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ジェイテックコーポレーション 3446

X線ミラーで世界の放射光施設に納める希少な技術企業。ただし利益は山谷が激しく、いまの値段は先を織り込みすぎ

割高
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)400 円24 億円10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)1,370 円81 億円差 −70.8%
10 年後から見ると 割高 価値 400 円24 億円 · 差 −70.8% · 期待の年率 −4.6%
期待の年率リターン(10 年)−4.6%資本コスト比 −12.8 pt
推定の資本コスト8.3%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3%・10 年国債 3%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 8.3% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

ジェイテックコーポレーションは、放射光施設やX線レーザー施設で使う、原子の大きさに迫る精度のX線集光ミラーを作る会社である。筆者の結論は「技術は本物だが、利益の振れが大きく、いまの値段は成功を先に払っている」だ。

稼ぎの柱はオプティカル事業で、売上14億円、部門利益は6.4億円と利益率は4割を超える。受注残は19億円と前期の1.4倍に増え、足元の需要は強い。

ところが連結の営業利益は0.7億円しかない。部門に属さない費用が4.6億円あり、ライフサイエンスと子会社の電子科学は赤字だからだ。しかも直近期は、顧客の設計変更と材料不具合で納期がずれ、会社の予想を大きく下回った。

過去10年の営業利益率は、マイナス33%からプラス34%の間を行き来している。山の年の利益に高い倍率を掛ければ割安に見え、谷の年を使えば割高に見える。筆者は、山と谷を均した水準を中立に置いた。

その水準で10年先を積んでも、価値はいまの時価総額の4分の1ほどにとどまる。大きく外れるのは、SPring-8-IIなどの更新需要を取り切る楽観の筋書きだけだ。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、この会社は「優れた技術を持つが、利益の予測がつかない小企業」である。先が読めない事業には、高い値段を払わない。

オーナー利益、つまり株主が自由に使える利益は、過去10年で赤字と黒字を行き来しており、均すと営業利益率は1割に届かない。研究開発費が売上の約2割を占め、その成果が利益に変わるまでに時間がかかる。

受注残の増加と、更新需要の追い風は、本物だと筆者は見る。ただ、それが営業利益に変わる幅は、費用の重さで削られる。部門利益が6億円あっても、連結の営業利益は1億円に満たない。

経営の資本配分は、研究に偏る。電子科学の買収は成果を出せていない。株主への還元はなく、内部留保は積み上がる。

安全域は薄い。時価総額は純資産の約3倍で、稼ぐ力に比べて先を払っている。筆者は、営業利益が複数年にわたり3億円を超えるまで、評価を上げない。

何で稼ぐ会社か

事業は3つある。直近期(2026年6月期)の売上は19.6億円で、従業員は連結73人と小さい。

オプティカル事業は売上14.3億円、部門利益6.4億円。大阪大学との共同研究で磨いた、形状誤差が1ナノメートル以下のX線ナノ集光ミラーや、形状を変えられるミラー、回転楕円ミラーなどを、施設ごとの注文で作る。顧客は公的研究機関が約5割、企業が約5割だ。

納め先は、国内ではNanoTerasu、SPring-8、SACLA。海外では中国のSHINE・HEPSなど、台湾のTPS、米国のLCLS、欧州のESRF・MAX-IVなどである。中国の商社経由の売上が全体の15%を占める。

ライフサイエンス・機器開発事業は売上2.8億円で、細胞の自動培養装置と、水晶やSiC、ダイヤの研磨装置を扱う。赤字が続くが、水晶基板の量産加工では大型の受注を得た。

その他事業は子会社の電子科学で、半導体や液晶の分析に使う昇温脱離分析装置を作る。売上は半減し、赤字になった。研究開発費は年3.6億円と、売上の約2割にのぼる。決算期は6月だったが、3月への変更が決まり、次期は9か月の変則決算になる。

優良さと弱いところ

筆者の評価は「ごく狭い領域で替えの利きにくい技術を持つが、会社は小さく、利益は案件ごとに揺れる」だ。

X線ミラーは、ナノメートル以下の形状精度が出せなければ使えない。会社は有報で「この技術を超える精度は極めて困難」と書く。施設の設計段階から相談を受け、一品ずつ作るため、一度採用されれば後続の更新案件も取りやすい。ここは堀である。ただし、世界シェアの数字は開示されておらず、強い堀とまでは言い切れない。

弱みは多い。第一に、売上が数台の納入に左右され、検収が1期ずれるだけで利益が消える。第二に、顧客の半数が公的研究機関で、予算の事情に縛られる。第三に、単結晶シリコン基板の材料不具合のように、外注先の品質が納期を左右する。第四に、赤字の子会社と機器開発が足を引っ張る。

財務は軽くない。借入には、経常損益が2期連続で赤字にならないこと、純資産を直前期末の75%以上に保つことを求める条項が付く。配当は出しておらず、内部留保を優先している。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

放射光施設は、世界で更新と新設の時期に入っている。日本では、2024年4月にNanoTerasuが稼働した。SPring-8は、2027年夏までの運転ののち、SPring-8-IIへの更新に入る。整備期間は2024〜2028年度で、予算は約500億円。ビームラインの再編は、2025〜2028年度に重点の4本、2029年度以降にさらに広がる計画である。中国、欧州、米国でも、新しい光源の整備が続いている。

ミラーは、そうした施設の性能を決める消耗品に近い部品で、更新のたびに注文が出る。ただし納入は施設の工事日程に縛られ、年によって数が大きく変わる。予算が通る年は受注が重なり、通らない年は途絶える。数量は右肩上がりより、段差で増えると見るのが近い。

