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南都銀行 8367

奈良の5割の基盤に金利の追い風が乗る。人口減と重い経費が利益の伸びを抑え、10年の価値は今の値段を1割ほど下回る

適正
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)1,737 円2,729 億円10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)1,753 円2,753 億円差 −0.9%
10 年後から見ると 適正 価値 1,737 円2,729 億円 · 差 −0.9% · 期待の年率 +6.7%
期待の年率リターン(10 年)+6.7%資本コスト比 −1.3 pt
推定の資本コスト8.0%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3%・10 年国債 3%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 8.0% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

南都銀行は、奈良県で唯一の地方銀行である。県内の貸出と預金の約5割を握り、メインバンクにする企業は6割に達する。小さな池で、群を抜いて大きな魚だ。

筆者は、今の値段をやや割高と見る。ただし価値は今の値段に届かず、安全域はない。金利上昇の追い風は本物だが、それを打ち消す重しが三つある。奈良の人口減、重い経費、大阪での預金不足だ。

追い風から見る。短期金利が2%に向かう間、貸出の金利は預金の金利より速く上がる。会社は2026年5月、2028年3月期の純利益の目標を180億円から300億円以上へ引き上げた。足元は170億円だから、2年で7割以上の増益を見込む計画だ。

問題は、その先である。奈良は人口の減りが全国でも速い。県内の法人貸出はすでに漸減している。会社は大阪を第二の地元に育てているが、貸出の約4割が大阪なのに、法人預金は2割弱しかない。貸す力は伸びても、預かる力が追いついていない。

経費の重さも残る。経費率は中間期で67%台と、地銀の中でも重い。再編で規模を得れば変わりうるが、それは相手と条件しだいだ。確率で重みづけた10年後の価値は、今の時価総額を1割ほど下回る。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、まず事業の寿命を見る。銀行は預金という安い仕入れで稼ぐ事業で、奈良の5割の基盤は、10年後も大きくは崩れない。寿命は長い。

次に、オーナーとして持ち続けたいかを問う。ここで引っかかるのが経費率だ。稼ぎの7割近くが経費に消える銀行は、金利の追い風が止まると利益が伸びない。追い風を受けて高い利益を出す年が続いても、それは経営の力の成果とは限らない。

資本の使い方は、この数年で改善した。配当性向40%と自社株買いを掲げ、政策保有株の縮減に取り組む。自己資本は規制の枠の中で厚く持つ。方向は正しいが、実績はこれからだ。

過去10年のROEの中央値は4%ほどで、資本コストを稼げない時期が長かった。足元は5.7%、会社予想は10%まで上がるが、金利の効果が大きい。金利は経営の腕ではなく天気だ。

安全域は厚くない。確率で重みづけた10年後の価値は、今の時価総額を1割ほど下回る。価値は今の値段を下回り、安全域があるとは言えない。筆者なら、もう少し深い割安が出るまで待つ。

何で稼ぐ会社か

稼ぎの源は、預金で集めたお金を貸し、運用して得る利ざやだ。預金は約5.9兆円、貸出は約4.5兆円、有価証券は約1.6兆円ある(2025年9月末)。お金を預かる力が、この銀行のいちばんの土台である。2026年3月期の経常利益は248億円で、前の期より26%増えた。純利益は170億円だ。

貸出は二つに分かれる。法人向けは、奈良の中小企業と、第二の地元と位置づける大阪の企業が相手だ。個人向けは、奈良での住宅ローンが中心になる。貸出に比べて預金が多く、預貸率は約76%と低い。余ったお金は有価証券に回る。貸出の約4割は大阪にある。奈良の貸出が漸減する一方、大阪は着実に増えている。

貸出に回らないお金は、国債や地方債などの有価証券で運用する。金利が上がる局面では、低利回りの債券を高利回りに入れ替えるほど、運用の稼ぐ力が上がる。

もう一つの柱が、預かり資産と手数料だ。投資信託・保険の販売や、法人向けの事業承継・M&Aの仲介がここに入る。奈良は高齢の資産家が多く、相続や資産の活用の需要がある。金利に頼らない稼ぎとして、会社が育てたい領域だ。

開示にセグメント別の損益はないため、ここでは貸出残高に利ざやと手数料を掛けた粗利益で四つに分けた。数字は筆者の推定である。

優良さと弱いところ

最大の堀、つまり他社がまねできない強みは、奈良で築いた圧倒的な地位だ。県内の貸出と預金の約5割、メインバンクの社数の6割を持つ。2位の大和信用金庫と3位の奈良中央信用金庫は、どちらもメインバンクの6%台にとどまる。県内で南都銀行に代わる存在はない。ただし資本の効率は低かった。ROEは過去10年の中央値で4%ほどにとどまる。

この地位は、預金の安さに表れる。県内の個人と法人から集まる預金は、他行よりも金利に敏感でない。金利が上がる局面で、預金の金利を低く抑えやすい。地銀として値決めに強いのは、この点だ。

弱みも同じくらい明確だ。まず、経費率の重さである。中間期は67%台で、中計は55%未満を掲げる。次に、奈良という市場の小ささと、人口減の速さだ。県内の貸出は伸びない。

そして規模である。サイバー対策とシステムの投資は、規模が小さいほど重い。頭取の石田諭氏自身が、この投資を自行の規模で続ける持続性に自信を持ちきれないと語っている。

筆者は、堀はあっても広がらない銀行と見る。資本の効率の低さを、金利の追い風でどこまで埋められるかが問われる。守りは強いが、攻める力は大阪での成否にかかっている。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

日本の銀行は、2024年の政策金利の引き上げで「金利のある世界」に入った。短期金利が2%に向かう間、貸出の金利は預金の金利より先に上がる。預金は動きの鈍い個人のお金が多く、金利の追随が遅れる。この差が、地銀の利益を押し上げる。

一方で、量は伸びない。奈良の人口は減り続け、事業所も減る。全国の貸出の伸びは、大企業と都市部に偏っている。地銀の中でも、奈良のような地方の県は貸出の量が伸びにくい。量を追えない分、利ざやで稼ぐ局面が続く。

近畿は競争が厳しい。大阪の法人取引は、メガバンクと大阪の地銀が分け合う。大阪で預金を集めるには、貸出と組み合わせた取引の深さが要る。奈良は信用金庫の力も強く、貸出で価格競争を仕掛けられやすい。

業界の最大の構造変化が再編だ。千葉銀行と千葉興業銀行、しずおかフィナンシャルグループと名古屋銀行が統合で基本合意した。近畿でも、池田泉州ホールディングスと滋賀銀行が接近していると報じられ、次の焦点は南都銀行と紀陽銀行とされた。

預金をめぐる競争も変わる。ネット銀行や大手が預金の金利を上げて顧客を集めれば、地銀も預金を守るために金利を上げる場面が出る。預金ベータ、つまり預金の金利が政策金利に追随する割合が高まれば、利ざやの広がりは小さくなる。

規模を持つ地銀ほど、システムと本部の費用を分け合える。小さな単独の地銀は、費用の重さで苦しくなる。二極化が進む中で、南都銀行は規模の小さい側に立つ。

資本政策と M&A

還元は2025年3月に変わった。配当性向40%を目安に、自社株買いは機動的に行う方針だ。自己資本比率の目標を11〜12%に置き、余る分は株主に返す姿勢が見える。2026年3月期から株式を5分割し、投資しやすい形にもした。

