株譜
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トマト銀行 8542

岡山2番手の第二地銀。金利で稼ぎは戻るが、優先株100億円の行方が普通株主の取り分を左右する

やや割安
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)2,099 円242 億円10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)1,793 円207 億円差 +17.1%
10 年後から見ると やや割安 価値 2,099 円242 億円 · 差 +17.1% · 期待の年率 +9.0%
期待の年率リターン(10 年)+9.0%資本コスト比 +0.8 pt
推定の資本コスト8.3%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3%・10 年国債 3%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 8.3% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

トマト銀行は、岡山市に本店を置く第二地方銀行だ。貸出は1.1兆円、預金は1.3兆円。筆者の結論は、10年で見ると今の値段は適正の範囲で、割安でも割高でもない、というものだ。

稼ぐ力は低い。2026年3月期の純利益は約20億円で、ROEは3%台にとどまる。預金の金利が貸出の金利より速く上がり、資金利益は前の期より減った。短期金利が2%へ上がっても、預金の取り合いで利ざやの改善は半分ほど消える、と筆者は見る。

独特なのは資本の中身だ。純資産574億円のうち100億円は、2021年に出した優先株式で、2031年12月には普通株へ一斉に変わる定めがある。会社は現金での買い戻しを目指すが、稼ぎが細れば転換せざるをえず、普通株主の取り分が大きく薄まる。

岡山県内では、メインバンクの比率で中国銀行が約46%、トマト銀行は約11%の2番手だ。筆者は、統合や買収の期待を値段に織り込まず、事業が稼ぐ力と優先株の影響だけで測っている。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、この銀行は「普通株主の取り分が、優先株で削られる会社」と映る。

良い点は三つある。岡山という人口の減りが緩い市場で、県内2番手の地位がある。金利が上がるほど、薄い利ざやが厚くなる余地がある。経営が資本の充実に慎重で、優先株を現金で買い戻す方針を明言している。

気になる点も三つある。ROEが資本コストの半分ほどで、資本を食う側の銀行だ。預金の金利が貸出の金利より速く上がる局面で、利ざやが広がっていない。そして、優先株100億円が、普通株主の取り分を直接削る。

筆者が重く見るのは、優先株の出口だ。稼ぎが期待どおりに戻れば現金で買い戻せ、普通株主の取り分は守られる。戻らなければ、下限の取得価額で転換し、新しい株が今の株数を上回る。この二つの道で、普通株の価値が大きく分かれる。

今の値段は、利益が戻る前提を半分ほど織り込んでいる。安全域は厚くない。

何で稼ぐ会社か

稼ぎの源は、岡山市と倉敷市を中心にした貸出だ。貸出残高は1.08兆円で、個人向けローンが4,200億円、中小企業向けが4,000億円、地方公共団体向けが1,200億円。預金は1.27兆円で、貸出に回らない分は債券や投資信託などで運用する。有価証券は1,600億円と、銀行としては小さい。

店舗は61。大半が岡山県内で、広島・兵庫・大阪・東京にも拠点がある。従業員は連結で746人。10年後の姿には「いつも会って話せるあなたのメインバンク」を掲げる。対面営業を軸に、住宅ローンと中小企業の事業支援に力を入れる。

手数料の稼ぎは小さい。役務の利益は約17億円で、銀行の粗利益の1割強だ。預かり資産は預金も含めて1.47兆円。投資信託・保険・公共債などの販売を伸ばす計画だが、利ざやに比べると規模は小さい。

経費の重さは悩みの種だ。経費が粗利益に占める割合は約77%で、会社の計画は75%程度。人件費とシステム投資が重く、中計の最終年度も、この目標に届くかどうかが焦点になる。

グループには、リースなどの小さな子会社がある。連結の従業員746人のうち、銀行以外は17人ほどで、稼ぎのほとんどは銀行本体から出る。

優良さと弱いところ

堀はある。ただ、薄い。

岡山県内の企業のメインバンクの比率では、中国銀行が約46%で、トマト銀行が約11%の2番手、おかやま信用金庫が約10%で3番手だ(帝国データバンクの2025年10月末の調査)。2番手の地位があるので、中小企業の相談では選ばれる。筆者は、対面で顔を合わせる営業が、小さい銀行の強みだと見る。

弱みは三つある。第一に、値段を自分で決められない。県内には、規模が3倍の中国銀行と、ネット銀行が重なる。第二に、経費が重い。経費が粗利益の約77%を食う。第三に、資本が薄い。単純な自己資本比率は4%台で、規制上の比率は連結で9.18%と、8%以上の目標を保っているだけだ。

資本の効率も低い。ROEは3.5%で、中計の最終目標でも、中長期に5%を目指すにとどまる。中計の純利益の目標も、前期の水準とほぼ同じ19億円だ。

株主の顔ぶれは地元の金融機関が中心で、中国銀行・朝日生命・もみじ銀行などが並ぶ。優先株の割当先にも、これらの会社が入っている。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

銀行は「金利のある世界」の入口にいる。短期金利が2%へ上がる間、変動金利の貸出は利回りが上がり、預金は預金金利が付いていく分だけ遅れて上がる。ただし、トマト銀行の足もとの数字は、この教科書どおりに動いていない。2026年3月期は、貸出などの運用収益が約17億円増えたのに、預金などの調達費用が約20億円増え、資金利益は前の期より減った。

岡山は、地方では人口の減りが緩やかな県だ。県全体の人口は2050年に約151万人、2020年の約189万人から2割減る見通し。ただし岡山市は約1割の減少にとどまる。住宅ローンの需要は底堅いが、ネット銀行や中国銀行との金利競争が激しい。

県内の競争は、規模の差が大きい。中国銀行が貸出と預金の双方で圧倒的で、同行が割り当てを受けた優先株を持っていることは、競合と株主が重なる関係を意味する。県内には信用金庫も多く、中小企業向けの貸出は値引きで取り合いになる。

再編の波は、岡山にも届いている。同じ地域の銀行どうしの統合が全国で進むなか、トマト銀行は単独のまま次の中計に入る。次の中計では、資本の積み増しと優先株の扱いが、統合の選択肢と一体で議論される可能性が高い。

資本政策と M&A

資本政策の中心は、優先株式だ。第2回A種優先株式は、総額100億円(100万株)で、2021年12月に22の法人・金融機関に割り当てた。優先配当は年1.65%、議決権はない。第1回の優先株(70億円)は、この資金で償還した。

