株譜
AI 銘柄分析 · 金属製品 · 試作

パイオラックス 5988

自動車の小物部品と医療機器の会社。資本は厚いが稼ぐ力が追いつかず、今の値段は割高寄りと筆者は見る

やや割高
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)1,369 円327 億円10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)1,591 円380 億円差 −14.0%
10 年後から見ると やや割高 価値 1,369 円327 億円 · 差 −14.0% · 期待の年率 +5.2%
期待の年率リターン(10 年)+5.2%資本コスト比 −3.0 pt
推定の資本コスト8.3%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3%・10 年国債 3%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 8.3% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

パイオラックスは、自動車のクリップやファスナー、ヒンジなど小さな機能部品を作る会社だ。売上の約 9 割が自動車向けで、残りが医療機器になる。筆者は今の値段を割高寄りと見る。自己資本の厚さに比べて、稼ぐ力があまりに低いからだ。

直近の 2026 年 3 月期は、売上 620 億円に対して営業利益が 15 億円にとどまった。中国と英国の子会社で減損も出て、最終損益は赤字に沈んだ。10 年前は営業利益率が 15% を超えていた。それが 2% 台まで落ちた。原因は、最大顧客の日産グループを含む主要メーカーの減産と、材料費・人件費の上昇を値上げで返せなかったことにある。

会社は 2025 年に、自己株の公開買付けを含む大型の自己株買いで資本を絞った。純現金は消え、自己資本比率は 60% 台になった。だが、利益が戻らなければ、絞った効果は ROE に出ない。新しい中期計画も、2030 年度の営業利益を 45 億円と置く。前の計画の半分だ。

筆者の中立の見立ては、10 年後の営業利益率が 5〜6%、ROE は 5% 前後だ。資本コストを下回るので、倍率は高く置けない。再建が計画どおりに進み、医療機器が育つ筋書きでようやく今の値段に並ぶ。強気の見方は遠く、慎重な見方のほうが筋が通ると考える。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、まず「預けた資本が増えるか」で測る。答えは今のところ否だ。自己資本に対する利益は、過去 10 年の中央値で 4% 台。資本コストの 8〜9% の半分でしかない。預けた資本が、額面より小さな価値にしかならない会社に、帳簿価額の 6 割という値札は安く見える。だが、安くはない。

オーナー利益、つまり再投資を引いて株主に残る利益は、今はほぼゼロだ。材料費・人件費の上昇は価格に乗らない。ここに、浅い堀と、完成車メーカーの強い価格交渉力が重なる。

評価できる点もある。借金は軽く、資本の扱いは株主に率直だ。大量の自己株買いは、会社が自社の値段を安いと見ている表れだ。ただ、買い付けた値段は今の値段より高い。経営者が自分の評価を信じて動くことと、その評価が正しいことは別の話だ。

筆者が値段を払ってもよいと思えるのは、再建が数字に出たあとだ。営業利益率が 3 年続けて 5% を超え、海外子会社の赤字が止まれば、見方を変える。それまでは、資本コストを下回る会社に、安全域を厚く取って低い値を付けるのが筋だと考える。

何で稼ぐ会社か

稼ぎの中心は、自動車向けの小さな機能部品だ。売上の約 91% を占める。代表はクリップやファスナーで、内装パネルや配線、ホースを車体に留める。ヒンジや、燃料まわりの流体制御部品、ばねも作る。1 台あたりの搭載額は日系メーカー向けで 3.9 千円ほどと小さい。国内の自動車関連では首位級だと会社は説明する。同じ市場にはニフコがいて、規模では向こうが大きい。

顧客は日系の完成車メーカーが中心だ。日産グループ向けが 3 割強とされ、ホンダ、マツダ、トヨタが続く。有価証券報告書では、単独で売上の 1 割を超える相手先は示されていない。地域別では、日本が約 264 億円、北米が約 148 億円、中国が約 90 億円、インドが約 23 億円だ。

もう 1 つの柱が医療機器で、売上は約 53 億円、全体の 8.5% になる。金属加工の技術を生かし、ガイドワイヤ、体内に入れるステント、コイルを作る。国内で OEM(相手先ブランドでの供給)としてきた品を、海外へ広げている最中だ。直近の営業利益率は 4.7% で、投資が先行している。

全体でみると、自動車が売上を作り、医療機器が将来の利益の厚みを担う構図だ。セグメントに配れない全社費用が年 12 億円ほどあり、これが利益を重く押し下げている。

優良さと弱いところ

堀、つまり他社がまねしにくい強みは浅い。クリップやファスナーは規格品に近く、価格を決めるのは完成車メーカーだ。新車の設計に食い込めば数年は安定するが、次の車種で他社に替えられる余地は残る。実際、直近の 3 年間で材料費・エネルギー費・人件費の上昇を価格に移せず、営業利益は 48 億円から 15 億円へ細った。

同じ市場にニフコが規模を持つため、国内首位級でも価格を支配する力にはつながりにくい。

財務は薄くない。自己資本比率は約 64%、純有利子負債は 14 億円にとどまる。ただ、2025 年に約 300 億円の純現金を自己株の買付けで使い切った。守りの余裕は前より小さい。

資本効率は低い。ROE は過去 10 年の中央値が 4% 台で、資本コストを大きく下回ってきた。経営の弱みは海外拠点の運営と、計画の達成率だ。中国と英国の子会社は赤字で、直近は減損を出した。2026 年 3 月期は営業利益の予想を期中に 2 度下げ、中期計画の目標も 2026 年 5 月に大きく引き下げた。

明るい点もある。1 台あたりの搭載額を日系で 3.9 千円から 4.5 千円へ上げる戦略、グループで約 150 人の人員削減、ADAS 用ブラケット・バスバー・電動ラッチの受注は、実行の証拠になる。筆者は、それが営業利益に出るまで、計画の数字を割り引いて読む。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

自動車の小物部品は、車の生産台数と、1 台に載る部品の金額で決まる。市場は成熟している。世界の生産は年 9 千万台前後で、ほぼ横ばいだ。成長は台数でなく中身で出る。電動化と運転支援で、配線を留める部品、バスバー(電気を流す金属板)、センサー用のブラケットが増える。会社は CASE 対応商品の売上を、2030 年度に 100 億円にする目標を置く。