競合の詳細は開示されていない。会社は精度と、施設に合わせたカスタム対応で差をつける。

半導体向けでは、SiCやダイヤの研磨装置が芽を出しつつある。ただし規模は小さく、量産装置で大手と戦える段階ではない。筆者は、オプティカルの数量が10年で4〜5割増えると中立に置く。

資本政策と M&A

還元は無配で、内部留保を優先する方針だ。現金は5.1億円、有利子負債は4.2億円と、純現金はわずか1億円ほどしかない。三井住友銀行からの借入は2031年5月が最終期限で、財務の条項が付いている。

資本の使い道は、研究開発と設備である。研究開発費は年3.6億円、設備投資は1.8億円、減価償却は1.3億円だった。償却は今の設備の分が取得原価のまま続き、更新の投資は建築費や機械の値上がりで膨らむ。

2021年に半導体分析装置の電子科学を買収した。のれんの回収は進まず、直近期は赤字になった。ここで減損が出れば、財務の条項に触れかねない。

2026年6月期の後に決算期を3月に変え、次期は9か月の変則決算となる。2018年に上場した新しい会社で、今後、増資や資本政策で動く余地はある。TOBの確率は、ほかの小型株と大きくは変わらず、材料も見当たらない。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

世界で放射光施設の更新が重なる。SPring-8-IIは2029年度に利用を始め、ビームラインの再編も続く。中国のHEPS、欧州のESRFなど、会社の納入実績が並ぶ施設で、次の更新が控える。

受注残は19億円と、前期の1.4倍に増えた。直近期の未達は、顧客の設計変更と材料不具合という一過性の要因だ。納期のずれは、利益が消えたのでなく、先に送られただけである。

オプティカルの部門利益率は45%と高い。売上が2倍になれば、全社の固定費は薄まり、営業利益率は2割に届く。会社は研究機関との関係が深く、設計の段階から入るため、競合が割り込みにくい。

半導体向けの研磨装置も、水晶基板で量産の受注を得た。SiCやダイヤの加工が実用化すれば、装置として売上が伸びる。

上場以来の営業利益は、2019年6月期に34%の利益率を記録した。需要の山が来れば、その水準に戻る。研究開発費の多くはすでに製品に結びついており、売上が伸びる局面では費用の増え方が鈍る。受注の裏づけがあるのは、他の小型の技術企業との大きな違いだ。

慎重な見方

利益の振れが大きすぎる。営業利益率は、マイナス33%から34%の間を動き、直近は3.7%まで落ちた。会社の予想すら、直近期は大きく外した。この会社の利益は、予想できない。

連結の営業利益は0.7億円で、時価総額の1%にもならない。部門利益6億円の大半は、本社の費用と赤字の事業に消える。研究開発費は売上の約2割で、いつ回収できるかが見えない。

顧客の約半分は公的研究機関で、予算と日程に縛られる。中国の商社経由の売上が15%あり、地政学や輸出管理の影響を受ける。更新需要が大きくても、会社が取れるのはその一部にすぎない。

外注先の材料不具合のように、自分で制御できない要因が納期を壊す。電子科学は買収後に成果が出ず、減損の恐れがある。

借入には、経常損益が2期連続の赤字を避ける条項がある。谷の年が続けば、財務が一気に苦しくなる。受注残が増えても、検収の時期が合わなければ、利益は期をまたいで消える。会社は無配で、株主への還元の見通しも示していない。

どちらに重みを置いたか

強気の言い分は受注残と更新需要という事実に、慎重な言い分は利益の振れと費用の重さという事実に基づく。筆者は、山と谷を均した利益率を1割前後に置き、需要の追い風はオプティカルの数量で反映した。

確率は中立に4割弱、楽観に1割、やや悲観にも2割台半ばを置いた。谷の年が続く筋書きは、財務の条項があるため軽く扱えない。悲観は、技術の優位が崩れる筋書きなので1割未満にとどめた。

10 年後の 5 つの筋書き(2036/06 期)

確率で加重した株価時価総額 804 円47 億円(+ 配当配当と自社株買いの合計 54 円3 億円)。 今の値に割り戻すと 400 円24 億円、今との差 −70.8%、 期待の年率 −4.6%(資本コスト 8.3%)→ 割高

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 10% 2,422 円143 億円 169 円10 億円 +89.1% +6.6% 259 円15 億円
やや楽観 22% 1,285 円76 億円 85 円5 億円 +0.0% +0.0% 301 円18 億円
中立 36% 637 円38 億円 51 円3 億円 −49.8% −6.7% 248 円15 億円
やや悲観 24% 169 円10 億円 0 円0 億円 −87.6% −18.9% 41 円2 億円
悲観 8% 119 円7 億円 0 円0 億円 −91.3% −21.7% 9 円1 億円
加重平均100% 804 円47 億円54 円3 億円 −37.4% −4.6% 858 円51 億円

今の株価時価総額 1,370 円81 億円(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 8.3% を下回るほど割高。

楽観 10% 楽観:更新需要を取り切り、利益率が2割に乗る 利益 10 億円 · PER 14.6 倍 · 株価時価総額 2,422 円143 億円

SPring-8-IIや中国・欧州の更新需要を会社が取り込み、オプティカルの数量は2.2倍、価格は物価を少し上回って1.4倍になる。部門利益率は46%を保つ。

機器開発は水晶・SiCの量産装置が当たり、数量が3倍に伸びて黒字化する。電子科学も半導体向けの分析装置が戻り、利益を出す。

本社と研究開発の費用は物価で増えるが、売上が3倍超になるため吸収できる。営業利益は13億円台、営業利益率は2割強まで上がる。

配当を始め、自己資本利益率は17%に近づく。ただしこの水準は、過去10年で最高の年に近い。山だけが続く筋書きで、確率は低い。

  • オプティカル(X線集光ミラー):数量 55.0(納入ミラー・光学系(セット,推定))× 価格 7,990(1セットあたり売上(万円,名目,推定))→ 売上 44 億円・営業利益 20 億円。営業利益率46.0%
  • ライフサイエンス・機器開発(研磨装置・培養装置):数量 24.0(納入装置(台,推定))× 価格 4,799(1台あたり売上(万円,名目,推定))→ 売上 12 億円・営業利益 1 億円。営業利益率12.0%
  • 電子科学(昇温脱離分析装置):数量 15.6(納入装置(台,推定))× 価格 5,469(1台あたり売上(万円,名目,推定))→ 売上 9 億円・営業利益 1 億円。営業利益率12.0%

