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株式会社ノーリツ 5943

給湯器で国内2位の寡占だが、稼ぐ力はリンナイの6分の1。利益が戻っても、今の値段は先取りが過ぎる

やや割高
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)1,671 円765 億円10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)2,257 円1,033 億円差 −25.9%
10 年後から見ると やや割高 価値 1,671 円765 億円 · 差 −25.9% · 期待の年率 +4.0%
期待の年率リターン(10 年)+4.0%資本コスト比 −4.5 pt
推定の資本コスト8.5%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3%・10 年国債 3%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 8.5% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

ノーリツは、ガス給湯器で国内2位の住宅設備メーカーだ。家庭の風呂やキッチンのお湯を沸かす機械を、全国の工事店とガス会社を通じて売る。筆者の結論は「割高」。事業は安定しているが、稼ぐ力が弱い。

売上は2,000億円を超えるのに、営業利益は43億円しかない。利益率は2%だ。同じ給湯器で首位のリンナイは13%を稼ぐ。同じ寡占の中で、これだけ差がついている。

足元の利益は見かけより小さい。2026年12月期の純利益は86億円を見込むが、うち44億円は持ち合い株の売却益で、一回きりだ。本業の稼ぎは40億円前後と見る。

救いは手元の厚さだ。借金は無く、純現金が166億円ある。値上げも進み、北米と豪州は伸びている。ただ、10年後の中立の姿でも自己資本利益率(株主のお金に対する稼ぎ)は5%程度で、資本コストの8%に届かない。強気の筋書きが実現して、ようやく今の値段に並ぶ。

取り替え需要が相手の事業なので、需要は読みやすい。読みにくいのは、ガスから電気への転換だ。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、ノーリツは「良い守り、薄い攻め」の会社と映る。

事業の本質は、壊れたら誰かが交換する給湯器を、工事店とガス会社の網で売ることにある。10年後もこの事業は存在する。堀は広がらないが、急には崩れない。

ただ、オーナー利益(株主が自由に使える利益)が薄い。営業利益43億円のうち、株主に残るのは30億円台。時価総額の1,000億円に対して、利回りは3〜4%にすぎない。国債の3%と、ほとんど変わらない。

資本の使い方には評価できる点もある。借金が無く、配当を厚くし、持ち合い株を減らして自社株買いを始めた。言葉だけでなく、実際の行動が出ている。筆者はこの変化を好意的に見る。

一方で、給湯器の市場は構造的に先細る可能性がある。脱炭素の流れでガスからヒートポンプへの転換が進めば、堀(販路と修理網)は価値を保てるのか。答えが見えない。

安全域は、純現金の166億円と持ち合い株の含み益にある。しかし、事業そのものの価値は、中立の筋書きで現在の値段を下回る。払う値段に十分な余裕は無い。

何で稼ぐ会社か

ノーリツは、お湯をつくる機械の専業メーカーだ。ガス給湯器、ハイブリッド給湯機、温水暖房、浴室まわりが中心で、キッチンのビルトインコンロも持つ。

国内の売上は1,367億円。このうち温水機器が約8割を占め、残りが厨房機器だ(内訳は筆者の推定)。客は直接の一般家庭ではなく、工事店・ガス会社・住宅メーカーだ。給湯器は壊れた時に取り替える商品なので、工事店が「どこの製品を入れるか」を決める。販路と修理網が勝負になる。

国内ガス給湯器の市場は、リンナイが41%、ノーリツが36%とされる。2社でほぼ8割を握る寡占だ。

海外の売上は653億円で、全体の3割を占める。北米では高効率の瞬間式給湯器と業務用の機器を売る。中国は不動産不況で市況が重いが、上海では高級ブランドとして通用している。豪州ではヒートポンプ給湯機が伸びる。タイのカンガルー社は持分法の会社で、利益だけが入る。

利益率は低い。2025年12月期は、国内が1.5%、海外が3.2%だ。値上げが続いているのに、利益率が上がりにくい点が、この会社の弱みになる。

2026年8月からは、一部の製品で出荷価格を5〜30%引き上げた。部材と物流費の高騰に加え、下請け取引の新しい法律への対応が理由だ。

優良さと弱いところ

筆者の見るノーリツは「堀はあるが、堀の中で稼げていない」会社だ。

堀は、全国の工事店とガス会社につながる販路と、修理網にある。給湯器は壊れると家庭が困るので、早く直せる会社が選ばれる。この仕組みは新参にまねしにくい。国内シェア36%は、その結果だ。

問題は稼ぎの薄さにある。営業利益率は過去10年、1〜4%台にとどまった。自己資本利益率の中央値は3.7%。リンナイの9%に遠く及ばない。同じ給湯器を作る寡占の2番手なのに、これだけ差が開いている。

理由は、規模と海外の稼ぎ方にある。リンナイは中国と豪州で高い利益率を出す。ノーリツは国内の住宅向けに偏り、中国は赤字から回復したばかりだ。国内も、新築の着工減と部材高を、値上げで追いかける展開が続いた。

過去10年で最高の営業利益は89億円(2016年12月期)。前の計画「Vプラン23」は営業利益80億円を掲げて届かず、今の「Vプラン26」も90億円から45億円へ目標を下げた。目標を2回外した経営は、割り引いて見る。

良い点もある。自己資本比率は59%と厚く、借金も無い。経営が守りの姿勢を取る限り、潰れる心配は小さい。ただ、守りが厚いほど資本が眠り、自己資本利益率が下がるという悪循環にもなっている。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

国内の給湯器は、新築が細っても、取り替え需要が底を支える市場だ。

給湯器の寿命は10〜15年。国内には膨大なストックがあり、毎年一定数が壊れて入れ替わる。新築の着工は人口減で細るが、更新の数は急には減らない。数量は10年で0.9〜1.0倍が普通の見方で、会社の予想も大きくは違わない。

値段は上がりやすい。部材・物流・人件費が上がり、メーカー各社が値上げを通している。リンナイは2026年9月から平均6.8%、ノーリツも5〜30%引き上げた。取り替え需要は「壊れた時に買う」性格なので、値上げが通りやすい。

構造の変化は、燃料の転換から来る。政府は脱炭素のために、ガスの給湯器から電気のヒートポンプ給湯機への切り替えを促している。ガス給湯器の高効率化(エコジョーズ、ハイブリッド)は、その橋渡しだ。ただ、10年後にガス機器の台数が今のまま残るかは分からない。

競争は2強が支配する。リンナイとノーリツで国内の8割弱。これに加えて、パーパス、長府製作所、さらに中国・アジアの大手が控える。海外の北米ではリームや A. O. スミスが強く、ノーリツは小さな挑戦者にすぎない。

