結論
瀧上工業は、愛知県東海市に工場を持つ鋼橋と鉄骨の製作会社だ。高速道路や国の橋の工事を受け、築年数の進んだ橋の補修も手がける。一方、貸借対照表には三菱UFJフィナンシャル・グループと三菱商事の株を中心に、投資有価証券が301億円ある。時価総額158億円を上回る額だ。
筆者の結論は「適正、ただし割高寄り」だ。理由は、価値の大半が本業ではなく持ち合い株にあることと、その株が少数株主の手に渡る道が細いことにある。税金を引いた持ち合い株は約230億円。しかし会社が売って配る実績は見えず、半分の評価にとどめた。
本業の稼ぎは小さい。営業利益は12年のうち赤字が2期あり、中央値で年5億円前後にすぎない。2027年3月期は高速道路の大規模保全で設計変更が出て、営業利益16億円と大きく見える。だが筆者は、これを一度きりの上乗せとみて、10年の土台には置かなかった。
上振れは、安定株主や投資ファンドが動き、持ち合い株を売って株主へ返す道が開けた時に来る。下振れは、新設橋の発注が細り、鉄骨の赤字が続き、株式市場が崩れる時に来る。確率は慎重な側に少し寄せた。
もう一つ付け加えたい。この会社は、12年のうち赤字が2期あっても、潰れる心配はまずない。現預金と持ち合い株が厚く、借金は軽いからだ。守りは堅いが、攻めの材料は少ない。そういう会社の価値を測るには、本業と資産を分けて見るのが近道だ。
バリュー投資の観点から
バリュー投資の観点で、まず問うのは「10年後もこの事業が残り、今より強いか」だ。橋の保全は仕事が増え、事業は残る。しかし堀が薄く、強くなる理由が見つからない。本業だけなら、持ち続けたいと筆者は考えない。
次に、株主のものになる利益を見る。本業の営業利益は小さく、設計変更のような一過性の上乗せに左右される。稼ぎの安定した部分は、賃貸と持ち合い株の配当だ。この二つを会社が株主にどう返すかが、価値の大半を決める。
経営者の資本配分は、満点とは言えない。自己資本の6割が持ち合い株で、資本効率は低い。ROEの低さを直す手段(株の売却、自社株買い)を取っていない。一方で、赤字の事業を整理し、ポートフォリオを見直す意思は示した。
安全域は持ち合い株が与える。三菱UFJと三菱商事の株は、税金を引いても約190億円ある。これが時価総額の下支えになる。ただし、株価が市場で動けば評価額も動く。筆者は、これを確実な床とは見ない。
結論として、今の値段は価値と釣り合っている。大きく割安とは言えない。割安になるのは、持ち合い株の売却と株主への返却が、約束として示された時だ。
何で稼ぐ会社か
稼ぎ口は三つある。一つ目は鋼橋だ。新しい橋を架ける仕事と、老朽化した橋を直す保全の仕事に分かれる。主な発注者は西日本高速道路、国土交通省、中日本高速道路で、この3者で売上の約47%を占める。入札で値段が決まるため、値決めの力は弱い。
二つ目は建築鉄骨だ。工場や倉庫の骨組みを作る。2024年10月に滋賀の菊池鉄工所を11.9億円で買い、大型の民間案件を取りに行く体制を整えた。ただし原価管理がまだ甘く、足元は赤字とみられる。
三つ目は不動産賃貸だ。売上は10億円ほどだが、営業利益は5.5億円で利益率は53%と高い。会社全体の営業利益4.8億円を支えているのは、実はこの小さな事業である。ほかに、鋼材を売る材料販売(1.0億円の赤字)と、運送がある。
工事は受注から完成まで数年かかる。受注時に値段を決めるため、鋼材や人件費が上がると利益が削られる。逆に、発注者の都合で仕様が変わる設計変更が出ると、増額が認められて利益が跳ねる。2026年3月期と2027年3月期の好調は、この設計変更によるところが大きい。
受注残は303億円で、売上の1.3年分ある。ただし2026年3月期の受注は前期比44%減で、橋梁は113億円、鉄骨は21億円まで落ちた。手持ちの工事を食いつぶしていく局面にある。
従業員は連結で488名、うち鋼構造物の現場と工場が410名を占める。働き手の高齢化と採用難が、工事の消化能力を決める。設備投資は年3億円と小さく、重い設備の更新は先送りされているように見える。
優良さと弱いところ
堀、つまり他社がまねできない強みは、薄い。橋の入札では技術提案が点数に入るため、中部地区での実績と工場の力は武器になる。しかし値段を決めるのは発注者だ。堀は「受注の取りやすさ」にとどまり、「高く売る力」にはならない。
収益性は低い。営業利益率は過去12年で最高が9.9%、最低が赤字で、中央値は2%前後だ。ROEは中央値で1.8%と、資本コストをはるかに下回る。事業に使う資本ではなく、眠っている株が自己資本を膨らませているためだ。