倍率:事業の純利益 10 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 17.4% が k 8.25% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 12.8%、10 年より先の名目の伸び g 3.0% g_long の理由で から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 14.6 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 14.6 倍。全体の PER 14.59 倍、時価総額 143 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:SPring-8-IIと海外の更新を会社が広く受注し、赤字の事業も黒字化する筋書き。受注残の増加と更新需要を踏まえ、1割にとどめた。

やや楽観 22% やや楽観:更新需要の一部を取り、利益率が16%に乗る 利益 6 億円 · PER 13.3 倍 · 株価時価総額 1,285 円76 億円

更新需要の一部を取り、オプティカルの数量は1.75倍に伸びる。価格は物価並みに上がり、部門利益率は43%を保つ。SPring-8-IIのビームライン再編で、複数の注文が取れる。中国向けの輸出も、一定の水準で続く。

機器開発は数量が2倍強になるが、利益率は低い。電子科学は黒字を取り戻す。

本社と研究開発の費用は物価で増えるが、売上が2.5倍になるため、営業利益は8億円に届く。営業利益率は16%台で、過去10年の中央値を上回る。

配当は少額で始まる。自己資本利益率は11〜12%で、資本コストをやや上回る。

受注が数台ずつ積み上がり、年ごとの振れは残る。

  • オプティカル(X線集光ミラー):数量 43.8(納入ミラー・光学系(セット,推定))× 価格 7,762(1セットあたり売上(万円,名目,推定))→ 売上 34 億円・営業利益 15 億円。営業利益率43.0%
  • ライフサイエンス・機器開発(研磨装置・培養装置):数量 17.6(納入装置(台,推定))× 価格 4,764(1台あたり売上(万円,名目,推定))→ 売上 8 億円・営業利益 1 億円。営業利益率7.0%
  • 電子科学(昇温脱離分析装置):数量 12.0(納入装置(台,推定))× 価格 5,469(1台あたり売上(万円,名目,推定))→ 売上 7 億円・営業利益 1 億円。営業利益率9.0%

倍率:事業の純利益 6 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 11.7% が k 8.25% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 10.0%、10 年より先の名目の伸び g 3.0% g_long の理由で から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 13.3 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 13.3 倍。全体の PER 13.31 倍、時価総額 76 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:更新需要の一部を取り、受注残が着実に売上へ変わる筋書き。直近の受注残の増加(1.4倍)を踏まえ、2割強。

中立 36% 中立:山と谷を均して、利益率は1割前後 利益 3 億円 · PER 12.1 倍 · 株価時価総額 637 円38 億円

オプティカルの数量は10年で1.4倍に増え、価格は物価並みに上がる。年によって受注の山谷があるが、均すと部門利益率は40%と、直近の45%から少し戻る。

機器開発と電子科学は赤字を脱するが、利益率は数%にとどまる。研究開発費は物価で増え、本社の費用も7億円に膨らむ。

営業利益は4億円台、営業利益率は11%前後で、過去の中央値と並ぶ。

設備の償却は今の分が取得原価のまま続き、更新の投資は物価で膨らむ。償却を上回る分は借入か自己資金で賄う。

配当は少額で、現金が積み上がる。自己資本利益率は7%台で、資本コストには届かない。山の年に高い倍率を掛けず、均した水準で見る。

  • オプティカル(X線集光ミラー):数量 35.0(納入ミラー・光学系(セット,推定))× 価格 7,647(1セットあたり売上(万円,名目,推定))→ 売上 27 億円・営業利益 11 億円。営業利益率40.0%
  • ライフサイエンス・機器開発(研磨装置・培養装置):数量 14.4(納入装置(台,推定))× 価格 4,764(1台あたり売上(万円,名目,推定))→ 売上 7 億円・営業利益 0 億円。営業利益率3.0%
  • 電子科学(昇温脱離分析装置):数量 9.6(納入装置(台,推定))× 価格 5,469(1台あたり売上(万円,名目,推定))→ 売上 5 億円・営業利益 0 億円。営業利益率6.0%

倍率:事業の純利益 3 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 7.4% が k 8.25% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 12.1 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 12.1 倍。全体の PER 12.12 倍、時価総額 38 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:利益の山谷は均した水準で置く。受注残と更新需要を反映したオプティカルの数量(10年1.4倍)と、過去の均し(営業利益率1割前後)に沿った中心。

やや悲観 24% やや悲観:更新需要を取れず、いまの水準にとどまる 利益 1 億円 · PBR 0.4 倍 · 株価時価総額 169 円10 億円

オプティカルの数量は1.1倍にとどまり、価格も物価に追いつかない。更新需要は競合に流れるか、日程が遅れる。

機器開発と電子科学は赤字が続き、減損を出す。本社と研究開発の費用は物価で増え、営業利益は1億円にとどまる。新しい光源が建っても、注文の多くは既存の取引先の更新にとどまり、新規の顧客は増えない。

