株譜
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東洋シヤッター 5936

国内3番手のシャッター会社。点検の稼ぎが育ち、利益の割に値段は安い。割安と見る

割安
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)1,571 円99 億円10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)868 円55 億円差 +81.0%
10 年後から見ると 割安 価値 1,571 円99 億円 · 差 +81.0% · 期待の年率 +13.1%
期待の年率リターン(10 年)+13.1%資本コスト比 +5.6 pt
推定の資本コスト7.5%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3%・10 年国債 3%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 7.5% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

東洋シヤッターは、工場・倉庫・ビル向けの重いシャッターと防火の扉を作る、国内3番手のメーカーだ。筆者の結論は、今の値段は割安だということだ。時価総額は自己資本の半分ほどで、毎年8億円前後の純利益を出す会社としては安すぎる。

稼ぎの柱は2つある。1つは新しい建物に付けるシャッターと扉で、売上の4分の3を占める。もう1つは、すでに付いているシャッターの修理と点検だ。後者は売上の4分の1にすぎないが、利益の半分近くを生んでいると筆者は見る。

点検の仕事が伸びる理由ははっきりしている。2016年から、防火シャッターと防火扉は年1回の検査と報告が法律で義務になった。一度付いたシャッターは数十年使われ、その間ずっと点検と部品の交換の仕事が続く。新築が減っても、この稼ぎは簡単には減らない。

弱みもある。三和ホールディングスと文化シヤッターに比べて規模が小さく、新築の入札では値段で押される。前期も受注の競争で利益率が下がった。それでも、10年の中立で営業利益は今の1.4倍ほどになり、本質価値は今の時価総額を大きく上回る。独ヘルマンが2割を持つ株主構成も、長い目では選択肢を広げる。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、地味だが持っていたい部類の会社だ。理由は、点検の仕事にある。一度付いたシャッターは数十年使われ、法律が年1回の検査を求める。新設で売った製品が、その後ずっと稼ぎを生む形は、バリュー投資家の好むものだ。

オーナー利益、つまり再投資を引いた株主に残る利益は、純利益とほぼ同じと見る。工場の設備は軽く、年の設備投資は3億円台だ。利益の多くは、配当か手元の現金として残る。

弱いのは新設の値決めの力だ。2強に入札で押されると、利益率はすぐ削られる。ただ、新設の利益が細っても、点検の稼ぎが床を支える。前期の減益局面でも、営業利益は12億円を保った。

安全域は厚い。今の時価総額は、自己資本の半分ほどにすぎない。中立の10年でも、純利益は12億円近くに増え、配当も増える。筆者が心配するのは、資本効率が資本コストにわずかに届かない点だ。ためた利益を配らずに抱えるなら、その価値は割り引かれる。配当性向の引き上げが本当に進むかを見たい。

何で稼ぐ会社か

事業は、シャッターと扉の製造・取り付けと、その修理・点検の2つに分けて見ると分かりやすい。開示上は1つのセグメントだが、製品別の売上は出ている。

新設の側は、重量シャッター63億円、軽量シャッター26億円、シャッター関連26億円、スチールドア39億円、建材7億円で、合計161億円だ。重量シャッターは工場・倉庫・商業施設の大きな開口部に付き、防火や防煙の機能を持つものが多い。売り先はゼネコンなど建設会社で、建物の工事の中の1つの品目として入札で決まる。

修理・点検は54億円で、全体の4分の1を占める。すでに付いているシャッターと扉の故障の修理、部品の交換、法定の点検を請け負う。自社が付けた製品だけでなく、他社製の点検も取れる。

工場は茨城のつくば、奈良、九州の3か所に持つ。子会社は九州の南東洋シヤッター1社だけで、ほぼ単体の会社だ。従業員は540人ほどで、営業と施工・点検の技術者が多い。

利益の構造はこうだ。新設は鋼材と人件費の上昇を、入札の値段に乗せられるかで利益率が決まる。前期は受注の競争で粗利が削られた。修理・点検は、技術者の数と、点検の契約の積み上げで決まる。こちらは景気に左右されにくく、値段も通りやすい。新設で付けたシャッターが、後の何十年分の点検の仕事を生む。この循環が、会社の土台になっている。

成長の種もある。止水板「TSウォータータイト」は、豪雨で建物に水が入るのを防ぐ製品で、内閣官房の国土強靭化の事例集にも選ばれた。

優良さと弱いところ

堀、つまり他社がまねできない強みは、新設では薄く、点検では厚いと筆者は見る。新設の入札では、三和ホールディングスと文化シヤッターという2強と並び、値段の勝負になりやすい。国内の重量シャッターは上位数社の寡占だが、東洋シヤッターは規模で劣る3番手だ。

点検の側は事情が違う。防火シャッターは1台ごとに危害防止の装置や連動の仕組みが違い、付けた会社が構造をいちばんよく知っている。建物の持ち主は、検査を毎年同じ会社に頼むことが多い。切り替えの手間が、そのまま小さな堀になる。

資本効率は、資本コストに少し届かない水準だ。過去10年の自己資本利益率の中央値は7.7%で、資本コストの8.0%をわずかに下回る。会社は中期経営計画で2030年3月期に営業利益20億円、ROE10%を掲げる。営業利益率では8%にあたり、過去の最良の7.8%を少し超える目標だ。

財務は堅い。自己資本比率は58%で、借金と現金がほぼ釣り合う。土地は工場3か所と支店で帳簿36億円を持つ。

弱いところは、新設の値決めの力と規模だ。鋼材や人件費が上がった時に、2強より転嫁が遅れやすい。前期の減益は、それを示している。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

国内のシャッターの市場は、新築と改修・点検の2つの流れでできている。新築は、工場・倉庫・商業施設の着工に左右される。人口が減る国内では、新築の数量は10年で緩やかに減ると見るのが自然だ。

