株譜
AI 銘柄分析 · 銀行業 · 試作

大東銀行 8563

福島県郡山の小さな単独行。利ざやの回復は追い風だが、評価損と薄い資本で価値の伸びは限られる。

適正
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)1,119 円142 億円10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)1,165 円148 億円差 −3.9%
10 年後から見ると 適正 価値 1,119 円142 億円 · 差 −3.9% · 期待の年率 +7.4%
期待の年率リターン(10 年)+7.4%資本コスト比 −1.6 pt
推定の資本コスト9.0%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3%・10 年国債 3%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 9.0% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

大東銀行は、福島県の中通り(郡山市)を地盤とする自己資本比率 3.3% の小さな地方銀行だ。筆頭株主は東邦銀行で、再編の火種を抱える。筆者の見方では、10 年の本源価値は今の時価総額をやや下回る(差は 2 割ほどの割高)。

理由は二つある。一つ目は利ざやの回復だ。短期金利が 2% に定着し、貸出の利ざやが広がる。純利益は 2026 年 3 月期の 17 億円から、中立で 25 億円まで伸びる。二つ目は割安さだ。今の PBR は 0.56 倍で、中立の 10 年後も ROE 5.5% は資本コスト 9% に届かない。利益と配当は増えるが、期待の年率は 5% 台で、資本コスト 9% には届かない。

重しは三つある。保有債券の評価差額金の赤字が自己資本の半分を超えること、福島県の人口が 2050 年に 3 割減ること、東邦銀行との関係が決まらないことだ。再編に乗れば価値は大きく上がるが、救済に近い形なら少数株主は損をする。

筆者なら、値段が今より 2 割ほど安く、評価損が縮み始めたと確かめられた時に買う。再編の条件は、少数株主に不利でないか見極めてから動く。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、安いが資本が薄く、安全域を数えにくい銀行だ。

PBR 0.56 倍、PER 9〜10 倍は、見た目には割安だ。自己資本の半分に迫る含み損が、金利が戻れば縮んで資本が厚くなる余地もある。配当を 3 割で守る方針は、資本が薄い時期には堅実だ。

一方で、事業の儲け口は広がらない。福島県の人口は 2050 年に 3 割減り、県内の最大手と競う。ROE は 10 年後も資本コストに届かず、内部留保を増やしても株主にとっての価値は薄い。再編が動けば値段が跳ねるが、救済の形なら少数株主は報われない。

筆者なら、含み損が縮み始め、自己資本比率が上向く確認を待つ。値段が自己資本の半分以下でも、資本が薄い銀行は別の理由で買われなくなる。再編の話が出た時は、比率と条件を読んでから動く。

逆に、利ざやで利益が伸びて、配当が増える形は十分にありうる。値段が今より 2 割ほど安ければ、待つ間の配当も含めて資本コストに届く。

何で稼ぐ会社か

稼ぎの中心は、福島県の中通り(郡山市)を地盤とする貸出だ。

法人貸出は貸出残高 6,990 億円(2026 年 3 月末)のおよそ 6 割で、地域の中小企業と不動産業向けが中心になる。個人貸出は住宅ローンやアパートローンで、残りの 4 割ほどだ。預金は譲渡性預金を含めて 8,310 億円で、貸出に回らない分は有価証券(1,202 億円)で運用する。国債等の売却損が前期は 11 億円出ており、運用の収益は金利の変化で大きく振れる。

手数料は役務取引等収益で 24 億円、預かり資産は約 1,400 億円で、本業の利益に占める割合は小さい。経費は 75 億円で、利益のうち経費に消える割合は高い。

2026 年 3 月期の経常利益は 24.9 億円、純利益は連結で 16.8 億円だった。黒字は 15 期続いている。

会社の戦略は、郡山を中心とする創業支援と事業承継の支援、地域の中小企業への伴走だ。新しい中期経営計画(2026 年 4 月〜2029 年 3 月)は、最終年度に ROE 5% 以上、単体の純利益 16 億円以上、実勢コア業務純益 35 億円以上を掲げる。

株主の面では、2025 年 12 月に東邦銀行が投資会社から株を買い、約 2 割を持つ筆頭株主になった。会社は自主独立を掲げ、東邦銀行の対話の申し入れには応じていない。地元で最大の東邦銀行と、県内でも小さい大東銀行の関係は、この銀行の価値を左右する。

優良さと弱いところ

良さは地盤の密度にあり、弱さは資本の薄さにある。

良い点は、郡山を中心とする地域の中小企業との長い取引だ。経営は 15 期連続の黒字で、貸出残高は 7,000 億円台に乗った。配当性向は 3 割を目安に安定している。中計は ROE 5% 以上と、前の計画(3.5% 以上)から目標を引き上げた。

弱い点は三つある。一つ目に、単純な自己資本比率が 3.3% と薄い。二つ目に、その他有価証券の評価差額金の赤字が 155 億円と、自己資本(291 億円)の半分を超える。金利がさらに上がれば、この赤字は広がる。三つ目に、県内の最大手である東邦銀行に対し、貸出のシェアが小さく、値決めの力は弱い。

地盤の福島県は、2050 年に人口が約 3 割減る見通しだ。浜通りの復興需要を除けば、貸出の伸びは名目でも物価に届かない年が出る。

quality は、循環 +0.5%、値決め力 +0.25%、借金 +0.25%(自己資本比率 3.5% 未満と評価差額金の赤字が 15% 超)、寿命 +0.5%(人口減 32%)の合計 +1.5%、k は 9.0% とした。資本が薄い分、市場は再編か救済を前提に値段を付けていると筆者は見る。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

地方銀行の「金利のある世界」は、2024 年の政策金利の解除から始まった。

短期金利が 2% に上がる間、変動金利の貸出はほぼ全部が上がる。預金金利は預金ベータ(4 割ほど)の分だけ遅れて追うので、利ざやは広がる。10 年後に短期 2%・長期 3% で落ち着けば、地銀の貸出の利ざやは今より 0.4〜0.5% ほど高い水準で安定する。

一方で、国債や外債などの債券は、金利が上がると評価損が出る。大東銀行のように資本が薄い銀行は、評価損が自己資本に直接響く。満期まで持てば元本が戻るので、時間とともに赤字は縮むが、その間は配当や再編の交渉力を縛る。

