株譜
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那須電機鉄工 5922

送電鉄塔の需要は堅いが、今の利益は山。ためた資金の使い方が評価を決める

適正
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)20,607 円240 億円10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)19,900 円232 億円差 +3.6%
10 年後から見ると 適正 価値 20,607 円240 億円 · 差 +3.6% · 期待の年率 +6.6%
期待の年率リターン(10 年)+6.6%資本コスト比 −0.6 pt
推定の資本コスト7.2%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3%・10 年国債 3%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 7.2% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

那須電機鉄工は、送電用の鉄塔と、電線まわりの金具をつくる小さな鉄鋼メーカーだ。通信会社の基地局鉄塔や、高速道路の電気設備も手がける。筆者の結論は「ほぼ適正」。稼ぐ力は上がったが、その先の伸びしろは今の値段がすでに織り込んでいる。

売上の約8割が電力・通信向けで、最大の客は東京電力パワーグリッドだ(売上の3割)。鉄塔は一基ずつ設計する受注生産で、つくれる会社は全国に12社しかない。営業利益率が3%台から13%台へ上がった背景に、この供給側の絞り込みがあると筆者は見る。

一方で、今の好調は山でもある。大型の幹線鉄塔の案件は終盤に入り、会社自身が次の年度は減収を見込む。10年後の中立では、利益は今と同じ名目額にとどまる。物価の分を引けば、実質で3割近い目減りだ。

それでも株価が安く見えるのは、純現金と持ち合い株が時価総額の半分近くを占め、利益の9倍台で買えるからだ。ただ、ためた資金は稼ぎを生まず、自己資本利益率は5%台まで下がる。海外のアクティブ・ファンドが約13%を持って会社と対立しており、資金の使い方が変わるかどうかが評価をいちばん左右する。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点で、まず問うのは「10年後もこの事業は今の稼ぎを保つか」だ。電力網は社会の基盤で、鉄塔が要らなくなる未来は見えにくい。ただ、利益は電力会社の予算と案件の山に左右され、予測しやすい事業とは言えない。確信度は中程度である。

次に、稼いだ利益の使い方を見る。この会社は純資産の3分の1強を現金と上場株に置き、事業に使わない資金が厚い。自己資本利益率は直近で7〜8%程度で、それも先では5%台に下がる。ためた資金が稼ぎを生まない限り、中立の価値は伸びない。

安全域はどうか。純現金と持ち合い株を足せば、時価総額の約半分が事業の外にある。この厚みが悲観の床になる点は評価できる。ただし、床が厚くても、使い道を決める力が少数株主に無ければ価値には換算しにくい。経営が資金を株主に戻す方向へ動くかどうかが、最終的な分かれ目だと筆者は考える。

何で稼ぐ会社か

稼ぎの中心は電力・通信インフラ事業で、売上の約8割、利益の約9割を占める。送電鉄塔、通信鉄塔、鋼管柱、架空線の金物や碍子(電線を支える絶縁体)をつくって売り、通信鉄塔の補強工事も請ける。工場は千葉の八千代と大阪にあり、鉄塔の製作と溶融亜鉛めっき(さび止めの加工)を自社で一貫して行う。従業員は連結で約475人で、小さな会社だ。

鉄塔は一基ずつ、建てる地形に合わせて設計する受注生産だ。客は電力会社と通信会社で、東京電力パワーグリッドが売上の3割、東北電力が1割弱を占める。受注残は約51億円と、売上の2か月半分にすぎず、案件の山谷がそのまま業績に出る。

残りの約2割が交通等インフラ事業だ。高速道路のETCや換気設備の更新、地中線工事、交通システム材料の販売、めっきの賃加工を手がける。利益率は電力・通信の6割ほどで、大型工事がひとつ消えると売上が振れる。

近年の動きでは、2020年に碍子メーカーの会津碍子を買って翌年に合併し、2022年には子会社2社を一つにまとめた。大型の買収で規模を追うより、既存の工場と製品を磨く会社である。

優良さと弱いところ

この会社の堀、つまり他社がまねしにくい強みは、供給側の少なさにある。鉄塔をつくれる会社は全国で12社、そのうち8社が過去に撤退や廃業をしている。鉄塔の製作は人の手と経験に頼る度合いが高く、若い人の採用が難しい。電力会社から見れば、品質が安定して納期を守れる相手は限られる。この希少性が、値段と利益率を支えてきた。

数字にもそれが出ている。営業利益率は2019年3月期の4%台から、2026年3月期の13%台まで上がった。工場の集約を進めたことも効いている。ただ、筆者は「堀が広がった」とまでは言わない。顧客が数社の電力会社に偏り、買い手の力が強いからだ。電力会社は制度上、調達費を絞る圧力を受けている。

弱点は三つある。第一に、東京電力パワーグリッドへの依存だ。比率は下がってきたが、なお3割を超える。第二に、受注の波が大きい。幹線鉄塔の大型案件が終わると、売上は一気に減る。第三に、資本の使い方だ。純資産の厚みに比べて利益が小さく、自己資本利益率は直近でも7〜8%にとどまる。

経営は、中期経営計画の目標を低めに置き、実績が大きく上回る傾向がある。2026年3月期は営業利益が計画の1.4倍だった。保守的な会社と言える一方、株主との対話は硬い。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

需要の源は、電力網の更新と増強だ。国内には約24万基の鉄塔があり、1970年代に建てた設備が更新の時期に入っている。国の資料は、更新工事の物量が増える一方で、作業員は減っていくと述べる。建て替えは長い停電を伴うため、補修で延ばす工法も検討されており、全部が新設になるわけではない。

足もとの追い風は大きい。再生可能エネルギーの連系、原子力発電所の再稼働への対応、データセンターや半導体工場の新増設で、産業向けの電力需要は増える見通しだ。電力広域的運営推進機関のマスタープランでは、北海道・東北・東京の幹線だけで最大6〜7兆円の投資が要るとされる。もっとも、これは2050年までの長い話で、鉄塔メーカーの受注に直結するのは先になる。

通信は、携帯キャリアの5G基地局向けの部材と、鉄塔の延命工事が中心だ。基地局投資は一巡する時期があり、有報もそれをリスクに挙げている。

制度面では、電力会社の収入に上限を設けるレベニューキャップ制度が2023年度から始まった。第一規制期間は2027年度まで。設備投資の増加は認められるが、調達費の効率化も求められる。鉄塔メーカーにとっては、数量が増えても値段が抑えられる可能性がある。

