株譜
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日東精工 5957

小さなねじとねじ締め機の堅実な会社。伸びの前提がすでに値段に入り、ほぼ適正と見る

やや割安
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)944 円349 億円10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)729 円270 億円差 +29.5%
10 年後から見ると やや割安 価値 944 円349 億円 · 差 +29.5% · 期待の年率 +9.2%
期待の年率リターン(10 年)+9.2%資本コスト比 +1.9 pt
推定の資本コスト7.2%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3%・10 年国債 3%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 7.2% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

日東精工は京都府綾部市に本社を置く、ねじとねじ締め機のメーカーだ。売上の7割強が自動車や電子機器に使う小さな精密ねじで、残りがねじ締め機などの装置と計測機器になる。

筆者の結論は適正だ。今の値段は、10年後の中立の筋書きから割り引いた価値とほぼ重なる。派手な割安ではないが、割高でもない。

事業の質は堅い。営業利益率は過去12年、いつも4%を上回り、赤字の年がない。ねじ締め機は国内トップ、世界でも2位だ。借金は小さく、自己資本比率は6割を超える。

弱い点は、資本の効率と顧客の偏りだ。自己資本利益率(ROE)は6%前後で、資本コストの8%強に届かない。自動車とゲーム機への依存も大きい。会社は2028年に営業利益60億円、ROE9%を掲げるが、今期の計画は営業利益38億円で、道のりは遠い。

鍵はインドと装置事業だ。昨年買ったインドの部品会社を伸ばせるか。ねじ締め機で海外M&Aを成功させられるか。その成否が、10年後の利益を3割ほど動かす。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点で見れば、日東精工は「安心して持てるが、高い利回りは期待しにくい」会社だ。

オーナー利益は、営業キャッシュフローから維持に必要な投資を引いた分で見る。営業キャッシュフローは約29億円、設備投資は17億円で、差は12億円ほどだ。これは純利益22億円の半分強にすぎない。成長と海外の工場に利益の多くを再投資する会社なので、株主が自由に使える利益は、見かけの利益より小さい。

再投資が価値を生むかどうかは、ROEが資本コストを超えるかで決まる。今のROEは6%、資本コストは8%強。超えるには、営業利益率を2ポイント上げる必要がある。中期計画はそれを目指すが、過去の最高(9.9%)に近い水準だ。

安全域は、今の値段にはほとんどない。時価総額274億円に対し、10年後の中立の価値を割り引くと同じ水準になる。割安ではないが、悲観の床も堅い。純現金と在庫、設備の価値があり、事業が縮んでも、時価総額の半分強は残る。

経営の姿勢は誠実で、借金を増やして拡大に走ることもない。ただし、ROEを引き上げる具体的な手段は、まだ数字として見えない。

何で稼ぐ会社か

事業は4つある。2025年12月期の売上502億円の内訳は、ファスナーが371億円(74%)、産機が63億円、制御が67億円、メディカルが2億円だ。

ファスナー事業は、会社の稼ぎ頭であり、営業利益の3分の2を占める。主力は精密ねじ、つまり機器の中で使う小さなねじだ。自動車では、運転支援システム(ADAS)のカメラやセンサーを組み付けるねじが伸びた。ゲーム機向けも大きく、生成AI向けのデータセンターでは、特殊な締結部品「CPグリップ」の採用が増えている。昨年3月にはインドの冷間圧造(金属を型で打って成形する加工)会社、ヴァルカン・フォージを買い、第2四半期から連結した。インドの売上は1年で10億円ほど増えた。

産機事業は、自動ねじ締め機、リベットかしめ機、搬送コンベア、ロボットを作る。組み立て工場の自動化の装置だ。自動ねじ締め機は国内トップで、海外では2位だと会社は説明する。顧客は自動車(電池やモーターの組み立て)とデータセンター、そしてインドや米国の新工場だ。

制御事業は流量計、地盤調査機、分析装置、自動車部品の検査機を扱う。メディカルは医療用照明で、まだ赤字の小さな芽だ。

生産と販売は日本、アジア、米国、ドイツ、インドに広がる。連結従業員は2,267人で、うち1,768人がファスナーに属し、海外の比重が大きい。

優良さと弱いところ

優良な部類に入る。ただし堀(他社がまねできない強み)は、強くはない。

強みは、顧客の組み立てラインに食い込んだ技術と供給の信頼だ。精密ねじは、ねじ1本の不良が製品全体の不良につながるため、顧客は簡単に取引先を替えない。ねじ締め機も、同じ工場のねじと一体で売れる。

弱みは、値段を決める力が限られることだ。会社自身が、販売価格の下落圧力を事業のリスクに挙げている。自動車の大手は毎年の値下げを求め、原材料の鋼線の値上がりを転嫁するには時間がかかる。

数字はそれを裏付ける。営業利益率は2014年から2025年まで4.0%〜9.9%の間にあり、ここ3年は6〜7%台だ。ROEは5〜8%台で、10%を超えた年がない。会社の目標(ROE9%以上)はこの上限を超える水準だ。

財務は健全だ。現金が94億円、借入金が27億円で、純現金が約67億円ある。営業キャッシュフローは年30億円前後で、設備投資と配当を自前の金でまかなえる。経営は借金に頼らず、買収も小さな規模で積み重ねてきた。この慎重さは評価できるが、資本の効率を上げる手段に乏しい点が、株主の目には物足りない。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

需要の源は3つに分かれる。

ひとつ目は自動車だ。電動化、運転支援、車載電子の増加で、車1台あたりの小さなねじの数は増える。ただし車の販売台数が増えるわけではなく、電気自動車(EV)の計画見直しと米国の関税が、2025年の産機の設備投資を押し下げた。

ふたつ目は電子機器だ。ゲーム機は新型機の発売で数量が大きく動く。今期の第2四半期後半は、生産調整から受注が戻りつつあると会社は話す。データセンターは生成AIの需要で、サーバー向けの締結部品が伸びている。

