株譜
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島根銀行 7150

SBI の資本で立て直す島根の小さな地銀。優先株が 170 億円まで膨らみ、普通株主に残る利益は薄い。値打ちは今の値段を下回る

やや割高
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)350 円29 億円10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)489 円40 億円差 −28.5%
10 年後から見ると やや割高 価値 350 円29 億円 · 差 −28.5% · 期待の年率 +4.3%
期待の年率リターン(10 年)+4.3%資本コスト比 −4.4 pt
推定の資本コスト8.8%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3%・10 年国債 3%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 8.8% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

島根銀行は、松江市に本店を置く総資産 5,600 億円の地方銀行だ。2019 年から SBI グループと組み、2026 年 6 月には SBI 新生銀行が議決権の 2 割を持つ大株主になった。

筆者の結論は、いまの値段は割高ということだ。株主資本の厚みは 2 つの理由で見かけより薄い。1 つは、保有する債券の含み損が 126 億円あり、純資産とほぼ同じ大きさであること。もう 1 つは、優先株が合計で 170 億円に膨らみ、普通株主より先に利益と資産の配分を受けることだ。

2026 年 10 月の発表は、その 2 つを一度に動かした。SBI 新生銀行に 100 億円の優先株を出し、含み損のある債券 600 億円を売って 65 億円の損失を確定する。自己資本比率は改善するが、普通株主への配当の源は、優先株の配当を払ったあとの利益だけになる。

筆者がいちばん気にしているのは、10 年後に普通株に残る利益が、優先株の配当を払ってもなお資本コストに見合うかどうかだ。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、この会社は「資本の入れ替えで生き延びる小さな銀行」だ。10 年後も島根県の銀行は要るが、島根銀行が独立した銀行のまま残るかは分からない。堀は浅い。

オーナー利益、つまり株主に残る現金は、いまは小さい。純利益 3.7 億円のうち、優先株の配当に 1.2 億円が出て、普通株主の分は 2.5 億円だ。10 月の発表のあと、優先株の配当は年 4 億円ほどに増える。

経営は、損失を確定させて金利リスクを下げる決断をした。この点は評価できる。含み損を放置して資本を細らせるよりよい。ただ、不動産業向け貸出の偏りは残る。

安全域は薄い。普通株の自己資本は 54 億円で、債券の含み損の残りが 61 億円ある。筆者は、優先株の配当を払ったあとに普通株へ残る利益が、安定して出るのを見るまで、高い値は付けにくいと考える。

何で稼ぐ会社か

稼ぎの中心は、島根県内の中小企業と自治体への貸出だ。貸出残高は 3,900 億円で、業種別では不動産業・物品賃貸業が 35%、地方公共団体が 12% を占める。不動産への偏りが大きいことが、この銀行の特徴だ。

預金は 5,250 億円で、貸出より多い。余った資金は有価証券で運用し、残高は 1,300 億円にのぼる。国債や地方債、外債が中心で、金利の上昇で含み損が膨らんだ。

個人向けの住宅ローンや、投資信託・保険の販売は、まだ小さい。役務取引等の利益は 0.5 億円しかなく、手数料で稼ぐ力は弱い。

従業員は 316 人で、本店のほか支店が 20、出張所が 13 ある。2025 年 7 月には、SBI のグループと共同で使う次世代の勘定系システムを動かし始めた。費用の削減が見込まれる。

中期経営計画は 2028 年 3 月期までだ。2026 年 3 月期の当期純利益は 3.7 億円、そのうち普通株主に残ったのは 2.5 億円だった。

島根県内の貸出は、地元の中小企業や不動産の賃貸業が中心だ。県外の大都市圏への貸出は少ない。

優良さと弱いところ

優良さは「並」より下と筆者は見る。島根県内では山陰合同銀行が圧倒的な首位で、島根銀行は貸出の金利を競う 2 番手以下の立場だ。値決めの力は弱い。

堀、つまり他社がまねできない強みは、地域の中小企業との取引と、松江を中心とした店舗網だ。ただ、人口が減る島根県で、貸出を大きく伸ばせる見込みは薄い。

資本の効率は低い。ROE は過去 10 年の中央値で 2% 台、純利益は年 3〜6 億円の水準が長く続いた。2020 年 3 月期には 23 億円の赤字を出している。

自己資本比率は国内基準で 7.4% あり、最低の 4% は上回る。ただ、債券の含み損が 126 億円あり、単純な自己資本比率は 2% 台だ。不良債権は貸出の 2% 台で、与信費用の増減が利益を大きく左右する。

経営は、SBI との提携で資本と人材を取り込む道を選んだ。中期計画は未達が続いたが、10 月の発表で目標を改めた。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

地方銀行は、金利のある世界の入口に立っている。貸出金利が先に上がり、預金金利が遅れて追う間は、利ざやが広がる。島根銀行も、貸出の利回りが調達の利回りを上回る幅は、今後広がると見込まれる。