循環のどこにいるか。2025年は取り替え需要と値上げで、国内は増収増益になった。部材の高騰が落ち着けば利益率が戻る局面だが、新築の落ち込みと中国の不振は残る。

資本政策と M&A

資本政策は、守りから攻めへ移る途中にある。

配当は「連結配当性向50%」か「自己資本の2.5%」のどちらか高い方だ。今期は純利益が政策保有株の売却益で膨らむため、配当は年間43億円規模になる。足元の本業の利益を超える水準だ。さらに自社株買いを上限10億円で進めている。

手元の資金は厚い。純現金は166億円で、時価総額の16%に当たる。ただ、3年で325億円を海外と工場の刷新に投じる計画があり、全額を事業に不要とは言えない。

政策保有株(持ち合い株)は、純資産の20%未満へ減らす方針だ。2026年1〜3月期に44億円の売却益を出した。売却で得た資金が株主還元に回るかが焦点になる。残る含み益(評価差額金で税引後およそ100億円と推定)は、戻り方を半分とみて余った現金に足している。

再編の見方では、時価総額が1,000億円と小さく、純現金があって、国内2位の寡占を持つ。買い手にとっては、買いやすい規模に見える。ただ、利益率が低いため、買収後に高い値段を正当化しにくい。TOBの確率は10年で18%程度と推定される。

還元は方針(配当性向50%かDOE2.5%の高い方、自社株買い上限10億円)の範囲で、中立は純利益の合計の約8割。余った現金120億円は還元に入れず時価総額に足すので二重にしない。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

強気の見方はこうなる。ノーリツは今、底から上がる途中にいる。

2025年12月期の営業利益は43億円で、前期の2倍近い。国内は値上げと高付加価値品の販売で増益、海外は全地域で増益に転じた。原価低減も、3年累計で13億円以上積み上がり、来年はさらに17億円積む。

値上げの効果はこれからだ。2026年8月からの5〜30%の値上げが年間で効けば、国内の利益率は2%台から4%台へ上がる余地がある。国内の取り替え需要は堅く、リンナイの値上げも同じ方向で、業界が足並みを揃える形だ。

海外は本物の伸びしろがある。北米で業務用のヒートポンプ給湯機を日本イトミックと進め、豪州ではヒートポンプの売上が伸びる。海外の利益率が3%台から8〜9%に上がれば、会社全体の利益は今の4〜5倍になる。

資本の面でも変わった。持ち合い株の売却、自社株買い、配当性向50%。ROE6%超の目標を会社が掲げ、行動も伴っている。リンナイとの差を半分でも縮めれば、10年後の時価総額は今の1.5倍が見える。

慎重な見方

慎重な見方は、まず「利益が続かない」ことを指摘する。

2026年12月期の純利益86億円のうち、44億円は持ち合い株の売却益だ。本業の稼ぎは40億円前後で、2027年12月期は35億円と見込まれている。リンナイが13%を稼ぐ寡占の中で、ノーリツだけが2%に沈んでいる。10年以上この状態が続き、目標を2回外した。

値上げは、利益率の改善ではなく、部材高の後追いにすぎない。値上げで売上は増えても、同じ分だけコストが上がれば、利益は増えない。国内の営業利益は21億円と、売上の1.5%だ。

構造も怪しい。脱炭素でガス給湯器がヒートポンプへ移れば、ノーリツの国内の本丸が細る。ヒートポンプはリンナイも、パナソニックなど家電大手も狙う。電気機器の戦いは、ガス機器の寡占より競争が激しい。

海外は中国が不動産不況で重く、北米は黒字化したばかりで規模が小さい。325億円の投資を3年で積んでも、リターンが資本コストの8%を超える保証は無い。

そして今の値段は、本業の利益に対して高い。純現金が下値を支えるが、それは事業の価値ではない。

どちらに重みを置いたか

慎重な見方が少し強い。強気の言う値上げと原価低減は本物だが、筆者はそれが利益率の定着に結びつくとまでは見ない。稼ぎの薄さが10年以上続き、目標を2回外した事実は重い。ただ、借金が無く、純現金があり、持ち合い株の整理も進むため、悲観を大きく厚くはしなかった。確率は、中立を最も厚くしつつ、やや悲観を強気の側より厚く置き、悲観を1割強とした。

10 年後の 5 つの筋書き(2035/12 期)

確率で加重した株価時価総額 2,440 円1,116 億円(+ 配当配当と自社株買いの合計 890 円407 億円)。 今の値に割り戻すと 1,671 円765 億円、今との差 −25.9%、 期待の年率 +4.0%(資本コスト 8.5%)→ やや割高

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 6% 5,086 円2,327 億円 1,312 円600 億円 +183.5% +11.0% 384 円176 億円
やや楽観 18% 3,694 円1,690 億円 1,137 円520 億円 +114.0% +7.9% 870 円398 億円
中立 38% 2,615 円1,196 億円 962 円440 億円 +58.5% +4.7% 1,359 円622 億円
やや悲観 26% 1,460 円668 億円 787 円360 億円 −0.5% 0.0% 584 円267 億円
悲観 12% 810 円371 億円 306 円140 億円 −50.6% −6.8% 134 円61 億円
加重平均100% 2,440 円1,116 億円890 円407 億円 +47.6% +4.0% 3,331 円1,524 億円

今の株価時価総額 2,257 円1,033 億円(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 8.5% を下回るほど割高。

楽観 6% 値上げと海外で利益率が倍になる 利益 165 億円 · PER 12.4 倍 · 株価時価総額 5,086 円2,327 億円

値上げが定着し、原価低減も積み上がる。国内の温水機器は利益率が6%台まで上がる。取り替えの需要は堅く、高効率品とハイブリッド給湯機の比率が増えて、台数が減っても単価で補う。

北米では業務用のヒートポンプ給湯機が当たり、台数が2倍近くに増える。豪州と東南アジアでもヒートポンプが伸びて、海外の利益率は9%近くになる。会社全体の営業利益は200億円を超え、今の5倍近い。

