株譜
AI 銘柄分析 · 金属製品 · 試作

天龍製鋸 5945

チップソー専業で無借金。事業の稼ぐ力は資本コストに届かず、現金と持ち合い株が値を支える会社

適正
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)2,289 円205 億円10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)2,246 円201 億円差 +1.9%
10 年後から見ると 適正 価値 2,289 円205 億円 · 差 +1.9% · 期待の年率 +6.9%
期待の年率リターン(10 年)+6.9%資本コスト比 −0.9 pt
推定の資本コスト7.8%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3%・10 年国債 3%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 7.8% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

天龍製鋸は、超硬の丸鋸(チップソー)を作る静岡の専業メーカーである。住宅の資材、金属、製材木工向けの3品種を、日本・中国・タイなどで作る。連結売上は135億円、自己資本比率は91%で、借金はない。

筆者の結論は、事業の稼ぐ力に対して資産が厚く、値段はやや割高、というものだ。営業利益は17億円、ROE(自己資本利益率)は3.9%で資本コストに届かない。一方、時価総額200億円に対し、現預金が71億円、投資有価証券が124億円ある。この資産が値段を下支えしている。

2026年8月6日、会社は固定資産の譲渡で特別損失を出し、2027年3月期の純利益予想を14.8億円から6.7億円に下げた。売上と営業利益の予想は変えておらず、本業の崩れではない。ただし、資産を簿価より安く売った事実は、帳簿の価値を額面で見てはいけない合図でもある。

10年後の中立は、営業利益24億円、純利益19億円ほど。物価の分だけ数字はふくらむが、ROEは5〜6%で資本コストに届かない。配当性向は5割を超えるが、蓄えた現金と持ち合い株は積み上がり、それを使う道は見えていない。

見るべきは三つだ。主要顧客のマキタへの依存、海外工場の稼働、蓄えた現金と持ち合い株を株主に戻すか。いずれも利益の数字だけでは測れない。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点で見ると、天龍製鋸は、堅い会社だが、資本を賢く使っているとは言いにくい。問いは三つある。10年後も事業は残り強いか。稼いだお金のうち、株主が自由に使えるのはいくらか。経営者は資本を賢く使うか。

事業は残る。木材や金属を切る刃は摩耗する限り買い替えが続く。ただ、国内の住宅は縮み、大口顧客に2割を預けているため、強くなるとは言い切れない。

稼ぐ力は中位だ。10年後の中立でも純利益は19億円ほどで、自己資本は460億円に届く。ROEは5〜6%。減価償却は年9億円ほどと推定するが、更新投資は物価で高くなり、会計の利益ほど現金は残らない。2026年から2028年は本社の建替えもある。

資本配分は、評価と不安が半々だ。配当性向を5割に上げ、自社株買いも実施した。その一方、投資有価証券は増え続け、持ち合い株の売却は進んでいない。8月の固定資産の譲渡は、簿価より安い値段で手放した。

安全域を測る。時価総額の7割強は、現預金と投資有価証券で説明がつく。倒れにくい。しかし、持ち合い株を売っても現金で株主に戻る保証はなく、事業の値段は小さいまま、安全域は資産の側にある。

何で稼ぐ会社か

天龍製鋸は1913年創業の鋸メーカーで、今は超硬チップを刃先に付けた丸鋸(チップソー)が中心だ。建築の木材を切る住宅資材用、鉄などを切る金属用(使い捨ての「TMT」が主力)、製材所や木工向けの3つが主な品種である。

売上は国内と海外で分かれる。2026年3月期の連結売上は135億円。地域別(社内の取引を含む)は、日本104億円、中国46億円、アジア21億円、アメリカ17億円、ヨーロッパ7億円だ(2025年3月期)。品種別の開示はなく、筆者は住宅資材用が5割、金属用が3割、製材木工用ほかが2割と推定した。

主要顧客はマキタで、売上の21.9%(29億円)を占める。電動工具メーカーにOEM(相手先ブランドでの供給)で納める分が多い。

海外は、中国(河北省の廊坊、遼寧省の大連、蘇州)とタイ(ラヨーン県)に生産拠点を持つ。米国・欧州・インドは販売会社だ。連結の従業員は970人、うち生産が834人を占める。

成長の仕込みは、刃先を薄くして歩留まりを上げる薄刃、コーティングで寿命を3.5倍にする金属用、騒音を抑えるスリット入り、梱包の脱プラ化。本社社屋は2026年11月から2028年5月まで建て替える。

優良さと弱いところ

優良さは、財務の堅さと海外の生産体制にある。ただし、利益の水準は資本コストに届かない。

強みは三つある。第一に、自己資本比率91%で借金のない財務。第二に、中国・タイに自前の工場を持ち、需要が戻れば稼働率で利益が伸びること。2025年3月期は海外の稼働率が上がり、営業利益が47%増えた。第三に、マキタという大口顧客と長く取引していること。

弱みも三つある。第一に、売上の2割強が1社に偏ること。調達を見直されれば数量が一気に動く。第二に、住宅資材用は国内の新設住宅着工に左右され、人口の減少で国内の需要は細る。第三に、超硬の原料と中国の低価格品に挟まれ、利益率が10〜19%の間で振れることだ。

資本効率は資本コストを下回る。過去10年のROEの中央値は4.2%。会社の中期計画も、営業利益21億円の目標を18.2億円に引き下げた。

筆者は、財務と技術は本物だが、経営が蓄えを使う道を持たず、資本効率が低いままだと見る。ガバナンスは、2025年6月の総会で監査等委員会設置会社へ移る計画を出し、執行役員制度を入れた。過去にスティール・パートナーズから敵対的TOBを受けた経緯もあり、株主の目は意識している。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

チップソーは、木材・金属・石材を切る丸鋸の刃先に超硬チップを付けた工具だ。電動工具の消耗品として、建築・住宅・製造業の現場で使われる。

国内の競合には兼房などがある。兼房は自社資料でチップソーの国内シェア90%超としており、他社を含めた市場の統計は見つからなかった。市場規模は推定の域を出ない。

需要は、国内の新設住宅着工と木材・金属加工の稼働で決まる。国内の住宅着工は人口の減少で長期に細る。一方、改修と補修、非住宅の木造、海外の建築は伸びる。中国・東南アジア・インドでは、電動工具の需要が増えている。

