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ジーテクト 5970

車体骨格プレス部品の中堅。中立の姿でも今の値段は割安寄りだが、ホンダ依存と重い設備投資が割り引きの理由だと筆者は見る

割安
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)3,496 円1,497 億円10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)2,158 円924 億円差 +62.0%
10 年後から見ると 割安 価値 3,496 円1,497 億円 · 差 +62.0% · 期待の年率 +11.9%
期待の年率リターン(10 年)+11.9%資本コスト比 +4.4 pt
推定の資本コスト7.5%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3%・10 年国債 3%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 7.5% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

ジーテクトは、車の骨格をつくるプレス部品の専業メーカーだ。ドアまわりの柱やフロアなど、車体の強さと安全を決める部品を、ホンダを軸にトヨタやスバルへ納める。売上の8割超が海外で、最大の市場は北米である。

筆者の結論は「割安寄り。ただし、理由のある安さ」だ。数量と単価で10年後を積むと、中立の筋書きでも今の時価総額を上回る。それでも市場が安く値を付けるのには筋が通っている。弱みは3つある。ホンダ1社が売上の約5割を占めること。価格を顧客が決めること。設備投資が営業キャッシュフローとほぼ同額で、自由に使える現金が残りにくいことだ。

会社は2030年度に営業利益率7%を掲げる。しかし、2023年に出した前の中期計画は届かなかった。筆者の中立は5%台後半にとどめ、計画どおりの達成は楽観側に置いた。

強みもある。車体1台分を設計から量産まで引き受ける開発力があり、新型車に切り替わるたびに1台あたりの受注額が上がっている。ホンダが持ち株を減らしたことで、資本のしがらみも薄れた。

最大の分かれ目は、電動化の見直しを終えたホンダが、HEV(ハイブリッド車)中心で数量を戻せるかどうかだ。戻れば利益率の回復が見え、戻らなければ設備の重さが負担になる。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、この会社を持ち続けたいかを3つの点から問う。

まず事業の寿命だ。車がある限り車体は要る。電動化でも、鋼板の骨格は残る。その意味で、10年後も消えない事業だ。一方で、鉄の部品を速く、軽く、安く作る競争は終わらず、ホンダなど顧客の購買力が強い。堀は狭い。

次にオーナー利益、つまり株主が自由に使える利益だ。純利益は130億円台だが、設備投資が営業キャッシュフローにほぼ等しい。実際に手元へ残る現金は、見かけの利益よりずっと少ない。投資の見返りが資本コストに届くかどうかを、会社が示す番だ。

最後に安全域だ。時価総額は純資産の半分に届かない。それでも、利益が計画どおり育たなければ、純資産の中身も目減りする。安いが、割安と断じるほどではない。筆者は、中立の姿でもなお2〜3割の余地がある一方、ホンダ依存を割り引く理由も確かだと考える。

何で稼ぐ会社か

稼ぎの源は単純だ。新型車が決まると、ジーテクトは車体の骨格部品を設計し、金型を作り、量産して納める。受注した車種が売れ続ける限り、売上は毎年積み上がる。

売上の約9割が車体部品だ。薄い鋼板をプレスで成形し、溶接して組み立てる。ホットスタンプ、つまり鋼板を加熱してから成形し、軽くて強い部品に仕上げる加工も手がける。残りは、試作・金型・設計を請け負う車種開発の約1割と、トランスミッション部品の2%ほどだ。

顧客の中心はホンダで、売上の約5割を占める。ホンダの全車種に搭載されている。次いでトヨタが2割強、スバルが約1割だ。ジャガー・ランドローバー、マツダ、フォード、BMWが続く。

工場は12か国に28ある。売上の38%は北米で、日本は18%、中国は16%、アジアは12%、欧州は11%だ。車体部品は大きくて重く、遠くへ運ぶと割に合わない。そのため顧客の工場の近くで作り、近くへ納める。関税の直接の影響が小さいのはこのためだ。

2028年度までの中期計画は、売上3,800億円・営業利益250億円を掲げる。柱は、新型車の受注を取り切ること、工場の無人化で人手に頼らない体質へ変えること、不採算の拠点を整理して適正な価格へ移ることだ。3年間で約1,100億円を投じる。

優良さと弱いところ

堀、つまり他社がまねしにくい強みは、あると言えるが浅い。筆者は「普通」と見る。

強みは2つある。1つ目は、車体1台分を丸ごと扱える設計力だ。顧客は新型車の開発期間を縮めたく、ソフトウェアにも人手を割かねばならない。開発から量産まで一括で任せられる部品会社は重宝される。会社が「Tier0.5」、つまり部品メーカーとシステムの設計者の中間を目指すと言うのはこのためだ。

2つ目は、受注額の上昇だ。新型トヨタRAV4は先代比1.8倍、スバルのフォレスターは1.7倍、ホンダのヴェゼルは1.4倍と、1台あたりの受注額が上がった。高強度の部品を任される場面が増えている。

弱みは価格だ。骨格部品は車種ごとに指名で受注するが、価格は自動車メーカーが握る。鋼材の値上がりも、毎年の値下げ要請と相殺される。営業利益率は過去10年ほぼ4〜5%台で、資本の稼ぐ力は資本コストに届いていない。

経営は堅実だ。格付けはA−で、自己資本比率は約6割ある。配当は15期連続で増えた。ただ、利益率を上げる約束は何度も先送りされてきた。実行力は、数字が出るまで割り引いて見る必要がある。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

車体骨格の市場は、世界の乗用車生産と同じ数量で動く。年に9,000万台前後の規模で、10年では横ばいから微増だ。人口が減る先進国は縮み、新興国が補う。

市場の大きさを筆者はこう推定する。車体骨格の外注部品は1台あたり6〜8万円、年間で5〜7兆円規模だ。ジーテクトの車体部品は約3,000億円だから、シェアは4〜5%ほどになる。強い立場とは言えないが、ホンダ向けに限れば全車種に載る主力だ。

