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横河ブリッジホールディングス 5911

橋の老朽化は追い風だが新設が細る。高い買い物の消化と資本効率が価値を分ける

やや割安
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)3,609 円1,415 億円10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)2,911 円1,142 億円差 +24.0%
10 年後から見ると やや割安 価値 3,609 円1,415 億円 · 差 +24.0% · 期待の年率 +8.4%
期待の年率リターン(10 年)+8.4%資本コスト比 +1.1 pt
推定の資本コスト7.2%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3%・10 年国債 3%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 7.2% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

横河ブリッジHDは、鋼の橋の設計・製作・架設で国内最大手の会社だ。システム建築や土木の鋼構造物も手がけ、2026年3月末には、コンクリート橋に強いビーアールHDを約240億円で買って傘下に入れた。筆者の結論は、本質価値は今の時価総額をやや上回る「やや割安」。理由は、老朽橋の補修需要が10年続くことと、還元の姿勢がはっきりしてきたことだ。

稼ぎの中身は二つに分かれる。新しい橋をつくる仕事は、国の予算と人手の制約で細っていく。老朽橋を直す保全の仕事は、築50年を超える橋が2040年に4分の3になる見通しで、量が増える。会社は保全を厚くする方向へ動いている。

不安は資本効率だ。自己資本は厚いが、ROEは6〜7%台で資本コストをかろうじて超える程度にとどまる。BRの買収額は、BRの純利益の約19倍になる。のれんの償却や減損が利益を削る恐れがある。2027年3月期は売上が4割近く増えるのに営業利益は減る計画で、買収の効果はまだ数字に出ていない。

悲観の姿は、2005年の談合事件のあとに入札価格が崩れ、赤字になった時期だ。新設が縮む中で入札競争が荒れれば、同じことが起こりうる。利益が計画どおりに戻る道と、買収が重荷になる道。筆者は前者がやや強いと見て、確率はわずかに悲観側へ寄せた。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点で、まず見るのは「10年後もこの事業があるか」だ。橋は老朽化が進む一方で、直す仕事は増える。仕事が消える心配は小さい。ここは評価できる。

次に、堀と利益の質を見る。鋼橋の大手という地位は長続きするが、値段を決めるのは発注者で、堀は薄い。稼いだ利益は、鋼材・労務・入札の競争で削られやすい。値上げできる会社ではなく、利益の質は並みだ。

経営の資本の使い方は、評価が割れる。配当と自社株買いを増やし、政策保有株を売る姿勢は正しい。一方で、純利益の約19倍で買ったBRは、結果が出るまで保証がない。

安全域は、自己資本比率5割という財務の厚さと、赤字の期が20年で1度だけという実績にある。筆者は、中立の線で今の時価総額にやや余裕があると見る。ただし、買収の消化に失敗する下振れも小さくない。この手の会社は、ROEを資本コストより高く保てるかどうかが全てだ。

何で稼ぐ会社か

稼ぎ口は、国土交通省・高速道路会社・鉄道会社などが発注する橋の工事だ。鋼橋の設計・製作・架設で最大手に位置し、橋梁事業で売上の半分強を稼ぐ。受注は入札で決まり、値段を自分で決める力は弱い。そのぶん、需要は景気より公共予算で動く。

システム建築は、工場・倉庫などの鉄骨建築だ。売上の約3割を占め、民間の設備投資に左右される。ここは橋梁より景気に敏感で、物流倉庫の建設が続く間は伸びる。エンジニアリング事業は水門や海洋構造物など橋以外の土木鋼構造物、先端技術事業は小さな研究開発型の事業だ。

2026年3月末に連結入りしたビーアールHDは、PC橋(コンクリートの橋)と補修・補強、コンクリート製品を手がける。傘下の極東興和が中核だ。横河は鋼橋、BRはコンクリート橋が得意で、両方をそろえて「総合橋梁エンジニアリング」を名乗る狙いがある。BRは売上約400億円、営業利益率は5%に届かない薄利の会社だ。2027年3月期から売上に載り、全体の売上を約2,000億円へ押し上げる。

工事の利益は、人手と鋼材の値段に左右される。受注時に決めた値段で数年かけて作るため、鋼材や労務が上がると利益が削られる。この数年の利益率の伸び悩みは、そこに原因がある。

優良さと弱いところ

堀は、規模と経験の厚みだ。長大橋や難工事をこなせる設計・施工の技術者は、一朝一夕には育たない。入札では技術評価が加点されるため、実績のある大手が有利になる。ただし値段は発注者が決める面が強く、堀は「受注の取りやすさ」にとどまり、「高い値段をつける力」にはならない。

収益性は並みだ。営業利益率は過去10年で6〜12%、ROEは中央値で約10%だった。2018年と2021年のような10%台の利益率は、受注を選べて、鋼材が落ち着いた時期の姿だ。足元は人件費と資材の上昇、新設の減少で、利益率は9%台に下がり、2027年3月期の計画は約6%まで下がる。

財務は堅い。自己資本比率は5割を超え、利払いの負担は軽い。BRの買収で純負債は約150億円に増えたが、営業利益で支払利息の28倍をまかなえる。

弱点は二つある。一つは、2005年に橋梁メーカー各社が入札談合で摘発された業界の体質だ。今は監視が厳しく、利益の取り方は変わった。もう一つは、資本の使い方だ。BRの買収は、のれんが約59億円と大きく、買値は純利益の約19倍。統合がうまくいって初めて資本コストを上回る。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

橋の需要は、新設から保全へ重心が移っている。橋建協の統計では、道路橋の受注は1995年度の約86万トンから2018年度の約22万トンへ、金額で半分以下に減った。新しい橋を架ける場所が少なくなったからだ。国の財政が厳しい中で、この流れは変わらない。

一方、築50年を超える道路橋は2025年に約4割、2030年に5割強、2040年に約4分の3になる見通しだ。補修・補強・架け替えの量は増えていく。ただし、保全は1件あたりの金額が小さく、工事の数をこなす人手が要る。需要はあっても、受けきれずに伸びが止まる恐れがある。建設業の人手不足は、この領域の最大の制約だ。

競合は、鋼橋では宮地エンジニアリング、駒井ハルテック、川田工業、JFEエンジニアリングなどだ。互いに実力が近く、入札で値段が下がりやすい。ゼネコンも橋の部門を持つ。PC橋ではゼネコンや専業のPC会社が競う。

システム建築は、倉庫・工場の建設が民間投資で決まる。人口減で内需は細るが、物流施設の更新は続く。

業界の10年は、数量は新設が減り保全が増えて全体はほぼ横ばい、値段は物価並みに上がるのが標準だ。そのうえで、鋼橋の新設の入札競争が荒れるかどうかが、利益率を最も左右する。

