株譜
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中国工業 5974

国内のLPガス容器の 3 本に 1 本を作るが、市場は細り、稼ぐ力は資本コストに届かない

適正
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)771 円25 億円10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)802 円26 億円差 −3.9%
10 年後から見ると 適正 価値 771 円25 億円 · 差 −3.9% · 期待の年率 +6.9%
期待の年率リターン(10 年)+6.9%資本コスト比 −1.3 pt
推定の資本コスト8.3%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3%・10 年国債 3%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 8.3% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

中国工業は、広島県呉市の工場で家庭用のLPガス容器を作る会社だ。国内で使われる容器の 3 本に 1 本がここの製品で、この分野では最大手にあたる。筆者の結論は、今の値段はやや割高だ。

容器の作り手としての地位は固い。だが買い手のLPガス販売会社の数は減り、家庭の電化で容器の本数も細っていく。会社は鋼材の値上がりを売値に移すことには成功したが、営業利益率は 2〜3% にとどまる。自己資本の利益率は 5% 台で、会社自身が見積もる株主資本コスト 8% に届いていない。

帳簿には 24 億円の持ち合い株があり、時価総額とほぼ同じ額だ。ただし多くは顧客のガス会社の株で、売る方針は一部にとどまる。配当は利益に入っているので、この株を別の値打ちとして足すことはしない。

10 年で見ると、利益は値上げで横ばいを保つのがやっとだ。今の時価総額は、その平凡な稼ぎにほぼ見合っている。安全域、つまり値段と価値の間のゆとりは、ほとんど無いと筆者は見る。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、この会社は「良い地位を持つ、平凡な事業」だ。国内の容器の 3 分の 1 を作る立場は、簡単には崩れない。だが市場は毎年少しずつ縮み、買い手は値上げを渋る。稼いだ利益の多くは再投資にも配当にも使われず、持ち合い株や現金として積み上がってきた。

筆者がいちばん気にしているのは、この積み上がった資本の行き先だ。ROE が資本コストを下回る会社では、ためた利益は帳簿の額ほどの値打ちを持たない。会社は資本コストを意識した経営を掲げたが、配当性向 2 割台では株主に戻る速さが遅すぎる。

持ち合い株の 24 億円は、売って配るなら株主の財産になるが、今は顧客との関係を保つ道具になっている。オーナーとして持つには、還元の方針がもう一段はっきりする必要がある。事業そのものは 10 年後も残る。問題は値段に見合う稼ぎが残るかどうかだ。

何で稼ぐ会社か

事業は四つあるが、稼ぎの柱は高圧機器だ。2026 年 3 月期の売上 138 億円のうち 91 億円を占め、セグメントの営業利益 6.3 億円のほとんどをここで稼ぐ。製品は家庭の軒先に置く 20kg・50kg の鋼製容器、軽いアルミ合金の容器、集合住宅や店舗に置くバルク貯槽、液化塩素などの特殊容器だ。買い手は全国のLPガス販売会社で、持ち合い株の銘柄にもミツウロコ、日本瓦斯、エア・ウォーター、TOKAI が並ぶ。

施設機器は畜産農家向けの FRP 製飼料タンクが主力で、2026 年 8 月に資材の仕入れ先だった若柳化成工業を 2 億円で買った。鉄構機器は変圧器の容器などで規模は小さい。運送は子会社の中鋼運輸が担い、売上 22 億円に対し利益はほぼ出ていない。

容器は冬に需要が集まるので、毎年上期は赤字、下期で取り返す形になる。

子会社の高圧プラント検査は、充填所などの高圧ガス設備の検査と配管工事を請け負い、高圧機器の中で容器の販売を支える。容器を売り、設置し、検査まで面倒を見る一貫の体制が、販売会社との長い取引を支えている。

優良さと弱いところ

強みは、国内の容器の 3 分の 1 を作る規模と、70 年かけて築いた販売会社との取引の厚さだ。高圧ガスの容器は国の検査を通さないと売れず、新しく参入する会社はまず出てこない。2022 年からの鋼材高では、販売単価を 1〜2 割上げて利益率を守った。

一方で、値決めの力は強くない。買い手のLPガス販売会社は統合で大きくなり、容器は規格品なので他社との違いを出しにくい。その結果、全社の営業利益率は過去 12 年で最高でも 3% にとどまる。

資本の使い方も物足りない。自己資本 60 億円の 4 割を持ち合い株が占め、ROE を押し下げている。会社も資本コストを下回っていると認め、借入の活用や増配を口にするが、配当性向はまだ 2 割台だ。経営は堅実だが、資本の効率より取引の安定を優先してきた会社と言える。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

LPガスは全国の約 4 割の世帯が使う熱源で、地方と郊外に多い。ただ需要は年に 1.5% 前後のペースで減っている。人口と世帯の減少に加え、新築の住宅ではオール電化が広がり、給湯器の効率も上がったからだ。容器の本数はこの需要に沿って細る。

救いは更新の需要だ。容器には検査の期限と寿命があり、使われている限り作り直しが要る。2000 年前後に広く入ったバルク貯槽は設置から 20 年を超え、今も入れ替えが続いている。災害に強い分散型の熱源として、LPガスを見直す動きもある。

作り手は国内に数社しかなく、中国工業が最大手だ。目先の懸念は、海外の安い容器と、軽い複合容器への置き換えだ。複合容器は会社も開発しているが、売上に効くのはまだ先になる。

10 年で見ると、業界の数量は 1 割強減り、値段は物価並みに上がるのが中立の姿だ。数量の減りを値上げで埋められるかどうかが、作り手の利益を決める。鋼材は中国の過剰生産で値上がりが抑えられやすく、その点は作り手に追い風になる。逆に販売会社の統合は、買い手の値切る力を強める。

