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ダイニチ工業 5951

石油ファンヒーターと加湿器の国内首位。事業は堅いが時価総額と同規模の現金・有価証券が眠り、10年の価値は今の値段をやや下回る

適正
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)1,131 円183 億円10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)1,090 円177 億円差 +3.8%
10 年後から見ると 適正 価値 1,131 円183 億円 · 差 +3.8% · 期待の年率 +7.5%
期待の年率リターン(10 年)+7.5%資本コスト比 −0.5 pt
推定の資本コスト8.0%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3%・10 年国債 3%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 8.0% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

ダイニチ工業は、石油ファンヒーターと加湿器を作る新潟の専業メーカーだ。石油ファンヒーターでは長く国内販売台数の首位にいる。冬の暖房と乾燥対策に特化し、売上の9割以上をこの2つで稼ぐ。

筆者の結論は、今の時価総額178億円は、10年の筋書きを確率で重ねた価値より少し高いというものだ。事業は悪くない。問題は資本の置き方で、現金と有価証券だけで約200億円(筆者の推定)あり、時価総額を上回る。この現金は利息しか生まず、株主に戻る保証がない。

足元の営業利益は18億円で、前期から3割増えた。価格転嫁と高単価の加湿器が効いたが、今期は会社自身が13億円に戻ると見る。暖房の需要は暖冬に左右され、石油ファンヒーターの国内市場は縮んでいる。

筆者は、台数が減っても単価が物価並みに上がり、営業利益率が7%台に戻る姿を中立とみる。事業のROEは資本コスト8%に届かない。自己資本の6割近くが現金で眠る限り、割安とは言い切れない。割安に転ぶ鍵は、現金の還元だ。5%超を持つ米国の運用会社の存在が、その圧力になりうる。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点で、この会社を一言で言えば、堅実で財務が強いが、強さが株主に届かない会社だ。

事業は10年後も続く。石油暖房は縮むが、首位の専業は最後まで残る。加湿器は買い替えとフィルターの需要がある。営業利益18億円を、約100億円ほどの事業用の資産で稼ぐので、事業そのもののROEは1割を超える。これは良い事業の水準だ。

問題は、稼いだお金の置き場所だ。現金と有価証券が約200億円あり、利息は年1〜2%しか生まない。時価総額178億円より多い。株主の目で見れば、この現金は、会社が使うか、株主に返すか、どちらかにするべきお金だ。

筆者は、経営陣が現金を残す理由を理解している。冬に売上が集中する商売で、在庫と運転資金は厚い。災害時の備えも要る。それでも150億円は多すぎる。5%超を持つ米国の運用会社が加わったのは、この問題への圧力として歓迎できる。

安全域は、現金そのものにある。悲観でも、現金の半分と政策保有株、土地で、今の値段の6割程度は支えられる。ただし、少数株主がその現金を取り出す力は弱い。割安と言い切るには、還元の証拠が要る。

何で稼ぐ会社か

稼ぎの源は、暖房機器と環境機器の2つだ。暖房機器は売上の67%を占め、石油ファンヒーター、石油ストーブ、電気とガスの暖房を含む。環境機器は25%で、加湿器、空気清浄機、家庭用燃料電池ユニットがある。残りの8%は、コーヒー機器、生ごみ乾燥機、加湿器のフィルターなどだ。

売り先は家電量販店が中心で、角田無線電機、ケーズホールディングス、ヤマダホールディングスの3社で売上の36%を占める。売上の56%が10〜12月に集中し、1〜3月の第4四半期は営業赤字になる。真夏から冬に備えて生産を積み上げる商売なので、在庫が重い。

特色は、すべて新潟の自社工場で作ることだ。石油暖房の生産拠点は1か所しかない。品質の安定と無駄の少ない生産は評価されている一方、拠点が1つという集中は、災害や部品の途絶に弱い。

加湿器は、温風気化式と気化式を切り替えるハイブリッド式で差別化し、2003年から作り始めて累計400万台を超えた。使うほどフィルターの交換が要るので、売った後も収益が続く。その他の売上が前期比25%増えたのも、コーヒー機器とフィルターの伸びによる。

台数と単価の内訳は開示されていない。筆者は暖房機器を約49万台、環境機器を約22万台と推定した。

優良さと弱いところ

筆者は、同社の堀、つまり他社がまねしにくい強みを、国内の石油暖房に限れば本物と見る。専業としてのブランドと、量販店での棚の確保、不具合の少なさで首位を保つ。石油ファンヒーターは、点火と燃焼の安全性が命で、新規参入が少ない。大手の総合家電メーカーは、石油暖房から手を引いてきた。

ただし、その市場そのものが縮んでいる。石油ファンヒーターの国内出荷は、2013年ごろの230万台前後から、2021年度に170万台まで減った。給油所は毎年約400か所のペースで減る。首位であることは、縮む市場で最後まで残る強みであって、成長の源ではない。

値決めは効いている。2026/03期は原材料の上昇を価格に転嫁し、営業利益が31%増えた。ただ、売り先の上位3社が売上の36%を占めるため、交渉力は限られる。

資本効率は低い。過去10年のROEの中央値は3.7%で、2020/03期は0.5%だった。営業利益率は2020/03期の1.0%から、2026/03期の9.0%まで大きく動く。暖冬の年は利益が消える。

経営は、保守的で堅実という印象だ。借金はほぼなく、投資有価証券は純資産の9%に抑える。一方、現金の使い方は消極的で、自社株は発行済みの15%を持つが、近年の還元は利益の3割にとどまる。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

国内の暖房市場は、石油、ガス、電気、エアコンが競い合う。石油ファンヒーターは、普及率が高く、買い替えが需要の中心だ。日本ガス石油機器工業会の統計では、2021年度の出荷は石油ファンヒーターが170万台、石油ストーブが95万台だった。

縮む理由は3つある。住宅の高気密化と暖冬で、暖房の使用時間が減る。集合住宅や都市部では、エアコンや電気暖房に切り替わる。灯油の給油所が減り、配達の手間が増える。2025年3月末の給油所は27,009か所で、前年から405か所減った。

一方、加湿器は異なる。乾燥した室内の健康意識と、ウイルス対策の習慣が定着し、買い替えとフィルターの需要が続く。同社は2016年時点で3年連続の首位と公表している。ただし、低価格の加湿器との価格競争が強い。