逆風もある。内燃機関に付く燃料まわりの流体制御部品は、電気自動車では要らなくなる。ここは減る側だ。ただ、内装のクリップは電気自動車でも必要で、事業全体が消えることはない。

循環は大きい。自動車の世界生産は、2008〜09 年に 3〜4 割落ちた実例がある。部品メーカーは固定費が重く、売上が数 % 動くだけで営業利益が大きく振れる。今は主要メーカーの減産が続く局面だ。会社の営業利益率も、3 年前の 7% 台から 2% 台へ落ちた。

競争相手は、ニフコと、中国・台湾・欧州の小さな部品メーカーだ。中国では現地の完成車メーカーが日系車に取って代わりつつあり、日系頼みの部品会社は数量を失う。値段の面でも、完成車メーカーが部品の値下げを求め続ける。

医療機器は別の市場だ。高齢化で数量は伸びるが、公定の償還価格が定期的に下げられ、価格は物価に追いつきにくい。会社はステント・ガイドワイヤ・コイルの 3 群で、2030 年度に新規 30 億円を目指す。承認と保険収載に時間がかかり、立ち上がりは遅れがちだ。

資本政策と M&A

資本政策は、この会社でいちばん大きく動いた部分だ。2024 年 11 月に、3 年で 300 億円の自己株買いと、2027 年 3 月期までの配当性向 100%(配当は前期並みを下限)を打ち出した。2025 年 2 月には自己株の公開買付けを行い、市場価格に約 5% を上乗せして大量に買い取った。目的は自己資本比率を 60% 台まで絞ることだった。累計の買い戻しは約 265 億円になり、発行済み株の約 35% が自己株になっている。2026 年 2 月に決めた 10 億円の追加買いも、2026 年 10 月に終わった。

筆者が引っかかるのは、資本を絞ったのに利益が戻らないことだ。配当性向 100% の約束は、赤字に近い利益では守れない。配当は手元資金から出る形になる。2027 年 3 月期以降の方針は開示がない。2026 年 3 月期末は純有利子負債が 14 億円で、前期の純現金約 300 億円から反転した。

株主優待は 2026 年 3 月末から再開した。100 株以上で QUO カード、300 株以上でグルメギフト券が付く。年の費用は開示が確認できず、株主数と優待額から概算で 1 億円前後とみて、10 年の還元に足した。

M&A は目立たない。買収で規模を広げるより、再編の対象になる側だ。kabufu の推計では、10 年以内に TOB・買収を受ける確率は約 23% になる。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

2026 年 3 月期は底で、ここから戻る局面にある。会社は期の途中で予想を 2 度下げ、減損も出し切った。構造改革の成果はこれから出る。グループで約 150 人を減らし、北米とメキシコ間の生産体制を見直し、中国と英国の赤字拠点にも手を入れた。変動費と固定費を下げて、損益分岐点を引き下げる狙いだ。

1 台あたりの搭載額は、日系で 3.9 千円から、2027 年度に 4.5 千円へ上げる計画だ。ADAS 用ブラケット、バスバー、電動ラッチを受注し、現代・起亜と多目的フックを共同で開発した。電動化で増える部品を取れば、台数が横ばいでも売上は伸びる。

医療機器も育つ。胆管用カバードステントは再販され、ガイドワイヤは海外で売上が立ち、コイルは 2026 年 5 月に発売した。高齢化で需要は増え、2030 年度に売上 75 億円、利益率 10% が視野に入る。

資本を絞る作業は終わった。ここから先は、同じ資本で利益が戻るだけで ROE が上がる。10 年前には営業利益率が 15% を超えた実績がある。10% に戻れば純利益は 50 億円を超え、今の時価総額は 10 倍を切る。会社自体が再編の対象になる可能性もあり、その場合は資産価値に近い値が付く。

慎重な見方

利益が戻ると決めてかかるのは危うい。会社は計画の達成を外し続けている。2026 年 3 月期は営業利益の予想を期中に 2 度下げ、中期計画の目標も 2026 年 5 月に大きく引き下げた。2030 年度の営業利益は 90 億円から 45 億円へ半減だ。

日産グループは売上の 3 割強を占める。その生産が 10 年で細れば、固定費の重い部品メーカーは営業利益を失う。日系車の中国での苦戦も続き、中国子会社は赤字で、現地の部品メーカーが価格で攻める。

完成車メーカーは、材料費の上昇を部品メーカーに被せ返す力を持つ。クリップやファスナーは規格化が進み、中国や台湾の安い品に置き換えやすい。1 台あたりの搭載額を上げる戦略も、日系メーカーが車種を絞る中では、台数の減りに追いつくかが見えない。

電動化で燃料まわりの流体制御部品は需要を失う。それを埋める新商品は、まだ受注の段階だ。医療機器も、売上目標が 2030 年度で 100 億円から 75 億円に下がり、承認や保険収載の遅れも出ている。

資本を絞って ROE を上げる策は、高く買いすぎれば残る株主の価値を下げる。公開買付けの値段は今の値段を大きく上回った。しかも、今期の会社予想(純利益 7 億円)で割ると、今の時価総額は 50 倍を超える。回復をかなり織り込んだ水準だ。

どちらに重みを置いたか

慎重な見方のほうが筋が通る。会社の計画は 2 度、下へ直された。利益の回復を前提に置くには、実績が足りない。強気の見方が当たれば、資本を絞った効果は ROE に出る。だが、そこへ届くには、営業利益率が過去の山の半分ほどまで戻る必要がある。確率は下側の筋書きを厚く置いた。

ただし、10 年あれば構造改革は何かの形で効く。強気の筋書きも 1 割弱は残した。再編・非上場化の可能性(kabufu の推計で 10 年内に約 2 割)は、強気側の確率に少しだけ足した。

10 年後の 5 つの筋書き(2036/03 期)

確率で加重した株価時価総額 1,861 円445 億円(+ 配当配当と自社株買いの合計 783 円187 億円)。 今の値に割り戻すと 1,369 円327 億円、今との差 −14.0%、 期待の年率 +5.2%(資本コスト 8.3%)→ やや割高

