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イワブチ 5983

電柱まわりの金具を作る小さな高自己資本の会社。直近の高い利益率は続きにくく、10年で見れば今の値段は割高と筆者は考える

割高
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)9,387 円96 億円10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)14,770 円152 億円差 −36.4%
10 年後から見ると 割高 価値 9,387 円96 億円 · 差 −36.4% · 期待の年率 +2.4%
期待の年率リターン(10 年)+2.4%資本コスト比 −6.1 pt
推定の資本コスト8.5%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3%・10 年国債 3%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 8.5% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

イワブチは、電柱や信号機、通信線に取り付ける金具を作る会社だ。顧客は電力会社、NTTなどの通信会社、警察や自治体である。売上は135億円、自己資本比率は75%と、財務は極めて堅い。筆者の結論は、10年で見れば今の値段は割高というものだ。

2026年3月期は営業利益が前期の1.7倍に増え、営業利益率は10.8%と5年で最高になった。老朽化した電力設備の更新と、通信の工事が重なった。ただし、会社の今期予想では営業利益が3分の1ほど減るとされ、この水準は続かないとみる。

事業の質は悪くない。金具は小さな部品だが、電力会社の規格に合わせた承認が必要で、簡単には他社に代わられない。一方で、顧客は数社に偏り、値段は相手が決める面が強い。成長は物価の分が中心で、数量はほぼ横ばいである。

いちばんの課題は資本効率だ。自己資本の2割余りが現金で、ROEは5%に届かない。自社株買いと増配は進めているが、利益に比べて値段が高めに付いている。現金の厚さは安心材料でも、割安の根拠にはならない。

10年の見立てでは、数量は更新需要と防衛関連で少し増え、価格は物価並みに上がる。利益率は7%台半ばに戻る。それでも自己資本の厚さに対して利益が小さく、倍率を高く置ける会社ではない。現金は半分以上が事業に要る分なので、割安に見せる材料にはならない。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、イワブチは「堅実だが、割安ではない会社」と映る。事業は電力や通信という社会の基盤に根ざし、規格に守られた小さな金具を作る。値上げは物価並みにできるが、それ以上は難しい。成長の力はあまり強くない。

資本の使い方は、悪くないが十分でもない。借金はなく、自己資本比率は75%。増配と自社株買いを続け、株主を意識していることは伝わる。ただ、ROEは5%に届かず、自己資本の2割余りが現金のままだ。会社が儲けたお金を事業に投じて、資本コストを超える利益を生み出せていない。

10年後に今より強いと言える材料は多くない。更新需要は続くが、無電柱化や顧客の調達効率化が逆風になりうる。2026年3月期の利益率10.8%は、素晴らしい数字に見えるが、会社自身が今期の減益を見込んでいる。この水準に高い倍率を払うのは危うい。

安全域は、現金の厚さにある。ただし、現金を除いた事業に払う値段が、利益に比べて高めに付いている。筆者は、この会社を持ち続けたいとは思うが、今の値段で買いたいとは思わない。

何で稼ぐ会社か

イワブチの仕事は、電柱や鉄塔に取り付ける金具を作ることだ。電線を支える腕金や、碍子を留める金具、コンクリートポールの付属品などである。単価は小さいが、強度や防錆に厳しい基準があり、電力会社の承認を得た製品だけが使える。

売上は需要の分野で分かれる。配電線路用が最大で、全体の3分の1ほどと推定する。次に、NTTなど通信会社向けの情報通信、交通信号や標識、学校の防球ネットの支持金具、CATVや防災無線用がある。その他に、鉄道用、工場内の配電、防衛関連の無線システム装置が含まれる。

製造の拠点は国内と中国にある。子会社のHOKUEI、協和興業、須田製作所が製造に加わり、中国には海陽岩淵金属製品を持つ。協和興業は2017年、須田製作所は2022年に取得した。販売は本体と協和興業が中心で、通信や防災には専門の販売会社がある。

開示は単一セグメントのため、4つの区分に分けた数字は筆者の推定である。従業員は連結で約430人と少なく、研究開発費は3億円台、設備投資は2億円台と、投資は小さい。経営は、既存の金具を「ジョイント事業」、新しい領域を「コネクト事業」と呼び、2024年度から資本収益性を重視する方針に切り替えた。

顧客との関係は長い。電力会社やNTTは、仕様書に沿って部材を指定し、承認を受けた会社から継続して買う。新規参入は、試験と実績づくりに年単位の時間がかかる。この仕組みが、小さな部品でも利益率を支えている。

優良さと弱いところ

強みは、規格と承認に守られた金具の事業を長く続けてきた点にある。電力会社や通信会社は、仕様に合う部材を決まった取引先から買う。品質に問題があれば停電や通信障害につながるため、実績のある会社が選ばれる。この切り替えにくさが、利益を安定させる土台だ。

国内の金具の市場にはシェアの公表がなく、競合は小規模なメーカーが多い。ただ、全国に取引網を持ち、電力、通信、信号、防災と顧客を分散していることは、1社への依存を避ける点で評価できる。

弱みは、値決めの力と規模である。買い手が電力会社や通信会社に偏り、相手が値段を決める面が強い。売上は130億円台で、従業員は約430人。大手の鉄構メーカーのような資金力はない。営業利益率は、2018年3月期に2.9%、2019年3月期に1.8%まで落ちた時期がある。

資本効率は低い。ROEは過去10年の中央値が3.6%で、資本コストを大きく下回る。自己資本の4分の1近くが現金で、使い道に乏しいことの表れでもある。ここ2年は自社株買いと増配を進めており、方向は正しい。変化が数字に表れるまでには時間がかかる。

経営の姿勢は、近年変わってきた。資本収益性の重視を掲げた2024年度以降、自社株買いの頻度が上がり、配当も増やした。株主に向き合う意思は読み取れるが、成果が利益率とROEに出るかが次の評価の焦点だ。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

需要の柱は、電力網の更新だ。1970年代の高度成長期に建てた電柱や設備が、更新の時期に入っている。2023年度から始まったレベニューキャップ制度は、電力会社の収入に上限を設ける代わりに、老朽設備の更新費用を認める。配電設備の更新工事が増え、金具の需要を押し上げている。

