株譜
AI 銘柄分析 · 金属製品 · 試作

モリテック スチール 5986

エンジン部品向けの特殊帯鋼を売る商社。電動化で主力の需要が細り、稼ぐ力は資本に見合わず割高

やや割高
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)208 円47 億円10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)269 円60 億円差 −22.8%
10 年後から見ると やや割高 価値 208 円47 億円 · 差 −22.8% · 期待の年率 +5.2%
期待の年率リターン(10 年)+5.2%資本コスト比 −3.8 pt
推定の資本コスト9.0%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3%・10 年国債 3%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 9.0% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

モリテック スチールは、ばねや歯車の材料になる特殊帯鋼を自動車部品メーカーに売る商社だ。焼入れの加工と板金の加工、アジアとメキシコの工場も持つ。筆者の結論は「割高」である。売上は 480 億円あるのに営業利益は 4 億円台で、自己資本 161 億円に対する稼ぎがあまりに薄いからだ。

単体の売上の約 7 割はエンジンや変速機の部品向けで、会社自身が電動化で売上の 3 割以上を失う恐れがあると書いている。主な顧客はエクセディやジヤトコといった変速機の会社で、電気自動車では要らなくなる部品が多い。

会社は 2030 年 3 月期に営業利益 18 億円という計画を掲げる。今の 4 倍で、過去最高の水準も大きく上回る。筆者はこの計画の半分に届けば上出来と見る。2026 年 3 月期の純利益は株の売却益で膨らんでおり、ならせば 4〜5 億円だ。PBR が 0.3 倍台と安く見えるのは、稼ぐ力の弱さの裏返しにすぎない。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、帳簿の安さが目を引くが、中身は苦しい。主力の顧客の製品が 10 年かけて消えていく事業を、少ない利ざやで回している。電動化という流れに逆らって泳ぐ会社だ。

オーナーの目で見ると、自己資本の大半が在庫、売掛金、株、工場に寝ており、そこから年に数億円しか稼げない。資本コストを大きく下回る稼ぎでは、資本を積むほど価値が目減りする。

経営は計画で変化を約束しているが、利益を 4 倍にする道筋は、本社の費用を削ることと新しい製品の立ち上げにかかっている。どちらも過去の実績では裏付けがない。筆者は、株を売って得た現金を還元に回すのは評価するが、事業の稼ぐ力が変わる兆しが見えるまで、安全域があるとは見ない。売却で表に出た資産の価値も、一度きりの話だ。

買う理由があるとすれば、資産の売却と還元がさらに進む場合だ。

何で稼ぐ会社か

事業は四つに分かれる。いちばん大きいのは商事部門で、売上 335 億円。日本製鉄の販売代理店である日鉄物産から特殊帯鋼や普通鋼を仕入れ、切断して部品メーカーに売る。利益は 4 億円で、利ざやは 1% 強だ。

二つ目は焼入鋼帯部門で、帯鋼を焼き入れして硬さを持たせ、ぜんまいやばねの材料にする。1943 年の創業はこの仕事から始まった。売上 16 億円で利益は 1.4 億円と、小さいが利ざやは厚い。三つ目は鈑金加工品部門で、売上 74 億円、利益 5 億円。部品の板金加工を受け持つ。四つ目は海外で、タイ、中国、ベトナム、インドネシア、メキシコの子会社が現地の日系部品メーカーに材料と加工品を売る。売上 58 億円で利益は 3 億円だ。

部門の利益を足すと 13 億円あるが、本社の費用が 9 億円近くかかり、全社の営業利益は 4.4 億円に縮む。主な顧客は第一金属、エクセディ、ジヤトコで、自動車の変速機とエンジンの回りに集中する。単体の売上の約 7 割が内燃機関の部品向けだ。

売上は鋼材の値段の上下で大きく動くので、利益の中身は量と利ざやで見る方がよい。

優良さと弱いところ

商社としての堀は浅い。特殊帯鋼は日本製鉄などの高炉が作り、モリテックはその流通の一部を担う。切断や在庫の機能はあるが、同じことができる鋼材の商社は多い。利ざやが 1% 強にとどまるのは、その表れだ。

強みは焼入れの技術と、変速機の部品メーカーとの長い付き合いにある。焼入鋼帯の利ざやは 8% を超え、ここは技術で稼げている。ただ規模が小さく、全社を支えるほどではない。

資本の効率は低い。過去 10 年の自己資本利益率の中央値は 2.2% で、赤字の年も 2 回ある。在庫と売掛金に資本が寝ており、会社も在庫の回転を 2 割縮める計画を立てた。本社の費用が部門の利益の 3 分の 2 を食う構造も重い。筆者は、この費用の重さを崩せるかが、計画の成否を決めると見る。

在庫を減らす計画は筋がよい。ただ、在庫は顧客への即納を支える役目もあり、減らしすぎれば注文を失う。その加減が経営の腕の見せ所になる。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

特殊帯鋼の需要は、自動車のエンジンと変速機の部品が支えてきた。ばね、ワッシャー、クラッチの板、ベルトの部品などだ。電気自動車ではこれらの多くが要らなくなる。国内の自動車生産は横ばいからやや減り、その中で内燃機関の部品の量は 10 年で 2〜3 割減るとみる。

電動化で生まれる需要もある。モーターの部品、電池の周りの金具、軽くて強い板金の部品だ。会社が「高付加価値製品」の売上を 4 年で 6 倍にすると掲げるのは、この入れ替えを狙ってのことだ。ただ、そこには部品の専業メーカーや大手の商社も入ってくる。