リンナイに近い稼ぐ力を得た会社になり、配当と自社株買いも増える。ガス給湯器からヒートポンプへの転換を、自社の商品で取りに行けた形だ。

  • 国内の温水機器(給湯器・暖房・バス):数量 157(給湯器など出荷台数相当(万台。推定))× 価格 9.54(1台あたり売上(万円。名目))→ 売上 1,495 億円・営業利益 97 億円
  • 国内の厨房機器ほか(ビルトインコンロなど):数量 50.0(厨房機器の出荷台数相当(万台。推定))× 価格 7.76(1台あたり売上(万円。名目))→ 売上 388 億円・営業利益 16 億円
  • 北米(高効率給湯器・業務用):数量 47.5(給湯器の出荷台数相当(万台。推定))× 価格 13(1台あたり売上(万円。名目・150円換算))→ 売上 612 億円・営業利益 55 億円
  • 中国(給湯器・厨房):数量 84.0(給湯器・厨房機器の出荷台数相当(万台。推定))× 価格 3.85(1台あたり売上(万円。名目・150円換算))→ 売上 324 億円・営業利益 19 億円
  • 豪州・東南アジアほか海外:数量 48.0(給湯機器の出荷台数相当(万台。推定))× 価格 9.01(1台あたり売上(万円。名目・150円換算))→ 売上 432 億円・営業利益 39 億円

倍率:事業の純利益 163 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 9.8% が k 8.50% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 9.2%、10 年より先の名目の伸び g 4.0% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 12.5 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 12.5 倍 + 余った現金(戻り方込み)120 億円。全体の PER 12.52 倍、時価総額 2,165 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:営業利益率が6%を超えるのは、過去25年で2000年12月期の一度だけ。国内の利益率をリンナイの半分に近づけ、海外も伸ばす筋書きは起こりにくいため、6%にした。

やや楽観 18% 国内は堅く、北米と豪州が伸びる 利益 119 億円 · PER 11.8 倍 · 株価時価総額 3,694 円1,690 億円

国内は取り替え需要と値上げで利益率が5%まで改善する。リンナイとの値上げの足並みがそろい、競争は価格より機能に移る。

北米と豪州が伸び、海外の数量は5割以上増える。海外の利益率は7%前後に上がる。中国は横ばいで、大きくは崩れない。

営業利益は160億円ほど。今の4倍近いが、新築の減少と、ヒートポンプへの投資負担が足を引っ張る。強気には届かない。自己資本利益率は資本コストに届かず、事業の質は「普通」にとどまる。

国内の取り替えは10〜15年周期で、この安定は筋書きの土台になる。省エネ補助金が続けば、高効率品の比率はさらに上がる。

  • 国内の温水機器(給湯器・暖房・バス):数量 154(給湯器など出荷台数相当(万台。推定))× 価格 9.33(1台あたり売上(万円。名目))→ 売上 1,434 億円・営業利益 72 億円
  • 国内の厨房機器ほか(ビルトインコンロなど):数量 47.5(厨房機器の出荷台数相当(万台。推定))× 価格 7.59(1台あたり売上(万円。名目))→ 売上 361 億円・営業利益 11 億円
  • 北米(高効率給湯器・業務用):数量 42.5(給湯器の出荷台数相当(万台。推定))× 価格 13(1台あたり売上(万円。名目・150円換算))→ 売上 536 億円・営業利益 38 億円
  • 中国(給湯器・厨房):数量 80.0(給湯器・厨房機器の出荷台数相当(万台。推定))× 価格 3.85(1台あたり売上(万円。名目・150円換算))→ 売上 308 億円・営業利益 14 億円
  • 豪州・東南アジアほか海外:数量 43.5(給湯機器の出荷台数相当(万台。推定))× 価格 8.81(1台あたり売上(万円。名目・150円換算))→ 売上 383 億円・営業利益 27 億円

倍率:事業の純利益 117 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 7.6% が k 8.50% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 11.8 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 11.8 倍 + 余った現金(戻り方込み)120 億円。全体の PER 11.76 倍、時価総額 1,500 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:値上げと原価低減が定着し、北米・豪州の伸びも続く筋書きは、足元の実績から無理なくたどれる。ただ、過去10年で営業利益率が4%を超えたのは1度だけなので、2割弱にとどめた。

中立 38% 利益は戻るが、資本コストには届かない 利益 77 億円 · PER 11.8 倍 · 株価時価総額 2,615 円1,196 億円

国内の数量は10年で1割弱減る。新築は細るが、取り替えが支える。値上げで売上は保たれ、温水機器の利益率は3%台に上がる。

海外は北米で数量が5割増え、豪州などもヒートポンプを中心に伸びる。海外の利益率は5%前後になる。

営業利益は100億円ほどで、今の2.4倍。ただ、売上が2,800億円まで伸びても、利益率は3〜4%台で止まる。自己資本利益率は5%前後で、資本コストの8%に届かない。

筆者は、これを最も起こりやすい姿と見る。回復はするが、株主への実りは小さい。リンナイとの差は縮まらない。

国内ではハイブリッド給湯機や高効率品が増え、単価は物価並みに上がる。ヒートポンプへの転換は緩やかに進み、ガス機器の台数は1割弱の減少にとどまる。北米・豪州の黒字は定着し、中国は下げ止まる。

  • 国内の温水機器(給湯器・暖房・バス):数量 152(給湯器など出荷台数相当(万台。推定))× 価格 9.13(1台あたり売上(万円。名目))→ 売上 1,388 億円・営業利益 46 億円
  • 国内の厨房機器ほか(ビルトインコンロなど):数量 46.0(厨房機器の出荷台数相当(万台。推定))× 価格 7.42(1台あたり売上(万円。名目))→ 売上 341 億円・営業利益 9 億円
  • 北米(高効率給湯器・業務用):数量 37.5(給湯器の出荷台数相当(万台。推定))× 価格 12(1台あたり売上(万円。名目・150円換算))→ 売上 462 億円・営業利益 23 億円
  • 中国(給湯器・厨房):数量 76.0(給湯器・厨房機器の出荷台数相当(万台。推定))× 価格 3.85(1台あたり売上(万円。名目・150円換算))→ 売上 293 億円・営業利益 9 億円
  • 豪州・東南アジアほか海外:数量 39.0(給湯機器の出荷台数相当(万台。推定))× 価格 8.62(1台あたり売上(万円。名目・150円換算))→ 売上 336 億円・営業利益 17 億円

倍率:事業の純利益 75 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 5.3% が k 8.50% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 11.8 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 11.8 倍 + 余った現金(戻り方込み)120 億円。全体の PER 11.76 倍、時価総額 1,006 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:取り替え需要と値上げで利益は今の2倍強に戻るが、利益率は3〜4%台で止まる。足元の実績と会社の計画から、いちばん無理なくたどれる形なので、最も厚くした。