優先株には二つの出口がある。2026年12月11日以降、会社は現金で買い戻せる。2031年12月11日には、普通株に一斉に変わる。後者の取得価額は、直前30取引日の株価の平均で、発行時の株価の7割にあたる額が下限だ。今の株価の水準で転換すれば、新しい株は今の株数の約5割に達する。会社は、稼いだ利益を積み上げて現金で買い戻し、転換を避けたいと説明している。

普通株への還元は、年間配当を据え置く形で、配当性向は約32%。自社株買いの実績はない。優先株の買い戻しには100億円が要り、これは今の年間利益の5年分にあたるので、還元を増やす余裕は小さい。

株主優待は、QUOカードで、長期保有の株主に、保有株数に応じて少額を贈る。株数別の開示が無く費用は確かめられないが、年1億円には届かないと見る。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

金利上昇の恩恵は、薄い利益の銀行ほど大きい。今のROEは3%台と低く、利ざやが少し広がるだけで純利益は大きく動く。2027年3月期の第1四半期は、経常収益が13%増え、通期の経常利益は9.7%増の31億円を見込む。短期金利が2%へ進めば、貸出の金利は上がり、預金の金利は遅れて追う。

経費の改善余地もある。経費が粗利益の約77%を占めるのは、店舗網と人員が低金利に合わせて重いからだ。人員は連結で746人と少なく、デジタル化と店舗の見直しで、物価が上がっても経費の伸びを抑えられる。

住宅ローンと中小企業の事業支援は、岡山市と倉敷市の需要が底堅い。岡山市の人口の減りは2050年に約1割と、県全体より小さい。個人向けローンは貸出の4割に達し、ここの量が伸びる。

そして、優先株の問題は、稼ぎの回復で解ける。純利益が倍になれば、100億円の買い戻しは5年の利益で足りる。普通株主の取り分は守られ、配当も増やせる。

慎重な見方

預金の金利が、貸出の金利より速く上がっている。2026年3月期は、運用収益が約17億円増えたのに、調達費用が約20億円増え、資金利益は減った。短期金利が2%へ進んでも、預金を守るための金利の引き上げが続けば、利ざやの改善は預金に食われる。個人預金は前の期から減っており、預金の取り合いが現実になっている。

県内には、メインバンクの比率で約46%の中国銀行がいる。トマト銀行は約11%の2番手で、優良な大口は中国銀行に行きやすい。経費が粗利益の約77%を占める構造も、10年たっても大きくは変わらない。

優先株は、時限爆弾だ。100億円は、今の年間利益の5年分で、買い戻しに回せば普通株への還元は止まる。稼ぎが戻らなければ、2031年12月に普通株へ変わり、今の株数の約5割に近い新しい株が出る。株価が下がるほど、新しい株は増える。

さらに、単純な自己資本比率は4%台と薄く、不況で与信費用が増えれば、買い戻しも配当も止まる。

どちらに重みを置いたか

金利の追い風という点では、強気の見方に分がある。ただ、足もとの預金の動きと優先株の重さは、慎重な見方のほうが具体的だ。

確率は、中立に3割、楽観側に3割、悲観側に4割を置いた。やや悲観を楽観側より厚くしたのは、預金金利の追随が足もとで速く、利益の戻りが遅れるうえ、優先株が悪い方向の傷を深くするからだ。悲観を軽くしなかった理由も同じで、稼ぎが戻らなければ転換の下限が効き、普通株主の取り分は半分以下になる。

10 年後の 5 つの筋書き(2036/03 期)

確率で加重した株価時価総額 3,471 円401 億円(+ 配当配当と自社株買いの合計 786 円91 億円)。 今の値に割り戻すと 2,099 円242 億円、今との差 +17.1%、 期待の年率 +9.0%(資本コスト 8.3%)→ やや割安

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 9% 8,720 円1,007 億円 1,678 円194 億円 +479.9% +19.2% 936 円108 億円
やや楽観 21% 5,739 円662 億円 1,236 円143 億円 +289.0% +14.5% 1,465 円169 億円
中立 30% 4,253 円491 億円 945 円109 億円 +189.9% +11.2% 1,559 円180 億円
やや悲観 26% 542 円63 億円 318 円37 億円 −52.0% −7.1% 224 円26 億円
悲観 14% 457 円53 億円 64 円7 億円 −71.0% −11.6% 73 円8 億円
加重平均100% 3,471 円401 億円786 円91 億円 +137.4% +9.0% 4,256 円491 億円

今の株価時価総額 1,793 円207 億円(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 8.3% を下回るほど割高。

楽観 9% 経費改革と手数料が実り、優先株も現金で解ける十年 利益 84 億円 · PER 13.2 倍 · 株価時価総額 8,720 円1,007 億円

経費改革と手数料が実り、優先株も現金で解ける。預金金利の追随が想定より遅く、貸出の利ざやは今より0.5%ほど広い水準で落ち着く。住宅ローンは、岡山市・倉敷市の需要を取り込み、人口減の中でも物価をやや上回って伸びる。

手数料は、預かり資産と法人の事業支援が伸び、今の1.6倍になる。経費は、人員の減とデジタル化で、物価の伸びを下回る。与信費用は低位で、資本が積み上がる。

優先株は、2026年12月以降の買い戻しで現金に置き換わり、普通株への転換は起こらない。配当は増え、自社株買いも検討できる。岡山の2番手の地銀が、稼ぐ力を取り戻した十年だ。

  • 法人・自治体貸出:数量 0.9(法人・自治体向け貸出残高(兆円))× 価格 1.6%(貸出利ざや(預金調達差引後・%))→ 売上 136 億円・営業利益 83 億円。残高0.88兆円(名目)× 利ざや1.55%
  • 個人貸出:数量 0.5(個人ローン残高(兆円))× 価格 1.2%(貸出利ざや(%))→ 売上 65 億円・営業利益 29 億円。残高0.54兆円 × 利ざや1.20%
  • 有価証券・市場運用:数量 0.4(運用残高(兆円))× 価格 1.3%(運用利回り-調達(%))→ 売上 47 億円・営業利益 44 億円。残高0.36兆円 × 運用ざや1.30%
  • 手数料・預かり資産:数量 1.4(手数料の対象となる取扱高(兆円))× 価格 0.2%(実効手数料率(%))→ 売上 31 億円・営業利益 19 億円。取扱高1.4兆円 × 手数料率0.22%

倍率:事業の純利益 84 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 10.0% が k 8.25% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 9.1%、10 年より先の名目の伸び g 4.0% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 13.2 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 13.2 倍。全体の PER 13.24 倍、時価総額 1,112 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:預金の追随が遅く、利ざやの改善が厚く残り、優先株も現金で買い戻せる筋書き。2027年3月期の第1四半期に収益が伸びているが、足もとの預金金利の動きを考えると、確度は高くない。