競合は、全国12社の鉄塔メーカーと、鉄構・橋梁を兼ねる会社だ。当社は東日本の電力会社向けが中心になっている。鋼材価格は中国の輸出増で天井を抑えられており、物価ほどは上がらない。コストの面では追い風だが、売値にも同じ圧力が及ぶ。

資本政策と M&A

還元は急に厚くなった。配当は2024年3月期から2026年3月期の2年で2.4倍になった。中期経営計画で総還元性向30%を目安とする方針を新たに定め、2026年3月期は30.1%となった。2027年3月期の配当予想は2026年3月期の約7割で、実績を下回る。

株主との関係では、NIPPON ACTIVE VALUE FUNDが2024年に5%超を取得して以来買い増し、2026年8月時点で共同保有者と合わせ約12.7%を持つ。同ファンドは2026年6月の株主総会で、買収防衛策の廃止、発行済株式の約10%に当たる自社株買い、社外取締役の過半数化など5議案を提案した。会社は全部に反対し、賛成率は16〜20%で否決された。社長の再任も賛成は84%で、不満は小さくない。

防衛策は2027年の総会まで有効で、会社は「必要」と説明する。純現金は約53億円、上場の持ち合い株は約68億円で、合わせて時価総額の半分近い。成長投資の機動性を理由に厚い内部留保を守る会社と、資本効率を求めるファンドの綱引きが続く。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

電力網への投資は、ここから長い増加の局面に入る。1970年代に建てた鉄塔の更新、再生可能エネルギーの連系、データセンターの受電設備と、需要の理由が3つ重なる。鉄塔メーカーは全国で12社、人手も細っているので、電力会社は納期と品質を守れる会社に頼らざるを得ず、値段も通りやすい。営業利益率はすでに13%台まで上がった。

会社の計画は、実績が大きく上回ってきた。2026年3月期の純利益は計画の1.7倍で、2027年3月期の第1四半期は営業利益が前年から8割近く伸びている。次の年度の減収予想も、前年と同じく保守的な数字だ。地中送電や携帯基地局の部材など、幹線鉄塔以外の受注も増えている。

資本の面でも変化が進む。配当は2年で2.4倍になり、総還元性向の目安も定めた。ファンドが約13%を持ち、株主提案への賛成が2割に迫った以上、次は自社株買いか、さらなる増配が出てくる可能性が高い。純現金と持ち合い株が時価総額の半分近くあるのだから、還元の余地は大きい。株価が利益の9倍台にとどまる今は、そこに安全域がある。

慎重な見方

今の利益は山だ。幹線鉄塔の大型案件が終盤に入り、会社は次の年度に売上を2割近く減らすと見ている。通信は基地局投資が一巡すれば鉄塔の延命工事も尽き、交通等も高速道路の大型更新が終わると細る。最大の客である東京電力パワーグリッドは売上の3割を占め、調達費を絞る力が強い。レベニューキャップの下で、電力会社に値上げを許す余地は小さい。

鋼材は物価ほど上がらないが、人件費は物価並みに上がる。本社費も物価で増える。値段が物価より遅れれば、利益率は今の13%から11%台へ下がる。10年後の純利益が今と同じ名目額なら、実質では3割近い目減りだ。

資本の使い方も不安が残る。純現金と上場株で時価総額の半分近くを抱えながら、自己資本利益率は直近でも7〜8%と、資本コストをようやく超えるかどうかだ。取締役会は6人中2人が社外で、株主提案を全部退けた。防衛策も2027年まで残る。還元が増える保証はなく、ためた資金が稼ぎを生まないまま積み上がれば、価値は目減りする。

どちらに重みを置いたか

強気の見方は需要と供給の両面で説得力があり、慎重な見方は利益の山と資本の使い方を突いている。10年後の中立は、実質で横ばいの数量と、物価に届かない値段の組み合わせとした。純利益は今と同じ名目額で、ためた資金が稼ぎを生まず、自己資本利益率は5%台にとどまる。

確率は、需要が堅調な側と弱い側をほぼ同じ重みで置いた。強気には、実績が計画を大きく上回る傾向と還元の拡大余地を、慎重な見方には、顧客の偏りと調達費の圧力を反映した。本質価値は今の時価総額をわずかに下回り、「ほぼ適正」となる。

10 年後の 5 つの筋書き(2036/03 期)

確率で加重した株価時価総額 29,195 円340 億円(+ 配当配当と自社株買いの合計 8,667 円101 億円)。 今の値に割り戻すと 20,607 円240 億円、今との差 +3.6%、 期待の年率 +6.6%(資本コスト 7.2%)→ 適正

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 12% 49,374 円576 億円 13,720 円160 億円 +217.1% +12.2% 7,571 円88 億円
やや楽観 24% 37,609 円439 億円 10,118 円118 億円 +139.8% +9.1% 11,455 円134 億円
中立 32% 31,928 円372 億円 9,690 円113 億円 +109.1% +7.7% 13,318 円155 億円
やや悲観 21% 16,031 円187 億円 6,431 円75 億円 +12.9% +1.2% 4,717 円55 億円
悲観 11% 6,002 円70 億円 1,286 円15 億円 −63.4% −9.6% 802 円9 億円
加重平均100% 29,195 円340 億円8,667 円101 億円 +90.3% +6.6% 37,862 円442 億円

今の株価時価総額 19,900 円232 億円(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 7.2% を下回るほど割高。

楽観 12% 系統増強が本格化し、鉄塔の供給難で値段も通る 利益 39 億円 · PER 14.6 倍 · 株価時価総額 49,374 円576 億円

電力会社の設備計画が、再生可能エネルギーの連系、データセンター向けの受電、1970年代の鉄塔の更新で上振れする。国内の対象市場は実質で2割広がる。鉄塔をつくれる会社が限られる中、当社はシェアを16%まで上げ、東京電力パワーグリッド以外の電力会社にも納めるようになる。

通信は基地局の高度化と鉄塔の延命工事が続き、交通等は高速道路の設備更新で受注が積み上がる。営業利益率は電力・通信で15%と今の水準を保ち、全社で13%となる。これは近年の山と同じ水準で、10年続くという前提が強気の核心だ。