一方で、島根県は人口が全国でも早く減る県の 1 つだ。企業の数も減るので、貸出の残高は名目で物価並みにしか伸びない。実質ではほぼ横ばいか減る。

再編の動きも早い。地方銀行は 1 県 1 行へ向かう流れにあり、SBI は提携する地銀を束ねる構想を進めている。島根銀行もその輪の中にいる。

金利の上昇は、地銀にとって諸刃の剣だ。利ざやは広がるが、保有する債券の値が下がる。島根銀行は含み損が自己資本に近い大きさになり、その整理に今回踏み切った。

10 年で見ると、中立では貸出の残高が名目で 3 割ほど伸び、利ざやが 0.4% ほど広がる。ただ、経費も物価で上がるので、利益率の改善は限られる。

地方の銀行どうしの競争は、貸出の金利の引き下げという形で表れやすい。預金を集める力の差も、利ざやを左右する。

デジタル化で店舗の役割も変わり、無人の窓口が増える。

資本政策と M&A

資本政策の中心は SBI だ。2019 年に A 種優先株を 9 億円、2022 年に B 種優先株を 60 億円発行した。2026 年 6 月には、SBI 地銀ホールディングスが持つ普通株を SBI 新生銀行に譲渡し、同行が議決権の 20.9% を持つ。

2026 年 10 月に発表した C 種優先株は 100 億円で、SBI 新生銀行が引き受ける。議決権は無い。5 年は普通株に転換できず、2036 年 12 月以降に会社が金銭で買い取る方針だ。転換されれば、普通株の数が大きく増える。

優先株の配当は、普通株の配当より先に払う。A 種と B 種で年 1.2 億円、C 種が加わると年 4 億円ほどになる。

普通株の配当は年 0.8 億円で据え置く。配当性向は 3 割ほどだ。

このほか、債券 600 億円を売って損失 65 億円を確定し、短い期間の国債に入れ替える。実行は 2027 年 1〜3 月だ。経営陣は 2027 年 1〜3 月の月額報酬を 3 割減らす。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

SBI の資本が入ったことで、最悪の局面は過ぎた。100 億円の優先株で自己資本比率は 8.5% に上がり、債券の含み損を整理すれば、金利が上がっても資本が削られる心配は小さい。

債券 600 億円を、損失を出して売り、短い国債に入れ替える。いまの利回りの低い債券が高い利回りに替わるので、利益が増える。会社は、当期純利益 12 億円を 2028 年 3 月期に目指す。

貸出の利ざやは、短期金利が 2% へ上がる間に広がる。島根県の中小企業の貸出は金利が先に上がりやすく、島根銀行の利ざやは同業より速く改善する。100 億円の資金を事業性の貸出に回せば、残高も伸びる。

次世代のシステムで経費も下がる。SBI と組むことで、住宅ローンや預かり資産の販売も広がる。普通株は低い配当で据え置かれ、利益は自己資本として積み上がる。

SBI の新生銀行が議決権の 2 割を持つ大株主になったことで、経営の安定感も増した。

慎重な見方

優先株の重さが、普通株主の取り分を削る。優先株は合計 170 億円で、普通株の時価総額 41 億円の 4 倍に達する。優先株の配当は年 4 億円で、純利益 5 億円を食ってしまう。

債券を売って損失を確定しても、含み損の残りは 61 億円あり、金利がさらに上がれば新しい含み損が出る。不動産業・物品賃貸業向け貸出が 35% と偏り、不良債権も 93 億円ある。景気が崩れれば与信費用が一気に増える。

C 種優先株は、5 年後に転換を請求できる。転換価額の下限は低く、全部が下限で転換されれば、普通株の議決権は 3 倍近くになる。潜在的な希薄化は大きい。

そもそも、利ざやの改善は競争で奪われやすい。山陰合同銀行が県内の首位を守り、島根銀行は金利で競る 2 番手のままだ。人口が減る県で、100 億円の資金を安全に貸し出せる先は多くない。

これらの重なりで、普通株主に残る利益は思ったほど増えない可能性が高い。

どちらに重みを置いたか

資本の重さと稼ぐ力では、慎重な見方が強い。SBI の支援で当面の危機は遠のいたが、優先株の配当を払ったあとに普通株へ残る利益は薄く、10 年先まで資本コストに届かない。中立に 38%、悲観側の合計に 37%、楽観側に 25% を置いた。SBI という後ろ盾を評価して、悲観を 12% にとどめた。 優先株の転換による希薄化は、ここでは優先株を借金のような先取りの権利として扱い、普通株の利益と自己資本から引いて表した。

10 年後の 5 つの筋書き(2036/03 期)

確率で加重した株価時価総額 629 円52 億円(+ 配当配当と自社株買いの合計 118 円10 億円)。 今の値に割り戻すと 350 円29 億円、今との差 −28.5%、 期待の年率 +4.3%(資本コスト 8.8%)→ やや割高