財務は堅い。自己資本比率は69%で、現預金69億円に対し有利子負債は46億円。利払いの心配はない。顧客の集中は気になるが、相手は高速道路会社と国であり、代金の回収に不安はない。
弱点は経営の姿勢にある。筆者は、資本の使い方に緊張感が薄いと見ている。自己資本の6割近くが持ち合い株で、その配当収入(年約8億円)が営業利益より大きい年もある。本業が薄利でも、配当が利益を支えるので、危機感が生まれにくい。
良い点もある。賃貸不動産は利益率が高く、赤字になりにくい。橋の保全は国の計画にのって量が増える。経営陣が「事業ポートフォリオの再検討」を打ち出したのは、変わる意思の表れとして読める。ただ、中身はまだ示されていない。
業界はいまどこにいて、どこへ向かうか
新しい鋼橋は、構造的に減っている。第5次中期経営計画をつくった時、会社は鋼道路橋の発注量を年15万トンと見ていた。実績は年々下がり、2025年度は9万トン、今期はそれ以下になる。道路網がほぼ出来上がり、財政も苦しいため、この流れは戻らない。
代わりに伸びるのが保全だ。高度成長期に造られた橋は、築50年を超えるものが増える。高速道路会社は更新と大規模補修の計画を進めており、会社は「おおむね計画どおり」と述べる。ただし保全は1件の金額が小さく、技術者の数が受注の上限になる。
競合は、橋梁では横河ブリッジ、宮地エンジニアリング、駒井ハルテック、IHIインフラシステム、川田工業などだ。会社の強みは中部地区に限られ、全国規模の案件では大手に劣る。新設の入札が細ると、各社が同じ案件に群がり、値段が下がりやすい。
建築鉄骨は、年350万トン前後の市場だ。会社の想定は400万トンだった。人手不足で建設が進みにくく、鋼材と人件費の上昇も重い。物流施設や工場の建て替えは続くが、大手ゼネコンの下請けの立場は変わらない。
10年の標準像は、新設が細り、保全と賃貸が支える形だ。数量は新設が1割減り、保全が3割強増える。価格は物価並みに上がる。鋼材は中国の過剰生産で上がりにくく、転嫁できるかが利益率を左右する。
保全のほうは、国が老朽化対策の計画を持つため、数量の見通しは立てやすい。難しいのは受け手の側だ。技術者が足りず、大手が全国の大型案件を取る中で、中堅の瀧上は中部と高速道路会社の案件に絞って戦うことになる。
資本政策と M&A
株主還元は控えめだ。配当は「安定した配当の継続」が基本で、第4次中期経営計画の3年は、配当性向が平均36.6%、自社株買いの累計が4.4億円だった。2026年3月期は創業130周年の記念配当を足したが、2027年3月期の予想は記念分が消える。年間の配当総額は約2億円で、受け取る配当(約8億円)の4分の1ほどだ。
持ち合い株の縮減方針は、取締役会が毎年点検すると述べるにとどまる。数字の目標は見当たらない。三菱UFJ銀行は主要取引銀行で、大株主の4位に入る。三菱商事の株は、鋼材の仕入れ先の親会社として持つ。目的が事業の都合なので、会社が自分から売る動機は弱い。
支配の構造は特徴的だ。瀧上精機工業が約19%を持つ安定株主で、創業家系の会社とみられる。ほかに万年青投資事業有限責任組合が約9.9%、岡崎キャピタルが約7.7%(純投資)を持つ。物言う株主が入る余地はあるが、株主提案などの動きは確認できなかった。
M&Aは小粒な買い手の立場だ。2021年に瀧上不動産、2022年に東京フラッグ、2024年に菊池鉄工所を買った。買われる側になる可能性は小さくない。時価総額は持ち合い株より小さく、株主構成も動きやすい。
設備投資は年3億円と少ない。減価償却は年5億円前後とみる(推定)。償却は取得時の値段のままで、物価では増えない。工場を建て替えると新しい値段で償却が付き、投資の資金は現預金か借入で賄う。この点は10年を通じて利益の重しになる。
強気の見方と慎重な見方
強気の見方
持ち合い株が301億円ある会社が、時価総額158億円で売られている。これほど分かりやすい割安はない。三菱UFJと三菱商事の株は価値が上がり続けており、配当も増える。10年で株価が4割上がれば、税引き後の価値だけで300億円を超える。
会社は動き始めている。第5次中期経営計画の見直しで、事業ポートフォリオの再検討を打ち出した。ROEの改善が目標に入っている以上、ほかに手はない。ROEを上げるには、持ち合い株を売って自社株買いに回すのが最も早い。東証の資本効率への要請も、毎年強まっている。
株主構成も味方だ。投資ファンドが約10%と約8%を持ち、物言う株主が入る余地がある。株主総会で提案が出れば、会社は無視しにくい。TOBの目も十分ある。時価総額が持ち合い株を下回る会社は、買収者から見れば、株を転売するだけで利益が出る。