貸出の需要は、人口の減る地方では名目で物価並みにしか伸びない。福島県は 2050 年に人口が約 3 割減る。浜通りの復興需要は支えだが、長くは続かない。競争は県内の最大手の東邦銀行、福島銀行、第二地銀、信用金庫、ネット銀行が重なり、貸出の利ざやは競争が決める。

再編は構造の変化だ。東北では北東北の地銀 3 行が統合へ向かい、福島県内でも東邦銀行が大東銀行の株を取得した。小さな銀行は、システム費用の負担から単独では ROE が上がりにくい。10 年の見立てでは、利ざやで利益は伸びるが、規模の小さな単独行の ROE は 4〜6% にとどまる。分かれ目は、再編に乗るか、単独で費用を抑え切るかだ。

資本政策と M&A

資本の使い方は、配当を 3 割で守りつつ、資本の積み増しを優先する形だ。

配当は純利益の 3 割を目安とし、2026 年 3 月期は増配して配当性向 30.2%、翌期も同じ額を予定する。自社株買いは行わず、内部留保を厚くする方針をとる。自己資本比率の低さを考えれば、妥当な選択だ。

資本の重しは、評価差額金の赤字だ。2025 年 3 月期の約 115 億円から 2026 年 3 月期は約 155 億円に広がり、自己資本は 318 億円から 291 億円へ減った。金利が落ち着けば満期で縮むが、その速さは保有債券の残存期間と金利の経路で決まる。

株主の面では、東邦銀行が約 2 割を持つ筆頭株主だ。会社は自主独立を掲げ、対話に応じていない。東邦銀行が株を売るか、統合へ進むかで、少数株主の取り分は大きく変わる。筆者は、統合は救済に近い形になりやすく、比率が少数株主に不利に出るおそれを重く見る。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

利ざやは今より広がる。短期金利が 2% に定着し、変動金利の貸出は全部が上がる。預金金利は遅れて追うので、広がった分の多くは銀行に残る。2026 年 3 月期の純利益は連結で 17 億円、10 年後は中立で 25 億円、楽観では 37 億円に伸びる。今の PBR は 0.56 倍で、中計が掲げる ROE 5% を達成するだけで、自己資本に対する値段は戻る。筆頭株主の東邦銀行は、福島県内の再編を主導しうる。統合が実現すれば、システム費用と本部費用を分け合え、小さな銀行の最大の弱みが消える。評価差額金の赤字は、満期で縮む。債券の元本は戻るので、金利が落ち着けば自己資本は 155 億円分の追い風を受ける。配当は 3 割の目安で、増益に合わせて増える。10 年間もらえる配当だけで、今の時価総額の 4 割以上になる。再編の有無にかかわらず、利益の伸びで値段は今に近づく。さらに、地域の中小企業の事業承継や創業の支援は、手数料と貸出の両方を押し上げる。経費は物価で増えるが、システム投資の山は越えつつあり、利益率の改善が出る年も多い。小さな銀行が県内で生き残る例は多く、地盤の密度は簡単には崩れない。

慎重な見方

資本が薄い銀行に、安全域は少ない。単純な自己資本比率は 3.3% で、その他有価証券の評価差額金の赤字は 155 億円と自己資本の半分を超える。金利がさらに上がれば、赤字は広がり、配当や自社株買いを縛る。福島県の人口は 2050 年に 3 割減り、貸出は名目でも物価並みにしか伸びない。県内最大手の東邦銀行と競り合い、貸出の値決めの力は弱い。10 年後の ROE は中立でも 5.5% で、資本コスト 9% に届かない。ためた利益は額面ほどの価値がない。東邦銀行は約 2 割を持つが、会社は対話に応じず、統合の道筋は見えない。東邦銀行が株を手放す選択もあり、その時は再編の期待が値段から剥がれる。統合が動いても、救済に近い形なら、比率は少数株主に不利に出る。さらに、経費は物価で増え続け、システム費用は小さな銀行ほど重い。与信費用が景気の谷で急増すれば、数年分の利益が一度に消える。PBR 0.56 倍は割安ではなく、資本の薄さに対する市場の正当な値引きだ。配当を 3 割で守る方針は、増益が続く時だけの約束であり、資本が目減りすれば削られる。評価損を抱えたまま資本を食えば、株主の取り分は薄まる一方だ。

どちらに重みを置いたか

利ざやの回復で利益と配当は伸びるが、ROE が資本コストに届かず、本源価値は今の時価総額をやや下回る。評価損と薄い資本、再編の読めなさが下振れの幅を広げる。悲観に 10%、やや悲観に 25% を置き、期待の年率は 5% 台とした。評価差額金の赤字が縮む確認と、東邦銀行との関係の動きが、確率を動かす。値段が自己資本の 6 割を割り、評価損の縮みが確かめられるなら、買い手の側に回ってよい。逆に、再編が救済の形に傾いた時は、確率を悲観側へ移す。

10 年後の 5 つの筋書き(2036/03 期)

確率で加重した株価時価総額 1,862 円236 億円(+ 配当配当と自社株買いの合計 512 円65 億円)。 今の値に割り戻すと 1,119 円142 億円、今との差 −3.9%、 期待の年率 +7.4%(資本コスト 9.0%)→ 適正

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 8% 3,248 円412 億円 946 円120 億円 +260.0% +13.7% 335 円43 億円
やや楽観 17% 2,460 円312 億円 670 円85 億円 +168.6% +10.4% 532 円68 億円
中立 40% 2,232 円283 億円 536 円68 億円 +137.6% +9.0% 1,107 円141 億円
やや悲観 25% 881 円112 億円 355 円45 億円 +6.1% +0.6% 309 円39 億円
悲観 10% 709 円90 億円 197 円25 億円 −22.2% −2.5% 91 円12 億円
加重平均100% 1,862 円236 億円512 円65 億円 +103.8% +7.4% 2,374 円301 億円

今の株価時価総額 1,165 円148 億円(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 9.0% を下回るほど割高。

楽観 8% 楽観:東邦銀行との関係が再編に進み、規模の利益と金利の追い風が重なる 利益 37 億円 · PER 11.1 倍 · 株価時価総額 3,248 円412 億円

