株譜
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エスイー 3423

インフラ補修の追い風はあるが、研究開発の費用が利益を食う。10年の稼ぎは今の値段を下回る

適正
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)251 円76 億円10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)263 円79 億円差 −4.7%
10 年後から見ると 適正 価値 251 円76 億円 · 差 −4.7% · 期待の年率 +6.1%
期待の年率リターン(10 年)+6.1%資本コスト比 −1.6 pt
推定の資本コスト7.8%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3%・10 年国債 3%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 7.8% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

エスイーは、橋や斜面を支えるアンカー、PC用ケーブル、落橋防止装置などの建設用資機材を作る会社である。筆者の結論は「事業は堅いが、新規事業への出費が利益を削り、いまの値段は割高の側」だ。

稼ぎの中心は建設用資機材と建築用資材で、売上の9割弱を占める。補修・補強工事は国土強靱化を追い風に過去最高の売上を記録した。この3つの部門利益を合わせると14億円ある。

ところが連結の営業利益は6億円にとどまる。研究開発の人件費と経費が年8億円あり、発電事業などの新規事業に使われているからだ。しかも発電事業の開始は、当初計画の2029年3月期には間に合わない。

直近期は繰延税金資産の取崩しで4億円の純損失となった。本業が崩れたわけではないが、会社が掲げる「営業利益28億円」の中期目標は遠い。

筆者は、本業の堅さを評価するが、新規事業の成否が見えない限り、10年先の稼ぎは今の時価総額を上回らないと見る。割安に見える帳簿の厚みも、稼ぐ力が資本コストに届かないうちは、根拠にならない。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、この会社は「良い土台の上で、お金を燃やしている」会社に見える。

オーナー利益、つまり株主が自由に使える利益は、3つの堅い部門の14億円から、研究開発費の8億円と設備の維持費を引いたものだ。表の純利益よりも、手元に残る額はさらに細い。

資本の使い方が最大の論点だ。中期計画は、収益の見えない事業に営業キャッシュの半分近くを投じる。それが当たれば価値は大きく増えるが、外れれば配当の原資を食う。過去の計画の達成率を見ると、期待より慎重に見たい。

補修・補強や橋梁部材という本業は、10年たっても残る。この部分だけで測れば、営業利益は10億円台に乗る。ただ、そのためには新規事業の費用を減らす経営判断が要る。

安全域は薄い。時価総額は純資産の8割ほどだが、稼ぐ力は資本コストを下回る。筆者は、研究開発の費用が減り始めるまで、評価を上げない。

何で稼ぐ会社か

報告セグメントは4つで、直近期の売上は254億円である。

建設用資機材が120億円、部門利益7億円。グラウンドアンカー、落橋防止装置、PC用ケーブル、外ケーブル、斜材などを、橋・高速道路・斜面対策の現場に納める。製造原価の約7割が鉄やPC鋼線などの原材料費だ。

建築用資材が99億円、部門利益4億円。内装関連と仮設建材、鉄骨工事を手がける。首都圏の再開発は続くが、競争は厳しい。

補修・補強工事は28億円で、前期比19%増と過去最高。橋や道路の補修で、技術者の確保が成長の天井になる。建設コンサルタントは売上7億円と小さく、2年ぶりに黒字へ戻った。

売上の約6割は国内の建設市場向けで、ベトナムの設計子会社もある。残りは民間の建築向けや海外で、地域の景気にも左右される。連結の従業員は559人。

このほかに、部門に属さない研究開発費が約8億円ある。発注者は西日本の高速道路会社や自治体などで、公共の予算が需要を決める。国内調達の金属を燃料にするCO2フリー発電を目指すエスイーパワーなど、新規事業に回る費用だ。

優良さと弱いところ

筆者の評価は「用途に根を張った堅い事業を持つが、新規事業が資本効率を下げている」だ。

アンカーやケーブルは、橋や斜面の安全に直結する部材で、設計に組み込まれると一度採用されれば長く使われる。国土強靱化で老朽化した橋の補修が続くため、需要は途切れにくい。ここは堀と呼べる。

弱みは三つある。第一に、建築用資材は内装も仮設も競争が厳しく、価格を自分で決められない。第二に、原材料費が原価の約7割で、鋼材の市況に利益が揺れる。第三に、研究開発費が営業利益を大きく食っている。

自己資本利益率は直近でマイナスで、5年平均でも資本コストに届かない。借入には、経常損益が2期連続で赤字にならないことを求める財務の特約がある。足元は黒字だが、赤字が続く筋書きでは制約になる。

経営は意欲的で、中期計画には売上370億円、営業利益28億円を掲げる。ただ、前の計画も達成していない。実績の積み上げを見るのが先だ。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

国内の建設市場は、老朽インフラの補修と防災で底堅い一方、人手不足と労働時間の規制が工期を押し上げている。直近期は工期の見直しで納入が後ろにずれ、建設用資機材と建築用資材で10億円弱の減収になった。受注が消えたわけではなく、ずれ込みである点は救いだ。

橋やトンネルの補修需要は、国土強靱化の予算に支えられ、10年は続くと見る。ただ、西日本の高速道路会社や自治体の発注が小型化し、競争が強まり、利益率は下がり気味だ。

鋼材とPC鋼線の価格は、中国の過剰生産で天井が抑えられ、物価ほど上がらない。一方、人件費は物価並みに上がるため、粗利の確保は価格転嫁にかかっている。

建築用資材は、首都圏の再開発が続くが、内装は縮み、仮設は猛暑や労働時間規制で施工量が減った。数量は10年で1割ほど減ると置く。

補修では、技術者を確保できるかが受注の天井を決める。海外は、ASEANでの防災が新しい需要になる。ただし規模は小さく、収益になるのは先だ。国内では公共工事の予算が年度ごとに決まり、受注は期末に偏りやすい。部材の競争は、価格だけでなく設計への食い込みで決まる。