通信は、光ネットワークの工事と、携帯キャリアの基地局工事が中心だ。基地局の投資には山と谷があり、工事が一巡すると需要が減る。信号や標識は、警察庁の要請に応じた更新が続く。学校体育施設や防災無線は、自治体の予算に左右される。

逆風もある。国は2026年度から5年間で約1,000kmの無電柱化を目指す。電線を地中に埋めれば、電柱の金具は要らなくなる。もっとも、全国の電柱は数千万本規模で、5年で1,000kmの進み方なら、影響は小さい。地震や台風に備えた強靭化の工事は、むしろ金具の需要を支える。

防衛関連の無線システムは、防衛費の増加を背景に伸びる分野だ。ただ、全体に占める比率は小さい。

競合は、鉄塔や金具を作る中小メーカーが多く、価格競争は穏やかだ。素材は鋼材と亜鉛で、中国の鋼材輸出が価格を抑える。売値に同じ圧力がかかるため、利益率を物価で押し上げる余地は限られる。

2028年度から始まるレベニューキャップの次の期間で、電力会社の調達費への効率化要求が強まるかが、業界全体の焦点になる。

新しい需要の芽は、再生可能エネルギーだ。太陽光や風力の発電所は送電網への接続設備を要し、その金具や支持物の需要が生まれる。ただ、現時点で金具メーカーの売上に占める比率は小さい。

資本政策と M&A

還元は、増配と自社株買いの両輪で進んでいる。配当性向は3割台半ばで、自己資本に対する配当率は1.5%だ。自社株買いは、2025年に約2.8億円、2026年に約1.9億円と続き、2026年8月にも市場外で買い付けた。自己株式は貸借対照表で約4億円ある。純利益に対する総還元は5割台に乗る。

株式の流動性は低い。発行済みは約110万株、株主は955人で、取引先持株会が11%、米国の証券会社が9%、住友商事が5%、財団法人が4.5%を持つ。取引先持株会と従業員持株会は、安定株主として機能している。

買収は、2017年に協和興業、2022年に須田製作所を取得した。いずれも小規模で、金具の製造と防衛関連の無線に事業を広げた。今後も、金具の周辺での小さな買収が中心になるとみる。大型の買収で現金を使う可能性は低いが、小さくても外れれば資本効率はさらに下がる。

TOBの可能性は、kabufuの推定で10年に2割ほどだ。自己資本比率が75%と高く、現金が厚い会社は、買い手から見て取り込みやすい。ただ、取引先持株会や財団法人の持株が多く、買収には説得が要る。

資本コストを意識した経営を2024年度から掲げており、今後の還元の厚みが、現金の評価を左右する。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

老朽設備の更新は、10年単位で続く。1970年代に建てた配電設備が寿命を迎え、電力会社は更新を急いでいる。レベニューキャップで更新費用が認められ、金具の需要は底堅い。通信は光ネットワークの工事が広がり、防災無線や信号の更新も続く。

防衛費の増加は、新しい追い風だ。須田製作所が持つ防衛関連の無線システムは、需要が伸びる分野で、利益率も高い。コネクト事業で新しい領域を広げれば、金具の単価を上げられる。

2026年3月期に営業利益率が10.8%に達したことは、会社の実力を示している。値上げが通り、生産性も改善した。この水準を保てるなら、利益は10年で倍近くになる。

資本面でも改善余地がある。資本収益性を重視する方針のもと、自社株買いと増配を続ければ、ROEは上がる。現金が厚く、借金がないため、還元を厚くする余裕は大きい。流動性が低く、買い手がつきやすい面もあり、TOBが出れば株価は大きく動く。

海外にも余地がある。中国の子会社は製造拠点にとどまるが、東南アジアの電力網整備に合わせて販路を広げれば、売上は大きく変わる。新しい領域を広げる方針も、地道に積み上げれば10年で別の柱になりうる。

慎重な見方

2026年3月期の利益率10.8%は、一時的な山だと考えるべきだ。会社自身が今期の営業利益を3分の1ほど減らす予想を出している。基地局工事や更新工事が重なった結果で、これが続く保証はない。過去には、利益率が2%を割った年もある。

電力会社はレベニューキャップのもとで、調達費の効率化を求められる。2028年度からの次の期間で、金具の価格が抑えられる可能性がある。通信も、基地局投資が一巡すれば工事が減る。無電柱化が広がれば、電柱の金具そのものが要らなくなる。

顧客は数社に偏り、値段は相手が決める。値上げは物価並みが限度で、鋼材や亜鉛の高騰を転嫁するのが遅れる局面もある。海外に頼れる成長もない。

資本効率の低さは長年の課題だ。ROEは過去10年の中央値で3.6%。現金が厚いのは、使い道に困っていることの裏返しでもある。自社株買いは評価できるが、小さな規模では全体のROEを動かせない。現金を除いた事業に高い倍率を払うのは危うい。

最後に、流動性の低さも見逃せない。発行済みは約110万株と少なく、買い手が限られる。需給の悪化は、株価を事業の価値より大きく下げる。

どちらに重みを置いたか

2026年3月期の高い利益率は続かない、という慎重な見方のほうが筋が通っている。会社自身が減益を予想している点は、強気の論拠を弱める。一方で、更新需要の追い風と、現金の厚さ、増配と自社株買いの継続は、強気の見方の確かな根拠である。

中立は、利益率を直近の山から7%台半ばまで戻し、数量は配電と防衛関連でわずかに増やす形とした。確率は、顧客の偏りと資本効率の低さを重く見て、悲観の側をやや厚くした。余った現金は、還元の実績があるので帳簿どおりに数えた。その結果、値段には安全域がないという判断になった。

10 年後の 5 つの筋書き(2036/03 期)

確率で加重した株価時価総額 13,490 円139 億円(+ 配当配当と自社株買いの合計 5,144 円53 億円)。 今の値に割り戻すと 9,387 円96 億円、今との差 −36.4%、 期待の年率 +2.4%(資本コスト 8.5%)→ 割高