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 9% 4,283 円1,023 億円 1,381 円330 億円 +256.0% +13.5% 510 円122 億円
やや楽観 21% 2,638 円630 億円 1,046 円250 億円 +131.6% +8.8% 774 円185 億円
中立 35% 1,776 円424 億円 837 円200 億円 +64.2% +5.1% 914 円218 億円
やや悲観 23% 896 円214 億円 502 円120 億円 −12.1% −1.3% 322 円77 億円
悲観 12% 787 円188 億円 251 円60 億円 −34.8% −4.2% 125 円30 億円
加重平均100% 1,861 円445 億円783 円187 億円 +66.2% +5.2% 2,644 円632 億円

今の株価時価総額 1,591 円380 億円(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 8.3% を下回るほど割高。

楽観 9% 再建が計画どおりに進み、医療機器も柱に育つ 利益 77 億円 · PER 13.3 倍 · 株価時価総額 4,283 円1,023 億円

再建が計画どおりに進み、さらに医療機器が柱に育つ筋書きだ。主要な日系メーカーの生産が持ち直し、搭載対象の台数は今を 6〜7% 上回る。1 台あたりの搭載額は、ADAS 用ブラケットやバスバーなど電動化の部品で、物価上昇分を超えて伸びる。海外は、北米とメキシコの拠点が整理され、中国と英国の赤字も止まる。固定費が下がり、営業利益率は 10% 近くまで戻る。

医療機器は、ステント・ガイドワイヤ・コイルがそろい、売上が 2 倍強になる。利益率も 12% に乗る。株主還元は 10 年を通じて厚いが、自己資本が増えすぎない範囲だ。会社は規模のある日系部品メーカーの標準的な姿に戻り、資本コストを上回る ROE を出す。10 年前の営業利益率 15% までは戻らない。

  • 自動車関連(クリップ・ファスナー・流体制御部品ほか):数量 15.5(搭載対象の自動車生産台数(百万台))× 価格 5,750(1 台あたり搭載金額(円・名目))→ 売上 891 億円・営業利益 98 億円。日系の生産持ち直し・CASE 部品で搭載額増
  • 医療機器(ガイドワイヤ・ステント・コイル):数量 119(出荷点数(万個・推定))× 価格 10,000(1 個あたり平均単価(円・名目))→ 売上 119 億円・営業利益 14 億円。新製品が立ち上がり利益率が 12% に

倍率:事業の純利益 77 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 10.1% が k 8.25% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 9.2%、10 年より先の名目の伸び g 4.0% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 13.3 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 13.3 倍。全体の PER 13.29 倍、時価総額 1,023 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:計画の達成実績が弱く、営業利益率が 10% 近くまで戻るには、再建・新商品・医療機器の 3 つが同時に当たる必要がある。再編の可能性(kabufu 推計で約 2 割)を足して 9% とした。

やや楽観 21% 計画をほぼ実行し、緩やかに利益を戻す 利益 52 億円 · PER 12.1 倍 · 株価時価総額 2,638 円630 億円

中期計画をほぼ実行し、2030 年度に営業利益 45 億円、その後も緩やかに伸びる筋書きだ。搭載対象の台数は今よりわずかに多い。1 台あたりの搭載額は、電動化の部品が増えて物価上昇を 6% ほど上回る。北米と中国の赤字は止まるが、日系メーカーの価格交渉力は変わらず、営業利益率は 7% 台にとどまる。

医療機器は、ステントなどの新製品が数年遅れで立ち上がり、売上は 2 倍弱になる。利益率は 9% まで上がる。株主還元は配当を中心に続け、自己資本は小さく増える。ROE は 7% 台まで改善するが、資本コストには届かない。

  • 自動車関連(クリップ・ファスナー・流体制御部品ほか):数量 14.8(搭載対象の自動車生産台数(百万台))× 価格 5,540(1 台あたり搭載金額(円・名目))→ 売上 820 億円・営業利益 74 億円。電動化部品で搭載額増・赤字拠点が止まる
  • 医療機器(ガイドワイヤ・ステント・コイル):数量 105(出荷点数(万個・推定))× 価格 9,600(1 個あたり平均単価(円・名目))→ 売上 101 億円・営業利益 9 億円。新製品が遅れて立ち上がる

倍率:事業の純利益 52 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 7.3% が k 8.25% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 12.1 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 12.1 倍。全体の PER 12.12 倍、時価総額 630 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:中期計画の 2030 年度の数字(営業利益 45 億円)に近い着地。構造改革の実績(人員削減・受注)が出始めていることを根拠に、強気側のなかでいちばん現実的な筋書きとして厚めに置いた。

中立 35% 計画の達成が遅れ、利益率は 5〜6% にとどまる 利益 35 億円 · PER 12.1 倍 · 株価時価総額 1,776 円424 億円

計画の達成が数年遅れ、営業利益率が 5〜6% で落ち着く筋書きだ。主要な日系メーカーの海外生産は細り、搭載対象の台数は今より 4% 減る。1 台あたりの搭載額は、電動化の部品で少し増えるが、材料費の転嫁が遅れ、物価をわずかに上回る程度だ。中国と英国の赤字は 3〜4 年で止まる。

医療機器は、売上が 7 割近く増え、利益率は 7% になる。単価は公定の償還価格が下がるため、物価の 1.34 倍には届かず 1.15 倍にとどまる。会社は規模の割に薄い利益を、全社費用の削減と人員の最適化で支える。配当は業績に合わせて下がり、自己株買いは小さくなる。ROE は 5% 前後で、資本コストを下回る。会社は成熟した、普通の部品メーカーに収まる。

  • 自動車関連(クリップ・ファスナー・流体制御部品ほか):数量 14.0(搭載対象の自動車生産台数(百万台))× 価格 5,300(1 台あたり搭載金額(円・名目))→ 売上 742 億円・営業利益 56 億円。台数は 4% 減・搭載額は物価を少し上回る
  • 医療機器(ガイドワイヤ・ステント・コイル):数量 95.5(出荷点数(万個・推定))× 価格 9,200(1 個あたり平均単価(円・名目))→ 売上 88 億円・営業利益 6 億円。新製品が遅れ、価格は償還引き下げで物価に届かない

