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サンコーテクノ 3435

あと施工アンカーの国内首位。利益の安定と財務の堅さに比べ、今の値段は低い

割安
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)2,174 円172 億円10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)1,430 円113 億円差 +52.0%
10 年後から見ると 割安 価値 2,174 円172 億円 · 差 +52.0% · 期待の年率 +10.4%
期待の年率リターン(10 年)+10.4%資本コスト比 +3.9 pt
推定の資本コスト6.5%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3%・10 年国債 3%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 6.5% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

サンコーテクノは、コンクリートに物を固定する「あと施工アンカー」で国内首位の千葉の会社だ。筆者の結論は「やや割安」。事業の安定と財務の堅さに比べ、今の値段は低く見える。

国内の市場約465億円のうち、約4割を握る。橋やトンネルなど、建設後50年を超える社会資本は今後20年で急に増え、補修工事の需要が続く。会社は全国19の拠点と25,000点以上の商品で、現場に密着している。

営業利益は18億円、営業利益率は8%台で、過去10年は6〜10%の幅に収まる。赤字は2009年3月期の1度だけだ。自己資本比率は69%で、借金は小さい。

弱みは、ROEが資本コストに届かない点と、買収の成否だ。機能材事業は買収した会社が多く、利益は薄い。

筆者は、事業の安定に比べて今の値段が低いと見る。10年の中立でも、価値は今の時価総額を上回る。

気がかりは2つある。アンカーは規格品で、大手が自社ブランドで参入できる。もう1つは、買収を重ねる経営の資本の使い方だ。堀は普通と見て、資本コストは低く置かなかった。それでも、事業の安定に見合う値段は、今の時価総額より高い。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、見るべきは「事業が10年先も残るか」と「稼いだお金をうまく使うか」だ。サンコーテクノは、前者に強い。インフラの老朽化は確実に進み、橋やトンネルの補修でアンカーの需要は続く。国内の4割を握る首位で、全国の拠点と25,000点の商品が顧客の手間を省く。

後者は、これから試される。自己資本比率を65〜70%に保つ方針で、利益の7割以上が内部にたまる。買収した会社の利益は薄く、会社自身が掲げるROIC5%以上の目標は、資本コストを大きく上回らない。ただ、買収を重ねても本業の財務は崩れていない。

安全域は、ある。時価総額は自己資本の6割で、純利益の7〜9倍だ。10年の中立でも、価値は今の値段を上回る。

気がかりは、アンカーが代わりの利く商品である点と、買収の成否だ。堀は普通と見て、資本コストは低く置かなかった。

筆者は、この会社に今の値段で安全域を見いだせる。

何で稼ぐ会社か

サンコーテクノは、建設資材の「あと施工アンカー」を主力とする会社だ。事業は2つに分かれる。

1つはファスニング事業で、2026年3月期の売上の約8割にあたる。コンクリートに穴をあけ、アンカーを打ち込んで、設備や配管、天井などを固定する。金属製の打ち込み式の「オールアンカー」は1965年に製品化した。穴をあけるドリルビット、打ち込み機、強度を確かめる試験機、電動油圧工具も売る。土木や耐震の工事管理まで手がけ、調査から設計、施工までを一貫して提供する。営業利益率に近いセグメント利益率は約15%と高い。

もう1つが機能材事業で、約2割。紫外線で固まるFRPシート(橋の補修や受水槽のライニング)、電子プリント基板、アルコール検知器、包装・物流機器を扱う。子会社の買収で広げた事業で、利益率は低い。

客は建設会社、設備工事会社、商社、ホームセンターで、特定の大口客は多くない。

2026年3月期の連結は、売上218億円、営業利益18億円、純利益16億円だった。会社の予想では、2027年3月期の売上は240億円、営業利益は17.7億円になる。

会社は2034年3月期に売上500億円を目指し、買収と新規事業に力を入れる。

優良さと弱いところ

サンコーテクノは、「小さな部品で、現場に根を張った首位」の会社だ。

強みは3つある。1つ目は商品の厚みだ。25,000点以上の品ぞろえと、穿孔から施工、強度確認まで一貫して扱えることで、現場は1社で済む。2つ目は全国19の拠点で、地域の設備会社や商社と顔の見える関係がある。3つ目は、一度採用されると、設計図や施工要領に品番が入り、変えにくいことだ。

弱みもある。アンカー自体は代わりの利く商品で、大手の工具メーカーや商社が自社ブランドで参入できる。堀は強いとまでは言えず、普通の堀と見る。

収益は安定している。営業利益率は過去10年で6〜10%の幅に収まり、2009年3月期の赤字が唯一だ。ファスニング事業の価格改定も、駆け込み需要が出るほど通った。

ただROEは過去10年の中央値で7.7%、直近は8%台で、資本コストを大きく上回らない。自己資本比率を65〜70%に保つ方針で、利益の多くが内部にたまる。買収した会社の利益も薄い。

経営は、洞下英人氏が社長で、15%を持つ。東京中小企業投資育成が9%、有限会社サンワールドが8.6%で、株主は安定している。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

あと施工アンカーの市場は、2024年の販売額で465億円(業界団体の調査、24社)。サンコーテクノはその約4割を握る。需要は、設備の据え付け、改修、耐震、土木の補修に結びつく。

建築の新設は人口の減少で細るが、インフラの老朽化が追い風だ。国土交通省によれば、建設後50年を超える橋は2023年の37%から2040年に75%へ増える。橋の補修では、アンカーを使う工事が増える。

