株譜
AI 銘柄分析 · 銀行業 · 試作

東北銀行 8349

岩手の中堅地銀。利ざやは回復するが、公的資金の優先株 100 億円が普通株の取り分を削る。

割高
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)752 円71 億円10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)1,469 円139 億円差 −48.8%
10 年後から見ると 割高 価値 752 円71 億円 · 差 −48.8% · 期待の年率 +0.6%
期待の年率リターン(10 年)+0.6%資本コスト比 −8.4 pt
推定の資本コスト9.0%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3%・10 年国債 3%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 9.0% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

東北銀行は、盛岡市を本拠に岩手県を地盤とする地方銀行だ。貸出は 7,100 億円、預金は 9,200 億円で、2026 年 3 月期の純利益は 17 億円。筆者は、10 年の本源価値は今の時価総額を下回ると見る。

理由は二つある。一つは稼ぐ力に対して自己資本が薄いことだ。単純な自己資本比率は 3.3% で、10 年後も ROE は 5% 前後と、資本コスト 9.0% に届かない。もう一つは、2012 年の震災特例で入った公的資金の優先株 100 億円が、普通株主より先に請求することだ。2037 年に普通株へ一斉に替わる仕組みで、会社の価値が 177 億円を割ると、普通株の持ち分は半分以下に薄まる。

追い風は金利だ。短期金利が 2% に上がれば、純利益は 17 億円から 23 億円まで伸びる。それでも優先株を差し引くと、普通株主に残るのは会社全体の価値のおよそ半分にすぎない。

筆者なら、優先株を現金で買い戻す道筋が見えるまで待つ。北東北の統合で岩手銀行が大きくなる点も、見ておきたい。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、見た目の割安より、順番の悪さが気になる株だ。

時価総額は 144 億円で、自己資本 335 億円に対して 0.43 倍と安く見える。しかし 335 億円のうち 100 億円は優先株で、普通株の純資産は 235 億円しかない。純利益 17 億円のうち 2.3 億円は優先配当に先に回る。

事業の儲け口は広がらない。岩手県の人口は 35% 減り、ROE は 10 年後も資本コストに届かない。利益が増えても、先に出ていくのは優先株だ。

筆者なら、優先株の整理が見えるまで買わない。例えば、純利益が 20 億円を超えて安定し、現金で買い戻す計画が示されれば、見方は変わる。逆に、岩手銀行を含む統合の渦に巻き込まれ、不利な比率を迫られる道には注意したい。安全域は今の値段に十分にはない。

何で稼ぐ会社か

稼ぎの中心は、岩手県内の貸出と、預金で集めたお金の運用だ。

連結の貸出は 7,124 億円、預金は譲渡性預金を含めて 9,170 億円(2026 年 3 月末)。預金の 64% は個人で、法人が 35%、自治体の預金は 1% に満たない。余った資金は有価証券 2,109 億円で運用する。預り資産(投信・保険など)は 1,029 億円で、前の期から 144 億円増えた。

子会社でリース業も営むが、売上の 91% は銀行業だ。2026 年 3 月期は、経常利益が 25 億円で 28% 増え、純利益は 17 億円と 58% 増えた。与信費用が減ったのが主因で、利ざやの改善はこれからだ。

中期経営計画は 2028 年 3 月期に、純利益 20 億円、預金 1 兆円、貸出 7,500 億円、自己資本比率 8.5% 以上を掲げる。2025 年度の実績は純利益 16 億円、預金 9,172 億円、貸出 7,160 億円、国内基準の自己資本比率 8.56% で、預金と貸出はいずれも計画の途中にあり、利益の伸びは金利次第という構図だ。

優良さと弱いところ

良さは本業の安定にあり、弱さは資本の構造にある。

良い点は、貸出が前の期より 176 億円増え、預り資産も伸びていることだ。国内基準の自己資本比率は 8.6% と最低基準の 4% を倍以上上回る。預金の個人比率が高く、調達は安定している。

弱い点は三つある。一つ目に、単純な自己資本比率は 3.3% と薄く、金利が上がって債券の評価損が出れば効きやすい。二つ目に、岩手県の人口は 2050 年に 35% 減る。三つ目に、公的資金の優先株 100 億円が普通株より先に請求する。純資産 335 億円のうち、普通株に帰属するのは 235 億円ほどだ。

quality は、循環 +0.5%、値決め力 +0.25%(岩手銀行が首位)、借金 +0.25%(単純比率 3.3%)、寿命 +0.5%(人口 35% 減)の合計 +1.5%、k は 9.0% とした。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

地方銀行は、2024 年の政策金利の解除で「金利のある世界」に入った。

短期金利が 2% に上がる間、変動金利の貸出はほぼ全部が上がる。預金金利は預金ベータ(4 割ほど)の分だけ遅れて追うので、利ざやは広がる。10 年後に短期 2%・長期 3% で落ち着けば、貸出の利ざやは今より 0.4% ほど高い水準で安定する。債券は金利が上がると評価損が出るが、満期まで持てば元本は戻る。

貸出の需要は、人口の減る地方では名目で物価並みにしか伸びない。岩手県は 2050 年に人口が 35% 減る。盛岡市周辺と沿岸の復興需要の後に残る貸出が、地盤の細りを補えるかどうかが分かれ目になる。

競争の構図は変わりつつある。2026 年 10 月に、プロクレア HD(青森みちのく銀行)、岩手銀行、秋田銀行の北東北 3 行が経営統合の協議に入った。東北銀行は 2021 年にフィデア HD との統合を協議したが、成立しなかった。県内の首位行が大きくなると、システムの費用と人材の面で単独の銀行は厳しくなる。分かれ目は、利ざやの回復が経費の増加を上回り続けるかにある。