鋼材の値段は、中国の過剰な生産と輸出で天井を抑えられ、物価よりゆるやかに上がる。商社の利ざやは鋼材の値段の動きと在庫の評価で振れ、値上がりの局面では膨らみ、値下がりでは縮む。海外ではタイやメキシコの日系の部品メーカーが顧客で、現地の自動車生産と、日本の自動車会社のシェアの行方に左右される。

流通の側にも変化がある。高炉の会社は販売代理店の集約を進めており、中小の鋼材商社は統合や役割の見直しを迫られている。モリテックのように加工の機能を持つ商社は残りやすいが、交渉の力が強まるわけではない。

資本政策と M&A

還元は配当が中心で、2026 年 3 月期は普通配当に同額の特別配当を足し、総額 2.7 億円を払った。特別配当の原資は株の売却益だ。自社株買いの実績はほとんどない。

政策保有の株は減らしている。2026 年 3 月期は 2 銘柄を全部、1 銘柄を一部売り、8 億円強の現金を得た。投資有価証券はなお 30 億円ある。会社は持つ意味を資本コストに照らして検証するとしているが、減らす額の目標は示していない。

買われる可能性はある。PBR が低く、大株主に強い親会社がいないためだ。鋼材の流通の再編で、日鉄物産や大手の商社が取り込む筋は考えられる。ただ事業の稼ぎが薄いので、買い手が高い値段を払う理由も乏しい。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

計画には中身がある。2030 年 3 月期に営業利益 18 億円、自己資本利益率 8% を掲げ、単体・国内のグループ・海外のそれぞれに額を割り振った。高付加価値の製品を 4 年で 6 倍にし、在庫の回転を 2 割縮める。在庫が減れば資本が軽くなり、自己資本利益率は同じ利益でも上がる。

海外はすでに伸びている。2026 年 3 月期の海外の利益は 3 倍以上に増えた。タイやメキシコの日系部品メーカーは現地の生産を増やしており、材料と加工をまとめて任せられる相手を求めている。

電動化でも鋼は要る。モーターの部品、電池の金具、車体の軽い板金と、形を変えて需要は残る。焼入れの技術はそこでも生きる。政策保有の株を売って特別配当にした姿勢も、資本の使い方が変わり始めた証拠だ。会社の帳簿の価値に比べて今の値段は大幅に安い。

本社の費用も、在庫の圧縮と仕事の見直しで削れる。部門の利益 13 億円がそのまま残れば、それだけで営業利益は今の 3 倍になる。

慎重な見方

計画は過去と比べて大きすぎる。営業利益 18 億円は、過去最高の 2018 年 3 月期の 10 億円を 8 割も上回る。この 10 年で営業利益が 10 億円を超えた年は一度もなく、赤字の年が 2 回ある。

主力の需要は確実に減る。単体の売上の約 7 割が内燃機関の部品向けで、会社自身が電動化で売上の 3 割以上を失う恐れがあると書いている。顧客のエクセディやジヤトコは、変速機そのものが要らなくなる流れの中にいる。新しい製品で埋めようにも、商社の利ざやは 1% 強しかない。

本社の費用も重い。部門の利益 13 億円のうち 9 億円近くを本社が食う。物価と賃金が上がれば、この費用は膨らむ。2026 年 3 月期の純利益 10 億円は株の売却益で、二度は使えない。

今の値段が帳簿より安いのは、その帳簿が稼いでいないからだ。在庫と工場は、電動化が進むほど価値が下がる。株を売って配当にするのは、一度きりの話にすぎない。

どちらに重みを置いたか

計画の方向は正しいが、過去の実績と電動化の逆風を見れば、慎重な見方の方が強い。確率は中立を厚くし、やや悲観を楽観側より厚くした。計画の達成は楽観の筋に一部だけ入れ、中立では営業利益が計画の 4 割ほどにとどまると見た。海外の利益の伸びは確かな材料で、やや楽観に 2 割を置いた。ただ本社の費用の重さは構造の問題で、計画の数字だけでは崩れない。

10 年後の 5 つの筋書き(2036/03 期)

確率で加重した株価時価総額 361 円81 億円(+ 配当配当と自社株買いの合計 85 円19 億円)。 今の値に割り戻すと 208 円47 億円、今との差 −22.8%、 期待の年率 +5.2%(資本コスト 9.0%)→ やや割高

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 8% 825 円185 億円 166 円37 億円 +268.3% +13.9% 79 円18 億円
やや楽観 20% 540 円121 億円 121 円27 億円 +145.7% +9.4% 132 円30 億円
中立 37% 353 円79 億円 88 円20 億円 +63.9% +5.1% 163 円37 億円
やや悲観 25% 187 円42 億円 43 円10 億円 −14.7% −1.6% 57 円13 億円
悲観 10% 94 円21 億円 45 円10 億円 −48.6% −6.4% 14 円3 億円
加重平均100% 361 円81 億円85 円19 億円 +65.7% +5.2% 446 円100 億円

今の株価時価総額 269 円60 億円(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 9.0% を下回るほど割高。

楽観 8% 計画に近い利益を出し、資本も軽くなる 利益 17 億円 · PER 11.1 倍 · 株価時価総額 825 円185 億円

電動車の部品で新しい製品が育ち、内燃機関の部品の減りをほぼ埋める。商事部門の販売量は 10 年で 5% 減にとどまり、在庫の回転が速くなって利ざやは 1.8% に上がる。

鈑金加工と海外が伸びる。タイとメキシコの日系部品メーカーが現地の生産を増やし、海外の量は 6 割増える。焼入れの技術は電動車のモーターの部品でも使われる。

本社の費用は物価ほど増えず、営業利益は 17 億円台と計画の水準に届く。純利益は 16 億円強で、自己資本利益率は 7% 台に上がる。それでも資本コストには届かない。

