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アルファ 3434

薄利の自動車部品と、縮む国内の住宅錠。自己資本の厚さが救いだが、稼ぎは資本コストに届かない

適正
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)1,282 円123 億円10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)1,208 円116 億円差 +6.1%
10 年後から見ると 適正 価値 1,282 円123 億円 · 差 +6.1% · 期待の年率 +8.0%
期待の年率リターン(10 年)+8.0%資本コスト比 −0.3 pt
推定の資本コスト8.3%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3%・10 年国債 3%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 8.3% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

アルファは、自動車用のキーセットや住宅の玄関錠を作る横浜の錠前メーカーだ。筆者の結論は「割高」。自己資本は厚いが、事業が資本コストを稼げていない。

売上の8割近くは自動車部品で、完成車メーカーに納める。ただ営業利益はほぼゼロで、アジアと北米は赤字が続く。利益の柱は住宅錠などのセキュリティ機器で、全体の利益を支える。その国内の売上は、住宅着工の減少で縮んでいる。

会社は中期計画を2度下げた。営業利益の目標は55億円から30億円になり、配当の目標も下がった。外部の要因を挙げるが、台数の読み違いが続いている。

時価総額は自己資本の3割ほどで、数字の上では安く見える。筆者はこれを割安とは見ない。ROEが資本コストを大きく下回る会社では、ためた自己資本は帳簿の額面どおりの価値にならないからだ。

10年の中立でも、事業の稼ぎは自己資本の3〜4%にとどまる。借金の金利が上がる影響も重なり、今の値段には安全域を見いだせない。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、見るべきは「ためたお金を稼ぐ力に変えているか」だ。アルファは自己資本387億円を抱えるが、営業利益は8億円しかなく、事業のROEは資本コストを大きく下回る。これは、持っている資産が価値を生んでいないことを意味する。

堀は見えにくい。自動車部品は顧客が値段を決め、住宅錠は国内で縮む。オーナーとして持ちたいのは、利益が毎年積み上がり、使い道を選べる会社だ。アルファは利益が薄く、配当と借金返済に消える。

安全域もない。時価総額は自己資本の3割だが、帳簿の自己資本は稼ぐ力がなければ床にならない。工場、在庫、売掛金は、事業が縮めば簿価で売れない。

資本の使い方では、配当性向30%の方針は筋が通る。ただ、利益の質に疑いがある。2026年3月期の純利益は為替差益に押されていた。

結論として、筆者はこの会社に安全域を見いだせない。事業が縮む前提のほうが、現実的に思える。

何で稼ぐ会社か

アルファは、錠前とキーの専業メーカーだ。事業は2つに分かれる。

1つは自動車部品で、売上の約8割にあたる。完成車メーカーに、キーセット、ドアハンドル、ステアリングロックなどを納める。日本、北米、アジア、欧州に工場を持ち、顧客の生産地に近い場所で作る。顧客はVW、ルノー、日産、ホンダ、フォード、起亜などで、1社が全体の15%を超えない。

もう1つがセキュリティ機器で、売上の約2割。玄関ドアの錠、集合住宅や建物の錠、電気錠を、住宅メーカーやドアメーカーに納める。利益率が高く、会社の利益のほぼ全部をここで稼ぐ。国内が8割、海外が2割だ。

2026年3月期の営業利益は8億円だった。内訳は、セキュリティ機器が20億円、自動車部品が赤字、全社の費用が10億円の引きだ。自動車部品は4つの地域でも差が大きい。欧州と日本が黒字で、北米とアジアが赤字になる。アジアは3年続けて赤字だ。

純利益は14億円と営業利益より多い。為替差益などの営業外の収益が押し上げた。この収益は続く保証がない。

会社は2026年5月に中期計画を下げ、2027年3月期の営業利益目標を30億円にした。直近の会社予想はさらに低い15億円だ。

優良さと弱いところ

アルファは、「錠前の技術は確かだが、稼ぐ力が弱い」会社だ。

住宅錠の分野には、国内で名の通った製品群がある。ドアメーカーとの付き合いも長い。ここは営業利益率が13%で、会社の稼ぎ頭だ。ただ売上は3年で2割近く減った。住宅着工の減少が直撃している。

自動車部品の弱みは、値段を自分で決められないことだ。完成車メーカーは毎年のように値下げを求め、原材料やエネルギーの値上がりの転嫁は遅れる。営業利益率は過去12年で1〜6%の幅にとどまり、直近は1%台だ。

さらに、拠点が分散しすぎている。アジアは3年連続の赤字で、中国ではローカルメーカーが台頭している。会社自身がこれを中計を下げた理由に挙げた。

財務は薄い。自己資本比率は50%あるが、営業利益は支払利息の2倍ほどしかなく、金利が上がると利益が削られる。経営は、配当性向30%を原則に累進配当を続けるなど、株主への姿勢は穏やかだ。資本効率を引き上げる手は、まだ見えていない。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

自動車の錠前は、世界の自動車生産とともに動く。完成車メーカーは、日本・北米・欧州・中国で、それぞれ地域の部品メーカーを育ててきた。キーセットは、スマートキーとデジタルキーの普及で作り方が変わりつつある。アルファは機械式を中心に、電子式への切り替えを進める。

