株譜
AI 銘柄分析 · 金属製品 · 試作

共和工業所 5971

建設機械用ボルトの国内トップ。現金は厚いが戻らず、利益は薄い。値段には余裕がなく割高と見る

やや割高
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)6,325 円82 億円10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)8,830 円114 億円差 −28.4%
10 年後から見ると やや割高 価値 6,325 円82 億円 · 差 −28.4% · 期待の年率 +3.8%
期待の年率リターン(10 年)+3.8%資本コスト比 −4.0 pt
推定の資本コスト7.8%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3%・10 年国債 3%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 7.8% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

共和工業所は、建設機械に使う高強度ボルトで国内トップの専業メーカーだ。石川県小松市に拠点を置き、売上の約4割はコマツとその物流会社に向く。

筆者の結論は割高だ。会社の稼ぐ力に対して、今の値段は高い。足元の2027年4月期の予想は営業利益が3割以上減る。

事業の質は悪くない。借金はなく、現金が41億円ある。自己資本比率は86%と厚い。

だが、その厚みを株主が受け取れるかは別の話だ。大株主の資産管理会社が35%を持ち、配当性向は12%にとどまる。現金は積み上がっても戻らず、ROEは5%前後に薄まる。

分かれ目はコマツとの関係だ。国内の調達を維持できるかで、10年後の利益が大きく動く。

同社は上場時の規模が小さく、市場でも目立たない。だが、建機の足回りを支える部品で、一度採用されれば長く使われる。筆者はその固さを評価しつつ、株主の取り分が薄い点を重く見る。

今の株価は、現金の厚みと建機の回復を先取りしている。筆者はその前提に余裕がないと見る。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、安全だが資本の使い方に物足りない会社だ。

本質価値は、事業が1年に株主へ残す現金で測る。営業利益10億円、純利益9億円は、帳簿の自己資本172億円に対してわずか5%だ。資本コストの8%に届かず、ためた利益は、額面ほどの値打ちで働いていない。

現金41億円は魅力に見えるが、戻る保証がない。大株主が支配する会社で、配当性向12%の方針は動いていない。バリュー投資家は、現金が使われる先を見て値を付ける。

顧客のコマツへの依存も、答えにくい問いだ。10年後もこの関係が続くか、筆者にはわからない。

安全域は無い。割高な値段を払ってまで持つ理由が見当たらない。

オーナーとして持ちたい会社の条件は、稼いだ現金が再投資か還元で働くことだ。同社は事業の質こそ悪くないが、その条件を満たしていない。

何で稼ぐ会社か

事業は建設機械用ボルトと、それ以外のボルトの2本立てだ。冷間・熱間の鍛造で、素材から熱処理までを自社で通す。

建設機械用は、ブルドーザーの履帯(キャタピラのシュー)を留めるボルトや、ショベルの旋回装置に使うボルトが中心だ。高い強度が求められ、不良が出れば機械が止まる。

売上の割合は開示がなく、筆者は約65%と推定する。主要顧客はコマツで、直接分が22%、物流子会社経由が15%ある。

それ以外では、JISの六角ボルト、船舶用エンジンのボルト、無段変速機のシャフトがある。グループ会社がメッキ加工と高周波焼入れを担う。

2026年4月期の売上は108億円、営業利益は10.9億円だった。従業員は本社・工場で約300人の小さな会社だ。

中期経営計画の開示は目立たず、事業の方向は建機向けの高強度ボルトを軸に、産業機械向けを広げるという範囲にとどまる。海外の売上比率は低く、国内の鍛造設備で作って運ぶ形が中心だ。

売上の大半は国内向けで、円安は輸出の採算を押し上げる一方、鋼材などの輸入原料の負担も増やす。

優良さと弱いところ

優良な部類には入るが、堀は強くない。ほぼ独占でもない。

強みは、建機向けの高強度ボルトで培った品質と実績だ。顧客は機械の安全に直結する部品を、簡単には替えられない。国内では最大手と会社は説明する。

弱みは、顧客が偏ることと、値段を自分で決めにくいことだ。コマツへの依存が3.7割に及び、値下げの要求や調達の見直しがあれば直撃する。鋼材の値上がりを価格へ移すにも時間がかかる。

数字がそれを示す。営業利益率は過去12年で3.5%から12.9%まで振れ、ROEは10%に届いたことがない。

財務は盤石だ。借金はなく、現金は41億円ある。だが資本の使い方は消極的で、配当性向は12%と低い。株主から見ると、安全だが稼ぎに結びつかない会社だ。

値付けの力を測る物差しは粗利率だが、同社は顧客の購買部門に毎年の見直しを求められる立場にある。堀はあっても、顧客が決める価格帯の中での堀にすぎない。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

需要は建設機械の生産で決まる。景気と公共投資、鉱山の投資、そして海外の住宅・インフラ投資で動く循環の強い業界だ。

国内の建機市場は成熟しており、量は人口とともに増えない。コマツや日立建機は海外生産を広げ、部品の調達先も世界で見直している。これが同社の長期の逆風だ。

一方、建機は世界的に更新需要がある。鉱山機械や電動化に伴う新しい部品の需要も加わりうる。国内トップの高強度ボルトは、品質の要求が厳しい分野で残りやすい。

競合は国内の中小ボルトメーカーのほか、中国・アジアの低価格品だ。品質の差で守れる範囲は、強度の高い重要部品に限られる。

鋼材は中国の輸出増で上がりにくく、値上がり分を価格へ移す力が試される。

国内で鍛造ボルトを作る会社は減っており、設備の更新費を負担できない会社は退出する。この淘汰が、残る会社の数量を押し上げる可能性はある。ただし建機メーカー自身が部品を海外調達に切り替える動きが、それを打ち消しかねない。