政策保有の株を売った現金は自社株買いに回り、資本も軽くなる。

  • 商事部門(特殊帯鋼・普通鋼の販売):数量 12.7(鋼材の販売量(万トン・推定))× 価格 32(1万トンあたりの売上(億円)。鋼材の値段で動く)→ 売上 413 億円・営業利益 7 億円。数量0.95倍・価格1.30倍
  • 焼入鋼帯部門:数量 100(加工量の指数(2026/03期=100、推定))× 価格 0.21(指数1あたりの売上(億円))→ 売上 21 億円・営業利益 2 億円。数量1.00倍・価格1.34倍
  • 鈑金加工品部門:数量 130(加工量の指数(2026/03期=100、推定))× 価格 0.99(指数1あたりの売上(億円))→ 売上 128 億円・営業利益 10 億円。数量1.30倍・価格1.34倍
  • 海外事業:数量 160(販売・加工量の指数(2026/03期=100、推定))× 価格 0.77(指数1あたりの売上(億円))→ 売上 124 億円・営業利益 9 億円。数量1.60倍・価格1.34倍

倍率:事業の純利益 17 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 7.2% が k 9.00% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 11.1 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 11.1 倍。全体の PER 11.11 倍、時価総額 185 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:2030年3月期の計画(営業利益18億円)に近い水準まで届く筋。過去最高の10億円を大きく超えるので、確率は低く置く。

やや楽観 20% 海外と板金が伸び、利益は倍以上に 利益 11 億円 · PER 11.1 倍 · 株価時価総額 540 円121 億円

内燃機関の部品の減りで、商事部門の販売量は 10 年で 1 割減る。電動車の部品と産業機械向けで一部を補い、利ざやは 1.6% に改善する。

海外は量が 45% 増え、鈑金加工も 2 割増える。日系の部品メーカーが材料と加工をまとめて任せる流れに乗る。在庫を減らした分で資本は軽くなる。

営業利益は 11 億円台と今の 2.5 倍になる。純利益は 11 億円前後で、配当は性向 3 割台を続ける。自己資本利益率は 5% 台に上がるが、資本コストとの差はまだ大きい。

株の売却で得た現金は配当と在庫の圧縮に使われ、借金は増えない。

  • 商事部門(特殊帯鋼・普通鋼の販売):数量 12.1(鋼材の販売量(万トン・推定))× 価格 32(1万トンあたりの売上(億円)。鋼材の値段で動く)→ 売上 385 億円・営業利益 6 億円。数量0.90倍・価格1.28倍
  • 焼入鋼帯部門:数量 95.0(加工量の指数(2026/03期=100、推定))× 価格 0.21(指数1あたりの売上(億円))→ 売上 20 億円・営業利益 2 億円。数量0.95倍・価格1.32倍
  • 鈑金加工品部門:数量 120(加工量の指数(2026/03期=100、推定))× 価格 0.97(指数1あたりの売上(億円))→ 売上 117 億円・営業利益 8 億円。数量1.20倍・価格1.32倍
  • 海外事業:数量 145(販売・加工量の指数(2026/03期=100、推定))× 価格 0.76(指数1あたりの売上(億円))→ 売上 110 億円・営業利益 7 億円。数量1.45倍・価格1.32倍

倍率:事業の純利益 11 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 5.1% が k 9.00% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 11.1 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 11.1 倍。全体の PER 11.11 倍、時価総額 121 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:計画の半分強が実現する筋。海外の利益が2026年3月期に3倍に伸びた実績があり、中立に次いで置く。

中立 37% 電動化の減りを新規で半分埋める 利益 7 億円 · PER 11.1 倍 · 株価時価総額 353 円79 億円

エンジンと変速機の部品が減り、商事部門の販売量は 10 年で 15% 減る。鋼材の値段は中国の過剰な生産で物価よりゆるやかに上がり、利ざやは 1.4% と今より少し良くなる。

海外は量が 3 割、鈑金加工は 1 割増える。焼入鋼帯は電動化で量が少し減るが、利ざやは保つ。

本社の費用は物価と賃金で膨らみ、部門の利益の多くを食い続ける。営業利益は 7 億円前後と、計画の 4 割ほどにとどまる。純利益は 7 億円弱、自己資本利益率は 3% 台だ。政策保有の株の売却は続くが、ゆっくりだ。

配当は性向 3 割台で続き、資本は少しずつ積み上がる。

  • 商事部門(特殊帯鋼・普通鋼の販売):数量 11.4(鋼材の販売量(万トン・推定))× 価格 31(1万トンあたりの売上(億円)。鋼材の値段で動く)→ 売上 356 億円・営業利益 5 億円。数量0.85倍・価格1.25倍
  • 焼入鋼帯部門:数量 90.0(加工量の指数(2026/03期=100、推定))× 価格 0.21(指数1あたりの売上(億円))→ 売上 19 億円・営業利益 2 億円。数量0.90倍・価格1.30倍
  • 鈑金加工品部門:数量 110(加工量の指数(2026/03期=100、推定))× 価格 0.96(指数1あたりの売上(億円))→ 売上 105 億円・営業利益 7 億円。数量1.10倍・価格1.30倍
  • 海外事業:数量 130(販売・加工量の指数(2026/03期=100、推定))× 価格 0.75(指数1あたりの売上(億円))→ 売上 98 億円・営業利益 5 億円。数量1.30倍・価格1.30倍

倍率:事業の純利益 7 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 3.4% が k 9.00% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 11.1 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 11.1 倍。全体の PER 11.11 倍、時価総額 75 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:内燃機関の部品の減少を、電動車の部品と海外で半分ほど補う筋。過去10年の利益の水準と計画の差を見て、最も厚く置く。