配当は出せず、現金は積み上がらない。借入の条項に触れないよう、投資を絞る。

時価総額は稼ぐ力でなく、売れる資産で測る。自己資本利益率は2%にとどまる。会社が谷にとどまり続ける姿である。受注の谷が10年のうち大半を占め、検収が期末に集中する年だけ黒字になる程度の利益しか残らない。固定費の重さが利益を削り続ける。

  • オプティカル(X線集光ミラー):数量 27.5(納入ミラー・光学系(セット,推定))× 価格 7,419(1セットあたり売上(万円,名目,推定))→ 売上 20 億円・営業利益 7 億円。営業利益率36.0%
  • ライフサイエンス・機器開発(研磨装置・培養装置):数量 9.6(納入装置(台,推定))× 価格 4,444(1台あたり売上(万円,名目,推定))→ 売上 4 億円・営業利益 0 億円。営業利益率-2.0%
  • 電子科学(昇温脱離分析装置):数量 6.0(納入装置(台,推定))× 価格 5,101(1台あたり売上(万円,名目,推定))→ 売上 3 億円・営業利益 0 億円。営業利益率-2.0%

倍率:稼ぐ力は純利益0.7億円を資本コストで割ると約8億円にとどまる。売れる資産の税後(約10億円)を床とし、今の自己資本28.5億円に対するPBR0.35倍(時価総額10億円)に置いた。

確率:受注残が売上に変わっても、更新需要を取り込めず、利益が直近並みにとどまる筋書き。直近期の営業利益率3.7%の延長線上で、2割台半ば。

悲観 8% 悲観:技術の優位が崩れ、赤字と条項抵触が続く 利益 −3 億円 · PBR 0.3 倍 · 株価時価総額 119 円7 億円

海外の競合が精度で追いつき、更新案件の多くを失う。オプティカルの数量は3割減り、価格も物価の半分しか上がらない。

機器開発と電子科学は赤字が拡大し、電子科学ではのれんが減損される。営業損失は3億円台になる。

経常損益が2期続けて赤字になり、借入の条項に触れる。借入条件が悪化し、増資や事業の売却を迫られる。研究者や熟練の職人が流出し、技術の蓄積も傷む。

時価総額は稼ぐ力でなく、売れる資産で測る。自己資本は減損で22億円に減り、少数株主に戻る額は小さい。装置の受注は数が少なく、1件を落とすだけで年の売上が大きく欠ける。信用が傷めば新規の引き合いも細り、立て直しには長い年月がかかる。

  • オプティカル(X線集光ミラー):数量 17.5(納入ミラー・光学系(セット,推定))× 価格 6,848(1セットあたり売上(万円,名目,推定))→ 売上 12 億円・営業利益 3 億円。営業利益率25.0%
  • ライフサイエンス・機器開発(研磨装置・培養装置):数量 7.2(納入装置(台,推定))× 価格 4,088(1台あたり売上(万円,名目,推定))→ 売上 3 億円・営業利益 0 億円。営業利益率-10.0%
  • 電子科学(昇温脱離分析装置):数量 3.0(納入装置(台,推定))× 価格 4,489(1台あたり売上(万円,名目,推定))→ 売上 1 億円・営業利益 0 億円。営業利益率-10.0%

倍率:赤字では稼ぐ力は測れない。床は売れる資産の税後で測り、今の自己資本28.5億円に対するPBR0.25倍(時価総額7億円)に置いた。(2026-10-22 の式の直しで機械で置き直し、今は PBR 0.32 倍・時価総額 7 億円。上の倍率は置き直す前の値)

確率:精度で競合に追いつかれ、更新案件を失う筋書き。技術の優位は本物と見るので、1割未満にとどめた。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億円。

オプティカル(X線集光ミラー)

X線ナノ集光ミラーなどの光学素子。放射光・X線レーザー施設向け。売上の約73%、部門利益はほぼ全て。

数量納入ミラー・光学系(セット,推定)価格1セットあたり売上(万円,名目,推定)売上営業利益
今 2026/06 25.0 5,707 14 6
10 年後 中立 35.0 7,647 27 11

取り方:有報の部門売上14.27億円・部門利益6.42億円(利益率45%)をそのまま使い、数量は納入セット数の推定(年25セット前後、1セット約5,700万円と置いた)。数量はSPring-8-IIなどの更新需要で10年1.4倍(山と谷を均した値)、価格は物価並み1.34倍。受注残18.9億円は足元の追い風として織り込んだ。

ライフサイエンス・機器開発(研磨装置・培養装置)

細胞の自動培養装置と、水晶・SiC・ダイヤの研磨装置。売上の約15%、赤字。

数量納入装置(台,推定)価格1台あたり売上(万円,名目,推定)売上営業利益
今 2026/06 8.0 3,555 3 0
10 年後 中立 14.4 4,764 7 0

取り方:有報の部門売上2.84億円・部門損失0.37億円。数量は台数の推定(年8台、1台約3,600万円と置いた)。数量は水晶基板の量産加工などで10年1.8倍、価格は物価並み1.34倍。利益は開発費が重く、中立でもわずかな黒字にとどまる。

電子科学(昇温脱離分析装置)

半導体・液晶向けの昇温脱離分析装置(子会社・電子科学)。売上の約13%、赤字。

数量納入装置(台,推定)価格1台あたり売上(万円,名目,推定)売上営業利益
今 2026/06 6.0 4,081 2 −1
10 年後 中立 9.6 5,469 5 0

取り方:有報の部門売上2.45億円・部門損失0.68億円(前期は売上4.71億円・利益0.41億円)。直近期は1台しか売れておらず、谷の年。数量は10年1.6倍、価格は物価並み1.34倍。均した利益率は6%と置いた(前期の8.7%を下回る)。