やや悲観 26% ヒートポンプへ押され、薄利のまま 利益 41 億円 · PER 8.8 倍 · 株価時価総額 1,460 円668 億円

ガスから電気への転換が進み、ガス給湯器の台数が1割強減る。ヒートポンプでは、家電大手とリンナイが先を行き、ノーリツは追いかける側になる。

値上げは部材高の後追いにとどまり、価格競争もあって、価格は物価並みには上がらない。国内の温水機器の利益率は2%の水準にとどまる。

海外は中国が縮み、北米と豪州は伸びても、投資の負担で利益は薄い。営業利益は50億円ほどで、今とあまり変わらない。

純利益も40億円ほどで、配当を維持するのに利益を使い切る。自己資本は増えず、自己資本利益率は3%に近い。純現金があるので潰れはしないが、株主の取り分は薄いまま続く。

  • 国内の温水機器(給湯器・暖房・バス):数量 141(給湯器など出荷台数相当(万台。推定))× 価格 8.86(1台あたり売上(万円。名目))→ 売上 1,247 億円・営業利益 26 億円
  • 国内の厨房機器ほか(ビルトインコンロなど):数量 42.5(厨房機器の出荷台数相当(万台。推定))× 価格 7.20(1台あたり売上(万円。名目))→ 売上 306 億円・営業利益 5 億円
  • 北米(高効率給湯器・業務用):数量 30.0(給湯器の出荷台数相当(万台。推定))× 価格 12(1台あたり売上(万円。名目・150円換算))→ 売上 359 億円・営業利益 11 億円
  • 中国(給湯器・厨房):数量 64.0(給湯器・厨房機器の出荷台数相当(万台。推定))× 価格 3.68(1台あたり売上(万円。名目・150円換算))→ 売上 236 億円・営業利益 4 億円
  • 豪州・東南アジアほか海外:数量 33.0(給湯機器の出荷台数相当(万台。推定))× 価格 8.36(1台あたり売上(万円。名目・150円換算))→ 売上 276 億円・営業利益 8 億円

倍率:資本コスト8.5%。事業の自己資本利益率2.9%は資本コスト以下で、PERの上限は1÷k=12.5倍。稼ぎがさらに薄く、構造の逆風も続くため、上限の約7割に置く。余った現金は75%の52.5億円を足す。 余った現金に持ち合い株の含み益(約100億円×0.5)を加え、120億円を足している。(2026-10-22 の式の直しで機械で置き直し、今は PER 8.8 倍・時価総額 440 億円。上の倍率は置き直す前の値)

確率:値上げが部材高の後追いにとどまり、ヒートポンプやアジアの安価な製品に押される展開は現実味がある。過去10年で利益率が1〜2%にとどまった年が多いので、2割台半ばを置いた。

悲観 12% ガス給湯器が細り、事業を縮める 利益 −40 億円 · PBR 0.3 倍 · 株価時価総額 810 円371 億円

構造的に負ける。ガスから電気への転換が想定を超えて早く進み、給湯器の国内の台数が4分の1減る。ヒートポンプでは主導権を取れず、リンナイと家電大手に挟まれる。

中国は価格競争に負けて、事業を半分ほどに縮める。北米と豪州の投資も実らず、減損と整理の費用が出る。営業利益は赤字になり、純利益は大きな赤字だ。

配当は大きく削られる。固定費を吸収できず、工場の整理と人員の削減で、純現金を取り崩して生き延びる。

事業の稼ぐ力はほぼ無くなり、価値は、残る現金と売れる資産の範囲に近づく。ブランドと販路は残るが、収益に結びつかない。

配当の削減で、還元の合計は純利益の合計を上回るが、足りない分は純現金で払う。

床の額は、取り崩し後の現金と持ち合い株の売却手取りで置いた。

  • 国内の温水機器(給湯器・暖房・バス):数量 120(給湯器など出荷台数相当(万台。推定))× 価格 8.31(1台あたり売上(万円。名目))→ 売上 997 億円・営業利益 8 億円
  • 国内の厨房機器ほか(ビルトインコンロなど):数量 35.0(厨房機器の出荷台数相当(万台。推定))× 価格 6.65(1台あたり売上(万円。名目))→ 売上 233 億円・営業利益 0 億円
  • 北米(高効率給湯器・業務用):数量 22.5(給湯器の出荷台数相当(万台。推定))× 価格 11(1台あたり売上(万円。名目・150円換算))→ 売上 248 億円・営業利益 0 億円
  • 中国(給湯器・厨房):数量 40.0(給湯器・厨房機器の出荷台数相当(万台。推定))× 価格 3.16(1台あたり売上(万円。名目・150円換算))→ 売上 126 億円・営業利益 −4 億円
  • 豪州・東南アジアほか海外:数量 27.0(給湯機器の出荷台数相当(万台。推定))× 価格 7.72(1台あたり売上(万円。名目・150円換算))→ 売上 208 億円・営業利益 2 億円

倍率:悲観の床は稼ぐ力でなく、売れる資産の税後(純現金・持ち合い株・土地の約370億円)を今の自己資本1,398億円に掛けた値。

確率:10年では、ガスから電気への転換が想定より早く進み、給湯器の台数と値段が同時に崩れる構造的な負けが起きうる。海外の投資も実らない筋書きに、1割強を置いた。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億円。

国内の温水機器(給湯器・暖房・バス)

ガス給湯器・ハイブリッド給湯機・温水暖房・バスを国内で売る主力。リンナイと並ぶ寡占の一角だが、利益率は低い。

数量給湯器など出荷台数相当(万台。推定)価格1台あたり売上(万円。名目)売上営業利益
今 2025/12 160 6.81 1,090 17
10 年後 中立 152 9.13 1,388 46

取り方:国内売上1,367億円のうち、温水機器を約1,090億円と置いた(内訳は開示が粗いので推定)。国内ガス給湯器の市場を年450万台前後、ノーリツのシェアを36%として約160万台、1台あたり約6.8万円。国内の営業利益21億円のうち17億円を温水に置く(利益率1.6%、推定)。

国内の厨房機器ほか(ビルトインコンロなど)

ビルトインコンロ・レンジフード・食洗機など。高級品PROGREが好調で、非住宅向けにも広げている。

数量厨房機器の出荷台数相当(万台。推定)価格1台あたり売上(万円。名目)売上営業利益
今 2025/12 50.0 5.54 277 4
10 年後 中立 46.0 7.42 341 9

取り方:国内売上の残り約277億円を厨房機器ほかとした(推定)。ビルトインコンロ・レンジフード・食洗機を合わせて約50万台、1台約5.5万円。営業利益は国内21億円の残り4億円(利益率1.4%、推定)。

北米(高効率給湯器・業務用)

米国・カナダで高効率の瞬間式給湯器と業務用機器を売る。直近は増収増益で黒字化した。

数量給湯器の出荷台数相当(万台。推定)価格1台あたり売上(万円。名目・150円換算)売上営業利益
今 2025/12 25.0 9.20 230 8
10 年後 中立 37.5 12 462 23