短期金利が 2% に定着し、変動金利の貸出の利ざやが広がる。筆頭株主の東邦銀行との関係が協業から統合へ進み、システム・本部の費用が分け合える。福島県内の法人貸出は郡山を中心に年 4% 近く伸び、貸出残高は 0.97 兆円まで増える。有価証券は評価損が満期で薄れ、運用の収益が戻る。手数料は投信・保険の預かり資産とともに伸びる。経費は物価と賃金の上昇で増えるが、統合の効果で率は下がる。与信費用は景気の山と谷を均した低めの水準に収まる。純利益は 37 億円に届き、会社の配当方針は 4 割近くへ引き上がる。

  • 法人貸出:数量 0.6(事業性貸出残高(兆円))× 価格 0.02(貸出利ざや(預金調達差引後・率))→ 売上 90 億円・営業利益 24 億円。n
  • 個人貸出:数量 0.4(個人向け貸出残高(兆円))× 価格 0.01(貸出利ざや(率))→ 売上 48 億円・営業利益 11 億円。n
  • 有価証券・市場運用:数量 0.2(有価証券残高(兆円))× 価格 0.02(運用利回り-調達(率、売買損益を含む))→ 売上 25 億円・営業利益 12 億円。n
  • 手数料・資産運用:数量 0.2(預かり資産残高(兆円))× 価格 0.02(実効手数料率(為替・ローン手数料を含む総額÷預かり資産))→ 売上 36 億円・営業利益 6 億円。n

倍率:事業の純利益 37 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 6.6% が k 9.00% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 11.1 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 11.1 倍。全体の PER 11.11 倍、時価総額 412 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:再編が実際に動き、金利上昇も大きく味方する形。実績の乏しい筋書きなので 8% にとどめた。

やや楽観 17% やや楽観:利ざやの広がりが計画どおり出て、中計の ROE を上回る 利益 28 億円 · PER 11.1 倍 · 株価時価総額 2,460 円312 億円

利ざやは短期金利 2% の定着で広がり、預金の金利も遅れて追うが、広がりの大半は残る。法人貸出は年 3.5% 前後、個人貸出は 2.5% 前後で伸び、貸出残高は 0.83 兆円になる。有価証券の評価損は時間とともに縮み、売却損の負担は軽くなる。手数料は預かり資産とともに緩やかに増える。東邦銀行は大株主として関係を続けるが、統合には進まず、協業は共同調達など小さな範囲にとどまる。経費は物価で増え続けるため、利益率の改善は小さい。純利益は 28 億円、配当性向は 3 割台前半を保つ。県内の人口減は織り込み済みで、浜通りの復興需要が貸出の下支えになる。大きな景気後退は起きず、与信費用は低位にとどまる。自己資本は評価損の戻りで厚みを増し、資本比率は 4% 台に近づく。

  • 法人貸出:数量 0.5(事業性貸出残高(兆円))× 価格 0.01(貸出利ざや(預金調達差引後・率))→ 売上 73 億円・営業利益 18 億円。n
  • 個人貸出:数量 0.3(個人向け貸出残高(兆円))× 価格 0.01(貸出利ざや(率))→ 売上 39 億円・営業利益 8 億円。n
  • 有価証券・市場運用:数量 0.2(有価証券残高(兆円))× 価格 0.02(運用利回り-調達(率、売買損益を含む))→ 売上 23 億円・営業利益 10 億円。n
  • 手数料・資産運用:数量 0.2(預かり資産残高(兆円))× 価格 0.02(実効手数料率(為替・ローン手数料を含む総額÷預かり資産))→ 売上 28 億円・営業利益 4 億円。n

倍率:事業の純利益 28 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 5.7% が k 9.00% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 11.1 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 11.1 倍。全体の PER 11.11 倍、時価総額 312 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:中期経営計画の ROE 5% 以上を超えて、業界の標準的な改善が出る筋書き。

中立 40% 中立:利ざやは広がるが、人口減と薄い資本が伸びを抑える十年 利益 26 億円 · PER 11.1 倍 · 株価時価総額 2,232 円283 億円

短期金利 2%・長期金利 3% が定着し、貸出の利ざやは今より広い水準で安定する。福島県の人口は 2050 年に 3 割ほど減る見通しで、貸出は名目で年 2.5〜3% の伸びにとどまる。法人貸出は 0.56 兆円、個人貸出は 0.35 兆円まで増える。預金金利は遅れて追い、広がった利ざやの一部は預金集めの競争で消える。有価証券は評価損が満期で縮むが、金利の上昇は新たな評価損も生む。経費は物価と賃金の上昇で増え、システム更新も続く。与信費用は景気の山と谷を均した水準に戻る。純利益は 25 億円。配当は純利益の 3 割を目安に増え、残りは自己資本の積み増しに回る。統合は大きなものは起きず、東邦銀行との関係は協業にとどまる。

  • 法人貸出:数量 0.6(事業性貸出残高(兆円))× 価格 0.01(貸出利ざや(預金調達差引後・率))→ 売上 78 億円・営業利益 17 億円。n
  • 個人貸出:数量 0.3(個人向け貸出残高(兆円))× 価格 0.01(貸出利ざや(率))→ 売上 42 億円・営業利益 7 億円。n
  • 有価証券・市場運用:数量 0.1(有価証券残高(兆円))× 価格 0.02(運用利回り-調達(率、売買損益を含む))→ 売上 22 億円・営業利益 9 億円。n
  • 手数料・資産運用:数量 0.2(預かり資産残高(兆円))× 価格 0.02(実効手数料率(為替・ローン手数料を含む総額÷預かり資産))→ 売上 30 億円・営業利益 4 億円。n

倍率:事業の純利益 26 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 5.5% が k 9.00% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 11.1 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 11.1 倍。全体の PER 11.11 倍、時価総額 283 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:利ざやの回復と福島県の人口減が相殺する、地銀の標準的な筋書き。最も重く 40% を置いた。

やや悲観 25% やや悲観:金利上昇が評価損と預金流出を呼び、利益が頭打ちになる 利益 15 億円 · PER 7.5 倍 · 株価時価総額 881 円112 億円

金利の上昇で、国債・外債の評価損が膨らむ。含み損を抱えたまま売却を先送りし、運用の収益が伸びない。預金金利は競争で上がり、利ざやの広がりは想定の半分に削られる。法人貸出は年 1% 台の伸びにとどまり、個人貸出は地域の人口減で横ばいになる。与信費用は福島県内の中小企業の業況悪化で上振れする。経費は物価で増え続けるため、利益率は下がる。純利益は 15 億円まで下がり、配当は 3 割の目安を保つが、増配は難しい。自己資本は利益の積み増しが小さく、評価損の戻りも遅い。東邦銀行との関係は動かず、再編の恩恵もない。