ただ、建物の種類で差がある。物流倉庫は通販の広がりで建ち続け、半導体などの工場の国内回帰も重量シャッターの需要を生む。一方、商業施設とオフィスは縮む。新築の数量は、10年で1割弱減る程度に収まると筆者は見る。

改修と点検は、逆に増える流れにある。高度成長期からバブル期に建った建物のシャッターが更新の時期を迎えている。2016年の建築基準法の改正で、防火シャッター・防火扉の定期検査の報告が義務になった。点検の対象は、新築が減っても、すでに建っている建物の数だけある。

競争の構図は、三和ホールディングスが国内の半分超を握り、文化シヤッターが2番手、東洋シヤッターはその後ろだ。2強は全国の施工と点検の網を持ち、海外の買収でも規模を広げた。東洋シヤッターは独ヘルマンと2012年から資本業務提携を結び、欧州の製品や技術を取り入れている。

値段の面では、鋼材が分かれ目になる。中国の鉄鋼の輸出が過去最高の水準にあり、鋼材の値上がりは物価より緩やかと見る。これは原価には追い風だ。だが人件費、特に施工と点検の技術者の賃金は物価以上に上がる。人手不足で技術者を集められる会社ほど、点検の仕事を取れる。

豪雨の増加で、止水板や防水の扉の需要も伸びている。10年先の分かれ目は、新築の入札で値段を守れるかと、点検の技術者をどれだけ増やせるかの2つだ。

資本政策と M&A

還元は配当が中心で、自社株買いの実績はほとんど無い。前期の配当は総額2.7億円で、配当性向は32%だった。中期経営計画では、2030年3月期に配当性向40%を目標にしている。利益の4割を配り、残りを設備と人に回す方針だ。

株主の構成は安定している。独ヘルマンの持株会社が約20%を持つ筆頭株主で、取引先の持株会が13%、従業員の持株会が8%、みずほ銀行が5%と続く。安定した株主で半分近くを占め、買収の対象になりにくい形だ。

ヘルマンは欧州で最大級の扉とシャッターのメーカーである。2012年の提携以来、持株を2割に保ってきた。日本の市場に本格的に入る時に、東洋シヤッターを丸ごと取りにくる道はありうる。筆者はこれを本質価値の外の選択肢と見て、筋書きの確率には入れていない。

政策保有株は9億円ほどで、愛知電機やタクマなど取引先の株が中心だ。配当は利益に入っているので、価値に別には足していない。土地の帳簿は36億円で、奈良工場だけで20億円を占める。

資本の使い方で気になるのは、純利益が自己資本の8%前後なのに、現金を配らずにため込む癖が過去にあったことだ。配当性向40%の目標は、その癖を直す一歩になる。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

点検の稼ぎは、これから10年で一段と太る。防火シャッターの定期検査は2016年に義務になったばかりで、検査の網はまだ全国に行き渡っていない。高度成長期とバブル期の建物のシャッターは、部品の交換や丸ごとの更新の時期に入った。修理・点検の売上は、10年で今の1.5倍を超えうる。

新設も悪くない。物流倉庫と半導体の工場は国内で建ち続ける。重量シャッターは前期も売上を伸ばした。止水板のような防災の製品は、豪雨が増えるほど需要が伸びる。

会社は変わり始めた。中期経営計画は営業利益20億円とROE10%を掲げ、配当性向も40%へ上げる。今の時価総額は自己資本の半分で、利益の7倍ほどしかない。資本効率が上がれば、この差は大きく縮む。

筆頭株主のヘルマンも見逃せない。欧州最大級の扉のメーカーが2割を持ち続けているのは、日本の市場への足場として価値を認めているからだ。技術や製品の面でも、提携の効果は出てくる。

慎重な見方

新設の入札で、東洋シヤッターは2強に勝てない。前期は売上が増えたのに、受注の競争で粗利が削られて減益だった。受注高は3%減り、受注残も7%減った。来期以降の売上には、すでに陰りが見える。

国内の新築は人口とともに縮む。物流倉庫も建ちすぎの声が出ており、着工はいずれ落ちる。工場の国内回帰も、補助金が終われば勢いを失う。新設が売上の4分の3を占める会社にとって、これは重い。

点検の稼ぎも、2強が全国の網で取りにくる。三和ホールディングスや文化シヤッターは、点検とサービスを利益の柱として強めている。3番手の東洋シヤッターが、点検の取り合いで勝てる保証はない。技術者の賃金は物価以上に上がり、点検の利益率も削られる。

中期経営計画の営業利益率8%は、過去の最良の7.8%を超える。過去10年の実績は3〜7%で、目標に届いた記録はない。資本効率が資本コストを超えない限り、ためた利益の値打ちは帳簿を下回る。配当を増やしても、自己資本は積み上がり続ける。

どちらに重みを置いたか

強気の見方の方が、やや強い。点検の義務化と更新の需要は、数字で裏づけられた構造の変化だ。慎重な見方が突く新設の値決めの弱さと受注の減少も確かだが、それは今の利益の水準にすでに出ている。新設の利益が細っても、点検が床を支える形は崩れにくい。一方、中期経営計画の目標は過去の最良を超えるので、中立には置かない。中立は営業利益率6%強の、過去の実績の上の方に置いた。確率は文化シヤッターと似た形で、規模の不利の分だけ悲観を少し厚くした。

10 年後の 5 つの筋書き(2036/03 期)

確率で加重した株価時価総額 2,394 円152 億円(+ 配当配当と自社株買いの合計 588 円37 億円)。 今の値に割り戻すと 1,571 円99 億円、今との差 +81.0%、 期待の年率 +13.1%(資本コスト 7.5%)→ 割安

