株譜
AI 銘柄分析 · 金属製品 · 試作

株式会社ファインシンター 5994

自動車の駆動系に入る焼結部品の会社。電動化で縮む本業と重い借金のなか、利益は薄く、10 年の価値は今の時価総額に届かない

適正
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)1,029 円44 億円10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)976 円42 億円差 +5.4%
10 年後から見ると 適正 価値 1,029 円44 億円 · 差 +5.4% · 期待の年率 +8.8%
期待の年率リターン(10 年)+8.8%資本コスト比 −0.2 pt
推定の資本コスト9.0%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3%・10 年国債 3%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 9.0% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

ファインシンターは、金属の粉を型で固めて焼き、自動車のエンジンや変速機まわりの部品に仕上げる会社だ。売上の約 9 割が自動車で、トヨタとデンソーがそれぞれ 1 割強を占める。トヨタは議決権の 21.5% を持つ。筆者の結論は、10 年の価値は今の時価総額を下回るというものだ。いちばんの理由は、稼ぐ力が薄いまま電動化の逆風を受けることにある。

2026 年 3 月期は、米国子会社の減損などで 24 億円の最終赤字になった。営業利益率は 2〜3% で、資本コストを大きく下回る。純負債は 118 億円と、今の時価総額の 3 倍近い。自己資本は厚く見えるが、稼ぐ力の弱い資産は帳簿どおりには評価できない。

救いは 2 つある。米国の赤字事業をやめたこと、そして HEV 向けのリアクトルや磁性材など、電動化でも使われる製品を育てていることだ。うまくいけば利益は 2 倍以上になる。ただ、中立の見方ではそこまで届かない。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、この会社は「良い事業の手前にある、手のかかる事業」と見る。技術は確かだが、経済性が弱い。稼いだ利益のうち、設備の更新に回る分が多く、株主の手元に残る利益は薄い。

いちばん気になるのは、お金の使い方より、利益率の低さだ。売上が伸びても利益が増えない会社は、成長が株主に届かない。米国の事業をやめる決断は遅かったが、正しい。国内の集約も同じだ。

安全域は、純負債が重いため薄い。自己資本が厚く見えても、売れる価値はかなり落ちる。このような会社は、利益が戻る確かな証拠が出てから見る。先が読めず、確信度は低い。経営が資本をどう使うかは、利益が戻ったあとの配当や借入の返済を見て判断したい。いまは、事業を整理する局面と見る。整理が終わり、利益率が 4% を超えて安定して初めて、オーナーとして持ち続ける価値を議論できる。

何で稼ぐ会社か

稼ぎの中心は自動車焼結で、2026 年 3 月期の売上 462 億円のうち 419 億円を占める。焼結とは、金属の粉を型で固めて高温で焼く製法だ。削る工程が少なく、複雑な形を安く量産できる。エンジンや変速機まわりの小さな部品に向く。

顧客はトヨタ(売上の 10.3%)とデンソー(11.3%)が大きい。トヨタは議決権の 21.5% を持つ「その他の関係会社」で、経営を握る親会社ではない。値段や数量は、取引先の完成車メーカーの事情で動く。

残りは鉄道と油圧だ。鉄道は車両のブレーキに使う焼結の摩擦材で、売上は約 24 億円。油圧は約 19 億円。どちらも規模は小さいが、自動車より利益率が高いと推定する。連結の従業員は約 2,000 人で、海外にも子会社を持つ。米国の生産は 2026 年 4 月に停止が決まり、生産は順次ほかの拠点へ移す。中国にも子会社があるが、設備の残存価額を見直したことが営業利益を押し下げた。収益の柱は、あくまで国内の自動車向けだ。海外の事業は、米国の撤退に見られるように、国内ほど利益が出ていない。

優良さと弱いところ

堀、つまり他社がまねできない強みは、粉末冶金の設計・評価技術と、顧客との長い取引だ。鉄道のブレーキ材は特許の技術を持ち、次期新幹線のブレーキの開発にも関わる。ただ、売上の大半を占める自動車部品では、この強みが利益に出ていない。

営業利益率は直近 12 年のうち 6 期が 3% 以下で、最良でも 6% 台だ。前の中計は売上 400 億円を超えたが、利益率 8%・ROE 10% の目標には届かなかった。売上は伸びても、利益が残らない体質が続いている。

値決めの力は弱い。トヨタやデンソーは毎年のように値下げを求める。近年は物価上昇の転嫁が進み始めたが、続くかは取引先しだいだ。財務も弱い。純負債は自己資本の 0.8 倍で、営業利益は支払利息の 3 倍ほどしかない。小さな会社の財務の余裕は乏しく、赤字が続けば借入の条件にも響く。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

自動車の駆動系は電動化で作り替えられる。エンジンと変速機は、純電気の EV にはそもそも要らない。世界の新車に占める EV の比率は約 25% で、10 年後は 4〜5 割に上がると見るのが業種全体の前提だ。

粉末冶金の業界は成長しない。電動化で 1 台あたりの部品点数が減り、小さなメーカーは淘汰されるという声が中小の経営者から出ている。大手は M&A で規模を取りに行っている。

一方で、HEV は当面増える。HEV ではエンジンも電動部品も載るので、焼結部品の使い道はすぐには消えない。モーターの磁性部品や、電力を変換するリアクトルなど、電動化で新しく生まれる焼結の用途もある。ただ、その市場はまだ小さく、エンジン部品の減少を完全には埋められない。

鉄道は更新需要が中心で、数量はゆるやかに動く。油圧は産業機械・医療機器の景気に左右される。どちらも自動車の電動化とは別の需要で動くので、事業の分散にはなる。鉄道は車両の更新サイクルが長く、需要が読みやすいのも利点だ。ただ、規模が小さく、全社の利益を動かすほどではない。

