株譜
AI 銘柄分析 · 金属製品 · 試作

協立エアテック 5997

ビルの防火ダンパーと住宅の全館空調の部品。堅実だが稼ぎは資本コストに届かず、現金も戻らない

適正
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)909 円44 億円10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)867 円42 億円差 +4.9%
10 年後から見ると 適正 価値 909 円44 億円 · 差 +4.9% · 期待の年率 +7.1%
期待の年率リターン(10 年)+7.1%資本コスト比 −0.1 pt
推定の資本コスト7.2%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3%・10 年国債 3%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 7.2% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

協立エアテックは福岡の空調部品メーカーだ。ビルのダクトに付く防火ダンパーや吹出口、住宅の全館空調と24時間換気の機器を作る。筆者の結論はやや割高だ。事業は地味だが堅実で、借金も実質ない。それでも自己資本の稼ぎは5%前後と資本コストに届かず、純現金も株主に戻らずに積み上がってきたからである。

稼ぎの柱は二つある。一つはビル用で、火災の時に煙や炎を止める防火ダンパーは法令で設置が決まり、建物の改修でも更新される。もう一つは住宅用で、桧家住宅の全館空調に機器を納め、売上の1割強をこの1社に頼る。

この先10年、ビルの改修は底堅いが、新築の住宅は人口の減少で細る。全館空調が広がっても、新築の戸数の減りを埋めきるのは難しい。会社は営業利益率10%とROE10%を目標に掲げるが、過去12年で営業利益率が9%に届いた年は無い。値段の割に、株主の取り分が伸びる道筋は細い。筆者は事業そのものは評価する。下値は現金が支えるが、上値を開くには資本の使い方の変化が要る。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、法令が需要を約束する部品は、地味だが息の長い商売になりうる。防火ダンパーはその一つで、建物がある限り点検と更新が続く。ここは評価できる。

オーナー利益、つまり設備を保つ投資を済ませたあとに株主に残る利益は、ならせば年4〜5億円だ。工場の更新の費用は大きくないので、利益の多くは現金として残る。問題は、その現金がどこに行くかだ。

この会社は配当で2割を返し、残りを預金と取引先の株に積んできた。自己資本が膨らむので、稼ぎは資本コストに届かない。目標のROE10%は、資本を軽くしない限り届かない数字だ。

住宅用の桧家住宅への依存も、長く持つ株主には気になる。払う値段は帳簿の4割ほどだが、帳簿の多くが眠っている以上、安全域は見かけほど厚くない。筆者は、現金の使い道が変わるのを待ちたい。その時まで、払う値段は事業の稼ぎだけで測るべきだと考える。

何で稼ぐ会社か

売上は119億円で、大きく三つに分かれる。ビル用の部品、住宅用の空調と換気の機器、そして他社の空調資材の仕入れ販売だ。

ビル用はダンパーと吹出口が中心で、売上の半分近くを占める。ダンパーはダクトの中の弁で、風の量を調整したり、火災の時に閉じて煙や炎の広がりを止めたりする。防火ダンパーは建築基準法で設置が義務づけられ、定期の点検の対象でもある。吹出口は天井や壁から風を出す部品だ。買い手は高砂熱学工業やダイダン、大気社のような空調工事の会社で、商社の住友商事マシネックスが売上の13%を占める。

住宅用は売上の3分の1だ。24時間換気の機器と、家全体を一台の空調でまかなう全館空調の機器を作る。桧家住宅が売上の12%を占め、同社の全館空調に機器を納める。全館空調は光熱費の安さと快適さで人気を集め、新築の注文住宅で広がっている。

空調資材の仕入れ販売は売上の2割弱で、利益率は低い。工場は福岡の本社に四つ、名古屋と群馬の伊勢崎に一つずつあり、中国の常熟にも子会社を持つ。従業員は連結で333人の小さな会社だ。研究所も福岡に持ち、風の量や防火の性能の試験を自前で行う。

優良さと弱いところ

ビル用の防火ダンパーには、小さいながら堀、つまり他社がまねしにくい強みがある。法令で設置が決まり、性能の認定を受けた品しか使えない。建物ごとに寸法が違う特注品を、短い納期で数多く作る力も要る。新しく入る会社は少なく、顧客の工事会社は使い慣れた品を変えたがらない。

ただ、値段を決める力は強くない。鋼材の値上がりは後から値上げで返し、大口の工事会社や商社との交渉で値段が決まる。営業利益率は過去12年で5〜8%台にとどまり、自己資本の稼ぎは過去10年の中央値で7%弱だ。

住宅用は桧家住宅への依存が気になる。売上の1割強を1社に頼り、その会社の販売の浮き沈みがそのまま響く。

資本の使い方は保守的だ。純現金は20億円あり、取引先の空調工事会社の株を10億円ほど持つ。配当は利益の2割ほどで、目標のROE10%には資本が重すぎる。現金を厚く持つことは谷の年の守りにはなるが、株主の稼ぎを薄める。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

空調の部品の需要は、建物の新築と改修の二つから来る。ビルの新築は、都心の再開発と物流倉庫、工場、データセンターの建設が支える。ここ数年は半導体の工場や物流の施設の投資が多かった。一方で、建設の人手不足と資材高で工期は延び、受注から売上までの時間が長くなっている。

改修の需要は底堅い。高度成長期から1990年代に建てたビルが一斉に古くなり、空調の設備の更新が続く。防火ダンパーは点検と更新が法令で求められるので、景気が悪くても一定の量が出る。省エネの規制が強まれば、風の量を細かく調整する機器の需要も増える。

