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川田テクノロジーズ 3443

橋の補修需要は追い風だが、利益は山の高さにある。値段は価値を1割ほど下回るにとどまり、割安とは言い切れない

やや割安
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)1,652 円831 億円10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)1,320 円664 億円差 +25.1%
10 年後から見ると やや割安 価値 1,652 円831 億円 · 差 +25.1% · 期待の年率 +8.9%
期待の年率リターン(10 年)+8.9%資本コスト比 +1.2 pt
推定の資本コスト7.8%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3%・10 年国債 3%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 7.8% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

川田テクノロジーズは、鋼橋の大手の川田工業を中核とする持株会社だ。PC橋の川田建設、建設向けソフトとロボットの事業、ゼネコンの佐藤工業(持分 49.9%)を抱える。筆者の結論は、本質価値は今の時価総額を1割ほど上回り、「適正」と「やや割安」の境にあるというもの。割安と言い切れないのは、今の利益が山の高さにあるからだ。

事業の中身は三層に分けて見ると分かりやすい。橋の新設は国の予算で細っていく。老朽橋の補修は築50年超の橋が増えるため、量が伸びる。そこに、利益率が4割近いソフト事業が乗る。売上の7%にすぎないが、営業利益では全社の約3割を稼ぐ。

気になるのは二つ。一つは、今の利益が山の高さにあること。営業利益率は7.5%と過去10年で最高で、会社自身も次の3年は5〜6%台を見込む。もう一つは、純利益に佐藤工業の持分法利益が年20億円ほど混じることだ。現金で入る額は小さく、ゼネコンの市況で振れる。

資本効率は並みで、ROEは資本コストにわずかに届かない。それでも、借金がほぼなく、時価総額は自己資本の7割弱。割り引いた数字でも、安全域は一定ある。確率は、利益が山から下りる道をやや厚めに見て、悲観側へ少し寄せた。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点で、まず問うのは「10年後もこの事業があるか」だ。橋は老朽化が進むため、直す仕事は消えない。ここは評価できる。

次に、堀と利益の質を見る。鋼橋は入札の世界で、値段を決める力は弱い。ただ、橋の設計ソフトという自前の道具は、売上が小さくても利益率が高く、安定している。この部分は質が良い。逆に、純利益の4分の1ほどを占める持分法利益は、現金で入る額が小さく、割り引いて見る。

経営の資本の使い方は、これから試される。自己資本は1,000億円近くあるのに、ROEは資本コストにやっと並ぶ程度だ。総還元性向50%の目途が守られれば、資本効率は上向く。

安全域は、借金がほぼ無いことと、時価総額が自己資本の7割弱という点にある。筆者は、今の値段に払うなら安全域は十分にあるが、利益が山から下りる前提で見ないと危ういと考える。

何で稼ぐ会社か

稼ぎ口は四つある。最大は鉄構で、売上の4割強を占める。川田工業が鋼製の橋を設計・製作・架設し、建築鉄骨も手がける。明石海峡大橋など大型橋の実績があり、発注者は国土交通省・高速道路会社・自治体だ。入札で決まるため、値段は自分では決めにくい。

土木は川田建設が担う。PC橋(コンクリートの橋)とプレビーム橋の新設に加え、橋の保全工事を請け負う。売上の3割弱だが、利益率は5%前後で薄い。建築は物流倉庫を主な相手とする一般建築・システム建築で、売上の15%弱を占める。

見落とされがちなのがソリューションだ。川田テクノシステムの構造解析・CADソフトと、カワダロボティクスの産業用ロボットで成り立つ。売上は80億円弱、営業利益は31億円で、利益率は4割近い。橋の設計ソフトという「道具」を握っているため、橋の発注が減っても、保守料が積み上がる。ロボットはまだ小さく、人型ロボットの開発は先行投資の段階だ。

最後に、持分法適用会社の佐藤工業がある。東南アジアに強いゼネコンで、川田が49.9%を持つ。連結の売上には載らないが、純利益には年20億円規模で効く。大口顧客は清水建設で、完成工事高の約15%を占める。

優良さと弱いところ

堀は、鋼橋の技術者集団と大型橋の実績だ。長大橋の設計・架設を担える会社は限られる。さらに、橋を設計するソフトまで自社で持つ点が、他の橋梁メーカーにない強みになっている。ただし、値段を決めるのは発注者だ。堀は受注のしやすさにとどまり、値上げの力にはならない。

収益性は、直近で急に上がった。営業利益率は2015年に2%台だったが、2026年3月期は7.5%になった。選別受注と設計変更の獲得、ソフトの積み上がりが効いた。ただし、会社の次の3年の計画は5〜6%台で、山の高さを自分でも認めている。

財務は堅い。自己資本比率は6割を超え、純有利子負債はほぼゼロ。営業利益で利払いの22倍をまかなえる。

弱みは三つ。一つは、純利益の4分の1ほどが持分法利益で、中身が見えにくいこと。二つ目は、資本の効率だ。ROEは過去10年の中央値で9%台。資本コストを超える年と下回る年が混じる。三つ目は、鉄構の売上が前期に2割落ちた点だ。大型工事の工程が長引き、売上が計上されなかった。受注残は1,780億円と厚いが、売上への換算に時間がかかる。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

橋の需要は、新設から保全へ移っている。橋建協の統計では、道路橋の受注量は1995年度の約86万トンから2018年度の約22万トンへ、4分の1に減った。新しい橋を架ける場所が少なくなったためだ。

一方、築50年を超える道路橋は2040年に約4分の3になる見通しだ。補修・補強・架け替えは増え続ける。ただし保全は1件あたりの金額が小さく、現場を回す技術者の数が上限になる。需要があっても、人手が足りなければ売上にならない。

競合は、鋼橋では横河ブリッジ、宮地エンジニアリング、駒井ハルテック、JFEエンジニアリングなどだ。各社の力は近く、入札で値段が崩れやすい。2005年の談合事件の後、業界は一時、赤字に沈んだ。PC橋ではゼネコンや専業会社と競う。

建築は物流倉庫の更新が支えるが、民間の設備投資の景気に動く。ソフトは、国や自治体の橋の点検・設計にデジタル化が進むほど、使われる場面が増える。

10年の標準的な姿は、橋の数量がほぼ横ばい、値段は物価並みだ。新設の減少を保全の増加がほぼ埋める。同じ領域の横河ブリッジHDとの違いは、川田がソフトと持分法という別の稼ぎを持つ点にある。

資本政策と M&A

還元の姿勢は、はっきり変わった。第4次中期経営計画(2026〜28年度)は、総還元性向50%を目途とし、年間配当に下限を設けた。3年で還元に120億円を回す。2026年4月には株式を3分割し、個人投資家を意識した動きも見える。