競合は、ドイツのHufやKiekert、米国のStrattec、日本の東海理化や美和ロックの自動車部門などだ。値段は完成車メーカーの調達が決める。

電動化は、錠前の需要を減らしはしないが、部品の構成を変える。会社は電動化で高付加価値の新製品を出すと言うが、EV市場の鈍化で採用車種が延びている。

住宅錠の市場は、人口と住宅着工に結びつく。国内の新築は縮み、更新需要と防犯意識の高まりが相殺する。電気錠やスマートロックでは、海外や新興の製品が入ってくる。ドアメーカーが錠を内製や共同開発に寄せる動きも、納入先の選別を厳しくしている。

筆者は、自動車は数量が横ばい、住宅錠は台数が1割減ると置いた。物価の分は価格に入るが、自動車は完成車メーカーに押されて物価まで上がらない。

資本政策と M&A

資本政策は穏やかだ。配当は連結配当性向30%が原則で、累進配当を目指す。2026年3月期の性向は約35%、2027年3月期の予想は約49%に上がる。自社株買いは大きくない。

借入に頼る度合いは中計で「20%から25%」に引き上げられた。借入が増えても、金利は借り換えで3.5%前後に上がる。

買収では、近年、欧州の拠点を取り込んできた。のれんの償却が欧州の利益を押し下げている。

TOBや買収の確率については、外部の推計でも10年以内に25%ほどとされる。ただ現時点で、公開買付けや非公開化の発表は確かめられない。持ち合い株や賃貸不動産の大きな保有は、確かめられる範囲では出てこない。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

アルファの自己資本は387億円で、時価総額のほぼ3.3倍ある。これだけ安く放置されているのは、市場が事業の底を見ていないからだ。工場や在庫は、売るとなれば簿価に近い額が戻る。欧州は黒字で、のれん償却を除けば稼ぎはもっと大きい。日本も黒字に戻っている。北米とアジアの赤字は、新製品の採用で縮む。アジアの赤字は、拠点を絞れば早く止められる。

住宅錠は、利益率13%と高く、国内の更新需要が底を支える。電気錠とスマートロックの高単価化で、台数が減っても額は保てる。配当は累進の方針で、利益が戻れば増配が続く。

さらに、会社は中計で配当性向と借入の方針を示し、資本を使う意思がある。見直しで目標を下げたぶん、達成のハードルも低くなった。会社の予想どおり2027年3月期の営業利益15億円が出れば、利益は倍近くに増える。10年では、利益率を3%台に戻す余地は十分ある。欧州の採用車種が増え、日本の拠点が安定して黒字になれば、全社の営業利益は30億円を超える。

慎重な見方

自己資本の厚さは、価値の証明にならない。ROEは過去10年の中央値が2%で、資本コストを大きく下回り続けてきた。ためた自己資本は、稼ぐ力に換わっていない。

アジアは3年連続の赤字で、北米も赤字だ。中国のローカルメーカーの台頭は、会社自身が認める構造の変化だ。完成車メーカーの値下げ要請は続く。値上げの交渉力は、アルファの側にない。会社は計画を2度下げており、台数の読みが外れ続けている。

住宅錠は縮み、売上は3年で2割近く減った。国内の新築は人口とともに減る。金利が上がれば、営業利益の2倍ほどしかない支払利息が重くなる。

純利益14億円は為替差益に頼り、本業の稼ぎは8億円にすぎない。営業利益が3年で2分の1以下になった事実は重い。簿価で売れない工場と在庫が自己資本の大半を占めるなら、床はもっと低い。完成車メーカーの専用品は、顧客を失えば他に売れない。過去12年で赤字の期が4回あり、景気の谷では自己資本が削られる。

どちらに重みを置いたか

慎重な見方が強い。強気の言い分である欧州の黒字と、住宅錠の高い利益率は事実だが、全体の営業利益率は1%台で、資本コストを稼げていない。自己資本が厚いことは悲観の床を支えるが、中立の倍率は式の上限(約7倍)にも届かない。確率は、今の姿が続く筋書きに4割、悲観側に3割強を置いた。強気側に寄せる材料は、アジアの黒字化が確認されたときだ。

10 年後の 5 つの筋書き(2036/03 期)

確率で加重した株価時価総額 2,131 円205 億円(+ 配当配当と自社株買いの合計 471 円45 億円)。 今の値に割り戻すと 1,282 円123 億円、今との差 +6.1%、 期待の年率 +8.0%(資本コスト 8.3%)→ 適正

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 8% 4,407 円424 億円 779 円75 億円 +329.3% +15.7% 415 円40 億円
やや楽観 20% 3,022 円291 億円 623 円60 億円 +201.8% +11.7% 729 円70 億円
中立 40% 2,140 円206 億円 519 円50 億円 +120.2% +8.2% 1,064 円102 億円
やや悲観 22% 1,045 円101 億円 291 円28 億円 +10.6% +1.0% 294 円28 億円
悲観 10% 884 円85 億円 125 円12 億円 −16.5% −1.8% 101 円10 億円
加重平均100% 2,131 円205 億円471 円45 億円 +115.5% +8.0% 2,603 円251 億円

今の株価時価総額 1,208 円116 億円(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 8.3% を下回るほど割高。

楽観 8% 中国と欧州で新製品が採用され、アジアが黒字になる 利益 35 億円 · PER 12.1 倍 · 株価時価総額 4,407 円424 億円

欧州で採用が広がり、中国では日系以外のメーカーにも入り込む。アジアの赤字工場は新製品への切り替えで黒字に戻る。北米は顧客の生産が戻り、赤字が消える。自動車部品の営業利益率は5%に届く。会社が見直し前に掲げた6.5%には届かないが、過去12年の山である5.9%は超えない。住宅錠は国内の台数が1割ほど減るものの、電気錠と高級品への切り替えで単価が物価並みに上がる。配当は性向30%の方針を守り、利益の増えた分だけ増える。10年の還元は75億円ほどになる。会社が掲げた借入依存度25%の範囲で投資を続けるため、自己資本は積み上がるが、ROEは資本コストの9.0%に届かない。