やや楽観 21% 利ざやが定着し、優先株は現金で買い戻せる十年 利益 64 億円 · PER 12.1 倍 · 株価時価総額 5,739 円662 億円

金利のある世界が定着し、利ざやが広がったまま残る。短期金利は2%で落ち着き、貸出の金利は上がり、預金の金利は5割ほど遅れて追う。この差が10年を通して利益を押し上げる。

貸出の量は、岡山の人口減のなかでも名目で物価に近い伸びを保つ。中国銀行と競り合う大口は取れないが、中小企業の事業支援と住宅ローンの需要は残る。手数料は、預かり資産の増加で緩やかに伸びる。

経費は物価と賃上げで増えるが、人員の減と店舗の見直しで、物価よりやや低い伸びにとどまる。与信費用は平均的な水準に戻る。優先株は、積み上げた利益で現金で買い戻され、普通株への転換は避けられる。派手な上振れはないが、薄かった稼ぎが資本コストの近くまで戻る十年だ。

  • 法人・自治体貸出:数量 0.9(法人・自治体向け貸出残高(兆円))× 価格 1.5%(貸出利ざや(預金調達差引後・%))→ 売上 123 億円・営業利益 68 億円。残高0.85兆円 × 利ざや1.45%
  • 個人貸出:数量 0.5(個人ローン残高(兆円))× 価格 1.2%(貸出利ざや(%))→ 売上 61 億円・営業利益 24 億円。残高0.53兆円 × 利ざや1.15%
  • 有価証券・市場運用:数量 0.4(運用残高(兆円))× 価格 1.3%(運用利回り-調達(%))→ 売上 44 億円・営業利益 41 億円。残高0.35兆円 × 運用ざや1.25%
  • 手数料・預かり資産:数量 1.3(手数料の対象となる取扱高(兆円))× 価格 0.2%(実効手数料率(%))→ 売上 27 億円・営業利益 15 億円。取扱高1.3兆円 × 手数料率0.21%

倍率:事業の純利益 64 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 7.9% が k 8.25% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 12.1 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 12.1 倍。全体の PER 12.12 倍、時価総額 776 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:短期2%・長期3%が定着し、利ざやが広がったまま残る筋書き。2026年3月期の収益と、2027年3月期の増益予想という実績もある。楽観側のなかでは最も起こりやすい。

中立 30% 利ざやは定着するが、預金競争に半分を取られる十年 利益 52 億円 · PER 12.1 倍 · 株価時価総額 4,253 円491 億円

金利のある世界が定着するが、利ざやの改善の一部は預金に食われる。預金金利が付いていく割合は5割と、地銀の標準の4割より高めに置いた。2026年3月期に、運用収益より調達費用が速く増えた実績があるためだ。貸出の利ざやは、法人で今より0.35%、個人で0.30%ほど広がる。

貸出の量は、人口減と物価の上昇を合わせて、名目で年に2.4%ほど伸びる。手数料は、預かり資産の増加で伸びるが、率は上がらない。

経費は、人件費が物価と賃上げで増えるため、10年で1.3倍になる。システムの償却は、既存の分は取得時の値段のままで、更新の投資で新しい分が足される。与信費用は貸出の0.13%に戻る。優先株は、買い戻しに充てる利益の積み上げが間に合い、普通株への転換を避けられるが、還元の余裕は小さい。薄い資本が足かせとなる、中程度の十年だ。

  • 法人・自治体貸出:数量 0.8(法人・自治体向け貸出残高(兆円))× 価格 1.4%(貸出利ざや(預金調達差引後・%))→ 売上 117 億円・営業利益 61 億円。残高0.84兆円(名目)× 利ざや1.40%
  • 個人貸出:数量 0.5(個人ローン残高(兆円))× 価格 1.1%(貸出利ざや(%))→ 売上 58 億円・営業利益 20 億円。残高0.52兆円 × 利ざや1.10%
  • 有価証券・市場運用:数量 0.3(運用残高(兆円))× 価格 1.2%(運用利回り-調達(%))→ 売上 41 億円・営業利益 38 億円。残高0.34兆円 × 運用ざや1.21%
  • 手数料・預かり資産:数量 1.2(手数料の対象となる取扱高(兆円))× 価格 0.2%(実効手数料率(%))→ 売上 25 億円・営業利益 13 億円。取扱高1.24兆円 × 手数料率0.20%

倍率:事業の純利益 52 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 6.6% が k 8.25% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 12.1 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 12.1 倍。全体の PER 12.12 倍、時価総額 630 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:短期2%・長期3%が定着し、預金競争が続いて利ざやの改善の半分が消える筋書き。強い堀があるとは言えず、県内2番手の位置も変わらないので、中心の確率は3割にとどめた。

やや悲観 26% 預金競争が重く、優先株が普通株に変わる十年 利益 22 億円 · PER 6.2 倍 · 株価時価総額 542 円63 億円

預金競争が重く、利ざやが広がらない。短期金利が上がる間、預金金利が貸出金利と同じ速さで上がり、2026年3月期の資金利益の減少が続く。ネット銀行は住宅ローンの金利で攻め、中国銀行は優良な大口を押さえる。

貸出の量は、物価に届かない伸びにとどまる。手数料は競合との値引きで率が下がる。経費は賃上げで10年で1.3倍に増え、人員の減では追いつかない。与信費用は、景気の後退を一度挟んで貸出の0.18%まで上がる。

純利益は今とほぼ同じ水準で、ROEは3%台に張り付く。優先株の100億円を現金で買い戻す余力はなく、2031年12月に普通株へ変わる。株価が下限の取得価額を下回る水準なので、新しい株が今の株数を上回って出る。株主の取り分が、大きく薄まる十年だ。

  • 法人・自治体貸出:数量 0.8(法人・自治体向け貸出残高(兆円))× 価格 1.3%(貸出利ざや(預金調達差引後・%))→ 売上 100 億円・営業利益 40 億円。残高0.78兆円 × 利ざや1.28%
  • 個人貸出:数量 0.5(個人ローン残高(兆円))× 価格 1.0%(貸出利ざや(%))→ 売上 49 億円・営業利益 9 億円。残高0.49兆円 × 利ざや1.00%
  • 有価証券・市場運用:数量 0.3(運用残高(兆円))× 価格 1.1%(運用利回り-調達(%))→ 売上 35 億円・営業利益 32 億円。残高0.31兆円 × 運用ざや1.14%
  • 手数料・預かり資産:数量 1.1(手数料の対象となる取扱高(兆円))× 価格 0.2%(実効手数料率(%))→ 売上 21 億円・営業利益 9 億円。取扱高1.12兆円 × 手数料率0.19%