取り方:海外売上653億円のうち、北米を約230億円と置いた(開示は地域別に粗く推定)。業務用のラック納入と家庭用を合わせ約25万台、1台約9.2万円(600ドル強)。営業利益は海外21億円のうち8億円とした(利益率3.5%、推定)。ドル円は150円で動かない前提。 数量は実物(出荷台数)で、名目の市場の伸びではない。

中国(給湯器・厨房)

中国で給湯器とガスコンロ・レンジフードを売る。市況の低迷が続くが、上海の高級帯は堅い。

数量給湯器・厨房機器の出荷台数相当(万台。推定)価格1台あたり売上(万円。名目・150円換算)売上営業利益
今 2025/12 80.0 2.88 230 7
10 年後 中立 76.0 3.85 293 9

取り方:中国を約230億円と置いた(推定)。不動産不況で減収が続くが増益。約80万台、1台約2.9万円。営業利益は7億円(利益率3.0%、推定)。

豪州・東南アジアほか海外

豪州のヒートポンプ給湯機などが伸びる。タイのカンガルー社は持分法で、売上には入らない。

数量給湯機器の出荷台数相当(万台。推定)価格1台あたり売上(万円。名目・150円換算)売上営業利益
今 2025/12 30.0 6.43 193 6
10 年後 中立 39.0 8.62 336 17

取り方:海外売上の残り約193億円(推定)。豪州ではヒートポンプ給湯機が伸びている。約30万台、1台約6.4万円。営業利益は6億円(利益率3.1%、推定)。持分法のカンガルー社の利益は営業利益の外で、純利益に入る。

リスクと懸念

ガスから電気への転換

政府は脱炭素のため、ガス給湯器からヒートポンプ給湯機への切り替えを促している。ノーリツの国内売上の約8割は温水機器で、主力がガス機器に偏る。転換が想定より早いと、台数と価格の両方が崩れる。ヒートポンプでは家電大手も参入しており、寡占の利益を守りにくい。

利益率の低さが続く

営業利益率は過去10年、1〜4%台で、リンナイの13%に遠く及ばない。前の計画Vプラン23の営業利益80億円と、今のVプラン26の当初90億円は、どちらも届かなかった。値上げが部材高の後追いにとどまれば、売上が増えても利益は増えない。

足元の純利益の質

2026年12月期の純利益86億円には、持ち合い株の売却益44億円が入る。この益は一回きりで、本業の稼ぎは40億円前後だ。2027年12月期は35億円の見込みで、見かけの利益に引きずられて判断を誤るおそれがある。

中国の市況悪化

中国は不動産不況が続き、減収が続いている。上海の高級帯は堅いが、全体の数量は戻りにくい。中国向けは地場メーカーとの値下げ競争もあり、利益は薄いまま、減損の対象にもなりうる。海外を稼ぎ頭にする計画の足を引っ張る。

戦略投資の見返り

3年で325億円の戦略投資を、海外と工場の刷新に積む。ところが、これまでの投資は利益率の改善にほとんど結びつかなかった。新たな投資が資本コストの8%を超えて稼げなければ、純現金を使いつつ、価値は増えない。

部材と物流費の高騰

鋼材・銅・樹脂部品・物流費の上昇は、給湯器の原価に直結する。2026年8月からの5〜30%の値上げで転嫁するが、工事店との関係で、転嫁の遅れや競合に押される場面もありうる。転嫁が遅れた期は、利益率がすぐ下がる。

下請け取引の新しい法律

中小受託取引適正化法への対応で、部品の仕入れ先への支払い条件や価格交渉のルールが厳しくなる。値上げの理由の1つにもなっているが、取引先への支払いが増える分は、コストとして残る。

今後の分かれ目

給湯器の値上げが、部材高を上回って定着した場合
国内の温水機器の利益率が4%台に乗り、10年後の利益は強気の筋書きに近づく。会社全体の営業利益は今の2倍を超える。
ヒートポンプ給湯機で、ノーリツが国内で一定のシェアを取れた場合
ガス機器の縮小を新しい商品で埋め、国内の寡占的な地位を保てる。反対に出遅れれば、国内の本丸が細り、悲観の筋書きに近づく。
北米の業務用ヒートポンプが軌道に乗った場合
海外の利益率が7〜9%まで上がる余地が出る。北米の売上が今の2倍になれば、会社の利益構成が変わる。
持ち合い株の売却資金が、増配と自社株買いに回った場合
資本の使い方が改善し、自己資本利益率が上がる。ただし、本業の稼ぎが変わらなければ、価値の増加は限られる。
中国の事業が赤字に戻った場合
海外の利益が目減りし、減損の費用も出る。戦略投資の見直しを迫られ、純現金が減る。
同業・投資会社による買収の動きが出た場合
時価総額が小さく、純現金もあるので、買い手は付きやすい。ただ、利益率が低く、高い値段を付けるのは難しい。

見ておくもの

  • 国内の温水機器の営業利益率(値上げが利益に残っているか)
  • ヒートポンプ給湯機の販売台数と、ガス給湯器の出荷台数
  • 北米・豪州の売上と営業利益の伸び
  • 中国の売上の下げ止まりと、営業利益の黒字
  • 持ち合い株の売却額と、その資金の使い道(配当・自社株買い)
  • 次の中期経営計画の営業利益の目標と、原価低減の進み方

倍率と資本コストの決め方

今の株価や今のPERから逆算せず、セグメントごとに数量と価格、利益率を積んで利益を出し、その利益に式から決まる倍率を掛けた。自己資本利益率が資本コスト以下の筋書きは、PERの上限1÷kの約7〜8.5割に置いた。純現金166億円のうち70億円を余った現金として分け、戻り方は1.0で足した。やや悲観は上限の約7割と余った現金の75%、悲観は純現金と売れる資産の床で測った。リース会計は、店舗を借りる事業ではなく影響が小さい。10年の数字は今と同じ形(家賃を営業費用に入れた形)でそろえた。 持ち合い株の含み益(推定100億円)は戻り方0.5で余った現金に足し、悲観の床は現金・持ち合い株・土地の手取り370億円で置いた。 2026-10-22 の見直し(R1〜R4)で倍率・時価総額を機械で置き直した(前後は notes/audit/fix_stage2_20261022.csv)。

資本コスト 8.5% = 無リスク金利 3% + β — × 5%。給湯器は取り替え需要が中心で景気にほぼ左右されず、循環は0。リンナイとの2強で値上げは通るが、利益率が低く値決め力は強くないので0。借金は無く0。ただ、ガスからヒートポンプへの転換で主力の給湯器が細る可能性があり、寿命は+0.5。合計+0.5%(k=8.5%)。 2026-10-22 に循環と借金を過去の数字で付け直し、k は 8.00% → 8.50%。