リスクと懸念

利益の山谷と検収のずれ

売上は数台の納入で決まり、検収が1期ずれれば利益が消える。直近期は設計変更と材料不具合で、会社予想を大きく下回った。営業利益率は過去10年でマイナス33%から34%の間にある。

公的予算と更新日程

顧客の約半分は公的研究機関。予算の削減や工事日程の延期で、受注が数年単位で動く。SPring-8-IIは2027年夏から運転を止めて更新に入るため、日程の遅れは納入時期に直結する。

中国向けと商社経由の売上

中国の商社経由の売上が全体の15%を占め、HEPSなど中国の施設にも納める。輸出管理や地政学の変化で、この売上は一気に止まりうる。

財務制限条項

借入には、経常損益を2期連続で赤字にしない、純資産を直前期末の75%以上に保つ、電子科学の議決権を100%保つ、の条項がある。谷の年が続けば、借入条件が悪化する。

赤字の事業と減損

電子科学は売上が半減して赤字になり、機器開発も赤字が続く。買収で生じたのれんの減損が出れば、純資産を削り、条項に触れる恐れがある。

外注先と技術の置き換え

単結晶シリコン基板のように、外注先の不具合が納期を壊す。長期には、別方式の光学素子や海外メーカーが精度で追いつく可能性もある。

今後の分かれ目

SPring-8-IIのビームライン更新で、会社が複数のミラーを受注する
受注残がさらに積み上がり、オプティカルの数量が2倍に近づく。楽観の筋書きに寄る。
受注残の売上化が、設計変更や材料不具合でさらに遅れる
営業利益は0.7億円前後にとどまり、財務の条項への余裕が薄れる。やや悲観の筋書きに寄る。
電子科学で減損が出る
純資産が減り、財務の条項に触れる恐れが出る。悲観の筋書きに寄る。
中国向けの輸出が制限される
売上の15%と、中国の施設への納入が止まる。オプティカルの数量が2割以上減る。
半導体向けの研磨装置が量産装置として複数社に採用される
機器開発の数量が数倍になり、全社の利益率が上がる。ただし現時点では織り込まない。

見ておくもの

  • 受注高と受注残、売上化の時期
  • SPring-8-IIのビームライン再編と発注
  • オプティカルの部門利益率
  • 電子科学と機器開発の赤字の縮小
  • 財務制限条項への余裕

倍率と資本コストの決め方

倍率は式から出した。利益の山谷は、均した水準(営業利益率1割前後)を中立に置き、山の利益に高い倍率を掛けていない。10年後の自己資本利益率は7%台で資本コスト8.25%に届かず、正当化PERの85%に置いた。今の株価や同業の倍率は使っていない。やや悲観・悲観は稼ぐ力ではなく売れる資産で値を付けた。新リース会計基準の影響は小さいとみて、10年後は今と同じ形で置いた。 2026-10-22 の見直し(溜まる現金を事業の ROE から外す・k の目安を対称に・楽観〜中立は上限そのものに置く・ROE が k 以下は配り方から出す式)で、倍率を機械で置き直した(第 1 段より前 → 今:楽観 PER 12.1→14.59 倍・やや楽観 PER 10.8→13.31 倍・中立 PER 9.3→12.12 倍)。