ただ国の予算は限られ、人手不足で工事が進まない側面もある。公共の土木は、ゼネコンの技術者が足りない中で受注できる量が決まる。

競合は、ヒルティなどの外資、国内の工具メーカー、ケミカルアンカー専業などだ。ケミカル系は接着剤で固定するもので、金属系の打ち込み式とは競合する。

最近は価格改定が通り、市場全体が値上げ基調だ。原材料の鋼材は中国の過剰生産で高騰しにくい。

筆者は、建築の落ち込みを土木が補い、台数は10年で横ばいと置いた。値段は物価並みに上がる。

数量の見通しは、建築と土木で分けて考えた。建築の新設は10年で2割ほど減る。一方、インフラ補修は国の維持管理の予算と老朽化の進行で、年に数%の台数増が見込める。加えて、耐震補強や再開発の工事も下支えする。両者を合わせると、台数は横ばいとなる。物価の分は、価格改定で通すことが多く、鋼材の価格の天井が低いため、利益率は物価に沿って維持される。

資本政策と M&A

資本政策は、安定を優先する。自己資本比率は65〜70%に保つ方針で、借金は小さい。配当は前年実績を下限とする累進配当で、2025年3月期まで15年連続で増配した。性向は27〜29%だ。自社株買いは、投資案件と株価を見て実施する。株主優待は100株以上でQUOカードを贈る制度で、2025年7月に拡充した。年間の費用は1億円に満たない。

買収が成長の柱だ。2019年に浦和電研と成光産業、2021年に日本メカニック、2023年にWDS・新光ナイロン・光洋、2024年にアキヤ電気を子会社にした。3年間で30億円の設備投資を計画し、新しい物流倉庫に約20億円を投じた。

外部の推計では、10年以内にTOBや買収が起きる確率は31%と高い。ただ、今回の調べでは、公開買付けや非公開化の発表は確認できなかった。持ち合い株は必要最低限とする方針だ。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

サンコーテクノは、国内のあと施工アンカーで約4割を握る首位だ。商品の厚み、全国の販売網、設計図に品番が入る採用の慣性が、シェアを守る。橋やトンネルなどの老朽化はこれから急に進み、補修で使うアンカーの需要は確実に増える。

営業利益率は過去10年で6〜10%の幅に収まり、赤字は2009年3月期の1度だけだ。価格改定も通り、物価の上昇を転嫁できる力がある。財務は堅く、自己資本比率は69%で、15年連続の増配を続けている。

土木向けの高付加価値製品は、2026年3月期の9億円弱から2027年3月期に9.5億円へ伸びる計画だ。機能材では、電子基板とアルコール検知器が育ち、買収した会社が利益を出し始めれば、利益率が上がる。時価総額は自己資本の6割と低く、純利益の7〜9倍でしかない。10年で利益が1.5倍になれば、再評価は十分に起こる。

買収で広げた機能材も、電子基板、アルコール検知器、FRPシートと、市場が成長する分野に入っている。配当は累進で、利益が増えれば自動的に増える。株主優待の拡充も、長く持つ株主への姿勢を示す。

慎重な見方

あと施工アンカーは、代わりの利く商品だ。大手の工具メーカーや商社が自社ブランドで参入すれば、シェアが落ちる。ケミカル系アンカーとの競争もあり、堀は強いとは言えない。

国内の建築の新設は、人口の減少で細る。インフラ補修は国の予算と人手不足に左右され、期待ほど伸びない恐れがある。2027年3月期の会社予想は、売上が増えるのに経常利益が4%減る。

ROEは過去10年の中央値で7.7%、直近は8%台で、資本コストを大きく上回らない。自己資本比率を65〜70%に保つ方針で、利益が内部にたまり、ROEは低下する。

機能材は買収の積み重ねで利益が薄く、2026年3月期の第2四半期は利益が57%減った。買収した会社ののれんは、減損のリスクを抱える。会社の長期目標(2034年に売上500億円)は大きすぎ、買収の失敗が価値を壊す恐れがある。

自己資本比率69%という数字は、安全というより、資本を使い切れていない証拠でもある。借金で買収を進める力があっても、買収の値段が高ければ価値を壊す。国内中心の事業は、海外の売上が1割にも届かず、成長の余地が国内の補修に限られる。

どちらに重みを置いたか

強気の見方がやや強い。首位の位置と、赤字が1度だけという実績は事実で、10年の中立でも価値は今の値段を上回る。ただし堀は普通で、資本の効率が低い点は割り引く。中立の倍率は式の上限(13.8倍)の8割にあたる11倍に置いた。確率は、土木が補う姿に3割台半ば、楽観側に3割台半ば、悲観側に3割弱を置いた。強気に寄せ切らない理由は、買収の成否が見えないことだ。

10 年後の 5 つの筋書き(2036/03 期)

確率で加重した株価時価総額 3,240 円257 億円(+ 配当配当と自社株買いの合計 614 円49 億円)。 今の値に割り戻すと 2,174 円172 億円、今との差 +52.0%、 期待の年率 +10.4%(資本コスト 6.5%)→ 割安

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 12% 5,827 円462 億円 896 円71 億円 +370.2% +16.7% 807 円64 億円
やや楽観 25% 4,251 円337 億円 732 円58 億円 +248.4% +13.3% 1,246 円99 億円
中立 36% 3,339 円265 億円 631 円50 億円 +177.6% +10.8% 1,429 円113 億円
やや悲観 20% 1,025 円81 億円 417 円33 億円 +0.8% +0.1% 288 円23 億円
悲観 7% 1,010 円80 億円 189 円15 億円 −16.1% −1.7% 84 円7 億円
加重平均100% 3,240 円257 億円614 円49 億円 +169.5% +10.4% 3,854 円305 億円