同じ業種(金属製品)の AI 分析

割安 東洋シヤッター5936 国内3番手のシャッター会社。点検の稼ぎが育ち、利益の割に値段は安い。割安と見る 本質価値との差 +81.0% · 10 年 割安(年 +13.1%) 割安 三洋工業5958 天井・床の下地材で知られる堅実な建材メーカー。時価総額の半分が現金で、事業の稼ぎを考えれば今の値段はかなり安い 本質価値との差 +65.6% · 10 年 割安(年 +11.5%) 割安 三和ホールディングス5929 国内寡占・世界シェア首位の開口部メーカー、改修需要と海外M&Aの果実を乗せれば割安と出る 本質価値との差 +63.7% · 10 年 割安(年 +11.5%) 割安 ジーテクト5970 車体骨格プレス部品の中堅。中立の姿でも今の値段は割安寄りだが、ホンダ依存と重い設備投資が割り引きの理由だと筆者は見る 本質価値との差 +62.0% · 10 年 割安(年 +11.9%) 割安 文化シヤッター5930 国内2位のシャッター専業。利益率の低い建材部門が重しで、確率で重みをつけるとやや割安 本質価値との差 +60.9% · 10 年 割安(年 +10.9%) 割安 エイチワン5989 ホンダ向け 86% のフレーム専業。3 年連続赤字から立ち直ったが、顧客の偏りと重い投資を考えると、割安度は見かけほど大きくないと筆者は見る 本質価値との差 +60.7% · 10 年 割安(年 +13.6%) 割安 フジマック5965 病院・給食・外食の厨房を一括で請け負う堅実な中堅。土地売却で現金が積み上がり、10年で見ればやや割安と筆者は考える 本質価値との差 +57.9% · 10 年 割安(年 +11.6%) 割安 日創グループ3440 パネルとデータセンター向け筐体は伸びるが、寄せ集めの事業で ROE が資本コストに届かない 本質価値との差 +56.6% · 10 年 割安(年 +12.0%) 割安 エムケー精工5906 門型洗車機と調理家電の長野の会社。直近の利益は山で、中立でも自己資本の厚みが評価に残る 本質価値との差 +53.3% · 10 年 割安(年 +11.3%) 割安 サンコーテクノ3435 あと施工アンカーの国内首位。利益の安定と財務の堅さに比べ、今の値段は低い 本質価値との差 +52.0% · 10 年 割安(年 +10.4%) 割安 MIEコーポレーション3442 工場の配管をつなぐステンレスの継手の専業。値上げで利益は倍増したが、還元が細く借金もある。今の値段はほぼ適正で、わずかに安い程度 本質価値との差 +49.9% · 10 年 割安(年 +11.7%) 割安 昭和鉄工5953 九州の熱の老舗が値付けを覚え、3 年で利益率は 9% に。持ち合い株を除いても今の値段は稼ぎに比べて安い 本質価値との差 +49.2% · 10 年 割安(年 +12.0%) 割安 不二サッシ5940 ビル用サッシの老舗。利益は薄いが、値段は稼ぐ力に対して安く、借入の重さを織り込んでもやや割安 本質価値との差 +45.9% · 10 年 割安(年 +11.6%) 割安 リンナイ株式会社5947 実質無借金で稼ぐ力は安定している。米国の電化と海外の伸びを織り込んでも、今の時価総額には安全域がある 本質価値との差 +42.4% · 10 年 割安(年 +9.3%) 割安 株式会社RS Technologies3445 再生ウェーハで世界一という稼ぐ力は本物だが、中国の新品ウェーハと重い投資を差し引くと、今の値段に余裕は乏しい 本質価値との差 +37.6% · 10 年 割安(年 +10.6%) 割安 株式会社マルゼン5982 稼ぎは堅く、現金も厚い。ただ利益率は過去最高で、今の値段に安全域は見えない 本質価値との差 +36.4% · 10 年 割安(年 +9.2%) 割安 宮地エンジニアリンググループ3431 老朽橋の補修は長く続くが、足元は発注減で利益が半減。谷の深さと現金の厚さを踏まえると、今の値段はやや割安 本質価値との差 +34.4% · 10 年 割安(年 +9.8%) やや割安 日東精工5957 小さなねじとねじ締め機の堅実な会社。伸びの前提がすでに値段に入り、ほぼ適正と見る 本質価値との差 +29.5% · 10 年 やや割安(年 +9.2%) やや割安 ネポン7985 ハウス暖房機の老舗だが、利益率は1%前後に沈み借金も重い。立ち直れば安いが、その確度は低い 本質価値との差 +27.9% · 10 年 やや割安(年 +10.3%) やや割安 中西製作所5941 学校給食に強い厨房機器メーカー。実績は良いが大型投資で借入が増える局面で、本質価値は今の値段とほぼ同じ 本質価値との差 +27.3% · 10 年 やや割安(年 +9.1%) やや割安 川田テクノロジーズ3443 橋の補修需要は追い風だが、利益は山の高さにある。値段は価値を1割ほど下回るにとどまり、割安とは言い切れない 本質価値との差 +25.1% · 10 年 やや割安(年 +8.9%) やや割安 横河ブリッジホールディングス5911 橋の老朽化は追い風だが新設が細る。高い買い物の消化と資本効率が価値を分ける 本質価値との差 +24.0% · 10 年 やや割安(年 +8.4%) やや割安 トーソー5956 カーテンレール最大手で窓まわり 3 社の一角。値上げで利益は戻ったが、資本の効率は低く、今の値段はほぼ妥当 本質価値との差 +21.3% · 10 年 やや割安(年 +8.7%) やや割安 三協立山5932 サッシ大手3位。借金が重く、利益の戻りに値段が左右される。今の値段は、戻りを織り込んだほぼ妥当な水準 本質価値との差 +19.4% · 10 年 やや割安(年 +9.5%) やや割安 東プレ5975 プレス部品と冷凍車の二本柱。日産依存と薄い利益率を考えると、本質価値は今の値段をやや下回ると筆者は見る 本質価値との差 +18.7% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 山王3441 AI 配線の追い風で稼ぎは跳ねたが、コネクタ大手の下請けという立場は変わらず、今の値段はほぼ見合う 本質価値との差 +18.5% · 10 年 やや割安(年 +9.9%) やや割安 岡部5959 国内の建設需要が細る中、米国の伸びが穴を埋める。だが資本効率が資本コストに届かず、値段はほぼ妥当 本質価値との差 +17.3% · 10 年 やや割安(年 +7.6%) やや割安 ケー・エフ・シー3420 あと施工アンカーとトンネル資材の老舗。利益率は昔の半分まで落ちた。純現金と補修需要が支え、今の値段とほぼ釣り合う 本質価値との差 +13.6% · 10 年 やや割安(年 +7.8%) やや割安 カネソウ5979 溝ぶたと建築金物の三重の老舗。預金が時価総額を超えるが創業家の下で眠り、今年の株価の倍増で10年ではやや割高 本質価値との差 +12.6% · 10 年 やや割安(年 +8.0%) やや割安 アルインコ5933 足場の新製品で稼ぐ堅実な会社。