やや悲観 25% 主力の需要が先に減り、利益がほぼ消える 利益 1 億円 · PBR 0.2 倍 · 株価時価総額 187 円42 億円

電気自動車の比率が早く上がり、変速機とエンジンの部品の注文が減る。商事部門の販売量は 10 年で 4 分の 1 減り、焼入鋼帯も 2 割減る。

新しい製品は育つが、量の減りを埋めるには足りない。鈑金加工は横ばい、海外は 15% 増にとどまる。値上げは物価に届かない。

本社の費用が残り、営業利益はほぼゼロになる。赤字の年もはさむ。会社は株の売却で配当を保つが、事業の稼ぐ力はほとんど残らない。工場や拠点の整理の判断を迫られる。

在庫の評価損が出る年もあり、自己資本は少しずつ目減りする。計画の数字は途中で取り下げられる。

  • 商事部門(特殊帯鋼・普通鋼の販売):数量 10.1(鋼材の販売量(万トン・推定))× 価格 30(1万トンあたりの売上(億円)。鋼材の値段で動く)→ 売上 306 億円・営業利益 4 億円。数量0.75倍・価格1.22倍
  • 焼入鋼帯部門:数量 80.0(加工量の指数(2026/03期=100、推定))× 価格 0.20(指数1あたりの売上(億円))→ 売上 16 億円・営業利益 1 億円。数量0.80倍・価格1.25倍
  • 鈑金加工品部門:数量 100(加工量の指数(2026/03期=100、推定))× 価格 0.92(指数1あたりの売上(億円))→ 売上 92 億円・営業利益 5 億円。数量1.00倍・価格1.25倍
  • 海外事業:数量 115(販売・加工量の指数(2026/03期=100、推定))× 価格 0.72(指数1あたりの売上(億円))→ 売上 83 億円・営業利益 3 億円。数量1.15倍・価格1.25倍

倍率:純利益がほぼゼロでPERで測れないので、今の自己資本161億円にPBR 0.2倍を掛けた。稼ぐ力はほぼ無く、床は投資有価証券30億円の税後と在庫・工場の一部の換金価値(floor_assets_oku)。中立のPBRより低い。

確率:電動化が国内外で早く進み、会社の見込む3割の売上減が10年の中に収まる筋。顧客が変速機の会社に偏っており、楽観側より厚くした。

悲観 10% 内燃機関の需要が崩れ、赤字が定着 利益 −6 億円 · PBR 0.1 倍 · 株価時価総額 94 円21 億円

主な顧客の変速機の会社が事業を縮め、内燃機関の部品の発注は大きく減る。商事部門の販売量は 10 年で 4 割減り、利ざやは 0.6% まで縮む。焼入鋼帯も 3 分の 1 減る。

海外と板金も伸びず、本社の費用だけが残る。営業損失は年 6 億円ほどに広がり、赤字が定着する。

会社は政策保有の株と在庫を現金に換えて耐え、配当を細く続ける。減損と整理で自己資本は減り、少数株主に残るのは売れる資産の一部だけになる。

買い手が現れても、赤字の事業に高い値段はつかない。本社の費用を削る判断も遅れ、赤字の幅は縮まらない。

  • 商事部門(特殊帯鋼・普通鋼の販売):数量 8.0(鋼材の販売量(万トン・推定))× 価格 29(1万トンあたりの売上(億円)。鋼材の値段で動く)→ 売上 237 億円・営業利益 1 億円。数量0.60倍・価格1.18倍
  • 焼入鋼帯部門:数量 65.0(加工量の指数(2026/03期=100、推定))× 価格 0.19(指数1あたりの売上(億円))→ 売上 12 億円・営業利益 0 億円。数量0.65倍・価格1.20倍
  • 鈑金加工品部門:数量 85.0(加工量の指数(2026/03期=100、推定))× 価格 0.88(指数1あたりの売上(億円))→ 売上 75 億円・営業利益 2 億円。数量0.85倍・価格1.20倍
  • 海外事業:数量 100(販売・加工量の指数(2026/03期=100、推定))× 価格 0.69(指数1あたりの売上(億円))→ 売上 69 億円・営業利益 1 億円。数量1.00倍・価格1.20倍

倍率:赤字なのでPBR。今の自己資本161億円に0.13倍を掛け、投資有価証券30億円の税後約21億円(floor_assets_oku)に合わせた売れる資産の床。帳簿の自己資本は床にしない。

確率:電動化と顧客の再編が重なり、商事の量が4割減る構造的な負け筋。会社自身が3割以上の売上減を見込んでおり、1割を置く。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億円。

商事部門(特殊帯鋼・普通鋼の販売)

日鉄物産などから仕入れた特殊帯鋼・普通鋼を切断し、自動車部品メーカーなどに売る。

数量鋼材の販売量(万トン・推定)価格1万トンあたりの売上(億円)。鋼材の値段で動く売上営業利益
今 2026/03 13.4 25 335 4
10 年後 中立 11.4 31 356 5

取り方:販売量の開示がないため、商事部門の売上334.62億円を特殊帯鋼の平均の売値約25万円/トン(推定)で割り、年約13.4万トンとした。

焼入鋼帯部門

帯鋼を焼き入れして、ぜんまい・ばねの材料にする。

数量加工量の指数(2026/03期=100、推定)価格指数1あたりの売上(億円)売上営業利益
今 2026/03 100 0.16 16 1
10 年後 中立 90.0 0.21 19 2

取り方:売上15.99億円を100とした加工量の指数(推定)。トン数の開示がないため。

鈑金加工品部門

自動車・産業機械向けの部品の板金加工。

数量加工量の指数(2026/03期=100、推定)価格指数1あたりの売上(億円)売上営業利益
今 2026/03 100 0.74 74 5
10 年後 中立 110 0.96 105 7