  • 自動車部品(キーセット・ステアリングロック・ドアハンドルなど):数量 1,508(搭載車の生産台数相当(万セット。推定))× 価格 0.52(1セットあたり売上(万円。名目))→ 売上 784 億円・営業利益 39 億円。台数1.05倍・単価1.30倍
  • セキュリティ機器(住宅錠・建築用錠・電気錠):数量 185(出荷セット相当(万セット。推定))× 価格 1.07(1セットあたり売上(万円。名目))→ 売上 199 億円・営業利益 28 億円。台数0.97倍・単価1.34倍

倍率:事業の純利益 35 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 6.7% が k 8.25% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 12.1 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 12.1 倍。全体の PER 12.12 倍、時価総額 424 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:新製品の採用と黒字化は、会社が見直し前に掲げた計画の方向だ。実現すれば強気の筋書きになるが、見直しで計画を下げたばかりで、実績は乏しい。1割を切る確率にとどめた。

やや楽観 20% 欧州と日本が稼ぎ、北米とアジアの赤字が縮む 利益 24 億円 · PER 12.1 倍 · 株価時価総額 3,022 円291 億円

欧州が稼ぎ頭であり続け、日本も黒字を保つ。北米とアジアの赤字は縮むが、消えはしない。自動車の台数は横ばいで、値段は完成車メーカーの値下げ要請に押されて物価より低く上がる。営業利益率は3%台半ばまで戻る。住宅錠は新築の減少で台数が7%ほど減るが、更新需要が下支えし、利益率は13%を守る。日本の拠点は黒字を保つが、中国と東南アジアのローカルメーカーの値下げで、アジアの工場の稼働率は戻らない。配当は累進の方針を保ち、10年で60億円ほどを返す。利益率の回復は途中で止まり、会社の見直し後の計画(営業利益率4%)にも達しない。借入は減らせず、利払いが利益を削り続ける。

  • 自動車部品(キーセット・ステアリングロック・ドアハンドルなど):数量 1,436(搭載車の生産台数相当(万セット。推定))× 価格 0.51(1セットあたり売上(万円。名目))→ 売上 735 億円・営業利益 26 億円。台数1.00倍・単価1.28倍
  • セキュリティ機器(住宅錠・建築用錠・電気錠):数量 178(出荷セット相当(万セット。推定))× 価格 1.07(1セットあたり売上(万円。名目))→ 売上 190 億円・営業利益 25 億円。台数0.93倍・単価1.34倍

倍率:事業の純利益 24 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 4.8% が k 8.25% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 12.1 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 12.1 倍。全体の PER 12.12 倍、時価総額 291 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:欧州の黒字と日本の改善は、すでに数字に出ている。北米とアジアの赤字が縮む余地もある。ただし、完成車メーカーの生産は逆風が強い。2割を置いた。

中立 40% 自動車は薄利のまま、住宅錠は台数が細る 利益 17 億円 · PER 12.1 倍 · 株価時価総額 2,140 円206 億円

今の姿が10年続く。自動車部品は、欧州と日本の黒字が、北米とアジアの赤字をなんとか上回る。営業利益率は2.5%で、会社が見直した後の計画(4%)にも届かない。住宅錠は住宅着工の減少で台数が1割減り、値上げで額を保つ。全社費用は物価で増えて13億円になる。設備の減価償却は取得時の値段のままなので、利益は見かけよりやや良く出るが、更新の投資は建築費の上昇で膨らみ、現金は細る。借金は借り換えで金利が上がり、利払いが増える。配当は性向30%を守って10年で50億円を返す。欧州の黒字が続くかどうかが、この筋書きの前提になる。

  • 自動車部品(キーセット・ステアリングロック・ドアハンドルなど):数量 1,407(搭載車の生産台数相当(万セット。推定))× 価格 0.50(1セットあたり売上(万円。名目))→ 売上 704 億円・営業利益 18 億円。台数0.98倍・単価1.25倍
  • セキュリティ機器(住宅錠・建築用錠・電気錠):数量 172(出荷セット相当(万セット。推定))× 価格 1.07(1セットあたり売上(万円。名目))→ 売上 184 億円・営業利益 22 億円。台数0.90倍・単価1.34倍

倍率:事業の純利益 17 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 3.6% が k 8.25% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 12.1 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 12.1 倍。全体の PER 12.12 倍、時価総額 206 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:過去12年、営業利益率は1〜6%に収まり、直近は1%台だ。会社は計画を2度下げた。今の姿が続く筋書きを、最も重く見て4割にした。

やや悲観 22% アジアと北米の赤字が居座り、住宅錠も値下げを迫られる 利益 3 億円 · PBR 0.3 倍 · 株価時価総額 1,045 円101 億円

赤字の拠点が残り続ける。中国のローカルメーカーが日系車の販売を食い、アジアの工場は稼働が落ちる。北米も顧客の減産が重なり、自動車部品は営業利益率0.5%に沈む。住宅錠も、新築の減少に加えてリフォーム用の安い互換品に押され、台数が2割近く減って値上げも通らない。純利益は利払いで食われ、ほぼ消える。金利の上昇で支払利息は5億円を超え、営業利益の大半を持っていく。配当は減らさない努力をするが、10年で30億円弱にとどまる。自己資本は残るが、稼ぐ力が資本コストを大きく下回るため、その価値は帳簿の4分の1ほどに評価される。