資本政策と M&A

還元の方針は、配当は株主資本配当率(DOE)3.5%以上の累進配当、自社株買いは第7次中期経営計画(2025〜27年度)の3年で70億円以上だ。配当は増配が続き、2026年3月期の配当性向は5割台に乗った。政策保有株は2020年度から約100億円を売り、純資産の約9%まで下げたが、縮減を続ける方針だ。売却資金は還元と投資に回る。

最大の資本配分は、ビーアールHDのTOBだ。総額約241億円で、2026年3月に成立した。資金は短期借入が中心で、純負債が約150億円に増えた。のれんの償却と金利の上昇が、利益を数億円ずつ削る。

筆者は、この買収の狙い自体は理にかなうと見る。鋼とコンクリートの両方を扱えれば、保全の受注で有利になる。だが、BRの利益率は薄く、買値は高かった。統合の成果が見えるまでは、資本効率が6%台にとどまる局面が続く。

買われる側になる可能性は低い。時価総額は約1,100億円あるが、公共事業の入札を担う橋梁の最大手を丸ごと買う事業会社は見当たらない。

点検済み(費用点検):セグメント外の費用 43 億円が中立 36 億円なのは、今の数字に連結に入る前の PC 橋・補修(年 20 億円)の通年分が含まれるため。同じ範囲で比べると今の約 24 億円が中立 36 億円(のれん償却と買収後の本社費を含む、1.34 倍に近い)で据え置きではない。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

老朽橋の保全は、まだ序の口だ。築50年超の橋は2040年に4分の3になる。道路・鉄道の管理者は、補修を先送りできなくなる。保全は新設より利益率が高く、鋼とPCの両方を扱える横河は、一度にまとめて受注できる。BRの統合で営業の情報を共有し、機材を共用すれば、BRの利益率は5%から7%台へ上がる余地がある。

資本政策も変わった。DOE3.5%以上の累進配当、70億円以上の自社株買い、政策保有株の売却。自己資本が厚く純負債が軽いので、還元を厚くしても財務は傷まない。ROEが9〜10%に戻れば、PERは14倍台を正当化できる。2018年と2021年には営業利益率が10%を超えた実績がある。人手不足で受注が絞られる中、大手は選別受注で採算を保てる。システム建築も物流施設の更新で伸びる。

時間は味方だ。橋の老朽化は止まらず、補修の仕事は毎年積み上がる。しかも、同業の大手は人手不足で受注を絞っており、値段の交渉力はむしろ高まっている。受注残が厚くなれば工事は平準化し、利益の振れも小さくなる。足元の利益の落ち込みは、買収の初年度と人件費の先行で説明がつく一時的な谷だ。

慎重な見方

新設は構造的に細る。2018年度の鋼橋受注は、ピークの1995年度の4分の1だ。国の財政が厳しく、新しい橋は増えない。保全は需要が増えても、1件あたりの金額が小さく、人手がなければ受けきれない。最大の制約は技術者の数で、受注を増やしても利益に結びつかない。

足元の数字も厳しい。2027年3月期は売上が約4割増えるのに営業利益は15億円減る計画だ。BRは薄利で、買収額は純利益の約19倍。のれん約59億円の償却と、短期借入の金利負担がかさむ。統合の効果が出なければ、のれんの減損もある。新設の入札競争が荒れれば、2005年の談合事件のあとのように、利益が一気に消える。ROEは6%台と資本コストすれすれで、規模を増やしても価値は増えない。

還元の厚みも見かけほどではない。配当性向が5割を超えれば、内部に残る利益は減り、成長に回す余力は小さくなる。政策保有株の売却益に頼った還元は、長くは続かない。さらに、公共工事は発注者の都合で工期や仕様が動く。計画どおりに利益が積み上がる保証はなく、今の計画の営業利益120億円すら届くかどうかは見通せない。

どちらに重みを置いたか

中立の線では、保全の増加と物価の分の値上がりで、利益は名目の成長を保つ。ROEは8%前後と資本コストをわずかに上回る程度で、倍率の伸びしろは小さい。強気の言い分は、統合の効果と還元に頼る分だけ、実現の確度に差がある。慎重な言い分は、足元の減益という事実の上に立つ。確率は、楽観と悲観の両側を薄くして中立に厚く置き、悲観をやや厚めに寄せた。

10 年後の 5 つの筋書き(2036/03 期)

確率で加重した株価時価総額 4,693 円1,840 億円(+ 配当配当と自社株買いの合計 1,814 円712 億円)。 今の値に割り戻すと 3,609 円1,415 億円、今との差 +24.0%、 期待の年率 +8.4%(資本コスト 7.2%)→ やや割安

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 8% 8,345 円3,273 億円 2,244 円880 億円 +263.8% +13.8% 847 円332 億円
やや楽観 22% 6,741 円2,644 億円 2,040 円800 億円 +201.7% +11.7% 1,932 円758 億円
中立 38% 5,217 円2,046 億円 1,887 円740 億円 +144.0% +9.3% 2,699 円1,059 億円
やや悲観 21% 2,223 円872 億円 1,632 円640 億円 +32.4% +2.8% 810 円317 億円
悲観 11% 847 円332 億円 1,148 円450 億円 −31.5% −3.7% 219 円86 億円
加重平均100% 4,693 円1,840 億円1,814 円712 億円 +123.5% +8.4% 6,508 円2,552 億円

今の株価時価総額 2,911 円1,142 億円(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 7.2% を下回るほど割高。

楽観 8% 保全が伸び、統合が効く 利益 194 億円 · PER 16.8 倍 · 株価時価総額 8,345 円3,273 億円

国と自治体の老朽化対策の予算が拡充され、保全の工事が10年で6割近く増える。横河は鋼とPCの両方で一括して受注し、保全の営業利益率が16%に上がる。BRの統合は機材の共用と営業情報の共有が進み、利益率が7%台に改善する。新設は縮むが、受注の選別で採算を保つ。システム建築は物流施設の更新で伸び、利益率10%を維持する。全体の営業利益率は9.5%前後。自己資本が1,800億円台に積み上がるなか、還元は10年で約880億円まで増え、ROEは10%台に乗る。2018年・2021年に営業利益率が10%を超えた力が、再び出る形だ。大型の補修工事を鋼とPCで一括して受ける案件が増え、ゼネコンとの競争でも優位に立つ。