3つ目はインドを中心としたアジアの工場新設だ。日本の工場の自動化投資は頭打ちだが、インド、ベトナム、米国では新しい工場が建つ。ねじ締め機は、ここで売れる。

競争は、ねじと装置で形が違う。ねじは国内外に多数のメーカーがあり、価格競争が厳しい。装置は海外のアトラスコプコ、ボッシュ・レックスロス、国内のエスティックなどが競合になる。市場規模の公的な統計は確かめられなかった。

物価が年3%で上がる中、数量の伸びが緩やかでも、売上は名目で伸びる。問題は、コストの上昇を価格に載せられるかだ。ねじは載せにくく、装置は載せやすい。

資本政策と M&A

資本の使い方は堅実だが、効率はまだ低い。

配当は累進方針で、下限を年9億円弱としている。純資産に対する配当(DOE)は、中期計画の最終年度までに3%以上を目標にする。配当性向は4割弱だ。自己株式は発行済み株の1割近くある。

投資は大きく増える。中期計画の3年間で、設備投資、研究開発、M&Aを合わせて210億円規模を見込む。営業キャッシュフローで足りない分は借入で補う。設備投資は海外の拠点、特にインド、ベトナム、欧州に優先配分する。産機事業の海外M&Aも進めると説明している。

M&Aの実績は、昨年のインドのヴァルカン・フォージが最も大きい。買収にかかる費用3億円を一度に販売管理費へ計上し、前期の利益を押し下げた。買収後ののれんと、新工場の稼働率が、今後の評価点になる。

大株主は信託銀行が中心で、親会社はない。三菱UFJ系は今年6月、政策投資分の保有を5.7%から4.3%に減らした。政策保有株は少なく、縮減の方針だ。TOBの兆しは見えない。

株主優待は今年度から導入された。額は小さく、還元全体の中では大きくない。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

データセンターと運転支援、そしてインドという3つの波が重なる。生成AIの投資が続き、サーバー向けの締結部品「CPグリップ」の採用は広がる。自動車では、運転支援のカメラとセンサーの数が車1台あたりで増え続け、精密ねじの使用量は伸びる。ゲーム機も新型機の発売で数量が戻る。

インドは、自動車と二輪、農業機械の巨大な市場だ。ヴァルカン・フォージを足場に、現地の冷間圧造部品をさらに取り込める。3つの工場を建て、日系企業にも拡販する計画は、すでに動き出している。

産機は、EVの計画見直しが一巡したあと、電池とモーターの組み立てで再び伸びる。海外シェア2位の地位を使い、米中依存を減らしてインド、欧州、ベトナムで新規を取る。M&Aで装置の品ぞろえも増える。会社は2028年に売上632億円、営業利益60億円を目指しており、その計画が1〜2年遅れで実現する。

営業利益率は過去の最高に近い9%台に上がる。ROEは10%を超え、DOE3%の配当も上回る。この筋書きなら、10年後の時価総額と還元を合わせた額は、今の時価総額の2倍を超える。

慎重な見方

自動車とゲーム機の2本足に頼りすぎている。EVの計画見直しと米国の関税で、産機の設備投資はすでに押し下げられた。ゲーム機の精密ねじは、新型機の発売で急増し、需要が一巡すれば急減する。前期も、下期は生産調整で受注が一時落ちた。

価格の弱さは構造的だ。自動車の大手は毎年の値下げを求める。中国やインドの現地メーカーが、品質を上げて低価格で攻めれば、日東精工の精密ねじも例外ではない。インドで買った会社は低単価で、売上が増えても利益率を引き下げる。

資本の効率も低い。ROEは6%前後で、会社が掲げる9%には遠い。今期の営業利益38億円の計画でも、中期計画が示す2028年の60億円には、年率16%で伸びる必要がある。これは過去12年に一度もない伸びだ。

買収も危うい。のれんの減損、新工場の稼働率の低迷、為替差損は、すべて利益を削る。前期は経常利益が営業利益を下回り、為替差損が響いた。今の値段は、こうした失敗のリスクを十分に織り込んでいない。

どちらに重みを置いたか

事業の堅さでは強気の見方に分がある。一方、資本の効率と価格の弱さでは慎重な見方が正しい。中立の筋書きは、売上が年5%弱で伸び、営業利益率は過去の中央値7.3%に戻る形とした。会社の中期計画よりは慎重だ。確率は中立を最も厚くし、やや悲観を楽観側より少し厚くした。悲観でも会社は黒字を保ち、純現金と在庫の価値が床になる。結論は適正で、今の値段は妥当な期待を織り込んでいる。

10 年後の 5 つの筋書き(2035/12 期)

確率で加重した株価時価総額 1,398 円517 億円(+ 配当配当と自社株買いの合計 354 円131 億円)。 今の値に割り戻すと 944 円349 億円、今との差 +29.5%、 期待の年率 +9.2%(資本コスト 7.2%)→ やや割安

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 8% 2,881 円1,065 億円 514 円190 億円 +365.7% +16.6% 272 円100 億円
やや楽観 22% 2,009 円743 億円 433 円160 億円 +235.0% +12.9% 537 円199 億円
中立 38% 1,447 円535 億円 365 円135 億円 +148.5% +9.5% 688 円255 億円
やや悲観 25% 591 円218 億円 270 円100 億円 +18.1% +1.7% 215 円80 億円
悲観 7% 406 円150 億円 162 円60 億円 −22.1% −2.5% 40 円15 億円
加重平均100% 1,398 円517 億円354 円131 億円 +140.4% +9.2% 1,752 円648 億円

今の株価時価総額 729 円270 億円(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 7.2% を下回るほど割高。

楽観 8% データセンター・運転支援・インドが重なる 利益 64 億円 · PER 16.6 倍 · 株価時価総額 2,881 円1,065 億円

生成AI向けのサーバー部品、運転支援の増加、インドの工場新設が重なり、ファスナーの数量は6割増える。ゲーム機も新型機で数量が戻る。産機はEVの調整が一巡し、電池とモーターの組み立てで再び伸び、海外M&Aも加わって台数は7割増える。

