株譜
AI 銘柄分析 · 銀行業 · 試作

南日本銀行 8554

鹿児島の第二地銀。直近の利益は税の軽さで厚く、優先株 85 億円の整理が普通株の取り分を決める。

やや割高
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)1,084 円82 億円10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)1,306 円99 億円差 −17.0%
10 年後から見ると やや割高 価値 1,084 円82 億円 · 差 −17.0% · 期待の年率 +5.4%
期待の年率リターン(10 年)+5.4%資本コスト比 −3.1 pt
推定の資本コスト8.5%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3%・10 年国債 3%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 8.5% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

南日本銀行は、鹿児島市を本拠に鹿児島県内で営業する第二地方銀行だ。貸出は 6,200 億円、預金は 8,100 億円で、2026 年 3 月期の純利益は 28 億円。筆者は、10 年の本源価値は今の時価総額を下回ると見る。

理由は二つある。一つは、直近の利益の質だ。純利益 28 億円は経常利益 29 億円とほぼ同額で、税の負担が小さい期だった。2027 年 3 月期の経常利益は 19 億円へ 35% 減る予想で、ならした利益は 19 億円ほどになる。もう一つは、10 年後も ROE が 4% 弱と、資本コスト 8.5% に届かないことだ。

優先株も重しになる。2021 年に鹿児島銀行や地元の財団・企業が引き受けた 85 億円の優先株は、2031 年に普通株へ一斉に替わる仕組みで、会社の価値が 190 億円を割ると、既存の普通株の持ち分は 3 割まで薄まる。

筆者なら、ならした利益が 20 億円を超えて安定し、優先株を現金で整理する計画が示されるまで待つ。鹿児島銀行との競争も見ておきたい。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、見た目の PER は低いが、利益の質と順番が悪い株だ。

時価総額は 105 億円で、自己資本 444 億円の 0.24 倍。純利益 28 億円に対する PER は 4 倍弱だが、これは税の負担が軽い期の数字だ。ならした利益 19 億円に直すと、PER は 5.5 倍になる。さらに、優先株 85 億円は普通株主より先に請求する。

事業の儲け口は広がらない。鹿児島県の人口は 26.3% 減り、貸出の金利は鹿児島銀行との競争で決まる。ROE は 10 年後も 4% 弱と、資本コストの半分に届かない。

筆者なら、ならした利益が 20 億円を超えて安定し、優先株を現金で整理する計画が示されるまで待つ。例えば、2028 年 10 月から現金での取得が始まれば、見方は変わる。安全域は今の値段にあるように見えて、優先株を引くと薄い。

何で稼ぐ会社か

稼ぎの中心は、鹿児島県内の貸出と、預金で集めたお金の運用だ。

貸出は 6,156 億円で、前の期より 236 億円増えた。預金は 8,071 億円で 312 億円増えた。有価証券は 865 億円と小さく、日銀などへの預け金を含む現預金が 1,453 億円(総資産の 17%)と厚い。金利が上がるほど、現預金の運用の利息が増える構造だ。

2026 年 3 月期は、経常収益が 171 億円で 4% 増え、経常利益は 29.2 億円、純利益は 28.0 億円で 28% 増えた。預金利息と経費の増加が費用を押し上げた。2027 年 3 月期は経常利益 19 億円と、35% の減益を見込む。

第 2 次中期経営計画は、2028 年度に当期純利益 40 億円以上、国内基準の自己資本比率 8% 以上、コア OHR 75% 程度、ROE 7% 程度を掲げる。国内基準の連結自己資本比率は 9.82% だ。2018 年に宮崎太陽銀行・豊和銀行と販路開拓で業務提携した。

貸出の大半は鹿児島県内の中小企業と個人で、県外への広がりは小さい。

優良さと弱いところ

良さは県内に根ざした預金の厚みにあり、弱さは首位との差と優先株にある。

良い点は、預金が前の期から 312 億円増え、現預金が厚く、国内基準の自己資本比率が連結 9.82% と最低基準の 4% を倍以上上回ることだ。公的資金の A 種優先株 150 億円は、2022 年 9 月に整理回収機構から取得して完済した。

弱い点は三つある。一つ目に、鹿児島県では鹿児島銀行(九州 FG)が圧倒的な首位で、貸出の金利は競争が決める。二つ目に、2026 年 3 月期の利益は税の負担が軽い期で、ならした水準は 19 億円ほどにとどまる。三つ目に、鹿児島県の人口は 2050 年に 26.3% 減る。

quality は、循環 +0.5%、値決め力 +0.25%(鹿児島銀行が首位)、借金 0%、寿命 +0.25%(人口 26.3% 減)の合計 +1.0%、k は 8.5% とした。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

地方銀行は、2024 年の政策金利の解除で「金利のある世界」に入った。

短期金利が 2% に上がる間、変動金利の貸出はほぼ全部が上がる。預金金利は預金ベータ(4 割ほど)の分だけ遅れて追うので、利ざやは広がる。10 年後に短期 2%・長期 3% で落ち着けば、貸出の利ざやは今より 0.4% ほど高い水準で安定する。南日本銀行は現預金が厚く、短期金利の上昇が運用の利息に直接効く点が、有価証券の多い銀行と違う。

鹿児島県は人口が 2050 年に 26.3% 減る見通しで、貸出は名目で物価並みにしか伸びない。鹿児島市に人が集まる一方、離島と周辺の町は細る。農業・畜産と観光が地盤を支える。

競争の構図は、九州 FG の鹿児島銀行が首位として厚く、南日本銀行は第二地銀として小口の取引と地域密着で補う形だ。九州では地銀の連携と再編が進む。南日本銀行は 2018 年に宮崎太陽銀行・豊和銀行と販路開拓の提携を結んだが、経営統合には進んでいない。分かれ目は、手数料などの本業の収益を積み上げられるかにある。

