株譜
AI 銘柄分析 · 金属製品 · 試作

日本製罐 5905

18リットル缶と美術缶の専業。市場は縮み、2期続けて営業赤字。賃貸の利益が支えだが、今の値段は割高と見る

割高
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)572 円8 億円10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)1,399 円19 億円差 −59.1%
10 年後から見ると 割高 価値 572 円8 億円 · 差 −59.1% · 期待の年率 −1.0%
期待の年率リターン(10 年)−1.0%資本コスト比 −10.0 pt
推定の資本コスト9.0%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3%・10 年国債 3%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 9.0% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

日本製罐は、食用油や塗料を入れる18リットル缶と、菓子や贈答品の美術缶を作る缶の専業メーカーだ。筆者の結論は、今の値段は割高だというものだ。売上は114億円あるが、過去25年で営業利益率が3%を超えた年は一度もない。

主力の18リットル缶は、長く縮む市場にいる。業務用の油や塗料の量が減り、顧客の工場は海外へ移る。缶の材料のぶりきは鉄鋼の大手から買い、値上がりを値上げに移すまでに時間がかかる。

2期続けて営業赤字を出し、会社は千葉工場を閉じて本社工場に集めた。2028年3月期の黒字化を目指すが、黒字に戻っても利益率は2%前後が精一杯だと筆者は見る。

支えになるのは、さいたま市の本社の敷地の賃貸だ。物流の会社に貸し、年0.8億円の利益を生む。ただ、その利益を足しても、自己資本利益率は資本コストに遠く届かない。縮む市場で薄い利益しか出せない会社に、今の値段は高い。株価は自己資本の半分以下だが、資本コストに届かない会社の帳簿は割安の根拠にならない。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、この会社は「わかりやすいが、縮む市場で薄く稼ぐ」事業だ。18リットル缶は10年後も使われているだろう。だが、量は確実に減り、値段を決めるのは材料の売り手と缶の買い手の側である。

経営は千葉工場を閉じ、身の丈に合わせ始めた。そこは評価したい。だが、工場を減らして黒字に戻すことは、守りの手であって、事業の稼ぐ力を高める手ではない。過去25年で営業利益率3%を超えた年がない会社に、計画の数字を前提にした値段は払えない。

筆者がいちばん気にしているのは、利益の出どころだ。過去の純利益の多くは、有価証券の売却益や受取配当、本社の敷地の賃料から来ている。缶の事業そのものは、資本コストに遠く届かない稼ぎしか生んでいない。

安全域の目で見ると、自己資本39億円は床にならない。資本コストに届かない稼ぎでは、ためた利益は額面未満の値打ちしかない。賃貸の建物と土地は確かな資産だが、少数株主にはそれを現金に換えさせる手立てがない。

何で稼ぐ会社か

事業は金属缶の製造販売と不動産の賃貸の2つだ。売上の99%が缶で、賃貸は1.6億円にすぎないが、利益では賃貸が缶の赤字を埋めている。

缶のうち8割近くが18リットル缶で、88億円ある。一斗缶とも呼ばれ、食用油、塗料、化学品、業務用の食品を入れる四角い缶だ。大口の顧客は容器の卸の西部容器で、売上の17%を占める。2016年には大阪の新生製缶を買って51%の子会社にし、関西の工場を手に入れた。関東では日本製罐が新生製缶の分も作る。

残りの2割弱が美術缶で、21億円ある。菓子や茶、贈答品を入れる印刷の凝った缶で、明治が売上の7%を占める大口だ。新しい設備を入れたが立ち上げが大きく遅れ、2025年5月にようやく動き出した。

工場はさいたま市の本社工場が中心で、千葉工場は2025年9月に閉じた。賃貸は本社の敷地に建てた3階建ての建物で、延べ8,200平方メートルを物流の篠崎運輸に貸している。缶の材料のぶりきは、主要株主の伊藤忠丸紅鉄鋼から買う。利益の形は、材料の値段と値上げの時期のずれ、工場の稼働の2つでほぼ決まる。

優良さと弱いところ

堀、つまり他社がまねできない強みは薄いと筆者は見る。18リットル缶は規格の決まった商品で、作れる会社は国内に何社もある。顧客にとって大事なのは値段と納期で、作り手を替えることはそれほど難しくない。

値段を決める力も弱い。材料のぶりきは鉄鋼の大手が値段を決め、缶の買い手は油や塗料の大手だ。日本製罐は、その間に挟まれている。値上げは原料の上昇から数か月遅れで通り、その間の利益が削られる。

資本の効率は低い。過去10年の自己資本利益率の中央値は4%台で、資本コストの半分ほどだ。利益の多くは投資有価証券の売却益や受取配当で、缶の事業そのものの稼ぎは薄い。

良い点は、経営が手を打ち始めたことだ。千葉工場を閉じ、人員を減らし、借入を返し、有価証券を計画的に売ると表明した。本社の敷地の賃貸という、缶と関係のない安定した稼ぎも持つ。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

18リットル缶の市場は、長く縮んでいる。国内の生産は1990年代の半分ほどまで減ったとされる。食用油や塗料の業務用の量が人口とともに減り、樹脂の容器や、段ボールの中に袋を入れたバッグ・イン・ボックスへの置き換えも進む。顧客の工場が海外へ移ると、その分の缶の注文も消える。

一方で、作り手も減っている。業界の再編が進み、大手の撤退や事業の譲渡が続いてきた。日本製罐が2016年に新生製缶を買ったのも、その流れの中にある。作り手が減れば、残った会社の値上げは通りやすくなる。10年の中立では、市場の量は2割減り、値段は物価並みに上がると置く。