政策保有株は、川田工業分で上場12銘柄が約30億円と小さい。縮減の方針は持つが、還元の原資としては小さい。

資本配分で大きいのは、佐藤工業の持分だ。持分法適用にとどまり、配当で戻る現金の額は開示されていない。筆者は、この持分が価値を生む一方で、使い道を外から見えにくくしている点を気にしている。

成長投資は3年で30億円と控えめで、M&Aも視野に入れるとしている。大型の買収は想定されていない。買われる側になる可能性は、公共工事の主要プレーヤーである点を考えると低い。ただし、創業家の持分は開示から確認できなかった。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

橋の保全は、これからが本番だ。築50年を超える橋は2040年に4分の3になる。補修の予算を後回しにできない管理者が増え、受注は積み上がる。受注残はすでに1,780億円と厚く、売上の1.5年分以上ある。大型工事の工程が長引いた分は、期ずれで戻る。

ソフトとロボットは、利益の伸びしろが大きい。橋の設計・点検のデジタル化が進むほど、構造解析ソフトの利用が増える。利益率は4割近く、売上が2倍になれば営業利益は2倍になる。建設の人手不足は、ロボットの導入を後押しする。

資本政策も変わった。総還元性向50%、年間配当の下限、3分割。自己資本が厚く借金が少ないので、還元を厚くしても傷まない。ROEが9%台に乗れば、PERは12倍台が妥当だ。

佐藤工業は東南アジアの建設需要を取り込み、持分法利益は年20億円を超えて安定する。橋梁の最大手同士の入札では、技術評価の加点が効き、値崩れは起こりにくい。営業利益率は7%台を保てる。

慎重な見方

今の利益は山の高さにある。営業利益率7.5%は過去10年の最高で、会社自身が次の3年は5〜6%台と見ている。2015年には2%台だった。選別受注が効いたのは確かだが、新設の橋は減り続ける。新設が減れば、各社が残りの案件を低い値段で奪い合う。2005年の談合事件のあと、業界が赤字に沈んだ記憶は消えていない。

保全は量が増えるが、1件が小さく、技術者の数が上限になる。需要があっても受けきれず、売上は増えない。実際に、2026年3月期は大型工事の工程が伸びて、鉄構の売上が2割減った。

純利益の中身にも不安が残る。持分法利益の4分の1は、ゼネコンの市況と為替で振れる。現金で入る額は見えない。ロボットは開発費が先行し、まだ小さい。ROEは資本コストにやっと並ぶ程度で、規模が増えても価値は増えにくい。

一つの顧客(清水建設)への依存が15%あり、建築は物流倉庫の投資が一巡すれば落ちる。10年後、利益率は全社で5%台に下がる。それが現実的な姿だ。

どちらに重みを置いたか

中立の線では、橋の量は新設の減少を保全の増加が埋めてほぼ横ばい、値段は物価並みに上がる。利益率は山から少し下り、7%を保つ。ROEは資本コストにわずかに届かず、倍率は式の上限の9割に置いた。強気の言い分は、ソフトとロボットの伸びと還元の拡大に頼る分だけ、実現の確度に差がある。慎重な言い分は、足元の利益が山であるという事実に立つ。確率は、楽観と悲観の両端を薄くし、中立に厚く置いた。悲観の側をわずかに厚くしたのは、利益率の山と持分法の不透明さのためだ。

10 年後の 5 つの筋書き(2036/03 期)

確率で加重した株価時価総額 2,252 円1,133 億円(+ 配当配当と自社株買いの合計 849 円427 億円)。 今の値に割り戻すと 1,652 円831 億円、今との差 +25.1%、 期待の年率 +8.9%(資本コスト 7.8%)→ やや割安

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 8% 4,013 円2,019 億円 1,153 円580 億円 +291.3% +14.6% 413 円208 億円
やや楽観 24% 3,210 円1,615 億円 1,044 円525 億円 +222.2% +12.4% 1,021 円514 億円
中立 36% 2,491 円1,253 億円 895 円450 億円 +156.5% +9.9% 1,219 円613 億円
やや悲観 22% 1,050 円528 億円 656 円330 億円 +29.2% +2.6% 375 円189 億円
悲観 10% 325 円163 億円 398 円200 億円 −45.3% −5.9% 72 円36 億円
加重平均100% 2,252 円1,133 億円849 円427 億円 +134.9% +8.9% 3,101 円1,560 億円

今の株価時価総額 1,320 円664 億円(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 7.8% を下回るほど割高。

楽観 8% 保全とソフトが伸び、利益率が高いまま続く 利益 139 億円 · PER 14.4 倍 · 株価時価総額 4,013 円2,019 億円

国と自治体の老朽化対策が拡充され、保全の工事が10年で5割近く増える。川田は鋼橋とPC橋の両方で大型案件を取り、橋の利益率が高く保たれる。ソフトは橋の設計のデジタル化で利用が増え、利益率は38%を保つ。ロボットは建設現場に入り込み、黒字に転じる。佐藤工業は東南アジアの建設需要で利益を伸ばし、持分法利益は年30億円台で安定する。全社の営業利益率は9%を超える。還元は総還元性向60%近くへ引き上げられ、ROEは9%台に乗る。2026年3月期の山の高さが、そのまま水準になる形だ。受注残は厚いまま推移し、大型工事の工程の遅れも解消する。清水建設など大口の民間顧客との取引も広がり、建築の採算が安定する。株式の3分割で個人の持ち株が増え、還元の拡大が評価される好循環も起こる。

  • 鋼橋(新設・保全):数量 20.0(鋼橋の製作・架設量(千トン・年、推定))× 価格 24(1 千トンあたり売上(億円・名目、設計・架設を含む))→ 売上 482 億円・営業利益 63 億円。20×24.12、営業利益率13.0%
  • 建築鉄骨・その他鉄構:数量 165(工事件数(件・年、推定))× 価格 1.21(1 件あたり売上(億円・名目))→ 売上 200 億円・営業利益 20 億円。165×1.2144、営業利益率10.0%
  • 土木(PC橋・保全):数量 135(工事件数(件・年、推定))× 価格 3.64(1 件あたり売上(億円・名目))→ 売上 491 億円・営業利益 34 億円。135×3.6403、営業利益率7.0%
  • 建築(物流倉庫・システム建築):数量 62.0(施工する延床面積(千㎡・年、推定))× 価格 4.04(1 千㎡あたり売上(億円・名目))→ 売上 251 億円・営業利益 21 億円。62×4.0444、営業利益率8.5%
  • ソリューション(ソフト・ロボット):数量 32.0(ソフトの利用・保守契約など(千件・年、推定))× 価格 5.26(1 千件あたり売上(億円・名目、ロボット販売を含む))→ 売上 168 億円・営業利益 64 億円。32×5.2595、営業利益率38.0%
  • その他(橋梁付属物・航空):数量 90.0(取引・業務の件数(件・年、推定))× 価格 1.38(1 件あたり売上(億円・名目))→ 売上 124 億円・営業利益 1 億円。90×1.3772、営業利益率1.0%