政策保有株は、保有の意義を検証したうえで縮減する。自己資本比率のコントロールとあわせ、2025年度の下期以降の重点とされた。売れば取引先との関係に響くため、急には進まない。

経営統合は選択肢として開かれている。頭取は、地域のためなら自行より大きいグループとの統合もあると語る。ただし、南都銀行だけが得をする統合は避け、1+1が2.5や3になる統合なら進めたいとする。花火だけ先に打つ統合はしないとも述べた。

過去には関西アーバン銀行との統合協議が破談になった。kabufuの推計では、10年以内にTOBや買収を受ける確率は約15%で、小さくない。再編の主役になるか、受け皿になるかは、相手と条件で決まる。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

金利の追い風は、まだ初期だ。短期金利は2%へ向けて上がる途中にあり、預金の金利は貸出の金利より遅れて動く。会社が2026年5月に目標を引き上げたのは、まだ織り込みきれていないからだ。2028年3月期に純利益300億円以上、ROE8.5%以上、経費率55%未満という目標は、金利が2%まで上がれば超えられる。

県内の地位は動かない。貸出と預金の約5割、メインバンクの6割を持ち、2位の信用金庫は6%台だ。この基盤から出る預金は、金利に敏感でなく安い。大阪では貸出が伸びており、法人預金が付き始めれば調達の弱さも消える。

再編の選択肢もある。頭取は、自行より大きいグループとの統合を排除していない。費用を分け合える規模を得れば、経費率は大きく下がる。kabufuの推計でも、買収を受ける確率は10年で約15%ある。そうなれば、株主は上乗せ価格を得る。

還元も厚くなる。配当性向40%に自社株買いが乗れば、自己資本比率の枠の中で利益の大半を返せる。地銀の中で、これから最も変わる銀行の一つだ。2026年3月期の純利益は前の期より26%増え、勢いはすでに数字に出ている。

慎重な見方

追い風は一巡する。利ざやの広がりは数年で出尽くし、その後に残るのは奈良の人口減だ。県内の法人貸出はすでに漸減しており、個人向けも細る。大阪は競争が激しく、貸出は伸びても預金が付かない。法人貸出の約4割を大阪で持ちながら、法人預金は2割弱だ。

経費率は67%台で重い。中計は55%未満を掲げるが、賃上げとシステム投資は止まらない。頭取自身が、小さな規模で投資を続ける持続性に自信を持ちきれないと語っている。目標の達成は金利に頼る部分が大きく、経営の改善とは限らない。

自己資本は薄い。純資産比率は4%台で、有価証券は約1.6兆円ある。金利が上がれば含み損が出て、自己資本を削る。与信費用も歴史的に低い今が続く保証はない。2009年3月期には赤字になった。

再編にも期待しすぎるのは危うい。過去には統合協議が破談になった。統合しても、株式の交換比率で株主の取り分は薄まる。今の値段は、中計の達成をすでに織り込んでいる。達成しても、その先に伸びる材料は乏しい。

どちらに重みを置いたか

追い風の大きさは強気の見方が正しい。ただし、その先の奈良の縮みと経費の重さは、慎重な見方の指摘が重い。奈良で地位が高いほど、地域が縮むことの影響を受ける。確率は中立に3割を置いた。

金利と県内の地位という強みは確かだが、それは人口減という弱みの上に立っている。悲観の側は、人口減の速さと規模の小ささを重く見て、やや厚めの14%とした。楽観は、再編と大阪の成功が重なる必要があり、1割にとどめた。

10 年後の 5 つの筋書き(2036/03 期)

確率で加重した株価時価総額 2,491 円3,912 億円(+ 配当配当と自社株買いの合計 858 円1,347 億円)。 今の値に割り戻すと 1,737 円2,729 億円、今との差 −0.9%、 期待の年率 +6.7%(資本コスト 8.0%)→ 適正

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 10% 4,919 円7,726 億円 1,308 円2,055 億円 +255.2% +13.5% 623 円978 億円
やや楽観 23% 3,686 円5,790 億円 1,093 円1,716 億円 +172.6% +10.5% 1,099 円1,726 億円
中立 30% 2,825 円4,438 億円 920 円1,445 億円 +113.6% +7.9% 1,124 円1,765 億円
やや悲観 23% 1,026 円1,612 億円 590 円926 億円 −7.8% −0.8% 372 円584 億円
悲観 14% 482 円758 億円 456 円717 億円 −46.4% −6.1% 131 円206 億円
加重平均100% 2,491 円3,912 億円858 円1,347 億円 +91.0% +6.7% 3,349 円5,259 億円

今の株価時価総額 1,753 円2,753 億円(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 8.0% を下回るほど割高。

楽観 10% 大阪の預金戦略と地銀再編が噛み合う10年 利益 538 億円 · PER 14.4 倍 · 株価時価総額 4,919 円7,726 億円

短期金利2%、長期金利3%が定着し、貸出の利ざやは広がったまま安定する。大阪府の法人貸出は伸び続け、同時に法人預金も取り込む。貸出に見合う預金が付けば、調達の弱さが消える。

再編も実る。近畿で規模の大きい地銀グループと一緒になり、システムと本部の費用を分け合う。経費の実質の伸びは止まり、経費率は50%を切る水準まで下がる。統合で主導権争いが起きず、顧客の混乱もない。

奈良では人口減のペースが緩み、県内の5割のシェアはそのまま収益に残る。預かり資産は相続と資産形成の追い風を受けて大きく伸びる。自己資本は還元を厚くしても規制の枠に収まり、利益は積み上がる。

地銀として最良の10年だが、すべてが同時にうまくいく必要がある。

  • 事業性貸出:数量 2.7(事業性貸出の平均残高(兆円・実質))× 価格 2.3%(残高あたりの粗利益率(利ざや+手数料、%)× 物価指数)→ 売上 604 億円・営業利益 354 億円。残高 2.65 兆円(実質)× 粗利益率 1.70%(物価指数 1.34 倍を乗せた価格)、利益率 59%
  • 個人向け貸出:数量 1.8(個人向け貸出の平均残高(兆円・実質))× 価格 1.9%(残高あたりの粗利益率(利ざや+手数料、%)× 物価指数)→ 売上 356 億円・営業利益 172 億円。残高 1.83 兆円(実質)× 粗利益率 1.45%(物価指数 1.34 倍を乗せた価格)、利益率 48%
  • 有価証券運用:数量 1.6(運用資産の平均残高(兆円・実質))× 価格 1.9%(残高あたりのキャリー収益率(調達費用控除後、%)× 物価指数)→ 売上 311 億円・営業利益 278 億円。残高 1.60 兆円(実質)× 粗利益率 1.45%(物価指数 1.34 倍を乗せた価格)、利益率 89%
  • 預かり資産・手数料:数量 2.0(預かり資産残高(兆円・実質))× 価格 0.9%(残高あたりの手数料率(%)× 物価指数)→ 売上 190 億円・営業利益 111 億円。残高 2.02 兆円(実質)× 粗利益率 0.70%(物価指数 1.34 倍を乗せた価格)、利益率 58%

