株譜
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じもとホールディングス 7161

宮城・山形の 2 地銀を持つ持株会社。収益は回復するが、公的資金の優先株 780 億円が普通株の取り分を大きく削る。

割高
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)83 円22 億円10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)558 円149 億円差 −85.1%
10 年後から見ると 割高 価値 83 円22 億円 · 差 −85.1% · 期待の年率 −11.0%
期待の年率リターン(10 年)−11.0%資本コスト比 −19.7 pt
推定の資本コスト8.8%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3%・10 年国債 3%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 8.8% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

じもとホールディングスは、仙台銀行(宮城)ときらやか銀行(山形)を傘下に持つ地方銀行グループだ。2026 年 3 月期の純利益は 26 億円、2027 年 3 月期の予想は 36 億円まで戻る。筆者の見方では、10 年の本源価値は今の時価総額を大きく下回る。

理由は資本の構造にある。会社の純資産 877 億円のうち、普通株に帰属するのは約 94 億円で、残る 780 億円は国(整理回収機構)が持つ公的資金の優先株だ。優先株は普通株に先立つ請求権で、返せなければ市場価格に連動した価格で普通株に替わる。会社全体の価値が 780 億円を下回る限り、既存の普通株主に残るのは 1 割ほどだ。

中立の 10 年後も、会社全体の ROE は 3.5% で資本コスト 8.75% に届かない。利ざやの回復と SBI との連携が追い風だが、評価差額金の赤字が自己資本の 26%、山形県の人口が 2050 年に 3 分の 1 減ることが重しになる。

筆者なら、優先株の整理の道筋(返済か、転換の条件の変更)が示されるまで買わない。今の値段は、整理がうまく進む場合だけを織り込んでいる。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、一見安いが、優先株が先にいる順番の悪い株だ。

普通株の PER は 7 倍弱で、見た目は割安だ。しかし、会社全体の純資産 877 億円に対して、普通株の取り分は 94 億円にすぎず、時価総額 163 億円は普通株の純資産の 1.7 倍に当たる。会社全体で見ると、純資産の 2 割に満たない値段で、優先株が先に請求する。

事業の儲け口は広がらない。山形県の人口は 2050 年に 3 分の 1 減り、ROE は 10 年後も資本コストに届かない。利益が増えても、優先株の請求が先なので、普通株主の取り分は薄いままだ。

筆者なら、優先株の整理の道筋が示されるまで待つ。例えば、国が優先株を割り引いて売却する、SBI が優先株を買い取る、返済の原資が積み上がる、といった動きが確かめられれば、見方は変わる。

逆に、整理が早く進み、転換が起きずに済む形も十分にありうる。その時は、普通株の取り分は今の見積もりより大きくなる。今の値段は、その良い場合の期待を先に織り込んでいる。

何で稼ぐ会社か

稼ぎの中心は、宮城県と山形県の貸出と、預金で集めたお金の運用だ。

連結の貸出残高は 1 兆 9,410 億円(2026 年 3 月末)で、仙台銀行が 9,932 億円、きらやか銀行が 9,509 億円。預金は譲渡性預金を含めて 2 兆 2,859 億円で、個人預金が中心になる。貸出に回らない分は有価証券 3,496 億円で運用し、評価損の解消に中長期で取り組んでいる。

手数料は役務取引等利益で 26 億円、本業の柱ではない。経費は 224 億円で、収益の大半が経費に消える。

2026 年 3 月期の経常利益は 31.6 億円、純利益は 25.8 億円だった。2027 年 3 月期の予想は経常利益 40 億円、純利益 36 億円で、利ざやの回復を見込む。

グループの歴史は重い。2023 年 3 月期と 2024 年 3 月期に、取引先の倒産とコロナ後の与信費用、債券の評価損で、2 期合計 300 億円を超える赤字を出した。2023 年に、コロナ特例の公的資金 180 億円(E 種優先株)を受け、SBI グループが追加の資本参加をした。

会社の戦略は、中小企業支援の深化、業務変革(DX)、経営管理で、SBI グループとの資本業務提携を軸にする。目指す姿は「黒字回復、復配、公的資金の返済」で、返済の時期は見直しの協議中だ。

株主の面では、整理回収機構が優先株のすべてを持ち、SBI 地銀ホールディングスが普通株のおよそ 3 割強を持つ筆頭株主になっている。

優良さと弱いところ

良さは回復の勢いにあり、弱さは資本の構造にある。

良い点は、2025 年 3 月期に黒字へ戻り、2026 年 3 月期にさらに増益だったことだ。金利のある世界の恩恵で貸出の利息収入が増え、預金利息の増加を上回った。仙台銀行は貸出を伸ばしており、宮城は人口の減りが比較的小さい。SBI グループとの連携で、システムやサービスの導入が進む。

弱い点は三つある。一つ目に、純資産のうち普通株に帰属するのは約 94 億円で、残りの 780 億円は優先株。普通株の取り分は薄く、利益の増減が少し動くだけで株価が大きく振れる。二つ目に、その他有価証券の評価差額金の赤字が 233 億円と、自己資本の 26% に達する。三つ目に、山形県の人口は 2050 年に約 33% 減り、きらやか銀行の地盤は細る。

quality は、循環 +0.5%、値決め力 +0.25%(仙台は七十七銀行、山形は山形銀行などに次ぐ 2 番手)、借金 +0.25%(単純な自己資本比率 3.5%、評価差額金の赤字が 15% 超)、寿命 +0.25%(2 県の人口減は貸出の加重で約 27%)の合計 +1.25%、k は 8.75% とした。公的資金の優先株による希薄化は、k に足さず、既存株主の取り分の係数で表した。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

地方銀行の「金利のある世界」は、2024 年の政策金利の解除から始まった。

短期金利が 2% に上がる間、変動金利の貸出はほぼ全部が上がる。預金金利は預金ベータ(4 割ほど)の分だけ遅れて追うので、利ざやは広がる。10 年後に短期 2%・長期 3% で落ち着けば、地銀の貸出の利ざやは今より 0.4〜0.5% ほど高い水準で安定する。

一方で、国債や外債などの債券は、金利が上がると評価損が出る。じもとホールディングスは評価差額金の赤字が 233 億円あり、今後の金利の道筋次第で広がる。満期まで持てば元本が戻るので、時間とともに縮む。