資本政策と M&A

資本の使い方は、普通株の配当を 3 割弱に抑え、優先株の配当を定款どおり払う形だ。

普通株の配当性向は 29%。優先株の配当は年に約 2.3 億円で、普通株より先に出る。自社株買いは行っていない。

優先株は 2012 年に金融機能強化法の震災特例で入った 100 億円で、2022 年 9 月 29 日から会社の判断で現金による取得ができる。取得しないまま 2037 年 9 月 29 日になると、一斉に普通株へ替わる。最大で 1,236 万株、今の普通株 951 万株の 130% にあたる。

筆者は、自己資本が薄い中で 100 億円の現金を出して買い戻せるかを重く見る。純利益 20 億円の計画を何年も重ねて、初めて道が開ける。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

東北銀行は、岩手県で長く築いた個人預金の基盤を持つ。預金の 64% が個人で、調達は安定している。金利が上がれば、貸出の利ざやは広がり、純利益は 17 億円から 25 億円を超える水準まで伸びる余地がある。預り資産は 1,029 億円まで増えており、新 NISA で手数料の柱が育つ。国内基準の自己資本比率は 8.6% あり、貸出を増やす余力がある。優先株の 100 億円も、利益が積み上がれば現金で買い戻せる。買い戻しが済めば、普通株主は会社全体の利益をそのまま受け取る。時価総額は自己資本の 0.43 倍と安く、再編の観測が出れば、見直し買いも起きうる。岩手県の中小企業との取引の厚さは、短期間では他行に奪われにくい。時間は味方になりうる。金利のある世界では、預金を厚く持つ銀行ほど利ざやの改善を受け取りやすい。優先株の整理が済めば、1 株あたりの利益は大きく跳ねる。地方銀行の再編が進めば、東北銀行にも提携や統合の選択肢が生まれ、優先株を含めた資本の問題が一度に解ける道もある。

慎重な見方

岩手県の人口は 2050 年に 35% 減り、地盤は構造的に細る。純資産に対する純利益は 5% 前後と、資本コスト 9.0% に届かない。単純な自己資本比率が 3.3% と薄く、債券の評価損が出れば貸出を絞らざるをえない。2021 年のフィデア HD との統合は成立せず、2026 年には県内最大の岩手銀行が秋田銀行などと統合協議に入った。単独の銀行は、システムの費用と人材の面で劣勢になる。そして優先株が最大の重しだ。100 億円は普通株主より先に請求され、会社の価値が 177 億円を割れば、普通株の取り分は 43% まで薄まる。優先配当も毎年約 2.3 億円出ていく。利益が増えても、普通株主の取り分は優先株に削られたままだ。再編の波に乗れないまま、時間がたつほど資本の薄さが重くなる。金利が上がる局面は、同時に債券の含み損が膨らむ局面でもある。自己資本の薄い銀行ほど、評価損が貸出の余力を直接削る。優先株の転換は、その苦しい時期に重なりやすい。

どちらに重みを置いたか

資本の構造と人口減が、利ざやの回復を上回ると見る。中立の 10 年後の会社全体の価値は 193 億円だが、優先株を差し引いた普通株の取り分は 0.48 で 93 億円ほどになる。今の時価総額 144 億円を下回る。悲観の確率は、2012 年の公的資金注入という実績を踏まえて 10% に置き、やや悲観を 25% と厚めにした。楽観は、優先株の現金での整理が進む道に限り 8% とした。

10 年後の 5 つの筋書き(2036/03 期)

確率で加重した株価時価総額 1,154 円109 億円(+ 配当配当と自社株買いの合計 407 円39 億円)。 今の値に割り戻すと 752 円71 億円、今との差 −48.8%、 期待の年率 +0.6%(資本コスト 9.0%)→ 割高

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 8% 2,243 円212 億円 680 円64 億円 +99.0% +7.1% 234 円22 億円
やや楽観 17% 1,740 円165 億円 554 円52 億円 +56.2% +4.6% 390 円37 億円
中立 40% 1,324 円125 億円 436 円41 億円 +19.8% +1.8% 704 円67 億円
やや悲観 25% 507 円48 億円 309 円29 億円 −44.4% −5.7% 204 円19 億円
悲観 10% 227 円22 億円 68 円6 億円 −79.9% −14.8% 30 円3 億円
加重平均100% 1,154 円109 億円407 円39 億円 +6.3% +0.6% 1,562 円148 億円

今の株価時価総額 1,469 円139 億円(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 9.0% を下回るほど割高。

楽観 8% 楽観:岩手の貸出が伸び、金利の追い風で ROE が 6% を超える 利益 29 億円 · PER 11.1 倍 · 株価時価総額 2,243 円212 億円

岩手県内で貸出を取り戻し、中計の貸出 7,500 億円、預金 1 兆円を早めに超える。短期金利 2% の定着で事業性貸出の利ざやが広がり、預り資産の残高も新 NISA で積み上がる。経費は物価と賃金で増えるが、システムの共同化で膨らみ方を抑える。与信費用は景気の山と谷を均した水準に収まる。純利益は 29 億円。公的資金の優先株は、普通株の価格が転換価格の下限を大きく上回るため、2037 年を待たず現金で買い戻される。希薄化は起きず、普通株主には会社全体の価値から優先株の 100 億円を引いた分が残る。

  • 法人・公共向け貸出:数量 0.7(事業性・公共向け貸出残高(兆円))× 価格 0.02(貸出利ざや(預金調達差引後・率))→ 売上 110 億円・営業利益 24 億円。n
  • 個人向け貸出:数量 0.3(個人向け貸出残高(兆円))× 価格 0.01(貸出利ざや(率))→ 売上 38 億円・営業利益 3 億円。n
  • 有価証券・市場運用:数量 0.2(有価証券残高(兆円))× 価格 0.01(運用利回り-調達(率、売買損益を含む))→ 売上 32 億円・営業利益 15 億円。n
  • 手数料・預り資産:数量 0.2(預り資産残高(兆円))× 価格 0.01(手数料率(為替・ローン手数料を含む総額÷預り資産))→ 売上 17 億円・営業利益 2 億円。n