需要は量よりも、顧客がどこで作るかで決まる。電動化が進んでも、掘る・運ぶ・積む機械の足回りに高強度ボルトが要る点は変わらない。

資本政策と M&A

資本政策は消極的だ。配当性向は12%にとどまる。手元の現金は41億円あり、借金はない。

大株主は有限会社ワイ・エム・ジィで35%を持つ。名古屋中小企業投資育成が8%を保有する。支配株主がいる構造で、少数株主へ現金が戻る力は強くない。

株主優待は、4月末に100株以上を持つ株主へQUOカードPayを千円分贈る。総額は年1億円に届かず、差への影響は小さい。

M&Aの実績は目立たない。事業の中心は鍛造ボルトで、他分野への広がりは小さい。同社は小さく、買収されうる規模だが、支配株主がいるため敵対的な買収は難しい。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

国内トップの高強度ボルトは、品質の要求が高い分野で代わりが利かない。コマツの品質基準を満たす調達先は限られ、乗り換えには試験と認定が要る。一度入れば長く使われ、価格の交渉でも一方的には押し込まれにくい。建機は更新需要が底堅く、鉱山機械やインドの需要も加わる。

借金がなく現金が41億円ある。景気が崩れても、財務が傷む心配はない。会社が配当を増やせば、現金の価値が表に出る。

足元の営業利益の落ち込みは循環の谷にすぎない。過去の山の12.9%に戻れば、純利益は15億円を超える。支配株主がいることは、経営が安定している証拠でもある。

さらに、鋼材高が一服し、国内の機械の更新需要が続けば、価格への転嫁も進む。インドや東南アジアの建機生産が増えれば、現地向けの高強度ボルトで新しい需要も生まれる。国内の設備を守る会社が減るほど、残る同社の立場は強くなる。品質事故を起こさない実績は、建機メーカーが調達先を選ぶ際の最も重い条件になる。

慎重な見方

最大顧客のコマツは、海外生産を広げ、調達先を世界で見直している。購買部門は毎年、コスト低減を求めてくる。鋼材の高止まりを価格に移せない年もすでにあり、利益率が下がる方向の力が働く。国内の高強度ボルトへの依存は、10年で下がる方向だ。顧客が3.7割を占める会社に、安定の根拠は薄い。

営業利益率は景気循環で3〜13%を行き来し、2027年4月期の予想はすでに6.7%に落ちている。ROEは5%前後で資本コストに届かない。

現金は大株主の支配の下にあり、少数株主には戻らない。配当性向12%の方針は何年も変わっていない。現金は価値ではなく、使われない資産になりかねない。

支配株主が会社を長く持つ以上、少数株主には買収による出口も期待しにくい。値段が現金の価値を織り込んでいても、受け取れなければ意味がない。配当性向を引き上げる動きが出るまで、慎重に見る。強気の見方は、割安さを現金の戻りに頼っている。その戻りを決めるのは大株主であり、少数株主ではない。

どちらに重みを置いたか

慎重な見方が強いと見て、確率を悲観側へ寄せた。強気の根拠は事業の質と財務の厚さだが、どちらも株主の利益に直結しない。

中立を4割、やや悲観を25%に置いた。悲観は8%で、コマツの調達見直しを構造的な負けとして残した。

足元の予想の弱さと、一社に偏る売上の構造を考えると、強気の側の見立ては時間がかかる。慎重な見方を軸にしつつ、財務の厚さは悲観の床として生かした。

10 年後の 5 つの筋書き(2036/04 期)

確率で加重した株価時価総額 11,622 円150 億円(+ 配当配当と自社株買いの合計 1,185 円15 億円)。 今の値に割り戻すと 6,325 円82 億円、今との差 −28.4%、 期待の年率 +3.8%(資本コスト 7.8%)→ やや割高

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 7% 18,299 円236 億円 1,857 円24 億円 +128.3% +8.6% 1,411 円18 億円
やや楽観 20% 15,690 円203 億円 1,548 円20 億円 +95.2% +6.9% 3,447 円45 億円
中立 40% 13,108 円169 億円 1,238 円16 億円 +62.5% +5.0% 5,738 円74 億円
やや悲観 25% 6,603 円85 億円 851 円11 億円 −15.6% −1.7% 1,864 円24 億円
悲観 8% 3,869 円50 億円 464 円6 億円 −50.9% −6.9% 347 円4 億円
加重平均100% 11,622 円150 億円1,185 円15 億円 +45.0% +3.8% 12,807 円166 億円

今の株価時価総額 8,830 円114 億円(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 7.8% を下回るほど割高。