今の株価時価総額 1,430 円113 億円(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 6.5% を下回るほど割高。

楽観 12% 土木のインフラ補修で台数が伸び、買収した会社も加わって売上が大きく増える 利益 27 億円 · PER 16.9 倍 · 株価時価総額 5,827 円462 億円

社会資本の老朽化が進み、橋やトンネルの補修工事が増え続ける。サンコーテクノは、メタルアンダーカットアンカーなど土木向けの高付加価値品で台数を1割増やし、値段も物価以上に上がる。ファスニング事業の利益率は18%に上がり、過去の最高(2024年3月期の連結営業利益率9.8%)に近づく。機能材では、電子基板とアルコール検知器が育ち、買収した会社が連結に加わる。売上は物価の分を含めて400億円に近づき、会社が掲げる長期目標(2034年3月期に500億円)の途中まで来る。配当は性向35%まで上がり、10年で70億円ほどを返す。自己資本比率は65〜70%の方針を守る。

  • ファスニング事業(あと施工アンカー・ドリルビット・電動油圧工具・工事管理):数量 12,686(出荷数量相当(万個。推定))× 価格 0.02(1個あたり売上(万円。名目))→ 売上 266 億円・営業利益 48 億円。数量1.10倍・単価1.40倍
  • 機能材事業(FRPシート・電子基板・測定器・包装機器):数量 134(出荷セット相当(万セット。推定))× 価格 0.69(1セットあたり売上(万円。名目))→ 売上 92 億円・営業利益 6 億円。数量1.50倍・単価1.38倍

倍率:事業の純利益 27 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 8.2% が k 6.50% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 7.3%、10 年より先の名目の伸び g 3.0% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 16.9 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 16.9 倍。全体の PER 16.91 倍、時価総額 462 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:インフラ補修の追い風と買収の成功が重なる筋書きだ。会社の長期目標は500億円と大きい。ただ過去の買収は小さく、確率は1割強にとどめた。

やや楽観 25% インフラ補修と値上げが効き、利益率がじわりと上がる 利益 22 億円 · PER 15.7 倍 · 株価時価総額 4,251 円337 億円

インフラの補修が着実に伸び、民間の建築の落ち込みを補う。台数は4%増え、値上げも物価並みに通る。ファスニングの利益率は16.5%に上がる。機能材は、電子基板とアルコール検知器が伸びて売上が3割増えるが、新製品の開発費もかさみ、利益率は5%にとどまる。物流の新倉庫が稼働して、物流費の抑制に効く。配当は累進の方針を守り、10年で60億円ほどを返す。自己資本比率は65〜70%を保つ。ただ買収の効果は途中で足踏みし、会社が掲げるROIC5%以上の目標を超える程度にとどまる。耐震補強や再開発の工事も、台数を下支えする。アンカーは設計図に品番が入るため、一度採用されると、変えられにくい。

  • ファスニング事業(あと施工アンカー・ドリルビット・電動油圧工具・工事管理):数量 11,994(出荷数量相当(万個。推定))× 価格 0.02(1個あたり売上(万円。名目))→ 売上 246 億円・営業利益 41 億円。数量1.04倍・単価1.37倍
  • 機能材事業(FRPシート・電子基板・測定器・包装機器):数量 116(出荷セット相当(万セット。推定))× 価格 0.68(1セットあたり売上(万円。名目))→ 売上 79 億円・営業利益 4 億円。数量1.30倍・単価1.36倍

倍率:事業の純利益 22 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 6.8% が k 6.50% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 6.6%、10 年より先の名目の伸び g 3.0% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 15.7 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 15.7 倍。全体の PER 15.66 倍、時価総額 337 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:土木向けの高付加価値品は、すでに売上に出始めている。インフラの老朽化は確実に進む。台数が緩やかに伸びる筋書きとして、2割台半ばを置いた。

中立 36% 建築は細り土木が補い、台数は横ばいで物価の分だけ増収 利益 17 億円 · PER 15.4 倍 · 株価時価総額 3,339 円265 億円

建築の新設は人口の減少で細るが、土木のインフラ補修が補い、台数は横ばいで続く。値段は物価並みに上がり、売上は300億円に届く。ファスニングの営業利益率は15.5%で、直近の水準と変わらない。全社の費用(本社・物流・研究費)は物価で増え、13億円になる。新しい自動倉庫の償却は、取得時の値段で10年にわたり足される。既存設備の償却は物価で増えないので、利益は見かけよりやや良く出る。一方、更新の投資は建築費の上昇で膨らみ、現金は細る。配当は性向30%強を保ち、10年で50億円ほどを返す。買収は続くが、大型案件はない。

  • ファスニング事業(あと施工アンカー・ドリルビット・電動油圧工具・工事管理):数量 11,533(出荷数量相当(万個。推定))× 価格 0.02(1個あたり売上(万円。名目))→ 売上 232 億円・営業利益 36 億円。数量1.00倍・単価1.34倍
  • 機能材事業(FRPシート・電子基板・測定器・包装機器):数量 103(出荷セット相当(万セット。推定))× 価格 0.67(1セットあたり売上(万円。名目))→ 売上 69 億円・営業利益 3 億円。数量1.15倍・単価1.34倍

倍率:事業の純利益 17 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 5.7% が k 6.50% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 15.4 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 15.4 倍。全体の PER 15.38 倍、時価総額 264 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:過去10年の営業利益率は6〜10%で、直近は8%台。国内の建築は細るが、補修が補う姿を最も重く見て、3割台半ばにした。