倍率:事業の純利益 29 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 6.3% が k 9.00% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 11.1 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 11.1 倍。全体の PER 11.11 倍、時価総額 327 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:統合を進める岩手銀行との差が開かず、貸出が計画の 7,500 億円を超えて伸びる道。再編の波と人口減で例外に近いので 8% に置いた。

やや楽観 17% やや楽観:利ざやの回復が計画どおり進み、純利益が 26 億円へ 利益 26 億円 · PER 11.1 倍 · 株価時価総額 1,740 円165 億円

中計の目標を達成し、以後も貸出が名目で年 3% 台のペースで伸びる。岩手県の人口は減るが、盛岡市と沿岸の復興需要の先に残る事業性貸出が支える。有価証券は評価損が満期で縮み、運用の利回りは緩やかに上がる。預り資産の手数料は新 NISA の定着で 4 割ほど増える。純利益は 26 億円で、配当は性向 3 割台を保つ。優先株は一部が現金で買い戻され、転換による希薄化の心配は和らぐ。純資産に対する利益はまだ k に届かないが、差は縮まる。預金の個人比率が高いため、金利が上がっても調達は崩れにくい。金利の上昇が貸出の利ざやを押し上げ、経費の増加を上回る状態が続く。岩手県内の取引先の倒産は少なく、与信費用は平常の水準に収まる。

  • 法人・公共向け貸出:数量 0.7(事業性・公共向け貸出残高(兆円))× 価格 0.02(貸出利ざや(預金調達差引後・率))→ 売上 99 億円・営業利益 21 億円。n
  • 個人向け貸出:数量 0.3(個人向け貸出残高(兆円))× 価格 0.01(貸出利ざや(率))→ 売上 35 億円・営業利益 3 億円。n
  • 有価証券・市場運用:数量 0.2(有価証券残高(兆円))× 価格 0.01(運用利回り-調達(率、売買損益を含む))→ 売上 30 億円・営業利益 14 億円。n
  • 手数料・預り資産:数量 0.2(預り資産残高(兆円))× 価格 0.01(手数料率(為替・ローン手数料を含む総額÷預り資産))→ 売上 14 億円・営業利益 2 億円。n

倍率:事業の純利益 26 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 5.7% が k 9.00% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 11.1 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 11.1 倍。全体の PER 11.11 倍、時価総額 289 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:中計の純利益 20 億円を達成し、その後も緩やかに伸びる標準より良い道。17% を置いた。

中立 40% 中立:利ざやは広がるが、人口減と優先株の 100 億円が重い十年 利益 24 億円 · PER 11.1 倍 · 株価時価総額 1,324 円125 億円

短期金利 2%・長期 3% が定着し、貸出の利ざやは今より 0.4% ほど広い水準で落ち着く。岩手県の人口は 2050 年に 35% 減る見通しで、貸出は名目で年 2.3% 前後の伸びにとどまる。事業性貸出は 6,300 億円、個人向けは 2,500 億円まで増える。預金金利は遅れて追い、広がった利ざやの一部は預金集めの競争で消える。経費は物価と賃金で増え、岩手銀行が加わる北東北の統合でシステムの競争力の差も開く。与信費用は平常に戻る。純利益は 23.5 億円。優先株の 100 億円は返せずに残り、2037 年の転換が視野に入る。

  • 法人・公共向け貸出:数量 0.6(事業性・公共向け貸出残高(兆円))× 価格 0.01(貸出利ざや(預金調達差引後・率))→ 売上 91 億円・営業利益 19 億円。n
  • 個人向け貸出:数量 0.2(個人向け貸出残高(兆円))× 価格 0.01(貸出利ざや(率))→ 売上 32 億円・営業利益 3 億円。n
  • 有価証券・市場運用:数量 0.2(有価証券残高(兆円))× 価格 0.01(運用利回り-調達(率、売買損益を含む))→ 売上 29 億円・営業利益 13 億円。n
  • 手数料・預り資産:数量 0.1(預り資産残高(兆円))× 価格 0.01(手数料率(為替・ローン手数料を含む総額÷預り資産))→ 売上 13 億円・営業利益 2 億円。n

倍率:事業の純利益 24 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 5.2% が k 9.00% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 11.1 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 11.1 倍。全体の PER 11.11 倍、時価総額 261 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:利ざやの回復と岩手県の人口減が相殺する地銀の標準的な筋書き。最も重く 40% を置いた。

やや悲観 25% やや悲観:預金競争と評価損で利益が伸びず、優先株が重くのしかかる 利益 15 億円 · PER 7.4 倍 · 株価時価総額 507 円48 億円

北東北の大型統合で県内の競争が厳しくなり、貸出の利ざやが広がらないまま預金金利だけが上がる。債券の評価損が再び膨らみ、自己資本比率の低下で貸出を絞る。貸出は名目で年 1.3% しか伸びない。与信費用は人口減の地域で高止まりする。純利益は 15 億円で、優先配当 2.3 億円が先に出ていく。会社全体の価値が 177 億円を下回ると優先株は下限の価格で普通株に転換され、既存株主の取り分は 0.43 まで下がる。県内では、統合で大きくなった競合が事業性貸出を取りにくる。預金を集める費用も上がり、利ざやの改善は経費の増加に食われる。

  • 法人・公共向け貸出:数量 0.6(事業性・公共向け貸出残高(兆円))× 価格 0.01(貸出利ざや(預金調達差引後・率))→ 売上 73 億円・営業利益 12 億円。n
  • 個人向け貸出:数量 0.2(個人向け貸出残高(兆円))× 価格 0.01(貸出利ざや(率))→ 売上 26 億円・営業利益 2 億円。n
  • 有価証券・市場運用:数量 0.2(有価証券残高(兆円))× 価格 0.01(運用利回り-調達(率、売買損益を含む))→ 売上 23 億円・営業利益 9 億円。n
  • 手数料・預り資産:数量 0.1(預り資産残高(兆円))× 価格 0.01(手数料率(為替・ローン手数料を含む総額÷預り資産))→ 売上 10 億円・営業利益 1 億円。n