倍率:事業の純利益 139 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 9.7% が k 7.75% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 8.7%、10 年より先の名目の伸び g 4.0% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 14.4 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 14.4 倍 + 余った現金(戻り方込み)20 億円。全体の PER 14.42 倍、時価総額 2,019 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:保全の拡大、ソフトとロボットの伸び、佐藤工業の好調、入札の安定が全部そろう必要がある。利益率が山の高さを保つ前提で、そろう確度は低い。

やや楽観 24% 保全が堅調で、利益率が高めを保つ 利益 118 億円 · PER 13.6 倍 · 株価時価総額 3,210 円1,615 億円

保全の工事が10年で約3割増え、新設は1割ほど減る。値段は物価並みに上がり、橋の利益率は12%台を保つ。ソフトは年に数%ずつ増え、利益率は37%。ロボットは赤字を脱するが、小さな事業にとどまる。建築は物流倉庫の更新で堅調。佐藤工業は市況の波を越えて年25億円ほどを稼ぐ。営業利益率は8%台で、2026年3月期の水準にやや届かない。総還元性向は55%前後で続き、自社株買いが自己資本の膨らみを抑える。ROEは8%台で、資本コストに並ぶ。強気ほどの飛躍はなく、堅実に利益を積む10年だ。受注残は厚みを保ち、工程の遅れも少しずつ解消する。橋の設計ソフトは、国や自治体の点検・設計のデジタル化で売上が伸びる。建築は清水建設など大口の取引が続き、民間の設備投資が崩れない限り採算が保たれる。

  • 鋼橋(新設・保全):数量 18.5(鋼橋の製作・架設量(千トン・年、推定))× 価格 24(1 千トンあたり売上(億円・名目、設計・架設を含む))→ 売上 446 億円・営業利益 56 億円。18.5×24.12、営業利益率12.5%
  • 建築鉄骨・その他鉄構:数量 158(工事件数(件・年、推定))× 価格 1.21(1 件あたり売上(億円・名目))→ 売上 192 億円・営業利益 18 億円。158×1.2144、営業利益率9.5%
  • 土木(PC橋・保全):数量 128(工事件数(件・年、推定))× 価格 3.64(1 件あたり売上(億円・名目))→ 売上 466 億円・営業利益 30 億円。128×3.6403、営業利益率6.5%
  • 建築(物流倉庫・システム建築):数量 58.0(施工する延床面積(千㎡・年、推定))× 価格 4.04(1 千㎡あたり売上(億円・名目))→ 売上 235 億円・営業利益 18 億円。58×4.0444、営業利益率7.5%
  • ソリューション(ソフト・ロボット):数量 28.5(ソフトの利用・保守契約など(千件・年、推定))× 価格 5.26(1 千件あたり売上(億円・名目、ロボット販売を含む))→ 売上 150 億円・営業利益 56 億円。28.5×5.2595、営業利益率37.0%
  • その他(橋梁付属物・航空):数量 88.0(取引・業務の件数(件・年、推定))× 価格 1.38(1 件あたり売上(億円・名目))→ 売上 121 億円・営業利益 1 億円。88×1.3772、営業利益率0.5%

倍率:事業の純利益 118 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 8.5% が k 7.75% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 8.1%、10 年より先の名目の伸び g 4.0% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 13.6 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 13.6 倍 + 余った現金(戻り方込み)20 億円。全体の PER 13.56 倍、時価総額 1,615 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:保全の需要増の確度は高く、ソフトの積み上がりも続く。ただし人手不足と利益率の山という二つの不確かさが残る。

中立 36% 新設は縮み保全が埋め、利益率は山から少し下る 利益 96 億円 · PER 12.9 倍 · 株価時価総額 2,491 円1,253 億円

新設の鋼橋は10年で1割弱減り、保全が増えてほぼ埋める。値段は物価並みの3%で上がる。橋の利益率は11%台で、2026年3月期の13%よりは低い。土木は薄利のまま、建築は7%前後。ソフトは年に数%ずつ増え、営業利益は46億円に届く。ロボットは小さな黒字にとどまる。佐藤工業の持分法利益は年25億円ほどで、ゼネコンの波を均した姿だ。営業利益は約107億円、純利益は96億円。還元は総還元性向55%で、10年に約450億円。自己資本は約1,360億円に積み上がり、ROEは7%台で、資本コストの手前に落ち着く。

  • 鋼橋(新設・保全):数量 17.5(鋼橋の製作・架設量(千トン・年、推定))× 価格 24(1 千トンあたり売上(億円・名目、設計・架設を含む))→ 売上 422 億円・営業利益 49 億円。17.5×24.12、営業利益率11.5%
  • 建築鉄骨・その他鉄構:数量 150(工事件数(件・年、推定))× 価格 1.21(1 件あたり売上(億円・名目))→ 売上 182 億円・営業利益 16 億円。150×1.2144、営業利益率9.0%
  • 土木(PC橋・保全):数量 120(工事件数(件・年、推定))× 価格 3.64(1 件あたり売上(億円・名目))→ 売上 437 億円・営業利益 24 億円。120×3.6403、営業利益率5.5%
  • 建築(物流倉庫・システム建築):数量 55.0(施工する延床面積(千㎡・年、推定))× 価格 4.04(1 千㎡あたり売上(億円・名目))→ 売上 222 億円・営業利益 16 億円。55×4.0444、営業利益率7.0%
  • ソリューション(ソフト・ロボット):数量 25.0(ソフトの利用・保守契約など(千件・年、推定))× 価格 5.26(1 千件あたり売上(億円・名目、ロボット販売を含む))→ 売上 131 億円・営業利益 46 億円。25×5.2595、営業利益率35.0%
  • その他(橋梁付属物・航空):数量 85.0(取引・業務の件数(件・年、推定))× 価格 1.38(1 件あたり売上(億円・名目))→ 売上 117 億円・営業利益 0 億円。85×1.3772、営業利益率0.0%

倍率:事業の純利益 96 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 7.2% が k 7.75% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 12.9 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 12.9 倍 + 余った現金(戻り方込み)20 億円。全体の PER 12.9 倍、時価総額 1,253 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:橋の数量はほぼ横ばい、値段は物価並み、利益率は今の山から少し下がる。最も確度の高い筋書きで、厚く置いた。