やや悲観 20% 公共・民間の建設投資が細り、値上げも通らなくなる 利益 9 億円 · PER 9.5 倍 · 株価時価総額 1,025 円81 億円

公共投資と民間の建築が細り、アンカーの台数が8%減る。建設会社が値下げを求め、値上げも通りにくくなる。ファスニングの利益率は12%に下がる。機能材は、新製品の開発費が重く、利益率は2%にとどまる。買収した会社の統合が遅れ、のれんの償却が利益を削る。物流の新倉庫は稼働が計画に届かず、固定費の負担が重い。配当は累進の方針を守るが、額が増えず、10年で33億円ほどにとどまる。自己資本比率は保たれるが、ROEは3%台に落ちる。工事の人手不足で、受注した工事が進まない年が続く。ゼネコンの調達部門は一括購買を広げ、アンカーの値決めの力が弱まる。

  • ファスニング事業(あと施工アンカー・ドリルビット・電動油圧工具・工事管理):数量 10,610(出荷数量相当(万個。推定))× 価格 0.02(1個あたり売上(万円。名目))→ 売上 207 億円・営業利益 25 億円。数量0.92倍・単価1.30倍
  • 機能材事業(FRPシート・電子基板・測定器・包装機器):数量 89.2(出荷セット相当(万セット。推定))× 価格 0.64(1セットあたり売上(万円。名目))→ 売上 57 億円・営業利益 1 億円。数量1.00倍・単価1.28倍

倍率:k は6.5%。利益が小さく、新製品の開発費も重い。式の上限(13.8倍)の7割弱として9.5倍。

確率:建設投資が細り、値上げが通らなくなる筋書きだ。2009年3月期には赤字になった実績がある。2割を置いた。

悲観 7% 商社と大手の自社ブランドに押され、シェアを失う 利益 −1 億円 · PBR 0.4 倍 · 株価時価総額 1,010 円80 億円

構造的に負ける。大手の工具メーカーや商社が自社ブランドのアンカーを広げ、サンコーテクノのシェアは40%から30%を割る。建設会社は調達を一括にして値下げを求め、中国製の安いアンカーも入ってくる。台数は4分の1減り、値上げも通らない。機能材は、電子基板とアルコール検知器の新製品が育たず赤字になる。買収した会社ののれんの減損が出る。会社は配当を累進の方針から外し、10年の還元は15億円ほどにとどまる。株主の取り分は、現金と売れる資産が中心になる。海外への展開は小さく、国内の縮みを補えない。10年後の会社は、規模が小さくなった国内の部品メーカーだ。

  • ファスニング事業(あと施工アンカー・ドリルビット・電動油圧工具・工事管理):数量 8,650(出荷数量相当(万個。推定))× 価格 0.02(1個あたり売上(万円。名目))→ 売上 149 億円・営業利益 12 億円。数量0.75倍・単価1.15倍
  • 機能材事業(FRPシート・電子基板・測定器・包装機器):数量 75.8(出荷セット相当(万セット。推定))× 価格 0.58(1セットあたり売上(万円。名目))→ 売上 44 億円・営業利益 −1 億円。数量0.85倍・単価1.15倍

倍率:構造的に負けた事業は稼ぐ力がほぼ消え、床は売れる資産に頼る。今の自己資本200億円に0.40を掛ける(ためた利益には掛けない)。

確率:大手工具メーカーや商社の自社ブランド化と中国製品の流入が重なる筋書きだ。シェア4割と全国の販売網があるので、確率は1割に届かない7%にとどめた。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億円。

ファスニング事業(あと施工アンカー・ドリルビット・電動油圧工具・工事管理)

コンクリートに物を固定するあと施工アンカーを中心に、穴をあけるドリルビット、打ち込み機、強度を確かめる試験機、土木・耐震の工事管理まで一貫して扱う。国内シェア約4割。

数量出荷数量相当(万個。推定)価格1個あたり売上(万円。名目)売上営業利益
今 2026/03 11,533 0.02 173 26
10 年後 中立 11,533 0.02 232 36

取り方:売上は2026/03期のファスニング事業約173億円(決算資料で172億円・前期比1.6%減とされる)、セグメント利益26.3億円。数量は開示がないので、1個あたり平均150円(25,000点以上の品ぞろえの加重平均)と置いて売上から推定した。

機能材事業(FRPシート・電子基板・測定器・包装機器)

紫外線硬化型のFRPシート(橋や受水槽の補修)、電子プリント基板、アルコール検知器などの測定器、包装・物流機器。買収した子会社が中心。

数量出荷セット相当(万セット。推定)価格1セットあたり売上(万円。名目)売上営業利益
今 2026/03 89.2 0.50 45 2
10 年後 中立 103 0.67 69 3

取り方:売上は連結217.6億円からファスニング事業を引いた約44.6億円(前期35.6億円。2024年10月に買収したアキヤ電気が加わった)。セット数は開示がないので、1セット平均0.5万円と置いて推定した。利益は第2四半期累計が0.44億円(前年同期比57%減)で、通期1.5億円と推定。全社費用は営業利益17.9億円との差で、−9.9億円と推定。

リスクと懸念

代わりの利く商品

あと施工アンカーは、規格化された部品で、大手の工具メーカーや商社が自社ブランドで参入できる。サンコーテクノのシェアは2015年の約5割から約4割に下がっている。価格競争が強まれば、利益率が下がる。

国内建築の縮み

建築の新設は人口の減少で細る。インフラ補修が補うはずだが、国の予算と人手不足に左右される。2027年3月期の会社予想は、売上が増えるのに経常利益が4%減る。

買収の失敗

機能材は買収で広げた事業で、利益が薄い。第2四半期は利益が57%減った。会社は2034年3月期に売上500億円を目指し、買収を続ける。高い値段で買えばのれんの減損が出て、価値を壊す。