資本政策も変わる。株主からの働きかけが実り、総還元性向は5割に高まって、自己資本利益率は資本コストに並ぶ。買収の提案が現れても、会社は防衛策を外して株主に判断を委ねる。

  • 電力・通信インフラ(鉄塔・架空線材料・通信鉄塔):数量 1,560(国内の対象市場(送電鉄塔・通信鉄塔・架空線材料・関連工事の合計、億円・今の値段で測った実質、推定))× 価格 21.4%(市場 1 億円あたりの当社売上(億円)=当社シェア × 物価の倍率(10 年 1.34 倍が物価並み))→ 売上 335 億円・営業利益 50 億円。市場 1560 億円 × シェア 16.0%、物価の倍率 1.34、営業利益率 15.0%
  • 交通等インフラ(道路設備・地中線・めっき加工):数量 1,150(国内の対象市場(高速道路会社などの電気・換気設備の更新、地中線工事、めっき賃加工、億円・実質、推定))× 価格 6.2%(市場 1 億円あたりの当社売上(億円)=当社シェア × 物価の倍率)→ 売上 71 億円・営業利益 7 億円。市場 1150 億円 × シェア 4.6%、物価の倍率 1.34、営業利益率 10.0%

倍率:事業の純利益 39 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 8.1% が k 7.25% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 7.7%、10 年より先の名目の伸び g 3.7% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 14.6 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 14.6 倍 + 余った現金(戻り方込み)11 億円。全体の PER 14.63 倍、時価総額 576 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:マスタープラン級の送電網投資と更新が重なり、供給側(12 社・人手不足)が絞られて値が通る。ただし幹線鉄塔の大型案件は波があり、10 年続けて取り切る確度は高くないので 1 割強。

やや楽観 24% 更新需要が下支えし、利益は緩やかに増える 利益 31 億円 · PER 13.8 倍 · 株価時価総額 37,609 円439 億円

国内の対象市場は実質で1割ほど広がる。当社のシェアは15.5%で、今とほぼ同じだ。鉄塔の更新と架空線の付属品が堅調で、携帯基地局向けの部材も続く。東京電力パワーグリッドへの依存はやや下がり、大型案件の山谷はあるものの、年平均では今の受注量を超える。

値段は物価に近く、10年で1.32倍上がる。営業利益率は電力・通信で14.5%、全社で12%と、近年の山に近い。人手不足で供給が絞られ、電力会社が納期と品質を重んじる状況が続く。

還元は総還元性向の目安30%を超え、4割強まで上がる。それでも自己資本は積み上がり、自己資本利益率は6%台にとどまる。ファンドとの対話は続くが、防衛策は2027年の総会で見直され、会社は資金の一部を自社株買いに回す。

  • 電力・通信インフラ(鉄塔・架空線材料・通信鉄塔):数量 1,420(国内の対象市場(送電鉄塔・通信鉄塔・架空線材料・関連工事の合計、億円・今の値段で測った実質、推定))× 価格 20.5%(市場 1 億円あたりの当社売上(億円)=当社シェア × 物価の倍率(10 年 1.34 倍が物価並み))→ 売上 291 億円・営業利益 42 億円。市場 1420 億円 × シェア 15.5%、物価の倍率 1.32、営業利益率 14.5%
  • 交通等インフラ(道路設備・地中線・めっき加工):数量 1,050(国内の対象市場(高速道路会社などの電気・換気設備の更新、地中線工事、めっき賃加工、億円・実質、推定))× 価格 5.8%(市場 1 億円あたりの当社売上(億円)=当社シェア × 物価の倍率)→ 売上 61 億円・営業利益 6 億円。市場 1050 億円 × シェア 4.4%、物価の倍率 1.32、営業利益率 9.0%

倍率:事業の純利益 31 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 6.5% が k 7.25% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 13.8 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 13.8 倍 + 余った現金(戻り方込み)11 億円。全体の PER 13.79 倍、時価総額 439 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:老朽化した鉄塔の更新と系統増強は、国の制度(レベニューキャップ)の下で電力会社が進める。需要は底堅いと見て、強めの筋書きに 4 分の 1 を置く。

中立 32% 中立:数量は横ばい、利益は今と同じ水準 利益 26 億円 · PER 13.8 倍 · 株価時価総額 31,928 円372 億円

国内の鉄塔と架空線材料の市場は、実質で横ばいだ。更新と系統増強が、小型鉄塔や通信の減少を打ち消す。当社のシェアは15%を保ち、東京電力パワーグリッドの比率は3割前後にとどまる。

鉄塔の値段は物価に遅れて上がる。鋼材は物価より緩やかにしか上がらず、電力会社が調達の効率化を迫られる(レベニューキャップ)ため、10年で1.30倍と置く。営業利益率は電力・通信で14%、全社で11%台だ。本社費は物価並みに増える。

10年後の純利益は今とほぼ同じ名目額になる。実質では3割近い目減りで、近年の山を平らにならした姿である。株主への還元は4割台半ばまで上がるが、自己資本は積み上がり、自己資本利益率は5%前後にとどまる。

  • 電力・通信インフラ(鉄塔・架空線材料・通信鉄塔):数量 1,300(国内の対象市場(送電鉄塔・通信鉄塔・架空線材料・関連工事の合計、億円・今の値段で測った実質、推定))× 価格 19.5%(市場 1 億円あたりの当社売上(億円)=当社シェア × 物価の倍率(10 年 1.34 倍が物価並み))→ 売上 254 億円・営業利益 36 億円。市場 1300 億円 × シェア 15.0%、物価の倍率 1.30、営業利益率 14.0%
  • 交通等インフラ(道路設備・地中線・めっき加工):数量 950(国内の対象市場(高速道路会社などの電気・換気設備の更新、地中線工事、めっき賃加工、億円・実質、推定))× 価格 5.4%(市場 1 億円あたりの当社売上(億円)=当社シェア × 物価の倍率)→ 売上 51 億円・営業利益 4 億円。市場 950 億円 × シェア 4.2%、物価の倍率 1.30、営業利益率 8.5%

倍率:事業の純利益 25 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 5.8% が k 7.25% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 13.8 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 13.8 倍 + 余った現金(戻り方込み)11 億円。全体の PER 13.79 倍、時価総額 360 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:会社の計画(30 年 3 月期で営業利益 27.6 億円)は、直近の実績より保守的で、実績は計画を大きく上回ってきた。ただし幹線鉄塔の山は越えつつある。山の利益を踏まえた平らな筋書きを最も重く置く。