倍率:10年後のROE3.1%(純利益22億円÷自己資本703億円)。ROEはk8.25%を大きく下回るので、ためた利益は額面未満の価値になる。RONICは5.7%に薄まり、正当化PERは7.0倍。稼ぐ力は構造的に細り、上限の9割に届かない6.2倍に置いた。自己資本は約700億円あるが、ROEがkの4割に届かず、ためた利益は額面未満の価値になるので、PBRは約0.2倍になる。床は悲観の筋書きで置いた約115億円。

確率:預金競争で利ざやが広がらず、優先株を現金で買い戻せない筋書き。足もとの預金金利の動きは、すでに現実に起きており、起こりやすい。

悲観 14% 岡山の競争に負け、赤字寸前で優先株が転換される十年 利益 1 億円 · PBR 0.2 倍 · 株価時価総額 457 円53 億円

県内の競争に負け、稼ぐ力を失う。中国銀行とネット銀行に優良な取引先を取られ、残るのは採算の低い貸出と、貸倒れの危うい先だ。預金は流出し、金利を上げて守るため、利ざやは今から広がらない。

10年のどこかで景気が大きく悪化し、中小企業の倒産が増える。与信費用は貸出の0.26%まで膨らみ、債券にも評価損が出て、薄い自己資本が傷つく。配当は削られ、資本を守る経営になる。

店舗と人員を急いで減らして経費を抑えるが、収益の減少のほうが速い。優先株は、買い戻す力がなく、2031年12月に下限の取得価額で普通株へ変わる。新しい株が今の株数を上回り、株主の取り分は半分以下に薄まる。純利益がほぼゼロに近づく十年だ。

  • 法人・自治体貸出:数量 0.6(法人・自治体向け貸出残高(兆円))× 価格 1.1%(貸出利ざや(預金調達差引後・%))→ 売上 69 億円・営業利益 16 億円。残高0.62兆円 × 利ざや1.12%(競争と預金金利で広がらず)
  • 個人貸出:数量 0.4(個人ローン残高(兆円))× 価格 0.9%(貸出利ざや(%))→ 売上 37 億円・営業利益 2 億円。残高0.40兆円 × 利ざや0.92%
  • 有価証券・市場運用:数量 0.3(運用残高(兆円))× 価格 1.1%(運用利回り-調達(%))→ 売上 27 億円・営業利益 25 億円。残高0.26兆円 × 運用ざや1.05%
  • 手数料・預かり資産:数量 1.0(手数料の対象となる取扱高(兆円))× 価格 0.2%(実効手数料率(%))→ 売上 16 億円・営業利益 6 億円。取扱高0.95兆円 × 手数料率0.17%

倍率:10年後のROEは0.2%でk8.25%を大きく下回る。稼ぐ力(純利益1億円÷k)は約12億円で、床としては小さい。値は、含み益込みの今の純資産574億円(優先株100億円を含む)に、地銀の悲観の目安0.45から大きく割り引いた0.2を掛けた約115億円。この銀行は含み益の開示を確かめられず、資本も薄いため。やや悲観の6.2倍の時価総額より低い。(2026-10-22 の式の直しで機械で置き直し、今は PBR 0.2 倍・時価総額 115 億円。上の倍率は置き直す前の値)

確率:県内の競争に構造的に負け、景気の悪化と薄い資本が重なる筋書き。資本が薄い銀行は悪い方向の傷が深く、優先株の転換も重なるので、1割を超えて置く。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億円。

法人・自治体貸出

岡山県内の中小企業・大企業・自治体向けの貸出。事業性の貸出全体を含む。

数量法人・自治体向け貸出残高(兆円)価格貸出利ざや(預金調達差引後・%)売上営業利益
今 2026/03 0.7 1.1% 69 28
10 年後 中立 0.8 1.4% 117 61

取り方:連結貸出残高1.076兆円(2026年3月末、有価証券報告書)から個人ローン0.422兆円を引いた0.654兆円を、法人・自治体向けとした(中小企業向け4,010億円、地方公共団体1,219億円、残りは大企業など)。資金利益131億円(有価証券の運用を含む)を、貸出と運用に配分した推定で、貸出の利ざやは1.05%と置いた。経費配分は推定で、配分後の利益率は約41%。数量は残高なので名目。利ざやは率なので、物価は掛けていない。

個人貸出

住宅ローン、アパートローン、カードローンなどの個人向けローン。

数量個人ローン残高(兆円)価格貸出利ざや(%)売上営業利益
今 2026/03 0.4 0.8% 34 6
10 年後 中立 0.5 1.1% 58 20

取り方:個人ローン残高4,218億円(単体、2026年3月末、有価証券報告書)を使用。住宅ローンの競争が激しく、利ざやは法人より薄い0.80%と置いた。住宅ローンセンターなど対面の経費が重く、配分後の利益率は約18%と低い。数量は名目、率に物価は掛けていない。

有価証券・市場運用

預金のうち貸出に回らない分の運用。債券・投資信託・株式と、日銀への預け金。

数量運用残高(兆円)価格運用利回り-調達(%)売上営業利益
今 2026/03 0.3 1.1% 29 27
10 年後 中立 0.3 1.2% 41 38

取り方:有価証券1,587億円(債券997億円、投資信託などその他493億円、株式98億円、有価証券報告書)に、現預金1,067億円の一部を加え、運用残高を約0.27兆円と推定した。資金利益131億円から貸出分を引いた残りが運用の稼ぎで、運用ざやは約1.06%。有価証券関係損益は2026年3月期にほぼゼロで、損益に含めた。経費は小さい。

手数料・預かり資産

為替・ローンなどの役務、投資信託・保険・公共債の販売、リースなどのグループ会社。

数量手数料の対象となる取扱高(兆円)価格実効手数料率(%)売上営業利益
今 2026/03 1.0 0.2% 19 10
10 年後 中立 1.2 0.2% 25 13

取り方:役務取引等利益16.5億円とその他の収益を合わせて約19億円を、対象取扱高0.95兆円(預かり資産のうち預金以外の約2,000億円と為替・ローンの取扱高の推定)と実効手数料率0.20%に分けた。開示の内訳ではなく推定。人件費の比重が高く、経費配分後の利益率は約53%。

リスクと懸念

優先株の転換と買い戻し

第2回A種優先株式100億円は、2031年12月に普通株へ一斉に取得される。買い戻しは2026年12月以降に現金で可能だが、年間利益の5年分が要る。転換の取得価額には下限があり、株価が低いほど新しい株が増え、普通株主の取り分が薄まる。