資本政策と M&A

資本の使い方は、普通株の配当を低く抑え、優先配当を先に払う形だ。

普通株の配当は年間で純利益の 1 割台にとどまる。優先株の配当は年約 1.5 億円で、普通株より先に出る。自社株買いは行っていない。

優先株は 2021 年 9 月に地元の取引先などへ 85 億円で発行した B 種優先株で、転換請求権はない。会社は 2028 年 10 月 1 日から現金で取得でき、取得しないまま 2031 年 10 月 1 日になると、普通株へ一斉に替わる。会社は、内部留保の積み上げで現金による取得を目指し、転換を避ける方針だ。

筆者は、年に 20 億円規模の利益で 85 億円を現金で整理できるかを重く見る。整理が進めば、普通株主の取り分は大きく回復する。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

南日本銀行は、預金と現預金の厚みを持つ堅実な銀行だ。預金は 8,071 億円で 312 億円増え、現預金は総資産の 17% を占める。短期金利が 2% に上がれば、現預金の運用の利息が直接増え、貸出の利ざやも広がる。2026 年 3 月期の純利益は 28 億円と、前の期から 28% 増えた。中計は 2028 年度に純利益 40 億円を掲げ、国内基準の自己資本比率は 9.82% あり、貸出を増やす余力が大きい。優先株の 85 億円は、鹿児島銀行や地元の財団・企業が持つ安定した株主で、会社は 2028 年から現金での取得を目指している。時価総額は自己資本の 0.24 倍、直近の純利益の 4 倍弱と極端に安く、再編の観測が出れば、見直し買いも起きうる。 鹿児島県内の取引先との結びつきが強く、預金の流出も起きにくい。金利が上がる局面では、預金の厚い銀行ほど調達の面で有利になる。 地域の金融機関として、県内の企業や自治体との長い取引の蓄積があり、貸出の質も保ちやすい。

慎重な見方

2026 年 3 月期の純利益 28 億円は、税の負担が小さい期の数字だ。2027 年 3 月期の経常利益は 19 億円へ 35% 減る予想で、ならした純利益は 19 億円ほどにとどまる。中計の純利益 40 億円は、その倍以上の高い目標だ。純利益は自己資本の 4% 前後と、資本コスト 8.5% の半分に届かない。鹿児島県では鹿児島銀行が首位で、貸出の金利は競争が決める。鹿児島県の人口は 2050 年に 26.3% 減り、貸出は名目でも伸びにくい。優先株 85 億円は、2031 年に普通株へ一斉に替わり、会社の価値が 190 億円を割ると、既存株主の持ち分は 3 割まで薄まる。優先配当も毎年約 1.5 億円出ていく。九州の再編の中で、小さな側が不利な条件を飲む道もある。 預金金利の引き上げ競争が続けば、利ざやの改善は預金の調達費用に食われる。鹿児島市以外の地域では貸出先が減り、優良な先の取り合いも激しくなる。

どちらに重みを置いたか

ならした利益の薄さと優先株の重しが、金利の追い風を上回ると見る。中立の 10 年後の会社全体の価値は 194 億円、優先株を引いた普通株の取り分は 0.56 で 109 億円ほどになる。今の時価総額 105 億円とほぼ同じだが、時間価値と還元を含めた現在価値では下回る。悲観の確率は地銀の標準の 10% に置き、やや悲観を 25% と厚めにした。楽観は、優先株を現金で整理できる道に限り 8% とした。

10 年後の 5 つの筋書き(2036/03 期)

確率で加重した株価時価総額 1,718 円130 億円(+ 配当配当と自社株買いの合計 487 円37 億円)。 今の値に割り戻すと 1,084 円82 億円、今との差 −17.0%、 期待の年率 +5.4%(資本コスト 8.5%)→ やや割高

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 8% 3,396 円256 億円 856 円65 億円 +225.6% +12.5% 340 円26 億円
やや楽観 17% 2,732 円206 億円 712 円54 億円 +163.8% +10.2% 586 円44 億円
中立 40% 2,121 円160 億円 579 円44 億円 +106.7% +7.5% 1,080 円81 億円
やや悲観 25% 429 円32 億円 246 円19 億円 −48.3% −6.4% 169 円13 億円
悲観 10% 266 円20 億円 48 円4 億円 −76.0% −13.3% 31 円2 億円
加重平均100% 1,718 円130 億円487 円37 億円 +68.9% +5.4% 2,206 円166 億円

今の株価時価総額 1,306 円99 億円(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 8.5% を下回るほど割高。

楽観 8% 楽観:中計の純利益 40 億円に迫り、優先株を現金で買い戻す 利益 31 億円 · PER 11.8 倍 · 株価時価総額 3,396 円256 億円

中計の方針どおり、貸出と預かり資産の両方が伸びる。短期金利 2% の定着で、日銀預け金など現預金の運用も利息を生み、貸出の利ざやも広がる。鹿児島県の人口は減るが、鹿児島市周辺と離島を含む貸出先は底堅い。経費は物価と賃金で増えるが、コア OHR(経費率)を 75% 程度まで下げる計画が進む。純利益は 31 億円。優先株は 2028 年 10 月以降に現金で買い戻され、希薄化は起きない。配当は性向を引き上げ、自社株買いも検討できる。 手数料収入も預かり資産の増加で積み上がり、利益の底上げに寄与する。取引先の景況も保たれ、倒産は増えない。

  • 法人・公共向け貸出:数量 0.6(事業性・公共向け貸出残高(兆円))× 価格 0.02(貸出利ざや(預金調達差引後・率))→ 売上 91 億円・営業利益 21 億円。n
  • 個人向け貸出:数量 0.2(個人向け貸出残高(兆円))× 価格 0.01(貸出利ざや(率))→ 売上 31 億円・営業利益 2 億円。n
  • 現預金・有価証券の運用:数量 0.2(現預金と有価証券の残高(兆円))× 価格 0.01(運用利回り-調達(率、売買損益を含む))→ 売上 29 億円・営業利益 15 億円。n
  • 手数料・預り資産:数量 0.1(預り資産残高(兆円))× 価格 0.01(手数料率(為替・ローン手数料を含む総額÷預り資産))→ 売上 13 億円・営業利益 2 億円。n