本業も底を打った。橋の保全は計画どおり進み、2027年3月期は営業利益16億円と、中計の見直し時の2億円から大きく上振れた。大規模保全の設計変更は、手持ち工事が順調な証拠だ。受注残は303億円と厚く、工場は埋まっている。賃貸は営業利益率53%で、物価とともに賃料が上がる。
鉄骨も菊池鉄工所との協業が効き始めている。原価管理を直せば、赤字はなくなる。本業が年10億円稼げるようになれば、持ち合い株の価値と合わせて、時価総額は倍になりうる。
慎重な見方
持ち合い株は、会社が売らない限り、少数株主の手には届かない。会社は持ち合い株の保有を「取引関係の維持」と説明し、売却の数値目標を示していない。第4次中計の3年間で、自社株買いは累計4.4億円にとどまった。受け取る配当の年約8億円に対し、年の配当総額は約2億円だ。残りは会社に積み上がる。
支配の構造も重い。約19%の安定株主が経営を支える。経営陣は、自分の地位を脅かす売却や返却を急ぐ必要がない。ファンドが入って数年たつが、株主提案や増配などの動きは見えない。
本業はもっと弱い。第5次中計の最終年度の目標は、売上288億円、営業利益8.4億円だった。見直し後は235億円、2億円に下がった。新設橋の発注量は、想定の15万トンに対し9万トンを割る。鉄骨は想定の400万トンに対し350万トンだ。2027年3月期の営業利益16億円は、設計変更という一度きりの増額で、次の年も続く保証はない。
数字の割に、事業の質は低い。12年の営業利益率の中央値は2%前後で、赤字が2期ある。受注は前期比44%減った。手持ちを消化し終えると、売上が落ち込む。鉄骨は赤字で、材料販売も赤字だ。
持ち合い株も安泰ではない。三菱UFJと三菱商事の株価は、この1年で大きく上がった。市場が崩れれば、301億円の評価額は大きく削られる。配当も減りうる。
どちらに重みを置いたか
持ち合い株の価値が大きい点は、強気の見方が正しい。しかし、その価値が株主に届くかどうかは、慎重な見方の指摘が重い。会社は売却の目標を示さず、実績も見えない。そこで、持ち合い株は税引き後の額の半分だけを価値に数えた。
本業は、一度きりの設計変更を除くと、物価の分だけ膨らむ程度の稼ぎとみる。確率は、楽観を6%、やや楽観を20%と薄く置き、中立を38%、やや悲観を24%、悲観を12%とした。株主還元が動く道は残るが、動かない側にやや寄せている。
10 年後の 5 つの筋書き(2036/03 期)
確率で加重した株価時価総額 11,399 円236 億円(+ 配当配当と自社株買いの合計 2,631 円54 億円)。 今の値に割り戻すと 6,657 円138 億円、今との差 −12.8%、 期待の年率 +6.3%(資本コスト 8.8%)→ やや割高
| 筋書き | 確率 | 10 年後の株価時価総額 | 配当の合計還元の合計配当+自社株買い | トータルリターン10 年・配当込み | 年率 | 確率 × (株価+配当時価総額+還元) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 楽観 | 6% | 17,026 円352 億円 | 5,804 円120 億円 | +199.2% | +11.6% | 1,370 円28 億円 |
| やや楽観 | 20% | 15,396 円318 億円 | 3,628 円75 億円 | +149.3% | +9.6% | 3,805 円79 億円 |
| 中立 | 38% | 12,576 円260 億円 | 2,418 円50 億円 | +96.5% | +7.0% | 5,698 円118 億円 |
| やや悲観 | 24% | 8,029 円166 億円 | 1,935 円40 億円 | +30.6% | +2.7% | 2,391 円49 億円 |
| 悲観 | 12% | 4,938 円102 億円 | 1,451 円30 億円 | −16.3% | −1.8% | 767 円16 億円 |
| 加重平均 | 100% | 11,399 円236 億円 | 2,631 円54 億円 | +83.9% | +6.3% | 14,030 円290 億円 |
今の株価時価総額 7,630 円158 億円(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 8.8% を下回るほど割高。
楽観 6% 持ち合い株が株主に返る 利益 28 億円 · PBR 0.5 倍 · 株価時価総額 17,026 円352 億円