競争相手は、スペインのゲスタンプや、カナダのマグナなど世界大手と、日本ではホンダ系の東プレなどだ。価格競争は厳しく、顧客が複数社から見積もりを取る。

技術の流れは2つある。1つはホットスタンプによる部品の一体化だ。ホンダは1.5ギガパスカル級の高強度材で、ドアの枠を一体成形した。もう1つは、アルミを巨大な金型で一度に成形するギガキャストだ。ホンダでの採用は限定的と報じられている。部品点数が減れば、プレスと溶接の仕事は減る。ジーテクトが「大型一体化製品」を戦略製品に挙げるのは、この流れに乗り遅れないためだ。

電動化は想定より鈍った。ホンダは2026年3月に北米向けEVの開発中止を発表し、2030年度までHEVを中核に据える方針に変えた。骨格部品はEVでもHEVでも要る。ただ、車台が変わるたびに金型の投資が要り、車種ごとの数量の振れは利益に直結する。

資本政策と M&A

還元は着実だ。配当は15期連続で増え、配当性向30%以上を方針にする。2031年3月期には、株主資本に対する配当率(DOE)3.0%を目標にする。今の中期計画の3年間では、配当は150億円ほどだ。自社株買いは直近の期にはない。

資金の使い道は、投資が最優先だ。3年間の営業キャッシュフロー約1,150億円に対し、投資は約1,125億円を見込む。新機種と工場の無人化が950億円を占める。つまり、利益が出ても手元に残る現金は薄い。

2025年12月、筆頭株主のホンダが350万株を売り出した。持ち株は29.7%から21.7%へ下がった。目的は政策保有株の見直しとされる。ホンダの持分法適用会社であることは変わらない。筆者は、買収の側に回る動機は弱く、売却は取引の分散を後押しすると見る。kabufuの推計では、10年以内のTOB・買収の確率は約24%だ。実現にはホンダの同意が前提になる。

点検済み(2026-10-19):中立の営業利益率 5.8%(直近 6 年平均 約 4.4%、会社計画 6.5〜7.0%)、還元 約 35%(配当性向 30% 以上・DOE 3.0% 目標より薄い)、ホンダ向け約 5 割と EV 見直しがやや悲観以下の確率 38% に入っていることを確かめた。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

今の値段は、利益の回復を一切織り込んでいない。営業利益率はこの10年、4〜5%台にとどまってきたが、変わる理由が揃ってきた。

第1に、新型車の受注額が上がっている。トヨタRAV4は先代の1.8倍、スバルのフォレスターは1.7倍だ。高強度の部品を任される場面が増え、1台あたりの売上は価格より中身で伸びる。2026年度から3年間で、37車種の新規モデルが立ち上がる。

第2に、工場の無人化が効き始める。中部工場と中国の南沙工場で先行し、人件費の上昇を吸収する。北米は売上の4割で、ここの採算が上がれば全社の利益率は一気に変わる。

第3に、顧客が広がっている。ホンダ以外が48%まで上がり、トヨタ向けは2割を超えた。ホンダが持ち株を売ったことで、他社も取引しやすくなる。開発力で車体1台分を引き受ける「Tier0.5」が定着すれば、価格を自分で決められる範囲が広がる。

財務も強い。自己資本比率は6割で、格付けはA−だ。DOE3.0%の約束は、時価総額の5%近い利回りにつながる。

慎重な見方

利益率が上がるという話は、過去の計画でも繰り返されて届かなかった。前の中期計画は、2026年3月期に営業利益180億円を掲げたが、実績は156億円だ。

価格は自動車メーカーが握る。鋼材が上がっても、毎年の値下げ要請で相殺される。人件費はメキシコも米国も中国も上がる。物価3%の世界では、コストの上昇に価格が追いつくかが問われ続ける。

数量も安心できない。売上の約5割がホンダで、そのホンダは2026年3月にEV3車種の中止と巨額の損失を発表した。中国ではホンダの販売が落ち、日系車の地盤は地元メーカーに奪われている。ジーテクトの北米と中国で、ホンダ向けが細ればその分が丸ごと減る。

投資は重い。3年で約1,100億円を使うが、営業キャッシュフローとほぼ同額で、配当を払うと借金が増える。投資の見返りが資本コストを下回るなら、利益が出ても価値は増えない。

最後に技術の流れだ。ギガキャストや大型一体化が進めば、プレスと溶接の仕事は減る。これに乗れない部品会社は、数量も単価も失う。

どちらに重みを置いたか

数量と単価で積むと、中立の筋書きでも今の時価総額を上回る。値段が安すぎるという強気の見方に、数字の裏づけがある。ただし、慎重な見方の指摘も的を射ている。計画を2度続けて外したこと、ホンダ依存、重い設備投資は、割引の理由になる。

確率は慎重な側に少し寄せた。中立を最も厚くしつつ、やや悲観と悲観の合計を4割弱に置き、楽観は小さくした。

10 年後の 5 つの筋書き(2036/03 期)

確率で加重した株価時価総額 5,383 円2,305 億円(+ 配当配当と自社株買いの合計 1,269 円544 億円)。 今の値に割り戻すと 3,496 円1,497 億円、今との差 +62.0%、 期待の年率 +11.9%(資本コスト 7.5%)→ 割安

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 6% 11,574 円4,955 億円 2,219 円950 億円 +539.1% +20.4% 828 円354 億円
やや楽観 20% 8,406 円3,599 億円 1,822 円780 億円 +374.0% +16.8% 2,046 円876 億円
中立 36% 6,476 円2,773 億円 1,401 円600 億円 +265.0% +13.8% 2,836 円1,214 億円
やや悲観 25% 1,999 円856 億円 888 円380 億円 +33.8% +3.0% 722 円309 億円
悲観 13% 1,355 円580 億円 350 円150 億円 −21.0% −2.3% 222 円95 億円
加重平均100% 5,383 円2,305 億円1,269 円544 億円 +208.3% +11.9% 6,652 円2,848 億円

今の株価時価総額 2,158 円924 億円(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 7.5% を下回るほど割高。