楽観 7% 世界の建機需要が戻り、シェアを広げる 利益 17 億円 · PER 12.9 倍 · 株価時価総額 18,299 円236 億円

世界の建設機械の需要が戻り、コマツの国内外の工場が高い稼働で回る。同社の高強度ボルトは国内トップの座を守り、海外拠点向けにも出荷を増やす。

数量は建機向けで1.25倍、産業機械向けで1.15倍に伸びる。鋼材の値上がりは遅れずに価格へ移せる。営業利益率は11%前後まで戻り、過去12年の山である12.9%には届かない。

余った現金は戻らず、配当の増え方も緩やかなままだ。ROEは6%台で、資本コストには届かない。

筆者は、この筋書きでも株主の取り分が薄い点は変わらないと見る。高い稼働で儲けても、現金の戻りは支配株主の方針しだいだ。

  • 建設機械用ボルト:数量 8,750(出荷量(トン))× 価格 1.34(1トン当たり平均単価(百万円))→ 売上 117 億円・営業利益 13 億円。建設機械向け
  • 産業機械・船舶・自動車用ボルト:数量 5,462(出荷量(トン))× 価格 1.07(1トン当たり平均単価(百万円))→ 売上 59 億円・営業利益 6 億円。産業機械ほか

倍率:事業の純利益 16 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 6.9% が k 7.75% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 12.9 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 12.9 倍 + 余った現金(戻り方込み)21 億円。全体の PER 12.9 倍、時価総額 231 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:建機の更新需要とインド・北米の伸びが重なり、顧客の値下げ圧力も弱い必要がある。過去12年で営業利益率が11%を超えたのは3回で、それが10年続く姿は軽くは見ない。

やや楽観 20% 建機が堅調で、利益率が9%台に乗る 利益 14 億円 · PER 12.9 倍 · 株価時価総額 15,690 円203 億円

建設機械の需要は循環しながら緩やかに増える。コマツ向けの出荷は底堅く、新しい機種向けの採用も加わる。電動化した建機でも足回りの部品は残り、需要は崩れない。

建機向けの数量は1.12倍、産業機械向けは1.07倍。価格は物価並みに上がり、営業利益率は9%台に乗る。

純現金は積み上がるが、配当性向は低いまま据え置かれ、現金の戻り方は半分に見る。

建機向けの新規採用も増える。悪くない10年だが、割安をつくるほどの上振れではない。コマツ向けの比率が下がらないことが前提になる。工場の稼働が上がり、鍛造設備の更新も無理なく進む。

  • 建設機械用ボルト:数量 7,840(出荷量(トン))× 価格 1.34(1トン当たり平均単価(百万円))→ 売上 105 億円・営業利益 11 億円。建設機械向け
  • 産業機械・船舶・自動車用ボルト:数量 5,082(出荷量(トン))× 価格 1.07(1トン当たり平均単価(百万円))→ 売上 54 億円・営業利益 5 億円。産業機械ほか

倍率:事業の純利益 13 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 6.0% が k 7.75% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 12.9 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 12.9 倍 + 余った現金(戻り方込み)21 億円。全体の PER 12.9 倍、時価総額 191 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:建機の需要は循環しながらも底堅く、同社は値上げの転嫁が遅れても回収する。会社の足元の予想は減益だが、その後は戻るという読みで厚めに置く。

中立 40% 数量は横ばいで、価格は物価並みに上がる 利益 11 億円 · PER 12.9 倍 · 株価時価総額 13,108 円169 億円

数量は横ばいで、価格は物価並みの1.34倍に上がる。売上は145億円ほどになる。

営業利益率は過去12年の中央値に近い8.5%前後とする。減価償却は取得時の値段のままで、新設備の分だけが物価込みで増え、10年で年3.6億円が4億円台に乗る。更新投資は建築費の上昇で膨らみ、償却を上回る分は現金が出る。

純利益は10億円強にとどまり、積み上がる自己資本に対してROEは4%台に薄まる。

筆者は、この筋書きを最も確からしいと見る。事業は10年後も続くが、株主の取り分はほぼ増えない。コマツ向けは横ばいで、新しい取引先の広がりも限られる。

  • 建設機械用ボルト:数量 7,000(出荷量(トン))× 価格 1.34(1トン当たり平均単価(百万円))→ 売上 94 億円・営業利益 8 億円。建設機械向け
  • 産業機械・船舶・自動車用ボルト:数量 4,750(出荷量(トン))× 価格 1.07(1トン当たり平均単価(百万円))→ 売上 51 億円・営業利益 4 億円。産業機械ほか

倍率:事業の純利益 10 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 5.1% が k 7.75% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 12.9 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 12.9 倍 + 余った現金(戻り方込み)21 億円。全体の PER 12.9 倍、時価総額 154 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:建機の需要は人口と関係が薄いが、国内の成熟市場とコマツ依存の構造から、数量は横ばいを最も確からしいと見る。足元の予想営業利益率6.7%と過去12年の中央値8.5%の間で置く。

やや悲観 25% 値下げ圧力で利益率が5〜6%に沈む 利益 6 億円 · PER 8.5 倍 · 株価時価総額 6,603 円85 億円

建機の需要が弱含み、コマツの海外生産が増えて国内向けのボルトが減る。数量は建機向けで0.9倍、産業機械向けで0.92倍にとどまる。

鋼材高の転嫁が遅れ、顧客の値下げ要求も続く。価格は1.28倍と物価に届かない。営業利益率は5〜6%台で、10年間の中立を大きく下回る。

現金の戻り方は変わらず、配当も据え置きになる。中小の鍛造会社が退出しても、同社の数量はその恩恵を受けず、顧客の調達見直しが先に効く。

足元の予想がすでに弱く、この筋書きは遠い話ではない。固定費が重い鍛造業で、数量の1割減は利益率に響く。熱処理や鍛造の設備は減価償却が先に立ち、稼働が落ちると採算が急に悪くなる。

