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AI 銘柄分析 · 金属製品 · 試作

日本パワーファスニング 5950

建築用のねじとアンカーの専業。積水ハウスに売上の4分の1を頼り、利益はほぼ出ない。今の値段は割高と見る

割高
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)26 円4 億円10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)141 円19 億円差 −81.3%
10 年後から見ると 割高 価値 26 円4 億円 · 差 −81.3% · 期待の年率 −8.4%
期待の年率リターン(10 年)−8.4%資本コスト比 −17.9 pt
推定の資本コスト9.5%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3%・10 年国債 3%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 9.5% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

日本パワーファスニングは、住宅や鉄骨の建物に使うねじ、コンクリート用のアンカー、ガス式の鋲打ち機を作る専業メーカーだ。筆者の結論は、今の値段は割高だというものだ。売上は50億円あるが、過去12年で営業利益率が2%を超えた年は一度もない。

稼ぎを決めるのは2つの相手だ。売上の4分の1を占める積水ハウスと、原料の鋼材である。どちらにも値段を決める力で負けている。鋼材が上がると値上げが遅れ、利益が消える。

会社は中期計画で営業利益3億円を掲げるが、2025年度の実績は0.1億円で、目標を1年後ろ倒しにした。筆者は、10年後の中立でも営業利益率は2%に届かないと見る。

自己資本は23億円あるが、資本コストを大きく下回る稼ぎでは、その帳簿の値打ちも割り引くしかない。住宅の着工は人口とともに減る。追い風の見えない薄利の部材の会社に、今の値段は高い。上場株や土地を持つことは慰めになるが、少数の株主がそれを現金に換えさせる手立てはない。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、この会社は「わかりやすいが、儲からない」事業だ。ねじを作って売るという仕事は単純で、10年後も建物にねじは要る。だが、その利益を誰が取るかで言えば、取るのは積水ハウスと鋼材の売り手の側である。

経営は借入を減らし、海外の子会社を畳み、身の丈に戻してきた。ただ、中期計画の利益の目標は届かず、1年後ろ倒しにした。過去12年で営業利益率2%を超えた年がない会社に、計画の数字を前提にした値段は払えない。

筆者がいちばん気にしているのは、値段を決める力の無さだ。物価が上がる世界では、値段を決められる会社ほど得をし、決められない会社は遅れの分だけ損をする。この会社は後者に近い。

安全域の目で見ても、帳簿の自己資本23億円は床にならない。資本コストに届かない稼ぎでは、ためた利益は額面未満の値打ちしか持たない。オーナーとして長く持ちたい事業とは言いにくい。

何で稼ぐ会社か

事業は建築用の締結部材の1つだけだ。締結部材とは、ねじやアンカーのように物と物を留める部品を指す。開示上のセグメントは1つで、売り先の市場で住宅向けと一般の建築向けに分けている。

住宅向けは22億円で、プレハブ住宅の鉄骨や外壁を留めるねじが中心だ。積水ハウス1社で売上の26.6%を占める。工場で部材を組み立てるプレハブ住宅は、決まった部品を大量に使う。その分、取引は長く続くが、値段の交渉では買い手が強い。

一般の建築向けは29億円だ。倉庫や工場の屋根・壁を留めるドリルねじ、コンクリートに打ち込むアンカー、ガス式の鋲打ち機を、建材の問屋や施工の会社に売る。古い建物の補修や耐震の工事も、アンカーの出番になる。

作るのは兵庫県の豊岡工場が中心で、一部は中国の協力工場に任せる。かつての海外の子会社は畳み、今は国内の子会社J.J.ツールだけを持つ。利益の形は単純で、鋼材の値上がりを値上げに移すまでの遅れと、量の減りによる工場の固定費が、利益の大半を左右する。売上が5%減れば、利益はほぼ消える。逆に量が少し戻れば、利益は大きく振れて上に出る。

優良さと弱いところ

堀、つまり他社がまねできない強みは薄いと筆者は見る。プレハブ住宅向けのねじは、品質と納期の信頼で長く取引が続く。ただ、ねじそのものは汎用品に近く、作れる会社は国内外に多い。

値段を決める力は弱い。売上の4分の1を持つ積水ハウスは、調達の値段に厳しい買い手だ。原料の鋼材は市況で動き、値上げは数か月から1年遅れでしか通らない。過去12年の営業利益率は、マイナス6%からプラス2%の間を行き来してきた。

資本の効率も低い。過去10年の自己資本利益率の中央値はマイナスだ。2019年には大きな損失で自己資本が半分になり、2021年は資産の売却益で黒字を作った。本業の稼ぎで資本を増やした年は少ない。

良い点もある。借入を減らし、自己資本比率は41%に戻った。上場株として積水ハウスと池田泉州ホールディングスの株を持ち、取引先との関係をつないでいる。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

建築用のねじとアンカーの市場は、国内の建設の量にほぼ連動する。住宅の着工は、人口と世帯の減少で長く細る流れにある。新設住宅の着工は年80万戸を割り、10年先はさらに2割ほど減るとの見方が多い。プレハブ住宅の各社も、国内の戸建てより海外や賃貸、建て替えに軸足を移している。