預金金利の追随と預金の流出

2026年3月期は、運用収益が約17億円増えたのに、調達費用が約20億円増え、資金利益が減った。個人預金も前の期より減っている。短期金利が2%に向かう間、預金金利が付いていく割合が想定を上回ると、利ざやの改善は消える。

県内最大手との競争

岡山県内のメインバンクの比率で、中国銀行は約46%、トマト銀行は約11%。優良な大口は中国銀行に流れやすく、トマト銀行は金利を下げて量を確保する側に回る。住宅ローンでは、ネット銀行との金利競争も続く。

薄い資本

単純な自己資本比率は4%台で、規制上の比率は連結9.18%と、目標の8%以上をわずかに上回るだけ。景気の悪化で与信費用が増えれば、配当を削り、優先株の買い戻しを止めて資本を守ることになる。

経費の重さ

経費が粗利益に占める割合は約77%で、会社の計画は75%程度。賃上げは毎年続き、システム投資も地銀共通の負担になる。人員の減と店舗の見直しが遅れれば、利益の増加は経費に吸われる。

人口減と統合の行方

岡山県の人口は2050年に約2割減る見通しで、後継者不足も課題だ。同業の統合が全国で進むなか、単独のままだと投資の負担が重い。統合の話が出たとき、買われる側として条件が悪ければ、普通株主の取り分は小さくなる。

今後の分かれ目

日銀が短期金利を2%まで引き上げ、預金金利の追随が遅いまま推移したら
貸出利回りと預金利回りの差が広がるので、楽観側の確率を上げてよい。決算の資金利益の伸びで確かめる。
預金金利が付いていく割合が5割を超え、資金利益が2期続けて減ったら
利ざやの改善が目減りするため、中立の純利益を下げ、やや悲観側の確率を上げる。個人預金の残高の動きが目印になる。
2026年12月以降、優先株の一部または全部を現金で取得すると発表したら
転換による希薄化の心配が小さくなる。普通株主の取り分の係数を引き上げ、中立の価値を上げる。調達の方法(新しい優先株か、利益か)も確かめる。
優先株の買い戻しを、新しい優先株や増資で置き換えると発表したら
希薄化が先送りされるだけなら、価値は変わらない。普通株への転換の可能性が残る形なら、慎重な見方を保つ。
景気が悪化して与信費用が急増し、配当が削られたら
資本の薄さが現実の傷になる。悲観側へ重みを移し、買い戻しの前提を見直す。
次の中期経営計画(2027年4月開始)で、ROE目標と優先株の方針が示されたら
ROEが5%を超える目標で、買い戻しの工程も具体的なら、中立の価値を押し上げる。控えめなら、今の見方を保つ。
他行からの統合や出資の提案が正式に出たら
条件次第で価値は大きく変わる。普通株の価値を上回る水準での提案なら楽観側へ、優先株の扱いを含めて薄まる形なら中立の価値を見直す。

見ておくもの

  • 資金利益と、貸出利回り・預金利回りの差の推移
  • 個人預金の残高と、預金金利の動き
  • 経費が粗利益に占める割合(会社の計画は75%程度)
  • 自己資本比率と、第2回A種優先株式の取得方針(2026年12月以降)
  • 次の中期経営計画(2027年4月開始)のROE・還元の目標

倍率と資本コストの決め方

倍率は今の株価を見ずに決めた。楽観・やや楽観・中立は、10年後のROEとk8.25%(基本7.5%+quality+0.75%)・g4.0%から、利益ベースの正当化PER=(1−g÷RONIC)÷(k−g)を出し、その9.5・9・8割に置いた。やや悲観は稼ぐ力から6.2倍、悲観は今の純資産に掛け目を掛けて置いた。優先株は、会社全体の時価総額から100億円を引いた分だけが普通株主の取り分になる前提で、既存株主の取り分の係数に入れ、倍率には混ぜていない。今の株価が倍になっても半分になっても、この数字は動かない。リース会計(新リース会計基準)の影響は、店舗を借りる影響が銀行では小さいので、10年後の数字は今と同じ形でそろえた。同じ領域の大光銀行(新潟)と比べると、岡山は人口の減りが緩い分、kを0.25%低く置き、預金の追随(5割)はこの銀行の足もとの数字から高めに置いた。 2026-10-22 の見直し(溜まる現金を事業の ROE から外す・k の目安を対称に・楽観〜中立は上限そのものに置く・ROE が k 以下は配り方から出す式)で、倍率を機械で置き直した(第 1 段より前 → 今:楽観 PER 12.5→13.24 倍・やや楽観 PER 10.7→12.12 倍・中立 PER 8.7→12.12 倍)。

資本コスト 8.3% = 無リスク金利 3% + β — × 5%。基本7.5%にquality+0.75%を足してk8.25%。銀行は預金が仕入れなので、利払いの式は当てはめず、利ざやで扱う。優先株の転換、薄い資本、統合の可能性などの個別のリスクはkに足さず、筋書きと確率、既存株主の取り分の係数で表した。同じ領域の北日本銀行・山形銀行(+0.8〜1.0%)より低いのは、岡山の人口の減りが緩いため。大光銀行(+1.0%)より低いのは、人口と地盤の違い。