倍率:事業の純利益 35 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 5.2% が k 8.25% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 12.1 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 12.1 倍。全体の PER 12.12 倍、時価総額 424 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:会社は計画を 2 度下げており、利益を半分の水準に置き直した計画でも、完成車メーカーの価格交渉力と減産が重く、さらに遅れる姿がいちばん起こりやすい。再建は進むが、利益率の戻りは緩やかとして、最も厚い確率を置いた。

やや悲観 23% 減産と価格圧力が続き、海外の赤字が居座る 利益 12 億円 · PBR 0.3 倍 · 株価時価総額 896 円214 億円

主要な日系メーカーの減産が続き、搭載対象の台数は今より 12% 減る筋書きだ。完成車メーカーの値下げ要求と、中国・台湾の安い品との競争で、価格の上昇は物価に届かない。中国と英国の赤字は居座り、追加の減損も出る。営業利益率は 2% 台にとどまる。

医療機器は、償還価格の引き下げで単価が伸びず、利益率は 4% 前後だ。配当は大きく削られ、株主還元は細る。ROE は 2% 以下で、会社は手元の資産が評価の下支えになる。資産を売る形の再編が選択肢に入るが、事業の稼ぐ力に見合う値はつかない。

電動化の部品が取れても、減る燃料まわりの部品を埋めきれない。人員削減の効果は、材料費と人件費の上昇に食われる。会社は縮んだ規模に合わせて拠点を畳み、利益を守る道を探る。経営の優先順位は、成長から資本の効率へ変わる。

  • 自動車関連(クリップ・ファスナー・流体制御部品ほか):数量 12.8(搭載対象の自動車生産台数(百万台))× 価格 5,070(1 台あたり搭載金額(円・名目))→ 売上 649 億円・営業利益 29 億円。台数 12% 減・搭載額は物価に届かず
  • 医療機器(ガイドワイヤ・ステント・コイル):数量 79.1(出荷点数(万個・推定))× 価格 8,400(1 個あたり平均単価(円・名目))→ 売上 66 億円・営業利益 3 億円。価格が償還引き下げで伸びない

倍率:事業の ROE は約 1.8% で、稼ぐ力(純利益÷k)は 131 億円にとどまる。床は売れる資産の税後 220 億円で、これを上限に今の自己資本の約 0.33 倍に置く。ためた利益に床の倍率は掛けない。

確率:日産グループなど主要顧客の生産減と、中国・英国の赤字が尾を引く筋書き。直近 3 年で営業利益が 3 分の 1 に細った実績が下地になるため、厚めに置いた。

悲観 12% 構造的に負け、海外を畳みながら縮む 利益 2 億円 · PBR 0.3 倍 · 株価時価総額 787 円188 億円

構造的に負ける筋書きだ。主要顧客の生産が大きく減り、搭載対象の台数は今より 28% 減る。燃料まわりの部品は電動化で需要を失い、中国の現地メーカーが日系車ごと置き換える。完成車メーカーは材料費の上昇を被せ返し、価格は物価に大きく届かない。

中国と英国の拠点は畳み、減損で自己資本は 80 億円ほど減る。営業利益は 3 億円ほどの黒字にとどまり、配当は大きく削られる。医療機器は利益がほとんど出ない。会社の評価は、売れる資産の税後が下支えになるが、売却には時間がかかり、安く叩かれる。優良な部品会社の姿は残らない。

  • 自動車関連(クリップ・ファスナー・流体制御部品ほか):数量 10.5(搭載対象の自動車生産台数(百万台))× 価格 4,680(1 台あたり搭載金額(円・名目))→ 売上 491 億円・営業利益 15 億円。台数 28% 減・価格は物価に届かず
  • 医療機器(ガイドワイヤ・ステント・コイル):数量 65.9(出荷点数(万個・推定))× 価格 7,600(1 個あたり平均単価(円・名目))→ 売上 50 億円・営業利益 1 億円。価格引き下げで利益がほぼ消える

倍率:稼ぐ力はほぼゼロで、価値は売れる資産の税後 220 億円が下支え。売却に時間がかかり叩かれるので、今の自己資本の約 0.29 倍に置く。減損で自己資本は減るが、床の倍率は今の自己資本に掛ける。

確率:日産グループ依存の高さ、電動化での燃料まわり部品の縮小、中国の現地メーカーによる置き換えが同時に進む筋書き。営業利益が 3 年で 3 分の 1 に落ちた実績と、計画の達成率の低さから、悲観は 1 割より少し厚い 12% とした。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億円。

自動車関連(クリップ・ファスナー・流体制御部品ほか)

完成車メーカー向けの樹脂・金属の小さな機能部品。内装の留め具、ヒンジ、燃料まわりのバルブなど。

数量搭載対象の自動車生産台数(百万台)価格1 台あたり搭載金額(円・名目)売上営業利益
今 2026/03 14.6 3,900 568 24
10 年後 中立 14.0 5,300 742 56

取り方:会社の開示は 1 台あたり搭載金額(主要日系 3.9 千円、主要非日系 0.3 千円)。売上 567.7 億円を日系の 3.9 千円で割り、搭載対象の生産を 14.56 百万台と置いた(非日系の小さな分も台数に含めて換算した推定)。台数は実質、価格は名目。

医療機器(ガイドワイヤ・ステント・コイル)

金属加工の技術を生かした血管・消化管用の医療機器。国内の OEM 供給品を海外へ広げている。

数量出荷点数(万個・推定)価格1 個あたり平均単価(円・名目)売上営業利益
今 2026/03 65.9 8,000 53 3
10 年後 中立 95.5 9,200 88 6

取り方:点数と単価は非開示。売上 52.7 億円を、ガイドワイヤ(数千円)とステント・コイル(数万円)の混ざりで平均 8 千円とみて 65.9 万個と置いた推定。数量は実質、価格は名目で、償還価格の引き下げは価格に入れる。

リスクと懸念

最大顧客の減産が続く

日産グループ向けが売上の 3 割強を占める。同社の再建で工場が減れば、搭載対象の台数が直接減る。固定費が重い部品メーカーは、台数の数 % の減少で営業利益が大きく崩れる。代わりの顧客を取るには、新車の設計に食い込む数年が要る。