  • 自動車部品(キーセット・ステアリングロック・ドアハンドルなど):数量 1,292(搭載車の生産台数相当(万セット。推定))× 価格 0.48(1セットあたり売上(万円。名目))→ 売上 620 億円・営業利益 3 億円。台数0.90倍・単価1.20倍
  • セキュリティ機器(住宅錠・建築用錠・電気錠):数量 157(出荷セット相当(万セット。推定))× 価格 1.04(1セットあたり売上(万円。名目))→ 売上 163 億円・営業利益 16 億円。台数0.82倍・単価1.30倍

倍率:稼ぐ力は利払いに食われてほぼ無く、床は売れる資産に頼る。構造的な負けではないので、悲観の床(0.22倍)より厚く、中立のPBRを下回る0.26倍を、今の自己資本387億円に掛けた。EV ÷ 営業利益は借入を足すと29倍にもなり、倍率の上では割安と言えない。

確率:アジアの赤字は3年続き、中国の構造変化は会社自身が認めている。北米も減産が続く。事業が薄利のまま悪化する筋書きの確率は、中立に近い2割強とした。

悲観 10% 日系顧客を失い、住宅錠も置き換わる 利益 −12 億円 · PBR 0.2 倍 · 株価時価総額 884 円85 億円

構造的に負ける。日産、ホンダなど日系顧客が世界で台数を落とし、中国では現地メーカーが標準になる。電動化で鍵の構成が変わり、アルファの機械式のキーセットは採用車種が減る。自動車部品は赤字が恒常化し、拠点の閉鎖と減損が続く。住宅錠も、スマートロックの新興勢力や海外製品に押され、台数が3分の2に減る。会社は配当を大きく減らし、現金を守るために工場を畳む。借入への依存が高まる。株主の取り分は、売れる資産と事業の残りに限られる。ホンダと日産の再編で調達先が絞られれば、納入そのものを失う車種も出る。10年の還元も12億円ほどに縮む。

  • 自動車部品(キーセット・ステアリングロック・ドアハンドルなど):数量 1,077(搭載車の生産台数相当(万セット。推定))× 価格 0.45(1セットあたり売上(万円。名目))→ 売上 482 億円・営業利益 −10 億円。台数0.75倍・単価1.12倍
  • セキュリティ機器(住宅錠・建築用錠・電気錠):数量 124(出荷セット相当(万セット。推定))× 価格 1.00(1セットあたり売上(万円。名目))→ 売上 124 億円・営業利益 9 億円。台数0.65倍・単価1.25倍

倍率:構造的に負けた事業は稼ぐ力が赤字で、床は売れる資産に頼る。今の自己資本387億円に0.22を掛ける(ためた利益には掛けない)。

確率:日系顧客の世界販売と、機械式の鍵の置き換えが同時に進む筋書きだ。自己資本比率が5割ある点と、欧州の黒字があるので、1割にとどめた。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億円。

自動車部品(キーセット・ステアリングロック・ドアハンドルなど)

完成車メーカーに納めるキーセット、ドアハンドル、ステアリングロック、ラッチなどの車体まわりの錠前部品。日本・北米・アジア・欧州の4拠点で作る。

数量搭載車の生産台数相当(万セット。推定)価格1セットあたり売上(万円。名目)売上営業利益
今 2026/03 1,436 0.40 574 −2
10 年後 中立 1,407 0.50 704 18

取り方:売上は2026/03期の自動車部品事業574億円(日本82・北米156・アジア153・欧州184)。セット数は開示がないので、1セット平均0.4万円と置いて売上から推定した。営業利益は日本7.5・北米−4.7・アジア−9.2・欧州4.2億円の合計。

セキュリティ機器(住宅錠・建築用錠・電気錠)

玄関ドアの錠、集合住宅や建物の錠、電気錠、スマートロックなど。住宅メーカーとドアメーカーに納める。国内が約8割、海外が約2割。

数量出荷セット相当(万セット。推定)価格1セットあたり売上(万円。名目)売上営業利益
今 2026/03 191 0.80 153 20
10 年後 中立 172 1.07 184 22

取り方:売上は2026/03期のセキュリティ機器事業153億円(日本123・海外29)。セット数は開示がないので、1セット平均0.8万円と置いて売上から推定した。営業利益は日本13.4・海外7.1億円の合計。

リスクと懸念

アジアと北米の赤字が続く

アジアは3年連続、北米も赤字だ。中国のローカルメーカーの台頭と、日系顧客の海外販売の不振が原因で、会社も計画を下げた。拠点の再編や減損が必要になれば、利益はさらに削られる。

完成車メーカーの値下げ要請

自動車部品は顧客が値段を決める。原材料やエネルギーの値上がりの転嫁は遅れ、物価が上がっても営業利益率が上がらない。特定の顧客の減産が、そのまま工場の稼働率に響く。

国内住宅の需要減

セキュリティ機器の国内売上は、住宅着工の減少で3年で2割近く減った。ここは会社の利益の柱で、台数がさらに減れば全体の利益が崩れる。電気錠やスマートロックへの置き換えも課題だ。

金利の上昇

営業利益は支払利息の2倍ほどしかない。借り換えのたびに金利が3.5%前後に上がると、純利益が削られる。借入に頼る度合いを引き上げる方針なので、影響はさらに大きい。