楽観 6% 無人化と一括受注が実り、利益率が7%台に定着 利益 333 億円 · PER 14.9 倍 · 株価時価総額 11,574 円4,955 億円

37車種の新規モデルを予定どおり立ち上げ、受注額の上昇が定着する。トヨタ・スバル・欧州勢の比率が上がり、ホンダ以外が6割に近づく。大型一体化製品と車体モジュールの一括受注が増え、価格の決定権が広がる。

工場の無人化は北米と日本に広がり、人件費の上昇を吸収する。不採算の拠点の整理も終わる。営業利益率は7%台に乗り、会社の2030年度目標を10年間維持する。

還元はDOE3.0%を超えて伸ばせる。自己資本も増えるが、利益の伸びが上回り、ROEは9%台に届く。ホンダが売り出したあとも、資本関係に混乱は起きない。会社は「ホンダ系の部品会社」から、世界の自動車メーカーが指名する車体の開発パートナーへと評価が変わる。

  • 車体部品:数量 9.8(車1台分相当の納入数(百万台相当))× 価格 524(百万台相当あたり売上(億円・名目))→ 売上 5,130 億円・営業利益 359 億円。搭載シェア拡大、一括受注で単価上昇、営業利益率7%
  • 車種開発:数量 75.0(開発案件の数(件・推定))× 価格 7.50(1件あたり売上(億円・名目))→ 売上 562 億円・営業利益 79 億円。開発の受託が増える、営業利益率14%
  • トランスミッション部品:数量 4.9(出荷数(百万個・推定))× 価格 13(百万個あたり売上(億円・名目))→ 売上 66 億円・営業利益 3 億円。エンジン車向けが減る、営業利益率5%

倍率:事業の純利益 333 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 9.2% が k 7.50% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 8.3%、10 年より先の名目の伸び g 4.0% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 14.9 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 14.9 倍。全体の PER 14.88 倍、時価総額 4,955 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:計画の営業利益率7%以上を、10年にわたり守る必要がある。北米の採算、ホンダの数量、新規顧客の拡大が同時に揃う筋書きで、確率は小さい。

やや楽観 20% 受注は取れるが、利益率は6%台前半まで 利益 266 億円 · PER 13.5 倍 · 株価時価総額 8,406 円3,599 億円

新規受注が計画どおり立ち上がり、トヨタ向けとスバル向けが伸びる。ホンダはHEV中心で数量を戻し、北米の車体部品が増える。受注額の上昇は続くが、部品点数の削減や顧客の値下げ要請で、価格は物価より少し上がる程度にとどまる。

無人化は日本と中国の主要工場まで進み、北米も段階的に追いつく。営業利益率は6%台前半で安定し、ROEは資本コストに近づく。

ホンダ依存は緩やかに下がり、ホンダ以外が5割強になる。還元は配当性向40%弱で、DOE3.0%の目標は達成する。大型の買収はなく、投資は車種の立ち上げと工場の自動化に集中する。

  • 車体部品:数量 9.5(車1台分相当の納入数(百万台相当))× 価格 489(百万台相当あたり売上(億円・名目))→ 売上 4,642 億円・営業利益 292 億円。受注額が上がり、価格は物価をやや上回る
  • 車種開発:数量 70.0(開発案件の数(件・推定))× 価格 7.00(1件あたり売上(億円・名目))→ 売上 490 億円・営業利益 64 億円。開発の受託は堅調
  • トランスミッション部品:数量 4.7(出荷数(百万個・推定))× 価格 13(百万個あたり売上(億円・名目))→ 売上 63 億円・営業利益 3 億円。減少

倍率:事業の純利益 266 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 7.7% が k 7.50% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 7.6%、10 年より先の名目の伸び g 4.0% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 13.5 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 13.5 倍。全体の PER 13.53 倍、時価総額 3,599 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:新型車の受注額が上がる流れは実績がある。一方、価格が顧客に握られる構造は変わらず、利益率は計画の7%には届かない。実現しやすい上振れとして厚めに置いた。

中立 36% 数量は微増、価格は物価並み、利益率は5%台後半 利益 208 億円 · PER 13.3 倍 · 株価時価総額 6,476 円2,773 億円

世界の乗用車生産は横ばいで、ジーテクトは新規受注で搭載シェアをわずかに広げる。車体部品の数量は10年で6%ほど増える。価格は鋼材と人件費の上昇を転嫁し、物価並みに上がる。受注額の上昇分は、値下げ要請で相殺される。

北米の採算は少しずつ上がり、不採算の拠点は整理される。工場の無人化で人件費の上昇は吸収できるが、利益率の大幅な改善までは進まない。営業利益率は5%台後半で、会社計画の7%には届かない。

ホンダ依存は5割弱へ緩やかに下がる。還元は配当性向3割強で、配当は着実に増える。投資は営業キャッシュフローとほぼ同額で、自己資本は利益の積み上げで増えていく。ROEは資本コストを下回ったままだが、事業は安定して続く。

  • 車体部品:数量 9.0(車1台分相当の納入数(百万台相当))× 価格 468(百万台相当あたり売上(億円・名目))→ 売上 4,209 億円・営業利益 231 億円。数量は微増、価格は物価並み、営業利益率5.5%
  • 車種開発:数量 66.0(開発案件の数(件・推定))× 価格 6.70(1件あたり売上(億円・名目))→ 売上 442 億円・営業利益 53 億円。開発の受託は物価並み
  • トランスミッション部品:数量 4.7(出荷数(百万個・推定))× 価格 13(百万個あたり売上(億円・名目))→ 売上 63 億円・営業利益 3 億円。エンジン車向けが縮む

倍率:事業の純利益 208 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 6.2% が k 7.50% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 13.3 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 13.3 倍。全体の PER 13.33 倍、時価総額 2,773 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:数量と価格で積んだ素直な姿。会社計画の利益率は半ばまでしか実現しないとみて、過去の4〜5%台より少し上に置いた。議論の落としどころとして最も厚い。

