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パナソニックホールディングス 6752

家電・空調・配線・電子部品・車載電池・B2Bソリューションの複合体。構造改革は進行中で、今の値段は改革の成功をかなり先取りしている

割高
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)1,990 円4.65 兆円10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)3,700 円8.64 兆円差 −46.2%
10 年後から見ると 割高 価値 1,990 円4.65 兆円 · 差 −46.2% · 期待の年率 +0.4%
期待の年率リターン(10 年)+0.4%資本コスト比 −7.3 pt
推定の資本コスト7.8%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3%・10 年国債 3%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 7.8% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

パナソニックホールディングスはコネクト(B2Bソリューション)・スマートライフ(家電)・HVAC&CC(空質空調・食品流通)・インダストリー(電子部品)・エレクトリックワークス(配線・照明)・エナジー(車載・民生電池)の6事業を持つ複合体で、2024年12月に車載機器事業(カーナビ等)をアポロ・グローバル・マネジメント系へ譲渡し、自動車部品メーカーとしての顔を半分下ろした。2026年3月期は構造改革費用1,300億円の計上もあって営業利益が前期比44.6%減の2,364億円に落ち込み、家電中心のスマートライフが唯一の赤字事業(▲373億円)となったが、これは一時的な費用の影響が大きく、会社は2027年3月期に営業利益5,900億円・純利益を前期比2.2倍への急回復を見込んでいる。

2025年5月に発表した経営改革では国内外1.2万人規模の人員削減と、事業会社パナソニックの解散・3社体制(スマートライフ・HVAC&CC・エレクトリックワークス)への分割を進めており、2028年度にROE10%を目標に掲げる。ここでは6事業それぞれで市場規模(または直接売上)×シェアの積み上げを行い、その時点の利益と、利益の質(堀・伸び・景気の振れ)から倍率を決めて時価総額を計算した。

倍率は利益で測り、今の利益はそのまま残り、資本コスト7.75%(基本の7.5%に優良度の調整+0.5%を足した)を超える新しい投資の稼ぎだけが先で半分薄れるとした正当化PERを引いた。中立のROEは7%前後と資本コストを下回るので、伸びても価値は増えず正当化PERは1÷k=12.5倍、その9割のPER11.3倍を置いた。計算の結果、中立シナリオの時価総額は10年後でも今の7割にとどまる。確率で重みづけした価値は今の値段より5割強低く、「割高」と出た。今のPER48.7倍は2026年3月期の一時的な利益急減を反映した見た目の高さであり、構造改革の成功とEV電池・半導体材料事業の成長継続が続いて初めて今の値段に近づく計算になった。

バリュー投資の観点から

オーナー利益の観点では、パナソニックはエナジー(車載電池の北米増産)とインダストリー(AIサーバー向け基板材料の増産)という二つの再投資負担を抱えており、再投資の必要が比較的小さいエレクトリックワークス・HVAC&CCが株主のものになる利益を支える構図になっている。スマートライフ(家電)は再投資してもなお赤字という最も難しい事業で、構造改革の対象になっているのは理にかなっている。

堀の幅と持続については、インダストリー(AIサーバー向け基板材料)とHVAC&CC(新興国空調)には一定の強みがあるが、エナジー(車載電池)は中国・韓国勢に対して絶対シェアで劣後しつつあり、スマートライフは堀がほとんど無いに近い価格競争の事業である。10年後も同じ強さを保てるかという一次審査では、6事業が別々の循環・競争環境を持つコングロマリットである分、単一事業の会社より判断が難しい。

資本配分については、非中核事業の売却(車載機器・半導体・フィコサ)を評価できる一方、ブルーヨンダーの大型買収がまだ結果を出していない点、3分割再編の実行力が未知数な点で、最後の安全域の判断は慎重になる。今の値段(PER48.7倍)は2026年3月期の一時的な利益急減の見た目にすぎないが、構造改革の成功とEV電池・半導体材料事業の成長継続が続いて初めて安全域が生まれる値段だと判断する。

何で稼ぐ会社か

6事業の役割はそれぞれ異なる。コネクト(B2B)はアビオニクス(航空機内エンタテインメント)、プロセスオートメーション、2021年に完全子会社化したブルーヨンダー(サプライチェーン管理ソフト)を束ねる法人向け事業。スマートライフは白物家電(調理・洗濯・冷蔵庫等)とテレビを担い、構造改革で最も抜本的な見直しの対象になっている。HVAC&CCは空質空調(エアコン)と食品流通(業務用冷凍・冷蔵・ショーケース)を担い、新興国需要を取り込んできた。インダストリーは電子部品事業で、生成AIサーバー向け電子デバイス・多層基板材料の需要拡大を取り込みつつある。エレクトリックワークスは配線・照明資材という国内建材に近い事業。エナジーは車載用円筒形リチウムイオン電池(主にテスラ向け)と民生電池を担い、米カンザス州デソト新工場(年産約32GWh目標、2025年7月量産開始)で北米生産を強化している。

2024年12月には車載機器事業(パナソニックオートモーティブシステムズ)の全株式をアポロ・グローバル・マネジメント系へ約2,400億円で譲渡し、カーナビ・車載インフォテインメントという自動車部品事業からは実質的に退いた(20%の間接保有のみ継続、2027年4月に社名を「モビテラ」に変更予定)。6事業の合計売上はおよそ全社売上の85%で、残りは開示上の「その他・調整」区分に当たる。2025年度には事業会社パナソニックを解消し、2026年春から3事業会社体制(スマートライフ・HVAC&CC・エレクトリックワークス)へ移行する再編が進行中である。

優良さと弱いところ

パナソニックの優良さは事業ごとに大きく異なる。エナジー(車載電池)はテスラという大口顧客への供給実績と北米生産基盤を持つが、世界EV電池シェアは6位にとどまり、CATL・LGエナジーソリューションなど中国・韓国勢との差は広がる方向にある。インダストリー(電子部品)はAIサーバー向け多層基板材料という新しい成長の柱を掴みつつあり、堀はまだ広がる余地がある。HVAC&CC・エレクトリックワークスは新興国・国内建材という安定した需要基盤を持つが、特別な価格決定力はない。

最大の弱点はスマートライフ(家電)で、中国・韓国勢との価格競争に晒され続け、唯一の赤字事業になっている。テレビ・産業デバイス等は「課題事業」として撤退・売却も視野に入れられている。ブルーヨンダー(買収総額含めのれん約9,500億円)は4年超経過しても黒字化・上場のいずれも実現しておらず、のれん減損の市場懸念が残る。経営は大規模なリストラと3分割再編を同時並行で進めており、実行スピードとガバナンスが問われる局面にある。財務は自己資本比率51.2%・純有利子負債は時価総額比6.3%と健全で、構造改革をやり切る時間的な余裕は十分にある。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

6事業のうち、家電・配線・空調は「物価並みに価格が上がるが数量は横ばい〜微減」という成熟市場の性質が強く、エナジー(車載電池)とインダストリー(電子部品)は世界需要の構造的な拡大という追い風を受ける。世界のEV電池市場は2025年に約1,187GWh・パック価格108ドル/kWh(前年比8%下落)で、2030年には4,700GWh規模へ拡大する見通しだが、中国勢(CATL約40%、中国勢全体で72%超)への集中が進み、パナソニックの絶対シェアは低下傾向にある。米国のIRA政策(45X補助金)縮小・撤廃の動きは、パナソニックが2023年度に約1,880億円規模の補助金を受領したとされる事業に直接の収益マイナスとなる。

世界の家電・テレビ市場は出荷台数が横ばい〜微減で推移し、中国メーカー(TCL・ハイセンス)が台数シェア上位に立つなど価格競争が構造的に続く。HVAC(空調)市場は2025年で約525億ドル規模、新興国の都市化・高温化需要で緩やかな拡大が見込まれる。電子部品市場は生成AIサーバー向け多層基板材料の需要拡大が新しい成長軸になっている。

同じ領域のソニー(コンテンツIP・センサー比率が高い)と比べると、パナソニックはハード事業(家電・空調・配線)の比率が高く、業績の安定性は領域内で相対的に低い方に位置する。分かれ目は構造改革の実行スピード、EV電池事業の北米フル生産化のタイミング、中国勢との価格競争の激化度である。

資本政策と M&A

株主還元は配当と自社株買いを組み合わせて継続的に実施してきたが、2026年3月期の純利益急減(前期比▲44%超)で還元の原資は一時的に細っている。会社は2027年3月期の純利益を前期比2.2倍に回復させる見通しを示しており、2028年度のROE10%目標に向けて還元の原資も回復する計算になる。

M&Aでは、2021年のブルーヨンダー完全子会社化(のれん含め約9,500億円)がサプライチェーン管理ソフトという新しい事業軸への大型投資だったが、黒字化・上場のいずれも未実現で資本配分の評価が分かれる。2019年の半導体事業売却(台湾ヌヴォトン・テクノロジーへ約310億円)、2024年の車載機器事業売却(アポロ・グローバル・マネジメント系へ約2,400億円)、2026年報道の車部品子会社フィコサ売却など、非中核事業の整理を進める方向の資本政策が続いている。2025年度末での事業会社パナソニック解消・3社体制への分割も、各事業の資本効率を市場から評価しやすくする狙いを持つ。

点検済み:中立の営業利益率6.9%は会社予想(27・28年3月期7.6〜8.0%)と経営改革(2028年度ROE10%)より低い。数字は据え置く。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

2025年5月の経営改革は1.2万人規模の人員削減と事業会社の3分割という思い切った内容で、2028年度ROE10%という明確な数値目標を掲げている。2027年3月期に営業利益5,900億円・純利益が前期比2.2倍という会社計画は、2026年3月期の1,300億円の構造改革費用という一時要因が剥落すれば十分に実現可能な水準であり、スマートライフ(家電)も不採算事業(テレビ・産業デバイス等の「課題事業」)の整理が進めば黒字転換が視野に入る。

インダストリー(電子部品)は生成AIサーバー向け多層基板材料という新しい成長軸を掴みつつあり、AIデータセンター投資という構造的な需要の波に乗る余地がある。エナジー(車載電池)は世界シェアでは中国・韓国勢に劣後するものの、米カンザス州デソト新工場の稼働率が上がれば北米でのテスラ向け供給基盤として収益に寄与し、データセンター向け蓄電システムという新しい需要も伸びている。HVAC&CC(新興国空調)・エレクトリックワークス(国内配線)という相対的に安定した事業が、構造改革期間中の収益の下支えになる。3分社化によって各事業の資本効率が市場から評価しやすくなれば、コングロマリットディスカウントが縮小し、複合体としての評価が見直される可能性がある。

