株譜
AI 銘柄分析 · 金属製品 · 試作

立川ブラインド工業 7989

窓まわり国内最大手。純現金は厚いが稼ぐ力が資本コストに届かず、10 年で見ると割高に寄る

適正
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)2,509 円504 億円10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)2,626 円528 億円差 −4.5%
10 年後から見ると 適正 価値 2,509 円504 億円 · 差 −4.5% · 期待の年率 +4.8%
期待の年率リターン(10 年)+4.8%資本コスト比 −1.7 pt
推定の資本コスト6.5%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3%・10 年国債 3%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 6.5% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

立川ブラインド工業は、ブラインドやロールスクリーン、間仕切を作る窓まわりの国内最大手だ。売上の 8 割以上をこの事業が占め、残りは子会社の富士変速機が立体駐車場と減速機を受け持つ。筆者の結論は「やや割高」。事業は堅いが、稼ぐ力が資本コストにまだ届かない。

強みは、国内で上位 3 社が市場の 9 割を握る寡占の安定感だ。値上げが通り、自己資本比率は 83%、純現金は時価総額の 3 割近い。倒れにくい会社である。

ただ、倒れにくいことと、株主のお金を増やすことは別の話だ。自己資本利益率(ROE)は 6% 前後で、会社自身が置く資本コストの 5.5〜6% をようやく超える程度にとどまる。厚い現金が利益を薄めている面も大きい。

需要の土台は住宅着工で、人口減とともに細る。単価の上げと電動・調光といった高付加価値品で穴を埋める構図だが、台数の減りを 10 年続けて打ち消し切るのは簡単ではない。

今回は増配と DOE 4% の下限、3 年で 95 億円の還元という新しい方針が出た。筆者は評価するが、余った現金の半分は事業に再投資されて価値が薄まるとみる。そのうえで 10 年の筋書きを重ねると、本質価値は今の時価総額を 2 割ほど下回る。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の目で見て、まず評価したいのは「分かりやすい事業」であることだ。窓に付ける物は 10 年後も必要で、技術に置き換えられて消える製品ではない。寡占で値上げが通る点も、守りの強さとして申し分ない。

次に、オーナー利益、つまり株主が自由に使える利益を考える。営業利益は 44 億円あるが、工場の老朽化対策や新棟の投資が続き、3 年で維持投資に 45 億円を使う。稼いだ利益の大半は設備に消え、株主へ回るのは一部だ。ROE が資本コストを超えられない理由もここにある。

資本の使い方は、いま最も評価が分かれる。余った現金と有価証券をため込んだ歴史は長いが、増配と DOE 下限で姿勢は明確に変わった。問題は M&A だ。リフォーム施工や設計会社の買収は、買う値段しだいで株主の価値を壊す。

安全域は、純現金の厚みにある。倒産や減配の心配はほぼない。ただ、安全域は「割安」とは違う。事業が稼ぐ力そのものが資本コストを下回るうちは、現金の厚みだけで高い値段を払う理由にならない。

筆者は、この会社を「手堅いが増やしてくれない会社」と位置づける。ROE が 8% を安定して超える道筋が見えれば、評価は大きく変わる。

何で稼ぐ会社か

稼ぎの中心は窓まわり製品だ。ブラインド、ロールスクリーン、カーテンレール、パネル型の可動間仕切を、住宅メーカーや工務店、内装・設計の事務所、商業施設やオフィスの施工業者へ卸す。売上の 84% を占め、営業利益率は 10% 前後。主要な販売先は 1 社も 10% に届かず、特定の客に依存しない。

高く売れる製品へ寄せているのが最近の動きだ。光の量を細かく調整できる調光ファブリック(ルミエ、エアレ)、スマホで動かす電動製品(ホームタコス)、間仕切(プレイス)を成長製品に据えた。2025 年は主力のファブリック製品を作り直して値上げに踏み切り、販売台数が減る中でも売上を伸ばした。

残りの 16% は子会社の富士変速機が担う。駐車場装置は、低コスト型の立体駐車場「パズルタワー」と高機能型が主力で、利益率は 15% 台と高い。ただし大型物件の計上時期で振れが大きい。減速機は工作機械と無人搬送車(AGV)向けで、利益率は 5% 台だ。

2026 年 2 月に新しい中期経営計画「タチカワビジョン 2028」を出した。2028 年 12 月期に売上高 458 億円、営業利益 48 億円、ROE 7% 以上を掲げる。3 年で成長投資に 90 億円、維持投資に 45 億円を使い、ファブリックの生産棟とスマートファクトリー、北海道の生産・物流拠点の統合を進める。M&A は内装の施工業者や空間設計に強い会社を候補にし、リフォーム需要の取り込みを狙う。ここは従来の同社が避けてきた領域だ。

優良さと弱いところ

堀、つまり他社がまねできない強みは、「国内の寡占」と「窓まわりをまとめて提案できる品ぞろえ」だ。ブラインドはタチカワ、ニチベイ、トーソーの 3 社で国内の約 9 割を占めるとされる。参入が少なく、価格競争も限られる。

値決めの力は 2025 年に試された。ファブリック製品の作り直しと同時に値上げをしたが、台数は減っても売上と利益は崩れなかった。中東情勢による原材料高にも、取引先の要請を受けて再び改定する構えだ。

一方で、強い堀とまでは言えない。窓まわりはカーテンという代替品があり、小売店や施工業者の側にも選択肢がある。国内の最終需要は住宅着工に結びつき、人口が減る国では長く細る。堀は「守る」力であって、市場の縮みを止める力ではない。

資本効率は低い。ROE は過去 10 年の中央値で 6% 台、直近も 5.9% だ。総資産が膨らみ、現預金と投資有価証券が事業に使われずにたまってきた。2025 年の過去最高益にも、政策保有株や固定資産の売却益と税負担の減少が入っていた。

経営の意識は変わりつつある。ROE 7% 以上と PBR(株価純資産倍率)1 倍以上を明言し、資本コストも自分で見積もるようになった。筆者は、この姿勢の転換が最大の変化だとみる。ただ、数字に表れるのはこれからだ。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

窓まわり市場は、国内の需要が緩やかに縮む成熟産業だ。トーソーの開示では、窓装飾品の卸売市場は約 2,000 億円で、カーテンレールとブラインド類を合わせて約 900 億円だった。タチカワの窓まわり売上は 359 億円で、この領域の 3 割強にあたると推定する。