ただ、赤字の2事業が足を引き、利益の回復を見込んでも本質価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 +12.3% · 10 年 やや割安(年 +8.1%) やや割安 トーカロ3433 半導体装置の消耗部品に皮膜を付ける隠れた寡占企業。稼ぐ力は本物だが、今の値段はやや割高 本質価値との差 +11.4% · 10 年 やや割安(年 +7.9%) やや割安 株式会社J-MAX3422 ホンダ系プレス部品。売上の半分が中国と日本のホンダ向けで、借金が重い。中国の電池・新興メーカー向けが伸びても、ホンダの縮みと金利で、今の値段は妥当かやや高い 本質価値との差 +10.3% · 10 年 やや割安(年 +9.3%) やや割安 アトムリビンテック3426 扉と収納の金物を企画するファブレスの老舗。金融資産は時価総額を上回るが、本業の稼ぎは細く、戻り方も弱い。今の値段はほぼ妥当 本質価値との差 +10.2% · 10 年 やや割安(年 +7.4%) 適正 東京製綱5981 国内ワイヤロープの老舗は今期が過去最高益だが、資本効率は低く、今の値段にやや先走り感がある 本質価値との差 +7.6% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 特殊電極3437 製鉄所の摩耗を溶接で直す職人集団で、技術は本物だが顧客の縮小が重く、今の値段はやや高い 本質価値との差 +7.6% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 兼房5984 丸鋸と木工刃物の専業。資産は厚いが稼ぐ力は資本コストに届かず、値段は資産と稼ぎの間にある 本質価値との差 +7.4% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 アルファ3434 薄利の自動車部品と、縮む国内の住宅錠。自己資本の厚さが救いだが、稼ぎは資本コストに届かない 本質価値との差 +6.1% · 10 年 適正(年 +8.0%) 適正 株式会社ファインシンター5994 自動車の駆動系に入る焼結部品の会社。電動化で縮む本業と重い借金のなか、利益は薄く、10 年の価値は今の時価総額に届かない 本質価値との差 +5.4% · 10 年 適正(年 +8.8%) 適正 協立エアテック5997 ビルの防火ダンパーと住宅の全館空調の部品。堅実だが稼ぎは資本コストに届かず、現金も戻らない 本質価値との差 +4.9% · 10 年 適正(年 +7.1%) 適正 駒井ハルテック5915 資産は厚いが稼ぐ力が薄い。橋と鉄骨は物価並みで、風車タワーの当たり外れが価値を分ける 本質価値との差 +3.9% · 10 年 適正(年 +8.2%) 適正 ダイニチ工業5951 石油ファンヒーターと加湿器の国内首位。事業は堅いが時価総額と同規模の現金・有価証券が眠り、10年の価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 +3.8% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 那須電機鉄工5922 送電鉄塔の需要は堅いが、今の利益は山。ためた資金の使い方が評価を決める 本質価値との差 +3.6% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 天龍製鋸5945 チップソー専業で無借金。事業の稼ぐ力は資本コストに届かず、現金と持ち合い株が値を支える会社 本質価値との差 +1.9% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 KTC5966 整備工具の国産ブランドnepros を持つが、利益率は9%どまり。立て直しの計画を割り引くと、値段はやや高い 本質価値との差 +0.4% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 サンコール5985 稼ぎ頭は光通信コネクタに移ったが、高い利益率の持続を織り込みすぎ。10年の価値は今の時価総額を下回ると筆者は見る 本質価値との差 −2.4% · 10 年 適正(年 +7.8%) 適正 株式会社長府製作所5946 利益は小さく、資産は大きい。会社がその資産を株主に返すかどうかで、値打ちが決まる 本質価値との差 −3.0% · 10 年 適正(年 +6.3%) 適正 中国工業5974 国内のLPガス容器の 3 本に 1 本を作るが、市場は細り、稼ぐ力は資本コストに届かない 本質価値との差 −3.9% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 立川ブラインド工業7989 窓まわり国内最大手。純現金は厚いが稼ぐ力が資本コストに届かず、10 年で見ると割高に寄る 本質価値との差 −4.5% · 10 年 適正(年 +4.8%) 適正 エスイー3423 インフラ補修の追い風はあるが、研究開発の費用が利益を食う。10年の稼ぎは今の値段を下回る 本質価値との差 −4.7% · 10 年 適正(年 +6.1%) 適正 ロブテックス5969 エビ印のプライヤとリベットの工具で知られる老舗。名前は残るが利益率は 3% に落ち、資本コストに届く道は細い 本質価値との差 −8.6% · 10 年 適正(年 +6.3%) やや割高 川岸工業5921 スカイツリーや国立競技場にも関わった鉄骨の名門。ただし利益は山を越え、帳簿の厚さほど稼ぐ力はないため、今の値段はやや高い 本質価値との差 −11.1% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 瀧上工業5918 橋と鉄骨の本業は薄利。価値の中心は持ち合い株だが、少数株主に届く道は細い 本質価値との差 −12.8% · 10 年 やや割高(年 +6.3%) やや割高 パイオラックス5988 自動車の小物部品と医療機器の会社。資本は厚いが稼ぐ力が追いつかず、今の値段は割高寄りと筆者は見る 本質価値との差 −14.0% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 ダイケン5900 引戸の金物や自転車置場を作る大阪の老舗。現金と投資株で時価総額に迫るが、本業の利益は薄く資本に見合わない。現金を割り引くと割高 本質価値との差 −16.1% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 三ツ知3439 自動車用の特注ファスナーの専業。シートの部品は電気自動車でも要るが、値下げ要請で薄利が続き、資本効率は資本コストに遠く届かない 本質価値との差 −17.4% · 10 年 やや割高(年 +5.9%) やや割高 トーアミ5973 溶接金網の老舗が型枠工事の買収で事業を広げる。