倍率:事業の純利益 31 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 4.8% が k 8.50% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 11.8 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 11.8 倍。全体の PER 11.76 倍、時価総額 361 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:中計の純利益 40 億円(2028 年度)は直近の水準から大きく伸びる目標で、達成は例外に近い。8% に置いた。

やや楽観 17% やや楽観:利ざやの回復が進み、純利益が 27 億円に乗る 利益 27 億円 · PER 11.8 倍 · 株価時価総額 2,732 円206 億円

貸出が名目で年 3% 前後伸び、利ざやの広がりが経費の増加を上回る。鹿児島県は人口が 2050 年に 26% 減る見通しだが、鹿児島市の需要は底堅く、貸出の下支えになる。有価証券の売却益は減るが、現預金と貸出の利息収入がそれを補う。純利益は 27 億円で、優先株の一部が現金で買い戻される。預金は直近で 312 億円増え、調達も安定している。与信費用は平常の水準に収まる。 経費の増加は賃金の上昇でやや重いが、店舗の見直しや事務の効率化で一部を吸収できる。手数料収入もゆるやかに伸びる。 取引先の業況が保たれ、貸倒れの費用も低い水準にとどまる。地域の景気は観光の回復に支えられ、貸出の需要も途切れない。

  • 法人・公共向け貸出:数量 0.6(事業性・公共向け貸出残高(兆円))× 価格 0.01(貸出利ざや(預金調達差引後・率))→ 売上 82 億円・営業利益 18 億円。n
  • 個人向け貸出:数量 0.2(個人向け貸出残高(兆円))× 価格 0.01(貸出利ざや(率))→ 売上 28 億円・営業利益 2 億円。n
  • 現預金・有価証券の運用:数量 0.2(現預金と有価証券の残高(兆円))× 価格 0.01(運用利回り-調達(率、売買損益を含む))→ 売上 27 億円・営業利益 14 億円。n
  • 手数料・預り資産:数量 0.1(預り資産残高(兆円))× 価格 0.01(手数料率(為替・ローン手数料を含む総額÷預り資産))→ 売上 11 億円・営業利益 1 億円。n

倍率:事業の純利益 27 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 4.3% が k 8.50% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 11.8 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 11.8 倍。全体の PER 11.76 倍、時価総額 322 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:直近の水準を保ちつつ、貸出の伸びで緩やかに増える標準より良い道。17% を置いた。

中立 40% 中立:売却益が剥げた後、利ざやの回復と人口減が相殺して純利益は 24 億円 利益 24 億円 · PER 11.8 倍 · 株価時価総額 2,121 円160 億円

短期金利 2%・長期 3% が定着し、貸出の利ざやは今より 0.4% 前後広い水準で落ち着く。鹿児島県の人口は 2050 年に 26% 減る見通しで、貸出は名目で年 2.4% 前後の伸びにとどまる。事業性貸出は 5,430 億円、個人向けは 2,100 億円まで増える。現預金が総資産の 17% と厚く、金利が上がるほど運用の利息が増える。預金金利は遅れて追い、広がった利ざやの一部は預金集めの競争で消える。経費は物価と賃金で増える。純利益は 24.3 億円。優先株 85 億円は、2031 年までに現金で整理されるか、普通株に転換される。

  • 法人・公共向け貸出:数量 0.5(事業性・公共向け貸出残高(兆円))× 価格 0.01(貸出利ざや(預金調達差引後・率))→ 売上 76 億円・営業利益 16 億円。n
  • 個人向け貸出:数量 0.2(個人向け貸出残高(兆円))× 価格 0.01(貸出利ざや(率))→ 売上 26 億円・営業利益 2 億円。n
  • 現預金・有価証券の運用:数量 0.2(現預金と有価証券の残高(兆円))× 価格 0.01(運用利回り-調達(率、売買損益を含む))→ 売上 26 億円・営業利益 13 億円。n
  • 手数料・預り資産:数量 0.1(預り資産残高(兆円))× 価格 0.01(手数料率(為替・ローン手数料を含む総額÷預り資産))→ 売上 10 億円・営業利益 1 億円。n

倍率:事業の純利益 24 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 3.9% が k 8.50% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 11.8 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 11.8 倍。全体の PER 11.76 倍、時価総額 286 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:直近の純利益 28 億円は税の負担が小さい期で、ならすと 19 億円程度。本業の回復と相殺される標準的な筋書き。最も重く 40% を置いた。

やや悲観 25% やや悲観:鹿児島銀行に押され、優先株の転換が現実味を帯びる 利益 15 億円 · PER 7.1 倍 · 株価時価総額 429 円32 億円

県内首位の鹿児島銀行が貸出の金利を下げて取りにくる。利ざやは広がらないまま預金金利だけが上がる。2026 年 3 月期に押し上げた税の軽さは戻り、利益は 2027 年 3 月期予想の 19 億円(経常利益)を下回る水準に落ちる。貸出は名目で年 1.2% しか伸びない。与信費用は人口減の地域で高止まりする。純利益は 15 億円で、会社全体の価値は 108 億円ほどにとどまる。優先株は 2031 年に下限に近い価格で普通株に転換され、既存株主の取り分は 0.30 まで下がる。 預金を集めるための金利引き上げが続き、費用が収益の伸びを上回る。手数料収入も伸び悩み、経費の削減だけでは減益を止められない。

  • 法人・公共向け貸出:数量 0.5(事業性・公共向け貸出残高(兆円))× 価格 0.01(貸出利ざや(預金調達差引後・率))→ 売上 58 億円・営業利益 10 億円。n
  • 個人向け貸出:数量 0.2(個人向け貸出残高(兆円))× 価格 0.01(貸出利ざや(率))→ 売上 21 億円・営業利益 1 億円。n
  • 現預金・有価証券の運用:数量 0.2(現預金と有価証券の残高(兆円))× 価格 0.01(運用利回り-調達(率、売買損益を含む))→ 売上 21 億円・営業利益 8 億円。n
  • 手数料・預り資産:数量 0.1(預り資産残高(兆円))× 価格 0.01(手数料率(為替・ローン手数料を含む総額÷預り資産))→ 売上 7 億円・営業利益 0 億円。n