倍率:事業の純利益 538 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 10.8% が k 8.00% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 9.4%、10 年より先の名目の伸び g 4.0% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 14.4 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 14.4 倍。全体の PER 14.36 倍、時価総額 7,726 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:再編で規模を得て、大阪の取引が預金の厚みを伴うまで育ち、人口減の逆風も小さく済む前提がそろう姿で、確度は高くない。10年のうちに崩れる局面が混ざると見て1割にとどめた。

やや楽観 23% 大阪が伸び、経費の重さが少しずつ軽くなる10年 利益 437 億円 · PER 13.3 倍 · 株価時価総額 3,686 円5,790 億円

中計の目標が達成され、その後も短期金利の2%への上昇が貸出の利ざやを押し広げる。大阪の法人貸出は着実に伸び、預金の取り込みも進む。奈良は漸減するが、大阪の増加が上回る。

経費はシステム投資と賃上げで増えるが、店舗の集約と事務の効率化で物価の伸び以下に抑える。経費率は50%台前半に下がる。他行とのシステムの共同利用など、統合に至らない提携は進む。奈良の個人向けは人口減で細るが、住宅ローンの利ざやは金利の上昇で少し回復する。

有価証券は低利回りの債券が入れ替わり、運用の稼ぐ力が高まる。預かり資産も、県内の高齢の資産家と大阪の顧客の両方から積み上がる。還元は配当性向40%を土台に、自社株買いが続く。

  • 事業性貸出:数量 2.6(事業性貸出の平均残高(兆円・実質))× 価格 2.2%(残高あたりの粗利益率(利ざや+手数料、%)× 物価指数)→ 売上 564 億円・営業利益 299 億円。残高 2.55 兆円(実質)× 粗利益率 1.65%(物価指数 1.34 倍を乗せた価格)、利益率 53%
  • 個人向け貸出:数量 1.8(個人向け貸出の平均残高(兆円・実質))× 価格 1.9%(残高あたりの粗利益率(利ざや+手数料、%)× 物価指数)→ 売上 333 億円・営業利益 138 億円。残高 1.78 兆円(実質)× 粗利益率 1.40%(物価指数 1.34 倍を乗せた価格)、利益率 41%
  • 有価証券運用:数量 1.6(運用資産の平均残高(兆円・実質))× 価格 1.9%(残高あたりのキャリー収益率(調達費用控除後、%)× 物価指数)→ 売上 295 億円・営業利益 260 億円。残高 1.55 兆円(実質)× 粗利益率 1.42%(物価指数 1.34 倍を乗せた価格)、利益率 88%
  • 預かり資産・手数料:数量 1.9(預かり資産残高(兆円・実質))× 価格 0.9%(残高あたりの手数料率(%)× 物価指数)→ 売上 166 億円・営業利益 82 億円。残高 1.88 兆円(実質)× 粗利益率 0.66%(物価指数 1.34 倍を乗せた価格)、利益率 49%

倍率:事業の純利益 437 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 9.0% が k 8.00% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 8.5%、10 年より先の名目の伸び g 4.0% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 13.3 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 13.3 倍。全体の PER 13.25 倍、時価総額 5,790 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:2028年3月期の中計(純利益300億円以上)が達成され、その後も金利上昇の恩恵が残る。再編は成就しなくても、システムの共同利用などで費用が軽くなる。業界の上位レンジに近い想定。

中立 30% 中立:金利は定着し、奈良の5割の基盤が利益を支える 利益 355 億円 · PER 12.5 倍 · 株価時価総額 2,825 円4,438 億円

10年の間に短期金利は2%、長期金利は3%で落ち着く。預金金利が貸出金利ほど上がらないため、貸出と有価証券の利ざやは広がったまま残る。2028年3月期の純利益300億円という中計の目標は、ほぼ達成される。

その先の伸びは緩やかになる。奈良の人口減で個人向け貸出は実質で細り、法人貸出も奈良の漸減を大阪の増加がかろうじて埋める程度だ。物価の分だけ残高は名目で増えるが、利益を押し上げる力は弱い。

経費は賃上げとシステム投資で、物価をやや上回って増える。店舗の集約が追いつかず、経費率は50%台で止まる。与信費用は平均的な水準に戻る。

還元は配当性向40%に自社株買いを足し、利益の5割半ばを株主に戻す。自己資本は貸出の増えに合わせて膨らむ。県内5割のシェアは動かず、特別な上振れも下振れもない10年になる。

  • 事業性貸出:数量 2.5(事業性貸出の平均残高(兆円・実質))× 価格 2.1%(残高あたりの粗利益率(利ざや+手数料、%)× 物価指数)→ 売上 530 億円・営業利益 255 億円。残高 2.47 兆円(実質)× 粗利益率 1.60%(物価指数 1.34 倍を乗せた価格)、利益率 48%
  • 個人向け貸出:数量 1.7(個人向け貸出の平均残高(兆円・実質))× 価格 1.8%(残高あたりの粗利益率(利ざや+手数料、%)× 物価指数)→ 売上 314 億円・営業利益 111 億円。残高 1.74 兆円(実質)× 粗利益率 1.35%(物価指数 1.34 倍を乗せた価格)、利益率 35%
  • 有価証券運用:数量 1.5(運用資産の平均残高(兆円・実質))× 価格 1.9%(残高あたりのキャリー収益率(調達費用控除後、%)× 物価指数)→ 売上 285 億円・営業利益 249 億円。残高 1.52 兆円(実質)× 粗利益率 1.40%(物価指数 1.34 倍を乗せた価格)、利益率 87%
  • 預かり資産・手数料:数量 1.7(預かり資産残高(兆円・実質))× 価格 0.8%(残高あたりの手数料率(%)× 物価指数)→ 売上 143 億円・営業利益 56 億円。残高 1.73 兆円(実質)× 粗利益率 0.62%(物価指数 1.34 倍を乗せた価格)、利益率 39%

倍率:事業の純利益 355 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 7.5% が k 8.00% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 12.5 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 12.5 倍。全体の PER 12.5 倍、時価総額 4,438 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:短期2%・長期3%が定着し、与信費用も景気を1〜2周してならした水準に戻る。奈良の人口減と経費の重さは続くが、県内5割の基盤は崩れない。最も重みを置く中心の筋書き。

やや悲観 23% 大阪が実らず、奈良の細りが加速する10年 利益 166 億円 · PER 9.7 倍 · 株価時価総額 1,026 円1,612 億円

短期金利は上がるが、利ざやの広がりは競争で削られる。大阪の法人貸出は金利の安さで取る展開になり、預金は付かない。奈良では法人貸出が漸減を超えて縮み、住宅ローンも人口減で細る。