持ち合い株の売却と株主への返却が、約束として示される筋書きだ。これは物言う株主の要請と、東証の資本効率への圧力で始まる。会社は持ち合い株の一部を売り、10年で120億円を配当と自社株買いで返す。ROEは4%近くまで上がる。株主総会では資本効率の改善が主要な議題になり、経営陣も無視できなくなる。本業では、橋梁保全の件数が10年で6割増え、営業利益率が7.5%に乗る。新設橋は中部地区に集中する受注が奏功し、発注量の減少を下回る程度で踏みとどまる。鉄骨は菊池鉄工所との協業と原価管理の改善で、4.5%の利益率が出る。賃貸は物価に沿って賃料が上がり、営業利益は8億円近くになる。持ち合い株は市場が堅調で、評価額が7割上がる。営業利益は24億円、純利益は28億円。TOBの可能性も、この筋書きに含まれる。買収者にとって、持ち合い株を転売できる会社は魅力的な標的だからだ。
- 橋梁の新設:数量 4.7(製作・架設する鋼橋の量(千トン・年、推定))× 価格 24(1千トンあたり売上(億円・名目、架設を含む))→ 売上 114 億円・営業利益 5 億円。bnew、営業利益率4.0%
- 橋梁の保全:数量 64.0(保全の工事件数(件・年、推定))× 価格 2.28(1件あたり売上(億円・名目))→ 売上 146 億円・営業利益 11 億円。hozen、営業利益率7.5%
- 建築鉄骨:数量 16.5(製作する鉄骨の量(千トン・年、推定))× 価格 6.01(1千トンあたり売上(億円・名目))→ 売上 99 億円・営業利益 5 億円。steel、営業利益率4.5%
- 不動産賃貸:数量 21.7(賃貸の面積(千㎡、推定))× 価格 0.62(1千㎡あたり年の賃料(億円・名目))→ 売上 14 億円・営業利益 8 億円。rent、営業利益率58.0%
- 材料販売:数量 10.4(販売する鋼材の量(千トン・年、推定))× 価格 1.87(1千トンあたり売上(億円・名目))→ 売上 19 億円・営業利益 0 億円。mat、営業利益率1.5%
- 運送・その他:数量 1.0(事業の規模(1=今の規模))× 価格 3.22(売上(億円・名目))→ 売上 3 億円・営業利益 1 億円。oth、営業利益率16.0%
倍率:価値は、事業の純利益(配当を除く)15.8億円に10.5倍を掛けた額と、有価証券の税引き後315億円の半分を足して置いた。事業のROEはkを下回るので、倍率の上限は1÷k(約12倍)。売却と返却が進む筋書きでも、利益の質は薄利の工事が中心なので、上限の約87%に置いた。PBRは時価総額÷自己資本で0.49倍。
確率:確率は低く置いた。返却の約束と、市場の追い風と、保全の伸びが、全部そろう必要がある。売却と返却の実績は今のところ見えない。
やや楽観 20% 保全が伸び、返却が少し進む 利益 22 億円 · PBR 0.5 倍 · 株価時価総額 15,396 円318 億円
橋梁保全が計画どおり伸び、鉄骨が黒字に定着する筋書きだ。保全の件数は10年で4割増え、営業利益率は6%に上がる。新設橋は発注量が1割減にとどまり、中部地区の受注で利益率3%を保つ。鉄骨は原価管理の改善が進み、3%の利益率が出る。賃貸は営業利益が7.6億円まで増える。営業利益は17.6億円、純利益は22億円になる。持ち合い株は6割近く評価が上がり、配当も増える。会社は持ち合い株の売却には踏み込まないが、自社株買いと配当を少し増やし、10年の還元は75億円になる。支配の構造は動かず、資本効率は低いままだ。ROEは3%台にとどまる。それでも本業が自力で年10億円台を稼ぐ姿は、今の足元よりずっと強い。受注残は厚く、工場の稼働率も保たれる。
- 橋梁の新設:数量 4.3(製作・架設する鋼橋の量(千トン・年、推定))× 価格 24(1千トンあたり売上(億円・名目、架設を含む))→ 売上 105 億円・営業利益 3 億円。bnew、営業利益率3.0%
- 橋梁の保全:数量 58.0(保全の工事件数(件・年、推定))× 価格 2.28(1件あたり売上(億円・名目))→ 売上 132 億円・営業利益 8 億円。hozen、営業利益率6.0%
- 建築鉄骨:数量 15.0(製作する鉄骨の量(千トン・年、推定))× 価格 6.01(1千トンあたり売上(億円・名目))→ 売上 90 億円・営業利益 3 億円。steel、営業利益率3.0%
- 不動産賃貸:数量 21.7(賃貸の面積(千㎡、推定))× 価格 0.61(1千㎡あたり年の賃料(億円・名目))→ 売上 13 億円・営業利益 8 億円。rent、営業利益率57.0%