住宅は逆風だ。新築の住宅の着工は人口と世帯の減少で細り、10年で2割ほど減るとみる。ただ、高気密・高断熱の住宅が標準になり、24時間換気は法令で義務、全館空調も広がっている。1戸あたりの機器の値段は上がり、着工の減りの一部を埋める。

競争の相手は、ダンパーや吹出口では空研工業などの専業の中小、住宅の換気ではパナソニックや三菱電機のような大手の家電メーカーだ。大手が全館空調を本格的に攻めれば、住宅用の取り分は削られる。業界全体では、数量は横ばいで、伸びは値段と1戸あたりの機器の高度化から来る。

資本政策と M&A

配当は1株あたりの額を据え置く安定配当で、利益の2割ほどを払う。会社は余った資金を可能な限り株主に返すと書くが、自社株買いの最近の実績は見当たらない。

その結果、純現金は10年で5億円ほどから20億円に増えた。借入も20億円ほど残しており、現金と借金を両方持つ形だ。取引先の空調工事会社の株を10銘柄、10億円ほど持ち、配当は利益に入る。

株主は創業家とみられる個人が上位に並び、合わせて4分の1を超える。住友生命と地元の西日本シティ銀行も持つ。時価総額は40億円台と小さく、創業家の意向で資本の使い方が決まる会社とみる。買収の歴史は乏しく、中国の子会社のほかは自前で育ってきた。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

値段は帳簿の4割ほどで、純現金と政策保有株を合わせると時価総額の7割に届く。事業の部分は、ほとんどただで買える計算だ。しかも事業は悪くない。防火ダンパーは法令が需要を約束し、古いビルの改修で更新が続く。景気が悪くても点検の需要は消えない。

住宅も伸びしろがある。高断熱の住宅が標準になり、全館空調は光熱費の安さで人気を集める。1戸あたりの機器の値段は上がり、新築の戸数の減りを補う。2026年上期は売上が減っても営業利益は増え、値上げが通っている証拠だ。

会社は営業利益率10%とROE10%を目標に掲げた。余った資金は株主に返すとも書いている。純現金の半分を自社株買いに回すだけで、自己資本の稼ぎは大きく上がる。創業家が資本の使い方を変える決断をすれば、今の値段は安すぎる。下値は現金が守り、上値は資本政策の一歩で開ける。地味な会社ほど、変化が起きた時の値段の見直しは大きい。取引先の空調工事会社の株も、売れば現金になる。資産の厚さは、悲観の筋書きでも株主を守る。

慎重な見方

帳簿が安いのは、帳簿が稼がないからだ。自己資本の稼ぎは5%前後で、資本コストの8%に届かない。目標のROE10%は何年も掲げられているが、近づいた形跡はない。営業利益率も過去12年で9%に届いた年は無い。

住宅は細る。新築の着工は人口の減少で10年で2割ほど減り、全館空調の広がりでは埋めきれない。売上の1割強を桧家住宅に頼るので、同社の販売が落ちればすぐに響く。パナソニックや三菱電機が全館空調を本格的に攻めれば、値段の勝負になる。

ビル用も新築の波を受ける。工場や物流倉庫の投資が一巡すれば、受注は減る。鋼材の値上がりは後からしか返せない。そして現金は戻らない。創業家が上位に並び、配当は利益の2割で、自社株買いの実績は見当たらない。少数株主はこの現金の使い道を決められない。取引先の株を持ち合うのも、資本を眠らせる一つの形だ。帳簿の安さは、こうした稼ぎの低さと現金の眠りを、そのまま映した値段にすぎない。目標の数字だけでは、株主の取り分は増えない。

どちらに重みを置いたか

慎重な見方のほうがやや強い。防火ダンパーの需要の固さと、足元の利益率の改善は本物で、上振れの筋書きに重みを残した。ただ、資本の使い方が10年変わっていないことと、住宅の新築の縮みは、目標の数字だけでは覆らない。中心は事業が今の稼ぎを物価並みに保つ筋書きに置き、悲観は純現金が支えるので1割にとどめた。資本の使い方が変われば、強気の側へ戻す。

10 年後の 5 つの筋書き(2035/12 期)

確率で加重した株価時価総額 1,477 円71 億円(+ 配当配当と自社株買いの合計 249 円12 億円)。 今の値に割り戻すと 909 円44 億円、今との差 +4.9%、 期待の年率 +7.1%(資本コスト 7.2%)→ 適正

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 8% 2,663 円129 億円 352 円17 億円 +247.7% +13.3% 241 円12 億円
やや楽観 20% 2,131 円103 億円 311 円15 億円 +181.6% +10.9% 488 円24 億円
中立 40% 1,737 円84 億円 269 円13 億円 +131.4% +8.8% 803 円39 億円
やや悲観 22% 529 円26 億円 186 円9 億円 −17.5% −1.9% 157 円8 億円
悲観 10% 269 円13 億円 104 円5 億円 −57.0% −8.1% 37 円2 億円
加重平均100% 1,477 円71 億円249 円12 億円 +99.1% +7.1% 1,727 円83 億円

今の株価時価総額 867 円42 億円(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 7.2% を下回るほど割高。

楽観 8% 全館空調が広がり、目標の利益率に近づく 利益 9 億円 · PER 13.8 倍 · 株価時価総額 2,663 円129 億円

高断熱の住宅が標準になり、全館空調は注文住宅の当たり前の設備になる。新築の戸数は減っても、機器を付ける家の割合が大きく上がり、住宅用の台数は増える。桧家住宅以外の住宅会社にも納め先が広がる。

ビル用は古いビルの改修とデータセンター、工場の建設で数量を伸ばす。防火ダンパーの更新は法令の点検で着実に出る。値上げは鋼材高を少し上回って通り、営業利益率は9%台に乗る。経営は配当を増やし、自己資本の稼ぎは6%台に上がる。それでも資本コストには届かず、現金はなお厚い。堅実な部品メーカーとして、ようやく目標に手が届きかける10年になる。