新しい技術は、家庭用の燃料電池ユニットだ。次世代機を2028年春ごろ発売する計画で、住宅の電化・省エネの流れに乗る。ただし、販売先の住宅設備メーカーの方針に左右される。

景気より天候が効く業種だ。暖冬の年は台数が落ち、固定費の重い工場は利益が急に減る。2009/03期や2020/03期のような谷では、営業利益率が1〜5%に下がった。

資本政策と M&A

資本政策は消極的だ。配当は年4.5億円で、利益の約3割にとどまる。2026/03期は配当を増やしたが、増配幅は小さい。自己株式は発行済みの15.1%に当たる287万株を持つが、近年の取得は目立たない。

現金と有価証券は大きい。現金同等物は73億円だが、投資キャッシュフローは2026/03期だけで44億円の流出で、有価証券と投資有価証券の取得に使った。流動資産と固定資産の内訳から、筆者は現金と有価証券の合計を約200億円と推定する。事業に要る運転資金を除く約150億円が、余った現金だ。

政策保有株は112銘柄で27億円、純資産の9%。第四北越フィナンシャルグループ12億円、YUASA 9億円などで、保有の適否を委員会で検証している。

株主構成は動きがある。創業家に近いとみられる法人と個人が上位に並ぶ一方、米国のRangeley Capitalが2025年10月に5%を超え、2026年8月に5.79%へ増やした。保有目的は投資のほか、経営陣への助言と重要な提案を含む。10年以内のTOBや買収の確率を、筆者の参照するモデルは22%と置く。

減価償却費は年6.6億円で、設備投資は7億円台。新しい設備の分だけ物価で増えるが、今ある設備の償却は取得時の値段のままだ。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

ダイニチは、石油暖房と加湿器の2つで国内首位を持つ数少ない専業だ。石油暖房は縮むが、大手が撤退する中で、残った首位の台数は踏みとどまる。2026/03期は、原材料の上昇を価格に転嫁し、高単価の加湿器が伸びて、営業利益が31%増の18億円、営業利益率は9.0%まで上がった。

加湿器の累計は400万台を超え、フィルターの交換需要が売った後も続く。コーヒー機器や生ごみ乾燥機、2028年に発売予定の次世代燃料電池ユニットは、売上の8%から先に伸びる。

さらに、時価総額178億円は、現金と有価証券の約200億円より小さい。事業を無料でもらえるのと同じで、PBRは0.6倍だ。5%超を持つ米国のRangeley Capitalが2026年8月に保有を5.79%に増やしており、株主還元の拡大や非公開化の動きが出れば、一気に価値が顕在化する。自己株式は15%を持ち、消却や追加の取得の余地もある。

事業の足腰も弱くない。借金がなく、研究開発に売上の3.5%を使い続け、466人の従業員の勤続は平均20年を超える。人の入れ替わりが少ないことは、品質の安定と生産効率に直結する。石油暖房で撤退する会社が増えるほど、残った首位に需要が集まり、単価の維持もしやすくなる。10年後に営業利益率が9%台で定着すれば、現金を除いた事業だけでも今の時価総額に近い価値がある。

慎重な見方

暖房は、構造的な縮小が止まらない。石油ファンヒーターの出荷は170万台まで減り、給油所は毎年400か所減る。暖冬が重なれば、売上の6割以上が落ちる。2027/03期の会社予想は、営業利益が13億円と、前期から3割減る。第1四半期は営業赤字3.9億円で、通期予想を据え置いている。

加湿器は、量販店のプライベート商品や低価格機との競争に直面する。上位3社の量販店が売上の36%を占め、交渉力は強くない。1か所の工場は、災害や部品の途絶に弱い。

資本の面で、現金と有価証券はあっても、使われない。近年の還元は利益の3割で、増配は小幅だ。自社株15%は、買い付けの資金が10年以上積み上がった結果にすぎない。大株主には、創業家に近いとみられる法人と個人がおり、5%超の運用会社が加わっても、現金が株主に返る保証はない。

事業の稼ぐ力を資本コスト8%で割ると、現金を除けば時価総額は事業価値にほぼ等しい。割安に見えるのは、動かない現金のせいだ。

どちらに重みを置いたか

強い方は慎重な見方だった。事業の質は国内の暖房と加湿器で本物だが、価値を決めるのは、事業の稼ぐ力と、現金が株主に戻るかどうかだ。暖房は縮み、天候に左右され、現金の戻りは近年3割にとどまる。そこで戻り方を0.5とし、中立の営業利益率は過去5期の中央値に近い7.4%、楽観でも9.8%とした。確率は中立を最も厚い36%にし、やや悲観と悲観の合計を34%、楽観側の合計を30%とした。5%超の運用会社の存在は、楽観側をわずかに厚くする材料として9%と21%に反映した。

10 年後の 5 つの筋書き(2036/03 期)

確率で加重した株価時価総額 1,841 円299 億円(+ 配当配当と自社株買いの合計 409 円66 億円)。 今の値に割り戻すと 1,131 円183 億円、今との差 +3.8%、 期待の年率 +7.5%(資本コスト 8.0%)→ 適正

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 9% 2,981 円483 億円 708 円115 億円 +238.5% +13.0% 332 円54 億円
やや楽観 21% 2,425 円393 億円 551 円89 億円 +173.0% +10.6% 625 円101 億円
中立 36% 1,940 円315 億円 413 円67 億円 +115.8% +8.0% 847 円137 億円
やや悲観 23% 1,283 円208 億円 279 円45 億円 +43.4% +3.7% 359 円58 億円
悲観 11% 640 円104 億円 146 円24 億円 −27.9% −3.2% 86 円14 億円
加重平均100% 1,841 円299 億円409 円66 億円 +106.4% +7.5% 2,250 円365 億円

今の株価時価総額 1,090 円177 億円(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 8.0% を下回るほど割高。

楽観 9% 楽観:加湿器と新分野が育ち、石油暖房の縮みを補って営業利益率が10%近くに乗る 利益 25 億円 · PER 15.0 倍 · 株価時価総額 2,981 円483 億円