やや悲観 21% 調達の値下げ圧力と通信投資の一巡で、利益が半減 利益 13 億円 · PER 10.5 倍 · 株価時価総額 16,031 円187 億円

通信鉄塔の新設と延命工事が一巡し、電力会社は調達費の削減を強める。国内の対象市場は実質で2割縮み、当社のシェアも14%に下がる。鉄塔の値上げは物価に届かず、10年で1.26倍にとどまる。

交通等は高速道路の大型更新が終わり、リニア中央新幹線関連も計画が遅れて、受注が細る。営業利益率は電力・通信で11%、全社で8%弱へ下がる。

本社費は物価で増えるため、利益は半分になる。それでも工場の集約は済んでおり、赤字には沈まない。純現金と持ち合い株は残り、財務制限条項に触れる心配もない。電力会社の調達方針が変わる速さしだいで、傷の深さは決まる。還元は利益に合わせて細り、総還元性向は4割に戻っても額は小さい。

  • 電力・通信インフラ(鉄塔・架空線材料・通信鉄塔):数量 1,050(国内の対象市場(送電鉄塔・通信鉄塔・架空線材料・関連工事の合計、億円・今の値段で測った実質、推定))× 価格 17.6%(市場 1 億円あたりの当社売上(億円)=当社シェア × 物価の倍率(10 年 1.34 倍が物価並み))→ 売上 185 億円・営業利益 20 億円。市場 1050 億円 × シェア 14.0%、物価の倍率 1.26、営業利益率 11.0%
  • 交通等インフラ(道路設備・地中線・めっき加工):数量 900(国内の対象市場(高速道路会社などの電気・換気設備の更新、地中線工事、めっき賃加工、億円・実質、推定))× 価格 4.8%(市場 1 億円あたりの当社売上(億円)=当社シェア × 物価の倍率)→ 売上 43 億円・営業利益 3 億円。市場 900 億円 × シェア 3.8%、物価の倍率 1.26、営業利益率 6.0%

倍率:ROE 2.8%(事業の純利益÷自己資本、余った現金を除く)は k 7.25% 以下なので、ためた利益は額面未満の価値で、PER は 1÷k=13.3 倍が上限。稼ぐ力が落ちる筋書きなので上限の 7.9 割の 10.5 倍に置いた。余った現金 15 億円は戻り方 0.5 を掛けて足した。

確率:基地局投資の一巡と、電力会社の調達コスト圧縮が重なる筋書き。会社自身が有報で挙げる事業環境の変化そのもので、実際に次年度は減収と見ているため、5 分の 1 強を置く。

悲観 11% 構造的に負ける:電力会社の調達が変わり、鉄塔が縮む 利益 2 億円 · PBR 0.2 倍 · 株価時価総額 6,002 円70 億円

電力会社が老朽鉄塔を建て替えず補修で延ばす方針を強め、鉄塔の需要量が実質で3割以上縮む。通信鉄塔は新設が終わり、延命工事も尽きる。シェアは12%まで下がり、値段は物価に追いつかず10年で1.15倍にとどまる。

工場は稼働が落ち、固定費を吸収できなくなる。営業利益はほぼゼロになり、工場の減損も出る。交通等も縮小する。鉄塔メーカーの撤退が過去に8社あった事実は、この業界で負ける側に回ると立て直しが難しいことを示している。

株主へ戻せる利益は乏しい。それでも純現金と上場株の含みは残る。会社が清算に至らない限り、少数株主はその使い道を決められないため、価値は資産の一部だけを認める。

  • 電力・通信インフラ(鉄塔・架空線材料・通信鉄塔):数量 880(国内の対象市場(送電鉄塔・通信鉄塔・架空線材料・関連工事の合計、億円・今の値段で測った実質、推定))× 価格 13.8%(市場 1 億円あたりの当社売上(億円)=当社シェア × 物価の倍率(10 年 1.34 倍が物価並み))→ 売上 121 億円・営業利益 6 億円。市場 880 億円 × シェア 12.0%、物価の倍率 1.15、営業利益率 5.0%
  • 交通等インフラ(道路設備・地中線・めっき加工):数量 800(国内の対象市場(高速道路会社などの電気・換気設備の更新、地中線工事、めっき賃加工、億円・実質、推定))× 価格 3.5%(市場 1 億円あたりの当社売上(億円)=当社シェア × 物価の倍率)→ 売上 28 億円・営業利益 1 億円。市場 800 億円 × シェア 3.0%、物価の倍率 1.15、営業利益率 2.0%

倍率:10 年の悲観は稼ぐ力が消えるので、利益ではなく資産で値を付ける。今の自己資本 332 億円のうち、純現金と上場株の税後を戻り方で割り引いた約 70 億円(今の自己資本の 0.21 倍)を床とした。ためた利益に床の倍率は掛けていない。

確率:電力会社が建て替えをやめて補修に切り替え、鉄塔の絶対量が縮むうえ、海外メーカーとの競争で値が下がる構造的な負けを置く。起きれば深いが、供給側が絞られている現状では 1 割にとどめる。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億円。

電力・通信インフラ(鉄塔・架空線材料・通信鉄塔)

送電鉄塔・通信鉄塔・鉄構・鋼管柱・架空線の金物や碍子などを作って売り、通信鉄塔の補強や設備の工事も請ける。

数量国内の対象市場(送電鉄塔・通信鉄塔・架空線材料・関連工事の合計、億円・今の値段で測った実質、推定)価格市場 1 億円あたりの当社売上(億円)=当社シェア × 物価の倍率(10 年 1.34 倍が物価並み)売上営業利益
今 2026/03 1,300 15.1% 196 31
10 年後 中立 1,300 19.5% 254 36

取り方:開示が見つからないため推定。日本鉄塔協会の資料で鉄塔メーカーは全国 12 社(上場 3 社)。電力・通信向けの外部売上 195.9 億円を、当社シェア約 15% で割り戻して対象市場を約 1,300 億円(実質)とした(売上からの逆算で、独立した裏づけではない)。営業利益は内部取引を含むセグメント利益 30.7 億円(利益率は外部売上比で約 16%)。数量は実質、物価の分は価格(シェア × 物価の倍率)に入れる。