倍率:事業の ROE は 3.5%(純利益 15.1 億円 ÷ 自己資本 427 億円)。k 9.00%、g 3%、残る割合 1/2 で式の PER は 8.7 倍(ROE が k 以下なので上限は 1÷k = 11.1 倍)。式の 85% の 7.4 倍に置いた。

確率:東北では再編と預金獲得の競争が進み、小さな銀行は利益が伸びにくい。25% を置いた。

悲観 10% 悲観:人口減の加速と信用コストの急増で、優先株が普通株の過半を奪う 利益 1 億円 · PBR 0.2 倍 · 株価時価総額 227 円22 億円

構造的に負ける筋書き。復興需要が剥げ、岩手県の人口減が加速して貸出が名目でも縮む。取引先の倒産で与信費用が急増し、利益はほとんど出ない。債券の評価損が自己資本を削り、国内基準の 4% の水準が近づく。優先株は返済できず、2037 年に下限の価格で転換されて普通株が 130% 増える。既存の普通株主に残る割合は 0.435。再編は救済に近い形になり、少数株主に不利な比率になりうる。自己資本比率が最低基準に近づくと、配当も止まりうる。利益の水準は純資産の 1 割に届かず、値段は床の資産で決まる。貸出の縮小と利ざやの低下が重なり、純利益は 1 億円前後にとどまる。

  • 法人・公共向け貸出:数量 0.5(事業性・公共向け貸出残高(兆円))× 価格 0.01(貸出利ざや(預金調達差引後・率))→ 売上 48 億円・営業利益 1 億円。n
  • 個人向け貸出:数量 0.2(個人向け貸出残高(兆円))× 価格 0.01(貸出利ざや(率))→ 売上 17 億円・営業利益 0 億円。n
  • 有価証券・市場運用:数量 0.2(有価証券残高(兆円))× 価格 0.01(運用利回り-調達(率、売買損益を含む))→ 売上 15 億円・営業利益 1 億円。n
  • 手数料・預り資産:数量 0.1(預り資産残高(兆円))× 価格 0.01(手数料率(為替・ローン手数料を含む総額÷預り資産))→ 売上 6 億円・営業利益 0 億円。n

倍率:悲観の床は、会社全体の今の自己資本(335 億円。優先株 100 億円を含む)に 0.15 を掛けた 50 億円。地銀の悲観の目安(0.45)より低いのは、単純な自己資本比率が 3.3% と薄く、優先株が先に請求する構造だから。純利益 ÷ k は 1 億円で、これを上回る床にはしない。会社全体の価値に、優先株の転換後の既存株主の取り分を掛ける。

確率:震災後の復興需要が終わり、人口減が早まる構造的な負けを 10% に置いた。2012 年の公的資金注入が実際にあった。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億円。

法人・公共向け貸出

岩手県内の中小企業・事業性融資と自治体向けの貸出。

数量事業性・公共向け貸出残高(兆円)価格貸出利ざや(預金調達差引後・率)売上営業利益
今 2026/03 0.5 0.01 52 11
10 年後 中立 0.6 0.01 91 19

取り方:連結の貸出は 7,124 億円(2026 年 3 月末)。個人ローンの比率は開示で確かめられず、3 割と置いて残りの約 7 割 4,990 億円を事業性・公共向けとした。利ざやは 1.05% と置いた。 【推定】開示の内訳ではない。数量は名目の残高、率は物価を掛けていない利ざや・手数料率で置く。4 つのセグメントの利益の合計を、2026/03 期の連結経常利益 25.2 億円に合わせた。

個人向け貸出

住宅ローン・個人ローンなど個人向けの貸出。

数量個人向け貸出残高(兆円)価格貸出利ざや(率)売上営業利益
今 2026/03 0.2 0.01 20 2
10 年後 中立 0.2 0.01 32 3

取り方:貸出の 3 割にあたる約 2,130 億円を個人向けと置いた。住宅ローンは競争が厳しく、利ざやは 0.95% と事業性より薄い。 【推定】開示の内訳ではない。数量は名目の残高、率は物価を掛けていない利ざや・手数料率で置く。4 つのセグメントの利益の合計を、2026/03 期の連結経常利益 25.2 億円に合わせた。

有価証券・市場運用

国債・地方債・外債・投信・株式などの運用。

数量有価証券残高(兆円)価格運用利回り-調達(率、売買損益を含む)売上営業利益
今 2026/03 0.2 0.01 25 11
10 年後 中立 0.2 0.01 29 13

取り方:有価証券は 2,109 億円(2026 年 3 月末)。運用利回りから調達コストを引き、売却損益を含めて 1.2% と置いた。 【推定】開示の内訳ではない。数量は名目の残高、率は物価を掛けていない利ざや・手数料率で置く。4 つのセグメントの利益の合計を、2026/03 期の連結経常利益 25.2 億円に合わせた。

手数料・預り資産

投信・保険の販売、為替・ローン関連の手数料。

数量預り資産残高(兆円)価格手数料率(為替・ローン手数料を含む総額÷預り資産)売上営業利益
今 2026/03 0.1 0.01 10 1
10 年後 中立 0.1 0.01 13 2

取り方:預り資産は 1,029 億円(公共債・投信・保険、2026 年 3 月末)。為替・ローン手数料を含めた総額を預り資産で割った率を 0.95% と置いた。 【推定】開示の内訳ではない。数量は名目の残高、率は物価を掛けていない利ざや・手数料率で置く。4 つのセグメントの利益の合計を、2026/03 期の連結経常利益 25.2 億円に合わせた。

リスクと懸念

優先株の転換による希薄化

公的資金の優先株 100 億円は、2037 年 9 月に最大 1,236 万株の普通株へ替わる。会社の価値が 177 億円を割ると、普通株の取り分は 43% に下がる。

