株譜
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中央発條 5992

トヨタ系のばね専業。薄利と繰り返す工場事故が重く、今の値段は計画の達成を先取りしていると筆者は見る

割高
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)1,525 円385 億円10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)3,680 円928 億円差 −58.6%
10 年後から見ると 割高 価値 1,525 円385 億円 · 差 −58.6% · 期待の年率 −2.2%
期待の年率リターン(10 年)−2.2%資本コスト比 −10.7 pt
推定の資本コスト8.5%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3%・10 年国債 3%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 8.5% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

中央発條はトヨタ系のばねメーカーだ。車の足回りを支えるシャシばねが売上の約半分を占め、SUV のバックドアを開け閉めするばねや、車載ケーブルが残りを担う。トヨタ自動車が議決権の約 25% を持ち、売上の 34% はトヨタ向けである。

筆者の結論は、今の値段は割高だ。一番の理由は、稼ぐ力より株価が先に走っていることにある。直近の純利益は大きく見えるが、投資有価証券を売った一度きりの利益で、本業の営業利益は 28 億円しかない。会社が示す今期の純利益は 24 億円で、時価総額はその 39 倍にあたる。

会社の中期計画は、2030 年度に営業利益率 7% を掲げる。過去 10 年の最高は 4% で、足元の第 1 四半期は前年の 4% しか営業利益が出ていない。計画どおりに進んだ筋書きでも、ROE は資本コストの手前にとどまり、価値は今の時価総額と同じ程度だ。

ただ、見るべき点もある。車用ばねは寡占で、SUV 向けの精密ばねは利益率が高い。親会社のトヨタが TOB に動く可能性もある。だがそれは買い手の都合で決まる値段で、本質価値とは別の話だ。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点で最初に問うのは、10 年後もこの会社が車に要るばねを作っているか、稼いだお金を株主に残せるか、の 2 つだ。前者の答えはイエス、後者はまだノーである。

寡占の部品会社という事業の形は悪くない。だが利益は薄く、営業利益率は 10 年間で 4% を超えたことがない。稼いだお金の多くは設備更新と安全対策に消え、株主の手元に残るオーナー利益は、見かけの純利益よりさらに小さい。資本に見合う稼ぎを出しているのは、精密ばねだけである。

経営は資本の使い方で問われる。売却益で現金は増えたが、その使い道は示されていない。DOE 3% は最低限の約束にすぎない。

安全域は無い。ROE が資本コストに届かない会社に、帳簿の価値を超える値段を払う理由は見当たらない。7% の利益率が実績として出るまで、今の値段は計画の先取りだと考える。

何で稼ぐ会社か

事業は 4 つに分かれる。売上の約半分がシャシばね、2 割強が精密ばね、残りをケーブルと非自動車が分け合う。

シャシばねは、車体を支えるコイルばねやスタビライザーなどだ。車の安全に直結するため、供給が止まれば完成車の工場が止まる。実際、2025 年 3 月の藤岡工場の爆発事故ではトヨタの工場が止まった。代わりの利かない部品だが、値段を決める力が強いわけではない。発注するトヨタが価格の主導権を握っているからだ。利益は薄く、2026 年 3 月期はシャシばねだけで 4 億円の赤字だった。

精密ばねは、SUV のパワーバックドアに使うばね(PBD)が中心だ。営業利益率は 9% と、全社でいちばん高い。日本・米国に続いてインドの合弁でも生産を始め、欧米系の自動車メーカーからも受注した。

ケーブルは、シフトやパーキングブレーキを動かす車載ケーブルだ。電動化で電気式に置き換わるため、縮む事業である。非自動車は産業機器向けのばねなどで、売上の 15% 弱ながら営業利益率は 6% 台と安定している。

顧客はトヨタ向けが 34% で、そのトヨタは親会社でもある。トヨタ以外にも完成車メーカーへ広がるが、この依存の高さが会社の最大の特徴だ。

優良さと弱いところ

優良さは事業ごとに差が大きい。精密ばねは優良、シャシばねは並、ケーブルは先細りだ。

堀、つまり他社がまねできない強みは、技術と、完成車メーカーの認証・品質の実績にある。車用ばねは寡占で、新しく入る会社は少ない。ただ、寡占であることと、利益が出ることは別だ。シャシばねの価格はトヨタとの交渉で決まり、鋼材高の転嫁には時間がかかる。営業利益率は過去 10 年で 0.4〜4.0% と薄い。

資本効率は低い。過去 10 年の ROE の中央値は 2.9% で、資本コストを下回り続けた。直近の ROE 14% は売却益で膨らんだ見かけの数字だ。財務は堅く、自己資本比率は 57%、純有利子負債はマイナスである。ただし純現金は時価総額の 1 割に満たず、余った現金として切り分けるほどではない。

気になるのは工場の安全だ。同じ藤岡工場で 2023 年 10 月と 2025 年 3 月に爆発が起き、後者では死者が 1 人出た。後者の発生源は集じん機とされる。品質と安全で信頼を築く部品会社にとって、これは堀を削る傷だ。経営の質を見るうえで、筆者が最も重く見ている点である。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

車用ばねは寡占の市場で、世界ではムベア(ドイツ系)、ニッパツ(日本発條)、中央発條などが上位に並ぶ。ある簡易推計では、中央発條の世界シェアは 1.6% で 8 位、ニッパツは 7.9% で 3 位だ。トヨタ向けに強い国内の専業という位置づけである。

数量の見通しは平らだ。世界の乗用車生産は年 9,300 万台前後で横ばい圏にあり、EV 化が進んでもばね自体は要る。車が重くなる分、足回りへの要求はむしろ上がる。一方でケーブルは電動化で置き換わり、縮んでいく。

価格は物価並みに上がるのが前提だが、自動車メーカーは毎年のように部品の値下げを求める。鋼材高を転嫁できるかどうかが利益率を決める。2026 年 7 月発表の第 1 四半期は、売上が 5% 増えたのに営業利益は 96% 減った。固定費の増加と、北米の関税・資材高が重なった。

中期計画(2025 年 7 月発表)は 2030 年度に売上 1,300 億円、営業利益 91 億円、ROE 8%、PBR 1 倍以上を掲げる。シャシばねの営業利益を 4 億円の赤字から 46 億円へ引き上げる計画だが、値上げが通り、設備更新費が落ち着くことが前提になる。精密ばねは SUV の需要が追い風で、2030 年度の営業利益 30 億円を目標にしている。