やや悲観 22% 新設の入札が荒れ、利益率が元の水準へ戻る 利益 54 億円 · PER 8.6 倍 · 株価時価総額 1,050 円528 億円

新設が2割近く減り、入札の値段が下がる。物価の分を価格に移しきれず、橋の利益率は9%に下がる。保全は増えるが、人手不足で受けきれない。土木は4%台、建築も物流投資の一巡で5%台に落ちる。ソフトは堅調だが、利益率は32%に下がる。佐藤工業も市況の悪化で、持分法利益は年15億円ほどに縮む。営業利益は約60億円、純利益は54億円。還元は総還元性向50%台を保てず、10年で約330億円。ROEは4%台で、資本コストに届かない。優良な橋の大手という評価は残るが、稼ぎは普通の建設会社並みに近づく。ソフトの高い利益率が全体を支えるが、橋の事業が薄利に傾いた分は埋まらない。受注残は厚くても、利益に変わる割合が落ちる形だ。清水建設など大口の顧客への依存も、交渉力の弱さとして表に出る。

  • 鋼橋(新設・保全):数量 16.0(鋼橋の製作・架設量(千トン・年、推定))× 価格 23(1 千トンあたり売上(億円・名目、設計・架設を含む))→ 売上 360 億円・営業利益 32 億円。16×22.5、営業利益率9.0%
  • 建築鉄骨・その他鉄構:数量 135(工事件数(件・年、推定))× 価格 1.13(1 件あたり売上(億円・名目))→ 売上 153 億円・営業利益 11 億円。135×1.1328、営業利益率7.0%
  • 土木(PC橋・保全):数量 112(工事件数(件・年、推定))× 価格 3.40(1 件あたり売上(億円・名目))→ 売上 380 億円・営業利益 15 億円。112×3.3958、営業利益率4.0%
  • 建築(物流倉庫・システム建築):数量 50.0(施工する延床面積(千㎡・年、推定))× 価格 3.77(1 千㎡あたり売上(億円・名目))→ 売上 189 億円・営業利益 10 億円。50×3.7727、営業利益率5.5%
  • ソリューション(ソフト・ロボット):数量 22.0(ソフトの利用・保守契約など(千件・年、推定))× 価格 5.10(1 千件あたり売上(億円・名目、ロボット販売を含む))→ 売上 112 億円・営業利益 36 億円。22×5.1025、営業利益率32.0%
  • その他(橋梁付属物・航空):数量 80.0(取引・業務の件数(件・年、推定))× 価格 1.28(1 件あたり売上(億円・名目))→ 売上 103 億円・営業利益 −1 億円。80×1.2847、営業利益率-1.0%

倍率:ROE 4.2% が k 7.75% 以下で、RONIC=8.0%+1/2×(4.2%−8.0%)=6.1%、g 4% から正当化 PER=(1−4%÷6.1%)÷(8.0%−4%)=8.6 倍。稼ぐ力が資本コストに届かない分を、そのまま式で置いた。 持ち合い株の含み益(評価差額金26億円×戻り方0.5)を余り資産として足している。

確率:利益率が山から元の水準へ戻る道は、2015年前後に3%台だった過去が示す。人手不足と入札の悪化が重なる確度は、小さくない。

悲観 10% 入札の値崩れと人手不足、持分も傷む 利益 19 億円 · PBR 0.2 倍 · 株価時価総額 325 円163 億円

新設が3割減り、入札競争が荒れて、橋の値段は物価に届かない。保全も、予算の制約と技術者不足で伸びない。鋼橋の利益率は7%に下がり、土木は3%、建築は4%まで落ちる。ソフトは顧客の発注減で伸びず、ロボットは開発費がかさんで赤字が続く。佐藤工業は東南アジアの市況悪化で利益が細り、持分法利益は5億円ほどに縮む。営業利益は約25億円、純利益は19億円。還元は配当の下限を守るのがやっとで、10年に約200億円。自己資本は、持分の評価損の分だけ削られて約1,190億円にとどまる。かつての安定した大手という評価が外れ、利益のぶれる工事会社として見られる姿だ。

  • 鋼橋(新設・保全):数量 14.0(鋼橋の製作・架設量(千トン・年、推定))× 価格 21(1 千トンあたり売上(億円・名目、設計・架設を含む))→ 売上 290 億円・営業利益 20 億円。14×20.7、営業利益率7.0%
  • 建築鉄骨・その他鉄構:数量 120(工事件数(件・年、推定))× 価格 1.04(1 件あたり売上(億円・名目))→ 売上 125 億円・営業利益 6 億円。120×1.0422、営業利益率5.0%
  • 土木(PC橋・保全):数量 100(工事件数(件・年、推定))× 価格 3.12(1 件あたり売上(億円・名目))→ 売上 312 億円・営業利益 9 億円。100×3.1242、営業利益率3.0%
  • 建築(物流倉庫・システム建築):数量 42.0(施工する延床面積(千㎡・年、推定))× 価格 3.47(1 千㎡あたり売上(億円・名目))→ 売上 146 億円・営業利益 6 億円。42×3.4709、営業利益率4.0%
  • ソリューション(ソフト・ロボット):数量 18.0(ソフトの利用・保守契約など(千件・年、推定))× 価格 4.71(1 千件あたり売上(億円・名目、ロボット販売を含む))→ 売上 85 億円・営業利益 24 億円。18×4.71、営業利益率28.0%
  • その他(橋梁付属物・航空):数量 70.0(取引・業務の件数(件・年、推定))× 価格 1.18(1 件あたり売上(億円・名目))→ 売上 83 億円・営業利益 −2 億円。70×1.1819、営業利益率-2.0%

倍率:稼ぐ力は純利益19億円÷k 7.75%=約238億円だが、構造的に負けた筋書きなので利益の質も落ちるとみて、やや悲観(8.6倍)より低い、純利益の約8.6倍(約163億円)に置いた。今の自己資本990億円の約0.165倍にあたる。ROEがkを大きく下回るので、帳簿の自己資本は床にならない。純現金は無く、売れる資産は稼ぐ力より小さいので床には使わない。

確率:新設が縮む産業で入札が崩れる例は2005年の談合事件のあとにある。人手不足とゼネコンの市況悪化が重なる確度は低いが、無視できない。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億円。

鋼橋(新設・保全)

川田工業が手がける道路橋・鉄道橋の設計・製作・架設。新設から保全へ重心が移る。

数量鋼橋の製作・架設量(千トン・年、推定)価格1 千トンあたり売上(億円・名目、設計・架設を含む)売上営業利益
今 2026/03 19.0 18 342 46
10 年後 中立 17.5 24 422 49