インドの低単価で平均単価の伸びは物価をやや下回るが、数量の伸びがそれを上回る。営業利益率は9.5%まで上がり、過去12年の最高(9.9%)の手前に達する。会社が2028年に掲げた営業利益60億円を、10年かけて100億円近くまで伸ばす形だ。配当は累進方針で増え、自社株買いも加わって、10年の還元は190億円になる。

  • ファスナー:数量 237(出荷数量換算(億本・年、推定))× 価格 3.33(1本あたり平均売上(円・名目))→ 売上 790 億円・営業利益 67 億円。数量換算237億本、単価は今の倍率で上げ、営業利益率8.5%
  • 産機:数量 816(出荷台数換算(台・年、推定))× 価格 0.18(1台あたり平均売上(億円・名目))→ 売上 147 億円・営業利益 24 億円。台数換算816台×1台0.180億円、営業利益率16%
  • 制御・メディカル:数量 3,450(出荷台数換算(台・年、推定))× 価格 0.03(1台あたり平均売上(億円・名目))→ 売上 107 億円・営業利益 9 億円。台数換算3,450台×1台0.0311億円、営業利益率8%

倍率:事業の純利益 64 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 10.6% が k 7.25% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 8.9%、10 年より先の名目の伸び g 3.7% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 16.6 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 16.6 倍。全体の PER 16.59 倍、時価総額 1,065 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:データセンター、ADAS、インドの3つの波が10年続き、M&Aも成功する必要がある。会社の中期計画に近い成長だが、計画を何年も遅れずに達成する確度は高くない。

やや楽観 22% 自動車の運転支援とインドが伸びる 利益 49 億円 · PER 15.2 倍 · 株価時価総額 2,009 円743 億円

運転支援とデータセンター向けの数量が伸び、ファスナーは4割強増える。インドの売上は大きく伸びるが、単価は低めで平均価格の伸びは物価を下回る。産機は海外の新工場の需要で台数が4割増える。

営業利益率は8.4%まで上がる。直近の6〜7%台を超えるが、過去の最高には届かない。コスト上昇を価格に載せる遅れが少しずつ縮み、インドの工場が稼働率を上げて利益に寄与する。10年の還元は160億円で、DOE3%の目標を守る。ゲーム機は新型機の波で上下しても、均せば緩やかに伸びる。海外の新工場に向けた産機の受注も取り込めるが、大型のM&Aは起きず、会社の成長は自前の投資が中心になる。

  • ファスナー:数量 210(出荷数量換算(億本・年、推定))× 価格 3.26(1本あたり平均売上(円・名目))→ 売上 685 億円・営業利益 51 億円。数量換算210億本、単価は今の倍率で上げ、営業利益率7.5%
  • 産機:数量 672(出荷台数換算(台・年、推定))× 価格 0.18(1台あたり平均売上(億円・名目))→ 売上 119 億円・営業利益 17 億円。台数換算672台×1台0.178億円、営業利益率14.5%
  • 制御・メディカル:数量 3,150(出荷台数換算(台・年、推定))× 価格 0.03(1台あたり平均売上(億円・名目))→ 売上 97 億円・営業利益 7 億円。台数換算3,150台×1台0.0309億円、営業利益率6.8%

倍率:事業の純利益 49 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 8.8% が k 7.25% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 8.0%、10 年より先の名目の伸び g 3.7% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 15.2 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 15.2 倍。全体の PER 15.19 倍、時価総額 743 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:会社の中期計画の方向に近く、運転支援とインド、データセンターの伸びが続く筋書き。実現の可能性は十分あるが、計画の速さには届かない。

中立 38% 堅実に伸びるが、利益率は平常に戻る 利益 39 億円 · PER 13.8 倍 · 株価時価総額 1,447 円535 億円

ファスナーの数量は3割増える。運転支援やデータセンター、インドが引っ張るが、国内の自動車向けは横ばいだ。単価はインドの低単価の混ざりと値下げ圧力で、物価を少し下回る。産機は台数が25%増え、単価は物価並み。制御は台数が横ばいで、単価が物価で上がる。

営業利益率は7.3%に戻る。これは直近3年の6〜7%台と、過去12年の中央値(約7.4%)に近い。会社の目標(9.6%)は、実現しても10年かかると見る。純利益は39億円で、今の1.8倍だ。10年の還元は135億円。ROEは7%台にとどまる。M&Aは小さな案件を積み上げる程度で、大型の買収は起きない。インドの工場は稼働を上げるが、全体の利益率を大きく変えるほどではない。堅実だが、資本コストを超えるほどの稼ぎ力は得られない10年になる。

  • ファスナー:数量 192(出荷数量換算(億本・年、推定))× 価格 3.21(1本あたり平均売上(円・名目))→ 売上 617 億円・営業利益 40 億円。数量換算192億本、単価は今の倍率で上げ、営業利益率6.5%
  • 産機:数量 600(出荷台数換算(台・年、推定))× 価格 0.18(1台あたり平均売上(億円・名目))→ 売上 105 億円・営業利益 14 億円。台数換算600台×1台0.175億円、営業利益率13%
  • 制御・メディカル:数量 3,000(出荷台数換算(台・年、推定))× 価格 0.03(1台あたり平均売上(億円・名目))→ 売上 92 億円・営業利益 6 億円。台数換算3,000台×1台0.0306億円、営業利益率6%

倍率:事業の純利益 39 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 7.3% が k 7.25% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 7.3%、10 年より先の名目の伸び g 3.7% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 13.8 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 13.8 倍。全体の PER 13.82 倍、時価総額 535 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:ファスナーは名目で伸び、産機は装置の需要が戻り、制御は横ばいという、会社の過去の成長の延長。利益率は過去12年の中央値に戻る。中期計画よりは慎重な、最も確率の高い筋書き。