美術缶は、菓子や茶の贈答の需要に連動する。高級な菓子の缶は訪日客の土産にも使われ、凝った印刷の小さなロットは大手の東洋製罐グループや大和製罐が手を出しにくい分野だ。ただ、市場は小さく、紙の箱との競争もある。

材料のぶりきは、鉄鋼の大手が値段を決める。中国の過剰な生産が鋼材全体の値段を抑える一方、国内の電気代と物流費は上がり続ける。缶の会社の利益率が薄いのは、この構造が長く変わらないからだ。

資本政策と M&A

配当は安定配当が基本で、2026年3月期は普通配当の総額0.27億円を出した。2024年3月期の3分の1ほどの水準だ。自社株買いはしていない。2026年6月の株主総会には、配当の方針をめぐる株主からの提案が出たと有報にあり、取締役会は反対した。

大株主の伊藤忠丸紅鉄鋼は、材料の仕入れ先でもある。会社は有利子負債を減らし、投資有価証券を計画的に売ると表明している。売った現金を借入の返済に回すか、株主に戻すかが、少数株主の手取りを左右する。

2016年には新生製缶を買い、18リットル缶の作り手の再編に加わった。縮む市場では、日本製罐自身が同業や商社に取り込まれる道もありうるが、会社は何も示していない。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

最悪期は過ぎた。千葉工場を閉じて本社工場に集め、人員を減らした。会社は営業赤字を5.4億円から3.1億円、さらに1億円へと縮める計画を出し、2028年3月期の黒字化を掲げる。固定費が下がった分は、量が戻らなくても利益に効く。

美術缶の新しい設備は、立ち上げの遅れを越えてようやく動き出した。売上は8%伸び、明治のような大口もいる。凝った印刷の小さなロットは、大手が手を出しにくい分野だ。

18リットル缶の作り手は減り続けている。残った会社には注文が集まり、値上げも通りやすくなる。日本製罐は新生製缶を傘下に持ち、関東と関西の両方に工場がある。

本社の敷地の賃貸は、年0.8億円の利益を安定して生む。投資有価証券を売れば借入はさらに減る。時価総額は自己資本の半分以下で、資産の裏づけは厚い。

物価が年3%上がる世界では、古い工場と土地を持つ会社が有利になる。新しく缶の工場を建てる会社は現れず、今の作り手の席は守られる。

慎重な見方

18リットル缶の市場は、何十年も縮み続けている。業務用の油や塗料の量は人口とともに減り、樹脂の容器への置き換えも進む。顧客の工場が海外へ移れば、注文は戻らない。会社自身が、市場は中長期的に縮小すると有報に書いている。

利益率の天井は低い。過去25年で営業利益率3%を超えた年は一度もない。黒字の年の純利益の多くは、有価証券の売却益と受取配当だった。缶の事業そのものは、ほとんど稼いでいない。

美術缶の新設備は、予定より大幅に遅れて動き出した。設備の判断と実行の力に不安が残る。立ち上げの遅れは、そのまま2期の赤字になった。

自己資本比率は30%まで下がり、借入とリースは31億円ある。金利が上がれば利払いが増え、薄い利益を削る。資産の裏づけは帳簿の上の話で、少数株主がそれを現金に換えることはできない。

配当も減った。2024年3月期の3分の1ほどに落ち、株主から配当の方針をめぐる提案まで出た。経営と少数株主の間の溝は浅くない。

どちらに重みを置いたか

慎重な見方の方が強い。市場の縮みと利益率の天井の低さは、長い記録がはっきり示している。強気の見方で確かなのは、千葉工場の閉鎖で固定費が下がることと、賃貸の安定した利益だけだ。どちらも利益率を過去の最良の水準に戻すのが精一杯で、資本コストに届くほどではない。中立は2%前後の薄い利益に置き、確率は悲観の側に厚く寄せた。

10 年後の 5 つの筋書き(2036/03 期)

確率で加重した株価時価総額 1,106 円15 億円(+ 配当配当と自社株買いの合計 162 円2 億円)。 今の値に割り戻すと 572 円8 億円、今との差 −59.1%、 期待の年率 −1.0%(資本コスト 9.0%)→ 割高

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 5% 3,118 円42 億円 421 円6 億円 +153.0% +9.7% 177 円2 億円
やや楽観 17% 2,054 円28 億円 296 円4 億円 +68.0% +5.3% 399 円5 億円
中立 36% 1,153 円16 億円 200 円3 億円 −3.3% −0.3% 487 円7 億円
やや悲観 25% 548 円7 億円 59 円1 億円 −56.6% −8.0% 152 円2 億円
悲観 17% 288 円4 億円 22 円0 億円 −77.8% −14.0% 53 円1 億円
加重平均100% 1,106 円15 億円162 円2 億円 −9.4% −1.0% 1,268 円17 億円

今の株価時価総額 1,399 円19 億円(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 9.0% を下回るほど割高。

楽観 5% 美術缶が育ち、18リットル缶は少数の作り手に集まる 利益 4 億円 · PER 11.1 倍 · 株価時価総額 3,118 円42 億円

10年後、日本製罐は小さいながら筋肉質の缶の会社になっている。18リットル缶の市場は縮むが、同業の撤退や統合で作り手が減り、残った会社に注文が集まる。量の減りは1割で止まり、値上げも物価より少し強く通る。

美術缶は新しい設備が軌道に乗り、菓子や贈答品の缶で量を3割増やす。小さなロットの凝った印刷は、大手が手を出しにくい仕事だ。千葉工場を閉じた効果で固定費は軽くなり、全社の営業利益率は5%近くに上がる。