資本の効率

自己資本比率を65〜70%に保つ方針で、利益の7割以上が内部にたまる。ROEは8%台で、資本コストを大きく上回らない。使い道が見つからなければ、価値が薄まる。

新しい物流倉庫

約20億円を投じた自動倉庫が2026年に稼働する。稼働が計画に届かなければ、償却が先に出て利益を圧迫する。建築費の上昇で、今後の更新の投資も膨らむ。

中国製の安いアンカー

中国製の安い金属系アンカーが入ってくれば、価格競争が強まる。品質の評価や試験の裏づけが、サンコーテクノの強みを守れるかが課題だ。

今後の分かれ目

土木向け製品の売上が、計画の9.5億円を大きく上回った場合
インフラ補修の追い風が数字に出たと見て、強気の筋書きに近づく。
大手の工具メーカーが自社ブランドのアンカーを広げた場合
シェアが4割を割る恐れがあり、慎重な筋書きに寄る。
機能材の利益が2期続けて赤字になった場合
買収した事業の利益が出ないと見て、のれんの減損と資本効率の低下を織り込む。
自社株買いや配当性向の引き上げが発表された場合
資本効率を意識した経営に動いたと見て、評価は上がる。
大型の買収が発表された場合
買収の値段と、買う会社の利益率で判断が分かれる。高い値段なら価値を壊す。

見ておくもの

  • ファスニング事業の営業利益率
  • 土木向け製品の売上(2027年3月期の計画9.5億円)
  • 機能材事業の利益(四半期)
  • 新物流倉庫の稼働と物流費
  • 配当性向と自社株買い

倍率と資本コストの決め方

倍率は式(正当化PER)から置いた。事業のROEが5〜6%で資本コスト6.5%を下回り、上限は1÷k。堀は普通と見て上限の8割とした。今の株価や自己資本の6割という水準は根拠にしていない。今の株価が倍でも半分でも、数字は変わらない。 2026-10-22 の見直し(溜まる現金を事業の ROE から外す・k の目安を対称に・楽観〜中立は上限そのものに置く・ROE が k 以下は配り方から出す式)で、倍率を機械で置き直した(第 1 段より前 → 今:楽観 PER 12.5→16.91 倍・やや楽観 PER 12→15.66 倍・中立 PER 11→15.38 倍)。

資本コスト 6.5% = 無リスク金利 3% + β — × 5%。基本7.5%に quality −0.25% を足した7.25%。 2026-10-22 に循環と借金を過去の数字で付け直し、k は 7.25% → 6.50%。