慎重な見方

2026年3月期の営業利益44.6%減・ROE3.6%という数字は一時的な構造改革費用だけで説明しきれるものではなく、スマートライフ(家電)が中国・韓国勢との価格競争で構造的に収益性を失っていることを示している。テレビ・産業デバイス等を「課題事業」として撤退・売却も視野に入れているが、過去にシャープが同じ領域で経営危機に陥った例もあり、ハード事業からの退場は時間とコストがかかる。

エナジー(車載電池)は世界シェアが6位で、CATL・中国勢全体で72%超という寡占構造の中で絶対シェアの低下が続いており、米国のIRA政策(45X補助金)縮小はこの事業に直接の収益マイナスとなる。デソト新工場もテスラの販売不振でフル生産時期が後ずれしており、増産投資の回収が計画通りに進むか不透明である。ブルーヨンダー(のれん約9,500億円)は4年超経過しても黒字化・上場のいずれも実現しておらず、次の決算で減損が計上される懸念が市場に残り続けている。1.2万人規模の人員削減と3分割再編を同時並行で進める経営の実行力と、再編のたびに会計上の歪みが生じるリスクも軽視できない。6事業がそれぞれ別の循環・競争環境にあるコングロマリットである分、どれか一つの事業が計画を外せば全体の評価に影響しやすい。

どちらに重みを置いたか

構造改革の数値目標の明確さと非中核事業の整理という点では強気の見方に説得力があるが、スマートライフの構造的な競争力低下とエナジーの絶対シェア低下、ブルーヨンダーのれんの減損リスクについては慎重な見方の指摘も相応に重い。本質価値の計算では、ROEが資本コストを下回る中立に1÷kの9割(PER11.3倍)を当てると、10年後でも今の時価総額の7割にとどまり、楽観でようやく今の1.2倍になる結果だった。今のPER48.7倍は一時的な利益急減の見た目の高さであり、本質的な割高・割安の判断材料にはならない。確率は中立に最も重みを置きつつ、構造改革の実行リスクを考慮してやや悲観側にも相応の重みを置いた。

10 年後の 5 つの筋書き(2036/03 期)

確率で加重した株価時価総額 3,138 円7.33 兆円(+ 配当配当と自社株買いの合計 730 円1.71 兆円)。 今の値に割り戻すと 1,990 円4.65 兆円、今との差 −46.2%、 期待の年率 +0.4%(資本コスト 7.8%)→ 割高

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 13% 5,712 円13.34 兆円 1,223 円2.86 兆円 +87.4% +6.5% 902 円2.11 兆円
やや楽観 27% 3,807 円8.89 兆円 879 円2.05 兆円 +26.7% +2.4% 1,265 円2.95 兆円
中立 33% 3,198 円7.47 兆円 761 円1.78 兆円 +7.0% +0.7% 1,306 円3.05 兆円
やや悲観 19% 1,247 円2.91 兆円 393 円9,179 億円 −55.7% −7.8% 312 円7,276 億円
悲観 8% 937 円2.19 兆円 103 円2,400 億円 −71.9% −11.9% 83 円1,943 億円
加重平均100% 3,138 円7.33 兆円730 円1.71 兆円 +4.5% +0.4% 3,868 円9.03 兆円

今の株価時価総額 3,700 円8.64 兆円(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 7.8% を下回るほど割高。

楽観 13% 3分社化が成功し、成長事業が複合体を支える 利益 9,340 億円 · PER 14.3 倍 · 株価時価総額 5,712 円13.34 兆円

2026年の3分社化(スマートライフ・HVAC&CC・エレクトリックワークス)が成功し、各事業が独立採算で資本効率を高める。エナジー(車載電池)は世界EV電池市場の拡大(2025年の約1,187GWhから2030年代に4,700GWh規模へ)に対し、次世代電池や北米生産基盤を武器にシェアの低下を食い止める。インダストリー(電子部品)は生成AIサーバー向け基板材料の需要が構造的に拡大し続け、ブルーヨンダーもサプライチェーン管理ソフトとして黒字化・収益化が進む。スマートライフは課題事業の整理が完了し、高付加価値製品に軸足を移して安定した収益基盤になる。HVAC&CC・エレクトリックワークスも新興国・国内需要を取り込み、複合体全体として資本効率の改善が市場で評価されるROE9%台の10年になる。

  • コネクト(B2B):数量 19,000(コネクト事業の売上高(億円、直接))× 価格 1.34(1(直接売上高として扱う))→ 売上 25,460 億円・営業利益 3,564 億円。ブルーヨンダー黒字化(物価の上昇 1.34 倍を価格に入れた)
  • スマートライフ(家電):数量 1,050(世界の家電(白物家電+AV)市場(億ドル))× 価格 11.9%(パナソニックの金額シェア(%))→ 売上 18,760 億円・営業利益 1,313 億円。課題事業整理完了・高付加価値化(物価の上昇 1.34 倍を価格に入れた)
  • HVAC&CC(空質空調・食品流通):数量 850(世界HVAC(空調)市場(億ドル))× 価格 17.9%(パナソニックの金額シェア(食品流通含む相当、%))→ 売上 22,780 億円・営業利益 2,050 億円。新興国需要取り込み(物価の上昇 1.34 倍を価格に入れた)
  • インダストリー(電子部品):数量 3,800(世界の電子部品市場(コンデンサ・基板材料等含む広義、億ドル))× 価格 3.9%(パナソニックの金額シェア(%))→ 売上 22,000 億円・営業利益 2,860 億円。AI基板材料が構造的に拡大
  • エレクトリックワークス(配線・照明):数量 13,000(エレクトリックワークス事業の売上高(億円、直接))× 価格 1.34(1(直接売上高として扱う。主に国内建材市場向けで単一の世界市場指標に落としにくいため))→ 売上 17,420 億円・営業利益 1,568 億円。国内需要堅調(物価の上昇 1.34 倍を価格に入れた)
  • エナジー(車載・民生電池):数量 3,200(世界EV電池(セル・パック)市場(億ドル))× 価格 3.8%(パナソニックの金額シェア(%))→ 売上 18,000 億円・営業利益 2,160 億円。市場拡大(4倍)の中でシェア低下を食い止める

倍率:事業の純利益 9,340 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 9.5% が k 7.75% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 8.6%、10 年より先の名目の伸び g 4.0% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 14.3 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 14.3 倍。全体の PER 14.28 倍、時価総額 133,375 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:3分社化・構造改革の成功に加え、EV電池市場の拡大(10年で約4倍)の波にシェアを落とさずに乗り、半導体材料・ブルーヨンダーも軌道に乗る必要があり、連続的な上振れの確度は高くない。

やや楽観 27% 構造改革の成果が定着する 利益 6,891 億円 · PER 12.9 倍 · 株価時価総額 3,807 円8.89 兆円

3分社化の成果が定着し、各事業は特別な上振れはないものの、それぞれの市場での地位を保つ。エナジーは世界EV電池市場の拡大の中でシェアはやや低下するが、価格下落を補う量的拡大で収益は底堅く推移する。インダストリーは生成AIサーバー向け基板材料需要の拡大を取り込み続け、スマートライフは課題事業の整理が一巡して緩やかな黒字を確保する。HVAC&CCは新興国の都市化需要を取り込み、エレクトリックワークスは国内建材市場で安定した地位を保つ。コネクトもブルーヨンダーを含め緩やかな成長を続け、政策保有株の縮減など資本政策の規律も保たれる。3分社化によるコングロマリットディスカウントの縮小は一定程度進むが、特別な高評価には至らず、ROE7%台で安定する10年になる。

  • コネクト(B2B):数量 17,500(コネクト事業の売上高(億円、直接))× 価格 1.34(1(直接売上高として扱う))→ 売上 23,450 億円・営業利益 2,814 億円。安定成長(物価の上昇 1.34 倍を価格に入れた)
  • スマートライフ(家電):数量 1,020(世界の家電(白物家電+AV)市場(億ドル))× 価格 11.4%(パナソニックの金額シェア(%))→ 売上 17,420 億円・営業利益 958 億円。緩やかな黒字確保(物価の上昇 1.34 倍を価格に入れた)
  • HVAC&CC(空質空調・食品流通):数量 800(世界HVAC(空調)市場(億ドル))× 価格 17.3%(パナソニックの金額シェア(食品流通含む相当、%))→ 売上 20,770 億円・営業利益 1,558 億円。新興国需要取り込み継続(物価の上昇 1.34 倍を価格に入れた)
  • インダストリー(電子部品):数量 3,500(世界の電子部品市場(コンデンサ・基板材料等含む広義、億ドル))× 価格 3.7%(パナソニックの金額シェア(%))→ 売上 19,500 億円・営業利益 1,950 億円。AI需要取り込み継続
  • エレクトリックワークス(配線・照明):数量 12,400(エレクトリックワークス事業の売上高(億円、直接))× 価格 1.34(1(直接売上高として扱う。主に国内建材市場向けで単一の世界市場指標に落としにくいため))→ 売上 16,616 億円・営業利益 1,329 億円。安定成長(物価の上昇 1.34 倍を価格に入れた)
  • エナジー(車載・民生電池):数量 3,000(世界EV電池(セル・パック)市場(億ドル))× 価格 3.4%(パナソニックの金額シェア(%))→ 売上 15,500 億円・営業利益 1,473 億円。シェアやや低下も量的拡大で底堅い

倍率:事業の純利益 6,891 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 7.4% が k 7.75% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 12.9 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 12.9 倍。全体の PER 12.9 倍、時価総額 88,894 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:3分社化・人員削減の成果が定着し、各事業がそれぞれの市場での地位を保つという、業界ノートの中立〜楽観レンジに近い想定。