やや悲観 25% 価格競争で利益率が頭打ちになる 利益 24 億円 · PER 8.8 倍 · 株価時価総額 591 円218 億円

ファスナーの数量は1割増えるが、単価は物価を大きく下回る。産機はEVの計画見直しが長引き、台数は横ばいにとどまる。制御は台数が1割減る。

営業利益率は5.5%と、2020年の谷(4.0%)に近い水準で推移する。研究開発費と人件費、海外の工場の償却が増え、売上の伸びを利益が追いつかない。会社は中期計画を修正し、ROEの目標を下げる。10年の還元は100億円。ROEは4〜5%にとどまる。国内の自動車向けは値下げ要求が続き、インドの低単価品の比率が上がるため、売上が伸びても利益の質は下がる。会社は存続し配当も守るが、成長の物語は色あせる。

  • ファスナー:数量 166(出荷数量換算(億本・年、推定))× 価格 3.01(1本あたり平均売上(円・名目))→ 売上 499 億円・営業利益 25 億円。数量換算166億本、単価は今の倍率で上げ、営業利益率5%
  • 産機:数量 480(出荷台数換算(台・年、推定))× 価格 0.16(1台あたり平均売上(億円・名目))→ 売上 78 億円・営業利益 8 億円。台数換算480台×1台0.163億円、営業利益率10%
  • 制御・メディカル:数量 2,700(出荷台数換算(台・年、推定))× 価格 0.03(1台あたり平均売上(億円・名目))→ 売上 77 億円・営業利益 4 億円。台数換算2,700台×1台0.0286億円、営業利益率4.5%

倍率:事業のROEは5%前後で、資本コスト7.25%以下。PERの上限は1÷k=12.1倍。稼ぐ力が弱まるので上限の約73%の8.8倍に置いた。

確率:自動車の値下げ圧力と、インド・中国の現地メーカーとの価格競争で、利益率が伸びない筋書き。直近の6〜7%台さえ守れない可能性を織り込む。

悲観 7% 構造的に負け、利益が細る 利益 7 億円 · PBR 0.4 倍 · 株価時価総額 406 円150 億円

ゲーム機の数量が減り、自動車は電動化の遅れと関税で国内外の設備投資が止まる。ファスナーの数量は1割減り、単価は物価を大きく下回る。産機はEVと関税で台数が25%減る。

営業利益率は2%まで落ちる。インドの買収は期待ほど伸びず、のれんを減損する。それでも借金は小さく、現金の厚みで会社は続く。事業の価値は、稼ぐ力ではなく、純現金と在庫、設備という売れる資産で支えられる。10年の還元は60億円にとどまる。配当の下限は引き下げられ、累進方針は事実上止まる。産機の海外M&Aも、買収した会社が稼げず、減損に追い込まれる。株主にとっては、成長ではなく資産の下支えだけが残る10年になる。

  • ファスナー:数量 133(出荷数量換算(億本・年、推定))× 価格 2.63(1本あたり平均売上(円・名目))→ 売上 351 億円・営業利益 7 億円。数量換算133億本、単価は今の倍率で上げ、営業利益率2%
  • 産機:数量 360(出荷台数換算(台・年、推定))× 価格 0.14(1台あたり平均売上(億円・名目))→ 売上 52 億円・営業利益 3 億円。台数換算360台×1台0.144億円、営業利益率5%
  • 制御・メディカル:数量 2,400(出荷台数換算(台・年、推定))× 価格 0.03(1台あたり平均売上(億円・名目))→ 売上 60 億円・営業利益 0 億円。台数換算2,400台×1台0.0252億円、営業利益率0%

倍率:事業は縮み、稼ぐ力ではなく売れる資産の価値まで下がる。内訳は floor_assets_why に書いた。

確率:自動車とゲーム機が同時に落ち込み、現地メーカーとの価格競争が重なる複合の筋書き。日東精工は黒字を保つが、稼ぐ力は大きく落ちる。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億円。

ファスナー

精密ねじ、特殊冷間圧造部品、インドの冷間圧造部品。売上の74%、営業利益の約3分の2。

数量出荷数量換算(億本・年、推定)価格1本あたり平均売上(円・名目)売上営業利益
今 2025/12 148 2.51 371 23
10 年後 中立 192 3.21 617 40

取り方:売上371.0億円、営業利益22.7億円(有価証券報告書)。数量は開示がないため、精密ねじ(自動車・電子機器向け)の平均単価を1本あたり数円と仮定して約148億本とした。インドの冷間圧造部品は単価が低い。数量は実質で、物価と高機能化は単価に入れた。

産機

自動ねじ締め機、リベットかしめ機、搬送コンベア、ロボット。売上の12%。

数量出荷台数換算(台・年、推定)価格1台あたり平均売上(億円・名目)売上営業利益
今 2025/12 480 0.13 63 8
10 年後 中立 600 0.18 105 14

取り方:売上62.7億円、営業利益7.6億円(有価証券報告書)。ねじ締め機は1台数百万円〜数千万円で、システムとしては1,000万円超になる。ねじ締め機、かしめ機、搬送装置を台数に換算し、約480台、1台あたり約1,300万円とした。数量は実質、物価は単価に入れた。

制御・メディカル

流量計、地盤調査機、分析装置、自動車部品の検査機、医療用照明。売上の14%。

数量出荷台数換算(台・年、推定)価格1台あたり平均売上(億円・名目)売上営業利益
今 2025/12 3,000 0.02 69 4
10 年後 中立 3,000 0.03 92 6

取り方:制御67.1億円(営業利益5.0億円)とメディカル1.5億円(営業損失1.0億円)の合計68.6億円・営業利益4.0億円。流量計や分析装置、検査機を台数に換算し、約3,000台、1台あたり約230万円とした。数量は実質、物価は単価に入れた。

リスクと懸念

自動車とEVへの依存

ファスナーも産機も、自動車向けの比重が大きい。EVの計画見直しや米国の関税で、自動車メーカーの設備投資が止まると、ねじ締め機の受注が減る。ねじも、自動車の生産台数に連動して動く。2025年は、この影響で産機が減収減益になった。