貸出の需要は、人口の減る地方では名目で物価並みにしか伸びない。山形県は 2050 年に人口が約 33% 減り、宮城県は約 20% 減る。仙台は東北の中心で比較的底堅いが、七十七銀行が最大手として厚い。山形では山形銀行、荘内銀行などと競り合い、貸出の利ざやは競争が決める。

再編は構造の変化だ。東北では北東北の地銀 3 行が統合へ向かい、SBI グループは地銀との提携を広げている。小さな銀行は、システム費用の負担から単独では ROE が上がりにくい。10 年の見立てでは、利ざやで利益は伸びるが、規模の小さなグループの ROE は 3〜5% にとどまる。分かれ目は、SBI との連携が収益に変わるか、公的資金の整理が進むかだ。

資本政策と M&A

資本の使い方は、普通株の配当を低く抑え、公的資金の優先株への配当を定款どおり払う形だ。

普通株の配当は 2025 年 3 月期に復配し、その後は年間の配当を据え置いている。配当性向は 5% 台と低い。優先株の配当は、預金保険機構が公表する資金調達コスト(0.23%)に連動しており、2027 年 3 月期は金利の上昇につれて増える見込みだ。

資本の重しは二つある。一つは評価差額金の赤字で、前期末の 253 億円から 233 億円に縮んだ。もう一つが優先株 780 億円で、返済の時期は見直しの協議中だ。きらやか銀行の公的資金 200 億円の返済は、2024 年に予定していたが困難と判断され、期日が延びた。

優先株は、市場価格に連動した価格で普通株に替えられる。転換の価格には下限があり、株価が下限を大きく下回ると、普通株の数が一気に増える。B 種・C 種・E 種の下限は、今の転換価格のおよそ 4〜5 割だ。E 種の取得請求期間は 2048 年 9 月末まで続く。

筆者は、普通株主が優先株の整理に応じるか、条件が少数株主に不利になるかを重く見る。SBI は普通株の約 3 割強を持ち、整理の主導権を握るが、その利害は少数株主と同じとは限らない。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

収益は回復途上にあり、まだ伸びる。2026 年 3 月期の経常利益は 31.6 億円、2027 年 3 月期の予想は 40 億円で、金利のある世界が地銀の利ざやを広げる。2023 年と 2024 年の大幅な赤字は、取引先の倒産とコロナ後の与信費用、債券の評価損による一時の損失で、すでに処理が進んでいる。評価差額金の赤字は前期末の 253 億円から 233 億円に縮み、満期で戻る。SBI グループは普通株の約 3 割強を持つ筆頭株主として、システム、半導体工場、資金面で支援する。公的資金の優先株は、普通株の配当を低く抑えたままでも定款どおり配当が払われ、国が急いで取り立てる動きはない。転換の価格は市場価格に連動するので、株価が上がれば新株の数は減る。経営が安定し、評価損が解消に向かえば、国は返済を受け入れ、普通株の取り分は大きく残る。時価総額は 163 億円と、会社全体の純資産のわずか 2 割弱だ。期待どおり整理が進めば、普通株の値段は今より上にある。

慎重な見方

資本の順番が悪い。会社全体の純資産 877 億円のうち、普通株は 94 億円で、残り 780 億円は国の優先株だ。優先株は市場価格に連動した価格で普通株に替わり、下限は今の転換価格の 4〜5 割にとどまる。会社全体の価値が 780 億円を下回ると、新株が一気に増え、普通株主に残るのは 1 割ほどになる。10 年後の会社全体の ROE は中立でも 3.5% で、資本コスト 8.75% に届かず、ためた利益は額面ほどの価値がない。評価差額金の赤字は自己資本の 26% で、金利がさらに上がれば広がる。山形県の人口は 2050 年に 3 分の 1 減る。きらやか銀行の公的資金の返済は、2024 年の予定が困難と判断され、期日が延びた。優先配当は金利につれて増え、普通株の取り分をさらに削る。SBI は整理の主導権を握るが、少数株主の利益とは限らない。2023 年からの大幅な赤字は、同じ構造が再び来うることを示している。時価総額は優先株が転換した後の姿を織り込んでおらず、今の株価は優先株の影響を見落としている。

どちらに重みを置いたか

利ざやの回復で収益は伸びるが、優先株 780 億円が普通株に先立つため、本源価値は今の時価総額を大きく下回る。転換後の取り分を全筋書きで 1 割と置き、悲観に 10%、やや悲観に 25% を置いた。優先株の整理の道筋(国の割引売却、SBI による買い取り、返済の原資)が示されれば、取り分の係数を上げて見直す。

10 年後の 5 つの筋書き(2036/03 期)

確率で加重した株価時価総額 139 円37 億円(+ 配当配当と自社株買いの合計 35 円9 億円)。 今の値に割り戻すと 83 円22 億円、今との差 −85.1%、 期待の年率 −11.0%(資本コスト 8.8%)→ 割高

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 8% 285 円76 億円 52 円14 億円 −39.6% −4.9% 27 円7 億円
やや楽観 17% 208 円56 億円 45 円12 億円 −54.6% −7.6% 43 円12 億円
中立 40% 162 円43 億円 37 円10 億円 −64.2% −9.8% 80 円21 億円
やや悲観 25% 49 円13 億円 28 円8 億円 −86.2% −18.0% 19 円5 億円
悲観 10% 37 円10 億円 13 円4 億円 −90.9% −21.3% 5 円1 億円
加重平均100% 139 円37 億円35 円9 億円 −68.8% −11.0% 174 円47 億円

今の株価時価総額 558 円149 億円(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 8.8% を下回るほど割高。

楽観 8% 楽観:金利の追い風と SBI 連携が重なり、収益が計画を大きく超える 利益 67 億円 · PER 11.4 倍 · 株価時価総額 285 円76 億円

短期金利が 2% に定着し、変動金利の貸出の利ざやが広がる。預金は仙台と山形の個人預金が支え、調達コストの上昇は想定を下回る。事業性貸出は仙台を中心に年 3.5% 近く伸び、1.85 兆円まで増える。SBI の半導体工場の誘致や資金提供の連携が、宮城と山形の取引先の業況を押し上げる。有価証券は評価損が満期で縮み、運用の収益が戻る。手数料は預かり資産とともに伸びる。経費は物価と賃金の上昇で増えるが、システム統一と店舗再編の効果で率は下がる。与信費用は景気の山と谷を均した低めの水準に収まる。会社全体の純利益は 66 億円に届く。優先株の一部が現金で返されても、その分は会社の価値から引かれるので、既存株主の取り分の係数は変わらない。