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 8% 1,506 円124 億円 243 円20 億円 +257.7% +13.6% 140 円12 億円
やや楽観 17% 1,001 円82 億円 195 円16 億円 +144.5% +9.4% 203 円17 億円
中立 38% 737 円61 億円 146 円12 億円 +80.6% +6.1% 336 円28 億円
やや悲観 25% 197 円16 億円 36 円3 億円 −52.2% −7.1% 58 円5 億円
悲観 12% 78 円6 億円 6 円1 億円 −82.8% −16.2% 10 円1 億円
加重平均100% 629 円52 億円118 円10 億円 +52.8% +4.3% 747 円61 億円

今の株価時価総額 489 円40 億円(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 8.8% を下回るほど割高。

楽観 8% 楽観:利ざやが想定より広がり、優先株の資金が貸出に回って稼ぐ 利益 10 億円 · PER 12.3 倍 · 株価時価総額 1,506 円124 億円

短期金利が 2% へ上がる間に、貸出の利ざやが大きく広がる筋書きだ。100 億円の優先株の資金が事業性の貸出に回り、残高は 10 年で 5 割近く伸びる。

債券は短い国債に入れ替わり、運用の利回りが上がる。含み損の戻りで資本の質も改善し、新たな評価損を避ける。

SBI との次世代システムで経費が下がり、利益率が上がる。普通株に残る利益は優先株の配当を引いても 10 億円台に乗る。

ROE は 10% を超え、資本コストを上回る。ただ、人口が減る県で、この水準が長く続くかは分からない。

優先株の転換も、この筋書きでは避けられ、金銭での買い取りが進む。

  • 法人・公共向け貸出:数量 0.4(事業性・公共向け貸出残高(兆円))× 価格 0.02(貸出利ざや(預金調達差引後・率))→ 売上 68 億円・営業利益 12 億円。貸出 46% 増。利ざや 0.53% 拡大
  • 個人向け貸出:数量 0.1(個人向け貸出残高(兆円))× 価格 0.01(貸出利ざや(率))→ 売上 20 億円・営業利益 2 億円。貸出 28% 増。利ざや 0.45% 拡大
  • 有価証券・市場運用:数量 0.1(有価証券残高(兆円))× 価格 0.01(運用利回り-調達(率、売買損益を含む))→ 売上 19 億円・営業利益 5 億円。短い国債に入れ替え
  • 手数料・預かり資産:数量 0.7(預金残高(兆円))× 価格 0.00(預金あたりの役務取引等収益(率))→ 売上 13 億円・営業利益 1 億円。預金 24% 増

倍率:事業の純利益 10 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 10.4% が k 8.75% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 9.6%、10 年より先の名目の伸び g 4.0% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 12.3 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 12.3 倍。全体の PER 12.26 倍、時価総額 124 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:含み損の整理で利益が戻り、SBI との共同システムで経費も下がる形。実績の乏しい筋書きなので 8%。

やや楽観 17% やや楽観:利ざやが広がり、優先株の配当を払っても ROE が 8% 台 利益 7 億円 · PER 11.4 倍 · 株価時価総額 1,001 円82 億円

貸出の利ざやが想定どおり広がる筋書きだ。残高は 10 年で 4 割近く伸び、短い国債に入れ替えた運用も利益に貢献する。

経費は物価で上がるが、次世代システムの効果で一部を吸収する。経常の利益率は今より大きく上がる。

優先株の配当は年 4 億円ほどで、これを払っても普通株に 7 億円ほどが残る。配当は 3 割ほどを払い、残りが自己資本に積み上がる。

ROE は 8% 台で、資本コストに近づく。ただ、人口減の影響は残り、成長は物価並みにとどまる。

含み損の残りは満期に近づくにつれて縮み、資本の質も少しずつ改善する。

  • 法人・公共向け貸出:数量 0.4(事業性・公共向け貸出残高(兆円))× 価格 0.02(貸出利ざや(預金調達差引後・率))→ 売上 61 億円・営業利益 10 億円。貸出 37% 増
  • 個人向け貸出:数量 0.1(個人向け貸出残高(兆円))× 価格 0.01(貸出利ざや(率))→ 売上 18 億円・営業利益 2 億円。貸出 19% 増
  • 有価証券・市場運用:数量 0.1(有価証券残高(兆円))× 価格 0.01(運用利回り-調達(率、売買損益を含む))→ 売上 17 億円・営業利益 4 億円。入れ替えの効果
  • 手数料・預かり資産:数量 0.6(預金残高(兆円))× 価格 0.00(預金あたりの役務取引等収益(率))→ 売上 12 億円・営業利益 1 億円。預金 18% 増

倍率:事業の純利益 7 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 8.4% が k 8.75% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 11.4 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 11.4 倍。全体の PER 11.43 倍、時価総額 82 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:金利上昇が想定どおり進み、含み損の整理と新システムの効果が出る標準的な改善。経営計画の純利益 12 億円の延長線なので 17%。