資本コスト 8.3% = 無リスク金利 3% + β — × 5%。

同じ業種(金属製品)の AI 分析

割安 東洋シヤッター5936 国内3番手のシャッター会社。点検の稼ぎが育ち、利益の割に値段は安い。割安と見る 本質価値との差 +81.0% · 10 年 割安(年 +13.1%) 割安 三洋工業5958 天井・床の下地材で知られる堅実な建材メーカー。時価総額の半分が現金で、事業の稼ぎを考えれば今の値段はかなり安い 本質価値との差 +65.6% · 10 年 割安(年 +11.5%) 割安 三和ホールディングス5929 国内寡占・世界シェア首位の開口部メーカー、改修需要と海外M&Aの果実を乗せれば割安と出る 本質価値との差 +63.7% · 10 年 割安(年 +11.5%) 割安 ジーテクト5970 車体骨格プレス部品の中堅。中立の姿でも今の値段は割安寄りだが、ホンダ依存と重い設備投資が割り引きの理由だと筆者は見る 本質価値との差 +62.0% · 10 年 割安(年 +11.9%) 割安 文化シヤッター5930 国内2位のシャッター専業。利益率の低い建材部門が重しで、確率で重みをつけるとやや割安 本質価値との差 +60.9% · 10 年 割安(年 +10.9%) 割安 エイチワン5989 ホンダ向け 86% のフレーム専業。3 年連続赤字から立ち直ったが、顧客の偏りと重い投資を考えると、割安度は見かけほど大きくないと筆者は見る 本質価値との差 +60.7% · 10 年 割安(年 +13.6%) 割安 フジマック5965 病院・給食・外食の厨房を一括で請け負う堅実な中堅。土地売却で現金が積み上がり、10年で見ればやや割安と筆者は考える 本質価値との差 +57.9% · 10 年 割安(年 +11.6%) 割安 日創グループ3440 パネルとデータセンター向け筐体は伸びるが、寄せ集めの事業で ROE が資本コストに届かない 本質価値との差 +56.6% · 10 年 割安(年 +12.0%) 割安 エムケー精工5906 門型洗車機と調理家電の長野の会社。直近の利益は山で、中立でも自己資本の厚みが評価に残る 本質価値との差 +53.3% · 10 年 割安(年 +11.3%) 割安 サンコーテクノ3435 あと施工アンカーの国内首位。利益の安定と財務の堅さに比べ、今の値段は低い 本質価値との差 +52.0% · 10 年 割安(年 +10.4%) 割安 MIEコーポレーション3442 工場の配管をつなぐステンレスの継手の専業。値上げで利益は倍増したが、還元が細く借金もある。今の値段はほぼ適正で、わずかに安い程度 本質価値との差 +49.9% · 10 年 割安(年 +11.7%) 割安 昭和鉄工5953 九州の熱の老舗が値付けを覚え、3 年で利益率は 9% に。持ち合い株を除いても今の値段は稼ぎに比べて安い 本質価値との差 +49.2% · 10 年 割安(年 +12.0%) 割安 不二サッシ5940 ビル用サッシの老舗。利益は薄いが、値段は稼ぐ力に対して安く、借入の重さを織り込んでもやや割安 本質価値との差 +45.9% · 10 年 割安(年 +11.6%) 割安 リンナイ株式会社5947 実質無借金で稼ぐ力は安定している。米国の電化と海外の伸びを織り込んでも、今の時価総額には安全域がある 本質価値との差 +42.4% · 10 年 割安(年 +9.3%) 割安 株式会社RS Technologies3445 再生ウェーハで世界一という稼ぐ力は本物だが、中国の新品ウェーハと重い投資を差し引くと、今の値段に余裕は乏しい 本質価値との差 +37.6% · 10 年 割安(年 +10.6%) 割安 株式会社マルゼン5982 稼ぎは堅く、現金も厚い。ただ利益率は過去最高で、今の値段に安全域は見えない 本質価値との差 +36.4% · 10 年 割安(年 +9.2%) 割安 宮地エンジニアリンググループ3431 老朽橋の補修は長く続くが、足元は発注減で利益が半減。谷の深さと現金の厚さを踏まえると、今の値段はやや割安 本質価値との差 +34.4% · 10 年 割安(年 +9.8%) やや割安 日東精工5957 小さなねじとねじ締め機の堅実な会社。伸びの前提がすでに値段に入り、ほぼ適正と見る 本質価値との差 +29.5% · 10 年 やや割安(年 +9.2%) やや割安 ネポン7985 ハウス暖房機の老舗だが、利益率は1%前後に沈み借金も重い。立ち直れば安いが、その確度は低い 本質価値との差 +27.9% · 10 年 やや割安(年 +10.3%) やや割安 中西製作所5941 学校給食に強い厨房機器メーカー。実績は良いが大型投資で借入が増える局面で、本質価値は今の値段とほぼ同じ 本質価値との差 +27.3% · 10 年 やや割安(年 +9.1%) やや割安 川田テクノロジーズ3443 橋の補修需要は追い風だが、利益は山の高さにある。値段は価値を1割ほど下回るにとどまり、割安とは言い切れない 本質価値との差 +25.1% · 10 年 やや割安(年 +8.9%) やや割安 横河ブリッジホールディングス5911 橋の老朽化は追い風だが新設が細る。高い買い物の消化と資本効率が価値を分ける 本質価値との差 +24.0% · 10 年 やや割安(年 +8.4%) やや割安 トーソー5956 カーテンレール最大手で窓まわり 3 社の一角。値上げで利益は戻ったが、資本の効率は低く、今の値段はほぼ妥当 本質価値との差 +21.3% · 10 年 やや割安(年 +8.7%) やや割安 三協立山5932 サッシ大手3位。借金が重く、利益の戻りに値段が左右される。今の値段は、戻りを織り込んだほぼ妥当な水準 本質価値との差 +19.4% · 10 年 やや割安(年 +9.5%) やや割安 東プレ5975 プレス部品と冷凍車の二本柱。日産依存と薄い利益率を考えると、本質価値は今の値段をやや下回ると筆者は見る 本質価値との差 +18.7% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 山王3441 AI 配線の追い風で稼ぎは跳ねたが、コネクタ大手の下請けという立場は変わらず、今の値段はほぼ見合う 本質価値との差 +18.5% · 10 年 やや割安(年 +9.9%) やや割安 岡部5959 国内の建設需要が細る中、米国の伸びが穴を埋める。だが資本効率が資本コストに届かず、値段はほぼ妥当 本質価値との差 +17.3% · 10 年 やや割安(年 +7.6%) やや割安 ケー・エフ・シー3420 あと施工アンカーとトンネル資材の老舗。利益率は昔の半分まで落ちた。純現金と補修需要が支え、今の値段とほぼ釣り合う 本質価値との差 +13.6% · 10 年 やや割安(年 +7.8%) やや割安 カネソウ5979 溝ぶたと建築金物の三重の老舗。預金が時価総額を超えるが創業家の下で眠り、今年の株価の倍増で10年ではやや割高 本質価値との差 +12.6% · 10 年 やや割安(年 +8.0%) やや割安 アルインコ5933 足場の新製品で稼ぐ堅実な会社。