資本政策と M&A

還元は限られている。純負債 118 億円を抱え、2026 年 3 月期は最終赤字だったので、配当を増やす余地は小さい。会社は資本コストを意識した経営を掲げ、PBR と ROE の改善を目標にしているが、今の中計の数字は、売上 450 億円、営業利益率 5%、ROE 8% と控えめだ。

資本政策の中心は、事業の入れ替えだ。米国の生産をやめ、国内拠点を 6 から 4 に集約し、電動化で減る分野の生産を集める。浮いた資金は、磁性材・鉄道・油圧に回す。

親会社はなく、トヨタは議決権の 21.5% を持つ。余った現金は無く、仮に出ても、戻り方は 0.5 と見る(持株比率が高く、還元の方針が弱いため)。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

米国の赤字事業をやめたことで、利益の足を引く最大の要因が消える。国内の工場も 6 から 4 に集約し、固定費は軽くなる。ここまで来れば、営業利益率が 4〜5% に戻るのは難しくない。2026 年 3 月期の最終赤字は、減損という一回限りの費用だ。

電動化は敵ではない。HEV は当面伸び、エンジンも電動部品も載る。モーターの磁性部品やリアクトルといった新しい焼結の用途は、会社が内製で一貫して作れる強みを生かせる。中計は磁性材を重点事業に置いている。設計から生産までを自社で一貫して持つので、顧客の電動化の相談を受けやすい。

時価総額は自己資本の 3 割にも届かない。利益が 2 倍になるだけで、今の値段は割安になる。トヨタが 21.5% を持つ安定株主であることも、突然の経営危機を遠ざける。国内の拠点を集約する計画も、すでに実行に入っている。春日井工場の新しい量産ラインも計画に入っている。固定費が軽くなれば、売上が横ばいでも利益は大きく変わる。

慎重な見方

利益が戻る証拠は、まだ一つも出ていない。前の中計は、売上こそ超えたが、利益率と ROE は目標に届かなかった。今期の第 1 四半期も経常は赤字で、通期の利益予想に対する進捗は低い。

トヨタとデンソーは、毎年の値下げを求める。電動化で部品点数が減るなか、値決めの力は弱まるばかりだ。電動向けの新しい用途は、まだ小さく、エンジン部品の減少を埋めるには時間がかかる。

純負債は 118 億円で、営業利益は支払利息の 3 倍しかない。借り換えの金利が上がれば、利益はさらに削られる。自己資本の厚さは、専用設備が売れる価値を考えると、見かけほど頼りにならない。米国の撤退は、事業が利益を生まなかった証拠でもある。国内の集約も、需要が縮むから進めている面が大きい。営業利益率は直近 12 年のうち 6 期で 3% 以下で、一時的な不調とは言いにくい。電動化が進むほど、この構造は重くなる。トヨタが 2 割持つとはいえ、赤字の子会社を守る義務はない。

どちらに重みを置いたか

利益率が回復する証拠が乏しく、電動化の逆風と重い借金が重なるため、確率は中立よりやや悲観側に寄せた。米国撤退の効果は認めるが、それだけで利益率が 5% に戻るとは見ない。楽観の確率は 8%、やや楽観を合わせても 25% にとどめた。逆に、やや悲観と悲観を合わせて 37% を置いたのは、会社が 12 年のうち 6 期で赤字を出している実績による。電動化の逆風と借金を同時に見ると、慎重な見方のほうがやや強い。

10 年後の 5 つの筋書き(2036/03 期)

確率で加重した株価時価総額 1,979 円85 億円(+ 配当配当と自社株買いの合計 296 円13 億円)。 今の値に割り戻すと 1,029 円44 億円、今との差 +5.4%、 期待の年率 +8.8%(資本コスト 9.0%)→ 適正

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 8% 4,969 円213 億円 818 円35 億円 +492.9% +19.5% 463 円20 億円
やや楽観 17% 3,335 円143 億円 561 円24 億円 +299.2% +14.8% 662 円28 億円
中立 38% 2,062 円88 億円 327 円14 億円 +144.7% +9.4% 908 円39 億円
やや悲観 24% 774 円33 億円 47 円2 億円 −16.0% −1.7% 197 円8 億円
悲観 13% 351 円15 億円 0 円0 億円 −64.1% −9.7% 46 円2 億円
加重平均100% 1,979 円85 億円296 円13 億円 +133.1% +8.8% 2,275 円97 億円

今の株価時価総額 976 円42 億円(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 9.0% を下回るほど割高。

楽観 8% 楽観:電動向けの磁性材・リアクトルが育ち、鉄道・油圧も伸びる 利益 18 億円 · PER 11.1 倍 · 株価時価総額 4,969 円213 億円

電動化に合わせて自動車焼結の中身が入れ替わる。エンジン向けは縮むが、HEV のリアクトルや電動駆動の磁性部品が埋め、出荷量は今の 95% を保つ。単価は転嫁が通り、物価をやや上回る。

米国の赤字を断った効果と国内拠点の集約で、自動車の営業利益率は 5% まで戻る。鉄道は新幹線の次期ブレーキと海外展開で数量が 5 割増え、油圧も医療・産業機械向けで伸びる。