交通等インフラ(道路設備・地中線・めっき加工)

高速道路の ETC・換気設備の更新工事、地中線工事、交通システム材料、溶融亜鉛めっきの賃加工。

数量国内の対象市場(高速道路会社などの電気・換気設備の更新、地中線工事、めっき賃加工、億円・実質、推定)価格市場 1 億円あたりの当社売上(億円)=当社シェア × 物価の倍率売上営業利益
今 2026/03 1,000 4.2% 42 5
10 年後 中立 950 5.4% 51 4

取り方:外部売上 41.6 億円。対象は高速道路会社など道路設備の更新工事とめっき賃加工で、開示が無いので市場を約 1,000 億円(実質)、当社シェアを約 4% と置いた推定。営業利益はセグメント利益 4.9 億円。

リスクと懸念

東京電力パワーグリッドへの依存

売上の31%を東京電力パワーグリッドが占める。比率は前期の36%から下がったが、同社の設備計画と調達方針の変更は、当社の受注量と値段にそのまま響く。取引先登録制度のもとで、仕様や価格の見直しも起こりうる。

幹線鉄塔の山が終わる

数年続いた大型の幹線鉄塔の案件が終盤に入り、受注残は前期末から6%減った。会社は2027年3月期の売上を2割近い減収と見ている。小型鉄塔の受注も減っており、次の大型案件が出るまで空白が生じる可能性がある。

電力会社の調達費の圧縮

レベニューキャップ制度では、電力会社は収入に上限があり、調達の効率化を求められる。設備投資が増えても、鉄塔の単価が物価に届かない可能性がある。第一規制期間は2027年度に終わり、次の期間の査定が焦点になる。

基地局投資の一巡

通信では、5G基地局向けの部材と鉄塔の延命工事が下支えしてきた。有報は通信基地局投資の一巡を事業等のリスクに挙げる。これが終われば、電力以外の稼ぎ頭が一つ失われる。

人手とコストの制約

鉄塔の製作は人の技能に頼る度合いが高く、採用が難しい。燃料や鋼材、運送費の上昇に加え、中東情勢による資材の供給制約も会社は懸念している。人件費の上昇を売値に転嫁できなければ、利益率が下がる。

株主との対立と資本の使い方

約13%を持つファンドと、取締役会は全面的に対立している。提案は否決されたが、賛成は2割に迫った。次の総会で追加の提案が出る可能性があり、防衛策は2027年の総会で更新の判断を迎える。対立が続けば、経営の時間と費用を取られる。

保有株の価格下落と財務制限条項

上場の持ち合い株は約68億円で、株価が下がれば自己資本が減る。有利子負債の約41億円はシンジケートローンで、財務制限条項に触れると期限前の返済が必要になる。現状は純現金で余裕があるが、赤字が続けば別だ。

今後の分かれ目

2027年3月期の通期業績が会社予想(営業利益24億円)を大きく上回って着地したら
中立の利益水準を引き上げ、強気側に確率を移す。第1四半期の営業利益は前年から77%増えており、すでにその兆しがある。
自社株買いや大幅な増配など、総還元性向30%を超える還元が発表されたら
ためた資金の目減りが止まり、中立の価値が上がる。強気側の筋書きに近づくと見る。
東京電力パワーグリッドの比率がさらに下がり、他の電力会社や通信向けが伸びたら
顧客の偏りが和らぎ、利益の安定度が増す。確率を強気側へ寄せる。
電力会社が鉄塔の建て替えを抑え、補修中心の方針に変えたら
鉄塔の数量が構造的に縮む。慎重な側の筋書きに確率を移す。
レベニューキャップの次期の査定で、調達費の削減が厳しく求められたら
鉄塔の単価が物価に届かなくなる。やや悲観側に重みを置く。
買収防衛策が廃止され、買収提案が現れたら
株主に資金が戻る方向に動くため強気側が近づく。ただし価値の評価そのものは事業の稼ぐ力で決まる。

見ておくもの

  • 四半期ごとの受注残と、東京電力パワーグリッドの売上比率
  • 2027年3月期の通期予想の修正と、総還元性向
  • 2027年の定時株主総会での防衛策の扱いと、ファンドの持ち株比率
  • レベニューキャップ次期の査定と、電力会社の設備投資計画
  • 通信基地局向け部材の受注の動き

倍率と資本コストの決め方

倍率は式から置いた。中立の事業の自己資本利益率は5%台で資本コスト7.25%を下回るため、PERの上限は資本コストの逆数の13.3倍で、受注の波と客の偏りを見て9割の12倍とした。今のPERが9倍台であることには寄せていない。

数量は実質で横ばい、価格は物価より遅れて10年で1.30倍、営業利益率は近年の山の13%から11%台へ戻る置き方にした。会社の中期計画は保守的で、実績が計画を超え続けてきたことも考え、中立の純利益を今と同じ名目額に置いた。

悲観は稼ぐ力ではなく、純現金と上場株の税後を戻り方で割り引いた約70億円とした。過去のPBRの底からは置いていない。工場の賃借は小さく、リース会計基準の変更の影響は小さい。 2026-10-22 の見直し(溜まる現金を事業の ROE から外す・k の目安を対称に・楽観〜中立は上限そのものに置く・ROE が k 以下は配り方から出す式)で、倍率を機械で置き直した(第 1 段より前 → 今:楽観 PER 12.8→14.63 倍・やや楽観 PER 12.3→13.79 倍・中立 PER 12→13.79 倍)。