取り方:鉄構セグメントの外部売上 487 億円のうち、鋼橋を約 7 割の 342 億円、鉄骨を残りの 145 億円と置いた。橋建協の統計では道路橋は 1 トンあたり約 156 万円(2018 年度)で、その後の鋼材・労務の上昇を見て 180 万円(1 千トンで 18 億円)とすると、年約 1.9 万トン。業界全体(約 21 万トン)の 1 割弱にあたる。開示は無く推定。数量は実質のトン数、物価は価格に入れる。

建築鉄骨・その他鉄構

川田工業・富士前鋼業が手がける建築鉄骨など、橋以外の鉄構。

数量工事件数(件・年、推定)価格1 件あたり売上(億円・名目)売上営業利益
今 2026/03 160 0.91 145 17
10 年後 中立 150 1.21 182 16

取り方:鉄構の外部売上 487 億円から鋼橋の 342 億円を引いた 145 億円。1 件あたり約 0.9 億円、年約 160 件と推定。開示は無く推定。

土木(PC橋・保全)

川田建設が手がけるPC橋・プレビーム橋の新設と、橋梁の保全工事。

数量工事件数(件・年、推定)価格1 件あたり売上(億円・名目)売上営業利益
今 2026/03 120 2.72 326 17
10 年後 中立 120 3.64 437 24

取り方:土木セグメントの外部売上 326 億円、営業利益 16.5 億円(5.1%)。1 件あたり約 2.7 億円、年約 120 件と推定。開示は無く推定。

建築(物流倉庫・システム建築)

物流倉庫を主な対象とする一般建築・システム建築の設計と工事。

数量施工する延床面積(千㎡・年、推定)価格1 千㎡あたり売上(億円・名目)売上営業利益
今 2026/03 55.0 3.02 166 13
10 年後 中立 55.0 4.04 222 16

取り方:建築セグメントの売上 166 億円、営業利益 13.1 億円(7.9%)。1 ㎡あたり約 30 万円(1 千㎡で 3.0 億円)として年の延床を約 5.5 万㎡と推定。開示は無く推定。

ソリューション(ソフト・ロボット)

川田テクノシステムの建設向けCAD・構造解析ソフトと、カワダロボティクスの産業用ロボット。

数量ソフトの利用・保守契約など(千件・年、推定)価格1 千件あたり売上(億円・名目、ロボット販売を含む)売上営業利益
今 2026/03 20.0 3.93 78 31
10 年後 中立 25.0 5.26 131 46

取り方:ソリューションの売上 78.5 億円、営業利益 31 億円(39%)。大半は設計ソフトの利用料・保守料で、ロボットは小さい。契約数の開示は無く、1 件あたり約 39 万円・年約 2 万件の売上単位に置いた推定。

その他(橋梁付属物・航空)

橋梁付属物の販売(橋梁メンテナンス)と、航空機使用事業(東邦航空など)。

数量取引・業務の件数(件・年、推定)価格1 件あたり売上(億円・名目)売上営業利益
今 2026/03 90.0 1.03 93 −4
10 年後 中立 85.0 1.38 117 0

取り方:その他の外部売上は連結 1,150 億円から他を引いた約 92.5 億円、営業損益は 3.9 億円の赤字。件数は開示が無く、売上を割る単位として 1 件約 1 億円と置いた推定。

リスクと懸念

利益率の山からの下落

営業利益率7.5%は過去10年で最高だ。会社は次の3年を5〜6%台と見ている。新設の入札が荒れ、鋼材・労務の上昇を価格に移せなければ、利益は計画より早く落ちる。

持分法利益の不透明さ

佐藤工業は持分49.9%で、純利益に年20億円規模で効く。ゼネコンの市況と為替で振れ、現金の戻りも開示されない。持分が傷めば、純利益の4分の1が動く。

人手不足で売上にならない

保全は件数が増えるが、1件が小さい。技術者が足りなければ工程が延び、売上が先送りされる。2026年3月期に鉄構の売上が2割減ったのも、工事の長期化が理由だ。

新設橋梁の入札競争

新設の橋は国の予算の制約で減る。数が減るほど各社が低い値段で応札する。2005年の談合事件の後に業界が赤字へ沈んだ例がある。

顧客の集中と民間建築の景気

清水建設が完成工事高の約15%を占める。建築は物流倉庫の投資に左右され、投資が一巡すれば受注は落ちる。2023年3月期には建築セグメントが赤字になった。

ソフト・ロボットの伸び悩み

利益の約3割を稼ぐソフトは、橋の設計という限られた市場に依る。ロボットは先行投資が続く。伸びなければ、高い利益率という利点が小さくなる。

今後の分かれ目

営業利益率が2期続けて7%を超え、受注残が1,800億円を上回ったら
利益が山でなく水準として定着したことになる。楽観・やや楽観の確率を上げてよい。
新設鋼橋の入札で、落札率が大きく下がる案件が続いたら
入札が荒れ始めている。やや悲観・悲観の確率を上げる。
ソリューションの営業利益が40億円を超え、ロボットが黒字になったら
ソフトとロボットが第二の柱になる。楽観寄りに見直す。
佐藤工業からの配当が開示され、持分法利益の現金化が確認できたら
純利益の質が上がる。中立の倍率を上限寄りに置ける。
総還元性向50%を超える自社株買いが続き、ROEが8%を超えたら
資本効率が改善している。中立の線を上へ見直す。

見ておくもの

  • 受注高と受注残(鉄構・土木・建築の内訳)
  • ソリューションの営業利益とロボットの損益
  • 新設鋼橋の入札の落札率
  • 佐藤工業の持分法利益と配当
  • 総還元性向と自社株買いの実施額

倍率と資本コストの決め方

倍率は、資本コスト7.75%と長期の成長率4%から、利益ベースの正当化PER=(1−g÷RONIC)÷(k−g)で決めた。10年中立はROE約7.1%、RONICは約7.6%、式の値は約11.8倍。ROEが資本コスト以下なので式の値が上限で、その約9割の10.5倍に置いた。利益のうち持分法利益が約4分の1あり、現金の戻りが見えないぶん、上限の下の方に置いた。悲観は稼ぐ力(純利益÷k)で置き、7割へ引き上げていない。今の株価や過去のPERは使っていない。10年後の数字は家賃を営業費用に入れた今と同じ形で置いた(工場・本社が中心で、新リース会計の影響は小さい)。純利益÷営業利益は過去の中央値0.98に対し、中立で約0.9と、持分法の寄与を厚く見積もりすぎないよう下げた。 持ち合い株の含み益(評価差額金26億円)は戻り方0.5で余り資産に足した。 2026-10-22 の見直し(溜まる現金を事業の ROE から外す・k の目安を対称に・楽観〜中立は上限そのものに置く・ROE が k 以下は配り方から出す式)で、倍率を機械で置き直した(第 1 段より前 → 今:楽観 PER 12.2→14.42 倍・やや楽観 PER 11.5→13.56 倍・中立 PER 10.5→12.9 倍)。