価格は、原料の超硬と鋼材の値段に連動する。超硬の主原料のタングステンは、中国の輸出管理で規制前の約10倍になったとの報道がある。工具大手のOSGは最大75%の値上げをしたと報じられた。天龍製鋸への影響は、会社の開示では確認できていない。

10年の見立ては、数量は国内で微減、海外で増加し、全体ではほぼ横ばいになる。価格は物価に原料の値上がりが乗る形で、中立は国内外を通じて1.5倍強とした(物価の1.34倍に原料分を足した)。

資本政策と M&A

配当は連結配当性向50%以上を方針とする(従来は30%以上)。2025年3月期の配当性向は50.2%、2026年3月期は50.3%。2025年2月には17万株、3.2億円の自社株買いを実施した。

会社は株価純資産倍率(PBR)の目標を2026年度で0.58倍とした。資本コストを意識した経営を掲げたが、2026年3月期末の自己資本は391億円で、時価総額200億円を大きく上回る。

資産は厚い。現預金71億円に加え、投資有価証券が124億円ある。そのうち上場株は128銘柄で簿価計上額87.7億円、非上場が5銘柄で5.6億円。方針は意義が薄れた株を売るとしているが、2026年3月期の投資有価証券は31.6億円増え、減らす方向ではない。

大株主は社員持株会7.4%、静岡銀行5.0%、遠鉄タクシー4.5%、河合楽器2.0%。個人も多い。株主数は1,776名(2025年3月)で、支配株主はいない。

2026年8月6日、会社は固定資産の譲渡で特別損失を計上し、2027年3月期の純利益予想を6.7億円に下げた。譲渡の中身は本文を取得できず確認できていない。損失が出た以上、簿価より安く売ったことになる。

TOB(株式公開買い付け)の確率は、kabufuの推計で10年以内に23.5%。価値には織り込まない。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

天龍製鋸は、海外の稼働で利益が伸びる局面にある。2025年3月期は中国の売上が31.5%増、営業利益が3倍、アジアは売上が83%増と、住宅資材用の受注が戻った。営業利益は47%増の18億円になった。

財務は盤石だ。自己資本比率91%、借金なし、現預金71億円。投資有価証券は124億円あり、時価総額200億円の大半を資産が支えている。事業の値段は、実質で数十億円しか払っていない計算になる。

株主還元は強まった。配当性向は50%を超え、自社株買いも実施した。経営は資本コストを意識し、PBRの目標を掲げている。本社社屋の建替えで効率が上がり、薄刃や長寿命の金属用などの高付加価値品が利益を押し上げる。

2026年8月の特別損失は、純利益の予想を下げたが、売上と営業利益は変えていない。一時的な要因で、本業は崩れていない。

外から見れば、安全な土台の上に、海外の稼働という選択肢を持つ会社だ。強気の見方は、営業利益が中期計画の目標(18〜21億円)に届く年が続けば、再評価されると考える。

慎重な見方

利益が伸びない会社に、資産の厚みは救いにならない。営業利益は2015年3月期の13億円から17億円になったが、2022年3月期の28億円には戻らず、ROEは過去10年で4%前後に張り付いている。中期計画も営業利益21億円の目標を18.2億円に下げた。

売上の2割強をマキタに預けている。調達を見直されれば、数量は一気に動く。国内の住宅着工は人口の減少で長期に縮み、海外は中国の過剰供給と米国の関税に左右される。

資産が厚いといっても、現金と持ち合い株は株主に戻っていない。投資有価証券は増え続け、128銘柄の持ち合いは売却が進まない。2026年8月には固定資産を簿価より安く売り、純利益の予想を半分以下に下げた。帳簿の価値は、売る時に目減りする。

経営は資本コストを意識すると言うが、ROEは3.9%。蓄えを積み上げる限り、ROEは上がらない。

配当性向5割は評価できるが、現金は増え続けている。還元が追いつかず、事業の値段は時間とともに高くなる、と弱気の見方は考える。

どちらに重みを置いたか

強気の見方は、資産の厚みと財務の堅さについて正しい。だが、その資産が株主に戻る道は細く、事業が稼ぐ力は資本コストに届かない。事業の質では中位、資産では勝ち、資本効率では負ける、という整理になる。確率は、中立を最大の4割に置き、やや悲観を25%と、やや楽観の18%より厚くした。10年の中立でもROEは5〜6%で資本コストに届かず、蓄えた現金の戻り方は半分と見る。還元を足して割り引くと、今の値段をやや下回る、2割弱の割高と出た。

10 年後の 5 つの筋書き(2036/03 期)

確率で加重した株価時価総額 3,352 円300 億円(+ 配当配当と自社株買いの合計 1,017 円91 億円)。 今の値に割り戻すと 2,289 円205 億円、今との差 +1.9%、 期待の年率 +6.9%(資本コスト 7.8%)→ 適正

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 7% 4,905 円439 億円 1,285 円115 億円 +175.6% +10.7% 433 円39 億円
やや楽観 18% 4,349 円389 億円 1,174 円105 億円 +145.9% +9.4% 994 円89 億円
中立 40% 3,882 円347 億円 1,118 円100 億円 +122.6% +8.3% 2,000 円179 億円
やや悲観 25% 2,115 円189 億円 894 円80 億円 +34.0% +3.0% 752 円67 億円
悲観 10% 1,442 円129 億円 447 円40 億円 −15.9% −1.7% 189 円17 億円
加重平均100% 3,352 円300 億円1,017 円91 億円 +94.5% +6.9% 4,369 円391 億円

今の株価時価総額 2,246 円201 億円(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 7.8% を下回るほど割高。