- 材料販売:数量 10.0(販売する鋼材の量(千トン・年、推定))× 価格 1.87(1千トンあたり売上(億円・名目))→ 売上 19 億円・営業利益 0 億円。mat、営業利益率1.0%
- 運送・その他:数量 1.0(事業の規模(1=今の規模))× 価格 3.22(売上(億円・名目))→ 売上 3 億円・営業利益 1 億円。oth、営業利益率15.0%
倍率:価値は、事業の純利益(配当を除く)11.3億円に10倍を掛けた額と、有価証券の税引き後411億円(積み上がった現預金を含む)の半分を足して置いた。事業のROEはkを下回るので、倍率の上限は1÷k(約12倍)。利益の質が並みなので上限の約83%とした。PBRは0.45倍。
確率:保全の伸びは、国の更新計画と会社の見通しが一致しており、確度が高い。還元の増加は緩やかな改善で、現実的な水準と見た。
中立 38% 本業は物価並み、持ち合い株は動かない 利益 17 億円 · PBR 0.4 倍 · 株価時価総額 12,576 円260 億円
新設橋は発注量が低い水準で落ち着き、保全と賃貸が会社を支える筋書きだ。新設橋の数量は10年で7%減る。保全は件数が35%増える。鉄骨は市場が横ばいで、会社が数量を少し増やし、利益率は1.5%に改善する。賃貸は賃料が物価の7割ほど上がり、営業利益は7.2億円になる。本社費は物価で増えて4.4億円になる。営業利益は11.9億円、純利益は17億円。純利益が営業利益を大きく上回るのは、持ち合い株の配当(約12億円)があるためだ。持ち合い株の評価額は4割上がる。会社は配当を少しずつ増やし、10年の還元は50億円。持ち合い株は売らず、現預金が積み上がる。ROEは2.6%にとどまる。大きな成功も失敗もなく、資本効率の低い会社のまま10年が過ぎる。株主の取り分は、配当の増加と持ち合い株の値上がりを通じて、間接的に増えるにとどまる。
- 橋梁の新設:数量 4.0(製作・架設する鋼橋の量(千トン・年、推定))× 価格 24(1千トンあたり売上(億円・名目、架設を含む))→ 売上 97 億円・営業利益 2 億円。bnew、営業利益率2.0%
- 橋梁の保全:数量 54.0(保全の工事件数(件・年、推定))× 価格 2.28(1件あたり売上(億円・名目))→ 売上 123 億円・営業利益 6 億円。hozen、営業利益率4.5%
- 建築鉄骨:数量 14.0(製作する鉄骨の量(千トン・年、推定))× 価格 6.01(1千トンあたり売上(億円・名目))→ 売上 84 億円・営業利益 1 億円。steel、営業利益率1.5%
- 不動産賃貸:数量 21.7(賃貸の面積(千㎡、推定))× 価格 0.60(1千㎡あたり年の賃料(億円・名目))→ 売上 13 億円・営業利益 7 億円。rent、営業利益率55.0%
- 材料販売:数量 9.5(販売する鋼材の量(千トン・年、推定))× 価格 1.87(1千トンあたり売上(億円・名目))→ 売上 18 億円・営業利益 0 億円。mat、営業利益率0.0%
- 運送・その他:数量 1.0(事業の規模(1=今の規模))× 価格 3.22(売上(億円・名目))→ 売上 3 億円・営業利益 1 億円。oth、営業利益率14.0%
倍率:価値は、事業の純利益(配当を除く)7.3億円に9.5倍を掛けた額と、有価証券の税引き後312億円と積み上がった現預金(約70億円)の合計380億円の半分を足して置いた。持ち合い株の配当を倍率の対象に入れると同じ価値を二度数えるため、配当は除いた。事業のROEは約4%でkを下回り、倍率の上限は1÷k(約12倍)。設計変更益に頼る不安定な利益なので、上限の約78%に置いた。PBRは0.39倍。検査の目安(事業の純利益×ROE÷k×0.9+余った現金)を少し下回るのは、目安が配当の残りまで倍率に含めるのに対し、ここでは配当を倍率の対象から外して価値の二重計上を避けたためで、kのqualityとは別の理由。
確率:本業の数字は、新設の減少と保全の増加が相殺し、物価並みに膨らむという標準的な見方だ。支配構造が変わらない前提も置いた。最も確度が高く、厚く置いた。
やや悲観 24% 新設橋が荒れ、鉄骨の赤字が残る 利益 10 億円 · PBR 0.3 倍 · 株価時価総額 8,029 円166 億円