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 7% 4,557 円289 億円 812 円51 億円 +518.5% +20.0% 376 円24 億円
やや楽観 20% 3,651 円231 億円 720 円46 億円 +403.6% +17.5% 874 円55 億円
中立 36% 2,791 円177 億円 633 円40 億円 +294.5% +14.7% 1,233 円78 億円
やや悲観 25% 1,179 円75 億円 479 円30 億円 +91.0% +6.7% 414 円26 億円
悲観 12% 379 円24 億円 325 円21 億円 −18.9% −2.1% 85 円5 億円
加重平均100% 2,394 円152 億円588 円37 億円 +243.5% +13.1% 2,982 円189 億円

今の株価時価総額 868 円55 億円(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 7.5% を下回るほど割高。

楽観 7% 点検が1.4倍に育ち、中計の利益率を超える 利益 17 億円 · PER 16.0 倍 · 株価時価総額 4,557 円289 億円

10年後、東洋シヤッターは点検の会社としての顔を強めている。防火設備の検査が全国に行き渡り、修理・点検の件数は今の1.4倍になる。利益率は13%に上がり、新設と同じくらいの利益を稼ぐ。

新設も踏みとどまる。物流倉庫と半導体の工場の需要に、止水板などの防災の製品が加わり、台数は今と同じ水準を保つ。ヘルマンとの提携で欧州の高機能な扉を取り入れ、入札でも値段を守れるようになる。営業利益率は8%近くに上がり、中期経営計画の目標を超える。

配当性向40%の方針は守られ、自己資本利益率は資本コストを上回る。資本を上手に配る会社として評価が変わる。

  • 新設(シャッター・ドア・建材):数量 41,030(推定出荷台数(台))× 価格 55(1台あたり平均単価(万円))→ 売上 227 億円・営業利益 12 億円。防災製品で台数を保つ
  • 修理・点検:数量 50,092(推定作業件数(件))× 価格 21(1件あたり平均単価(万円))→ 売上 104 億円・営業利益 13 億円。点検が1.4倍

倍率:事業の純利益 17 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 10.6% が k 7.50% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 9.1%、10 年より先の名目の伸び g 4.0% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 16.0 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 16.0 倍。全体の PER 15.97 倍、時価総額 278 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:点検の拡大と新設の値決めの改善がそろう必要があり、確率は低い。

やや楽観 20% 中計の営業利益20億円に届く 利益 15 億円 · PER 15.1 倍 · 株価時価総額 3,651 円231 億円

10年後、中期経営計画の営業利益20億円は少し遅れて達成されている。修理・点検の件数は1.3倍に増え、利益率は12%になる。新築の台数は少し減るが、重量シャッターと防災の製品で単価を上げる。

営業利益率は7%で、過去の最良に近い水準を続けられる形になる。配当性向は40%に上がり、純利益の4割が毎年株主に戻る。自己資本利益率は資本コストをわずかに上回り、ためた利益にも帳簿並みの値打ちがつく。2強との差は縮まらないが、点検の網で地域の顧客を固める。

止水板のような防災の製品は、豪雨の増加で官公庁や物流の施設に広がり、新設の単価を押し上げる。前期の減益は、一時のつまずきだったことになる。

  • 新設(シャッター・ドア・建材):数量 39,018(推定出荷台数(台))× 価格 54(1台あたり平均単価(万円))→ 売上 212 億円・営業利益 10 億円。台数は少し減る
  • 修理・点検:数量 46,514(推定作業件数(件))× 価格 20(1件あたり平均単価(万円))→ 売上 95 億円・営業利益 11 億円。点検が1.3倍

倍率:事業の純利益 14 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 9.5% が k 7.50% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 8.5%、10 年より先の名目の伸び g 4.0% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 15.1 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 15.1 倍。全体の PER 15.11 倍、時価総額 219 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:中計の目標に届く道。点検の義務化という裏づけがあり、2割と置いた。

中立 36% 点検が育ち、新設の縮みを埋める 利益 12 億円 · PER 14.0 倍 · 株価時価総額 2,791 円177 億円

10年後、東洋シヤッターは点検の稼ぎで新設の縮みを埋める会社になっている。新築の台数は1割弱減り、入札の値段は物価並みにしか上がらない。新設の利益率は4%にとどまる。

修理・点検の件数は1.2倍に増え、利益率は11%を保つ。営業利益は17億円台で、今の1.4倍だ。その半分を点検が稼ぐ。

配当性向は中期経営計画どおり40%に上がる。それでも利益の6割が社内に残り、自己資本は1.6倍に膨らむ。自己資本利益率は7%台で、資本コストにわずかに届かない。中期経営計画の目標には届かないが、地味に稼ぎ続ける会社であり続ける。ヘルマンが株を買い増す道は残るが、この筋書きには入れていない。

  • 新設(シャッター・ドア・建材):数量 37,409(推定出荷台数(台))× 価格 54(1台あたり平均単価(万円))→ 売上 201 億円・営業利益 8 億円。新築が1割弱減る
  • 修理・点検:数量 42,936(推定作業件数(件))× 価格 20(1件あたり平均単価(万円))→ 売上 86 億円・営業利益 9 億円。点検が1.2倍

倍率:事業の純利益 12 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 8.1% が k 7.50% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 7.8%、10 年より先の名目の伸び g 4.0% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 14.0 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 14.0 倍。全体の PER 13.95 倍、時価総額 163 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:点検の義務化と新築の緩やかな縮みという、裏づけのある2つの流れを置いた中心の見通し。

やや悲観 25% 入札の値下げ競争で新設が薄利に 利益 7 億円 · PER 9.0 倍 · 株価時価総額 1,179 円75 億円

10年後、新設の入札の競争が東洋シヤッターの利益を削っている。物流倉庫の建設が一服し、工場の国内回帰も補助金の終わりとともに鈍る。新築の台数は2割近く減り、2強との値下げ競争で新設の利益率は2%に落ちる。