  • 鋼橋の新設:数量 29.0(鋼橋の製作・架設量(千トン・年、推定))× 価格 25(1 千トンあたり売上(億円・名目、設計・架設を含む))→ 売上 715 億円・営業利益 82 億円。29千トン×24.66億円、営業利益率11.5%
  • 橋梁の保全・海外:数量 320(保全・海外の工事件数(件・年、推定))× 価格 1.66(1 件あたり売上(億円・名目))→ 売上 532 億円・営業利益 85 億円。320件×1.66億円、営業利益率16%
  • PC橋・補修(ビーアール・極東興和):数量 480(PC橋・補修・製品の工事件数(件・年、推定))× 価格 1.40(1 件あたり売上(億円・名目))→ 売上 671 億円・営業利益 50 億円。480件×1.40億円、営業利益率7.5%
  • システム建築:数量 195(施工する延床面積(千㎡・年、推定))× 価格 3.47(1 千㎡あたり売上(億円・名目))→ 売上 677 億円・営業利益 68 億円。195千㎡×3.47億円、営業利益率10%
  • エンジニアリング・先端技術:数量 210(工事件数(件・年、推定))× 価格 1.66(1 件あたり売上(億円・名目))→ 売上 347 億円・営業利益 31 億円。210件×1.65億円、営業利益率9%

倍率:事業の純利益 193 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 10.9% が k 7.25% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 9.1%、10 年より先の名目の伸び g 3.7% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 16.8 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 16.8 倍 + 余った現金(戻り方込み)31 億円。全体の PER 16.76 倍、時価総額 3,273 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:老朽橋の保全が想定より早く伸び、BR の統合で利益率が上がり、還元も厚くなる、という全部が揃う必要がある。人手不足と入札の競争を考えると、揃う確度は低い。

やや楽観 22% 保全が堅調で利益率が緩やかに戻る 利益 165 億円 · PER 15.9 倍 · 株価時価総額 6,741 円2,644 億円

保全の工事が10年で約4割増え、新設は1割強減る。横河は保全を軸に営業利益率を9〜10%に戻す。BRの統合は小さな効果にとどまり、PC・補修事業の利益率は6〜7%。システム建築は物流の更新で横ばいから微増。人手不足で受注は絞るが、値段は物価並みに上げられる。老朽橋の補修は予算が付き続け、受注残も厚みを保つ。営業利益は約240億円で、純利益は約165億円。還元は10年で約800億円、自社株買いと配当でROEは9%台に上がる。保全の営業利益率は15%台と、橋梁全体より高い。強気ほどの飛躍はないが、堅実に利益を積む10年だ。国の予算が付く保全を軸に、BRのPC・補修事業も営業の連携で受注の幅が広がる。

  • 鋼橋の新設:数量 28.0(鋼橋の製作・架設量(千トン・年、推定))× 価格 24(1 千トンあたり売上(億円・名目、設計・架設を含む))→ 売上 675 億円・営業利益 74 億円。28千トン×24.12億円、営業利益率11%
  • 橋梁の保全・海外:数量 295(保全・海外の工事件数(件・年、推定))× 価格 1.62(1 件あたり売上(億円・名目))→ 売上 476 億円・営業利益 74 億円。295件×1.61億円、営業利益率15.5%
  • PC橋・補修(ビーアール・極東興和):数量 440(PC橋・補修・製品の工事件数(件・年、推定))× 価格 1.37(1 件あたり売上(億円・名目))→ 売上 601 億円・営業利益 39 億円。440件×1.37億円、営業利益率6.5%
  • システム建築:数量 185(施工する延床面積(千㎡・年、推定))× 価格 3.42(1 千㎡あたり売上(億円・名目))→ 売上 633 億円・営業利益 60 億円。185千㎡×3.42億円、営業利益率9.5%
  • エンジニアリング・先端技術:数量 200(工事件数(件・年、推定))× 価格 1.63(1 件あたり売上(億円・名目))→ 売上 326 億円・営業利益 26 億円。200件×1.63億円、営業利益率8%

倍率:事業の純利益 164 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 9.6% が k 7.25% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 8.4%、10 年より先の名目の伸び g 3.7% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 15.9 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 15.9 倍 + 余った現金(戻り方込み)31 億円。全体の PER 15.89 倍、時価総額 2,644 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:保全の需要増は確度が高く、利益率の回復も緩やかなら現実的。ただしBR の統合の成果と人手不足という二つの不確かさが残る。

中立 38% 保全が増え、新設は縮み、利益は物価並み 利益 137 億円 · PER 14.8 倍 · 株価時価総額 5,217 円2,046 億円

新設の鋼橋は10年で約1割強減り、保全は約35%増える。値段は物価並みの3%で上がり、BRのPC・補修事業は件数が増えて売上が約570億円になる。営業利益率は、のれんの償却と本社費の増加で、今より少し低い8%前後に落ち着く。営業利益は約200億円、純利益は約137億円。受注の波で年ごとの振れはあるが、10年を均すと名目で年3%台の成長になる。鋼橋の最大手という地位は保たれ、大きな成功も大きな失敗もない、標準的な10年だ。保全の件数は増えるが、人手の制約で1社あたりの受注には限りがあり、伸びは需要の増加ほどには大きくならない。還元はDOE3.5%の維持と自社株買いで10年に約740億円。自己資本は約1,700億円で、ROEは8%前後と資本コストをわずかに上回る。

  • 鋼橋の新設:数量 26.0(鋼橋の製作・架設量(千トン・年、推定))× 価格 24(1 千トンあたり売上(億円・名目、設計・架設を含む))→ 売上 627 億円・営業利益 66 億円。26千トン×24.12億円、営業利益率10.5%
  • 橋梁の保全・海外:数量 270(保全・海外の工事件数(件・年、推定))× 価格 1.62(1 件あたり売上(億円・名目))→ 売上 436 億円・営業利益 63 億円。270件×1.61億円、営業利益率14.5%
  • PC橋・補修(ビーアール・極東興和):数量 420(PC橋・補修・製品の工事件数(件・年、推定))× 価格 1.37(1 件あたり売上(億円・名目))→ 売上 574 億円・営業利益 32 億円。420件×1.37億円、営業利益率5.5%
  • システム建築:数量 175(施工する延床面積(千㎡・年、推定))× 価格 3.42(1 千㎡あたり売上(億円・名目))→ 売上 599 億円・営業利益 54 億円。175千㎡×3.42億円、営業利益率9%
  • エンジニアリング・先端技術:数量 190(工事件数(件・年、推定))× 価格 1.63(1 件あたり売上(億円・名目))→ 売上 310 億円・営業利益 23 億円。190件×1.63億円、営業利益率7.5%