  • 建設機械用ボルト:数量 6,300(出荷量(トン))× 価格 1.28(1トン当たり平均単価(百万円))→ 売上 81 億円・営業利益 5 億円。建設機械向け
  • 産業機械・船舶・自動車用ボルト:数量 4,370(出荷量(トン))× 価格 1.00(1トン当たり平均単価(百万円))→ 売上 44 億円・営業利益 2 億円。産業機械ほか

倍率:ROEは2%台。PERの上限は12.1倍で、利益の質が低いので上限の約7割の8.5倍に置いた。

確率:足元の2027年4月期予想が営業利益率6.7%で、1四半期も営業利益が2割減っている。顧客の値下げ要求と鋼材の転嫁遅れで、過去の低い水準が長引く筋書きは軽くない。

悲観 8% コマツ向けが細り、小さな専業に戻る 利益 3 億円 · PBR 0.3 倍 · 株価時価総額 3,869 円50 億円

コマツが海外の調達先へ切り替え、国内の高強度ボルトの需要が細る。中国などの低価格品も入り、数量は建機向けで0.7倍、産業機械向けで0.8倍まで落ちる。

固定費が重く営業利益はほぼ消える。会社は小さな専業に戻り、評価は稼ぐ力ではなく、持っている現金と換金できる資産で決まる。工場の稼働が大きく落ち、熱処理や鍛造の設備は余る。人員の整理や設備の売却が進んでも、利益は戻らない。

この筋書きの確率は低いが、顧客が一社に偏る会社では、起きたときの傷が深い。バリュー投資家が最初に確かめる点だ。配当と現金の戻りも止まり、評価は帳簿の資産の一部まで下がる。

  • 建設機械用ボルト:数量 4,900(出荷量(トン))× 価格 1.20(1トン当たり平均単価(百万円))→ 売上 59 億円・営業利益 1 億円。建設機械向け
  • 産業機械・船舶・自動車用ボルト:数量 3,800(出荷量(トン))× 価格 0.95(1トン当たり平均単価(百万円))→ 売上 36 億円・営業利益 1 億円。産業機械ほか

倍率:事業は縮み、稼ぐ力では値が付かない。売れる資産と純現金の価値まで下がる。内訳は floor_assets_why に書いた。

確率:最大顧客の内製化・海外調達への切り替えは、同社が最も恐れる筋書き。コマツ向けの比率が高く、起きれば生産が一気に細る。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億円。

建設機械用ボルト

ブルドーザーの履帯やショベルの旋回輪に使う高強度ボルト。コマツ向けが中心。

数量出荷量(トン)価格1トン当たり平均単価(百万円)売上営業利益
今 2026/04 7,000 1.00 70 7
10 年後 中立 7,000 1.34 94 8

取り方:開示は無い。売上108億円のうちコマツ向け2社で約37%(有価証券報告書の主要販売先)、建設機械向けを約65%と推定して70億円とし、ボルト1kgを約1千円(高強度の鍛造品)と仮定して約7,000トンとした。営業利益は全社10.9億円を売上比で割り振った推定。

産業機械・船舶・自動車用ボルト

JISの六角ボルト、船舶用内燃機関ボルト、無段変速機用シャフトなど。

数量出荷量(トン)価格1トン当たり平均単価(百万円)売上営業利益
今 2026/04 4,750 0.80 38 4
10 年後 中立 4,750 1.07 51 4

取り方:開示は無い。残り約35%を産業機械・船舶・自動車向けとして38億円と推定。量産のJIS品が混じるため単価は1kg約8百円と仮定し約4,750トンとした。推定。

リスクと懸念

コマツへの依存

コマツとその物流会社への売上が約4割。調達先の見直しや内製化が進めば、売上が大きく落ちる。直近でもコマツ向けは前年比で16%減った。

建機の循環

建設機械は景気・公共投資・鉱山投資で生産が大きく振れる。過去12年の営業利益率は3.5%から12.9%まで動き、2027年4月期の予想は6.7%まで下がる。

鋼材高の転嫁の遅れ

主要原料の鋼材が上がっても、顧客への価格転嫁は時間がかかる。中国の過剰生産で鋼材の天井が低い一方、転嫁の力が試される。

低価格品の流入

中国・アジアの鍛造ボルトが、品質要求の低い汎用品から入ってくる。高強度品を守れるかが分かれ目になる。

資本の使い方

現金41億円は、配当性向12%の方針では株主に戻りにくい。大株主が35%を持つため、少数株主が方針を変える力は弱い。

今後の分かれ目

コマツ向けの売上比率が3割を割る
調達の見直しが進んだ合図。やや悲観・悲観の確率を上げる。
配当性向を30%以上に引き上げる
現金の戻り方を0.5から0.75〜1.0へ上げる。差が大きく縮む。
営業利益率が2期続けて10%を超える
数量か価格の構造が良くなったと判断し、楽観寄りに確率を動かす。
支配株主が株を売る・TOBが出る
現金の戻りが一気に改善する可能性がある。少数株主に有利に働く。
鋼材の値上がりが転嫁できず、粗利が落ちる
価格が物価に届かない筋書きへ寄せる。