一般の建築向けは、物流倉庫や工場の建設、古い建物の補修が支えになる。2020年代は物流倉庫の建設が多かったが、建設費の上昇と人手不足で、量は頭打ちになりつつある。補修や耐震の工事は息が長いが、1件あたりの量は小さい。

競争の相手は多い。ねじではユニカや若井産業、アンカーではサンコーテクノやヒルティ、鋲打ち機ではマックスや工機ホールディングスがいる。中国製の安いねじも入ってくる。大手の工具メーカーに比べ、この会社は規模で負ける。

原料の鋼材は、中国の過剰な生産が値段の天井を抑える一方、国内の電気代や物流費は上がり続ける。値上げが通りやすい物価3%の世界でも、値上げの遅れが薄い利益を削る構図は変わらない。10年の中立では、業界の量は住宅で2割強、建築で1割弱減ると置く。

資本政策と M&A

還元は年2回の配当が基本で、2025年12月期は期末に総額0.36億円を払う。利益がほぼ出ない年でも配当を続けてきたが、額は小さい。自社株は発行済みの株の26%と多く、過去に買い戻した分を消さずに持っている。

大株主のマルエヌが議決権の27%を持ち、会社の「その他の関係会社」に当たる。上場株は積水ハウスと池田泉州ホールディングスの2銘柄、合わせて3億円で、取引の関係を保つための保有だ。

過去には時価総額の基準を満たせず、上場を保つ計画を出した経緯がある。同業や取引先が事業を取りにくる再編の可能性はあるが、会社は何も示していない。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

赤字の時代は終わりつつある。2025年度は小さいながら営業黒字に戻り、会社は2026年度に営業利益1億円、2027年度に1.5億円を見込む。借入は減り、自己資本比率は41%まで戻った。海外の子会社を畳み、身軽になった。

積水ハウスとの取引は長く、簡単には切れない。プレハブ住宅のねじは、品質の認定と納期の信頼が要る。新しい会社が入り込むのは難しい。

コンクリート用のアンカーと補修の工事は、これから伸びる分野だ。高度成長期に建てた建物とインフラの補修は、10年どころか数十年続く。耐震や改修の工事は、人口が減っても減らない。

物価が年3%上がる世界では、値上げも通りやすい。古い設備の償却が終われば、利益率は自然と上向く。上場株と土地を持ち、時価総額は自己資本の8割強にすぎない。

物価が上がる世界は、古い工場を持つ会社に有利でもある。建て替えの値段が上がれば、新しく参入する会社は割に合わず、今の作り手の席は守られる。

慎重な見方

利益率2%を超えた年は、過去12年で一度もない。2015年から2020年にかけては赤字が続き、自己資本は半分になった。中期計画の目標は、記録の裏づけのない数字である。2025年度も計画の営業利益1.2億円に対し、実績は0.1億円だった。

住宅の着工は人口とともに減る。売上の4分の1を持つ積水ハウスは国内の戸建てを絞り、海外に軸足を移している。その大口が調達先を変えれば、会社の利益は一度に消える。

ねじは汎用品に近い。中国製の安い品が入り、国内の同業も多い。鋼材が上がっても、値上げは遅れてしか通らない。値段を決める力のない会社に、物価の上昇は追い風にならない。

今期も第1四半期は営業赤字だった。仕切り直しの年と言いながら、出だしでつまずいている。自己資本は資本コストを大きく下回る稼ぎしか生まず、帳簿の値打ちは床にならない。

仮に計画どおり3億円の営業利益が出ても、自己資本利益率は資本コストに届かない。計画の達成は株主にとって必要条件にすぎず、十分条件ではない。

どちらに重みを置いたか

慎重な見方の方が強い。12年の記録が、利益率の天井の低さをはっきり示している。強気の見方で確かなのは、借入の減少と補修の需要の息の長さだけで、どちらも利益率を大きく変えるほどではない。積水ハウスへの依存と値決めの弱さは、10年続く構造の問題だ。中立は薄い黒字に置き、確率は悲観の側に厚く寄せた。計画の達成は楽観の側に小さく残した。

10 年後の 5 つの筋書き(2035/12 期)

確率で加重した株価時価総額 47 円7 億円(+ 配当配当と自社株買いの合計 11 円2 億円)。 今の値に割り戻すと 26 円4 億円、今との差 −81.3%、 期待の年率 −8.4%(資本コスト 9.5%)→ 割高

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 5% 160 円22 億円 22 円3 億円 +29.2% +2.6% 9 円1 億円
やや楽観 15% 88 円12 億円 18 円3 億円 −24.8% −2.8% 16 円2 億円
中立 35% 46 円6 億円 18 円3 億円 −54.7% −7.6% 22 円3 億円
やや悲観 27% 28 円4 億円 4 円1 億円 −77.3% −13.8% 9 円1 億円
悲観 18% 15 円2 億円 1 円0 億円 −88.7% −19.6% 3 円0 億円
加重平均100% 47 円7 億円11 円2 億円 −58.2% −8.4% 59 円8 億円

今の株価時価総額 141 円19 億円(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 9.5% を下回るほど割高。