ゲーム機とデータセンターの波

ゲーム機向けの精密ねじは、新型機の発売の前後で数量が大きく変わる。前期の下期にも生産調整があった。データセンター向けも、投資が冷えれば急に落ちる。需要が伸びている今の利益を、そのまま続くと見るのは危ない。

価格の下落圧力

会社自身が事業のリスクに挙げているとおり、販売価格の下落圧力が強い。鋼線などの原材料の上昇を転嫁するのに時間がかかり、その間は利益率が削られる。インドの売上が増えると、平均単価が下がり、利益率の上げ幅が小さくなる。

買収後の統合

昨年買ったヴァルカン・フォージの工場増設と、日系企業への拡販が計画どおり進むかは、まだ確認できない。産機の海外M&Aも予定される。のれんの減損や、買収関連費用(前期は3億円)が利益を削る可能性がある。

為替と海外リスク

海外は日本、アジア、米国、ドイツ、インドに広がる。円高や現地通貨の下落は、利益を減らす。前期は経常利益が営業利益を下回り、為替差損が響いた。インドや中国の政治・規制の変化も、収益を揺らす。

ROEが改善しないこと

会社は2028年にROE9%以上を掲げるが、今期の見通しは6.6%にとどまる。投資を増やすほど資本は増え、利益が追いつかなければROEは下がる。目標を達成できない年が続くと、中期計画の信頼が損なわれる。

今後の分かれ目

2026年の営業利益が計画の38億円を超え、2027年に45億円を超えたら
中期計画が順調と判断し、やや楽観・楽観の確率を上げる。営業利益率が8%台に定着するかを見る。
EVの計画見直しが長引き、産機の受注が前年を割り続けたら
産機の台数前提を下げ、やや悲観の確率を上げる。ねじの需要にも波及するか、自動車向けの受注残で確認する。
ゲーム機の新型機が発売されず、精密ねじの受注が2期続けて落ちたら
ファスナーの数量の前提を下げる。データセンターやADASの伸びで補えるかを見る。
インドのヴァルカン・フォージの利益率が現地で期待を下回ったら
のれんの減損リスクを見て、利益率の前提を引き下げる。インドの成長で補えるかを確認する。
自社株買いなど、ROEを引き上げる具体策が示されたら
資本効率の改善を前提に、やや楽観の確率を上げる。純現金の使い方が変わるかが分かれ目になる。
海外の同業を買収する大型のM&Aが出たら
買収の価格と統合の難しさを見て、確率を調整する。大型であるほど、悲観の筋書きの重みが増える。

見ておくもの

  • ファスナーの営業利益率と、インド子会社の売上・利益の推移
  • 産機の受注高と、自動車・データセンター向けの比率、海外M&Aの進捗
  • ゲーム機向け精密ねじの受注の波と、データセンター向け「CPグリップ」の採用
  • 中期計画(2028年に営業利益60億円・ROE9%)の達成度と、DOE・配当の推移

倍率と資本コストの決め方

今の株価や、ねじ・精密機器の同業の倍率には寄せていない。売上は台数換算(実質)×単価(名目)で積み、単価は物価の10年1.34倍を基本にした。ただしファスナーは、自動車の値下げ圧力とインドの低単価の混ざりで1.28倍に下げ、その理由を各筋書きの前提に反映した。利益率は過去12年の中央値(約7.4%)に戻る形を中立とし、最高(9.9%)を超えない。本社費・販管費も物価で増える前提で、製品別の利益率に含めた。純利益は営業利益の0.64倍(過去の中央値)に、金利上昇による受取利息の増加(約0.7億円)を足した。倍率は資本コスト7.25%(基本7.5%に循環+0.5%・値決め力+0.25%)で、事業のROEが7%台と資本コスト以下なので、PERの上限1÷k=12.1倍から、利益の質を見て7〜9割に置いた。会社の中期計画(2028年に営業利益60億円)は、実現に時間が余計にかかると見て数字には入れていない。新リース会計基準の影響は小さく、10年後も今と同じ形(家賃を営業費用に含む)で置いた。 2026-10-22 の見直し(R1〜R4)で倍率・時価総額を機械で置き直した(前後は notes/audit/fix_stage2_20261022.csv)。