倍率:事業の純利益 136 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 8.3% が k 7.25% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 7.8%、10 年より先の名目の伸び g 3.7% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 14.8 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 14.8 倍 + 余った現金(戻り方込み)31 億円。全体の PER 14.77 倍、時価総額 2,046 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:数量は新設が減り保全が増えてほぼ横ばい、値段は物価並み、利益率は今より少し低い。確度が最も高い筋書きで、厚く置いた。

やや悲観 21% 新設の入札が荒れ、買収の効果が出ない 利益 82 億円 · PER 10.5 倍 · 株価時価総額 2,223 円872 億円

新設が約2割減り、国の予算が絞られて入札の値段が下がる。物価の分を価格に転嫁しきれず、橋梁の利益率は10%前後に下がる。BRの統合は期待ほどの効果がなく、PC・補修は利益率3〜4%にとどまる。のれんの償却も続く。システム建築も民間投資が鈍り、利益率は6%台に下がる。保全は増えるが、人手不足で受けきれず、伸びは約15%にとどまる。営業利益は約120億円、純利益は約82億円。還元はDOEを維持するのがやっとで、10年に約640億円。ROEは5%台で資本コストに届かず、成長しても価値は増えない。優良な最大手という評価は残るが、利益の質は一段落ちる姿だ。受注の量は保てても、同じ仕事で稼げる利益が薄くなる。

  • 鋼橋の新設:数量 23.0(鋼橋の製作・架設量(千トン・年、推定))× 価格 23(1 千トンあたり売上(億円・名目、設計・架設を含む))→ 売上 540 億円・営業利益 43 億円。23千トン×23.49億円、営業利益率8%
  • 橋梁の保全・海外:数量 235(保全・海外の工事件数(件・年、推定))× 価格 1.58(1 件あたり売上(億円・名目))→ 売上 371 億円・営業利益 45 億円。235件×1.58億円、営業利益率12%
  • PC橋・補修(ビーアール・極東興和):数量 380(PC橋・補修・製品の工事件数(件・年、推定))× 価格 1.35(1 件あたり売上(億円・名目))→ 売上 511 億円・営業利益 18 億円。380件×1.35億円、営業利益率3.5%
  • システム建築:数量 160(施工する延床面積(千㎡・年、推定))× 価格 3.37(1 千㎡あたり売上(億円・名目))→ 売上 539 億円・営業利益 35 億円。160千㎡×3.37億円、営業利益率6.5%
  • エンジニアリング・先端技術:数量 170(工事件数(件・年、推定))× 価格 1.61(1 件あたり売上(億円・名目))→ 売上 273 億円・営業利益 14 億円。170件×1.61億円、営業利益率5%

倍率:ROE 5.6% が k 7.25% 以下で、RONIC=7.5%+1/2×(5.6%−7.5%)=6.6%、g 4% から正当化 PER=(1−4%÷6.6%)÷(7.5%−4%)=11.2 倍。稼ぐ力が資本コストに届かない分を見て 10.5 倍に置いた。 持ち合い株の含み益(評価差額金41億円×戻り方0.5)を余り資産として足している。

確率:新設の縮小は確実で、入札競争が荒れる素地は2005年の経験が示す。統合の効果が出ない可能性も、足元の減益計画を見ると小さくない。

悲観 11% 談合後のような価格の崩れ、買収も重荷 利益 45 億円 · PER 7.2 倍 · 株価時価総額 847 円332 億円

新設が約3割減り、入札競争が激化して、2006年以降のような価格の崩れが起こる。物価が3%続く中でも鋼橋の値段は上がらず、利益は鋼材と人件費に食われる。保全も、予算の制約と人手不足で期待ほど増えない。BRはのれんを全額減損し、PC・補修事業は利益がほぼ出ない。システム建築も民間投資の落ち込みで利益率が5%まで下がる。営業利益は約70億円、純利益は約45億円。還元は大きく絞られ、10年で約450億円。自己資本は、減損の分だけ削られて約1,340億円にとどまり、ROEは3%台に沈む。かつての最大手の堅実な会社という評価が外れ、利益の安定しない工事会社として見られる姿だ。

  • 鋼橋の新設:数量 20.0(鋼橋の製作・架設量(千トン・年、推定))× 価格 23(1 千トンあたり売上(億円・名目、設計・架設を含む))→ 売上 461 億円・営業利益 28 億円。20千トン×23.04億円、営業利益率6%
  • 橋梁の保全・海外:数量 230(保全・海外の工事件数(件・年、推定))× 価格 1.57(1 件あたり売上(億円・名目))→ 売上 360 億円・営業利益 32 億円。230件×1.57億円、営業利益率9%
  • PC橋・補修(ビーアール・極東興和):数量 300(PC橋・補修・製品の工事件数(件・年、推定))× 価格 1.33(1 件あたり売上(億円・名目))→ 売上 398 億円・営業利益 8 億円。300件×1.33億円、営業利益率2%
  • システム建築:数量 140(施工する延床面積(千㎡・年、推定))× 価格 3.19(1 千㎡あたり売上(億円・名目))→ 売上 447 億円・営業利益 22 億円。140千㎡×3.19億円、営業利益率5%
  • エンジニアリング・先端技術:数量 150(工事件数(件・年、推定))× 価格 1.52(1 件あたり売上(億円・名目))→ 売上 228 億円・営業利益 9 億円。150件×1.52億円、営業利益率4%

倍率:ROE 3.4% が k 7.25% を大きく下回り、RONIC=7.5%+1/2×(3.4%−7.5%)=5.5%、g 4% から正当化 PER=(1−4%÷5.5%)÷(7.5%−4%)=7.8 倍。稼ぐ力(純利益÷k)の範囲で 7.2 倍に置いた。純現金は無く、売れる資産(政策保有株など)の税後は稼ぐ力より小さいので床には使わない。 持ち合い株の含み益(評価差額金41億円×戻り方0.5)を余り資産として足している。

確率:新設が縮む産業で入札が崩れる例は2005年の談合事件のあとにある。人手不足とBRの減損が重なる確度は低いが、無視できない。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億円。

鋼橋の新設

道路橋・鉄道橋の鋼橋を設計・製作・架設する、橋梁事業の柱。

数量鋼橋の製作・架設量(千トン・年、推定)価格1 千トンあたり売上(億円・名目、設計・架設を含む)売上営業利益
今 2026/03 30.0 18 540 65
10 年後 中立 26.0 24 627 66

取り方:橋建協の統計では道路橋の受注は 2018 年度で 21.5 万トン・3,361 億円、つまり 1 トンあたり約 156 万円だった。その後の鋼材と労務の値上がりで約 1.15 倍の 1 トン 180 万円(1 千トンで 18 億円)とし、橋梁事業の売上 781 億円のうち新設を約 7 割の 540 億円と置いて、横河の年間の新設量を約 3 万トンと推定した。開示は無く推定。数量は実質のトン数、物価は価格に入れる。