やや悲観 25% ホンダの数量が戻らず、価格も押される 利益 95 億円 · PER 7.0 倍 · 株価時価総額 1,999 円856 億円

ホンダがHEVへ軸足を移す過程で車種が減り、北米・中国の数量が戻らない。中国とアジアでは日系車が地元メーカーに押され、現地の工場の稼働が落ちる。顧客は価格交渉を強め、鋼材の転嫁は遅れる。

新型車の受注は取れても、単価の上昇は値下げ要請で消える。無人化の投資は回収が遅れ、減価償却が利益を圧迫する。営業利益率は3%台で、会社計画は大きく届かない。

配当は維持するが、増配のペースは落ちる。自己資本は積み上がるものの、稼ぐ力は伸びず、ROEは3%台にとどまる。ホンダ以外への分散は進まず、顧客の交渉力はむしろ強まる。会社は投資を絞って利益を守ろうとするが、数量の減少に固定費が追いつかず、利益率の回復は最後まで見えない。

  • 車体部品:数量 8.0(車1台分相当の納入数(百万台相当))× 価格 426(百万台相当あたり売上(億円・名目))→ 売上 3,406 億円・営業利益 119 億円。数量減・値下げ圧力、営業利益率3.5%
  • 車種開発:数量 52.0(開発案件の数(件・推定))× 価格 6.10(1件あたり売上(億円・名目))→ 売上 317 億円・営業利益 25 億円。案件が減る
  • トランスミッション部品:数量 3.8(出荷数(百万個・推定))× 価格 12(百万個あたり売上(億円・名目))→ 売上 46 億円・営業利益 1 億円。縮小

倍率:資本コスト7.5%。事業のROE約3.2%は資本コストを大きく下回り、PERの上限は1÷k=約11.8倍。利益が縮む筋書きで成長を見込めないため、上限の約6割の7.0倍に置く。

確率:ホンダの数量回復の遅れ、中国・アジアでの日系車の後退、顧客の値下げ要請の強化は、同時に起きやすい。実現の見込みが小さくないので、4分の1を置いた。

悲観 13% 大口顧客の数量が構造的に落ち、車体の仕事が減る 利益 −25 億円 · PBR 0.3 倍 · 株価時価総額 1,355 円580 億円

ホンダが中国勢との競争で数量を大きく落とし、北米と中国の工場の稼働が低下する。ギガキャストや大型一体化が広がり、プレスと溶接の仕事そのものが減る。新規顧客の開拓も、価格競争で採算が出ない。

拠点の閉鎖と減損が続き、営業利益は赤字に沈む。固定費の重い工場は、数量が落ちると利益が一気に消える。投資を絞るため、車種の立ち上げも遅れる。配当は残るが、増配は止まる。

株主に残る価値は、稼ぐ力ではなく、売れる資産の価値で測られる。閉鎖した工場の土地や建物の売却、在庫と売掛金の回収から負債を引いた分が、床になる。専用の設備と金型は、ほとんど値が付かない。配当は資産の売却と回収した運転資金から払い、増配は止まる。

  • 車体部品:数量 6.0(車1台分相当の納入数(百万台相当))× 価格 366(百万台相当あたり売上(億円・名目))→ 売上 2,199 億円・営業利益 11 億円。数量が大きく減る、営業利益率0.5%
  • 車種開発:数量 35.0(開発案件の数(件・推定))× 価格 5.25(1件あたり売上(億円・名目))→ 売上 184 億円・営業利益 0 億円。案件が激減
  • トランスミッション部品:数量 1.5(出荷数(百万個・推定))× 価格 10(百万個あたり売上(億円・名目))→ 売上 15 億円・営業利益 0 億円。ほぼ終息

倍率:利益では測れない。売れる資産で測る。総資産約3,700億円を回収率で見直す(現金・売掛金・在庫はおおむね8割台、土地建物は6割、専用の設備と金型は1〜2割)と約2,200億円。負債約1,500億円を引くと約600億円(推定)。今の自己資本2,232億円の約26%に当たる。

確率:ホンダ依存と、車体の一体化・内製化の進行が重なる複合の筋書き。ホンダ向けが大きく減り、部品点数の減少が進むと、拠点の閉鎖と減損が避けられない。起きにくいが、無視できない確率を置いた。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億円。

車体部品

ピラー・フロア・リヤパネルなど車体の骨格をつくるプレス・溶接部品。ホットスタンプ品を含む。

数量車1台分相当の納入数(百万台相当)価格百万台相当あたり売上(億円・名目)売上営業利益
今 2026/03 8.5 349 2,967 125
10 年後 中立 9.0 468 4,209 231

取り方:売上の約89%が車体部品(2,967億円)。世界の乗用車生産を約9,000万台、納入額を1台分あたり約3.5万円と推定し、850万台相当(世界の約9%)とした。ホンダ向けは全車種搭載で、1台あたり約5万円の計算になる。物価は価格側に入れる。セグメントの利益は開示がなく、全社の営業利益156億円から推定した(営業利益率4.2%)。

車種開発

新型車の試作・金型・設備の設計と製作を受託する事業。量産前に売上が立つ。

数量開発案件の数(件・推定)価格1件あたり売上(億円・名目)売上営業利益
今 2026/03 60.0 5.00 300 36
10 年後 中立 66.0 6.70 442 53

取り方:売上の約9%(約300億円)。1件あたり5億円と仮置きして60件とした。3年間で37車種の新規モデルが立ち上がる計画から、年に十数車種の主要案件に加え中小の案件を含む数として置いた。セグメント利益は推定(営業利益率12%)。

トランスミッション部品

AT・CVT向けの厚物精密部品や鍛造部品。

数量出荷数(百万個・推定)価格百万個あたり売上(億円・名目)売上営業利益
今 2026/03 6.7 10 67 5
10 年後 中立 4.7 13 63 3

取り方:売上の約2%(約67億円)。1個あたり約1千円の仮置きで670万個とした。エンジン車向けが中心で、電動化で数量は減る前提。セグメント利益は推定。

リスクと懸念

ホンダ依存と電動化の見直し

ホンダが売上の約5割を占める。ホンダは2026年3月に北米向けEV3車種の開発中止を決め、HEV中心へ軸足を移した。数量の戻りが遅れれば、その分が丸ごと減る。ジーテクトのBEV向け受注への影響は開示がなく、筆者は確かめられていない。