資本政策と M&A

還元は、株主資本配当率(DOE)3.5%以上を目安にした安定配当である。年間の配当総額は約4億円で、純利益が赤字でも払い続けた。来期は小幅な減配を予想している。

新しい中期計画は、5年で120億円のキャッシュを生み、新規3事業に25億円、発電事業に30億円、基盤の整備に40億円、株主還元に20億円を充てる。つまり、営業キャッシュの半分近くを、いまだ収益のない事業に投じる。

M&Aは、補修・補強工事で技術者を確保するために必要と会社は言うが、具体策はない。過去にコンクリート製品のホンシュウを子会社にした。

その他の関係会社の有限会社エヌセックが、議決権の約36%を持つ。会社は同社と取引がないと説明する。持株が大きく、TOBは同社の意向しだいだが、材料は見当たらない。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

本業の部門利益は14億円あり、研究開発費の8億円を除けば、営業利益は倍以上になる。国土強靱化の補修需要は10年続き、補修・補強工事は過去最高を更新した。

研究開発費は過渡期の費用で、発電事業やESCON、道路のレジリエンス事業が育てば、利益として戻る。中期計画は2031年3月期に営業利益28億円を掲げ、新規3事業で売上75億円を狙う。

建設用資機材は、橋の落橋防止やアンカーなど、設計に組み込まれた部材だ。工期の後ろ倒しで一時的に売上が減っても、案件は消えていない。2027年3月期には納入が戻る。

繰延税金資産の取崩しは会計上の処理で、現金は減っていない。直近の純損失は一過性だ。配当も、DOE3.5%以上という方針の下で払い続けている。

筆頭株主の安定した持株と、厚めの自己資本は、投資を続ける体力になる。ベトナムの設計子会社を使ったBIM関連も、人手不足の建設業には追い風だ。補修の需要は構造的で、会社の技術者が増えれば受注はさらに積み上がる。

慎重な見方

研究開発費の約8億円は、年を追うごとに重くなる。発電事業は開始が当初計画に間に合わず、ESCONの売上は想定の10分の1まで下方修正された。新規事業は期待どおりに進んでいない。180件の事業案から絞る作業も、事業化は次年度以降に持ち越された。

本業の利益も薄い。建築用資材は営業利益が24%減り、補修・補強も競争の激化で利益率が下がっている。工期の見直しは、人手不足と労働時間規制という構造の問題で、一時的とは言い切れない。

中期計画の達成率も低い。前の計画の最終年は売上265億円、ROE0.5%だったが、実績は254億円、マイナス4.0%だった。今回の営業利益28億円は、直近の5倍近い水準だ。

原材料が原価の約7割を占めるため、鋼材の値上がりを転嫁できなければ、利益は直ちに削られる。

借入には経常損益が2期連続の赤字を避ける特約がある。赤字が重なれば、財務の自由度は一気に狭まる。配当を守るために、資本を減らす局面もありうる。海外の新規事業は、現地の規制と発注者の予算に左右され、立ち上がりが読みにくい。

どちらに重みを置いたか

強気の言い分には本業の堅さという根拠があり、慎重な言い分には研究開発費と達成率という根拠がある。筆者は、費用が現に出ていて、収益が見えない点を重く見た。

確率は中立に4割を置き、やや悲観に2割台半ばを割いた。楽観は、新規事業が当たる筋書きなので1割未満にとどめた。悲観は、売れる資産が床になるため同じく1割未満とした。

10 年後の 5 つの筋書き(2036/03 期)

確率で加重した株価時価総額 359 円108 億円(+ 配当配当と自社株買いの合計 117 円35 億円)。 今の値に割り戻すと 251 円76 億円、今との差 −4.7%、 期待の年率 +6.1%(資本コスト 7.8%)→ 適正

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 8% 841 円254 億円 149 円45 億円 +276.5% +14.2% 79 円24 億円
やや楽観 20% 581 円176 億円 139 円42 億円 +173.9% +10.6% 144 円44 億円
中立 40% 359 円108 億円 126 円38 億円 +84.3% +6.3% 194 円59 億円
やや悲観 24% 108 円33 億円 99 円30 億円 −21.1% −2.3% 50 円15 億円
悲観 8% 73 円22 億円 40 円12 億円 −57.2% −8.1% 9 円3 億円
加重平均100% 359 円108 億円117 円35 億円 +81.0% +6.1% 476 円144 億円

今の株価時価総額 263 円79 億円(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 7.8% を下回るほど割高。

楽観 8% 楽観:新規事業が育ち、研究開発費が収益に変わる 利益 18 億円 · PER 14.4 倍 · 株価時価総額 841 円254 億円

建設用資機材は補修需要で数量が1.15倍に伸び、価格は物価並みに上がる。補修・補強工事は技術者の確保が進み、数量は1.5倍になる。

発電事業や道路のレジリエンス事業、ASEANの防災が収益化し、研究開発費は減る一方で、新規事業の利益が加わる。

営業利益は27億円に近づき、会社の中期目標の水準に届く。純利益は17億円台になり、自己資本利益率は11%に乗る。

配当は利益の3割に上がり、現金が増える。ただし、この筋書きには発電の実証が成功し、国の支援が付くことが条件になる。道路のレジリエンスの統合基盤も、自治体に広く採用される必要がある。これは会社の計画を、ほぼそのまま達成する姿だ。