新設橋の入札が荒れ、鉄骨の赤字が直らない筋書きだ。新設橋の数量は2割減る。入札競争で値段を物価ほど上げられず、利益率は0.5%まで下がる。保全も、人手不足で受けきれる件数が10%増にとどまる。鉄骨は原価管理が改善せず、赤字が続く。材料販売も赤字のままだ。賃貸は物価の2割ほどしか賃料が上がらず、営業利益は6.5億円にとどまる。営業利益は4.4億円。純利益は10億円で、ほぼ全部が持ち合い株の配当から来る。持ち合い株の評価額は1割ほどしか上がらない。還元は配当の維持がやっとで、10年に40億円。ROEは1.7%まで下がる。持ち合い株は会社に残り、少数株主の取り分は増えない。経営陣は事業ポートフォリオの再検討を口にするが、実行は遅れ、3年たっても売却の発表は無い。
- 橋梁の新設:数量 3.4(製作・架設する鋼橋の量(千トン・年、推定))× 価格 23(1千トンあたり売上(億円・名目、架設を含む))→ 売上 77 億円・営業利益 0 億円。bnew、営業利益率0.5%
- 橋梁の保全:数量 46.0(保全の工事件数(件・年、推定))× 価格 2.18(1件あたり売上(億円・名目))→ 売上 100 億円・営業利益 3 億円。hozen、営業利益率2.5%
- 建築鉄骨:数量 12.0(製作する鉄骨の量(千トン・年、推定))× 価格 5.74(1千トンあたり売上(億円・名目))→ 売上 69 億円・営業利益 0 億円。steel、営業利益率-0.5%
- 不動産賃貸:数量 21.7(賃貸の面積(千㎡、推定))× 価格 0.58(1千㎡あたり年の賃料(億円・名目))→ 売上 13 億円・営業利益 7 億円。rent、営業利益率52.0%
- 材料販売:数量 8.5(販売する鋼材の量(千トン・年、推定))× 価格 1.74(1千トンあたり売上(億円・名目))→ 売上 15 億円・営業利益 0 億円。mat、営業利益率-2.0%
- 運送・その他:数量 1.0(事業の規模(1=今の規模))× 価格 3.00(売上(億円・名目))→ 売上 3 億円・営業利益 0 億円。oth、営業利益率10.0%
倍率:価値は、事業の純利益(配当を除く)2.0億円に8.5倍を掛けた額と、有価証券の税引き後(約250億円と積み上がった現預金)298億円の半分を足して置いた。稼ぐ力が弱く、倍率は1÷kを大きく下回る。悲観側なので、今の自己資本503億円に掛ける形のPBR0.33倍で書いた。
確率:新設橋の縮小は確実に進み、入札競争が荒れる素地はある。鉄骨の赤字を直す手立ては、まだ示されていない。
悲観 12% 本業が赤字に沈み、株式市場も崩れる 利益 3 億円 · PBR 0.2 倍 · 株価時価総額 4,938 円102 億円
構造的に負ける筋書きだ。新設橋の発注が細り、入札で値段が崩れ、鉄骨・材料販売の赤字が膨らむ。新設橋の数量は35%減り、値段も物価を下回る。保全の件数は横ばいで、利益率は0.5%まで落ちる。鉄骨は9.5千トンまで縮み、3%の赤字。材料販売も5%の赤字だ。本社費は物価で膨らみ、営業利益は2.5億円の赤字になる。株式市場が崩れ、持ち合い株の評価額は25%下がり、配当も1割減る。配当収入に支えられて純利益は3億円の黒字を保つが、本業の価値はゼロとみる。還元は30億円に絞られる。価値の中身は持ち合い株の税引き後の額と、積み上がった現預金だけだ。それも、会社が売って配る道が開けないため、半分の評価にとどまる。筆者は、この姿を最悪とは見ない。配当で食いつなぎ、倒産はしないからだ。
- 橋梁の新設:数量 2.8(製作・架設する鋼橋の量(千トン・年、推定))× 価格 20(1千トンあたり売上(億円・名目、架設を含む))→ 売上 56 億円・営業利益 −1 億円。bnew、営業利益率-2.0%
- 橋梁の保全:数量 40.0(保全の工事件数(件・年、推定))× 価格 2.04(1件あたり売上(億円・名目))→ 売上 82 億円・営業利益 0 億円。hozen、営業利益率0.5%
- 建築鉄骨:数量 9.5(製作する鉄骨の量(千トン・年、推定))× 価格 5.16(1千トンあたり売上(億円・名目))→ 売上 49 億円・営業利益 −2 億円。steel、営業利益率-3.0%
- 不動産賃貸:数量 20.5(賃貸の面積(千㎡、推定))× 価格 0.53(1千㎡あたり年の賃料(億円・名目))→ 売上 11 億円・営業利益 5 億円。rent、営業利益率45.0%
- 材料販売:数量 7.0(販売する鋼材の量(千トン・年、推定))× 価格 1.60(1千トンあたり売上(億円・名目))→ 売上 11 億円・営業利益 −1 億円。mat、営業利益率-5.0%
- 運送・その他:数量 1.0(事業の規模(1=今の規模))× 価格 2.76(売上(億円・名目))→ 売上 3 億円・営業利益 0 億円。oth、営業利益率5.0%