倍率:事業の ROE は 2.5%(純利益 15.2 億円 ÷ 自己資本 598 億円)。k 8.50%、g 3%、残る割合 1/2 で式の PER は 8.3 倍(ROE が k 以下なので上限は 1÷k = 11.8 倍)。式の 85% の 7.1 倍に置いた。

確率:鹿児島県では鹿児島銀行が圧倒的な首位で、第二地銀の利益は伸びにくい。中計の目標が高いことも踏まえ、25% を置いた。

悲観 10% 悲観:人口減と信用コストの急増で、優先株が普通株の 7 割を奪う 利益 1 億円 · PBR 0.2 倍 · 株価時価総額 266 円20 億円

構造的に負ける筋書き。県内の人口減が加速し、貸出が名目でも縮む。取引先の倒産で与信費用が急増し、利益はほとんど出ない。債券の評価損が自己資本を削り、国内基準の 4% の最低基準が近づく。優先株は現金で整理できず、2031 年に下限の価格で普通株に転換される。既存の普通株主に残る割合は 0.30。再編は救済に近い形になり、少数株主に不利な比率になる。自己資本は 380 億円まで減る。貸出の縮小と利ざやの低下が重なり、純利益は 1 億円ほどにとどまる。 預金の流出を止めるため、金利を上げて資金を集めざるを得ず、調達費用が重くのしかかる。経営の選択肢は限られ、再編による救済が現実味を帯びる。

  • 法人・公共向け貸出:数量 0.4(事業性・公共向け貸出残高(兆円))× 価格 0.01(貸出利ざや(預金調達差引後・率))→ 売上 40 億円・営業利益 1 億円。n
  • 個人向け貸出:数量 0.2(個人向け貸出残高(兆円))× 価格 0.01(貸出利ざや(率))→ 売上 14 億円・営業利益 0 億円。n
  • 現預金・有価証券の運用:数量 0.2(現預金と有価証券の残高(兆円))× 価格 0.01(運用利回り-調達(率、売買損益を含む))→ 売上 16 億円・営業利益 1 億円。n
  • 手数料・預り資産:数量 0.1(預り資産残高(兆円))× 価格 0.01(手数料率(為替・ローン手数料を含む総額÷預り資産))→ 売上 5 億円・営業利益 0 億円。n

倍率:悲観の床は、会社全体の今の自己資本(444 億円。優先株 85 億円を含む)に 0.15 を掛けた 67 億円。地銀の悲観の目安(0.45)より低いのは、単純な自己資本比率が 5.1% と薄く、悲観では利益が自己資本の 1 割にも届かず、優先株が先に請求するため。会社全体の価値に、優先株の転換後の既存株主の取り分を掛ける。

確率:鹿児島県の人口減は大きく、構造的な負けを 10% に置いた。2009 年 3 月期に赤字を出した実績がある。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億円。

法人・公共向け貸出

鹿児島県内の中小企業・事業性融資と自治体向けの貸出。

数量事業性・公共向け貸出残高(兆円)価格貸出利ざや(預金調達差引後・率)売上営業利益
今 2026/03 0.4 0.01 43 10
10 年後 中立 0.5 0.01 76 16

取り方:貸出は 6,156 億円(2026 年 3 月末)。個人ローンの比率は確かめられず、3 割と置いて残りの約 7 割 4,309 億円を事業性・公共向けとした。利ざやは 1.0% と置いた。 【推定】開示の内訳ではない。数量は名目の残高、率は物価を掛けていない利ざや・手数料率で置く。4 つのセグメントの利益の合計を、2026/03 期の連結経常利益 29.2 億円に合わせた。

個人向け貸出

住宅ローン・個人ローンなど個人向けの貸出。

数量個人向け貸出残高(兆円)価格貸出利ざや(率)売上営業利益
今 2026/03 0.2 0.01 16 1
10 年後 中立 0.2 0.01 26 2

取り方:貸出の 3 割にあたる約 1,847 億円を個人向けと置いた。住宅ローンは競争が厳しく、利ざやは 0.85% と事業性より薄い。 【推定】開示の内訳ではない。数量は名目の残高、率は物価を掛けていない利ざや・手数料率で置く。4 つのセグメントの利益の合計を、2026/03 期の連結経常利益 29.2 億円に合わせた。

現預金・有価証券の運用

日銀預け金などの現預金、国債・地方債・外債・投信・株式の運用。

数量現預金と有価証券の残高(兆円)価格運用利回り-調達(率、売買損益を含む)売上営業利益
今 2026/03 0.2 0.01 33 18
10 年後 中立 0.2 0.01 26 13

取り方:有価証券 865 億円と現預金 1,453 億円(総資産の 16.8%)のうち、運用する分を合わせて約 2,318 億円と置いた。2026 年 3 月期は売却益や税の軽さが利益を押し上げたので、売買損益を含めて 1.4% と置いた。10 年後は売却益が剥げた水準に戻す。 【推定】開示の内訳ではない。数量は名目の残高、率は物価を掛けていない利ざや・手数料率で置く。4 つのセグメントの利益の合計を、2026/03 期の連結経常利益 29.2 億円に合わせた。

手数料・預り資産

投信・保険の販売、為替・ローン関連の手数料。

数量預り資産残高(兆円)価格手数料率(為替・ローン手数料を含む総額÷預り資産)売上営業利益
今 2026/03 0.1 0.01 8 1
10 年後 中立 0.1 0.01 10 1

取り方:預り資産の残高は確かめられず、預金の約 1 割の 800 億円と置いた。為替・ローン手数料を含めた総額を預り資産で割った率を 0.95% と置いた。 【推定】開示の内訳ではない。数量は名目の残高、率は物価を掛けていない利ざや・手数料率で置く。4 つのセグメントの利益の合計を、2026/03 期の連結経常利益 29.2 億円に合わせた。