楽観 5% 中期計画の利益3億円に届き、コンクリート向けが育つ 利益 2 億円 · PER 10.5 倍 · 株価時価総額 160 円22 億円

10年後、日本パワーファスニングは中期計画の目標にようやく届いている。住宅向けの量は着工の減少で1割減るが、鉄骨の倉庫や工場の屋根・壁に使うドリルねじと、コンクリート用のアンカーが伸びる。古い建物の補修や耐震の工事で、アンカーの出番が増えるからだ。

値上げは物価より少し強く通り、営業利益率は4%台半ばに乗る。豊岡工場の設備は更新を終え、ねじ1本あたりの手間が減る。積水ハウス向けの取引も、品質と納期の信頼で守り切る。

純利益は2億円ほどになり、配当も増える。それでも自己資本利益率は資本コストに届かない。薄利の部材の会社が、優良な会社に変わるわけではない。

  • 住宅向け締結部材:数量 199(推定出荷本数(百万本))× 価格 14(1本あたり平均単価(円))→ 売上 27 億円・営業利益 1 億円。着工は減るが取引を守る
  • 一般建築向け締結部材・工具:数量 300(推定出荷本数(百万本))× 価格 14(1本あたり平均単価(円))→ 売上 41 億円・営業利益 2 億円。アンカーと補修が伸びる

倍率:事業の純利益 2 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 7.2% が k 9.50% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 10.5 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 10.5 倍。全体の PER 10.53 倍、時価総額 22 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:中期計画の営業利益3億円は、過去12年で一度も届いていない水準。届く筋書きの確率は小さい。

やや楽観 15% 利益率が会社予想の3%近くで落ち着く 利益 1 億円 · PER 10.5 倍 · 株価時価総額 88 円12 億円

10年後、会社は小さな黒字を続けている。住宅向けの量は着工の減少で15%減るが、一般の建築向けは横ばいを保つ。値上げは物価並みに通り、売上は64億円ほどになる。

営業利益率は3%弱で、会社が2027年に見込む水準だ。古い設備の償却が終わり、物価で膨らまない分だけ利益率が少し上がる。借入の金利は上がるが、借入の額が小さいので痛手は限られる。

配当は今の水準を続ける。自己資本利益率は5%前後で、資本コストの半分ほどにとどまる。積水ハウスとの取引は続き、補修向けのアンカーが住宅の縮みを少し埋める。会社は小さく安定するが、株主に厚く戻す力はない。

  • 住宅向け締結部材:数量 188(推定出荷本数(百万本))× 価格 14(1本あたり平均単価(円))→ 売上 26 億円・営業利益 1 億円。着工の減少
  • 一般建築向け締結部材・工具:数量 285(推定出荷本数(百万本))× 価格 14(1本あたり平均単価(円))→ 売上 39 億円・営業利益 1 億円。横ばい

倍率:事業の純利益 1 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 4.6% が k 9.50% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 10.5 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 10.5 倍。全体の PER 10.53 倍、時価総額 12 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:会社予想の2027/12期の営業利益率2.8%が続く道。計画の未達が続いてきたので確率は低め。

中立 35% 薄い黒字のまま、住宅の縮みと付き合う 利益 1 億円 · PER 10.5 倍 · 株価時価総額 46 円6 億円

10年後、日本パワーファスニングは薄い黒字の部材メーカーのままだ。住宅向けの量は着工の減少で2割強減る。鉄骨の建物向けも、国内の建設の量が少しずつ細り、1割近く減る。値段は物価並みに上がり、売上は58億円ほどになる。

営業利益率は1%台後半で、過去12年の最良の水準に並ぶ。豊岡工場の古い設備の償却は増えず、その分だけ利益率は少し上向く。ただ、鋼材の値上がりを値上げに移すまでの遅れが、毎年のように利益を削る。

配当は細々と続く。自己資本利益率は3%前後で、資本コストの3分の1に届かない。積水ハウスとの取引は続くが、値段を決めるのは買い手の側である。

  • 住宅向け締結部材:数量 172(推定出荷本数(百万本))× 価格 13(1本あたり平均単価(円))→ 売上 23 億円・営業利益 0 億円。着工の減少
  • 一般建築向け締結部材・工具:数量 263(推定出荷本数(百万本))× 価格 13(1本あたり平均単価(円))→ 売上 35 億円・営業利益 1 億円。建設の量が細る

倍率:事業の純利益 1 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 2.7% が k 9.50% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 10.5 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 10.5 倍。全体の PER 10.53 倍、時価総額 6 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:過去12年の利益率(−6%〜+2%)の上の方と、会社の今期の計画の中間。住宅の縮みは避けられない。

やや悲観 27% 大口の取引が細り、赤字に戻る 利益 −1 億円 · PBR 0.2 倍 · 株価時価総額 28 円4 億円

10年後、会社は再び赤字に沈んでいる。積水ハウスが部材の調達先を絞り、住宅向けの量は3分の1以上減る。鉄骨の建物向けも、中国製の安いねじに押されて15%減る。値上げは物価に届かない。

営業利益率はマイナス1%で、借入の金利が赤字を少し深くする。配当は止まり、会社は人員と設備を減らして耐える。

上場を保つための時価総額の基準も、再び重しになる。豊岡工場の設備の更新は先送りされ、古い機械の手間がさらに利益を削る。少数の株主に残るのは、借入を返したあとの売れる資産の一部だけだ。帳簿の自己資本は残っていても、それを動かす力は大株主と経営の側にある。