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 10% 21,091 円217 億円 7,251 円75 億円 +91.9% +6.7% 2,834 円29 億円
やや楽観 22% 17,091 円176 億円 6,161 円63 億円 +57.4% +4.6% 5,115 円53 億円
中立 38% 14,803 円152 億円 5,411 円56 億円 +36.9% +3.2% 7,682 円79 億円
やや悲観 22% 6,947 円71 億円 3,698 円38 億円 −27.9% −3.2% 2,342 円24 億円
悲観 8% 5,840 円60 億円 2,414 円25 億円 −44.1% −5.7% 660 円7 億円
加重平均100% 13,490 円139 億円5,144 円53 億円 +26.2% +2.4% 18,633 円191 億円

今の株価時価総額 14,770 円152 億円(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 8.5% を下回るほど割高。

楽観 10% 更新需要と防衛関連が重なり利益が伸びる 利益 16 億円 · PER 11.8 倍 · 株価時価総額 21,091 円217 億円

老朽設備の更新が10年続き、配電向けの出荷が15%増える。電力会社は更新を急ぎ、金具の価格も物価を上回って通る。通信は光ネットワークの工事が堅調で、数量が1割増える。

防衛関連の無線システムは、防衛費の増加に乗って大きく伸びる。その他の区分の数量は3分の1増え、利益率も高い。信号・標識は人口減で数量が減るが、更新の予算が下支えする。

営業利益率は10%台に乗り、直近の山を維持する。余った現金は自社株買いと増配で戻り、ROEは資本コストを上回る。値決めの力が一段と強まった姿で、うまくいった10年である。

コネクト事業の新製品が金具の単価を押し上げ、顧客との関係もさらに深くなる。

  • 配電線路用の金具:数量 7.2(出荷量(千トン、推定))× 価格 98(1トンあたり単価(万円、推定))→ 売上 71 億円・営業利益 8 億円。更新需要で出荷15%増
  • 情報通信用の金具:数量 4.5(出荷量(千トン、推定))× 価格 92(1トンあたり単価(万円、推定))→ 売上 41 億円・営業利益 5 億円。通信工事が堅調
  • 信号・標識・CATV・防災・学校施設:数量 3.6(出荷量(千トン、推定))× 価格 98(1トンあたり単価(万円、推定))→ 売上 35 億円・営業利益 3 億円。信号は数量減も更新で下支え
  • その他(鉄道・工場内配電・防衛関連の無線):数量 4.3(出荷量換算(千トン、推定))× 価格 160(1トンあたり単価(万円、推定。システム装置を含むため高い))→ 売上 69 億円・営業利益 8 億円。防衛関連が伸びる

倍率:事業の純利益 16 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 7.0% が k 8.50% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 11.8 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 11.8 倍 + 余った現金(戻り方込み)30 億円。全体の PER 11.76 倍、時価総額 217 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:配電の更新と防衛関連の無線が伸び、値上げも物価を上回って通る筋書き。2026年3月期の実績はあるが、会社自身が減益を予想しているため1割とした。

やや楽観 22% 更新需要が続き利益率が高めに保たれる 利益 13 億円 · PER 11.8 倍 · 株価時価総額 17,091 円176 億円

配電向けは更新需要が続き、数量が1割増える。価格は物価をわずかに上回る。通信は光ネットワークの工事が続き、基地局の山はならされる。

防衛関連の無線が伸び、その他の区分の数量は3割近く増える。信号・標識は更新がつなぎ、数量はやや減る。営業利益率は8%台半ばに乗り、直近の山には届かない。

自社株買いと増配は続くが、現金は完全には戻らない。ROEは5%台にとどまり、資本コストには届かない。堅実な成長が続くが、突き抜けはしない10年である。

小さな買収で金具の周辺を広げ、利益に少し寄与する。

電力会社との関係は変わらず、更新工事が一定のペースで続く。配電の出荷の増加は、設備の寿命から来る確かな需要である。

  • 配電線路用の金具:数量 6.9(出荷量(千トン、推定))× 価格 96(1トンあたり単価(万円、推定))→ 売上 67 億円・営業利益 6 億円。更新需要で1割増
  • 情報通信用の金具:数量 4.3(出荷量(千トン、推定))× 価格 90(1トンあたり単価(万円、推定))→ 売上 39 億円・営業利益 4 億円。光工事が続く
  • 信号・標識・CATV・防災・学校施設:数量 3.5(出荷量(千トン、推定))× 価格 96(1トンあたり単価(万円、推定))→ 売上 34 億円・営業利益 2 億円。防衛関連が伸びる
  • その他(鉄道・工場内配電・防衛関連の無線):数量 4.1(出荷量換算(千トン、推定))× 価格 156(1トンあたり単価(万円、推定。システム装置を含むため高い))→ 売上 64 億円・営業利益 6 億円。更新がつなぐ

倍率:事業の純利益 12 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 5.6% が k 8.50% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 11.8 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 11.8 倍 + 余った現金(戻り方込み)30 億円。全体の PER 11.76 倍、時価総額 176 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:更新需要が続き、利益率が直近の山の手前で保たれる筋書き。更新と防衛の追い風は具体的だが、電力会社の調達効率化もあり、2割強とした。

中立 38% 更新需要は続くが利益率は平均へ戻る 利益 11 億円 · PER 11.8 倍 · 株価時価総額 14,803 円152 億円

配電向けは更新需要で数量が8%増える。価格は物価並みに上がり、売上は4割強の増加になる。通信は基地局の山が引いた後も光ネットワークの工事が続き、数量は横ばいに収まる。

信号・標識は人口減とデジタル化で数量が1割弱減る。その他の区分は防衛関連の無線で数量が2割増える。全体の売上は10年で4割強増える。

営業利益率は7.6%で、直近の山より低く、過去10年の平均よりは高い。更新と防衛関連の追い風の分だけ、平均を上回る。本社費と販管費は物価で増え、減価償却は設備が小さく影響が小さい。還元は総額で純利益の55%ほどを続け、ROEは資本コストを下回り続ける。現金を抱える構造は変わらない。