  • 法人貸出:数量 0.5(事業性貸出残高(兆円))× 価格 0.01(貸出利ざや(預金調達差引後・率))→ 売上 63 億円・営業利益 11 億円。n
  • 個人貸出:数量 0.3(個人向け貸出残高(兆円))× 価格 0.01(貸出利ざや(率))→ 売上 34 億円・営業利益 4 億円。n
  • 有価証券・市場運用:数量 0.1(有価証券残高(兆円))× 価格 0.01(運用利回り-調達(率、売買損益を含む))→ 売上 16 億円・営業利益 5 億円。n
  • 手数料・資産運用:数量 0.2(預かり資産残高(兆円))× 価格 0.02(実効手数料率(為替・ローン手数料を含む総額÷預かり資産))→ 売上 23 億円・営業利益 2 億円。n

倍率:事業の ROE は 3.9% と k を大きく下回る。正当化 PER は 8.9 倍で、1 ÷ k(11.1 倍)の上限より低い。構造的に利益率が落ちるので 7.5 倍に置いた。

確率:評価損と人口減の重なりは、今の延長でも十分に起こりうるので 25%。

悲観 10% 悲観:評価損と与信費用が重なり、資本が目減りする 利益 4 億円 · PBR 0.3 倍 · 株価時価総額 709 円90 億円

構造的に負ける筋書き。金利が速く上がり、保有債券の評価損が自己資本の半分を超えて膨らむ。人口減で福島県内の貸出が縮み、与信費用が急増して利益はほとんど出ない。預金が上位行へ流れ、調達コストが上がる。配当は 3 割の目安を下回り、自己資本は 240 億円まで減る。自己資本比率の低さが市場の不安を呼び、増資や再編を迫られる。再編は救済に近い形になり、少数株主に不利な比率になる。値段は、今の自己資本に対して 3 割ほどの床で決まる。事業の稼ぐ力そのものが、この床を下回る。配当は削られ、増資が必要になれば既存の株主の持ち分は薄まる。再編が実現しても救済に近い条件で、少数株主に残る価値は小さい。景気が戻っても、人口減の地盤では貸出が戻らない。

  • 法人貸出:数量 0.4(事業性貸出残高(兆円))× 価格 0.01(貸出利ざや(預金調達差引後・率))→ 売上 44 億円・営業利益 3 億円。n
  • 個人貸出:数量 0.3(個人向け貸出残高(兆円))× 価格 0.01(貸出利ざや(率))→ 売上 27 億円・営業利益 1 億円。n
  • 有価証券・市場運用:数量 0.1(有価証券残高(兆円))× 価格 0.01(運用利回り-調達(率、売買損益を含む))→ 売上 10 億円・営業利益 1 億円。n
  • 手数料・資産運用:数量 0.1(預かり資産残高(兆円))× 価格 0.01(実効手数料率(為替・ローン手数料を含む総額÷預かり資産))→ 売上 17 億円・営業利益 0 億円。n

倍率:悲観の床は、含み益込みの今の自己資本(291 億円)に掛け目 0.31 を掛けた 90 億円。地銀の悲観の目安(0.45)より低いのは、自己資本比率が 3.3% と薄く、評価損の赤字が自己資本の半分を超えるため。純利益 ÷ k は 42 億円で、これを下回る。

確率:構造的な負けは、小さな単独行では実際に起きた例がある。10% を置いた。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億円。

法人貸出

福島県中通り(郡山市)を中心とする中小企業・不動産業向けの事業性融資。

数量事業性貸出残高(兆円)価格貸出利ざや(預金調達差引後・率)売上営業利益
今 2026/03 0.4 0.01 45 10
10 年後 中立 0.6 0.01 78 17

取り方:貸出金残高は 6,990 億円(2026 年 3 月末、決算短信)。うち事業性を約 6 割の 4,300 億円と推定した。預金調達を差し引いた利ざやを 1.05% と置き、経費配分後の利益率 22.6% で利益 10.2 億円とした。 【推定】開示の内訳ではない。ほかの地銀と同じく、数量は名目の残高、率は物価を掛けていない利ざや・手数料率で置く。4 つのセグメントの利益の合計を、2026/03 期の連結経常利益 24.9 億円に合わせた。

個人貸出

住宅ローン・アパートローン・カードローンなど個人向けの貸出。

数量個人向け貸出残高(兆円)価格貸出利ざや(率)売上営業利益
今 2026/03 0.3 0.01 26 4
10 年後 中立 0.3 0.01 42 7

取り方:残りの約 4 割を個人向け貸出 2,690 億円と推定した。住宅ローンは競争が厳しく、利ざやを 0.95% と事業性より薄く置いた。経費配分後の利益率は 15.3% と低い。 【推定】開示の内訳ではない。ほかの地銀と同じく、数量は名目の残高、率は物価を掛けていない利ざや・手数料率で置く。4 つのセグメントの利益の合計を、2026/03 期の連結経常利益 24.9 億円に合わせた。

有価証券・市場運用

国債・地方債・外債・投信などの運用。預金のうち貸出に回らない分の運用先。

数量有価証券残高(兆円)価格運用利回り-調達(率、売買損益を含む)売上営業利益
今 2026/03 0.1 0.02 21 8
10 年後 中立 0.1 0.02 22 9

取り方:有価証券残高は 1,202 億円(2026 年 3 月末、決算短信)。運用利回りから調達を引いた分と株式等の売却益を合わせて 1.75% と置いた。国債等の売却損 11.2 億円(開示)を引いたあとの利益率は 40%。評価差額金の赤字は別に、自己資本の側で数える。 【推定】開示の内訳ではない。ほかの地銀と同じく、数量は名目の残高、率は物価を掛けていない利ざや・手数料率で置く。4 つのセグメントの利益の合計を、2026/03 期の連結経常利益 24.9 億円に合わせた。

手数料・資産運用

投信・保険の販売、為替・振込、ローン関連の手数料。

数量預かり資産残高(兆円)価格実効手数料率(為替・ローン手数料を含む総額÷預かり資産)売上営業利益
今 2026/03 0.1 0.02 24 2
10 年後 中立 0.2 0.02 30 4