中立 33% 中立:成熟事業は横ばい、成長事業が緩やかに補う 利益 5,788 億円 · PER 12.9 倍 · 株価時価総額 3,198 円7.47 兆円

10年後もスマートライフ(家電)・HVAC&CC・エレクトリックワークスといった成熟事業は横ばいに近い成長にとどまり、中国・韓国勢との価格競争が構造的に続く。エナジー(車載電池)は世界EV電池市場の拡大の中でシェアの低下が続くが、市場拡大そのものが収益をある程度支える。インダストリーはAIサーバー向け基板材料需要の拡大を一定程度取り込むが、特別な超過成長は一巡する。3分社化・構造改革は完了するが、複合体としての評価は「普通の優良企業」に収まり、コングロマリットディスカウントも一定程度残るROE7%程度の10年になる。

  • コネクト(B2B):数量 16,500(コネクト事業の売上高(億円、直接))× 価格 1.34(1(直接売上高として扱う))→ 売上 22,110 億円・営業利益 2,432 億円。成熟した成長(物価の上昇 1.34 倍を価格に入れた)
  • スマートライフ(家電):数量 1,000(世界の家電(白物家電+AV)市場(億ドル))× 価格 10.7%(パナソニックの金額シェア(%))→ 売上 16,080 億円・営業利益 804 億円。横ばい圏・価格競争継続(物価の上昇 1.34 倍を価格に入れた)
  • HVAC&CC(空質空調・食品流通):数量 760(世界HVAC(空調)市場(億ドル))× 価格 17.0%(パナソニックの金額シェア(食品流通含む相当、%))→ 売上 19,430 億円・営業利益 1,360 億円。新興国需要が緩やかに拡大(物価の上昇 1.34 倍を価格に入れた)
  • インダストリー(電子部品):数量 3,300(世界の電子部品市場(コンデンサ・基板材料等含む広義、億ドル))× 価格 3.5%(パナソニックの金額シェア(%))→ 売上 17,500 億円・営業利益 1,663 億円。AI需要の拡大を一定程度取り込む
  • エレクトリックワークス(配線・照明):数量 11,800(エレクトリックワークス事業の売上高(億円、直接))× 価格 1.34(1(直接売上高として扱う。主に国内建材市場向けで単一の世界市場指標に落としにくいため))→ 売上 15,812 億円・営業利益 1,107 億円。横ばい圏(物価の上昇 1.34 倍を価格に入れた)
  • エナジー(車載・民生電池):数量 2,800(世界EV電池(セル・パック)市場(億ドル))× 価格 3.2%(パナソニックの金額シェア(%))→ 売上 13,500 億円・営業利益 1,215 億円。市場拡大の中でシェアは緩やかに低下

倍率:事業の純利益 5,788 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 7.0% が k 7.75% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 12.9 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 12.9 倍。全体の PER 12.9 倍、時価総額 74,665 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:業界ノートの中立レンジ(家電・空調は横ばい〜微減、センサー・電池・電子部品は構造的な拡大)をそのまま延長した、最も重みを置く筋書き。

やや悲観 19% 中国勢のシェア侵食が構造化し、ブルーヨンダーの懸念が実現 利益 2,375 億円 · PER 12.3 倍 · 株価時価総額 1,247 円2.91 兆円

エナジー(車載電池)は中国・韓国勢にシェアを恒常的に奪われ、世界EV電池市場が拡大しても収益はほとんど増えない。米国のIRA縮小も響き、北米工場の稼働率は低空飛行が続く。スマートライフ・HVAC&CCも中国・韓国勢との価格競争が一段と厳しくなり、課題事業の整理も計画より遅れて縮小傾向が続く。コネクトはブルーヨンダーの黒字化・上場のいずれも実現せず、のれん(約9,500億円)の減損が実際に計上され、資本配分の評価が市場から厳しく見直される。インダストリーの基板材料需要は一定程度残るが、成長ペースは鈍る。エレクトリックワークスも国内需要の縮小で伸び悩む。それでも事業自体が崩れるわけではなく、配当は圧縮しつつ維持する10年になる。

  • コネクト(B2B):数量 13,500(コネクト事業の売上高(億円、直接))× 価格 1.25(1(直接売上高として扱う))→ 売上 16,875 億円・営業利益 1,013 億円。ブルーヨンダーのれん減損懸念実現(物価の上昇 1.25 倍を価格に入れた)
  • スマートライフ(家電):数量 950(世界の家電(白物家電+AV)市場(億ドル))× 価格 9.2%(パナソニックの金額シェア(%))→ 売上 13,125 億円・営業利益 263 億円。価格競争で縮小(物価の上昇 1.25 倍を価格に入れた)
  • HVAC&CC(空質空調・食品流通):数量 700(世界HVAC(空調)市場(億ドル))× 価格 14.3%(パナソニックの金額シェア(食品流通含む相当、%))→ 売上 15,000 億円・営業利益 600 億円。価格競争で成長鈍化(物価の上昇 1.25 倍を価格に入れた)
  • インダストリー(電子部品):数量 3,000(世界の電子部品市場(コンデンサ・基板材料等含む広義、億ドル))× 価格 3.1%(パナソニックの金額シェア(%))→ 売上 14,000 億円・営業利益 770 億円。成長ペース鈍化
  • エレクトリックワークス(配線・照明):数量 10,500(エレクトリックワークス事業の売上高(億円、直接))× 価格 1.25(1(直接売上高として扱う。主に国内建材市場向けで単一の世界市場指標に落としにくいため))→ 売上 13,125 億円・営業利益 656 億円。縮小傾向(物価の上昇 1.25 倍を価格に入れた)
  • エナジー(車載・民生電池):数量 2,500(世界EV電池(セル・パック)市場(億ドル))× 価格 2.7%(パナソニックの金額シェア(%))→ 売上 10,000 億円・営業利益 500 億円。中国・韓国勢にシェア恒常的に流出

倍率:ROE 2.9%・資本コスト 7.75% から正当化 PER 12.5 倍(ROE が k 以下なので 1÷k)を計算し、その 95% をやや悲観の倍率に置いた。

確率:中国・韓国勢との競争がエナジー・スマートライフ・HVAC&CC全般で続き、ブルーヨンダーのれん(約9,500億円)の減損懸念が実現する想定。業界ノートの弱めのレンジに相当する。

悲観 8% 構造的にシェアと競争力を失う 利益 0 億円 · PBR 0.4 倍 · 株価時価総額 937 円2.19 兆円

世界的な需要の構造的な後退と中国・韓国勢への恒常的なシェア流出が重なり、エナジー(車載電池)は世界EV電池市場でシェアの大半を失い、事業撤退の検討が避けられない水準まで後退する。スマートライフは課題事業の整理が追いつかずさらに縮小し、一部事業からの撤退も避けられない。コネクトはブルーヨンダーのれん(約9,500億円)の大幅な減損を計上する。HVAC&CC・インダストリー・エレクトリックワークスも成長が止まり、優良企業としての評価が市場から外れる10年になる。自己資本比率51.2%という財務の健全性から、存続に疑いが生じるような事態には至らないが、純資産は大きく圧縮される。配当は純利益の範囲を超える部分を政策保有株・非中核資産の売却益と手元現金で補い、最低限の水準を維持する。

  • コネクト(B2B):数量 10,000(コネクト事業の売上高(億円、直接))× 価格 1.15(1(直接売上高として扱う))→ 売上 11,500 億円・営業利益 230 億円。ブルーヨンダー大幅減損(物価の上昇 1.15 倍を価格に入れた)
  • スマートライフ(家電):数量 800(世界の家電(白物家電+AV)市場(億ドル))× 価格 8.1%(パナソニックの金額シェア(%))→ 売上 9,775 億円・営業利益 −196 億円。構造的縮小・一部撤退(物価の上昇 1.15 倍を価格に入れた)
  • HVAC&CC(空質空調・食品流通):数量 600(世界HVAC(空調)市場(億ドル))× 価格 12.1%(パナソニックの金額シェア(食品流通含む相当、%))→ 売上 10,925 億円・営業利益 109 億円。成長停止(物価の上昇 1.15 倍を価格に入れた)
  • インダストリー(電子部品):数量 2,500(世界の電子部品市場(コンデンサ・基板材料等含む広義、億ドル))× 価格 2.8%(パナソニックの金額シェア(%))→ 売上 10,500 億円・営業利益 210 億円。成長停止
  • エレクトリックワークス(配線・照明):数量 9,000(エレクトリックワークス事業の売上高(億円、直接))× 価格 1.15(1(直接売上高として扱う。主に国内建材市場向けで単一の世界市場指標に落としにくいため))→ 売上 10,350 億円・営業利益 311 億円。成長停止(物価の上昇 1.15 倍を価格に入れた)
  • エナジー(車載・民生電池):数量 2,000(世界EV電池(セル・パック)市場(億ドル))× 価格 2.2%(パナソニックの金額シェア(%))→ 売上 6,500 億円・営業利益 0 億円。シェア大半を失い撤退検討水準

倍率:純利益がほぼ 0 で稼ぐ力に値が付かないため、床は資産で見る。事業用資産(工場・設備)と保有株の売れる分を税後・清算の目減りを見込んで、今の自己資本 52,113 億円の約 42% として置いた。自己資本比率 51% で借り換えの不安は小さい。市場の倍率は根拠にしない。

確率:エナジーが中国勢にシェアの大半を奪われ事業撤退を検討する水準まで後退し、スマートライフもさらに縮小、ブルーヨンダーのれんが大幅減損される複合シナリオ。製造業の技術・人材流出は一度始まると10年で後退しやすいため低頻度だが無視できない確率を置く。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億円。

コネクト(B2B)

アビオニクス(航空機内エンタテインメント)・プロセスオートメーション・ブルーヨンダー(サプライチェーン管理ソフト)を束ねる法人向け事業。

数量コネクト事業の売上高(億円、直接)価格1(直接売上高として扱う)売上営業利益
今 2026/03 13,206 1.00 13,206 1,000
10 年後 中立 16,500 1.34 22,110 2,432

取り方:航空機内エンタ・プロセスオートメーション・SCMソフトという単位の異なる事業の複合で単一の世界市場指標に落としにくいため、会社開示のセグメント売上高・営業利益をそのまま直接売上高として扱った。

スマートライフ(家電)

白物家電(調理・洗濯・冷蔵庫等)とテレビを担う事業。唯一の赤字事業で構造改革の中心。

数量世界の家電(白物家電+AV)市場(億ドル)価格パナソニックの金額シェア(%)売上営業利益
今 2026/03 900 9.3% 12,501 −373
10 年後 中立 1,000 10.7% 16,080 804