全社の営業利益は 36 億円ほどになる。借入を減らして利払いも軽くなり、純利益は 18 億円。ROE は 8% 台で、なお資本コストには届かない。

  • 自動車焼結:数量 57.0(焼結部品の出荷量(千トン))× 価格 9.63(1 千トンあたり売上(億円。加工・組付けの付加価値込み))→ 売上 549 億円・営業利益 27 億円。電動向けが穴を埋め利益率 5%
  • 鉄道焼結:数量 450(ブレーキ摩擦材の出荷(千個))× 価格 0.11(1 個あたり売上(億円/千個))→ 売上 50 億円・営業利益 5 億円。数量 1.5 倍、海外展開
  • 油圧機器:数量 18.0(油圧部品の出荷(万台相当))× 価格 2.24(1 台あたり売上(万円))→ 売上 40 億円・営業利益 3 億円。数量 1.5 倍、医療・産業機械

倍率:事業の純利益 18 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 8.9% が k 9.00% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 11.1 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 11.1 倍。全体の PER 11.11 倍、時価総額 200 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:中計の目標(売上 450 億円・営業利益率 5%)を 10 年かけて超える筋書き。前の中計は利益率が目標の 8% に届かなかった実績があり、重く置かない。

やや楽観 17% やや楽観:中計に近い着地で、利益率は 4% 台 利益 12 億円 · PER 11.1 倍 · 株価時価総額 3,335 円143 億円

自動車焼結の出荷量は今の 9 割弱に減る。エンジン部品の減少を HEV 向けが半分ほど埋める。単価はトヨタ・デンソーの値下げ要請を受けつつ、物価の転嫁もおおむね通る。

米国の赤字が消え、国内の工場も 6 から 4 に集約して固定費が軽くなる。自動車の営業利益率は 4%、鉄道と油圧は 2〜3 割の数量増で 7〜9% を保つ。

全社の営業利益は 26 億円ほどになる。利払いの増加を引いても純利益は 12 億円前後で、ROE は 6% 前後。還元は純利益の 2 割ほどにとどまる。会社が掲げる ROE 8% には、10 年かけても届かない見方だ。

  • 自動車焼結:数量 52.8(焼結部品の出荷量(千トン))× 価格 9.35(1 千トンあたり売上(億円。加工・組付けの付加価値込み))→ 売上 494 億円・営業利益 20 億円。電動向けが半分を埋める
  • 鉄道焼結:数量 360(ブレーキ摩擦材の出荷(千個))× 価格 0.11(1 個あたり売上(億円/千個))→ 売上 39 億円・営業利益 4 億円。数量 1.2 倍
  • 油圧機器:数量 15.6(油圧部品の出荷(万台相当))× 価格 2.19(1 台あたり売上(万円))→ 売上 34 億円・営業利益 2 億円。数量 1.3 倍

倍率:事業の純利益 12 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 6.4% が k 9.00% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 11.1 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 11.1 倍。全体の PER 11.11 倍、時価総額 129 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:国内拠点の集約と米国撤退の効果が出て、利益率が 4% 台に戻る筋書き。電動向けの置き換えは半分ほどにとどまる。

中立 38% 中立:エンジン部品が縮み、電動向けが半分を埋める。利益は薄いまま 利益 6 億円 · PER 11.1 倍 · 株価時価総額 2,062 円88 億円

自動車焼結の出荷量は 10 年で 2 割減る。ガソリン車・HEV 向けのエンジン部品が減り、リアクトルなどの電動向けが半分を埋める。単価は物価の転嫁が通るものの、完成車メーカーの年次値下げ要請で 10 年 1.30 倍にとどまる。

米国の赤字事業をやめ、国内拠点を集約した効果で、営業利益率は 2% 台から 3% 前後へ戻る。鉄道・油圧は数量が 1 割ほど伸びる。

全社の営業利益は 17 億円ほどで、物価で見ると今とほぼ同じ水準だ。利払いが 3 億円ほど増え、純利益は 6 億円強。ROE は 3% 台半ばで、還元は純利益の 25% ほどにとどまる。

  • 自動車焼結:数量 48.0(焼結部品の出荷量(千トン))× 価格 9.07(1 千トンあたり売上(億円。加工・組付けの付加価値込み))→ 売上 435 億円・営業利益 13 億円。数量 0.8 倍、価格 1.30 倍
  • 鉄道焼結:数量 315(ブレーキ摩擦材の出荷(千個))× 価格 0.11(1 個あたり売上(億円/千個))→ 売上 34 億円・営業利益 3 億円。数量 1.05 倍
  • 油圧機器:数量 13.2(油圧部品の出荷(万台相当))× 価格 2.14(1 台あたり売上(万円))→ 売上 28 億円・営業利益 2 億円。数量 1.1 倍

倍率:事業の純利益 6 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 3.9% が k 9.00% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 11.1 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 11.1 倍。全体の PER 11.11 倍、時価総額 70 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:電動化の速度は業種ノートの中心的な見通し(世界の EV 比率が 4〜5 割)に沿う。ファインシンターは米国の撤退と国内集約で赤字をやめるが、利益率は 3% 台にとどまる。最も重く置く。

やや悲観 24% やや悲観:トヨタ系の値下げと数量減が重なり、利益率は 2% 台 利益 1 億円 · PBR 0.2 倍 · 株価時価総額 774 円33 億円

自動車焼結の出荷量は 4 割近く減る。トヨタ・デンソー向けのエンジン部品が減り、電動向けの置き換えは進まない。値下げ要請を受け、単価は物価の 5 割ほどしか転嫁できない。

固定費の重い焼結の工場は稼働が下がり、自動車の営業利益率は 1% 台半ばにとどまる。鉄道・油圧も数量が 1 割ほど減る。国内の集約は進むが、移管の費用がかさんで、利益の改善を打ち消す。

全社の営業利益は 8 億円ほどで、利払いを引くと純利益は 1 億円前後。稼ぐ力で測ると 10 億円ほどの価値にしかならず、売れる資産の側から見て、今の自己資本の 2 割ほどを置く。