  • 法人・公共向け貸出:数量 1.9(事業性・公共向け貸出残高(兆円))× 価格 0.02(貸出利ざや(預金調達差引後・率))→ 売上 315 億円・営業利益 63 億円。n
  • 個人向け貸出:数量 0.8(個人向け貸出残高(兆円))× 価格 0.01(貸出利ざや(率))→ 売上 115 億円・営業利益 14 億円。n
  • 有価証券・市場運用:数量 0.4(有価証券残高(兆円))× 価格 0.01(運用利回り-調達(率、売買損益を含む))→ 売上 38 億円・営業利益 13 億円。n
  • 手数料・預かり資産:数量 0.5(預かり資産残高(兆円))× 価格 0.01(実効手数料率(為替・ローン手数料を含む総額÷預かり資産))→ 売上 41 億円・営業利益 5 億円。n

倍率:事業の純利益 66 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 5.6% が k 8.75% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 11.4 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 11.4 倍。全体の PER 11.43 倍、時価総額 760 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:利ざやの回復に SBI との連携の効果が重なる形。実績の乏しい筋書きなので 8% にとどめた。

やや楽観 17% やや楽観:利ざやの広がりが想定どおり出て、会社の計画に近づく 利益 49 億円 · PER 11.4 倍 · 株価時価総額 208 円56 億円

利ざやは短期金利 2% の定着で広がり、預金金利も遅れて追うが、広がりの大半は銀行に残る。事業性貸出は年 2.5% 前後、個人貸出は 2% 前後で伸び、貸出残高は 2.4 兆円を超える。有価証券の評価損は時間とともに縮み、債券の売却損が出る年は減る。手数料は預かり資産とともに緩やかに増える。県内の再編は進まず、2 行体制が続く。経費は物価で増え続けるため、利益率の改善は小さい。純利益は 49 億円まで伸び、優先配当と普通株の配当は少しずつ増える。人口減は織り込み済みで、仙台は底堅いが山形は細る。与信費用は低位にとどまる。自己資本は利益の積み増しで厚みを増す。

  • 法人・公共向け貸出:数量 1.7(事業性・公共向け貸出残高(兆円))× 価格 0.02(貸出利ざや(預金調達差引後・率))→ 売上 275 億円・営業利益 47 億円。n
  • 個人向け貸出:数量 0.7(個人向け貸出残高(兆円))× 価格 0.01(貸出利ざや(率))→ 売上 101 億円・営業利益 10 億円。n
  • 有価証券・市場運用:数量 0.4(有価証券残高(兆円))× 価格 0.01(運用利回り-調達(率、売買損益を含む))→ 売上 33 億円・営業利益 9 億円。n
  • 手数料・預かり資産:数量 0.4(預かり資産残高(兆円))× 価格 0.01(実効手数料率(為替・ローン手数料を含む総額÷預かり資産))→ 売上 37 億円・営業利益 3 億円。n

倍率:事業の純利益 49 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 4.3% が k 8.75% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 11.4 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 11.4 倍。全体の PER 11.43 倍、時価総額 557 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:会社の 2027 年 3 月期の予想(純利益 36 億円)が実績の裏づけを持つので、楽観より厚く置いた。

中立 40% 中立:利ざやは広がるが、薄い収益と人口減で ROE は資本コストに届かない十年 利益 38 億円 · PER 11.4 倍 · 株価時価総額 162 円43 億円

短期金利 2%・長期金利 3% が定着し、貸出の利ざやは今より広い水準で安定する。山形県の人口は 2050 年に 3 分の 1 減り、宮城県でも 2 割減る見通しで、貸出は名目で年 2% ほどの伸びにとどまる。事業性貸出は 1.6 兆円、個人貸出は 0.68 兆円まで増える。預金金利は遅れて追い、広がった利ざやの一部は預金集めの競争で消える。有価証券は評価損が満期で縮むが、金利の上昇は新たな評価損も生む。経費は物価と賃金の上昇で増え、システム更新も続く。与信費用は景気の山と谷を均した水準に戻る。会社全体の純利益は 38 億円。公的資金の優先株は返済されず、優先配当は金利の上昇につれて増え、普通株の配当は少しずつしか増えない。

  • 法人・公共向け貸出:数量 1.6(事業性・公共向け貸出残高(兆円))× 価格 0.02(貸出利ざや(預金調達差引後・率))→ 売上 243 億円・営業利益 37 億円。n
  • 個人向け貸出:数量 0.7(個人向け貸出残高(兆円))× 価格 0.01(貸出利ざや(率))→ 売上 87 億円・営業利益 8 億円。n
  • 有価証券・市場運用:数量 0.4(有価証券残高(兆円))× 価格 0.01(運用利回り-調達(率、売買損益を含む))→ 売上 30 億円・営業利益 8 億円。n
  • 手数料・預かり資産:数量 0.4(預かり資産残高(兆円))× 価格 0.01(実効手数料率(為替・ローン手数料を含む総額÷預かり資産))→ 売上 33 億円・営業利益 2 億円。n

倍率:事業の純利益 38 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 3.5% が k 8.75% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 11.4 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 11.4 倍。全体の PER 11.43 倍、時価総額 433 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:利ざやの回復と宮城・山形の人口減が相殺する、地銀の標準的な筋書き。最も重く 40% を置いた。

やや悲観 25% やや悲観:金利上昇が評価損と預金流出を呼び、利益が頭打ちになる 利益 20 億円 · PER 6.4 倍 · 株価時価総額 49 円13 億円

金利の上昇で、国債・外債の評価損がさらに膨らむ。含み損は今すでに 230 億円を超え、売却を先送りすれば運用の収益が伸びない。預金金利は競争で上がり、利ざやの広がりは想定の半分に削られる。事業性貸出は年 1% 台の伸びにとどまり、個人貸出は住宅ローンの競争で薄利のまま横ばいになる。山形の中小企業の業況悪化で与信費用が上振れする。経費は物価で増え続けるため、利益率は下がる。会社全体の純利益は 20 億円まで下がり、優先配当は増えるが普通株の配当は据え置かれる。自己資本は評価損の拡大で 960 億円に減る。優先株の返済は遠のき、SBI との連携の効果も出ない。