楽観 7% 海外の工場が満ちて、住宅資材用の数量が伸び続ける 利益 25 億円 · PER 13.0 倍 · 株価時価総額 4,905 円439 億円

中国・タイ・インドの工場に注文が集まり、稼働率が上がり続ける。2025年3月期に中国は売上31%増、アジアは83%増と伸びた。この勢いが2030年代まで続く姿だ。

金属用の使い捨てチップソー(TMT)が、脱プラ梱包や薄刃などの環境配慮型で売値を保ち、米国・インドで数量を伸ばす。主要顧客のマキタ向けも、海外の組み立て拠点の拡大で増える。

原料の超硬は値上がりするが、顧客は納期と品質を優先して価格を受け入れ、転嫁は通る。自動化投資が効き、営業利益率は13%台から維持される。

営業利益は30億円ほどになり、中期計画の目標(21億円)に物価の分を加えた水準だ。配当性向は5割を超え、自社株買いも続く。ただし、持ち合い株と現金の厚みは変わらず、ROEは7〜8%で資本コストに届かない。

  • 住宅資材用チップソー:数量 700(出荷枚数(万枚、推定))× 価格 1,919(1枚あたりの売上単価(円、名目。原料費の転嫁を含む))→ 売上 134 億円・営業利益 17 億円。海外の稼働が満ちて数量増
  • 金属用チップソー:数量 330(出荷枚数(万枚、推定))× 価格 2,559(1枚あたりの売上単価(円、名目。原料費の転嫁を含む))→ 売上 84 億円・営業利益 11 億円。金属用も輸出と国内で増
  • 製材木工用ほか:数量 150(出荷枚数(万枚、推定))× 価格 3,071(1枚あたりの売上単価(円、名目))→ 売上 46 億円・営業利益 4 億円。木工は小幅増

倍率:事業の純利益 23 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 7.9% が k 7.75% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 7.8%、10 年より先の名目の伸び g 4.0% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 13.0 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 13.0 倍 + 余った現金(戻り方込み)142 億円。全体の PER 13.03 倍、時価総額 439 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:国内の住宅着工が縮む中でも、海外の稼働と主要顧客の発注が10年そろって増える必要がある。会社の中期計画の目標も2期続けて届いていないので、1割を切る確率にした。

やや楽観 18% 海外で数量が伸び、国内の縮小を埋めて利益率も保つ 利益 22 億円 · PER 12.9 倍 · 株価時価総額 4,349 円389 億円

国内の新設住宅着工は人口の減少で縮むが、改修と木造の非住宅は底堅い。海外では、中国とアジアの工場が国内向け以外の輸出も増やし、インドの販売会社が大きくなる。

原料の超硬は上がるが、顧客と話して値上げを通せる。数量は10年で1割ほど増え、営業利益率は13%台前半を保つ。

本社社屋の建替え(2028年5月に完了予定)は自己資金で賄い、現金は小さく減る。それ以外の設備投資は自動化が中心で、軽い。

営業利益は27億円ほど。配当は純利益の5割強、自社株買いも小さく続ける。蓄えた現金は積み上がり、ROEは6%台にとどまる。

  • 住宅資材用チップソー:数量 660(出荷枚数(万枚、推定))× 価格 1,807(1枚あたりの売上単価(円、名目。原料費の転嫁を含む))→ 売上 119 億円・営業利益 15 億円。中国・アジア・インドで増
  • 金属用チップソー:数量 300(出荷枚数(万枚、推定))× 価格 2,409(1枚あたりの売上単価(円、名目。原料費の転嫁を含む))→ 売上 72 億円・営業利益 9 億円。金属用は底堅い
  • 製材木工用ほか:数量 145(出荷枚数(万枚、推定))× 価格 2,891(1枚あたりの売上単価(円、名目))→ 売上 42 億円・営業利益 4 億円。横ばい

倍率:事業の純利益 19 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 6.8% が k 7.75% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 12.9 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 12.9 倍 + 余った現金(戻り方込み)139 億円。全体の PER 12.9 倍、時価総額 389 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:足元の増益が続く姿に近い。海外の稼働率の改善が一巡しても、インドの販売が育つ。中期計画の営業利益目標が毎期届いていないため、2割を切る確率とした。

中立 40% 国内は縮み、海外が補い、売上は物価の分だけふくらむ 利益 19 億円 · PER 12.9 倍 · 株価時価総額 3,882 円347 億円

国内の新設住宅着工は人口の減少で細り、国内向けの数量は減る。海外では、中国・アジア・米国の工場が稼働率を保ち、数量は10年でほぼ横ばいから微増になる。

チップソーの超硬の原料は値上がりしたまま落ち着く。顧客は価格改定を受け入れるが、数量は慎重に絞る。売上は物価の分だけふくらみ、営業利益率は11%台に下がる(転嫁分は利益率が低いため)。

営業利益は24億円ほど、純利益は19億円ほどだ。本社社屋の建替えと自動化で設備投資は増えるが、それでも現金は積み上がる。

配当は純利益の5割強、自社株買いは小さく続ける。蓄えた現金と持ち合い株は増える方向で、ROEは5〜6%にとどまる。経営は還元を強めるが、資本コストに届く水準にはならない。

  • 住宅資材用チップソー:数量 620(出荷枚数(万枚、推定))× 価格 1,751(1枚あたりの売上単価(円、名目。原料費の転嫁を含む))→ 売上 109 億円・営業利益 13 億円。国内の住宅は縮むが海外が補う
  • 金属用チップソー:数量 280(出荷枚数(万枚、推定))× 価格 2,334(1枚あたりの売上単価(円、名目。原料費の転嫁を含む))→ 売上 65 億円・営業利益 8 億円。微増
  • 製材木工用ほか:数量 135(出荷枚数(万枚、推定))× 価格 2,801(1枚あたりの売上単価(円、名目))→ 売上 38 億円・営業利益 3 億円。国内の木工が細り微減

倍率:事業の純利益 17 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 5.8% が k 7.75% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 12.9 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 12.9 倍 + 余った現金(戻り方込み)131 億円。全体の PER 12.9 倍、時価総額 347 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:過去12年の営業利益率は10〜19%で、中央値は13%台。直近2年は13〜14%でほぼ変わらない。ここから大きく外れない姿を最も厚く置いた。