債券の評価損

金利が想定より速く上がると、有価証券 2,109 億円に評価損が出る。単純な自己資本比率は 3.3% と薄く、貸出を絞る圧力になる。

人口減と地盤の細り

岩手県の人口は 2050 年に 35% 減る。貸出は名目でも伸びにくく、物価と賃金で膨らむ経費を吸収できなくなるおそれがある。

北東北の大型統合

岩手銀行が秋田銀行などと統合すると、県内の競争が厳しくなる。貸出の金利、人材、システムの費用で単独の銀行は劣勢になる。

与信費用の悪化

取引先の倒産が増えると、与信費用が急増して利益が消える。震災後の復興需要が終わった後の貸出先の質に注意が要る。

今後の分かれ目

優先株の一部を現金で買い戻す発表が出る
希薄化の心配が薄れ、中立の普通株の取り分は 0.5 を超える。楽観側の重みが 8% から 15% 前後へ上がる。
短期金利が 2% に届かず 1% 台前半で止まる
貸出の利ざやが広がらず、純利益は 18 億円前後にとどまる。優先株の整理は遠のく。
岩手銀行との経営統合の協議が表に出る
統合の比率次第で、少数株主の取り分が変わる。優先株の扱いも条件に入り、見方は大きく動く。
債券の評価損が自己資本の 2 割を超える
貸出を絞って利益が落ち、悲観の確率が 10% から 20% 近くへ上がる。
純利益が 20 億円を超えて 2 期続く
中計が達成され、配当の増額と優先株の整理が現実味を帯びる。

見ておくもの

  • 優先株の買い戻しの発表と時期
  • 単純な自己資本比率と評価差額金
  • 貸出金の残高と利ざや
  • 与信費用の水準
  • 岩手銀行・北東北の統合の動き

倍率と資本コストの決め方

本源価値は、貸出・有価証券・手数料の利益から会社全体の ROE を式で組み、PER は ROE と k から決めた。今の PBR 0.43 倍や同業の PER は市場の見方であり、比較に使うだけで置き場にはしていない。優先株 100 億円が普通株に先立つ点は、既存株主の取り分の係数で別に表し、倍率に混ぜていない。 2026-10-22 の見直し(溜まる現金を事業の ROE から外す・k の目安を対称に・楽観〜中立は上限そのものに置く・ROE が k 以下は配り方から出す式)で、倍率を機械で置き直した(第 1 段より前 → 今:楽観 PER 9.6→11.11 倍・やや楽観 PER 8.9→11.11 倍・中立 PER 8.2→11.11 倍)。

資本コスト 9.0% = 無リスク金利 3% + β — × 5%。k は基本 7.5% + quality 1.5% = 9.0%。優先株の転換による希薄化は k に足さず、既存株主の取り分の係数で表した。