リスクと懸念

優先株の一斉転換

優先株 85 億円は、2031 年 10 月に普通株へ一斉に替わる。会社の価値が 190 億円を割ると、既存株主の取り分は 3 割まで下がる。

ならした利益の水準

2026 年 3 月期の純利益 28 億円は税の負担が軽い期の数字。2027 年 3 月期の経常利益は 19 億円の予想で、ならすと中計の 40 億円には遠い。

首位行との競争

鹿児島銀行が圧倒的な首位で、貸出の金利を決める位置にある。競り負ければ、第二地銀の利ざやは広がらない。

人口減と地盤の細り

鹿児島県の人口は 2050 年に 26.3% 減る。貸出は名目でも伸びにくく、物価と賃金で膨らむ経費を吸収しきれないおそれがある。

評価損と与信費用

金利の急変で債券に評価損が出れば、自己資本が削られる。取引先の倒産が増えれば与信費用も急増する。

今後の分かれ目

優先株を現金で取得する発表が出る
転換による希薄化の心配が消え、中立の普通株の取り分は 0.56 から 0.7 以上へ上がる。
2027 年 3 月期の経常利益が予想の 19 億円を超える
ならした利益の水準が上がり、楽観側の重みが 8% から 15% 前後へ上がる。
九州の地銀との経営統合の発表がある
比率次第で少数株主の取り分が変わる。優先株の扱いも条件に入り、見方は大きく動く。
短期金利が 2% に届かず 1% 台前半で止まる
現預金と貸出の利息が増えず、純利益は 18 億円前後にとどまる。優先株の整理は遠のく。
債券の評価損が自己資本の 2 割を超える
貸出を絞って利益が落ち、悲観の確率が 10% から 20% 近くへ上がる。

見ておくもの

  • ならした純利益と四半期の経常利益
  • 優先株の取得方針と時期
  • 現預金と貸出の利ざや
  • 中計の純利益 40 億円への進捗
  • 九州の地銀の再編

倍率と資本コストの決め方

本源価値は、貸出・現預金と有価証券・手数料の利益から会社全体の ROE を式で組み、PER は ROE と k から決めた。今の PBR 0.24 倍や PER 4 倍弱は市場の見方であり、比較に使うだけで置き場にはしていない。起点の純利益は税の軽い期の 28 億円でなく、ならした 19 億円とした。優先株 85 億円が普通株に先立つ点は、既存株主の取り分の係数で別に表し、倍率に混ぜていない。 2026-10-22 の見直し(溜まる現金を事業の ROE から外す・k の目安を対称に・楽観〜中立は上限そのものに置く・ROE が k 以下は配り方から出す式)で、倍率を機械で置き直した(第 1 段より前 → 今:楽観 PER 9.5→11.76 倍・やや楽観 PER 8.7→11.76 倍・中立 PER 8→11.76 倍)。

資本コスト 8.5% = 無リスク金利 3% + β — × 5%。k は基本 7.5% + quality 1.0% = 8.5%。優先株の転換による希薄化は k に足さず、既存株主の取り分の係数で表した。