  • 住宅用の全館空調・換気:数量 38.0(機器の出荷台数(千台・年、推定))× 価格 17(1 台あたりの出荷単価(万円・名目))→ 売上 63 億円・営業利益 5 億円。台数 1.15 倍 × 単価 1.38 倍、利益率 8%
  • ビル用のダンパー・吹出口:数量 31.5(出荷個数(万個・年、推定))× 価格 2.76(1 個あたりの平均単価(万円・名目))→ 売上 87 億円・営業利益 9 億円。個数 1.1 倍 × 単価 1.38 倍、利益率 10.5%
  • 空調資材の仕入れ販売:数量 46.9(販売個数(万個・年、推定))× 価格 0.69(1 個あたりの平均単価(万円・名目))→ 売上 32 億円・営業利益 1 億円。個数 1.05 倍 × 単価 1.38 倍、利益率 3.5%

倍率:事業の純利益 9 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 6.3% が k 7.25% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 13.8 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 13.8 倍 + 余った現金(戻り方込み)9 億円。全体の PER 13.79 倍、時価総額 129 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:営業利益率10%の目標に近づく筋書きだが、過去12年で9%に届いた年は無いので低い確率にとどめた。

やや楽観 20% 改修と全館空調で、利益率が過去の山に戻る 利益 7 億円 · PER 13.8 倍 · 株価時価総額 2,131 円103 億円

ビルの改修は着実に続き、防火ダンパーと吹出口の数量は少しずつ増える。住宅は新築の戸数が減るが、全館空調の広がりがそれをほぼ打ち消す。値段は物価をわずかに上回って上がり、鋼材高は時間をかけて返せる。

営業利益率は8%台と、2018〜19年の山に戻る。配当は利益の2割強を保ち、自社株買いはしない。純現金は積み上がり、自己資本の稼ぎは5%台にとどまる。事業は強くなるが、資本の重さがそれを薄める。目標のROE10%は、この筋書きでも遠い。株主の取り分は、利益の伸びほどには増えない。改修の需要が続くことが、この筋書きの支えになる。

  • 住宅用の全館空調・換気:数量 34.7(機器の出荷台数(千台・年、推定))× 価格 16(1 台あたりの出荷単価(万円・名目))→ 売上 57 億円・営業利益 4 億円。台数 1.05 倍 × 単価 1.36 倍、利益率 7%
  • ビル用のダンパー・吹出口:数量 30.0(出荷個数(万個・年、推定))× 価格 2.72(1 個あたりの平均単価(万円・名目))→ 売上 82 億円・営業利益 8 億円。個数 1.05 倍 × 単価 1.36 倍、利益率 9.5%
  • 空調資材の仕入れ販売:数量 44.7(販売個数(万個・年、推定))× 価格 0.68(1 個あたりの平均単価(万円・名目))→ 売上 30 億円・営業利益 1 億円。個数横ばい × 単価 1.36 倍、利益率 3.2%

倍率:事業の純利益 7 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 5.3% が k 7.25% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 13.8 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 13.8 倍 + 余った現金(戻り方込み)9 億円。全体の PER 13.79 倍、時価総額 103 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:ビルの改修の底堅さと足元の利益率の改善が続けば、2018〜19年の山の利益率に戻る道筋は十分ありうる。

中立 40% ビルは横ばい、住宅は少し細り、稼ぎは物価並み 利益 6 億円 · PER 13.8 倍 · 株価時価総額 1,737 円84 億円

ビル用は新築の波が落ち着き、改修と防火ダンパーの更新で数量は横ばいを保つ。住宅用は新築の戸数が2割ほど減るが、全館空調と換気の機器を付ける家の割合が上がり、台数の減りは5%ほどにとどまる。値段は物価並みに上がる。

営業利益率は6%台と、過去12年の中ほどだ。純利益は名目で5億円台になる。配当は利益の2割強で、自社株買いはしない。純現金と取引先の株は積み上がり、自己資本の稼ぎは4%台にとどまる。事業は息長く続くが、株主の取り分はそれほど増えない。目標のROE10%は、資本を軽くしない限り届かない。防火ダンパーの更新が、谷の年でも利益の底を支える。

  • 住宅用の全館空調・換気:数量 31.4(機器の出荷台数(千台・年、推定))× 価格 16(1 台あたりの出荷単価(万円・名目))→ 売上 50 億円・営業利益 3 億円。台数 0.95 倍 × 単価 1.34 倍、利益率 6%
  • ビル用のダンパー・吹出口:数量 28.6(出荷個数(万個・年、推定))× 価格 2.68(1 個あたりの平均単価(万円・名目))→ 売上 77 億円・営業利益 7 億円。個数横ばい × 単価 1.34 倍、利益率 9%
  • 空調資材の仕入れ販売:数量 42.5(販売個数(万個・年、推定))× 価格 0.67(1 個あたりの平均単価(万円・名目))→ 売上 28 億円・営業利益 1 億円。個数 0.95 倍 × 単価 1.34 倍、利益率 3%

倍率:事業の純利益 5 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 4.4% が k 7.25% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 13.8 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 13.8 倍 + 余った現金(戻り方込み)9 億円。全体の PER 13.79 倍、時価総額 84 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:ビルの改修の底堅さと住宅の新築の縮みが打ち消し合い、利益率は今の水準を保つのが最もありそうな道筋とみた。