  • 法人・公共向け貸出:数量 1.5(事業性・公共向け貸出残高(兆円))× 価格 0.01(貸出利ざや(預金調達差引後・率))→ 売上 196 億円・営業利益 20 億円。n
  • 個人向け貸出:数量 0.6(個人向け貸出残高(兆円))× 価格 0.01(貸出利ざや(率))→ 売上 69 億円・営業利益 4 億円。n
  • 有価証券・市場運用:数量 0.3(有価証券残高(兆円))× 価格 0.01(運用利回り-調達(率、売買損益を含む))→ 売上 26 億円・営業利益 5 億円。n
  • 手数料・預かり資産:数量 0.3(預かり資産残高(兆円))× 価格 0.01(実効手数料率(為替・ローン手数料を含む総額÷預かり資産))→ 売上 26 億円・営業利益 1 億円。n

倍率:会社全体の ROE は 2.1% と k を大きく下回る。正当化 PER は 7.8 倍で、1 ÷ k(11.4 倍)の上限より低い。構造的に利益率が落ちるので、正当化 PER の 8 割ほどの 6.4 倍に置いた。会社全体の価値に、優先株の転換後の既存株主の取り分(0.10)を掛ける。

確率:評価損と人口減の重なりは、今の延長でも十分に起こりうるので 25%。

悲観 10% 悲観:評価損と与信費用が重なり、資本が再び削られる 利益 3 億円 · PBR 0.1 倍 · 株価時価総額 37 円10 億円

構造的に負ける筋書き。金利が速く上がり、保有債券の評価損がさらに自己資本を削る。山形の人口減で貸出が縮み、与信費用が急増して利益はほとんど出ない。預金が上位行・ネット銀行へ流れ、調達コストが上がる。配当は普通株も優先株も削られ、会社全体の自己資本は 700 億円まで減る。自己資本比率の低下で、再編や増資を迫られる。再編は救済に近い形になり、少数株主に不利な比率になる。値段は、会社全体で今の自己資本のおよそ 1 割という床で決まる。事業の稼ぐ力そのものが、この床を下回る。景気が戻っても、2 県の人口減の地盤では貸出が戻らない。

  • 法人・公共向け貸出:数量 1.3(事業性・公共向け貸出残高(兆円))× 価格 0.01(貸出利ざや(預金調達差引後・率))→ 売上 144 億円・営業利益 3 億円。n
  • 個人向け貸出:数量 0.6(個人向け貸出残高(兆円))× 価格 0.01(貸出利ざや(率))→ 売上 55 億円・営業利益 0 億円。n
  • 有価証券・市場運用:数量 0.3(有価証券残高(兆円))× 価格 0.01(運用利回り-調達(率、売買損益を含む))→ 売上 20 億円・営業利益 1 億円。n
  • 手数料・預かり資産:数量 0.3(預かり資産残高(兆円))× 価格 0.01(実効手数料率(為替・ローン手数料を含む総額÷預かり資産))→ 売上 20 億円・営業利益 0 億円。n

倍率:悲観の床は、会社全体の今の自己資本(876 億円)に掛け目 0.114 を掛けた 100 億円。地銀の悲観の目安(0.45)より低いのは、自己資本比率が 3.5% と薄く、評価差額金の赤字が自己資本の 26% に達し、優先株が普通株に先立つため。純利益 ÷ k は 31 億円で、これを上回る床にはしない。会社全体の価値に、優先株の転換後の既存株主の取り分(0.10)を掛ける。

確率:2023 年から 2024 年の大幅な赤字(2 期で 300 億円超)が実際に起きており、再発の確率として 10% を置いた。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億円。

法人・公共向け貸出

宮城県(仙台銀行)と山形県(きらやか銀行)の中小企業・事業性融資、地方公共団体向けの貸出。

数量事業性・公共向け貸出残高(兆円)価格貸出利ざや(預金調達差引後・率)売上営業利益
今 2026/03 1.4 0.01 178 21
10 年後 中立 1.6 0.02 243 37

取り方:連結の貸出金残高は 1 兆 9,410 億円(2026 年 3 月末、決算短信。きらやか 9,509 億円、仙台 9,932 億円)。個人向けを約 3 割と置き、事業性・公共向けを 1.37 兆円と推定した。貸出金利息 276 億円から預金利息を引いた貸出の利ざやを 1.3% と置き、経費配分後の利益率は 12%。 【推定】開示の内訳ではない。数量は名目の残高、率は物価を掛けていない利ざや・手数料率で置く。4 つのセグメントの利益の合計を、2026/03 期の連結経常利益 31.6 億円に合わせた。

個人向け貸出

住宅ローン・アパートローン・カードローンなど個人向けの貸出。

数量個人向け貸出残高(兆円)価格貸出利ざや(率)売上営業利益
今 2026/03 0.6 0.01 62 4
10 年後 中立 0.7 0.01 87 8

取り方:決算短信は消費者ローン(住宅ローン等)の増加を貸出増の要因に挙げる。個人向けを約 5,700 億円と推定し、競争が厳しい住宅ローン中心なので利ざやを 1.08% と薄く置いた。経費配分後の利益率は 6%。 【推定】開示の内訳ではない。数量は名目の残高、率は物価を掛けていない利ざや・手数料率で置く。4 つのセグメントの利益の合計を、2026/03 期の連結経常利益 31.6 億円に合わせた。

有価証券・市場運用

国債・地方債・外債・投信などの運用と日銀預け金。

数量有価証券残高(兆円)価格運用利回り-調達(率、売買損益を含む)売上営業利益
今 2026/03 0.3 0.01 26 5
10 年後 中立 0.4 0.01 30 8

取り方:有価証券残高は 3,496 億円(2026 年 3 月末、決算短信。前期末比 129 億円減)。有価証券利息配当金 15.8 億円と預け金利息 11.0 億円から国債等の売却損を引いた分を、運用の収益 0.75% と置いた。評価差額金の赤字は別に自己資本の側で数える。経費配分後の利益率は 20%。 【推定】開示の内訳ではない。数量は名目の残高、率は物価を掛けていない利ざや・手数料率で置く。4 つのセグメントの利益の合計を、2026/03 期の連結経常利益 31.6 億円に合わせた。

手数料・預かり資産

投信・保険の販売、為替・振込、ローン関連の手数料。

数量預かり資産残高(兆円)価格実効手数料率(為替・ローン手数料を含む総額÷預かり資産)売上営業利益
今 2026/03 0.3 0.01 26 1
10 年後 中立 0.4 0.01 33 2