資本コスト 7.2% = 無リスク金利 3% + β — × 5%。

同じ業種(金属製品)の AI 分析

割安 東洋シヤッター5936 国内3番手のシャッター会社。点検の稼ぎが育ち、利益の割に値段は安い。割安と見る 本質価値との差 +81.0% · 10 年 割安(年 +13.1%) 割安 三洋工業5958 天井・床の下地材で知られる堅実な建材メーカー。時価総額の半分が現金で、事業の稼ぎを考えれば今の値段はかなり安い 本質価値との差 +65.6% · 10 年 割安(年 +11.5%) 割安 三和ホールディングス5929 国内寡占・世界シェア首位の開口部メーカー、改修需要と海外M&Aの果実を乗せれば割安と出る 本質価値との差 +63.7% · 10 年 割安(年 +11.5%) 割安 ジーテクト5970 車体骨格プレス部品の中堅。中立の姿でも今の値段は割安寄りだが、ホンダ依存と重い設備投資が割り引きの理由だと筆者は見る 本質価値との差 +62.0% · 10 年 割安(年 +11.9%) 割安 文化シヤッター5930 国内2位のシャッター専業。利益率の低い建材部門が重しで、確率で重みをつけるとやや割安 本質価値との差 +60.9% · 10 年 割安(年 +10.9%) 割安 エイチワン5989 ホンダ向け 86% のフレーム専業。3 年連続赤字から立ち直ったが、顧客の偏りと重い投資を考えると、割安度は見かけほど大きくないと筆者は見る 本質価値との差 +60.7% · 10 年 割安(年 +13.6%) 割安 フジマック5965 病院・給食・外食の厨房を一括で請け負う堅実な中堅。土地売却で現金が積み上がり、10年で見ればやや割安と筆者は考える 本質価値との差 +57.9% · 10 年 割安(年 +11.6%) 割安 日創グループ3440 パネルとデータセンター向け筐体は伸びるが、寄せ集めの事業で ROE が資本コストに届かない 本質価値との差 +56.6% · 10 年 割安(年 +12.0%) 割安 エムケー精工5906 門型洗車機と調理家電の長野の会社。直近の利益は山で、中立でも自己資本の厚みが評価に残る 本質価値との差 +53.3% · 10 年 割安(年 +11.3%) 割安 サンコーテクノ3435 あと施工アンカーの国内首位。利益の安定と財務の堅さに比べ、今の値段は低い 本質価値との差 +52.0% · 10 年 割安(年 +10.4%) 割安 MIEコーポレーション3442 工場の配管をつなぐステンレスの継手の専業。値上げで利益は倍増したが、還元が細く借金もある。今の値段はほぼ適正で、わずかに安い程度 本質価値との差 +49.9% · 10 年 割安(年 +11.7%) 割安 昭和鉄工5953 九州の熱の老舗が値付けを覚え、3 年で利益率は 9% に。持ち合い株を除いても今の値段は稼ぎに比べて安い 本質価値との差 +49.2% · 10 年 割安(年 +12.0%) 割安 不二サッシ5940 ビル用サッシの老舗。利益は薄いが、値段は稼ぐ力に対して安く、借入の重さを織り込んでもやや割安 本質価値との差 +45.9% · 10 年 割安(年 +11.6%) 割安 リンナイ株式会社5947 実質無借金で稼ぐ力は安定している。米国の電化と海外の伸びを織り込んでも、今の時価総額には安全域がある 本質価値との差 +42.4% · 10 年 割安(年 +9.3%) 割安 株式会社RS Technologies3445 再生ウェーハで世界一という稼ぐ力は本物だが、中国の新品ウェーハと重い投資を差し引くと、今の値段に余裕は乏しい 本質価値との差 +37.6% · 10 年 割安(年 +10.6%) 割安 株式会社マルゼン5982 稼ぎは堅く、現金も厚い。ただ利益率は過去最高で、今の値段に安全域は見えない 本質価値との差 +36.4% · 10 年 割安(年 +9.2%) 割安 宮地エンジニアリンググループ3431 老朽橋の補修は長く続くが、足元は発注減で利益が半減。谷の深さと現金の厚さを踏まえると、今の値段はやや割安 本質価値との差 +34.4% · 10 年 割安(年 +9.8%) やや割安 日東精工5957 小さなねじとねじ締め機の堅実な会社。伸びの前提がすでに値段に入り、ほぼ適正と見る 本質価値との差 +29.5% · 10 年 やや割安(年 +9.2%) やや割安 ネポン7985 ハウス暖房機の老舗だが、利益率は1%前後に沈み借金も重い。立ち直れば安いが、その確度は低い 本質価値との差 +27.9% · 10 年 やや割安(年 +10.3%) やや割安 中西製作所5941 学校給食に強い厨房機器メーカー。実績は良いが大型投資で借入が増える局面で、本質価値は今の値段とほぼ同じ 本質価値との差 +27.3% · 10 年 やや割安(年 +9.1%) やや割安 川田テクノロジーズ3443 橋の補修需要は追い風だが、利益は山の高さにある。値段は価値を1割ほど下回るにとどまり、割安とは言い切れない 本質価値との差 +25.1% · 10 年 やや割安(年 +8.9%) やや割安 横河ブリッジホールディングス5911 橋の老朽化は追い風だが新設が細る。高い買い物の消化と資本効率が価値を分ける 本質価値との差 +24.0% · 10 年 やや割安(年 +8.4%) やや割安 トーソー5956 カーテンレール最大手で窓まわり 3 社の一角。値上げで利益は戻ったが、資本の効率は低く、今の値段はほぼ妥当 本質価値との差 +21.3% · 10 年 やや割安(年 +8.7%) やや割安 三協立山5932 サッシ大手3位。借金が重く、利益の戻りに値段が左右される。今の値段は、戻りを織り込んだほぼ妥当な水準 本質価値との差 +19.4% · 10 年 やや割安(年 +9.5%) やや割安 東プレ5975 プレス部品と冷凍車の二本柱。日産依存と薄い利益率を考えると、本質価値は今の値段をやや下回ると筆者は見る 本質価値との差 +18.7% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 山王3441 AI 配線の追い風で稼ぎは跳ねたが、コネクタ大手の下請けという立場は変わらず、今の値段はほぼ見合う 本質価値との差 +18.5% · 10 年 やや割安(年 +9.9%) やや割安 岡部5959 国内の建設需要が細る中、米国の伸びが穴を埋める。だが資本効率が資本コストに届かず、値段はほぼ妥当 本質価値との差 +17.3% · 10 年 やや割安(年 +7.6%) やや割安 ケー・エフ・シー3420 あと施工アンカーとトンネル資材の老舗。利益率は昔の半分まで落ちた。純現金と補修需要が支え、今の値段とほぼ釣り合う 本質価値との差 +13.6% · 10 年 やや割安(年 +7.8%) やや割安 カネソウ5979 溝ぶたと建築金物の三重の老舗。預金が時価総額を超えるが創業家の下で眠り、今年の株価の倍増で10年ではやや割高 本質価値との差 +12.6% · 10 年 やや割安(年 +8.0%) やや割安 アルインコ5933 足場の新製品で稼ぐ堅実な会社。