資本コスト 7.8% = 無リスク金利 3% + β — × 5%。

同じ業種(金属製品)の AI 分析

割安 東洋シヤッター5936 国内3番手のシャッター会社。点検の稼ぎが育ち、利益の割に値段は安い。割安と見る 本質価値との差 +81.0% · 10 年 割安(年 +13.1%) 割安 三洋工業5958 天井・床の下地材で知られる堅実な建材メーカー。時価総額の半分が現金で、事業の稼ぎを考えれば今の値段はかなり安い 本質価値との差 +65.6% · 10 年 割安(年 +11.5%) 割安 三和ホールディングス5929 国内寡占・世界シェア首位の開口部メーカー、改修需要と海外M&Aの果実を乗せれば割安と出る 本質価値との差 +63.7% · 10 年 割安(年 +11.5%) 割安 ジーテクト5970 車体骨格プレス部品の中堅。中立の姿でも今の値段は割安寄りだが、ホンダ依存と重い設備投資が割り引きの理由だと筆者は見る 本質価値との差 +62.0% · 10 年 割安(年 +11.9%) 割安 文化シヤッター5930 国内2位のシャッター専業。利益率の低い建材部門が重しで、確率で重みをつけるとやや割安 本質価値との差 +60.9% · 10 年 割安(年 +10.9%) 割安 エイチワン5989 ホンダ向け 86% のフレーム専業。3 年連続赤字から立ち直ったが、顧客の偏りと重い投資を考えると、割安度は見かけほど大きくないと筆者は見る 本質価値との差 +60.7% · 10 年 割安(年 +13.6%) 割安 フジマック5965 病院・給食・外食の厨房を一括で請け負う堅実な中堅。土地売却で現金が積み上がり、10年で見ればやや割安と筆者は考える 本質価値との差 +57.9% · 10 年 割安(年 +11.6%) 割安 日創グループ3440 パネルとデータセンター向け筐体は伸びるが、寄せ集めの事業で ROE が資本コストに届かない 本質価値との差 +56.6% · 10 年 割安(年 +12.0%) 割安 エムケー精工5906 門型洗車機と調理家電の長野の会社。直近の利益は山で、中立でも自己資本の厚みが評価に残る 本質価値との差 +53.3% · 10 年 割安(年 +11.3%) 割安 サンコーテクノ3435 あと施工アンカーの国内首位。利益の安定と財務の堅さに比べ、今の値段は低い 本質価値との差 +52.0% · 10 年 割安(年 +10.4%) 割安 MIEコーポレーション3442 工場の配管をつなぐステンレスの継手の専業。値上げで利益は倍増したが、還元が細く借金もある。今の値段はほぼ適正で、わずかに安い程度 本質価値との差 +49.9% · 10 年 割安(年 +11.7%) 割安 昭和鉄工5953 九州の熱の老舗が値付けを覚え、3 年で利益率は 9% に。持ち合い株を除いても今の値段は稼ぎに比べて安い 本質価値との差 +49.2% · 10 年 割安(年 +12.0%) 割安 不二サッシ5940 ビル用サッシの老舗。利益は薄いが、値段は稼ぐ力に対して安く、借入の重さを織り込んでもやや割安 本質価値との差 +45.9% · 10 年 割安(年 +11.6%) 割安 リンナイ株式会社5947 実質無借金で稼ぐ力は安定している。米国の電化と海外の伸びを織り込んでも、今の時価総額には安全域がある 本質価値との差 +42.4% · 10 年 割安(年 +9.3%) 割安 株式会社RS Technologies3445 再生ウェーハで世界一という稼ぐ力は本物だが、中国の新品ウェーハと重い投資を差し引くと、今の値段に余裕は乏しい 本質価値との差 +37.6% · 10 年 割安(年 +10.6%) 割安 株式会社マルゼン5982 稼ぎは堅く、現金も厚い。ただ利益率は過去最高で、今の値段に安全域は見えない 本質価値との差 +36.4% · 10 年 割安(年 +9.2%) 割安 宮地エンジニアリンググループ3431 老朽橋の補修は長く続くが、足元は発注減で利益が半減。谷の深さと現金の厚さを踏まえると、今の値段はやや割安 本質価値との差 +34.4% · 10 年 割安(年 +9.8%) やや割安 日東精工5957 小さなねじとねじ締め機の堅実な会社。伸びの前提がすでに値段に入り、ほぼ適正と見る 本質価値との差 +29.5% · 10 年 やや割安(年 +9.2%) やや割安 ネポン7985 ハウス暖房機の老舗だが、利益率は1%前後に沈み借金も重い。立ち直れば安いが、その確度は低い 本質価値との差 +27.9% · 10 年 やや割安(年 +10.3%) やや割安 中西製作所5941 学校給食に強い厨房機器メーカー。実績は良いが大型投資で借入が増える局面で、本質価値は今の値段とほぼ同じ 本質価値との差 +27.3% · 10 年 やや割安(年 +9.1%) やや割安 横河ブリッジホールディングス5911 橋の老朽化は追い風だが新設が細る。高い買い物の消化と資本効率が価値を分ける 本質価値との差 +24.0% · 10 年 やや割安(年 +8.4%) やや割安 トーソー5956 カーテンレール最大手で窓まわり 3 社の一角。値上げで利益は戻ったが、資本の効率は低く、今の値段はほぼ妥当 本質価値との差 +21.3% · 10 年 やや割安(年 +8.7%) やや割安 三協立山5932 サッシ大手3位。借金が重く、利益の戻りに値段が左右される。今の値段は、戻りを織り込んだほぼ妥当な水準 本質価値との差 +19.4% · 10 年 やや割安(年 +9.5%) やや割安 東プレ5975 プレス部品と冷凍車の二本柱。日産依存と薄い利益率を考えると、本質価値は今の値段をやや下回ると筆者は見る 本質価値との差 +18.7% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 山王3441 AI 配線の追い風で稼ぎは跳ねたが、コネクタ大手の下請けという立場は変わらず、今の値段はほぼ見合う 本質価値との差 +18.5% · 10 年 やや割安(年 +9.9%) やや割安 岡部5959 国内の建設需要が細る中、米国の伸びが穴を埋める。だが資本効率が資本コストに届かず、値段はほぼ妥当 本質価値との差 +17.3% · 10 年 やや割安(年 +7.6%) やや割安 ケー・エフ・シー3420 あと施工アンカーとトンネル資材の老舗。利益率は昔の半分まで落ちた。純現金と補修需要が支え、今の値段とほぼ釣り合う 本質価値との差 +13.6% · 10 年 やや割安(年 +7.8%) やや割安 カネソウ5979 溝ぶたと建築金物の三重の老舗。預金が時価総額を超えるが創業家の下で眠り、今年の株価の倍増で10年ではやや割高 本質価値との差 +12.6% · 10 年 やや割安(年 +8.0%) やや割安 アルインコ5933 足場の新製品で稼ぐ堅実な会社。ただ、赤字の2事業が足を引き、利益の回復を見込んでも本質価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 +12.3% · 10 年 やや割安(年 +8.1%) やや割安 トーカロ3433 半導体装置の消耗部品に皮膜を付ける隠れた寡占企業。