橋梁の保全・海外

老朽橋の補修・補強・架け替えと、海外の橋梁工事。

数量保全・海外の工事件数(件・年、推定)価格1 件あたり売上(億円・名目)売上営業利益
今 2026/03 200 1.21 241 36
10 年後 中立 270 1.62 436 63

取り方:橋梁事業 781 億円のうち保全・海外を約 3 割の 241 億円と置いた(2021 年 3 月期上期の受注は新設 73%・保全 25%)。保全は大型の補修・架け替えが中心で 1 件あたり約 1.2 億円、年約 200 件と推定。開示は無く推定。件数が実質の数量で、物価は 1 件あたりの値段に入れる。

PC橋・補修(ビーアール・極東興和)

コンクリートのPC橋の新設と、構造物の補修・補強、コンクリート製品。2026年3月末に連結入り。

数量PC橋・補修・製品の工事件数(件・年、推定)価格1 件あたり売上(億円・名目)売上営業利益
今 2026/03 400 1.02 408 20
10 年後 中立 420 1.37 574 32

取り方:ビーアールホールディングス(極東興和など)の 2025 年 3 月期の売上は 408 億円、営業利益は 19.5 億円(4.8%)。2026 年 3 月末に連結に入ったので 2026 年 3 月期の損益には載らず、ここは通年に直した仮の数。工事件数は開示が無く、1 件あたり約 1 億円・年約 400 件と推定した。

システム建築

工場・倉庫などの鉄骨建築。

数量施工する延床面積(千㎡・年、推定)価格1 千㎡あたり売上(億円・名目)売上営業利益
今 2026/03 170 2.55 434 41
10 年後 中立 175 3.42 599 54

取り方:システム建築の 2026 年 3 月期売上は 434 億円、営業利益は 41 億円(9.4%)。1 平方メートルあたり約 25 万円(1 千㎡で 2.55 億円)として年の延床を約 17 万㎡と推定した。開示は無く推定。数量は面積、物価は 1 ㎡あたりの値段に入れる。

エンジニアリング・先端技術

水門・海洋構造物など橋以外の土木鋼構造物と、先端技術事業。

数量工事件数(件・年、推定)価格1 件あたり売上(億円・名目)売上営業利益
今 2026/03 180 1.22 219 17
10 年後 中立 190 1.63 310 23

取り方:エンジニアリング事業 176 億円(営業利益 13 億円)と先端技術事業 43 億円(同 4 億円)の合計 219 億円。1 件あたり約 1.2 億円、年約 180 件と推定した。開示は無く推定。

リスクと懸念

新設橋梁の入札競争の悪化

新設の橋は国の予算の制約で減っていく。数が減れば、各社は残った案件に低い値段で応札する。2005年の談合事件のあと、横河も2006〜2008年に営業赤字になった。同じことが起これば、橋梁事業の利益率が5%を切り、利益の半分以上が消える。

BR買収の消化

買収額は約241億円で、BRの純利益の約19倍。のれんは約59億円で、毎年の償却が利益を削る。BRの営業利益率は5%に届かない。統合の効果が出ず利益率が改善しなければ、のれんの減損と、買収資金の短期借入の返済負担が自己資本の効率を下げる。

人手不足で受けきれない

保全の仕事は件数が増えるが、1件あたりの金額は小さい。現場を回す技術者が足りなければ、受注しても工期が延び、利益が出ない。人件費の上昇を価格に移せなければ、数量が伸びる環境でも利益が増えない。

鋼材と労務費の上昇

工事は受注時に値段を決め、数年かけて作る。受注から完成までの間に鋼材や労務費が上がると、その分は会社が負う。物価が年3%続く世界では、契約の中にスライド条項が入るかどうかが、利益率の分かれ目になる。

民間建築(システム建築)の景気

システム建築は売上の約3割で、工場・倉庫の設備投資に左右される。投資が減れば、橋梁で稼いだ利益を食う。利益率は9%台と橋梁並みで、景気の下振れでは不採算の案件が出やすい。

政府予算の上限

老朽化対策の需要は大きいが、財源は限られる。国と自治体の財政が厳しくなれば、補修を後回しにする案件が増える。需要はあるのに予算が付かない、という形で保全の伸びが止まりうる。

今後の分かれ目

BR の営業利益率が2期続けて5%を超え、のれんの償却後も全社の営業利益が120億円を上回ったら
統合の効果が出ている。楽観・やや楽観の確率を上げてよい。
新設鋼橋の入札で、予定価格に対する落札率が大きく下がる案件が続いたら
入札競争が荒れ始めている。やや悲観・悲観の確率を上げる。
国の老朽化対策の予算が、規模を大幅に拡大する形で編成されたら
保全の数量が上振れる。人手が足りるかを確かめたうえで、楽観寄りに見直す。
BR 関連ののれんの減損が出たら
買収が価値を壊した証拠になる。悲観側の確率を上げ、資本配分の評価を下げる。
自社株買いを70億円より大きく増やし、DOEを引き上げたら
資本効率の改善が進む。ROEが9%を超える道が開けるので、中立の線を上へ見直す。

見ておくもの

  • 受注高と受注残(新設と保全の内訳)
  • BR の営業利益率とのれんの償却・減損
  • 新設鋼橋の入札の落札率
  • DOE と自社株買いの実施額
  • 建設業の技能者数と賃金の上がり方

倍率と資本コストの決め方

倍率は、資本コスト7.25%と長期の成長率4%から、利益ベースの正当化PER=(1−g÷RONIC)÷(k−g)で決めた。RONICは k+残る割合1/2×(事業のROE−k)で、10年中立はROE約8%、RONIC約7.8%、正当化PERは約13.9倍。ROEが k を超えるので下限は 1÷k の13.3倍で、中立は13.5倍。堀は入札の産業で薄いため、強い堀にはしていない。やや悲観は ROE が k 以下になる分、悲観は稼ぐ力から置き、7割へ引き上げていない。今の株価や過去のPERは使っていない。10年後の数字は家賃を営業費用に入れた今と同じ形で置いた(新リース会計の影響は、本社・営業所が中心のため小さい)。純利益÷営業利益は過去の中央値0.71の近くに置いた。のれんの償却は全社費用に入れた。 持ち合い株の含み益(評価差額金41億円)は戻り方0.5で余り資産に足した。 2026-10-22 の見直し(溜まる現金を事業の ROE から外す・k の目安を対称に・楽観〜中立は上限そのものに置く・ROE が k 以下は配り方から出す式)で、倍率を機械で置き直した(第 1 段より前 → 今:楽観 PER 14.4→16.76 倍・やや楽観 PER 13.6→15.89 倍・中立 PER 13.5→14.77 倍)。