やや悲観 22% 住宅の着工が落ち、ビルの新築も一巡する 利益 2 億円 · PER 7.0 倍 · 株価時価総額 529 円26 億円

新築の住宅の着工が想定より速く減り、桧家住宅の販売も落ちる。大手の家電メーカーが全館空調に本格的に入り、住宅用の値段は物価ほどに上がらない。ビル用は工場と物流倉庫の投資が一巡し、新築向けのダンパーと吹出口が減る。

鋼材高は値上げで返しきれず、営業利益率は2%台に落ちる。純利益の多くは預金の利息と取引先の株の配当になる。配当は保つが、現金は谷の年の穴埋めに少しずつ削られる。価値は事業の稼ぎと、手元の現金と取引先の株で測るしかなくなる。防火ダンパーの更新だけが、細く利益を支える。会社は残るが、株主の取り分は細る。純現金の厚さだけが救いになる。

  • 住宅用の全館空調・換気:数量 26.4(機器の出荷台数(千台・年、推定))× 価格 15(1 台あたりの出荷単価(万円・名目))→ 売上 40 億円・営業利益 1 億円。台数 0.8 倍 × 単価 1.25 倍、利益率 3%
  • ビル用のダンパー・吹出口:数量 25.7(出荷個数(万個・年、推定))× 価格 2.56(1 個あたりの平均単価(万円・名目))→ 売上 66 億円・営業利益 4 億円。個数 0.9 倍 × 単価 1.28 倍、利益率 6%
  • 空調資材の仕入れ販売:数量 38.0(販売個数(万個・年、推定))× 価格 0.62(1 個あたりの平均単価(万円・名目))→ 売上 24 億円・営業利益 0 億円。個数 0.85 倍 × 単価 1.25 倍、利益率 2%

倍率:事業の利益が細るので PER は 1÷k の 56% の 7.0 倍に置き、稼ぐ力の床として扱う。余った現金は今の 12 億円の 0.75 倍に戻り方 0.5 を掛けて足し、床の資産 13 億円を上回る。

確率:住宅の着工の減少と工場・倉庫の投資の一巡は、どちらも起こりうる。売上の1割強を1社に頼る住宅用は振れやすいので厚めに置いた。

悲観 10% 住宅で大手に負け、ビル用も値段の勝負になる 利益 −1 億円 · PBR 0.1 倍 · 株価時価総額 269 円13 億円

桧家住宅が全館空調の機器を大手の家電メーカーに切り替え、住宅用の台数は大きく減る。ビル用は中国製の安い部品が入り、防火ダンパー以外は値段の勝負になる。建設の不況が重なり、ビルの新築と改修の両方が細る。

営業損益は赤字になり、配当は大きく減らす。工場の一部を閉じ、預金は赤字の穴埋めに食われる。価値は事業の稼ぎでなく、残った現金と取引先の株を売った手取りでしか測れない。少数株主は資産の使い道を決められず、清算の値段より低い所で値が付き続ける。地場の部品メーカーとして名前は残るが、株主に報いる力は無くなる。

  • 住宅用の全館空調・換気:数量 19.8(機器の出荷台数(千台・年、推定))× 価格 14(1 台あたりの出荷単価(万円・名目))→ 売上 29 億円・営業利益 −1 億円。台数 0.6 倍 × 単価 1.2 倍、赤字
  • ビル用のダンパー・吹出口:数量 21.5(出荷個数(万個・年、推定))× 価格 2.40(1 個あたりの平均単価(万円・名目))→ 売上 51 億円・営業利益 2 億円。個数 0.75 倍 × 単価 1.2 倍、利益率 3%
  • 空調資材の仕入れ販売:数量 31.3(販売個数(万個・年、推定))× 価格 0.60(1 個あたりの平均単価(万円・名目))→ 売上 19 億円・営業利益 0 億円。個数 0.7 倍 × 単価 1.2 倍、利益率 0.5%

倍率:赤字なので PER は当てない。今の自己資本 98.6 億円に PBR 0.132 を掛け、床の資産(余った現金の戻り方 0.5 の分と政策保有株の税後)の 13 億円に合わせた。

確率:住宅用の取引先を失い、ビル用も値下げが続けば赤字になりうる。ただ、純現金が厚く借金も実質ないので1割にとどめた。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億円。

住宅用の全館空調・換気

新築の住宅に付ける全館空調の機器と24時間換気の機器。桧家住宅の全館空調に納める。

数量機器の出荷台数(千台・年、推定)価格1 台あたりの出荷単価(万円・名目)売上営業利益
今 2025/12 33.0 12 40 2
10 年後 中立 31.4 16 50 3

取り方:製品別の販売実績 39.64 億円(有報)。台数は非開示。全館空調の本体と換気の機器をならして 1 台 12 万と置き、年 3.3 万台と推定。単一セグメントなので利益は利益率 6% の推定。

ビル用のダンパー・吹出口

ダクトの防火ダンパー・風量調整のダンパー、吹出口、ファスユニット。空調工事の会社に売る。

数量出荷個数(万個・年、推定)価格1 個あたりの平均単価(万円・名目)売上営業利益
今 2025/12 28.6 2.00 57 5
10 年後 中立 28.6 2.68 77 7

取り方:ダンパー 32.28 億円・吹出口 23.95 億円・ファスユニット等 0.98 億円の合計(有報)。特注品をならして 1 個 2 万と置き、年 28.6 万個と推定。利益は利益率 9% の推定(自社製で法令の認定品のため住宅用より高いとみた)。

空調資材の仕入れ販売

他社の空調資材を仕入れて自社品と一緒に売る。

数量販売個数(万個・年、推定)価格1 個あたりの平均単価(万円・名目)売上営業利益
今 2025/12 44.7 0.50 22 1
10 年後 中立 42.5 0.67 28 1