資本コスト 7.2% = 無リスク金利 3% + β — × 5%。

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割安 東洋シヤッター5936 国内3番手のシャッター会社。点検の稼ぎが育ち、利益の割に値段は安い。割安と見る 本質価値との差 +81.0% · 10 年 割安(年 +13.1%) 割安 三洋工業5958 天井・床の下地材で知られる堅実な建材メーカー。時価総額の半分が現金で、事業の稼ぎを考えれば今の値段はかなり安い 本質価値との差 +65.6% · 10 年 割安(年 +11.5%) 割安 三和ホールディングス5929 国内寡占・世界シェア首位の開口部メーカー、改修需要と海外M&Aの果実を乗せれば割安と出る 本質価値との差 +63.7% · 10 年 割安(年 +11.5%) 割安 ジーテクト5970 車体骨格プレス部品の中堅。中立の姿でも今の値段は割安寄りだが、ホンダ依存と重い設備投資が割り引きの理由だと筆者は見る 本質価値との差 +62.0% · 10 年 割安(年 +11.9%) 割安 文化シヤッター5930 国内2位のシャッター専業。利益率の低い建材部門が重しで、確率で重みをつけるとやや割安 本質価値との差 +60.9% · 10 年 割安(年 +10.9%) 割安 エイチワン5989 ホンダ向け 86% のフレーム専業。3 年連続赤字から立ち直ったが、顧客の偏りと重い投資を考えると、割安度は見かけほど大きくないと筆者は見る 本質価値との差 +60.7% · 10 年 割安(年 +13.6%) 割安 フジマック5965 病院・給食・外食の厨房を一括で請け負う堅実な中堅。土地売却で現金が積み上がり、10年で見ればやや割安と筆者は考える 本質価値との差 +57.9% · 10 年 割安(年 +11.6%) 割安 日創グループ3440 パネルとデータセンター向け筐体は伸びるが、寄せ集めの事業で ROE が資本コストに届かない 本質価値との差 +56.6% · 10 年 割安(年 +12.0%) 割安 エムケー精工5906 門型洗車機と調理家電の長野の会社。直近の利益は山で、中立でも自己資本の厚みが評価に残る 本質価値との差 +53.3% · 10 年 割安(年 +11.3%) 割安 サンコーテクノ3435 あと施工アンカーの国内首位。利益の安定と財務の堅さに比べ、今の値段は低い 本質価値との差 +52.0% · 10 年 割安(年 +10.4%) 割安 MIEコーポレーション3442 工場の配管をつなぐステンレスの継手の専業。値上げで利益は倍増したが、還元が細く借金もある。今の値段はほぼ適正で、わずかに安い程度 本質価値との差 +49.9% · 10 年 割安(年 +11.7%) 割安 昭和鉄工5953 九州の熱の老舗が値付けを覚え、3 年で利益率は 9% に。持ち合い株を除いても今の値段は稼ぎに比べて安い 本質価値との差 +49.2% · 10 年 割安(年 +12.0%) 割安 不二サッシ5940 ビル用サッシの老舗。利益は薄いが、値段は稼ぐ力に対して安く、借入の重さを織り込んでもやや割安 本質価値との差 +45.9% · 10 年 割安(年 +11.6%) 割安 リンナイ株式会社5947 実質無借金で稼ぐ力は安定している。米国の電化と海外の伸びを織り込んでも、今の時価総額には安全域がある 本質価値との差 +42.4% · 10 年 割安(年 +9.3%) 割安 株式会社RS Technologies3445 再生ウェーハで世界一という稼ぐ力は本物だが、中国の新品ウェーハと重い投資を差し引くと、今の値段に余裕は乏しい 本質価値との差 +37.6% · 10 年 割安(年 +10.6%) 割安 株式会社マルゼン5982 稼ぎは堅く、現金も厚い。ただ利益率は過去最高で、今の値段に安全域は見えない 本質価値との差 +36.4% · 10 年 割安(年 +9.2%) 割安 宮地エンジニアリンググループ3431 老朽橋の補修は長く続くが、足元は発注減で利益が半減。谷の深さと現金の厚さを踏まえると、今の値段はやや割安 本質価値との差 +34.4% · 10 年 割安(年 +9.8%) やや割安 ネポン7985 ハウス暖房機の老舗だが、利益率は1%前後に沈み借金も重い。立ち直れば安いが、その確度は低い 本質価値との差 +27.9% · 10 年 やや割安(年 +10.3%) やや割安 中西製作所5941 学校給食に強い厨房機器メーカー。実績は良いが大型投資で借入が増える局面で、本質価値は今の値段とほぼ同じ 本質価値との差 +27.3% · 10 年 やや割安(年 +9.1%) やや割安 川田テクノロジーズ3443 橋の補修需要は追い風だが、利益は山の高さにある。値段は価値を1割ほど下回るにとどまり、割安とは言い切れない 本質価値との差 +25.1% · 10 年 やや割安(年 +8.9%) やや割安 横河ブリッジホールディングス5911 橋の老朽化は追い風だが新設が細る。高い買い物の消化と資本効率が価値を分ける 本質価値との差 +24.0% · 10 年 やや割安(年 +8.4%) やや割安 トーソー5956 カーテンレール最大手で窓まわり 3 社の一角。値上げで利益は戻ったが、資本の効率は低く、今の値段はほぼ妥当 本質価値との差 +21.3% · 10 年 やや割安(年 +8.7%) やや割安 三協立山5932 サッシ大手3位。借金が重く、利益の戻りに値段が左右される。今の値段は、戻りを織り込んだほぼ妥当な水準 本質価値との差 +19.4% · 10 年 やや割安(年 +9.5%) やや割安 東プレ5975 プレス部品と冷凍車の二本柱。日産依存と薄い利益率を考えると、本質価値は今の値段をやや下回ると筆者は見る 本質価値との差 +18.7% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 山王3441 AI 配線の追い風で稼ぎは跳ねたが、コネクタ大手の下請けという立場は変わらず、今の値段はほぼ見合う 本質価値との差 +18.5% · 10 年 やや割安(年 +9.9%) やや割安 岡部5959 国内の建設需要が細る中、米国の伸びが穴を埋める。だが資本効率が資本コストに届かず、値段はほぼ妥当 本質価値との差 +17.3% · 10 年 やや割安(年 +7.6%) やや割安 ケー・エフ・シー3420 あと施工アンカーとトンネル資材の老舗。利益率は昔の半分まで落ちた。純現金と補修需要が支え、今の値段とほぼ釣り合う 本質価値との差 +13.6% · 10 年 やや割安(年 +7.8%) やや割安 カネソウ5979 溝ぶたと建築金物の三重の老舗。預金が時価総額を超えるが創業家の下で眠り、今年の株価の倍増で10年ではやや割高 本質価値との差 +12.6% · 10 年 やや割安(年 +8.0%) やや割安 アルインコ5933 足場の新製品で稼ぐ堅実な会社。