資本政策と M&A

還元は、配当性向 30% 以上と DOE(自己資本に対する配当の割合)3% を目安とする。累進配当や下限は置かない。今期の配当は前期から 5 割増える予定だが、会社予想の純利益 24 億円の大半を配当に回す計算で、余裕は小さい。自社株買いは確認できなかった。

直近の純利益 124 億円は、投資有価証券を売って得た約 129 億円の利益が押し上げた。売却した銘柄は確認できていない。政策保有株の整理は資本効率には前向きだが、配当収入が減る分、次期以降の経常利益は下がる。

大型の M&A はなく、投資は藤岡工場の設備更新やインドの合弁など既存事業が中心だ。トヨタ自動車が議決権の 24.48% を持つ「その他の関係会社」で、会社は独立性を確保していると開示している。kabufu の推計では 10 年以内の TOB・買収の確率は 19.4% だ。完全子会社化されれば少数株主に値段が付くが、その値段は本質価値の計算には入れていない。

還元は方針(配当性向30%以上・DOE3%)どおりで、中立は純利益の合計(起点は一過性の売却益を除いた24億円)の約8割。持ち合い株の含み益107億円は還元に入れず時価総額に足す。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

シャシばねの赤字は、一時的な費用の山だ。爆発事故のあとに続いた安全投資と、古くなった設備の更新が重なっただけで、これが一巡すれば固定費が落ち、黒字化は届く。シャシばねの営業利益は 4 億円の赤字から 2027 年度に 11 億円、2030 年度には 46 億円へ戻る。

精密ばねは本物の成長事業だ。SUV の比率が高まるほど、バックドア自動開閉の搭載率も上がる。同社はインドの合弁で能力を 1 割増やし、欧米系の受注まで取った。営業利益率は 9% で、全社の利益の中核になる。

トヨタの後ろ盾も大きい。親会社が議決権の 4 分の 1 を持ち、売上の 3 分の 1 を預けている。止めれば工場が止まる部品だから、代わりを探すのも簡単ではない。

財務は自己資本比率 57% で借金がなく、売却益で得た現金もある。TOB の可能性も約 2 割ある。起きれば少数株主には大きな上乗せがつく。会社が掲げる ROE 8% の目標が実現すれば、PBR 1 倍は妥当な値段だ。

慎重な見方

利益が出ない構造は変わらない。営業利益率は 10 年間で 0.4〜4.0% の間を動いただけで、会社目標の 7% は過去最高の 1.75 倍だ。シャシばねの価格はトヨタが握り、鋼材高の転嫁は後追いになる。第 1 四半期の営業利益が前年の 4% しか出なかったのは、それを示している。

事故は決定的だ。同じ藤岡工場で 2 度爆発し、トヨタの工場を止め、死者まで出した。トヨタが供給元を二重化すれば、シャシばねの数量が直接削られる。安全対策と更新投資は今後も続き、利益を吸う。

ケーブルは電動化で置き換わる。精密ばねの高い利益率も、ムベアなどが PBD に力を入れれば守れる保証はない。

値段の面でも、直近の純利益 124 億円は一度きりの売却益で、今期の純利益 24 億円は時価総額の 39 分の 1 しかない。ROE は過去 10 年の中央値が 2.9% で、資本コストを大きく下回る。帳簿の自己資本に近い値段を払う根拠が無い。TOB を当て込んで買う値段は、本業の価値ではなく賭けの値段だ。

どちらに重みを置いたか

慎重な見方のほうが事実に近い。決め手は、10 年のあいだ営業利益率が 4% を超えたことのない会社に、7% を前提にした値段がついていることだ。強気の見方から採ったのは、精密ばねの成長と、親会社の後ろ盾による取引の安定である。この 2 つで悲観に落ち切らせず、中立を最も重く置いた。ただ、同じ工場で事故が繰り返された点と第 1 四半期の利益の落ち込みを重く見て、悲観側に 43% を置き、楽観側は 20% にとどめた。

10 年後の 5 つの筋書き(2036/03 期)

確率で加重した株価時価総額 1,938 円489 億円(+ 配当配当と自社株買いの合計 1,004 円253 億円)。 今の値に割り戻すと 1,525 円385 億円、今との差 −58.6%、 期待の年率 −2.2%(資本コスト 8.5%)→ 割高

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 5% 4,163 円1,050 億円 1,507 円380 億円 +54.1% +4.4% 283 円72 億円
やや楽観 15% 3,107 円784 億円 1,308 円330 億円 +20.0% +1.8% 662 円167 億円
中立 37% 2,142 円540 億円 1,110 円280 億円 −11.6% −1.2% 1,203 円303 億円
やや悲観 28% 1,151 円290 億円 872 円220 億円 −45.0% −5.8% 567 円143 億円
悲観 15% 991 円250 億円 515 円130 億円 −59.1% −8.5% 226 円57 億円
加重平均100% 1,938 円489 億円1,004 円253 億円 −20.1% −2.2% 2,941 円742 億円

今の株価時価総額 3,680 円928 億円(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 8.5% を下回るほど割高。

楽観 5% 計画どおり利益率が上がり、親会社の後ろ盾も生きる 利益 89 億円 · PER 11.8 倍 · 株価時価総額 4,163 円1,050 億円

10 年後、会社の中期計画が最後までほぼ実現した姿だ。藤岡工場の設備更新と安全投資が一巡し、シャシばねは固定費の重さを脱して黒字を定着させる。SUV 向けのパワーバックドア用ばねはインド・米国・日本の 3 拠点で欧米系の自動車メーカーにも広がり、精密ばねが利益の柱になる。ケーブルは電子化の波で縮むが、残す品目を絞って赤字を止める。

トヨタは中央発條を、供給を止めない大事な部品会社として使い続ける。部品価格の引き下げ要求が弱まり、鋼材高を転嫁できる年が続く。会社は DOE 3% の方針を守りつつ、利益が増えた分で還元を厚くする。ただ、それでも自己資本の厚さは変わらず、ROE は資本コストの手前で止まる。いちばんうまくいった姿でも、筆者は今の時価総額に届かないと見ている。