本社の敷地の賃貸も満室を保ち、安定した利益を足す。それでも自己資本利益率は7%台で、資本コストに届かない。缶という成熟した商品で、資本を大きく上回って稼ぐのは難しい。

  • 18リットル缶:数量 26.3(推定出荷数(百万缶))× 価格 414(1缶あたり平均単価(円))→ 売上 109 億円・営業利益 3 億円。作り手が減り注文が集まる
  • 美術缶・その他:数量 21.7(推定出荷数(百万缶))× 価格 207(1缶あたり平均単価(円))→ 売上 45 億円・営業利益 2 億円。新設備が軌道に乗る
  • 不動産賃貸:数量 8.2(賃貸面積(千平方メートル))× 価格 2.59(1平方メートルあたり年間賃料(万円))→ 売上 2 億円・営業利益 1 億円。満室を保つ

倍率:事業の純利益 4 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 7.3% が k 9.00% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 11.1 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 11.1 倍。全体の PER 11.11 倍、時価総額 42 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:工場の集約と美術缶の新設備が両方うまくいく筋書き。過去25年で営業利益率3%を超えた年がなく、確率は小さい。

やや楽観 17% 2028年3月期に黒字化し、小さな利益を積む 利益 3 億円 · PER 11.1 倍 · 株価時価総額 2,054 円28 億円

10年後、日本製罐は計画どおり黒字に戻り、小さな利益を積み上げている。18リットル缶の量は人口減と顧客の海外移転で15%減るが、値上げは物価並みに通る。千葉工場を閉じて本社工場に集めた効果で、工場の稼働は上がる。

美術缶は新しい設備の立ち上げの遅れを取り戻し、量を2割伸ばす。全社の営業利益率は3%強で、過去の最良をわずかに上回る。賃貸の建物は物流の会社に貸し続け、毎年1億円前後の利益を生む。

配当は利益の3割ほどに戻る。投資有価証券の売却で借入は減り、利払いの重さも和らぐ。自己資本利益率は5%前後で、資本コストの6割にとどまる。

  • 18リットル缶:数量 24.9(推定出荷数(百万缶))× 価格 408(1缶あたり平均単価(円))→ 売上 101 億円・営業利益 2 億円。黒字化
  • 美術缶・その他:数量 20.0(推定出荷数(百万缶))× 価格 204(1缶あたり平均単価(円))→ 売上 41 億円・営業利益 1 億円。立ち上げを取り戻す
  • 不動産賃貸:数量 8.2(賃貸面積(千平方メートル))× 価格 2.49(1平方メートルあたり年間賃料(万円))→ 売上 2 億円・営業利益 1 億円。賃貸を続ける

倍率:事業の純利益 2 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 5.3% が k 9.00% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 11.1 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 11.1 倍。全体の PER 11.11 倍、時価総額 28 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:会社が掲げる2028/03期の黒字化と、過去の利益率の山(2%前後)が続く道。工場の閉鎖で固定費が下がるので2割弱。

中立 36% 縮む18リットル缶を、工場の集約と賃貸でしのぐ 利益 1 億円 · PER 11.1 倍 · 株価時価総額 1,153 円16 億円

10年後、日本製罐は小さな黒字を保つ缶の会社だ。18リットル缶の量は、食用油や塗料の業務用の需要が細り、顧客の工場が海外へ移ることで2割減る。値段は物価並みに上がり、売上は133億円ほどになる。

営業利益率は2%前後で、過去25年の最良の水準に並ぶ。千葉工場の閉鎖で固定費は下がり、古い設備の償却は物価で増えない。それでも、ぶりき(缶の材料の鋼板)の値上がりを値上げに移すまでの遅れが、毎年のように利益を削る。

本社の敷地の賃貸は、物流の会社への貸し出しで年1億円弱の利益を足す。借入の金利が上がり、利払いは増える。自己資本利益率は3%台で、資本コストの3分の1ほどにとどまる。

  • 18リットル缶:数量 23.4(推定出荷数(百万缶))× 価格 402(1缶あたり平均単価(円))→ 売上 94 億円・営業利益 1 億円。業務用の需要が細る
  • 美術缶・その他:数量 18.3(推定出荷数(百万缶))× 価格 201(1缶あたり平均単価(円))→ 売上 37 億円・営業利益 1 億円。新設備で少し伸びる
  • 不動産賃貸:数量 8.2(賃貸面積(千平方メートル))× 価格 2.39(1平方メートルあたり年間賃料(万円))→ 売上 2 億円・営業利益 1 億円。賃料は物価より弱い

倍率:事業の純利益 1 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 3.2% が k 9.00% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 11.1 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 11.1 倍。全体の PER 11.11 倍、時価総額 16 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:18リットル缶の市場の縮みと、会社の黒字化の計画の中ほど。営業利益率は過去25年の最良の水準に並ぶ。

やや悲観 25% 18リットル缶の縮みが速く、赤字が続く 利益 −1 億円 · PBR 0.2 倍 · 株価時価総額 548 円7 億円

10年後、日本製罐は赤字から抜け出せていない。18リットル缶の量は3分の1以上減り、樹脂の容器やバッグ・イン・ボックス(段ボールの中に袋を入れた容器)に置き換わる。顧客の工場の海外移転も続く。値上げは物価に届かない。

美術缶も菓子の需要の伸び悩みで量が1割減る。営業利益率はわずかなマイナスで、賃貸の利益が缶の赤字をかろうじて埋める形だ。配当は細り、会社は投資有価証券や土地を売って借入を返す。