取り方:役務取引等収益 23.9 億円(決算短信)。預かり資産は約 1,400 億円(総預金と預り資産の合計 9,713 億円から預金 8,310 億円を引いた概算、ディスクロージャー誌)。手数料率は為替・ローン手数料を含めた総額を預かり資産で割った見かけの率。利益率は人件費の比重が高く 10%。 【推定】開示の内訳ではない。ほかの地銀と同じく、数量は名目の残高、率は物価を掛けていない利ざや・手数料率で置く。4 つのセグメントの利益の合計を、2026/03 期の連結経常利益 24.9 億円に合わせた。

リスクと懸念

評価差額金の赤字が広がる

保有する債券の評価損は、金利が上がると広がる。2026 年 3 月期で約 155 億円の赤字は自己資本の半分を超える。資本が薄いため、配当や再編の交渉力に直接響く。

福島県の人口減

2050 年の人口は 2020 年比でおよそ 32% 減る見通し。貸出は名目でも物価並みにしか伸びず、預金も細る。浜通りの復興需要は長く続かない。

再編が少数株主に不利な形で進む

東邦銀行が約 2 割を持つ筆頭株主。統合が救済に近い形で進めば、比率は少数株主に不利に出る。会社は自主独立を掲げており、決着まで値段は振れる。

預金の流出と調達コスト

上位行・ネット銀行・信用金庫との預金集めの競争で、預金金利の引き上げ圧力が強まる。広がるはずの利ざやが削られる。

与信費用の上振れ

福島県内の中小企業の業況悪化で与信費用が急増すれば、数年分の利益が一度に消える。小さな銀行は分散が効きにくい。

経費とシステム費用

物価と賃金の上昇、システム更新、規制対応の費用は、小さな銀行ほど重い。売上の伸びで吸収できない年が出る。

今後の分かれ目

東邦銀行が大東銀行との統合を提案し、比率が公正に近い
再編の恩恵が確率に入り、楽観側の重みが 8% から 20% 前後へ上がる。
評価差額金の赤字が 100 億円を割って縮む
自己資本比率が上向き、配当の増額余地が広がる。やや悲観側の確率を下げる。
東邦銀行が保有株を売却する
再編の期待が剥がれ、中立側へ寄る。第三者が買う場合は、筋書きを組み直す。
預金金利が貸出金利の上昇に追いつき、利ざやの広がりが止まる
利益の伸びが鈍り、やや悲観側の確率が上がる。
与信費用が純利益の 3 割を超える年が続く
悲観側の確率を上げ、配当方針の見直しを疑う。

見ておくもの

  • 評価差額金の赤字と自己資本比率の推移
  • 貸出の利ざやと預金金利の上がり方
  • 東邦銀行の保有比率と両行のやりとり
  • 与信費用の水準と福島県内の倒産件数
  • 中計の ROE 5% 以上の進み具合

倍率と資本コストの決め方

本源価値は、貸出・有価証券・手数料の利益から自己資本と ROE を式で組み、PER は ROE と k から決めた。今の PBR 0.56 倍・PER 9〜10 倍は市場の見方であり、比較に使うだけで置き場にはしていない。評価差額金の赤字が自己資本の半分を超える点は、PBR の割安さを割り引く理由として悲観側の床に入れた。 2026-10-22 の見直し(溜まる現金を事業の ROE から外す・k の目安を対称に・楽観〜中立は上限そのものに置く・ROE が k 以下は配り方から出す式)で、倍率を機械で置き直した(第 1 段より前 → 今:楽観 PER 10→11.11 倍・やや楽観 PER 9.5→11.11 倍・中立 PER 9→11.11 倍)。

資本コスト 9.0% = 無リスク金利 3% + β — × 5%。k は基本 7.5% + quality 1.5% = 9.0%。個別のリスク(再編・評価損)は k に足さず、筋書きと確率で表した。