  • シャシばね:数量 14.0(世界の乗用車生産(百万台)× 同社の搭載シェア(百万台相当))× 価格 55(1(百万台相当)あたり売上(億円・名目))→ 売上 776 億円・営業利益 39 億円。計画どおり黒字化、営業利益率 5%
  • 精密ばね:数量 17.0(精密ばねを使う車両相当数(百万台))× 価格 27(1(百万台相当)あたり売上(億円・名目))→ 売上 456 億円・営業利益 46 億円。PBD が海外で伸び、営業利益率 10%
  • ケーブル:数量 8.0(ケーブルを使う車両相当数(百万台))× 価格 21(1(百万台相当)あたり売上(億円・名目))→ 売上 169 億円・営業利益 5 億円。赤字を止め 3%
  • 非自動車:数量 36.0(ばね・部品の出荷重量(千トン、推定))× 価格 6.70(1(千トン)あたり売上(億円・名目))→ 売上 241 億円・営業利益 17 億円。産業用ばね堅調、7%

倍率:事業の純利益 87 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 9.4% が k 8.50% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 8.9%、10 年より先の名目の伸び g 4.0% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 12.3 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 12.3 倍 + 余った現金(戻り方込み)80 億円。全体の PER 12.28 倍、時価総額 1,151 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。(2026-10-22 の式の直しで機械で置き直し、今は PER 11.8 倍・時価総額 1,047 億円。上の倍率は置き直す前の値)

確率:会社の 2030 年度目標(営業利益率 7%)は過去最高の 4% の 1.75 倍で、安全対策費と関税で足元は逆向きだ。実現には値上げの通る環境と事故ゼロが重なる必要があり、5% にとどめた。

やや楽観 15% 精密ばねが伸び、シャシばねの赤字は抜ける 利益 66 億円 · PER 11.8 倍 · 株価時価総額 3,107 円784 億円

精密ばねが全社の伸びを引っ張る 10 年だ。SUV のバックドア自動開閉は世界で標準装備に近づき、PBD 用ばねの出荷がインドの新拠点を含めて着実に増える。シャシばねは赤字から抜けるものの、利益率は 3% 台にとどまる。トヨタ系の部品会社として値決めの主導権はトヨタ側にあり、鋼材高の転嫁には毎年交渉が要るからだ。

ケーブルは電動化で数量が減り続けるが、損失は小さくなる。非自動車の産業用ばねは堅調で、全社の営業利益率は過去最高の 4% を超える。安全対策の費用は継続するものの、事故の再発はなく、会社は配当を DOE 3% 水準で積み増す。トヨタによる株式の買い増しや完全子会社化の話は出ない前提だ。

  • シャシばね:数量 13.5(世界の乗用車生産(百万台)× 同社の搭載シェア(百万台相当))× 価格 55(1(百万台相当)あたり売上(億円・名目))→ 売上 749 億円・営業利益 26 億円。赤字を抜け 3.5%
  • 精密ばね:数量 15.5(精密ばねを使う車両相当数(百万台))× 価格 27(1(百万台相当)あたり売上(億円・名目))→ 売上 415 億円・営業利益 39 億円。PBD 増、9.5%
  • ケーブル:数量 7.5(ケーブルを使う車両相当数(百万台))× 価格 22(1(百万台相当)あたり売上(億円・名目))→ 売上 163 億円・営業利益 3 億円。数量減で 2%
  • 非自動車:数量 34.5(ばね・部品の出荷重量(千トン、推定))× 価格 6.70(1(千トン)あたり売上(億円・名目))→ 売上 231 億円・営業利益 15 億円。堅調、6.5%

倍率:事業の純利益 65 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 7.3% が k 8.50% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 11.8 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 11.8 倍 + 余った現金(戻り方込み)80 億円。全体の PER 11.76 倍、時価総額 842 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:精密ばね(PBD)の海外展開は進んでおり、シャシばねの赤字が固定費の落ち着きで消える筋書きは現実味がある。ただ過去の利益率の上限を超えるため 15% に置いた。

中立 37% 薄利のまま物価並みに伸びる 利益 46 億円 · PER 11.8 倍 · 株価時価総額 2,142 円540 億円

シャシばねとケーブルは車の台数と値上げの分だけ名目で伸び、利益はほとんど残らない。トヨタ向けが中心で値決めの主導権は握れず、鋼材高の転嫁は後追いになる。一方で精密ばねは SUV 向けの需要を取り込み、数量が 1 割強増えて、全社の利益の半分以上を稼ぐ。

全社の営業利益率は 4% 弱で、過去の最高水準に並ぶ程度だ。安全対策と設備更新の費用が定常的にかかり、会社の 7% 目標には届かない。還元は DOE 3% の方針に沿って続き、自己資本は緩やかに積み上がる。ROE は資本コストに届かないまま、普通の部品会社として評価される 10 年になる。

  • シャシばね:数量 13.0(世界の乗用車生産(百万台)× 同社の搭載シェア(百万台相当))× 価格 55(1(百万台相当)あたり売上(億円・名目))→ 売上 721 億円・営業利益 14 億円。台数横ばい・物価並みの値上げ、2%
  • 精密ばね:数量 13.5(精密ばねを使う車両相当数(百万台))× 価格 27(1(百万台相当)あたり売上(億円・名目))→ 売上 362 億円・営業利益 31 億円。SUV 向け増、8.5%
  • ケーブル:数量 7.0(ケーブルを使う車両相当数(百万台))× 価格 22(1(百万台相当)あたり売上(億円・名目))→ 売上 152 億円・営業利益 2 億円。電子化で数量減、1%
  • 非自動車:数量 33.0(ばね・部品の出荷重量(千トン、推定))× 価格 6.70(1(千トン)あたり売上(億円・名目))→ 売上 221 億円・営業利益 13 億円。物価並み、6%

倍率:事業の純利益 44 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 5.3% が k 8.50% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 11.8 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 11.8 倍 + 余った現金(戻り方込み)80 億円。全体の PER 11.76 倍、時価総額 599 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:過去 10 年の営業利益率の中央値に近い薄利が続く姿を、いちばん近い道筋として最も重く置いた。強気・慎重のどちらの言い分も半分ずつ通る。