同じ業種(銀行業)の AI 分析

割安 大光銀行8537 新潟・長岡の第二地銀。金利上昇で稼ぎは戻るが、薄い資本と人口減の県で、戻り幅が価値を分ける 本質価値との差 +64.6% · 10 年 割安(年 +12.8%) 割安 筑波銀行8338 茨城2位の地銀。金利上昇で利益は倍近くまで伸びるが、公的資金350億円の返済と薄い資本が重荷。今の値段はやや割安 本質価値との差 +43.8% · 10 年 割安(年 +11.6%) やや割安 三井住友トラストグループ8309 受託資産と手数料が厚い信託グループ。利益ベースの正当化PERで控えめに置き、資本コスト7.25%で10年の本質価値は今の時価総額を約5%上回る(適正) 本質価値との差 +28.6% · 10 年 やや割安(年 +9.0%) やや割安 東京きらぼしフィナンシャルグループ7173 東京唯一の地銀。金利上昇で稼ぎは伸びるが、資本の薄さと再編の行方で価値が大きく分かれる 本質価値との差 +19.2% · 10 年 やや割安(年 +9.0%) やや割安 ひろぎんホールディングス7337 広島の厚い基盤と金利上昇でROEは10%前後へ。資本コスト8%の利益ベースで測ると、改善はほぼ織り込まれ今の値段は適正 本質価値との差 +18.7% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 株式会社紀陽銀行8370 大阪の成長と和歌山の首位を併せ持つが、資本は薄い。金利上昇の追い風を織り込んでも、今の値段は適正の範囲 本質価値との差 +17.9% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 三井住友フィナンシャルグループ8316 利ざや拡大と海外・Olive で ROE 10% 前後へ。新しく投じるお金の稼ぎだけが薄れる利益ベースの PER で測ると、3 メガで最も低い今の PBR は適正 本質価値との差 +16.5% · 10 年 やや割安(年 +8.0%) やや割安 武蔵野銀行8336 埼玉で2番手の地方銀行。利ざやの広がりでROEは9%へ向かい、資本コスト8%で測ると今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +13.9% · 10 年 やや割安(年 +8.3%) やや割安 栃木銀行8550 金利上昇の追い風は強いが、稼ぐ力の底上げは道半ば。栃木の第二地銀は10年後の収益力に見合う値段で、安全域は薄い 本質価値との差 +13.3% · 10 年 やや割安(年 +8.6%) 適正 ゆうちょ銀行7182 貯金は伸びないが、国債の入れ替えと日銀預け金の金利で利ざやが広がる。利益が金利頼みで倍率を控えめに置くと、親会社の売出しも入れて今の値段はやや割高 本質価値との差 +8.1% · 10 年 適正(年 +7.2%) 適正 トモニホールディングス8600 利ざやの拡大でROEは7%台へ上がるが資本コストに届かない。今の値段は価値を1割弱上回るが、適正の範囲 本質価値との差 +7.9% · 10 年 適正(年 +7.9%) 適正 株式会社ちゅうぎんフィナンシャルグループ5832 岡山で県内企業の45%が主取引とする基盤に利ざや拡大が乗る。資本コスト8.25%の利益ベースで測ると、今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +6.7% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 株式会社七十七銀行8341 宮城でシェア55.9%の牙城。半導体工場の白紙撤回後も利ざや拡大とVision 2030の上方修正が効くが、資本コスト8%の利益ベースで今の値段は適正 本質価値との差 +5.9% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 東和銀行8558 群馬の2番手行。債券の入れ替えで膿を出し切り、稼ぐ力は戻る途上だが、資本の薄さが値段の上限を決める 本質価値との差 +5.9% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 株式会社佐賀銀行8395 県内企業の6割弱をメイン先にする盤石の地銀。金利の追い風は厚いが資本が薄く、本質価値は今の値段とほぼ同じ 本質価値との差 +4.8% · 10 年 適正(年 +7.8%) 適正 ふくおかフィナンシャルグループ8354 九州最大手。会社予想どおり利益が伸びROE10%前後が続くなら、資本コスト8.25%の利益ベースで見ても今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +4.3% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 清水銀行8364 静岡県全域に店舗を持つ中堅地銀。金利上昇で稼ぎは2倍以上になるが、ROEは資本コストに届かず、厚い自己資本を価値に変えきれない 本質価値との差 +3.7% · 10 年 適正(年 +7.8%) 適正 三菱UFJフィナンシャル・グループ8306 国内最大で最も国際分散した銀行グループ。利益ベースの PER で測ると ROE 10〜11%に見合う値段は今よりやや低く、3 メガで最も上の余地が小さい。やや割高 本質価値との差 +3.6% · 10 年 適正(年 +6.4%) 適正 いよぎんホールディングス5830 海事金融という堀を持つ愛媛の首位行。堀は本物だが自己資本が厚く、資本コスト8.25%の利益ベースでは今の値段はやや割高 本質価値との差 +2.5% · 10 年 適正(年 +7.3%) 適正 横浜フィナンシャルグループ7186 神奈川の厚い基盤に利ざや拡大が乗りROE10%前後へ。資本コスト8%の利益ベースで測ると、今の値段は適正の範囲 本質価値との差 +2.1% · 10 年 適正(年 +7.0%) 適正 十六フィナンシャルグループ7380 岐阜の県内首位を握る地銀。金利で利ざやは広がるが人口減の逆風が重く、資本コスト8.25%の利益ベースで今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +1.9% · 10 年 適正(年 +7.4%) 適正 株式会社琉球銀行8399 沖縄の厚い基盤と金利の追い風は本物。ただ資本が薄く効率も低め。今の値段は本質価値と大きく変わらない 本質価値との差 +1.4% · 10 年 適正(年 +7.2%) 適正 りそなホールディングス8308 国内専業で利ざや拡大の恩恵が素直に効く。ROE 12% 前後を利益ベースの PER で測り、資本コスト 7.5% に合わせると、今の値段はやや割高 本質価値との差 +1.1% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 池田泉州ホールディングス8714 大阪北摂・泉州の地銀。金利の追い風でROE10%へ向かうが、競争と費用の重さで10年の価値は今の値段を1割ほど下回る 本質価値との差 +0.6% · 10 年 適正(年 +7.1%) 適正 第四北越フィナンシャルグループ7327 新潟で貸出の半分を握る地方銀行。金利上昇の追い風は本物だが人口減が量を抑え、資本コスト8.25%の利益ベースで今の値段はやや割高 本質価値との差 +0.5% · 10 年 適正(年 +7.1%) 適正 南都銀行8367 奈良の5割の基盤に金利の追い風が乗る。人口減と重い経費が利益の伸びを抑え、10年の価値は今の値段を1割ほど下回る 本質価値との差 −0.9% · 10 年 適正(年 +6.7%) 適正 山口フィナンシャルグループ8418 山口・広島・北九州に3行を持つ中四国最大級の地銀。