国内の暖房は電気やヒートポンプに押されて台数が減るが、石油ファンヒーターの専業として残った数少ない大手になり、高付加価値機の比率を上げて単価を物価以上に上げる。加湿器はハイブリッド式の強みと、フィルターの交換需要で台数が1.25倍に伸びる。次世代の燃料電池ユニットが2028年ごろ発売され、コーヒー機器や生ごみ乾燥機などの新分野が小さな柱に育つ。

売上は300億円に迫り、営業利益率は9.8%に乗る。会社の目標である経常利益率10%も、金融収益を含めて達成する。株主還元が厚く、5%超を持つ運用会社が加わった株主構成も背景に、配当性向は5割台まで上がる。もっとも、事業の稼ぐ力が上がるわけではなく、鍵は新分野が当たるかどうかだ。

  • 暖房機器(石油ファンヒーター・ストーブなど):数量 45.1(推定出荷台数(万台))× 価格 3.83(平均単価(万円/台。10年で1.34倍が基本))→ 売上 173 億円・営業利益 12 億円。台数は8%減にとどめ、高付加価値機で単価が物価を上回る。営業利益率7%
  • 環境機器(加湿器・空気清浄機・燃料電池ユニット):数量 27.5(推定出荷台数(万台))× 価格 3.22(平均単価(万円/台。10年で1.34倍が基本))→ 売上 89 億円・営業利益 14 億円。加湿器のシェアが上がり台数1.25倍、フィルターも伸びる。営業利益率16%
  • その他(コーヒー機器・生ごみ乾燥機・部品):数量 72.0(推定出荷点数(万点))× 価格 0.57(平均単価(万円/点。10年で1.34倍が基本))→ 売上 41 億円・営業利益 3 億円。燃料電池ユニット・コーヒー機器・生ごみ乾燥機が育つ。営業利益率8%

倍率:事業の純利益 22 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 12.0% が k 8.00% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 10.0%、10 年より先の名目の伸び g 4.0% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 15.0 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 15.0 倍 + 余った現金(戻り方込み)157 億円。全体の PER 15 倍、時価総額 483 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:加湿器のシェア拡大と燃料電池の事業化が同時に当たる筋書きで、営業利益率は2021/03期の8.8%と2026/03期の9.0%を少し上回る。過去12年の山を超えるため薄く9%とした。

やや楽観 21% やや楽観:加湿器が支え、営業利益率が過去の好況(9%)に近づく 利益 20 億円 · PER 13.7 倍 · 株価時価総額 2,425 円393 億円

石油暖房は台数が12%減るが、買い替え需要は底堅く、価格転嫁を続けて単価は物価並みより少し上を取る。加湿器は台数が1.12倍に増え、フィルターや交換部品の売上が安定した利益を生む。

売上は270億円台、営業利益は24億円で、営業利益率は8.7%と2021/03期の8.8%、2026/03期の9.0%に並ぶ。ただし、これらの年は暖冬でも利益が出た特別な年だ。会社が配当性向を5割まで引き上げ、自己株式の取得も加わるが、手元の現金の積み上がりは続き、自己資本は約390億円に膨らむ。事業の稼ぐ力は上がるが、資本の使い方が変わらない限り、価値は伸びにくい。

  • 暖房機器(石油ファンヒーター・ストーブなど):数量 43.1(推定出荷台数(万台))× 価格 3.75(平均単価(万円/台。10年で1.34倍が基本))→ 売上 162 億円・営業利益 10 億円。台数は12%減、高付加価値機の比率が上がる。営業利益率6%
  • 環境機器(加湿器・空気清浄機・燃料電池ユニット):数量 24.6(推定出荷台数(万台))× 価格 3.16(平均単価(万円/台。10年で1.34倍が基本))→ 売上 78 億円・営業利益 12 億円。加湿器が台数1.12倍。営業利益率15%
  • その他(コーヒー機器・生ごみ乾燥機・部品):数量 60.0(推定出荷点数(万点))× 価格 0.55(平均単価(万円/点。10年で1.34倍が基本))→ 売上 33 億円・営業利益 2 億円。新分野とフィルターが緩やかに伸びる。営業利益率7%

倍率:事業の純利益 18 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 9.7% が k 8.00% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 8.8%、10 年より先の名目の伸び g 4.0% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 13.7 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 13.7 倍 + 余った現金(戻り方込み)153 億円。全体の PER 13.68 倍、時価総額 393 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:2026/03期は価格転嫁と高単価の加湿器で営業利益率が9.0%まで上がった実績がある。石油暖房が縮んでも加湿器が支える形で、実績の延長なので21%とした。

中立 36% 中立:石油暖房は縮むが加湿器が踏みとどまり、営業利益率は7%台 利益 16 億円 · PER 12.5 倍 · 株価時価総額 1,940 円315 億円

石油暖房の国内市場は、人口の減少と暖房方式の多様化で縮む。2021年度の出荷は170万台で、2013年ごろの230万台から2割以上減った。同社は首位として、台数が18%減る前提で置く。加湿器は台数が横ばいで、単価が物価並みに上がる。新分野は小さく伸びる。

売上は243億円、営業利益は18億円、営業利益率は7.4%になる。過去12年の山(9.0%)には届かない。会社は経常利益率10%を目標にするが、営業利益ではなく金融収益を含めた数字なので、足元ですでに達している。

一方で、筋書きの鍵は資本の使い方だ。毎年の利益のうち、約半分を還元しても、自己資本は約380億円に積み上がり、うち約200億円が現金と有価証券になる。事業そのもののROEは7%台で、資本コスト8%に届かない。

  • 暖房機器(石油ファンヒーター・ストーブなど):数量 40.2(推定出荷台数(万台))× 価格 3.67(平均単価(万円/台。10年で1.34倍が基本))→ 売上 147 億円・営業利益 7 億円。市場の縮みで台数は18%減、単価は物価並み。営業利益率5%
  • 環境機器(加湿器・空気清浄機・燃料電池ユニット):数量 22.0(推定出荷台数(万台))× 価格 3.09(平均単価(万円/台。10年で1.34倍が基本))→ 売上 68 億円・営業利益 9 億円。台数は横ばい、単価は物価並み。営業利益率13%
  • その他(コーヒー機器・生ごみ乾燥機・部品):数量 52.0(推定出荷点数(万点))× 価格 0.54(平均単価(万円/点。10年で1.34倍が基本))→ 売上 28 億円・営業利益 2 億円。フィルターと新分野で台数1.3倍。営業利益率6%