資本政策と M&A

配当は 2026 年 3 月期に総額約 0.75 億円、配当性向は 24% だった。2024 年に株主優待をやめ、その分を配当の積み増しに回している。自社株買いの実績はほとんどない。

持ち合い株は上場分だけで 24 億円あり、その多くが顧客のガス会社と取引銀行の株だ。日本瓦斯の株は相手と協議して減らす方針で、本業と関係の薄い銘柄は売る予定とする。ただし全体を売る数字の方針はない。

買収は小さく、本業の周りに限られる。2026 年の若柳化成工業の取得は 2 億円で、仕入れ先を取り込んで利益率を上げる狙いだ。大株主に親会社はなく、日本製鉄や日本鉱泉が数%ずつ持つ。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

容器は消耗品だ。LPガスを使う家庭が残る限り、期限の来た容器は作り直さなければならない。国内の 3 分の 1 を作る中国工業には、需要が細っても一定の仕事が回ってくる。2022 年からの鋼材高では、販売単価を 1〜2 割上げて利益を守った。値決めの力が無いという見方は、この実績で半ば否定された。

バルク貯槽の更新はまだ続く。2000 年前後に入った貯槽が順に 20 年を超え、取り替えの山が来ている。飼料タンクでは仕入れ先を買い、利益率を上げる手も打った。2026 年 4 月の営業拠点の統廃合で、費用の伸びも抑えられる。

帳簿には時価総額並みの持ち合い株がある。会社が資本コストを意識した経営を掲げた以上、売却と還元が進めば株主の取り分は大きく増える。容器の地位と持ち合い株の両方を考えれば、今の値段は守りの堅い投資に見える。

借金も軽い。純有利子負債は 8 億円弱で、営業利益で利息を払う力は 30 倍を超える。金利が上がっても、利益が大きく削られる心配は少ない。冬に偏る季節性はあるが、年で見れば赤字の年はこの 10 年一度も無い。

慎重な見方

LPガスの需要は構造的に減っている。新築の住宅はオール電化が主流で、地方の人口も減る。容器の本数は 10 年で 1 割から 2 割減るとみるのが自然だ。値上げを通せたのは、鋼材高で業界全体が同時に上げたからで、需要が細る中で同じことができるとは限らない。

営業利益率は過去 12 年で最高でも 3% だ。高圧機器で稼いだ利益を、運送と本社の費用が食ってしまう。ROE は 5% 台で、会社自身が見積もる資本コスト 8% に届かない。

持ち合い株は顧客の株だ。売れば取引に響くので、大きく減ることはないだろう。配当性向も 2 割台にとどまり、積み上がった資本は株主に戻らない。そうであれば、帳簿の自己資本は価値の目安にならない。運送と本社の費用が利益を食う構造にも、手が付いていない。

海外の安い容器や軽い複合容器が広がれば、国内の 3 分の 1 という地位そのものが揺らぐ。規格品は、品質で差がつきにくいからだ。

どちらに重みを置いたか

地位の固さは本物だが、慎重な見方のほうが強い。値上げの実績は評価できる。それでも市場の縮小と、資本を株主に戻さない姿勢は変わっていない。確率は中立を最も重くし、悲観側を楽観側よりやや厚くした。持ち合い株は、売る数字の方針が出るまで価値に足さない。容器の更新需要は下を支えるが、上に押し上げる力にはならない。

10 年後の 5 つの筋書き(2036/03 期)

確率で加重した株価時価総額 1,286 円42 億円(+ 配当配当と自社株買いの合計 280 円9 億円)。 今の値に割り戻すと 771 円25 億円、今との差 −3.9%、 期待の年率 +6.9%(資本コスト 8.3%)→ 適正

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 8% 2,713 円89 億円 464 円15 億円 +296.1% +14.8% 254 円8 億円
やや楽観 20% 1,967 円64 億円 345 円11 億円 +188.3% +11.2% 462 円15 億円
中立 42% 1,315 円43 億円 272 円9 億円 +97.8% +7.1% 666 円22 億円
やや悲観 20% 481 円16 億円 253 円8 億円 −8.4% −0.9% 147 円5 億円
悲観 10% 273 円9 億円 92 円3 億円 −54.5% −7.6% 36 円1 億円
加重平均100% 1,286 円42 億円280 円9 億円 +95.3% +6.9% 1,566 円51 億円

今の株価時価総額 802 円26 億円(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 8.3% を下回るほど割高。

楽観 8% 容器の更新と新製品で稼ぐ力が戻る 利益 7 億円 · PER 12.1 倍 · 株価時価総額 2,713 円89 億円

LPガスの需要は細るが、容器は期限が来れば作り直しが要る。1990 年代後半から 2000 年代に入れたバルク貯槽が順に 20 年を超え、更新が 10 年続く。軽い複合容器が家庭用で認められ、アルミ合金の容器と合わせて単価が上がる。施設機器は若柳化成工業を取り込み、飼料タンクを内製に切り替えて利益率が上がる。2026 年に統廃合した営業拠点の効果も出る。国内の容器の 3 本に 1 本を作る立場は守られ、値上げは鋼材とバルブの値上がりに遅れずに通る。それでも自己資本の利益率は資本コストに届かず、優良な会社に変わるわけではない。

  • 高圧機器:数量 48.0(容器の販売本数(20kg 容器に換算・万本・推定))× 価格 2.54(1 万本あたりの売上(億円・名目。バルク貯槽・特殊容器を含む))→ 売上 122 億円・営業利益 11 億円。48 × 単価 2.5393(今の 1.4 倍)、営業利益率 9.0%
  • 施設機器・鉄構機器:数量 1,350(飼料タンク・設備の納入基数(基・推定))× 価格 0.03(1 基あたりの売上(億円・名目))→ 売上 46 億円・営業利益 4 億円。1350 × 単価 0.0344(今の 1.38 倍)、営業利益率 8.0%
  • 運送:数量 60.0(運送に使うトラックの台数(台・推定))× 価格 0.50(1 台あたりの年間の運賃収入(億円・名目))→ 売上 30 億円・営業利益 0 億円。60 × 単価 0.5033(今の 1.38 倍)、営業利益率 1.2%