取り方:調査会社間で定義の差が大きい世界家電市場規模の中位的な値(約900億ドル、GIIベース)を置き、パナソニックのセグメント売上高から逆算した金額シェア(約9.3%)を当てた。1ドル150円で換算。

HVAC&CC(空質空調・食品流通)

空質空調(エアコン)と食品流通(業務用冷凍・冷蔵・ショーケース)を担う事業。

数量世界HVAC(空調)市場(億ドル)価格パナソニックの金額シェア(食品流通含む相当、%)売上営業利益
今 2026/03 525 14.6% 11,496 231
10 年後 中立 760 17.0% 19,430 1,360

取り方:2025年の世界HVAC市場規模(約525億ドル)に対し、セグメント売上高(食品流通設備含む)から逆算した金額シェア(約14.6%)を置いた。1ドル150円で換算。食品流通分を含む合算シェアとして解釈する。

インダストリー(電子部品)

生成AIサーバー向け電子デバイス・多層基板材料を中心とする電子部品事業。

数量世界の電子部品市場(コンデンサ・基板材料等含む広義、億ドル)価格パナソニックの金額シェア(%)売上営業利益
今 2026/03 2,700 2.8% 11,178 404
10 年後 中立 3,300 3.5% 17,500 1,663

取り方:コンデンサ・基板材料等を含む広義の世界電子部品市場規模を約2,700億ドルと置き、セグメント売上高から逆算した金額シェア(約2.8%)を当てた。1ドル150円で換算。

エレクトリックワークス(配線・照明)

配線資材・照明機器という国内建材に近い事業。

数量エレクトリックワークス事業の売上高(億円、直接)価格1(直接売上高として扱う。主に国内建材市場向けで単一の世界市場指標に落としにくいため)売上営業利益
今 2026/03 10,805 1.00 10,805 576
10 年後 中立 11,800 1.34 15,812 1,107

取り方:主に国内建材市場向けの配線・照明資材事業で、会社開示のセグメント売上高・営業利益を直接売上高として扱った。

エナジー(車載・民生電池)

車載用円筒形リチウムイオン電池(主にテスラ向け)と民生電池を担う事業。米カンザス州デソト新工場で北米生産を強化。

数量世界EV電池(セル・パック)市場(億ドル)価格パナソニックの金額シェア(%)売上営業利益
今 2026/03 1,282 4.9% 9,409 697
10 年後 中立 2,800 3.2% 13,500 1,215

取り方:2025年の世界EV電池出荷量約1,187GWh・パック価格108ドル/kWhから市場規模(約1,282億ドル)を推定し、セグメント売上高(民生電池含む)から逆算した金額シェア(約4.9%)を置いた。世界シェア6位という定性情報と整合的。1ドル150円で換算。

リスクと懸念

エナジー(車載電池)の絶対シェア低下

世界EV電池市場はCATL(中国)が約40%、中国勢全体で72%超を占める寡占構造に向かっており、パナソニックは世界6位で前年比シェアがさらに低下している。デソト新工場もテスラの販売不振でフル生産時期が後ずれしており、増産投資の回収ペースが読みにくい。

米国IRA政策(45X補助金)縮小

トランプ政権下での45X補助金縮小・撤廃の動きは、パナソニックが2023年度に約1,880億円規模の補助金を受領したとされる車載電池事業に直接の収益マイナスとなる。補助金前提で進めた北米増産投資の採算を悪化させるリスクがある。

スマートライフ(家電)の構造的な競争力低下

白物家電・テレビは中国・韓国勢との価格競争が構造的に続き、唯一の赤字事業になっている。テレビ・産業デバイス等を「課題事業」として撤退・売却も視野に入れているが、過去にシャープが同じ領域で経営危機に陥った例があり、ハード事業からの退場は時間とコストがかかる。

ブルーヨンダーのれん減損

2021年の完全子会社化(のれん含め約9,500億円)から4年超経過しても黒字化・上場のいずれも実現しておらず、サプライチェーン管理ソフトという事業の収益化が見通せない状態が続けば、大規模なのれん減損が計上される懸念が市場に残り続ける。

大規模リストラ・3分割再編の実行リスク

国内外1.2万人規模の人員削減と、事業会社パナソニックの解消・3社体制への分割を同時並行で進めている。実行スピードが計画より遅れたり、再編のたびに会計上の歪みが生じたりすれば、構造改革の効果が市場の期待に届かないリスクがある。

為替(ドル円)感応度

海外売上比率が高く、為替(ドル円)感応度が高い。円安は増益要因になるが、円高に転じればエナジー(北米電池工場)・インダストリー(海外顧客向け電子部品)・コネクト(海外B2B)など複数事業が同時に業績の逆風を受け、国内中心のエレクトリックワークスとの事業間の円高耐性の差も目立ちやすくなる。

今後の分かれ目

エナジーの世界EV電池シェアが2026年度以降も低下を続け、世界10位圏外まで後退したら
やや悲観・悲観側の確率を上げ、エナジー事業からの撤退・事業再編の可能性も考慮に入れる。
米国のIRA(45X補助金)が想定より大きく縮小・撤廃されたら
エナジーの収益前提を下方修正し、北米増産投資の回収計画も見直す。
スマートライフが2027年3月期以降に継続して黒字化を確認できたら
中立・やや楽観側の確率を上げ、構造改革の実行力への評価を上方修正してよい。
ブルーヨンダーの大規模なのれん減損が実際に計上されたら
コネクトの利益率前提を下方修正し、資本配分の評価も厳しく見直す。
インダストリーの生成AIサーバー向け基板材料の受注が会社計画を上回るペースで拡大したら
10年シナリオのインダストリーの成長前提を上方修正し、楽観・やや楽観側に確率を寄せてよい。
3事業会社体制への分割後、各事業の資本効率(ROE・ROIC)が開示で明確に改善したら
コングロマリットディスカウントの縮小を評価し、倍率(PER・PBR)の前提を上方修正する。

見ておくもの

  • スマートライフ(家電)セグメントの営業利益率(黒字化の進捗)
  • エナジー事業の世界EV電池シェアとデソト新工場の稼働率
  • 米国IRA(45X補助金)の縮小・撤廃の進捗
  • ブルーヨンダーの収益化(黒字化・上場)の進捗、のれん減損の有無
  • 3事業会社体制への分割後の各社のROE・ROIC開示

倍率と資本コストの決め方

コネクト・スマートライフ・HVAC&CC・インダストリー・エレクトリックワークス・エナジーの6事業それぞれで売上の積み上げ(スマートライフ・HVAC&CC・エナジーは市場規模×シェア、他3事業は直接売上高)を行い、倍率は利益ベースの正当化PER=(1−g÷RONIC)÷(k−g)(RONICは資本コスト7.75%(基本7.5%+優良度の調整0.5%)を超える分の半分が残る値、g 4.0%。ROEが資本コスト以下なら1÷k=12.5倍)を引き、電池の採算と家電の価格競争を見て上限の7.5〜8.5割、ROEが資本コスト並みの中立は1÷kの9割(PER11.3倍)に置いた。やや悲観・悲観はROEが3%台以下の谷・減損の筋書きなので、稼ぐ力(純利益÷k)か、事業資産・保有株の売れる分の床で置いた(過去の倍率は使わない)。最後に今の時価総額と比べた。今の時価総額(PER48.7倍)は2026年3月期の一時的な利益急減の見た目にすぎないため、先に今の株価を見て逆算することはせず、構造改革後の各事業の利益を会社計画(2027年3月期営業利益5,900億円等)から積み上げた。価格は物価の上昇(10年で1.34倍)を入れて置いた。結果として10年後の中立シナリオで今の時価総額の7割にとどまる計算になり、構造改革の成功とエナジー・インダストリーの成長継続が続いて初めて今の値段に近づく。 2026-10-22 の見直し(R1〜R4)で倍率・時価総額を機械で置き直した(前後は notes/audit/fix_stage2_20261022.csv)。

資本コスト 7.8% = 無リスク金利 3% + β — × 5%。事業で決める:基本 7.5% に quality +0.5%(循環 +0.25・値決め +0.25)を足して k 7.75%。自己資本比率 51% で extra は置かない。 2026-10-22 に循環と借金を過去の数字で付け直し、k は 8.00% → 7.75%。