資本コスト 7.2% = 無リスク金利 3% + β — × 5%。

同じ業種(金属製品)の AI 分析

割安 東洋シヤッター5936 国内3番手のシャッター会社。点検の稼ぎが育ち、利益の割に値段は安い。割安と見る 本質価値との差 +81.0% · 10 年 割安(年 +13.1%) 割安 三洋工業5958 天井・床の下地材で知られる堅実な建材メーカー。時価総額の半分が現金で、事業の稼ぎを考えれば今の値段はかなり安い 本質価値との差 +65.6% · 10 年 割安(年 +11.5%) 割安 三和ホールディングス5929 国内寡占・世界シェア首位の開口部メーカー、改修需要と海外M&Aの果実を乗せれば割安と出る 本質価値との差 +63.7% · 10 年 割安(年 +11.5%) 割安 ジーテクト5970 車体骨格プレス部品の中堅。中立の姿でも今の値段は割安寄りだが、ホンダ依存と重い設備投資が割り引きの理由だと筆者は見る 本質価値との差 +62.0% · 10 年 割安(年 +11.9%) 割安 文化シヤッター5930 国内2位のシャッター専業。利益率の低い建材部門が重しで、確率で重みをつけるとやや割安 本質価値との差 +60.9% · 10 年 割安(年 +10.9%) 割安 エイチワン5989 ホンダ向け 86% のフレーム専業。3 年連続赤字から立ち直ったが、顧客の偏りと重い投資を考えると、割安度は見かけほど大きくないと筆者は見る 本質価値との差 +60.7% · 10 年 割安(年 +13.6%) 割安 フジマック5965 病院・給食・外食の厨房を一括で請け負う堅実な中堅。土地売却で現金が積み上がり、10年で見ればやや割安と筆者は考える 本質価値との差 +57.9% · 10 年 割安(年 +11.6%) 割安 日創グループ3440 パネルとデータセンター向け筐体は伸びるが、寄せ集めの事業で ROE が資本コストに届かない 本質価値との差 +56.6% · 10 年 割安(年 +12.0%) 割安 エムケー精工5906 門型洗車機と調理家電の長野の会社。直近の利益は山で、中立でも自己資本の厚みが評価に残る 本質価値との差 +53.3% · 10 年 割安(年 +11.3%) 割安 サンコーテクノ3435 あと施工アンカーの国内首位。利益の安定と財務の堅さに比べ、今の値段は低い 本質価値との差 +52.0% · 10 年 割安(年 +10.4%) 割安 MIEコーポレーション3442 工場の配管をつなぐステンレスの継手の専業。値上げで利益は倍増したが、還元が細く借金もある。今の値段はほぼ適正で、わずかに安い程度 本質価値との差 +49.9% · 10 年 割安(年 +11.7%) 割安 昭和鉄工5953 九州の熱の老舗が値付けを覚え、3 年で利益率は 9% に。持ち合い株を除いても今の値段は稼ぎに比べて安い 本質価値との差 +49.2% · 10 年 割安(年 +12.0%) 割安 不二サッシ5940 ビル用サッシの老舗。利益は薄いが、値段は稼ぐ力に対して安く、借入の重さを織り込んでもやや割安 本質価値との差 +45.9% · 10 年 割安(年 +11.6%) 割安 リンナイ株式会社5947 実質無借金で稼ぐ力は安定している。米国の電化と海外の伸びを織り込んでも、今の時価総額には安全域がある 本質価値との差 +42.4% · 10 年 割安(年 +9.3%) 割安 株式会社RS Technologies3445 再生ウェーハで世界一という稼ぐ力は本物だが、中国の新品ウェーハと重い投資を差し引くと、今の値段に余裕は乏しい 本質価値との差 +37.6% · 10 年 割安(年 +10.6%) 割安 株式会社マルゼン5982 稼ぎは堅く、現金も厚い。ただ利益率は過去最高で、今の値段に安全域は見えない 本質価値との差 +36.4% · 10 年 割安(年 +9.2%) 割安 宮地エンジニアリンググループ3431 老朽橋の補修は長く続くが、足元は発注減で利益が半減。谷の深さと現金の厚さを踏まえると、今の値段はやや割安 本質価値との差 +34.4% · 10 年 割安(年 +9.8%) やや割安 日東精工5957 小さなねじとねじ締め機の堅実な会社。伸びの前提がすでに値段に入り、ほぼ適正と見る 本質価値との差 +29.5% · 10 年 やや割安(年 +9.2%) やや割安 ネポン7985 ハウス暖房機の老舗だが、利益率は1%前後に沈み借金も重い。立ち直れば安いが、その確度は低い 本質価値との差 +27.9% · 10 年 やや割安(年 +10.3%) やや割安 中西製作所5941 学校給食に強い厨房機器メーカー。実績は良いが大型投資で借入が増える局面で、本質価値は今の値段とほぼ同じ 本質価値との差 +27.3% · 10 年 やや割安(年 +9.1%) やや割安 川田テクノロジーズ3443 橋の補修需要は追い風だが、利益は山の高さにある。値段は価値を1割ほど下回るにとどまり、割安とは言い切れない 本質価値との差 +25.1% · 10 年 やや割安(年 +8.9%) やや割安 トーソー5956 カーテンレール最大手で窓まわり 3 社の一角。値上げで利益は戻ったが、資本の効率は低く、今の値段はほぼ妥当 本質価値との差 +21.3% · 10 年 やや割安(年 +8.7%) やや割安 三協立山5932 サッシ大手3位。借金が重く、利益の戻りに値段が左右される。今の値段は、戻りを織り込んだほぼ妥当な水準 本質価値との差 +19.4% · 10 年 やや割安(年 +9.5%) やや割安 東プレ5975 プレス部品と冷凍車の二本柱。日産依存と薄い利益率を考えると、本質価値は今の値段をやや下回ると筆者は見る 本質価値との差 +18.7% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 山王3441 AI 配線の追い風で稼ぎは跳ねたが、コネクタ大手の下請けという立場は変わらず、今の値段はほぼ見合う 本質価値との差 +18.5% · 10 年 やや割安(年 +9.9%) やや割安 岡部5959 国内の建設需要が細る中、米国の伸びが穴を埋める。だが資本効率が資本コストに届かず、値段はほぼ妥当 本質価値との差 +17.3% · 10 年 やや割安(年 +7.6%) やや割安 ケー・エフ・シー3420 あと施工アンカーとトンネル資材の老舗。利益率は昔の半分まで落ちた。純現金と補修需要が支え、今の値段とほぼ釣り合う 本質価値との差 +13.6% · 10 年 やや割安(年 +7.8%) やや割安 カネソウ5979 溝ぶたと建築金物の三重の老舗。預金が時価総額を超えるが創業家の下で眠り、今年の株価の倍増で10年ではやや割高 本質価値との差 +12.6% · 10 年 やや割安(年 +8.0%) やや割安 アルインコ5933 足場の新製品で稼ぐ堅実な会社。ただ、赤字の2事業が足を引き、利益の回復を見込んでも本質価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 +12.3% · 10 年 やや割安(年 +8.1%) やや割安 トーカロ3433 半導体装置の消耗部品に皮膜を付ける隠れた寡占企業。