中期計画の再度の未達

2026 年 3 月期は営業利益の予想を期中に 2 度下げ、2026 年 5 月には計画の目標も半分近くに引き下げた。2027 年度の営業利益 25 億円、2030 年度の 45 億円も、材料費・人件費の上昇や顧客の減産で届かない恐れがある。

海外子会社の赤字と減損

中国と英国の子会社は赤字で、2026 年 3 月期は減損を出した。北米も利益率が低い。拠点の整理が遅れれば、追加の減損と現金の流出が続き、自己資本が目減りする。

電動化で減る部品

燃料まわりの流体制御部品は、内燃機関の車に付く。電気自動車が増えるほど要らなくなる。CASE 対応商品(2030 年度 100 億円)がこの穴を埋めるまでの間、売上の一部が縮む。

規格品の価格競争

クリップやファスナーは規格化が進み、ニフコや中国・台湾の部品メーカーに置き換えられやすい。完成車メーカーは材料費の上昇を部品側に被せ返す力が強く、値上げが通りにくい。

資本政策の読めなさ

配当性向 100% の約束は 2027 年 3 月期までで、その先の方針は開示がない。利益が戻らないまま配当を続ければ自己資本が減り、減らせば株主の失望を招く。大量の自己株買いは、買い付けた値段が今より高く、結果として残る株主の価値を下げた面もある。

医療機器の立ち上がり遅れ

生分解性消化管用ステントは保険償還の手続きが長引き、発売が 2026 年度の第 4 四半期にずれ込む見込みだ。売上目標は 2030 年度で 100 億円から 75 億円に下がった。承認・保険収載・価格引き下げで、利益率 10% の目標は後ろにずれやすい。

今後の分かれ目

営業利益率が 3 年続けて 5% を超える
再建が数字に出たと見て、中立より上の筋書きの確率を上げる。海外の赤字が止まったかも合わせて確かめる。
日産グループ向けの売上が大きく減る
台数の筋書きを悲観側に動かす。固定費の削減が追いつくかを確認する。
2027 年 3 月期以降の配当・還元方針が示され、配当性向が下がる
自己資本が積み上がる前提に変え、ROE の見立てを下げる。逆に、還元を保つなら流れの前提は今のままでよい。
中国・英国の子会社が再び減損を出す
悲観の確率を上げる。拠点整理の遅れと現金の流出を織り込む。
自己株の公開買付けや、大株主による非上場化の提案が出る
再編で資産価値に近い値が付く可能性を、強気側の確率に足す。条件は価格と少数株主の扱いを見る。
ADAS 用ブラケット・バスバー・電動ラッチの量産が始まり、搭載額が 4.5 千円に近づく
1 台あたり搭載額の伸びを上げ、強気側の確率を少し増やす。
医療機器の生分解性消化管用ステントが保険収載され、売上が立ち上がる
医療機器の利益率が 10% に近づく筋書きの確率を上げる。

見ておくもの

  • 日産グループなど主要顧客の世界生産台数
  • 営業利益率の 5% 超えが続くか(半期ごと)
  • 中国・英国・北米の子会社の損益
  • 2027 年 3 月期以降の配当・還元方針
  • 医療機器の売上(BD ステントの保険収載)
  • 1 台あたり搭載金額(主要日系)の推移

倍率と資本コストの決め方

倍率は今の株価を見ずに式から置いた。k は基本 7.5% に quality +1.25% を足した 8.75%。中立の事業の ROE は 5% 台で k を下回るので、PER の上限は 1÷k の 11.4 倍、式の値は約 8.7 倍。中立は式の約 9 割の 8.0 倍にした。強気側は ROE が k を超える楽観だけ式(RONIC)で置き、やや楽観は上限の約 8 割にした。悲観側は稼ぐ力でなく、売れる資産の税後(220 億円)を床にした。

セグメントは台数(実質)と搭載額(名目)で積み、物価 3% は搭載額に入れて台数には混ぜていない。全社費用は物価で増やし、人員削減の実績の分だけ下げた。株主優待は概算 1 億円前後を、10 年の還元に足した。株数は期末以降の自己株買いを織り込んだ値で、equity_start と還元の両方から外している。 2026-10-22 の見直し(溜まる現金を事業の ROE から外す・k の目安を対称に・楽観〜中立は上限そのものに置く・ROE が k 以下は配り方から出す式)で、倍率を機械で置き直した(第 1 段より前 → 今:楽観 PER 10.9→13.29 倍・やや楽観 PER 9→12.12 倍・中立 PER 8→12.12 倍)。

資本コスト 8.3% = 無リスク金利 3% + β — × 5%。基本 7.5% に quality +1.25% を足して 8.75%。同じ領域の 5991・5985(+1.5%)より 0.25 低いのは、HDD や光コネクタのような別の需要の波がなく、借金も軽いため。 2026-10-22 に循環と借金を過去の数字で付け直し、k は 8.75% → 8.25%。