やや悲観 28% 値下げ圧力と固定費増で利益が消えていく 利益 20 億円 · PBR 0.3 倍 · 株価時価総額 1,151 円290 億円

トヨタを筆頭に完成車メーカーの値下げ要求が続き、鋼材高の転嫁が追いつかない。シャシばねの価格は物価ほど上がらず、台数も EV 化と中国メーカーの台頭で細る。1Q に出た固定費増と北米関税の重さが 10 年にわたって居座り、全社の営業利益率は 2% 台に落ちる。

精密ばねは SUV 需要に支えられるが、取引先が二重調達を進めて数量の伸びは小さい。ケーブルは電子化で減り、再び赤字になる。会社は DOE の方針を守るので、利益を超える配当が自己資本を取り崩す年も出る。事故の再発はないが、安全投資の負担が重く、資本を食う事業が残る。

  • シャシばね:数量 12.0(世界の乗用車生産(百万台)× 同社の搭載シェア(百万台相当))× 価格 54(1(百万台相当)あたり売上(億円・名目))→ 売上 646 億円・営業利益 3 億円。値下げ要求で価格 1.30 倍にとどまる、0.5%
  • 精密ばね:数量 11.5(精密ばねを使う車両相当数(百万台))× 価格 25(1(百万台相当)あたり売上(億円・名目))→ 売上 288 億円・営業利益 19 億円。二重調達で伸び鈍化、価格 1.25 倍、6.5%
  • ケーブル:数量 5.5(ケーブルを使う車両相当数(百万台))× 価格 20(1(百万台相当)あたり売上(億円・名目))→ 売上 112 億円・営業利益 −1 億円。再び赤字、-1%
  • 非自動車:数量 31.0(ばね・部品の出荷重量(千トン、推定))× 価格 6.50(1(千トン)あたり売上(億円・名目))→ 売上 202 億円・営業利益 9 億円。価格 1.30 倍、4.5%

倍率:悲観側の床は稼ぐ力(純利益÷k)でなく、売れる資産の税後(純現金・残る持ち合い株・土地)で測る。今の自己資本877億円に掛けた値。

確率:1Q の営業利益は前年の 4% しか出ておらず、固定費と関税で利益が削られる流れが現にある。事故後の安全投資も続くため、やや悲観を中立に近い重みの 28% とした。

悲観 15% 事故と値下げが重なり、取引の土台が崩れる 利益 −12 億円 · PBR 0.3 倍 · 株価時価総額 991 円250 億円

3 度目の重大事故が起き、トヨタが供給元の分散に動く。部品の調達を二重化されるとシャシばねの数量は 3 割近く落ち、固定費の重い藤岡工場を中心に赤字が続く。精密ばねも欧米系の新規受注が伸びず、利益が薄くなる。ケーブルは電子化でほぼ消える。

親会社の後ろ盾は残るが、救済はない。会社はリストラと遊休資産の売却で食いつなぎ、配当は DOE の方針を守れず縮小する。売れるのは純現金と一部の保有株式、工場設備の一部だけで、事業の稼ぐ力は市場から問われなくなる。優良な部品会社という評価は完全に外れ、会社の値段は、売って手元に残る資産の額で決まる。

自動車部品の取引は、一度他社に移ると戻りにくい。トヨタの調達方針の変更は、会社の存続よりも先に、事業の価値を大きく動かす。10 年かけて顧客と利益が失われていく、ゆるやかな後退がこの筋書きの中身である。

  • シャシばね:数量 9.5(世界の乗用車生産(百万台)× 同社の搭載シェア(百万台相当))× 価格 50(1(百万台相当)あたり売上(億円・名目))→ 売上 472 億円・営業利益 −9 億円。数量 3 割減・価格 1.20 倍、-2%
  • 精密ばね:数量 8.0(精密ばねを使う車両相当数(百万台))× 価格 23(1(百万台相当)あたり売上(億円・名目))→ 売上 184 億円・営業利益 6 億円。新規受注失速、価格 1.15 倍、3%
  • ケーブル:数量 4.0(ケーブルを使う車両相当数(百万台))× 価格 19(1(百万台相当)あたり売上(億円・名目))→ 売上 75 億円・営業利益 −3 億円。ほぼ消える、-4%
  • 非自動車:数量 27.0(ばね・部品の出荷重量(千トン、推定))× 価格 6.00(1(千トン)あたり売上(億円・名目))→ 売上 162 億円・営業利益 3 億円。需要減、2%

倍率:悲観側の床は稼ぐ力(純利益÷k)でなく、売れる資産の税後(純現金・残る持ち合い株・土地)で測る。今の自己資本877億円に掛けた値。

確率:同じ工場で 2 度爆発し、トヨタの工場を止めた会社の信用は脆い。取引先がばねの二重調達に動けば数量が落ちる。悲観を 15% と通常より厚く置いた(k とは別に、筋書きと確率で表す)。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億円。

シャシばね

車の足回りを支えるコイルばね・スタビライザーなど。トヨタ系の主力で、売上の約半分。

数量世界の乗用車生産(百万台)× 同社の搭載シェア(百万台相当)価格1(百万台相当)あたり売上(億円・名目)売上営業利益
今 2026/03 13.0 41 538 −4
10 年後 中立 13.0 55 721 14

取り方:世界の乗用車生産を年 9,300 万台とし、トヨタ向けを中心とする搭載シェアを約 14% と推定して 13.0 百万台相当と置いた。2026/03 期の売上 538 億円をこれで割って 1 百万台あたり 41.4 億円とした。開示は金額のみで、台数は推定。シェアの変化は数量側、鋼材高の転嫁と値下げ要求は価格側に入れる。

精密ばね

SUV のパワーバックドア用ばね(PBD)を中心とする精密ばね。利益率が最も高い。

数量精密ばねを使う車両相当数(百万台)価格1(百万台相当)あたり売上(億円・名目)売上営業利益
今 2026/03 12.8 20 255 23
10 年後 中立 13.5 27 362 31

取り方:PBD ばねの 1 台あたり単価を推定し、売上 255 億円から 12.75 百万台相当と置いた(世界の乗用車生産の約 14%)。開示は金額のみで推定。インド拠点などによる能力増は数量側に、単価は価格側に入れる。

ケーブル

シフトやパーキングブレーキなどの車載コントロールケーブル。電動化で縮む事業。

数量ケーブルを使う車両相当数(百万台)価格1(百万台相当)あたり売上(億円・名目)売上営業利益
今 2026/03 9.3 16 151 2
10 年後 中立 7.0 22 152 2