取り方:役務取引等利益は 25.7 億円(決算短信、役務取引等収益 64.8 億円から費用 39.1 億円を引いた額)。預かり資産を約 3,000 億円と推定して見かけの率 0.86% とした。人件費の比重が高く経費配分後の利益率は 5%。 【推定】開示の内訳ではない。数量は名目の残高、率は物価を掛けていない利ざや・手数料率で置く。4 つのセグメントの利益の合計を、2026/03 期の連結経常利益 31.6 億円に合わせた。

リスクと懸念

公的資金の優先株の転換

優先株 780 億円は、普通株に先立つ請求権。市場価格に連動した価格で普通株に替わり、下限は今の転換価格の 4〜5 割。会社の価値が 780 億円を下回る限り、既存株主の取り分は 1 割ほどに削られる。

評価差額金の赤字が広がる

保有債券の評価損は、金利が上がると広がる。2026 年 3 月期で約 233 億円の赤字は自己資本の 26%。資本が薄いため、配当や整理の交渉力に響く。

山形県の人口減

2050 年の人口は 2020 年比でおよそ 33% 減る見通し。きらやか銀行の貸出は名目でも物価並みにしか伸びない。

SBI との利害

SBI は普通株の約 3 割強を持つ筆頭株主で、整理の主導権を握る。その利害は少数株主と同じとは限らない。

与信費用の再発

2023 年から 2024 年は、取引先の倒産と与信費用で 2 期合計 300 億円を超える赤字を出した。同じ構造が再び起きれば、資本が削られ、優先株の影響が大きくなる。

預金の流出と調達コスト

上位行・ネット銀行・信用金庫との預金集めの競争で、預金金利の引き上げ圧力が強まる。広がるはずの利ざやが削られる。

今後の分かれ目

国が優先株を割り引いて売却する、または SBI が買い取る方針が示される
普通株の取り分の係数が上がり、本源価値は大きく上へ動く。筋書きを組み直す。
評価差額金の赤字が 150 億円を割って縮む
自己資本比率が上向き、配当の増額余地が広がる。やや悲観側の確率を下げる。
普通株の株価が優先株の下限の転換価格を大きく超えて上がる
転換で出る新株の数が減り、既存株主の取り分の係数が上がる。
預金金利が貸出金利の上昇に追いつき、利ざやの広がりが止まる
利益の伸びが鈍り、やや悲観側の確率が上がる。
与信費用が純利益の 5 割を超える年が続く
悲観側の確率を上げ、優先配当と普通株の配当の見直しを疑う。

見ておくもの

  • 優先株の整理(返済・割引売却・転換条件の変更)の発表
  • 評価差額金の赤字と自己資本比率の推移
  • 貸出の利ざやと預金金利の上がり方
  • 与信費用の水準と山形県の倒産件数
  • SBI グループとの連携の成果

倍率と資本コストの決め方

本源価値は、貸出・有価証券・手数料の利益から会社全体の自己資本と ROE を式で組み、PER は ROE と k から決めた。今の普通株の PER 7 倍弱、会社全体の PBR 0.19 倍は市場の見方であり、比較に使うだけで置き場にはしていない。優先株 780 億円が普通株に先立つ点は、既存株主の取り分の係数(0.10)で別に表し、倍率に混ぜていない。 2026-10-22 の見直し(溜まる現金を事業の ROE から外す・k の目安を対称に・楽観〜中立は上限そのものに置く・ROE が k 以下は配り方から出す式)で、倍率を機械で置き直した(第 1 段より前 → 今:楽観 PER 9.3→11.43 倍・やや楽観 PER 8.5→11.43 倍・中立 PER 7.8→11.43 倍)。

資本コスト 8.8% = 無リスク金利 3% + β — × 5%。k は基本 7.5% + quality 1.25% = 8.75%。優先株による希薄化と評価損は k に足さず、筋書きと既存株主の取り分の係数で表した。