稼ぐ力は本物だが、今の値段はやや割高 本質価値との差 +11.4% · 10 年 やや割安(年 +7.9%) やや割安 株式会社J-MAX3422 ホンダ系プレス部品。売上の半分が中国と日本のホンダ向けで、借金が重い。中国の電池・新興メーカー向けが伸びても、ホンダの縮みと金利で、今の値段は妥当かやや高い 本質価値との差 +10.3% · 10 年 やや割安(年 +9.3%) やや割安 アトムリビンテック3426 扉と収納の金物を企画するファブレスの老舗。金融資産は時価総額を上回るが、本業の稼ぎは細く、戻り方も弱い。今の値段はほぼ妥当 本質価値との差 +10.2% · 10 年 やや割安(年 +7.4%) 適正 東京製綱5981 国内ワイヤロープの老舗は今期が過去最高益だが、資本効率は低く、今の値段にやや先走り感がある 本質価値との差 +7.6% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 特殊電極3437 製鉄所の摩耗を溶接で直す職人集団で、技術は本物だが顧客の縮小が重く、今の値段はやや高い 本質価値との差 +7.6% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 兼房5984 丸鋸と木工刃物の専業。資産は厚いが稼ぐ力は資本コストに届かず、値段は資産と稼ぎの間にある 本質価値との差 +7.4% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 アルファ3434 薄利の自動車部品と、縮む国内の住宅錠。自己資本の厚さが救いだが、稼ぎは資本コストに届かない 本質価値との差 +6.1% · 10 年 適正(年 +8.0%) 適正 株式会社ファインシンター5994 自動車の駆動系に入る焼結部品の会社。電動化で縮む本業と重い借金のなか、利益は薄く、10 年の価値は今の時価総額に届かない 本質価値との差 +5.4% · 10 年 適正(年 +8.8%) 適正 協立エアテック5997 ビルの防火ダンパーと住宅の全館空調の部品。堅実だが稼ぎは資本コストに届かず、現金も戻らない 本質価値との差 +4.9% · 10 年 適正(年 +7.1%) 適正 駒井ハルテック5915 資産は厚いが稼ぐ力が薄い。橋と鉄骨は物価並みで、風車タワーの当たり外れが価値を分ける 本質価値との差 +3.9% · 10 年 適正(年 +8.2%) 適正 ダイニチ工業5951 石油ファンヒーターと加湿器の国内首位。事業は堅いが時価総額と同規模の現金・有価証券が眠り、10年の価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 +3.8% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 那須電機鉄工5922 送電鉄塔の需要は堅いが、今の利益は山。ためた資金の使い方が評価を決める 本質価値との差 +3.6% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 天龍製鋸5945 チップソー専業で無借金。事業の稼ぐ力は資本コストに届かず、現金と持ち合い株が値を支える会社 本質価値との差 +1.9% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 KTC5966 整備工具の国産ブランドnepros を持つが、利益率は9%どまり。立て直しの計画を割り引くと、値段はやや高い 本質価値との差 +0.4% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 サンコール5985 稼ぎ頭は光通信コネクタに移ったが、高い利益率の持続を織り込みすぎ。10年の価値は今の時価総額を下回ると筆者は見る 本質価値との差 −2.4% · 10 年 適正(年 +7.8%) 適正 株式会社長府製作所5946 利益は小さく、資産は大きい。会社がその資産を株主に返すかどうかで、値打ちが決まる 本質価値との差 −3.0% · 10 年 適正(年 +6.3%) 適正 中国工業5974 国内のLPガス容器の 3 本に 1 本を作るが、市場は細り、稼ぐ力は資本コストに届かない 本質価値との差 −3.9% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 立川ブラインド工業7989 窓まわり国内最大手。純現金は厚いが稼ぐ力が資本コストに届かず、10 年で見ると割高に寄る 本質価値との差 −4.5% · 10 年 適正(年 +4.8%) 適正 エスイー3423 インフラ補修の追い風はあるが、研究開発の費用が利益を食う。10年の稼ぎは今の値段を下回る 本質価値との差 −4.7% · 10 年 適正(年 +6.1%) 適正 ロブテックス5969 エビ印のプライヤとリベットの工具で知られる老舗。名前は残るが利益率は 3% に落ち、資本コストに届く道は細い 本質価値との差 −8.6% · 10 年 適正(年 +6.3%) やや割高 川岸工業5921 スカイツリーや国立競技場にも関わった鉄骨の名門。ただし利益は山を越え、帳簿の厚さほど稼ぐ力はないため、今の値段はやや高い 本質価値との差 −11.1% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 瀧上工業5918 橋と鉄骨の本業は薄利。価値の中心は持ち合い株だが、少数株主に届く道は細い 本質価値との差 −12.8% · 10 年 やや割高(年 +6.3%) やや割高 パイオラックス5988 自動車の小物部品と医療機器の会社。資本は厚いが稼ぐ力が追いつかず、今の値段は割高寄りと筆者は見る 本質価値との差 −14.0% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 ダイケン5900 引戸の金物や自転車置場を作る大阪の老舗。現金と投資株で時価総額に迫るが、本業の利益は薄く資本に見合わない。現金を割り引くと割高 本質価値との差 −16.1% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 三ツ知3439 自動車用の特注ファスナーの専業。シートの部品は電気自動車でも要るが、値下げ要請で薄利が続き、資本効率は資本コストに遠く届かない 本質価値との差 −17.4% · 10 年 やや割高(年 +5.9%) やや割高 トーアミ5973 溶接金網の老舗が型枠工事の買収で事業を広げる。帳簿は時価総額の3倍あるが、稼ぎは資本コストの3分の1にとどまり割高 本質価値との差 −20.7% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 モリテック スチール5986 エンジン部品向けの特殊帯鋼を売る商社。