見ておくもの

  • コマツ向けの売上比率
  • 営業利益率(四半期)
  • 配当性向と自己株式の取得
  • 現金・有価証券の増減
  • 鋼材価格と転嫁の状況

倍率と資本コストの決め方

倍率は式から置いた。ROEが資本コスト以下なので、PERの上限は1÷k=12.1倍で、その7〜9割に置いた。今の株価や同業の倍率には寄せていない。数量は建機の生産と国内の成熟需要から横ばい、価格は物価並みの1.34倍を基本とした。営業利益率は過去12年の中央値8.5%。セグメントの数量・単価は開示がなく推定。 2026-10-22 の見直し(溜まる現金を事業の ROE から外す・k の目安を対称に・楽観〜中立は上限そのものに置く・ROE が k 以下は配り方から出す式)で、倍率を機械で置き直した(第 1 段より前 → 今:楽観 PER 11→12.9 倍・やや楽観 PER 10.5→12.9 倍・中立 PER 10→12.9 倍)。

資本コスト 7.8% = 無リスク金利 3% + β — × 5%。

同じ業種(金属製品)の AI 分析

割安 東洋シヤッター5936 国内3番手のシャッター会社。点検の稼ぎが育ち、利益の割に値段は安い。割安と見る 本質価値との差 +81.0% · 10 年 割安(年 +13.1%) 割安 三洋工業5958 天井・床の下地材で知られる堅実な建材メーカー。時価総額の半分が現金で、事業の稼ぎを考えれば今の値段はかなり安い 本質価値との差 +65.6% · 10 年 割安(年 +11.5%) 割安 三和ホールディングス5929 国内寡占・世界シェア首位の開口部メーカー、改修需要と海外M&Aの果実を乗せれば割安と出る 本質価値との差 +63.7% · 10 年 割安(年 +11.5%) 割安 ジーテクト5970 車体骨格プレス部品の中堅。中立の姿でも今の値段は割安寄りだが、ホンダ依存と重い設備投資が割り引きの理由だと筆者は見る 本質価値との差 +62.0% · 10 年 割安(年 +11.9%) 割安 文化シヤッター5930 国内2位のシャッター専業。利益率の低い建材部門が重しで、確率で重みをつけるとやや割安 本質価値との差 +60.9% · 10 年 割安(年 +10.9%) 割安 エイチワン5989 ホンダ向け 86% のフレーム専業。3 年連続赤字から立ち直ったが、顧客の偏りと重い投資を考えると、割安度は見かけほど大きくないと筆者は見る 本質価値との差 +60.7% · 10 年 割安(年 +13.6%) 割安 フジマック5965 病院・給食・外食の厨房を一括で請け負う堅実な中堅。土地売却で現金が積み上がり、10年で見ればやや割安と筆者は考える 本質価値との差 +57.9% · 10 年 割安(年 +11.6%) 割安 日創グループ3440 パネルとデータセンター向け筐体は伸びるが、寄せ集めの事業で ROE が資本コストに届かない 本質価値との差 +56.6% · 10 年 割安(年 +12.0%) 割安 エムケー精工5906 門型洗車機と調理家電の長野の会社。直近の利益は山で、中立でも自己資本の厚みが評価に残る 本質価値との差 +53.3% · 10 年 割安(年 +11.3%) 割安 サンコーテクノ3435 あと施工アンカーの国内首位。利益の安定と財務の堅さに比べ、今の値段は低い 本質価値との差 +52.0% · 10 年 割安(年 +10.4%) 割安 MIEコーポレーション3442 工場の配管をつなぐステンレスの継手の専業。値上げで利益は倍増したが、還元が細く借金もある。今の値段はほぼ適正で、わずかに安い程度 本質価値との差 +49.9% · 10 年 割安(年 +11.7%) 割安 昭和鉄工5953 九州の熱の老舗が値付けを覚え、3 年で利益率は 9% に。持ち合い株を除いても今の値段は稼ぎに比べて安い 本質価値との差 +49.2% · 10 年 割安(年 +12.0%) 割安 不二サッシ5940 ビル用サッシの老舗。利益は薄いが、値段は稼ぐ力に対して安く、借入の重さを織り込んでもやや割安 本質価値との差 +45.9% · 10 年 割安(年 +11.6%) 割安 リンナイ株式会社5947 実質無借金で稼ぐ力は安定している。米国の電化と海外の伸びを織り込んでも、今の時価総額には安全域がある 本質価値との差 +42.4% · 10 年 割安(年 +9.3%) 割安 株式会社RS Technologies3445 再生ウェーハで世界一という稼ぐ力は本物だが、中国の新品ウェーハと重い投資を差し引くと、今の値段に余裕は乏しい 本質価値との差 +37.6% · 10 年 割安(年 +10.6%) 割安 株式会社マルゼン5982 稼ぎは堅く、現金も厚い。ただ利益率は過去最高で、今の値段に安全域は見えない 本質価値との差 +36.4% · 10 年 割安(年 +9.2%) 割安 宮地エンジニアリンググループ3431 老朽橋の補修は長く続くが、足元は発注減で利益が半減。谷の深さと現金の厚さを踏まえると、今の値段はやや割安 本質価値との差 +34.4% · 10 年 割安(年 +9.8%) やや割安 日東精工5957 小さなねじとねじ締め機の堅実な会社。伸びの前提がすでに値段に入り、ほぼ適正と見る 本質価値との差 +29.5% · 10 年 やや割安(年 +9.2%) やや割安 ネポン7985 ハウス暖房機の老舗だが、利益率は1%前後に沈み借金も重い。立ち直れば安いが、その確度は低い 本質価値との差 +27.9% · 10 年 やや割安(年 +10.3%) やや割安 中西製作所5941 学校給食に強い厨房機器メーカー。