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電源・塗料・クラッチの小さな老舗。本業は資本コストに遠く届かず、値打ちの半分は持っている株にある 本質価値との差 +22.3% · 10 年 やや割安(年 +9.8%) やや割安 アルプスアルパイン6770 スマホ部品と車載を併せ持つ低採算の電子部品大手。立て直しは進み、本質価値は今の値段とほぼ同じ(適正) 本質価値との差 +21.1% · 10 年 やや割安(年 +8.9%) やや割安 アライドテレシスホールディングス6835 国内の公共向けに強い中堅ネットワーク機器メーカー。純現金は厚いが利益は山を越え、本質価値は今の値段とほぼ同じ(適正) 本質価値との差 +20.4% · 10 年 やや割安(年 +8.9%) やや割安 新電元工業6844 二輪車の電装品で稼ぐホンダ系の部品会社。利益が薄く景気で振れるため、10年後の価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 +19.7% · 10 年 やや割安(年 +9.6%) やや割安 エレコム6750 PC・スマホ周辺機器の国内大手。稼ぐ力は堅いが、10年で測る本質価値は今の時価総額を1割半ほど下回る(やや割高) 本質価値との差 +19.1% · 10 年 やや割安(年 +8.3%) やや割安 大崎電気工業6644 国内スマートメーターの取り換え期に乗る堅い会社だが、入札型の薄い利益率が壁で、今の値段はほぼ妥当 本質価値との差 +19.0% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 市光工業7244 ヴァレオ傘下の自動車ランプ専業。利益率の薄さが重く、10 年の本質価値は今の値段とほぼ釣り合う 本質価値との差 +18.7% · 10 年 やや割安(年 +9.3%) やや割安 星和電機6748 道路情報板と防爆照明で稼ぐ京都の堅実メーカー。資本をためすぎて自己資本利益率は6%台。10年で測ると今の値段はほぼ適正で、下値は固い 本質価値との差 +18.1% · 10 年 やや割安(年 +9.3%) やや割安 三菱電機6503 品質不正からの回復とFA・防衛特需で大きく再評価された。利益で測ると、本質価値は今の値段を1割弱下回る(適正) 本質価値との差 +17.5% · 10 年 やや割安(年 +7.5%) やや割安 アイホン6718 国内インターホンの首位。厚い純現金と薄い資本効率が綱引きし、本質価値は今の値段とほぼ同じ(適正) 本質価値との差 +16.6% · 10 年 やや割安(年 +7.6%) やや割安 シライ電子工業6658 滋賀と中国で作る汎用の基板メーカー。利益は大きく振れるが、溜まる現金の分だけやや割安 本質価値との差 +16.0% · 10 年 やや割安(年 +9.1%) やや割安 ミネベアミツミ6479 ミニチュアベアリング世界シェア6割の堀は深いが、売上の8割は中国勢や自動車メーカーとの値下げ競争にさらされ、本質価値は今の値段を2割ほど下回る「やや割高」 本質価値との差 +15.9% · 10 年 やや割安(年 +8.6%) やや割安 エスペック6859 環境試験器で世界の2強に入る堅実な会社だが、利益率は1割前後で、10年後の価値は今の値段とほぼ釣り合う 本質価値との差 +15.9% · 10 年 やや割安(年 +8.2%) やや割安 デンヨー6517 可搬形発電機で国内首位級の堅実な会社だが、稼ぐ力は資本コストにわずかに届かず、割安とは言えない 本質価値との差 +15.8% · 10 年 やや割安(年 +7.6%) やや割安 寺崎電気産業6637 船の電気の頭脳で世界の上位に立つ堅実な中堅。受注残は厚いが、造船の波と中国勢が利益の天井を決める 本質価値との差 +15.4% · 10 年 やや割安(年 +8.2%) やや割安 菊水ホールディングス6912 電源と安全試験の隠れた堅実メーカー。稼ぐ力は本物だが、世界の大手と争う小さな会社に今の値段は安全域が薄い 本質価値との差 +15.1% · 10 年 やや割安(年 +8.1%) やや割安 サンコー6964 車の配線部品などを作る精密プレスの小さな専業。電動化は追い風だが、顧客は 2 社に偏り、親会社が現金を握る 本質価値との差 +14.9% · 10 年 やや割安(年 +8.4%) やや割安 オプテックスグループ6914 防犯センサーで世界首位級の質は本物だが、IA の景気の波と倍率の薄れを見ると、10 年先の価値は今の値段を 1 割ほど下回る 本質価値との差 +14.8% · 10 年 やや割安(年 +7.9%) やや割安 三相電機6518 半導体の製造装置向けのポンプで利益が戻った姫路の部品会社。伸びはあるが装置の会社に値段を握られ、ROEは資本コストに届かない 本質価値との差 +14.7% · 10 年 やや割安(年 +8.5%) やや割安 ニチコン6996 AIサーバー向けの値上げと増産で利益は戻る。ただし市況に乗る部品会社で、10年先まで高く見積もるのは危うい 本質価値との差 +14.2% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 日置電機6866 電気を測る専業の優良企業。電池とデータセンターの追い風は本物だが、利益は山に近く、10 年で見ると今の値段は先を織り込みすぎている 本質価値との差 +13.7% · 10 年 やや割安(年 +7.6%) やや割安 リーダー電子6867 放送局向け波形モニターの世界2位。技術は本物だが利益が薄く、強みは現金の厚さにとどまる 本質価値との差 +13.6% · 10 年 やや割安(年 +9.0%) やや割安 株式会社図研6947 国内首位級の設計ソフトは堅い商売だが、AIが席数課金を揺らす不安が残り、10年後の価値は今の値段の周辺にとどまる 本質価値との差 +13.2% · 10 年 やや割安(年 +7.4%) やや割安 アドテック プラズマ テクノロジー6668 AI投資の追い風は本物だが、顧客が偏る小さな専業の利益率は10年もたない。やや割高とみる 本質価値との差 +12.6% · 10 年 やや割安(年 +8.6%) やや割安 エスケーエレクトロニクス6677 ディスプレイ用の大型フォトマスク専業。中国勢の追い上げと重い設備投資が、割安さを削る 本質価値との差 +11.9% · 10 年 やや割安(年 +8.6%) やや割安 SCREENホールディングス7735 枚葉洗浄装置の首位は本物だが、中国リスクと市況の波を織り込むと、今の値段は10年の稼ぐ力を3割ほど上回る 本質価値との差 +11.6% · 10 年 やや割安(年 +7.9%) やや割安 東京コスモス電機6772 利益率 2 割の可変抵抗器を持つが全社は薄い。配当性向 100% の会社で、値段はほぼ中立どおり 本質価値との差 +10.8% · 10 年 やや割安(年 +7.4%) やや割安 日東工業6651 配電盤とキャビネットで国内首位級の堅い会社だが、利益は値上げに頼る面が大きく、10年の価値は今の時価総額とほぼ釣り合う 本質価値との差 +10.5% · 10 年 やや割安(年 +7.2%) 適正 正興電機製作所6653 九州電力が最大の客の地場の制御・受変電メーカー。足元の特需を差し引いた実力が分かれ目 本質価値との差 +8.6% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 テラプローブ6627 AI向けテストの需要は本物だが、設備の重さと親会社の支配を考えると、今の値段は先取りしすぎている 本質価値との差 +8.4% · 10 年 適正(年 +8.1%) 適正 大同信号6743 鉄道の安全を守る堅い会社だが、顧客が偏り、稼ぐ力は資本コストにわずかに届かない 本質価値との差 +8.3% · 10 年 適正(年 +7.2%) 適正 横河電機6841 石油・ガス・LNGプラント向けDCS世界ビッグ6の一角。純現金で財務は健全だが、今のPER19倍はROE11%に見合わない 本質価値との差 +8.0% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 浜松ホトニクス6965 光センサーの世界的な老舗だが、いまの値段は利益の回復を何年も先取りしている 本質価値との差 +7.6% · 10 年 適正(年 +7.1%) 適正 バッファロー6676 国内首位のネットワーク機器とストレージを持つ周辺機器会社。縮む市場の首位で、利益の山は長く続かない 本質価値との差 +5.0% · 10 年 適正(年 +7.0%) 適正 東洋電機6655 春日井の配電盤とエレベーター用センサーの会社。強い製品はあるが全社の稼ぎは薄く、今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +4.7% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 山一電機6941 AI半導体の検査とデータセンター配線の追い風で利益は急増。ただし山と谷の大きい部品屋で、今の値段は山の利益を織り込みすぎている 本質価値との差 +4.2% · 10 年 適正(年 +7.2%) 適正 アズビル6845 国内ビル空調制御で七割のシェアを握るが、今の値段は十年先の高成長を映し込みすぎている 本質価値との差 +3.9% · 10 年 適正(年 +5.9%) 適正 チノー6850 温度センサで稼ぐ堅実な計測機器メーカー。純現金は厚いが利益の伸びは物価並みで、本質価値は今の値段を2割弱下回る(やや割高) 本質価値との差 +3.9% · 10 年 適正(年 +7.0%) 適正 ソニーグループ6758 ゲーム・音楽・映像のIPとイメージセンサーの複合体。資本コスト7.0%と名目の成長で測ると、本質価値は今の値段とほぼ同じ(適正) 本質価値との差 +2.6% · 10 年 適正(年 +6.7%) 適正 日本航空電子工業6807 京セラが 3 分の 1 を持つコネクタ専業。利益率は 4% まで落ち、元の 7% への回復が遅れる分だけ今の値段は重い 本質価値との差 +2.5% · 10 年 適正(年 +7.3%) 適正 株式会社ワコム6727 電子ペン技術で稼ぐ会社。スマホ大手への依存と中国勢の値下げが重く、利益で測った本質価値は今の値段をわずかに下回る 本質価値との差 +2.4% · 10 年 適正(年 +7.3%) 適正 スタンレー電気6923 ホンダ頼みの車載灯火に買収も加わるが、ROE 9% 前後の稼ぐ力では今の時価総額とほぼ釣り合う水準 本質価値との差 +2.2% · 10 年 適正(年 +7.1%) 適正 東芝テック6588 国内レジ首位でも利益が薄い小売機器・複合機の会社。10年の本質価値は今の値段をやや下回る(やや割高) 本質価値との差 +2.1% · 10 年 適正(年 +8.0%) 適正 ジーエス・ユアサ コーポレーション6674 車の電池で国内首位級、蓄電設備の伸びは本物だが、資金を食う成長が利益率を押さえ今の値段には重い 本質価値との差 +2.1% · 10 年 適正(年 +7.0%) 適正 日本ケミコン6997 AIサーバー向けで利益は戻るが、資本コスト10%台に届く稼ぎは未知数。種類株の重みもあり本質価値は今を下回る 本質価値との差 +2.0% · 10 年 適正(年 +9.0%) 適正 日本光電工業6849 病院の全部門に製品を納める国内の雄。