同じ業種(銀行業)の AI 分析

割安 大光銀行8537 新潟・長岡の第二地銀。金利上昇で稼ぎは戻るが、薄い資本と人口減の県で、戻り幅が価値を分ける 本質価値との差 +64.6% · 10 年 割安(年 +12.8%) 割安 筑波銀行8338 茨城2位の地銀。金利上昇で利益は倍近くまで伸びるが、公的資金350億円の返済と薄い資本が重荷。今の値段はやや割安 本質価値との差 +43.8% · 10 年 割安(年 +11.6%) やや割安 三井住友トラストグループ8309 受託資産と手数料が厚い信託グループ。利益ベースの正当化PERで控えめに置き、資本コスト7.25%で10年の本質価値は今の時価総額を約5%上回る(適正) 本質価値との差 +28.6% · 10 年 やや割安(年 +9.0%) やや割安 東京きらぼしフィナンシャルグループ7173 東京唯一の地銀。金利上昇で稼ぎは伸びるが、資本の薄さと再編の行方で価値が大きく分かれる 本質価値との差 +19.2% · 10 年 やや割安(年 +9.0%) やや割安 ひろぎんホールディングス7337 広島の厚い基盤と金利上昇でROEは10%前後へ。資本コスト8%の利益ベースで測ると、改善はほぼ織り込まれ今の値段は適正 本質価値との差 +18.7% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 株式会社紀陽銀行8370 大阪の成長と和歌山の首位を併せ持つが、資本は薄い。金利上昇の追い風を織り込んでも、今の値段は適正の範囲 本質価値との差 +17.9% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 トマト銀行8542 岡山2番手の第二地銀。金利で稼ぎは戻るが、優先株100億円の行方が普通株主の取り分を左右する 本質価値との差 +17.1% · 10 年 やや割安(年 +9.0%) やや割安 三井住友フィナンシャルグループ8316 利ざや拡大と海外・Olive で ROE 10% 前後へ。新しく投じるお金の稼ぎだけが薄れる利益ベースの PER で測ると、3 メガで最も低い今の PBR は適正 本質価値との差 +16.5% · 10 年 やや割安(年 +8.0%) やや割安 武蔵野銀行8336 埼玉で2番手の地方銀行。利ざやの広がりでROEは9%へ向かい、資本コスト8%で測ると今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +13.9% · 10 年 やや割安(年 +8.3%) やや割安 栃木銀行8550 金利上昇の追い風は強いが、稼ぐ力の底上げは道半ば。栃木の第二地銀は10年後の収益力に見合う値段で、安全域は薄い 本質価値との差 +13.3% · 10 年 やや割安(年 +8.6%) 適正 ゆうちょ銀行7182 貯金は伸びないが、国債の入れ替えと日銀預け金の金利で利ざやが広がる。利益が金利頼みで倍率を控えめに置くと、親会社の売出しも入れて今の値段はやや割高 本質価値との差 +8.1% · 10 年 適正(年 +7.2%) 適正 トモニホールディングス8600 利ざやの拡大でROEは7%台へ上がるが資本コストに届かない。今の値段は価値を1割弱上回るが、適正の範囲 本質価値との差 +7.9% · 10 年 適正(年 +7.9%) 適正 株式会社ちゅうぎんフィナンシャルグループ5832 岡山で県内企業の45%が主取引とする基盤に利ざや拡大が乗る。資本コスト8.25%の利益ベースで測ると、今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +6.7% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 株式会社七十七銀行8341 宮城でシェア55.9%の牙城。半導体工場の白紙撤回後も利ざや拡大とVision 2030の上方修正が効くが、資本コスト8%の利益ベースで今の値段は適正 本質価値との差 +5.9% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 東和銀行8558 群馬の2番手行。債券の入れ替えで膿を出し切り、稼ぐ力は戻る途上だが、資本の薄さが値段の上限を決める 本質価値との差 +5.9% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 株式会社佐賀銀行8395 県内企業の6割弱をメイン先にする盤石の地銀。金利の追い風は厚いが資本が薄く、本質価値は今の値段とほぼ同じ 本質価値との差 +4.8% · 10 年 適正(年 +7.8%) 適正 ふくおかフィナンシャルグループ8354 九州最大手。会社予想どおり利益が伸びROE10%前後が続くなら、資本コスト8.25%の利益ベースで見ても今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +4.3% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 清水銀行8364 静岡県全域に店舗を持つ中堅地銀。金利上昇で稼ぎは2倍以上になるが、ROEは資本コストに届かず、厚い自己資本を価値に変えきれない 本質価値との差 +3.7% · 10 年 適正(年 +7.8%) 適正 三菱UFJフィナンシャル・グループ8306 国内最大で最も国際分散した銀行グループ。利益ベースの PER で測ると ROE 10〜11%に見合う値段は今よりやや低く、3 メガで最も上の余地が小さい。やや割高 本質価値との差 +3.6% · 10 年 適正(年 +6.4%) 適正 いよぎんホールディングス5830 海事金融という堀を持つ愛媛の首位行。堀は本物だが自己資本が厚く、資本コスト8.25%の利益ベースでは今の値段はやや割高 本質価値との差 +2.5% · 10 年 適正(年 +7.3%) 適正 横浜フィナンシャルグループ7186 神奈川の厚い基盤に利ざや拡大が乗りROE10%前後へ。資本コスト8%の利益ベースで測ると、今の値段は適正の範囲 本質価値との差 +2.1% · 10 年 適正(年 +7.0%) 適正 十六フィナンシャルグループ7380 岐阜の県内首位を握る地銀。金利で利ざやは広がるが人口減の逆風が重く、資本コスト8.25%の利益ベースで今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +1.9% · 10 年 適正(年 +7.4%) 適正 株式会社琉球銀行8399 沖縄の厚い基盤と金利の追い風は本物。ただ資本が薄く効率も低め。今の値段は本質価値と大きく変わらない 本質価値との差 +1.4% · 10 年 適正(年 +7.2%) 適正 りそなホールディングス8308 国内専業で利ざや拡大の恩恵が素直に効く。ROE 12% 前後を利益ベースの PER で測り、資本コスト 7.5% に合わせると、今の値段はやや割高 本質価値との差 +1.1% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 池田泉州ホールディングス8714 大阪北摂・泉州の地銀。金利の追い風でROE10%へ向かうが、競争と費用の重さで10年の価値は今の値段を1割ほど下回る 本質価値との差 +0.6% · 10 年 適正(年 +7.1%) 適正 第四北越フィナンシャルグループ7327 新潟で貸出の半分を握る地方銀行。