需要の背骨は新築住宅の着工と、既存住宅の取り替えだ。新築は人口減、資材高、住宅ローン金利の上昇で減り続けると会社自身が見る。取り替え需要は、古くなった製品の入れ替えで安定している。省エネや日射の調整、デザインの流行で買い替えが促される面もあり、ここが下支えになる。

競争は 3 社の寡占で、ニチベイとトーソーが相手だ。トーソーはカーテンレールで国内の半分近いシェアを持ち、ブラインドでもシェア拡大を狙う。タチカワはブラインドと間仕切、電動で厚みを出す。価格競争は限られるが、値上げのたびに量が逃げないかを試される。

海外は、輸入のロールスクリーンや家具量販店の安価な製品が脅威になりうる。ただし日本は採寸や取り付け、アフターサービスへの要求が細かく、オーダー品では国産が有利とみる。

駐車場装置は、機械式立体駐車場の新設が都市部の再開発に限られる成熟市場で、改修の需要が続く。減速機は工作機械の循環と AGV の増加が左右する。どちらも会社の利益の 15% 程度だ。

タチカワの強みは、窓まわりの種類が広いことだ。ブラインドからロールスクリーン、間仕切、電動までそろえ、設計事務所や施工業者に「窓と間仕切をまとめて」提案できる。国内の寡占は安定しているが、成長の源は市場の拡大ではなく、1 台あたりの単価の上昇とシェアの小さな積み上げにある。

資本政策と M&A

資本政策は大きく動いた。2026 年の配当は前期の約 1.7 倍に引き上げ、累進配当を続けたうえで DOE(自己資本配当率)4% を下限にする。3 年で 95 億円を配当と自社株買いに回す計画だ。自社株買いは経営環境を見て機動的に行うとしている。

政策保有株式は売却を進め、現預金は成長投資に回す方針だ。2025 年の利益には売却益も入った。上期には余剰資金のうち約 24 億円を社債と定期預金へ振り向けた。

M&A はこれまで限定的だった。今回は内装の施工業者や、空間設計に強い会社を探し、候補のロングリストを作る段階にある。借入の活用も排除していない。筆者がもっとも見守るのはここだ。純現金 151 億円の使い道を誤れば、増配の効果が簡単に消える。

株主では、有限会社立川恒産が 19.8%、取引先持株会が 8.9%、更生保護法人立川更生保護財団が 6.4% を持つ。安定株主が多く、買収されやすい形ではない。kabufu の推定で 10 年以内に TOB(株式公開買い付け)を受ける確率は 18% ある。

還元は方針(累進配当・DOE4%を下限、3年で95億円)どおりで、中立は純利益の合計の約85%。余った現金100億円は還元に入れず時価総額に足すので二重にしない。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

住宅着工が減っても、窓まわりの売上は台数ではなく単価で決まる。2025 年はファブリックの作り直しと値上げで、台数減を覆して売上を伸ばした。調光ファブリック、電動、間仕切は、1 台あたりの単価が普通のブラインドの数倍になる。これが売上の中身を入れ替えていく。

3 社の寡占は崩れない。ニチベイ、トーソーとも同じ原材料高と人手不足に直面しており、値上げが業界全体で通りやすい。タチカワは国内最大手で、施工まで含めた提案力に最も厚みがある。

純現金 151 億円は大きな武器だ。内装の施工業者や設計会社を買えば、住宅の新築に頼らず、リフォームとオフィス改装から売上を取れる。買った会社が窓まわりの需要を持ち込み、既存の販売網と組み合わさる。

株主還元は新しい段階に入った。DOE 4% の下限で、配当は利益が増えれば自動的に増える。自社株買いが加われば、1 株あたりの利益はさらに押し上げられる。駐車場装置も大型案件が続き、減速機は AGV の拡大で伸びる。

営業利益率が過去最高の 11% を超えて 12% に乗れば、ROE も 8% に届く。この変化を、今の値段はまだ織り込んでいない。

人口減の中でも、既存住宅の窓は古くなり続ける。取り替えの波は止まらず、そこに電動と調光を乗せれば、同じ台数でも売上は増える。

慎重な見方

着工戸数の減少は、10 年単位で止まらない。人口減に加え、資材高と金利上昇が住宅購入を遠ざけている。会社自身が住宅着工は減り続けると言っている。単価の上げで売上を保っても、台数を落とせば工場の稼働は下がり、固定費が利益を削る。

値上げの余地にも限りがある。電動や調光の高付加価値品は、ニチベイやトーソーがすぐ追随する。カーテンという安い代替品もあり、値上げ幅が大きいほど顧客は軽い製品へ流れる。2025 年の増益には、政策保有株などの売却益と税負担の減少が含まれており、事業の実力を上に見せている。

ROE は 6% 前後で、資本コストを下回る。厚い現金は安全に見えるが、ROE を押し下げる原因でもある。DOE 4% の下限は評価できるが、3 年で 95 億円の還元は純利益の 9 割以上にあたり、ためた現金の取り崩しはほとんどない。

M&A が最も危ない。施工や設計の会社は人に依存し、買収後に主要な人が抜ければ価値が消える。同社は本格的な M&A の経験が乏しい。純現金を使い切っても、のれんの減損で株主の価値を減らす可能性がある。

駐車場装置の利益率 15% は大型案件の計上時期による山で、平常ではない。減速機は 5% 台と低い。

人が減る国で、窓の数は増えない。資材と人件費は物価で上がり続けるため、価格転嫁が一巡すれば、利益率の改善も止まる。

どちらに重みを置いたか

事業の守りの強さでは強気の意見に分があるが、利益が資本コストに届かないという慎重な指摘のほうが、数字で確かめやすい。厚い現金と寡占が下値を支えるので、悲観の確率は 1 割にとどめた。そのうえで、台数減の長期化と M&A の失敗というやや悲観の道筋を 25%、中立を 37% に置いた。強気の見立ては、営業利益率 11% 超を条件とする上振れとして、合わせて 28% を残している。確率は、やや悲観側に寄せた形である。

10 年後の 5 つの筋書き(2035/12 期)