為替差益の反動

2026年3月期の純利益は、為替差益に押し上げられた。円高に振れれば、差損が出て純利益が営業利益より小さくなりうる。本業の稼ぎは営業利益の8億円だと見るのが安全だ。

電動化による部品の置き換え

電動化とデジタルキーの普及で、機械式のキーセットの需要が減る。高付加価値の新製品は採用車種が延びている。新製品の採用が遅れると、数量が想定より早く減る。

今後の分かれ目

アジアの営業利益が黒字に転じた場合
自動車部品全体の赤字が消え、営業利益率が2%台に乗る。強気の筋書きに近づく。
中計をさらに下げた場合
台数の読み違いが続くと見て、慎重な筋書きに寄る。配当の目標も下がりうる。
国内の住宅錠の売上が1割以上減った場合
利益の柱が細り、全社の営業利益が10億円を割る。悲観の筋書きが現実味を帯びる。
円高に振れ、為替差損が出た場合
純利益が営業利益を下回り、配当性向が上がる。配当を維持できるかが焦点になる。
EV向けの高付加価値の新製品の採用が決まった場合
自動車部品の単価と利益率が上がる。ただし台数が出るまで時間がかかる。

見ておくもの

  • アジアと北米の営業利益(四半期)
  • セキュリティ機器(国内)の売上と営業利益率
  • 中計MP2026の達成状況と配当性向
  • 為替差益を除いた経常利益
  • 借入金と支払利息の推移

倍率と資本コストの決め方

倍率は式(正当化PER)から置いた。事業のROEが3〜4%で資本コスト8.25%を下回り、上限は1÷k。今の株価や自己資本の3割という水準は根拠にしていない。今の株価が倍でも半分でも、数字は変わらない。 2026-10-22 の見直し(溜まる現金を事業の ROE から外す・k の目安を対称に・楽観〜中立は上限そのものに置く・ROE が k 以下は配り方から出す式)で、倍率を機械で置き直した(第 1 段より前 → 今:楽観 PER 9.5→12.12 倍・やや楽観 PER 8→12.12 倍・中立 PER 7→12.12 倍)。

資本コスト 8.3% = 無リスク金利 3% + β — × 5%。基本7.5%に quality +1.5% を足した9.0%。 2026-10-22 に循環と借金を過去の数字で付け直し、k は 9.00% → 8.25%。