  • 住宅向け締結部材:数量 144(推定出荷本数(百万本))× 価格 13(1本あたり平均単価(円))→ 売上 18 億円・営業利益 0 億円。大口が細る
  • 一般建築向け締結部材・工具:数量 243(推定出荷本数(百万本))× 価格 13(1本あたり平均単価(円))→ 売上 31 億円・営業利益 0 億円。安い輸入品

倍率:赤字でPERは使えない。今の自己資本23億円に0.17倍。床の資産4.0億円(floor_assets)に合わせた。

確率:過去12年のうち赤字の年が半分を超える。積水ハウスへの依存も重く、確率は厚め。

悲観 18% 住宅の大口を失い、事業の整理に追い込まれる 利益 −2 億円 · PBR 0.1 倍 · 株価時価総額 15 円2 億円

10年後、日本パワーファスニングは構造的に負けている。住宅向けの大口を失い、量は半分になる。一般の建築向けも4分の1減り、売上は40億円を切る。

赤字が続き、工場の減損で自己資本は半分以下に減る。2019年のように、大きな損失を一度に出す年もある。鋼材の値上がりが重なった年には、値上げが追いつかず赤字が膨らむ。配当は止まり、会社は事業の売却や他社との統合で生き残りを探る。

少数の株主には、資産の使い道を決める力がない。帳簿の自己資本は床にならず、価値は借入を返したあとの売れる資産のごく一部だけになる。上場株を売っても、借入の返済と赤字の穴埋めに消える。

  • 住宅向け締結部材:数量 111(推定出荷本数(百万本))× 価格 12(1本あたり平均単価(円))→ 売上 13 億円・営業利益 0 億円。大口を失う
  • 一般建築向け締結部材・工具:数量 214(推定出荷本数(百万本))× 価格 12(1本あたり平均単価(円))→ 売上 26 億円・営業利益 −1 億円。量が細る

倍率:赤字でPERは使えない。今の自己資本23億円に0.087倍。減損後の自己資本の2割に満たず、床の資産2.0億円(floor_assets)に合わせた。

確率:2015〜2020年に赤字が続き自己資本が半分になった前例がある。弱い材料が重なるので2割近く置いた。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億円。

住宅向け締結部材

プレハブ住宅の鉄骨や外壁を留めるねじ。積水ハウス向けが中心。

数量推定出荷本数(百万本)価格1本あたり平均単価(円)売上営業利益
今 2025/12 221 10 22 0
10 年後 中立 172 13 23 0

取り方:市場別の売上22.09億円(有報)だけが開示。数量は開示が無く、鋲打ち機の消耗品も含めた1本の平均単価(円)を10と置いて約2.2億本と推定した。利益は単一セグメントで開示が無く、全社の営業利益0.10億円を大口の量の安定を見て割り振った推定。中立の数量は住宅着工の減少から10年0.78倍、価格は物価並み1.34倍。

一般建築向け締結部材・工具

倉庫・工場の屋根や壁のドリルねじ、コンクリート用アンカー、ガス式鋲打ち機。

数量推定出荷本数(百万本)価格1本あたり平均単価(円)売上営業利益
今 2025/12 285 10 29 0
10 年後 中立 263 13 35 1

取り方:市場別の売上28.53億円(有報)。工具の売上も含めた1本の平均単価(円)を10と置いて約2.9億本と推定。利益は全社の営業利益からの割り振りの推定。中立の数量は国内の建設の細りから10年0.92倍(補修・耐震で一部を補う)、価格は物価並み。

リスクと懸念

積水ハウスへの依存

売上の26.6%を積水ハウス1社が占める。調達先の見直しや国内の戸建ての縮小で量が減れば、薄い利益は一度に消える。値段の交渉でも、買い手の側が強い。

鋼材の値上がりと値上げの遅れ

原料の鋼材は市況で動く。値上げは数か月から1年遅れでしか通らず、その間の利益が削られる。営業利益率が1%前後の会社では、この遅れだけで赤字になる。

住宅着工の減少

新設住宅の着工は人口と世帯の減少で長く細る。プレハブ住宅向けの量は、10年で2割以上減りうる。一般の建築向けで埋めるには、競争の厳しい市場でシェアを取る必要がある。

安い輸入品と同業との競争

ねじは汎用品に近く、中国製の安い品や国内の同業が多い。アンカーや鋲打ち機では、規模の大きい工具メーカーが相手になる。

上場を保つ基準

過去に時価総額の基準を満たせず、上場を保つ計画を出した経緯がある。株価が低迷すれば、再び基準が重しになり、資本の政策の自由が狭まる。

今後の分かれ目

2026年度に計画どおり営業利益1億円を出したら
仕切り直しの出発点が確かめられる。ただ、利益率が2%を超えない限り、価値の見方は大きく変わらない。
営業利益率が2年続けて3%を超えたら
値上げの定着と設備の更新の効果を認め、やや楽観の側へ確率を移す。
積水ハウス向けの売上の比率が2割を割ったら
大口が調達先を絞り始めた兆しと見て、やや悲観・悲観の確率を厚くする。
同業や大株主から再編や買収の提案が出たら
本質価値の外の話として、条件と少数株主の扱いを見て判断する。
再び営業赤字が2年続いたら
構造的に負ける筋書きに近づいたと見て、中立の利益率を下げる。

