の利益が薄く、利益ベースの値は今の時価総額 170 億ドルを大きく下回る(割高) 本質価値との差 −66.4% · 10 年 割高(年 −4.3%) 割高 バイオテクネTECH 研究用試薬で稼ぐ高採算の会社だが、GAAP の純利益で式を当てると今の時価総額は本質価値の約 3 倍。メルク KGaA の買収提案も単体の価値を大きく上回る 本質価値との差 −68.4% · 10 年 割高(年 −4.5%) 割高 モデルナMRNA コロナの落ち込みと赤字が続く中で、インテスメランの成功が価値の大半を決める。利益ベースの倍率で測っても、今の値段は期待を先取りしすぎで割高 本質価値との差 −81.2% · 10 年 割高(年 −7.9%) 割高 ヴィーヴァ・システムズVEEV 臨床・薬事の記録の堀は本物だが、営業系の席は AI に削られ、57 倍の PER が剥がれると割高(-80%) 本質価値との差 −81.2% · 10 年 割高(年 −9.7%)

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読んだ資料

  1. Zimmer Biomet 2026 年第 2 四半期決算(8-K 決算資料)
  2. Zimmer Biomet 第 2 四半期決算説明の要点(GuruFocus)
  3. Zimmer Biomet 2025 年通期決算(8-K 決算資料)
  4. Zimmer Biomet がモノグラムの買収を完了(OrthoWorld)
  5. Zimmer Biomet がパラゴン 28 の買収を完了(Becker's)
  6. 関節置換の現状 2026(OrthoWorld。シェアの推移)
  7. Zimmer Biomet 投資家説明会 2024(長期計画)
  8. ZBH の時価総額(Google Finance)

分析日 2026-10-16