同じ業種(銀行業)の AI 分析

割安 大光銀行8537 新潟・長岡の第二地銀。金利上昇で稼ぎは戻るが、薄い資本と人口減の県で、戻り幅が価値を分ける 本質価値との差 +64.6% · 10 年 割安(年 +12.8%) 割安 筑波銀行8338 茨城2位の地銀。金利上昇で利益は倍近くまで伸びるが、公的資金350億円の返済と薄い資本が重荷。今の値段はやや割安 本質価値との差 +43.8% · 10 年 割安(年 +11.6%) やや割安 三井住友トラストグループ8309 受託資産と手数料が厚い信託グループ。利益ベースの正当化PERで控えめに置き、資本コスト7.25%で10年の本質価値は今の時価総額を約5%上回る(適正) 本質価値との差 +28.6% · 10 年 やや割安(年 +9.0%) やや割安 東京きらぼしフィナンシャルグループ7173 東京唯一の地銀。金利上昇で稼ぎは伸びるが、資本の薄さと再編の行方で価値が大きく分かれる 本質価値との差 +19.2% · 10 年 やや割安(年 +9.0%) やや割安 ひろぎんホールディングス7337 広島の厚い基盤と金利上昇でROEは10%前後へ。資本コスト8%の利益ベースで測ると、改善はほぼ織り込まれ今の値段は適正 本質価値との差 +18.7% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 株式会社紀陽銀行8370 大阪の成長と和歌山の首位を併せ持つが、資本は薄い。金利上昇の追い風を織り込んでも、今の値段は適正の範囲 本質価値との差 +17.9% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 トマト銀行8542 岡山2番手の第二地銀。金利で稼ぎは戻るが、優先株100億円の行方が普通株主の取り分を左右する 本質価値との差 +17.1% · 10 年 やや割安(年 +9.0%) やや割安 三井住友フィナンシャルグループ8316 利ざや拡大と海外・Olive で ROE 10% 前後へ。新しく投じるお金の稼ぎだけが薄れる利益ベースの PER で測ると、3 メガで最も低い今の PBR は適正 本質価値との差 +16.5% · 10 年 やや割安(年 +8.0%) やや割安 武蔵野銀行8336 埼玉で2番手の地方銀行。利ざやの広がりでROEは9%へ向かい、資本コスト8%で測ると今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +13.9% · 10 年 やや割安(年 +8.3%) やや割安 栃木銀行8550 金利上昇の追い風は強いが、稼ぐ力の底上げは道半ば。栃木の第二地銀は10年後の収益力に見合う値段で、安全域は薄い 本質価値との差 +13.3% · 10 年 やや割安(年 +8.6%) 適正 ゆうちょ銀行7182 貯金は伸びないが、国債の入れ替えと日銀預け金の金利で利ざやが広がる。利益が金利頼みで倍率を控えめに置くと、親会社の売出しも入れて今の値段はやや割高 本質価値との差 +8.1% · 10 年 適正(年 +7.2%) 適正 トモニホールディングス8600 利ざやの拡大でROEは7%台へ上がるが資本コストに届かない。今の値段は価値を1割弱上回るが、適正の範囲 本質価値との差 +7.9% · 10 年 適正(年 +7.9%) 適正 株式会社ちゅうぎんフィナンシャルグループ5832 岡山で県内企業の45%が主取引とする基盤に利ざや拡大が乗る。資本コスト8.25%の利益ベースで測ると、今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +6.7% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 株式会社七十七銀行8341 宮城でシェア55.9%の牙城。半導体工場の白紙撤回後も利ざや拡大とVision 2030の上方修正が効くが、資本コスト8%の利益ベースで今の値段は適正 本質価値との差 +5.9% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 東和銀行8558 群馬の2番手行。債券の入れ替えで膿を出し切り、稼ぐ力は戻る途上だが、資本の薄さが値段の上限を決める 本質価値との差 +5.9% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 株式会社佐賀銀行8395 県内企業の6割弱をメイン先にする盤石の地銀。金利の追い風は厚いが資本が薄く、本質価値は今の値段とほぼ同じ 本質価値との差 +4.8% · 10 年 適正(年 +7.8%) 適正 ふくおかフィナンシャルグループ8354 九州最大手。会社予想どおり利益が伸びROE10%前後が続くなら、資本コスト8.25%の利益ベースで見ても今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +4.3% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 清水銀行8364 静岡県全域に店舗を持つ中堅地銀。金利上昇で稼ぎは2倍以上になるが、ROEは資本コストに届かず、厚い自己資本を価値に変えきれない 本質価値との差 +3.7% · 10 年 適正(年 +7.8%) 適正 三菱UFJフィナンシャル・グループ8306 国内最大で最も国際分散した銀行グループ。利益ベースの PER で測ると ROE 10〜11%に見合う値段は今よりやや低く、3 メガで最も上の余地が小さい。やや割高 本質価値との差 +3.6% · 10 年 適正(年 +6.4%) 適正 いよぎんホールディングス5830 海事金融という堀を持つ愛媛の首位行。堀は本物だが自己資本が厚く、資本コスト8.25%の利益ベースでは今の値段はやや割高 本質価値との差 +2.5% · 10 年 適正(年 +7.3%) 適正 横浜フィナンシャルグループ7186 神奈川の厚い基盤に利ざや拡大が乗りROE10%前後へ。資本コスト8%の利益ベースで測ると、今の値段は適正の範囲 本質価値との差 +2.1% · 10 年 適正(年 +7.0%) 適正 十六フィナンシャルグループ7380 岐阜の県内首位を握る地銀。金利で利ざやは広がるが人口減の逆風が重く、資本コスト8.25%の利益ベースで今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +1.9% · 10 年 適正(年 +7.4%) 適正 株式会社琉球銀行8399 沖縄の厚い基盤と金利の追い風は本物。ただ資本が薄く効率も低め。今の値段は本質価値と大きく変わらない 本質価値との差 +1.4% · 10 年 適正(年 +7.2%) 適正 りそなホールディングス8308 国内専業で利ざや拡大の恩恵が素直に効く。ROE 12% 前後を利益ベースの PER で測り、資本コスト 7.5% に合わせると、今の値段はやや割高 本質価値との差 +1.1% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 池田泉州ホールディングス8714 大阪北摂・泉州の地銀。金利の追い風でROE10%へ向かうが、競争と費用の重さで10年の価値は今の値段を1割ほど下回る 本質価値との差 +0.6% · 10 年 適正(年 +7.1%) 適正 第四北越フィナンシャルグループ7327 新潟で貸出の半分を握る地方銀行。金利上昇の追い風は本物だが人口減が量を抑え、資本コスト8.25%の利益ベースで今の値段はやや割高 本質価値との差 +0.5% · 10 年 適正(年 +7.1%) 適正 南都銀行8367 奈良の5割の基盤に金利の追い風が乗る。