同じ業種(金属製品)の AI 分析

割安 東洋シヤッター5936 国内3番手のシャッター会社。点検の稼ぎが育ち、利益の割に値段は安い。割安と見る 本質価値との差 +81.0% · 10 年 割安(年 +13.1%) 割安 三洋工業5958 天井・床の下地材で知られる堅実な建材メーカー。時価総額の半分が現金で、事業の稼ぎを考えれば今の値段はかなり安い 本質価値との差 +65.6% · 10 年 割安(年 +11.5%) 割安 三和ホールディングス5929 国内寡占・世界シェア首位の開口部メーカー、改修需要と海外M&Aの果実を乗せれば割安と出る 本質価値との差 +63.7% · 10 年 割安(年 +11.5%) 割安 ジーテクト5970 車体骨格プレス部品の中堅。中立の姿でも今の値段は割安寄りだが、ホンダ依存と重い設備投資が割り引きの理由だと筆者は見る 本質価値との差 +62.0% · 10 年 割安(年 +11.9%) 割安 文化シヤッター5930 国内2位のシャッター専業。利益率の低い建材部門が重しで、確率で重みをつけるとやや割安 本質価値との差 +60.9% · 10 年 割安(年 +10.9%) 割安 エイチワン5989 ホンダ向け 86% のフレーム専業。3 年連続赤字から立ち直ったが、顧客の偏りと重い投資を考えると、割安度は見かけほど大きくないと筆者は見る 本質価値との差 +60.7% · 10 年 割安(年 +13.6%) 割安 フジマック5965 病院・給食・外食の厨房を一括で請け負う堅実な中堅。土地売却で現金が積み上がり、10年で見ればやや割安と筆者は考える 本質価値との差 +57.9% · 10 年 割安(年 +11.6%) 割安 日創グループ3440 パネルとデータセンター向け筐体は伸びるが、寄せ集めの事業で ROE が資本コストに届かない 本質価値との差 +56.6% · 10 年 割安(年 +12.0%) 割安 エムケー精工5906 門型洗車機と調理家電の長野の会社。直近の利益は山で、中立でも自己資本の厚みが評価に残る 本質価値との差 +53.3% · 10 年 割安(年 +11.3%) 割安 MIEコーポレーション3442 工場の配管をつなぐステンレスの継手の専業。値上げで利益は倍増したが、還元が細く借金もある。今の値段はほぼ適正で、わずかに安い程度 本質価値との差 +49.9% · 10 年 割安(年 +11.7%) 割安 昭和鉄工5953 九州の熱の老舗が値付けを覚え、3 年で利益率は 9% に。持ち合い株を除いても今の値段は稼ぎに比べて安い 本質価値との差 +49.2% · 10 年 割安(年 +12.0%) 割安 不二サッシ5940 ビル用サッシの老舗。利益は薄いが、値段は稼ぐ力に対して安く、借入の重さを織り込んでもやや割安 本質価値との差 +45.9% · 10 年 割安(年 +11.6%) 割安 リンナイ株式会社5947 実質無借金で稼ぐ力は安定している。米国の電化と海外の伸びを織り込んでも、今の時価総額には安全域がある 本質価値との差 +42.4% · 10 年 割安(年 +9.3%) 割安 株式会社RS Technologies3445 再生ウェーハで世界一という稼ぐ力は本物だが、中国の新品ウェーハと重い投資を差し引くと、今の値段に余裕は乏しい 本質価値との差 +37.6% · 10 年 割安(年 +10.6%) 割安 株式会社マルゼン5982 稼ぎは堅く、現金も厚い。ただ利益率は過去最高で、今の値段に安全域は見えない 本質価値との差 +36.4% · 10 年 割安(年 +9.2%) 割安 宮地エンジニアリンググループ3431 老朽橋の補修は長く続くが、足元は発注減で利益が半減。谷の深さと現金の厚さを踏まえると、今の値段はやや割安 本質価値との差 +34.4% · 10 年 割安(年 +9.8%) やや割安 日東精工5957 小さなねじとねじ締め機の堅実な会社。伸びの前提がすでに値段に入り、ほぼ適正と見る 本質価値との差 +29.5% · 10 年 やや割安(年 +9.2%) やや割安 ネポン7985 ハウス暖房機の老舗だが、利益率は1%前後に沈み借金も重い。立ち直れば安いが、その確度は低い 本質価値との差 +27.9% · 10 年 やや割安(年 +10.3%) やや割安 中西製作所5941 学校給食に強い厨房機器メーカー。実績は良いが大型投資で借入が増える局面で、本質価値は今の値段とほぼ同じ 本質価値との差 +27.3% · 10 年 やや割安(年 +9.1%) やや割安 川田テクノロジーズ3443 橋の補修需要は追い風だが、利益は山の高さにある。値段は価値を1割ほど下回るにとどまり、割安とは言い切れない 本質価値との差 +25.1% · 10 年 やや割安(年 +8.9%) やや割安 横河ブリッジホールディングス5911 橋の老朽化は追い風だが新設が細る。高い買い物の消化と資本効率が価値を分ける 本質価値との差 +24.0% · 10 年 やや割安(年 +8.4%) やや割安 トーソー5956 カーテンレール最大手で窓まわり 3 社の一角。値上げで利益は戻ったが、資本の効率は低く、今の値段はほぼ妥当 本質価値との差 +21.3% · 10 年 やや割安(年 +8.7%) やや割安 三協立山5932 サッシ大手3位。借金が重く、利益の戻りに値段が左右される。今の値段は、戻りを織り込んだほぼ妥当な水準 本質価値との差 +19.4% · 10 年 やや割安(年 +9.5%) やや割安 東プレ5975 プレス部品と冷凍車の二本柱。日産依存と薄い利益率を考えると、本質価値は今の値段をやや下回ると筆者は見る 本質価値との差 +18.7% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 山王3441 AI 配線の追い風で稼ぎは跳ねたが、コネクタ大手の下請けという立場は変わらず、今の値段はほぼ見合う 本質価値との差 +18.5% · 10 年 やや割安(年 +9.9%) やや割安 岡部5959 国内の建設需要が細る中、米国の伸びが穴を埋める。だが資本効率が資本コストに届かず、値段はほぼ妥当 本質価値との差 +17.3% · 10 年 やや割安(年 +7.6%) やや割安 ケー・エフ・シー3420 あと施工アンカーとトンネル資材の老舗。利益率は昔の半分まで落ちた。純現金と補修需要が支え、今の値段とほぼ釣り合う 本質価値との差 +13.6% · 10 年 やや割安(年 +7.8%) やや割安 カネソウ5979 溝ぶたと建築金物の三重の老舗。預金が時価総額を超えるが創業家の下で眠り、今年の株価の倍増で10年ではやや割高 本質価値との差 +12.6% · 10 年 やや割安(年 +8.0%) やや割安 アルインコ5933 足場の新製品で稼ぐ堅実な会社。ただ、赤字の2事業が足を引き、利益の回復を見込んでも本質価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 +12.3% · 10 年 やや割安(年 +8.1%) やや割安 トーカロ3433 半導体装置の消耗部品に皮膜を付ける隠れた寡占企業。