点検は件数を少し増やすが、技術者の賃金が上がり、利益率は9%に下がる。2強も点検を強め、地域の顧客の取り合いになる。営業利益は10億円で、今を下回る。

配当は利益の4割を守るが、額は今とほぼ同じだ。自己資本は積み上がる一方で、自己資本利益率は5%を割る。ためた利益の値打ちは帳簿を大きく下回る。

  • 新設(シャッター・ドア・建材):数量 32,984(推定出荷台数(台))× 価格 52(1台あたり平均単価(万円))→ 売上 172 億円・営業利益 3 億円。値下げ競争
  • 修理・点検:数量 38,642(推定作業件数(件))× 価格 20(1件あたり平均単価(万円))→ 売上 75 億円・営業利益 7 億円。賃金高で利益率低下

倍率:ROE4.6%がk7.5%以下なので上限は1÷k=12.5倍。稼ぐ力(純利益÷k)の約7割の9.0倍。7割へ引き上げるのでなく、ためた現金が配られない分を割り引いた。

確率:受注高と受注残が減り始めており、2強との値段の競争が続く可能性は高い。

悲観 12% 新設が赤字になり、点検だけが残る 利益 2 億円 · PBR 0.2 倍 · 株価時価総額 379 円24 億円

10年後、東洋シヤッターは構造的に負けている。国内の非住宅の新築が3割減り、2強が値段で入札を取りにいく。新設は赤字に転じ、工場の統合と減損に追い込まれる。

点検も、2強の全国の網に顧客を奪われ、件数は今を少し下回る。利益率は7%に落ちる。営業利益は3億円ほどで、純利益は2億円だ。

配当は利益に合わせて減る。自己資本は減損で削られ、稼ぐ力は資本コストに遠く届かない。少数の株主には工場や土地を売る判断を決める力が無く、帳簿の自己資本は床にならない。残る価値は、土地と持ち合いの株、手元の現金の一部だけになる。

  • 新設(シャッター・ドア・建材):数量 28,158(推定出荷台数(台))× 価格 50(1台あたり平均単価(万円))→ 売上 141 億円・営業利益 −1 億円。赤字に転じる
  • 修理・点検:数量 33,991(推定作業件数(件))× 価格 19(1件あたり平均単価(万円))→ 売上 64 億円・営業利益 4 億円。顧客を奪われる

倍率:稼ぐ力(純利益2億円÷k)は約25億円。売れる資産(土地36億円の7割・政策保有株9億円の税後・純現金)約33億円に戻り方0.75を掛けた約25億円と同じ水準で、今の自己資本104億円に0.23倍。

確率:2010〜11年の赤字の実績と、3番手の規模の不利から1割強と置いた。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億円。

新設(シャッター・ドア・建材)

工場・倉庫・ビルに付ける重量・軽量シャッター、スチールドア、建材。ゼネコンから入札で受注する。

数量推定出荷台数(台)価格1台あたり平均単価(万円)売上営業利益
今 2026/03 40,225 40 161 7
10 年後 中立 37,409 54 201 8

取り方:有報の製品別売上(重量63.4・軽量26.0・関連25.5・ドア39.3・建材6.6億円)の合計。台数は開示が無く、重量と軽量・ドアの混ざった平均を1台40万円と置いて約4万台と推定。利益は単一セグメントで開示が無く、全社の営業利益12.5億円を新設4%台・点検11%と割り振った推定(本社費も配って含める)。中立の数量は国内の非住宅新築の縮みで10年0.93倍、価格は物価並み1.34倍(鋼材は物価より緩やかだが人件費が上がるので利益率で調整)。

修理・点検

付いているシャッター・扉の修理、部品交換、防火設備の法定点検。他社製も請け負う。

数量推定作業件数(件)価格1件あたり平均単価(万円)売上営業利益
今 2026/03 35,780 15 54 6
10 年後 中立 42,936 20 86 9

取り方:有報の修理・点検の売上53.7億円。件数は開示が無く、点検と修理の混ざった平均を1件15万円と置いて約3.6万件と推定。利益率は11%の推定(技術者の人件費が主で、材料の負担が軽い)。中立の数量は2016年の防火設備の定期検査の義務化と更新の需要で10年1.20倍、価格は物価並み。

リスクと懸念

新設の入札で2強に値段で押される

新設は売上の4分の3を占め、ゼネコンの入札で決まる。三和ホールディングスと文化シヤッターが値段で取りにくれば、3番手の利益率はすぐ削られる。前期の減益は、受注の競争で粗利が落ちたためだ。値決めの弱さは、この会社のいちばんの弱点である。

受注の減少と非住宅の着工の一服

前期の受注高は3%減り、受注残は7%減った。物流倉庫の建ちすぎや、補助金が終わった後の工場の着工の鈍りが重なれば、新設の台数は一段と減る。受注残の減少は、1〜2年先の売上の減少として表に出る。

点検の技術者が集まらない

点検と修理の稼ぎは、技術者の数で決まる。建設の人手不足で施工と点検の人材の賃金は物価以上に上がり、採用もむずかしい。人を集められなければ、点検の義務化という追い風を取り逃がし、2強に顧客を奪われる。

資本効率が資本コストに届かない

過去10年の自己資本利益率の中央値は7.7%で、資本コストの8%をわずかに下回る。配当性向を40%に上げても、利益の6割は社内に残る。使い道のない現金がたまれば、その価値は割り引かれる。自社株買いの実績が乏しい点も、この懸念を強める。