同じ業種(銀行業)の AI 分析

割安 大光銀行8537 新潟・長岡の第二地銀。金利上昇で稼ぎは戻るが、薄い資本と人口減の県で、戻り幅が価値を分ける 本質価値との差 +64.6% · 10 年 割安(年 +12.8%) 割安 筑波銀行8338 茨城2位の地銀。金利上昇で利益は倍近くまで伸びるが、公的資金350億円の返済と薄い資本が重荷。今の値段はやや割安 本質価値との差 +43.8% · 10 年 割安(年 +11.6%) やや割安 三井住友トラストグループ8309 受託資産と手数料が厚い信託グループ。利益ベースの正当化PERで控えめに置き、資本コスト7.25%で10年の本質価値は今の時価総額を約5%上回る(適正) 本質価値との差 +28.6% · 10 年 やや割安(年 +9.0%) やや割安 東京きらぼしフィナンシャルグループ7173 東京唯一の地銀。金利上昇で稼ぎは伸びるが、資本の薄さと再編の行方で価値が大きく分かれる 本質価値との差 +19.2% · 10 年 やや割安(年 +9.0%) やや割安 ひろぎんホールディングス7337 広島の厚い基盤と金利上昇でROEは10%前後へ。資本コスト8%の利益ベースで測ると、改善はほぼ織り込まれ今の値段は適正 本質価値との差 +18.7% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 株式会社紀陽銀行8370 大阪の成長と和歌山の首位を併せ持つが、資本は薄い。金利上昇の追い風を織り込んでも、今の値段は適正の範囲 本質価値との差 +17.9% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 トマト銀行8542 岡山2番手の第二地銀。金利で稼ぎは戻るが、優先株100億円の行方が普通株主の取り分を左右する 本質価値との差 +17.1% · 10 年 やや割安(年 +9.0%) やや割安 三井住友フィナンシャルグループ8316 利ざや拡大と海外・Olive で ROE 10% 前後へ。新しく投じるお金の稼ぎだけが薄れる利益ベースの PER で測ると、3 メガで最も低い今の PBR は適正 本質価値との差 +16.5% · 10 年 やや割安(年 +8.0%) やや割安 武蔵野銀行8336 埼玉で2番手の地方銀行。利ざやの広がりでROEは9%へ向かい、資本コスト8%で測ると今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +13.9% · 10 年 やや割安(年 +8.3%) やや割安 栃木銀行8550 金利上昇の追い風は強いが、稼ぐ力の底上げは道半ば。栃木の第二地銀は10年後の収益力に見合う値段で、安全域は薄い 本質価値との差 +13.3% · 10 年 やや割安(年 +8.6%) 適正 ゆうちょ銀行7182 貯金は伸びないが、国債の入れ替えと日銀預け金の金利で利ざやが広がる。利益が金利頼みで倍率を控えめに置くと、親会社の売出しも入れて今の値段はやや割高 本質価値との差 +8.1% · 10 年 適正(年 +7.2%) 適正 トモニホールディングス8600 利ざやの拡大でROEは7%台へ上がるが資本コストに届かない。今の値段は価値を1割弱上回るが、適正の範囲 本質価値との差 +7.9% · 10 年 適正(年 +7.9%) 適正 株式会社ちゅうぎんフィナンシャルグループ5832 岡山で県内企業の45%が主取引とする基盤に利ざや拡大が乗る。資本コスト8.25%の利益ベースで測ると、今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +6.7% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 株式会社七十七銀行8341 宮城でシェア55.9%の牙城。半導体工場の白紙撤回後も利ざや拡大とVision 2030の上方修正が効くが、資本コスト8%の利益ベースで今の値段は適正 本質価値との差 +5.9% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 東和銀行8558 群馬の2番手行。債券の入れ替えで膿を出し切り、稼ぐ力は戻る途上だが、資本の薄さが値段の上限を決める 本質価値との差 +5.9% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 株式会社佐賀銀行8395 県内企業の6割弱をメイン先にする盤石の地銀。金利の追い風は厚いが資本が薄く、本質価値は今の値段とほぼ同じ 本質価値との差 +4.8% · 10 年 適正(年 +7.8%) 適正 ふくおかフィナンシャルグループ8354 九州最大手。会社予想どおり利益が伸びROE10%前後が続くなら、資本コスト8.25%の利益ベースで見ても今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +4.3% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 清水銀行8364 静岡県全域に店舗を持つ中堅地銀。金利上昇で稼ぎは2倍以上になるが、ROEは資本コストに届かず、厚い自己資本を価値に変えきれない 本質価値との差 +3.7% · 10 年 適正(年 +7.8%) 適正 三菱UFJフィナンシャル・グループ8306 国内最大で最も国際分散した銀行グループ。利益ベースの PER で測ると ROE 10〜11%に見合う値段は今よりやや低く、3 メガで最も上の余地が小さい。やや割高 本質価値との差 +3.6% · 10 年 適正(年 +6.4%) 適正 いよぎんホールディングス5830 海事金融という堀を持つ愛媛の首位行。堀は本物だが自己資本が厚く、資本コスト8.25%の利益ベースでは今の値段はやや割高 本質価値との差 +2.5% · 10 年 適正(年 +7.3%) 適正 横浜フィナンシャルグループ7186 神奈川の厚い基盤に利ざや拡大が乗りROE10%前後へ。資本コスト8%の利益ベースで測ると、今の値段は適正の範囲 本質価値との差 +2.1% · 10 年 適正(年 +7.0%) 適正 十六フィナンシャルグループ7380 岐阜の県内首位を握る地銀。金利で利ざやは広がるが人口減の逆風が重く、資本コスト8.25%の利益ベースで今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +1.9% · 10 年 適正(年 +7.4%) 適正 株式会社琉球銀行8399 沖縄の厚い基盤と金利の追い風は本物。ただ資本が薄く効率も低め。今の値段は本質価値と大きく変わらない 本質価値との差 +1.4% · 10 年 適正(年 +7.2%) 適正 りそなホールディングス8308 国内専業で利ざや拡大の恩恵が素直に効く。ROE 12% 前後を利益ベースの PER で測り、資本コスト 7.5% に合わせると、今の値段はやや割高 本質価値との差 +1.1% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 池田泉州ホールディングス8714 大阪北摂・泉州の地銀。金利の追い風でROE10%へ向かうが、競争と費用の重さで10年の価値は今の値段を1割ほど下回る 本質価値との差 +0.6% · 10 年 適正(年 +7.1%) 適正 第四北越フィナンシャルグループ7327 新潟で貸出の半分を握る地方銀行。金利上昇の追い風は本物だが人口減が量を抑え、資本コスト8.25%の利益ベースで今の値段はやや割高 本質価値との差 +0.5% · 10 年 適正(年 +7.1%) 適正 南都銀行8367 奈良の5割の基盤に金利の追い風が乗る。