稼ぐ力は本物だが、今の値段はやや割高 本質価値との差 +11.4% · 10 年 やや割安(年 +7.9%) やや割安 株式会社J-MAX3422 ホンダ系プレス部品。売上の半分が中国と日本のホンダ向けで、借金が重い。中国の電池・新興メーカー向けが伸びても、ホンダの縮みと金利で、今の値段は妥当かやや高い 本質価値との差 +10.3% · 10 年 やや割安(年 +9.3%) やや割安 アトムリビンテック3426 扉と収納の金物を企画するファブレスの老舗。金融資産は時価総額を上回るが、本業の稼ぎは細く、戻り方も弱い。今の値段はほぼ妥当 本質価値との差 +10.2% · 10 年 やや割安(年 +7.4%) 適正 東京製綱5981 国内ワイヤロープの老舗は今期が過去最高益だが、資本効率は低く、今の値段にやや先走り感がある 本質価値との差 +7.6% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 特殊電極3437 製鉄所の摩耗を溶接で直す職人集団で、技術は本物だが顧客の縮小が重く、今の値段はやや高い 本質価値との差 +7.6% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 兼房5984 丸鋸と木工刃物の専業。資産は厚いが稼ぐ力は資本コストに届かず、値段は資産と稼ぎの間にある 本質価値との差 +7.4% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 アルファ3434 薄利の自動車部品と、縮む国内の住宅錠。自己資本の厚さが救いだが、稼ぎは資本コストに届かない 本質価値との差 +6.1% · 10 年 適正(年 +8.0%) 適正 株式会社ファインシンター5994 自動車の駆動系に入る焼結部品の会社。電動化で縮む本業と重い借金のなか、利益は薄く、10 年の価値は今の時価総額に届かない 本質価値との差 +5.4% · 10 年 適正(年 +8.8%) 適正 協立エアテック5997 ビルの防火ダンパーと住宅の全館空調の部品。堅実だが稼ぎは資本コストに届かず、現金も戻らない 本質価値との差 +4.9% · 10 年 適正(年 +7.1%) 適正 駒井ハルテック5915 資産は厚いが稼ぐ力が薄い。橋と鉄骨は物価並みで、風車タワーの当たり外れが価値を分ける 本質価値との差 +3.9% · 10 年 適正(年 +8.2%) 適正 ダイニチ工業5951 石油ファンヒーターと加湿器の国内首位。事業は堅いが時価総額と同規模の現金・有価証券が眠り、10年の価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 +3.8% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 那須電機鉄工5922 送電鉄塔の需要は堅いが、今の利益は山。ためた資金の使い方が評価を決める 本質価値との差 +3.6% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 天龍製鋸5945 チップソー専業で無借金。事業の稼ぐ力は資本コストに届かず、現金と持ち合い株が値を支える会社 本質価値との差 +1.9% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 KTC5966 整備工具の国産ブランドnepros を持つが、利益率は9%どまり。立て直しの計画を割り引くと、値段はやや高い 本質価値との差 +0.4% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 サンコール5985 稼ぎ頭は光通信コネクタに移ったが、高い利益率の持続を織り込みすぎ。10年の価値は今の時価総額を下回ると筆者は見る 本質価値との差 −2.4% · 10 年 適正(年 +7.8%) 適正 株式会社長府製作所5946 利益は小さく、資産は大きい。会社がその資産を株主に返すかどうかで、値打ちが決まる 本質価値との差 −3.0% · 10 年 適正(年 +6.3%) 適正 中国工業5974 国内のLPガス容器の 3 本に 1 本を作るが、市場は細り、稼ぐ力は資本コストに届かない 本質価値との差 −3.9% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 立川ブラインド工業7989 窓まわり国内最大手。純現金は厚いが稼ぐ力が資本コストに届かず、10 年で見ると割高に寄る 本質価値との差 −4.5% · 10 年 適正(年 +4.8%) 適正 エスイー3423 インフラ補修の追い風はあるが、研究開発の費用が利益を食う。10年の稼ぎは今の値段を下回る 本質価値との差 −4.7% · 10 年 適正(年 +6.1%) 適正 ロブテックス5969 エビ印のプライヤとリベットの工具で知られる老舗。名前は残るが利益率は 3% に落ち、資本コストに届く道は細い 本質価値との差 −8.6% · 10 年 適正(年 +6.3%) やや割高 川岸工業5921 スカイツリーや国立競技場にも関わった鉄骨の名門。ただし利益は山を越え、帳簿の厚さほど稼ぐ力はないため、今の値段はやや高い 本質価値との差 −11.1% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 瀧上工業5918 橋と鉄骨の本業は薄利。価値の中心は持ち合い株だが、少数株主に届く道は細い 本質価値との差 −12.8% · 10 年 やや割高(年 +6.3%) やや割高 パイオラックス5988 自動車の小物部品と医療機器の会社。資本は厚いが稼ぐ力が追いつかず、今の値段は割高寄りと筆者は見る 本質価値との差 −14.0% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 ダイケン5900 引戸の金物や自転車置場を作る大阪の老舗。現金と投資株で時価総額に迫るが、本業の利益は薄く資本に見合わない。現金を割り引くと割高 本質価値との差 −16.1% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 三ツ知3439 自動車用の特注ファスナーの専業。シートの部品は電気自動車でも要るが、値下げ要請で薄利が続き、資本効率は資本コストに遠く届かない 本質価値との差 −17.4% · 10 年 やや割高(年 +5.9%) やや割高 トーアミ5973 溶接金網の老舗が型枠工事の買収で事業を広げる。帳簿は時価総額の3倍あるが、稼ぎは資本コストの3分の1にとどまり割高 本質価値との差 −20.7% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 モリテック スチール5986 エンジン部品向けの特殊帯鋼を売る商社。