  • 建設用資機材(アンカー・ケーブル等):数量 27.6(出荷量(千トン,推定))× 価格 67(平均単価(万円/トン,名目,推定))→ 売上 185 億円・営業利益 14 億円。営業利益率7.5%
  • 建築用資材(内装・仮設・鉄骨):数量 20,000(施工・納入件数(件,推定))× 価格 64(1件あたり売上(万円,名目,推定))→ 売上 128 億円・営業利益 7 億円。営業利益率5.5%
  • 補修・補強工事:数量 600(工事件数(件,推定))× 価格 949(1件あたり売上(万円,名目,推定))→ 売上 57 億円・営業利益 6 億円。営業利益率10.0%
  • 建設コンサルタント:数量 299(受注業務数(件,推定))× 価格 400(1件あたり売上(万円,名目,推定))→ 売上 12 億円・営業利益 1 億円。営業利益率8.0%

倍率:事業の純利益 18 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 11.4% が k 7.75% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 9.6%、10 年より先の名目の伸び g 3.0% g_long の理由で から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 14.4 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 14.4 倍。全体の PER 14.44 倍、時価総額 254 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:新規3事業が当たり、研究開発費が収益になって営業利益が20億円台に乗る筋書き。前の計画も達成しておらず、1割未満にとどめた。

やや楽観 20% やや楽観:研究開発費が減り、補修が伸びる 利益 13 億円 · PER 13.6 倍 · 株価時価総額 581 円176 億円

建設用資機材は数量が8%増え、補修・補強工事は1.35倍になる。建築用資材は横ばいに近い。

研究開発費は3億円台まで減り、新規事業の損失は縮む。営業利益は20億円近くまで上がり、営業利益率は5%台半ばに届く。鋼材の価格は物価ほど上がらず、粗利は守られる。

配当は利益の3〜4割で、DOEの方針を維持する。自己資本利益率は9%台に乗る。

新規事業の成否が見えるまで、費用は一定残る。それでも、本業の利益が費用を上回る形になる。補修・補強の技術者の採用が進み、小さなM&Aで人材を取り込む動きも出る。建築用資材は選別受注で利益率を守る。

  • 建設用資機材(アンカー・ケーブル等):数量 25.9(出荷量(千トン,推定))× 価格 66(平均単価(万円/トン,名目,推定))→ 売上 171 億円・営業利益 12 億円。営業利益率7.0%
  • 建築用資材(内装・仮設・鉄骨):数量 19,200(施工・納入件数(件,推定))× 価格 64(1件あたり売上(万円,名目,推定))→ 売上 123 億円・営業利益 6 億円。営業利益率4.8%
  • 補修・補強工事:数量 540(工事件数(件,推定))× 価格 949(1件あたり売上(万円,名目,推定))→ 売上 51 億円・営業利益 5 億円。営業利益率9.5%
  • 建設コンサルタント:数量 253(受注業務数(件,推定))× 価格 388(1件あたり売上(万円,名目,推定))→ 売上 10 億円・営業利益 1 億円。営業利益率6.5%

倍率:事業の純利益 13 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 9.2% が k 7.75% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 8.5%、10 年より先の名目の伸び g 3.0% g_long の理由で から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 13.6 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 13.6 倍。全体の PER 13.61 倍、時価総額 176 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:研究開発費が段階的に減り、補修・補強が伸びて営業利益が20億円近くになる筋書き。直近の部門利益(14億円)の改善を踏まえ2割。

中立 40% 中立:本業は堅調、研究開発費が利益を食い続ける 利益 8 億円 · PER 12.9 倍 · 株価時価総額 359 円108 億円

建設用資機材の数量は横ばいで、価格は物価より少し低い1.30倍。補修・補強工事は1.2倍に伸び、部門利益率は8.5%を保つ。建築用資材は数量が1割弱減る。

研究開発費は5億円台まで減る。新規事業は成果が小さく、利益には届かない。営業利益は13億円と、直近の2倍強だ。

設備の償却は今の設備の分が取得原価のまま続き、更新の投資は建築費の上昇で膨らむ。償却を上回る分は借入か自己資金で賄う。

配当は利益の4〜5割で、DOE3.5%の水準を保つ。自己資本利益率は6〜7%で、資本コストには届かない。新規事業は小さな成果にとどまり、費用を回収するには至らない。会社の中期目標は、この筋書きでは未達に終わる。

  • 建設用資機材(アンカー・ケーブル等):数量 24.0(出荷量(千トン,推定))× 価格 65(平均単価(万円/トン,名目,推定))→ 売上 156 億円・営業利益 9 億円。営業利益率6.0%
  • 建築用資材(内装・仮設・鉄骨):数量 18,400(施工・納入件数(件,推定))× 価格 63(1件あたり売上(万円,名目,推定))→ 売上 116 億円・営業利益 5 億円。営業利益率4.2%
  • 補修・補強工事:数量 480(工事件数(件,推定))× 価格 949(1件あたり売上(万円,名目,推定))→ 売上 46 億円・営業利益 4 億円。営業利益率8.5%
  • 建設コンサルタント:数量 230(受注業務数(件,推定))× 価格 388(1件あたり売上(万円,名目,推定))→ 売上 9 億円・営業利益 0 億円。営業利益率5.0%

倍率:事業の純利益 8 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 6.7% が k 7.75% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 12.9 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 12.9 倍。全体の PER 12.9 倍、時価総額 108 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:業界の見通し(補修需要は堅調、建築用資材は縮小)に沿った中心。研究開発費は中計の期間が終わる頃に、今の7割まで減るとみる。

やや悲観 24% やや悲観:研究開発費が続き、価格転嫁が遅れる 利益 4 億円 · PER 7.6 倍 · 株価時価総額 108 円33 億円

建設用資機材の数量は5%減り、価格転嫁は物価に届かない。補修・補強は技術者不足で数量が横ばいにとどまる。

研究開発費は物価で膨らみ、7億円台で残る。新規事業は収益化せず、発電事業の国の支援も得られない。

営業利益は7億円と、直近並みにとどまる。経常損益は黒字を保つが、余裕は薄い。補修・補強の利益率は競争で下がり、建築用資材は選別受注で数量を落とす。

配当は金額を維持するが、利益の大半を占める。自己資本利益率は4%に届かない。借入の返済は進まず、設備の更新を先送りする判断も出てくる。財務の特約に触れない水準を保つのが精一杯だ。