やや悲観 25% 国内の住宅が縮み、海外で安い品に押されて利益率が下がる 利益 14 億円 · PER 8.3 倍 · 株価時価総額 2,115 円189 億円

国内の新設住宅着工は想定より速く細り、住宅資材用の数量が減る。海外では、中国の同業が低価格のチップソーを出し、アジア・中東で価格競争になる。米国向けは関税で採算が悪化する。

原料の超硬が高くなる一方、値上げは通りにくく、営業利益率は9〜10%台に落ちる。2024年3月期の10.4%に近い水準だ。

主要顧客のマキタが調達先を分散し、発注が1割ほど減る。海外の工場は稼働率が下がって固定費が重くなる。

営業利益は17億円ほどと、今と同じ名目の額にとどまる(物価で見ると目減りする)。配当は純利益の5割、自社株買いは止まる。

  • 住宅資材用チップソー:数量 560(出荷枚数(万枚、推定))× 価格 1,638(1枚あたりの売上単価(円、名目。原料費の転嫁を含む))→ 売上 92 億円・営業利益 9 億円。国内住宅の縮小と海外の価格競争
  • 金属用チップソー:数量 255(出荷枚数(万枚、推定))× 価格 2,184(1枚あたりの売上単価(円、名目。原料費の転嫁を含む))→ 売上 56 億円・営業利益 6 億円。数量減
  • 製材木工用ほか:数量 120(出荷枚数(万枚、推定))× 価格 2,621(1枚あたりの売上単価(円、名目))→ 売上 31 億円・営業利益 2 億円。木工の縮小

倍率:事業のROEは3.7%と資本コスト7.75%を大きく下回る。PERの上限は1÷k=12.1倍で、その約7割(8.3倍)に置いた。余った現金・有価証券は今の額の0.75倍(約112億円)を足した。

確率:国内の住宅着工の縮小は確実に進む。海外の稼働率の上昇は、中国の過剰供給と米国の関税で逆に働きうる。中期計画が2期続けて未達だった実績もあり、4分の1とした。

悲観 10% 主要顧客の調達見直しと関税・安値攻勢で、稼ぐ力が半分以下に落ちる 利益 5 億円 · PBR 0.3 倍 · 株価時価総額 1,442 円129 億円

マキタが電動工具の刃を内製や他社に切り替え、天龍製鋸への発注が大きく減る。同時に米国の関税が上がり、中国・タイ・インドの工場は輸出先を失って稼働率が落ちる。

中国の同業は、住宅資材用と金属用で安い品を大量に売り、国内の流通にも入ってくる。値下げ競争で営業利益率は数%に落ち、2〜3年は赤字の期も出る。

経営は海外の工場を統合し、リストラ費用を計上する。2026年8月の固定資産の譲渡で特別損失が出たように、資産の売却は簿価より安くなる。

営業利益は5億円ほどまで落ちる。配当は大きく減らすが、現金と持ち合い株が会社を支え、財務は崩れない。

  • 住宅資材用チップソー:数量 470(出荷枚数(万枚、推定))× 価格 1,537(1枚あたりの売上単価(円、名目。原料費の転嫁を含む))→ 売上 72 億円・営業利益 3 億円。主要顧客の内製化・調達先変更で大きく減る
  • 金属用チップソー:数量 220(出荷枚数(万枚、推定))× 価格 2,049(1枚あたりの売上単価(円、名目。原料費の転嫁を含む))→ 売上 45 億円・営業利益 2 億円。低価格品に押される
  • 製材木工用ほか:数量 95.0(出荷枚数(万枚、推定))× 価格 2,459(1枚あたりの売上単価(円、名目))→ 売上 23 億円・営業利益 0 億円。縮小

倍率:稼ぐ力は消え、現預金と売れる資産の税後が支える床で値が付く。今の自己資本391億円に0.33倍を掛けた約129億円。少数株主は現金の使い方を決められず、持ち合い株の売却も進まないため、純資産を大きく下回る。内訳は床の資産の欄に書いた。

確率:単一顧客に2割を預け、海外工場の固定費を抱えた専業なので、顧客の調達見直し、関税、中国の低価格品が重なる複合の筋書き。頻度は低いが無視できない。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億円。

住宅資材用チップソー

建築の木材・ボード・サイディングを切る丸鋸。マキタなど電動工具メーカー向けのOEMと、流通向けの自社ブランド。国内の住宅着工と海外の建築に連動する。

数量出荷枚数(万枚、推定)価格1枚あたりの売上単価(円、名目。原料費の転嫁を含む)売上営業利益
今 2026/03 600 1,125 68 9
10 年後 中立 620 1,751 109 13

取り方:品種別の開示は無く、筆者は売上135億円の5割(67.5億円)と推定した。枚数は年600万枚、1枚1.125千円と置いた(開示は無く、推定)。営業利益は全社17.35億円を、地域別の利益率(日本7%、中国14%、アジア11%)と品種の性格から配分した推定(8.9億円)。10年後の価格=(1−超硬の原料費の割合10%)×物価1.34倍+10%×超硬の原料価格の倍率。数量は、国内の縮小と海外の増加が相殺して中立でほぼ横ばい。

金属用チップソー

鉄・ステンレスなどを切る丸鋸。使い捨ての「TMT」が主力で、薄刃・コーティング・脱プラ梱包などの環境配慮型を拡販する。

数量出荷枚数(万枚、推定)価格1枚あたりの売上単価(円、名目。原料費の転嫁を含む)売上営業利益
今 2026/03 270 1,500 41 6
10 年後 中立 280 2,334 65 8

取り方:売上135億円の3割(40.5億円)と推定した。枚数を年270万枚、1枚1.5千円と置いた(開示は無く、推定)。営業利益は配分で5.8億円。米国・欧州の販売会社がこの品種を多く扱う。価格は住宅資材用と同じ式で、数量は中立で10年1.04倍。