経費は思うように減らない。システムとサイバー対策の投資は止められず、店舗を畳むペースは地域の反発で遅れる。再編の話は出ては消え、規模の経済を得られない。

与信費用は、奈良の中小企業の資金繰りが悪化する中で平均を上回る。有価証券の入れ替えでは含み損を抱え、自己資本の増え方も鈍る。

県内の5割のシェアは残るが、市場そのものが小さくなる。ROEは資本コストに届かない水準で、還元は配当性向40%を守るのが精いっぱいになる。

  • 事業性貸出:数量 2.2(事業性貸出の平均残高(兆円・実質))× 価格 1.9%(残高あたりの粗利益率(利ざや+手数料、%)× 物価指数)→ 売上 436 億円・営業利益 151 億円。残高 2.24 兆円(実質)× 粗利益率 1.45%(物価指数 1.34 倍を乗せた価格)、利益率 35%
  • 個人向け貸出:数量 1.5(個人向け貸出の平均残高(兆円・実質))× 価格 1.6%(残高あたりの粗利益率(利ざや+手数料、%)× 物価指数)→ 売上 248 億円・営業利益 38 億円。残高 1.54 兆円(実質)× 粗利益率 1.20%(物価指数 1.34 倍を乗せた価格)、利益率 15%
  • 有価証券運用:数量 1.5(運用資産の平均残高(兆円・実質))× 価格 1.7%(残高あたりのキャリー収益率(調達費用控除後、%)× 物価指数)→ 売上 256 億円・営業利益 218 億円。残高 1.47 兆円(実質)× 粗利益率 1.30%(物価指数 1.34 倍を乗せた価格)、利益率 85%
  • 預かり資産・手数料:数量 1.5(預かり資産残高(兆円・実質))× 価格 0.8%(残高あたりの手数料率(%)× 物価指数)→ 売上 112 億円・営業利益 22 億円。残高 1.50 兆円(実質)× 粗利益率 0.56%(物価指数 1.34 倍を乗せた価格)、利益率 20%

倍率:10年後のROE3.9%(純利益166億円÷自己資本4,254億円)。ROEはk8%以下なので、ためた利益は額面未満の価値で、PERは1÷k=12.5倍までが上限。この筋書きは貸出が実質で縮み、長期の成長 g は3%に落ちると置いた。競争と費用の重さで稼ぐ力が鈍る姿。上限の7.8割に置き、9.71倍。還元を会社の方針(55%)に合わせたため自己資本が厚くなった。

確率:奈良の人口減が計画より速まり、大阪では大手・他地銀との競争に押されて預金が付かない。再編に乗れず費用の重さが残る。10年という長さでは、この程度の停滞は普通に起きうると見た。

悲観 14% 構造的に負け、奈良の縮みと費用の重さが資本効率を壊す10年 利益 90 億円 · PER 8.4 倍 · 株価時価総額 482 円758 億円

10年のどこかで景気が大きく悪化し、奈良の中小企業の与信費用が急増する。同時に人口減が想定を超えて進み、県内の貸出の需要そのものが縮む。

ネット銀行や大手に預金を奪われ、貸出に見合う預金を保てない。高い金利で預金を集めれば、利ざやが削られる。大阪は預金が付かないまま、貸出だけが競争で薄い利ざやに落ちる。

経費はシステムとサイバー対策で下がらず、収益だけが細る。再編の相手を見つけられず、単独で費用を背負い続ける。債券の入れ替えでも多額の損が出て、自己資本は減損の分だけ削られる。

県内5割のシェアは残るが、稼ぐ力は資本コストを大きく割り込む。もう優良な地銀とは見なされず、還元も縮む。

10年の前半は中計の利益が出るため、還元の合計はその前半の利益で払った形になる(10年の利益の累計は約1,300億円で、還元はその5割半ば)。

  • 事業性貸出:数量 1.9(事業性貸出の平均残高(兆円・実質))× 価格 1.8%(残高あたりの粗利益率(利ざや+手数料、%)× 物価指数)→ 売上 346 億円・営業利益 91 億円。残高 1.91 兆円(実質)× 粗利益率 1.35%(物価指数 1.34 倍を乗せた価格)、利益率 26%
  • 個人向け貸出:数量 1.3(個人向け貸出の平均残高(兆円・実質))× 価格 1.4%(残高あたりの粗利益率(利ざや+手数料、%)× 物価指数)→ 売上 185 億円・営業利益 −3 億円。残高 1.31 兆円(実質)× 粗利益率 1.05%(物価指数 1.34 倍を乗せた価格)、利益率 -2%
  • 有価証券運用:数量 1.4(運用資産の平均残高(兆円・実質))× 価格 1.5%(残高あたりのキャリー収益率(調達費用控除後、%)× 物価指数)→ 売上 210 億円・営業利益 176 億円。残高 1.36 兆円(実質)× 粗利益率 1.15%(物価指数 1.34 倍を乗せた価格)、利益率 84%
  • 預かり資産・手数料:数量 1.4(預かり資産残高(兆円・実質))× 価格 0.7%(残高あたりの手数料率(%)× 物価指数)→ 売上 94 億円・営業利益 14 億円。残高 1.35 兆円(実質)× 粗利益率 0.52%(物価指数 1.34 倍を乗せた価格)、利益率 15%

倍率:10年後のROE2.3%(純利益90億円÷自己資本3,993億円)。ROEはk8%以下なので、ためた利益は額面未満の価値で、PERは1÷k=12.5倍までが上限。この筋書きは貸出が実質で縮み、長期の成長 g は2%に落ちると置いた。構造的に負けて優良でなくなった姿。上限の6.7割に置き、8.42倍。還元を会社の方針(55%)に合わせたため自己資本が厚くなった。

確率:奈良の人口減の加速、ネット銀行への預金流出、与信費用の急増、再編からの取り残しが重なる構造的な負け。県の人口減が全国でも速く、規模も小さいため、他の地銀よりやや重く1割強を置いた。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億円。

事業性貸出

奈良の中小企業と、第二の地元と位置づける大阪の企業への貸出。公共向けを含む。

数量事業性貸出の平均残高(兆円・実質)価格残高あたりの粗利益率(利ざや+手数料、%)× 物価指数売上営業利益
今 2026/03 2.6 1.2% 293 103
10 年後 中立 2.5 2.1% 530 255

取り方:貸出残高は2025年9月末で約4.5兆円。開示の内訳は見ておらず、事業性・公共向けを約57%の2.55兆円、個人向けを残りの1.93兆円と置いた(推定)。粗利益率は貸出の利ざやと法人向け手数料を合わせて1.15%とした。経費を約190億円割り振って利益103億円。残高は今の値段のままの実質で置き、物価の分は価格の指数(10年1.34倍)に入れる。短期金利が1%前後から2%へ上がる間に、預金ベータ(預金金利が追随する割合)を40%と置くと、中立の法人の利ざやは10年で約0.45%広がる。 【2026-10-19 確認】数量は実質、価格は率×物価指数(1.34倍)で置く。物価は数量でなく価格側にだけ入れ、二重がけなし。

個人向け貸出

奈良を中心とする住宅ローンなどの個人向け貸出。

数量個人向け貸出の平均残高(兆円・実質)価格残高あたりの粗利益率(利ざや+手数料、%)× 物価指数売上営業利益
今 2026/03 1.9 1.0% 183 43
10 年後 中立 1.7 1.8% 314 111

取り方:個人向け貸出を1.93兆円(推定)、粗利益率を住宅ローンの薄い利ざやを含めて0.95%と置いた。経費約140億円を割り振って利益43億円。住宅ローンは固定金利が多く、金利上昇の恩恵が法人より遅れ、中立の利ざやの広がりは10年で約0.40%。残高は実質で、奈良の人口減により中立で10年0.9倍と置いた。 【2026-10-19 確認】数量は実質、価格は率×物価指数(1.34倍)で置く。物価は数量でなく価格側にだけ入れ、二重がけなし。