倍率:事業の純利益は配当を除くと赤字で、本業の価値はゼロとみる。価値は、有価証券の税引き後(約177億円)と積み上がった現預金(約28億円)の合計205億円の半分(戻り方0.5)に置いた。今の自己資本503億円に掛けるPBR0.2倍で書いた。
確率:新設橋の縮小、入札の崩れ、市場の下落が重なる必要がある。確度は低いが、持ち合い株への依存の大きさから、無視できない。
セグメント:数量 × 価格
いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億円。
橋梁の新設
高速道路・国道・鉄道の鋼橋を設計し、東海市の工場で製作して架設する。
| 数量製作・架設する鋼橋の量(千トン・年、推定) | 価格1千トンあたり売上(億円・名目、架設を含む) | 売上 | 営業利益 | |
|---|---|---|---|---|
| 今 2026/03 | 4.3 | 18 | 78 | 2 |
| 10 年後 中立 | 4.0 | 24 | 97 | 2 |
取り方:鋼橋の受注はトンあたり約180万円(同業の開示を参考)とし、橋梁の売上のうち新設を78億円と推定して年4.3千トンとした。国の鋼道路橋の発注量は2025年度に9万トン。会社のシェアは約5%。開示は無く推定。数量は実質のトン数で、物価は価格に入れる。
橋梁の保全
高速道路の床版取り替え・補修・補強など、老朽橋を直す工事。
| 数量保全の工事件数(件・年、推定) | 価格1件あたり売上(億円・名目) | 売上 | 営業利益 | |
|---|---|---|---|---|
| 今 2026/03 | 40.0 | 1.70 | 68 | 4 |
| 10 年後 中立 | 54.0 | 2.28 | 123 | 6 |
取り方:鋼構造物の売上207億円のうち、受注の構成比と会社の説明から橋梁保全を68億円と推定し、1件1.7億円・年40件とした。2027年3月期は設計変更で大きく上振れる(一過性)。開示は無く推定。
建築鉄骨
工場・倉庫などの鉄骨を製作して建てる。菊池鉄工所・東京フラッグ・瀧上建設興業を含む。
| 数量製作する鉄骨の量(千トン・年、推定) | 価格1千トンあたり売上(億円・名目) | 売上 | 営業利益 | |
|---|---|---|---|---|
| 今 2026/03 | 13.6 | 4.49 | 61 | −2 |
| 10 年後 中立 | 14.0 | 6.01 | 84 | 1 |
取り方:鋼構造物の売上207億円から橋梁分を除いた61億円を鉄骨とし、トンあたり約45万円(製作・建方込み)で年13.6千トンと置いた。全国の鉄骨発注量は年350万トンで、会社のシェアは約0.4%。利益は鋼構造物の合計3.2億円から橋梁分を引いた赤字(2.3億円)と推定。開示は無く推定。
不動産賃貸
愛知県と名古屋市に持つ土地・建物の賃貸。瀧上不動産・瀧上工作所・丸定産業が担う。
| 数量賃貸の面積(千㎡、推定) | 価格1千㎡あたり年の賃料(億円・名目) | 売上 | 営業利益 | |
|---|---|---|---|---|
| 今 2026/03 | 21.7 | 0.48 | 10 | 6 |
| 10 年後 中立 | 21.7 | 0.60 | 13 | 7 |
取り方:賃貸事業の売上は10.4億円、営業利益は5.5億円(利益率53%)。月の賃料を1㎡あたり約4千円と仮定して面積を21.7千㎡と推定した。開示は無く推定。数量は面積、物価は賃料に入れる。
材料販売
丸定産業が鋼板などの材料を売る。
| 数量販売する鋼材の量(千トン・年、推定) | 価格1千トンあたり売上(億円・名目) | 売上 | 営業利益 | |
|---|---|---|---|---|
| 今 2026/03 | 10.4 | 1.39 | 15 | −1 |
| 10 年後 中立 | 9.5 | 1.87 | 18 | 0 |
取り方:材料販売の売上は14.5億円、営業損失は1.0億円。鋼材の販売価格を1トン約14万円と仮定して年10.4千トンとした。開示は無く推定。
運送・その他
丸定運輸の運送、工作機械の製造など。
| 数量事業の規模(1=今の規模) | 価格売上(億円・名目) | 売上 | 営業利益 | |
|---|---|---|---|---|
| 今 2026/03 | 1.0 | 2.40 | 2 | 0 |
| 10 年後 中立 | 1.0 | 3.22 | 3 | 1 |
取り方:運送1.5億円、工作機械0.6億円などの合計2.4億円。営業利益は運送の0.46億円が中心で0.4億円。小さな事業なので規模を1として売上を価格欄に置く。
リスクと懸念