稼ぐ力は本物だが、今の値段はやや割高 本質価値との差 +11.4% · 10 年 やや割安(年 +7.9%) やや割安 株式会社J-MAX3422 ホンダ系プレス部品。売上の半分が中国と日本のホンダ向けで、借金が重い。中国の電池・新興メーカー向けが伸びても、ホンダの縮みと金利で、今の値段は妥当かやや高い 本質価値との差 +10.3% · 10 年 やや割安(年 +9.3%) やや割安 アトムリビンテック3426 扉と収納の金物を企画するファブレスの老舗。金融資産は時価総額を上回るが、本業の稼ぎは細く、戻り方も弱い。今の値段はほぼ妥当 本質価値との差 +10.2% · 10 年 やや割安(年 +7.4%) 適正 東京製綱5981 国内ワイヤロープの老舗は今期が過去最高益だが、資本効率は低く、今の値段にやや先走り感がある 本質価値との差 +7.6% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 特殊電極3437 製鉄所の摩耗を溶接で直す職人集団で、技術は本物だが顧客の縮小が重く、今の値段はやや高い 本質価値との差 +7.6% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 兼房5984 丸鋸と木工刃物の専業。資産は厚いが稼ぐ力は資本コストに届かず、値段は資産と稼ぎの間にある 本質価値との差 +7.4% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 アルファ3434 薄利の自動車部品と、縮む国内の住宅錠。自己資本の厚さが救いだが、稼ぎは資本コストに届かない 本質価値との差 +6.1% · 10 年 適正(年 +8.0%) 適正 株式会社ファインシンター5994 自動車の駆動系に入る焼結部品の会社。電動化で縮む本業と重い借金のなか、利益は薄く、10 年の価値は今の時価総額に届かない 本質価値との差 +5.4% · 10 年 適正(年 +8.8%) 適正 協立エアテック5997 ビルの防火ダンパーと住宅の全館空調の部品。堅実だが稼ぎは資本コストに届かず、現金も戻らない 本質価値との差 +4.9% · 10 年 適正(年 +7.1%) 適正 駒井ハルテック5915 資産は厚いが稼ぐ力が薄い。橋と鉄骨は物価並みで、風車タワーの当たり外れが価値を分ける 本質価値との差 +3.9% · 10 年 適正(年 +8.2%) 適正 ダイニチ工業5951 石油ファンヒーターと加湿器の国内首位。事業は堅いが時価総額と同規模の現金・有価証券が眠り、10年の価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 +3.8% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 那須電機鉄工5922 送電鉄塔の需要は堅いが、今の利益は山。ためた資金の使い方が評価を決める 本質価値との差 +3.6% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 天龍製鋸5945 チップソー専業で無借金。事業の稼ぐ力は資本コストに届かず、現金と持ち合い株が値を支える会社 本質価値との差 +1.9% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 KTC5966 整備工具の国産ブランドnepros を持つが、利益率は9%どまり。立て直しの計画を割り引くと、値段はやや高い 本質価値との差 +0.4% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 サンコール5985 稼ぎ頭は光通信コネクタに移ったが、高い利益率の持続を織り込みすぎ。10年の価値は今の時価総額を下回ると筆者は見る 本質価値との差 −2.4% · 10 年 適正(年 +7.8%) 適正 株式会社長府製作所5946 利益は小さく、資産は大きい。会社がその資産を株主に返すかどうかで、値打ちが決まる 本質価値との差 −3.0% · 10 年 適正(年 +6.3%) 適正 中国工業5974 国内のLPガス容器の 3 本に 1 本を作るが、市場は細り、稼ぐ力は資本コストに届かない 本質価値との差 −3.9% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 立川ブラインド工業7989 窓まわり国内最大手。純現金は厚いが稼ぐ力が資本コストに届かず、10 年で見ると割高に寄る 本質価値との差 −4.5% · 10 年 適正(年 +4.8%) 適正 エスイー3423 インフラ補修の追い風はあるが、研究開発の費用が利益を食う。10年の稼ぎは今の値段を下回る 本質価値との差 −4.7% · 10 年 適正(年 +6.1%) 適正 ロブテックス5969 エビ印のプライヤとリベットの工具で知られる老舗。名前は残るが利益率は 3% に落ち、資本コストに届く道は細い 本質価値との差 −8.6% · 10 年 適正(年 +6.3%) やや割高 川岸工業5921 スカイツリーや国立競技場にも関わった鉄骨の名門。ただし利益は山を越え、帳簿の厚さほど稼ぐ力はないため、今の値段はやや高い 本質価値との差 −11.1% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 瀧上工業5918 橋と鉄骨の本業は薄利。価値の中心は持ち合い株だが、少数株主に届く道は細い 本質価値との差 −12.8% · 10 年 やや割高(年 +6.3%) やや割高 パイオラックス5988 自動車の小物部品と医療機器の会社。資本は厚いが稼ぐ力が追いつかず、今の値段は割高寄りと筆者は見る 本質価値との差 −14.0% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 ダイケン5900 引戸の金物や自転車置場を作る大阪の老舗。現金と投資株で時価総額に迫るが、本業の利益は薄く資本に見合わない。現金を割り引くと割高 本質価値との差 −16.1% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 三ツ知3439 自動車用の特注ファスナーの専業。シートの部品は電気自動車でも要るが、値下げ要請で薄利が続き、資本効率は資本コストに遠く届かない 本質価値との差 −17.4% · 10 年 やや割高(年 +5.9%) やや割高 トーアミ5973 溶接金網の老舗が型枠工事の買収で事業を広げる。帳簿は時価総額の3倍あるが、稼ぎは資本コストの3分の1にとどまり割高 本質価値との差 −20.7% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 モリテック スチール5986 エンジン部品向けの特殊帯鋼を売る商社。