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割安 東洋シヤッター5936 国内3番手のシャッター会社。点検の稼ぎが育ち、利益の割に値段は安い。割安と見る 本質価値との差 +81.0% · 10 年 割安(年 +13.1%) 割安 三洋工業5958 天井・床の下地材で知られる堅実な建材メーカー。時価総額の半分が現金で、事業の稼ぎを考えれば今の値段はかなり安い 本質価値との差 +65.6% · 10 年 割安(年 +11.5%) 割安 三和ホールディングス5929 国内寡占・世界シェア首位の開口部メーカー、改修需要と海外M&Aの果実を乗せれば割安と出る 本質価値との差 +63.7% · 10 年 割安(年 +11.5%) 割安 ジーテクト5970 車体骨格プレス部品の中堅。中立の姿でも今の値段は割安寄りだが、ホンダ依存と重い設備投資が割り引きの理由だと筆者は見る 本質価値との差 +62.0% · 10 年 割安(年 +11.9%) 割安 文化シヤッター5930 国内2位のシャッター専業。利益率の低い建材部門が重しで、確率で重みをつけるとやや割安 本質価値との差 +60.9% · 10 年 割安(年 +10.9%) 割安 エイチワン5989 ホンダ向け 86% のフレーム専業。3 年連続赤字から立ち直ったが、顧客の偏りと重い投資を考えると、割安度は見かけほど大きくないと筆者は見る 本質価値との差 +60.7% · 10 年 割安(年 +13.6%) 割安 フジマック5965 病院・給食・外食の厨房を一括で請け負う堅実な中堅。土地売却で現金が積み上がり、10年で見ればやや割安と筆者は考える 本質価値との差 +57.9% · 10 年 割安(年 +11.6%) 割安 日創グループ3440 パネルとデータセンター向け筐体は伸びるが、寄せ集めの事業で ROE が資本コストに届かない 本質価値との差 +56.6% · 10 年 割安(年 +12.0%) 割安 エムケー精工5906 門型洗車機と調理家電の長野の会社。直近の利益は山で、中立でも自己資本の厚みが評価に残る 本質価値との差 +53.3% · 10 年 割安(年 +11.3%) 割安 サンコーテクノ3435 あと施工アンカーの国内首位。利益の安定と財務の堅さに比べ、今の値段は低い 本質価値との差 +52.0% · 10 年 割安(年 +10.4%) 割安 MIEコーポレーション3442 工場の配管をつなぐステンレスの継手の専業。値上げで利益は倍増したが、還元が細く借金もある。今の値段はほぼ適正で、わずかに安い程度 本質価値との差 +49.9% · 10 年 割安(年 +11.7%) 割安 昭和鉄工5953 九州の熱の老舗が値付けを覚え、3 年で利益率は 9% に。持ち合い株を除いても今の値段は稼ぎに比べて安い 本質価値との差 +49.2% · 10 年 割安(年 +12.0%) 割安 不二サッシ5940 ビル用サッシの老舗。利益は薄いが、値段は稼ぐ力に対して安く、借入の重さを織り込んでもやや割安 本質価値との差 +45.9% · 10 年 割安(年 +11.6%) 割安 リンナイ株式会社5947 実質無借金で稼ぐ力は安定している。米国の電化と海外の伸びを織り込んでも、今の時価総額には安全域がある 本質価値との差 +42.4% · 10 年 割安(年 +9.3%) 割安 株式会社RS Technologies3445 再生ウェーハで世界一という稼ぐ力は本物だが、中国の新品ウェーハと重い投資を差し引くと、今の値段に余裕は乏しい 本質価値との差 +37.6% · 10 年 割安(年 +10.6%) 割安 株式会社マルゼン5982 稼ぎは堅く、現金も厚い。ただ利益率は過去最高で、今の値段に安全域は見えない 本質価値との差 +36.4% · 10 年 割安(年 +9.2%) 割安 宮地エンジニアリンググループ3431 老朽橋の補修は長く続くが、足元は発注減で利益が半減。谷の深さと現金の厚さを踏まえると、今の値段はやや割安 本質価値との差 +34.4% · 10 年 割安(年 +9.8%) やや割安 日東精工5957 小さなねじとねじ締め機の堅実な会社。伸びの前提がすでに値段に入り、ほぼ適正と見る 本質価値との差 +29.5% · 10 年 やや割安(年 +9.2%) やや割安 ネポン7985 ハウス暖房機の老舗だが、利益率は1%前後に沈み借金も重い。立ち直れば安いが、その確度は低い 本質価値との差 +27.9% · 10 年 やや割安(年 +10.3%) やや割安 中西製作所5941 学校給食に強い厨房機器メーカー。実績は良いが大型投資で借入が増える局面で、本質価値は今の値段とほぼ同じ 本質価値との差 +27.3% · 10 年 やや割安(年 +9.1%) やや割安 川田テクノロジーズ3443 橋の補修需要は追い風だが、利益は山の高さにある。値段は価値を1割ほど下回るにとどまり、割安とは言い切れない 本質価値との差 +25.1% · 10 年 やや割安(年 +8.9%) やや割安 横河ブリッジホールディングス5911 橋の老朽化は追い風だが新設が細る。高い買い物の消化と資本効率が価値を分ける 本質価値との差 +24.0% · 10 年 やや割安(年 +8.4%) やや割安 トーソー5956 カーテンレール最大手で窓まわり 3 社の一角。値上げで利益は戻ったが、資本の効率は低く、今の値段はほぼ妥当 本質価値との差 +21.3% · 10 年 やや割安(年 +8.7%) やや割安 三協立山5932 サッシ大手3位。借金が重く、利益の戻りに値段が左右される。今の値段は、戻りを織り込んだほぼ妥当な水準 本質価値との差 +19.4% · 10 年 やや割安(年 +9.5%) やや割安 東プレ5975 プレス部品と冷凍車の二本柱。日産依存と薄い利益率を考えると、本質価値は今の値段をやや下回ると筆者は見る 本質価値との差 +18.7% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 山王3441 AI 配線の追い風で稼ぎは跳ねたが、コネクタ大手の下請けという立場は変わらず、今の値段はほぼ見合う 本質価値との差 +18.5% · 10 年 やや割安(年 +9.9%) やや割安 岡部5959 国内の建設需要が細る中、米国の伸びが穴を埋める。だが資本効率が資本コストに届かず、値段はほぼ妥当 本質価値との差 +17.3% · 10 年 やや割安(年 +7.6%) やや割安 ケー・エフ・シー3420 あと施工アンカーとトンネル資材の老舗。利益率は昔の半分まで落ちた。純現金と補修需要が支え、今の値段とほぼ釣り合う 本質価値との差 +13.6% · 10 年 やや割安(年 +7.8%) やや割安 カネソウ5979 溝ぶたと建築金物の三重の老舗。預金が時価総額を超えるが創業家の下で眠り、今年の株価の倍増で10年ではやや割高 本質価値との差 +12.6% · 10 年 やや割安(年 +8.0%) やや割安 アルインコ5933 足場の新製品で稼ぐ堅実な会社。