少数の株主に残る価値は、賃貸の建物と土地、売れる資産のうち借入を返した残りの一部にとどまる。缶の事業そのものに、値段を付ける買い手は少ない。

  • 18リットル缶:数量 19.0(推定出荷数(百万缶))× 価格 384(1缶あたり平均単価(円))→ 売上 73 億円・営業利益 −1 億円。置き換えが進む
  • 美術缶・その他:数量 15.0(推定出荷数(百万缶))× 価格 192(1缶あたり平均単価(円))→ 売上 29 億円・営業利益 0 億円。伸び悩む
  • 不動産賃貸:数量 8.2(賃貸面積(千平方メートル))× 価格 2.19(1平方メートルあたり年間賃料(万円))→ 売上 2 億円・営業利益 1 億円。賃料は横ばい

倍率:赤字でPERは使えない。今の自己資本39億円に0.19倍。床の資産7.5億円(floor_assets)に合わせた。

確率:2期続く営業赤字と、18リットル缶の市場の縮みの記録から可能性は高い。

悲観 17% 缶の事業が構造的に負け、整理に追い込まれる 利益 −2 億円 · PBR 0.1 倍 · 株価時価総額 288 円4 億円

10年後、日本製罐は構造的に負けている。18リットル缶の量は半分になり、美術缶も3割減る。値上げは通らず、缶の事業は毎年赤字を出す。

工場の減損と赤字で、自己資本は4割減る。借入の金利の上昇が追い打ちをかけ、会社は缶の事業の売却や同業との統合を探る。作り手が減る業界で、買い手が値を付けるのは工場の土地と顧客の名簿くらいだ。賃貸の建物と土地は残るが、その価値の多くは借入の返済に消える。

少数の株主には、資産の使い道を決める力がない。帳簿の自己資本は床にならず、価値は売れる資産のわずかな残りだけになる。賃料の安定した稼ぎも、缶の赤字と利払いに吸い取られる。

  • 18リットル缶:数量 14.6(推定出荷数(百万缶))× 価格 360(1缶あたり平均単価(円))→ 売上 53 億円・営業利益 −2 億円。需要が半分になる
  • 美術缶・その他:数量 11.7(推定出荷数(百万缶))× 価格 180(1缶あたり平均単価(円))→ 売上 21 億円・営業利益 −1 億円。量が細る
  • 不動産賃貸:数量 8.2(賃貸面積(千平方メートル))× 価格 1.99(1平方メートルあたり年間賃料(万円))→ 売上 2 億円・営業利益 1 億円。賃料が伸びない

倍率:赤字でPERは使えない。今の自己資本39億円に0.1倍。床の資産4.0億円(floor_assets)に合わせた。

確率:2012年と2025年に大きな赤字を出した前例と、自己資本比率30%の薄さから、2割近く置いた。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億円。

18リットル缶

食用油・塗料・化学品・業務用食品を入れる四角い缶。子会社の新生製缶を含む。

数量推定出荷数(百万缶)価格1缶あたり平均単価(円)売上営業利益
今 2026/03 29.3 300 88 −2
10 年後 中立 23.4 402 94 1

取り方:製品別の売上87.77億円(有報)だけが開示。数量は開示が無く、1缶の平均単価(円)を300と置いて約2,900万缶と推定した。利益は金属缶の営業損失3.91億円を、立ち上げの遅れた美術缶と分けた推定。中立の数量は市場の縮みと顧客の海外移転から10年0.8倍、価格は物価並み1.34倍。

美術缶・その他

菓子・茶・贈答品の印刷の凝った缶と、その他の缶。

数量推定出荷数(百万缶)価格1缶あたり平均単価(円)売上営業利益
今 2026/03 16.7 150 25 −2
10 年後 中立 18.3 201 37 1

取り方:美術缶20.55億円とその他4.47億円(有報)を合わせた。1缶の平均単価(円)を150と置いて約1,700万缶と推定。新設備の立ち上げの遅れで赤字が大きいと見て、金属缶の営業損失の約半分を割り振った推定。中立の数量は新設備で10年1.1倍、価格は物価並み。

不動産賃貸

さいたま市の本社敷地内の3階建ての建物を物流の会社に貸す。

数量賃貸面積(千平方メートル)価格1平方メートルあたり年間賃料(万円)売上営業利益
今 2026/03 8.2 1.99 2 1
10 年後 中立 8.2 2.39 2 1

取り方:賃貸の売上1.63億円・営業利益0.83億円(有報)。面積は篠崎運輸への賃貸8,207平方メートル(有報)。賃料は契約が年ごとで物価より弱いと見て中立10年1.2倍。償却は今の建物の取得原価のままで物価で増やさず、利益率はほぼ保つ。

リスクと懸念

18リットル缶の市場の縮み

業務用の油や塗料の量は人口とともに減り、樹脂の容器やバッグ・イン・ボックスへの置き換えも進む。顧客の工場が海外へ移れば、その分の注文は戻らない。会社自身が、市場は中長期的に縮小すると書いている。