倍率:事業の純利益 13 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 7.4% が k 8.00% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 12.5 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 12.5 倍 + 余った現金(戻り方込み)148 億円。全体の PER 12.5 倍、時価総額 314 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:石油ファンヒーターの国内出荷は2013年ごろの230万台から2021年度の170万台まで縮み、10年で台数が2割減る前提。営業利益率は過去5期の中央値(6.8%)をやや上回る7.4%で、最も厚い36%とした。

やや悲観 23% やや悲観:暖冬と灯油離れが重なり、暖房の台数が3割減る 利益 11 億円 · PER 8.3 倍 · 株価時価総額 1,283 円208 億円

暖冬が続き、灯油離れも重なる。給油所は毎年約400か所のペースで減り、配達や給油がしにくい地域が広がる。石油ファンヒーターの台数は3割減り、値上げも物価に届かない。加湿器は家電量販店のプライベート商品や低価格機との競争が強まり、台数が8%減る。

売上は200億円台に落ち、営業利益は11億円、営業利益率は5.5%になる。工場の固定費は売上に比例して減らないため、台数の減少が利益を直撃する。2020/03期に営業利益率が1.0%まで落ちた記憶は新しい。

現金と有価証券は引き続き厚いが、事業の稼ぐ力は細る。配当性向は4割に抑えられ、手元の現金はほとんど使われないまま残る。

  • 暖房機器(石油ファンヒーター・ストーブなど):数量 34.3(推定出荷台数(万台))× 価格 3.56(平均単価(万円/台。10年で1.34倍が基本))→ 売上 122 億円・営業利益 4 億円。暖冬と灯油離れで台数は3割減、値上げは物価に届かない。営業利益率3.5%
  • 環境機器(加湿器・空気清浄機・燃料電池ユニット):数量 20.2(推定出荷台数(万台))× 価格 2.95(平均単価(万円/台。10年で1.34倍が基本))→ 売上 60 億円・営業利益 6 億円。低価格機に押され台数8%減、単価も物価に届かない。営業利益率10%
  • その他(コーヒー機器・生ごみ乾燥機・部品):数量 44.0(推定出荷点数(万点))× 価格 0.53(平均単価(万円/点。10年で1.34倍が基本))→ 売上 23 億円・営業利益 1 億円。新分野は小さく伸びる。営業利益率4%

倍率:事業の ROE 4.7% が k を大きく下回る。稼ぐ力(事業の純利益 ÷ k)から、上限 11.8 倍の 7 割の 8.3 倍に置いた。引き上げはしていない。

確率:暖冬が続くと暖房の台数が落ち、固定費が重い工場は利益が一気に減る(2020/03期は営業利益率1.0%)。灯油の給油所は毎年約400か所減っており、使い続けられる地域も細る。中立の裏返しとして23%とした。

悲観 11% 悲観:石油暖房が構造的に縮み、加湿器も低価格機に押されて利益が消える 利益 4 億円 · PBR 0.4 倍 · 株価時価総額 640 円104 億円

石油暖房の市場は、都市部では集合住宅の電化と給油所の減少で、地方では高齢化で縮み、台数が半分になる。新潟の1か所の工場は稼働率が下がり、固定費が利益を食い潰す。加湿器も低価格機に押され、台数は25%減る。燃料電池ユニットなどの新分野は育たない。

売上は140億円、営業利益は2〜3億円で、事業の稼ぐ力はほぼ消える。この状態の価値は、持っている現金と有価証券で支えられる。ただし、少数株主は経営陣に現金の使い道を決めさせられない。実際に株主に戻るのは半分程度とみる。

2008年のリーマン後の谷(2009/03期の営業利益率5.3%)よりずっと深い構造的な縮みで、10年のうちに経営が譲渡や再編を迫られる可能性が高い。

  • 暖房機器(石油ファンヒーター・ストーブなど):数量 24.5(推定出荷台数(万台))× 価格 3.28(平均単価(万円/台。10年で1.34倍が基本))→ 売上 80 億円・営業利益 0 億円。石油暖房の市場が縮み台数は半分、固定費が重く利益が消える。営業利益率0.5%
  • 環境機器(加湿器・空気清浄機・燃料電池ユニット):数量 16.5(推定出荷台数(万台))× 価格 2.65(平均単価(万円/台。10年で1.34倍が基本))→ 売上 44 億円・営業利益 2 億円。低価格機との競争で台数が25%減る。営業利益率4%
  • その他(コーヒー機器・生ごみ乾燥機・部品):数量 36.0(推定出荷点数(万点))× 価格 0.47(平均単価(万円/点。10年で1.34倍が基本))→ 売上 17 億円・営業利益 0 億円。新分野は育たず台数が1割減る。営業利益率2%

倍率:事業の稼ぐ力は純利益 2 億円強 ÷ k では 30 億円に満たない。そこで売れる資産の税後を床にした。PBR は床の約 105 億円を今の自己資本 296.5 億円で割った 0.35 倍。

確率:石油暖房の市場が半分近くに縮み、加湿器も低価格機の攻勢を受ける筋書き。ただし現金と有価証券が厚く、赤字が続いても倒れる形ではない。11%とした。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億円。

暖房機器(石油ファンヒーター・ストーブなど)

石油ファンヒーター、石油ストーブ、電気・ガスの暖房。売上の67%。

数量推定出荷台数(万台)価格平均単価(万円/台。10年で1.34倍が基本)売上営業利益
今 2026/03 49.0 2.74 134 8
10 年後 中立 40.2 3.67 147 7

取り方:有価証券報告書の製品群別売上(暖房機器134.0億円)を、卸の平均単価約2万7千円で割って約49万台と推定した(台数は開示がなく推定)。国内の石油ファンヒーター出荷が約170万台(2021年度)なので、ダイニチのシェアはおよそ3割強の計算になる。営業利益は開示がない(単一セグメント)ため、全社18.1億円を暖房7.8億円(5.8%)、環境9.0億円(17.8%)、その他1.3億円に配分した推定。

環境機器(加湿器・空気清浄機・燃料電池ユニット)