金利上昇の追い風は本物だが人口減が量を抑え、資本コスト8.25%の利益ベースで今の値段はやや割高 本質価値との差 +0.5% · 10 年 適正(年 +7.1%) 適正 南都銀行8367 奈良の5割の基盤に金利の追い風が乗る。人口減と重い経費が利益の伸びを抑え、10年の価値は今の値段を1割ほど下回る 本質価値との差 −0.9% · 10 年 適正(年 +6.7%) 適正 山口フィナンシャルグループ8418 山口・広島・北九州に3行を持つ中四国最大級の地銀。利ざやの改善で稼ぐ力は戻るが収益性は同業に見劣りし、今の値段はやや割高 本質価値との差 −2.1% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 大東銀行8563 福島県郡山の小さな単独行。利ざやの回復は追い風だが、評価損と薄い資本で価値の伸びは限られる。 本質価値との差 −3.9% · 10 年 適正(年 +7.4%) 適正 株式会社CCIグループ7381 石川の首位行は金利上昇の追い風を受けるが、利益はまだ薄い。10年で見ても、今の値段にはやや先走り感がある 本質価値との差 −4.0% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 九州フィナンシャルグループ7180 TSMC熊本効果で法人融資が伸びる肥後・鹿児島銀行の持株会社。ROEが資本コストにまだ届かず、今の値段は追い風を払いすぎてやや割高 本質価値との差 −4.1% · 10 年 適正(年 +6.7%) 適正 北洋銀行8524 道内首位の基盤に金利上昇の追い風。ただ自己資本比率が薄く、資本コスト8.75%の利益ベースで測ると今の値段はやや割高 本質価値との差 −4.7% · 10 年 適正(年 +7.0%) 適正 鳥取銀行8383 鳥取県の最大の地銀。利ざやの回復は追い風だが、薄い利ざやと人口減で ROE は資本コストに届かない。 本質価値との差 −4.8% · 10 年 適正(年 +6.8%) 適正 フィデアホールディングス8713 山形と秋田の2番手行が2027年1月に合併する。稼ぐ力は戻りつつあるが、人口減と薄い資本が上値を抑える 本質価値との差 −5.2% · 10 年 適正(年 +7.0%) 適正 西日本フィナンシャルホールディングス7189 福岡で福岡銀行を追う地銀。資本コスト8.25%はROEの回復に厳しく、今の値段は計画の達成をほぼ織り込んでやや割高 本質価値との差 −5.8% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 株式会社岩手銀行8345 岩手県の貸出の47%を握る首位行。北東北3行の統合協議に入ったが、10年後の中立でもROEは資本コストに届かない 本質価値との差 −6.2% · 10 年 適正(年 +6.3%) 適正 千葉銀行8331 千葉興業銀行との統合を含め貸出が名目で伸びるが、資本コスト8%の利益ベースのPERで測ると今の値段はやや割高 本質価値との差 −7.3% · 10 年 適正(年 +6.1%) 適正 株式会社おきなわフィナンシャルグループ7350 沖縄の厚い基盤に金利の追い風。ただ資本が薄く観光に偏る点を織り込むと、今の値段はやや割高 本質価値との差 −8.0% · 10 年 適正(年 +6.2%) 適正 めぶきフィナンシャルグループ7167 北関東の統合地銀。利ざや拡大でROEは10%を超えるが、資本コスト8.25%の利益ベースで測ると今の値段はやや割高 本質価値との差 −8.6% · 10 年 適正(年 +5.9%) 適正 SBI新生銀行8303 公的資金完済・再上場で身軽になったSBI系複合銀行。利ざや拡大とレイク・アプラスの高採算を乗せても、資本コスト8.5%で見ると今の値段はやや先取りで、やや割高 本質価値との差 −9.0% · 10 年 適正(年 +5.5%) 適正 山陰合同銀行8381 経費の軽さと県外への貸出拡大が強み。利ざや拡大の追い風は大きいが、人口減と含み損が重く、今の値段はやや割高 本質価値との差 −9.6% · 10 年 適正(年 +6.1%) 適正 山梨中央銀行8360 県内シェア5割強の地銀。利ざやで利益は伸びるが、ROEは資本コストに届かず、今の値段はやや高め 本質価値との差 −9.7% · 10 年 適正(年 +5.8%) 適正 株式会社プロクレアホールディングス7384 青森で企業の7割が主力行に選ぶ首位行。金利で稼ぎは大きく伸びるが、薄い自己資本と人口減でROEは資本コストに届かず、10年後の価値は今を下回る 本質価値との差 −9.8% · 10 年 適正(年 +6.4%) やや割高 京葉銀行8544 利ざや拡大で稼ぐ力は戻るが、千葉の再編で後ろに回る不安が残る。今の値段は10年の見通しに対して高め 本質価値との差 −10.8% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 名古屋銀行8522 愛知県内2位の地銀。金利上昇で利益は伸びるが、ROEは資本コスト並みにとどまり、統合の条件も未定のため、利益ベースでは今の値段はやや割高 本質価値との差 −12.0% · 10 年 やや割高(年 +5.7%) やや割高 千葉興業銀行8337 千葉銀行との1対1の統合で行き先は決まった。金利上昇で利益は倍になるが、薄い自己資本が還元を縛りROEは資本コストに届かず、今の値段はやや割高 本質価値との差 −13.3% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 株式会社百十四銀行8386 香川の寡占と船舶金融を持つ良い銀行だが、10 年後の ROE は資本コストに届かない。今の値段は金利上昇を織り込んでもやや割高 本質価値との差 −13.7% · 10 年 やや割高(年 +5.3%) やや割高 三十三フィナンシャルグループ7322 金利の追い風は確か。だが資本が薄く再編も白紙で、ROE は資本コストに届かず、10 年の価値は今の値段を2割余り下回る 本質価値との差 −13.9% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 株式会社大分銀行8392 大分の企業の半数がメインバンクに選ぶ盟主。利ざやで稼ぎは2倍以上に伸びるが、薄い自己資本が重く、10年の本質価値は今の値段を下回る 本質価値との差 −17.7% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 みずほフィナンシャルグループ8411 ROE は 10% 前後にとどまり、3 メガ共通の控えめな倍率で置くと、利益ベースでは今の値段は割高 本質価値との差 −18.1% · 10 年 やや割高(年 +4.5%) やや割高 株式会社秋田銀行8343 秋田県で企業の過半が主力行に選ぶ首位行。金利上昇で稼ぎは倍近くになるが、人口減が重く、ROEは資本コストに届かず今の値段は先取りが過ぎる 本質価値との差 −18.7% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 富山銀行8365 富山の小さな地銀。直近の増益は債券の売却益頼みで、本業の稼ぐ力は ROE を資本コストへ届かせない。 本質価値との差 −19.8% · 10 年 やや割高(年 +5.1%) やや割高 株式会社宮崎銀行8393 宮崎県の最大手地銀。利ざやで稼ぎは膨らむが、薄い自己資本と人口減が重く、10年の本質価値は今の値段を下回る 本質価値との差 −19.8% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 株式会社四国銀行8387 金利の追い風は強いが、高知の人口減で稼ぐ力が資本コストに届かない。