人口減と重い経費が利益の伸びを抑え、10年の価値は今の値段を1割ほど下回る 本質価値との差 −0.9% · 10 年 適正(年 +6.7%) 適正 山口フィナンシャルグループ8418 山口・広島・北九州に3行を持つ中四国最大級の地銀。利ざやの改善で稼ぐ力は戻るが収益性は同業に見劣りし、今の値段はやや割高 本質価値との差 −2.1% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 大東銀行8563 福島県郡山の小さな単独行。利ざやの回復は追い風だが、評価損と薄い資本で価値の伸びは限られる。 本質価値との差 −3.9% · 10 年 適正(年 +7.4%) 適正 株式会社CCIグループ7381 石川の首位行は金利上昇の追い風を受けるが、利益はまだ薄い。10年で見ても、今の値段にはやや先走り感がある 本質価値との差 −4.0% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 九州フィナンシャルグループ7180 TSMC熊本効果で法人融資が伸びる肥後・鹿児島銀行の持株会社。ROEが資本コストにまだ届かず、今の値段は追い風を払いすぎてやや割高 本質価値との差 −4.1% · 10 年 適正(年 +6.7%) 適正 北洋銀行8524 道内首位の基盤に金利上昇の追い風。ただ自己資本比率が薄く、資本コスト8.75%の利益ベースで測ると今の値段はやや割高 本質価値との差 −4.7% · 10 年 適正(年 +7.0%) 適正 鳥取銀行8383 鳥取県の最大の地銀。利ざやの回復は追い風だが、薄い利ざやと人口減で ROE は資本コストに届かない。 本質価値との差 −4.8% · 10 年 適正(年 +6.8%) 適正 フィデアホールディングス8713 山形と秋田の2番手行が2027年1月に合併する。稼ぐ力は戻りつつあるが、人口減と薄い資本が上値を抑える 本質価値との差 −5.2% · 10 年 適正(年 +7.0%) 適正 西日本フィナンシャルホールディングス7189 福岡で福岡銀行を追う地銀。資本コスト8.25%はROEの回復に厳しく、今の値段は計画の達成をほぼ織り込んでやや割高 本質価値との差 −5.8% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 株式会社岩手銀行8345 岩手県の貸出の47%を握る首位行。北東北3行の統合協議に入ったが、10年後の中立でもROEは資本コストに届かない 本質価値との差 −6.2% · 10 年 適正(年 +6.3%) 適正 千葉銀行8331 千葉興業銀行との統合を含め貸出が名目で伸びるが、資本コスト8%の利益ベースのPERで測ると今の値段はやや割高 本質価値との差 −7.3% · 10 年 適正(年 +6.1%) 適正 株式会社おきなわフィナンシャルグループ7350 沖縄の厚い基盤に金利の追い風。ただ資本が薄く観光に偏る点を織り込むと、今の値段はやや割高 本質価値との差 −8.0% · 10 年 適正(年 +6.2%) 適正 めぶきフィナンシャルグループ7167 北関東の統合地銀。利ざや拡大でROEは10%を超えるが、資本コスト8.25%の利益ベースで測ると今の値段はやや割高 本質価値との差 −8.6% · 10 年 適正(年 +5.9%) 適正 SBI新生銀行8303 公的資金完済・再上場で身軽になったSBI系複合銀行。利ざや拡大とレイク・アプラスの高採算を乗せても、資本コスト8.5%で見ると今の値段はやや先取りで、やや割高 本質価値との差 −9.0% · 10 年 適正(年 +5.5%) 適正 山陰合同銀行8381 経費の軽さと県外への貸出拡大が強み。利ざや拡大の追い風は大きいが、人口減と含み損が重く、今の値段はやや割高 本質価値との差 −9.6% · 10 年 適正(年 +6.1%) 適正 山梨中央銀行8360 県内シェア5割強の地銀。利ざやで利益は伸びるが、ROEは資本コストに届かず、今の値段はやや高め 本質価値との差 −9.7% · 10 年 適正(年 +5.8%) 適正 株式会社プロクレアホールディングス7384 青森で企業の7割が主力行に選ぶ首位行。金利で稼ぎは大きく伸びるが、薄い自己資本と人口減でROEは資本コストに届かず、10年後の価値は今を下回る 本質価値との差 −9.8% · 10 年 適正(年 +6.4%) やや割高 京葉銀行8544 利ざや拡大で稼ぐ力は戻るが、千葉の再編で後ろに回る不安が残る。今の値段は10年の見通しに対して高め 本質価値との差 −10.8% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 名古屋銀行8522 愛知県内2位の地銀。金利上昇で利益は伸びるが、ROEは資本コスト並みにとどまり、統合の条件も未定のため、利益ベースでは今の値段はやや割高 本質価値との差 −12.0% · 10 年 やや割高(年 +5.7%) やや割高 千葉興業銀行8337 千葉銀行との1対1の統合で行き先は決まった。金利上昇で利益は倍になるが、薄い自己資本が還元を縛りROEは資本コストに届かず、今の値段はやや割高 本質価値との差 −13.3% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 株式会社百十四銀行8386 香川の寡占と船舶金融を持つ良い銀行だが、10 年後の ROE は資本コストに届かない。今の値段は金利上昇を織り込んでもやや割高 本質価値との差 −13.7% · 10 年 やや割高(年 +5.3%) やや割高 三十三フィナンシャルグループ7322 金利の追い風は確か。だが資本が薄く再編も白紙で、ROE は資本コストに届かず、10 年の価値は今の値段を2割余り下回る 本質価値との差 −13.9% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 南日本銀行8554 鹿児島の第二地銀。直近の利益は税の軽さで厚く、優先株 85 億円の整理が普通株の取り分を決める。 本質価値との差 −17.0% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 株式会社大分銀行8392 大分の企業の半数がメインバンクに選ぶ盟主。利ざやで稼ぎは2倍以上に伸びるが、薄い自己資本が重く、10年の本質価値は今の値段を下回る 本質価値との差 −17.7% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 みずほフィナンシャルグループ8411 ROE は 10% 前後にとどまり、3 メガ共通の控えめな倍率で置くと、利益ベースでは今の値段は割高 本質価値との差 −18.1% · 10 年 やや割高(年 +4.5%) やや割高 株式会社秋田銀行8343 秋田県で企業の過半が主力行に選ぶ首位行。金利上昇で稼ぎは倍近くになるが、人口減が重く、ROEは資本コストに届かず今の値段は先取りが過ぎる 本質価値との差 −18.7% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 富山銀行8365 富山の小さな地銀。直近の増益は債券の売却益頼みで、本業の稼ぐ力は ROE を資本コストへ届かせない。 本質価値との差 −19.8% · 10 年 やや割高(年 +5.1%) やや割高 株式会社宮崎銀行8393 宮崎県の最大手地銀。利ざやで稼ぎは膨らむが、薄い自己資本と人口減が重く、10年の本質価値は今の値段を下回る 本質価値との差 −19.8% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 株式会社四国銀行8387 金利の追い風は強いが、高知の人口減で稼ぐ力が資本コストに届かない。