製材木工用ほか

製材所・木工場の大型丸鋸と、その他の工具・機械器具。国内の木材需要に連動し、緩やかに縮む。

数量出荷枚数(万枚、推定)価格1枚あたりの売上単価(円、名目)売上営業利益
今 2026/03 150 1,800 27 3
10 年後 中立 135 2,801 38 3

取り方:売上135億円の2割(27億円)と推定した。枚数を年150万枚、1枚1.8千円と置いた(開示は無く、推定)。営業利益は配分で2.65億円(全社の合計が17.35億円になるよう調整)。国内の木材需要は人口の減少で縮むため、数量は中立で10年0.9倍。

リスクと懸念

主要顧客への依存

マキタ向けは売上の21.9%(29億円)で、前期の20.3%から上がった。調達の分散や内製化が進めば、数量と稼働率が同時に落ちる。

国内の住宅着工の縮小

住宅資材用は主力で、国内の新設住宅着工に連動する。人口の減少で長期に細り、国内の営業利益は2025年3月期に増収でも1.2%減った。

海外の稼働と関税・中国の低価格品

利益の増加は、中国・アジアの稼働率の上昇が支えた。米国の関税、中国の過剰供給、為替が逆に働けば、固定費が重くなる。

超硬の原料高

超硬の原料のタングステンは、中国の輸出管理で価格が大きく上がったと報じられる。転嫁が遅れれば利益が削られる。天龍製鋸の開示では影響の大きさを確認できていない。

資産の使い道と売却損

現預金71億円と投資有価証券124億円は、事業に要らない分が大きい。使い道がなければ、ROEは上がらない。2026年8月の固定資産の譲渡は損失になり、帳簿の価値が売る時に目減りすることを示した。

本社社屋の建替え

2026年11月から2028年5月まで、自己資金で建て替える。投資額は未定で、大きくなれば現金を取り崩す。

今後の分かれ目

マキタ向けの売上比率が25%を超えたら、または下がり始めたら
依存の深まり、または調達の見直しとして、悲観の確率を上げる。
上場株128銘柄の売却を進め、売却益を配当や自社株買いに回したら
余った現金の戻り方を1.0に引き上げ、中立の値を上げる。
海外の営業利益率が国内を上回る状態が続いたら
海外の稼働が構造的に効いているとして、やや楽観の確率を厚くする。
2027年3月期の営業利益が18億円を下回ったら
中期計画の再修正を意味するため、やや悲観の確率を上げる。
本社社屋の建替え費用が大きく、現預金が60億円を下回ったら
余った現金の額を下げ、中立の時価総額を引き下げる。

見ておくもの

  • 営業利益率と、地域別(日本・中国・アジア・米国)の利益
  • マキタ向けの売上比率
  • 現預金と投資有価証券の推移、持ち合い株の売却
  • 配当性向、自社株買いの規模
  • 国内の新設住宅着工と海外の稼働率
  • 新しい中期経営計画(2027年度以降)の数値目標

倍率と資本コストの決め方

倍率は、10年後のROEと資本コスト7.75%から、利益ベースで置いた。余った現金・有価証券を除いた事業のROEは中立で5.8%と資本コストを下回るため、PERの上限は1÷k=12.1倍で、その8割に置いた。今の株価や自己資本に対する倍率には寄せていない。余った現金・有価証券は、現預金71億円から事業の必要分約25億円を引いた約46億円と、投資有価証券124億円の含み益への税などを引いた約105億円を足した150億円。10年後は蓄えが積み上がるとして中立で175億円とした。戻り方は0.5。営業利益率は過去の山(19%台)以下で、中立は直近2年の13%に近い水準から、転嫁分の低い利益率を混ぜて11%台。減価償却は取得時の値段のまま年9億円前後(EBITDAから逆算)で置き、更新投資は物価で高くなるため、会計の利益ほど現金は残らない。リースは借入と賃借が小さく、新リース会計基準の影響は小さい。 2026-10-22 の見直し(溜まる現金を事業の ROE から外す・k の目安を対称に・楽観〜中立は上限そのものに置く・ROE が k 以下は配り方から出す式)で、倍率を機械で置き直した(第 1 段より前 → 今:楽観 PER 10.9→13.03 倍・やや楽観 PER 10.4→12.9 倍・中立 PER 9.7→12.9 倍)。

資本コスト 7.8% = 無リスク金利 3% + β — × 5%。基本7.5%にqualityを足して決めた。事業が傾いているわけではないので上乗せ(extra)は置かない。 2026-10-22 に循環と借金を過去の数字で付け直し、k は 8.25% → 7.75%。