  • 建設用資機材(アンカー・ケーブル等):数量 22.8(出荷量(千トン,推定))× 価格 63(平均単価(万円/トン,名目,推定))→ 売上 143 億円・営業利益 8 億円。営業利益率5.5%
  • 建築用資材(内装・仮設・鉄骨):数量 17,000(施工・納入件数(件,推定))× 価格 59(1件あたり売上(万円,名目,推定))→ 売上 101 億円・営業利益 4 億円。営業利益率3.5%
  • 補修・補強工事:数量 400(工事件数(件,推定))× 価格 921(1件あたり売上(万円,名目,推定))→ 売上 37 億円・営業利益 3 億円。営業利益率7.5%
  • 建設コンサルタント:数量 207(受注業務数(件,推定))× 価格 358(1件あたり売上(万円,名目,推定))→ 売上 7 億円・営業利益 0 億円。営業利益率3.0%

倍率:自己資本利益率は約3.8%で資本コストに届かず、新しく投じるお金の稼ぎは5.5%。g3%で正当化PERは約9.5倍、構造的に細る部門を抱えるのでその8割の7.6倍。

確率:研究開発費が現状のまま残り、鋼材高の転嫁が遅れる筋書き。直近の営業利益率2.4%の延長線上で、2割台半ばの確率。

悲観 8% 悲観:赤字が続き、財務の特約が重しになる 利益 −5 億円 · PBR 0.3 倍 · 株価時価総額 73 円22 億円

建設用資機材の数量が2割減り、建築用資材も3割減る。価格の転嫁が遅れ、粗利が痩せる。

研究開発費は減らされず、営業損失は5億円規模になる。経常赤字が2期続き、財務の特約に触れて借入条件が悪化する。

新規事業は撤退となり、研究開発の資産が減損される。自己資本は80億円まで減る。離職も増え、設計に食い込んだ顧客との関係が弱まる。

時価総額は稼ぐ力でなく、売れる資産で測る。配当は大きく減らされ、少数株主に戻る額は小さい。補修・補強の技術者も流出し、本業の足場まで傷む。時間をかけて立て直すにしても、10年のうちには戻りきらない。

  • 建設用資機材(アンカー・ケーブル等):数量 19.2(出荷量(千トン,推定))× 価格 58(平均単価(万円/トン,名目,推定))→ 売上 111 億円・営業利益 3 億円。営業利益率3.0%
  • 建築用資材(内装・仮設・鉄骨):数量 14,000(施工・納入件数(件,推定))× 価格 54(1件あたり売上(万円,名目,推定))→ 売上 76 億円・営業利益 −1 億円。営業利益率-1.0%
  • 補修・補強工事:数量 340(工事件数(件,推定))× 価格 850(1件あたり売上(万円,名目,推定))→ 売上 29 億円・営業利益 1 億円。営業利益率4.0%
  • 建設コンサルタント:数量 161(受注業務数(件,推定))× 価格 329(1件あたり売上(万円,名目,推定))→ 売上 5 億円・営業利益 0 億円。営業利益率-5.0%

倍率:赤字では稼ぐ力は測れない。床は売れる資産の税後で測り、今の自己資本105億円に対するPBR0.21倍(時価総額22億円)に置いた。(2026-10-22 の式の直しで機械で置き直し、今は PBR 0.28 倍・時価総額 22 億円。上の倍率は置き直す前の値)

確率:本業の数量が構造的に減り、研究開発費が続いて赤字になる筋書き。売れる資産が床になるため、1割未満にとどめた。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億円。

建設用資機材(アンカー・ケーブル等)

アンカー、落橋防止装置、PC用ケーブルなどの建設用資機材。売上の約47%、部門利益の約50%。

数量出荷量(千トン,推定)価格平均単価(万円/トン,名目,推定)売上営業利益
今 2026/03 24.0 50 120 7
10 年後 中立 24.0 65 156 9

取り方:有報の部門売上120.2億円・部門利益7.2億円をそのまま使い、数量は売上÷単価の推定(単価は非開示、トンあたり約50万円と置いた)。数量は補修需要と工期のずれ戻しで10年1.0倍、価格は鋼材が物価ほど上がらず1.30倍。

建築用資材(内装・仮設・鉄骨)

内装・仮設の建築用資材と鉄骨工事。売上の約39%、部門利益の約29%。

数量施工・納入件数(件,推定)価格1件あたり売上(万円,名目,推定)売上営業利益
今 2026/03 20,000 49 99 4
10 年後 中立 18,400 63 116 5

取り方:有報の部門売上98.6億円・部門利益4.1億円。数量は件数の推定(1件あたり約49万円と置いた)。数量は内装の縮小と施工量の減少で10年0.92倍、価格は競争が厳しく1.28倍。

補修・補強工事

橋・道路などの補修・補強工事。売上の約11%、部門利益の約18%。

数量工事件数(件,推定)価格1件あたり売上(万円,名目,推定)売上営業利益
今 2026/03 400 709 28 2
10 年後 中立 480 949 46 4

取り方:有報の部門売上28.3億円・部門利益2.5億円。数量は件数の推定(1件あたり約700万円と置いた)。数量は国土強靱化で10年1.2倍(技術者の数が上限)、価格は物価並み1.34倍。

建設コンサルタント

橋梁などの設計を行う建設コンサルタント。売上の約3%。

数量受注業務数(件,推定)価格1件あたり売上(万円,名目,推定)売上営業利益
今 2026/03 230 299 7 0
10 年後 中立 230 388 9 0