  • 自動車焼結:数量 37.2(焼結部品の出荷量(千トン))× 価格 8.52(1 千トンあたり売上(億円。加工・組付けの付加価値込み))→ 売上 317 億円・営業利益 5 億円。数量 0.62 倍、価格 1.22 倍
  • 鉄道焼結:数量 285(ブレーキ摩擦材の出荷(千個))× 価格 0.10(1 個あたり売上(億円/千個))→ 売上 29 億円・営業利益 2 億円。数量 0.95 倍
  • 油圧機器:数量 10.8(油圧部品の出荷(万台相当))× 価格 2.08(1 台あたり売上(万円))→ 売上 23 億円・営業利益 1 億円。数量 0.9 倍

倍率:稼ぐ力(純利益÷k)は 10 億円ほどで、売れる資産の税後より小さい。今の自己資本に 0.2 倍を掛けた(売れる資産の推定は floor_assets_why)。

確率:完成車メーカーの値下げ要請が続き、電動向けへの置き換えが進まない筋書き。会社は過去 20 年のうち 6 期が赤字で、この水準は十分ありうる。

悲観 13% 悲観:電動化が急で、トヨタ系の発注が細り、構造的に赤字になる 利益 −9 億円 · PBR 0.1 倍 · 株価時価総額 351 円15 億円

自動車焼結の出荷量は 6 割以上減る。主力のエンジン部品が電動車に入らず、トヨタ・デンソー向けの量が急に落ちる。単価の転嫁もほとんど通らない。

固定費を下げきれず、自動車は赤字になる。工場の集約が追いつかず、減損と再編の費用がさらに出る。鉄道・油圧は黒字だが、全体の赤字を埋められない。

営業利益は赤字(マイナス 3 億円ほど)、利払いが加わって純損失は 9 億円ほどになる。借入が重く、還元は止まる。株主の取り分は、売れる資産から純負債を引いた残りに近い。借り換えの条件が悪くなれば、さらに取り分は減る。

  • 自動車焼結:数量 22.8(焼結部品の出荷量(千トン))× 価格 7.68(1 千トンあたり売上(億円。加工・組付けの付加価値込み))→ 売上 175 億円・営業利益 −4 億円。数量 0.38 倍、赤字
  • 鉄道焼結:数量 270(ブレーキ摩擦材の出荷(千個))× 価格 0.10(1 個あたり売上(億円/千個))→ 売上 27 億円・営業利益 1 億円。数量 0.9 倍
  • 油圧機器:数量 9.6(油圧部品の出荷(万台相当))× 価格 2.00(1 台あたり売上(万円))→ 売上 19 億円・営業利益 1 億円。数量 0.8 倍

倍率:赤字で PER は使えない。稼ぐ力はなく、運転資産を約 5 割の値で売って純負債を返した残り(15 億円)まで。今の自己資本に 0.1 倍強を掛けた。(2026-10-22 の式の直しで機械で置き直し、今は PBR 0.126 倍・時価総額 15 億円。上の倍率は置き直す前の値)

確率:エンジン部品の需要が急に消え、鉄道・油圧の黒字では固定費を賄えなくなる筋書き。純負債 118 億円の借り換えが重くのしかかり、純現金は残らない。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億円。

自動車焼結

金属の粉を固めて焼き、エンジン・変速機・電動部品などに仕上げる。売上の約 9 割を占める中心事業。

数量焼結部品の出荷量(千トン)価格1 千トンあたり売上(億円。加工・組付けの付加価値込み)売上営業利益
今 2026/03 60.0 6.98 419 8
10 年後 中立 48.0 9.07 435 13

取り方:有報の自動車焼結の売上は 418.95 億円。出荷量は非開示のため、焼結部品の平均売値を 1 キロ 7 百円台と推定して約 60 千トンとした(推定)。セグメント利益は非開示で、全社の営業利益 12 億円から鉄道・油圧の利益を引き、約 8 億円(利益率 1.9%)と推定。価格は物価並みが基本だが、完成車メーカーの年次値下げ要請があり、中立は 1.30 倍にとどめる。

鉄道焼結

鉄道車両のブレーキに使う焼結の摩擦材。新幹線を含む。国内の仕事量は車両の更新に左右される。

数量ブレーキ摩擦材の出荷(千個)価格1 個あたり売上(億円/千個)売上営業利益
今 2026/03 300 0.08 24 3
10 年後 中立 315 0.11 34 3

取り方:有報の鉄道焼結の売上は 23.81 億円(前年比 -0.4%)。個数は非開示のため、1 個 0.8 万円前後と推定して 30 万個とした(推定)。利益率は自動車より高い約 10% と推定。

油圧機器

油圧機器向けの焼結部品・製品。高圧化・高速化と、医療機器・産業機械向けへの展開を進める。

数量油圧部品の出荷(万台相当)価格1 台あたり売上(万円)売上営業利益
今 2026/03 12.0 1.60 19 2
10 年後 中立 13.2 2.14 28 2

取り方:有報の油圧機器製品の売上は 19.20 億円(前年比 +2.9%)。台数は非開示のため、1 台 1.6 万円と推定して 12 万台相当とした(推定)。利益率は約 8% と推定。

リスクと懸念

電動化が想定より速い

EV の比率が 5 割を超えると、エンジン・変速機向けの出荷量は 4 割以上減りうる。固定費の重い焼結は、稼働が下がると利益率が一気に落ちる。HEV が当面続く前提は、各国の規制で変わりうる。

完成車メーカーの値下げ要請

トヨタ・デンソーの売上は合わせて約 2 割で、毎年の価格改定の影響が大きい。物価の転嫁が通らなければ、営業利益率 3% も維持できない。親会社ではないため、トヨタに守ってもらう前提も置けない。