電動化で主力の需要が細り、稼ぐ力は資本に見合わず割高 本質価値との差 −22.8% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 株式会社SUMCO3436 AI向け300mm先端ウエハーへの転換は本物だが、成熟品の重荷と資本の重さを踏まえると今の値段はすでに回復の先を映す 本質価値との差 −23.6% · 10 年 やや割高(年 +4.4%) やや割高 大谷工業5939 電柱と通信線の金物を作る富山の老舗。配電網の更新で底堅いが、利益をため込む同族経営で資本の稼ぎが薄く割高 本質価値との差 −23.6% · 10 年 やや割高(年 +4.6%) やや割高 コロナ5909 事業の稼ぐ力は細く、厚い金融資産も少数株主には動かせない。割高と見る 本質価値との差 −23.8% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 東洋製罐グループホールディングス株式会社5901 縮減と増配で株主還元は厚くなるが、ROEは資本コストに届かず本質価値は今の株価より低い 本質価値との差 −24.3% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) やや割高 稲葉製作所3421 国内首位の物置と自己資本の4割近い現金を持つが、利益率は薄く資本効率は低い。現金を価値に足してもなお今の値段は割高 本質価値との差 −24.7% · 10 年 やや割高(年 +3.9%) やや割高 株式会社ノーリツ5943 給湯器で国内2位の寡占だが、稼ぐ力はリンナイの6分の1。利益が戻っても、今の値段は先取りが過ぎる 本質価値との差 −25.9% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) やや割高 ネツレン5976 高周波熱処理と高強度鋼線の老舗。国内シェアは高いが儲けが薄く、稼ぐ力に比べて今の値段は割高 本質価値との差 −27.7% · 10 年 やや割高(年 +2.7%) やや割高 共和工業所5971 建設機械用ボルトの国内トップ。現金は厚いが戻らず、利益は薄い。値段には余裕がなく割高と見る 本質価値との差 −28.4% · 10 年 やや割高(年 +3.8%) やや割高 日本発條5991 懸架ばねとHDDサスペンションの二本柱、AI需要は本物だが北米再建待ちで今の株価は割高寄りと筆者はみる 本質価値との差 −28.5% · 10 年 やや割高(年 +3.9%) やや割高 アドバネクス5998 医療と航空機のばねで稼ぎ頭を育てつつあるが、自動車と海外工場の重荷が残る。今の値段は先を行く 本質価値との差 −29.8% · 10 年 やや割高(年 +4.4%) 割高 アルメタックス5928 積水ハウスに売上の半分を頼るサッシの系列メーカー。本業はほぼ稼がず、現金と持ち合い株は厚いが株主には届きにくい 本質価値との差 −30.7% · 10 年 割高(年 +3.9%) 割高 株式会社LIXIL5938 稼ぐ力は戻りつつあるが、借金と金利が利益を食う。今の値段は回復をかなり先取りしている 本質価値との差 −36.1% · 10 年 割高(年 +1.6%) 割高 イワブチ5983 電柱まわりの金具を作る小さな高自己資本の会社。直近の高い利益率は続きにくく、10年で見れば今の値段は割高と筆者は考える 本質価値との差 −36.4% · 10 年 割高(年 +2.4%) 割高 ホッカンホールディングス5902 缶・PET容器と飲料の受託充填の会社。借金が重く、稼ぐ力が資本コストに届かないため、今の値段は先取りしすぎている 本質価値との差 −37.1% · 10 年 割高(年 +2.8%) 割高 日本フイルコン5942 製紙用の網を作る老舗。国内の縮小が続くなか、賃貸が利益を支えるが、10年の価値は今の時価総額を4割ほど下回る 本質価値との差 −39.7% · 10 年 割高(年 +1.9%) 割高 テクノフレックス3449 半導体向けの真空配管と継手で利益が急伸。ただし今の利益は工事の山にあり、10 年で見ると割高と筆者は見る 本質価値との差 −41.6% · 10 年 割高(年 +0.9%) 割高 高田機工5923 老朽橋の更新という追い風はあるが、工場が埋まらず稼ぐ力は細い。配当の下限が支えでも、今の値段は高い 本質価値との差 −42.6% · 10 年 割高(年 +1.2%) 割高 アマテイ5952 国産の釘と自動車向けの特殊ねじを作る小さな老舗。利益は安定してきたが、資本コストに届かない稼ぎと借入の重さで、今の値段は割高と見る 本質価値との差 −43.5% · 10 年 割高(年 +1.6%) 割高 スーパーツール5990 吊クランプと作業工具の老舗。土地は厚いが事業の稼ぎは資本コストに遠く、新工場の成果待ちで割高 本質価値との差 −53.2% · 10 年 割高(年 −1.4%) 割高 オーネックス5987 金属を焼いて硬くする請負の会社が、突然AIデータセンターへ。本業は細く、株主の取り分も揺らぐ。今の値段は高い 本質価値との差 −53.6% · 10 年 割高(年 +0.1%) 割高 中央発條5992 トヨタ系のばね専業。薄利と繰り返す工場事故が重く、今の値段は計画の達成を先取りしていると筆者は見る 本質価値との差 −58.6% · 10 年 割高(年 −2.2%) 割高 日本製罐5905 18リットル缶と美術缶の専業。市場は縮み、2期続けて営業赤字。賃貸の利益が支えだが、今の値段は割高と見る 本質価値との差 −59.1% · 10 年 割高(年 −1.0%) 割高 ワイズホールディングス5955 自動車・家電向けのねじとばねが主力。純現金は厚いが稼ぎが薄く、10年の中立でも今の値段に届かない 本質価値との差 −65.1% · 10 年 割高(年 −3.5%) 割高 ジェイテックコーポレーション3446 X線ミラーで世界の放射光施設に納める希少な技術企業。ただし利益は山谷が激しく、いまの値段は先を織り込みすぎ 本質価値との差 −70.8% · 10 年 割高(年 −4.6%) 割高 日本パワーファスニング5950 建築用のねじとアンカーの専業。積水ハウスに売上の4分の1を頼り、利益はほぼ出ない。今の値段は割高と見る 本質価値との差 −81.3% · 10 年 割高(年 −8.4%) 割高 テクニスコ2962 放熱部品の小型メーカー。2 期の大赤字から黒字目前だが、借金が重く、AI 期待が先行。利益で測った本質価値は今の時価総額の 1 割に満たず割高 本質価値との差 −90.5% · 10 年 割高(年 −13.5%)

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読んだ資料

  1. 川田テクノロジーズ 第4次中期経営計画(2026〜2028年度)
  2. 川田テクノロジーズ 有価証券報告書テキスト(2026年3月期)
  3. 国土交通省 橋梁の受注実績(橋建協)

分析日 2026-10-16