電動化で主力の需要が細り、稼ぐ力は資本に見合わず割高 本質価値との差 −22.8% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 株式会社SUMCO3436 AI向け300mm先端ウエハーへの転換は本物だが、成熟品の重荷と資本の重さを踏まえると今の値段はすでに回復の先を映す 本質価値との差 −23.6% · 10 年 やや割高(年 +4.4%) やや割高 大谷工業5939 電柱と通信線の金物を作る富山の老舗。配電網の更新で底堅いが、利益をため込む同族経営で資本の稼ぎが薄く割高 本質価値との差 −23.6% · 10 年 やや割高(年 +4.6%) やや割高 コロナ5909 事業の稼ぐ力は細く、厚い金融資産も少数株主には動かせない。割高と見る 本質価値との差 −23.8% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 東洋製罐グループホールディングス株式会社5901 縮減と増配で株主還元は厚くなるが、ROEは資本コストに届かず本質価値は今の株価より低い 本質価値との差 −24.3% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) やや割高 稲葉製作所3421 国内首位の物置と自己資本の4割近い現金を持つが、利益率は薄く資本効率は低い。現金を価値に足してもなお今の値段は割高 本質価値との差 −24.7% · 10 年 やや割高(年 +3.9%) やや割高 株式会社ノーリツ5943 給湯器で国内2位の寡占だが、稼ぐ力はリンナイの6分の1。利益が戻っても、今の値段は先取りが過ぎる 本質価値との差 −25.9% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) やや割高 ネツレン5976 高周波熱処理と高強度鋼線の老舗。国内シェアは高いが儲けが薄く、稼ぐ力に比べて今の値段は割高 本質価値との差 −27.7% · 10 年 やや割高(年 +2.7%) やや割高 共和工業所5971 建設機械用ボルトの国内トップ。現金は厚いが戻らず、利益は薄い。値段には余裕がなく割高と見る 本質価値との差 −28.4% · 10 年 やや割高(年 +3.8%) やや割高 日本発條5991 懸架ばねとHDDサスペンションの二本柱、AI需要は本物だが北米再建待ちで今の株価は割高寄りと筆者はみる 本質価値との差 −28.5% · 10 年 やや割高(年 +3.9%) やや割高 アドバネクス5998 医療と航空機のばねで稼ぎ頭を育てつつあるが、自動車と海外工場の重荷が残る。今の値段は先を行く 本質価値との差 −29.8% · 10 年 やや割高(年 +4.4%) 割高 アルメタックス5928 積水ハウスに売上の半分を頼るサッシの系列メーカー。本業はほぼ稼がず、現金と持ち合い株は厚いが株主には届きにくい 本質価値との差 −30.7% · 10 年 割高(年 +3.9%) 割高 株式会社LIXIL5938 稼ぐ力は戻りつつあるが、借金と金利が利益を食う。今の値段は回復をかなり先取りしている 本質価値との差 −36.1% · 10 年 割高(年 +1.6%) 割高 イワブチ5983 電柱まわりの金具を作る小さな高自己資本の会社。直近の高い利益率は続きにくく、10年で見れば今の値段は割高と筆者は考える 本質価値との差 −36.4% · 10 年 割高(年 +2.4%) 割高 ホッカンホールディングス5902 缶・PET容器と飲料の受託充填の会社。借金が重く、稼ぐ力が資本コストに届かないため、今の値段は先取りしすぎている 本質価値との差 −37.1% · 10 年 割高(年 +2.8%) 割高 日本フイルコン5942 製紙用の網を作る老舗。国内の縮小が続くなか、賃貸が利益を支えるが、10年の価値は今の時価総額を4割ほど下回る 本質価値との差 −39.7% · 10 年 割高(年 +1.9%) 割高 テクノフレックス3449 半導体向けの真空配管と継手で利益が急伸。ただし今の利益は工事の山にあり、10 年で見ると割高と筆者は見る 本質価値との差 −41.6% · 10 年 割高(年 +0.9%) 割高 高田機工5923 老朽橋の更新という追い風はあるが、工場が埋まらず稼ぐ力は細い。配当の下限が支えでも、今の値段は高い 本質価値との差 −42.6% · 10 年 割高(年 +1.2%) 割高 アマテイ5952 国産の釘と自動車向けの特殊ねじを作る小さな老舗。利益は安定してきたが、資本コストに届かない稼ぎと借入の重さで、今の値段は割高と見る 本質価値との差 −43.5% · 10 年 割高(年 +1.6%) 割高 スーパーツール5990 吊クランプと作業工具の老舗。土地は厚いが事業の稼ぎは資本コストに遠く、新工場の成果待ちで割高 本質価値との差 −53.2% · 10 年 割高(年 −1.4%) 割高 オーネックス5987 金属を焼いて硬くする請負の会社が、突然AIデータセンターへ。本業は細く、株主の取り分も揺らぐ。今の値段は高い 本質価値との差 −53.6% · 10 年 割高(年 +0.1%) 割高 中央発條5992 トヨタ系のばね専業。薄利と繰り返す工場事故が重く、今の値段は計画の達成を先取りしていると筆者は見る 本質価値との差 −58.6% · 10 年 割高(年 −2.2%) 割高 日本製罐5905 18リットル缶と美術缶の専業。市場は縮み、2期続けて営業赤字。賃貸の利益が支えだが、今の値段は割高と見る 本質価値との差 −59.1% · 10 年 割高(年 −1.0%) 割高 ワイズホールディングス5955 自動車・家電向けのねじとばねが主力。純現金は厚いが稼ぎが薄く、10年の中立でも今の値段に届かない 本質価値との差 −65.1% · 10 年 割高(年 −3.5%) 割高 ジェイテックコーポレーション3446 X線ミラーで世界の放射光施設に納める希少な技術企業。ただし利益は山谷が激しく、いまの値段は先を織り込みすぎ 本質価値との差 −70.8% · 10 年 割高(年 −4.6%) 割高 日本パワーファスニング5950 建築用のねじとアンカーの専業。積水ハウスに売上の4分の1を頼り、利益はほぼ出ない。今の値段は割高と見る 本質価値との差 −81.3% · 10 年 割高(年 −8.4%) 割高 テクニスコ2962 放熱部品の小型メーカー。2 期の大赤字から黒字目前だが、借金が重く、AI 期待が先行。利益で測った本質価値は今の時価総額の 1 割に満たず割高 本質価値との差 −90.5% · 10 年 割高(年 −13.5%)

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読んだ資料

  1. サンコーテクノ 2026年3月期第2四半期 決算説明会資料(中期経営計画・資本政策・還元)
  2. サンコーテクノ 個人投資家向け会社説明会(2025年12月)

分析日 2026-10-20