重い純負債と借り換え

純負債は 118 億円、営業利益は支払利息の 3 倍ほど。借り換えのたびに金利が 3.5% 前後へ上がり、利払いが 10 年で 3 億円ほど増える。財務制限条項の有無は確認できていない。

再編のコストと減損の再発

米国の生産停止と国内拠点の集約で、移管の費用と減損が続く可能性がある。2026 年 3 月期に 22 億円の減損を出しており、中国子会社でも設備の残存価額を見直した。

電動向け新製品の遅れ

磁性材やリアクトルが、エンジン部品の減少を埋められるかは未確定だ。HEV 向けリアクトルは 2024 年度に約 198 万台の計画だったが、10 年先の需要は読めない。

鉄道・油圧が小さい

利益率の高い鉄道・油圧は、合わせても売上の 1 割にならない。数量が 5 割伸びても、全社の利益を大きく変えるほどにはならない。

今後の分かれ目

2027 年 3 月期の営業利益が 12 億円の予想に届き、第 2 四半期以降の経常が黒字になる
米国撤退と集約の効果が出たと見て、中立からやや楽観側へ確率を移す。
トヨタ・デンソー向けの出荷量が、2 年続けて 1 割以上落ちる
電動化の速度が想定以上と見て、やや悲観・悲観側へ確率を移す。
磁性材・リアクトルの売上が、会社の計画どおり 2029 年度までに伸びる
電動向けが穴を埋める筋書きの重みを増やす。
借り換えで、金利の上乗せが 1% を大きく超える
利払いの重さが利益を食う筋書きに寄せる。
トヨタが持分を増やす、または売る
系列の動きとして、会社の自由度と値決めの見方を見直す。

見ておくもの

  • 自動車焼結の出荷量と、トヨタ・デンソー向けの売上比率
  • 米国子会社の停止後の損益と、国内拠点の集約の進み具合
  • 磁性材・リアクトルなど電動向けの売上
  • 営業利益率(目標は 5%)と、純負債・支払利息の動き
  • トヨタの持株比率と配当方針

倍率と資本コストの決め方

倍率は利益ベースで置き、今の株価や過去・同業の PER は使っていない。中立は ROE 3.6% が k 9% に届かず、PER の上限は 1÷k の 10.3 倍。利益の質(薄い利益率・値決めの弱さ・縮む事業)から上限の 7 割に置いた。楽観・やや楽観も上限の 8 割台。やや悲観・悲観は、稼ぐ力ではなく、運転資産の売れる価値から純負債を引いて今の自己資本に掛けた。今の時価総額(自己資本の約 3 割)は、結果として比べただけだ。 2026-10-22 の見直し(溜まる現金を事業の ROE から外す・k の目安を対称に・楽観〜中立は上限そのものに置く・ROE が k 以下は配り方から出す式)で、倍率を機械で置き直した(第 1 段より前 → 今:楽観 PER 9→11.11 倍・やや楽観 PER 8.5→11.11 倍・中立 PER 7.2→11.11 倍)。