取り方:空調資材(商品)22.36 億円(有報)。1 個 0.5 万の平均で年 44.7 万個と推定。仕入れ販売なので利益率 3% の推定。全社の営業利益 5.97 億円との差 −2.23 億円を本社費とした。

リスクと懸念

住宅の着工の減少

住宅用は売上の3分の1で、新築の住宅に付く。着工は人口と世帯の減少で細り、10年で2割ほど減るとみる。全館空調の広がりで1戸あたりの値段は上がるが、減りを埋めきれない恐れがある。

桧家住宅への依存

桧家住宅が売上の12%を占める。同社の全館空調の販売が落ちるか、機器の調達先を変えれば、住宅用の数量はすぐに減る。1社への依存は、値段の交渉でも弱みになる。

大手の参入

住宅の換気と空調では、パナソニックや三菱電機のような大手がライバルだ。大手が全館空調を本格的に攻めれば、規模と販路で押され、値段の勝負になる。

鋼材の値上がり

ダンパーと吹出口は鋼材でできている。鋼材が急に上がる年は、工事会社や商社との交渉で値上げが遅れ、利益が削られる。2022年の利益率の落ち込みはその例だ。

現金が株主に戻らない

純現金は10年で5億円ほどから20億円に増えたが、還元は利益の2割ほどの配当だけだ。創業家が上位に並び、資本の使い方が変わる兆しは乏しい。目標のROE10%は資本を軽くしない限り届かない。

今後の分かれ目

自社株買いや増配で、純現金の使い道を数字で示したら
現金の戻り方を引き上げ、価値を見直す。
営業利益率が8%台に乗り、2年続いたら
利益率が過去の山に戻る筋書きの確率を上げる。
桧家住宅が全館空調の機器の調達先を広げたら
住宅用の数量を下げ、悲観側に寄せる。
大手の家電メーカーが全館空調の値下げで攻めてきたら
住宅用の利益率を下げ、確率を慎重側に寄せる。
創業家や大株主が株を手放す動きが出たら
資本の使い方が変わる契機になりうる。ただし筋書きの確率は事業と資本の中身で決める。

見ておくもの

  • 営業利益率と鋼材の価格
  • 住宅の新築の着工戸数
  • 桧家住宅向けの売上
  • 純現金と配当・自社株買いの額

倍率と資本コストの決め方

倍率は今の値段から置かず、資本コスト7.25%と10年後の事業の稼ぎだけで決めた。事業のROEは中立で4%台とkに届かないので、PERの上限は1÷kで、中立はその7割に置いた。余った現金は戻り方0.5で別に足し、PERに混ぜていない。今のPBRが0.4倍台であることは計算の後に比べただけで、割安の根拠にしていない。 2026-10-22 の見直し(溜まる現金を事業の ROE から外す・k の目安を対称に・楽観〜中立は上限そのものに置く・ROE が k 以下は配り方から出す式)で、倍率を機械で置き直した(第 1 段より前 → 今:楽観 PER 10.6→13.79 倍・やや楽観 PER 9.4→13.79 倍・中立 PER 8.75→13.79 倍)。