人口減と重い経費が利益の伸びを抑え、10年の価値は今の値段を1割ほど下回る 本質価値との差 −0.9% · 10 年 適正(年 +6.7%) 適正 山口フィナンシャルグループ8418 山口・広島・北九州に3行を持つ中四国最大級の地銀。利ざやの改善で稼ぐ力は戻るが収益性は同業に見劣りし、今の値段はやや割高 本質価値との差 −2.1% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 大東銀行8563 福島県郡山の小さな単独行。利ざやの回復は追い風だが、評価損と薄い資本で価値の伸びは限られる。 本質価値との差 −3.9% · 10 年 適正(年 +7.4%) 適正 株式会社CCIグループ7381 石川の首位行は金利上昇の追い風を受けるが、利益はまだ薄い。10年で見ても、今の値段にはやや先走り感がある 本質価値との差 −4.0% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 九州フィナンシャルグループ7180 TSMC熊本効果で法人融資が伸びる肥後・鹿児島銀行の持株会社。ROEが資本コストにまだ届かず、今の値段は追い風を払いすぎてやや割高 本質価値との差 −4.1% · 10 年 適正(年 +6.7%) 適正 北洋銀行8524 道内首位の基盤に金利上昇の追い風。ただ自己資本比率が薄く、資本コスト8.75%の利益ベースで測ると今の値段はやや割高 本質価値との差 −4.7% · 10 年 適正(年 +7.0%) 適正 鳥取銀行8383 鳥取県の最大の地銀。利ざやの回復は追い風だが、薄い利ざやと人口減で ROE は資本コストに届かない。 本質価値との差 −4.8% · 10 年 適正(年 +6.8%) 適正 フィデアホールディングス8713 山形と秋田の2番手行が2027年1月に合併する。稼ぐ力は戻りつつあるが、人口減と薄い資本が上値を抑える 本質価値との差 −5.2% · 10 年 適正(年 +7.0%) 適正 西日本フィナンシャルホールディングス7189 福岡で福岡銀行を追う地銀。資本コスト8.25%はROEの回復に厳しく、今の値段は計画の達成をほぼ織り込んでやや割高 本質価値との差 −5.8% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 株式会社岩手銀行8345 岩手県の貸出の47%を握る首位行。北東北3行の統合協議に入ったが、10年後の中立でもROEは資本コストに届かない 本質価値との差 −6.2% · 10 年 適正(年 +6.3%) 適正 千葉銀行8331 千葉興業銀行との統合を含め貸出が名目で伸びるが、資本コスト8%の利益ベースのPERで測ると今の値段はやや割高 本質価値との差 −7.3% · 10 年 適正(年 +6.1%) 適正 株式会社おきなわフィナンシャルグループ7350 沖縄の厚い基盤に金利の追い風。ただ資本が薄く観光に偏る点を織り込むと、今の値段はやや割高 本質価値との差 −8.0% · 10 年 適正(年 +6.2%) 適正 めぶきフィナンシャルグループ7167 北関東の統合地銀。利ざや拡大でROEは10%を超えるが、資本コスト8.25%の利益ベースで測ると今の値段はやや割高 本質価値との差 −8.6% · 10 年 適正(年 +5.9%) 適正 SBI新生銀行8303 公的資金完済・再上場で身軽になったSBI系複合銀行。利ざや拡大とレイク・アプラスの高採算を乗せても、資本コスト8.5%で見ると今の値段はやや先取りで、やや割高 本質価値との差 −9.0% · 10 年 適正(年 +5.5%) 適正 山陰合同銀行8381 経費の軽さと県外への貸出拡大が強み。利ざや拡大の追い風は大きいが、人口減と含み損が重く、今の値段はやや割高 本質価値との差 −9.6% · 10 年 適正(年 +6.1%) 適正 山梨中央銀行8360 県内シェア5割強の地銀。利ざやで利益は伸びるが、ROEは資本コストに届かず、今の値段はやや高め 本質価値との差 −9.7% · 10 年 適正(年 +5.8%) 適正 株式会社プロクレアホールディングス7384 青森で企業の7割が主力行に選ぶ首位行。金利で稼ぎは大きく伸びるが、薄い自己資本と人口減でROEは資本コストに届かず、10年後の価値は今を下回る 本質価値との差 −9.8% · 10 年 適正(年 +6.4%) やや割高 京葉銀行8544 利ざや拡大で稼ぐ力は戻るが、千葉の再編で後ろに回る不安が残る。今の値段は10年の見通しに対して高め 本質価値との差 −10.8% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 名古屋銀行8522 愛知県内2位の地銀。金利上昇で利益は伸びるが、ROEは資本コスト並みにとどまり、統合の条件も未定のため、利益ベースでは今の値段はやや割高 本質価値との差 −12.0% · 10 年 やや割高(年 +5.7%) やや割高 千葉興業銀行8337 千葉銀行との1対1の統合で行き先は決まった。金利上昇で利益は倍になるが、薄い自己資本が還元を縛りROEは資本コストに届かず、今の値段はやや割高 本質価値との差 −13.3% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 株式会社百十四銀行8386 香川の寡占と船舶金融を持つ良い銀行だが、10 年後の ROE は資本コストに届かない。今の値段は金利上昇を織り込んでもやや割高 本質価値との差 −13.7% · 10 年 やや割高(年 +5.3%) やや割高 三十三フィナンシャルグループ7322 金利の追い風は確か。だが資本が薄く再編も白紙で、ROE は資本コストに届かず、10 年の価値は今の値段を2割余り下回る 本質価値との差 −13.9% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 南日本銀行8554 鹿児島の第二地銀。直近の利益は税の軽さで厚く、優先株 85 億円の整理が普通株の取り分を決める。 本質価値との差 −17.0% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 株式会社大分銀行8392 大分の企業の半数がメインバンクに選ぶ盟主。利ざやで稼ぎは2倍以上に伸びるが、薄い自己資本が重く、10年の本質価値は今の値段を下回る 本質価値との差 −17.7% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 みずほフィナンシャルグループ8411 ROE は 10% 前後にとどまり、3 メガ共通の控えめな倍率で置くと、利益ベースでは今の値段は割高 本質価値との差 −18.1% · 10 年 やや割高(年 +4.5%) やや割高 株式会社秋田銀行8343 秋田県で企業の過半が主力行に選ぶ首位行。金利上昇で稼ぎは倍近くになるが、人口減が重く、ROEは資本コストに届かず今の値段は先取りが過ぎる 本質価値との差 −18.7% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 富山銀行8365 富山の小さな地銀。直近の増益は債券の売却益頼みで、本業の稼ぐ力は ROE を資本コストへ届かせない。 本質価値との差 −19.8% · 10 年 やや割高(年 +5.1%) やや割高 株式会社宮崎銀行8393 宮崎県の最大手地銀。