資本コスト 9.0% = 無リスク金利 3% + β — × 5%。

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割安 東洋シヤッター5936 国内3番手のシャッター会社。点検の稼ぎが育ち、利益の割に値段は安い。割安と見る 本質価値との差 +81.0% · 10 年 割安(年 +13.1%) 割安 三洋工業5958 天井・床の下地材で知られる堅実な建材メーカー。時価総額の半分が現金で、事業の稼ぎを考えれば今の値段はかなり安い 本質価値との差 +65.6% · 10 年 割安(年 +11.5%) 割安 三和ホールディングス5929 国内寡占・世界シェア首位の開口部メーカー、改修需要と海外M&Aの果実を乗せれば割安と出る 本質価値との差 +63.7% · 10 年 割安(年 +11.5%) 割安 ジーテクト5970 車体骨格プレス部品の中堅。中立の姿でも今の値段は割安寄りだが、ホンダ依存と重い設備投資が割り引きの理由だと筆者は見る 本質価値との差 +62.0% · 10 年 割安(年 +11.9%) 割安 文化シヤッター5930 国内2位のシャッター専業。利益率の低い建材部門が重しで、確率で重みをつけるとやや割安 本質価値との差 +60.9% · 10 年 割安(年 +10.9%) 割安 エイチワン5989 ホンダ向け 86% のフレーム専業。3 年連続赤字から立ち直ったが、顧客の偏りと重い投資を考えると、割安度は見かけほど大きくないと筆者は見る 本質価値との差 +60.7% · 10 年 割安(年 +13.6%) 割安 フジマック5965 病院・給食・外食の厨房を一括で請け負う堅実な中堅。土地売却で現金が積み上がり、10年で見ればやや割安と筆者は考える 本質価値との差 +57.9% · 10 年 割安(年 +11.6%) 割安 日創グループ3440 パネルとデータセンター向け筐体は伸びるが、寄せ集めの事業で ROE が資本コストに届かない 本質価値との差 +56.6% · 10 年 割安(年 +12.0%) 割安 エムケー精工5906 門型洗車機と調理家電の長野の会社。直近の利益は山で、中立でも自己資本の厚みが評価に残る 本質価値との差 +53.3% · 10 年 割安(年 +11.3%) 割安 サンコーテクノ3435 あと施工アンカーの国内首位。利益の安定と財務の堅さに比べ、今の値段は低い 本質価値との差 +52.0% · 10 年 割安(年 +10.4%) 割安 MIEコーポレーション3442 工場の配管をつなぐステンレスの継手の専業。値上げで利益は倍増したが、還元が細く借金もある。今の値段はほぼ適正で、わずかに安い程度 本質価値との差 +49.9% · 10 年 割安(年 +11.7%) 割安 昭和鉄工5953 九州の熱の老舗が値付けを覚え、3 年で利益率は 9% に。持ち合い株を除いても今の値段は稼ぎに比べて安い 本質価値との差 +49.2% · 10 年 割安(年 +12.0%) 割安 不二サッシ5940 ビル用サッシの老舗。利益は薄いが、値段は稼ぐ力に対して安く、借入の重さを織り込んでもやや割安 本質価値との差 +45.9% · 10 年 割安(年 +11.6%) 割安 リンナイ株式会社5947 実質無借金で稼ぐ力は安定している。米国の電化と海外の伸びを織り込んでも、今の時価総額には安全域がある 本質価値との差 +42.4% · 10 年 割安(年 +9.3%) 割安 株式会社RS Technologies3445 再生ウェーハで世界一という稼ぐ力は本物だが、中国の新品ウェーハと重い投資を差し引くと、今の値段に余裕は乏しい 本質価値との差 +37.6% · 10 年 割安(年 +10.6%) 割安 株式会社マルゼン5982 稼ぎは堅く、現金も厚い。ただ利益率は過去最高で、今の値段に安全域は見えない 本質価値との差 +36.4% · 10 年 割安(年 +9.2%) 割安 宮地エンジニアリンググループ3431 老朽橋の補修は長く続くが、足元は発注減で利益が半減。谷の深さと現金の厚さを踏まえると、今の値段はやや割安 本質価値との差 +34.4% · 10 年 割安(年 +9.8%) やや割安 日東精工5957 小さなねじとねじ締め機の堅実な会社。伸びの前提がすでに値段に入り、ほぼ適正と見る 本質価値との差 +29.5% · 10 年 やや割安(年 +9.2%) やや割安 ネポン7985 ハウス暖房機の老舗だが、利益率は1%前後に沈み借金も重い。立ち直れば安いが、その確度は低い 本質価値との差 +27.9% · 10 年 やや割安(年 +10.3%) やや割安 中西製作所5941 学校給食に強い厨房機器メーカー。実績は良いが大型投資で借入が増える局面で、本質価値は今の値段とほぼ同じ 本質価値との差 +27.3% · 10 年 やや割安(年 +9.1%) やや割安 川田テクノロジーズ3443 橋の補修需要は追い風だが、利益は山の高さにある。値段は価値を1割ほど下回るにとどまり、割安とは言い切れない 本質価値との差 +25.1% · 10 年 やや割安(年 +8.9%) やや割安 横河ブリッジホールディングス5911 橋の老朽化は追い風だが新設が細る。高い買い物の消化と資本効率が価値を分ける 本質価値との差 +24.0% · 10 年 やや割安(年 +8.4%) やや割安 トーソー5956 カーテンレール最大手で窓まわり 3 社の一角。値上げで利益は戻ったが、資本の効率は低く、今の値段はほぼ妥当 本質価値との差 +21.3% · 10 年 やや割安(年 +8.7%) やや割安 三協立山5932 サッシ大手3位。借金が重く、利益の戻りに値段が左右される。今の値段は、戻りを織り込んだほぼ妥当な水準 本質価値との差 +19.4% · 10 年 やや割安(年 +9.5%) やや割安 東プレ5975 プレス部品と冷凍車の二本柱。日産依存と薄い利益率を考えると、本質価値は今の値段をやや下回ると筆者は見る 本質価値との差 +18.7% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 山王3441 AI 配線の追い風で稼ぎは跳ねたが、コネクタ大手の下請けという立場は変わらず、今の値段はほぼ見合う 本質価値との差 +18.5% · 10 年 やや割安(年 +9.9%) やや割安 岡部5959 国内の建設需要が細る中、米国の伸びが穴を埋める。だが資本効率が資本コストに届かず、値段はほぼ妥当 本質価値との差 +17.3% · 10 年 やや割安(年 +7.6%) やや割安 ケー・エフ・シー3420 あと施工アンカーとトンネル資材の老舗。利益率は昔の半分まで落ちた。純現金と補修需要が支え、今の値段とほぼ釣り合う 本質価値との差 +13.6% · 10 年 やや割安(年 +7.8%) やや割安 カネソウ5979 溝ぶたと建築金物の三重の老舗。預金が時価総額を超えるが創業家の下で眠り、今年の株価の倍増で10年ではやや割高 本質価値との差 +12.6% · 10 年 やや割安(年 +8.0%) やや割安 アルインコ5933 足場の新製品で稼ぐ堅実な会社。