資本コスト 7.2% = 無リスク金利 3% + β — × 5%。

同じ業種(金属製品)の AI 分析

割安 東洋シヤッター5936 国内3番手のシャッター会社。点検の稼ぎが育ち、利益の割に値段は安い。割安と見る 本質価値との差 +81.0% · 10 年 割安(年 +13.1%) 割安 三洋工業5958 天井・床の下地材で知られる堅実な建材メーカー。時価総額の半分が現金で、事業の稼ぎを考えれば今の値段はかなり安い 本質価値との差 +65.6% · 10 年 割安(年 +11.5%) 割安 三和ホールディングス5929 国内寡占・世界シェア首位の開口部メーカー、改修需要と海外M&Aの果実を乗せれば割安と出る 本質価値との差 +63.7% · 10 年 割安(年 +11.5%) 割安 ジーテクト5970 車体骨格プレス部品の中堅。中立の姿でも今の値段は割安寄りだが、ホンダ依存と重い設備投資が割り引きの理由だと筆者は見る 本質価値との差 +62.0% · 10 年 割安(年 +11.9%) 割安 文化シヤッター5930 国内2位のシャッター専業。利益率の低い建材部門が重しで、確率で重みをつけるとやや割安 本質価値との差 +60.9% · 10 年 割安(年 +10.9%) 割安 エイチワン5989 ホンダ向け 86% のフレーム専業。3 年連続赤字から立ち直ったが、顧客の偏りと重い投資を考えると、割安度は見かけほど大きくないと筆者は見る 本質価値との差 +60.7% · 10 年 割安(年 +13.6%) 割安 フジマック5965 病院・給食・外食の厨房を一括で請け負う堅実な中堅。土地売却で現金が積み上がり、10年で見ればやや割安と筆者は考える 本質価値との差 +57.9% · 10 年 割安(年 +11.6%) 割安 日創グループ3440 パネルとデータセンター向け筐体は伸びるが、寄せ集めの事業で ROE が資本コストに届かない 本質価値との差 +56.6% · 10 年 割安(年 +12.0%) 割安 エムケー精工5906 門型洗車機と調理家電の長野の会社。直近の利益は山で、中立でも自己資本の厚みが評価に残る 本質価値との差 +53.3% · 10 年 割安(年 +11.3%) 割安 サンコーテクノ3435 あと施工アンカーの国内首位。利益の安定と財務の堅さに比べ、今の値段は低い 本質価値との差 +52.0% · 10 年 割安(年 +10.4%) 割安 MIEコーポレーション3442 工場の配管をつなぐステンレスの継手の専業。値上げで利益は倍増したが、還元が細く借金もある。今の値段はほぼ適正で、わずかに安い程度 本質価値との差 +49.9% · 10 年 割安(年 +11.7%) 割安 昭和鉄工5953 九州の熱の老舗が値付けを覚え、3 年で利益率は 9% に。持ち合い株を除いても今の値段は稼ぎに比べて安い 本質価値との差 +49.2% · 10 年 割安(年 +12.0%) 割安 不二サッシ5940 ビル用サッシの老舗。利益は薄いが、値段は稼ぐ力に対して安く、借入の重さを織り込んでもやや割安 本質価値との差 +45.9% · 10 年 割安(年 +11.6%) 割安 リンナイ株式会社5947 実質無借金で稼ぐ力は安定している。米国の電化と海外の伸びを織り込んでも、今の時価総額には安全域がある 本質価値との差 +42.4% · 10 年 割安(年 +9.3%) 割安 株式会社RS Technologies3445 再生ウェーハで世界一という稼ぐ力は本物だが、中国の新品ウェーハと重い投資を差し引くと、今の値段に余裕は乏しい 本質価値との差 +37.6% · 10 年 割安(年 +10.6%) 割安 株式会社マルゼン5982 稼ぎは堅く、現金も厚い。ただ利益率は過去最高で、今の値段に安全域は見えない 本質価値との差 +36.4% · 10 年 割安(年 +9.2%) 割安 宮地エンジニアリンググループ3431 老朽橋の補修は長く続くが、足元は発注減で利益が半減。谷の深さと現金の厚さを踏まえると、今の値段はやや割安 本質価値との差 +34.4% · 10 年 割安(年 +9.8%) やや割安 日東精工5957 小さなねじとねじ締め機の堅実な会社。伸びの前提がすでに値段に入り、ほぼ適正と見る 本質価値との差 +29.5% · 10 年 やや割安(年 +9.2%) やや割安 ネポン7985 ハウス暖房機の老舗だが、利益率は1%前後に沈み借金も重い。立ち直れば安いが、その確度は低い 本質価値との差 +27.9% · 10 年 やや割安(年 +10.3%) やや割安 中西製作所5941 学校給食に強い厨房機器メーカー。実績は良いが大型投資で借入が増える局面で、本質価値は今の値段とほぼ同じ 本質価値との差 +27.3% · 10 年 やや割安(年 +9.1%) やや割安 川田テクノロジーズ3443 橋の補修需要は追い風だが、利益は山の高さにある。値段は価値を1割ほど下回るにとどまり、割安とは言い切れない 本質価値との差 +25.1% · 10 年 やや割安(年 +8.9%) やや割安 横河ブリッジホールディングス5911 橋の老朽化は追い風だが新設が細る。高い買い物の消化と資本効率が価値を分ける 本質価値との差 +24.0% · 10 年 やや割安(年 +8.4%) やや割安 トーソー5956 カーテンレール最大手で窓まわり 3 社の一角。値上げで利益は戻ったが、資本の効率は低く、今の値段はほぼ妥当 本質価値との差 +21.3% · 10 年 やや割安(年 +8.7%) やや割安 三協立山5932 サッシ大手3位。借金が重く、利益の戻りに値段が左右される。今の値段は、戻りを織り込んだほぼ妥当な水準 本質価値との差 +19.4% · 10 年 やや割安(年 +9.5%) やや割安 東プレ5975 プレス部品と冷凍車の二本柱。日産依存と薄い利益率を考えると、本質価値は今の値段をやや下回ると筆者は見る 本質価値との差 +18.7% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 山王3441 AI 配線の追い風で稼ぎは跳ねたが、コネクタ大手の下請けという立場は変わらず、今の値段はほぼ見合う 本質価値との差 +18.5% · 10 年 やや割安(年 +9.9%) やや割安 岡部5959 国内の建設需要が細る中、米国の伸びが穴を埋める。だが資本効率が資本コストに届かず、値段はほぼ妥当 本質価値との差 +17.3% · 10 年 やや割安(年 +7.6%) やや割安 ケー・エフ・シー3420 あと施工アンカーとトンネル資材の老舗。利益率は昔の半分まで落ちた。純現金と補修需要が支え、今の値段とほぼ釣り合う 本質価値との差 +13.6% · 10 年 やや割安(年 +7.8%) やや割安 カネソウ5979 溝ぶたと建築金物の三重の老舗。預金が時価総額を超えるが創業家の下で眠り、今年の株価の倍増で10年ではやや割高 本質価値との差 +12.6% · 10 年 やや割安(年 +8.0%) やや割安 アルインコ5933 足場の新製品で稼ぐ堅実な会社。