同じ業種(銀行業)の AI 分析

割安 大光銀行8537 新潟・長岡の第二地銀。金利上昇で稼ぎは戻るが、薄い資本と人口減の県で、戻り幅が価値を分ける 本質価値との差 +64.6% · 10 年 割安(年 +12.8%) 割安 筑波銀行8338 茨城2位の地銀。金利上昇で利益は倍近くまで伸びるが、公的資金350億円の返済と薄い資本が重荷。今の値段はやや割安 本質価値との差 +43.8% · 10 年 割安(年 +11.6%) やや割安 三井住友トラストグループ8309 受託資産と手数料が厚い信託グループ。利益ベースの正当化PERで控えめに置き、資本コスト7.25%で10年の本質価値は今の時価総額を約5%上回る(適正) 本質価値との差 +28.6% · 10 年 やや割安(年 +9.0%) やや割安 東京きらぼしフィナンシャルグループ7173 東京唯一の地銀。金利上昇で稼ぎは伸びるが、資本の薄さと再編の行方で価値が大きく分かれる 本質価値との差 +19.2% · 10 年 やや割安(年 +9.0%) やや割安 ひろぎんホールディングス7337 広島の厚い基盤と金利上昇でROEは10%前後へ。資本コスト8%の利益ベースで測ると、改善はほぼ織り込まれ今の値段は適正 本質価値との差 +18.7% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 株式会社紀陽銀行8370 大阪の成長と和歌山の首位を併せ持つが、資本は薄い。金利上昇の追い風を織り込んでも、今の値段は適正の範囲 本質価値との差 +17.9% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 トマト銀行8542 岡山2番手の第二地銀。金利で稼ぎは戻るが、優先株100億円の行方が普通株主の取り分を左右する 本質価値との差 +17.1% · 10 年 やや割安(年 +9.0%) やや割安 三井住友フィナンシャルグループ8316 利ざや拡大と海外・Olive で ROE 10% 前後へ。新しく投じるお金の稼ぎだけが薄れる利益ベースの PER で測ると、3 メガで最も低い今の PBR は適正 本質価値との差 +16.5% · 10 年 やや割安(年 +8.0%) やや割安 武蔵野銀行8336 埼玉で2番手の地方銀行。利ざやの広がりでROEは9%へ向かい、資本コスト8%で測ると今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +13.9% · 10 年 やや割安(年 +8.3%) やや割安 栃木銀行8550 金利上昇の追い風は強いが、稼ぐ力の底上げは道半ば。栃木の第二地銀は10年後の収益力に見合う値段で、安全域は薄い 本質価値との差 +13.3% · 10 年 やや割安(年 +8.6%) 適正 ゆうちょ銀行7182 貯金は伸びないが、国債の入れ替えと日銀預け金の金利で利ざやが広がる。利益が金利頼みで倍率を控えめに置くと、親会社の売出しも入れて今の値段はやや割高 本質価値との差 +8.1% · 10 年 適正(年 +7.2%) 適正 トモニホールディングス8600 利ざやの拡大でROEは7%台へ上がるが資本コストに届かない。今の値段は価値を1割弱上回るが、適正の範囲 本質価値との差 +7.9% · 10 年 適正(年 +7.9%) 適正 株式会社ちゅうぎんフィナンシャルグループ5832 岡山で県内企業の45%が主取引とする基盤に利ざや拡大が乗る。資本コスト8.25%の利益ベースで測ると、今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +6.7% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 株式会社七十七銀行8341 宮城でシェア55.9%の牙城。半導体工場の白紙撤回後も利ざや拡大とVision 2030の上方修正が効くが、資本コスト8%の利益ベースで今の値段は適正 本質価値との差 +5.9% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 東和銀行8558 群馬の2番手行。債券の入れ替えで膿を出し切り、稼ぐ力は戻る途上だが、資本の薄さが値段の上限を決める 本質価値との差 +5.9% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 株式会社佐賀銀行8395 県内企業の6割弱をメイン先にする盤石の地銀。金利の追い風は厚いが資本が薄く、本質価値は今の値段とほぼ同じ 本質価値との差 +4.8% · 10 年 適正(年 +7.8%) 適正 ふくおかフィナンシャルグループ8354 九州最大手。会社予想どおり利益が伸びROE10%前後が続くなら、資本コスト8.25%の利益ベースで見ても今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +4.3% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 清水銀行8364 静岡県全域に店舗を持つ中堅地銀。金利上昇で稼ぎは2倍以上になるが、ROEは資本コストに届かず、厚い自己資本を価値に変えきれない 本質価値との差 +3.7% · 10 年 適正(年 +7.8%) 適正 三菱UFJフィナンシャル・グループ8306 国内最大で最も国際分散した銀行グループ。利益ベースの PER で測ると ROE 10〜11%に見合う値段は今よりやや低く、3 メガで最も上の余地が小さい。やや割高 本質価値との差 +3.6% · 10 年 適正(年 +6.4%) 適正 いよぎんホールディングス5830 海事金融という堀を持つ愛媛の首位行。堀は本物だが自己資本が厚く、資本コスト8.25%の利益ベースでは今の値段はやや割高 本質価値との差 +2.5% · 10 年 適正(年 +7.3%) 適正 横浜フィナンシャルグループ7186 神奈川の厚い基盤に利ざや拡大が乗りROE10%前後へ。資本コスト8%の利益ベースで測ると、今の値段は適正の範囲 本質価値との差 +2.1% · 10 年 適正(年 +7.0%) 適正 十六フィナンシャルグループ7380 岐阜の県内首位を握る地銀。金利で利ざやは広がるが人口減の逆風が重く、資本コスト8.25%の利益ベースで今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +1.9% · 10 年 適正(年 +7.4%) 適正 株式会社琉球銀行8399 沖縄の厚い基盤と金利の追い風は本物。ただ資本が薄く効率も低め。今の値段は本質価値と大きく変わらない 本質価値との差 +1.4% · 10 年 適正(年 +7.2%) 適正 りそなホールディングス8308 国内専業で利ざや拡大の恩恵が素直に効く。ROE 12% 前後を利益ベースの PER で測り、資本コスト 7.5% に合わせると、今の値段はやや割高 本質価値との差 +1.1% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 池田泉州ホールディングス8714 大阪北摂・泉州の地銀。金利の追い風でROE10%へ向かうが、競争と費用の重さで10年の価値は今の値段を1割ほど下回る 本質価値との差 +0.6% · 10 年 適正(年 +7.1%) 適正 第四北越フィナンシャルグループ7327 新潟で貸出の半分を握る地方銀行。金利上昇の追い風は本物だが人口減が量を抑え、資本コスト8.25%の利益ベースで今の値段はやや割高 本質価値との差 +0.5% · 10 年 適正(年 +7.1%) 適正 南都銀行8367 奈良の5割の基盤に金利の追い風が乗る。