価格が顧客に握られる

骨格部品は車種ごとの指名受注だが、価格は自動車メーカーが握る。鋼材やエネルギーの値上がりは、毎年の値下げ要請と相殺されがちだ。物価3%の世界で、転嫁が遅れる年が続くと利益率は戻らない。

設備投資の重さ

3年間で約1,100億円を投じ、営業キャッシュフローとほぼ同額になる。投資の見返りが資本コストを下回れば、利益が出ても価値は増えない。借金が増える局面では、金利の上昇が利益を削る。

中国・アジアでの日系車の後退

中国とアジアで売上の約3割を占める。現地メーカーが日系車の地盤を奪えば、現地の工場の稼働が落ちる。固定費の重いプレス工場では、数量の減少が利益の急減につながる。

一体化・内製化の技術の流れ

ホットスタンプによる部品の一体化や、アルミのギガキャストが広がると、プレスと溶接の仕事が減る。会社は大型一体化製品を戦略に据えるが、採算がどこまで取れるかは見えていない。

計画の未達が続いた実績

2023年に出した前の中期計画は、2026年3月期の営業利益180億円を掲げたが、実績は156億円だった。今の計画(2028年度に250億円)も、北米の採算と受注の立ち上がりに左右される。

為替と関税

現地生産で関税の直接の影響は小さいが、為替は換算後の利益と為替差益を動かす。2026年3月期の純利益には為替差益と助成金が含まれ、毎年は続かない。足元の円安が戻れば、見かけの利益は下がる。

今後の分かれ目

北米の車体部品の営業利益率が2期続けて改善したら
やや楽観側へ確率を移す。無人化の効果が数字に出た合図とみる。
ホンダの北米・日本の四輪の生産台数が前年割れで2年続いたら
やや悲観側へ確率を移す。ホンダ依存が重荷に変わる合図とみる。
トヨタ・スバル向けの比率が3割を超えたら
ホンダ以外への分散が進んだとみて、中立の利益の質を見直す。
設備投資が営業キャッシュフローを2期続けて大きく上回ったら
借金の増加と金利の負担を織り込み、倍率を下げる。
ギガキャストなど一体化品の受注が、会社の説明で数字として開示されたら
一体化の流れに乗れたかを判断し、悲観の確率を見直す。
ホンダがさらに持ち株を減らしたら
資本関係の薄まりを、取引の分散と買収の機会の両面から見直す。

見ておくもの

  • 北米・中国・日本の地域別営業利益率
  • ホンダ向け売上の比率と、トヨタ・スバル向けの比率
  • 設備投資と営業キャッシュフローの差、純有利子負債
  • 新規37車種の立ち上がりと、車1台あたり受注額
  • ホンダの四輪の生産計画と電動化方針

倍率と資本コストの決め方

倍率は今の株価からは決めていない。資本コスト7.5%(基本7.5%に品質+1.0%)と、10年後の自己資本利益率(ROE)から式で出した。中立のROEは約6%で資本コストを下回るため、PERの上限は1÷k=約11.8倍だ。その約75%を中立に置いた。投資が営業キャッシュフローと同額で、株主が自由に使える利益が薄いためだ。悲観の床は、総資産を処分した時の回収額から負債を引いた約600億円(推定)で測り、今の自己資本に掛けた。数量は世界の乗用車生産×搭載シェアで置き、物価は価格側に入れた。今の株価がどこにあっても、この数字は動かない作りにしている。 2026-10-22 の見直し(溜まる現金を事業の ROE から外す・k の目安を対称に・楽観〜中立は上限そのものに置く・ROE が k 以下は配り方から出す式)で、倍率を機械で置き直した(第 1 段より前 → 今:楽観 PER 10.4→14.88 倍・やや楽観 PER 9.8→13.53 倍・中立 PER 8.8→13.33 倍)。

資本コスト 7.5% = 無リスク金利 3% + β — × 5%。基本7.5%に quality +1.0% を足した8.5%。同じ領域の東プレ(+1.0%)と同じ差にした。日本発條(+1.5%)はHDDの寿命の分だけ高い。 2026-10-22 に循環と借金を過去の数字で付け直し、k は 8.50% → 7.50%。