確率で加重した株価時価総額 2,793 円561 億円(+ 配当配当と自社株買いの合計 1,399 円281 億円)。 今の値に割り戻すと 2,509 円504 億円、今との差 −4.5%、 期待の年率 +4.8%(資本コスト 6.5%)→ 適正

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 8% 4,955 円996 億円 1,796 円361 億円 +157.1% +9.9% 540 円109 億円
やや楽観 20% 3,938 円792 億円 1,612 円324 億円 +111.3% +7.8% 1,110 円223 億円
中立 37% 3,223 円648 億円 1,478 円297 億円 +79.0% +6.0% 1,739 円350 億円
やや悲観 25% 1,389 円279 億円 1,303 円262 億円 +2.5% +0.2% 673 円135 億円
悲観 10% 696 円140 億円 602 円121 億円 −50.6% −6.8% 130 円26 億円
加重平均100% 2,793 円561 億円1,399 円281 億円 +59.6% +4.8% 4,192 円843 億円

今の株価時価総額 2,626 円528 億円(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 6.5% を下回るほど割高。

楽観 8% 調光・電動が単価を押し上げ、M&A も当たる 利益 53 億円 · PER 18.0 倍 · 株価時価総額 4,955 円996 億円

調光・電動・間仕切が単価を押し上げ、リフォーム市場への M&A が当たる。台数は横ばいを保ち、1 台あたりの単価は物価を上回って上がる。内装施工会社の買収で、新築に頼らない売上の柱ができる。営業利益率は過去最高を超えて 11% 台に乗り、駐車場装置と減速機も伸びる。DOE 4% の下限が機能し、配当と自社株買いで株主還元は厚く続く。

ROE は 8% 台に達し、資本コストを超える。寡占と値決めの力を保ったまま、資本の使い方も改まる。強気の見方が何一つ外れない、最良の 10 年だ。

筋書きの鍵は、買った会社をきちんと束ねられるかだ。同社の売上の 8 割以上を占める窓まわり事業が、施工と設計の力を取り込めば、市場の縮みに関係なく伸びる領域が生まれる。

  • 室内外装品:数量 600(販売数(万組・年。1 窓分の製品を 1 組と数える推定))× 価格 0.84(1 組あたり卸売単価(万円・名目))→ 売上 503 億円・営業利益 60 億円。組数は横ばい、単価は電動・調光の比率上昇で物価を上回る
  • 駐車場装置:数量 700(国内の機械式駐車装置の新設・改修市場(億円・実質))× 価格 6.7%(自社シェア × 物価の倍率)→ 売上 47 億円・営業利益 7 億円。シェア 5.0%、利益率 14%
  • 減速機:数量 1,725(国内の減速機・ギヤードモーター市場(億円・実質))× 価格 3.8%(自社シェア × 物価の倍率)→ 売上 65 億円・営業利益 5 億円。AGV で市場 1.15 倍、シェア 2.8%

倍率:事業の純利益 51 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 9.7% が k 6.50% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 8.1%、10 年より先の名目の伸び g 3.0% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 18.0 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 18.0 倍 + 余った現金(戻り方込み)75 億円。全体の PER 17.99 倍、時価総額 996 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:利益率 11% 超と M&A の成功が 10 年続く必要があり、会社の目標(営業利益 48 億円)を大きく上回る。実現すれば大きいが、連続して当てるのは難しい。

やや楽観 20% 取り替えと高付加価値品が減少を打ち消す 利益 44 億円 · PER 16.9 倍 · 株価時価総額 3,938 円792 億円

住宅着工の減少を、取り替え需要と高付加価値品が大半打ち消す。台数は 5% ほど減るが、単価は物価並みに上がり、調光・電動の比率が高まる分、営業利益率は 11% 前後へ改善する。M&A は小粒にとどまるが、失敗もしない。

駐車場装置は改修需要で安定し、減速機は AGV の増加が追い風になる。還元は純利益の約 85% を保ち、現金は少しずつ減る。ROE は 7% 台に乗るが、資本コストを大きく超えるまでは届かない。着実だが、驚きのない 10 年だ。

電動と調光は、住宅だけでなくオフィスや病院、ホテルの改装にも広がり、販売先の裾野が広がる。大きな上振れはないが、ここでの積み上げが下支えになる。

  • 室内外装品:数量 570(販売数(万組・年。1 窓分の製品を 1 組と数える推定))× 価格 0.80(1 組あたり卸売単価(万円・名目))→ 売上 458 億円・営業利益 50 億円。組数 0.95 倍、単価は物価並み
  • 駐車場装置:数量 650(国内の機械式駐車装置の新設・改修市場(億円・実質))× 価格 6.2%(自社シェア × 物価の倍率)→ 売上 40 億円・営業利益 5 億円。市場 0.93 倍、シェア 4.6%
  • 減速機:数量 1,650(国内の減速機・ギヤードモーター市場(億円・実質))× 価格 3.4%(自社シェア × 物価の倍率)→ 売上 55 億円・営業利益 4 億円。市場 1.10 倍、シェア 2.5%

倍率:事業の純利益 42 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 8.1% が k 6.50% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 7.3%、10 年より先の名目の伸び g 3.0% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 16.9 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 16.9 倍 + 余った現金(戻り方込み)75 億円。全体の PER 16.86 倍、時価総額 792 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:中期経営計画の線(営業利益 48 億円、ROE 7%)が 10 年続く程度の上振れ。会社が自分で掲げた目標に近く、実現しやすい。

中立 37% 台数は細り、単価で守る 利益 38 億円 · PER 15.9 倍 · 株価時価総額 3,223 円648 億円

国内の台数は 10 年で 1 割強減る。新築の減少を、取り替えと電動・調光の浸透が一部打ち消す。単価は物価並みに上がるが、人件費と原材料の上昇で、営業利益率は 10% 前後にとどまる。

駐車場装置は大型案件の山が引いて 12% 台に戻り、減速機は 6% 前後で推移する。配当は DOE 4% の下限が効き、還元は純利益の 85% 前後を保つ。純現金は設備投資と M&A で減るが、ROE は 6% 台で資本コストに届かない。堅いが増やしてくれない会社のまま、10 年が過ぎる。