見ておくもの

  • 市場別の売上(住宅向けと一般建築向け)
  • 営業利益率と中期計画の達成度
  • 積水ハウス向けの売上の比率
  • 鋼材の値段と値上げの時期
  • 新設住宅の着工戸数

倍率と資本コストの決め方

住宅向けと一般建築向けに分け、数量は推定(住宅着工と建設の量から10年0.78〜0.92倍)、価格は物価並みで積んだ。中立の営業利益率1.7%は過去12年の最良1.7%以下で、物価で増えない古い設備の償却の分だけ上向く。倍率はROEがk9.5%を大きく下回るため1÷kの7割、悲観側は売れる資産の床で置き、今のPBR0.8倍や時価総額から逆算していない。 2026-10-22 の見直し(溜まる現金を事業の ROE から外す・k の目安を対称に・楽観〜中立は上限そのものに置く・ROE が k 以下は配り方から出す式)で、倍率を機械で置き直した(第 1 段より前 → 今:楽観 PER 8.4→10.53 倍・やや楽観 PER 8→10.53 倍・中立 PER 7.4→10.53 倍)。

資本コスト 9.5% = 無リスク金利 3% + β — × 5%。基本7.5%にquality+2.0%。2025年度は営業黒字に戻り、財務の存続に疑いは無いので上乗せは置かない。