2028年度からの規制期間の調達効率化は、一部の価格に出るが、全体を揺るがすほどではない。

  • 配電線路用の金具:数量 6.8(出荷量(千トン、推定))× 価格 94(1トンあたり単価(万円、推定))→ 売上 64 億円・営業利益 5 億円。更新需要で8%増
  • 情報通信用の金具:数量 4.1(出荷量(千トン、推定))× 価格 90(1トンあたり単価(万円、推定))→ 売上 37 億円・営業利益 3 億円。横ばい
  • 信号・標識・CATV・防災・学校施設:数量 3.5(出荷量(千トン、推定))× 価格 96(1トンあたり単価(万円、推定))→ 売上 34 億円・営業利益 2 億円。人口減で減
  • その他(鉄道・工場内配電・防衛関連の無線):数量 3.8(出荷量換算(千トン、推定))× 価格 153(1トンあたり単価(万円、推定。システム装置を含むため高い))→ 売上 59 億円・営業利益 5 億円。防衛関連で2割増

倍率:事業の純利益 10 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 4.7% が k 8.50% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 11.8 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 11.8 倍 + 余った現金(戻り方込み)30 億円。全体の PER 11.76 倍、時価総額 152 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:配電の更新と防衛関連でわずかに数量が増え、価格は物価並み、利益率は直近の山から平均へ戻る。最も普通の姿として4割弱を置いた。

やや悲観 22% 調達効率化で利益率が低下する 利益 6 億円 · PER 8.5 倍 · 株価時価総額 6,947 円71 億円

2028年度からの規制期間で、電力会社が調達費の効率化を強める。金具の価格は物価に追いつかず、10年で2割台後半の上昇にとどまる。配電向けの数量は横ばいである。

通信は基地局の工事が一巡し、数量が1割減る。信号・標識も数量が減り、防衛関連の無線は伸びるが全体を支えるには小さい。

営業利益率は5%に近づき、2023年3月期の谷に近づく。還元は純利益の半分ほどに下がる。ROEは2%台で、資本コストを大きく下回る。現金だけが積み上がり、事業の稼ぐ力は弱い。電力会社の都合で利益が決まる構造が表に出る10年である。

小さな買収で補おうとしても、外れれば資本効率はさらに下がる。

  • 配電線路用の金具:数量 6.2(出荷量(千トン、推定))× 価格 90(1トンあたり単価(万円、推定))→ 売上 55 億円・営業利益 3 億円。価格が物価に追いつかず
  • 情報通信用の金具:数量 3.7(出荷量(千トン、推定))× 価格 84(1トンあたり単価(万円、推定))→ 売上 31 億円・営業利益 2 億円。基地局が一巡して減
  • 信号・標識・CATV・防災・学校施設:数量 3.2(出荷量(千トン、推定))× 価格 90(1トンあたり単価(万円、推定))→ 売上 29 億円・営業利益 1 億円。数量減
  • その他(鉄道・工場内配電・防衛関連の無線):数量 3.2(出荷量換算(千トン、推定))× 価格 146(1トンあたり単価(万円、推定。システム装置を含むため高い))→ 売上 47 億円・営業利益 3 億円。防衛関連は小さい

倍率:ROE 2.4%は資本コスト 8.5% を大きく下回る。式の正当化 PER は 5.6 倍。調達効率化で利益が圧縮される筋書きなので、やや悲観は 8.5 倍に置いた(稼ぐ力は純利益÷k の約12.9倍が上限)。余った現金は谷で食うとして 0.75 倍で数えた。

確率:次期レベニューキャップで調達効率化が強まり、通信工事も一巡する筋書き。会社自身が今期の減益を予想しており、悪化の方向は具体的だ。2割強を置いた。

悲観 8% 顧客の集約と地中化で構造的に縮む 利益 2 億円 · PBR 0.3 倍 · 株価時価総額 5,840 円60 億円

電力会社が調達先を絞り、価格競争が厳しくなる。無電柱化が加速し、配電の金具の数量が15%減る。通信の無線化も進み、光ネットワークの工事が減る。

防衛関連の無線も思うように伸びず、固定費の重い国内の拠点と人員を縮められない。営業利益率は2%前後に落ち、利益はほぼ消える。

もう優良な会社ではなくなっている。それでも、純現金と工場・在庫の売却価値が下値を支える。清算されない限り、少数株主に現金の使い道を決める力はない。

配当は半分になり、自社株買いは止まる。事業の整理と人員の削減に費用がかかる。

流動性が低い株式は、悪い知らせが出ると売りが続きやすい。買い手が限られるため、事業の価値より安い値段で放置される。

  • 配電線路用の金具:数量 5.4(出荷量(千トン、推定))× 価格 84(1トンあたり単価(万円、推定))→ 売上 45 億円・営業利益 1 億円。配電が15%減
  • 情報通信用の金具:数量 3.1(出荷量(千トン、推定))× 価格 77(1トンあたり単価(万円、推定))→ 売上 24 億円・営業利益 1 億円。無線化で減
  • 信号・標識・CATV・防災・学校施設:数量 2.7(出荷量(千トン、推定))× 価格 82(1トンあたり単価(万円、推定))→ 売上 22 億円・営業利益 0 億円。地中化と集約で減
  • その他(鉄道・工場内配電・防衛関連の無線):数量 2.6(出荷量換算(千トン、推定))× 価格 137(1トンあたり単価(万円、推定。システム装置を含むため高い))→ 売上 35 億円・営業利益 1 億円。伸びない

倍率:事業の稼ぐ力はほぼ無く(純利益は 2 億円に届かない)、帳簿の自己資本でなく純現金と売れる資産で測る。今の自己資本 204 億円に 0.29 倍を掛けた 60 億円。

確率:電力会社の調達集約、無電柱化の加速、通信の無線化が重なり、金具の需要が構造的に縮む筋書き。流動性も低く、8%を置いた。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億円。

配電線路用の金具

電力会社向けの配電線路用装柱用品とコンクリートポール用品。

数量出荷量(千トン、推定)価格1トンあたり単価(万円、推定)売上営業利益
今 2026/03 6.3 70 44 5
10 年後 中立 6.8 94 64 5

取り方:開示は単一セグメント。需要分野別の売上(開示の並びから読み取った推定)で配電線路用を約44億円とし、1トンあたり約70万円で出荷量を推定。利益は筆者の配分。