ただ、赤字の2事業が足を引き、利益の回復を見込んでも本質価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 +12.3% · 10 年 やや割安(年 +8.1%) やや割安 トーカロ3433 半導体装置の消耗部品に皮膜を付ける隠れた寡占企業。稼ぐ力は本物だが、今の値段はやや割高 本質価値との差 +11.4% · 10 年 やや割安(年 +7.9%) やや割安 株式会社J-MAX3422 ホンダ系プレス部品。売上の半分が中国と日本のホンダ向けで、借金が重い。中国の電池・新興メーカー向けが伸びても、ホンダの縮みと金利で、今の値段は妥当かやや高い 本質価値との差 +10.3% · 10 年 やや割安(年 +9.3%) やや割安 アトムリビンテック3426 扉と収納の金物を企画するファブレスの老舗。金融資産は時価総額を上回るが、本業の稼ぎは細く、戻り方も弱い。今の値段はほぼ妥当 本質価値との差 +10.2% · 10 年 やや割安(年 +7.4%) 適正 東京製綱5981 国内ワイヤロープの老舗は今期が過去最高益だが、資本効率は低く、今の値段にやや先走り感がある 本質価値との差 +7.6% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 特殊電極3437 製鉄所の摩耗を溶接で直す職人集団で、技術は本物だが顧客の縮小が重く、今の値段はやや高い 本質価値との差 +7.6% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 兼房5984 丸鋸と木工刃物の専業。資産は厚いが稼ぐ力は資本コストに届かず、値段は資産と稼ぎの間にある 本質価値との差 +7.4% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 アルファ3434 薄利の自動車部品と、縮む国内の住宅錠。自己資本の厚さが救いだが、稼ぎは資本コストに届かない 本質価値との差 +6.1% · 10 年 適正(年 +8.0%) 適正 株式会社ファインシンター5994 自動車の駆動系に入る焼結部品の会社。電動化で縮む本業と重い借金のなか、利益は薄く、10 年の価値は今の時価総額に届かない 本質価値との差 +5.4% · 10 年 適正(年 +8.8%) 適正 駒井ハルテック5915 資産は厚いが稼ぐ力が薄い。橋と鉄骨は物価並みで、風車タワーの当たり外れが価値を分ける 本質価値との差 +3.9% · 10 年 適正(年 +8.2%) 適正 ダイニチ工業5951 石油ファンヒーターと加湿器の国内首位。事業は堅いが時価総額と同規模の現金・有価証券が眠り、10年の価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 +3.8% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 那須電機鉄工5922 送電鉄塔の需要は堅いが、今の利益は山。ためた資金の使い方が評価を決める 本質価値との差 +3.6% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 天龍製鋸5945 チップソー専業で無借金。事業の稼ぐ力は資本コストに届かず、現金と持ち合い株が値を支える会社 本質価値との差 +1.9% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 KTC5966 整備工具の国産ブランドnepros を持つが、利益率は9%どまり。立て直しの計画を割り引くと、値段はやや高い 本質価値との差 +0.4% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 サンコール5985 稼ぎ頭は光通信コネクタに移ったが、高い利益率の持続を織り込みすぎ。10年の価値は今の時価総額を下回ると筆者は見る 本質価値との差 −2.4% · 10 年 適正(年 +7.8%) 適正 株式会社長府製作所5946 利益は小さく、資産は大きい。会社がその資産を株主に返すかどうかで、値打ちが決まる 本質価値との差 −3.0% · 10 年 適正(年 +6.3%) 適正 中国工業5974 国内のLPガス容器の 3 本に 1 本を作るが、市場は細り、稼ぐ力は資本コストに届かない 本質価値との差 −3.9% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 立川ブラインド工業7989 窓まわり国内最大手。純現金は厚いが稼ぐ力が資本コストに届かず、10 年で見ると割高に寄る 本質価値との差 −4.5% · 10 年 適正(年 +4.8%) 適正 エスイー3423 インフラ補修の追い風はあるが、研究開発の費用が利益を食う。10年の稼ぎは今の値段を下回る 本質価値との差 −4.7% · 10 年 適正(年 +6.1%) 適正 ロブテックス5969 エビ印のプライヤとリベットの工具で知られる老舗。名前は残るが利益率は 3% に落ち、資本コストに届く道は細い 本質価値との差 −8.6% · 10 年 適正(年 +6.3%) やや割高 川岸工業5921 スカイツリーや国立競技場にも関わった鉄骨の名門。ただし利益は山を越え、帳簿の厚さほど稼ぐ力はないため、今の値段はやや高い 本質価値との差 −11.1% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 瀧上工業5918 橋と鉄骨の本業は薄利。価値の中心は持ち合い株だが、少数株主に届く道は細い 本質価値との差 −12.8% · 10 年 やや割高(年 +6.3%) やや割高 パイオラックス5988 自動車の小物部品と医療機器の会社。資本は厚いが稼ぐ力が追いつかず、今の値段は割高寄りと筆者は見る 本質価値との差 −14.0% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 ダイケン5900 引戸の金物や自転車置場を作る大阪の老舗。現金と投資株で時価総額に迫るが、本業の利益は薄く資本に見合わない。現金を割り引くと割高 本質価値との差 −16.1% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 三ツ知3439 自動車用の特注ファスナーの専業。シートの部品は電気自動車でも要るが、値下げ要請で薄利が続き、資本効率は資本コストに遠く届かない 本質価値との差 −17.4% · 10 年 やや割高(年 +5.9%) やや割高 トーアミ5973 溶接金網の老舗が型枠工事の買収で事業を広げる。帳簿は時価総額の3倍あるが、稼ぎは資本コストの3分の1にとどまり割高 本質価値との差 −20.7% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 モリテック スチール5986 エンジン部品向けの特殊帯鋼を売る商社。