ただ、赤字の2事業が足を引き、利益の回復を見込んでも本質価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 +12.3% · 10 年 やや割安(年 +8.1%) やや割安 トーカロ3433 半導体装置の消耗部品に皮膜を付ける隠れた寡占企業。稼ぐ力は本物だが、今の値段はやや割高 本質価値との差 +11.4% · 10 年 やや割安(年 +7.9%) やや割安 株式会社J-MAX3422 ホンダ系プレス部品。売上の半分が中国と日本のホンダ向けで、借金が重い。中国の電池・新興メーカー向けが伸びても、ホンダの縮みと金利で、今の値段は妥当かやや高い 本質価値との差 +10.3% · 10 年 やや割安(年 +9.3%) やや割安 アトムリビンテック3426 扉と収納の金物を企画するファブレスの老舗。金融資産は時価総額を上回るが、本業の稼ぎは細く、戻り方も弱い。今の値段はほぼ妥当 本質価値との差 +10.2% · 10 年 やや割安(年 +7.4%) 適正 東京製綱5981 国内ワイヤロープの老舗は今期が過去最高益だが、資本効率は低く、今の値段にやや先走り感がある 本質価値との差 +7.6% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 特殊電極3437 製鉄所の摩耗を溶接で直す職人集団で、技術は本物だが顧客の縮小が重く、今の値段はやや高い 本質価値との差 +7.6% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 兼房5984 丸鋸と木工刃物の専業。資産は厚いが稼ぐ力は資本コストに届かず、値段は資産と稼ぎの間にある 本質価値との差 +7.4% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 アルファ3434 薄利の自動車部品と、縮む国内の住宅錠。自己資本の厚さが救いだが、稼ぎは資本コストに届かない 本質価値との差 +6.1% · 10 年 適正(年 +8.0%) 適正 協立エアテック5997 ビルの防火ダンパーと住宅の全館空調の部品。堅実だが稼ぎは資本コストに届かず、現金も戻らない 本質価値との差 +4.9% · 10 年 適正(年 +7.1%) 適正 駒井ハルテック5915 資産は厚いが稼ぐ力が薄い。橋と鉄骨は物価並みで、風車タワーの当たり外れが価値を分ける 本質価値との差 +3.9% · 10 年 適正(年 +8.2%) 適正 ダイニチ工業5951 石油ファンヒーターと加湿器の国内首位。事業は堅いが時価総額と同規模の現金・有価証券が眠り、10年の価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 +3.8% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 那須電機鉄工5922 送電鉄塔の需要は堅いが、今の利益は山。ためた資金の使い方が評価を決める 本質価値との差 +3.6% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 天龍製鋸5945 チップソー専業で無借金。事業の稼ぐ力は資本コストに届かず、現金と持ち合い株が値を支える会社 本質価値との差 +1.9% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 KTC5966 整備工具の国産ブランドnepros を持つが、利益率は9%どまり。立て直しの計画を割り引くと、値段はやや高い 本質価値との差 +0.4% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 サンコール5985 稼ぎ頭は光通信コネクタに移ったが、高い利益率の持続を織り込みすぎ。10年の価値は今の時価総額を下回ると筆者は見る 本質価値との差 −2.4% · 10 年 適正(年 +7.8%) 適正 株式会社長府製作所5946 利益は小さく、資産は大きい。会社がその資産を株主に返すかどうかで、値打ちが決まる 本質価値との差 −3.0% · 10 年 適正(年 +6.3%) 適正 中国工業5974 国内のLPガス容器の 3 本に 1 本を作るが、市場は細り、稼ぐ力は資本コストに届かない 本質価値との差 −3.9% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 立川ブラインド工業7989 窓まわり国内最大手。純現金は厚いが稼ぐ力が資本コストに届かず、10 年で見ると割高に寄る 本質価値との差 −4.5% · 10 年 適正(年 +4.8%) 適正 エスイー3423 インフラ補修の追い風はあるが、研究開発の費用が利益を食う。10年の稼ぎは今の値段を下回る 本質価値との差 −4.7% · 10 年 適正(年 +6.1%) 適正 ロブテックス5969 エビ印のプライヤとリベットの工具で知られる老舗。名前は残るが利益率は 3% に落ち、資本コストに届く道は細い 本質価値との差 −8.6% · 10 年 適正(年 +6.3%) やや割高 川岸工業5921 スカイツリーや国立競技場にも関わった鉄骨の名門。ただし利益は山を越え、帳簿の厚さほど稼ぐ力はないため、今の値段はやや高い 本質価値との差 −11.1% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 瀧上工業5918 橋と鉄骨の本業は薄利。価値の中心は持ち合い株だが、少数株主に届く道は細い 本質価値との差 −12.8% · 10 年 やや割高(年 +6.3%) やや割高 パイオラックス5988 自動車の小物部品と医療機器の会社。資本は厚いが稼ぐ力が追いつかず、今の値段は割高寄りと筆者は見る 本質価値との差 −14.0% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 ダイケン5900 引戸の金物や自転車置場を作る大阪の老舗。現金と投資株で時価総額に迫るが、本業の利益は薄く資本に見合わない。現金を割り引くと割高 本質価値との差 −16.1% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 三ツ知3439 自動車用の特注ファスナーの専業。シートの部品は電気自動車でも要るが、値下げ要請で薄利が続き、資本効率は資本コストに遠く届かない 本質価値との差 −17.4% · 10 年 やや割高(年 +5.9%) やや割高 トーアミ5973 溶接金網の老舗が型枠工事の買収で事業を広げる。帳簿は時価総額の3倍あるが、稼ぎは資本コストの3分の1にとどまり割高 本質価値との差 −20.7% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 モリテック スチール5986 エンジン部品向けの特殊帯鋼を売る商社。