情報通信用の金具

NTTなど通信会社向けの通信線路用装柱用品。光ネットワークと基地局工事に連動。

数量出荷量(千トン、推定)価格1トンあたり単価(万円、推定)売上営業利益
今 2026/03 4.1 67 28 4
10 年後 中立 4.1 90 37 3

取り方:情報通信向けの売上約27億円を、1トンあたり約67万円で割って出荷量を推定した。利益は筆者の配分。

信号・標識・CATV・防災・学校施設

交通信号・道路標識の装柱用品、CATV・防災行政無線用、学校の防球ネット支持金具。

数量出荷量(千トン、推定)価格1トンあたり単価(万円、推定)売上営業利益
今 2026/03 3.8 72 27 2
10 年後 中立 3.5 96 34 2

取り方:信号・標識(約17億円)とCATV・防災(約10億円)を合わせた約27億円を、1トンあたり約72万円で割って推定。利益率は低めに配分。

その他(鉄道・工場内配電・防衛関連の無線)

鉄道用装柱用品、工場内の配電線路用品、防衛関連の無線システム装置。

数量出荷量換算(千トン、推定)価格1トンあたり単価(万円、推定。システム装置を含むため高い)売上営業利益
今 2026/03 3.2 114 37 4
10 年後 中立 3.8 153 59 5

取り方:その他の区分の売上約36億円を、システム装置を含む高めの単価(1トンあたり約114万円)で割った換算量。利益は筆者の配分。

リスクと懸念

利益率の山からの反動

2026年3月期の営業利益率10.8%は5年で最高で、会社の今期予想は営業利益が3分の1ほど減る。老朽設備の更新と基地局工事が重なった山と見る。過去には2%を割った年もあり、振れの大きさは無視できない。

電力会社の調達効率化

レベニューキャップのもとで、電力会社は調達費の効率化を求められる。2028年度からの次の期間で、金具の価格に圧力がかかる可能性がある。買い手が少数のため、値下げ要求は直接利益に響く。

顧客の偏りと価格交渉力

売上は電力会社、通信会社、警察・自治体に偏る。大口の発注先が調達先を絞れば、売上と稼働率が同時に落ちる。上位顧客の比率は開示されず、確認できない。

無電柱化と通信の無線化

国は2026年度から5年で約1,000kmの無電柱化を目指す。電線を地中に埋めれば電柱の金具は不要になる。通信の無線化も長期では逆風になる。短期の影響は小さいが、10年を超えると効いてくる。

資材高と転嫁の遅れ

金具の素材は鋼材と亜鉛で、相場が上がれば原価が増える。契約の改定には時間がかかり、転嫁が遅れると利益が削られる。中国の鋼材輸出が価格を抑える局面では、売値にも同じ圧力がかかる。

現金の戻り方と資本効率

自己資本の2割余りが現金で、ROEは5%に届かない。自社株買いは続けているが、規模は小さい。方針が変わるか、買収に使われれば、現金の価値は帳簿ほどにならない。

株式の流動性の低さ

発行済みは約110万株、株主は955人と少ない。買い手が限られ、株価が大きく振れやすい。大株主が売れば、需給が悪化するおそれもある。

今後の分かれ目

2028年度からの次期レベニューキャップで調達効率化が強まる
配電向けの金具の価格に圧力がかかり、利益率が5%台に落ちる。やや悲観の筋書きの確率が上がる。
老朽設備の更新が加速し、数量が増える
配電の出荷が1割以上増え、利益率が高水準で定着する。強気の筋書きに近づく。
防衛関連の無線システムの受注が拡大する
高い利益率の売上が増え、全社の利益率を押し上げる。ただし比率が小さく、効果は限定的。
自社株買いや増配が大きく拡大する
現金の戻り方が改善し、ROEが上がる。現金の評価を引き上げられる。
基地局や光ネットワークの工事が一巡する
通信向けの出荷が減り、利益率が低下する。2019年3月期のような谷に近づく。
TOBが発表される
現金が厚く、買い手には取り込みやすい。ただし取引先持株会などの同意が要り、実現は簡単でない。

見ておくもの

  • 営業利益率(8%を保てるか)
  • 次期レベニューキャップの調達効率化の内容
  • 配電向けの出荷と更新工事の量
  • 通信(基地局・光)の工事量
  • 自社株買いと配当性向
  • 防衛関連の無線システムの受注

倍率と資本コストの決め方

倍率は式から出した。資本コスト8.5%、成長4%、ROEから正当化PERを求め、中立は上限の8.5割に置いた。ROEが資本コストを下回るため、式の倍率は低く出る。今の株価やPERは使っていない。悲観の床は、過去のPBRの底ではなく、純現金と売れる資産の見立てから出した。結果は割高の側に出たが、これはROEが低く、利益の水準に比べて自己資本が厚いことが主因である。今の株価を見て決めたのではない。余った現金は戻り方1.0で数え、自社株買いを続ける実績を根拠にした。会計基準の形は、今と同じ形でそろえた。 2026-10-22 の見直し(溜まる現金を事業の ROE から外す・k の目安を対称に・楽観〜中立は上限そのものに置く・ROE が k 以下は配り方から出す式)で、倍率を機械で置き直した(第 1 段より前 → 今:楽観 PER 10.58→11.76 倍・やや楽観 PER 8.84→11.76 倍・中立 PER 7.66→11.76 倍)。

資本コスト 8.5% = 無リスク金利 3% + β — × 5%。基本 7.5% に quality +0.25% を足して 7.75%。事業が傾いている様子はなく extra は 0。顧客の偏りと無電柱化は k に足さず、数量・価格・利益率と確率で表した。 2026-10-22 に循環と借金を過去の数字で付け直し、k は 7.75% → 8.50%。