倍率:事業の純利益 7 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 7.8% が k 8.25% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 12.1 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 12.1 倍。全体の PER 12.12 倍、時価総額 85 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:バルク貯槽の更新、複合容器の採用、飼料タンクの買収効果が同時にそろう必要があり、どれも会社の実績はまだ小さい。軽く置いた。

やや楽観 20% 値上げが通り、更新需要が下を支える 利益 5 億円 · PER 12.1 倍 · 株価時価総額 1,967 円64 億円

容器の本数は年に 1% ほど減るが、値上げが鋼材の値上がりに追いつき、本数の減りを単価で埋める。バルク貯槽の更新が続き、高圧機器の利益率は今の 7% から 8% へ戻る。施設機器は畜産の飼料タンクで地盤を保ち、若柳化成工業の分だけ売上が上乗せされる。運送はほぼ収支とんとんのまま、グループの荷物を運ぶ役目を続ける。本社の費用は物価並みに増えるが、拠点の統廃合で伸びは抑えられる。持ち合い株の配当も少しずつ増え、純利益は今の 1.6 倍になる。それでも ROE は 6% に届かず、資本コストとの差は縮まるだけで消えはしない。

  • 高圧機器:数量 46.0(容器の販売本数(20kg 容器に換算・万本・推定))× 価格 2.48(1 万本あたりの売上(億円・名目。バルク貯槽・特殊容器を含む))→ 売上 114 億円・営業利益 9 億円。46 × 単価 2.4849(今の 1.37 倍)、営業利益率 8.0%
  • 施設機器・鉄構機器:数量 1,200(飼料タンク・設備の納入基数(基・推定))× 価格 0.03(1 基あたりの売上(億円・名目))→ 売上 41 億円・営業利益 3 億円。1200 × 単価 0.0339(今の 1.36 倍)、営業利益率 7.0%
  • 運送:数量 58.0(運送に使うトラックの台数(台・推定))× 価格 0.49(1 台あたりの年間の運賃収入(億円・名目))→ 売上 29 億円・営業利益 0 億円。58 × 単価 0.4923(今の 1.35 倍)、営業利益率 0.8%

倍率:事業の純利益 5 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 6.0% が k 8.25% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 12.1 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 12.1 倍。全体の PER 12.12 倍、時価総額 60 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:値上げを通した実績が 2022 年以降にあり、バルク貯槽の更新は有報にも書かれている。今の延長より少し良い筋書きとして中立の半分の重みを置いた。

中立 42% 容器の本数は細り、値上げで横ばいを保つ 利益 3 億円 · PER 12.1 倍 · 株価時価総額 1,315 円43 億円

家庭のLPガスは、電化と人口の減少で 10 年に 1 割強減る。容器の本数もそれに沿って細るが、国内の 3 分の 1 を作る立場は変わらない。鋼材やバルブの値上がりは、遅れながらも販売単価に通る。高圧機器の利益率は 7% 前後にとどまる。施設機器は若柳化成工業を足して売上が 1 割増え、運送は収支とんとんが続く。本社の費用は物価で膨らみ、営業利益は今とほぼ同じ 3 億円台にとどまる。会社は配当を少しずつ増やすが、利益の 3 割弱しか配らず、自己資本は積み上がる。ROE は 4% 前後に下がり、資本コストとの差は開いたままだ。

  • 高圧機器:数量 44.0(容器の販売本数(20kg 容器に換算・万本・推定))× 価格 2.43(1 万本あたりの売上(億円・名目。バルク貯槽・特殊容器を含む))→ 売上 107 億円・営業利益 7 億円。44 × 単価 2.4305(今の 1.34 倍)、営業利益率 7.0%
  • 施設機器・鉄構機器:数量 1,100(飼料タンク・設備の納入基数(基・推定))× 価格 0.03(1 基あたりの売上(億円・名目))→ 売上 37 億円・営業利益 2 億円。1100 × 単価 0.0334(今の 1.34 倍)、営業利益率 6.0%
  • 運送:数量 55.0(運送に使うトラックの台数(台・推定))× 価格 0.49(1 台あたりの年間の運賃収入(億円・名目))→ 売上 27 億円・営業利益 0 億円。55 × 単価 0.4887(今の 1.34 倍)、営業利益率 0.5%

倍率:事業の純利益 3 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 4.1% が k 8.25% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 12.1 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 12.1 倍。全体の PER 12.12 倍、時価総額 39 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:LPガスの需要は年 1.5% 前後の減りが業界の共通の見方で、会社の値上げの実績もある。両方を足した今の延長として最も重く置いた。

やや悲観 20% 値上げが遅れ、利益がほぼ消える 利益 1 億円 · PBR 0.2 倍 · 株価時価総額 481 円16 億円

電化が想定より速く進み、容器の本数は 10 年で 2 割減る。LPガスの販売会社は統合で大きくなり、容器の値上げに強く抵抗する。高圧機器の利益率は 5% 台に落ち、施設機器も畜産農家の減少で数量が伸びない。運送は燃料と運転手の賃金に押されて利益が出ない。本社の費用を物価並みに払うと、営業利益はほぼゼロになる。持ち合い株の配当で純利益はかろうじて黒字を保つが、株主に残る価値は帳簿の 2 割ほどにとどまる。会社は持ち合い株を売らず、配当も増やせないので、資本は眠ったままになる。容器の地位は残っても、それが株主の利益に変わらない筋書きだ。