海外は伸びるが利益率が低く、10年で見ると今の値段は割高に傾く 本質価値との差 +1.8% · 10 年 適正(年 +6.3%) 適正 ヒロセ電機6806 精密コネクタの世界大手。車載とAI関連へ広げても、資本コストを少し超える程度のROEでは、今の利益の24倍という値段は重い 本質価値との差 +1.0% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 フクダ電子6960 心電計の国内首位級で、在宅医療の継続収入と厚い純現金が強み。利益は伸びても実質では横ばいに近い 本質価値との差 +1.0% · 10 年 適正(年 +6.2%) 適正 象印マホービン7965 炊飯器ブランドと厚い純現金を持つが、稼ぐ力は資本コスト並み。10年先の本質価値は今の時価総額を1〜2割下回る(やや割高) 本質価値との差 +0.9% · 10 年 適正(年 +6.1%) 適正 TOA株式会社6809 国内の非常用放送で首位の音響会社。純現金は厚く、利益で測ると今の値段はほぼ妥当(適正)。 本質価値との差 +0.4% · 10 年 適正(年 +6.2%) 適正 名古屋電機工業6797 道路情報板の専門メーカーで純現金も厚いが、直近の原価増で利益が崩れ、稼ぐ力は資本コストに届かない 本質価値との差 +0.1% · 10 年 適正(年 +6.3%) 適正 マブチモーター6592 ミラー用モーターで世界シェア8割超、現金は時価総額の3割。財務は鉄壁だが、物価並みにしか伸びない利益に今の値段はやや先走りだ 本質価値との差 +0.0% · 10 年 適正(年 +6.3%) 適正 ヘリオス テクノ ホールディング6927 液晶パネル工場向けの印刷機と光源で稼ぐ小さな会社。時価総額の 7 割が現金だが、利益は液晶の投資しだいで、10 年の価値はやや割高とみる 本質価値との差 −0.6% · 10 年 適正(年 +6.7%) 適正 日本電子6951 電子顕微鏡とマスク描画の二本柱。堀は本物だが利益の山が高く、10 年で測ると今の値段は割高 本質価値との差 −1.0% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 日本トリム6788 整水器の国内首位に、インドネシアの水と細胞バンクを足した会社。現金は厚いが、計画の伸びは先走りで、値段は割高 本質価値との差 −1.1% · 10 年 適正(年 +6.3%) 適正 日本フェンオール6870 防災機器の小さな老舗で、財務は堅いが資本効率が低く、10年の価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 −1.8% · 10 年 適正(年 +6.0%) 適正 東洋電機製造6505 鉄道車両の駆動装置で知られる老舗。利益が急に戻った直後の今、10年の本質価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 −1.9% · 10 年 適正(年 +6.4%) 適正 日立製作所6501 電力インフラとLumadaの二本柱は本物だが、株価はInspire 2027の上振れをかなり先取りしている 本質価値との差 −2.2% · 10 年 適正(年 +5.3%) 適正 TDK6762 HDDヘッド事業の売却観測とAIデータセンター需要が重なるTDK。稼ぎを電池に頼る構造は変わらず、ROE1割前後では今の値段を支えきれない 本質価値との差 −3.2% · 10 年 適正(年 +6.7%) 適正 ケル6919 精密コネクタの専業で、無借金・純現金は時価総額の4割。ただし利益は谷で配当が利益を上回り、10年で測るとやや割高 本質価値との差 −3.7% · 10 年 適正(年 +6.2%) 適正 鈴木6785 2026/06 期は山の年とみる。増産投資の回収が見えるまで、10 年の価値は今の値段を下回る 本質価値との差 −3.8% · 10 年 適正(年 +6.2%) 適正 日本シイエムケイ6958 車載向けビルドアップ基板で世界首位級だが、稼ぐ力が資本コストに届かず、10 年の本質価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 −4.2% · 10 年 適正(年 +7.0%) 適正 セイコーエプソン6724 大容量インクタンクで世界No.1も、プロジェクターはAnkerに押され、ROE10%の中計実現が分かれ目 本質価値との差 −5.1% · 10 年 適正(年 +6.7%) 適正 テクノホライゾン6629 教育ICTの電子黒板とFA機器の複合メーカー。前期の利益は営業外で膨らんだ山で、値段はやや割高 本質価値との差 −6.2% · 10 年 適正(年 +7.9%) 適正 ホーチキ6745 国内二番手の火災報知専業。事業は堅いが、最高益の利益率が続く前提の値段で、安全域は薄い 本質価値との差 −6.2% · 10 年 適正(年 +5.0%) 適正 三社電機製作所6882 稼ぎ頭の電源機器と赤字のパワー半導体が同居する会社。現金は厚いが、利益は株主に届きにくい 本質価値との差 −6.3% · 10 年 適正(年 +6.8%) 適正 京セラ6971 KDDI株と純現金で時価総額の3割弱を持つが、本業のROEは資本コストに届かず、今の値段は改善への期待を強く映している 本質価値との差 −6.7% · 10 年 適正(年 +5.7%) 適正 松尾電機6969 車載のマイクロヒューズで高い利益率を持つが、本業のタンタルは薄利で、台湾の親会社が4割を握る。今の値段はほぼ見合っている 本質価値との差 −6.9% · 10 年 適正(年 +7.0%) 適正 イリソ電子工業6908 車載コネクターの堅実な会社だが、品質データの不正で利益の質が傷つき、本質価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 −7.1% · 10 年 適正(年 +6.4%) 適正 日本信号6741 列車の安全を握る堅い会社だが、過去最高の利益率が続く前提の値段で、10年で見ると割高に傾く 本質価値との差 −7.1% · 10 年 適正(年 +5.5%) 適正 コニカミノルタ4902 複合機の縮みを半導体向け光学部品などで埋められるかが勝負。稼ぐ力に見合う本質価値は今の値段をかなり下回る 本質価値との差 −7.5% · 10 年 適正(年 +6.7%) 適正 三井ハイテック6966 世界首位級のモーターコアだが、稼ぐ力はまだ資本コスト並み。10 年で見ても今の値段はやや高い 本質価値との差 −7.7% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 共和電業6853 国産ひずみ計測の老舗。財務は堅いが利幅の戻りは遅く、本質価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 −7.7% · 10 年 適正(年 +5.1%) 適正 マクセル6810 小型電池が柱の電機メーカー。利益率は薄く、資本コストを稼ぎ切れない。本質価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 −8.9% · 10 年 適正(年 +5.9%) やや割高 株式会社東光高岳6617 東京電力が親で最大の客。品質不正から立ち直る途上で、高い利益率が続くかが分かれ目 本質価値との差 −10.7% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 芝浦メカトロニクス6590 AIパッケージの波に乗る小さな装置メーカー。足元の好調は織り込み済みで、10年では割高 本質価値との差 −10.9% · 10 年 やや割高(年 +6.2%) やや割高 エブレン6599 装置の頭脳を収める箱と配線の板を顧客ごとに作る小さな専業。稼ぎは堅いが現金が眠り、割高とみる 本質価値との差 −11.2% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 東京エレクトロン8035 AI投資で稼ぐ力は本物だが、今の株価はすでに強気の先の先まで映している 本質価値との差 −11.3% · 10 年 やや割高(年 +5.1%) やや割高 アバールデータ6918 半導体装置の制御部を請け負う小さな会社。谷は抜けたが、顧客頼みで稼ぐ力に上限がある 本質価値との差 −12.3% · 10 年 やや割高(年 +5.5%) やや割高 株式会社エンプラス6961 AI向けバーンインソケットで稼ぐ樹脂精密部品の会社。半導体の山の利益を前提にした今の値段は、10年の稼ぐ力を上回る 本質価値との差 −13.1% · 10 年 やや割高(年 +5.7%) やや割高 シャープ6753 家電・PC・液晶を抱える低採算の複合体。資本コスト9.5%で測ると稼ぐ力が足りず、本質価値は今の時価総額の半分前後(割高) 本質価値との差 −13.7% · 10 年 やや割高(年 +7.2%) やや割高 森尾電機6647 鉄道車両の運転台と電源の機器を作る老舗。米国の地下鉄案件で利益は過去最高だが、山は数年で引く。今の値段は割高 本質価値との差 −14.8% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 日本電気(NEC)6701 ITサービス一本足の富士通と違い、防衛・海底ケーブルという官需インフラの柱を持つ会社。AI実需化と防衛予算増が分かれ目 本質価値との差 −15.6% · 10 年 やや割高(年 +5.0%) やや割高 富士通6702 ハード事業の縮小を終えつつあるITサービス会社。利益で測ると、本質価値は今の値段を2割ほど下回る(やや割高) 本質価値との差 −15.9% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 東亜ディーケーケー6848 水質計の老舗。厚い現金と保守収入が支えだが、稼ぐ力は細り、今の値段は回復をかなり織り込んでいる 本質価値との差 −16.3% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 カシオ計算機6952 稼ぎの大半を腕時計が担う、純現金の厚い会社。流行頼みの堀に対し、今の値段は本質価値を 3 割ほど上回る「やや割高」 本質価値との差 −16.7% · 10 年 やや割高(年 +4.4%) やや割高 タムラ製作所6768 データセンター向け電源部品で最高益へ向かうが、ROE は資本コストに届かず、今の値段は先の好調まで織り込んでいる 本質価値との差 −17.2% · 10 年 やや割高(年 +4.5%) やや割高 富士電機6504 データセンター電源とSiCの伸びは本物だが、三菱電機・日立と同じ「電力テーマの先取り」がすでに株価に乗っている 本質価値との差 −17.2% · 10 年 やや割高(年 +4.6%) やや割高 山洋電気6516 冷却ファンの稼ぐ力は本物だが、AI需要の山を前提にした利益は10年先では薄まる。純現金と還元の転換が価値の床を支える 本質価値との差 −17.7% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 中央製作所6846 名古屋の電源・めっき装置メーカー。資産は時価総額の2倍あるが稼ぐ力が薄く、割安とまでは言えない 本質価値との差 −18.2% · 10 年 やや割高(年 +5.5%) やや割高 日本電子材料6855 HBM向けプローブカードで利益が跳ねた。