電動化で主力の需要が細り、稼ぐ力は資本に見合わず割高 本質価値との差 −22.8% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 株式会社SUMCO3436 AI向け300mm先端ウエハーへの転換は本物だが、成熟品の重荷と資本の重さを踏まえると今の値段はすでに回復の先を映す 本質価値との差 −23.6% · 10 年 やや割高(年 +4.4%) やや割高 大谷工業5939 電柱と通信線の金物を作る富山の老舗。配電網の更新で底堅いが、利益をため込む同族経営で資本の稼ぎが薄く割高 本質価値との差 −23.6% · 10 年 やや割高(年 +4.6%) やや割高 コロナ5909 事業の稼ぐ力は細く、厚い金融資産も少数株主には動かせない。割高と見る 本質価値との差 −23.8% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 東洋製罐グループホールディングス株式会社5901 縮減と増配で株主還元は厚くなるが、ROEは資本コストに届かず本質価値は今の株価より低い 本質価値との差 −24.3% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) やや割高 稲葉製作所3421 国内首位の物置と自己資本の4割近い現金を持つが、利益率は薄く資本効率は低い。現金を価値に足してもなお今の値段は割高 本質価値との差 −24.7% · 10 年 やや割高(年 +3.9%) やや割高 株式会社ノーリツ5943 給湯器で国内2位の寡占だが、稼ぐ力はリンナイの6分の1。利益が戻っても、今の値段は先取りが過ぎる 本質価値との差 −25.9% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) やや割高 ネツレン5976 高周波熱処理と高強度鋼線の老舗。国内シェアは高いが儲けが薄く、稼ぐ力に比べて今の値段は割高 本質価値との差 −27.7% · 10 年 やや割高(年 +2.7%) やや割高 共和工業所5971 建設機械用ボルトの国内トップ。現金は厚いが戻らず、利益は薄い。値段には余裕がなく割高と見る 本質価値との差 −28.4% · 10 年 やや割高(年 +3.8%) やや割高 日本発條5991 懸架ばねとHDDサスペンションの二本柱、AI需要は本物だが北米再建待ちで今の株価は割高寄りと筆者はみる 本質価値との差 −28.5% · 10 年 やや割高(年 +3.9%) やや割高 アドバネクス5998 医療と航空機のばねで稼ぎ頭を育てつつあるが、自動車と海外工場の重荷が残る。今の値段は先を行く 本質価値との差 −29.8% · 10 年 やや割高(年 +4.4%) 割高 アルメタックス5928 積水ハウスに売上の半分を頼るサッシの系列メーカー。本業はほぼ稼がず、現金と持ち合い株は厚いが株主には届きにくい 本質価値との差 −30.7% · 10 年 割高(年 +3.9%) 割高 株式会社LIXIL5938 稼ぐ力は戻りつつあるが、借金と金利が利益を食う。今の値段は回復をかなり先取りしている 本質価値との差 −36.1% · 10 年 割高(年 +1.6%) 割高 イワブチ5983 電柱まわりの金具を作る小さな高自己資本の会社。直近の高い利益率は続きにくく、10年で見れば今の値段は割高と筆者は考える 本質価値との差 −36.4% · 10 年 割高(年 +2.4%) 割高 ホッカンホールディングス5902 缶・PET容器と飲料の受託充填の会社。借金が重く、稼ぐ力が資本コストに届かないため、今の値段は先取りしすぎている 本質価値との差 −37.1% · 10 年 割高(年 +2.8%) 割高 日本フイルコン5942 製紙用の網を作る老舗。国内の縮小が続くなか、賃貸が利益を支えるが、10年の価値は今の時価総額を4割ほど下回る 本質価値との差 −39.7% · 10 年 割高(年 +1.9%) 割高 テクノフレックス3449 半導体向けの真空配管と継手で利益が急伸。ただし今の利益は工事の山にあり、10 年で見ると割高と筆者は見る 本質価値との差 −41.6% · 10 年 割高(年 +0.9%) 割高 高田機工5923 老朽橋の更新という追い風はあるが、工場が埋まらず稼ぐ力は細い。配当の下限が支えでも、今の値段は高い 本質価値との差 −42.6% · 10 年 割高(年 +1.2%) 割高 アマテイ5952 国産の釘と自動車向けの特殊ねじを作る小さな老舗。利益は安定してきたが、資本コストに届かない稼ぎと借入の重さで、今の値段は割高と見る 本質価値との差 −43.5% · 10 年 割高(年 +1.6%) 割高 スーパーツール5990 吊クランプと作業工具の老舗。土地は厚いが事業の稼ぎは資本コストに遠く、新工場の成果待ちで割高 本質価値との差 −53.2% · 10 年 割高(年 −1.4%) 割高 オーネックス5987 金属を焼いて硬くする請負の会社が、突然AIデータセンターへ。本業は細く、株主の取り分も揺らぐ。今の値段は高い 本質価値との差 −53.6% · 10 年 割高(年 +0.1%) 割高 中央発條5992 トヨタ系のばね専業。薄利と繰り返す工場事故が重く、今の値段は計画の達成を先取りしていると筆者は見る 本質価値との差 −58.6% · 10 年 割高(年 −2.2%) 割高 日本製罐5905 18リットル缶と美術缶の専業。市場は縮み、2期続けて営業赤字。賃貸の利益が支えだが、今の値段は割高と見る 本質価値との差 −59.1% · 10 年 割高(年 −1.0%) 割高 ワイズホールディングス5955 自動車・家電向けのねじとばねが主力。純現金は厚いが稼ぎが薄く、10年の中立でも今の値段に届かない 本質価値との差 −65.1% · 10 年 割高(年 −3.5%) 割高 ジェイテックコーポレーション3446 X線ミラーで世界の放射光施設に納める希少な技術企業。ただし利益は山谷が激しく、いまの値段は先を織り込みすぎ 本質価値との差 −70.8% · 10 年 割高(年 −4.6%) 割高 日本パワーファスニング5950 建築用のねじとアンカーの専業。積水ハウスに売上の4分の1を頼り、利益はほぼ出ない。今の値段は割高と見る 本質価値との差 −81.3% · 10 年 割高(年 −8.4%) 割高 テクニスコ2962 放熱部品の小型メーカー。2 期の大赤字から黒字目前だが、借金が重く、AI 期待が先行。利益で測った本質価値は今の時価総額の 1 割に満たず割高 本質価値との差 −90.5% · 10 年 割高(年 −13.5%)

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読んだ資料

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  2. ファインシンター 中期経営計画
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分析日 2026-10-20