鋼材と部品の値上がり

シャッターの原価の多くは鋼板とモーター・部品だ。鋼材は中国の輸出増で上がりにくいと見るが、急な値上がりが起きれば、入札で決まった値段との差が利益を削る。受注から施工まで時間がかかるので、転嫁が遅れやすい。

大株主の動き

独ヘルマンが約2割を持つ筆頭株主である。提携を見直して株を売れば需給が崩れ、逆に買収に動けば少数株主は売り値を選べない。どちらも会社の本質価値とは別の所で、株主の結果を左右しうる。

今後の分かれ目

修理・点検の売上が3年続けて年5%以上伸びたら
点検の義務化の効果が出ていると見て、やや楽観の側へ確率を移す。
新設の受注高が2年続けて減り、粗利率も下がったら
2強との値段の競争が構造的と見て、やや悲観の確率を厚くする。
配当性向40%に加えて自社株買いを始めたら
ためた利益が株主に戻る道が太くなる。資本効率が上がり、ためた利益の割引を小さくできる。
ヘルマンが持株を引き上げる、または買収を提案したら
本質価値とは別に、株主の結果が買収の値段で決まる。提案の中身と、少数株主への扱いを見る。
中期経営計画の営業利益20億円に2030年3月期で届いたら
目標の達成実績として中立の利益率を引き上げ、倍率も上限に近づける。
非住宅の着工が2割以上落ちる不況が来たら
新設は赤字の側に振れるが、点検が利益の床になる。悲観の筋書きの深さを点検の落ち方で見直す。

見ておくもの

  • 修理・点検の売上の伸び
  • 新設の受注高と受注残、粗利率
  • 配当性向と自社株買いの有無
  • 独ヘルマンの持株比率
  • 非住宅(工場・倉庫)の着工面積
  • 中期経営計画の営業利益20億円・ROE10%への進み具合

倍率と資本コストの決め方

新設と修理・点検の2つに分け、数量は推定(新設は非住宅の新築の縮みで10年0.93倍、点検は法定検査と更新で1.20倍)、価格は物価並み1.34倍で積んだ。中立の営業利益率6.1%は過去12年の最良7.8%以下で、中計の8%は使っていない。償却は設備投資並みの年3〜4億円(推定)で取得した時の値段のまま、工場は軽く、名目の売上の伸びで利益率を上げていない。倍率は中立のROE7.1%がk7.5%を下回るため上限1÷k=12.5倍の88%。今のPER7倍台・PBR0.5倍台や時価総額からは逆算していない。悲観は稼ぐ力と売れる資産(土地・政策保有株・純現金)に戻り方0.75を掛けた床で置いた。リースは少なく、新リース基準で形はほぼ変わらない。 2026-10-22 の見直し(溜まる現金を事業の ROE から外す・k の目安を対称に・楽観〜中立は上限そのものに置く・ROE が k 以下は配り方から出す式)で、倍率を機械で置き直した(第 1 段より前 → 今:楽観 PER 12.5→15.97 倍・やや楽観 PER 12→15.11 倍・中立 PER 11→13.95 倍)。

資本コスト 7.5% = 無リスク金利 3% + β — × 5%。基本7.5%にquality+0.5%を足した8.0%。事業は傾いていないので上乗せは置かない。堀は普通(残る割合1/2)。 2026-10-22 に循環と借金を過去の数字で付け直し、k は 8.00% → 7.50%。