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割安 東洋シヤッター5936 国内3番手のシャッター会社。点検の稼ぎが育ち、利益の割に値段は安い。割安と見る 本質価値との差 +81.0% · 10 年 割安(年 +13.1%) 割安 三洋工業5958 天井・床の下地材で知られる堅実な建材メーカー。時価総額の半分が現金で、事業の稼ぎを考えれば今の値段はかなり安い 本質価値との差 +65.6% · 10 年 割安(年 +11.5%) 割安 三和ホールディングス5929 国内寡占・世界シェア首位の開口部メーカー、改修需要と海外M&Aの果実を乗せれば割安と出る 本質価値との差 +63.7% · 10 年 割安(年 +11.5%) 割安 ジーテクト5970 車体骨格プレス部品の中堅。中立の姿でも今の値段は割安寄りだが、ホンダ依存と重い設備投資が割り引きの理由だと筆者は見る 本質価値との差 +62.0% · 10 年 割安(年 +11.9%) 割安 文化シヤッター5930 国内2位のシャッター専業。利益率の低い建材部門が重しで、確率で重みをつけるとやや割安 本質価値との差 +60.9% · 10 年 割安(年 +10.9%) 割安 エイチワン5989 ホンダ向け 86% のフレーム専業。3 年連続赤字から立ち直ったが、顧客の偏りと重い投資を考えると、割安度は見かけほど大きくないと筆者は見る 本質価値との差 +60.7% · 10 年 割安(年 +13.6%) 割安 フジマック5965 病院・給食・外食の厨房を一括で請け負う堅実な中堅。土地売却で現金が積み上がり、10年で見ればやや割安と筆者は考える 本質価値との差 +57.9% · 10 年 割安(年 +11.6%) 割安 日創グループ3440 パネルとデータセンター向け筐体は伸びるが、寄せ集めの事業で ROE が資本コストに届かない 本質価値との差 +56.6% · 10 年 割安(年 +12.0%) 割安 エムケー精工5906 門型洗車機と調理家電の長野の会社。直近の利益は山で、中立でも自己資本の厚みが評価に残る 本質価値との差 +53.3% · 10 年 割安(年 +11.3%) 割安 サンコーテクノ3435 あと施工アンカーの国内首位。利益の安定と財務の堅さに比べ、今の値段は低い 本質価値との差 +52.0% · 10 年 割安(年 +10.4%) 割安 MIEコーポレーション3442 工場の配管をつなぐステンレスの継手の専業。値上げで利益は倍増したが、還元が細く借金もある。今の値段はほぼ適正で、わずかに安い程度 本質価値との差 +49.9% · 10 年 割安(年 +11.7%) 割安 昭和鉄工5953 九州の熱の老舗が値付けを覚え、3 年で利益率は 9% に。持ち合い株を除いても今の値段は稼ぎに比べて安い 本質価値との差 +49.2% · 10 年 割安(年 +12.0%) 割安 不二サッシ5940 ビル用サッシの老舗。利益は薄いが、値段は稼ぐ力に対して安く、借入の重さを織り込んでもやや割安 本質価値との差 +45.9% · 10 年 割安(年 +11.6%) 割安 リンナイ株式会社5947 実質無借金で稼ぐ力は安定している。米国の電化と海外の伸びを織り込んでも、今の時価総額には安全域がある 本質価値との差 +42.4% · 10 年 割安(年 +9.3%) 割安 株式会社RS Technologies3445 再生ウェーハで世界一という稼ぐ力は本物だが、中国の新品ウェーハと重い投資を差し引くと、今の値段に余裕は乏しい 本質価値との差 +37.6% · 10 年 割安(年 +10.6%) 割安 株式会社マルゼン5982 稼ぎは堅く、現金も厚い。ただ利益率は過去最高で、今の値段に安全域は見えない 本質価値との差 +36.4% · 10 年 割安(年 +9.2%) 割安 宮地エンジニアリンググループ3431 老朽橋の補修は長く続くが、足元は発注減で利益が半減。谷の深さと現金の厚さを踏まえると、今の値段はやや割安 本質価値との差 +34.4% · 10 年 割安(年 +9.8%) やや割安 日東精工5957 小さなねじとねじ締め機の堅実な会社。伸びの前提がすでに値段に入り、ほぼ適正と見る 本質価値との差 +29.5% · 10 年 やや割安(年 +9.2%) やや割安 ネポン7985 ハウス暖房機の老舗だが、利益率は1%前後に沈み借金も重い。立ち直れば安いが、その確度は低い 本質価値との差 +27.9% · 10 年 やや割安(年 +10.3%) やや割安 中西製作所5941 学校給食に強い厨房機器メーカー。実績は良いが大型投資で借入が増える局面で、本質価値は今の値段とほぼ同じ 本質価値との差 +27.3% · 10 年 やや割安(年 +9.1%) やや割安 川田テクノロジーズ3443 橋の補修需要は追い風だが、利益は山の高さにある。値段は価値を1割ほど下回るにとどまり、割安とは言い切れない 本質価値との差 +25.1% · 10 年 やや割安(年 +8.9%) やや割安 横河ブリッジホールディングス5911 橋の老朽化は追い風だが新設が細る。高い買い物の消化と資本効率が価値を分ける 本質価値との差 +24.0% · 10 年 やや割安(年 +8.4%) やや割安 トーソー5956 カーテンレール最大手で窓まわり 3 社の一角。値上げで利益は戻ったが、資本の効率は低く、今の値段はほぼ妥当 本質価値との差 +21.3% · 10 年 やや割安(年 +8.7%) やや割安 三協立山5932 サッシ大手3位。借金が重く、利益の戻りに値段が左右される。今の値段は、戻りを織り込んだほぼ妥当な水準 本質価値との差 +19.4% · 10 年 やや割安(年 +9.5%) やや割安 東プレ5975 プレス部品と冷凍車の二本柱。日産依存と薄い利益率を考えると、本質価値は今の値段をやや下回ると筆者は見る 本質価値との差 +18.7% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 山王3441 AI 配線の追い風で稼ぎは跳ねたが、コネクタ大手の下請けという立場は変わらず、今の値段はほぼ見合う 本質価値との差 +18.5% · 10 年 やや割安(年 +9.9%) やや割安 岡部5959 国内の建設需要が細る中、米国の伸びが穴を埋める。だが資本効率が資本コストに届かず、値段はほぼ妥当 本質価値との差 +17.3% · 10 年 やや割安(年 +7.6%) やや割安 ケー・エフ・シー3420 あと施工アンカーとトンネル資材の老舗。利益率は昔の半分まで落ちた。純現金と補修需要が支え、今の値段とほぼ釣り合う 本質価値との差 +13.6% · 10 年 やや割安(年 +7.8%) やや割安 カネソウ5979 溝ぶたと建築金物の三重の老舗。預金が時価総額を超えるが創業家の下で眠り、今年の株価の倍増で10年ではやや割高 本質価値との差 +12.6% · 10 年 やや割安(年 +8.0%) やや割安 アルインコ5933 足場の新製品で稼ぐ堅実な会社。