中立 38% 中立:利ざやは広がるが、経費と優先株の配当で普通株の取り分は薄い 利益 5 億円 · PER 11.4 倍 · 株価時価総額 737 円61 億円

貸出の利ざやは広がるが、島根県の人口減と競争が伸びを抑える筋書きだ。貸出は 10 年で 3 割ほど伸び、運用の利回りは短い国債への入れ替えで上がる。

経費は物価で毎年増える。次世代システムの削減効果は、その増えの一部を吸収する程度にとどまる。

優先株の配当は年 4 億円ほどで、利益の 3 分の 1 を超える。普通株に残る利益は 5 億円台だ。配当は 3 割ほどで、残りは自己資本に積み上がる。

ROE は 6% 台で、資本コストには届かない。債券の含み損の残りは、満期とともに縮むが、金利がさらに上がれば新しい含み損も出る。

  • 法人・公共向け貸出:数量 0.4(事業性・公共向け貸出残高(兆円))× 価格 0.02(貸出利ざや(預金調達差引後・率))→ 売上 55 億円・営業利益 8 億円。貸出 28% 増。利ざや 0.40% 拡大
  • 個人向け貸出:数量 0.1(個人向け貸出残高(兆円))× 価格 0.01(貸出利ざや(率))→ 売上 17 億円・営業利益 2 億円。貸出 12% 増
  • 有価証券・市場運用:数量 0.1(有価証券残高(兆円))× 価格 0.01(運用利回り-調達(率、売買損益を含む))→ 売上 16 億円・営業利益 3 億円。残高は横ばい
  • 手数料・預かり資産:数量 0.6(預金残高(兆円))× 価格 0.00(預金あたりの役務取引等収益(率))→ 売上 11 億円・営業利益 1 億円。預金 14% 増。率は緩やかに低下

倍率:事業の純利益 5 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 6.5% が k 8.75% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 11.4 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 11.4 倍。全体の PER 11.43 倍、時価総額 61 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:利ざやの回復と島根県の人口減が相殺し、優先株の配当が普通株の取り分を削る。地銀の標準的な筋書きに優先株の重さを加え、最も重い 38%。

やや悲観 25% やや悲観:与信費用が増え、優先株の配当で普通株の利益が消える 利益 −1 億円 · PBR 0.3 倍 · 株価時価総額 197 円16 億円

島根県の人口減が速まり、貸出が伸びない筋書きだ。与信費用が増え、競争で利ざやの広がりも限られる。

経費は物価で上がり、利益率は今の水準にとどまる。純利益は 3 億円台で、優先株の配当を引くと普通株には赤字が残る。

配当は据え置きが難しくなり、優先株の配当を先に払うため、普通株の配当は減る。

SBI の支援は続くが、普通株の取り分を守る約束ではない。

新しい勘定系システムの削減効果は出るが、与信費用の増えがそれを打ち消す。

不動産業向けの貸出の延滞が増え、担保の評価も下がる。

会社は経費の削減と店舗の見直しで利益を守ろうとするが、人口減の県では効果が限られる。

  • 法人・公共向け貸出:数量 0.3(事業性・公共向け貸出残高(兆円))× 価格 0.01(貸出利ざや(預金調達差引後・率))→ 売上 41 億円・営業利益 3 億円。貸出 7% 増にとどまる
  • 個人向け貸出:数量 0.1(個人向け貸出残高(兆円))× 価格 0.01(貸出利ざや(率))→ 売上 13 億円・営業利益 0 億円。貸出横ばい
  • 有価証券・市場運用:数量 0.1(有価証券残高(兆円))× 価格 0.01(運用利回り-調達(率、売買損益を含む))→ 売上 11 億円・営業利益 1 億円。残高縮小
  • 手数料・預かり資産:数量 0.5(預金残高(兆円))× 価格 0.00(預金あたりの役務取引等収益(率))→ 売上 9 億円・営業利益 0 億円。預金の流出

倍率:普通株に残る利益は赤字で稼ぐ力は無い。床はその筋書きの普通株の自己資本 58 億円(今の 53.6 億円とほぼ同じ)に 0.28 倍を掛けた約 16 億円。地銀の悲観の目安 0.45 より低いのは、優先株が先に配当を受けるため。

確率:不動産業向けの貸出が 35% を占め、不良債権は貸出の 2% 台。景気の悪化で与信費用が増えれば、優先株の配当で普通株の利益が消える。十分ありうるので 25%。