同じ業種(金属製品)の AI 分析

割安 三洋工業5958 天井・床の下地材で知られる堅実な建材メーカー。時価総額の半分が現金で、事業の稼ぎを考えれば今の値段はかなり安い 本質価値との差 +65.6% · 10 年 割安(年 +11.5%) 割安 三和ホールディングス5929 国内寡占・世界シェア首位の開口部メーカー、改修需要と海外M&Aの果実を乗せれば割安と出る 本質価値との差 +63.7% · 10 年 割安(年 +11.5%) 割安 ジーテクト5970 車体骨格プレス部品の中堅。中立の姿でも今の値段は割安寄りだが、ホンダ依存と重い設備投資が割り引きの理由だと筆者は見る 本質価値との差 +62.0% · 10 年 割安(年 +11.9%) 割安 文化シヤッター5930 国内2位のシャッター専業。利益率の低い建材部門が重しで、確率で重みをつけるとやや割安 本質価値との差 +60.9% · 10 年 割安(年 +10.9%) 割安 エイチワン5989 ホンダ向け 86% のフレーム専業。3 年連続赤字から立ち直ったが、顧客の偏りと重い投資を考えると、割安度は見かけほど大きくないと筆者は見る 本質価値との差 +60.7% · 10 年 割安(年 +13.6%) 割安 フジマック5965 病院・給食・外食の厨房を一括で請け負う堅実な中堅。土地売却で現金が積み上がり、10年で見ればやや割安と筆者は考える 本質価値との差 +57.9% · 10 年 割安(年 +11.6%) 割安 日創グループ3440 パネルとデータセンター向け筐体は伸びるが、寄せ集めの事業で ROE が資本コストに届かない 本質価値との差 +56.6% · 10 年 割安(年 +12.0%) 割安 エムケー精工5906 門型洗車機と調理家電の長野の会社。直近の利益は山で、中立でも自己資本の厚みが評価に残る 本質価値との差 +53.3% · 10 年 割安(年 +11.3%) 割安 サンコーテクノ3435 あと施工アンカーの国内首位。利益の安定と財務の堅さに比べ、今の値段は低い 本質価値との差 +52.0% · 10 年 割安(年 +10.4%) 割安 MIEコーポレーション3442 工場の配管をつなぐステンレスの継手の専業。値上げで利益は倍増したが、還元が細く借金もある。今の値段はほぼ適正で、わずかに安い程度 本質価値との差 +49.9% · 10 年 割安(年 +11.7%) 割安 昭和鉄工5953 九州の熱の老舗が値付けを覚え、3 年で利益率は 9% に。持ち合い株を除いても今の値段は稼ぎに比べて安い 本質価値との差 +49.2% · 10 年 割安(年 +12.0%) 割安 不二サッシ5940 ビル用サッシの老舗。利益は薄いが、値段は稼ぐ力に対して安く、借入の重さを織り込んでもやや割安 本質価値との差 +45.9% · 10 年 割安(年 +11.6%) 割安 リンナイ株式会社5947 実質無借金で稼ぐ力は安定している。米国の電化と海外の伸びを織り込んでも、今の時価総額には安全域がある 本質価値との差 +42.4% · 10 年 割安(年 +9.3%) 割安 株式会社RS Technologies3445 再生ウェーハで世界一という稼ぐ力は本物だが、中国の新品ウェーハと重い投資を差し引くと、今の値段に余裕は乏しい 本質価値との差 +37.6% · 10 年 割安(年 +10.6%) 割安 株式会社マルゼン5982 稼ぎは堅く、現金も厚い。ただ利益率は過去最高で、今の値段に安全域は見えない 本質価値との差 +36.4% · 10 年 割安(年 +9.2%) 割安 宮地エンジニアリンググループ3431 老朽橋の補修は長く続くが、足元は発注減で利益が半減。谷の深さと現金の厚さを踏まえると、今の値段はやや割安 本質価値との差 +34.4% · 10 年 割安(年 +9.8%) やや割安 日東精工5957 小さなねじとねじ締め機の堅実な会社。伸びの前提がすでに値段に入り、ほぼ適正と見る 本質価値との差 +29.5% · 10 年 やや割安(年 +9.2%) やや割安 ネポン7985 ハウス暖房機の老舗だが、利益率は1%前後に沈み借金も重い。立ち直れば安いが、その確度は低い 本質価値との差 +27.9% · 10 年 やや割安(年 +10.3%) やや割安 中西製作所5941 学校給食に強い厨房機器メーカー。実績は良いが大型投資で借入が増える局面で、本質価値は今の値段とほぼ同じ 本質価値との差 +27.3% · 10 年 やや割安(年 +9.1%) やや割安 川田テクノロジーズ3443 橋の補修需要は追い風だが、利益は山の高さにある。値段は価値を1割ほど下回るにとどまり、割安とは言い切れない 本質価値との差 +25.1% · 10 年 やや割安(年 +8.9%) やや割安 横河ブリッジホールディングス5911 橋の老朽化は追い風だが新設が細る。高い買い物の消化と資本効率が価値を分ける 本質価値との差 +24.0% · 10 年 やや割安(年 +8.4%) やや割安 トーソー5956 カーテンレール最大手で窓まわり 3 社の一角。値上げで利益は戻ったが、資本の効率は低く、今の値段はほぼ妥当 本質価値との差 +21.3% · 10 年 やや割安(年 +8.7%) やや割安 三協立山5932 サッシ大手3位。借金が重く、利益の戻りに値段が左右される。今の値段は、戻りを織り込んだほぼ妥当な水準 本質価値との差 +19.4% · 10 年 やや割安(年 +9.5%) やや割安 東プレ5975 プレス部品と冷凍車の二本柱。日産依存と薄い利益率を考えると、本質価値は今の値段をやや下回ると筆者は見る 本質価値との差 +18.7% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 山王3441 AI 配線の追い風で稼ぎは跳ねたが、コネクタ大手の下請けという立場は変わらず、今の値段はほぼ見合う 本質価値との差 +18.5% · 10 年 やや割安(年 +9.9%) やや割安 岡部5959 国内の建設需要が細る中、米国の伸びが穴を埋める。だが資本効率が資本コストに届かず、値段はほぼ妥当 本質価値との差 +17.3% · 10 年 やや割安(年 +7.6%) やや割安 ケー・エフ・シー3420 あと施工アンカーとトンネル資材の老舗。利益率は昔の半分まで落ちた。純現金と補修需要が支え、今の値段とほぼ釣り合う 本質価値との差 +13.6% · 10 年 やや割安(年 +7.8%) やや割安 カネソウ5979 溝ぶたと建築金物の三重の老舗。預金が時価総額を超えるが創業家の下で眠り、今年の株価の倍増で10年ではやや割高 本質価値との差 +12.6% · 10 年 やや割安(年 +8.0%) やや割安 アルインコ5933 足場の新製品で稼ぐ堅実な会社。ただ、赤字の2事業が足を引き、利益の回復を見込んでも本質価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 +12.3% · 10 年 やや割安(年 +8.1%) やや割安 トーカロ3433 半導体装置の消耗部品に皮膜を付ける隠れた寡占企業。