ハイブリッド式加湿器が主力。交換フィルター、空気清浄機、家庭用燃料電池ユニットを含む。売上の25%。

数量推定出荷台数(万台)価格平均単価(万円/台。10年で1.34倍が基本)売上営業利益
今 2026/03 22.0 2.30 51 9
10 年後 中立 22.0 3.09 68 9

取り方:環境機器の売上50.7億円を、加湿器を中心に平均約2.3万円(卸)と置き、約22万台と推定した(台数は開示がなく推定)。加湿器は高単価品とフィルターで利益率が高いとみて、営業利益率は17.8%と推定。

その他(コーヒー機器・生ごみ乾燥機・部品)

コーヒー機器、生ごみ乾燥機、加湿器フィルター以外の部品など。売上の8%、前期比25%増。

数量推定出荷点数(万点)価格平均単価(万円/点。10年で1.34倍が基本)売上営業利益
今 2026/03 40.0 0.40 16 1
10 年後 中立 52.0 0.54 28 2

取り方:その他の売上16.2億円を、部品とコーヒー機器の混合で平均約4千円と置き、約40万点と推定した(点数は開示がなく推定)。営業利益率は8%と推定。

リスクと懸念

暖冬と石油暖房の縮小

売上の約3分の2が暖房機器で、冬の気温に直結する。2025年12月以降の高温は、暖房の売上を押し下げた。国内の石油ファンヒーターの出荷は2013年ごろの230万台から2021年度の170万台まで減っており、台数の減少は構造的に続く。

新潟1か所の工場への集中

石油暖房の生産拠点は1か所で、災害や部品の途絶があれば出荷が止まる。冬に売上の56%が集中する商売なので、秋の生産停止は利益に直結する。

量販店への依存

上位3社の量販店が売上の36%を占める。価格交渉や棚の割り当てで、1社の方針変更が全体に響く。量販店の自社ブランド(プライベート商品)が加湿器で伸びれば、単価が下がる。

加湿器の低価格競争

加湿器は環境機器の主力で、売上の4分の1。高単価のハイブリッド式で差別化するが、低価格の海外メーカーや量販店のプライベート商品との価格差が大きく広がると、台数が減る。

現金が株主に戻らない

現金と有価証券は約200億円(推定)で、時価総額を上回る。近年の還元は利益の3割にとどまり、現金は有価証券の購入に回っている。戻らなければ、事業が良くても価値は資本コストに届かない。

有価証券の運用リスク

有価証券の取得に2026/03期は62億円、投資有価証券に19億円を使った。内訳は開示されておらず、株式・債券・投信の時価が下がれば自己資本が減る。政策保有株は純資産の9%で、第四北越フィナンシャルグループなど少数に偏る。

今後の分かれ目

現金・有価証券の一部を自社株買いや大幅な増配で還元する
事業のROEが資本コストに近づき、余った現金の戻り方が上がる。中立の価値が上がり、やや楽観の筋書きに寄る。
Rangeley Capitalが保有を増やし、株主提案や非公開化の提案をする
還元が前倒しされる。TOBが出れば、価格は純資産に近づく。ただし創業家に近い法人が上位にいるため、同意が必要になる。
暖冬が2年続く
暖房の台数が1〜2割落ち、営業利益率が5%台に下がる。やや悲観の筋書きに寄る。
次世代の燃料電池ユニットが2028年に発売され、販売先が採用する
環境機器の売上が増え、営業利益が数億円上積みされる。楽観に寄る。
量販店が加湿器のプライベート商品を拡大する
加湿器の単価が下がり、環境機器の営業利益率が10%以下に落ちる。
経営陣が大型のM&Aに現金を使う
手元の現金が事業に変わる。成功すれば価値が上がるが、失敗すれば現金の半分以上が消える。ROEが低い会社の買収は慎重に見る。

見ておくもの

  • 2027/03期の営業利益(会社予想13億円)と第3四半期(10〜12月)の暖房の売上
  • 配当・自社株買いの方針変更(現金の還元の有無)
  • Rangeley Capitalの保有割合と、提案の有無
  • 有価証券・投資有価証券の内訳と、現金同等物の推移
  • 石油ファンヒーターの国内出荷台数と、給油所数の減少ペース

倍率と資本コストの決め方

売上は暖房機器・環境機器・その他の3つを、推定の台数と平均単価で積み、単価は物価並みの10年1.34倍を基本にした。台数は暖房が縮み、加湿器は横ばいとした。倍率は式(RONICは普通の堀の1/2、ROEがk以下なら1÷kが上限)の7〜9割に置き、余った現金は戻り方0.5で別に足した。今・過去・同業のPER・PBRは根拠にしていない。悲観は現金・有価証券の半分と政策保有株、土地の売却を床にした。新リース会計基準の影響は小さい(賃借は少ない)ので、今と同じ形で置いた。営業利益率は過去12年の山(9.0%)を超えない範囲に抑えた。 2026-10-22 の見直し(溜まる現金を事業の ROE から外す・k の目安を対称に・楽観〜中立は上限そのものに置く・ROE が k 以下は配り方から出す式)で、倍率を機械で置き直した(第 1 段より前 → 今:楽観 PER 13.7→15 倍・やや楽観 PER 11.9→13.68 倍・中立 PER 10.6→12.5 倍)。

資本コスト 8.0% = 無リスク金利 3% + β — × 5%。k = 基本 7.5% + quality +1.0% = 8.5%。暖冬・灯油離れの個別リスクは k に足さず、筋書きと確率で表した。 2026-10-22 に循環と借金を過去の数字で付け直し、k は 8.50% → 8.00%。