10年の本質価値は今の値段を下回る 本質価値との差 −20.8% · 10 年 やや割高(年 +4.6%) やや割高 株式会社ほくほくフィナンシャルグループ8377 北陸・北海道2行体制に利ざや拡大とラピダス特需が乗るが、単独路線のまま。資本コスト8.5%の利益ベースで測ると今の値段は割高 本質価値との差 −20.8% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 株式会社 百五銀行8368 三重の預金と貸出で首位の地銀。資本が厚く稼ぎ方が重いため、資本コスト8.25%の利益ベースで測ると今の値段は先の利益を織り込んで割高 本質価値との差 −22.5% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 福井銀行8362 福井県の貸出の約半分を握る地銀。合併の効果と利ざや拡大でROEは上向くが、資本コストには届かず、今の値段は先取りが過ぎる 本質価値との差 −23.0% · 10 年 やや割高(年 +4.3%) やや割高 株式会社 北日本銀行8551 北東北で唯一残る第二地銀。金利上昇で利益は伸びるが、10年後の中立でもROEは資本コストに届かない 本質価値との差 −23.3% · 10 年 やや割高(年 +4.4%) やや割高 株式会社滋賀銀行8366 県内の預貯金の約半分を握る滋賀の地銀。利上げの追い風は本物だが経費率が重く、資本コスト7.75%の利益ベースでは今の値段は割高 本質価値との差 −24.0% · 10 年 やや割高(年 +3.8%) やや割高 八十二長野銀行8359 長野で合算シェア6割超の堀を持つが、資本コスト8%の利益ベースで測ると、中計ROE8%の達成を織り込んだ今の値段は割高 本質価値との差 −25.4% · 10 年 やや割高(年 +3.7%) やや割高 群馬銀行8334 群馬県内シェア44%の最強地銀。利ざや拡大と第四北越FGとの越境統合でROE10%超を狙うが、資本コスト8.25%の利益ベースで測ると今の値段は割高 本質価値との差 −25.5% · 10 年 やや割高(年 +3.7%) やや割高 しずおかフィナンシャルグループ5831 静岡で法人取引の首位を握る東海最大級の地方銀行。事業は強いがROEは資本コストを少し上回る程度で、利益ベースの今の値段はやや割高 本質価値との差 −25.5% · 10 年 やや割高(年 +3.8%) やや割高 筑邦銀行8398 福岡県南部の地銀。貸出は伸びているが、薄い収益と自己資本で ROE は資本コストに届かない。 本質価値との差 −28.1% · 10 年 やや割高(年 +3.8%) やや割高 島根銀行7150 SBI の資本で立て直す島根の小さな地銀。優先株が 170 億円まで膨らみ、普通株主に残る利益は薄い。値打ちは今の値段を下回る 本質価値との差 −28.5% · 10 年 やや割高(年 +4.3%) やや割高 セブン銀行8410 コンビニ ATM の独走に、ファミマ 1.6 万台という追い風。ただ稼ぎは薄く、キャッシュレスの長い逆風も続く。倍率を抑えて見ると、いまの値段は先の成長を織り込みすぎている 本質価値との差 −28.8% · 10 年 やや割高(年 +3.5%) やや割高 あおぞら銀行8304 米国オフィス融資の傷が癒え、大和証券を軸に投資銀行へ軸足を移すあおぞら銀行。ROEが資本コストに届かない間は、今の値段に安全域は乏しい 本質価値との差 −29.2% · 10 年 やや割高(年 +3.4%) やや割高 東邦銀行8346 福島で預金・貸出の3分の1強を握る首位行。金利上昇で稼ぎは倍近くになるが、ROEは資本コスト未満にとどまり今の値段は先取りが過ぎる 本質価値との差 −29.9% · 10 年 やや割高(年 +3.5%) 割高 株式会社阿波銀行8388 徳島の盟主は利ざや拡大で稼ぎが伸びるが、ROEは資本コストに届かない。10年の本質価値は今の値段を下回る 本質価値との差 −33.4% · 10 年 割高(年 +2.6%) 割高 大垣共立銀行8361 岐阜の老舗地銀。利ざや拡大は追い風だが ROE は資本コストに届かず、今の値段には届かない 本質価値との差 −33.8% · 10 年 割高(年 +2.9%) 割高 山形銀行8344 県内最大手でも人口減の山形が地盤。利ざやで稼ぎは倍増するが資本コストに届かず、今の値段は10年先の価値より高い 本質価値との差 −34.2% · 10 年 割高(年 +2.7%) 割高 スルガ銀行8358 シェアハウス問題を片付け、利ざや拡大で稼ぐ力が戻った地方銀行。だが税の軽さで膨らんだ利益を前提に値が付いており、資本コストを大きく超える見込みも薄く、割高 本質価値との差 −34.6% · 10 年 割高(年 +2.1%) 割高 富山第一銀行7184 富山県2位の地銀。利ざや拡大は追い風だが、運用益に頼る利益とROEの低さで、本質価値は今の値段を下回る 本質価値との差 −34.8% · 10 年 割高(年 +2.5%) 割高 京都フィナンシャルグループ5844 京都の地盤と政策保有株の含み益が強みだが、ニデック株は会計不正で下落。資本コスト8%の利益ベースで測ると今の値段は割高。2026年3月期の利益は株の売却益で膨らんでおり、実力利益で測る 本質価値との差 −38.0% · 10 年 割高(年 +1.6%) 割高 あいちフィナンシャルグループ7389 名古屋圏2位の合併行。統合の宿題と低いROEを抱え、資本コスト8%の利益ベースで測ると今の値段は割高 本質価値との差 −38.3% · 10 年 割高(年 +1.9%) 割高 愛媛銀行8541 県内第2位の第二地銀。金利上昇で利益は伸びるが、人口減で資本コストに届かず、今の値段は10年先の稼ぎに対して割高 本質価値との差 −40.9% · 10 年 割高(年 +1.8%) 割高 福島銀行8562 福島県の第二地銀。SBI 新生銀行が筆頭株主になったが、薄い収益と赤字の履歴が重い。 本質価値との差 −46.3% · 10 年 割高(年 +1.5%) 割高 宮崎太陽銀行8560 宮崎県の第二地銀。本業は回復中だが、売却益に押された利益と優先株 60 億円の整理が焦点。 本質価値との差 −48.2% · 10 年 割高(年 +0.6%) 割高 東北銀行8349 岩手の中堅地銀。利ざやは回復するが、公的資金の優先株 100 億円が普通株の取り分を削る。 本質価値との差 −48.8% · 10 年 割高(年 +0.6%) 割高 豊和銀行8559 大分の小さな第二地銀。普通株の取り分は、220 億円の優先株が先に取った残りで決まり、今の値段を下回る。 本質価値との差 −60.2% · 10 年 割高(年 −2.2%) 割高 高知銀行8416 高知県の地銀。評価差額金の赤字が自己資本の 27% に達し、優先株 68 億円も重く、利益の戻りは遅い。 本質価値との差 −63.6% · 10 年 割高(年 −2.8%) 割高 じもとホールディングス7161 宮城・山形の 2 地銀を持つ持株会社。収益は回復するが、公的資金の優先株 780 億円が普通株の取り分を大きく削る。 本質価値との差 −85.1% · 10 年 割高(年 −11.0%)

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読んだ資料

  1. 南日本銀行 有価証券報告書(FY2026)
  2. 南日本銀行 B種優先株式の発行(2021-07)
  3. 日本の地域別将来推計人口(令和5年推計)

分析日 2026-10-20