利ざやで稼ぎは膨らむが、薄い自己資本と人口減が重く、10年の本質価値は今の値段を下回る 本質価値との差 −19.8% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 株式会社四国銀行8387 金利の追い風は強いが、高知の人口減で稼ぐ力が資本コストに届かない。10年の本質価値は今の値段を下回る 本質価値との差 −20.8% · 10 年 やや割高(年 +4.6%) やや割高 株式会社ほくほくフィナンシャルグループ8377 北陸・北海道2行体制に利ざや拡大とラピダス特需が乗るが、単独路線のまま。資本コスト8.5%の利益ベースで測ると今の値段は割高 本質価値との差 −20.8% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 株式会社 百五銀行8368 三重の預金と貸出で首位の地銀。資本が厚く稼ぎ方が重いため、資本コスト8.25%の利益ベースで測ると今の値段は先の利益を織り込んで割高 本質価値との差 −22.5% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 福井銀行8362 福井県の貸出の約半分を握る地銀。合併の効果と利ざや拡大でROEは上向くが、資本コストには届かず、今の値段は先取りが過ぎる 本質価値との差 −23.0% · 10 年 やや割高(年 +4.3%) やや割高 株式会社 北日本銀行8551 北東北で唯一残る第二地銀。金利上昇で利益は伸びるが、10年後の中立でもROEは資本コストに届かない 本質価値との差 −23.3% · 10 年 やや割高(年 +4.4%) やや割高 株式会社滋賀銀行8366 県内の預貯金の約半分を握る滋賀の地銀。利上げの追い風は本物だが経費率が重く、資本コスト7.75%の利益ベースでは今の値段は割高 本質価値との差 −24.0% · 10 年 やや割高(年 +3.8%) やや割高 八十二長野銀行8359 長野で合算シェア6割超の堀を持つが、資本コスト8%の利益ベースで測ると、中計ROE8%の達成を織り込んだ今の値段は割高 本質価値との差 −25.4% · 10 年 やや割高(年 +3.7%) やや割高 群馬銀行8334 群馬県内シェア44%の最強地銀。利ざや拡大と第四北越FGとの越境統合でROE10%超を狙うが、資本コスト8.25%の利益ベースで測ると今の値段は割高 本質価値との差 −25.5% · 10 年 やや割高(年 +3.7%) やや割高 しずおかフィナンシャルグループ5831 静岡で法人取引の首位を握る東海最大級の地方銀行。事業は強いがROEは資本コストを少し上回る程度で、利益ベースの今の値段はやや割高 本質価値との差 −25.5% · 10 年 やや割高(年 +3.8%) やや割高 筑邦銀行8398 福岡県南部の地銀。貸出は伸びているが、薄い収益と自己資本で ROE は資本コストに届かない。 本質価値との差 −28.1% · 10 年 やや割高(年 +3.8%) やや割高 島根銀行7150 SBI の資本で立て直す島根の小さな地銀。優先株が 170 億円まで膨らみ、普通株主に残る利益は薄い。値打ちは今の値段を下回る 本質価値との差 −28.5% · 10 年 やや割高(年 +4.3%) やや割高 セブン銀行8410 コンビニ ATM の独走に、ファミマ 1.6 万台という追い風。ただ稼ぎは薄く、キャッシュレスの長い逆風も続く。倍率を抑えて見ると、いまの値段は先の成長を織り込みすぎている 本質価値との差 −28.8% · 10 年 やや割高(年 +3.5%) やや割高 あおぞら銀行8304 米国オフィス融資の傷が癒え、大和証券を軸に投資銀行へ軸足を移すあおぞら銀行。ROEが資本コストに届かない間は、今の値段に安全域は乏しい 本質価値との差 −29.2% · 10 年 やや割高(年 +3.4%) やや割高 東邦銀行8346 福島で預金・貸出の3分の1強を握る首位行。金利上昇で稼ぎは倍近くになるが、ROEは資本コスト未満にとどまり今の値段は先取りが過ぎる 本質価値との差 −29.9% · 10 年 やや割高(年 +3.5%) 割高 株式会社阿波銀行8388 徳島の盟主は利ざや拡大で稼ぎが伸びるが、ROEは資本コストに届かない。10年の本質価値は今の値段を下回る 本質価値との差 −33.4% · 10 年 割高(年 +2.6%) 割高 大垣共立銀行8361 岐阜の老舗地銀。利ざや拡大は追い風だが ROE は資本コストに届かず、今の値段には届かない 本質価値との差 −33.8% · 10 年 割高(年 +2.9%) 割高 山形銀行8344 県内最大手でも人口減の山形が地盤。利ざやで稼ぎは倍増するが資本コストに届かず、今の値段は10年先の価値より高い 本質価値との差 −34.2% · 10 年 割高(年 +2.7%) 割高 スルガ銀行8358 シェアハウス問題を片付け、利ざや拡大で稼ぐ力が戻った地方銀行。だが税の軽さで膨らんだ利益を前提に値が付いており、資本コストを大きく超える見込みも薄く、割高 本質価値との差 −34.6% · 10 年 割高(年 +2.1%) 割高 富山第一銀行7184 富山県2位の地銀。利ざや拡大は追い風だが、運用益に頼る利益とROEの低さで、本質価値は今の値段を下回る 本質価値との差 −34.8% · 10 年 割高(年 +2.5%) 割高 京都フィナンシャルグループ5844 京都の地盤と政策保有株の含み益が強みだが、ニデック株は会計不正で下落。資本コスト8%の利益ベースで測ると今の値段は割高。2026年3月期の利益は株の売却益で膨らんでおり、実力利益で測る 本質価値との差 −38.0% · 10 年 割高(年 +1.6%) 割高 あいちフィナンシャルグループ7389 名古屋圏2位の合併行。統合の宿題と低いROEを抱え、資本コスト8%の利益ベースで測ると今の値段は割高 本質価値との差 −38.3% · 10 年 割高(年 +1.9%) 割高 愛媛銀行8541 県内第2位の第二地銀。金利上昇で利益は伸びるが、人口減で資本コストに届かず、今の値段は10年先の稼ぎに対して割高 本質価値との差 −40.9% · 10 年 割高(年 +1.8%) 割高 福島銀行8562 福島県の第二地銀。SBI 新生銀行が筆頭株主になったが、薄い収益と赤字の履歴が重い。 本質価値との差 −46.3% · 10 年 割高(年 +1.5%) 割高 宮崎太陽銀行8560 宮崎県の第二地銀。本業は回復中だが、売却益に押された利益と優先株 60 億円の整理が焦点。 本質価値との差 −48.2% · 10 年 割高(年 +0.6%) 割高 豊和銀行8559 大分の小さな第二地銀。普通株の取り分は、220 億円の優先株が先に取った残りで決まり、今の値段を下回る。 本質価値との差 −60.2% · 10 年 割高(年 −2.2%) 割高 高知銀行8416 高知県の地銀。評価差額金の赤字が自己資本の 27% に達し、優先株 68 億円も重く、利益の戻りは遅い。 本質価値との差 −63.6% · 10 年 割高(年 −2.8%) 割高 じもとホールディングス7161 宮城・山形の 2 地銀を持つ持株会社。収益は回復するが、公的資金の優先株 780 億円が普通株の取り分を大きく削る。 本質価値との差 −85.1% · 10 年 割高(年 −11.0%)

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読んだ資料

  1. 東北銀行 有価証券報告書(FY2026)
  2. 北東北3行が経営統合の協議へ(2026-10)
  3. 日本の地域別将来推計人口(令和5年推計)

分析日 2026-10-20