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割安 東洋シヤッター5936 国内3番手のシャッター会社。点検の稼ぎが育ち、利益の割に値段は安い。割安と見る 本質価値との差 +81.0% · 10 年 割安(年 +13.1%) 割安 三洋工業5958 天井・床の下地材で知られる堅実な建材メーカー。時価総額の半分が現金で、事業の稼ぎを考えれば今の値段はかなり安い 本質価値との差 +65.6% · 10 年 割安(年 +11.5%) 割安 三和ホールディングス5929 国内寡占・世界シェア首位の開口部メーカー、改修需要と海外M&Aの果実を乗せれば割安と出る 本質価値との差 +63.7% · 10 年 割安(年 +11.5%) 割安 ジーテクト5970 車体骨格プレス部品の中堅。中立の姿でも今の値段は割安寄りだが、ホンダ依存と重い設備投資が割り引きの理由だと筆者は見る 本質価値との差 +62.0% · 10 年 割安(年 +11.9%) 割安 文化シヤッター5930 国内2位のシャッター専業。利益率の低い建材部門が重しで、確率で重みをつけるとやや割安 本質価値との差 +60.9% · 10 年 割安(年 +10.9%) 割安 エイチワン5989 ホンダ向け 86% のフレーム専業。3 年連続赤字から立ち直ったが、顧客の偏りと重い投資を考えると、割安度は見かけほど大きくないと筆者は見る 本質価値との差 +60.7% · 10 年 割安(年 +13.6%) 割安 フジマック5965 病院・給食・外食の厨房を一括で請け負う堅実な中堅。土地売却で現金が積み上がり、10年で見ればやや割安と筆者は考える 本質価値との差 +57.9% · 10 年 割安(年 +11.6%) 割安 日創グループ3440 パネルとデータセンター向け筐体は伸びるが、寄せ集めの事業で ROE が資本コストに届かない 本質価値との差 +56.6% · 10 年 割安(年 +12.0%) 割安 エムケー精工5906 門型洗車機と調理家電の長野の会社。直近の利益は山で、中立でも自己資本の厚みが評価に残る 本質価値との差 +53.3% · 10 年 割安(年 +11.3%) 割安 サンコーテクノ3435 あと施工アンカーの国内首位。利益の安定と財務の堅さに比べ、今の値段は低い 本質価値との差 +52.0% · 10 年 割安(年 +10.4%) 割安 MIEコーポレーション3442 工場の配管をつなぐステンレスの継手の専業。値上げで利益は倍増したが、還元が細く借金もある。今の値段はほぼ適正で、わずかに安い程度 本質価値との差 +49.9% · 10 年 割安(年 +11.7%) 割安 昭和鉄工5953 九州の熱の老舗が値付けを覚え、3 年で利益率は 9% に。持ち合い株を除いても今の値段は稼ぎに比べて安い 本質価値との差 +49.2% · 10 年 割安(年 +12.0%) 割安 不二サッシ5940 ビル用サッシの老舗。利益は薄いが、値段は稼ぐ力に対して安く、借入の重さを織り込んでもやや割安 本質価値との差 +45.9% · 10 年 割安(年 +11.6%) 割安 リンナイ株式会社5947 実質無借金で稼ぐ力は安定している。米国の電化と海外の伸びを織り込んでも、今の時価総額には安全域がある 本質価値との差 +42.4% · 10 年 割安(年 +9.3%) 割安 株式会社RS Technologies3445 再生ウェーハで世界一という稼ぐ力は本物だが、中国の新品ウェーハと重い投資を差し引くと、今の値段に余裕は乏しい 本質価値との差 +37.6% · 10 年 割安(年 +10.6%) 割安 株式会社マルゼン5982 稼ぎは堅く、現金も厚い。ただ利益率は過去最高で、今の値段に安全域は見えない 本質価値との差 +36.4% · 10 年 割安(年 +9.2%) 割安 宮地エンジニアリンググループ3431 老朽橋の補修は長く続くが、足元は発注減で利益が半減。谷の深さと現金の厚さを踏まえると、今の値段はやや割安 本質価値との差 +34.4% · 10 年 割安(年 +9.8%) やや割安 日東精工5957 小さなねじとねじ締め機の堅実な会社。伸びの前提がすでに値段に入り、ほぼ適正と見る 本質価値との差 +29.5% · 10 年 やや割安(年 +9.2%) やや割安 ネポン7985 ハウス暖房機の老舗だが、利益率は1%前後に沈み借金も重い。立ち直れば安いが、その確度は低い 本質価値との差 +27.9% · 10 年 やや割安(年 +10.3%) やや割安 中西製作所5941 学校給食に強い厨房機器メーカー。実績は良いが大型投資で借入が増える局面で、本質価値は今の値段とほぼ同じ 本質価値との差 +27.3% · 10 年 やや割安(年 +9.1%) やや割安 川田テクノロジーズ3443 橋の補修需要は追い風だが、利益は山の高さにある。値段は価値を1割ほど下回るにとどまり、割安とは言い切れない 本質価値との差 +25.1% · 10 年 やや割安(年 +8.9%) やや割安 横河ブリッジホールディングス5911 橋の老朽化は追い風だが新設が細る。高い買い物の消化と資本効率が価値を分ける 本質価値との差 +24.0% · 10 年 やや割安(年 +8.4%) やや割安 トーソー5956 カーテンレール最大手で窓まわり 3 社の一角。値上げで利益は戻ったが、資本の効率は低く、今の値段はほぼ妥当 本質価値との差 +21.3% · 10 年 やや割安(年 +8.7%) やや割安 三協立山5932 サッシ大手3位。借金が重く、利益の戻りに値段が左右される。今の値段は、戻りを織り込んだほぼ妥当な水準 本質価値との差 +19.4% · 10 年 やや割安(年 +9.5%) やや割安 東プレ5975 プレス部品と冷凍車の二本柱。日産依存と薄い利益率を考えると、本質価値は今の値段をやや下回ると筆者は見る 本質価値との差 +18.7% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 山王3441 AI 配線の追い風で稼ぎは跳ねたが、コネクタ大手の下請けという立場は変わらず、今の値段はほぼ見合う 本質価値との差 +18.5% · 10 年 やや割安(年 +9.9%) やや割安 岡部5959 国内の建設需要が細る中、米国の伸びが穴を埋める。だが資本効率が資本コストに届かず、値段はほぼ妥当 本質価値との差 +17.3% · 10 年 やや割安(年 +7.6%) やや割安 ケー・エフ・シー3420 あと施工アンカーとトンネル資材の老舗。利益率は昔の半分まで落ちた。純現金と補修需要が支え、今の値段とほぼ釣り合う 本質価値との差 +13.6% · 10 年 やや割安(年 +7.8%) やや割安 カネソウ5979 溝ぶたと建築金物の三重の老舗。預金が時価総額を超えるが創業家の下で眠り、今年の株価の倍増で10年ではやや割高 本質価値との差 +12.6% · 10 年 やや割安(年 +8.0%) やや割安 アルインコ5933 足場の新製品で稼ぐ堅実な会社。