悲観 12% 悲観:与信費用の急増と債券の再評価損で、普通株の取り分が細る 利益 −7 億円 · PBR 0.2 倍 · 株価時価総額 78 円6 億円

景気の悪化で不動産業向けの貸出が傷み、与信費用が急増する筋書きだ。金利がさらに上がり、債券にも新しい評価損が出る。

純利益は赤字になり、優先株の配当を払うために自己資本が削られる。普通株の配当は止まる。

SBI の支援で銀行は存続するが、普通株は優先株の後ろに回る。C 種優先株の 100 億円は、転換を請求できる 5 年後を過ぎても、価値を保つ。

普通株主の値打ちは、事業の稼ぎでなく、残る自己資本の一部で決まる。

再編の協議が進んでも、普通株の交換比率は不利になりやすい。

経営陣の報酬カットや店舗の統廃合で経費を絞るが、収益の落ち込みを埋めるには足りない。

  • 法人・公共向け貸出:数量 0.3(事業性・公共向け貸出残高(兆円))× 価格 0.01(貸出利ざや(預金調達差引後・率))→ 売上 32 億円・営業利益 0 億円。貸出横ばい。与信費用が急増
  • 個人向け貸出:数量 0.1(個人向け貸出残高(兆円))× 価格 0.01(貸出利ざや(率))→ 売上 11 億円・営業利益 0 億円。貸出縮小
  • 有価証券・市場運用:数量 0.1(有価証券残高(兆円))× 価格 0.01(運用利回り-調達(率、売買損益を含む))→ 売上 9 億円・営業利益 0 億円。評価損の再発
  • 手数料・預かり資産:数量 0.5(預金残高(兆円))× 価格 0.00(預金あたりの役務取引等収益(率))→ 売上 8 億円・営業利益 0 億円。預金の流出

倍率:稼ぐ力は無く、床はその筋書きの普通株の自己資本 28 億円に 0.23 倍を掛けた約 6.4 億円。やや悲観より低い。優先株が先に資産の配分を受けるため。

確率:2020 年 3 月期は 23 億円の赤字を出した。不動産向けの貸出が 35% で、人口の減りも重なれば構造的に起こりうるので 12%。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億円。

法人・公共向け貸出

島根県内の中小企業・不動産業向けの事業性貸出と、地方公共団体向けの貸出。

数量事業性・公共向け貸出残高(兆円)価格貸出利ざや(預金調達差引後・率)売上営業利益
今 2026/03 0.3 0.01 31 2
10 年後 中立 0.4 0.02 55 8

取り方:貸出金残高は 3,897 億円(2026 年 3 月末)。個人向けを約 28% と推定し、事業性・公共向けを 2,807 億円とした。【推定】開示の内訳ではない。貸出利回り約 1.4% から預金等の調達利回り 0.30% を引いた約 1.1% を利ざやとした。4 つのセグメントの利益の合計を、連結経常利益 4.17 億円に合わせた。数量は名目の残高、率は物価を掛けていない利ざや。

個人向け貸出

住宅ローン・個人ローンなど個人向けの貸出。

数量個人向け貸出残高(兆円)価格貸出利ざや(率)売上営業利益
今 2026/03 0.1 0.01 11 0
10 年後 中立 0.1 0.01 17 2

取り方:貸出金 3,897 億円のうち約 28%(1,090 億円)を個人向けと推定した。【推定】開示の内訳ではない。住宅ローンは競争が厳しく、利ざやは事業性より薄い約 1.0% とした。経費配分後の利益は薄い。

有価証券・市場運用

国債・地方債・外債・投信などの運用。2027 年 1〜3 月に 600 億円を売却して入れ替える。

数量有価証券残高(兆円)価格運用利回り-調達(率、売買損益を含む)売上営業利益
今 2026/03 0.1 0.01 9 1
10 年後 中立 0.1 0.01 16 3

取り方:有価証券残高は 1,308 億円(2026 年 3 月末、有価証券報告書)。運用利回りから調達を引き、売却損・評価損の処理を含めた実質の利ざやを約 0.7% と置いた。【推定】開示の内訳ではない。

手数料・預かり資産

為替・振込・ローン関連の手数料、投信・保険の販売手数料。

数量預金残高(兆円)価格預金あたりの役務取引等収益(率)売上営業利益
今 2026/03 0.5 0.00 11 1
10 年後 中立 0.6 0.00 11 1

取り方:役務取引等収益は連結で 10.54 億円、費用 10.02 億円で利益は 0.51 億円(有価証券報告書)。預金残高 5,252 億円あたりの収益率 0.20% で置いた。【推定】預かり資産の開示が見つからないため、預金を土台にした。

リスクと懸念

優先株の重さと希薄化

優先株は合計 170 億円で、普通株の時価総額の 4 倍に達する。配当は普通株より先に払われ、C 種は全部が下限の価額で転換されると、普通株の議決権が 3 倍近くに増える。