取り方:1 台あたり単価を推定し、売上 151 億円から 9.3 百万台相当と置いた(世界生産の約 10%)。電動化でシフトバイワイヤなどへ置き換わる分は数量の減少で表す。開示は金額のみで推定。

非自動車

産業機器向けのばね・部品など、自動車以外の小粒な事業の集合。

数量ばね・部品の出荷重量(千トン、推定)価格1(千トン)あたり売上(億円・名目)売上営業利益
今 2026/03 32.8 5.00 164 11
10 年後 中立 33.0 6.70 221 13

取り方:平均単価を 1 トンあたり 50 万円と仮置きし、売上 164 億円から出荷重量を 32.8 千トンと逆算した。開示は金額のみで推定。物価分は単価(価格側)に入れる。

リスクと懸念

工場事故の再発

藤岡工場では 2023 年 10 月と 2025 年 3 月に爆発が起き、後者では死者が出てトヨタの工場が止まった。3 度目が起きれば、トヨタが供給元を二重化し、シャシばねの数量が直接削られる。信用を失えば、設備更新や安全対策の費用も重くなる。

利益率の低さと値決めの弱さ

営業利益率は過去 10 年で 0.4〜4.0% にとどまる。値段を発注するトヨタが握り、鋼材高の転嫁は後追いだ。2027 年 3 月期の第 1 四半期は営業利益が前年の 4% まで落ちた。固定費の増加が続けば、会社目標の 7% は遠い。

トヨタへの依存

売上の 34% がトヨタ向けで、議決権の約 25% も持たれている。トヨタの生産が落ちれば数量が直撃し、部品価格の引き下げ要求も逃れにくい。トヨタ系の再編で調達の方針が変われば、取引の形が変わるおそれもある。

電動化によるケーブルの縮小

ケーブルはシフトやブレーキの電気式への置き換えで数量が減る。売上の約 14% を占め、利益はすでにほぼゼロだ。ばね類は電動化後も要るが、ケーブルの縮みを精密ばねの伸びで埋められなければ、全社の成長は止まる。

北米の関税と資材高

2027 年 3 月期の第 1 四半期の減益は、北米の関税と資材高が一因だった。自動車部品への関税が長引けば、米国向けの採算が悪化する。顧客との価格交渉で吸収できなければ、利益率の回復が遅れる。

売却益の反動と配当の重さ

2026 年 3 月期の純利益は一度きりの売却益で膨らんだ。今期は大きく減る見込みで、会社予想の純利益の大半を配当に回す計算になる。投資有価証券の残高は確認できておらず、売却が進めば配当収入も減り、経常利益を押し下げる。

精密ばねの競争

精密ばね(PBD)は高い利益率が全社の稼ぎを支える。しかし、シェア上位のムベアなど海外大手や中国メーカーが SUV 向けに力を入れれば、価格競争が起きる。インドなど新拠点の立ち上げが遅れれば、能力増の投資が回収できない。

今後の分かれ目

シャシばねの営業利益が 2 期連続で黒字になったら
やや楽観側に確率を移す。安全投資が一巡したかを、設備更新費の動きと合わせて確かめる。
藤岡工場などで重大事故が再発したら
悲観側の確率を大きく引き上げる。トヨタが供給の二重化に動いたかが分かれ目になる。
トヨタが TOB や追加の株式取得を発表したら
少数株主には買い付け価格がつくが、その額は本業の価値とは別に決まる。価値の見立ては変えず、価格と本質価値の差だけを見直す。
精密ばねの営業利益率が 10% を超えて定着したら
中立の利益率を引き上げてよい。PBD の欧米系の受注が量産に入ったかを合わせて確かめる。
営業利益率が 2 期続けて 5% を超えたら
会社の計画が現実味を帯びたと見て、やや楽観側の確率を厚くする。
自動車部品への関税が引き上げられ、価格転嫁も通らない状態が続いたら
やや悲観側へ確率を移し、シャシばねの利益率の前提を下げる。

見ておくもの

  • シャシばね・精密ばねの四半期ごとの営業利益
  • 藤岡工場の安全対策の進み具合と、事故の有無
  • トヨタの国内外の生産台数と、部品価格の交渉の様子
  • PBD 用ばねの出荷(インド拠点の稼働、欧米系の受注)
  • 投資有価証券の残高と、配当・自社株買いの方針の変更

倍率と資本コストの決め方

数量は世界の乗用車生産に搭載シェアを掛けた推定、価格は物価並みの 1.34 倍を基本に置き、値下げ圧力を受ける筋書きだけ下げた。倍率は資本コスト 8.5% と ROE から式で決め、ROE が k 未満の中立は上限 1÷k=11.8 倍の約 7 割に置いた。今の株価・過去の PBR・同業の倍率は使っていない。時価総額が今の株価の 3 割程度の水準になるのは、本業の利益が薄いことの結果で、株価に寄せて直していない。直近の純利益 124 億円は売却益なので流れの起点に使わず、会社予想の 24 億円をならした値とした。悲観は売れる資産で測った。純現金は時価総額の 1 割未満で余った現金の切り分けはしない。 持ち合い株の含み益は2026年3月期の売却後の残り(推定107億円)を戻り方0.5で足した。悲観側の床は純現金・残る株・土地の手取りで置き直した。 2026-10-22 の見直し(R1〜R4)で倍率・時価総額を機械で置き直した(前後は notes/audit/fix_stage2_20261022.csv)。

資本コスト 8.5% = 無リスク金利 3% + β — × 5%。基本 7.5% に quality +1.0% を足した 8.5%。個別の事故リスクは k に入れず、筋書きと確率で表した。