稼ぐ力は本物だが、今の値段はやや割高 本質価値との差 +11.4% · 10 年 やや割安(年 +7.9%) やや割安 株式会社J-MAX3422 ホンダ系プレス部品。売上の半分が中国と日本のホンダ向けで、借金が重い。中国の電池・新興メーカー向けが伸びても、ホンダの縮みと金利で、今の値段は妥当かやや高い 本質価値との差 +10.3% · 10 年 やや割安(年 +9.3%) やや割安 アトムリビンテック3426 扉と収納の金物を企画するファブレスの老舗。金融資産は時価総額を上回るが、本業の稼ぎは細く、戻り方も弱い。今の値段はほぼ妥当 本質価値との差 +10.2% · 10 年 やや割安(年 +7.4%) 適正 東京製綱5981 国内ワイヤロープの老舗は今期が過去最高益だが、資本効率は低く、今の値段にやや先走り感がある 本質価値との差 +7.6% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 特殊電極3437 製鉄所の摩耗を溶接で直す職人集団で、技術は本物だが顧客の縮小が重く、今の値段はやや高い 本質価値との差 +7.6% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 兼房5984 丸鋸と木工刃物の専業。資産は厚いが稼ぐ力は資本コストに届かず、値段は資産と稼ぎの間にある 本質価値との差 +7.4% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 アルファ3434 薄利の自動車部品と、縮む国内の住宅錠。自己資本の厚さが救いだが、稼ぎは資本コストに届かない 本質価値との差 +6.1% · 10 年 適正(年 +8.0%) 適正 株式会社ファインシンター5994 自動車の駆動系に入る焼結部品の会社。電動化で縮む本業と重い借金のなか、利益は薄く、10 年の価値は今の時価総額に届かない 本質価値との差 +5.4% · 10 年 適正(年 +8.8%) 適正 協立エアテック5997 ビルの防火ダンパーと住宅の全館空調の部品。堅実だが稼ぎは資本コストに届かず、現金も戻らない 本質価値との差 +4.9% · 10 年 適正(年 +7.1%) 適正 駒井ハルテック5915 資産は厚いが稼ぐ力が薄い。橋と鉄骨は物価並みで、風車タワーの当たり外れが価値を分ける 本質価値との差 +3.9% · 10 年 適正(年 +8.2%) 適正 ダイニチ工業5951 石油ファンヒーターと加湿器の国内首位。事業は堅いが時価総額と同規模の現金・有価証券が眠り、10年の価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 +3.8% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 那須電機鉄工5922 送電鉄塔の需要は堅いが、今の利益は山。ためた資金の使い方が評価を決める 本質価値との差 +3.6% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 天龍製鋸5945 チップソー専業で無借金。事業の稼ぐ力は資本コストに届かず、現金と持ち合い株が値を支える会社 本質価値との差 +1.9% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 KTC5966 整備工具の国産ブランドnepros を持つが、利益率は9%どまり。立て直しの計画を割り引くと、値段はやや高い 本質価値との差 +0.4% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 サンコール5985 稼ぎ頭は光通信コネクタに移ったが、高い利益率の持続を織り込みすぎ。10年の価値は今の時価総額を下回ると筆者は見る 本質価値との差 −2.4% · 10 年 適正(年 +7.8%) 適正 株式会社長府製作所5946 利益は小さく、資産は大きい。会社がその資産を株主に返すかどうかで、値打ちが決まる 本質価値との差 −3.0% · 10 年 適正(年 +6.3%) 適正 中国工業5974 国内のLPガス容器の 3 本に 1 本を作るが、市場は細り、稼ぐ力は資本コストに届かない 本質価値との差 −3.9% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 立川ブラインド工業7989 窓まわり国内最大手。純現金は厚いが稼ぐ力が資本コストに届かず、10 年で見ると割高に寄る 本質価値との差 −4.5% · 10 年 適正(年 +4.8%) 適正 エスイー3423 インフラ補修の追い風はあるが、研究開発の費用が利益を食う。10年の稼ぎは今の値段を下回る 本質価値との差 −4.7% · 10 年 適正(年 +6.1%) 適正 ロブテックス5969 エビ印のプライヤとリベットの工具で知られる老舗。名前は残るが利益率は 3% に落ち、資本コストに届く道は細い 本質価値との差 −8.6% · 10 年 適正(年 +6.3%) やや割高 川岸工業5921 スカイツリーや国立競技場にも関わった鉄骨の名門。ただし利益は山を越え、帳簿の厚さほど稼ぐ力はないため、今の値段はやや高い 本質価値との差 −11.1% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 瀧上工業5918 橋と鉄骨の本業は薄利。価値の中心は持ち合い株だが、少数株主に届く道は細い 本質価値との差 −12.8% · 10 年 やや割高(年 +6.3%) やや割高 パイオラックス5988 自動車の小物部品と医療機器の会社。資本は厚いが稼ぐ力が追いつかず、今の値段は割高寄りと筆者は見る 本質価値との差 −14.0% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 ダイケン5900 引戸の金物や自転車置場を作る大阪の老舗。現金と投資株で時価総額に迫るが、本業の利益は薄く資本に見合わない。現金を割り引くと割高 本質価値との差 −16.1% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 三ツ知3439 自動車用の特注ファスナーの専業。シートの部品は電気自動車でも要るが、値下げ要請で薄利が続き、資本効率は資本コストに遠く届かない 本質価値との差 −17.4% · 10 年 やや割高(年 +5.9%) やや割高 トーアミ5973 溶接金網の老舗が型枠工事の買収で事業を広げる。帳簿は時価総額の3倍あるが、稼ぎは資本コストの3分の1にとどまり割高 本質価値との差 −20.7% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 モリテック スチール5986 エンジン部品向けの特殊帯鋼を売る商社。