材料のぶりきの値上がり

缶の材料のぶりきは鉄鋼の大手が値段を決める。値上げは数か月遅れでしか通らず、その間の利益が削られる。営業利益率が2%前後の会社では、この遅れだけで赤字になる。

大口の顧客への依存

容器の卸の西部容器が売上の17%、明治が7%を占める。大口が調達先を変えたり量を絞ったりすれば、工場の稼働が下がり、固定費が重くなる。

借入と金利の上昇

借入とリースは31億円あり、自己資本比率は30%まで下がった。借り換えのたびに金利が上がれば、利払いが薄い利益を削る。赤字が続けば、資金繰りの余裕も細る。

設備の判断と実行

美術缶の新設備は予定より大幅に遅れて動き出し、2期の赤字の一因になった。工場の集約や次の設備の更新でも、同じつまずきが起きれば計画はさらに遅れる。

今後の分かれ目

2027年3月期に営業損失を計画どおり1億円まで縮めたら
工場の集約の効果が確かめられ、中立の黒字化の道筋が固まる。ただ、利益率が2%を超えない限り、価値の見方は大きく変わらない。
営業利益率が2年続けて3%を超えたら
作り手の減少で値上げが通る構造に変わったと見て、やや楽観の側へ確率を移す。
18リットル缶の数量が年5%以上減り続けたら
置き換えと海外移転が速いと見て、やや悲観・悲観の確率を厚くする。
閉じた千葉工場の土地を売り、手取りを株主に戻すと示したら
売れる資産が少数株主に届く道ができる。額と還元の形を見て、床と中立の見方を引き上げる。
同業や商社から事業の統合や買収の提案が出たら
本質価値の外の話として、条件と少数株主の扱いを見て判断する。

見ておくもの

  • 18リットル缶の販売数量と値上げの時期
  • 美術缶の売上と新設備の稼働
  • 営業損益と2028年3月期の黒字化の進み
  • 借入とリースの残高、投資有価証券の売却
  • 千葉工場の跡地の扱い

倍率と資本コストの決め方

18リットル缶・美術缶・賃貸の3つに分け、缶の数量は推定(市場の縮みから10年0.8倍、美術缶は新設備で1.1倍)、価格は物価並み、賃料は1.2倍で積んだ。中立の営業利益率2%は過去25年の最良2.9%以下で、千葉工場の閉鎖と物価で増えない償却(年3.8億円のまま)の効果を含む。倍率はROEがk9%を大きく下回るため1÷kの7割、悲観側は賃貸と売れる資産の床で置き、今のPBR0.5倍から逆算していない。 2026-10-22 の見直し(溜まる現金を事業の ROE から外す・k の目安を対称に・楽観〜中立は上限そのものに置く・ROE が k 以下は配り方から出す式)で、倍率を機械で置き直した(第 1 段より前 → 今:楽観 PER 8.9→11.11 倍・やや楽観 PER 8.3→11.11 倍・中立 PER 7.8→11.11 倍)。

資本コスト 9.0% = 無リスク金利 3% + β — × 5%。基本7.5%にquality+1.5%。2期続く営業赤字だが、継続企業の前提の注記は無く、会社は黒字化の計画を出しているので上乗せは置かない。