取り方:売上73.60億円を100とした加工量の指数(推定)。個数の開示がないため。

海外事業

タイ・中国・ベトナム・インドネシア・メキシコで日系部品メーカーに材料と加工品を売る。

数量販売・加工量の指数(2026/03期=100、推定)価格指数1あたりの売上(億円)売上営業利益
今 2026/03 100 0.58 58 3
10 年後 中立 130 0.75 98 5

取り方:売上57.70億円を100とした指数(推定)。国別の数量の開示がないため。

リスクと懸念

自動車の電動化

単体の売上の約7割が内燃機関の部品向け。会社自身が電動化で売上の3割以上を失う恐れがあると書いている。新しい製品の立ち上げが遅れれば、量の減りがそのまま利益を削る。

顧客の偏り

主な顧客は第一金属・エクセディ・ジヤトコと、変速機とその部品の会社に偏る。これらの会社の事業の縮小や再編が、そのまま注文に響く。

仕入先への依存

鋼材は主に日本製鉄の販売代理店である日鉄物産から仕入れる。流通の再編で仕入れの条件や体制が変われば、商社としての役割が細る恐れがある。

本社費用の重さ

部門の利益の3分の2近くを本社の費用が食う。物価と賃金の上昇で費用が膨らめば、量が保てても全社の利益は増えない。

鋼材価格と在庫

中国の過剰な生産で鋼材の値段が下がる局面では、在庫の評価損で利ざやが縮む。2021年3月期と2023年3月期は赤字だった。

今後の分かれ目

高付加価値製品の売上が計画どおり伸びる
電動化の減りを補う道筋が見え、やや楽観の筋に近づく。
営業利益が2年続けて10億円を超える
本社の費用を崩せた証拠で、計画の実現性が高まる。
政策保有の株の売却で得た現金を自社株買いに回す
資本が軽くなり、自己資本利益率が上がる。
主要顧客の変速機の事業が縮小・売却される
注文が一気に減り、やや悲観の筋に寄る。
鋼材の流通の再編で大手が取り込みに来る
資産の価値が表に出るが、稼ぎが薄い分だけ値段は抑えられる。

見ておくもの

  • 高付加価値製品の売上
  • 海外事業の利益
  • 全社の営業利益と本社費用
  • 在庫回転期間
  • 政策保有株の売却額と還元

倍率と資本コストの決め方

数量は鋼材の販売量(売上と平均の売値からの推定)と部門の売上からの指数で、内燃機関の部品の減少を当てた。価格は業種のノートどおり鋼材が物価よりゆるやかに上がるとした。ROEは全筋書きで資本コスト9%を下回るので、PERは1÷kを上限に割り引き、赤字に近い悲観側は今の自己資本×PBR(売れる資産の床)で置いた。PBR 0.3倍台という今の値付けや過去の倍率は使っていない。 2026-10-22 の見直し(溜まる現金を事業の ROE から外す・k の目安を対称に・楽観〜中立は上限そのものに置く・ROE が k 以下は配り方から出す式)で、倍率を機械で置き直した(第 1 段より前 → 今:楽観 PER 9.5→11.11 倍・やや楽観 PER 9→11.11 倍・中立 PER 8→11.11 倍)。

資本コスト 9.0% = 無リスク金利 3% + β — × 5%。基本7.5%にquality+1.75%で9.25%。 2026-10-22 に循環と借金を過去の数字で付け直し、k は 9.25% → 9.00%。