実績は良いが大型投資で借入が増える局面で、本質価値は今の値段とほぼ同じ 本質価値との差 +27.3% · 10 年 やや割安(年 +9.1%) やや割安 川田テクノロジーズ3443 橋の補修需要は追い風だが、利益は山の高さにある。値段は価値を1割ほど下回るにとどまり、割安とは言い切れない 本質価値との差 +25.1% · 10 年 やや割安(年 +8.9%) やや割安 横河ブリッジホールディングス5911 橋の老朽化は追い風だが新設が細る。高い買い物の消化と資本効率が価値を分ける 本質価値との差 +24.0% · 10 年 やや割安(年 +8.4%) やや割安 トーソー5956 カーテンレール最大手で窓まわり 3 社の一角。値上げで利益は戻ったが、資本の効率は低く、今の値段はほぼ妥当 本質価値との差 +21.3% · 10 年 やや割安(年 +8.7%) やや割安 三協立山5932 サッシ大手3位。借金が重く、利益の戻りに値段が左右される。今の値段は、戻りを織り込んだほぼ妥当な水準 本質価値との差 +19.4% · 10 年 やや割安(年 +9.5%) やや割安 東プレ5975 プレス部品と冷凍車の二本柱。日産依存と薄い利益率を考えると、本質価値は今の値段をやや下回ると筆者は見る 本質価値との差 +18.7% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 山王3441 AI 配線の追い風で稼ぎは跳ねたが、コネクタ大手の下請けという立場は変わらず、今の値段はほぼ見合う 本質価値との差 +18.5% · 10 年 やや割安(年 +9.9%) やや割安 岡部5959 国内の建設需要が細る中、米国の伸びが穴を埋める。だが資本効率が資本コストに届かず、値段はほぼ妥当 本質価値との差 +17.3% · 10 年 やや割安(年 +7.6%) やや割安 ケー・エフ・シー3420 あと施工アンカーとトンネル資材の老舗。利益率は昔の半分まで落ちた。純現金と補修需要が支え、今の値段とほぼ釣り合う 本質価値との差 +13.6% · 10 年 やや割安(年 +7.8%) やや割安 カネソウ5979 溝ぶたと建築金物の三重の老舗。預金が時価総額を超えるが創業家の下で眠り、今年の株価の倍増で10年ではやや割高 本質価値との差 +12.6% · 10 年 やや割安(年 +8.0%) やや割安 アルインコ5933 足場の新製品で稼ぐ堅実な会社。ただ、赤字の2事業が足を引き、利益の回復を見込んでも本質価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 +12.3% · 10 年 やや割安(年 +8.1%) やや割安 トーカロ3433 半導体装置の消耗部品に皮膜を付ける隠れた寡占企業。稼ぐ力は本物だが、今の値段はやや割高 本質価値との差 +11.4% · 10 年 やや割安(年 +7.9%) やや割安 株式会社J-MAX3422 ホンダ系プレス部品。売上の半分が中国と日本のホンダ向けで、借金が重い。中国の電池・新興メーカー向けが伸びても、ホンダの縮みと金利で、今の値段は妥当かやや高い 本質価値との差 +10.3% · 10 年 やや割安(年 +9.3%) やや割安 アトムリビンテック3426 扉と収納の金物を企画するファブレスの老舗。金融資産は時価総額を上回るが、本業の稼ぎは細く、戻り方も弱い。今の値段はほぼ妥当 本質価値との差 +10.2% · 10 年 やや割安(年 +7.4%) 適正 東京製綱5981 国内ワイヤロープの老舗は今期が過去最高益だが、資本効率は低く、今の値段にやや先走り感がある 本質価値との差 +7.6% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 特殊電極3437 製鉄所の摩耗を溶接で直す職人集団で、技術は本物だが顧客の縮小が重く、今の値段はやや高い 本質価値との差 +7.6% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 兼房5984 丸鋸と木工刃物の専業。資産は厚いが稼ぐ力は資本コストに届かず、値段は資産と稼ぎの間にある 本質価値との差 +7.4% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 アルファ3434 薄利の自動車部品と、縮む国内の住宅錠。自己資本の厚さが救いだが、稼ぎは資本コストに届かない 本質価値との差 +6.1% · 10 年 適正(年 +8.0%) 適正 株式会社ファインシンター5994 自動車の駆動系に入る焼結部品の会社。電動化で縮む本業と重い借金のなか、利益は薄く、10 年の価値は今の時価総額に届かない 本質価値との差 +5.4% · 10 年 適正(年 +8.8%) 適正 協立エアテック5997 ビルの防火ダンパーと住宅の全館空調の部品。堅実だが稼ぎは資本コストに届かず、現金も戻らない 本質価値との差 +4.9% · 10 年 適正(年 +7.1%) 適正 駒井ハルテック5915 資産は厚いが稼ぐ力が薄い。橋と鉄骨は物価並みで、風車タワーの当たり外れが価値を分ける 本質価値との差 +3.9% · 10 年 適正(年 +8.2%) 適正 ダイニチ工業5951 石油ファンヒーターと加湿器の国内首位。