債券の含み損と金利の再上昇

債券の含み損は 126 億円。600 億円を売って 65 億円の損失を確定しても、残りは 61 億円ある。金利が上がれば、新しい含み損が出る。

不動産向け貸出の偏り

貸出の 35% が不動産業・物品賃貸業。不良債権は 93 億円で貸出の 2% 台あり、景気や地価が崩れれば、与信費用が一気に増える。

島根県の人口減

島根県は人口の減りが全国でも早い県の 1 つ。企業の数も減り、貸出を伸ばせる先が限られる。100 億円の資金を安全に貸し出せるかが問われる。

SBI への依存と再編

資本も経営の方向も SBI に依存する。再編で普通株の交換比率が不利になる可能性や、SBI の方針の変更で戦略が変わる可能性がある。

経費と競争

従業員は 316 人で経費は重い。山陰合同銀行との競争で、貸出の利ざやの改善が奪われる可能性がある。

今後の分かれ目

普通株に残る利益が 2 期続けて 5 億円を超える
利ざやの改善が本物とみて、やや楽観以上の確率を上げる。
与信費用が年 10 億円を超える
貸出の質の悪化とみて、悲観側の確率を上げる。
債券に新しい含み損が自己資本の 2 割を超える
金利リスクの管理が不十分とみて、悲観側の確率を上げる。
SBI が追加の資本や完全子会社化を示す
普通株の交換比率や希薄化を見直す。
C 種優先株の転換を請求できる時期が近づく
普通株の希薄化の大きさを織り込み直す。

見ておくもの

  • 普通株に残る利益と優先株の配当
  • 債券の含み損と売却の進み方
  • 不良債権と与信費用
  • 貸出の残高と利ざや
  • 自己資本比率と SBI との関係

倍率と資本コストの決め方

倍率は ROE が全筋書きで k 8.75% を下回るか近いので、上限 1÷k の 11.4 倍を基準に、利益の質で 8.0〜11.5 倍に置いた。今の PBR や同業の PER は見ていない。優先株(A・B・C)は借金に近い先取りの権利として、普通株の利益から配当を引き、自己資本も普通株の分だけで流した。債券の含み損が満期で戻る分は、金利が再び上がる可能性と相殺して数えない。新リース会計基準による数字の形の変化は、今と同じ形でそろえた。 2026-10-22 の見直し(溜まる現金を事業の ROE から外す・k の目安を対称に・楽観〜中立は上限そのものに置く・ROE が k 以下は配り方から出す式)で、倍率を機械で置き直した(第 1 段より前 → 今:楽観 PER 11.5→12.26 倍・やや楽観 PER 10→11.43 倍・中立 PER 8→11.43 倍)。

資本コスト 8.8% = 無リスク金利 3% + β — × 5%。k = 基本 7.5% + quality 1.25% = 8.75%。優先株の重さや希薄化は k に足さず、普通株の利益と自己資本の取り方で表した。