取り方:有報の部門売上6.9億円・部門利益0.4億円。数量は受注業務数の推定。海外のJICA案件以外の受注は道半ばで、10年1.0倍、価格は1.30倍。

リスクと懸念

研究開発費が収益を生まない

部門に属さない研究開発費が年8億円ある。発電事業の開始は計画より遅れ、ESCONも想定を大きく下回った。新規事業が実らなければ、営業利益の大半を食い続ける。

工期の見直しと人手不足

時間外労働の規制や「4週8閉所」で工期の見直しが相次ぎ、納入が後ろにずれた。直近期は2事業で10億円弱の減収になった。今後も構造的に続く恐れがある。

原材料と価格転嫁

製造原価の約7割が鋼材やPC鋼線などの原材料費だ。市況が上がっても、発注先への転嫁には時間がかかる。建築用資材は競争が厳しく、選別受注で量が減る。

財務特約と赤字

借入には、経常損益が2期連続の赤字にならないこと、純資産を維持することが求められる。研究開発費が続く中で赤字が重なれば、借入条件が悪化する。

補修・補強の技術者不足

補修・補強工事は過去最高だが、成長は技術者の数に制約される。競争も激しく、案件の小型化で利益率が下がっている。

繰延税金資産と純利益の振れ

繰延税金資産を取り崩すと、本業が堅くても純損失になる。利益の見通しが甘ければ、再び取り崩しが出る。

今後の分かれ目

研究開発費が半分に絞られる、または新規事業が収益化する
営業利益は10億円台に乗り、自己資本利益率は資本コストに近づく。やや楽観から楽観の筋書きに寄る。
鋼材が急騰し、転嫁が1年以上遅れる
粗利が圧迫され、営業利益は半分以下に落ちる。やや悲観の筋書きに寄る。
経常損益が2期連続で赤字になる
財務の特約に抵触し、借入条件が悪化する。悲観の筋書きに寄る。
国土強靱化の予算が拡充される
補修・補強とアンカーの需要が伸び、建設用資機材の数量が1.2倍に近づく。
エヌセックが持株比率を引き上げる、または再編を提案する
少数株主に上乗せ価格が付く可能性がある。ただ、材料はなく織り込まない。

見ておくもの

  • 研究開発費の額と発電事業の進捗
  • 建設用資機材の受注と納入の戻り
  • 補修・補強工事の売上と利益率
  • 鋼材価格と価格転嫁
  • 経常損益と財務特約

倍率と資本コストの決め方

倍率は式から出した。10年後の自己資本利益率は4〜11%で、資本コスト7.75%を中立では下回り、正当化PERの8〜9割に置いた。今の株価や同業の倍率は使っていない。直近の純損失は繰延税金資産の取崩しによる一過性として、起点の純利益はならして3.5億円とした。研究開発費は中立で今の7割(物価込み)まで減る前提。新リース会計基準の影響は小さいとみて、10年後は今と同じ形で置いた。 2026-10-22 の見直し(溜まる現金を事業の ROE から外す・k の目安を対称に・楽観〜中立は上限そのものに置く・ROE が k 以下は配り方から出す式)で、倍率を機械で置き直した(第 1 段より前 → 今:楽観 PER 11.9→14.44 倍・やや楽観 PER 10.9→13.61 倍・中立 PER 9.7→12.9 倍)。