ただ、赤字の2事業が足を引き、利益の回復を見込んでも本質価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 +12.3% · 10 年 やや割安(年 +8.1%) やや割安 トーカロ3433 半導体装置の消耗部品に皮膜を付ける隠れた寡占企業。稼ぐ力は本物だが、今の値段はやや割高 本質価値との差 +11.4% · 10 年 やや割安(年 +7.9%) やや割安 株式会社J-MAX3422 ホンダ系プレス部品。売上の半分が中国と日本のホンダ向けで、借金が重い。中国の電池・新興メーカー向けが伸びても、ホンダの縮みと金利で、今の値段は妥当かやや高い 本質価値との差 +10.3% · 10 年 やや割安(年 +9.3%) やや割安 アトムリビンテック3426 扉と収納の金物を企画するファブレスの老舗。金融資産は時価総額を上回るが、本業の稼ぎは細く、戻り方も弱い。今の値段はほぼ妥当 本質価値との差 +10.2% · 10 年 やや割安(年 +7.4%) 適正 東京製綱5981 国内ワイヤロープの老舗は今期が過去最高益だが、資本効率は低く、今の値段にやや先走り感がある 本質価値との差 +7.6% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 特殊電極3437 製鉄所の摩耗を溶接で直す職人集団で、技術は本物だが顧客の縮小が重く、今の値段はやや高い 本質価値との差 +7.6% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 兼房5984 丸鋸と木工刃物の専業。資産は厚いが稼ぐ力は資本コストに届かず、値段は資産と稼ぎの間にある 本質価値との差 +7.4% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 アルファ3434 薄利の自動車部品と、縮む国内の住宅錠。自己資本の厚さが救いだが、稼ぎは資本コストに届かない 本質価値との差 +6.1% · 10 年 適正(年 +8.0%) 適正 株式会社ファインシンター5994 自動車の駆動系に入る焼結部品の会社。電動化で縮む本業と重い借金のなか、利益は薄く、10 年の価値は今の時価総額に届かない 本質価値との差 +5.4% · 10 年 適正(年 +8.8%) 適正 協立エアテック5997 ビルの防火ダンパーと住宅の全館空調の部品。堅実だが稼ぎは資本コストに届かず、現金も戻らない 本質価値との差 +4.9% · 10 年 適正(年 +7.1%) 適正 駒井ハルテック5915 資産は厚いが稼ぐ力が薄い。橋と鉄骨は物価並みで、風車タワーの当たり外れが価値を分ける 本質価値との差 +3.9% · 10 年 適正(年 +8.2%) 適正 ダイニチ工業5951 石油ファンヒーターと加湿器の国内首位。事業は堅いが時価総額と同規模の現金・有価証券が眠り、10年の価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 +3.8% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 那須電機鉄工5922 送電鉄塔の需要は堅いが、今の利益は山。ためた資金の使い方が評価を決める 本質価値との差 +3.6% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 天龍製鋸5945 チップソー専業で無借金。事業の稼ぐ力は資本コストに届かず、現金と持ち合い株が値を支える会社 本質価値との差 +1.9% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 KTC5966 整備工具の国産ブランドnepros を持つが、利益率は9%どまり。立て直しの計画を割り引くと、値段はやや高い 本質価値との差 +0.4% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 サンコール5985 稼ぎ頭は光通信コネクタに移ったが、高い利益率の持続を織り込みすぎ。10年の価値は今の時価総額を下回ると筆者は見る 本質価値との差 −2.4% · 10 年 適正(年 +7.8%) 適正 株式会社長府製作所5946 利益は小さく、資産は大きい。会社がその資産を株主に返すかどうかで、値打ちが決まる 本質価値との差 −3.0% · 10 年 適正(年 +6.3%) 適正 中国工業5974 国内のLPガス容器の 3 本に 1 本を作るが、市場は細り、稼ぐ力は資本コストに届かない 本質価値との差 −3.9% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 立川ブラインド工業7989 窓まわり国内最大手。純現金は厚いが稼ぐ力が資本コストに届かず、10 年で見ると割高に寄る 本質価値との差 −4.5% · 10 年 適正(年 +4.8%) 適正 エスイー3423 インフラ補修の追い風はあるが、研究開発の費用が利益を食う。10年の稼ぎは今の値段を下回る 本質価値との差 −4.7% · 10 年 適正(年 +6.1%) 適正 ロブテックス5969 エビ印のプライヤとリベットの工具で知られる老舗。名前は残るが利益率は 3% に落ち、資本コストに届く道は細い 本質価値との差 −8.6% · 10 年 適正(年 +6.3%) やや割高 川岸工業5921 スカイツリーや国立競技場にも関わった鉄骨の名門。ただし利益は山を越え、帳簿の厚さほど稼ぐ力はないため、今の値段はやや高い 本質価値との差 −11.1% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 瀧上工業5918 橋と鉄骨の本業は薄利。価値の中心は持ち合い株だが、少数株主に届く道は細い 本質価値との差 −12.8% · 10 年 やや割高(年 +6.3%) やや割高 パイオラックス5988 自動車の小物部品と医療機器の会社。資本は厚いが稼ぐ力が追いつかず、今の値段は割高寄りと筆者は見る 本質価値との差 −14.0% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 ダイケン5900 引戸の金物や自転車置場を作る大阪の老舗。現金と投資株で時価総額に迫るが、本業の利益は薄く資本に見合わない。現金を割り引くと割高 本質価値との差 −16.1% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 三ツ知3439 自動車用の特注ファスナーの専業。シートの部品は電気自動車でも要るが、値下げ要請で薄利が続き、資本効率は資本コストに遠く届かない 本質価値との差 −17.4% · 10 年 やや割高(年 +5.9%) やや割高 トーアミ5973 溶接金網の老舗が型枠工事の買収で事業を広げる。