この筋書きでは、政策保有株の売却や遊休資産の整理も進み、総資産は小さくなる。ただし、その分の現金を株主へ返すか、投資に回すかで評価が大きく動く。

  • 室内外装品:数量 528(販売数(万組・年。1 窓分の製品を 1 組と数える推定))× 価格 0.80(1 組あたり卸売単価(万円・名目))→ 売上 424 億円・営業利益 42 億円。組数 0.88 倍、単価は物価並み 1.34 倍
  • 駐車場装置:数量 595(国内の機械式駐車装置の新設・改修市場(億円・実質))× 価格 5.9%(自社シェア × 物価の倍率)→ 売上 35 億円・営業利益 4 億円。市場 0.85 倍、シェア横ばい、利益率は山が引く
  • 減速機:数量 1,575(国内の減速機・ギヤードモーター市場(億円・実質))× 価格 3.3%(自社シェア × 物価の倍率)→ 売上 52 億円・営業利益 3 億円。市場 1.05 倍、シェア横ばい

倍率:事業の純利益 36 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 7.0% が k 6.50% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 6.7%、10 年より先の名目の伸び g 3.0% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 15.9 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 15.9 倍 + 余った現金(戻り方込み)75 億円。全体の PER 15.87 倍、時価総額 648 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:台数は減り単価で守る構図が最も自然。2025 年の値上げで台数が減っても売上が保たれた実績が、中心の根拠になる。

やや悲観 25% 台数減が深まり、M&A も実らない 利益 26 億円 · PER 9.0 倍 · 株価時価総額 1,389 円279 億円

新築着工の減少が取り替え需要を上回り、台数は 2 割以上減る。値上げの余地は物価並みにとどまり、稼働の落ちた工場の固定費が、営業利益率を 8% へ押し下げる。ニチベイとトーソーが電動・調光で攻勢を強め、タチカワも一部の価格で追随を迫られる。

リフォーム向けの M&A は、想定した相乗効果を出せない。のれんの一部を減損し、買収に使った現金も戻らない。DOE の下限は守るが、余裕は縮む。ROE は 4% 台に落ち、資本コストを大きく下回る 10 年になる。

中立との違いは、台数の落ち込みの深さと、M&A の出来である。どちらか一方でも外れれば、この筋書きに近づく。

  • 室内外装品:数量 468(販売数(万組・年。1 窓分の製品を 1 組と数える推定))× 価格 0.80(1 組あたり卸売単価(万円・名目))→ 売上 376 億円・営業利益 30 億円。組数 0.78 倍、稼働低下で利益率 8%
  • 駐車場装置:数量 525(国内の機械式駐車装置の新設・改修市場(億円・実質))× 価格 5.6%(自社シェア × 物価の倍率)→ 売上 30 億円・営業利益 3 億円。市場 0.75 倍、シェア 4.2%
  • 減速機:数量 1,350(国内の減速機・ギヤードモーター市場(億円・実質))× 価格 3.1%(自社シェア × 物価の倍率)→ 売上 42 億円・営業利益 2 億円。市場 0.90 倍、シェア 2.3%

倍率:ROE が 4% 台で資本コストを大きく下回り、上限は 1÷k の 13.3 倍。稼ぐ力が細り、買収も実らない筋書きなので、上限の約 7 割より低い 9.0 倍に置く(引き上げない)。

確率:住宅着工の減少が取り替えを上回る道筋は、人口減を踏まえると十分ありうる。M&A は経験が乏しく、期待どおりに行かない確率も高い。

悲観 10% 着工急減と価格競争で寡占が崩れる 利益 8 億円 · PBR 0.2 倍 · 株価時価総額 696 円140 億円

着工の急減と、安価な輸入品や量販店の自社ブランドが重なり、窓まわり事業の台数は 4 割減る。3 社の寡占は崩れ、価格競争で単価が物価に追いつかなくなる。工場の稼働が落ち、営業利益率は 3% 台まで低下する。

リフォーム M&A は失敗し、純現金の 3 分の 1 が使われ、減損も出る。駐車場装置と減速機も、景気の谷で赤字に近づく。配当は DOE の下限を守れず、実質的な減配に追い込まれる。事業の稼ぐ力は小さくなり、価値の大半は残った現金と資産に頼る 10 年になる。

同社の自己資本比率は 83% あり、事業が傷んでも財務は耐える。ただし耐えることと、株主の価値が保たれることは別で、この筋書きでは前者だけが残る。

  • 室内外装品:数量 360(販売数(万組・年。1 窓分の製品を 1 組と数える推定))× 価格 0.72(1 組あたり卸売単価(万円・名目))→ 売上 259 億円・営業利益 9 億円。組数 0.60 倍、価格競争で単価は 1.20 倍止まり
  • 駐車場装置:数量 350(国内の機械式駐車装置の新設・改修市場(億円・実質))× 価格 4.7%(自社シェア × 物価の倍率)→ 売上 16 億円・営業利益 1 億円。市場 0.5 倍、シェア 3.5%、低採算
  • 減速機:数量 1,050(国内の減速機・ギヤードモーター市場(億円・実質))× 価格 2.7%(自社シェア × 物価の倍率)→ 売上 28 億円・営業利益 1 億円。市場 0.70 倍、シェア 2.0%、利益率 2%

倍率:構造的に負ける 10 年で、事業の純利益は 8 億円にとどまる。稼ぐ力(約 7 億円 ÷ k 6.5%)に余った現金の戻り分を足しても約 120 億円で、純現金 151 億円を税引き後で見た床(140 億円)のほうが大きい。床は今の自己資本 564 億円に PBR 0.248 倍を掛けて置く。

確率:純現金と寡占が下値を支えるため、悲観は 1 割にとどめた。ただ、住宅着工の急減と価格競争が重なれば、窓まわりの稼ぐ力は大きく損なわれる。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億円。

室内外装品

ブラインド・ロールスクリーン・カーテンレール・可動間仕切の製造・販売と施工。調光ファブリック、電動、間仕切が成長製品。

数量販売数(万組・年。1 窓分の製品を 1 組と数える推定)価格1 組あたり卸売単価(万円・名目)売上営業利益
今 2025/12 600 0.60 359 37
10 年後 中立 528 0.80 424 42

取り方:台数は開示がない。窓まわりの国内卸売市場を約 1,200 億円(トーソー IR の 2020 年の 900 億円に、スクリーン・間仕切・施工と物価を加えた推定)とみて、自社シェア約 30% の売上 359 億円を 1 組 0.6 万円弱(卸売)で割り、約 600 万組と置いた。