資本コスト 7.8% = 無リスク金利 3% + β — × 5%。

同じ業種(金属製品)の AI 分析

割安 東洋シヤッター5936 国内3番手のシャッター会社。点検の稼ぎが育ち、利益の割に値段は安い。割安と見る 本質価値との差 +81.0% · 10 年 割安(年 +13.1%) 割安 三洋工業5958 天井・床の下地材で知られる堅実な建材メーカー。時価総額の半分が現金で、事業の稼ぎを考えれば今の値段はかなり安い 本質価値との差 +65.6% · 10 年 割安(年 +11.5%) 割安 三和ホールディングス5929 国内寡占・世界シェア首位の開口部メーカー、改修需要と海外M&Aの果実を乗せれば割安と出る 本質価値との差 +63.7% · 10 年 割安(年 +11.5%) 割安 ジーテクト5970 車体骨格プレス部品の中堅。中立の姿でも今の値段は割安寄りだが、ホンダ依存と重い設備投資が割り引きの理由だと筆者は見る 本質価値との差 +62.0% · 10 年 割安(年 +11.9%) 割安 文化シヤッター5930 国内2位のシャッター専業。利益率の低い建材部門が重しで、確率で重みをつけるとやや割安 本質価値との差 +60.9% · 10 年 割安(年 +10.9%) 割安 エイチワン5989 ホンダ向け 86% のフレーム専業。3 年連続赤字から立ち直ったが、顧客の偏りと重い投資を考えると、割安度は見かけほど大きくないと筆者は見る 本質価値との差 +60.7% · 10 年 割安(年 +13.6%) 割安 フジマック5965 病院・給食・外食の厨房を一括で請け負う堅実な中堅。土地売却で現金が積み上がり、10年で見ればやや割安と筆者は考える 本質価値との差 +57.9% · 10 年 割安(年 +11.6%) 割安 日創グループ3440 パネルとデータセンター向け筐体は伸びるが、寄せ集めの事業で ROE が資本コストに届かない 本質価値との差 +56.6% · 10 年 割安(年 +12.0%) 割安 エムケー精工5906 門型洗車機と調理家電の長野の会社。直近の利益は山で、中立でも自己資本の厚みが評価に残る 本質価値との差 +53.3% · 10 年 割安(年 +11.3%) 割安 サンコーテクノ3435 あと施工アンカーの国内首位。利益の安定と財務の堅さに比べ、今の値段は低い 本質価値との差 +52.0% · 10 年 割安(年 +10.4%) 割安 MIEコーポレーション3442 工場の配管をつなぐステンレスの継手の専業。値上げで利益は倍増したが、還元が細く借金もある。今の値段はほぼ適正で、わずかに安い程度 本質価値との差 +49.9% · 10 年 割安(年 +11.7%) 割安 昭和鉄工5953 九州の熱の老舗が値付けを覚え、3 年で利益率は 9% に。持ち合い株を除いても今の値段は稼ぎに比べて安い 本質価値との差 +49.2% · 10 年 割安(年 +12.0%) 割安 不二サッシ5940 ビル用サッシの老舗。利益は薄いが、値段は稼ぐ力に対して安く、借入の重さを織り込んでもやや割安 本質価値との差 +45.9% · 10 年 割安(年 +11.6%) 割安 リンナイ株式会社5947 実質無借金で稼ぐ力は安定している。米国の電化と海外の伸びを織り込んでも、今の時価総額には安全域がある 本質価値との差 +42.4% · 10 年 割安(年 +9.3%) 割安 株式会社RS Technologies3445 再生ウェーハで世界一という稼ぐ力は本物だが、中国の新品ウェーハと重い投資を差し引くと、今の値段に余裕は乏しい 本質価値との差 +37.6% · 10 年 割安(年 +10.6%) 割安 株式会社マルゼン5982 稼ぎは堅く、現金も厚い。ただ利益率は過去最高で、今の値段に安全域は見えない 本質価値との差 +36.4% · 10 年 割安(年 +9.2%) 割安 宮地エンジニアリンググループ3431 老朽橋の補修は長く続くが、足元は発注減で利益が半減。谷の深さと現金の厚さを踏まえると、今の値段はやや割安 本質価値との差 +34.4% · 10 年 割安(年 +9.8%) やや割安 日東精工5957 小さなねじとねじ締め機の堅実な会社。伸びの前提がすでに値段に入り、ほぼ適正と見る 本質価値との差 +29.5% · 10 年 やや割安(年 +9.2%) やや割安 ネポン7985 ハウス暖房機の老舗だが、利益率は1%前後に沈み借金も重い。立ち直れば安いが、その確度は低い 本質価値との差 +27.9% · 10 年 やや割安(年 +10.3%) やや割安 中西製作所5941 学校給食に強い厨房機器メーカー。実績は良いが大型投資で借入が増える局面で、本質価値は今の値段とほぼ同じ 本質価値との差 +27.3% · 10 年 やや割安(年 +9.1%) やや割安 川田テクノロジーズ3443 橋の補修需要は追い風だが、利益は山の高さにある。値段は価値を1割ほど下回るにとどまり、割安とは言い切れない 本質価値との差 +25.1% · 10 年 やや割安(年 +8.9%) やや割安 横河ブリッジホールディングス5911 橋の老朽化は追い風だが新設が細る。高い買い物の消化と資本効率が価値を分ける 本質価値との差 +24.0% · 10 年 やや割安(年 +8.4%) やや割安 トーソー5956 カーテンレール最大手で窓まわり 3 社の一角。値上げで利益は戻ったが、資本の効率は低く、今の値段はほぼ妥当 本質価値との差 +21.3% · 10 年 やや割安(年 +8.7%) やや割安 三協立山5932 サッシ大手3位。借金が重く、利益の戻りに値段が左右される。今の値段は、戻りを織り込んだほぼ妥当な水準 本質価値との差 +19.4% · 10 年 やや割安(年 +9.5%) やや割安 東プレ5975 プレス部品と冷凍車の二本柱。日産依存と薄い利益率を考えると、本質価値は今の値段をやや下回ると筆者は見る 本質価値との差 +18.7% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 山王3441 AI 配線の追い風で稼ぎは跳ねたが、コネクタ大手の下請けという立場は変わらず、今の値段はほぼ見合う 本質価値との差 +18.5% · 10 年 やや割安(年 +9.9%) やや割安 岡部5959 国内の建設需要が細る中、米国の伸びが穴を埋める。だが資本効率が資本コストに届かず、値段はほぼ妥当 本質価値との差 +17.3% · 10 年 やや割安(年 +7.6%) やや割安 ケー・エフ・シー3420 あと施工アンカーとトンネル資材の老舗。利益率は昔の半分まで落ちた。純現金と補修需要が支え、今の値段とほぼ釣り合う 本質価値との差 +13.6% · 10 年 やや割安(年 +7.8%) やや割安 カネソウ5979 溝ぶたと建築金物の三重の老舗。預金が時価総額を超えるが創業家の下で眠り、今年の株価の倍増で10年ではやや割高 本質価値との差 +12.6% · 10 年 やや割安(年 +8.0%) やや割安 アルインコ5933 足場の新製品で稼ぐ堅実な会社。