帳簿は時価総額の3倍あるが、稼ぎは資本コストの3分の1にとどまり割高 本質価値との差 −20.7% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 モリテック スチール5986 エンジン部品向けの特殊帯鋼を売る商社。電動化で主力の需要が細り、稼ぐ力は資本に見合わず割高 本質価値との差 −22.8% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 株式会社SUMCO3436 AI向け300mm先端ウエハーへの転換は本物だが、成熟品の重荷と資本の重さを踏まえると今の値段はすでに回復の先を映す 本質価値との差 −23.6% · 10 年 やや割高(年 +4.4%) やや割高 大谷工業5939 電柱と通信線の金物を作る富山の老舗。配電網の更新で底堅いが、利益をため込む同族経営で資本の稼ぎが薄く割高 本質価値との差 −23.6% · 10 年 やや割高(年 +4.6%) やや割高 コロナ5909 事業の稼ぐ力は細く、厚い金融資産も少数株主には動かせない。割高と見る 本質価値との差 −23.8% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 東洋製罐グループホールディングス株式会社5901 縮減と増配で株主還元は厚くなるが、ROEは資本コストに届かず本質価値は今の株価より低い 本質価値との差 −24.3% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) やや割高 稲葉製作所3421 国内首位の物置と自己資本の4割近い現金を持つが、利益率は薄く資本効率は低い。現金を価値に足してもなお今の値段は割高 本質価値との差 −24.7% · 10 年 やや割高(年 +3.9%) やや割高 株式会社ノーリツ5943 給湯器で国内2位の寡占だが、稼ぐ力はリンナイの6分の1。利益が戻っても、今の値段は先取りが過ぎる 本質価値との差 −25.9% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) やや割高 ネツレン5976 高周波熱処理と高強度鋼線の老舗。国内シェアは高いが儲けが薄く、稼ぐ力に比べて今の値段は割高 本質価値との差 −27.7% · 10 年 やや割高(年 +2.7%) やや割高 共和工業所5971 建設機械用ボルトの国内トップ。現金は厚いが戻らず、利益は薄い。値段には余裕がなく割高と見る 本質価値との差 −28.4% · 10 年 やや割高(年 +3.8%) やや割高 日本発條5991 懸架ばねとHDDサスペンションの二本柱、AI需要は本物だが北米再建待ちで今の株価は割高寄りと筆者はみる 本質価値との差 −28.5% · 10 年 やや割高(年 +3.9%) やや割高 アドバネクス5998 医療と航空機のばねで稼ぎ頭を育てつつあるが、自動車と海外工場の重荷が残る。今の値段は先を行く 本質価値との差 −29.8% · 10 年 やや割高(年 +4.4%) 割高 アルメタックス5928 積水ハウスに売上の半分を頼るサッシの系列メーカー。本業はほぼ稼がず、現金と持ち合い株は厚いが株主には届きにくい 本質価値との差 −30.7% · 10 年 割高(年 +3.9%) 割高 株式会社LIXIL5938 稼ぐ力は戻りつつあるが、借金と金利が利益を食う。今の値段は回復をかなり先取りしている 本質価値との差 −36.1% · 10 年 割高(年 +1.6%) 割高 イワブチ5983 電柱まわりの金具を作る小さな高自己資本の会社。直近の高い利益率は続きにくく、10年で見れば今の値段は割高と筆者は考える 本質価値との差 −36.4% · 10 年 割高(年 +2.4%) 割高 ホッカンホールディングス5902 缶・PET容器と飲料の受託充填の会社。借金が重く、稼ぐ力が資本コストに届かないため、今の値段は先取りしすぎている 本質価値との差 −37.1% · 10 年 割高(年 +2.8%) 割高 日本フイルコン5942 製紙用の網を作る老舗。国内の縮小が続くなか、賃貸が利益を支えるが、10年の価値は今の時価総額を4割ほど下回る 本質価値との差 −39.7% · 10 年 割高(年 +1.9%) 割高 テクノフレックス3449 半導体向けの真空配管と継手で利益が急伸。ただし今の利益は工事の山にあり、10 年で見ると割高と筆者は見る 本質価値との差 −41.6% · 10 年 割高(年 +0.9%) 割高 高田機工5923 老朽橋の更新という追い風はあるが、工場が埋まらず稼ぐ力は細い。配当の下限が支えでも、今の値段は高い 本質価値との差 −42.6% · 10 年 割高(年 +1.2%) 割高 アマテイ5952 国産の釘と自動車向けの特殊ねじを作る小さな老舗。利益は安定してきたが、資本コストに届かない稼ぎと借入の重さで、今の値段は割高と見る 本質価値との差 −43.5% · 10 年 割高(年 +1.6%) 割高 スーパーツール5990 吊クランプと作業工具の老舗。土地は厚いが事業の稼ぎは資本コストに遠く、新工場の成果待ちで割高 本質価値との差 −53.2% · 10 年 割高(年 −1.4%) 割高 オーネックス5987 金属を焼いて硬くする請負の会社が、突然AIデータセンターへ。本業は細く、株主の取り分も揺らぐ。今の値段は高い 本質価値との差 −53.6% · 10 年 割高(年 +0.1%) 割高 中央発條5992 トヨタ系のばね専業。薄利と繰り返す工場事故が重く、今の値段は計画の達成を先取りしていると筆者は見る 本質価値との差 −58.6% · 10 年 割高(年 −2.2%) 割高 日本製罐5905 18リットル缶と美術缶の専業。市場は縮み、2期続けて営業赤字。賃貸の利益が支えだが、今の値段は割高と見る 本質価値との差 −59.1% · 10 年 割高(年 −1.0%) 割高 ワイズホールディングス5955 自動車・家電向けのねじとばねが主力。純現金は厚いが稼ぎが薄く、10年の中立でも今の値段に届かない 本質価値との差 −65.1% · 10 年 割高(年 −3.5%) 割高 日本パワーファスニング5950 建築用のねじとアンカーの専業。積水ハウスに売上の4分の1を頼り、利益はほぼ出ない。今の値段は割高と見る 本質価値との差 −81.3% · 10 年 割高(年 −8.4%) 割高 テクニスコ2962 放熱部品の小型メーカー。2 期の大赤字から黒字目前だが、借金が重く、AI 期待が先行。利益で測った本質価値は今の時価総額の 1 割に満たず割高 本質価値との差 −90.5% · 10 年 割高(年 −13.5%)

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読んだ資料

  1. ジェイテックコーポレーション 有価証券報告書(2026年6月期)
  2. ジェイテックコーポレーション 決算(2026年8月10日)
  3. 文部科学省 SPring-8-II 整備(2026年2月)

分析日 2026-10-20