駐車場装置

子会社の富士変速機が担う機械式立体駐車場(パズルタワーなど)の製造・販売・保守。

数量国内の機械式駐車装置の新設・改修市場(億円・実質)価格自社シェア × 物価の倍率売上営業利益
今 2025/12 700 4.4% 31 5
10 年後 中立 595 5.9% 35 4

取り方:開示は売上だけで市場規模が無い。国内の新設と改修を合わせて約 700 億円と粗く推定し、売上 30.8 億円から逆算したシェア約 4.4% を使う。大型物件の計上時期で振れが大きく、精度は低い。

減速機

子会社の富士変速機が担う汎用減速機・ギヤードモーターと、AGV 向けのサーボモーター等の製造・販売。

数量国内の減速機・ギヤードモーター市場(億円・実質)価格自社シェア × 物価の倍率売上営業利益
今 2025/12 1,500 2.5% 37 2
10 年後 中立 1,575 3.3% 52 3

取り方:国内の汎用減速機とギヤードモーターの市場を約 1,500 億円と粗く推定し、売上 36.8 億円から逆算したシェア約 2.5% を使う。工作機械と AGV の循環に左右される。

リスクと懸念

住宅着工の長期的な減少

窓まわりの需要は新築住宅の着工に強く結びつく。人口減、資材高、住宅ローン金利の上昇で着工が減り続ければ、台数は 10 年単位で細る。単価の上げで売上を守っても、工場の稼働が落ちれば固定費の負担が利益率を押し下げる。

M&A の失敗と現金の使い方

リフォーム施工や空間設計の会社を買う方針だが、これらは人に依存する事業で、買収後に主要な人が抜ければ価値が消える。同社は本格的な M&A の経験が乏しい。純現金 151 億円の使い道を誤れば、のれんの減損で株主の価値を減らす。

値上げの限界と競合の追随

2025 年のファブリック作り直しと値上げは通ったが、ニチベイとトーソーも同じ原材料高に直面している。高付加価値品で追随されれば、単価を上げる余地は狭まる。カーテンなど安い代替品へ顧客が流れる可能性もある。

利益の質と一過性の押し上げ

2025 年の純利益は過去最高だが、政策保有株や固定資産の売却益と、税負担率の低下が含まれる。売却益は 1 回きりで、今後は事業そのものの利益で ROE 7% を作る必要がある。売却が進むほど、見かけの利益は減っていく。

駐車場装置の利益の振れ

駐車場装置は上期の利益が前年の 2.4 倍だが、大型物件の計上が早まった面がある。都市部の再開発に左右され、新設の受注は年ごとに大きく振れる。利益率 15% は平常の水準とは言えない。

原材料と人件費の上昇

アルミや樹脂、生地など原材料は中東情勢の影響を受けやすい。人件費も物価で上がるため、値上げが追いつかなければ利益率は低下する。値上げは取引先の要請を受けて実施する段階で、タイミングがずれれば利益が一時的に削られる。

今後の分かれ目

営業利益率が 3 年続けて 11% を超えたら
単価の上昇が台数減を上回る構造が確かめられたとみて、やや楽観・楽観の確率を上げる。
リフォーム施工・設計会社の M&A を発表し、買収額が自己資本の 1 割を超えたら
買収の値段と相乗効果の見通しを確認する。割高に買えば、悲観寄りの筋書きに重みを移す。
自社株買いを連続して実施し、DOE 4% 超の配当と合わせて還元が利益を上回ったら
余った現金が株主へ戻る比率が高まる。現金の評価(戻り方)を上げて見直す。
住宅着工が急減し、販売台数が 2 年続けて 1 割以上減ったら
工場の稼働低下による固定費負担を見込み、やや悲観・悲観の筋書きに近づく。
ニチベイまたはトーソーが主力製品で大幅な値下げを始めたら
寡占の値決めが崩れる前兆とみて、悲観の確率を引き上げる。
他社が TOB を提案し、立川恒産などの主要株主が応じる姿勢を示したら
事業の本質価値は変わらないが、買い手の提示額を確認し、筋書きの確率に別枠で織り込む。

見ておくもの

  • 室内外装品の販売台数と 1 組あたり単価の推移
  • 営業利益率(特に室内外装品の 10% 台維持)
  • M&A の発表と買収価格、のれんの額
  • 自社株買いの実施と DOE 4% 以上の配当
  • 住宅着工戸数と取り替え需要の動き
  • 駐車場装置の受注残と利益率の平常水準

倍率と資本コストの決め方

倍率は式(正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g))と事業の経済性だけで置いた。今の株価や過去・同業の倍率は使っていない。中立の ROE は資本コスト(7.5%)を下回るので、PER の上限は 1÷k の 13.3 倍。その約 8.6 割の 11.5 倍に置いた。やや悲観・悲観は 7 割へ引き上げず、悲観は稼ぐ力と純現金の床で測った。純現金 151 億円は時価総額の 28% なので、事業に要らない 100 億円を分け、戻り方 0.5 で足した(数字の帳尻合わせはしていない)。10 年後の数字は家賃を営業費用に入れた今と同じ形(新リース会計の影響は小さい)。 2026-10-22 の見直し(溜まる現金を事業の ROE から外す・k の目安を対称に・楽観〜中立は上限そのものに置く・ROE が k 以下は配り方から出す式)で、倍率を機械で置き直した(第 1 段より前 → 今:楽観 PER 13→17.99 倍・やや楽観 PER 11.5→16.86 倍・中立 PER 11.5→15.87 倍)。

資本コスト 6.5% = 無リスク金利 3% + β — × 5%。基本 7.5% に quality 0%(β・規模は使わない)。 2026-10-22 に循環と借金を過去の数字で付け直し、k は 7.50% → 6.50%。