同じ業種(金属製品)の AI 分析

割安 東洋シヤッター5936 国内3番手のシャッター会社。点検の稼ぎが育ち、利益の割に値段は安い。割安と見る 本質価値との差 +81.0% · 10 年 割安(年 +13.1%) 割安 三洋工業5958 天井・床の下地材で知られる堅実な建材メーカー。時価総額の半分が現金で、事業の稼ぎを考えれば今の値段はかなり安い 本質価値との差 +65.6% · 10 年 割安(年 +11.5%) 割安 三和ホールディングス5929 国内寡占・世界シェア首位の開口部メーカー、改修需要と海外M&Aの果実を乗せれば割安と出る 本質価値との差 +63.7% · 10 年 割安(年 +11.5%) 割安 ジーテクト5970 車体骨格プレス部品の中堅。中立の姿でも今の値段は割安寄りだが、ホンダ依存と重い設備投資が割り引きの理由だと筆者は見る 本質価値との差 +62.0% · 10 年 割安(年 +11.9%) 割安 文化シヤッター5930 国内2位のシャッター専業。利益率の低い建材部門が重しで、確率で重みをつけるとやや割安 本質価値との差 +60.9% · 10 年 割安(年 +10.9%) 割安 エイチワン5989 ホンダ向け 86% のフレーム専業。3 年連続赤字から立ち直ったが、顧客の偏りと重い投資を考えると、割安度は見かけほど大きくないと筆者は見る 本質価値との差 +60.7% · 10 年 割安(年 +13.6%) 割安 フジマック5965 病院・給食・外食の厨房を一括で請け負う堅実な中堅。土地売却で現金が積み上がり、10年で見ればやや割安と筆者は考える 本質価値との差 +57.9% · 10 年 割安(年 +11.6%) 割安 日創グループ3440 パネルとデータセンター向け筐体は伸びるが、寄せ集めの事業で ROE が資本コストに届かない 本質価値との差 +56.6% · 10 年 割安(年 +12.0%) 割安 エムケー精工5906 門型洗車機と調理家電の長野の会社。直近の利益は山で、中立でも自己資本の厚みが評価に残る 本質価値との差 +53.3% · 10 年 割安(年 +11.3%) 割安 サンコーテクノ3435 あと施工アンカーの国内首位。利益の安定と財務の堅さに比べ、今の値段は低い 本質価値との差 +52.0% · 10 年 割安(年 +10.4%) 割安 MIEコーポレーション3442 工場の配管をつなぐステンレスの継手の専業。値上げで利益は倍増したが、還元が細く借金もある。今の値段はほぼ適正で、わずかに安い程度 本質価値との差 +49.9% · 10 年 割安(年 +11.7%) 割安 昭和鉄工5953 九州の熱の老舗が値付けを覚え、3 年で利益率は 9% に。持ち合い株を除いても今の値段は稼ぎに比べて安い 本質価値との差 +49.2% · 10 年 割安(年 +12.0%) 割安 不二サッシ5940 ビル用サッシの老舗。利益は薄いが、値段は稼ぐ力に対して安く、借入の重さを織り込んでもやや割安 本質価値との差 +45.9% · 10 年 割安(年 +11.6%) 割安 リンナイ株式会社5947 実質無借金で稼ぐ力は安定している。米国の電化と海外の伸びを織り込んでも、今の時価総額には安全域がある 本質価値との差 +42.4% · 10 年 割安(年 +9.3%) 割安 株式会社RS Technologies3445 再生ウェーハで世界一という稼ぐ力は本物だが、中国の新品ウェーハと重い投資を差し引くと、今の値段に余裕は乏しい 本質価値との差 +37.6% · 10 年 割安(年 +10.6%) 割安 株式会社マルゼン5982 稼ぎは堅く、現金も厚い。ただ利益率は過去最高で、今の値段に安全域は見えない 本質価値との差 +36.4% · 10 年 割安(年 +9.2%) 割安 宮地エンジニアリンググループ3431 老朽橋の補修は長く続くが、足元は発注減で利益が半減。谷の深さと現金の厚さを踏まえると、今の値段はやや割安 本質価値との差 +34.4% · 10 年 割安(年 +9.8%) やや割安 日東精工5957 小さなねじとねじ締め機の堅実な会社。伸びの前提がすでに値段に入り、ほぼ適正と見る 本質価値との差 +29.5% · 10 年 やや割安(年 +9.2%) やや割安 ネポン7985 ハウス暖房機の老舗だが、利益率は1%前後に沈み借金も重い。立ち直れば安いが、その確度は低い 本質価値との差 +27.9% · 10 年 やや割安(年 +10.3%) やや割安 中西製作所5941 学校給食に強い厨房機器メーカー。実績は良いが大型投資で借入が増える局面で、本質価値は今の値段とほぼ同じ 本質価値との差 +27.3% · 10 年 やや割安(年 +9.1%) やや割安 川田テクノロジーズ3443 橋の補修需要は追い風だが、利益は山の高さにある。値段は価値を1割ほど下回るにとどまり、割安とは言い切れない 本質価値との差 +25.1% · 10 年 やや割安(年 +8.9%) やや割安 横河ブリッジホールディングス5911 橋の老朽化は追い風だが新設が細る。高い買い物の消化と資本効率が価値を分ける 本質価値との差 +24.0% · 10 年 やや割安(年 +8.4%) やや割安 トーソー5956 カーテンレール最大手で窓まわり 3 社の一角。値上げで利益は戻ったが、資本の効率は低く、今の値段はほぼ妥当 本質価値との差 +21.3% · 10 年 やや割安(年 +8.7%) やや割安 三協立山5932 サッシ大手3位。借金が重く、利益の戻りに値段が左右される。今の値段は、戻りを織り込んだほぼ妥当な水準 本質価値との差 +19.4% · 10 年 やや割安(年 +9.5%) やや割安 東プレ5975 プレス部品と冷凍車の二本柱。日産依存と薄い利益率を考えると、本質価値は今の値段をやや下回ると筆者は見る 本質価値との差 +18.7% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 山王3441 AI 配線の追い風で稼ぎは跳ねたが、コネクタ大手の下請けという立場は変わらず、今の値段はほぼ見合う 本質価値との差 +18.5% · 10 年 やや割安(年 +9.9%) やや割安 岡部5959 国内の建設需要が細る中、米国の伸びが穴を埋める。だが資本効率が資本コストに届かず、値段はほぼ妥当 本質価値との差 +17.3% · 10 年 やや割安(年 +7.6%) やや割安 ケー・エフ・シー3420 あと施工アンカーとトンネル資材の老舗。利益率は昔の半分まで落ちた。純現金と補修需要が支え、今の値段とほぼ釣り合う 本質価値との差 +13.6% · 10 年 やや割安(年 +7.8%) やや割安 カネソウ5979 溝ぶたと建築金物の三重の老舗。預金が時価総額を超えるが創業家の下で眠り、今年の株価の倍増で10年ではやや割高 本質価値との差 +12.6% · 10 年 やや割安(年 +8.0%) やや割安 アルインコ5933 足場の新製品で稼ぐ堅実な会社。