  • 高圧機器:数量 41.0(容器の販売本数(20kg 容器に換算・万本・推定))× 価格 2.30(1 万本あたりの売上(億円・名目。バルク貯槽・特殊容器を含む))→ 売上 94 億円・営業利益 5 億円。41 × 単価 2.3035(今の 1.27 倍)、営業利益率 5.5%
  • 施設機器・鉄構機器:数量 1,000(飼料タンク・設備の納入基数(基・推定))× 価格 0.03(1 基あたりの売上(億円・名目))→ 売上 32 億円・営業利益 1 億円。1000 × 単価 0.0317(今の 1.27 倍)、営業利益率 4.0%
  • 運送:数量 52.0(運送に使うトラックの台数(台・推定))× 価格 0.46(1 台あたりの年間の運賃収入(億円・名目))→ 売上 24 億円・営業利益 0 億円。52 × 単価 0.4632(今の 1.27 倍)、営業利益率 0.0%

倍率:営業利益がほぼゼロで純利益は持ち合い株の配当頼みになるので、PER では測らない。稼ぐ力(純利益÷k)は約 12 億円、持ち合い株を税後で売って純負債を返した残りも約 12 億円。今の自己資本 59.6 億円に PBR 0.207 倍を掛け、その床をわずかに上回る程度に置いた。純有利子負債 7.7 億円を足した EV÷営業利益は 35 倍と高く出るが、営業利益がほぼゼロのためで、利益の倍率では測らず資産の床で見た。

確率:鋼材の値上がりを売値に移すのが遅れた年は過去に何度もあり、営業利益率が 1% を切った期が 2018〜2022 年に続いた。中立の半分の重みを置いた。

悲観 10% 電化と海外品で容器の需要が崩れる 利益 −3 億円 · PBR 0.2 倍 · 株価時価総額 273 円9 億円

家庭の熱源が電気に移り、LPガスの需要は 10 年で 3 割近く減る。韓国や中国の安い容器が輸入され、国内の作り手の値決めの力が崩れる。容器の本数は今の 7 割を割り、高圧機器の利益率は 2% に落ちる。施設機器と運送も稼げず、本社の費用を賄えずに営業赤字が続く。会社は持ち合い株を売って赤字と借金の返済に充てるが、その現金が少数株主に戻る保証はない。呉の工場の土地と持ち合い株の売却代が、価値の最後の支えになる。容器の作り手が国内から一社減るような、業界の再編の中で起きる負け方だ。帳簿の自己資本はまだ 50 億円以上残るが、それが株主の手に届く道筋は見えない。

  • 高圧機器:数量 34.0(容器の販売本数(20kg 容器に換算・万本・推定))× 価格 2.09(1 万本あたりの売上(億円・名目。バルク貯槽・特殊容器を含む))→ 売上 71 億円・営業利益 1 億円。34 × 単価 2.0859(今の 1.15 倍)、営業利益率 2.0%
  • 施設機器・鉄構機器:数量 800(飼料タンク・設備の納入基数(基・推定))× 価格 0.03(1 基あたりの売上(億円・名目))→ 売上 23 億円・営業利益 0 億円。800 × 単価 0.0287(今の 1.15 倍)、営業利益率 1.0%
  • 運送:数量 45.0(運送に使うトラックの台数(台・推定))× 価格 0.44(1 台あたりの年間の運賃収入(億円・名目))→ 売上 20 億円・営業利益 0 億円。45 × 単価 0.4376(今の 1.2 倍)、営業利益率 -1.0%

倍率:営業赤字が続くので PER は使えない。稼ぐ力は床にならず、持ち合い株を税後で売って純負債を返した残り約 12 億円が床だが、赤字の穴埋めに使われ株主に戻るのは半分ほどとみる。今の自己資本 59.6 億円に PBR 0.15 倍を掛けた。床の 12 億円を下回るのは、清算されない限り売却代の使い道を少数株主が決められないため(戻り方 0.75 の考えで約 9 億円)。

確率:家庭のオール電化と海外製の安い容器が同時に効く筋書き。単一の市場に頼る会社なので、資本コストの寿命の上乗せとは別に、構造的な負けの重みとして 1 割を置いた。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億円。

高圧機器

LPガス容器(鋼製・アルミ合金製)、バルク型容器・バルク貯槽、液化塩素などの特殊容器、充填所の設備。

数量容器の販売本数(20kg 容器に換算・万本・推定)価格1 万本あたりの売上(億円・名目。バルク貯槽・特殊容器を含む)売上営業利益
今 2026/03 50.0 1.81 91 6
10 年後 中立 44.0 2.43 107 7

取り方:本数の開示は無いので、バルク貯槽や特殊容器を含めた 20kg 容器換算の平均単価を約 1.8 万円と置き、セグメント売上 90.69 億円から年 50 万本と推定した(推定)。本数は実質、物価と値上げは単価に入れる。

施設機器・鉄構機器

FRP 製の飼料タンク・コンテナなど畜産の設備と、変圧器の容器などの鉄構品。

数量飼料タンク・設備の納入基数(基・推定)価格1 基あたりの売上(億円・名目)売上営業利益
今 2026/03 1,000 0.02 25 2
10 年後 中立 1,100 0.03 37 2

取り方:施設機器 19.57 億円と鉄構機器 5.36 億円を合わせた。基数の開示は無いので 1 基あたり約 250 万円と置き、年 1,000 基と推定した(推定)。

運送

子会社の中鋼運輸による貨物の運送。グループの製品と外部の荷物を運ぶ。

数量運送に使うトラックの台数(台・推定)価格1 台あたりの年間の運賃収入(億円・名目)売上営業利益
今 2026/03 60.0 0.36 22 0
10 年後 中立 55.0 0.49 27 0

取り方:台数の開示は無いので、1 台あたり年 3,600 万円強の運賃収入と置き、売上 21.88 億円から 60 台と推定した(推定)。

リスクと懸念

家庭の電化で容器の需要が縮む

新築の住宅ではオール電化が主流になり、地方の人口も減っている。LPガスの需要は年 1.5% 前後で減っており、容器の本数もそれに沿って細る。電化の速さが想定を上回れば、本数の減りは 10 年で 2 割を超える。