同じ業種(銀行業)の AI 分析

割安 大光銀行8537 新潟・長岡の第二地銀。金利上昇で稼ぎは戻るが、薄い資本と人口減の県で、戻り幅が価値を分ける 本質価値との差 +64.6% · 10 年 割安(年 +12.8%) 割安 筑波銀行8338 茨城2位の地銀。金利上昇で利益は倍近くまで伸びるが、公的資金350億円の返済と薄い資本が重荷。今の値段はやや割安 本質価値との差 +43.8% · 10 年 割安(年 +11.6%) やや割安 三井住友トラストグループ8309 受託資産と手数料が厚い信託グループ。利益ベースの正当化PERで控えめに置き、資本コスト7.25%で10年の本質価値は今の時価総額を約5%上回る(適正) 本質価値との差 +28.6% · 10 年 やや割安(年 +9.0%) やや割安 東京きらぼしフィナンシャルグループ7173 東京唯一の地銀。金利上昇で稼ぎは伸びるが、資本の薄さと再編の行方で価値が大きく分かれる 本質価値との差 +19.2% · 10 年 やや割安(年 +9.0%) やや割安 ひろぎんホールディングス7337 広島の厚い基盤と金利上昇でROEは10%前後へ。資本コスト8%の利益ベースで測ると、改善はほぼ織り込まれ今の値段は適正 本質価値との差 +18.7% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 株式会社紀陽銀行8370 大阪の成長と和歌山の首位を併せ持つが、資本は薄い。金利上昇の追い風を織り込んでも、今の値段は適正の範囲 本質価値との差 +17.9% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 トマト銀行8542 岡山2番手の第二地銀。金利で稼ぎは戻るが、優先株100億円の行方が普通株主の取り分を左右する 本質価値との差 +17.1% · 10 年 やや割安(年 +9.0%) やや割安 三井住友フィナンシャルグループ8316 利ざや拡大と海外・Olive で ROE 10% 前後へ。新しく投じるお金の稼ぎだけが薄れる利益ベースの PER で測ると、3 メガで最も低い今の PBR は適正 本質価値との差 +16.5% · 10 年 やや割安(年 +8.0%) やや割安 武蔵野銀行8336 埼玉で2番手の地方銀行。利ざやの広がりでROEは9%へ向かい、資本コスト8%で測ると今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +13.9% · 10 年 やや割安(年 +8.3%) やや割安 栃木銀行8550 金利上昇の追い風は強いが、稼ぐ力の底上げは道半ば。栃木の第二地銀は10年後の収益力に見合う値段で、安全域は薄い 本質価値との差 +13.3% · 10 年 やや割安(年 +8.6%) 適正 ゆうちょ銀行7182 貯金は伸びないが、国債の入れ替えと日銀預け金の金利で利ざやが広がる。利益が金利頼みで倍率を控えめに置くと、親会社の売出しも入れて今の値段はやや割高 本質価値との差 +8.1% · 10 年 適正(年 +7.2%) 適正 トモニホールディングス8600 利ざやの拡大でROEは7%台へ上がるが資本コストに届かない。今の値段は価値を1割弱上回るが、適正の範囲 本質価値との差 +7.9% · 10 年 適正(年 +7.9%) 適正 株式会社ちゅうぎんフィナンシャルグループ5832 岡山で県内企業の45%が主取引とする基盤に利ざや拡大が乗る。資本コスト8.25%の利益ベースで測ると、今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +6.7% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 株式会社七十七銀行8341 宮城でシェア55.9%の牙城。半導体工場の白紙撤回後も利ざや拡大とVision 2030の上方修正が効くが、資本コスト8%の利益ベースで今の値段は適正 本質価値との差 +5.9% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 東和銀行8558 群馬の2番手行。債券の入れ替えで膿を出し切り、稼ぐ力は戻る途上だが、資本の薄さが値段の上限を決める 本質価値との差 +5.9% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 株式会社佐賀銀行8395 県内企業の6割弱をメイン先にする盤石の地銀。金利の追い風は厚いが資本が薄く、本質価値は今の値段とほぼ同じ 本質価値との差 +4.8% · 10 年 適正(年 +7.8%) 適正 ふくおかフィナンシャルグループ8354 九州最大手。会社予想どおり利益が伸びROE10%前後が続くなら、資本コスト8.25%の利益ベースで見ても今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +4.3% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 清水銀行8364 静岡県全域に店舗を持つ中堅地銀。金利上昇で稼ぎは2倍以上になるが、ROEは資本コストに届かず、厚い自己資本を価値に変えきれない 本質価値との差 +3.7% · 10 年 適正(年 +7.8%) 適正 三菱UFJフィナンシャル・グループ8306 国内最大で最も国際分散した銀行グループ。利益ベースの PER で測ると ROE 10〜11%に見合う値段は今よりやや低く、3 メガで最も上の余地が小さい。やや割高 本質価値との差 +3.6% · 10 年 適正(年 +6.4%) 適正 いよぎんホールディングス5830 海事金融という堀を持つ愛媛の首位行。堀は本物だが自己資本が厚く、資本コスト8.25%の利益ベースでは今の値段はやや割高 本質価値との差 +2.5% · 10 年 適正(年 +7.3%) 適正 横浜フィナンシャルグループ7186 神奈川の厚い基盤に利ざや拡大が乗りROE10%前後へ。資本コスト8%の利益ベースで測ると、今の値段は適正の範囲 本質価値との差 +2.1% · 10 年 適正(年 +7.0%) 適正 十六フィナンシャルグループ7380 岐阜の県内首位を握る地銀。金利で利ざやは広がるが人口減の逆風が重く、資本コスト8.25%の利益ベースで今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +1.9% · 10 年 適正(年 +7.4%) 適正 株式会社琉球銀行8399 沖縄の厚い基盤と金利の追い風は本物。ただ資本が薄く効率も低め。今の値段は本質価値と大きく変わらない 本質価値との差 +1.4% · 10 年 適正(年 +7.2%) 適正 りそなホールディングス8308 国内専業で利ざや拡大の恩恵が素直に効く。