ただ、赤字の2事業が足を引き、利益の回復を見込んでも本質価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 +12.3% · 10 年 やや割安(年 +8.1%) やや割安 トーカロ3433 半導体装置の消耗部品に皮膜を付ける隠れた寡占企業。稼ぐ力は本物だが、今の値段はやや割高 本質価値との差 +11.4% · 10 年 やや割安(年 +7.9%) やや割安 株式会社J-MAX3422 ホンダ系プレス部品。売上の半分が中国と日本のホンダ向けで、借金が重い。中国の電池・新興メーカー向けが伸びても、ホンダの縮みと金利で、今の値段は妥当かやや高い 本質価値との差 +10.3% · 10 年 やや割安(年 +9.3%) やや割安 アトムリビンテック3426 扉と収納の金物を企画するファブレスの老舗。金融資産は時価総額を上回るが、本業の稼ぎは細く、戻り方も弱い。今の値段はほぼ妥当 本質価値との差 +10.2% · 10 年 やや割安(年 +7.4%) 適正 東京製綱5981 国内ワイヤロープの老舗は今期が過去最高益だが、資本効率は低く、今の値段にやや先走り感がある 本質価値との差 +7.6% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 特殊電極3437 製鉄所の摩耗を溶接で直す職人集団で、技術は本物だが顧客の縮小が重く、今の値段はやや高い 本質価値との差 +7.6% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 兼房5984 丸鋸と木工刃物の専業。資産は厚いが稼ぐ力は資本コストに届かず、値段は資産と稼ぎの間にある 本質価値との差 +7.4% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 アルファ3434 薄利の自動車部品と、縮む国内の住宅錠。自己資本の厚さが救いだが、稼ぎは資本コストに届かない 本質価値との差 +6.1% · 10 年 適正(年 +8.0%) 適正 株式会社ファインシンター5994 自動車の駆動系に入る焼結部品の会社。電動化で縮む本業と重い借金のなか、利益は薄く、10 年の価値は今の時価総額に届かない 本質価値との差 +5.4% · 10 年 適正(年 +8.8%) 適正 協立エアテック5997 ビルの防火ダンパーと住宅の全館空調の部品。堅実だが稼ぎは資本コストに届かず、現金も戻らない 本質価値との差 +4.9% · 10 年 適正(年 +7.1%) 適正 駒井ハルテック5915 資産は厚いが稼ぐ力が薄い。橋と鉄骨は物価並みで、風車タワーの当たり外れが価値を分ける 本質価値との差 +3.9% · 10 年 適正(年 +8.2%) 適正 ダイニチ工業5951 石油ファンヒーターと加湿器の国内首位。事業は堅いが時価総額と同規模の現金・有価証券が眠り、10年の価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 +3.8% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 那須電機鉄工5922 送電鉄塔の需要は堅いが、今の利益は山。ためた資金の使い方が評価を決める 本質価値との差 +3.6% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 天龍製鋸5945 チップソー専業で無借金。事業の稼ぐ力は資本コストに届かず、現金と持ち合い株が値を支える会社 本質価値との差 +1.9% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 KTC5966 整備工具の国産ブランドnepros を持つが、利益率は9%どまり。立て直しの計画を割り引くと、値段はやや高い 本質価値との差 +0.4% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 サンコール5985 稼ぎ頭は光通信コネクタに移ったが、高い利益率の持続を織り込みすぎ。10年の価値は今の時価総額を下回ると筆者は見る 本質価値との差 −2.4% · 10 年 適正(年 +7.8%) 適正 株式会社長府製作所5946 利益は小さく、資産は大きい。会社がその資産を株主に返すかどうかで、値打ちが決まる 本質価値との差 −3.0% · 10 年 適正(年 +6.3%) 適正 中国工業5974 国内のLPガス容器の 3 本に 1 本を作るが、市場は細り、稼ぐ力は資本コストに届かない 本質価値との差 −3.9% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 立川ブラインド工業7989 窓まわり国内最大手。純現金は厚いが稼ぐ力が資本コストに届かず、10 年で見ると割高に寄る 本質価値との差 −4.5% · 10 年 適正(年 +4.8%) 適正 エスイー3423 インフラ補修の追い風はあるが、研究開発の費用が利益を食う。10年の稼ぎは今の値段を下回る 本質価値との差 −4.7% · 10 年 適正(年 +6.1%) 適正 ロブテックス5969 エビ印のプライヤとリベットの工具で知られる老舗。名前は残るが利益率は 3% に落ち、資本コストに届く道は細い 本質価値との差 −8.6% · 10 年 適正(年 +6.3%) やや割高 川岸工業5921 スカイツリーや国立競技場にも関わった鉄骨の名門。ただし利益は山を越え、帳簿の厚さほど稼ぐ力はないため、今の値段はやや高い 本質価値との差 −11.1% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 瀧上工業5918 橋と鉄骨の本業は薄利。価値の中心は持ち合い株だが、少数株主に届く道は細い 本質価値との差 −12.8% · 10 年 やや割高(年 +6.3%) やや割高 パイオラックス5988 自動車の小物部品と医療機器の会社。資本は厚いが稼ぐ力が追いつかず、今の値段は割高寄りと筆者は見る 本質価値との差 −14.0% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 ダイケン5900 引戸の金物や自転車置場を作る大阪の老舗。現金と投資株で時価総額に迫るが、本業の利益は薄く資本に見合わない。現金を割り引くと割高 本質価値との差 −16.1% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 三ツ知3439 自動車用の特注ファスナーの専業。シートの部品は電気自動車でも要るが、値下げ要請で薄利が続き、資本効率は資本コストに遠く届かない 本質価値との差 −17.4% · 10 年 やや割高(年 +5.9%) やや割高 トーアミ5973 溶接金網の老舗が型枠工事の買収で事業を広げる。