人口減と重い経費が利益の伸びを抑え、10年の価値は今の値段を1割ほど下回る 本質価値との差 −0.9% · 10 年 適正(年 +6.7%) 適正 山口フィナンシャルグループ8418 山口・広島・北九州に3行を持つ中四国最大級の地銀。利ざやの改善で稼ぐ力は戻るが収益性は同業に見劣りし、今の値段はやや割高 本質価値との差 −2.1% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 株式会社CCIグループ7381 石川の首位行は金利上昇の追い風を受けるが、利益はまだ薄い。10年で見ても、今の値段にはやや先走り感がある 本質価値との差 −4.0% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 九州フィナンシャルグループ7180 TSMC熊本効果で法人融資が伸びる肥後・鹿児島銀行の持株会社。ROEが資本コストにまだ届かず、今の値段は追い風を払いすぎてやや割高 本質価値との差 −4.1% · 10 年 適正(年 +6.7%) 適正 北洋銀行8524 道内首位の基盤に金利上昇の追い風。ただ自己資本比率が薄く、資本コスト8.75%の利益ベースで測ると今の値段はやや割高 本質価値との差 −4.7% · 10 年 適正(年 +7.0%) 適正 鳥取銀行8383 鳥取県の最大の地銀。利ざやの回復は追い風だが、薄い利ざやと人口減で ROE は資本コストに届かない。 本質価値との差 −4.8% · 10 年 適正(年 +6.8%) 適正 フィデアホールディングス8713 山形と秋田の2番手行が2027年1月に合併する。稼ぐ力は戻りつつあるが、人口減と薄い資本が上値を抑える 本質価値との差 −5.2% · 10 年 適正(年 +7.0%) 適正 西日本フィナンシャルホールディングス7189 福岡で福岡銀行を追う地銀。資本コスト8.25%はROEの回復に厳しく、今の値段は計画の達成をほぼ織り込んでやや割高 本質価値との差 −5.8% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 株式会社岩手銀行8345 岩手県の貸出の47%を握る首位行。北東北3行の統合協議に入ったが、10年後の中立でもROEは資本コストに届かない 本質価値との差 −6.2% · 10 年 適正(年 +6.3%) 適正 千葉銀行8331 千葉興業銀行との統合を含め貸出が名目で伸びるが、資本コスト8%の利益ベースのPERで測ると今の値段はやや割高 本質価値との差 −7.3% · 10 年 適正(年 +6.1%) 適正 株式会社おきなわフィナンシャルグループ7350 沖縄の厚い基盤に金利の追い風。ただ資本が薄く観光に偏る点を織り込むと、今の値段はやや割高 本質価値との差 −8.0% · 10 年 適正(年 +6.2%) 適正 めぶきフィナンシャルグループ7167 北関東の統合地銀。利ざや拡大でROEは10%を超えるが、資本コスト8.25%の利益ベースで測ると今の値段はやや割高 本質価値との差 −8.6% · 10 年 適正(年 +5.9%) 適正 SBI新生銀行8303 公的資金完済・再上場で身軽になったSBI系複合銀行。利ざや拡大とレイク・アプラスの高採算を乗せても、資本コスト8.5%で見ると今の値段はやや先取りで、やや割高 本質価値との差 −9.0% · 10 年 適正(年 +5.5%) 適正 山陰合同銀行8381 経費の軽さと県外への貸出拡大が強み。利ざや拡大の追い風は大きいが、人口減と含み損が重く、今の値段はやや割高 本質価値との差 −9.6% · 10 年 適正(年 +6.1%) 適正 山梨中央銀行8360 県内シェア5割強の地銀。利ざやで利益は伸びるが、ROEは資本コストに届かず、今の値段はやや高め 本質価値との差 −9.7% · 10 年 適正(年 +5.8%) 適正 株式会社プロクレアホールディングス7384 青森で企業の7割が主力行に選ぶ首位行。金利で稼ぎは大きく伸びるが、薄い自己資本と人口減でROEは資本コストに届かず、10年後の価値は今を下回る 本質価値との差 −9.8% · 10 年 適正(年 +6.4%) やや割高 京葉銀行8544 利ざや拡大で稼ぐ力は戻るが、千葉の再編で後ろに回る不安が残る。今の値段は10年の見通しに対して高め 本質価値との差 −10.8% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 名古屋銀行8522 愛知県内2位の地銀。金利上昇で利益は伸びるが、ROEは資本コスト並みにとどまり、統合の条件も未定のため、利益ベースでは今の値段はやや割高 本質価値との差 −12.0% · 10 年 やや割高(年 +5.7%) やや割高 千葉興業銀行8337 千葉銀行との1対1の統合で行き先は決まった。金利上昇で利益は倍になるが、薄い自己資本が還元を縛りROEは資本コストに届かず、今の値段はやや割高 本質価値との差 −13.3% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 株式会社百十四銀行8386 香川の寡占と船舶金融を持つ良い銀行だが、10 年後の ROE は資本コストに届かない。今の値段は金利上昇を織り込んでもやや割高 本質価値との差 −13.7% · 10 年 やや割高(年 +5.3%) やや割高 三十三フィナンシャルグループ7322 金利の追い風は確か。だが資本が薄く再編も白紙で、ROE は資本コストに届かず、10 年の価値は今の値段を2割余り下回る 本質価値との差 −13.9% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 南日本銀行8554 鹿児島の第二地銀。直近の利益は税の軽さで厚く、優先株 85 億円の整理が普通株の取り分を決める。 本質価値との差 −17.0% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 株式会社大分銀行8392 大分の企業の半数がメインバンクに選ぶ盟主。利ざやで稼ぎは2倍以上に伸びるが、薄い自己資本が重く、10年の本質価値は今の値段を下回る 本質価値との差 −17.7% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 みずほフィナンシャルグループ8411 ROE は 10% 前後にとどまり、3 メガ共通の控えめな倍率で置くと、利益ベースでは今の値段は割高 本質価値との差 −18.1% · 10 年 やや割高(年 +4.5%) やや割高 株式会社秋田銀行8343 秋田県で企業の過半が主力行に選ぶ首位行。金利上昇で稼ぎは倍近くになるが、人口減が重く、ROEは資本コストに届かず今の値段は先取りが過ぎる 本質価値との差 −18.7% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 富山銀行8365 富山の小さな地銀。直近の増益は債券の売却益頼みで、本業の稼ぐ力は ROE を資本コストへ届かせない。 本質価値との差 −19.8% · 10 年 やや割高(年 +5.1%) やや割高 株式会社宮崎銀行8393 宮崎県の最大手地銀。利ざやで稼ぎは膨らむが、薄い自己資本と人口減が重く、10年の本質価値は今の値段を下回る 本質価値との差 −19.8% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 株式会社四国銀行8387 金利の追い風は強いが、高知の人口減で稼ぐ力が資本コストに届かない。