同じ業種(金属製品)の AI 分析

割安 東洋シヤッター5936 国内3番手のシャッター会社。点検の稼ぎが育ち、利益の割に値段は安い。割安と見る 本質価値との差 +81.0% · 10 年 割安(年 +13.1%) 割安 三洋工業5958 天井・床の下地材で知られる堅実な建材メーカー。時価総額の半分が現金で、事業の稼ぎを考えれば今の値段はかなり安い 本質価値との差 +65.6% · 10 年 割安(年 +11.5%) 割安 三和ホールディングス5929 国内寡占・世界シェア首位の開口部メーカー、改修需要と海外M&Aの果実を乗せれば割安と出る 本質価値との差 +63.7% · 10 年 割安(年 +11.5%) 割安 ジーテクト5970 車体骨格プレス部品の中堅。中立の姿でも今の値段は割安寄りだが、ホンダ依存と重い設備投資が割り引きの理由だと筆者は見る 本質価値との差 +62.0% · 10 年 割安(年 +11.9%) 割安 文化シヤッター5930 国内2位のシャッター専業。利益率の低い建材部門が重しで、確率で重みをつけるとやや割安 本質価値との差 +60.9% · 10 年 割安(年 +10.9%) 割安 エイチワン5989 ホンダ向け 86% のフレーム専業。3 年連続赤字から立ち直ったが、顧客の偏りと重い投資を考えると、割安度は見かけほど大きくないと筆者は見る 本質価値との差 +60.7% · 10 年 割安(年 +13.6%) 割安 フジマック5965 病院・給食・外食の厨房を一括で請け負う堅実な中堅。土地売却で現金が積み上がり、10年で見ればやや割安と筆者は考える 本質価値との差 +57.9% · 10 年 割安(年 +11.6%) 割安 日創グループ3440 パネルとデータセンター向け筐体は伸びるが、寄せ集めの事業で ROE が資本コストに届かない 本質価値との差 +56.6% · 10 年 割安(年 +12.0%) 割安 エムケー精工5906 門型洗車機と調理家電の長野の会社。直近の利益は山で、中立でも自己資本の厚みが評価に残る 本質価値との差 +53.3% · 10 年 割安(年 +11.3%) 割安 サンコーテクノ3435 あと施工アンカーの国内首位。利益の安定と財務の堅さに比べ、今の値段は低い 本質価値との差 +52.0% · 10 年 割安(年 +10.4%) 割安 MIEコーポレーション3442 工場の配管をつなぐステンレスの継手の専業。値上げで利益は倍増したが、還元が細く借金もある。今の値段はほぼ適正で、わずかに安い程度 本質価値との差 +49.9% · 10 年 割安(年 +11.7%) 割安 昭和鉄工5953 九州の熱の老舗が値付けを覚え、3 年で利益率は 9% に。持ち合い株を除いても今の値段は稼ぎに比べて安い 本質価値との差 +49.2% · 10 年 割安(年 +12.0%) 割安 不二サッシ5940 ビル用サッシの老舗。利益は薄いが、値段は稼ぐ力に対して安く、借入の重さを織り込んでもやや割安 本質価値との差 +45.9% · 10 年 割安(年 +11.6%) 割安 リンナイ株式会社5947 実質無借金で稼ぐ力は安定している。米国の電化と海外の伸びを織り込んでも、今の時価総額には安全域がある 本質価値との差 +42.4% · 10 年 割安(年 +9.3%) 割安 株式会社RS Technologies3445 再生ウェーハで世界一という稼ぐ力は本物だが、中国の新品ウェーハと重い投資を差し引くと、今の値段に余裕は乏しい 本質価値との差 +37.6% · 10 年 割安(年 +10.6%) 割安 株式会社マルゼン5982 稼ぎは堅く、現金も厚い。ただ利益率は過去最高で、今の値段に安全域は見えない 本質価値との差 +36.4% · 10 年 割安(年 +9.2%) 割安 宮地エンジニアリンググループ3431 老朽橋の補修は長く続くが、足元は発注減で利益が半減。谷の深さと現金の厚さを踏まえると、今の値段はやや割安 本質価値との差 +34.4% · 10 年 割安(年 +9.8%) やや割安 日東精工5957 小さなねじとねじ締め機の堅実な会社。伸びの前提がすでに値段に入り、ほぼ適正と見る 本質価値との差 +29.5% · 10 年 やや割安(年 +9.2%) やや割安 ネポン7985 ハウス暖房機の老舗だが、利益率は1%前後に沈み借金も重い。立ち直れば安いが、その確度は低い 本質価値との差 +27.9% · 10 年 やや割安(年 +10.3%) やや割安 中西製作所5941 学校給食に強い厨房機器メーカー。実績は良いが大型投資で借入が増える局面で、本質価値は今の値段とほぼ同じ 本質価値との差 +27.3% · 10 年 やや割安(年 +9.1%) やや割安 川田テクノロジーズ3443 橋の補修需要は追い風だが、利益は山の高さにある。値段は価値を1割ほど下回るにとどまり、割安とは言い切れない 本質価値との差 +25.1% · 10 年 やや割安(年 +8.9%) やや割安 横河ブリッジホールディングス5911 橋の老朽化は追い風だが新設が細る。高い買い物の消化と資本効率が価値を分ける 本質価値との差 +24.0% · 10 年 やや割安(年 +8.4%) やや割安 トーソー5956 カーテンレール最大手で窓まわり 3 社の一角。値上げで利益は戻ったが、資本の効率は低く、今の値段はほぼ妥当 本質価値との差 +21.3% · 10 年 やや割安(年 +8.7%) やや割安 三協立山5932 サッシ大手3位。借金が重く、利益の戻りに値段が左右される。今の値段は、戻りを織り込んだほぼ妥当な水準 本質価値との差 +19.4% · 10 年 やや割安(年 +9.5%) やや割安 東プレ5975 プレス部品と冷凍車の二本柱。日産依存と薄い利益率を考えると、本質価値は今の値段をやや下回ると筆者は見る 本質価値との差 +18.7% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 山王3441 AI 配線の追い風で稼ぎは跳ねたが、コネクタ大手の下請けという立場は変わらず、今の値段はほぼ見合う 本質価値との差 +18.5% · 10 年 やや割安(年 +9.9%) やや割安 岡部5959 国内の建設需要が細る中、米国の伸びが穴を埋める。だが資本効率が資本コストに届かず、値段はほぼ妥当 本質価値との差 +17.3% · 10 年 やや割安(年 +7.6%) やや割安 ケー・エフ・シー3420 あと施工アンカーとトンネル資材の老舗。利益率は昔の半分まで落ちた。純現金と補修需要が支え、今の値段とほぼ釣り合う 本質価値との差 +13.6% · 10 年 やや割安(年 +7.8%) やや割安 カネソウ5979 溝ぶたと建築金物の三重の老舗。預金が時価総額を超えるが創業家の下で眠り、今年の株価の倍増で10年ではやや割高 本質価値との差 +12.6% · 10 年 やや割安(年 +8.0%) やや割安 アルインコ5933 足場の新製品で稼ぐ堅実な会社。