ただ、赤字の2事業が足を引き、利益の回復を見込んでも本質価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 +12.3% · 10 年 やや割安(年 +8.1%) やや割安 トーカロ3433 半導体装置の消耗部品に皮膜を付ける隠れた寡占企業。稼ぐ力は本物だが、今の値段はやや割高 本質価値との差 +11.4% · 10 年 やや割安(年 +7.9%) やや割安 株式会社J-MAX3422 ホンダ系プレス部品。売上の半分が中国と日本のホンダ向けで、借金が重い。中国の電池・新興メーカー向けが伸びても、ホンダの縮みと金利で、今の値段は妥当かやや高い 本質価値との差 +10.3% · 10 年 やや割安(年 +9.3%) やや割安 アトムリビンテック3426 扉と収納の金物を企画するファブレスの老舗。金融資産は時価総額を上回るが、本業の稼ぎは細く、戻り方も弱い。今の値段はほぼ妥当 本質価値との差 +10.2% · 10 年 やや割安(年 +7.4%) 適正 東京製綱5981 国内ワイヤロープの老舗は今期が過去最高益だが、資本効率は低く、今の値段にやや先走り感がある 本質価値との差 +7.6% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 特殊電極3437 製鉄所の摩耗を溶接で直す職人集団で、技術は本物だが顧客の縮小が重く、今の値段はやや高い 本質価値との差 +7.6% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 兼房5984 丸鋸と木工刃物の専業。資産は厚いが稼ぐ力は資本コストに届かず、値段は資産と稼ぎの間にある 本質価値との差 +7.4% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 株式会社ファインシンター5994 自動車の駆動系に入る焼結部品の会社。電動化で縮む本業と重い借金のなか、利益は薄く、10 年の価値は今の時価総額に届かない 本質価値との差 +5.4% · 10 年 適正(年 +8.8%) 適正 協立エアテック5997 ビルの防火ダンパーと住宅の全館空調の部品。堅実だが稼ぎは資本コストに届かず、現金も戻らない 本質価値との差 +4.9% · 10 年 適正(年 +7.1%) 適正 駒井ハルテック5915 資産は厚いが稼ぐ力が薄い。橋と鉄骨は物価並みで、風車タワーの当たり外れが価値を分ける 本質価値との差 +3.9% · 10 年 適正(年 +8.2%) 適正 ダイニチ工業5951 石油ファンヒーターと加湿器の国内首位。事業は堅いが時価総額と同規模の現金・有価証券が眠り、10年の価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 +3.8% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 那須電機鉄工5922 送電鉄塔の需要は堅いが、今の利益は山。ためた資金の使い方が評価を決める 本質価値との差 +3.6% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 天龍製鋸5945 チップソー専業で無借金。事業の稼ぐ力は資本コストに届かず、現金と持ち合い株が値を支える会社 本質価値との差 +1.9% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 KTC5966 整備工具の国産ブランドnepros を持つが、利益率は9%どまり。立て直しの計画を割り引くと、値段はやや高い 本質価値との差 +0.4% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 サンコール5985 稼ぎ頭は光通信コネクタに移ったが、高い利益率の持続を織り込みすぎ。10年の価値は今の時価総額を下回ると筆者は見る 本質価値との差 −2.4% · 10 年 適正(年 +7.8%) 適正 株式会社長府製作所5946 利益は小さく、資産は大きい。会社がその資産を株主に返すかどうかで、値打ちが決まる 本質価値との差 −3.0% · 10 年 適正(年 +6.3%) 適正 中国工業5974 国内のLPガス容器の 3 本に 1 本を作るが、市場は細り、稼ぐ力は資本コストに届かない 本質価値との差 −3.9% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 立川ブラインド工業7989 窓まわり国内最大手。純現金は厚いが稼ぐ力が資本コストに届かず、10 年で見ると割高に寄る 本質価値との差 −4.5% · 10 年 適正(年 +4.8%) 適正 エスイー3423 インフラ補修の追い風はあるが、研究開発の費用が利益を食う。10年の稼ぎは今の値段を下回る 本質価値との差 −4.7% · 10 年 適正(年 +6.1%) 適正 ロブテックス5969 エビ印のプライヤとリベットの工具で知られる老舗。名前は残るが利益率は 3% に落ち、資本コストに届く道は細い 本質価値との差 −8.6% · 10 年 適正(年 +6.3%) やや割高 川岸工業5921 スカイツリーや国立競技場にも関わった鉄骨の名門。ただし利益は山を越え、帳簿の厚さほど稼ぐ力はないため、今の値段はやや高い 本質価値との差 −11.1% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 瀧上工業5918 橋と鉄骨の本業は薄利。価値の中心は持ち合い株だが、少数株主に届く道は細い 本質価値との差 −12.8% · 10 年 やや割高(年 +6.3%) やや割高 パイオラックス5988 自動車の小物部品と医療機器の会社。資本は厚いが稼ぐ力が追いつかず、今の値段は割高寄りと筆者は見る 本質価値との差 −14.0% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 ダイケン5900 引戸の金物や自転車置場を作る大阪の老舗。現金と投資株で時価総額に迫るが、本業の利益は薄く資本に見合わない。現金を割り引くと割高 本質価値との差 −16.1% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 三ツ知3439 自動車用の特注ファスナーの専業。シートの部品は電気自動車でも要るが、値下げ要請で薄利が続き、資本効率は資本コストに遠く届かない 本質価値との差 −17.4% · 10 年 やや割高(年 +5.9%) やや割高 トーアミ5973 溶接金網の老舗が型枠工事の買収で事業を広げる。帳簿は時価総額の3倍あるが、稼ぎは資本コストの3分の1にとどまり割高 本質価値との差 −20.7% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 モリテック スチール5986 エンジン部品向けの特殊帯鋼を売る商社。