同じ業種(金属製品)の AI 分析

割安 東洋シヤッター5936 国内3番手のシャッター会社。点検の稼ぎが育ち、利益の割に値段は安い。割安と見る 本質価値との差 +81.0% · 10 年 割安(年 +13.1%) 割安 三洋工業5958 天井・床の下地材で知られる堅実な建材メーカー。時価総額の半分が現金で、事業の稼ぎを考えれば今の値段はかなり安い 本質価値との差 +65.6% · 10 年 割安(年 +11.5%) 割安 三和ホールディングス5929 国内寡占・世界シェア首位の開口部メーカー、改修需要と海外M&Aの果実を乗せれば割安と出る 本質価値との差 +63.7% · 10 年 割安(年 +11.5%) 割安 ジーテクト5970 車体骨格プレス部品の中堅。中立の姿でも今の値段は割安寄りだが、ホンダ依存と重い設備投資が割り引きの理由だと筆者は見る 本質価値との差 +62.0% · 10 年 割安(年 +11.9%) 割安 文化シヤッター5930 国内2位のシャッター専業。利益率の低い建材部門が重しで、確率で重みをつけるとやや割安 本質価値との差 +60.9% · 10 年 割安(年 +10.9%) 割安 エイチワン5989 ホンダ向け 86% のフレーム専業。3 年連続赤字から立ち直ったが、顧客の偏りと重い投資を考えると、割安度は見かけほど大きくないと筆者は見る 本質価値との差 +60.7% · 10 年 割安(年 +13.6%) 割安 フジマック5965 病院・給食・外食の厨房を一括で請け負う堅実な中堅。土地売却で現金が積み上がり、10年で見ればやや割安と筆者は考える 本質価値との差 +57.9% · 10 年 割安(年 +11.6%) 割安 日創グループ3440 パネルとデータセンター向け筐体は伸びるが、寄せ集めの事業で ROE が資本コストに届かない 本質価値との差 +56.6% · 10 年 割安(年 +12.0%) 割安 エムケー精工5906 門型洗車機と調理家電の長野の会社。直近の利益は山で、中立でも自己資本の厚みが評価に残る 本質価値との差 +53.3% · 10 年 割安(年 +11.3%) 割安 サンコーテクノ3435 あと施工アンカーの国内首位。利益の安定と財務の堅さに比べ、今の値段は低い 本質価値との差 +52.0% · 10 年 割安(年 +10.4%) 割安 MIEコーポレーション3442 工場の配管をつなぐステンレスの継手の専業。値上げで利益は倍増したが、還元が細く借金もある。今の値段はほぼ適正で、わずかに安い程度 本質価値との差 +49.9% · 10 年 割安(年 +11.7%) 割安 昭和鉄工5953 九州の熱の老舗が値付けを覚え、3 年で利益率は 9% に。持ち合い株を除いても今の値段は稼ぎに比べて安い 本質価値との差 +49.2% · 10 年 割安(年 +12.0%) 割安 不二サッシ5940 ビル用サッシの老舗。利益は薄いが、値段は稼ぐ力に対して安く、借入の重さを織り込んでもやや割安 本質価値との差 +45.9% · 10 年 割安(年 +11.6%) 割安 リンナイ株式会社5947 実質無借金で稼ぐ力は安定している。米国の電化と海外の伸びを織り込んでも、今の時価総額には安全域がある 本質価値との差 +42.4% · 10 年 割安(年 +9.3%) 割安 株式会社RS Technologies3445 再生ウェーハで世界一という稼ぐ力は本物だが、中国の新品ウェーハと重い投資を差し引くと、今の値段に余裕は乏しい 本質価値との差 +37.6% · 10 年 割安(年 +10.6%) 割安 株式会社マルゼン5982 稼ぎは堅く、現金も厚い。ただ利益率は過去最高で、今の値段に安全域は見えない 本質価値との差 +36.4% · 10 年 割安(年 +9.2%) 割安 宮地エンジニアリンググループ3431 老朽橋の補修は長く続くが、足元は発注減で利益が半減。谷の深さと現金の厚さを踏まえると、今の値段はやや割安 本質価値との差 +34.4% · 10 年 割安(年 +9.8%) やや割安 日東精工5957 小さなねじとねじ締め機の堅実な会社。伸びの前提がすでに値段に入り、ほぼ適正と見る 本質価値との差 +29.5% · 10 年 やや割安(年 +9.2%) やや割安 ネポン7985 ハウス暖房機の老舗だが、利益率は1%前後に沈み借金も重い。立ち直れば安いが、その確度は低い 本質価値との差 +27.9% · 10 年 やや割安(年 +10.3%) やや割安 中西製作所5941 学校給食に強い厨房機器メーカー。実績は良いが大型投資で借入が増える局面で、本質価値は今の値段とほぼ同じ 本質価値との差 +27.3% · 10 年 やや割安(年 +9.1%) やや割安 川田テクノロジーズ3443 橋の補修需要は追い風だが、利益は山の高さにある。値段は価値を1割ほど下回るにとどまり、割安とは言い切れない 本質価値との差 +25.1% · 10 年 やや割安(年 +8.9%) やや割安 横河ブリッジホールディングス5911 橋の老朽化は追い風だが新設が細る。高い買い物の消化と資本効率が価値を分ける 本質価値との差 +24.0% · 10 年 やや割安(年 +8.4%) やや割安 トーソー5956 カーテンレール最大手で窓まわり 3 社の一角。値上げで利益は戻ったが、資本の効率は低く、今の値段はほぼ妥当 本質価値との差 +21.3% · 10 年 やや割安(年 +8.7%) やや割安 三協立山5932 サッシ大手3位。借金が重く、利益の戻りに値段が左右される。今の値段は、戻りを織り込んだほぼ妥当な水準 本質価値との差 +19.4% · 10 年 やや割安(年 +9.5%) やや割安 東プレ5975 プレス部品と冷凍車の二本柱。日産依存と薄い利益率を考えると、本質価値は今の値段をやや下回ると筆者は見る 本質価値との差 +18.7% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 山王3441 AI 配線の追い風で稼ぎは跳ねたが、コネクタ大手の下請けという立場は変わらず、今の値段はほぼ見合う 本質価値との差 +18.5% · 10 年 やや割安(年 +9.9%) やや割安 岡部5959 国内の建設需要が細る中、米国の伸びが穴を埋める。だが資本効率が資本コストに届かず、値段はほぼ妥当 本質価値との差 +17.3% · 10 年 やや割安(年 +7.6%) やや割安 ケー・エフ・シー3420 あと施工アンカーとトンネル資材の老舗。利益率は昔の半分まで落ちた。純現金と補修需要が支え、今の値段とほぼ釣り合う 本質価値との差 +13.6% · 10 年 やや割安(年 +7.8%) やや割安 カネソウ5979 溝ぶたと建築金物の三重の老舗。預金が時価総額を超えるが創業家の下で眠り、今年の株価の倍増で10年ではやや割高 本質価値との差 +12.6% · 10 年 やや割安(年 +8.0%) やや割安 アルインコ5933 足場の新製品で稼ぐ堅実な会社。