帳簿は時価総額の3倍あるが、稼ぎは資本コストの3分の1にとどまり割高 本質価値との差 −20.7% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 モリテック スチール5986 エンジン部品向けの特殊帯鋼を売る商社。電動化で主力の需要が細り、稼ぐ力は資本に見合わず割高 本質価値との差 −22.8% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 株式会社SUMCO3436 AI向け300mm先端ウエハーへの転換は本物だが、成熟品の重荷と資本の重さを踏まえると今の値段はすでに回復の先を映す 本質価値との差 −23.6% · 10 年 やや割高(年 +4.4%) やや割高 大谷工業5939 電柱と通信線の金物を作る富山の老舗。配電網の更新で底堅いが、利益をため込む同族経営で資本の稼ぎが薄く割高 本質価値との差 −23.6% · 10 年 やや割高(年 +4.6%) やや割高 コロナ5909 事業の稼ぐ力は細く、厚い金融資産も少数株主には動かせない。割高と見る 本質価値との差 −23.8% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 東洋製罐グループホールディングス株式会社5901 縮減と増配で株主還元は厚くなるが、ROEは資本コストに届かず本質価値は今の株価より低い 本質価値との差 −24.3% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) やや割高 稲葉製作所3421 国内首位の物置と自己資本の4割近い現金を持つが、利益率は薄く資本効率は低い。現金を価値に足してもなお今の値段は割高 本質価値との差 −24.7% · 10 年 やや割高(年 +3.9%) やや割高 株式会社ノーリツ5943 給湯器で国内2位の寡占だが、稼ぐ力はリンナイの6分の1。利益が戻っても、今の値段は先取りが過ぎる 本質価値との差 −25.9% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) やや割高 ネツレン5976 高周波熱処理と高強度鋼線の老舗。国内シェアは高いが儲けが薄く、稼ぐ力に比べて今の値段は割高 本質価値との差 −27.7% · 10 年 やや割高(年 +2.7%) やや割高 共和工業所5971 建設機械用ボルトの国内トップ。現金は厚いが戻らず、利益は薄い。値段には余裕がなく割高と見る 本質価値との差 −28.4% · 10 年 やや割高(年 +3.8%) やや割高 日本発條5991 懸架ばねとHDDサスペンションの二本柱、AI需要は本物だが北米再建待ちで今の株価は割高寄りと筆者はみる 本質価値との差 −28.5% · 10 年 やや割高(年 +3.9%) やや割高 アドバネクス5998 医療と航空機のばねで稼ぎ頭を育てつつあるが、自動車と海外工場の重荷が残る。今の値段は先を行く 本質価値との差 −29.8% · 10 年 やや割高(年 +4.4%) 割高 アルメタックス5928 積水ハウスに売上の半分を頼るサッシの系列メーカー。本業はほぼ稼がず、現金と持ち合い株は厚いが株主には届きにくい 本質価値との差 −30.7% · 10 年 割高(年 +3.9%) 割高 株式会社LIXIL5938 稼ぐ力は戻りつつあるが、借金と金利が利益を食う。今の値段は回復をかなり先取りしている 本質価値との差 −36.1% · 10 年 割高(年 +1.6%) 割高 ホッカンホールディングス5902 缶・PET容器と飲料の受託充填の会社。借金が重く、稼ぐ力が資本コストに届かないため、今の値段は先取りしすぎている 本質価値との差 −37.1% · 10 年 割高(年 +2.8%) 割高 日本フイルコン5942 製紙用の網を作る老舗。国内の縮小が続くなか、賃貸が利益を支えるが、10年の価値は今の時価総額を4割ほど下回る 本質価値との差 −39.7% · 10 年 割高(年 +1.9%) 割高 テクノフレックス3449 半導体向けの真空配管と継手で利益が急伸。ただし今の利益は工事の山にあり、10 年で見ると割高と筆者は見る 本質価値との差 −41.6% · 10 年 割高(年 +0.9%) 割高 高田機工5923 老朽橋の更新という追い風はあるが、工場が埋まらず稼ぐ力は細い。配当の下限が支えでも、今の値段は高い 本質価値との差 −42.6% · 10 年 割高(年 +1.2%) 割高 アマテイ5952 国産の釘と自動車向けの特殊ねじを作る小さな老舗。利益は安定してきたが、資本コストに届かない稼ぎと借入の重さで、今の値段は割高と見る 本質価値との差 −43.5% · 10 年 割高(年 +1.6%) 割高 スーパーツール5990 吊クランプと作業工具の老舗。土地は厚いが事業の稼ぎは資本コストに遠く、新工場の成果待ちで割高 本質価値との差 −53.2% · 10 年 割高(年 −1.4%) 割高 オーネックス5987 金属を焼いて硬くする請負の会社が、突然AIデータセンターへ。本業は細く、株主の取り分も揺らぐ。今の値段は高い 本質価値との差 −53.6% · 10 年 割高(年 +0.1%) 割高 中央発條5992 トヨタ系のばね専業。薄利と繰り返す工場事故が重く、今の値段は計画の達成を先取りしていると筆者は見る 本質価値との差 −58.6% · 10 年 割高(年 −2.2%) 割高 日本製罐5905 18リットル缶と美術缶の専業。市場は縮み、2期続けて営業赤字。賃貸の利益が支えだが、今の値段は割高と見る 本質価値との差 −59.1% · 10 年 割高(年 −1.0%) 割高 ワイズホールディングス5955 自動車・家電向けのねじとばねが主力。純現金は厚いが稼ぎが薄く、10年の中立でも今の値段に届かない 本質価値との差 −65.1% · 10 年 割高(年 −3.5%) 割高 ジェイテックコーポレーション3446 X線ミラーで世界の放射光施設に納める希少な技術企業。ただし利益は山谷が激しく、いまの値段は先を織り込みすぎ 本質価値との差 −70.8% · 10 年 割高(年 −4.6%) 割高 日本パワーファスニング5950 建築用のねじとアンカーの専業。積水ハウスに売上の4分の1を頼り、利益はほぼ出ない。今の値段は割高と見る 本質価値との差 −81.3% · 10 年 割高(年 −8.4%) 割高 テクニスコ2962 放熱部品の小型メーカー。2 期の大赤字から黒字目前だが、借金が重く、AI 期待が先行。利益で測った本質価値は今の時価総額の 1 割に満たず割高 本質価値との差 −90.5% · 10 年 割高(年 −13.5%)

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分析日 2026-10-19