ただ、赤字の2事業が足を引き、利益の回復を見込んでも本質価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 +12.3% · 10 年 やや割安(年 +8.1%) やや割安 トーカロ3433 半導体装置の消耗部品に皮膜を付ける隠れた寡占企業。稼ぐ力は本物だが、今の値段はやや割高 本質価値との差 +11.4% · 10 年 やや割安(年 +7.9%) やや割安 株式会社J-MAX3422 ホンダ系プレス部品。売上の半分が中国と日本のホンダ向けで、借金が重い。中国の電池・新興メーカー向けが伸びても、ホンダの縮みと金利で、今の値段は妥当かやや高い 本質価値との差 +10.3% · 10 年 やや割安(年 +9.3%) やや割安 アトムリビンテック3426 扉と収納の金物を企画するファブレスの老舗。金融資産は時価総額を上回るが、本業の稼ぎは細く、戻り方も弱い。今の値段はほぼ妥当 本質価値との差 +10.2% · 10 年 やや割安(年 +7.4%) 適正 東京製綱5981 国内ワイヤロープの老舗は今期が過去最高益だが、資本効率は低く、今の値段にやや先走り感がある 本質価値との差 +7.6% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 特殊電極3437 製鉄所の摩耗を溶接で直す職人集団で、技術は本物だが顧客の縮小が重く、今の値段はやや高い 本質価値との差 +7.6% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 兼房5984 丸鋸と木工刃物の専業。資産は厚いが稼ぐ力は資本コストに届かず、値段は資産と稼ぎの間にある 本質価値との差 +7.4% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 アルファ3434 薄利の自動車部品と、縮む国内の住宅錠。自己資本の厚さが救いだが、稼ぎは資本コストに届かない 本質価値との差 +6.1% · 10 年 適正(年 +8.0%) 適正 株式会社ファインシンター5994 自動車の駆動系に入る焼結部品の会社。電動化で縮む本業と重い借金のなか、利益は薄く、10 年の価値は今の時価総額に届かない 本質価値との差 +5.4% · 10 年 適正(年 +8.8%) 適正 協立エアテック5997 ビルの防火ダンパーと住宅の全館空調の部品。堅実だが稼ぎは資本コストに届かず、現金も戻らない 本質価値との差 +4.9% · 10 年 適正(年 +7.1%) 適正 駒井ハルテック5915 資産は厚いが稼ぐ力が薄い。橋と鉄骨は物価並みで、風車タワーの当たり外れが価値を分ける 本質価値との差 +3.9% · 10 年 適正(年 +8.2%) 適正 ダイニチ工業5951 石油ファンヒーターと加湿器の国内首位。事業は堅いが時価総額と同規模の現金・有価証券が眠り、10年の価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 +3.8% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 那須電機鉄工5922 送電鉄塔の需要は堅いが、今の利益は山。ためた資金の使い方が評価を決める 本質価値との差 +3.6% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 天龍製鋸5945 チップソー専業で無借金。事業の稼ぐ力は資本コストに届かず、現金と持ち合い株が値を支える会社 本質価値との差 +1.9% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 KTC5966 整備工具の国産ブランドnepros を持つが、利益率は9%どまり。立て直しの計画を割り引くと、値段はやや高い 本質価値との差 +0.4% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 サンコール5985 稼ぎ頭は光通信コネクタに移ったが、高い利益率の持続を織り込みすぎ。10年の価値は今の時価総額を下回ると筆者は見る 本質価値との差 −2.4% · 10 年 適正(年 +7.8%) 適正 株式会社長府製作所5946 利益は小さく、資産は大きい。会社がその資産を株主に返すかどうかで、値打ちが決まる 本質価値との差 −3.0% · 10 年 適正(年 +6.3%) 適正 中国工業5974 国内のLPガス容器の 3 本に 1 本を作るが、市場は細り、稼ぐ力は資本コストに届かない 本質価値との差 −3.9% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 立川ブラインド工業7989 窓まわり国内最大手。純現金は厚いが稼ぐ力が資本コストに届かず、10 年で見ると割高に寄る 本質価値との差 −4.5% · 10 年 適正(年 +4.8%) 適正 エスイー3423 インフラ補修の追い風はあるが、研究開発の費用が利益を食う。10年の稼ぎは今の値段を下回る 本質価値との差 −4.7% · 10 年 適正(年 +6.1%) 適正 ロブテックス5969 エビ印のプライヤとリベットの工具で知られる老舗。名前は残るが利益率は 3% に落ち、資本コストに届く道は細い 本質価値との差 −8.6% · 10 年 適正(年 +6.3%) やや割高 川岸工業5921 スカイツリーや国立競技場にも関わった鉄骨の名門。ただし利益は山を越え、帳簿の厚さほど稼ぐ力はないため、今の値段はやや高い 本質価値との差 −11.1% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 瀧上工業5918 橋と鉄骨の本業は薄利。価値の中心は持ち合い株だが、少数株主に届く道は細い 本質価値との差 −12.8% · 10 年 やや割高(年 +6.3%) やや割高 パイオラックス5988 自動車の小物部品と医療機器の会社。資本は厚いが稼ぐ力が追いつかず、今の値段は割高寄りと筆者は見る 本質価値との差 −14.0% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 ダイケン5900 引戸の金物や自転車置場を作る大阪の老舗。現金と投資株で時価総額に迫るが、本業の利益は薄く資本に見合わない。現金を割り引くと割高 本質価値との差 −16.1% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 三ツ知3439 自動車用の特注ファスナーの専業。シートの部品は電気自動車でも要るが、値下げ要請で薄利が続き、資本効率は資本コストに遠く届かない 本質価値との差 −17.4% · 10 年 やや割高(年 +5.9%) やや割高 トーアミ5973 溶接金網の老舗が型枠工事の買収で事業を広げる。