ただ、赤字の2事業が足を引き、利益の回復を見込んでも本質価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 +12.3% · 10 年 やや割安(年 +8.1%) やや割安 トーカロ3433 半導体装置の消耗部品に皮膜を付ける隠れた寡占企業。稼ぐ力は本物だが、今の値段はやや割高 本質価値との差 +11.4% · 10 年 やや割安(年 +7.9%) やや割安 株式会社J-MAX3422 ホンダ系プレス部品。売上の半分が中国と日本のホンダ向けで、借金が重い。中国の電池・新興メーカー向けが伸びても、ホンダの縮みと金利で、今の値段は妥当かやや高い 本質価値との差 +10.3% · 10 年 やや割安(年 +9.3%) やや割安 アトムリビンテック3426 扉と収納の金物を企画するファブレスの老舗。金融資産は時価総額を上回るが、本業の稼ぎは細く、戻り方も弱い。今の値段はほぼ妥当 本質価値との差 +10.2% · 10 年 やや割安(年 +7.4%) 適正 東京製綱5981 国内ワイヤロープの老舗は今期が過去最高益だが、資本効率は低く、今の値段にやや先走り感がある 本質価値との差 +7.6% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 特殊電極3437 製鉄所の摩耗を溶接で直す職人集団で、技術は本物だが顧客の縮小が重く、今の値段はやや高い 本質価値との差 +7.6% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 兼房5984 丸鋸と木工刃物の専業。資産は厚いが稼ぐ力は資本コストに届かず、値段は資産と稼ぎの間にある 本質価値との差 +7.4% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 アルファ3434 薄利の自動車部品と、縮む国内の住宅錠。自己資本の厚さが救いだが、稼ぎは資本コストに届かない 本質価値との差 +6.1% · 10 年 適正(年 +8.0%) 適正 株式会社ファインシンター5994 自動車の駆動系に入る焼結部品の会社。電動化で縮む本業と重い借金のなか、利益は薄く、10 年の価値は今の時価総額に届かない 本質価値との差 +5.4% · 10 年 適正(年 +8.8%) 適正 協立エアテック5997 ビルの防火ダンパーと住宅の全館空調の部品。堅実だが稼ぎは資本コストに届かず、現金も戻らない 本質価値との差 +4.9% · 10 年 適正(年 +7.1%) 適正 駒井ハルテック5915 資産は厚いが稼ぐ力が薄い。橋と鉄骨は物価並みで、風車タワーの当たり外れが価値を分ける 本質価値との差 +3.9% · 10 年 適正(年 +8.2%) 適正 ダイニチ工業5951 石油ファンヒーターと加湿器の国内首位。事業は堅いが時価総額と同規模の現金・有価証券が眠り、10年の価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 +3.8% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 那須電機鉄工5922 送電鉄塔の需要は堅いが、今の利益は山。ためた資金の使い方が評価を決める 本質価値との差 +3.6% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 天龍製鋸5945 チップソー専業で無借金。事業の稼ぐ力は資本コストに届かず、現金と持ち合い株が値を支える会社 本質価値との差 +1.9% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 KTC5966 整備工具の国産ブランドnepros を持つが、利益率は9%どまり。立て直しの計画を割り引くと、値段はやや高い 本質価値との差 +0.4% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 サンコール5985 稼ぎ頭は光通信コネクタに移ったが、高い利益率の持続を織り込みすぎ。10年の価値は今の時価総額を下回ると筆者は見る 本質価値との差 −2.4% · 10 年 適正(年 +7.8%) 適正 株式会社長府製作所5946 利益は小さく、資産は大きい。会社がその資産を株主に返すかどうかで、値打ちが決まる 本質価値との差 −3.0% · 10 年 適正(年 +6.3%) 適正 中国工業5974 国内のLPガス容器の 3 本に 1 本を作るが、市場は細り、稼ぐ力は資本コストに届かない 本質価値との差 −3.9% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 立川ブラインド工業7989 窓まわり国内最大手。純現金は厚いが稼ぐ力が資本コストに届かず、10 年で見ると割高に寄る 本質価値との差 −4.5% · 10 年 適正(年 +4.8%) 適正 エスイー3423 インフラ補修の追い風はあるが、研究開発の費用が利益を食う。10年の稼ぎは今の値段を下回る 本質価値との差 −4.7% · 10 年 適正(年 +6.1%) 適正 ロブテックス5969 エビ印のプライヤとリベットの工具で知られる老舗。名前は残るが利益率は 3% に落ち、資本コストに届く道は細い 本質価値との差 −8.6% · 10 年 適正(年 +6.3%) やや割高 川岸工業5921 スカイツリーや国立競技場にも関わった鉄骨の名門。ただし利益は山を越え、帳簿の厚さほど稼ぐ力はないため、今の値段はやや高い 本質価値との差 −11.1% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 瀧上工業5918 橋と鉄骨の本業は薄利。価値の中心は持ち合い株だが、少数株主に届く道は細い 本質価値との差 −12.8% · 10 年 やや割高(年 +6.3%) やや割高 パイオラックス5988 自動車の小物部品と医療機器の会社。資本は厚いが稼ぐ力が追いつかず、今の値段は割高寄りと筆者は見る 本質価値との差 −14.0% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 ダイケン5900 引戸の金物や自転車置場を作る大阪の老舗。現金と投資株で時価総額に迫るが、本業の利益は薄く資本に見合わない。現金を割り引くと割高 本質価値との差 −16.1% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 三ツ知3439 自動車用の特注ファスナーの専業。シートの部品は電気自動車でも要るが、値下げ要請で薄利が続き、資本効率は資本コストに遠く届かない 本質価値との差 −17.4% · 10 年 やや割高(年 +5.9%) やや割高 トーアミ5973 溶接金網の老舗が型枠工事の買収で事業を広げる。