同じ業種(金属製品)の AI 分析

割安 東洋シヤッター5936 国内3番手のシャッター会社。点検の稼ぎが育ち、利益の割に値段は安い。割安と見る 本質価値との差 +81.0% · 10 年 割安(年 +13.1%) 割安 三洋工業5958 天井・床の下地材で知られる堅実な建材メーカー。時価総額の半分が現金で、事業の稼ぎを考えれば今の値段はかなり安い 本質価値との差 +65.6% · 10 年 割安(年 +11.5%) 割安 三和ホールディングス5929 国内寡占・世界シェア首位の開口部メーカー、改修需要と海外M&Aの果実を乗せれば割安と出る 本質価値との差 +63.7% · 10 年 割安(年 +11.5%) 割安 ジーテクト5970 車体骨格プレス部品の中堅。中立の姿でも今の値段は割安寄りだが、ホンダ依存と重い設備投資が割り引きの理由だと筆者は見る 本質価値との差 +62.0% · 10 年 割安(年 +11.9%) 割安 文化シヤッター5930 国内2位のシャッター専業。利益率の低い建材部門が重しで、確率で重みをつけるとやや割安 本質価値との差 +60.9% · 10 年 割安(年 +10.9%) 割安 エイチワン5989 ホンダ向け 86% のフレーム専業。3 年連続赤字から立ち直ったが、顧客の偏りと重い投資を考えると、割安度は見かけほど大きくないと筆者は見る 本質価値との差 +60.7% · 10 年 割安(年 +13.6%) 割安 フジマック5965 病院・給食・外食の厨房を一括で請け負う堅実な中堅。土地売却で現金が積み上がり、10年で見ればやや割安と筆者は考える 本質価値との差 +57.9% · 10 年 割安(年 +11.6%) 割安 日創グループ3440 パネルとデータセンター向け筐体は伸びるが、寄せ集めの事業で ROE が資本コストに届かない 本質価値との差 +56.6% · 10 年 割安(年 +12.0%) 割安 エムケー精工5906 門型洗車機と調理家電の長野の会社。直近の利益は山で、中立でも自己資本の厚みが評価に残る 本質価値との差 +53.3% · 10 年 割安(年 +11.3%) 割安 サンコーテクノ3435 あと施工アンカーの国内首位。利益の安定と財務の堅さに比べ、今の値段は低い 本質価値との差 +52.0% · 10 年 割安(年 +10.4%) 割安 MIEコーポレーション3442 工場の配管をつなぐステンレスの継手の専業。値上げで利益は倍増したが、還元が細く借金もある。今の値段はほぼ適正で、わずかに安い程度 本質価値との差 +49.9% · 10 年 割安(年 +11.7%) 割安 昭和鉄工5953 九州の熱の老舗が値付けを覚え、3 年で利益率は 9% に。持ち合い株を除いても今の値段は稼ぎに比べて安い 本質価値との差 +49.2% · 10 年 割安(年 +12.0%) 割安 不二サッシ5940 ビル用サッシの老舗。利益は薄いが、値段は稼ぐ力に対して安く、借入の重さを織り込んでもやや割安 本質価値との差 +45.9% · 10 年 割安(年 +11.6%) 割安 リンナイ株式会社5947 実質無借金で稼ぐ力は安定している。米国の電化と海外の伸びを織り込んでも、今の時価総額には安全域がある 本質価値との差 +42.4% · 10 年 割安(年 +9.3%) 割安 株式会社RS Technologies3445 再生ウェーハで世界一という稼ぐ力は本物だが、中国の新品ウェーハと重い投資を差し引くと、今の値段に余裕は乏しい 本質価値との差 +37.6% · 10 年 割安(年 +10.6%) 割安 株式会社マルゼン5982 稼ぎは堅く、現金も厚い。ただ利益率は過去最高で、今の値段に安全域は見えない 本質価値との差 +36.4% · 10 年 割安(年 +9.2%) 割安 宮地エンジニアリンググループ3431 老朽橋の補修は長く続くが、足元は発注減で利益が半減。谷の深さと現金の厚さを踏まえると、今の値段はやや割安 本質価値との差 +34.4% · 10 年 割安(年 +9.8%) やや割安 日東精工5957 小さなねじとねじ締め機の堅実な会社。伸びの前提がすでに値段に入り、ほぼ適正と見る 本質価値との差 +29.5% · 10 年 やや割安(年 +9.2%) やや割安 ネポン7985 ハウス暖房機の老舗だが、利益率は1%前後に沈み借金も重い。立ち直れば安いが、その確度は低い 本質価値との差 +27.9% · 10 年 やや割安(年 +10.3%) やや割安 中西製作所5941 学校給食に強い厨房機器メーカー。実績は良いが大型投資で借入が増える局面で、本質価値は今の値段とほぼ同じ 本質価値との差 +27.3% · 10 年 やや割安(年 +9.1%) やや割安 川田テクノロジーズ3443 橋の補修需要は追い風だが、利益は山の高さにある。値段は価値を1割ほど下回るにとどまり、割安とは言い切れない 本質価値との差 +25.1% · 10 年 やや割安(年 +8.9%) やや割安 横河ブリッジホールディングス5911 橋の老朽化は追い風だが新設が細る。高い買い物の消化と資本効率が価値を分ける 本質価値との差 +24.0% · 10 年 やや割安(年 +8.4%) やや割安 トーソー5956 カーテンレール最大手で窓まわり 3 社の一角。値上げで利益は戻ったが、資本の効率は低く、今の値段はほぼ妥当 本質価値との差 +21.3% · 10 年 やや割安(年 +8.7%) やや割安 三協立山5932 サッシ大手3位。借金が重く、利益の戻りに値段が左右される。今の値段は、戻りを織り込んだほぼ妥当な水準 本質価値との差 +19.4% · 10 年 やや割安(年 +9.5%) やや割安 東プレ5975 プレス部品と冷凍車の二本柱。日産依存と薄い利益率を考えると、本質価値は今の値段をやや下回ると筆者は見る 本質価値との差 +18.7% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 山王3441 AI 配線の追い風で稼ぎは跳ねたが、コネクタ大手の下請けという立場は変わらず、今の値段はほぼ見合う 本質価値との差 +18.5% · 10 年 やや割安(年 +9.9%) やや割安 岡部5959 国内の建設需要が細る中、米国の伸びが穴を埋める。だが資本効率が資本コストに届かず、値段はほぼ妥当 本質価値との差 +17.3% · 10 年 やや割安(年 +7.6%) やや割安 ケー・エフ・シー3420 あと施工アンカーとトンネル資材の老舗。利益率は昔の半分まで落ちた。純現金と補修需要が支え、今の値段とほぼ釣り合う 本質価値との差 +13.6% · 10 年 やや割安(年 +7.8%) やや割安 カネソウ5979 溝ぶたと建築金物の三重の老舗。預金が時価総額を超えるが創業家の下で眠り、今年の株価の倍増で10年ではやや割高 本質価値との差 +12.6% · 10 年 やや割安(年 +8.0%) やや割安 アルインコ5933 足場の新製品で稼ぐ堅実な会社。