電動化で主力の需要が細り、稼ぐ力は資本に見合わず割高 本質価値との差 −22.8% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 株式会社SUMCO3436 AI向け300mm先端ウエハーへの転換は本物だが、成熟品の重荷と資本の重さを踏まえると今の値段はすでに回復の先を映す 本質価値との差 −23.6% · 10 年 やや割高(年 +4.4%) やや割高 大谷工業5939 電柱と通信線の金物を作る富山の老舗。配電網の更新で底堅いが、利益をため込む同族経営で資本の稼ぎが薄く割高 本質価値との差 −23.6% · 10 年 やや割高(年 +4.6%) やや割高 コロナ5909 事業の稼ぐ力は細く、厚い金融資産も少数株主には動かせない。割高と見る 本質価値との差 −23.8% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 東洋製罐グループホールディングス株式会社5901 縮減と増配で株主還元は厚くなるが、ROEは資本コストに届かず本質価値は今の株価より低い 本質価値との差 −24.3% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) やや割高 稲葉製作所3421 国内首位の物置と自己資本の4割近い現金を持つが、利益率は薄く資本効率は低い。現金を価値に足してもなお今の値段は割高 本質価値との差 −24.7% · 10 年 やや割高(年 +3.9%) やや割高 株式会社ノーリツ5943 給湯器で国内2位の寡占だが、稼ぐ力はリンナイの6分の1。利益が戻っても、今の値段は先取りが過ぎる 本質価値との差 −25.9% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) やや割高 ネツレン5976 高周波熱処理と高強度鋼線の老舗。国内シェアは高いが儲けが薄く、稼ぐ力に比べて今の値段は割高 本質価値との差 −27.7% · 10 年 やや割高(年 +2.7%) やや割高 共和工業所5971 建設機械用ボルトの国内トップ。現金は厚いが戻らず、利益は薄い。値段には余裕がなく割高と見る 本質価値との差 −28.4% · 10 年 やや割高(年 +3.8%) やや割高 日本発條5991 懸架ばねとHDDサスペンションの二本柱、AI需要は本物だが北米再建待ちで今の株価は割高寄りと筆者はみる 本質価値との差 −28.5% · 10 年 やや割高(年 +3.9%) やや割高 アドバネクス5998 医療と航空機のばねで稼ぎ頭を育てつつあるが、自動車と海外工場の重荷が残る。今の値段は先を行く 本質価値との差 −29.8% · 10 年 やや割高(年 +4.4%) 割高 アルメタックス5928 積水ハウスに売上の半分を頼るサッシの系列メーカー。本業はほぼ稼がず、現金と持ち合い株は厚いが株主には届きにくい 本質価値との差 −30.7% · 10 年 割高(年 +3.9%) 割高 株式会社LIXIL5938 稼ぐ力は戻りつつあるが、借金と金利が利益を食う。今の値段は回復をかなり先取りしている 本質価値との差 −36.1% · 10 年 割高(年 +1.6%) 割高 イワブチ5983 電柱まわりの金具を作る小さな高自己資本の会社。直近の高い利益率は続きにくく、10年で見れば今の値段は割高と筆者は考える 本質価値との差 −36.4% · 10 年 割高(年 +2.4%) 割高 ホッカンホールディングス5902 缶・PET容器と飲料の受託充填の会社。借金が重く、稼ぐ力が資本コストに届かないため、今の値段は先取りしすぎている 本質価値との差 −37.1% · 10 年 割高(年 +2.8%) 割高 日本フイルコン5942 製紙用の網を作る老舗。国内の縮小が続くなか、賃貸が利益を支えるが、10年の価値は今の時価総額を4割ほど下回る 本質価値との差 −39.7% · 10 年 割高(年 +1.9%) 割高 テクノフレックス3449 半導体向けの真空配管と継手で利益が急伸。ただし今の利益は工事の山にあり、10 年で見ると割高と筆者は見る 本質価値との差 −41.6% · 10 年 割高(年 +0.9%) 割高 高田機工5923 老朽橋の更新という追い風はあるが、工場が埋まらず稼ぐ力は細い。配当の下限が支えでも、今の値段は高い 本質価値との差 −42.6% · 10 年 割高(年 +1.2%) 割高 アマテイ5952 国産の釘と自動車向けの特殊ねじを作る小さな老舗。利益は安定してきたが、資本コストに届かない稼ぎと借入の重さで、今の値段は割高と見る 本質価値との差 −43.5% · 10 年 割高(年 +1.6%) 割高 スーパーツール5990 吊クランプと作業工具の老舗。土地は厚いが事業の稼ぎは資本コストに遠く、新工場の成果待ちで割高 本質価値との差 −53.2% · 10 年 割高(年 −1.4%) 割高 オーネックス5987 金属を焼いて硬くする請負の会社が、突然AIデータセンターへ。本業は細く、株主の取り分も揺らぐ。今の値段は高い 本質価値との差 −53.6% · 10 年 割高(年 +0.1%) 割高 中央発條5992 トヨタ系のばね専業。薄利と繰り返す工場事故が重く、今の値段は計画の達成を先取りしていると筆者は見る 本質価値との差 −58.6% · 10 年 割高(年 −2.2%) 割高 日本製罐5905 18リットル缶と美術缶の専業。市場は縮み、2期続けて営業赤字。賃貸の利益が支えだが、今の値段は割高と見る 本質価値との差 −59.1% · 10 年 割高(年 −1.0%) 割高 ワイズホールディングス5955 自動車・家電向けのねじとばねが主力。純現金は厚いが稼ぎが薄く、10年の中立でも今の値段に届かない 本質価値との差 −65.1% · 10 年 割高(年 −3.5%) 割高 ジェイテックコーポレーション3446 X線ミラーで世界の放射光施設に納める希少な技術企業。ただし利益は山谷が激しく、いまの値段は先を織り込みすぎ 本質価値との差 −70.8% · 10 年 割高(年 −4.6%) 割高 日本パワーファスニング5950 建築用のねじとアンカーの専業。積水ハウスに売上の4分の1を頼り、利益はほぼ出ない。今の値段は割高と見る 本質価値との差 −81.3% · 10 年 割高(年 −8.4%) 割高 テクニスコ2962 放熱部品の小型メーカー。2 期の大赤字から黒字目前だが、借金が重く、AI 期待が先行。利益で測った本質価値は今の時価総額の 1 割に満たず割高 本質価値との差 −90.5% · 10 年 割高(年 −13.5%)

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読んだ資料

  1. 東洋シヤッター 有価証券報告書テキスト(2026年3月期、EDINET DB)
  2. 東洋シヤッター 大株主(株探)
  3. 中期経営計画 TOYO ADVANCE 5 の策定に関するお知らせ(2025年5月)

分析日 2026-10-19