同じ業種(金属製品)の AI 分析

割安 東洋シヤッター5936 国内3番手のシャッター会社。点検の稼ぎが育ち、利益の割に値段は安い。割安と見る 本質価値との差 +81.0% · 10 年 割安(年 +13.1%) 割安 三洋工業5958 天井・床の下地材で知られる堅実な建材メーカー。時価総額の半分が現金で、事業の稼ぎを考えれば今の値段はかなり安い 本質価値との差 +65.6% · 10 年 割安(年 +11.5%) 割安 三和ホールディングス5929 国内寡占・世界シェア首位の開口部メーカー、改修需要と海外M&Aの果実を乗せれば割安と出る 本質価値との差 +63.7% · 10 年 割安(年 +11.5%) 割安 ジーテクト5970 車体骨格プレス部品の中堅。中立の姿でも今の値段は割安寄りだが、ホンダ依存と重い設備投資が割り引きの理由だと筆者は見る 本質価値との差 +62.0% · 10 年 割安(年 +11.9%) 割安 文化シヤッター5930 国内2位のシャッター専業。利益率の低い建材部門が重しで、確率で重みをつけるとやや割安 本質価値との差 +60.9% · 10 年 割安(年 +10.9%) 割安 エイチワン5989 ホンダ向け 86% のフレーム専業。3 年連続赤字から立ち直ったが、顧客の偏りと重い投資を考えると、割安度は見かけほど大きくないと筆者は見る 本質価値との差 +60.7% · 10 年 割安(年 +13.6%) 割安 フジマック5965 病院・給食・外食の厨房を一括で請け負う堅実な中堅。土地売却で現金が積み上がり、10年で見ればやや割安と筆者は考える 本質価値との差 +57.9% · 10 年 割安(年 +11.6%) 割安 日創グループ3440 パネルとデータセンター向け筐体は伸びるが、寄せ集めの事業で ROE が資本コストに届かない 本質価値との差 +56.6% · 10 年 割安(年 +12.0%) 割安 エムケー精工5906 門型洗車機と調理家電の長野の会社。直近の利益は山で、中立でも自己資本の厚みが評価に残る 本質価値との差 +53.3% · 10 年 割安(年 +11.3%) 割安 サンコーテクノ3435 あと施工アンカーの国内首位。利益の安定と財務の堅さに比べ、今の値段は低い 本質価値との差 +52.0% · 10 年 割安(年 +10.4%) 割安 MIEコーポレーション3442 工場の配管をつなぐステンレスの継手の専業。値上げで利益は倍増したが、還元が細く借金もある。今の値段はほぼ適正で、わずかに安い程度 本質価値との差 +49.9% · 10 年 割安(年 +11.7%) 割安 昭和鉄工5953 九州の熱の老舗が値付けを覚え、3 年で利益率は 9% に。持ち合い株を除いても今の値段は稼ぎに比べて安い 本質価値との差 +49.2% · 10 年 割安(年 +12.0%) 割安 不二サッシ5940 ビル用サッシの老舗。利益は薄いが、値段は稼ぐ力に対して安く、借入の重さを織り込んでもやや割安 本質価値との差 +45.9% · 10 年 割安(年 +11.6%) 割安 リンナイ株式会社5947 実質無借金で稼ぐ力は安定している。米国の電化と海外の伸びを織り込んでも、今の時価総額には安全域がある 本質価値との差 +42.4% · 10 年 割安(年 +9.3%) 割安 株式会社RS Technologies3445 再生ウェーハで世界一という稼ぐ力は本物だが、中国の新品ウェーハと重い投資を差し引くと、今の値段に余裕は乏しい 本質価値との差 +37.6% · 10 年 割安(年 +10.6%) 割安 株式会社マルゼン5982 稼ぎは堅く、現金も厚い。ただ利益率は過去最高で、今の値段に安全域は見えない 本質価値との差 +36.4% · 10 年 割安(年 +9.2%) 割安 宮地エンジニアリンググループ3431 老朽橋の補修は長く続くが、足元は発注減で利益が半減。谷の深さと現金の厚さを踏まえると、今の値段はやや割安 本質価値との差 +34.4% · 10 年 割安(年 +9.8%) やや割安 日東精工5957 小さなねじとねじ締め機の堅実な会社。伸びの前提がすでに値段に入り、ほぼ適正と見る 本質価値との差 +29.5% · 10 年 やや割安(年 +9.2%) やや割安 ネポン7985 ハウス暖房機の老舗だが、利益率は1%前後に沈み借金も重い。立ち直れば安いが、その確度は低い 本質価値との差 +27.9% · 10 年 やや割安(年 +10.3%) やや割安 中西製作所5941 学校給食に強い厨房機器メーカー。実績は良いが大型投資で借入が増える局面で、本質価値は今の値段とほぼ同じ 本質価値との差 +27.3% · 10 年 やや割安(年 +9.1%) やや割安 川田テクノロジーズ3443 橋の補修需要は追い風だが、利益は山の高さにある。値段は価値を1割ほど下回るにとどまり、割安とは言い切れない 本質価値との差 +25.1% · 10 年 やや割安(年 +8.9%) やや割安 横河ブリッジホールディングス5911 橋の老朽化は追い風だが新設が細る。高い買い物の消化と資本効率が価値を分ける 本質価値との差 +24.0% · 10 年 やや割安(年 +8.4%) やや割安 トーソー5956 カーテンレール最大手で窓まわり 3 社の一角。値上げで利益は戻ったが、資本の効率は低く、今の値段はほぼ妥当 本質価値との差 +21.3% · 10 年 やや割安(年 +8.7%) やや割安 三協立山5932 サッシ大手3位。借金が重く、利益の戻りに値段が左右される。今の値段は、戻りを織り込んだほぼ妥当な水準 本質価値との差 +19.4% · 10 年 やや割安(年 +9.5%) やや割安 東プレ5975 プレス部品と冷凍車の二本柱。日産依存と薄い利益率を考えると、本質価値は今の値段をやや下回ると筆者は見る 本質価値との差 +18.7% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 山王3441 AI 配線の追い風で稼ぎは跳ねたが、コネクタ大手の下請けという立場は変わらず、今の値段はほぼ見合う 本質価値との差 +18.5% · 10 年 やや割安(年 +9.9%) やや割安 岡部5959 国内の建設需要が細る中、米国の伸びが穴を埋める。だが資本効率が資本コストに届かず、値段はほぼ妥当 本質価値との差 +17.3% · 10 年 やや割安(年 +7.6%) やや割安 ケー・エフ・シー3420 あと施工アンカーとトンネル資材の老舗。利益率は昔の半分まで落ちた。純現金と補修需要が支え、今の値段とほぼ釣り合う 本質価値との差 +13.6% · 10 年 やや割安(年 +7.8%) やや割安 カネソウ5979 溝ぶたと建築金物の三重の老舗。預金が時価総額を超えるが創業家の下で眠り、今年の株価の倍増で10年ではやや割高 本質価値との差 +12.6% · 10 年 やや割安(年 +8.0%) やや割安 アルインコ5933 足場の新製品で稼ぐ堅実な会社。