帳簿は時価総額の3倍あるが、稼ぎは資本コストの3分の1にとどまり割高 本質価値との差 −20.7% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 株式会社SUMCO3436 AI向け300mm先端ウエハーへの転換は本物だが、成熟品の重荷と資本の重さを踏まえると今の値段はすでに回復の先を映す 本質価値との差 −23.6% · 10 年 やや割高(年 +4.4%) やや割高 大谷工業5939 電柱と通信線の金物を作る富山の老舗。配電網の更新で底堅いが、利益をため込む同族経営で資本の稼ぎが薄く割高 本質価値との差 −23.6% · 10 年 やや割高(年 +4.6%) やや割高 コロナ5909 事業の稼ぐ力は細く、厚い金融資産も少数株主には動かせない。割高と見る 本質価値との差 −23.8% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 東洋製罐グループホールディングス株式会社5901 縮減と増配で株主還元は厚くなるが、ROEは資本コストに届かず本質価値は今の株価より低い 本質価値との差 −24.3% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) やや割高 稲葉製作所3421 国内首位の物置と自己資本の4割近い現金を持つが、利益率は薄く資本効率は低い。現金を価値に足してもなお今の値段は割高 本質価値との差 −24.7% · 10 年 やや割高(年 +3.9%) やや割高 株式会社ノーリツ5943 給湯器で国内2位の寡占だが、稼ぐ力はリンナイの6分の1。利益が戻っても、今の値段は先取りが過ぎる 本質価値との差 −25.9% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) やや割高 ネツレン5976 高周波熱処理と高強度鋼線の老舗。国内シェアは高いが儲けが薄く、稼ぐ力に比べて今の値段は割高 本質価値との差 −27.7% · 10 年 やや割高(年 +2.7%) やや割高 共和工業所5971 建設機械用ボルトの国内トップ。現金は厚いが戻らず、利益は薄い。値段には余裕がなく割高と見る 本質価値との差 −28.4% · 10 年 やや割高(年 +3.8%) やや割高 日本発條5991 懸架ばねとHDDサスペンションの二本柱、AI需要は本物だが北米再建待ちで今の株価は割高寄りと筆者はみる 本質価値との差 −28.5% · 10 年 やや割高(年 +3.9%) やや割高 アドバネクス5998 医療と航空機のばねで稼ぎ頭を育てつつあるが、自動車と海外工場の重荷が残る。今の値段は先を行く 本質価値との差 −29.8% · 10 年 やや割高(年 +4.4%) 割高 アルメタックス5928 積水ハウスに売上の半分を頼るサッシの系列メーカー。本業はほぼ稼がず、現金と持ち合い株は厚いが株主には届きにくい 本質価値との差 −30.7% · 10 年 割高(年 +3.9%) 割高 株式会社LIXIL5938 稼ぐ力は戻りつつあるが、借金と金利が利益を食う。今の値段は回復をかなり先取りしている 本質価値との差 −36.1% · 10 年 割高(年 +1.6%) 割高 イワブチ5983 電柱まわりの金具を作る小さな高自己資本の会社。直近の高い利益率は続きにくく、10年で見れば今の値段は割高と筆者は考える 本質価値との差 −36.4% · 10 年 割高(年 +2.4%) 割高 ホッカンホールディングス5902 缶・PET容器と飲料の受託充填の会社。借金が重く、稼ぐ力が資本コストに届かないため、今の値段は先取りしすぎている 本質価値との差 −37.1% · 10 年 割高(年 +2.8%) 割高 日本フイルコン5942 製紙用の網を作る老舗。国内の縮小が続くなか、賃貸が利益を支えるが、10年の価値は今の時価総額を4割ほど下回る 本質価値との差 −39.7% · 10 年 割高(年 +1.9%) 割高 テクノフレックス3449 半導体向けの真空配管と継手で利益が急伸。ただし今の利益は工事の山にあり、10 年で見ると割高と筆者は見る 本質価値との差 −41.6% · 10 年 割高(年 +0.9%) 割高 高田機工5923 老朽橋の更新という追い風はあるが、工場が埋まらず稼ぐ力は細い。配当の下限が支えでも、今の値段は高い 本質価値との差 −42.6% · 10 年 割高(年 +1.2%) 割高 アマテイ5952 国産の釘と自動車向けの特殊ねじを作る小さな老舗。利益は安定してきたが、資本コストに届かない稼ぎと借入の重さで、今の値段は割高と見る 本質価値との差 −43.5% · 10 年 割高(年 +1.6%) 割高 スーパーツール5990 吊クランプと作業工具の老舗。土地は厚いが事業の稼ぎは資本コストに遠く、新工場の成果待ちで割高 本質価値との差 −53.2% · 10 年 割高(年 −1.4%) 割高 オーネックス5987 金属を焼いて硬くする請負の会社が、突然AIデータセンターへ。本業は細く、株主の取り分も揺らぐ。今の値段は高い 本質価値との差 −53.6% · 10 年 割高(年 +0.1%) 割高 中央発條5992 トヨタ系のばね専業。薄利と繰り返す工場事故が重く、今の値段は計画の達成を先取りしていると筆者は見る 本質価値との差 −58.6% · 10 年 割高(年 −2.2%) 割高 日本製罐5905 18リットル缶と美術缶の専業。市場は縮み、2期続けて営業赤字。賃貸の利益が支えだが、今の値段は割高と見る 本質価値との差 −59.1% · 10 年 割高(年 −1.0%) 割高 ワイズホールディングス5955 自動車・家電向けのねじとばねが主力。純現金は厚いが稼ぎが薄く、10年の中立でも今の値段に届かない 本質価値との差 −65.1% · 10 年 割高(年 −3.5%) 割高 ジェイテックコーポレーション3446 X線ミラーで世界の放射光施設に納める希少な技術企業。ただし利益は山谷が激しく、いまの値段は先を織り込みすぎ 本質価値との差 −70.8% · 10 年 割高(年 −4.6%) 割高 日本パワーファスニング5950 建築用のねじとアンカーの専業。積水ハウスに売上の4分の1を頼り、利益はほぼ出ない。今の値段は割高と見る 本質価値との差 −81.3% · 10 年 割高(年 −8.4%) 割高 テクニスコ2962 放熱部品の小型メーカー。2 期の大赤字から黒字目前だが、借金が重く、AI 期待が先行。利益で測った本質価値は今の時価総額の 1 割に満たず割高 本質価値との差 −90.5% · 10 年 割高(年 −13.5%)

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読んだ資料

  1. モリテック スチール 有価証券報告書 FY2026(テキスト)
  2. モリテック スチール 2026年3月期 決算短信

分析日 2026-10-19