ただ、赤字の2事業が足を引き、利益の回復を見込んでも本質価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 +12.3% · 10 年 やや割安(年 +8.1%) やや割安 トーカロ3433 半導体装置の消耗部品に皮膜を付ける隠れた寡占企業。稼ぐ力は本物だが、今の値段はやや割高 本質価値との差 +11.4% · 10 年 やや割安(年 +7.9%) やや割安 株式会社J-MAX3422 ホンダ系プレス部品。売上の半分が中国と日本のホンダ向けで、借金が重い。中国の電池・新興メーカー向けが伸びても、ホンダの縮みと金利で、今の値段は妥当かやや高い 本質価値との差 +10.3% · 10 年 やや割安(年 +9.3%) やや割安 アトムリビンテック3426 扉と収納の金物を企画するファブレスの老舗。金融資産は時価総額を上回るが、本業の稼ぎは細く、戻り方も弱い。今の値段はほぼ妥当 本質価値との差 +10.2% · 10 年 やや割安(年 +7.4%) 適正 東京製綱5981 国内ワイヤロープの老舗は今期が過去最高益だが、資本効率は低く、今の値段にやや先走り感がある 本質価値との差 +7.6% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 特殊電極3437 製鉄所の摩耗を溶接で直す職人集団で、技術は本物だが顧客の縮小が重く、今の値段はやや高い 本質価値との差 +7.6% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 兼房5984 丸鋸と木工刃物の専業。資産は厚いが稼ぐ力は資本コストに届かず、値段は資産と稼ぎの間にある 本質価値との差 +7.4% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 アルファ3434 薄利の自動車部品と、縮む国内の住宅錠。自己資本の厚さが救いだが、稼ぎは資本コストに届かない 本質価値との差 +6.1% · 10 年 適正(年 +8.0%) 適正 株式会社ファインシンター5994 自動車の駆動系に入る焼結部品の会社。電動化で縮む本業と重い借金のなか、利益は薄く、10 年の価値は今の時価総額に届かない 本質価値との差 +5.4% · 10 年 適正(年 +8.8%) 適正 協立エアテック5997 ビルの防火ダンパーと住宅の全館空調の部品。堅実だが稼ぎは資本コストに届かず、現金も戻らない 本質価値との差 +4.9% · 10 年 適正(年 +7.1%) 適正 駒井ハルテック5915 資産は厚いが稼ぐ力が薄い。橋と鉄骨は物価並みで、風車タワーの当たり外れが価値を分ける 本質価値との差 +3.9% · 10 年 適正(年 +8.2%) 適正 ダイニチ工業5951 石油ファンヒーターと加湿器の国内首位。事業は堅いが時価総額と同規模の現金・有価証券が眠り、10年の価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 +3.8% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 天龍製鋸5945 チップソー専業で無借金。事業の稼ぐ力は資本コストに届かず、現金と持ち合い株が値を支える会社 本質価値との差 +1.9% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 KTC5966 整備工具の国産ブランドnepros を持つが、利益率は9%どまり。立て直しの計画を割り引くと、値段はやや高い 本質価値との差 +0.4% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 サンコール5985 稼ぎ頭は光通信コネクタに移ったが、高い利益率の持続を織り込みすぎ。10年の価値は今の時価総額を下回ると筆者は見る 本質価値との差 −2.4% · 10 年 適正(年 +7.8%) 適正 株式会社長府製作所5946 利益は小さく、資産は大きい。会社がその資産を株主に返すかどうかで、値打ちが決まる 本質価値との差 −3.0% · 10 年 適正(年 +6.3%) 適正 中国工業5974 国内のLPガス容器の 3 本に 1 本を作るが、市場は細り、稼ぐ力は資本コストに届かない 本質価値との差 −3.9% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 立川ブラインド工業7989 窓まわり国内最大手。純現金は厚いが稼ぐ力が資本コストに届かず、10 年で見ると割高に寄る 本質価値との差 −4.5% · 10 年 適正(年 +4.8%) 適正 エスイー3423 インフラ補修の追い風はあるが、研究開発の費用が利益を食う。10年の稼ぎは今の値段を下回る 本質価値との差 −4.7% · 10 年 適正(年 +6.1%) 適正 ロブテックス5969 エビ印のプライヤとリベットの工具で知られる老舗。名前は残るが利益率は 3% に落ち、資本コストに届く道は細い 本質価値との差 −8.6% · 10 年 適正(年 +6.3%) やや割高 川岸工業5921 スカイツリーや国立競技場にも関わった鉄骨の名門。ただし利益は山を越え、帳簿の厚さほど稼ぐ力はないため、今の値段はやや高い 本質価値との差 −11.1% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 瀧上工業5918 橋と鉄骨の本業は薄利。価値の中心は持ち合い株だが、少数株主に届く道は細い 本質価値との差 −12.8% · 10 年 やや割高(年 +6.3%) やや割高 パイオラックス5988 自動車の小物部品と医療機器の会社。資本は厚いが稼ぐ力が追いつかず、今の値段は割高寄りと筆者は見る 本質価値との差 −14.0% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 ダイケン5900 引戸の金物や自転車置場を作る大阪の老舗。現金と投資株で時価総額に迫るが、本業の利益は薄く資本に見合わない。現金を割り引くと割高 本質価値との差 −16.1% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 三ツ知3439 自動車用の特注ファスナーの専業。シートの部品は電気自動車でも要るが、値下げ要請で薄利が続き、資本効率は資本コストに遠く届かない 本質価値との差 −17.4% · 10 年 やや割高(年 +5.9%) やや割高 トーアミ5973 溶接金網の老舗が型枠工事の買収で事業を広げる。帳簿は時価総額の3倍あるが、稼ぎは資本コストの3分の1にとどまり割高 本質価値との差 −20.7% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 モリテック スチール5986 エンジン部品向けの特殊帯鋼を売る商社。