ただ、赤字の2事業が足を引き、利益の回復を見込んでも本質価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 +12.3% · 10 年 やや割安(年 +8.1%) やや割安 トーカロ3433 半導体装置の消耗部品に皮膜を付ける隠れた寡占企業。稼ぐ力は本物だが、今の値段はやや割高 本質価値との差 +11.4% · 10 年 やや割安(年 +7.9%) やや割安 株式会社J-MAX3422 ホンダ系プレス部品。売上の半分が中国と日本のホンダ向けで、借金が重い。中国の電池・新興メーカー向けが伸びても、ホンダの縮みと金利で、今の値段は妥当かやや高い 本質価値との差 +10.3% · 10 年 やや割安(年 +9.3%) やや割安 アトムリビンテック3426 扉と収納の金物を企画するファブレスの老舗。金融資産は時価総額を上回るが、本業の稼ぎは細く、戻り方も弱い。今の値段はほぼ妥当 本質価値との差 +10.2% · 10 年 やや割安(年 +7.4%) 適正 東京製綱5981 国内ワイヤロープの老舗は今期が過去最高益だが、資本効率は低く、今の値段にやや先走り感がある 本質価値との差 +7.6% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 特殊電極3437 製鉄所の摩耗を溶接で直す職人集団で、技術は本物だが顧客の縮小が重く、今の値段はやや高い 本質価値との差 +7.6% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 兼房5984 丸鋸と木工刃物の専業。資産は厚いが稼ぐ力は資本コストに届かず、値段は資産と稼ぎの間にある 本質価値との差 +7.4% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 アルファ3434 薄利の自動車部品と、縮む国内の住宅錠。自己資本の厚さが救いだが、稼ぎは資本コストに届かない 本質価値との差 +6.1% · 10 年 適正(年 +8.0%) 適正 株式会社ファインシンター5994 自動車の駆動系に入る焼結部品の会社。電動化で縮む本業と重い借金のなか、利益は薄く、10 年の価値は今の時価総額に届かない 本質価値との差 +5.4% · 10 年 適正(年 +8.8%) 適正 協立エアテック5997 ビルの防火ダンパーと住宅の全館空調の部品。堅実だが稼ぎは資本コストに届かず、現金も戻らない 本質価値との差 +4.9% · 10 年 適正(年 +7.1%) 適正 駒井ハルテック5915 資産は厚いが稼ぐ力が薄い。橋と鉄骨は物価並みで、風車タワーの当たり外れが価値を分ける 本質価値との差 +3.9% · 10 年 適正(年 +8.2%) 適正 ダイニチ工業5951 石油ファンヒーターと加湿器の国内首位。事業は堅いが時価総額と同規模の現金・有価証券が眠り、10年の価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 +3.8% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 那須電機鉄工5922 送電鉄塔の需要は堅いが、今の利益は山。ためた資金の使い方が評価を決める 本質価値との差 +3.6% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 天龍製鋸5945 チップソー専業で無借金。事業の稼ぐ力は資本コストに届かず、現金と持ち合い株が値を支える会社 本質価値との差 +1.9% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 KTC5966 整備工具の国産ブランドnepros を持つが、利益率は9%どまり。立て直しの計画を割り引くと、値段はやや高い 本質価値との差 +0.4% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 サンコール5985 稼ぎ頭は光通信コネクタに移ったが、高い利益率の持続を織り込みすぎ。10年の価値は今の時価総額を下回ると筆者は見る 本質価値との差 −2.4% · 10 年 適正(年 +7.8%) 適正 株式会社長府製作所5946 利益は小さく、資産は大きい。会社がその資産を株主に返すかどうかで、値打ちが決まる 本質価値との差 −3.0% · 10 年 適正(年 +6.3%) 適正 中国工業5974 国内のLPガス容器の 3 本に 1 本を作るが、市場は細り、稼ぐ力は資本コストに届かない 本質価値との差 −3.9% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 立川ブラインド工業7989 窓まわり国内最大手。純現金は厚いが稼ぐ力が資本コストに届かず、10 年で見ると割高に寄る 本質価値との差 −4.5% · 10 年 適正(年 +4.8%) 適正 エスイー3423 インフラ補修の追い風はあるが、研究開発の費用が利益を食う。10年の稼ぎは今の値段を下回る 本質価値との差 −4.7% · 10 年 適正(年 +6.1%) 適正 ロブテックス5969 エビ印のプライヤとリベットの工具で知られる老舗。名前は残るが利益率は 3% に落ち、資本コストに届く道は細い 本質価値との差 −8.6% · 10 年 適正(年 +6.3%) やや割高 川岸工業5921 スカイツリーや国立競技場にも関わった鉄骨の名門。ただし利益は山を越え、帳簿の厚さほど稼ぐ力はないため、今の値段はやや高い 本質価値との差 −11.1% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 瀧上工業5918 橋と鉄骨の本業は薄利。価値の中心は持ち合い株だが、少数株主に届く道は細い 本質価値との差 −12.8% · 10 年 やや割高(年 +6.3%) やや割高 パイオラックス5988 自動車の小物部品と医療機器の会社。資本は厚いが稼ぐ力が追いつかず、今の値段は割高寄りと筆者は見る 本質価値との差 −14.0% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 ダイケン5900 引戸の金物や自転車置場を作る大阪の老舗。現金と投資株で時価総額に迫るが、本業の利益は薄く資本に見合わない。現金を割り引くと割高 本質価値との差 −16.1% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 三ツ知3439 自動車用の特注ファスナーの専業。シートの部品は電気自動車でも要るが、値下げ要請で薄利が続き、資本効率は資本コストに遠く届かない 本質価値との差 −17.4% · 10 年 やや割高(年 +5.9%) やや割高 トーアミ5973 溶接金網の老舗が型枠工事の買収で事業を広げる。