鋼材とバルブの値上がりを売値に移せない

原価の大半は鋼材とバルブだ。2022 年からは値上げを通したが、買い手の販売会社は統合で大きくなっている。値上げが半年遅れるだけで、2〜3% しかない営業利益率はすぐに消える。

海外の安い容器と複合容器への置き換え

韓国や中国の容器が安く入ってくれば、国内の作り手の値決めの力は崩れる。軽い複合容器が普及すると、鋼製容器の設備と技術の価値が下がる。会社も複合容器を開発しているが、売上に効くのはまだ先だ。

持ち合い株に資本が眠る

自己資本の約 4 割にあたる 24 億円が持ち合い株だ。多くは顧客のガス会社の株で、売れば取引に響く。売らない限り株主に戻らず、ROE を押し下げ続ける。株価が下がれば自己資本も目減りする。

運送と本社の費用が利益を食う

運送は売上 22 億円で利益がほぼ出ず、運転手の賃金と燃料の値上がりで赤字に転じうる。本社の費用も年 5 億円近くあり、物価で膨らむ。高圧機器の利益の大半がここで消える構造は変わっていない。

今後の分かれ目

持ち合い株を売る額と、その使い道(配当・自社株買い)を数字で示したら
株主に戻る資本が見えるので、売る分を税後で価値に足し、強気の筋書きの重みを上げる。
容器の値上げが鋼材の値上がりに遅れ、高圧機器の利益率が 5% を割ったら
値決めの力が弱まったとみて、やや悲観の筋書きに重みを移す。
複合容器が家庭用で認められ、受注が始まったら
単価の上がる新製品として、楽観側の筋書きの確率を上げる。
配当性向を 4 割以上に上げる方針を出したら
積み上がる資本が株主に戻る速さが上がるので、戻り方を引き上げる。
LPガスの販売会社の統合で大口の買い手が海外製に切り替えたら
構造的な負けが始まったとみて、悲観の筋書きを重くする。

見ておくもの

  • 高圧機器の売上と営業利益率(下期の数字)
  • 容器の販売単価と鋼材価格の差
  • 持ち合い株の売却額と配当性向
  • LPガスの国内販売量の推移
  • 若柳化成工業を足した施設機器の利益率

倍率と資本コストの決め方

倍率は ROE が k 8.25% を下回るので 1÷k の 11.8 倍を上限とし、利益の質に応じてその 85〜95% に置いた。悲観側は稼ぐ力と持ち合い株の税後の売却額から置き、過去の PBR は使っていない。今の PBR 0.4 倍台は見て比べただけで、倍率の根拠にしていない。持ち合い株の 24 億円は配当を利益に残すので、価値に足すのは悲観の床だけにした。 2026-10-22 の見直し(溜まる現金を事業の ROE から外す・k の目安を対称に・楽観〜中立は上限そのものに置く・ROE が k 以下は配り方から出す式)で、倍率を機械で置き直した(第 1 段より前 → 今:楽観 PER 11→12.12 倍・やや楽観 PER 10.6→12.12 倍・中立 PER 10→12.12 倍・やや悲観 PBR 0.22→0.207 倍)。

資本コスト 8.3% = 無リスク金利 3% + β — × 5%。基本 7.5% + quality 1.0%。黒字が続き存続の懸念はないので上乗せはしない。 2026-10-22 に循環と借金を過去の数字で付け直し、k は 8.50% → 8.25%。