新設橋の発注量がさらに細る
鋼道路橋の発注量は、想定の年15万トンから2025年度の9万トンへ落ち、今期はそれを下回る見込みだ。会社の新設橋の売上は約78億円と推定され、発注量が1割落ちれば営業利益の大半が消える。入札競争が荒れれば、値段の下落で赤字にもなる。2027年3月期の見直し計画も、新設橋の低迷を理由に営業利益を下げている。
設計変更益が一過性に終わる
2026年3月期と2027年3月期の営業利益の改善は、高速道路の大規模保全での設計変更による増額が主因だ。工事の数量や仕様が変わった分の精算なので、翌年以降は続かない。10年の土台に置くと、利益を過大に見ることになる。会社の見直し前の予想では、2027年3月期の営業利益は2億円にすぎなかった。
持ち合い株の評価額と配当の変動
投資有価証券301億円のうち、約240億円は三菱UFJと三菱商事の2銘柄だ。株式市場が大きく下がれば、評価額と配当が同時に減る。純資産の6割が少数の銘柄に集中している点は、財務の強さの見かけを割り引く理由になる。時価で見れば強い貸借対照表も、売れなければ眺めるだけの資産だ。
鉄骨と材料販売の赤字
鉄骨は想定の400万トンに対して市場が350万トンにとどまり、原価管理と生産管理に課題が残る。材料販売の営業赤字は1.0億円。菊池鉄工所の買収の成果が出なければ、のれんの負担も気になる。取得額は11.9億円で、会社の規模に対して軽くはない。鉄骨は景気に敏感で、民間の設備投資が冷えれば真っ先に受注が落ちる。
顧客の集中と人手不足
西日本高速道路、国土交通省、中日本高速道路の3者で売上の約47%を占める。発注者の方針が変われば影響は大きい。保全は件数が増える一方、現場を回す技術者の確保が受注の上限になる。人件費が上がっても、入札で転嫁できるとは限らない。技能者の高齢化も進んでおり、採用の遅れがそのまま売上の頭打ちにつながる。
株主還元が動かないリスク
約19%を持つ安定株主と創業家系のつながりで、経営陣への圧力は弱い。ファンドが入っても、売却と還元の約束を引き出せなければ、持ち合い株は会社の中に留まる。資本効率の低い状態が10年続く可能性がある。その間、株主の取り分は配当の増加にとどまる。
今後の分かれ目
- 持ち合い株の縮減に数値目標が付き、自社株買いが年10億円を超えたら
- ROEの改善が実際に動き始めた証拠になる。持ち合い株の戻り方を上げ、楽観側の確率を厚くしてよい。
- 万年青投資事業有限責任組合や岡崎キャピタルが株主提案や買い増しに動いたら
- 還元の圧力が現実になる。やや楽観・楽観の確率を上げる。TOBの可能性も同時に高まる。
- 2028年3月期の営業利益が、設計変更を除いても10億円を超えたら
- 本業の稼ぐ力が上がっている。保全の利益率の改善が確かめられたことになり、中立の線を上へ見直す。
- 受注高が2期続けて売上を下回り、受注残が200億円を割ったら
- 新設橋の発注量の減少が、保全で補えていない。やや悲観の確率を上げる。
- 三菱UFJと三菱商事の株価が3割以上下がったら
- 持ち合い株の評価が大きく縮む。会社の価値の大半が株価に連動するため、全体の見直しが要る。
- 鉄骨事業が2期続けて黒字になったら
- 菊池鉄工所との協業と原価管理の改善が効いている。中立の営業利益率を上げる根拠になる。
見ておくもの
- 新設鋼橋の年間発注量(万トン)と会社の受注高・受注残
- 橋梁保全の営業利益と、設計変更益を除いた営業利益
- 持ち合い株の売却額と自社株買いの実施額
- 三菱UFJフィナンシャル・グループ、三菱商事の株価と配当
- 万年青投資事業有限責任組合、岡崎キャピタルの保有割合の変化
- 鉄骨事業と材料販売事業の営業損益
倍率と資本コストの決め方
本業と持ち合い株を分けて値を付けた。持ち合い株の配当は、倍率の対象に入れると同じ価値を二度数えるため除き、税引き後の額に戻り方0.5を掛けて足した。倍率は、事業のROE(約3〜4%)が資本コスト8.75%を下回るため、上限の1÷kを超えず、中立は約78%に置いた。今の株価や過去のPBRは使っていない。数量は実質、価格は物価の1.34倍を基本にし、賃料だけは長期契約で遅れて上がるとして1.25倍とした。減価償却(推定5億円前後)は物価で増やさず、本社費(1.34倍)とは分けて考えた。2028年3月期から新リース会計基準で数字の形が変わるが、賃借は事務所が中心で影響は小さく、10年後の数字は今と同じ形で置いた。2027年3月期の設計変更益は、10年の土台に入れていない。
資本コスト 8.8% = 無リスク金利 3% + β — × 5%。