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割安 東洋シヤッター5936 国内3番手のシャッター会社。点検の稼ぎが育ち、利益の割に値段は安い。割安と見る 本質価値との差 +81.0% · 10 年 割安(年 +13.1%) 割安 三洋工業5958 天井・床の下地材で知られる堅実な建材メーカー。時価総額の半分が現金で、事業の稼ぎを考えれば今の値段はかなり安い 本質価値との差 +65.6% · 10 年 割安(年 +11.5%) 割安 三和ホールディングス5929 国内寡占・世界シェア首位の開口部メーカー、改修需要と海外M&Aの果実を乗せれば割安と出る 本質価値との差 +63.7% · 10 年 割安(年 +11.5%) 割安 ジーテクト5970 車体骨格プレス部品の中堅。中立の姿でも今の値段は割安寄りだが、ホンダ依存と重い設備投資が割り引きの理由だと筆者は見る 本質価値との差 +62.0% · 10 年 割安(年 +11.9%) 割安 文化シヤッター5930 国内2位のシャッター専業。利益率の低い建材部門が重しで、確率で重みをつけるとやや割安 本質価値との差 +60.9% · 10 年 割安(年 +10.9%) 割安 エイチワン5989 ホンダ向け 86% のフレーム専業。3 年連続赤字から立ち直ったが、顧客の偏りと重い投資を考えると、割安度は見かけほど大きくないと筆者は見る 本質価値との差 +60.7% · 10 年 割安(年 +13.6%) 割安 フジマック5965 病院・給食・外食の厨房を一括で請け負う堅実な中堅。土地売却で現金が積み上がり、10年で見ればやや割安と筆者は考える 本質価値との差 +57.9% · 10 年 割安(年 +11.6%) 割安 日創グループ3440 パネルとデータセンター向け筐体は伸びるが、寄せ集めの事業で ROE が資本コストに届かない 本質価値との差 +56.6% · 10 年 割安(年 +12.0%) 割安 エムケー精工5906 門型洗車機と調理家電の長野の会社。直近の利益は山で、中立でも自己資本の厚みが評価に残る 本質価値との差 +53.3% · 10 年 割安(年 +11.3%) 割安 サンコーテクノ3435 あと施工アンカーの国内首位。利益の安定と財務の堅さに比べ、今の値段は低い 本質価値との差 +52.0% · 10 年 割安(年 +10.4%) 割安 MIEコーポレーション3442 工場の配管をつなぐステンレスの継手の専業。値上げで利益は倍増したが、還元が細く借金もある。今の値段はほぼ適正で、わずかに安い程度 本質価値との差 +49.9% · 10 年 割安(年 +11.7%) 割安 昭和鉄工5953 九州の熱の老舗が値付けを覚え、3 年で利益率は 9% に。持ち合い株を除いても今の値段は稼ぎに比べて安い 本質価値との差 +49.2% · 10 年 割安(年 +12.0%) 割安 不二サッシ5940 ビル用サッシの老舗。利益は薄いが、値段は稼ぐ力に対して安く、借入の重さを織り込んでもやや割安 本質価値との差 +45.9% · 10 年 割安(年 +11.6%) 割安 リンナイ株式会社5947 実質無借金で稼ぐ力は安定している。米国の電化と海外の伸びを織り込んでも、今の時価総額には安全域がある 本質価値との差 +42.4% · 10 年 割安(年 +9.3%) 割安 株式会社RS Technologies3445 再生ウェーハで世界一という稼ぐ力は本物だが、中国の新品ウェーハと重い投資を差し引くと、今の値段に余裕は乏しい 本質価値との差 +37.6% · 10 年 割安(年 +10.6%) 割安 株式会社マルゼン5982 稼ぎは堅く、現金も厚い。ただ利益率は過去最高で、今の値段に安全域は見えない 本質価値との差 +36.4% · 10 年 割安(年 +9.2%) 割安 宮地エンジニアリンググループ3431 老朽橋の補修は長く続くが、足元は発注減で利益が半減。谷の深さと現金の厚さを踏まえると、今の値段はやや割安 本質価値との差 +34.4% · 10 年 割安(年 +9.8%) やや割安 日東精工5957 小さなねじとねじ締め機の堅実な会社。伸びの前提がすでに値段に入り、ほぼ適正と見る 本質価値との差 +29.5% · 10 年 やや割安(年 +9.2%) やや割安 ネポン7985 ハウス暖房機の老舗だが、利益率は1%前後に沈み借金も重い。立ち直れば安いが、その確度は低い 本質価値との差 +27.9% · 10 年 やや割安(年 +10.3%) やや割安 中西製作所5941 学校給食に強い厨房機器メーカー。実績は良いが大型投資で借入が増える局面で、本質価値は今の値段とほぼ同じ 本質価値との差 +27.3% · 10 年 やや割安(年 +9.1%) やや割安 川田テクノロジーズ3443 橋の補修需要は追い風だが、利益は山の高さにある。値段は価値を1割ほど下回るにとどまり、割安とは言い切れない 本質価値との差 +25.1% · 10 年 やや割安(年 +8.9%) やや割安 横河ブリッジホールディングス5911 橋の老朽化は追い風だが新設が細る。高い買い物の消化と資本効率が価値を分ける 本質価値との差 +24.0% · 10 年 やや割安(年 +8.4%) やや割安 トーソー5956 カーテンレール最大手で窓まわり 3 社の一角。値上げで利益は戻ったが、資本の効率は低く、今の値段はほぼ妥当 本質価値との差 +21.3% · 10 年 やや割安(年 +8.7%) やや割安 三協立山5932 サッシ大手3位。借金が重く、利益の戻りに値段が左右される。今の値段は、戻りを織り込んだほぼ妥当な水準 本質価値との差 +19.4% · 10 年 やや割安(年 +9.5%) やや割安 東プレ5975 プレス部品と冷凍車の二本柱。日産依存と薄い利益率を考えると、本質価値は今の値段をやや下回ると筆者は見る 本質価値との差 +18.7% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 山王3441 AI 配線の追い風で稼ぎは跳ねたが、コネクタ大手の下請けという立場は変わらず、今の値段はほぼ見合う 本質価値との差 +18.5% · 10 年 やや割安(年 +9.9%) やや割安 岡部5959 国内の建設需要が細る中、米国の伸びが穴を埋める。だが資本効率が資本コストに届かず、値段はほぼ妥当 本質価値との差 +17.3% · 10 年 やや割安(年 +7.6%) やや割安 ケー・エフ・シー3420 あと施工アンカーとトンネル資材の老舗。利益率は昔の半分まで落ちた。純現金と補修需要が支え、今の値段とほぼ釣り合う 本質価値との差 +13.6% · 10 年 やや割安(年 +7.8%) やや割安 カネソウ5979 溝ぶたと建築金物の三重の老舗。預金が時価総額を超えるが創業家の下で眠り、今年の株価の倍増で10年ではやや割高 本質価値との差 +12.6% · 10 年 やや割安(年 +8.0%) やや割安 アルインコ5933 足場の新製品で稼ぐ堅実な会社。