同じ業種(金属製品)の AI 分析

割安 東洋シヤッター5936 国内3番手のシャッター会社。点検の稼ぎが育ち、利益の割に値段は安い。割安と見る 本質価値との差 +81.0% · 10 年 割安(年 +13.1%) 割安 三洋工業5958 天井・床の下地材で知られる堅実な建材メーカー。時価総額の半分が現金で、事業の稼ぎを考えれば今の値段はかなり安い 本質価値との差 +65.6% · 10 年 割安(年 +11.5%) 割安 三和ホールディングス5929 国内寡占・世界シェア首位の開口部メーカー、改修需要と海外M&Aの果実を乗せれば割安と出る 本質価値との差 +63.7% · 10 年 割安(年 +11.5%) 割安 ジーテクト5970 車体骨格プレス部品の中堅。中立の姿でも今の値段は割安寄りだが、ホンダ依存と重い設備投資が割り引きの理由だと筆者は見る 本質価値との差 +62.0% · 10 年 割安(年 +11.9%) 割安 文化シヤッター5930 国内2位のシャッター専業。利益率の低い建材部門が重しで、確率で重みをつけるとやや割安 本質価値との差 +60.9% · 10 年 割安(年 +10.9%) 割安 エイチワン5989 ホンダ向け 86% のフレーム専業。3 年連続赤字から立ち直ったが、顧客の偏りと重い投資を考えると、割安度は見かけほど大きくないと筆者は見る 本質価値との差 +60.7% · 10 年 割安(年 +13.6%) 割安 フジマック5965 病院・給食・外食の厨房を一括で請け負う堅実な中堅。土地売却で現金が積み上がり、10年で見ればやや割安と筆者は考える 本質価値との差 +57.9% · 10 年 割安(年 +11.6%) 割安 日創グループ3440 パネルとデータセンター向け筐体は伸びるが、寄せ集めの事業で ROE が資本コストに届かない 本質価値との差 +56.6% · 10 年 割安(年 +12.0%) 割安 エムケー精工5906 門型洗車機と調理家電の長野の会社。直近の利益は山で、中立でも自己資本の厚みが評価に残る 本質価値との差 +53.3% · 10 年 割安(年 +11.3%) 割安 サンコーテクノ3435 あと施工アンカーの国内首位。利益の安定と財務の堅さに比べ、今の値段は低い 本質価値との差 +52.0% · 10 年 割安(年 +10.4%) 割安 MIEコーポレーション3442 工場の配管をつなぐステンレスの継手の専業。値上げで利益は倍増したが、還元が細く借金もある。今の値段はほぼ適正で、わずかに安い程度 本質価値との差 +49.9% · 10 年 割安(年 +11.7%) 割安 昭和鉄工5953 九州の熱の老舗が値付けを覚え、3 年で利益率は 9% に。持ち合い株を除いても今の値段は稼ぎに比べて安い 本質価値との差 +49.2% · 10 年 割安(年 +12.0%) 割安 不二サッシ5940 ビル用サッシの老舗。利益は薄いが、値段は稼ぐ力に対して安く、借入の重さを織り込んでもやや割安 本質価値との差 +45.9% · 10 年 割安(年 +11.6%) 割安 リンナイ株式会社5947 実質無借金で稼ぐ力は安定している。米国の電化と海外の伸びを織り込んでも、今の時価総額には安全域がある 本質価値との差 +42.4% · 10 年 割安(年 +9.3%) 割安 株式会社RS Technologies3445 再生ウェーハで世界一という稼ぐ力は本物だが、中国の新品ウェーハと重い投資を差し引くと、今の値段に余裕は乏しい 本質価値との差 +37.6% · 10 年 割安(年 +10.6%) 割安 株式会社マルゼン5982 稼ぎは堅く、現金も厚い。ただ利益率は過去最高で、今の値段に安全域は見えない 本質価値との差 +36.4% · 10 年 割安(年 +9.2%) 割安 宮地エンジニアリンググループ3431 老朽橋の補修は長く続くが、足元は発注減で利益が半減。谷の深さと現金の厚さを踏まえると、今の値段はやや割安 本質価値との差 +34.4% · 10 年 割安(年 +9.8%) やや割安 日東精工5957 小さなねじとねじ締め機の堅実な会社。伸びの前提がすでに値段に入り、ほぼ適正と見る 本質価値との差 +29.5% · 10 年 やや割安(年 +9.2%) やや割安 ネポン7985 ハウス暖房機の老舗だが、利益率は1%前後に沈み借金も重い。立ち直れば安いが、その確度は低い 本質価値との差 +27.9% · 10 年 やや割安(年 +10.3%) やや割安 中西製作所5941 学校給食に強い厨房機器メーカー。実績は良いが大型投資で借入が増える局面で、本質価値は今の値段とほぼ同じ 本質価値との差 +27.3% · 10 年 やや割安(年 +9.1%) やや割安 川田テクノロジーズ3443 橋の補修需要は追い風だが、利益は山の高さにある。値段は価値を1割ほど下回るにとどまり、割安とは言い切れない 本質価値との差 +25.1% · 10 年 やや割安(年 +8.9%) やや割安 横河ブリッジホールディングス5911 橋の老朽化は追い風だが新設が細る。高い買い物の消化と資本効率が価値を分ける 本質価値との差 +24.0% · 10 年 やや割安(年 +8.4%) やや割安 トーソー5956 カーテンレール最大手で窓まわり 3 社の一角。値上げで利益は戻ったが、資本の効率は低く、今の値段はほぼ妥当 本質価値との差 +21.3% · 10 年 やや割安(年 +8.7%) やや割安 三協立山5932 サッシ大手3位。借金が重く、利益の戻りに値段が左右される。今の値段は、戻りを織り込んだほぼ妥当な水準 本質価値との差 +19.4% · 10 年 やや割安(年 +9.5%) やや割安 東プレ5975 プレス部品と冷凍車の二本柱。日産依存と薄い利益率を考えると、本質価値は今の値段をやや下回ると筆者は見る 本質価値との差 +18.7% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 山王3441 AI 配線の追い風で稼ぎは跳ねたが、コネクタ大手の下請けという立場は変わらず、今の値段はほぼ見合う 本質価値との差 +18.5% · 10 年 やや割安(年 +9.9%) やや割安 岡部5959 国内の建設需要が細る中、米国の伸びが穴を埋める。だが資本効率が資本コストに届かず、値段はほぼ妥当 本質価値との差 +17.3% · 10 年 やや割安(年 +7.6%) やや割安 ケー・エフ・シー3420 あと施工アンカーとトンネル資材の老舗。利益率は昔の半分まで落ちた。純現金と補修需要が支え、今の値段とほぼ釣り合う 本質価値との差 +13.6% · 10 年 やや割安(年 +7.8%) やや割安 カネソウ5979 溝ぶたと建築金物の三重の老舗。預金が時価総額を超えるが創業家の下で眠り、今年の株価の倍増で10年ではやや割高 本質価値との差 +12.6% · 10 年 やや割安(年 +8.0%) やや割安 アルインコ5933 足場の新製品で稼ぐ堅実な会社。