有価証券運用

国債・地方債・外債などの運用。金利上昇で低利回りの債券を入れ替える。

数量運用資産の平均残高(兆円・実質)価格残高あたりのキャリー収益率(調達費用控除後、%)× 物価指数売上営業利益
今 2026/03 1.6 0.9% 144 119
10 年後 中立 1.5 1.9% 285 249

取り方:有価証券は2025年9月末で約1.6兆円。調達費用を引いたあとの運用の稼ぎを0.9%と置いた(推定)。経費約25億円を引いて利益119億円。債券の入れ替えが進めば10年でこの稼ぎは約0.5%広がる。株式等の売却益は一度きりなので、この部門に入れず全社の調整に入れた。 【2026-10-19 確認】数量は実質、価格は率×物価指数(1.34倍)で置く。物価は数量でなく価格側にだけ入れ、二重がけなし。

預かり資産・手数料

投資信託・保険の販売、事業承継・M&Aの仲介などの手数料業務。

数量預かり資産残高(兆円・実質)価格残高あたりの手数料率(%)× 物価指数売上営業利益
今 2026/03 1.5 0.7% 100 40
10 年後 中立 1.7 0.8% 143 56

取り方:預かり資産と取扱高の合計を1.5兆円、手数料等の収入を約100億円と置いた(推定)。手数料率は低コスト商品への流れで緩やかに下がる。経費約60億円を引いて利益40億円。残高は相続と資産形成の需要で、中立は実質で10年1.15倍。 【2026-10-19 確認】数量は実質、価格は率×物価指数(1.34倍)で置く。物価は数量でなく価格側にだけ入れ、二重がけなし。

リスクと懸念

奈良の人口減と貸出需要の縮み

奈良県は人口減と高齢化が全国でも速い。県内の法人貸出はすでに漸減している。個人向け貸出も実質では細る。県内の5割のシェアは守れても、市場が小さくなれば稼ぎの総額は伸びにくい。大阪の増加で埋め切れるかが分かれ目だ。人口の減りは10年で止まらないと見るのが自然である。

経費率の重さとシステム投資

2025年度の中間期のOHR(経費率)は67%台で、地銀の中でも重い。中計は55%未満を掲げるが、サイバー対策とシステムの投資は今後も増える。頭取自身が、小さな規模でその投資を続けられるかに自信を持ちきれないと語っている。規模で劣る銀行ほど、1行あたりの負担が重くなる。

大阪での預金不足

法人貸出の約4割が大阪だが、法人預金は2割弱にとどまる。貸出に見合う預金が付かなければ、調達を高い金利に頼ることになる。大阪は大手・他地銀との競争が最も激しく、利ざやも削られやすい。預金の不足は貸出の伸びの足かせにもなる。

金利上昇による有価証券の含み損と自己資本の薄さ

有価証券は約1.6兆円で、国債・地方債が多い。金利が上がれば含み損が出て、自己資本を削る。純資産比率は4%台と低く、評価損が出るとROEは良くても資本の余裕が乏しくなる。規制上の自己資本比率の目標は11〜12%で、評価損が出れば還元の原資も細る。

与信費用の正常化

今の与信費用は歴史的な低さにある。金利が上がる局面では、奈良の中小企業の資金繰りが悪化しやすい。景気が崩れれば、与信費用は一気に増える。2009年3月期には赤字になった実績がある。今の低い水準を前提に利益を置くのは危うい。

再編の実行リスク

経営統合は費用の削減余地を広げるが、主導権争いや統合作業の遅れで効果が出ない例もある。過去に関西アーバン銀行との統合協議が破談になった経緯があり、相手選びと条件によっては株主の取り分が薄まる。統合の失敗は、悲観の筋書きの一部だ。

今後の分かれ目

短期金利が2%に向けて計画より速く上がり、預金の追随が遅れたら
利ざやの広がりが早まるため、楽観・やや楽観の筋書きの確率を上げてよい。決算の預貸金利回り差で確かめる。
大阪の法人貸出が伸びる一方で、法人預金が付かない状態が続いたら
預金の弱さが調達の費用を押し上げる。大阪戦略の採算を疑い、やや悲観側に重みを移す。
近畿の大きな地銀グループと経営統合の協議に入ったら
経費の削減余地は広がるが、株式の交換比率と統合の実行が価値を左右する。条件を確かめるまで確率は動かさない。
奈良県内の法人貸出の減りが速まったら
県内の5割のシェアが収益を支える前提が崩れる。やや悲観・悲観の確率を上げる。
OHR(経費率)が中計の55%未満に向けて下がり続けたら
経費の重さが解けているので、中立の利益を上方に直し、楽観側の確率をやや上げる。
与信費用が連続して急増したら
景気の悪化か奈良の中小企業の傷みを示すため、悲観側に重みを移す。業種の偏りを確かめる。

見ておくもの

  • 預貸金の利回り差と、預金金利の追随の速さ
  • 大阪の法人貸出と法人預金の残高の差(預貸の釣り合い)
  • OHR(経費率)が中計の55%未満に向けて下がるか
  • 奈良県内の法人貸出の減り方と、与信費用の推移
  • 近畿の地銀再編の動き(池田泉州HD・滋賀銀行・紀陽銀行との関係)
  • 政策保有株の縮減の進み方と、有価証券の評価損益

倍率と資本コストの決め方

倍率は今の株価を見ずに決めた。楽観・やや楽観・中立は10年後のROEとk 8%(基本7.5%+quality)・g 4.0%から利益ベースの正当化PER=(1−g÷RONIC)÷(k−g)の上限を出し、その9.7・9.5・9.3割に置いた(中立は経費率の重さと奈良の人口減で最も低い割合。ROEがk以上なので下限の1÷k=12.5倍を割らない水準)。やや悲観・悲観はROEがk以下で、貸出が実質で縮む筋書きなので、gを3%・2%に落として同じ式で上限を出し、その9割・8割に置いた。悲観のPBRが低いのは、稼ぎの薄い構造的な負けを置いたため。含み益の額は開示で確かめられず、床には足していない。悲観の利益は、預金の流出と与信費用、重い経費からROE約3%に置き、過去の底値や今の倍率は根拠にしていない。kが1%高い(9%)と、10年の中立のPERは11.6倍から10.3倍に下がる。10年後の数字は今と同じ形(銀行なので利払いではなく、利ざやと経費で置いた形)でそろえ、新しいリース会計基準の影響は小さいので入れていない。 2026-10-22 の見直し(R1〜R4)で倍率・時価総額を機械で置き直した(前後は notes/audit/fix_stage2_20261022.csv)。

資本コスト 8.0% = 無リスク金利 3% + β — × 5%。基本7.5%に quality +0.5% を足して k 8%(決まり v2。β・規模は使わない。内訳と理由は quality_why)。銀行は預金が仕入れなので利払いの式は当てはめず、利ざやで扱う。個別のリスク(経費率の重さ・大阪の預金不足・再編の実行)は k に足さず、確率と筋書きで表す。事業は傾いていないので上乗せ(extra)は 0。同じ地方銀行どうしで同じ物差しを使い、差は quality の4部品だけで出している。滋賀銀行(+0.25%)より高いのは、奈良の人口減が速い点を寿命に入れたため。