電動化で主力の需要が細り、稼ぐ力は資本に見合わず割高 本質価値との差 −22.8% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 株式会社SUMCO3436 AI向け300mm先端ウエハーへの転換は本物だが、成熟品の重荷と資本の重さを踏まえると今の値段はすでに回復の先を映す 本質価値との差 −23.6% · 10 年 やや割高(年 +4.4%) やや割高 大谷工業5939 電柱と通信線の金物を作る富山の老舗。配電網の更新で底堅いが、利益をため込む同族経営で資本の稼ぎが薄く割高 本質価値との差 −23.6% · 10 年 やや割高(年 +4.6%) やや割高 コロナ5909 事業の稼ぐ力は細く、厚い金融資産も少数株主には動かせない。割高と見る 本質価値との差 −23.8% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 東洋製罐グループホールディングス株式会社5901 縮減と増配で株主還元は厚くなるが、ROEは資本コストに届かず本質価値は今の株価より低い 本質価値との差 −24.3% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) やや割高 稲葉製作所3421 国内首位の物置と自己資本の4割近い現金を持つが、利益率は薄く資本効率は低い。現金を価値に足してもなお今の値段は割高 本質価値との差 −24.7% · 10 年 やや割高(年 +3.9%) やや割高 株式会社ノーリツ5943 給湯器で国内2位の寡占だが、稼ぐ力はリンナイの6分の1。利益が戻っても、今の値段は先取りが過ぎる 本質価値との差 −25.9% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) やや割高 ネツレン5976 高周波熱処理と高強度鋼線の老舗。国内シェアは高いが儲けが薄く、稼ぐ力に比べて今の値段は割高 本質価値との差 −27.7% · 10 年 やや割高(年 +2.7%) やや割高 共和工業所5971 建設機械用ボルトの国内トップ。現金は厚いが戻らず、利益は薄い。値段には余裕がなく割高と見る 本質価値との差 −28.4% · 10 年 やや割高(年 +3.8%) やや割高 日本発條5991 懸架ばねとHDDサスペンションの二本柱、AI需要は本物だが北米再建待ちで今の株価は割高寄りと筆者はみる 本質価値との差 −28.5% · 10 年 やや割高(年 +3.9%) やや割高 アドバネクス5998 医療と航空機のばねで稼ぎ頭を育てつつあるが、自動車と海外工場の重荷が残る。今の値段は先を行く 本質価値との差 −29.8% · 10 年 やや割高(年 +4.4%) 割高 アルメタックス5928 積水ハウスに売上の半分を頼るサッシの系列メーカー。本業はほぼ稼がず、現金と持ち合い株は厚いが株主には届きにくい 本質価値との差 −30.7% · 10 年 割高(年 +3.9%) 割高 株式会社LIXIL5938 稼ぐ力は戻りつつあるが、借金と金利が利益を食う。今の値段は回復をかなり先取りしている 本質価値との差 −36.1% · 10 年 割高(年 +1.6%) 割高 イワブチ5983 電柱まわりの金具を作る小さな高自己資本の会社。直近の高い利益率は続きにくく、10年で見れば今の値段は割高と筆者は考える 本質価値との差 −36.4% · 10 年 割高(年 +2.4%) 割高 ホッカンホールディングス5902 缶・PET容器と飲料の受託充填の会社。借金が重く、稼ぐ力が資本コストに届かないため、今の値段は先取りしすぎている 本質価値との差 −37.1% · 10 年 割高(年 +2.8%) 割高 日本フイルコン5942 製紙用の網を作る老舗。国内の縮小が続くなか、賃貸が利益を支えるが、10年の価値は今の時価総額を4割ほど下回る 本質価値との差 −39.7% · 10 年 割高(年 +1.9%) 割高 テクノフレックス3449 半導体向けの真空配管と継手で利益が急伸。ただし今の利益は工事の山にあり、10 年で見ると割高と筆者は見る 本質価値との差 −41.6% · 10 年 割高(年 +0.9%) 割高 高田機工5923 老朽橋の更新という追い風はあるが、工場が埋まらず稼ぐ力は細い。配当の下限が支えでも、今の値段は高い 本質価値との差 −42.6% · 10 年 割高(年 +1.2%) 割高 アマテイ5952 国産の釘と自動車向けの特殊ねじを作る小さな老舗。利益は安定してきたが、資本コストに届かない稼ぎと借入の重さで、今の値段は割高と見る 本質価値との差 −43.5% · 10 年 割高(年 +1.6%) 割高 スーパーツール5990 吊クランプと作業工具の老舗。土地は厚いが事業の稼ぎは資本コストに遠く、新工場の成果待ちで割高 本質価値との差 −53.2% · 10 年 割高(年 −1.4%) 割高 オーネックス5987 金属を焼いて硬くする請負の会社が、突然AIデータセンターへ。本業は細く、株主の取り分も揺らぐ。今の値段は高い 本質価値との差 −53.6% · 10 年 割高(年 +0.1%) 割高 中央発條5992 トヨタ系のばね専業。薄利と繰り返す工場事故が重く、今の値段は計画の達成を先取りしていると筆者は見る 本質価値との差 −58.6% · 10 年 割高(年 −2.2%) 割高 日本製罐5905 18リットル缶と美術缶の専業。市場は縮み、2期続けて営業赤字。賃貸の利益が支えだが、今の値段は割高と見る 本質価値との差 −59.1% · 10 年 割高(年 −1.0%) 割高 ワイズホールディングス5955 自動車・家電向けのねじとばねが主力。純現金は厚いが稼ぎが薄く、10年の中立でも今の値段に届かない 本質価値との差 −65.1% · 10 年 割高(年 −3.5%) 割高 ジェイテックコーポレーション3446 X線ミラーで世界の放射光施設に納める希少な技術企業。ただし利益は山谷が激しく、いまの値段は先を織り込みすぎ 本質価値との差 −70.8% · 10 年 割高(年 −4.6%) 割高 日本パワーファスニング5950 建築用のねじとアンカーの専業。積水ハウスに売上の4分の1を頼り、利益はほぼ出ない。今の値段は割高と見る 本質価値との差 −81.3% · 10 年 割高(年 −8.4%) 割高 テクニスコ2962 放熱部品の小型メーカー。2 期の大赤字から黒字目前だが、借金が重く、AI 期待が先行。利益で測った本質価値は今の時価総額の 1 割に満たず割高 本質価値との差 −90.5% · 10 年 割高(年 −13.5%)

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読んだ資料

  1. アルファ 決算説明資料(セグメント・中計MP2026見直し)
  2. アルファ セグメント別の売上・営業利益の推移

分析日 2026-10-20