ただ、赤字の2事業が足を引き、利益の回復を見込んでも本質価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 +12.3% · 10 年 やや割安(年 +8.1%) やや割安 トーカロ3433 半導体装置の消耗部品に皮膜を付ける隠れた寡占企業。稼ぐ力は本物だが、今の値段はやや割高 本質価値との差 +11.4% · 10 年 やや割安(年 +7.9%) やや割安 株式会社J-MAX3422 ホンダ系プレス部品。売上の半分が中国と日本のホンダ向けで、借金が重い。中国の電池・新興メーカー向けが伸びても、ホンダの縮みと金利で、今の値段は妥当かやや高い 本質価値との差 +10.3% · 10 年 やや割安(年 +9.3%) やや割安 アトムリビンテック3426 扉と収納の金物を企画するファブレスの老舗。金融資産は時価総額を上回るが、本業の稼ぎは細く、戻り方も弱い。今の値段はほぼ妥当 本質価値との差 +10.2% · 10 年 やや割安(年 +7.4%) 適正 東京製綱5981 国内ワイヤロープの老舗は今期が過去最高益だが、資本効率は低く、今の値段にやや先走り感がある 本質価値との差 +7.6% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 特殊電極3437 製鉄所の摩耗を溶接で直す職人集団で、技術は本物だが顧客の縮小が重く、今の値段はやや高い 本質価値との差 +7.6% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 兼房5984 丸鋸と木工刃物の専業。資産は厚いが稼ぐ力は資本コストに届かず、値段は資産と稼ぎの間にある 本質価値との差 +7.4% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 アルファ3434 薄利の自動車部品と、縮む国内の住宅錠。自己資本の厚さが救いだが、稼ぎは資本コストに届かない 本質価値との差 +6.1% · 10 年 適正(年 +8.0%) 適正 株式会社ファインシンター5994 自動車の駆動系に入る焼結部品の会社。電動化で縮む本業と重い借金のなか、利益は薄く、10 年の価値は今の時価総額に届かない 本質価値との差 +5.4% · 10 年 適正(年 +8.8%) 適正 協立エアテック5997 ビルの防火ダンパーと住宅の全館空調の部品。堅実だが稼ぎは資本コストに届かず、現金も戻らない 本質価値との差 +4.9% · 10 年 適正(年 +7.1%) 適正 駒井ハルテック5915 資産は厚いが稼ぐ力が薄い。橋と鉄骨は物価並みで、風車タワーの当たり外れが価値を分ける 本質価値との差 +3.9% · 10 年 適正(年 +8.2%) 適正 ダイニチ工業5951 石油ファンヒーターと加湿器の国内首位。事業は堅いが時価総額と同規模の現金・有価証券が眠り、10年の価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 +3.8% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 那須電機鉄工5922 送電鉄塔の需要は堅いが、今の利益は山。ためた資金の使い方が評価を決める 本質価値との差 +3.6% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 天龍製鋸5945 チップソー専業で無借金。事業の稼ぐ力は資本コストに届かず、現金と持ち合い株が値を支える会社 本質価値との差 +1.9% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 KTC5966 整備工具の国産ブランドnepros を持つが、利益率は9%どまり。立て直しの計画を割り引くと、値段はやや高い 本質価値との差 +0.4% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 サンコール5985 稼ぎ頭は光通信コネクタに移ったが、高い利益率の持続を織り込みすぎ。10年の価値は今の時価総額を下回ると筆者は見る 本質価値との差 −2.4% · 10 年 適正(年 +7.8%) 適正 株式会社長府製作所5946 利益は小さく、資産は大きい。会社がその資産を株主に返すかどうかで、値打ちが決まる 本質価値との差 −3.0% · 10 年 適正(年 +6.3%) 適正 中国工業5974 国内のLPガス容器の 3 本に 1 本を作るが、市場は細り、稼ぐ力は資本コストに届かない 本質価値との差 −3.9% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 エスイー3423 インフラ補修の追い風はあるが、研究開発の費用が利益を食う。10年の稼ぎは今の値段を下回る 本質価値との差 −4.7% · 10 年 適正(年 +6.1%) 適正 ロブテックス5969 エビ印のプライヤとリベットの工具で知られる老舗。名前は残るが利益率は 3% に落ち、資本コストに届く道は細い 本質価値との差 −8.6% · 10 年 適正(年 +6.3%) やや割高 川岸工業5921 スカイツリーや国立競技場にも関わった鉄骨の名門。ただし利益は山を越え、帳簿の厚さほど稼ぐ力はないため、今の値段はやや高い 本質価値との差 −11.1% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 瀧上工業5918 橋と鉄骨の本業は薄利。価値の中心は持ち合い株だが、少数株主に届く道は細い 本質価値との差 −12.8% · 10 年 やや割高(年 +6.3%) やや割高 パイオラックス5988 自動車の小物部品と医療機器の会社。資本は厚いが稼ぐ力が追いつかず、今の値段は割高寄りと筆者は見る 本質価値との差 −14.0% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 ダイケン5900 引戸の金物や自転車置場を作る大阪の老舗。現金と投資株で時価総額に迫るが、本業の利益は薄く資本に見合わない。現金を割り引くと割高 本質価値との差 −16.1% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 三ツ知3439 自動車用の特注ファスナーの専業。シートの部品は電気自動車でも要るが、値下げ要請で薄利が続き、資本効率は資本コストに遠く届かない 本質価値との差 −17.4% · 10 年 やや割高(年 +5.9%) やや割高 トーアミ5973 溶接金網の老舗が型枠工事の買収で事業を広げる。