ただ、赤字の2事業が足を引き、利益の回復を見込んでも本質価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 +12.3% · 10 年 やや割安(年 +8.1%) やや割安 トーカロ3433 半導体装置の消耗部品に皮膜を付ける隠れた寡占企業。稼ぐ力は本物だが、今の値段はやや割高 本質価値との差 +11.4% · 10 年 やや割安(年 +7.9%) やや割安 株式会社J-MAX3422 ホンダ系プレス部品。売上の半分が中国と日本のホンダ向けで、借金が重い。中国の電池・新興メーカー向けが伸びても、ホンダの縮みと金利で、今の値段は妥当かやや高い 本質価値との差 +10.3% · 10 年 やや割安(年 +9.3%) やや割安 アトムリビンテック3426 扉と収納の金物を企画するファブレスの老舗。金融資産は時価総額を上回るが、本業の稼ぎは細く、戻り方も弱い。今の値段はほぼ妥当 本質価値との差 +10.2% · 10 年 やや割安(年 +7.4%) 適正 東京製綱5981 国内ワイヤロープの老舗は今期が過去最高益だが、資本効率は低く、今の値段にやや先走り感がある 本質価値との差 +7.6% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 特殊電極3437 製鉄所の摩耗を溶接で直す職人集団で、技術は本物だが顧客の縮小が重く、今の値段はやや高い 本質価値との差 +7.6% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 兼房5984 丸鋸と木工刃物の専業。資産は厚いが稼ぐ力は資本コストに届かず、値段は資産と稼ぎの間にある 本質価値との差 +7.4% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 アルファ3434 薄利の自動車部品と、縮む国内の住宅錠。自己資本の厚さが救いだが、稼ぎは資本コストに届かない 本質価値との差 +6.1% · 10 年 適正(年 +8.0%) 適正 株式会社ファインシンター5994 自動車の駆動系に入る焼結部品の会社。電動化で縮む本業と重い借金のなか、利益は薄く、10 年の価値は今の時価総額に届かない 本質価値との差 +5.4% · 10 年 適正(年 +8.8%) 適正 協立エアテック5997 ビルの防火ダンパーと住宅の全館空調の部品。堅実だが稼ぎは資本コストに届かず、現金も戻らない 本質価値との差 +4.9% · 10 年 適正(年 +7.1%) 適正 駒井ハルテック5915 資産は厚いが稼ぐ力が薄い。橋と鉄骨は物価並みで、風車タワーの当たり外れが価値を分ける 本質価値との差 +3.9% · 10 年 適正(年 +8.2%) 適正 ダイニチ工業5951 石油ファンヒーターと加湿器の国内首位。事業は堅いが時価総額と同規模の現金・有価証券が眠り、10年の価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 +3.8% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 那須電機鉄工5922 送電鉄塔の需要は堅いが、今の利益は山。ためた資金の使い方が評価を決める 本質価値との差 +3.6% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 天龍製鋸5945 チップソー専業で無借金。事業の稼ぐ力は資本コストに届かず、現金と持ち合い株が値を支える会社 本質価値との差 +1.9% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 KTC5966 整備工具の国産ブランドnepros を持つが、利益率は9%どまり。立て直しの計画を割り引くと、値段はやや高い 本質価値との差 +0.4% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 サンコール5985 稼ぎ頭は光通信コネクタに移ったが、高い利益率の持続を織り込みすぎ。10年の価値は今の時価総額を下回ると筆者は見る 本質価値との差 −2.4% · 10 年 適正(年 +7.8%) 適正 株式会社長府製作所5946 利益は小さく、資産は大きい。会社がその資産を株主に返すかどうかで、値打ちが決まる 本質価値との差 −3.0% · 10 年 適正(年 +6.3%) 適正 立川ブラインド工業7989 窓まわり国内最大手。純現金は厚いが稼ぐ力が資本コストに届かず、10 年で見ると割高に寄る 本質価値との差 −4.5% · 10 年 適正(年 +4.8%) 適正 エスイー3423 インフラ補修の追い風はあるが、研究開発の費用が利益を食う。10年の稼ぎは今の値段を下回る 本質価値との差 −4.7% · 10 年 適正(年 +6.1%) 適正 ロブテックス5969 エビ印のプライヤとリベットの工具で知られる老舗。名前は残るが利益率は 3% に落ち、資本コストに届く道は細い 本質価値との差 −8.6% · 10 年 適正(年 +6.3%) やや割高 川岸工業5921 スカイツリーや国立競技場にも関わった鉄骨の名門。ただし利益は山を越え、帳簿の厚さほど稼ぐ力はないため、今の値段はやや高い 本質価値との差 −11.1% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 瀧上工業5918 橋と鉄骨の本業は薄利。価値の中心は持ち合い株だが、少数株主に届く道は細い 本質価値との差 −12.8% · 10 年 やや割高(年 +6.3%) やや割高 パイオラックス5988 自動車の小物部品と医療機器の会社。資本は厚いが稼ぐ力が追いつかず、今の値段は割高寄りと筆者は見る 本質価値との差 −14.0% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 ダイケン5900 引戸の金物や自転車置場を作る大阪の老舗。現金と投資株で時価総額に迫るが、本業の利益は薄く資本に見合わない。現金を割り引くと割高 本質価値との差 −16.1% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 三ツ知3439 自動車用の特注ファスナーの専業。シートの部品は電気自動車でも要るが、値下げ要請で薄利が続き、資本効率は資本コストに遠く届かない 本質価値との差 −17.4% · 10 年 やや割高(年 +5.9%) やや割高 トーアミ5973 溶接金網の老舗が型枠工事の買収で事業を広げる。帳簿は時価総額の3倍あるが、稼ぎは資本コストの3分の1にとどまり割高 本質価値との差 −20.7% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 モリテック スチール5986 エンジン部品向けの特殊帯鋼を売る商社。