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割安 東洋シヤッター5936 国内3番手のシャッター会社。点検の稼ぎが育ち、利益の割に値段は安い。割安と見る 本質価値との差 +81.0% · 10 年 割安(年 +13.1%) 割安 三洋工業5958 天井・床の下地材で知られる堅実な建材メーカー。時価総額の半分が現金で、事業の稼ぎを考えれば今の値段はかなり安い 本質価値との差 +65.6% · 10 年 割安(年 +11.5%) 割安 三和ホールディングス5929 国内寡占・世界シェア首位の開口部メーカー、改修需要と海外M&Aの果実を乗せれば割安と出る 本質価値との差 +63.7% · 10 年 割安(年 +11.5%) 割安 文化シヤッター5930 国内2位のシャッター専業。利益率の低い建材部門が重しで、確率で重みをつけるとやや割安 本質価値との差 +60.9% · 10 年 割安(年 +10.9%) 割安 エイチワン5989 ホンダ向け 86% のフレーム専業。3 年連続赤字から立ち直ったが、顧客の偏りと重い投資を考えると、割安度は見かけほど大きくないと筆者は見る 本質価値との差 +60.7% · 10 年 割安(年 +13.6%) 割安 フジマック5965 病院・給食・外食の厨房を一括で請け負う堅実な中堅。土地売却で現金が積み上がり、10年で見ればやや割安と筆者は考える 本質価値との差 +57.9% · 10 年 割安(年 +11.6%) 割安 日創グループ3440 パネルとデータセンター向け筐体は伸びるが、寄せ集めの事業で ROE が資本コストに届かない 本質価値との差 +56.6% · 10 年 割安(年 +12.0%) 割安 エムケー精工5906 門型洗車機と調理家電の長野の会社。直近の利益は山で、中立でも自己資本の厚みが評価に残る 本質価値との差 +53.3% · 10 年 割安(年 +11.3%) 割安 サンコーテクノ3435 あと施工アンカーの国内首位。利益の安定と財務の堅さに比べ、今の値段は低い 本質価値との差 +52.0% · 10 年 割安(年 +10.4%) 割安 MIEコーポレーション3442 工場の配管をつなぐステンレスの継手の専業。値上げで利益は倍増したが、還元が細く借金もある。今の値段はほぼ適正で、わずかに安い程度 本質価値との差 +49.9% · 10 年 割安(年 +11.7%) 割安 昭和鉄工5953 九州の熱の老舗が値付けを覚え、3 年で利益率は 9% に。持ち合い株を除いても今の値段は稼ぎに比べて安い 本質価値との差 +49.2% · 10 年 割安(年 +12.0%) 割安 不二サッシ5940 ビル用サッシの老舗。利益は薄いが、値段は稼ぐ力に対して安く、借入の重さを織り込んでもやや割安 本質価値との差 +45.9% · 10 年 割安(年 +11.6%) 割安 リンナイ株式会社5947 実質無借金で稼ぐ力は安定している。米国の電化と海外の伸びを織り込んでも、今の時価総額には安全域がある 本質価値との差 +42.4% · 10 年 割安(年 +9.3%) 割安 株式会社RS Technologies3445 再生ウェーハで世界一という稼ぐ力は本物だが、中国の新品ウェーハと重い投資を差し引くと、今の値段に余裕は乏しい 本質価値との差 +37.6% · 10 年 割安(年 +10.6%) 割安 株式会社マルゼン5982 稼ぎは堅く、現金も厚い。ただ利益率は過去最高で、今の値段に安全域は見えない 本質価値との差 +36.4% · 10 年 割安(年 +9.2%) 割安 宮地エンジニアリンググループ3431 老朽橋の補修は長く続くが、足元は発注減で利益が半減。谷の深さと現金の厚さを踏まえると、今の値段はやや割安 本質価値との差 +34.4% · 10 年 割安(年 +9.8%) やや割安 日東精工5957 小さなねじとねじ締め機の堅実な会社。伸びの前提がすでに値段に入り、ほぼ適正と見る 本質価値との差 +29.5% · 10 年 やや割安(年 +9.2%) やや割安 ネポン7985 ハウス暖房機の老舗だが、利益率は1%前後に沈み借金も重い。立ち直れば安いが、その確度は低い 本質価値との差 +27.9% · 10 年 やや割安(年 +10.3%) やや割安 中西製作所5941 学校給食に強い厨房機器メーカー。実績は良いが大型投資で借入が増える局面で、本質価値は今の値段とほぼ同じ 本質価値との差 +27.3% · 10 年 やや割安(年 +9.1%) やや割安 川田テクノロジーズ3443 橋の補修需要は追い風だが、利益は山の高さにある。値段は価値を1割ほど下回るにとどまり、割安とは言い切れない 本質価値との差 +25.1% · 10 年 やや割安(年 +8.9%) やや割安 横河ブリッジホールディングス5911 橋の老朽化は追い風だが新設が細る。高い買い物の消化と資本効率が価値を分ける 本質価値との差 +24.0% · 10 年 やや割安(年 +8.4%) やや割安 トーソー5956 カーテンレール最大手で窓まわり 3 社の一角。値上げで利益は戻ったが、資本の効率は低く、今の値段はほぼ妥当 本質価値との差 +21.3% · 10 年 やや割安(年 +8.7%) やや割安 三協立山5932 サッシ大手3位。借金が重く、利益の戻りに値段が左右される。今の値段は、戻りを織り込んだほぼ妥当な水準 本質価値との差 +19.4% · 10 年 やや割安(年 +9.5%) やや割安 東プレ5975 プレス部品と冷凍車の二本柱。日産依存と薄い利益率を考えると、本質価値は今の値段をやや下回ると筆者は見る 本質価値との差 +18.7% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 山王3441 AI 配線の追い風で稼ぎは跳ねたが、コネクタ大手の下請けという立場は変わらず、今の値段はほぼ見合う 本質価値との差 +18.5% · 10 年 やや割安(年 +9.9%) やや割安 岡部5959 国内の建設需要が細る中、米国の伸びが穴を埋める。だが資本効率が資本コストに届かず、値段はほぼ妥当 本質価値との差 +17.3% · 10 年 やや割安(年 +7.6%) やや割安 ケー・エフ・シー3420 あと施工アンカーとトンネル資材の老舗。利益率は昔の半分まで落ちた。純現金と補修需要が支え、今の値段とほぼ釣り合う 本質価値との差 +13.6% · 10 年 やや割安(年 +7.8%) やや割安 カネソウ5979 溝ぶたと建築金物の三重の老舗。預金が時価総額を超えるが創業家の下で眠り、今年の株価の倍増で10年ではやや割高 本質価値との差 +12.6% · 10 年 やや割安(年 +8.0%) やや割安 アルインコ5933 足場の新製品で稼ぐ堅実な会社。ただ、赤字の2事業が足を引き、利益の回復を見込んでも本質価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 +12.3% · 10 年 やや割安(年 +8.1%) やや割安 トーカロ3433 半導体装置の消耗部品に皮膜を付ける隠れた寡占企業。