ただ、赤字の2事業が足を引き、利益の回復を見込んでも本質価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 +12.3% · 10 年 やや割安(年 +8.1%) やや割安 トーカロ3433 半導体装置の消耗部品に皮膜を付ける隠れた寡占企業。稼ぐ力は本物だが、今の値段はやや割高 本質価値との差 +11.4% · 10 年 やや割安(年 +7.9%) やや割安 株式会社J-MAX3422 ホンダ系プレス部品。売上の半分が中国と日本のホンダ向けで、借金が重い。中国の電池・新興メーカー向けが伸びても、ホンダの縮みと金利で、今の値段は妥当かやや高い 本質価値との差 +10.3% · 10 年 やや割安(年 +9.3%) やや割安 アトムリビンテック3426 扉と収納の金物を企画するファブレスの老舗。金融資産は時価総額を上回るが、本業の稼ぎは細く、戻り方も弱い。今の値段はほぼ妥当 本質価値との差 +10.2% · 10 年 やや割安(年 +7.4%) 適正 東京製綱5981 国内ワイヤロープの老舗は今期が過去最高益だが、資本効率は低く、今の値段にやや先走り感がある 本質価値との差 +7.6% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 特殊電極3437 製鉄所の摩耗を溶接で直す職人集団で、技術は本物だが顧客の縮小が重く、今の値段はやや高い 本質価値との差 +7.6% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 兼房5984 丸鋸と木工刃物の専業。資産は厚いが稼ぐ力は資本コストに届かず、値段は資産と稼ぎの間にある 本質価値との差 +7.4% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 アルファ3434 薄利の自動車部品と、縮む国内の住宅錠。自己資本の厚さが救いだが、稼ぎは資本コストに届かない 本質価値との差 +6.1% · 10 年 適正(年 +8.0%) 適正 株式会社ファインシンター5994 自動車の駆動系に入る焼結部品の会社。電動化で縮む本業と重い借金のなか、利益は薄く、10 年の価値は今の時価総額に届かない 本質価値との差 +5.4% · 10 年 適正(年 +8.8%) 適正 協立エアテック5997 ビルの防火ダンパーと住宅の全館空調の部品。堅実だが稼ぎは資本コストに届かず、現金も戻らない 本質価値との差 +4.9% · 10 年 適正(年 +7.1%) 適正 駒井ハルテック5915 資産は厚いが稼ぐ力が薄い。橋と鉄骨は物価並みで、風車タワーの当たり外れが価値を分ける 本質価値との差 +3.9% · 10 年 適正(年 +8.2%) 適正 ダイニチ工業5951 石油ファンヒーターと加湿器の国内首位。事業は堅いが時価総額と同規模の現金・有価証券が眠り、10年の価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 +3.8% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 那須電機鉄工5922 送電鉄塔の需要は堅いが、今の利益は山。ためた資金の使い方が評価を決める 本質価値との差 +3.6% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 KTC5966 整備工具の国産ブランドnepros を持つが、利益率は9%どまり。立て直しの計画を割り引くと、値段はやや高い 本質価値との差 +0.4% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 サンコール5985 稼ぎ頭は光通信コネクタに移ったが、高い利益率の持続を織り込みすぎ。10年の価値は今の時価総額を下回ると筆者は見る 本質価値との差 −2.4% · 10 年 適正(年 +7.8%) 適正 株式会社長府製作所5946 利益は小さく、資産は大きい。会社がその資産を株主に返すかどうかで、値打ちが決まる 本質価値との差 −3.0% · 10 年 適正(年 +6.3%) 適正 中国工業5974 国内のLPガス容器の 3 本に 1 本を作るが、市場は細り、稼ぐ力は資本コストに届かない 本質価値との差 −3.9% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 立川ブラインド工業7989 窓まわり国内最大手。純現金は厚いが稼ぐ力が資本コストに届かず、10 年で見ると割高に寄る 本質価値との差 −4.5% · 10 年 適正(年 +4.8%) 適正 エスイー3423 インフラ補修の追い風はあるが、研究開発の費用が利益を食う。10年の稼ぎは今の値段を下回る 本質価値との差 −4.7% · 10 年 適正(年 +6.1%) 適正 ロブテックス5969 エビ印のプライヤとリベットの工具で知られる老舗。名前は残るが利益率は 3% に落ち、資本コストに届く道は細い 本質価値との差 −8.6% · 10 年 適正(年 +6.3%) やや割高 川岸工業5921 スカイツリーや国立競技場にも関わった鉄骨の名門。ただし利益は山を越え、帳簿の厚さほど稼ぐ力はないため、今の値段はやや高い 本質価値との差 −11.1% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 瀧上工業5918 橋と鉄骨の本業は薄利。価値の中心は持ち合い株だが、少数株主に届く道は細い 本質価値との差 −12.8% · 10 年 やや割高(年 +6.3%) やや割高 パイオラックス5988 自動車の小物部品と医療機器の会社。資本は厚いが稼ぐ力が追いつかず、今の値段は割高寄りと筆者は見る 本質価値との差 −14.0% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 ダイケン5900 引戸の金物や自転車置場を作る大阪の老舗。現金と投資株で時価総額に迫るが、本業の利益は薄く資本に見合わない。現金を割り引くと割高 本質価値との差 −16.1% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 三ツ知3439 自動車用の特注ファスナーの専業。シートの部品は電気自動車でも要るが、値下げ要請で薄利が続き、資本効率は資本コストに遠く届かない 本質価値との差 −17.4% · 10 年 やや割高(年 +5.9%) やや割高 トーアミ5973 溶接金網の老舗が型枠工事の買収で事業を広げる。帳簿は時価総額の3倍あるが、稼ぎは資本コストの3分の1にとどまり割高 本質価値との差 −20.7% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 モリテック スチール5986 エンジン部品向けの特殊帯鋼を売る商社。