同じ業種(金属製品)の AI 分析

割安 東洋シヤッター5936 国内3番手のシャッター会社。点検の稼ぎが育ち、利益の割に値段は安い。割安と見る 本質価値との差 +81.0% · 10 年 割安(年 +13.1%) 割安 三洋工業5958 天井・床の下地材で知られる堅実な建材メーカー。時価総額の半分が現金で、事業の稼ぎを考えれば今の値段はかなり安い 本質価値との差 +65.6% · 10 年 割安(年 +11.5%) 割安 三和ホールディングス5929 国内寡占・世界シェア首位の開口部メーカー、改修需要と海外M&Aの果実を乗せれば割安と出る 本質価値との差 +63.7% · 10 年 割安(年 +11.5%) 割安 ジーテクト5970 車体骨格プレス部品の中堅。中立の姿でも今の値段は割安寄りだが、ホンダ依存と重い設備投資が割り引きの理由だと筆者は見る 本質価値との差 +62.0% · 10 年 割安(年 +11.9%) 割安 文化シヤッター5930 国内2位のシャッター専業。利益率の低い建材部門が重しで、確率で重みをつけるとやや割安 本質価値との差 +60.9% · 10 年 割安(年 +10.9%) 割安 エイチワン5989 ホンダ向け 86% のフレーム専業。3 年連続赤字から立ち直ったが、顧客の偏りと重い投資を考えると、割安度は見かけほど大きくないと筆者は見る 本質価値との差 +60.7% · 10 年 割安(年 +13.6%) 割安 フジマック5965 病院・給食・外食の厨房を一括で請け負う堅実な中堅。土地売却で現金が積み上がり、10年で見ればやや割安と筆者は考える 本質価値との差 +57.9% · 10 年 割安(年 +11.6%) 割安 日創グループ3440 パネルとデータセンター向け筐体は伸びるが、寄せ集めの事業で ROE が資本コストに届かない 本質価値との差 +56.6% · 10 年 割安(年 +12.0%) 割安 エムケー精工5906 門型洗車機と調理家電の長野の会社。直近の利益は山で、中立でも自己資本の厚みが評価に残る 本質価値との差 +53.3% · 10 年 割安(年 +11.3%) 割安 サンコーテクノ3435 あと施工アンカーの国内首位。利益の安定と財務の堅さに比べ、今の値段は低い 本質価値との差 +52.0% · 10 年 割安(年 +10.4%) 割安 MIEコーポレーション3442 工場の配管をつなぐステンレスの継手の専業。値上げで利益は倍増したが、還元が細く借金もある。今の値段はほぼ適正で、わずかに安い程度 本質価値との差 +49.9% · 10 年 割安(年 +11.7%) 割安 昭和鉄工5953 九州の熱の老舗が値付けを覚え、3 年で利益率は 9% に。持ち合い株を除いても今の値段は稼ぎに比べて安い 本質価値との差 +49.2% · 10 年 割安(年 +12.0%) 割安 不二サッシ5940 ビル用サッシの老舗。利益は薄いが、値段は稼ぐ力に対して安く、借入の重さを織り込んでもやや割安 本質価値との差 +45.9% · 10 年 割安(年 +11.6%) 割安 リンナイ株式会社5947 実質無借金で稼ぐ力は安定している。米国の電化と海外の伸びを織り込んでも、今の時価総額には安全域がある 本質価値との差 +42.4% · 10 年 割安(年 +9.3%) 割安 株式会社RS Technologies3445 再生ウェーハで世界一という稼ぐ力は本物だが、中国の新品ウェーハと重い投資を差し引くと、今の値段に余裕は乏しい 本質価値との差 +37.6% · 10 年 割安(年 +10.6%) 割安 株式会社マルゼン5982 稼ぎは堅く、現金も厚い。ただ利益率は過去最高で、今の値段に安全域は見えない 本質価値との差 +36.4% · 10 年 割安(年 +9.2%) 割安 宮地エンジニアリンググループ3431 老朽橋の補修は長く続くが、足元は発注減で利益が半減。谷の深さと現金の厚さを踏まえると、今の値段はやや割安 本質価値との差 +34.4% · 10 年 割安(年 +9.8%) やや割安 日東精工5957 小さなねじとねじ締め機の堅実な会社。伸びの前提がすでに値段に入り、ほぼ適正と見る 本質価値との差 +29.5% · 10 年 やや割安(年 +9.2%) やや割安 ネポン7985 ハウス暖房機の老舗だが、利益率は1%前後に沈み借金も重い。立ち直れば安いが、その確度は低い 本質価値との差 +27.9% · 10 年 やや割安(年 +10.3%) やや割安 中西製作所5941 学校給食に強い厨房機器メーカー。実績は良いが大型投資で借入が増える局面で、本質価値は今の値段とほぼ同じ 本質価値との差 +27.3% · 10 年 やや割安(年 +9.1%) やや割安 川田テクノロジーズ3443 橋の補修需要は追い風だが、利益は山の高さにある。値段は価値を1割ほど下回るにとどまり、割安とは言い切れない 本質価値との差 +25.1% · 10 年 やや割安(年 +8.9%) やや割安 横河ブリッジホールディングス5911 橋の老朽化は追い風だが新設が細る。高い買い物の消化と資本効率が価値を分ける 本質価値との差 +24.0% · 10 年 やや割安(年 +8.4%) やや割安 トーソー5956 カーテンレール最大手で窓まわり 3 社の一角。値上げで利益は戻ったが、資本の効率は低く、今の値段はほぼ妥当 本質価値との差 +21.3% · 10 年 やや割安(年 +8.7%) やや割安 三協立山5932 サッシ大手3位。借金が重く、利益の戻りに値段が左右される。今の値段は、戻りを織り込んだほぼ妥当な水準 本質価値との差 +19.4% · 10 年 やや割安(年 +9.5%) やや割安 東プレ5975 プレス部品と冷凍車の二本柱。日産依存と薄い利益率を考えると、本質価値は今の値段をやや下回ると筆者は見る 本質価値との差 +18.7% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 山王3441 AI 配線の追い風で稼ぎは跳ねたが、コネクタ大手の下請けという立場は変わらず、今の値段はほぼ見合う 本質価値との差 +18.5% · 10 年 やや割安(年 +9.9%) やや割安 岡部5959 国内の建設需要が細る中、米国の伸びが穴を埋める。だが資本効率が資本コストに届かず、値段はほぼ妥当 本質価値との差 +17.3% · 10 年 やや割安(年 +7.6%) やや割安 ケー・エフ・シー3420 あと施工アンカーとトンネル資材の老舗。利益率は昔の半分まで落ちた。純現金と補修需要が支え、今の値段とほぼ釣り合う 本質価値との差 +13.6% · 10 年 やや割安(年 +7.8%) やや割安 カネソウ5979 溝ぶたと建築金物の三重の老舗。預金が時価総額を超えるが創業家の下で眠り、今年の株価の倍増で10年ではやや割高 本質価値との差 +12.6% · 10 年 やや割安(年 +8.0%) やや割安 アルインコ5933 足場の新製品で稼ぐ堅実な会社。