ただ、赤字の2事業が足を引き、利益の回復を見込んでも本質価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 +12.3% · 10 年 やや割安(年 +8.1%) やや割安 トーカロ3433 半導体装置の消耗部品に皮膜を付ける隠れた寡占企業。稼ぐ力は本物だが、今の値段はやや割高 本質価値との差 +11.4% · 10 年 やや割安(年 +7.9%) やや割安 株式会社J-MAX3422 ホンダ系プレス部品。売上の半分が中国と日本のホンダ向けで、借金が重い。中国の電池・新興メーカー向けが伸びても、ホンダの縮みと金利で、今の値段は妥当かやや高い 本質価値との差 +10.3% · 10 年 やや割安(年 +9.3%) やや割安 アトムリビンテック3426 扉と収納の金物を企画するファブレスの老舗。金融資産は時価総額を上回るが、本業の稼ぎは細く、戻り方も弱い。今の値段はほぼ妥当 本質価値との差 +10.2% · 10 年 やや割安(年 +7.4%) 適正 東京製綱5981 国内ワイヤロープの老舗は今期が過去最高益だが、資本効率は低く、今の値段にやや先走り感がある 本質価値との差 +7.6% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 特殊電極3437 製鉄所の摩耗を溶接で直す職人集団で、技術は本物だが顧客の縮小が重く、今の値段はやや高い 本質価値との差 +7.6% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 兼房5984 丸鋸と木工刃物の専業。資産は厚いが稼ぐ力は資本コストに届かず、値段は資産と稼ぎの間にある 本質価値との差 +7.4% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 アルファ3434 薄利の自動車部品と、縮む国内の住宅錠。自己資本の厚さが救いだが、稼ぎは資本コストに届かない 本質価値との差 +6.1% · 10 年 適正(年 +8.0%) 適正 株式会社ファインシンター5994 自動車の駆動系に入る焼結部品の会社。電動化で縮む本業と重い借金のなか、利益は薄く、10 年の価値は今の時価総額に届かない 本質価値との差 +5.4% · 10 年 適正(年 +8.8%) 適正 協立エアテック5997 ビルの防火ダンパーと住宅の全館空調の部品。堅実だが稼ぎは資本コストに届かず、現金も戻らない 本質価値との差 +4.9% · 10 年 適正(年 +7.1%) 適正 駒井ハルテック5915 資産は厚いが稼ぐ力が薄い。橋と鉄骨は物価並みで、風車タワーの当たり外れが価値を分ける 本質価値との差 +3.9% · 10 年 適正(年 +8.2%) 適正 那須電機鉄工5922 送電鉄塔の需要は堅いが、今の利益は山。ためた資金の使い方が評価を決める 本質価値との差 +3.6% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 天龍製鋸5945 チップソー専業で無借金。事業の稼ぐ力は資本コストに届かず、現金と持ち合い株が値を支える会社 本質価値との差 +1.9% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 KTC5966 整備工具の国産ブランドnepros を持つが、利益率は9%どまり。立て直しの計画を割り引くと、値段はやや高い 本質価値との差 +0.4% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 サンコール5985 稼ぎ頭は光通信コネクタに移ったが、高い利益率の持続を織り込みすぎ。10年の価値は今の時価総額を下回ると筆者は見る 本質価値との差 −2.4% · 10 年 適正(年 +7.8%) 適正 株式会社長府製作所5946 利益は小さく、資産は大きい。会社がその資産を株主に返すかどうかで、値打ちが決まる 本質価値との差 −3.0% · 10 年 適正(年 +6.3%) 適正 中国工業5974 国内のLPガス容器の 3 本に 1 本を作るが、市場は細り、稼ぐ力は資本コストに届かない 本質価値との差 −3.9% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 立川ブラインド工業7989 窓まわり国内最大手。純現金は厚いが稼ぐ力が資本コストに届かず、10 年で見ると割高に寄る 本質価値との差 −4.5% · 10 年 適正(年 +4.8%) 適正 エスイー3423 インフラ補修の追い風はあるが、研究開発の費用が利益を食う。10年の稼ぎは今の値段を下回る 本質価値との差 −4.7% · 10 年 適正(年 +6.1%) 適正 ロブテックス5969 エビ印のプライヤとリベットの工具で知られる老舗。名前は残るが利益率は 3% に落ち、資本コストに届く道は細い 本質価値との差 −8.6% · 10 年 適正(年 +6.3%) やや割高 川岸工業5921 スカイツリーや国立競技場にも関わった鉄骨の名門。ただし利益は山を越え、帳簿の厚さほど稼ぐ力はないため、今の値段はやや高い 本質価値との差 −11.1% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 瀧上工業5918 橋と鉄骨の本業は薄利。価値の中心は持ち合い株だが、少数株主に届く道は細い 本質価値との差 −12.8% · 10 年 やや割高(年 +6.3%) やや割高 パイオラックス5988 自動車の小物部品と医療機器の会社。資本は厚いが稼ぐ力が追いつかず、今の値段は割高寄りと筆者は見る 本質価値との差 −14.0% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 ダイケン5900 引戸の金物や自転車置場を作る大阪の老舗。現金と投資株で時価総額に迫るが、本業の利益は薄く資本に見合わない。現金を割り引くと割高 本質価値との差 −16.1% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 三ツ知3439 自動車用の特注ファスナーの専業。シートの部品は電気自動車でも要るが、値下げ要請で薄利が続き、資本効率は資本コストに遠く届かない 本質価値との差 −17.4% · 10 年 やや割高(年 +5.9%) やや割高 トーアミ5973 溶接金網の老舗が型枠工事の買収で事業を広げる。帳簿は時価総額の3倍あるが、稼ぎは資本コストの3分の1にとどまり割高 本質価値との差 −20.7% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 モリテック スチール5986 エンジン部品向けの特殊帯鋼を売る商社。