利ざやの改善で稼ぐ力は戻るが収益性は同業に見劣りし、今の値段はやや割高 本質価値との差 −2.1% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 大東銀行8563 福島県郡山の小さな単独行。利ざやの回復は追い風だが、評価損と薄い資本で価値の伸びは限られる。 本質価値との差 −3.9% · 10 年 適正(年 +7.4%) 適正 株式会社CCIグループ7381 石川の首位行は金利上昇の追い風を受けるが、利益はまだ薄い。10年で見ても、今の値段にはやや先走り感がある 本質価値との差 −4.0% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 九州フィナンシャルグループ7180 TSMC熊本効果で法人融資が伸びる肥後・鹿児島銀行の持株会社。ROEが資本コストにまだ届かず、今の値段は追い風を払いすぎてやや割高 本質価値との差 −4.1% · 10 年 適正(年 +6.7%) 適正 北洋銀行8524 道内首位の基盤に金利上昇の追い風。ただ自己資本比率が薄く、資本コスト8.75%の利益ベースで測ると今の値段はやや割高 本質価値との差 −4.7% · 10 年 適正(年 +7.0%) 適正 鳥取銀行8383 鳥取県の最大の地銀。利ざやの回復は追い風だが、薄い利ざやと人口減で ROE は資本コストに届かない。 本質価値との差 −4.8% · 10 年 適正(年 +6.8%) 適正 フィデアホールディングス8713 山形と秋田の2番手行が2027年1月に合併する。稼ぐ力は戻りつつあるが、人口減と薄い資本が上値を抑える 本質価値との差 −5.2% · 10 年 適正(年 +7.0%) 適正 西日本フィナンシャルホールディングス7189 福岡で福岡銀行を追う地銀。資本コスト8.25%はROEの回復に厳しく、今の値段は計画の達成をほぼ織り込んでやや割高 本質価値との差 −5.8% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 株式会社岩手銀行8345 岩手県の貸出の47%を握る首位行。北東北3行の統合協議に入ったが、10年後の中立でもROEは資本コストに届かない 本質価値との差 −6.2% · 10 年 適正(年 +6.3%) 適正 千葉銀行8331 千葉興業銀行との統合を含め貸出が名目で伸びるが、資本コスト8%の利益ベースのPERで測ると今の値段はやや割高 本質価値との差 −7.3% · 10 年 適正(年 +6.1%) 適正 株式会社おきなわフィナンシャルグループ7350 沖縄の厚い基盤に金利の追い風。ただ資本が薄く観光に偏る点を織り込むと、今の値段はやや割高 本質価値との差 −8.0% · 10 年 適正(年 +6.2%) 適正 めぶきフィナンシャルグループ7167 北関東の統合地銀。利ざや拡大でROEは10%を超えるが、資本コスト8.25%の利益ベースで測ると今の値段はやや割高 本質価値との差 −8.6% · 10 年 適正(年 +5.9%) 適正 SBI新生銀行8303 公的資金完済・再上場で身軽になったSBI系複合銀行。利ざや拡大とレイク・アプラスの高採算を乗せても、資本コスト8.5%で見ると今の値段はやや先取りで、やや割高 本質価値との差 −9.0% · 10 年 適正(年 +5.5%) 適正 山陰合同銀行8381 経費の軽さと県外への貸出拡大が強み。利ざや拡大の追い風は大きいが、人口減と含み損が重く、今の値段はやや割高 本質価値との差 −9.6% · 10 年 適正(年 +6.1%) 適正 山梨中央銀行8360 県内シェア5割強の地銀。利ざやで利益は伸びるが、ROEは資本コストに届かず、今の値段はやや高め 本質価値との差 −9.7% · 10 年 適正(年 +5.8%) 適正 株式会社プロクレアホールディングス7384 青森で企業の7割が主力行に選ぶ首位行。金利で稼ぎは大きく伸びるが、薄い自己資本と人口減でROEは資本コストに届かず、10年後の価値は今を下回る 本質価値との差 −9.8% · 10 年 適正(年 +6.4%) やや割高 京葉銀行8544 利ざや拡大で稼ぐ力は戻るが、千葉の再編で後ろに回る不安が残る。今の値段は10年の見通しに対して高め 本質価値との差 −10.8% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 名古屋銀行8522 愛知県内2位の地銀。金利上昇で利益は伸びるが、ROEは資本コスト並みにとどまり、統合の条件も未定のため、利益ベースでは今の値段はやや割高 本質価値との差 −12.0% · 10 年 やや割高(年 +5.7%) やや割高 千葉興業銀行8337 千葉銀行との1対1の統合で行き先は決まった。金利上昇で利益は倍になるが、薄い自己資本が還元を縛りROEは資本コストに届かず、今の値段はやや割高 本質価値との差 −13.3% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 株式会社百十四銀行8386 香川の寡占と船舶金融を持つ良い銀行だが、10 年後の ROE は資本コストに届かない。今の値段は金利上昇を織り込んでもやや割高 本質価値との差 −13.7% · 10 年 やや割高(年 +5.3%) やや割高 三十三フィナンシャルグループ7322 金利の追い風は確か。だが資本が薄く再編も白紙で、ROE は資本コストに届かず、10 年の価値は今の値段を2割余り下回る 本質価値との差 −13.9% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 南日本銀行8554 鹿児島の第二地銀。直近の利益は税の軽さで厚く、優先株 85 億円の整理が普通株の取り分を決める。 本質価値との差 −17.0% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 株式会社大分銀行8392 大分の企業の半数がメインバンクに選ぶ盟主。利ざやで稼ぎは2倍以上に伸びるが、薄い自己資本が重く、10年の本質価値は今の値段を下回る 本質価値との差 −17.7% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 みずほフィナンシャルグループ8411 ROE は 10% 前後にとどまり、3 メガ共通の控えめな倍率で置くと、利益ベースでは今の値段は割高 本質価値との差 −18.1% · 10 年 やや割高(年 +4.5%) やや割高 株式会社秋田銀行8343 秋田県で企業の過半が主力行に選ぶ首位行。金利上昇で稼ぎは倍近くになるが、人口減が重く、ROEは資本コストに届かず今の値段は先取りが過ぎる 本質価値との差 −18.7% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 富山銀行8365 富山の小さな地銀。直近の増益は債券の売却益頼みで、本業の稼ぐ力は ROE を資本コストへ届かせない。 本質価値との差 −19.8% · 10 年 やや割高(年 +5.1%) やや割高 株式会社宮崎銀行8393 宮崎県の最大手地銀。利ざやで稼ぎは膨らむが、薄い自己資本と人口減が重く、10年の本質価値は今の値段を下回る 本質価値との差 −19.8% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 株式会社四国銀行8387 金利の追い風は強いが、高知の人口減で稼ぐ力が資本コストに届かない。