10年の本質価値は今の値段を下回る 本質価値との差 −20.8% · 10 年 やや割高(年 +4.6%) やや割高 株式会社ほくほくフィナンシャルグループ8377 北陸・北海道2行体制に利ざや拡大とラピダス特需が乗るが、単独路線のまま。資本コスト8.5%の利益ベースで測ると今の値段は割高 本質価値との差 −20.8% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 株式会社 百五銀行8368 三重の預金と貸出で首位の地銀。資本が厚く稼ぎ方が重いため、資本コスト8.25%の利益ベースで測ると今の値段は先の利益を織り込んで割高 本質価値との差 −22.5% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 福井銀行8362 福井県の貸出の約半分を握る地銀。合併の効果と利ざや拡大でROEは上向くが、資本コストには届かず、今の値段は先取りが過ぎる 本質価値との差 −23.0% · 10 年 やや割高(年 +4.3%) やや割高 株式会社 北日本銀行8551 北東北で唯一残る第二地銀。金利上昇で利益は伸びるが、10年後の中立でもROEは資本コストに届かない 本質価値との差 −23.3% · 10 年 やや割高(年 +4.4%) やや割高 株式会社滋賀銀行8366 県内の預貯金の約半分を握る滋賀の地銀。利上げの追い風は本物だが経費率が重く、資本コスト7.75%の利益ベースでは今の値段は割高 本質価値との差 −24.0% · 10 年 やや割高(年 +3.8%) やや割高 八十二長野銀行8359 長野で合算シェア6割超の堀を持つが、資本コスト8%の利益ベースで測ると、中計ROE8%の達成を織り込んだ今の値段は割高 本質価値との差 −25.4% · 10 年 やや割高(年 +3.7%) やや割高 群馬銀行8334 群馬県内シェア44%の最強地銀。利ざや拡大と第四北越FGとの越境統合でROE10%超を狙うが、資本コスト8.25%の利益ベースで測ると今の値段は割高 本質価値との差 −25.5% · 10 年 やや割高(年 +3.7%) やや割高 しずおかフィナンシャルグループ5831 静岡で法人取引の首位を握る東海最大級の地方銀行。事業は強いがROEは資本コストを少し上回る程度で、利益ベースの今の値段はやや割高 本質価値との差 −25.5% · 10 年 やや割高(年 +3.8%) やや割高 筑邦銀行8398 福岡県南部の地銀。貸出は伸びているが、薄い収益と自己資本で ROE は資本コストに届かない。 本質価値との差 −28.1% · 10 年 やや割高(年 +3.8%) やや割高 島根銀行7150 SBI の資本で立て直す島根の小さな地銀。優先株が 170 億円まで膨らみ、普通株主に残る利益は薄い。値打ちは今の値段を下回る 本質価値との差 −28.5% · 10 年 やや割高(年 +4.3%) やや割高 セブン銀行8410 コンビニ ATM の独走に、ファミマ 1.6 万台という追い風。ただ稼ぎは薄く、キャッシュレスの長い逆風も続く。倍率を抑えて見ると、いまの値段は先の成長を織り込みすぎている 本質価値との差 −28.8% · 10 年 やや割高(年 +3.5%) やや割高 あおぞら銀行8304 米国オフィス融資の傷が癒え、大和証券を軸に投資銀行へ軸足を移すあおぞら銀行。ROEが資本コストに届かない間は、今の値段に安全域は乏しい 本質価値との差 −29.2% · 10 年 やや割高(年 +3.4%) やや割高 東邦銀行8346 福島で預金・貸出の3分の1強を握る首位行。金利上昇で稼ぎは倍近くになるが、ROEは資本コスト未満にとどまり今の値段は先取りが過ぎる 本質価値との差 −29.9% · 10 年 やや割高(年 +3.5%) 割高 株式会社阿波銀行8388 徳島の盟主は利ざや拡大で稼ぎが伸びるが、ROEは資本コストに届かない。10年の本質価値は今の値段を下回る 本質価値との差 −33.4% · 10 年 割高(年 +2.6%) 割高 大垣共立銀行8361 岐阜の老舗地銀。利ざや拡大は追い風だが ROE は資本コストに届かず、今の値段には届かない 本質価値との差 −33.8% · 10 年 割高(年 +2.9%) 割高 山形銀行8344 県内最大手でも人口減の山形が地盤。利ざやで稼ぎは倍増するが資本コストに届かず、今の値段は10年先の価値より高い 本質価値との差 −34.2% · 10 年 割高(年 +2.7%) 割高 スルガ銀行8358 シェアハウス問題を片付け、利ざや拡大で稼ぐ力が戻った地方銀行。だが税の軽さで膨らんだ利益を前提に値が付いており、資本コストを大きく超える見込みも薄く、割高 本質価値との差 −34.6% · 10 年 割高(年 +2.1%) 割高 富山第一銀行7184 富山県2位の地銀。利ざや拡大は追い風だが、運用益に頼る利益とROEの低さで、本質価値は今の値段を下回る 本質価値との差 −34.8% · 10 年 割高(年 +2.5%) 割高 京都フィナンシャルグループ5844 京都の地盤と政策保有株の含み益が強みだが、ニデック株は会計不正で下落。資本コスト8%の利益ベースで測ると今の値段は割高。2026年3月期の利益は株の売却益で膨らんでおり、実力利益で測る 本質価値との差 −38.0% · 10 年 割高(年 +1.6%) 割高 あいちフィナンシャルグループ7389 名古屋圏2位の合併行。統合の宿題と低いROEを抱え、資本コスト8%の利益ベースで測ると今の値段は割高 本質価値との差 −38.3% · 10 年 割高(年 +1.9%) 割高 愛媛銀行8541 県内第2位の第二地銀。金利上昇で利益は伸びるが、人口減で資本コストに届かず、今の値段は10年先の稼ぎに対して割高 本質価値との差 −40.9% · 10 年 割高(年 +1.8%) 割高 福島銀行8562 福島県の第二地銀。SBI 新生銀行が筆頭株主になったが、薄い収益と赤字の履歴が重い。 本質価値との差 −46.3% · 10 年 割高(年 +1.5%) 割高 宮崎太陽銀行8560 宮崎県の第二地銀。本業は回復中だが、売却益に押された利益と優先株 60 億円の整理が焦点。 本質価値との差 −48.2% · 10 年 割高(年 +0.6%) 割高 東北銀行8349 岩手の中堅地銀。利ざやは回復するが、公的資金の優先株 100 億円が普通株の取り分を削る。 本質価値との差 −48.8% · 10 年 割高(年 +0.6%) 割高 豊和銀行8559 大分の小さな第二地銀。普通株の取り分は、220 億円の優先株が先に取った残りで決まり、今の値段を下回る。 本質価値との差 −60.2% · 10 年 割高(年 −2.2%) 割高 高知銀行8416 高知県の地銀。評価差額金の赤字が自己資本の 27% に達し、優先株 68 億円も重く、利益の戻りは遅い。 本質価値との差 −63.6% · 10 年 割高(年 −2.8%) 割高 じもとホールディングス7161 宮城・山形の 2 地銀を持つ持株会社。収益は回復するが、公的資金の優先株 780 億円が普通株の取り分を大きく削る。 本質価値との差 −85.1% · 10 年 割高(年 −11.0%)

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読んだ資料

  1. 2026 年 3 月期 決算短信(大東銀行)
  2. 大東銀行が新中計、自己資本比率 5% 以上目指す(日本経済新聞)
  3. 大東銀行、新たな中期経営計画発表(福島民友)
  4. 東邦銀行、大東銀行株 18% を取得(日本経済新聞)
  5. 日本の地域別将来推計人口(令和 5 年推計)

分析日 2026-10-20