帳簿は時価総額の3倍あるが、稼ぎは資本コストの3分の1にとどまり割高 本質価値との差 −20.7% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 モリテック スチール5986 エンジン部品向けの特殊帯鋼を売る商社。電動化で主力の需要が細り、稼ぐ力は資本に見合わず割高 本質価値との差 −22.8% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 株式会社SUMCO3436 AI向け300mm先端ウエハーへの転換は本物だが、成熟品の重荷と資本の重さを踏まえると今の値段はすでに回復の先を映す 本質価値との差 −23.6% · 10 年 やや割高(年 +4.4%) やや割高 大谷工業5939 電柱と通信線の金物を作る富山の老舗。配電網の更新で底堅いが、利益をため込む同族経営で資本の稼ぎが薄く割高 本質価値との差 −23.6% · 10 年 やや割高(年 +4.6%) やや割高 コロナ5909 事業の稼ぐ力は細く、厚い金融資産も少数株主には動かせない。割高と見る 本質価値との差 −23.8% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 東洋製罐グループホールディングス株式会社5901 縮減と増配で株主還元は厚くなるが、ROEは資本コストに届かず本質価値は今の株価より低い 本質価値との差 −24.3% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) やや割高 稲葉製作所3421 国内首位の物置と自己資本の4割近い現金を持つが、利益率は薄く資本効率は低い。現金を価値に足してもなお今の値段は割高 本質価値との差 −24.7% · 10 年 やや割高(年 +3.9%) やや割高 ネツレン5976 高周波熱処理と高強度鋼線の老舗。国内シェアは高いが儲けが薄く、稼ぐ力に比べて今の値段は割高 本質価値との差 −27.7% · 10 年 やや割高(年 +2.7%) やや割高 共和工業所5971 建設機械用ボルトの国内トップ。現金は厚いが戻らず、利益は薄い。値段には余裕がなく割高と見る 本質価値との差 −28.4% · 10 年 やや割高(年 +3.8%) やや割高 日本発條5991 懸架ばねとHDDサスペンションの二本柱、AI需要は本物だが北米再建待ちで今の株価は割高寄りと筆者はみる 本質価値との差 −28.5% · 10 年 やや割高(年 +3.9%) やや割高 アドバネクス5998 医療と航空機のばねで稼ぎ頭を育てつつあるが、自動車と海外工場の重荷が残る。今の値段は先を行く 本質価値との差 −29.8% · 10 年 やや割高(年 +4.4%) 割高 アルメタックス5928 積水ハウスに売上の半分を頼るサッシの系列メーカー。本業はほぼ稼がず、現金と持ち合い株は厚いが株主には届きにくい 本質価値との差 −30.7% · 10 年 割高(年 +3.9%) 割高 株式会社LIXIL5938 稼ぐ力は戻りつつあるが、借金と金利が利益を食う。今の値段は回復をかなり先取りしている 本質価値との差 −36.1% · 10 年 割高(年 +1.6%) 割高 イワブチ5983 電柱まわりの金具を作る小さな高自己資本の会社。直近の高い利益率は続きにくく、10年で見れば今の値段は割高と筆者は考える 本質価値との差 −36.4% · 10 年 割高(年 +2.4%) 割高 ホッカンホールディングス5902 缶・PET容器と飲料の受託充填の会社。借金が重く、稼ぐ力が資本コストに届かないため、今の値段は先取りしすぎている 本質価値との差 −37.1% · 10 年 割高(年 +2.8%) 割高 日本フイルコン5942 製紙用の網を作る老舗。国内の縮小が続くなか、賃貸が利益を支えるが、10年の価値は今の時価総額を4割ほど下回る 本質価値との差 −39.7% · 10 年 割高(年 +1.9%) 割高 テクノフレックス3449 半導体向けの真空配管と継手で利益が急伸。ただし今の利益は工事の山にあり、10 年で見ると割高と筆者は見る 本質価値との差 −41.6% · 10 年 割高(年 +0.9%) 割高 高田機工5923 老朽橋の更新という追い風はあるが、工場が埋まらず稼ぐ力は細い。配当の下限が支えでも、今の値段は高い 本質価値との差 −42.6% · 10 年 割高(年 +1.2%) 割高 アマテイ5952 国産の釘と自動車向けの特殊ねじを作る小さな老舗。利益は安定してきたが、資本コストに届かない稼ぎと借入の重さで、今の値段は割高と見る 本質価値との差 −43.5% · 10 年 割高(年 +1.6%) 割高 スーパーツール5990 吊クランプと作業工具の老舗。土地は厚いが事業の稼ぎは資本コストに遠く、新工場の成果待ちで割高 本質価値との差 −53.2% · 10 年 割高(年 −1.4%) 割高 オーネックス5987 金属を焼いて硬くする請負の会社が、突然AIデータセンターへ。本業は細く、株主の取り分も揺らぐ。今の値段は高い 本質価値との差 −53.6% · 10 年 割高(年 +0.1%) 割高 中央発條5992 トヨタ系のばね専業。薄利と繰り返す工場事故が重く、今の値段は計画の達成を先取りしていると筆者は見る 本質価値との差 −58.6% · 10 年 割高(年 −2.2%) 割高 日本製罐5905 18リットル缶と美術缶の専業。市場は縮み、2期続けて営業赤字。賃貸の利益が支えだが、今の値段は割高と見る 本質価値との差 −59.1% · 10 年 割高(年 −1.0%) 割高 ワイズホールディングス5955 自動車・家電向けのねじとばねが主力。純現金は厚いが稼ぎが薄く、10年の中立でも今の値段に届かない 本質価値との差 −65.1% · 10 年 割高(年 −3.5%) 割高 ジェイテックコーポレーション3446 X線ミラーで世界の放射光施設に納める希少な技術企業。ただし利益は山谷が激しく、いまの値段は先を織り込みすぎ 本質価値との差 −70.8% · 10 年 割高(年 −4.6%) 割高 日本パワーファスニング5950 建築用のねじとアンカーの専業。積水ハウスに売上の4分の1を頼り、利益はほぼ出ない。今の値段は割高と見る 本質価値との差 −81.3% · 10 年 割高(年 −8.4%) 割高 テクニスコ2962 放熱部品の小型メーカー。2 期の大赤字から黒字目前だが、借金が重く、AI 期待が先行。利益で測った本質価値は今の時価総額の 1 割に満たず割高 本質価値との差 −90.5% · 10 年 割高(年 −13.5%)

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読んだ資料

  1. ノーリツ 中期経営計画「Vプラン26」(EDINET DB の要約)
  2. ノーリツ 2025年12月期決算説明会の要約(ログミー)
  3. ノーリツ 一部製品の価格改定(L-news)

分析日 2026-10-16