同じ業種(銀行業)の AI 分析

割安 大光銀行8537 新潟・長岡の第二地銀。金利上昇で稼ぎは戻るが、薄い資本と人口減の県で、戻り幅が価値を分ける 本質価値との差 +64.6% · 10 年 割安(年 +12.8%) 割安 筑波銀行8338 茨城2位の地銀。金利上昇で利益は倍近くまで伸びるが、公的資金350億円の返済と薄い資本が重荷。今の値段はやや割安 本質価値との差 +43.8% · 10 年 割安(年 +11.6%) やや割安 三井住友トラストグループ8309 受託資産と手数料が厚い信託グループ。利益ベースの正当化PERで控えめに置き、資本コスト7.25%で10年の本質価値は今の時価総額を約5%上回る(適正) 本質価値との差 +28.6% · 10 年 やや割安(年 +9.0%) やや割安 東京きらぼしフィナンシャルグループ7173 東京唯一の地銀。金利上昇で稼ぎは伸びるが、資本の薄さと再編の行方で価値が大きく分かれる 本質価値との差 +19.2% · 10 年 やや割安(年 +9.0%) やや割安 ひろぎんホールディングス7337 広島の厚い基盤と金利上昇でROEは10%前後へ。資本コスト8%の利益ベースで測ると、改善はほぼ織り込まれ今の値段は適正 本質価値との差 +18.7% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 株式会社紀陽銀行8370 大阪の成長と和歌山の首位を併せ持つが、資本は薄い。金利上昇の追い風を織り込んでも、今の値段は適正の範囲 本質価値との差 +17.9% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 トマト銀行8542 岡山2番手の第二地銀。金利で稼ぎは戻るが、優先株100億円の行方が普通株主の取り分を左右する 本質価値との差 +17.1% · 10 年 やや割安(年 +9.0%) やや割安 三井住友フィナンシャルグループ8316 利ざや拡大と海外・Olive で ROE 10% 前後へ。新しく投じるお金の稼ぎだけが薄れる利益ベースの PER で測ると、3 メガで最も低い今の PBR は適正 本質価値との差 +16.5% · 10 年 やや割安(年 +8.0%) やや割安 武蔵野銀行8336 埼玉で2番手の地方銀行。利ざやの広がりでROEは9%へ向かい、資本コスト8%で測ると今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +13.9% · 10 年 やや割安(年 +8.3%) やや割安 栃木銀行8550 金利上昇の追い風は強いが、稼ぐ力の底上げは道半ば。栃木の第二地銀は10年後の収益力に見合う値段で、安全域は薄い 本質価値との差 +13.3% · 10 年 やや割安(年 +8.6%) 適正 ゆうちょ銀行7182 貯金は伸びないが、国債の入れ替えと日銀預け金の金利で利ざやが広がる。利益が金利頼みで倍率を控えめに置くと、親会社の売出しも入れて今の値段はやや割高 本質価値との差 +8.1% · 10 年 適正(年 +7.2%) 適正 トモニホールディングス8600 利ざやの拡大でROEは7%台へ上がるが資本コストに届かない。今の値段は価値を1割弱上回るが、適正の範囲 本質価値との差 +7.9% · 10 年 適正(年 +7.9%) 適正 株式会社ちゅうぎんフィナンシャルグループ5832 岡山で県内企業の45%が主取引とする基盤に利ざや拡大が乗る。資本コスト8.25%の利益ベースで測ると、今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +6.7% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 株式会社七十七銀行8341 宮城でシェア55.9%の牙城。半導体工場の白紙撤回後も利ざや拡大とVision 2030の上方修正が効くが、資本コスト8%の利益ベースで今の値段は適正 本質価値との差 +5.9% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 東和銀行8558 群馬の2番手行。債券の入れ替えで膿を出し切り、稼ぐ力は戻る途上だが、資本の薄さが値段の上限を決める 本質価値との差 +5.9% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 株式会社佐賀銀行8395 県内企業の6割弱をメイン先にする盤石の地銀。金利の追い風は厚いが資本が薄く、本質価値は今の値段とほぼ同じ 本質価値との差 +4.8% · 10 年 適正(年 +7.8%) 適正 ふくおかフィナンシャルグループ8354 九州最大手。会社予想どおり利益が伸びROE10%前後が続くなら、資本コスト8.25%の利益ベースで見ても今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +4.3% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 清水銀行8364 静岡県全域に店舗を持つ中堅地銀。金利上昇で稼ぎは2倍以上になるが、ROEは資本コストに届かず、厚い自己資本を価値に変えきれない 本質価値との差 +3.7% · 10 年 適正(年 +7.8%) 適正 三菱UFJフィナンシャル・グループ8306 国内最大で最も国際分散した銀行グループ。利益ベースの PER で測ると ROE 10〜11%に見合う値段は今よりやや低く、3 メガで最も上の余地が小さい。やや割高 本質価値との差 +3.6% · 10 年 適正(年 +6.4%) 適正 いよぎんホールディングス5830 海事金融という堀を持つ愛媛の首位行。堀は本物だが自己資本が厚く、資本コスト8.25%の利益ベースでは今の値段はやや割高 本質価値との差 +2.5% · 10 年 適正(年 +7.3%) 適正 横浜フィナンシャルグループ7186 神奈川の厚い基盤に利ざや拡大が乗りROE10%前後へ。資本コスト8%の利益ベースで測ると、今の値段は適正の範囲 本質価値との差 +2.1% · 10 年 適正(年 +7.0%) 適正 十六フィナンシャルグループ7380 岐阜の県内首位を握る地銀。金利で利ざやは広がるが人口減の逆風が重く、資本コスト8.25%の利益ベースで今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +1.9% · 10 年 適正(年 +7.4%) 適正 株式会社琉球銀行8399 沖縄の厚い基盤と金利の追い風は本物。ただ資本が薄く効率も低め。今の値段は本質価値と大きく変わらない 本質価値との差 +1.4% · 10 年 適正(年 +7.2%) 適正 りそなホールディングス8308 国内専業で利ざや拡大の恩恵が素直に効く。ROE 12% 前後を利益ベースの PER で測り、資本コスト 7.5% に合わせると、今の値段はやや割高 本質価値との差 +1.1% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 池田泉州ホールディングス8714 大阪北摂・泉州の地銀。金利の追い風でROE10%へ向かうが、競争と費用の重さで10年の価値は今の値段を1割ほど下回る 本質価値との差 +0.6% · 10 年 適正(年 +7.1%) 適正 第四北越フィナンシャルグループ7327 新潟で貸出の半分を握る地方銀行。金利上昇の追い風は本物だが人口減が量を抑え、資本コスト8.25%の利益ベースで今の値段はやや割高 本質価値との差 +0.5% · 10 年 適正(年 +7.1%) 適正 山口フィナンシャルグループ8418 山口・広島・北九州に3行を持つ中四国最大級の地銀。