ただ、赤字の2事業が足を引き、利益の回復を見込んでも本質価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 +12.3% · 10 年 やや割安(年 +8.1%) やや割安 トーカロ3433 半導体装置の消耗部品に皮膜を付ける隠れた寡占企業。稼ぐ力は本物だが、今の値段はやや割高 本質価値との差 +11.4% · 10 年 やや割安(年 +7.9%) やや割安 株式会社J-MAX3422 ホンダ系プレス部品。売上の半分が中国と日本のホンダ向けで、借金が重い。中国の電池・新興メーカー向けが伸びても、ホンダの縮みと金利で、今の値段は妥当かやや高い 本質価値との差 +10.3% · 10 年 やや割安(年 +9.3%) やや割安 アトムリビンテック3426 扉と収納の金物を企画するファブレスの老舗。金融資産は時価総額を上回るが、本業の稼ぎは細く、戻り方も弱い。今の値段はほぼ妥当 本質価値との差 +10.2% · 10 年 やや割安(年 +7.4%) 適正 東京製綱5981 国内ワイヤロープの老舗は今期が過去最高益だが、資本効率は低く、今の値段にやや先走り感がある 本質価値との差 +7.6% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 特殊電極3437 製鉄所の摩耗を溶接で直す職人集団で、技術は本物だが顧客の縮小が重く、今の値段はやや高い 本質価値との差 +7.6% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 兼房5984 丸鋸と木工刃物の専業。資産は厚いが稼ぐ力は資本コストに届かず、値段は資産と稼ぎの間にある 本質価値との差 +7.4% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 アルファ3434 薄利の自動車部品と、縮む国内の住宅錠。自己資本の厚さが救いだが、稼ぎは資本コストに届かない 本質価値との差 +6.1% · 10 年 適正(年 +8.0%) 適正 株式会社ファインシンター5994 自動車の駆動系に入る焼結部品の会社。電動化で縮む本業と重い借金のなか、利益は薄く、10 年の価値は今の時価総額に届かない 本質価値との差 +5.4% · 10 年 適正(年 +8.8%) 適正 協立エアテック5997 ビルの防火ダンパーと住宅の全館空調の部品。堅実だが稼ぎは資本コストに届かず、現金も戻らない 本質価値との差 +4.9% · 10 年 適正(年 +7.1%) 適正 駒井ハルテック5915 資産は厚いが稼ぐ力が薄い。橋と鉄骨は物価並みで、風車タワーの当たり外れが価値を分ける 本質価値との差 +3.9% · 10 年 適正(年 +8.2%) 適正 ダイニチ工業5951 石油ファンヒーターと加湿器の国内首位。事業は堅いが時価総額と同規模の現金・有価証券が眠り、10年の価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 +3.8% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 那須電機鉄工5922 送電鉄塔の需要は堅いが、今の利益は山。ためた資金の使い方が評価を決める 本質価値との差 +3.6% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 天龍製鋸5945 チップソー専業で無借金。事業の稼ぐ力は資本コストに届かず、現金と持ち合い株が値を支える会社 本質価値との差 +1.9% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 KTC5966 整備工具の国産ブランドnepros を持つが、利益率は9%どまり。立て直しの計画を割り引くと、値段はやや高い 本質価値との差 +0.4% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 サンコール5985 稼ぎ頭は光通信コネクタに移ったが、高い利益率の持続を織り込みすぎ。10年の価値は今の時価総額を下回ると筆者は見る 本質価値との差 −2.4% · 10 年 適正(年 +7.8%) 適正 株式会社長府製作所5946 利益は小さく、資産は大きい。会社がその資産を株主に返すかどうかで、値打ちが決まる 本質価値との差 −3.0% · 10 年 適正(年 +6.3%) 適正 中国工業5974 国内のLPガス容器の 3 本に 1 本を作るが、市場は細り、稼ぐ力は資本コストに届かない 本質価値との差 −3.9% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 立川ブラインド工業7989 窓まわり国内最大手。純現金は厚いが稼ぐ力が資本コストに届かず、10 年で見ると割高に寄る 本質価値との差 −4.5% · 10 年 適正(年 +4.8%) 適正 ロブテックス5969 エビ印のプライヤとリベットの工具で知られる老舗。名前は残るが利益率は 3% に落ち、資本コストに届く道は細い 本質価値との差 −8.6% · 10 年 適正(年 +6.3%) やや割高 川岸工業5921 スカイツリーや国立競技場にも関わった鉄骨の名門。ただし利益は山を越え、帳簿の厚さほど稼ぐ力はないため、今の値段はやや高い 本質価値との差 −11.1% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 瀧上工業5918 橋と鉄骨の本業は薄利。価値の中心は持ち合い株だが、少数株主に届く道は細い 本質価値との差 −12.8% · 10 年 やや割高(年 +6.3%) やや割高 パイオラックス5988 自動車の小物部品と医療機器の会社。資本は厚いが稼ぐ力が追いつかず、今の値段は割高寄りと筆者は見る 本質価値との差 −14.0% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 ダイケン5900 引戸の金物や自転車置場を作る大阪の老舗。現金と投資株で時価総額に迫るが、本業の利益は薄く資本に見合わない。現金を割り引くと割高 本質価値との差 −16.1% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 三ツ知3439 自動車用の特注ファスナーの専業。シートの部品は電気自動車でも要るが、値下げ要請で薄利が続き、資本効率は資本コストに遠く届かない 本質価値との差 −17.4% · 10 年 やや割高(年 +5.9%) やや割高 トーアミ5973 溶接金網の老舗が型枠工事の買収で事業を広げる。帳簿は時価総額の3倍あるが、稼ぎは資本コストの3分の1にとどまり割高 本質価値との差 −20.7% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 モリテック スチール5986 エンジン部品向けの特殊帯鋼を売る商社。