電動化で主力の需要が細り、稼ぐ力は資本に見合わず割高 本質価値との差 −22.8% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 株式会社SUMCO3436 AI向け300mm先端ウエハーへの転換は本物だが、成熟品の重荷と資本の重さを踏まえると今の値段はすでに回復の先を映す 本質価値との差 −23.6% · 10 年 やや割高(年 +4.4%) やや割高 大谷工業5939 電柱と通信線の金物を作る富山の老舗。配電網の更新で底堅いが、利益をため込む同族経営で資本の稼ぎが薄く割高 本質価値との差 −23.6% · 10 年 やや割高(年 +4.6%) やや割高 コロナ5909 事業の稼ぐ力は細く、厚い金融資産も少数株主には動かせない。割高と見る 本質価値との差 −23.8% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 東洋製罐グループホールディングス株式会社5901 縮減と増配で株主還元は厚くなるが、ROEは資本コストに届かず本質価値は今の株価より低い 本質価値との差 −24.3% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) やや割高 稲葉製作所3421 国内首位の物置と自己資本の4割近い現金を持つが、利益率は薄く資本効率は低い。現金を価値に足してもなお今の値段は割高 本質価値との差 −24.7% · 10 年 やや割高(年 +3.9%) やや割高 株式会社ノーリツ5943 給湯器で国内2位の寡占だが、稼ぐ力はリンナイの6分の1。利益が戻っても、今の値段は先取りが過ぎる 本質価値との差 −25.9% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) やや割高 ネツレン5976 高周波熱処理と高強度鋼線の老舗。国内シェアは高いが儲けが薄く、稼ぐ力に比べて今の値段は割高 本質価値との差 −27.7% · 10 年 やや割高(年 +2.7%) やや割高 共和工業所5971 建設機械用ボルトの国内トップ。現金は厚いが戻らず、利益は薄い。値段には余裕がなく割高と見る 本質価値との差 −28.4% · 10 年 やや割高(年 +3.8%) やや割高 日本発條5991 懸架ばねとHDDサスペンションの二本柱、AI需要は本物だが北米再建待ちで今の株価は割高寄りと筆者はみる 本質価値との差 −28.5% · 10 年 やや割高(年 +3.9%) やや割高 アドバネクス5998 医療と航空機のばねで稼ぎ頭を育てつつあるが、自動車と海外工場の重荷が残る。今の値段は先を行く 本質価値との差 −29.8% · 10 年 やや割高(年 +4.4%) 割高 アルメタックス5928 積水ハウスに売上の半分を頼るサッシの系列メーカー。本業はほぼ稼がず、現金と持ち合い株は厚いが株主には届きにくい 本質価値との差 −30.7% · 10 年 割高(年 +3.9%) 割高 株式会社LIXIL5938 稼ぐ力は戻りつつあるが、借金と金利が利益を食う。今の値段は回復をかなり先取りしている 本質価値との差 −36.1% · 10 年 割高(年 +1.6%) 割高 イワブチ5983 電柱まわりの金具を作る小さな高自己資本の会社。直近の高い利益率は続きにくく、10年で見れば今の値段は割高と筆者は考える 本質価値との差 −36.4% · 10 年 割高(年 +2.4%) 割高 ホッカンホールディングス5902 缶・PET容器と飲料の受託充填の会社。借金が重く、稼ぐ力が資本コストに届かないため、今の値段は先取りしすぎている 本質価値との差 −37.1% · 10 年 割高(年 +2.8%) 割高 日本フイルコン5942 製紙用の網を作る老舗。国内の縮小が続くなか、賃貸が利益を支えるが、10年の価値は今の時価総額を4割ほど下回る 本質価値との差 −39.7% · 10 年 割高(年 +1.9%) 割高 テクノフレックス3449 半導体向けの真空配管と継手で利益が急伸。ただし今の利益は工事の山にあり、10 年で見ると割高と筆者は見る 本質価値との差 −41.6% · 10 年 割高(年 +0.9%) 割高 高田機工5923 老朽橋の更新という追い風はあるが、工場が埋まらず稼ぐ力は細い。配当の下限が支えでも、今の値段は高い 本質価値との差 −42.6% · 10 年 割高(年 +1.2%) 割高 アマテイ5952 国産の釘と自動車向けの特殊ねじを作る小さな老舗。利益は安定してきたが、資本コストに届かない稼ぎと借入の重さで、今の値段は割高と見る 本質価値との差 −43.5% · 10 年 割高(年 +1.6%) 割高 スーパーツール5990 吊クランプと作業工具の老舗。土地は厚いが事業の稼ぎは資本コストに遠く、新工場の成果待ちで割高 本質価値との差 −53.2% · 10 年 割高(年 −1.4%) 割高 オーネックス5987 金属を焼いて硬くする請負の会社が、突然AIデータセンターへ。本業は細く、株主の取り分も揺らぐ。今の値段は高い 本質価値との差 −53.6% · 10 年 割高(年 +0.1%) 割高 中央発條5992 トヨタ系のばね専業。薄利と繰り返す工場事故が重く、今の値段は計画の達成を先取りしていると筆者は見る 本質価値との差 −58.6% · 10 年 割高(年 −2.2%) 割高 日本製罐5905 18リットル缶と美術缶の専業。市場は縮み、2期続けて営業赤字。賃貸の利益が支えだが、今の値段は割高と見る 本質価値との差 −59.1% · 10 年 割高(年 −1.0%) 割高 ワイズホールディングス5955 自動車・家電向けのねじとばねが主力。純現金は厚いが稼ぎが薄く、10年の中立でも今の値段に届かない 本質価値との差 −65.1% · 10 年 割高(年 −3.5%) 割高 ジェイテックコーポレーション3446 X線ミラーで世界の放射光施設に納める希少な技術企業。ただし利益は山谷が激しく、いまの値段は先を織り込みすぎ 本質価値との差 −70.8% · 10 年 割高(年 −4.6%) 割高 日本パワーファスニング5950 建築用のねじとアンカーの専業。積水ハウスに売上の4分の1を頼り、利益はほぼ出ない。今の値段は割高と見る 本質価値との差 −81.3% · 10 年 割高(年 −8.4%) 割高 テクニスコ2962 放熱部品の小型メーカー。2 期の大赤字から黒字目前だが、借金が重く、AI 期待が先行。利益で測った本質価値は今の時価総額の 1 割に満たず割高 本質価値との差 −90.5% · 10 年 割高(年 −13.5%)

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読んだ資料

  1. 2027中期経営計画 進捗報告(2026年8月)
  2. 株主提案に対する取締役会意見(2026年5月25日)
  3. 第104回定時株主総会 議決権行使結果(臨時報告書)

分析日 2026-10-16