だが、この山が10年続くと見るには値段が先を行きすぎる 本質価値との差 −18.5% · 10 年 やや割高(年 +5.5%) やや割高 京三製作所6742 国内信号の堅い更新需要は本物だが、利益率が薄く資本コストに届かない。今の値段は計画の達成を織り込みすぎている 本質価値との差 −18.7% · 10 年 やや割高(年 +4.4%) やや割高 アルチザネットワークス6778 携帯の基地局を試す装置と試験の受託の会社。手元の純現金は時価総額に近いが、事業の稼ぎは小さく、現金も眠ったまま。10 年で測ると今の値段はやや割高 本質価値との差 −19.1% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 コーセル6905 純現金は厚いが、本業は赤字。ROE 5%の電源屋に、10年の筋書きは厳しい 本質価値との差 −19.4% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 株式会社明電舎6508 電力インフラと保守の稼ぐ力は本物だが、利益が倍になっても今の値段には届かない 本質価値との差 −19.4% · 10 年 やや割高(年 +4.1%) やや割高 ユビテック6662 飲酒運転と熱中症の対策の義務化で IoT は伸びるが、小さな規模と親子上場が価値を縛る 本質価値との差 −19.7% · 10 年 やや割高(年 +5.7%) やや割高 株式会社ダイヘン6622 電力インフラの追い風は本物だが、稼ぐ力に比べて今の値段は先走りすぎている 本質価値との差 −19.7% · 10 年 やや割高(年 +4.1%) やや割高 トレックス・セミコンダクター6616 小粒の電源ICとパワー半導体の受託製造で、利益の波が深い。中計の利益率は過去の山の水準で、そのまま信じにくい 本質価値との差 −20.1% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 不二電機工業6654 配電盤の端子台で食べてきた堅実な小企業。現金は時価総額の 7 割に迫るが、稼ぐ力が細く、その現金が株主に戻る道も細い 本質価値との差 −20.3% · 10 年 やや割高(年 +4.3%) やや割高 ブラザー工業6448 複合機消耗品の衰退を工作機械・産業用印刷の拡大で補う転換点の会社。ローランドDG断念の規律が本質を示す 本質価値との差 −20.6% · 10 年 やや割高(年 +4.5%) やや割高 古野電気6814 世界の船の目となる機器の首位級。過去最高益は造船ブームの山にあり、利益で測ると本質価値は今の値段を大きく下回る(割高) 本質価値との差 −20.7% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) やや割高 エヌエフホールディングス6864 微小な信号と電源を測る・つくる専門メーカー。現金は厚いが、規模が小さく今の値段はほぼ妥当 本質価値との差 −21.1% · 10 年 やや割高(年 +4.1%) やや割高 ソシオネクスト6526 カスタム SoC の設計請負で稼ぐファブレス。AI 向けの量産が立ち上がる前の今は、先取りしすぎた値段だ 本質価値との差 −21.2% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 指月電機製作所6994 電力機器が利益の4分の3を稼ぐ部品メーカー。稼ぐ力は資本コスト並みで、本質価値は今の値段を3割ほど下回る(割高) 本質価値との差 −21.2% · 10 年 やや割高(年 +4.4%) やや割高 EIZO6737 医療と防衛で強いモニター専業。本業の稼ぎは細く、時価総額の半分近くを持ち株と現金が占める。10年の本質価値は今の時価総額を3割ほど下回る(割高) 本質価値との差 −21.4% · 10 年 やや割高(年 +3.7%) やや割高 アンリツ6754 光通信と6Gの追い風は本物だが、景気で利益が大きく振れる計測器会社に、今の値段はその好況の長続きまで織り込んでいる 本質価値との差 −21.7% · 10 年 やや割高(年 +3.6%) やや割高 ヨコオ6800 半導体検査の伸びは本物だが、売上の6割を占める車載が重く、今の値段は計画の達成を先取りしている 本質価値との差 −22.1% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 帝国通信工業6763 車載・カメラ向けの操作部品とセンサの会社。財務は強いがROEは4%台で資本コストに届かず、新本社への投資も重い。今の値段は割高と見る 本質価値との差 −22.1% · 10 年 やや割高(年 +3.2%) やや割高 NKKスイッチズ6943 放送卓や特殊車両の押しボタンで世界に名が通るが、利益率は3%前後。現金は厚いが、帳簿の安さほどの価値はない 本質価値との差 −22.2% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 PHCホールディングス6523 血糖測定の稼ぎが細るうえ借金が重く、10年先の利益は今の値段を支えきれない。やや割高 本質価値との差 −22.9% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 双葉電子工業6986 現金と持ち合い株が時価総額を上回るが、本業は 7 年連続の営業赤字。資産が株主に届くかが焦点 本質価値との差 −23.7% · 10 年 やや割高(年 +4.1%) やや割高 リコー7752 複合機消耗品の縮小を低採算のデジタルサービスで埋める転換期。ROEは資本コスト未満で、今の値段はやや先回りしすぎている 本質価値との差 −23.9% · 10 年 やや割高(年 +4.6%) やや割高 京写6837 片面の基板で量は世界最大級。だが値段を決められず、稼ぎは資本コストに届かない。割高 本質価値との差 −25.1% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 能美防災6744 防災の二大手で、堅い内需の優良企業。ただし最高益の利益率が続く前提の値段 本質価値との差 −25.2% · 10 年 やや割高(年 +2.8%) やや割高 沖電気工業6703 官公庁・金融向けの堅い事業に、縮む ATM とプリンターの重しが付く会社。利益で測ると本質価値は今の値段を大きく下回る(割高) 本質価値との差 −26.0% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) やや割高 サクサ6675 土地を売って、貸し地代を手放し、手元に現金が積み上がった通信機器メーカー。現金の戻り方は約束された。本業の稼ぎはまだ資本コストに届かない 本質価値との差 −27.9% · 10 年 やや割高(年 +3.5%) やや割高 小野測器6858 回転と音を測る老舗だが、エンジン試験の縮みを電動車の評価で埋めきれず、資本の稼ぎは薄い 本質価値との差 −27.9% · 10 年 やや割高(年 +3.6%) やや割高 IDEC6652 安全スイッチに強い堅実な中堅。中計の利益率 13% は届きにくく、今の値段は先の好調を織り込みすぎている 本質価値との差 −28.7% · 10 年 やや割高(年 +3.1%) やや割高 CGSホールディングス6633 金型用 CAD/CAM で国内 2 位。時価総額は純現金とほぼ同じだが、現金の多くは事業に張り付き、AI が席課金型の寿命を縮める。10 年の価値は今の半分ほど 本質価値との差 −28.8% · 10 年 やや割高(年 +3.2%) やや割高 ティアック6803 高級オーディオと業務用機器のニッチ企業。足元の利益は一時の項目に支えられ、稼ぎが資本コストに届かず、10 年の価値は今を下回る 本質価値との差 −29.8% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) やや割高 santec Holdings株式会社6777 AI向け光通信の試験・部品で稼ぐ小さな光学メーカー。利益の質は良いが、稼ぎが好況の頂に近く、今の値段は先を織り込みすぎている 本質価値との差 −29.9% · 10 年 やや割高(年 +3.0%) 割高 OSGコーポレーション6757 浄水器のカートリッジ交換が稼ぎの柱。食パンと総菜の寄り道が利益を削り、配当は利益を超えて払い続けている 本質価値との差 −30.1% · 10 年 割高(年 +3.6%) 割高 日本タングステン6998 超硬とタングステン加工の中堅。原料高の追い風は一時的で、稼ぐ力に比べて今の時価総額は重い 本質価値との差 −30.1% · 10 年 割高(年 +2.8%) 割高 シリウスビジョン6276 印刷の検査機の再建途上、現金は厚いが稼ぐ力は薄い 本質価値との差 −30.4% · 10 年 割高(年 +4.4%) 割高 フォスター電機6794 車載スピーカ世界大手。アクティビストが入り資本効率は改善に向かうが、10年の稼ぐ力に見合う値段は今より低い 本質価値との差 −30.6% · 10 年 割高(年 +3.3%) 割高 アルバック6728 真空技術の老舗で半導体へ重心を移す途上だが、稼ぐ力が資本コストに届かず、値段は回復を先取りしている 本質価値との差 −30.9% · 10 年 割高(年 +2.7%) 割高 安川電機6506 サーボ・インバータが利益の柱でロボットは薄利・中国依存、ROE7.3%に対し今のPER32倍は見合わない 本質価値との差 −32.2% · 10 年 割高(年 +3.0%) 割高 オムロン6645 制御機器の在庫調整は一巡したが、ヘルスケアは中国品との価格競争、構造改革でROEは当面一桁台にとどまる 本質価値との差 −32.3% · 10 年 割高(年 +2.6%) 割高 アイコム6820 現金が時価総額の5割に達する無線機メーカー。事業の稼ぐ力に対して資本が厚く、利益で測ると今の値段は割高 本質価値との差 −32.3% · 10 年 割高(年 +2.7%) 割高 アクセル6730 パチンコ機向け画像LSIの小さな専業。足元は価格適正化で好調だが、市場が細り続ける。手元の現金を除くと割高 本質価値との差 −33.8% · 10 年 割高(年 +3.2%) 割高 ダイヤモンドエレクトリックホールディングス6699 点火コイルは電動化で縮む側。パワコンと空調向け電源が支えるが、借入が重く、株主の取り分はほとんど残らない 本質価値との差 −34.0% · 10 年 割高(年 +4.4%) 割高 ファナック6954 CNC・ロボット世界首位の無借金企業だが、中国系メーカーの台頭と今のPER33倍はROE8.9%に見合わない 本質価値との差 −36.5% · 10 年 割高(年 +1.5%) 割高 ウシオ電機6925 光源と露光装置の確かな技術はあるが、利益の薄い会社に AI 基板の夢まで上乗せした値段 本質価値との差 −37.0% · 10 年 割高(年 +1.5%) 割高 AIメカテック6227 AI向け後工程装置で利益が急伸したが、頼りは少数の大口顧客の投資。10年で測ると今の値段は高い 本質価値との差 −37.9% · 10 年 割高(年 +2.4%) 割高 大日光・エンジニアリング6635 カメラ大手向けの基板実装とレンズ組立の受託。