事業は堅いが時価総額と同規模の現金・有価証券が眠り、10年の価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 +3.8% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 那須電機鉄工5922 送電鉄塔の需要は堅いが、今の利益は山。ためた資金の使い方が評価を決める 本質価値との差 +3.6% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 天龍製鋸5945 チップソー専業で無借金。事業の稼ぐ力は資本コストに届かず、現金と持ち合い株が値を支える会社 本質価値との差 +1.9% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 KTC5966 整備工具の国産ブランドnepros を持つが、利益率は9%どまり。立て直しの計画を割り引くと、値段はやや高い 本質価値との差 +0.4% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 サンコール5985 稼ぎ頭は光通信コネクタに移ったが、高い利益率の持続を織り込みすぎ。10年の価値は今の時価総額を下回ると筆者は見る 本質価値との差 −2.4% · 10 年 適正(年 +7.8%) 適正 株式会社長府製作所5946 利益は小さく、資産は大きい。会社がその資産を株主に返すかどうかで、値打ちが決まる 本質価値との差 −3.0% · 10 年 適正(年 +6.3%) 適正 中国工業5974 国内のLPガス容器の 3 本に 1 本を作るが、市場は細り、稼ぐ力は資本コストに届かない 本質価値との差 −3.9% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 立川ブラインド工業7989 窓まわり国内最大手。純現金は厚いが稼ぐ力が資本コストに届かず、10 年で見ると割高に寄る 本質価値との差 −4.5% · 10 年 適正(年 +4.8%) 適正 エスイー3423 インフラ補修の追い風はあるが、研究開発の費用が利益を食う。10年の稼ぎは今の値段を下回る 本質価値との差 −4.7% · 10 年 適正(年 +6.1%) 適正 ロブテックス5969 エビ印のプライヤとリベットの工具で知られる老舗。名前は残るが利益率は 3% に落ち、資本コストに届く道は細い 本質価値との差 −8.6% · 10 年 適正(年 +6.3%) やや割高 川岸工業5921 スカイツリーや国立競技場にも関わった鉄骨の名門。ただし利益は山を越え、帳簿の厚さほど稼ぐ力はないため、今の値段はやや高い 本質価値との差 −11.1% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 瀧上工業5918 橋と鉄骨の本業は薄利。価値の中心は持ち合い株だが、少数株主に届く道は細い 本質価値との差 −12.8% · 10 年 やや割高(年 +6.3%) やや割高 パイオラックス5988 自動車の小物部品と医療機器の会社。資本は厚いが稼ぐ力が追いつかず、今の値段は割高寄りと筆者は見る 本質価値との差 −14.0% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 ダイケン5900 引戸の金物や自転車置場を作る大阪の老舗。現金と投資株で時価総額に迫るが、本業の利益は薄く資本に見合わない。現金を割り引くと割高 本質価値との差 −16.1% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 三ツ知3439 自動車用の特注ファスナーの専業。シートの部品は電気自動車でも要るが、値下げ要請で薄利が続き、資本効率は資本コストに遠く届かない 本質価値との差 −17.4% · 10 年 やや割高(年 +5.9%) やや割高 トーアミ5973 溶接金網の老舗が型枠工事の買収で事業を広げる。帳簿は時価総額の3倍あるが、稼ぎは資本コストの3分の1にとどまり割高 本質価値との差 −20.7% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 モリテック スチール5986 エンジン部品向けの特殊帯鋼を売る商社。電動化で主力の需要が細り、稼ぐ力は資本に見合わず割高 本質価値との差 −22.8% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 株式会社SUMCO3436 AI向け300mm先端ウエハーへの転換は本物だが、成熟品の重荷と資本の重さを踏まえると今の値段はすでに回復の先を映す 本質価値との差 −23.6% · 10 年 やや割高(年 +4.4%) やや割高 大谷工業5939 電柱と通信線の金物を作る富山の老舗。配電網の更新で底堅いが、利益をため込む同族経営で資本の稼ぎが薄く割高 本質価値との差 −23.6% · 10 年 やや割高(年 +4.6%) やや割高 コロナ5909 事業の稼ぐ力は細く、厚い金融資産も少数株主には動かせない。割高と見る 本質価値との差 −23.8% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 東洋製罐グループホールディングス株式会社5901 縮減と増配で株主還元は厚くなるが、ROEは資本コストに届かず本質価値は今の株価より低い 本質価値との差 −24.3% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) やや割高 稲葉製作所3421 国内首位の物置と自己資本の4割近い現金を持つが、利益率は薄く資本効率は低い。