電動化で主力の需要が細り、稼ぐ力は資本に見合わず割高 本質価値との差 −22.8% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 株式会社SUMCO3436 AI向け300mm先端ウエハーへの転換は本物だが、成熟品の重荷と資本の重さを踏まえると今の値段はすでに回復の先を映す 本質価値との差 −23.6% · 10 年 やや割高(年 +4.4%) やや割高 大谷工業5939 電柱と通信線の金物を作る富山の老舗。配電網の更新で底堅いが、利益をため込む同族経営で資本の稼ぎが薄く割高 本質価値との差 −23.6% · 10 年 やや割高(年 +4.6%) やや割高 コロナ5909 事業の稼ぐ力は細く、厚い金融資産も少数株主には動かせない。割高と見る 本質価値との差 −23.8% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 東洋製罐グループホールディングス株式会社5901 縮減と増配で株主還元は厚くなるが、ROEは資本コストに届かず本質価値は今の株価より低い 本質価値との差 −24.3% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) やや割高 稲葉製作所3421 国内首位の物置と自己資本の4割近い現金を持つが、利益率は薄く資本効率は低い。現金を価値に足してもなお今の値段は割高 本質価値との差 −24.7% · 10 年 やや割高(年 +3.9%) やや割高 株式会社ノーリツ5943 給湯器で国内2位の寡占だが、稼ぐ力はリンナイの6分の1。利益が戻っても、今の値段は先取りが過ぎる 本質価値との差 −25.9% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) やや割高 ネツレン5976 高周波熱処理と高強度鋼線の老舗。国内シェアは高いが儲けが薄く、稼ぐ力に比べて今の値段は割高 本質価値との差 −27.7% · 10 年 やや割高(年 +2.7%) やや割高 共和工業所5971 建設機械用ボルトの国内トップ。現金は厚いが戻らず、利益は薄い。値段には余裕がなく割高と見る 本質価値との差 −28.4% · 10 年 やや割高(年 +3.8%) やや割高 日本発條5991 懸架ばねとHDDサスペンションの二本柱、AI需要は本物だが北米再建待ちで今の株価は割高寄りと筆者はみる 本質価値との差 −28.5% · 10 年 やや割高(年 +3.9%) やや割高 アドバネクス5998 医療と航空機のばねで稼ぎ頭を育てつつあるが、自動車と海外工場の重荷が残る。今の値段は先を行く 本質価値との差 −29.8% · 10 年 やや割高(年 +4.4%) 割高 アルメタックス5928 積水ハウスに売上の半分を頼るサッシの系列メーカー。本業はほぼ稼がず、現金と持ち合い株は厚いが株主には届きにくい 本質価値との差 −30.7% · 10 年 割高(年 +3.9%) 割高 株式会社LIXIL5938 稼ぐ力は戻りつつあるが、借金と金利が利益を食う。今の値段は回復をかなり先取りしている 本質価値との差 −36.1% · 10 年 割高(年 +1.6%) 割高 イワブチ5983 電柱まわりの金具を作る小さな高自己資本の会社。直近の高い利益率は続きにくく、10年で見れば今の値段は割高と筆者は考える 本質価値との差 −36.4% · 10 年 割高(年 +2.4%) 割高 ホッカンホールディングス5902 缶・PET容器と飲料の受託充填の会社。借金が重く、稼ぐ力が資本コストに届かないため、今の値段は先取りしすぎている 本質価値との差 −37.1% · 10 年 割高(年 +2.8%) 割高 日本フイルコン5942 製紙用の網を作る老舗。国内の縮小が続くなか、賃貸が利益を支えるが、10年の価値は今の時価総額を4割ほど下回る 本質価値との差 −39.7% · 10 年 割高(年 +1.9%) 割高 テクノフレックス3449 半導体向けの真空配管と継手で利益が急伸。ただし今の利益は工事の山にあり、10 年で見ると割高と筆者は見る 本質価値との差 −41.6% · 10 年 割高(年 +0.9%) 割高 高田機工5923 老朽橋の更新という追い風はあるが、工場が埋まらず稼ぐ力は細い。配当の下限が支えでも、今の値段は高い 本質価値との差 −42.6% · 10 年 割高(年 +1.2%) 割高 アマテイ5952 国産の釘と自動車向けの特殊ねじを作る小さな老舗。利益は安定してきたが、資本コストに届かない稼ぎと借入の重さで、今の値段は割高と見る 本質価値との差 −43.5% · 10 年 割高(年 +1.6%) 割高 スーパーツール5990 吊クランプと作業工具の老舗。土地は厚いが事業の稼ぎは資本コストに遠く、新工場の成果待ちで割高 本質価値との差 −53.2% · 10 年 割高(年 −1.4%) 割高 オーネックス5987 金属を焼いて硬くする請負の会社が、突然AIデータセンターへ。本業は細く、株主の取り分も揺らぐ。今の値段は高い 本質価値との差 −53.6% · 10 年 割高(年 +0.1%) 割高 中央発條5992 トヨタ系のばね専業。薄利と繰り返す工場事故が重く、今の値段は計画の達成を先取りしていると筆者は見る 本質価値との差 −58.6% · 10 年 割高(年 −2.2%) 割高 日本製罐5905 18リットル缶と美術缶の専業。市場は縮み、2期続けて営業赤字。賃貸の利益が支えだが、今の値段は割高と見る 本質価値との差 −59.1% · 10 年 割高(年 −1.0%) 割高 ワイズホールディングス5955 自動車・家電向けのねじとばねが主力。純現金は厚いが稼ぎが薄く、10年の中立でも今の値段に届かない 本質価値との差 −65.1% · 10 年 割高(年 −3.5%) 割高 ジェイテックコーポレーション3446 X線ミラーで世界の放射光施設に納める希少な技術企業。ただし利益は山谷が激しく、いまの値段は先を織り込みすぎ 本質価値との差 −70.8% · 10 年 割高(年 −4.6%) 割高 日本パワーファスニング5950 建築用のねじとアンカーの専業。積水ハウスに売上の4分の1を頼り、利益はほぼ出ない。今の値段は割高と見る 本質価値との差 −81.3% · 10 年 割高(年 −8.4%) 割高 テクニスコ2962 放熱部品の小型メーカー。2 期の大赤字から黒字目前だが、借金が重く、AI 期待が先行。利益で測った本質価値は今の時価総額の 1 割に満たず割高 本質価値との差 −90.5% · 10 年 割高(年 −13.5%)

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読んだ資料

  1. ダイニチ工業 有価証券報告書の要約(EDINET DB)
  2. ダイニチ工業 大株主・大量保有報告(株探)
  3. 経産省 給油所数(令和6年度末)

分析日 2026-10-19