帳簿は時価総額の3倍あるが、稼ぎは資本コストの3分の1にとどまり割高 本質価値との差 −20.7% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 モリテック スチール5986 エンジン部品向けの特殊帯鋼を売る商社。電動化で主力の需要が細り、稼ぐ力は資本に見合わず割高 本質価値との差 −22.8% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 株式会社SUMCO3436 AI向け300mm先端ウエハーへの転換は本物だが、成熟品の重荷と資本の重さを踏まえると今の値段はすでに回復の先を映す 本質価値との差 −23.6% · 10 年 やや割高(年 +4.4%) やや割高 大谷工業5939 電柱と通信線の金物を作る富山の老舗。配電網の更新で底堅いが、利益をため込む同族経営で資本の稼ぎが薄く割高 本質価値との差 −23.6% · 10 年 やや割高(年 +4.6%) やや割高 コロナ5909 事業の稼ぐ力は細く、厚い金融資産も少数株主には動かせない。割高と見る 本質価値との差 −23.8% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 東洋製罐グループホールディングス株式会社5901 縮減と増配で株主還元は厚くなるが、ROEは資本コストに届かず本質価値は今の株価より低い 本質価値との差 −24.3% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) やや割高 稲葉製作所3421 国内首位の物置と自己資本の4割近い現金を持つが、利益率は薄く資本効率は低い。現金を価値に足してもなお今の値段は割高 本質価値との差 −24.7% · 10 年 やや割高(年 +3.9%) やや割高 株式会社ノーリツ5943 給湯器で国内2位の寡占だが、稼ぐ力はリンナイの6分の1。利益が戻っても、今の値段は先取りが過ぎる 本質価値との差 −25.9% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) やや割高 ネツレン5976 高周波熱処理と高強度鋼線の老舗。国内シェアは高いが儲けが薄く、稼ぐ力に比べて今の値段は割高 本質価値との差 −27.7% · 10 年 やや割高(年 +2.7%) やや割高 共和工業所5971 建設機械用ボルトの国内トップ。現金は厚いが戻らず、利益は薄い。値段には余裕がなく割高と見る 本質価値との差 −28.4% · 10 年 やや割高(年 +3.8%) やや割高 日本発條5991 懸架ばねとHDDサスペンションの二本柱、AI需要は本物だが北米再建待ちで今の株価は割高寄りと筆者はみる 本質価値との差 −28.5% · 10 年 やや割高(年 +3.9%) やや割高 アドバネクス5998 医療と航空機のばねで稼ぎ頭を育てつつあるが、自動車と海外工場の重荷が残る。今の値段は先を行く 本質価値との差 −29.8% · 10 年 やや割高(年 +4.4%) 割高 アルメタックス5928 積水ハウスに売上の半分を頼るサッシの系列メーカー。本業はほぼ稼がず、現金と持ち合い株は厚いが株主には届きにくい 本質価値との差 −30.7% · 10 年 割高(年 +3.9%) 割高 株式会社LIXIL5938 稼ぐ力は戻りつつあるが、借金と金利が利益を食う。今の値段は回復をかなり先取りしている 本質価値との差 −36.1% · 10 年 割高(年 +1.6%) 割高 イワブチ5983 電柱まわりの金具を作る小さな高自己資本の会社。直近の高い利益率は続きにくく、10年で見れば今の値段は割高と筆者は考える 本質価値との差 −36.4% · 10 年 割高(年 +2.4%) 割高 ホッカンホールディングス5902 缶・PET容器と飲料の受託充填の会社。借金が重く、稼ぐ力が資本コストに届かないため、今の値段は先取りしすぎている 本質価値との差 −37.1% · 10 年 割高(年 +2.8%) 割高 日本フイルコン5942 製紙用の網を作る老舗。国内の縮小が続くなか、賃貸が利益を支えるが、10年の価値は今の時価総額を4割ほど下回る 本質価値との差 −39.7% · 10 年 割高(年 +1.9%) 割高 テクノフレックス3449 半導体向けの真空配管と継手で利益が急伸。ただし今の利益は工事の山にあり、10 年で見ると割高と筆者は見る 本質価値との差 −41.6% · 10 年 割高(年 +0.9%) 割高 高田機工5923 老朽橋の更新という追い風はあるが、工場が埋まらず稼ぐ力は細い。配当の下限が支えでも、今の値段は高い 本質価値との差 −42.6% · 10 年 割高(年 +1.2%) 割高 アマテイ5952 国産の釘と自動車向けの特殊ねじを作る小さな老舗。利益は安定してきたが、資本コストに届かない稼ぎと借入の重さで、今の値段は割高と見る 本質価値との差 −43.5% · 10 年 割高(年 +1.6%) 割高 スーパーツール5990 吊クランプと作業工具の老舗。土地は厚いが事業の稼ぎは資本コストに遠く、新工場の成果待ちで割高 本質価値との差 −53.2% · 10 年 割高(年 −1.4%) 割高 オーネックス5987 金属を焼いて硬くする請負の会社が、突然AIデータセンターへ。本業は細く、株主の取り分も揺らぐ。今の値段は高い 本質価値との差 −53.6% · 10 年 割高(年 +0.1%) 割高 中央発條5992 トヨタ系のばね専業。薄利と繰り返す工場事故が重く、今の値段は計画の達成を先取りしていると筆者は見る 本質価値との差 −58.6% · 10 年 割高(年 −2.2%) 割高 日本製罐5905 18リットル缶と美術缶の専業。市場は縮み、2期続けて営業赤字。賃貸の利益が支えだが、今の値段は割高と見る 本質価値との差 −59.1% · 10 年 割高(年 −1.0%) 割高 ワイズホールディングス5955 自動車・家電向けのねじとばねが主力。純現金は厚いが稼ぎが薄く、10年の中立でも今の値段に届かない 本質価値との差 −65.1% · 10 年 割高(年 −3.5%) 割高 ジェイテックコーポレーション3446 X線ミラーで世界の放射光施設に納める希少な技術企業。ただし利益は山谷が激しく、いまの値段は先を織り込みすぎ 本質価値との差 −70.8% · 10 年 割高(年 −4.6%) 割高 日本パワーファスニング5950 建築用のねじとアンカーの専業。積水ハウスに売上の4分の1を頼り、利益はほぼ出ない。今の値段は割高と見る 本質価値との差 −81.3% · 10 年 割高(年 −8.4%) 割高 テクニスコ2962 放熱部品の小型メーカー。2 期の大赤字から黒字目前だが、借金が重く、AI 期待が先行。利益で測った本質価値は今の時価総額の 1 割に満たず割高 本質価値との差 −90.5% · 10 年 割高(年 −13.5%)

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分析日 2026-10-16