現金を価値に足してもなお今の値段は割高 本質価値との差 −24.7% · 10 年 やや割高(年 +3.9%) やや割高 株式会社ノーリツ5943 給湯器で国内2位の寡占だが、稼ぐ力はリンナイの6分の1。利益が戻っても、今の値段は先取りが過ぎる 本質価値との差 −25.9% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) やや割高 ネツレン5976 高周波熱処理と高強度鋼線の老舗。国内シェアは高いが儲けが薄く、稼ぐ力に比べて今の値段は割高 本質価値との差 −27.7% · 10 年 やや割高(年 +2.7%) やや割高 日本発條5991 懸架ばねとHDDサスペンションの二本柱、AI需要は本物だが北米再建待ちで今の株価は割高寄りと筆者はみる 本質価値との差 −28.5% · 10 年 やや割高(年 +3.9%) やや割高 アドバネクス5998 医療と航空機のばねで稼ぎ頭を育てつつあるが、自動車と海外工場の重荷が残る。今の値段は先を行く 本質価値との差 −29.8% · 10 年 やや割高(年 +4.4%) 割高 アルメタックス5928 積水ハウスに売上の半分を頼るサッシの系列メーカー。本業はほぼ稼がず、現金と持ち合い株は厚いが株主には届きにくい 本質価値との差 −30.7% · 10 年 割高(年 +3.9%) 割高 株式会社LIXIL5938 稼ぐ力は戻りつつあるが、借金と金利が利益を食う。今の値段は回復をかなり先取りしている 本質価値との差 −36.1% · 10 年 割高(年 +1.6%) 割高 イワブチ5983 電柱まわりの金具を作る小さな高自己資本の会社。直近の高い利益率は続きにくく、10年で見れば今の値段は割高と筆者は考える 本質価値との差 −36.4% · 10 年 割高(年 +2.4%) 割高 ホッカンホールディングス5902 缶・PET容器と飲料の受託充填の会社。借金が重く、稼ぐ力が資本コストに届かないため、今の値段は先取りしすぎている 本質価値との差 −37.1% · 10 年 割高(年 +2.8%) 割高 日本フイルコン5942 製紙用の網を作る老舗。国内の縮小が続くなか、賃貸が利益を支えるが、10年の価値は今の時価総額を4割ほど下回る 本質価値との差 −39.7% · 10 年 割高(年 +1.9%) 割高 テクノフレックス3449 半導体向けの真空配管と継手で利益が急伸。ただし今の利益は工事の山にあり、10 年で見ると割高と筆者は見る 本質価値との差 −41.6% · 10 年 割高(年 +0.9%) 割高 高田機工5923 老朽橋の更新という追い風はあるが、工場が埋まらず稼ぐ力は細い。配当の下限が支えでも、今の値段は高い 本質価値との差 −42.6% · 10 年 割高(年 +1.2%) 割高 アマテイ5952 国産の釘と自動車向けの特殊ねじを作る小さな老舗。利益は安定してきたが、資本コストに届かない稼ぎと借入の重さで、今の値段は割高と見る 本質価値との差 −43.5% · 10 年 割高(年 +1.6%) 割高 スーパーツール5990 吊クランプと作業工具の老舗。土地は厚いが事業の稼ぎは資本コストに遠く、新工場の成果待ちで割高 本質価値との差 −53.2% · 10 年 割高(年 −1.4%) 割高 オーネックス5987 金属を焼いて硬くする請負の会社が、突然AIデータセンターへ。本業は細く、株主の取り分も揺らぐ。今の値段は高い 本質価値との差 −53.6% · 10 年 割高(年 +0.1%) 割高 中央発條5992 トヨタ系のばね専業。薄利と繰り返す工場事故が重く、今の値段は計画の達成を先取りしていると筆者は見る 本質価値との差 −58.6% · 10 年 割高(年 −2.2%) 割高 日本製罐5905 18リットル缶と美術缶の専業。市場は縮み、2期続けて営業赤字。賃貸の利益が支えだが、今の値段は割高と見る 本質価値との差 −59.1% · 10 年 割高(年 −1.0%) 割高 ワイズホールディングス5955 自動車・家電向けのねじとばねが主力。純現金は厚いが稼ぎが薄く、10年の中立でも今の値段に届かない 本質価値との差 −65.1% · 10 年 割高(年 −3.5%) 割高 ジェイテックコーポレーション3446 X線ミラーで世界の放射光施設に納める希少な技術企業。ただし利益は山谷が激しく、いまの値段は先を織り込みすぎ 本質価値との差 −70.8% · 10 年 割高(年 −4.6%) 割高 日本パワーファスニング5950 建築用のねじとアンカーの専業。積水ハウスに売上の4分の1を頼り、利益はほぼ出ない。今の値段は割高と見る 本質価値との差 −81.3% · 10 年 割高(年 −8.4%) 割高 テクニスコ2962 放熱部品の小型メーカー。2 期の大赤字から黒字目前だが、借金が重く、AI 期待が先行。利益で測った本質価値は今の時価総額の 1 割に満たず割高 本質価値との差 −90.5% · 10 年 割高(年 −13.5%)

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読んだ資料

  1. 共和工業所 2026年4月期 決算短信
  2. 共和工業所 主要販売先(EDINET DB)
  3. 石川労働局 訪問記録(会社概要)

分析日 2026-10-20