ただ、赤字の2事業が足を引き、利益の回復を見込んでも本質価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 +12.3% · 10 年 やや割安(年 +8.1%) やや割安 トーカロ3433 半導体装置の消耗部品に皮膜を付ける隠れた寡占企業。稼ぐ力は本物だが、今の値段はやや割高 本質価値との差 +11.4% · 10 年 やや割安(年 +7.9%) やや割安 株式会社J-MAX3422 ホンダ系プレス部品。売上の半分が中国と日本のホンダ向けで、借金が重い。中国の電池・新興メーカー向けが伸びても、ホンダの縮みと金利で、今の値段は妥当かやや高い 本質価値との差 +10.3% · 10 年 やや割安(年 +9.3%) やや割安 アトムリビンテック3426 扉と収納の金物を企画するファブレスの老舗。金融資産は時価総額を上回るが、本業の稼ぎは細く、戻り方も弱い。今の値段はほぼ妥当 本質価値との差 +10.2% · 10 年 やや割安(年 +7.4%) 適正 東京製綱5981 国内ワイヤロープの老舗は今期が過去最高益だが、資本効率は低く、今の値段にやや先走り感がある 本質価値との差 +7.6% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 特殊電極3437 製鉄所の摩耗を溶接で直す職人集団で、技術は本物だが顧客の縮小が重く、今の値段はやや高い 本質価値との差 +7.6% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 兼房5984 丸鋸と木工刃物の専業。資産は厚いが稼ぐ力は資本コストに届かず、値段は資産と稼ぎの間にある 本質価値との差 +7.4% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 アルファ3434 薄利の自動車部品と、縮む国内の住宅錠。自己資本の厚さが救いだが、稼ぎは資本コストに届かない 本質価値との差 +6.1% · 10 年 適正(年 +8.0%) 適正 株式会社ファインシンター5994 自動車の駆動系に入る焼結部品の会社。電動化で縮む本業と重い借金のなか、利益は薄く、10 年の価値は今の時価総額に届かない 本質価値との差 +5.4% · 10 年 適正(年 +8.8%) 適正 協立エアテック5997 ビルの防火ダンパーと住宅の全館空調の部品。堅実だが稼ぎは資本コストに届かず、現金も戻らない 本質価値との差 +4.9% · 10 年 適正(年 +7.1%) 適正 駒井ハルテック5915 資産は厚いが稼ぐ力が薄い。橋と鉄骨は物価並みで、風車タワーの当たり外れが価値を分ける 本質価値との差 +3.9% · 10 年 適正(年 +8.2%) 適正 ダイニチ工業5951 石油ファンヒーターと加湿器の国内首位。事業は堅いが時価総額と同規模の現金・有価証券が眠り、10年の価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 +3.8% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 那須電機鉄工5922 送電鉄塔の需要は堅いが、今の利益は山。ためた資金の使い方が評価を決める 本質価値との差 +3.6% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 天龍製鋸5945 チップソー専業で無借金。事業の稼ぐ力は資本コストに届かず、現金と持ち合い株が値を支える会社 本質価値との差 +1.9% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 KTC5966 整備工具の国産ブランドnepros を持つが、利益率は9%どまり。立て直しの計画を割り引くと、値段はやや高い 本質価値との差 +0.4% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 サンコール5985 稼ぎ頭は光通信コネクタに移ったが、高い利益率の持続を織り込みすぎ。10年の価値は今の時価総額を下回ると筆者は見る 本質価値との差 −2.4% · 10 年 適正(年 +7.8%) 適正 株式会社長府製作所5946 利益は小さく、資産は大きい。会社がその資産を株主に返すかどうかで、値打ちが決まる 本質価値との差 −3.0% · 10 年 適正(年 +6.3%) 適正 中国工業5974 国内のLPガス容器の 3 本に 1 本を作るが、市場は細り、稼ぐ力は資本コストに届かない 本質価値との差 −3.9% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 立川ブラインド工業7989 窓まわり国内最大手。純現金は厚いが稼ぐ力が資本コストに届かず、10 年で見ると割高に寄る 本質価値との差 −4.5% · 10 年 適正(年 +4.8%) 適正 エスイー3423 インフラ補修の追い風はあるが、研究開発の費用が利益を食う。10年の稼ぎは今の値段を下回る 本質価値との差 −4.7% · 10 年 適正(年 +6.1%) 適正 ロブテックス5969 エビ印のプライヤとリベットの工具で知られる老舗。名前は残るが利益率は 3% に落ち、資本コストに届く道は細い 本質価値との差 −8.6% · 10 年 適正(年 +6.3%) やや割高 川岸工業5921 スカイツリーや国立競技場にも関わった鉄骨の名門。ただし利益は山を越え、帳簿の厚さほど稼ぐ力はないため、今の値段はやや高い 本質価値との差 −11.1% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 瀧上工業5918 橋と鉄骨の本業は薄利。価値の中心は持ち合い株だが、少数株主に届く道は細い 本質価値との差 −12.8% · 10 年 やや割高(年 +6.3%) やや割高 パイオラックス5988 自動車の小物部品と医療機器の会社。資本は厚いが稼ぐ力が追いつかず、今の値段は割高寄りと筆者は見る 本質価値との差 −14.0% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 ダイケン5900 引戸の金物や自転車置場を作る大阪の老舗。現金と投資株で時価総額に迫るが、本業の利益は薄く資本に見合わない。現金を割り引くと割高 本質価値との差 −16.1% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 三ツ知3439 自動車用の特注ファスナーの専業。シートの部品は電気自動車でも要るが、値下げ要請で薄利が続き、資本効率は資本コストに遠く届かない 本質価値との差 −17.4% · 10 年 やや割高(年 +5.9%) やや割高 トーアミ5973 溶接金網の老舗が型枠工事の買収で事業を広げる。