ただ、赤字の2事業が足を引き、利益の回復を見込んでも本質価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 +12.3% · 10 年 やや割安(年 +8.1%) やや割安 トーカロ3433 半導体装置の消耗部品に皮膜を付ける隠れた寡占企業。稼ぐ力は本物だが、今の値段はやや割高 本質価値との差 +11.4% · 10 年 やや割安(年 +7.9%) やや割安 株式会社J-MAX3422 ホンダ系プレス部品。売上の半分が中国と日本のホンダ向けで、借金が重い。中国の電池・新興メーカー向けが伸びても、ホンダの縮みと金利で、今の値段は妥当かやや高い 本質価値との差 +10.3% · 10 年 やや割安(年 +9.3%) やや割安 アトムリビンテック3426 扉と収納の金物を企画するファブレスの老舗。金融資産は時価総額を上回るが、本業の稼ぎは細く、戻り方も弱い。今の値段はほぼ妥当 本質価値との差 +10.2% · 10 年 やや割安(年 +7.4%) 適正 東京製綱5981 国内ワイヤロープの老舗は今期が過去最高益だが、資本効率は低く、今の値段にやや先走り感がある 本質価値との差 +7.6% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 特殊電極3437 製鉄所の摩耗を溶接で直す職人集団で、技術は本物だが顧客の縮小が重く、今の値段はやや高い 本質価値との差 +7.6% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 兼房5984 丸鋸と木工刃物の専業。資産は厚いが稼ぐ力は資本コストに届かず、値段は資産と稼ぎの間にある 本質価値との差 +7.4% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 アルファ3434 薄利の自動車部品と、縮む国内の住宅錠。自己資本の厚さが救いだが、稼ぎは資本コストに届かない 本質価値との差 +6.1% · 10 年 適正(年 +8.0%) 適正 株式会社ファインシンター5994 自動車の駆動系に入る焼結部品の会社。電動化で縮む本業と重い借金のなか、利益は薄く、10 年の価値は今の時価総額に届かない 本質価値との差 +5.4% · 10 年 適正(年 +8.8%) 適正 協立エアテック5997 ビルの防火ダンパーと住宅の全館空調の部品。堅実だが稼ぎは資本コストに届かず、現金も戻らない 本質価値との差 +4.9% · 10 年 適正(年 +7.1%) 適正 駒井ハルテック5915 資産は厚いが稼ぐ力が薄い。橋と鉄骨は物価並みで、風車タワーの当たり外れが価値を分ける 本質価値との差 +3.9% · 10 年 適正(年 +8.2%) 適正 ダイニチ工業5951 石油ファンヒーターと加湿器の国内首位。事業は堅いが時価総額と同規模の現金・有価証券が眠り、10年の価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 +3.8% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 那須電機鉄工5922 送電鉄塔の需要は堅いが、今の利益は山。ためた資金の使い方が評価を決める 本質価値との差 +3.6% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 天龍製鋸5945 チップソー専業で無借金。事業の稼ぐ力は資本コストに届かず、現金と持ち合い株が値を支える会社 本質価値との差 +1.9% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 KTC5966 整備工具の国産ブランドnepros を持つが、利益率は9%どまり。立て直しの計画を割り引くと、値段はやや高い 本質価値との差 +0.4% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 サンコール5985 稼ぎ頭は光通信コネクタに移ったが、高い利益率の持続を織り込みすぎ。10年の価値は今の時価総額を下回ると筆者は見る 本質価値との差 −2.4% · 10 年 適正(年 +7.8%) 適正 株式会社長府製作所5946 利益は小さく、資産は大きい。会社がその資産を株主に返すかどうかで、値打ちが決まる 本質価値との差 −3.0% · 10 年 適正(年 +6.3%) 適正 中国工業5974 国内のLPガス容器の 3 本に 1 本を作るが、市場は細り、稼ぐ力は資本コストに届かない 本質価値との差 −3.9% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 立川ブラインド工業7989 窓まわり国内最大手。純現金は厚いが稼ぐ力が資本コストに届かず、10 年で見ると割高に寄る 本質価値との差 −4.5% · 10 年 適正(年 +4.8%) 適正 エスイー3423 インフラ補修の追い風はあるが、研究開発の費用が利益を食う。10年の稼ぎは今の値段を下回る 本質価値との差 −4.7% · 10 年 適正(年 +6.1%) 適正 ロブテックス5969 エビ印のプライヤとリベットの工具で知られる老舗。名前は残るが利益率は 3% に落ち、資本コストに届く道は細い 本質価値との差 −8.6% · 10 年 適正(年 +6.3%) やや割高 川岸工業5921 スカイツリーや国立競技場にも関わった鉄骨の名門。ただし利益は山を越え、帳簿の厚さほど稼ぐ力はないため、今の値段はやや高い 本質価値との差 −11.1% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 瀧上工業5918 橋と鉄骨の本業は薄利。価値の中心は持ち合い株だが、少数株主に届く道は細い 本質価値との差 −12.8% · 10 年 やや割高(年 +6.3%) やや割高 パイオラックス5988 自動車の小物部品と医療機器の会社。資本は厚いが稼ぐ力が追いつかず、今の値段は割高寄りと筆者は見る 本質価値との差 −14.0% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 ダイケン5900 引戸の金物や自転車置場を作る大阪の老舗。現金と投資株で時価総額に迫るが、本業の利益は薄く資本に見合わない。現金を割り引くと割高 本質価値との差 −16.1% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 三ツ知3439 自動車用の特注ファスナーの専業。シートの部品は電気自動車でも要るが、値下げ要請で薄利が続き、資本効率は資本コストに遠く届かない 本質価値との差 −17.4% · 10 年 やや割高(年 +5.9%) やや割高 トーアミ5973 溶接金網の老舗が型枠工事の買収で事業を広げる。