帳簿は時価総額の3倍あるが、稼ぎは資本コストの3分の1にとどまり割高 本質価値との差 −20.7% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 モリテック スチール5986 エンジン部品向けの特殊帯鋼を売る商社。電動化で主力の需要が細り、稼ぐ力は資本に見合わず割高 本質価値との差 −22.8% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 株式会社SUMCO3436 AI向け300mm先端ウエハーへの転換は本物だが、成熟品の重荷と資本の重さを踏まえると今の値段はすでに回復の先を映す 本質価値との差 −23.6% · 10 年 やや割高(年 +4.4%) やや割高 大谷工業5939 電柱と通信線の金物を作る富山の老舗。配電網の更新で底堅いが、利益をため込む同族経営で資本の稼ぎが薄く割高 本質価値との差 −23.6% · 10 年 やや割高(年 +4.6%) やや割高 コロナ5909 事業の稼ぐ力は細く、厚い金融資産も少数株主には動かせない。割高と見る 本質価値との差 −23.8% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 東洋製罐グループホールディングス株式会社5901 縮減と増配で株主還元は厚くなるが、ROEは資本コストに届かず本質価値は今の株価より低い 本質価値との差 −24.3% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) やや割高 稲葉製作所3421 国内首位の物置と自己資本の4割近い現金を持つが、利益率は薄く資本効率は低い。現金を価値に足してもなお今の値段は割高 本質価値との差 −24.7% · 10 年 やや割高(年 +3.9%) やや割高 株式会社ノーリツ5943 給湯器で国内2位の寡占だが、稼ぐ力はリンナイの6分の1。利益が戻っても、今の値段は先取りが過ぎる 本質価値との差 −25.9% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) やや割高 ネツレン5976 高周波熱処理と高強度鋼線の老舗。国内シェアは高いが儲けが薄く、稼ぐ力に比べて今の値段は割高 本質価値との差 −27.7% · 10 年 やや割高(年 +2.7%) やや割高 共和工業所5971 建設機械用ボルトの国内トップ。現金は厚いが戻らず、利益は薄い。値段には余裕がなく割高と見る 本質価値との差 −28.4% · 10 年 やや割高(年 +3.8%) やや割高 日本発條5991 懸架ばねとHDDサスペンションの二本柱、AI需要は本物だが北米再建待ちで今の株価は割高寄りと筆者はみる 本質価値との差 −28.5% · 10 年 やや割高(年 +3.9%) やや割高 アドバネクス5998 医療と航空機のばねで稼ぎ頭を育てつつあるが、自動車と海外工場の重荷が残る。今の値段は先を行く 本質価値との差 −29.8% · 10 年 やや割高(年 +4.4%) 割高 アルメタックス5928 積水ハウスに売上の半分を頼るサッシの系列メーカー。本業はほぼ稼がず、現金と持ち合い株は厚いが株主には届きにくい 本質価値との差 −30.7% · 10 年 割高(年 +3.9%) 割高 株式会社LIXIL5938 稼ぐ力は戻りつつあるが、借金と金利が利益を食う。今の値段は回復をかなり先取りしている 本質価値との差 −36.1% · 10 年 割高(年 +1.6%) 割高 イワブチ5983 電柱まわりの金具を作る小さな高自己資本の会社。直近の高い利益率は続きにくく、10年で見れば今の値段は割高と筆者は考える 本質価値との差 −36.4% · 10 年 割高(年 +2.4%) 割高 ホッカンホールディングス5902 缶・PET容器と飲料の受託充填の会社。借金が重く、稼ぐ力が資本コストに届かないため、今の値段は先取りしすぎている 本質価値との差 −37.1% · 10 年 割高(年 +2.8%) 割高 日本フイルコン5942 製紙用の網を作る老舗。国内の縮小が続くなか、賃貸が利益を支えるが、10年の価値は今の時価総額を4割ほど下回る 本質価値との差 −39.7% · 10 年 割高(年 +1.9%) 割高 テクノフレックス3449 半導体向けの真空配管と継手で利益が急伸。ただし今の利益は工事の山にあり、10 年で見ると割高と筆者は見る 本質価値との差 −41.6% · 10 年 割高(年 +0.9%) 割高 高田機工5923 老朽橋の更新という追い風はあるが、工場が埋まらず稼ぐ力は細い。配当の下限が支えでも、今の値段は高い 本質価値との差 −42.6% · 10 年 割高(年 +1.2%) 割高 アマテイ5952 国産の釘と自動車向けの特殊ねじを作る小さな老舗。利益は安定してきたが、資本コストに届かない稼ぎと借入の重さで、今の値段は割高と見る 本質価値との差 −43.5% · 10 年 割高(年 +1.6%) 割高 スーパーツール5990 吊クランプと作業工具の老舗。土地は厚いが事業の稼ぎは資本コストに遠く、新工場の成果待ちで割高 本質価値との差 −53.2% · 10 年 割高(年 −1.4%) 割高 オーネックス5987 金属を焼いて硬くする請負の会社が、突然AIデータセンターへ。本業は細く、株主の取り分も揺らぐ。今の値段は高い 本質価値との差 −53.6% · 10 年 割高(年 +0.1%) 割高 中央発條5992 トヨタ系のばね専業。薄利と繰り返す工場事故が重く、今の値段は計画の達成を先取りしていると筆者は見る 本質価値との差 −58.6% · 10 年 割高(年 −2.2%) 割高 日本製罐5905 18リットル缶と美術缶の専業。市場は縮み、2期続けて営業赤字。賃貸の利益が支えだが、今の値段は割高と見る 本質価値との差 −59.1% · 10 年 割高(年 −1.0%) 割高 ワイズホールディングス5955 自動車・家電向けのねじとばねが主力。純現金は厚いが稼ぎが薄く、10年の中立でも今の値段に届かない 本質価値との差 −65.1% · 10 年 割高(年 −3.5%) 割高 ジェイテックコーポレーション3446 X線ミラーで世界の放射光施設に納める希少な技術企業。ただし利益は山谷が激しく、いまの値段は先を織り込みすぎ 本質価値との差 −70.8% · 10 年 割高(年 −4.6%) 割高 テクニスコ2962 放熱部品の小型メーカー。2 期の大赤字から黒字目前だが、借金が重く、AI 期待が先行。利益で測った本質価値は今の時価総額の 1 割に満たず割高 本質価値との差 −90.5% · 10 年 割高(年 −13.5%)

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読んだ資料

  1. 日本パワーファスニング 有価証券報告書テキスト(2025年12月期、EDINET DB)
  2. 日本パワーファスニング 企業概要(envalith)

分析日 2026-10-20