帳簿は時価総額の3倍あるが、稼ぎは資本コストの3分の1にとどまり割高 本質価値との差 −20.7% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 モリテック スチール5986 エンジン部品向けの特殊帯鋼を売る商社。電動化で主力の需要が細り、稼ぐ力は資本に見合わず割高 本質価値との差 −22.8% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 株式会社SUMCO3436 AI向け300mm先端ウエハーへの転換は本物だが、成熟品の重荷と資本の重さを踏まえると今の値段はすでに回復の先を映す 本質価値との差 −23.6% · 10 年 やや割高(年 +4.4%) やや割高 大谷工業5939 電柱と通信線の金物を作る富山の老舗。配電網の更新で底堅いが、利益をため込む同族経営で資本の稼ぎが薄く割高 本質価値との差 −23.6% · 10 年 やや割高(年 +4.6%) やや割高 コロナ5909 事業の稼ぐ力は細く、厚い金融資産も少数株主には動かせない。割高と見る 本質価値との差 −23.8% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 東洋製罐グループホールディングス株式会社5901 縮減と増配で株主還元は厚くなるが、ROEは資本コストに届かず本質価値は今の株価より低い 本質価値との差 −24.3% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) やや割高 稲葉製作所3421 国内首位の物置と自己資本の4割近い現金を持つが、利益率は薄く資本効率は低い。現金を価値に足してもなお今の値段は割高 本質価値との差 −24.7% · 10 年 やや割高(年 +3.9%) やや割高 株式会社ノーリツ5943 給湯器で国内2位の寡占だが、稼ぐ力はリンナイの6分の1。利益が戻っても、今の値段は先取りが過ぎる 本質価値との差 −25.9% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) やや割高 ネツレン5976 高周波熱処理と高強度鋼線の老舗。国内シェアは高いが儲けが薄く、稼ぐ力に比べて今の値段は割高 本質価値との差 −27.7% · 10 年 やや割高(年 +2.7%) やや割高 共和工業所5971 建設機械用ボルトの国内トップ。現金は厚いが戻らず、利益は薄い。値段には余裕がなく割高と見る 本質価値との差 −28.4% · 10 年 やや割高(年 +3.8%) やや割高 日本発條5991 懸架ばねとHDDサスペンションの二本柱、AI需要は本物だが北米再建待ちで今の株価は割高寄りと筆者はみる 本質価値との差 −28.5% · 10 年 やや割高(年 +3.9%) やや割高 アドバネクス5998 医療と航空機のばねで稼ぎ頭を育てつつあるが、自動車と海外工場の重荷が残る。今の値段は先を行く 本質価値との差 −29.8% · 10 年 やや割高(年 +4.4%) 割高 アルメタックス5928 積水ハウスに売上の半分を頼るサッシの系列メーカー。本業はほぼ稼がず、現金と持ち合い株は厚いが株主には届きにくい 本質価値との差 −30.7% · 10 年 割高(年 +3.9%) 割高 株式会社LIXIL5938 稼ぐ力は戻りつつあるが、借金と金利が利益を食う。今の値段は回復をかなり先取りしている 本質価値との差 −36.1% · 10 年 割高(年 +1.6%) 割高 イワブチ5983 電柱まわりの金具を作る小さな高自己資本の会社。直近の高い利益率は続きにくく、10年で見れば今の値段は割高と筆者は考える 本質価値との差 −36.4% · 10 年 割高(年 +2.4%) 割高 ホッカンホールディングス5902 缶・PET容器と飲料の受託充填の会社。借金が重く、稼ぐ力が資本コストに届かないため、今の値段は先取りしすぎている 本質価値との差 −37.1% · 10 年 割高(年 +2.8%) 割高 日本フイルコン5942 製紙用の網を作る老舗。国内の縮小が続くなか、賃貸が利益を支えるが、10年の価値は今の時価総額を4割ほど下回る 本質価値との差 −39.7% · 10 年 割高(年 +1.9%) 割高 テクノフレックス3449 半導体向けの真空配管と継手で利益が急伸。ただし今の利益は工事の山にあり、10 年で見ると割高と筆者は見る 本質価値との差 −41.6% · 10 年 割高(年 +0.9%) 割高 高田機工5923 老朽橋の更新という追い風はあるが、工場が埋まらず稼ぐ力は細い。配当の下限が支えでも、今の値段は高い 本質価値との差 −42.6% · 10 年 割高(年 +1.2%) 割高 アマテイ5952 国産の釘と自動車向けの特殊ねじを作る小さな老舗。利益は安定してきたが、資本コストに届かない稼ぎと借入の重さで、今の値段は割高と見る 本質価値との差 −43.5% · 10 年 割高(年 +1.6%) 割高 スーパーツール5990 吊クランプと作業工具の老舗。土地は厚いが事業の稼ぎは資本コストに遠く、新工場の成果待ちで割高 本質価値との差 −53.2% · 10 年 割高(年 −1.4%) 割高 オーネックス5987 金属を焼いて硬くする請負の会社が、突然AIデータセンターへ。本業は細く、株主の取り分も揺らぐ。今の値段は高い 本質価値との差 −53.6% · 10 年 割高(年 +0.1%) 割高 日本製罐5905 18リットル缶と美術缶の専業。市場は縮み、2期続けて営業赤字。賃貸の利益が支えだが、今の値段は割高と見る 本質価値との差 −59.1% · 10 年 割高(年 −1.0%) 割高 ワイズホールディングス5955 自動車・家電向けのねじとばねが主力。純現金は厚いが稼ぎが薄く、10年の中立でも今の値段に届かない 本質価値との差 −65.1% · 10 年 割高(年 −3.5%) 割高 ジェイテックコーポレーション3446 X線ミラーで世界の放射光施設に納める希少な技術企業。ただし利益は山谷が激しく、いまの値段は先を織り込みすぎ 本質価値との差 −70.8% · 10 年 割高(年 −4.6%) 割高 日本パワーファスニング5950 建築用のねじとアンカーの専業。積水ハウスに売上の4分の1を頼り、利益はほぼ出ない。今の値段は割高と見る 本質価値との差 −81.3% · 10 年 割高(年 −8.4%) 割高 テクニスコ2962 放熱部品の小型メーカー。2 期の大赤字から黒字目前だが、借金が重く、AI 期待が先行。利益で測った本質価値は今の時価総額の 1 割に満たず割高 本質価値との差 −90.5% · 10 年 割高(年 −13.5%)

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読んだ資料

  1. 中央発條 中長期経営計画(2026 年 5 月 28 日版)
  2. 中央発條 2027 年 3 月期 第 1 四半期決算短信
  3. 日経クロステック 藤岡工場の爆発事故

分析日 2026-10-16