電動化で主力の需要が細り、稼ぐ力は資本に見合わず割高 本質価値との差 −22.8% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 株式会社SUMCO3436 AI向け300mm先端ウエハーへの転換は本物だが、成熟品の重荷と資本の重さを踏まえると今の値段はすでに回復の先を映す 本質価値との差 −23.6% · 10 年 やや割高(年 +4.4%) やや割高 大谷工業5939 電柱と通信線の金物を作る富山の老舗。配電網の更新で底堅いが、利益をため込む同族経営で資本の稼ぎが薄く割高 本質価値との差 −23.6% · 10 年 やや割高(年 +4.6%) やや割高 コロナ5909 事業の稼ぐ力は細く、厚い金融資産も少数株主には動かせない。割高と見る 本質価値との差 −23.8% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 東洋製罐グループホールディングス株式会社5901 縮減と増配で株主還元は厚くなるが、ROEは資本コストに届かず本質価値は今の株価より低い 本質価値との差 −24.3% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) やや割高 稲葉製作所3421 国内首位の物置と自己資本の4割近い現金を持つが、利益率は薄く資本効率は低い。現金を価値に足してもなお今の値段は割高 本質価値との差 −24.7% · 10 年 やや割高(年 +3.9%) やや割高 株式会社ノーリツ5943 給湯器で国内2位の寡占だが、稼ぐ力はリンナイの6分の1。利益が戻っても、今の値段は先取りが過ぎる 本質価値との差 −25.9% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) やや割高 ネツレン5976 高周波熱処理と高強度鋼線の老舗。国内シェアは高いが儲けが薄く、稼ぐ力に比べて今の値段は割高 本質価値との差 −27.7% · 10 年 やや割高(年 +2.7%) やや割高 共和工業所5971 建設機械用ボルトの国内トップ。現金は厚いが戻らず、利益は薄い。値段には余裕がなく割高と見る 本質価値との差 −28.4% · 10 年 やや割高(年 +3.8%) やや割高 日本発條5991 懸架ばねとHDDサスペンションの二本柱、AI需要は本物だが北米再建待ちで今の株価は割高寄りと筆者はみる 本質価値との差 −28.5% · 10 年 やや割高(年 +3.9%) やや割高 アドバネクス5998 医療と航空機のばねで稼ぎ頭を育てつつあるが、自動車と海外工場の重荷が残る。今の値段は先を行く 本質価値との差 −29.8% · 10 年 やや割高(年 +4.4%) 割高 アルメタックス5928 積水ハウスに売上の半分を頼るサッシの系列メーカー。本業はほぼ稼がず、現金と持ち合い株は厚いが株主には届きにくい 本質価値との差 −30.7% · 10 年 割高(年 +3.9%) 割高 株式会社LIXIL5938 稼ぐ力は戻りつつあるが、借金と金利が利益を食う。今の値段は回復をかなり先取りしている 本質価値との差 −36.1% · 10 年 割高(年 +1.6%) 割高 イワブチ5983 電柱まわりの金具を作る小さな高自己資本の会社。直近の高い利益率は続きにくく、10年で見れば今の値段は割高と筆者は考える 本質価値との差 −36.4% · 10 年 割高(年 +2.4%) 割高 ホッカンホールディングス5902 缶・PET容器と飲料の受託充填の会社。借金が重く、稼ぐ力が資本コストに届かないため、今の値段は先取りしすぎている 本質価値との差 −37.1% · 10 年 割高(年 +2.8%) 割高 日本フイルコン5942 製紙用の網を作る老舗。国内の縮小が続くなか、賃貸が利益を支えるが、10年の価値は今の時価総額を4割ほど下回る 本質価値との差 −39.7% · 10 年 割高(年 +1.9%) 割高 テクノフレックス3449 半導体向けの真空配管と継手で利益が急伸。ただし今の利益は工事の山にあり、10 年で見ると割高と筆者は見る 本質価値との差 −41.6% · 10 年 割高(年 +0.9%) 割高 高田機工5923 老朽橋の更新という追い風はあるが、工場が埋まらず稼ぐ力は細い。配当の下限が支えでも、今の値段は高い 本質価値との差 −42.6% · 10 年 割高(年 +1.2%) 割高 アマテイ5952 国産の釘と自動車向けの特殊ねじを作る小さな老舗。利益は安定してきたが、資本コストに届かない稼ぎと借入の重さで、今の値段は割高と見る 本質価値との差 −43.5% · 10 年 割高(年 +1.6%) 割高 スーパーツール5990 吊クランプと作業工具の老舗。土地は厚いが事業の稼ぎは資本コストに遠く、新工場の成果待ちで割高 本質価値との差 −53.2% · 10 年 割高(年 −1.4%) 割高 オーネックス5987 金属を焼いて硬くする請負の会社が、突然AIデータセンターへ。本業は細く、株主の取り分も揺らぐ。今の値段は高い 本質価値との差 −53.6% · 10 年 割高(年 +0.1%) 割高 中央発條5992 トヨタ系のばね専業。薄利と繰り返す工場事故が重く、今の値段は計画の達成を先取りしていると筆者は見る 本質価値との差 −58.6% · 10 年 割高(年 −2.2%) 割高 日本製罐5905 18リットル缶と美術缶の専業。市場は縮み、2期続けて営業赤字。賃貸の利益が支えだが、今の値段は割高と見る 本質価値との差 −59.1% · 10 年 割高(年 −1.0%) 割高 ワイズホールディングス5955 自動車・家電向けのねじとばねが主力。純現金は厚いが稼ぎが薄く、10年の中立でも今の値段に届かない 本質価値との差 −65.1% · 10 年 割高(年 −3.5%) 割高 ジェイテックコーポレーション3446 X線ミラーで世界の放射光施設に納める希少な技術企業。ただし利益は山谷が激しく、いまの値段は先を織り込みすぎ 本質価値との差 −70.8% · 10 年 割高(年 −4.6%) 割高 日本パワーファスニング5950 建築用のねじとアンカーの専業。積水ハウスに売上の4分の1を頼り、利益はほぼ出ない。今の値段は割高と見る 本質価値との差 −81.3% · 10 年 割高(年 −8.4%) 割高 テクニスコ2962 放熱部品の小型メーカー。2 期の大赤字から黒字目前だが、借金が重く、AI 期待が先行。利益で測った本質価値は今の時価総額の 1 割に満たず割高 本質価値との差 −90.5% · 10 年 割高(年 −13.5%)

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  2. エスイー 2026年3月期決算説明会(logmi Finance)
  3. エスイー 2026年3月期中間期決算説明会(logmi Finance)

分析日 2026-10-20