利益率は2%に届かず借金も重く、割高とみる 本質価値との差 −39.2% · 10 年 割高(年 +2.4%) 割高 シンフォニアテクノロジー6507 半導体搬送と防衛の追い風は本物だが、景気で振れる中堅メーカーに今の値段は高い 本質価値との差 −40.0% · 10 年 割高(年 +1.6%) 割高 堀場製作所6856 半導体MFC世界シェア6割・排ガス計測8割だが、PER27倍はROE10.7%に見合わず、EV化とバイオ不振が重荷 本質価値との差 −40.1% · 10 年 割高(年 +1.0%) 割高 日本電波工業6779 AI向け発振器で業績は急回復中だが、売上が10年停滞した薄利の水晶専業。10年の稼ぐ力に照らすと値段は先走りすぎ 本質価値との差 −40.3% · 10 年 割高(年 +2.5%) 割高 KOA6999 抵抗器の老舗。AIと車載で利益は戻るが、10年で測る稼ぐ力は今の値段に届かない 本質価値との差 −40.4% · 10 年 割高(年 +2.2%) 割高 電気興業6706 基地局アンテナと高周波の技術屋。稼ぐ力が弱く、棚卸資産の会計に疑義が出ている 本質価値との差 −41.6% · 10 年 割高(年 +1.1%) 割高 太洋テクノレックス6663 曲げられる配線板の試作が本業の小さな工場。利益は薄く、資産に比べて稼ぐ力が足りない 本質価値との差 −42.0% · 10 年 割高(年 +2.4%) 割高 日本マイクロニクス6871 DRAMのプローブカードで首位。だが一本足の循環株に、今の値段は先の先まで織り込みすぎだ 本質価値との差 −42.3% · 10 年 割高(年 +1.8%) 割高 池上通信機6771 放送局のカメラと監視・医療・検査の映像機器の老舗。技術はあるが稼ぎは薄く借金も重い。今の値段は稼ぐ力に比べて割高 本質価値との差 −42.6% · 10 年 割高(年 +2.2%) 割高 シスメックス6869 血球計数で世界首位も、中国の集中購買で稼ぐ力が急低下。資本コスト7.5%で測ると今の値段は割高 本質価値との差 −45.0% · 10 年 割高(年 +0.3%) 割高 SMK6798 車載に軸足を移す途上のコネクタ・リモコンメーカー。利益の戻りが遅く、今の値段は高い 本質価値との差 −45.1% · 10 年 割高(年 +1.6%) 割高 ミナトホールディングス6862 産業用メモリーの加工・商社。市況が押し上げた好況の利益は続かず、10年の価値は今の時価総額を大きく下回る 本質価値との差 −45.9% · 10 年 割高(年 +1.8%) 割高 ダブル・スコープ6619 価値の芯は韓国の WCP の持分だけ。借金を引くと残りは薄く、赤字の本体が持分を食う 本質価値との差 −46.0% · 10 年 割高(年 +3.7%) 割高 KOKUSAI ELECTRIC6525 バッチALDで世界シェア7割・東京エレクトロンと二社寡占。AI需要は本物だが、今の株価は中立の10年先をもう織り込んでいる 本質価値との差 −47.2% · 10 年 割高(年 +0.6%) 割高 キーエンス6861 無借金・直販の圧倒的な収益力は本物だが、中国依存と高い倍率の持続力が10年後の本質価値を左右する 本質価値との差 −48.0% · 10 年 割高(年 −0.4%) 割高 大真空6962 水晶の世界大手だが、薄い利益に重い借金。新型のArkhが実を結ぶまで、今の値段は先を見すぎている 本質価値との差 −48.0% · 10 年 割高(年 +0.5%) 割高 日清紡ホールディングス3105 日清紡HDは無線・通信が稼ぎ頭の会社に変わりつつあるが、稼ぐ力の弱さと不動産の先細りが10年の価値を押し下げる 本質価値との差 −48.1% · 10 年 割高(年 +0.5%) 割高 村田製作所6981 MLCC世界シェア4割、AIサーバー・車載電動化が追い風だが、ROE1割強の本質価値は今の値段を大きく下回る 本質価値との差 −48.2% · 10 年 割高(年 −0.7%) 割高 サン電子6736 利益の大半は米上場Cellebrite株の持分から来る。10年後を利益で測ると、本質価値は今の時価総額を半分ほど下回る(割高) 本質価値との差 −48.5% · 10 年 割高(年 +1.4%) 割高 株式会社シキノハイテック6614 半導体の検査装置と LSI 設計受託の小さな会社。利益が出ていない今の値段は、先の成長を先取りしすぎている 本質価値との差 −49.0% · 10 年 割高(年 +1.3%) 割高 ヤーマン6630 美顔器のヒットで膨らみ、中国の規制でしぼんだ会社。現金は厚いが、計画の回復は先走りで、値段は割高 本質価値との差 −50.4% · 10 年 割高(年 +0.5%) 割高 レーザーテック6920 EUVマスク検査を世界独占する一点突破の優良企業、株価は独占の継続を前提に組まれている 本質価値との差 −50.8% · 10 年 割高(年 −0.7%) 割高 湖北工業6524 海底ケーブル用光部品と電解コンデンサ用リード端子で世界首位。事業は強いが、今の値段は好況の利益が続く前提で、本質価値の2倍を大きく超える 本質価値との差 −51.2% · 10 年 割高(年 −0.5%) 割高 アドバンテスト6857 HBM・AIテストの覇者だが、株価はすでに10年分の超成長を前払いしている 本質価値との差 −51.6% · 10 年 割高(年 −1.1%) 割高 太陽誘電6976 コンデンサ世界3位。AIサーバー需要で株価は1年で8倍になったが、利益率とROEの低さを映すと、今の値段は積みすぎ 本質価値との差 −51.9% · 10 年 割高(年 −0.8%) 割高 アオイ電子6832 後工程受託の老舗が、自己資本に迫る400億円規模を先端パッケージに賭ける。当たっても倍率は伸びず、割高と見る 本質価値との差 −53.8% · 10 年 割高(年 +0.0%) 割高 メイコー6787 車載基板の首位級が AI・衛星向けに 2,100 億円を投じる賭け。成長は本物だが、借金と循環を負った値段は高い 本質価値との差 −54.0% · 10 年 割高(年 +0.0%) 割高 ローム6963 SiC減損からの復活途上。EV減速と中国の値下げの中で東芝・三菱電機との連合がもうひとつの本質価値を左右する 本質価値との差 −54.2% · 10 年 割高(年 −0.8%) 割高 FDK6955 富士通から台湾の SILITECH へ親会社が替わった電池メーカー。稼ぐ力が資本コストに届かず、10年では割高と見る 本質価値との差 −55.3% · 10 年 割高(年 +0.3%) 割高 イビデン4062 AI 向け基板の主役だが、今の値段は世界の AI 個数が 8 倍・シェア 4 割台維持という楽観の先まで織り込む 本質価値との差 −55.8% · 10 年 割高(年 −0.7%) 割高 精工技研6834 AI向け光コネクタの設備特需で稼ぐ会社。ただ利益の多くは山の上で、今の値段は先を織り込みすぎだ 本質価値との差 −58.3% · 10 年 割高(年 −2.1%) 割高 ユー・エム・シー・エレクトロニクス6615 1,000 億円を作って利益は 1% 台。重い借入と優先株の下で、普通株の取り分は薄く割高だ 本質価値との差 −58.5% · 10 年 割高(年 −0.6%) 割高 ルネサスエレクトロニクス6723 車載マイコン世界首位の座は競合に奪われたが、AIインフラとAltiumの組み合わせが次の10年の本質価値を決める 本質価値との差 −59.3% · 10 年 割高(年 −2.1%) 割高 ジオマテック株式会社6907 ディスプレイと半導体向けの薄膜加工。9 期の赤字から戻ったが、山谷が激しく客先も偏る。今の値段は回復の続きを織り込みすぎで、割高と見る 本質価値との差 −64.1% · 10 年 割高(年 −2.0%) 割高 ザインエレクトロニクス6769 高速伝送チップの小さな設計会社。現金は厚いが本業は赤字が続き、時価総額は現金を上回る分だけ割高に見える 本質価値との差 −66.9% · 10 年 割高(年 −3.5%) 割高 リバーエレテック6666 超小型の水晶部品の専業。新製品に夢はあるが、12年の大半が赤字で借金も重い。今の値段は会社の計画の達成をほぼ織り込む 本質価値との差 −67.2% · 10 年 割高(年 −2.3%) 割高 岡谷電機産業6926 ノイズ対策部品の老舗だが2期続けて17億円の営業赤字。立て直しても資本コストに届く稼ぎは見えず、今の値段は高い 本質価値との差 −67.7% · 10 年 割高(年 −2.6%) 割高 原田工業6904 車載アンテナの専業。足元の利益は戻ったが、税と金利を引くと残る利益は薄く、今の値段は回復を先取りしすぎている 本質価値との差 −67.8% · 10 年 割高(年 −3.4%) 割高 オキサイド6521 主力の結晶は堅調でも、赤字と借入が重く、今の時価総額は黒字化の先まで織り込む 本質価値との差 −67.9% · 10 年 割高(年 −2.8%) 割高 インスペック6656 AI 向けパッケージ基板の検査装置を手がける秋田の小さな装置会社。技術は本物だが、受注の山谷が深く、借入も重く、今の値段は先の改善を織り込みすぎている 本質価値との差 −70.3% · 10 年 割高(年 −2.8%) 割高 多摩川ホールディングス6838 高周波部品と売電の小さな会社。足元の増益は評価益が大半で、10 年の稼ぐ力に比べて今の値段は高いとみる 本質価値との差 −73.8% · 10 年 割高(年 −5.1%) 割高 オプトエレクトロニクス6664 小さなバーコード読み取り機の老舗。エイサーの傘下で出直すが、赤字が続き稼ぐ力は資本に見合わない 本質価値との差 −76.1% · 10 年 割高(年 −5.3%) 割高 トミタ電機6898 鳥取のフェライトコアの小さな会社。現金と土地は厚いが本業は10年余り赤字がちで、今の値段は稼ぐ力に比べて高い 本質価値との差 −82.6% · 10 年 割高(年 −8.9%) 割高 QDレーザ6613 量子ドットレーザは本物の技術だが、売上14億円の会社に800億円超の値は、まだ来ない成功を先に払いすぎている 本質価値との差 −84.6% · 10 年 割高(年 −10.3%) 割高 ぷらっとホーム6836 Linuxの小型サーバーで細く稼ぐ老舗。18期続いた赤字をやっと抜けた段階で、今の時価総額は利益の200倍を超える 本質価値との差 −87.9% · 10 年 割高(年 −12.6%) 割高 TBグループ6775 LED 表示機と電子レジの小さなメーカー。19 期連続の営業赤字で、稼ぐ力は時価総額の裏づけにならない 本質価値との差 −89.0% · 10 年 割高(年 −10.7%) 割高 ジャパンディスプレイ6740 12 期連続赤字の中小型パネル会社。いちごの新株予約権で株数が約 1.7 倍に増え、10 年後に既存株主へ残る取り分は今の時価総額に遠く届かない 本質価値との差 −93.2% · 10 年 割高(年 −15.2%) 割高 大黒屋ホールディングス6993 ブランド品の買取と質屋の老舗。ファンド傘下で再建に入ったが、10年の稼ぐ力で測ると本質価値は今の時価総額を大きく下回る(割高) 本質価値との差 −93.6% · 10 年 割高(年 −16.2%) 割高 JNグループ6634 暗号資産の取引所と消耗品の卸、電子書籍を束ねた小さな持株会社。赤字と借金が重く、今の値段は事業の稼ぎでは説明できない 本質価値との差 −96.3% · 10 年 割高(年 −19.5%) 割高 ウインテスト6721 売上4億円に対し赤字12億円、資金は新株の発行頼みの半導体検査装置会社。時価総額116億円は事業の実績から大きく離れている 本質価値との差 −99.6% · 10 年 割高(年 −36.4%)

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分析日 2026-10-16