帳簿は時価総額の3倍あるが、稼ぎは資本コストの3分の1にとどまり割高 本質価値との差 −20.7% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 モリテック スチール5986 エンジン部品向けの特殊帯鋼を売る商社。電動化で主力の需要が細り、稼ぐ力は資本に見合わず割高 本質価値との差 −22.8% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 株式会社SUMCO3436 AI向け300mm先端ウエハーへの転換は本物だが、成熟品の重荷と資本の重さを踏まえると今の値段はすでに回復の先を映す 本質価値との差 −23.6% · 10 年 やや割高(年 +4.4%) やや割高 大谷工業5939 電柱と通信線の金物を作る富山の老舗。配電網の更新で底堅いが、利益をため込む同族経営で資本の稼ぎが薄く割高 本質価値との差 −23.6% · 10 年 やや割高(年 +4.6%) やや割高 コロナ5909 事業の稼ぐ力は細く、厚い金融資産も少数株主には動かせない。割高と見る 本質価値との差 −23.8% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 東洋製罐グループホールディングス株式会社5901 縮減と増配で株主還元は厚くなるが、ROEは資本コストに届かず本質価値は今の株価より低い 本質価値との差 −24.3% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) やや割高 稲葉製作所3421 国内首位の物置と自己資本の4割近い現金を持つが、利益率は薄く資本効率は低い。現金を価値に足してもなお今の値段は割高 本質価値との差 −24.7% · 10 年 やや割高(年 +3.9%) やや割高 株式会社ノーリツ5943 給湯器で国内2位の寡占だが、稼ぐ力はリンナイの6分の1。利益が戻っても、今の値段は先取りが過ぎる 本質価値との差 −25.9% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) やや割高 ネツレン5976 高周波熱処理と高強度鋼線の老舗。国内シェアは高いが儲けが薄く、稼ぐ力に比べて今の値段は割高 本質価値との差 −27.7% · 10 年 やや割高(年 +2.7%) やや割高 共和工業所5971 建設機械用ボルトの国内トップ。現金は厚いが戻らず、利益は薄い。値段には余裕がなく割高と見る 本質価値との差 −28.4% · 10 年 やや割高(年 +3.8%) やや割高 日本発條5991 懸架ばねとHDDサスペンションの二本柱、AI需要は本物だが北米再建待ちで今の株価は割高寄りと筆者はみる 本質価値との差 −28.5% · 10 年 やや割高(年 +3.9%) やや割高 アドバネクス5998 医療と航空機のばねで稼ぎ頭を育てつつあるが、自動車と海外工場の重荷が残る。今の値段は先を行く 本質価値との差 −29.8% · 10 年 やや割高(年 +4.4%) 割高 アルメタックス5928 積水ハウスに売上の半分を頼るサッシの系列メーカー。本業はほぼ稼がず、現金と持ち合い株は厚いが株主には届きにくい 本質価値との差 −30.7% · 10 年 割高(年 +3.9%) 割高 株式会社LIXIL5938 稼ぐ力は戻りつつあるが、借金と金利が利益を食う。今の値段は回復をかなり先取りしている 本質価値との差 −36.1% · 10 年 割高(年 +1.6%) 割高 イワブチ5983 電柱まわりの金具を作る小さな高自己資本の会社。直近の高い利益率は続きにくく、10年で見れば今の値段は割高と筆者は考える 本質価値との差 −36.4% · 10 年 割高(年 +2.4%) 割高 ホッカンホールディングス5902 缶・PET容器と飲料の受託充填の会社。借金が重く、稼ぐ力が資本コストに届かないため、今の値段は先取りしすぎている 本質価値との差 −37.1% · 10 年 割高(年 +2.8%) 割高 日本フイルコン5942 製紙用の網を作る老舗。国内の縮小が続くなか、賃貸が利益を支えるが、10年の価値は今の時価総額を4割ほど下回る 本質価値との差 −39.7% · 10 年 割高(年 +1.9%) 割高 テクノフレックス3449 半導体向けの真空配管と継手で利益が急伸。ただし今の利益は工事の山にあり、10 年で見ると割高と筆者は見る 本質価値との差 −41.6% · 10 年 割高(年 +0.9%) 割高 高田機工5923 老朽橋の更新という追い風はあるが、工場が埋まらず稼ぐ力は細い。配当の下限が支えでも、今の値段は高い 本質価値との差 −42.6% · 10 年 割高(年 +1.2%) 割高 アマテイ5952 国産の釘と自動車向けの特殊ねじを作る小さな老舗。利益は安定してきたが、資本コストに届かない稼ぎと借入の重さで、今の値段は割高と見る 本質価値との差 −43.5% · 10 年 割高(年 +1.6%) 割高 スーパーツール5990 吊クランプと作業工具の老舗。土地は厚いが事業の稼ぎは資本コストに遠く、新工場の成果待ちで割高 本質価値との差 −53.2% · 10 年 割高(年 −1.4%) 割高 オーネックス5987 金属を焼いて硬くする請負の会社が、突然AIデータセンターへ。本業は細く、株主の取り分も揺らぐ。今の値段は高い 本質価値との差 −53.6% · 10 年 割高(年 +0.1%) 割高 中央発條5992 トヨタ系のばね専業。薄利と繰り返す工場事故が重く、今の値段は計画の達成を先取りしていると筆者は見る 本質価値との差 −58.6% · 10 年 割高(年 −2.2%) 割高 日本製罐5905 18リットル缶と美術缶の専業。市場は縮み、2期続けて営業赤字。賃貸の利益が支えだが、今の値段は割高と見る 本質価値との差 −59.1% · 10 年 割高(年 −1.0%) 割高 ワイズホールディングス5955 自動車・家電向けのねじとばねが主力。純現金は厚いが稼ぎが薄く、10年の中立でも今の値段に届かない 本質価値との差 −65.1% · 10 年 割高(年 −3.5%) 割高 ジェイテックコーポレーション3446 X線ミラーで世界の放射光施設に納める希少な技術企業。ただし利益は山谷が激しく、いまの値段は先を織り込みすぎ 本質価値との差 −70.8% · 10 年 割高(年 −4.6%) 割高 日本パワーファスニング5950 建築用のねじとアンカーの専業。積水ハウスに売上の4分の1を頼り、利益はほぼ出ない。今の値段は割高と見る 本質価値との差 −81.3% · 10 年 割高(年 −8.4%) 割高 テクニスコ2962 放熱部品の小型メーカー。2 期の大赤字から黒字目前だが、借金が重く、AI 期待が先行。利益で測った本質価値は今の時価総額の 1 割に満たず割高 本質価値との差 −90.5% · 10 年 割高(年 −13.5%)

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分析日 2026-10-16