電動化で主力の需要が細り、稼ぐ力は資本に見合わず割高 本質価値との差 −22.8% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 株式会社SUMCO3436 AI向け300mm先端ウエハーへの転換は本物だが、成熟品の重荷と資本の重さを踏まえると今の値段はすでに回復の先を映す 本質価値との差 −23.6% · 10 年 やや割高(年 +4.4%) やや割高 大谷工業5939 電柱と通信線の金物を作る富山の老舗。配電網の更新で底堅いが、利益をため込む同族経営で資本の稼ぎが薄く割高 本質価値との差 −23.6% · 10 年 やや割高(年 +4.6%) やや割高 コロナ5909 事業の稼ぐ力は細く、厚い金融資産も少数株主には動かせない。割高と見る 本質価値との差 −23.8% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 東洋製罐グループホールディングス株式会社5901 縮減と増配で株主還元は厚くなるが、ROEは資本コストに届かず本質価値は今の株価より低い 本質価値との差 −24.3% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) やや割高 稲葉製作所3421 国内首位の物置と自己資本の4割近い現金を持つが、利益率は薄く資本効率は低い。現金を価値に足してもなお今の値段は割高 本質価値との差 −24.7% · 10 年 やや割高(年 +3.9%) やや割高 株式会社ノーリツ5943 給湯器で国内2位の寡占だが、稼ぐ力はリンナイの6分の1。利益が戻っても、今の値段は先取りが過ぎる 本質価値との差 −25.9% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) やや割高 ネツレン5976 高周波熱処理と高強度鋼線の老舗。国内シェアは高いが儲けが薄く、稼ぐ力に比べて今の値段は割高 本質価値との差 −27.7% · 10 年 やや割高(年 +2.7%) やや割高 共和工業所5971 建設機械用ボルトの国内トップ。現金は厚いが戻らず、利益は薄い。値段には余裕がなく割高と見る 本質価値との差 −28.4% · 10 年 やや割高(年 +3.8%) やや割高 日本発條5991 懸架ばねとHDDサスペンションの二本柱、AI需要は本物だが北米再建待ちで今の株価は割高寄りと筆者はみる 本質価値との差 −28.5% · 10 年 やや割高(年 +3.9%) やや割高 アドバネクス5998 医療と航空機のばねで稼ぎ頭を育てつつあるが、自動車と海外工場の重荷が残る。今の値段は先を行く 本質価値との差 −29.8% · 10 年 やや割高(年 +4.4%) 割高 アルメタックス5928 積水ハウスに売上の半分を頼るサッシの系列メーカー。本業はほぼ稼がず、現金と持ち合い株は厚いが株主には届きにくい 本質価値との差 −30.7% · 10 年 割高(年 +3.9%) 割高 株式会社LIXIL5938 稼ぐ力は戻りつつあるが、借金と金利が利益を食う。今の値段は回復をかなり先取りしている 本質価値との差 −36.1% · 10 年 割高(年 +1.6%) 割高 イワブチ5983 電柱まわりの金具を作る小さな高自己資本の会社。直近の高い利益率は続きにくく、10年で見れば今の値段は割高と筆者は考える 本質価値との差 −36.4% · 10 年 割高(年 +2.4%) 割高 ホッカンホールディングス5902 缶・PET容器と飲料の受託充填の会社。借金が重く、稼ぐ力が資本コストに届かないため、今の値段は先取りしすぎている 本質価値との差 −37.1% · 10 年 割高(年 +2.8%) 割高 日本フイルコン5942 製紙用の網を作る老舗。国内の縮小が続くなか、賃貸が利益を支えるが、10年の価値は今の時価総額を4割ほど下回る 本質価値との差 −39.7% · 10 年 割高(年 +1.9%) 割高 テクノフレックス3449 半導体向けの真空配管と継手で利益が急伸。ただし今の利益は工事の山にあり、10 年で見ると割高と筆者は見る 本質価値との差 −41.6% · 10 年 割高(年 +0.9%) 割高 高田機工5923 老朽橋の更新という追い風はあるが、工場が埋まらず稼ぐ力は細い。配当の下限が支えでも、今の値段は高い 本質価値との差 −42.6% · 10 年 割高(年 +1.2%) 割高 アマテイ5952 国産の釘と自動車向けの特殊ねじを作る小さな老舗。利益は安定してきたが、資本コストに届かない稼ぎと借入の重さで、今の値段は割高と見る 本質価値との差 −43.5% · 10 年 割高(年 +1.6%) 割高 スーパーツール5990 吊クランプと作業工具の老舗。土地は厚いが事業の稼ぎは資本コストに遠く、新工場の成果待ちで割高 本質価値との差 −53.2% · 10 年 割高(年 −1.4%) 割高 オーネックス5987 金属を焼いて硬くする請負の会社が、突然AIデータセンターへ。本業は細く、株主の取り分も揺らぐ。今の値段は高い 本質価値との差 −53.6% · 10 年 割高(年 +0.1%) 割高 中央発條5992 トヨタ系のばね専業。薄利と繰り返す工場事故が重く、今の値段は計画の達成を先取りしていると筆者は見る 本質価値との差 −58.6% · 10 年 割高(年 −2.2%) 割高 日本製罐5905 18リットル缶と美術缶の専業。市場は縮み、2期続けて営業赤字。賃貸の利益が支えだが、今の値段は割高と見る 本質価値との差 −59.1% · 10 年 割高(年 −1.0%) 割高 ワイズホールディングス5955 自動車・家電向けのねじとばねが主力。純現金は厚いが稼ぎが薄く、10年の中立でも今の値段に届かない 本質価値との差 −65.1% · 10 年 割高(年 −3.5%) 割高 ジェイテックコーポレーション3446 X線ミラーで世界の放射光施設に納める希少な技術企業。ただし利益は山谷が激しく、いまの値段は先を織り込みすぎ 本質価値との差 −70.8% · 10 年 割高(年 −4.6%) 割高 日本パワーファスニング5950 建築用のねじとアンカーの専業。積水ハウスに売上の4分の1を頼り、利益はほぼ出ない。今の値段は割高と見る 本質価値との差 −81.3% · 10 年 割高(年 −8.4%) 割高 テクニスコ2962 放熱部品の小型メーカー。2 期の大赤字から黒字目前だが、借金が重く、AI 期待が先行。利益で測った本質価値は今の時価総額の 1 割に満たず割高 本質価値との差 −90.5% · 10 年 割高(年 −13.5%)

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読んだ資料

  1. 横河ブリッジHD 決算説明資料(2026年3月期)
  2. 横河ブリッジHD 2026年3月期 セグメント別業績
  3. 日本M&Aセンター:横河ブリッジHDによるビーアールHDのTOB

分析日 2026-10-16