ただ、赤字の2事業が足を引き、利益の回復を見込んでも本質価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 +12.3% · 10 年 やや割安(年 +8.1%) やや割安 トーカロ3433 半導体装置の消耗部品に皮膜を付ける隠れた寡占企業。稼ぐ力は本物だが、今の値段はやや割高 本質価値との差 +11.4% · 10 年 やや割安(年 +7.9%) やや割安 株式会社J-MAX3422 ホンダ系プレス部品。売上の半分が中国と日本のホンダ向けで、借金が重い。中国の電池・新興メーカー向けが伸びても、ホンダの縮みと金利で、今の値段は妥当かやや高い 本質価値との差 +10.3% · 10 年 やや割安(年 +9.3%) やや割安 アトムリビンテック3426 扉と収納の金物を企画するファブレスの老舗。金融資産は時価総額を上回るが、本業の稼ぎは細く、戻り方も弱い。今の値段はほぼ妥当 本質価値との差 +10.2% · 10 年 やや割安(年 +7.4%) 適正 東京製綱5981 国内ワイヤロープの老舗は今期が過去最高益だが、資本効率は低く、今の値段にやや先走り感がある 本質価値との差 +7.6% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 特殊電極3437 製鉄所の摩耗を溶接で直す職人集団で、技術は本物だが顧客の縮小が重く、今の値段はやや高い 本質価値との差 +7.6% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 兼房5984 丸鋸と木工刃物の専業。資産は厚いが稼ぐ力は資本コストに届かず、値段は資産と稼ぎの間にある 本質価値との差 +7.4% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 アルファ3434 薄利の自動車部品と、縮む国内の住宅錠。自己資本の厚さが救いだが、稼ぎは資本コストに届かない 本質価値との差 +6.1% · 10 年 適正(年 +8.0%) 適正 株式会社ファインシンター5994 自動車の駆動系に入る焼結部品の会社。電動化で縮む本業と重い借金のなか、利益は薄く、10 年の価値は今の時価総額に届かない 本質価値との差 +5.4% · 10 年 適正(年 +8.8%) 適正 協立エアテック5997 ビルの防火ダンパーと住宅の全館空調の部品。堅実だが稼ぎは資本コストに届かず、現金も戻らない 本質価値との差 +4.9% · 10 年 適正(年 +7.1%) 適正 駒井ハルテック5915 資産は厚いが稼ぐ力が薄い。橋と鉄骨は物価並みで、風車タワーの当たり外れが価値を分ける 本質価値との差 +3.9% · 10 年 適正(年 +8.2%) 適正 ダイニチ工業5951 石油ファンヒーターと加湿器の国内首位。事業は堅いが時価総額と同規模の現金・有価証券が眠り、10年の価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 +3.8% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 那須電機鉄工5922 送電鉄塔の需要は堅いが、今の利益は山。ためた資金の使い方が評価を決める 本質価値との差 +3.6% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 天龍製鋸5945 チップソー専業で無借金。事業の稼ぐ力は資本コストに届かず、現金と持ち合い株が値を支える会社 本質価値との差 +1.9% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 KTC5966 整備工具の国産ブランドnepros を持つが、利益率は9%どまり。立て直しの計画を割り引くと、値段はやや高い 本質価値との差 +0.4% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 サンコール5985 稼ぎ頭は光通信コネクタに移ったが、高い利益率の持続を織り込みすぎ。10年の価値は今の時価総額を下回ると筆者は見る 本質価値との差 −2.4% · 10 年 適正(年 +7.8%) 適正 株式会社長府製作所5946 利益は小さく、資産は大きい。会社がその資産を株主に返すかどうかで、値打ちが決まる 本質価値との差 −3.0% · 10 年 適正(年 +6.3%) 適正 中国工業5974 国内のLPガス容器の 3 本に 1 本を作るが、市場は細り、稼ぐ力は資本コストに届かない 本質価値との差 −3.9% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 立川ブラインド工業7989 窓まわり国内最大手。純現金は厚いが稼ぐ力が資本コストに届かず、10 年で見ると割高に寄る 本質価値との差 −4.5% · 10 年 適正(年 +4.8%) 適正 エスイー3423 インフラ補修の追い風はあるが、研究開発の費用が利益を食う。10年の稼ぎは今の値段を下回る 本質価値との差 −4.7% · 10 年 適正(年 +6.1%) 適正 ロブテックス5969 エビ印のプライヤとリベットの工具で知られる老舗。名前は残るが利益率は 3% に落ち、資本コストに届く道は細い 本質価値との差 −8.6% · 10 年 適正(年 +6.3%) やや割高 川岸工業5921 スカイツリーや国立競技場にも関わった鉄骨の名門。ただし利益は山を越え、帳簿の厚さほど稼ぐ力はないため、今の値段はやや高い 本質価値との差 −11.1% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 瀧上工業5918 橋と鉄骨の本業は薄利。価値の中心は持ち合い株だが、少数株主に届く道は細い 本質価値との差 −12.8% · 10 年 やや割高(年 +6.3%) やや割高 ダイケン5900 引戸の金物や自転車置場を作る大阪の老舗。現金と投資株で時価総額に迫るが、本業の利益は薄く資本に見合わない。現金を割り引くと割高 本質価値との差 −16.1% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 三ツ知3439 自動車用の特注ファスナーの専業。シートの部品は電気自動車でも要るが、値下げ要請で薄利が続き、資本効率は資本コストに遠く届かない 本質価値との差 −17.4% · 10 年 やや割高(年 +5.9%) やや割高 トーアミ5973 溶接金網の老舗が型枠工事の買収で事業を広げる。帳簿は時価総額の3倍あるが、稼ぎは資本コストの3分の1にとどまり割高 本質価値との差 −20.7% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 モリテック スチール5986 エンジン部品向けの特殊帯鋼を売る商社。