電動化で主力の需要が細り、稼ぐ力は資本に見合わず割高 本質価値との差 −22.8% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 株式会社SUMCO3436 AI向け300mm先端ウエハーへの転換は本物だが、成熟品の重荷と資本の重さを踏まえると今の値段はすでに回復の先を映す 本質価値との差 −23.6% · 10 年 やや割高(年 +4.4%) やや割高 大谷工業5939 電柱と通信線の金物を作る富山の老舗。配電網の更新で底堅いが、利益をため込む同族経営で資本の稼ぎが薄く割高 本質価値との差 −23.6% · 10 年 やや割高(年 +4.6%) やや割高 コロナ5909 事業の稼ぐ力は細く、厚い金融資産も少数株主には動かせない。割高と見る 本質価値との差 −23.8% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 東洋製罐グループホールディングス株式会社5901 縮減と増配で株主還元は厚くなるが、ROEは資本コストに届かず本質価値は今の株価より低い 本質価値との差 −24.3% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) やや割高 稲葉製作所3421 国内首位の物置と自己資本の4割近い現金を持つが、利益率は薄く資本効率は低い。現金を価値に足してもなお今の値段は割高 本質価値との差 −24.7% · 10 年 やや割高(年 +3.9%) やや割高 株式会社ノーリツ5943 給湯器で国内2位の寡占だが、稼ぐ力はリンナイの6分の1。利益が戻っても、今の値段は先取りが過ぎる 本質価値との差 −25.9% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) やや割高 ネツレン5976 高周波熱処理と高強度鋼線の老舗。国内シェアは高いが儲けが薄く、稼ぐ力に比べて今の値段は割高 本質価値との差 −27.7% · 10 年 やや割高(年 +2.7%) やや割高 共和工業所5971 建設機械用ボルトの国内トップ。現金は厚いが戻らず、利益は薄い。値段には余裕がなく割高と見る 本質価値との差 −28.4% · 10 年 やや割高(年 +3.8%) やや割高 日本発條5991 懸架ばねとHDDサスペンションの二本柱、AI需要は本物だが北米再建待ちで今の株価は割高寄りと筆者はみる 本質価値との差 −28.5% · 10 年 やや割高(年 +3.9%) やや割高 アドバネクス5998 医療と航空機のばねで稼ぎ頭を育てつつあるが、自動車と海外工場の重荷が残る。今の値段は先を行く 本質価値との差 −29.8% · 10 年 やや割高(年 +4.4%) 割高 アルメタックス5928 積水ハウスに売上の半分を頼るサッシの系列メーカー。本業はほぼ稼がず、現金と持ち合い株は厚いが株主には届きにくい 本質価値との差 −30.7% · 10 年 割高(年 +3.9%) 割高 株式会社LIXIL5938 稼ぐ力は戻りつつあるが、借金と金利が利益を食う。今の値段は回復をかなり先取りしている 本質価値との差 −36.1% · 10 年 割高(年 +1.6%) 割高 イワブチ5983 電柱まわりの金具を作る小さな高自己資本の会社。直近の高い利益率は続きにくく、10年で見れば今の値段は割高と筆者は考える 本質価値との差 −36.4% · 10 年 割高(年 +2.4%) 割高 ホッカンホールディングス5902 缶・PET容器と飲料の受託充填の会社。借金が重く、稼ぐ力が資本コストに届かないため、今の値段は先取りしすぎている 本質価値との差 −37.1% · 10 年 割高(年 +2.8%) 割高 日本フイルコン5942 製紙用の網を作る老舗。国内の縮小が続くなか、賃貸が利益を支えるが、10年の価値は今の時価総額を4割ほど下回る 本質価値との差 −39.7% · 10 年 割高(年 +1.9%) 割高 テクノフレックス3449 半導体向けの真空配管と継手で利益が急伸。ただし今の利益は工事の山にあり、10 年で見ると割高と筆者は見る 本質価値との差 −41.6% · 10 年 割高(年 +0.9%) 割高 高田機工5923 老朽橋の更新という追い風はあるが、工場が埋まらず稼ぐ力は細い。配当の下限が支えでも、今の値段は高い 本質価値との差 −42.6% · 10 年 割高(年 +1.2%) 割高 アマテイ5952 国産の釘と自動車向けの特殊ねじを作る小さな老舗。利益は安定してきたが、資本コストに届かない稼ぎと借入の重さで、今の値段は割高と見る 本質価値との差 −43.5% · 10 年 割高(年 +1.6%) 割高 スーパーツール5990 吊クランプと作業工具の老舗。土地は厚いが事業の稼ぎは資本コストに遠く、新工場の成果待ちで割高 本質価値との差 −53.2% · 10 年 割高(年 −1.4%) 割高 オーネックス5987 金属を焼いて硬くする請負の会社が、突然AIデータセンターへ。本業は細く、株主の取り分も揺らぐ。今の値段は高い 本質価値との差 −53.6% · 10 年 割高(年 +0.1%) 割高 中央発條5992 トヨタ系のばね専業。薄利と繰り返す工場事故が重く、今の値段は計画の達成を先取りしていると筆者は見る 本質価値との差 −58.6% · 10 年 割高(年 −2.2%) 割高 日本製罐5905 18リットル缶と美術缶の専業。市場は縮み、2期続けて営業赤字。賃貸の利益が支えだが、今の値段は割高と見る 本質価値との差 −59.1% · 10 年 割高(年 −1.0%) 割高 ワイズホールディングス5955 自動車・家電向けのねじとばねが主力。純現金は厚いが稼ぎが薄く、10年の中立でも今の値段に届かない 本質価値との差 −65.1% · 10 年 割高(年 −3.5%) 割高 ジェイテックコーポレーション3446 X線ミラーで世界の放射光施設に納める希少な技術企業。ただし利益は山谷が激しく、いまの値段は先を織り込みすぎ 本質価値との差 −70.8% · 10 年 割高(年 −4.6%) 割高 日本パワーファスニング5950 建築用のねじとアンカーの専業。積水ハウスに売上の4分の1を頼り、利益はほぼ出ない。今の値段は割高と見る 本質価値との差 −81.3% · 10 年 割高(年 −8.4%) 割高 テクニスコ2962 放熱部品の小型メーカー。2 期の大赤字から黒字目前だが、借金が重く、AI 期待が先行。利益で測った本質価値は今の時価総額の 1 割に満たず割高 本質価値との差 −90.5% · 10 年 割高(年 −13.5%)

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読んだ資料

  1. 中国工業 2026 年 3 月期 決算説明会資料
  2. 中国工業 有価証券報告書(2026 年 3 月期)の要約
  3. 若柳化成工業の株式取得に関するお知らせ(2026 年 8 月 7 日)

分析日 2026-10-20