電動化で主力の需要が細り、稼ぐ力は資本に見合わず割高 本質価値との差 −22.8% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 株式会社SUMCO3436 AI向け300mm先端ウエハーへの転換は本物だが、成熟品の重荷と資本の重さを踏まえると今の値段はすでに回復の先を映す 本質価値との差 −23.6% · 10 年 やや割高(年 +4.4%) やや割高 大谷工業5939 電柱と通信線の金物を作る富山の老舗。配電網の更新で底堅いが、利益をため込む同族経営で資本の稼ぎが薄く割高 本質価値との差 −23.6% · 10 年 やや割高(年 +4.6%) やや割高 コロナ5909 事業の稼ぐ力は細く、厚い金融資産も少数株主には動かせない。割高と見る 本質価値との差 −23.8% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 東洋製罐グループホールディングス株式会社5901 縮減と増配で株主還元は厚くなるが、ROEは資本コストに届かず本質価値は今の株価より低い 本質価値との差 −24.3% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) やや割高 稲葉製作所3421 国内首位の物置と自己資本の4割近い現金を持つが、利益率は薄く資本効率は低い。現金を価値に足してもなお今の値段は割高 本質価値との差 −24.7% · 10 年 やや割高(年 +3.9%) やや割高 株式会社ノーリツ5943 給湯器で国内2位の寡占だが、稼ぐ力はリンナイの6分の1。利益が戻っても、今の値段は先取りが過ぎる 本質価値との差 −25.9% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) やや割高 ネツレン5976 高周波熱処理と高強度鋼線の老舗。国内シェアは高いが儲けが薄く、稼ぐ力に比べて今の値段は割高 本質価値との差 −27.7% · 10 年 やや割高(年 +2.7%) やや割高 共和工業所5971 建設機械用ボルトの国内トップ。現金は厚いが戻らず、利益は薄い。値段には余裕がなく割高と見る 本質価値との差 −28.4% · 10 年 やや割高(年 +3.8%) やや割高 日本発條5991 懸架ばねとHDDサスペンションの二本柱、AI需要は本物だが北米再建待ちで今の株価は割高寄りと筆者はみる 本質価値との差 −28.5% · 10 年 やや割高(年 +3.9%) やや割高 アドバネクス5998 医療と航空機のばねで稼ぎ頭を育てつつあるが、自動車と海外工場の重荷が残る。今の値段は先を行く 本質価値との差 −29.8% · 10 年 やや割高(年 +4.4%) 割高 アルメタックス5928 積水ハウスに売上の半分を頼るサッシの系列メーカー。本業はほぼ稼がず、現金と持ち合い株は厚いが株主には届きにくい 本質価値との差 −30.7% · 10 年 割高(年 +3.9%) 割高 株式会社LIXIL5938 稼ぐ力は戻りつつあるが、借金と金利が利益を食う。今の値段は回復をかなり先取りしている 本質価値との差 −36.1% · 10 年 割高(年 +1.6%) 割高 イワブチ5983 電柱まわりの金具を作る小さな高自己資本の会社。直近の高い利益率は続きにくく、10年で見れば今の値段は割高と筆者は考える 本質価値との差 −36.4% · 10 年 割高(年 +2.4%) 割高 ホッカンホールディングス5902 缶・PET容器と飲料の受託充填の会社。借金が重く、稼ぐ力が資本コストに届かないため、今の値段は先取りしすぎている 本質価値との差 −37.1% · 10 年 割高(年 +2.8%) 割高 日本フイルコン5942 製紙用の網を作る老舗。国内の縮小が続くなか、賃貸が利益を支えるが、10年の価値は今の時価総額を4割ほど下回る 本質価値との差 −39.7% · 10 年 割高(年 +1.9%) 割高 テクノフレックス3449 半導体向けの真空配管と継手で利益が急伸。ただし今の利益は工事の山にあり、10 年で見ると割高と筆者は見る 本質価値との差 −41.6% · 10 年 割高(年 +0.9%) 割高 高田機工5923 老朽橋の更新という追い風はあるが、工場が埋まらず稼ぐ力は細い。配当の下限が支えでも、今の値段は高い 本質価値との差 −42.6% · 10 年 割高(年 +1.2%) 割高 アマテイ5952 国産の釘と自動車向けの特殊ねじを作る小さな老舗。利益は安定してきたが、資本コストに届かない稼ぎと借入の重さで、今の値段は割高と見る 本質価値との差 −43.5% · 10 年 割高(年 +1.6%) 割高 スーパーツール5990 吊クランプと作業工具の老舗。土地は厚いが事業の稼ぎは資本コストに遠く、新工場の成果待ちで割高 本質価値との差 −53.2% · 10 年 割高(年 −1.4%) 割高 オーネックス5987 金属を焼いて硬くする請負の会社が、突然AIデータセンターへ。本業は細く、株主の取り分も揺らぐ。今の値段は高い 本質価値との差 −53.6% · 10 年 割高(年 +0.1%) 割高 中央発條5992 トヨタ系のばね専業。薄利と繰り返す工場事故が重く、今の値段は計画の達成を先取りしていると筆者は見る 本質価値との差 −58.6% · 10 年 割高(年 −2.2%) 割高 日本製罐5905 18リットル缶と美術缶の専業。市場は縮み、2期続けて営業赤字。賃貸の利益が支えだが、今の値段は割高と見る 本質価値との差 −59.1% · 10 年 割高(年 −1.0%) 割高 ワイズホールディングス5955 自動車・家電向けのねじとばねが主力。純現金は厚いが稼ぎが薄く、10年の中立でも今の値段に届かない 本質価値との差 −65.1% · 10 年 割高(年 −3.5%) 割高 ジェイテックコーポレーション3446 X線ミラーで世界の放射光施設に納める希少な技術企業。ただし利益は山谷が激しく、いまの値段は先を織り込みすぎ 本質価値との差 −70.8% · 10 年 割高(年 −4.6%) 割高 日本パワーファスニング5950 建築用のねじとアンカーの専業。積水ハウスに売上の4分の1を頼り、利益はほぼ出ない。今の値段は割高と見る 本質価値との差 −81.3% · 10 年 割高(年 −8.4%) 割高 テクニスコ2962 放熱部品の小型メーカー。2 期の大赤字から黒字目前だが、借金が重く、AI 期待が先行。利益で測った本質価値は今の時価総額の 1 割に満たず割高 本質価値との差 −90.5% · 10 年 割高(年 −13.5%)

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読んだ資料

  1. 協立エアテック 有価証券報告書 FY2025(edinetdb)
  2. 協立エアテック 2026年12月期 中間決算短信

分析日 2026-10-20