帳簿は時価総額の3倍あるが、稼ぎは資本コストの3分の1にとどまり割高 本質価値との差 −20.7% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 モリテック スチール5986 エンジン部品向けの特殊帯鋼を売る商社。電動化で主力の需要が細り、稼ぐ力は資本に見合わず割高 本質価値との差 −22.8% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 株式会社SUMCO3436 AI向け300mm先端ウエハーへの転換は本物だが、成熟品の重荷と資本の重さを踏まえると今の値段はすでに回復の先を映す 本質価値との差 −23.6% · 10 年 やや割高(年 +4.4%) やや割高 大谷工業5939 電柱と通信線の金物を作る富山の老舗。配電網の更新で底堅いが、利益をため込む同族経営で資本の稼ぎが薄く割高 本質価値との差 −23.6% · 10 年 やや割高(年 +4.6%) やや割高 コロナ5909 事業の稼ぐ力は細く、厚い金融資産も少数株主には動かせない。割高と見る 本質価値との差 −23.8% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 東洋製罐グループホールディングス株式会社5901 縮減と増配で株主還元は厚くなるが、ROEは資本コストに届かず本質価値は今の株価より低い 本質価値との差 −24.3% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) やや割高 稲葉製作所3421 国内首位の物置と自己資本の4割近い現金を持つが、利益率は薄く資本効率は低い。現金を価値に足してもなお今の値段は割高 本質価値との差 −24.7% · 10 年 やや割高(年 +3.9%) やや割高 株式会社ノーリツ5943 給湯器で国内2位の寡占だが、稼ぐ力はリンナイの6分の1。利益が戻っても、今の値段は先取りが過ぎる 本質価値との差 −25.9% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) やや割高 ネツレン5976 高周波熱処理と高強度鋼線の老舗。国内シェアは高いが儲けが薄く、稼ぐ力に比べて今の値段は割高 本質価値との差 −27.7% · 10 年 やや割高(年 +2.7%) やや割高 共和工業所5971 建設機械用ボルトの国内トップ。現金は厚いが戻らず、利益は薄い。値段には余裕がなく割高と見る 本質価値との差 −28.4% · 10 年 やや割高(年 +3.8%) やや割高 日本発條5991 懸架ばねとHDDサスペンションの二本柱、AI需要は本物だが北米再建待ちで今の株価は割高寄りと筆者はみる 本質価値との差 −28.5% · 10 年 やや割高(年 +3.9%) やや割高 アドバネクス5998 医療と航空機のばねで稼ぎ頭を育てつつあるが、自動車と海外工場の重荷が残る。今の値段は先を行く 本質価値との差 −29.8% · 10 年 やや割高(年 +4.4%) 割高 アルメタックス5928 積水ハウスに売上の半分を頼るサッシの系列メーカー。本業はほぼ稼がず、現金と持ち合い株は厚いが株主には届きにくい 本質価値との差 −30.7% · 10 年 割高(年 +3.9%) 割高 株式会社LIXIL5938 稼ぐ力は戻りつつあるが、借金と金利が利益を食う。今の値段は回復をかなり先取りしている 本質価値との差 −36.1% · 10 年 割高(年 +1.6%) 割高 イワブチ5983 電柱まわりの金具を作る小さな高自己資本の会社。直近の高い利益率は続きにくく、10年で見れば今の値段は割高と筆者は考える 本質価値との差 −36.4% · 10 年 割高(年 +2.4%) 割高 ホッカンホールディングス5902 缶・PET容器と飲料の受託充填の会社。借金が重く、稼ぐ力が資本コストに届かないため、今の値段は先取りしすぎている 本質価値との差 −37.1% · 10 年 割高(年 +2.8%) 割高 日本フイルコン5942 製紙用の網を作る老舗。国内の縮小が続くなか、賃貸が利益を支えるが、10年の価値は今の時価総額を4割ほど下回る 本質価値との差 −39.7% · 10 年 割高(年 +1.9%) 割高 テクノフレックス3449 半導体向けの真空配管と継手で利益が急伸。ただし今の利益は工事の山にあり、10 年で見ると割高と筆者は見る 本質価値との差 −41.6% · 10 年 割高(年 +0.9%) 割高 高田機工5923 老朽橋の更新という追い風はあるが、工場が埋まらず稼ぐ力は細い。配当の下限が支えでも、今の値段は高い 本質価値との差 −42.6% · 10 年 割高(年 +1.2%) 割高 アマテイ5952 国産の釘と自動車向けの特殊ねじを作る小さな老舗。利益は安定してきたが、資本コストに届かない稼ぎと借入の重さで、今の値段は割高と見る 本質価値との差 −43.5% · 10 年 割高(年 +1.6%) 割高 スーパーツール5990 吊クランプと作業工具の老舗。土地は厚いが事業の稼ぎは資本コストに遠く、新工場の成果待ちで割高 本質価値との差 −53.2% · 10 年 割高(年 −1.4%) 割高 オーネックス5987 金属を焼いて硬くする請負の会社が、突然AIデータセンターへ。本業は細く、株主の取り分も揺らぐ。今の値段は高い 本質価値との差 −53.6% · 10 年 割高(年 +0.1%) 割高 中央発條5992 トヨタ系のばね専業。薄利と繰り返す工場事故が重く、今の値段は計画の達成を先取りしていると筆者は見る 本質価値との差 −58.6% · 10 年 割高(年 −2.2%) 割高 ワイズホールディングス5955 自動車・家電向けのねじとばねが主力。純現金は厚いが稼ぎが薄く、10年の中立でも今の値段に届かない 本質価値との差 −65.1% · 10 年 割高(年 −3.5%) 割高 ジェイテックコーポレーション3446 X線ミラーで世界の放射光施設に納める希少な技術企業。ただし利益は山谷が激しく、いまの値段は先を織り込みすぎ 本質価値との差 −70.8% · 10 年 割高(年 −4.6%) 割高 日本パワーファスニング5950 建築用のねじとアンカーの専業。積水ハウスに売上の4分の1を頼り、利益はほぼ出ない。今の値段は割高と見る 本質価値との差 −81.3% · 10 年 割高(年 −8.4%) 割高 テクニスコ2962 放熱部品の小型メーカー。2 期の大赤字から黒字目前だが、借金が重く、AI 期待が先行。利益で測った本質価値は今の時価総額の 1 割に満たず割高 本質価値との差 −90.5% · 10 年 割高(年 −13.5%)

ほかの業種も見る(AI 銘柄分析の一覧)→

読んだ資料

  1. 日本製罐 有価証券報告書テキスト(2026年3月期、EDINET DB)
  2. 日本製罐、新生製缶を子会社化(日本M&Aセンター M&Aニュース、2016年)

分析日 2026-10-20