10年の本質価値は今の値段を下回る 本質価値との差 −20.8% · 10 年 やや割高(年 +4.6%) やや割高 株式会社ほくほくフィナンシャルグループ8377 北陸・北海道2行体制に利ざや拡大とラピダス特需が乗るが、単独路線のまま。資本コスト8.5%の利益ベースで測ると今の値段は割高 本質価値との差 −20.8% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 株式会社 百五銀行8368 三重の預金と貸出で首位の地銀。資本が厚く稼ぎ方が重いため、資本コスト8.25%の利益ベースで測ると今の値段は先の利益を織り込んで割高 本質価値との差 −22.5% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 福井銀行8362 福井県の貸出の約半分を握る地銀。合併の効果と利ざや拡大でROEは上向くが、資本コストには届かず、今の値段は先取りが過ぎる 本質価値との差 −23.0% · 10 年 やや割高(年 +4.3%) やや割高 株式会社 北日本銀行8551 北東北で唯一残る第二地銀。金利上昇で利益は伸びるが、10年後の中立でもROEは資本コストに届かない 本質価値との差 −23.3% · 10 年 やや割高(年 +4.4%) やや割高 株式会社滋賀銀行8366 県内の預貯金の約半分を握る滋賀の地銀。利上げの追い風は本物だが経費率が重く、資本コスト7.75%の利益ベースでは今の値段は割高 本質価値との差 −24.0% · 10 年 やや割高(年 +3.8%) やや割高 八十二長野銀行8359 長野で合算シェア6割超の堀を持つが、資本コスト8%の利益ベースで測ると、中計ROE8%の達成を織り込んだ今の値段は割高 本質価値との差 −25.4% · 10 年 やや割高(年 +3.7%) やや割高 群馬銀行8334 群馬県内シェア44%の最強地銀。利ざや拡大と第四北越FGとの越境統合でROE10%超を狙うが、資本コスト8.25%の利益ベースで測ると今の値段は割高 本質価値との差 −25.5% · 10 年 やや割高(年 +3.7%) やや割高 しずおかフィナンシャルグループ5831 静岡で法人取引の首位を握る東海最大級の地方銀行。事業は強いがROEは資本コストを少し上回る程度で、利益ベースの今の値段はやや割高 本質価値との差 −25.5% · 10 年 やや割高(年 +3.8%) やや割高 筑邦銀行8398 福岡県南部の地銀。貸出は伸びているが、薄い収益と自己資本で ROE は資本コストに届かない。 本質価値との差 −28.1% · 10 年 やや割高(年 +3.8%) やや割高 島根銀行7150 SBI の資本で立て直す島根の小さな地銀。優先株が 170 億円まで膨らみ、普通株主に残る利益は薄い。値打ちは今の値段を下回る 本質価値との差 −28.5% · 10 年 やや割高(年 +4.3%) やや割高 セブン銀行8410 コンビニ ATM の独走に、ファミマ 1.6 万台という追い風。ただ稼ぎは薄く、キャッシュレスの長い逆風も続く。倍率を抑えて見ると、いまの値段は先の成長を織り込みすぎている 本質価値との差 −28.8% · 10 年 やや割高(年 +3.5%) やや割高 あおぞら銀行8304 米国オフィス融資の傷が癒え、大和証券を軸に投資銀行へ軸足を移すあおぞら銀行。ROEが資本コストに届かない間は、今の値段に安全域は乏しい 本質価値との差 −29.2% · 10 年 やや割高(年 +3.4%) やや割高 東邦銀行8346 福島で預金・貸出の3分の1強を握る首位行。金利上昇で稼ぎは倍近くになるが、ROEは資本コスト未満にとどまり今の値段は先取りが過ぎる 本質価値との差 −29.9% · 10 年 やや割高(年 +3.5%) 割高 株式会社阿波銀行8388 徳島の盟主は利ざや拡大で稼ぎが伸びるが、ROEは資本コストに届かない。10年の本質価値は今の値段を下回る 本質価値との差 −33.4% · 10 年 割高(年 +2.6%) 割高 大垣共立銀行8361 岐阜の老舗地銀。利ざや拡大は追い風だが ROE は資本コストに届かず、今の値段には届かない 本質価値との差 −33.8% · 10 年 割高(年 +2.9%) 割高 山形銀行8344 県内最大手でも人口減の山形が地盤。利ざやで稼ぎは倍増するが資本コストに届かず、今の値段は10年先の価値より高い 本質価値との差 −34.2% · 10 年 割高(年 +2.7%) 割高 スルガ銀行8358 シェアハウス問題を片付け、利ざや拡大で稼ぐ力が戻った地方銀行。だが税の軽さで膨らんだ利益を前提に値が付いており、資本コストを大きく超える見込みも薄く、割高 本質価値との差 −34.6% · 10 年 割高(年 +2.1%) 割高 富山第一銀行7184 富山県2位の地銀。利ざや拡大は追い風だが、運用益に頼る利益とROEの低さで、本質価値は今の値段を下回る 本質価値との差 −34.8% · 10 年 割高(年 +2.5%) 割高 京都フィナンシャルグループ5844 京都の地盤と政策保有株の含み益が強みだが、ニデック株は会計不正で下落。資本コスト8%の利益ベースで測ると今の値段は割高。2026年3月期の利益は株の売却益で膨らんでおり、実力利益で測る 本質価値との差 −38.0% · 10 年 割高(年 +1.6%) 割高 あいちフィナンシャルグループ7389 名古屋圏2位の合併行。統合の宿題と低いROEを抱え、資本コスト8%の利益ベースで測ると今の値段は割高 本質価値との差 −38.3% · 10 年 割高(年 +1.9%) 割高 愛媛銀行8541 県内第2位の第二地銀。金利上昇で利益は伸びるが、人口減で資本コストに届かず、今の値段は10年先の稼ぎに対して割高 本質価値との差 −40.9% · 10 年 割高(年 +1.8%) 割高 福島銀行8562 福島県の第二地銀。SBI 新生銀行が筆頭株主になったが、薄い収益と赤字の履歴が重い。 本質価値との差 −46.3% · 10 年 割高(年 +1.5%) 割高 宮崎太陽銀行8560 宮崎県の第二地銀。本業は回復中だが、売却益に押された利益と優先株 60 億円の整理が焦点。 本質価値との差 −48.2% · 10 年 割高(年 +0.6%) 割高 東北銀行8349 岩手の中堅地銀。利ざやは回復するが、公的資金の優先株 100 億円が普通株の取り分を削る。 本質価値との差 −48.8% · 10 年 割高(年 +0.6%) 割高 豊和銀行8559 大分の小さな第二地銀。普通株の取り分は、220 億円の優先株が先に取った残りで決まり、今の値段を下回る。 本質価値との差 −60.2% · 10 年 割高(年 −2.2%) 割高 高知銀行8416 高知県の地銀。評価差額金の赤字が自己資本の 27% に達し、優先株 68 億円も重く、利益の戻りは遅い。 本質価値との差 −63.6% · 10 年 割高(年 −2.8%) 割高 じもとホールディングス7161 宮城・山形の 2 地銀を持つ持株会社。収益は回復するが、公的資金の優先株 780 億円が普通株の取り分を大きく削る。 本質価値との差 −85.1% · 10 年 割高(年 −11.0%)

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読んだ資料

  1. トマト銀行 新中期経営計画「第4次 みらい創生プラン」(2024年5月)
  2. トマト銀行 第三者割当による第2回A種優先株式の発行等のお知らせ(2021年11月8日)
  3. トマト銀行 有価証券報告書(2026年3月期)の抜粋(EDINET DB)

分析日 2026-10-16