利ざやの改善で稼ぐ力は戻るが収益性は同業に見劣りし、今の値段はやや割高 本質価値との差 −2.1% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 大東銀行8563 福島県郡山の小さな単独行。利ざやの回復は追い風だが、評価損と薄い資本で価値の伸びは限られる。 本質価値との差 −3.9% · 10 年 適正(年 +7.4%) 適正 株式会社CCIグループ7381 石川の首位行は金利上昇の追い風を受けるが、利益はまだ薄い。10年で見ても、今の値段にはやや先走り感がある 本質価値との差 −4.0% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 九州フィナンシャルグループ7180 TSMC熊本効果で法人融資が伸びる肥後・鹿児島銀行の持株会社。ROEが資本コストにまだ届かず、今の値段は追い風を払いすぎてやや割高 本質価値との差 −4.1% · 10 年 適正(年 +6.7%) 適正 北洋銀行8524 道内首位の基盤に金利上昇の追い風。ただ自己資本比率が薄く、資本コスト8.75%の利益ベースで測ると今の値段はやや割高 本質価値との差 −4.7% · 10 年 適正(年 +7.0%) 適正 鳥取銀行8383 鳥取県の最大の地銀。利ざやの回復は追い風だが、薄い利ざやと人口減で ROE は資本コストに届かない。 本質価値との差 −4.8% · 10 年 適正(年 +6.8%) 適正 フィデアホールディングス8713 山形と秋田の2番手行が2027年1月に合併する。稼ぐ力は戻りつつあるが、人口減と薄い資本が上値を抑える 本質価値との差 −5.2% · 10 年 適正(年 +7.0%) 適正 西日本フィナンシャルホールディングス7189 福岡で福岡銀行を追う地銀。資本コスト8.25%はROEの回復に厳しく、今の値段は計画の達成をほぼ織り込んでやや割高 本質価値との差 −5.8% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 株式会社岩手銀行8345 岩手県の貸出の47%を握る首位行。北東北3行の統合協議に入ったが、10年後の中立でもROEは資本コストに届かない 本質価値との差 −6.2% · 10 年 適正(年 +6.3%) 適正 千葉銀行8331 千葉興業銀行との統合を含め貸出が名目で伸びるが、資本コスト8%の利益ベースのPERで測ると今の値段はやや割高 本質価値との差 −7.3% · 10 年 適正(年 +6.1%) 適正 株式会社おきなわフィナンシャルグループ7350 沖縄の厚い基盤に金利の追い風。ただ資本が薄く観光に偏る点を織り込むと、今の値段はやや割高 本質価値との差 −8.0% · 10 年 適正(年 +6.2%) 適正 めぶきフィナンシャルグループ7167 北関東の統合地銀。利ざや拡大でROEは10%を超えるが、資本コスト8.25%の利益ベースで測ると今の値段はやや割高 本質価値との差 −8.6% · 10 年 適正(年 +5.9%) 適正 SBI新生銀行8303 公的資金完済・再上場で身軽になったSBI系複合銀行。利ざや拡大とレイク・アプラスの高採算を乗せても、資本コスト8.5%で見ると今の値段はやや先取りで、やや割高 本質価値との差 −9.0% · 10 年 適正(年 +5.5%) 適正 山陰合同銀行8381 経費の軽さと県外への貸出拡大が強み。利ざや拡大の追い風は大きいが、人口減と含み損が重く、今の値段はやや割高 本質価値との差 −9.6% · 10 年 適正(年 +6.1%) 適正 山梨中央銀行8360 県内シェア5割強の地銀。利ざやで利益は伸びるが、ROEは資本コストに届かず、今の値段はやや高め 本質価値との差 −9.7% · 10 年 適正(年 +5.8%) 適正 株式会社プロクレアホールディングス7384 青森で企業の7割が主力行に選ぶ首位行。金利で稼ぎは大きく伸びるが、薄い自己資本と人口減でROEは資本コストに届かず、10年後の価値は今を下回る 本質価値との差 −9.8% · 10 年 適正(年 +6.4%) やや割高 京葉銀行8544 利ざや拡大で稼ぐ力は戻るが、千葉の再編で後ろに回る不安が残る。今の値段は10年の見通しに対して高め 本質価値との差 −10.8% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 名古屋銀行8522 愛知県内2位の地銀。金利上昇で利益は伸びるが、ROEは資本コスト並みにとどまり、統合の条件も未定のため、利益ベースでは今の値段はやや割高 本質価値との差 −12.0% · 10 年 やや割高(年 +5.7%) やや割高 千葉興業銀行8337 千葉銀行との1対1の統合で行き先は決まった。金利上昇で利益は倍になるが、薄い自己資本が還元を縛りROEは資本コストに届かず、今の値段はやや割高 本質価値との差 −13.3% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 株式会社百十四銀行8386 香川の寡占と船舶金融を持つ良い銀行だが、10 年後の ROE は資本コストに届かない。今の値段は金利上昇を織り込んでもやや割高 本質価値との差 −13.7% · 10 年 やや割高(年 +5.3%) やや割高 三十三フィナンシャルグループ7322 金利の追い風は確か。だが資本が薄く再編も白紙で、ROE は資本コストに届かず、10 年の価値は今の値段を2割余り下回る 本質価値との差 −13.9% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 南日本銀行8554 鹿児島の第二地銀。直近の利益は税の軽さで厚く、優先株 85 億円の整理が普通株の取り分を決める。 本質価値との差 −17.0% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 株式会社大分銀行8392 大分の企業の半数がメインバンクに選ぶ盟主。利ざやで稼ぎは2倍以上に伸びるが、薄い自己資本が重く、10年の本質価値は今の値段を下回る 本質価値との差 −17.7% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 みずほフィナンシャルグループ8411 ROE は 10% 前後にとどまり、3 メガ共通の控えめな倍率で置くと、利益ベースでは今の値段は割高 本質価値との差 −18.1% · 10 年 やや割高(年 +4.5%) やや割高 株式会社秋田銀行8343 秋田県で企業の過半が主力行に選ぶ首位行。金利上昇で稼ぎは倍近くになるが、人口減が重く、ROEは資本コストに届かず今の値段は先取りが過ぎる 本質価値との差 −18.7% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 富山銀行8365 富山の小さな地銀。直近の増益は債券の売却益頼みで、本業の稼ぐ力は ROE を資本コストへ届かせない。 本質価値との差 −19.8% · 10 年 やや割高(年 +5.1%) やや割高 株式会社宮崎銀行8393 宮崎県の最大手地銀。利ざやで稼ぎは膨らむが、薄い自己資本と人口減が重く、10年の本質価値は今の値段を下回る 本質価値との差 −19.8% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 株式会社四国銀行8387 金利の追い風は強いが、高知の人口減で稼ぐ力が資本コストに届かない。