10年の本質価値は今の値段を下回る 本質価値との差 −20.8% · 10 年 やや割高(年 +4.6%) やや割高 株式会社ほくほくフィナンシャルグループ8377 北陸・北海道2行体制に利ざや拡大とラピダス特需が乗るが、単独路線のまま。資本コスト8.5%の利益ベースで測ると今の値段は割高 本質価値との差 −20.8% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 株式会社 百五銀行8368 三重の預金と貸出で首位の地銀。資本が厚く稼ぎ方が重いため、資本コスト8.25%の利益ベースで測ると今の値段は先の利益を織り込んで割高 本質価値との差 −22.5% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 福井銀行8362 福井県の貸出の約半分を握る地銀。合併の効果と利ざや拡大でROEは上向くが、資本コストには届かず、今の値段は先取りが過ぎる 本質価値との差 −23.0% · 10 年 やや割高(年 +4.3%) やや割高 株式会社 北日本銀行8551 北東北で唯一残る第二地銀。金利上昇で利益は伸びるが、10年後の中立でもROEは資本コストに届かない 本質価値との差 −23.3% · 10 年 やや割高(年 +4.4%) やや割高 株式会社滋賀銀行8366 県内の預貯金の約半分を握る滋賀の地銀。利上げの追い風は本物だが経費率が重く、資本コスト7.75%の利益ベースでは今の値段は割高 本質価値との差 −24.0% · 10 年 やや割高(年 +3.8%) やや割高 八十二長野銀行8359 長野で合算シェア6割超の堀を持つが、資本コスト8%の利益ベースで測ると、中計ROE8%の達成を織り込んだ今の値段は割高 本質価値との差 −25.4% · 10 年 やや割高(年 +3.7%) やや割高 群馬銀行8334 群馬県内シェア44%の最強地銀。利ざや拡大と第四北越FGとの越境統合でROE10%超を狙うが、資本コスト8.25%の利益ベースで測ると今の値段は割高 本質価値との差 −25.5% · 10 年 やや割高(年 +3.7%) やや割高 しずおかフィナンシャルグループ5831 静岡で法人取引の首位を握る東海最大級の地方銀行。事業は強いがROEは資本コストを少し上回る程度で、利益ベースの今の値段はやや割高 本質価値との差 −25.5% · 10 年 やや割高(年 +3.8%) やや割高 筑邦銀行8398 福岡県南部の地銀。貸出は伸びているが、薄い収益と自己資本で ROE は資本コストに届かない。 本質価値との差 −28.1% · 10 年 やや割高(年 +3.8%) やや割高 島根銀行7150 SBI の資本で立て直す島根の小さな地銀。優先株が 170 億円まで膨らみ、普通株主に残る利益は薄い。値打ちは今の値段を下回る 本質価値との差 −28.5% · 10 年 やや割高(年 +4.3%) やや割高 セブン銀行8410 コンビニ ATM の独走に、ファミマ 1.6 万台という追い風。ただ稼ぎは薄く、キャッシュレスの長い逆風も続く。倍率を抑えて見ると、いまの値段は先の成長を織り込みすぎている 本質価値との差 −28.8% · 10 年 やや割高(年 +3.5%) やや割高 あおぞら銀行8304 米国オフィス融資の傷が癒え、大和証券を軸に投資銀行へ軸足を移すあおぞら銀行。ROEが資本コストに届かない間は、今の値段に安全域は乏しい 本質価値との差 −29.2% · 10 年 やや割高(年 +3.4%) やや割高 東邦銀行8346 福島で預金・貸出の3分の1強を握る首位行。金利上昇で稼ぎは倍近くになるが、ROEは資本コスト未満にとどまり今の値段は先取りが過ぎる 本質価値との差 −29.9% · 10 年 やや割高(年 +3.5%) 割高 株式会社阿波銀行8388 徳島の盟主は利ざや拡大で稼ぎが伸びるが、ROEは資本コストに届かない。10年の本質価値は今の値段を下回る 本質価値との差 −33.4% · 10 年 割高(年 +2.6%) 割高 大垣共立銀行8361 岐阜の老舗地銀。利ざや拡大は追い風だが ROE は資本コストに届かず、今の値段には届かない 本質価値との差 −33.8% · 10 年 割高(年 +2.9%) 割高 山形銀行8344 県内最大手でも人口減の山形が地盤。利ざやで稼ぎは倍増するが資本コストに届かず、今の値段は10年先の価値より高い 本質価値との差 −34.2% · 10 年 割高(年 +2.7%) 割高 スルガ銀行8358 シェアハウス問題を片付け、利ざや拡大で稼ぐ力が戻った地方銀行。だが税の軽さで膨らんだ利益を前提に値が付いており、資本コストを大きく超える見込みも薄く、割高 本質価値との差 −34.6% · 10 年 割高(年 +2.1%) 割高 富山第一銀行7184 富山県2位の地銀。利ざや拡大は追い風だが、運用益に頼る利益とROEの低さで、本質価値は今の値段を下回る 本質価値との差 −34.8% · 10 年 割高(年 +2.5%) 割高 京都フィナンシャルグループ5844 京都の地盤と政策保有株の含み益が強みだが、ニデック株は会計不正で下落。資本コスト8%の利益ベースで測ると今の値段は割高。2026年3月期の利益は株の売却益で膨らんでおり、実力利益で測る 本質価値との差 −38.0% · 10 年 割高(年 +1.6%) 割高 あいちフィナンシャルグループ7389 名古屋圏2位の合併行。統合の宿題と低いROEを抱え、資本コスト8%の利益ベースで測ると今の値段は割高 本質価値との差 −38.3% · 10 年 割高(年 +1.9%) 割高 愛媛銀行8541 県内第2位の第二地銀。金利上昇で利益は伸びるが、人口減で資本コストに届かず、今の値段は10年先の稼ぎに対して割高 本質価値との差 −40.9% · 10 年 割高(年 +1.8%) 割高 福島銀行8562 福島県の第二地銀。SBI 新生銀行が筆頭株主になったが、薄い収益と赤字の履歴が重い。 本質価値との差 −46.3% · 10 年 割高(年 +1.5%) 割高 宮崎太陽銀行8560 宮崎県の第二地銀。本業は回復中だが、売却益に押された利益と優先株 60 億円の整理が焦点。 本質価値との差 −48.2% · 10 年 割高(年 +0.6%) 割高 東北銀行8349 岩手の中堅地銀。利ざやは回復するが、公的資金の優先株 100 億円が普通株の取り分を削る。 本質価値との差 −48.8% · 10 年 割高(年 +0.6%) 割高 豊和銀行8559 大分の小さな第二地銀。普通株の取り分は、220 億円の優先株が先に取った残りで決まり、今の値段を下回る。 本質価値との差 −60.2% · 10 年 割高(年 −2.2%) 割高 高知銀行8416 高知県の地銀。評価差額金の赤字が自己資本の 27% に達し、優先株 68 億円も重く、利益の戻りは遅い。 本質価値との差 −63.6% · 10 年 割高(年 −2.8%)

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読んだ資料

  1. 2026 年 3 月期 決算短信(じもとホールディングス)
  2. 2027 年 3 月期 第 1 四半期決算短信(じもとホールディングス)
  3. 中期経営計画(2024 年 4 月〜2027 年 3 月)
  4. 定款(B〜E 種優先株式の取得条項)
  5. 取得価額の修正のお知らせ(2026 年 9 月 18 日)
  6. 日本の地域別将来推計人口(令和 5 年推計)

分析日 2026-10-20