電動化で主力の需要が細り、稼ぐ力は資本に見合わず割高 本質価値との差 −22.8% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 株式会社SUMCO3436 AI向け300mm先端ウエハーへの転換は本物だが、成熟品の重荷と資本の重さを踏まえると今の値段はすでに回復の先を映す 本質価値との差 −23.6% · 10 年 やや割高(年 +4.4%) やや割高 大谷工業5939 電柱と通信線の金物を作る富山の老舗。配電網の更新で底堅いが、利益をため込む同族経営で資本の稼ぎが薄く割高 本質価値との差 −23.6% · 10 年 やや割高(年 +4.6%) やや割高 コロナ5909 事業の稼ぐ力は細く、厚い金融資産も少数株主には動かせない。割高と見る 本質価値との差 −23.8% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 東洋製罐グループホールディングス株式会社5901 縮減と増配で株主還元は厚くなるが、ROEは資本コストに届かず本質価値は今の株価より低い 本質価値との差 −24.3% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) やや割高 稲葉製作所3421 国内首位の物置と自己資本の4割近い現金を持つが、利益率は薄く資本効率は低い。現金を価値に足してもなお今の値段は割高 本質価値との差 −24.7% · 10 年 やや割高(年 +3.9%) やや割高 株式会社ノーリツ5943 給湯器で国内2位の寡占だが、稼ぐ力はリンナイの6分の1。利益が戻っても、今の値段は先取りが過ぎる 本質価値との差 −25.9% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) やや割高 ネツレン5976 高周波熱処理と高強度鋼線の老舗。国内シェアは高いが儲けが薄く、稼ぐ力に比べて今の値段は割高 本質価値との差 −27.7% · 10 年 やや割高(年 +2.7%) やや割高 共和工業所5971 建設機械用ボルトの国内トップ。現金は厚いが戻らず、利益は薄い。値段には余裕がなく割高と見る 本質価値との差 −28.4% · 10 年 やや割高(年 +3.8%) やや割高 日本発條5991 懸架ばねとHDDサスペンションの二本柱、AI需要は本物だが北米再建待ちで今の株価は割高寄りと筆者はみる 本質価値との差 −28.5% · 10 年 やや割高(年 +3.9%) やや割高 アドバネクス5998 医療と航空機のばねで稼ぎ頭を育てつつあるが、自動車と海外工場の重荷が残る。今の値段は先を行く 本質価値との差 −29.8% · 10 年 やや割高(年 +4.4%) 割高 アルメタックス5928 積水ハウスに売上の半分を頼るサッシの系列メーカー。本業はほぼ稼がず、現金と持ち合い株は厚いが株主には届きにくい 本質価値との差 −30.7% · 10 年 割高(年 +3.9%) 割高 株式会社LIXIL5938 稼ぐ力は戻りつつあるが、借金と金利が利益を食う。今の値段は回復をかなり先取りしている 本質価値との差 −36.1% · 10 年 割高(年 +1.6%) 割高 イワブチ5983 電柱まわりの金具を作る小さな高自己資本の会社。直近の高い利益率は続きにくく、10年で見れば今の値段は割高と筆者は考える 本質価値との差 −36.4% · 10 年 割高(年 +2.4%) 割高 ホッカンホールディングス5902 缶・PET容器と飲料の受託充填の会社。借金が重く、稼ぐ力が資本コストに届かないため、今の値段は先取りしすぎている 本質価値との差 −37.1% · 10 年 割高(年 +2.8%) 割高 日本フイルコン5942 製紙用の網を作る老舗。国内の縮小が続くなか、賃貸が利益を支えるが、10年の価値は今の時価総額を4割ほど下回る 本質価値との差 −39.7% · 10 年 割高(年 +1.9%) 割高 テクノフレックス3449 半導体向けの真空配管と継手で利益が急伸。ただし今の利益は工事の山にあり、10 年で見ると割高と筆者は見る 本質価値との差 −41.6% · 10 年 割高(年 +0.9%) 割高 高田機工5923 老朽橋の更新という追い風はあるが、工場が埋まらず稼ぐ力は細い。配当の下限が支えでも、今の値段は高い 本質価値との差 −42.6% · 10 年 割高(年 +1.2%) 割高 アマテイ5952 国産の釘と自動車向けの特殊ねじを作る小さな老舗。利益は安定してきたが、資本コストに届かない稼ぎと借入の重さで、今の値段は割高と見る 本質価値との差 −43.5% · 10 年 割高(年 +1.6%) 割高 スーパーツール5990 吊クランプと作業工具の老舗。土地は厚いが事業の稼ぎは資本コストに遠く、新工場の成果待ちで割高 本質価値との差 −53.2% · 10 年 割高(年 −1.4%) 割高 オーネックス5987 金属を焼いて硬くする請負の会社が、突然AIデータセンターへ。本業は細く、株主の取り分も揺らぐ。今の値段は高い 本質価値との差 −53.6% · 10 年 割高(年 +0.1%) 割高 中央発條5992 トヨタ系のばね専業。薄利と繰り返す工場事故が重く、今の値段は計画の達成を先取りしていると筆者は見る 本質価値との差 −58.6% · 10 年 割高(年 −2.2%) 割高 日本製罐5905 18リットル缶と美術缶の専業。市場は縮み、2期続けて営業赤字。賃貸の利益が支えだが、今の値段は割高と見る 本質価値との差 −59.1% · 10 年 割高(年 −1.0%) 割高 ワイズホールディングス5955 自動車・家電向けのねじとばねが主力。純現金は厚いが稼ぎが薄く、10年の中立でも今の値段に届かない 本質価値との差 −65.1% · 10 年 割高(年 −3.5%) 割高 ジェイテックコーポレーション3446 X線ミラーで世界の放射光施設に納める希少な技術企業。ただし利益は山谷が激しく、いまの値段は先を織り込みすぎ 本質価値との差 −70.8% · 10 年 割高(年 −4.6%) 割高 日本パワーファスニング5950 建築用のねじとアンカーの専業。積水ハウスに売上の4分の1を頼り、利益はほぼ出ない。今の値段は割高と見る 本質価値との差 −81.3% · 10 年 割高(年 −8.4%) 割高 テクニスコ2962 放熱部品の小型メーカー。2 期の大赤字から黒字目前だが、借金が重く、AI 期待が先行。利益で測った本質価値は今の時価総額の 1 割に満たず割高 本質価値との差 −90.5% · 10 年 割高(年 −13.5%)

ほかの業種も見る(AI 銘柄分析の一覧)→

読んだ資料

  1. 天龍製鋸 2025年3月期 決算説明会資料(2025年6月10日)
  2. 天龍製鋸 中期経営計画(2024-2026年度)の数値目標と修正
  3. 天竜製鋸、上期を下方修正(株探、2026年8月6日)

分析日 2026-10-19