10年の本質価値は今の値段を下回る 本質価値との差 −20.8% · 10 年 やや割高(年 +4.6%) やや割高 株式会社ほくほくフィナンシャルグループ8377 北陸・北海道2行体制に利ざや拡大とラピダス特需が乗るが、単独路線のまま。資本コスト8.5%の利益ベースで測ると今の値段は割高 本質価値との差 −20.8% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 株式会社 百五銀行8368 三重の預金と貸出で首位の地銀。資本が厚く稼ぎ方が重いため、資本コスト8.25%の利益ベースで測ると今の値段は先の利益を織り込んで割高 本質価値との差 −22.5% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 福井銀行8362 福井県の貸出の約半分を握る地銀。合併の効果と利ざや拡大でROEは上向くが、資本コストには届かず、今の値段は先取りが過ぎる 本質価値との差 −23.0% · 10 年 やや割高(年 +4.3%) やや割高 株式会社 北日本銀行8551 北東北で唯一残る第二地銀。金利上昇で利益は伸びるが、10年後の中立でもROEは資本コストに届かない 本質価値との差 −23.3% · 10 年 やや割高(年 +4.4%) やや割高 株式会社滋賀銀行8366 県内の預貯金の約半分を握る滋賀の地銀。利上げの追い風は本物だが経費率が重く、資本コスト7.75%の利益ベースでは今の値段は割高 本質価値との差 −24.0% · 10 年 やや割高(年 +3.8%) やや割高 八十二長野銀行8359 長野で合算シェア6割超の堀を持つが、資本コスト8%の利益ベースで測ると、中計ROE8%の達成を織り込んだ今の値段は割高 本質価値との差 −25.4% · 10 年 やや割高(年 +3.7%) やや割高 群馬銀行8334 群馬県内シェア44%の最強地銀。利ざや拡大と第四北越FGとの越境統合でROE10%超を狙うが、資本コスト8.25%の利益ベースで測ると今の値段は割高 本質価値との差 −25.5% · 10 年 やや割高(年 +3.7%) やや割高 しずおかフィナンシャルグループ5831 静岡で法人取引の首位を握る東海最大級の地方銀行。事業は強いがROEは資本コストを少し上回る程度で、利益ベースの今の値段はやや割高 本質価値との差 −25.5% · 10 年 やや割高(年 +3.8%) やや割高 筑邦銀行8398 福岡県南部の地銀。貸出は伸びているが、薄い収益と自己資本で ROE は資本コストに届かない。 本質価値との差 −28.1% · 10 年 やや割高(年 +3.8%) やや割高 島根銀行7150 SBI の資本で立て直す島根の小さな地銀。優先株が 170 億円まで膨らみ、普通株主に残る利益は薄い。値打ちは今の値段を下回る 本質価値との差 −28.5% · 10 年 やや割高(年 +4.3%) やや割高 セブン銀行8410 コンビニ ATM の独走に、ファミマ 1.6 万台という追い風。ただ稼ぎは薄く、キャッシュレスの長い逆風も続く。倍率を抑えて見ると、いまの値段は先の成長を織り込みすぎている 本質価値との差 −28.8% · 10 年 やや割高(年 +3.5%) やや割高 あおぞら銀行8304 米国オフィス融資の傷が癒え、大和証券を軸に投資銀行へ軸足を移すあおぞら銀行。ROEが資本コストに届かない間は、今の値段に安全域は乏しい 本質価値との差 −29.2% · 10 年 やや割高(年 +3.4%) やや割高 東邦銀行8346 福島で預金・貸出の3分の1強を握る首位行。金利上昇で稼ぎは倍近くになるが、ROEは資本コスト未満にとどまり今の値段は先取りが過ぎる 本質価値との差 −29.9% · 10 年 やや割高(年 +3.5%) 割高 株式会社阿波銀行8388 徳島の盟主は利ざや拡大で稼ぎが伸びるが、ROEは資本コストに届かない。10年の本質価値は今の値段を下回る 本質価値との差 −33.4% · 10 年 割高(年 +2.6%) 割高 大垣共立銀行8361 岐阜の老舗地銀。利ざや拡大は追い風だが ROE は資本コストに届かず、今の値段には届かない 本質価値との差 −33.8% · 10 年 割高(年 +2.9%) 割高 山形銀行8344 県内最大手でも人口減の山形が地盤。利ざやで稼ぎは倍増するが資本コストに届かず、今の値段は10年先の価値より高い 本質価値との差 −34.2% · 10 年 割高(年 +2.7%) 割高 スルガ銀行8358 シェアハウス問題を片付け、利ざや拡大で稼ぐ力が戻った地方銀行。だが税の軽さで膨らんだ利益を前提に値が付いており、資本コストを大きく超える見込みも薄く、割高 本質価値との差 −34.6% · 10 年 割高(年 +2.1%) 割高 富山第一銀行7184 富山県2位の地銀。利ざや拡大は追い風だが、運用益に頼る利益とROEの低さで、本質価値は今の値段を下回る 本質価値との差 −34.8% · 10 年 割高(年 +2.5%) 割高 京都フィナンシャルグループ5844 京都の地盤と政策保有株の含み益が強みだが、ニデック株は会計不正で下落。資本コスト8%の利益ベースで測ると今の値段は割高。2026年3月期の利益は株の売却益で膨らんでおり、実力利益で測る 本質価値との差 −38.0% · 10 年 割高(年 +1.6%) 割高 あいちフィナンシャルグループ7389 名古屋圏2位の合併行。統合の宿題と低いROEを抱え、資本コスト8%の利益ベースで測ると今の値段は割高 本質価値との差 −38.3% · 10 年 割高(年 +1.9%) 割高 愛媛銀行8541 県内第2位の第二地銀。金利上昇で利益は伸びるが、人口減で資本コストに届かず、今の値段は10年先の稼ぎに対して割高 本質価値との差 −40.9% · 10 年 割高(年 +1.8%) 割高 福島銀行8562 福島県の第二地銀。SBI 新生銀行が筆頭株主になったが、薄い収益と赤字の履歴が重い。 本質価値との差 −46.3% · 10 年 割高(年 +1.5%) 割高 宮崎太陽銀行8560 宮崎県の第二地銀。本業は回復中だが、売却益に押された利益と優先株 60 億円の整理が焦点。 本質価値との差 −48.2% · 10 年 割高(年 +0.6%) 割高 東北銀行8349 岩手の中堅地銀。利ざやは回復するが、公的資金の優先株 100 億円が普通株の取り分を削る。 本質価値との差 −48.8% · 10 年 割高(年 +0.6%) 割高 豊和銀行8559 大分の小さな第二地銀。普通株の取り分は、220 億円の優先株が先に取った残りで決まり、今の値段を下回る。 本質価値との差 −60.2% · 10 年 割高(年 −2.2%) 割高 高知銀行8416 高知県の地銀。評価差額金の赤字が自己資本の 27% に達し、優先株 68 億円も重く、利益の戻りは遅い。 本質価値との差 −63.6% · 10 年 割高(年 −2.8%) 割高 じもとホールディングス7161 宮城・山形の 2 地銀を持つ持株会社。収益は回復するが、公的資金の優先株 780 億円が普通株の取り分を大きく削る。 本質価値との差 −85.1% · 10 年 割高(年 −11.0%)

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読んだ資料

  1. 南都銀行が中期経営計画の計数目標を引き上げ(2028年3月期の純利益300億円)
  2. 南都銀行 個人投資家向け会社説明会 2026年2月(奈良県内シェア・大阪戦略)
  3. 奈良県唯一の地銀・南都銀行の石田頭取が言及(ダイヤモンド)

分析日 2026-10-16