電動化で主力の需要が細り、稼ぐ力は資本に見合わず割高 本質価値との差 −22.8% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 株式会社SUMCO3436 AI向け300mm先端ウエハーへの転換は本物だが、成熟品の重荷と資本の重さを踏まえると今の値段はすでに回復の先を映す 本質価値との差 −23.6% · 10 年 やや割高(年 +4.4%) やや割高 大谷工業5939 電柱と通信線の金物を作る富山の老舗。配電網の更新で底堅いが、利益をため込む同族経営で資本の稼ぎが薄く割高 本質価値との差 −23.6% · 10 年 やや割高(年 +4.6%) やや割高 コロナ5909 事業の稼ぐ力は細く、厚い金融資産も少数株主には動かせない。割高と見る 本質価値との差 −23.8% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 東洋製罐グループホールディングス株式会社5901 縮減と増配で株主還元は厚くなるが、ROEは資本コストに届かず本質価値は今の株価より低い 本質価値との差 −24.3% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) やや割高 稲葉製作所3421 国内首位の物置と自己資本の4割近い現金を持つが、利益率は薄く資本効率は低い。現金を価値に足してもなお今の値段は割高 本質価値との差 −24.7% · 10 年 やや割高(年 +3.9%) やや割高 株式会社ノーリツ5943 給湯器で国内2位の寡占だが、稼ぐ力はリンナイの6分の1。利益が戻っても、今の値段は先取りが過ぎる 本質価値との差 −25.9% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) やや割高 ネツレン5976 高周波熱処理と高強度鋼線の老舗。国内シェアは高いが儲けが薄く、稼ぐ力に比べて今の値段は割高 本質価値との差 −27.7% · 10 年 やや割高(年 +2.7%) やや割高 共和工業所5971 建設機械用ボルトの国内トップ。現金は厚いが戻らず、利益は薄い。値段には余裕がなく割高と見る 本質価値との差 −28.4% · 10 年 やや割高(年 +3.8%) やや割高 日本発條5991 懸架ばねとHDDサスペンションの二本柱、AI需要は本物だが北米再建待ちで今の株価は割高寄りと筆者はみる 本質価値との差 −28.5% · 10 年 やや割高(年 +3.9%) やや割高 アドバネクス5998 医療と航空機のばねで稼ぎ頭を育てつつあるが、自動車と海外工場の重荷が残る。今の値段は先を行く 本質価値との差 −29.8% · 10 年 やや割高(年 +4.4%) 割高 アルメタックス5928 積水ハウスに売上の半分を頼るサッシの系列メーカー。本業はほぼ稼がず、現金と持ち合い株は厚いが株主には届きにくい 本質価値との差 −30.7% · 10 年 割高(年 +3.9%) 割高 株式会社LIXIL5938 稼ぐ力は戻りつつあるが、借金と金利が利益を食う。今の値段は回復をかなり先取りしている 本質価値との差 −36.1% · 10 年 割高(年 +1.6%) 割高 イワブチ5983 電柱まわりの金具を作る小さな高自己資本の会社。直近の高い利益率は続きにくく、10年で見れば今の値段は割高と筆者は考える 本質価値との差 −36.4% · 10 年 割高(年 +2.4%) 割高 ホッカンホールディングス5902 缶・PET容器と飲料の受託充填の会社。借金が重く、稼ぐ力が資本コストに届かないため、今の値段は先取りしすぎている 本質価値との差 −37.1% · 10 年 割高(年 +2.8%) 割高 日本フイルコン5942 製紙用の網を作る老舗。国内の縮小が続くなか、賃貸が利益を支えるが、10年の価値は今の時価総額を4割ほど下回る 本質価値との差 −39.7% · 10 年 割高(年 +1.9%) 割高 テクノフレックス3449 半導体向けの真空配管と継手で利益が急伸。ただし今の利益は工事の山にあり、10 年で見ると割高と筆者は見る 本質価値との差 −41.6% · 10 年 割高(年 +0.9%) 割高 高田機工5923 老朽橋の更新という追い風はあるが、工場が埋まらず稼ぐ力は細い。配当の下限が支えでも、今の値段は高い 本質価値との差 −42.6% · 10 年 割高(年 +1.2%) 割高 アマテイ5952 国産の釘と自動車向けの特殊ねじを作る小さな老舗。利益は安定してきたが、資本コストに届かない稼ぎと借入の重さで、今の値段は割高と見る 本質価値との差 −43.5% · 10 年 割高(年 +1.6%) 割高 スーパーツール5990 吊クランプと作業工具の老舗。土地は厚いが事業の稼ぎは資本コストに遠く、新工場の成果待ちで割高 本質価値との差 −53.2% · 10 年 割高(年 −1.4%) 割高 オーネックス5987 金属を焼いて硬くする請負の会社が、突然AIデータセンターへ。本業は細く、株主の取り分も揺らぐ。今の値段は高い 本質価値との差 −53.6% · 10 年 割高(年 +0.1%) 割高 中央発條5992 トヨタ系のばね専業。薄利と繰り返す工場事故が重く、今の値段は計画の達成を先取りしていると筆者は見る 本質価値との差 −58.6% · 10 年 割高(年 −2.2%) 割高 日本製罐5905 18リットル缶と美術缶の専業。市場は縮み、2期続けて営業赤字。賃貸の利益が支えだが、今の値段は割高と見る 本質価値との差 −59.1% · 10 年 割高(年 −1.0%) 割高 ワイズホールディングス5955 自動車・家電向けのねじとばねが主力。純現金は厚いが稼ぎが薄く、10年の中立でも今の値段に届かない 本質価値との差 −65.1% · 10 年 割高(年 −3.5%) 割高 ジェイテックコーポレーション3446 X線ミラーで世界の放射光施設に納める希少な技術企業。ただし利益は山谷が激しく、いまの値段は先を織り込みすぎ 本質価値との差 −70.8% · 10 年 割高(年 −4.6%) 割高 日本パワーファスニング5950 建築用のねじとアンカーの専業。積水ハウスに売上の4分の1を頼り、利益はほぼ出ない。今の値段は割高と見る 本質価値との差 −81.3% · 10 年 割高(年 −8.4%) 割高 テクニスコ2962 放熱部品の小型メーカー。2 期の大赤字から黒字目前だが、借金が重く、AI 期待が先行。利益で測った本質価値は今の時価総額の 1 割に満たず割高 本質価値との差 −90.5% · 10 年 割高(年 −13.5%)

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読んだ資料

  1. パイオラックス 2026 年 3 月期 決算説明資料・中期経営計画の見直し
  2. パイオラックス 配当金について(配当性向 100% の方針)
  3. パイオラックス 自己株式取得に係る事項について(2024 年 11 月 7 日)

分析日 2026-10-16