稼ぐ力は本物だが、今の値段はやや割高 本質価値との差 +11.4% · 10 年 やや割安(年 +7.9%) やや割安 株式会社J-MAX3422 ホンダ系プレス部品。売上の半分が中国と日本のホンダ向けで、借金が重い。中国の電池・新興メーカー向けが伸びても、ホンダの縮みと金利で、今の値段は妥当かやや高い 本質価値との差 +10.3% · 10 年 やや割安(年 +9.3%) やや割安 アトムリビンテック3426 扉と収納の金物を企画するファブレスの老舗。金融資産は時価総額を上回るが、本業の稼ぎは細く、戻り方も弱い。今の値段はほぼ妥当 本質価値との差 +10.2% · 10 年 やや割安(年 +7.4%) 適正 東京製綱5981 国内ワイヤロープの老舗は今期が過去最高益だが、資本効率は低く、今の値段にやや先走り感がある 本質価値との差 +7.6% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 特殊電極3437 製鉄所の摩耗を溶接で直す職人集団で、技術は本物だが顧客の縮小が重く、今の値段はやや高い 本質価値との差 +7.6% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 兼房5984 丸鋸と木工刃物の専業。資産は厚いが稼ぐ力は資本コストに届かず、値段は資産と稼ぎの間にある 本質価値との差 +7.4% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 アルファ3434 薄利の自動車部品と、縮む国内の住宅錠。自己資本の厚さが救いだが、稼ぎは資本コストに届かない 本質価値との差 +6.1% · 10 年 適正(年 +8.0%) 適正 株式会社ファインシンター5994 自動車の駆動系に入る焼結部品の会社。電動化で縮む本業と重い借金のなか、利益は薄く、10 年の価値は今の時価総額に届かない 本質価値との差 +5.4% · 10 年 適正(年 +8.8%) 適正 協立エアテック5997 ビルの防火ダンパーと住宅の全館空調の部品。堅実だが稼ぎは資本コストに届かず、現金も戻らない 本質価値との差 +4.9% · 10 年 適正(年 +7.1%) 適正 駒井ハルテック5915 資産は厚いが稼ぐ力が薄い。橋と鉄骨は物価並みで、風車タワーの当たり外れが価値を分ける 本質価値との差 +3.9% · 10 年 適正(年 +8.2%) 適正 ダイニチ工業5951 石油ファンヒーターと加湿器の国内首位。事業は堅いが時価総額と同規模の現金・有価証券が眠り、10年の価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 +3.8% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 那須電機鉄工5922 送電鉄塔の需要は堅いが、今の利益は山。ためた資金の使い方が評価を決める 本質価値との差 +3.6% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 天龍製鋸5945 チップソー専業で無借金。事業の稼ぐ力は資本コストに届かず、現金と持ち合い株が値を支える会社 本質価値との差 +1.9% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 KTC5966 整備工具の国産ブランドnepros を持つが、利益率は9%どまり。立て直しの計画を割り引くと、値段はやや高い 本質価値との差 +0.4% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 サンコール5985 稼ぎ頭は光通信コネクタに移ったが、高い利益率の持続を織り込みすぎ。10年の価値は今の時価総額を下回ると筆者は見る 本質価値との差 −2.4% · 10 年 適正(年 +7.8%) 適正 株式会社長府製作所5946 利益は小さく、資産は大きい。会社がその資産を株主に返すかどうかで、値打ちが決まる 本質価値との差 −3.0% · 10 年 適正(年 +6.3%) 適正 中国工業5974 国内のLPガス容器の 3 本に 1 本を作るが、市場は細り、稼ぐ力は資本コストに届かない 本質価値との差 −3.9% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 立川ブラインド工業7989 窓まわり国内最大手。純現金は厚いが稼ぐ力が資本コストに届かず、10 年で見ると割高に寄る 本質価値との差 −4.5% · 10 年 適正(年 +4.8%) 適正 エスイー3423 インフラ補修の追い風はあるが、研究開発の費用が利益を食う。10年の稼ぎは今の値段を下回る 本質価値との差 −4.7% · 10 年 適正(年 +6.1%) 適正 ロブテックス5969 エビ印のプライヤとリベットの工具で知られる老舗。名前は残るが利益率は 3% に落ち、資本コストに届く道は細い 本質価値との差 −8.6% · 10 年 適正(年 +6.3%) やや割高 川岸工業5921 スカイツリーや国立競技場にも関わった鉄骨の名門。ただし利益は山を越え、帳簿の厚さほど稼ぐ力はないため、今の値段はやや高い 本質価値との差 −11.1% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 瀧上工業5918 橋と鉄骨の本業は薄利。価値の中心は持ち合い株だが、少数株主に届く道は細い 本質価値との差 −12.8% · 10 年 やや割高(年 +6.3%) やや割高 パイオラックス5988 自動車の小物部品と医療機器の会社。資本は厚いが稼ぐ力が追いつかず、今の値段は割高寄りと筆者は見る 本質価値との差 −14.0% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 ダイケン5900 引戸の金物や自転車置場を作る大阪の老舗。現金と投資株で時価総額に迫るが、本業の利益は薄く資本に見合わない。現金を割り引くと割高 本質価値との差 −16.1% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 三ツ知3439 自動車用の特注ファスナーの専業。シートの部品は電気自動車でも要るが、値下げ要請で薄利が続き、資本効率は資本コストに遠く届かない 本質価値との差 −17.4% · 10 年 やや割高(年 +5.9%) やや割高 トーアミ5973 溶接金網の老舗が型枠工事の買収で事業を広げる。帳簿は時価総額の3倍あるが、稼ぎは資本コストの3分の1にとどまり割高 本質価値との差 −20.7% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 モリテック スチール5986 エンジン部品向けの特殊帯鋼を売る商社。電動化で主力の需要が細り、稼ぐ力は資本に見合わず割高 本質価値との差 −22.8% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 株式会社SUMCO3436 AI向け300mm先端ウエハーへの転換は本物だが、成熟品の重荷と資本の重さを踏まえると今の値段はすでに回復の先を映す 本質価値との差 −23.6% · 10 年 やや割高(年 +4.4%) やや割高 大谷工業5939 電柱と通信線の金物を作る富山の老舗。配電網の更新で底堅いが、利益をため込む同族経営で資本の稼ぎが薄く割高 本質価値との差 −23.6% · 10 年 やや割高(年 +4.6%) やや割高 コロナ5909 事業の稼ぐ力は細く、厚い金融資産も少数株主には動かせない。割高と見る 本質価値との差 −23.8% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 東洋製罐グループホールディングス株式会社5901 縮減と増配で株主還元は厚くなるが、ROEは資本コストに届かず本質価値は今の株価より低い 本質価値との差 −24.3% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) やや割高 稲葉製作所3421 国内首位の物置と自己資本の4割近い現金を持つが、利益率は薄く資本効率は低い。現金を価値に足してもなお今の値段は割高 本質価値との差 −24.7% · 10 年 やや割高(年 +3.9%) やや割高 株式会社ノーリツ5943 給湯器で国内2位の寡占だが、稼ぐ力はリンナイの6分の1。利益が戻っても、今の値段は先取りが過ぎる 本質価値との差 −25.9% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) やや割高 ネツレン5976 高周波熱処理と高強度鋼線の老舗。国内シェアは高いが儲けが薄く、稼ぐ力に比べて今の値段は割高 本質価値との差 −27.7% · 10 年 やや割高(年 +2.7%) やや割高 共和工業所5971 建設機械用ボルトの国内トップ。現金は厚いが戻らず、利益は薄い。値段には余裕がなく割高と見る 本質価値との差 −28.4% · 10 年 やや割高(年 +3.8%) やや割高 日本発條5991 懸架ばねとHDDサスペンションの二本柱、AI需要は本物だが北米再建待ちで今の株価は割高寄りと筆者はみる 本質価値との差 −28.5% · 10 年 やや割高(年 +3.9%) やや割高 アドバネクス5998 医療と航空機のばねで稼ぎ頭を育てつつあるが、自動車と海外工場の重荷が残る。今の値段は先を行く 本質価値との差 −29.8% · 10 年 やや割高(年 +4.4%) 割高 アルメタックス5928 積水ハウスに売上の半分を頼るサッシの系列メーカー。本業はほぼ稼がず、現金と持ち合い株は厚いが株主には届きにくい 本質価値との差 −30.7% · 10 年 割高(年 +3.9%) 割高 株式会社LIXIL5938 稼ぐ力は戻りつつあるが、借金と金利が利益を食う。今の値段は回復をかなり先取りしている 本質価値との差 −36.1% · 10 年 割高(年 +1.6%) 割高 イワブチ5983 電柱まわりの金具を作る小さな高自己資本の会社。直近の高い利益率は続きにくく、10年で見れば今の値段は割高と筆者は考える 本質価値との差 −36.4% · 10 年 割高(年 +2.4%) 割高 ホッカンホールディングス5902 缶・PET容器と飲料の受託充填の会社。借金が重く、稼ぐ力が資本コストに届かないため、今の値段は先取りしすぎている 本質価値との差 −37.1% · 10 年 割高(年 +2.8%) 割高 日本フイルコン5942 製紙用の網を作る老舗。国内の縮小が続くなか、賃貸が利益を支えるが、10年の価値は今の時価総額を4割ほど下回る 本質価値との差 −39.7% · 10 年 割高(年 +1.9%) 割高 テクノフレックス3449 半導体向けの真空配管と継手で利益が急伸。ただし今の利益は工事の山にあり、10 年で見ると割高と筆者は見る 本質価値との差 −41.6% · 10 年 割高(年 +0.9%) 割高 高田機工5923 老朽橋の更新という追い風はあるが、工場が埋まらず稼ぐ力は細い。配当の下限が支えでも、今の値段は高い 本質価値との差 −42.6% · 10 年 割高(年 +1.2%) 割高 アマテイ5952 国産の釘と自動車向けの特殊ねじを作る小さな老舗。利益は安定してきたが、資本コストに届かない稼ぎと借入の重さで、今の値段は割高と見る 本質価値との差 −43.5% · 10 年 割高(年 +1.6%) 割高 スーパーツール5990 吊クランプと作業工具の老舗。土地は厚いが事業の稼ぎは資本コストに遠く、新工場の成果待ちで割高 本質価値との差 −53.2% · 10 年 割高(年 −1.4%) 割高 オーネックス5987 金属を焼いて硬くする請負の会社が、突然AIデータセンターへ。本業は細く、株主の取り分も揺らぐ。今の値段は高い 本質価値との差 −53.6% · 10 年 割高(年 +0.1%) 割高 中央発條5992 トヨタ系のばね専業。薄利と繰り返す工場事故が重く、今の値段は計画の達成を先取りしていると筆者は見る 本質価値との差 −58.6% · 10 年 割高(年 −2.2%) 割高 日本製罐5905 18リットル缶と美術缶の専業。市場は縮み、2期続けて営業赤字。賃貸の利益が支えだが、今の値段は割高と見る 本質価値との差 −59.1% · 10 年 割高(年 −1.0%) 割高 ワイズホールディングス5955 自動車・家電向けのねじとばねが主力。純現金は厚いが稼ぎが薄く、10年の中立でも今の値段に届かない 本質価値との差 −65.1% · 10 年 割高(年 −3.5%) 割高 ジェイテックコーポレーション3446 X線ミラーで世界の放射光施設に納める希少な技術企業。ただし利益は山谷が激しく、いまの値段は先を織り込みすぎ 本質価値との差 −70.8% · 10 年 割高(年 −4.6%) 割高 日本パワーファスニング5950 建築用のねじとアンカーの専業。積水ハウスに売上の4分の1を頼り、利益はほぼ出ない。今の値段は割高と見る 本質価値との差 −81.3% · 10 年 割高(年 −8.4%) 割高 テクニスコ2962 放熱部品の小型メーカー。2 期の大赤字から黒字目前だが、借金が重く、AI 期待が先行。利益で測った本質価値は今の時価総額の 1 割に満たず割高 本質価値との差 −90.5% · 10 年 割高(年 −13.5%)

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  3. 東洋経済オンライン「ジーテクトの今期会社計画はやや保守的」(2026年7月)

分析日 2026-10-16