ROE 12% 前後を利益ベースの PER で測り、資本コスト 7.5% に合わせると、今の値段はやや割高 本質価値との差 +1.1% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 池田泉州ホールディングス8714 大阪北摂・泉州の地銀。金利の追い風でROE10%へ向かうが、競争と費用の重さで10年の価値は今の値段を1割ほど下回る 本質価値との差 +0.6% · 10 年 適正(年 +7.1%) 適正 第四北越フィナンシャルグループ7327 新潟で貸出の半分を握る地方銀行。金利上昇の追い風は本物だが人口減が量を抑え、資本コスト8.25%の利益ベースで今の値段はやや割高 本質価値との差 +0.5% · 10 年 適正(年 +7.1%) 適正 南都銀行8367 奈良の5割の基盤に金利の追い風が乗る。人口減と重い経費が利益の伸びを抑え、10年の価値は今の値段を1割ほど下回る 本質価値との差 −0.9% · 10 年 適正(年 +6.7%) 適正 山口フィナンシャルグループ8418 山口・広島・北九州に3行を持つ中四国最大級の地銀。利ざやの改善で稼ぐ力は戻るが収益性は同業に見劣りし、今の値段はやや割高 本質価値との差 −2.1% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 大東銀行8563 福島県郡山の小さな単独行。利ざやの回復は追い風だが、評価損と薄い資本で価値の伸びは限られる。 本質価値との差 −3.9% · 10 年 適正(年 +7.4%) 適正 株式会社CCIグループ7381 石川の首位行は金利上昇の追い風を受けるが、利益はまだ薄い。10年で見ても、今の値段にはやや先走り感がある 本質価値との差 −4.0% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 九州フィナンシャルグループ7180 TSMC熊本効果で法人融資が伸びる肥後・鹿児島銀行の持株会社。ROEが資本コストにまだ届かず、今の値段は追い風を払いすぎてやや割高 本質価値との差 −4.1% · 10 年 適正(年 +6.7%) 適正 北洋銀行8524 道内首位の基盤に金利上昇の追い風。ただ自己資本比率が薄く、資本コスト8.75%の利益ベースで測ると今の値段はやや割高 本質価値との差 −4.7% · 10 年 適正(年 +7.0%) 適正 鳥取銀行8383 鳥取県の最大の地銀。利ざやの回復は追い風だが、薄い利ざやと人口減で ROE は資本コストに届かない。 本質価値との差 −4.8% · 10 年 適正(年 +6.8%) 適正 フィデアホールディングス8713 山形と秋田の2番手行が2027年1月に合併する。稼ぐ力は戻りつつあるが、人口減と薄い資本が上値を抑える 本質価値との差 −5.2% · 10 年 適正(年 +7.0%) 適正 西日本フィナンシャルホールディングス7189 福岡で福岡銀行を追う地銀。資本コスト8.25%はROEの回復に厳しく、今の値段は計画の達成をほぼ織り込んでやや割高 本質価値との差 −5.8% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 株式会社岩手銀行8345 岩手県の貸出の47%を握る首位行。北東北3行の統合協議に入ったが、10年後の中立でもROEは資本コストに届かない 本質価値との差 −6.2% · 10 年 適正(年 +6.3%) 適正 千葉銀行8331 千葉興業銀行との統合を含め貸出が名目で伸びるが、資本コスト8%の利益ベースのPERで測ると今の値段はやや割高 本質価値との差 −7.3% · 10 年 適正(年 +6.1%) 適正 株式会社おきなわフィナンシャルグループ7350 沖縄の厚い基盤に金利の追い風。ただ資本が薄く観光に偏る点を織り込むと、今の値段はやや割高 本質価値との差 −8.0% · 10 年 適正(年 +6.2%) 適正 めぶきフィナンシャルグループ7167 北関東の統合地銀。利ざや拡大でROEは10%を超えるが、資本コスト8.25%の利益ベースで測ると今の値段はやや割高 本質価値との差 −8.6% · 10 年 適正(年 +5.9%) 適正 SBI新生銀行8303 公的資金完済・再上場で身軽になったSBI系複合銀行。利ざや拡大とレイク・アプラスの高採算を乗せても、資本コスト8.5%で見ると今の値段はやや先取りで、やや割高 本質価値との差 −9.0% · 10 年 適正(年 +5.5%) 適正 山陰合同銀行8381 経費の軽さと県外への貸出拡大が強み。利ざや拡大の追い風は大きいが、人口減と含み損が重く、今の値段はやや割高 本質価値との差 −9.6% · 10 年 適正(年 +6.1%) 適正 山梨中央銀行8360 県内シェア5割強の地銀。利ざやで利益は伸びるが、ROEは資本コストに届かず、今の値段はやや高め 本質価値との差 −9.7% · 10 年 適正(年 +5.8%) 適正 株式会社プロクレアホールディングス7384 青森で企業の7割が主力行に選ぶ首位行。金利で稼ぎは大きく伸びるが、薄い自己資本と人口減でROEは資本コストに届かず、10年後の価値は今を下回る 本質価値との差 −9.8% · 10 年 適正(年 +6.4%) やや割高 京葉銀行8544 利ざや拡大で稼ぐ力は戻るが、千葉の再編で後ろに回る不安が残る。今の値段は10年の見通しに対して高め 本質価値との差 −10.8% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 名古屋銀行8522 愛知県内2位の地銀。金利上昇で利益は伸びるが、ROEは資本コスト並みにとどまり、統合の条件も未定のため、利益ベースでは今の値段はやや割高 本質価値との差 −12.0% · 10 年 やや割高(年 +5.7%) やや割高 千葉興業銀行8337 千葉銀行との1対1の統合で行き先は決まった。金利上昇で利益は倍になるが、薄い自己資本が還元を縛りROEは資本コストに届かず、今の値段はやや割高 本質価値との差 −13.3% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 株式会社百十四銀行8386 香川の寡占と船舶金融を持つ良い銀行だが、10 年後の ROE は資本コストに届かない。今の値段は金利上昇を織り込んでもやや割高 本質価値との差 −13.7% · 10 年 やや割高(年 +5.3%) やや割高 三十三フィナンシャルグループ7322 金利の追い風は確か。だが資本が薄く再編も白紙で、ROE は資本コストに届かず、10 年の価値は今の値段を2割余り下回る 本質価値との差 −13.9% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 南日本銀行8554 鹿児島の第二地銀。直近の利益は税の軽さで厚く、優先株 85 億円の整理が普通株の取り分を決める。 本質価値との差 −17.0% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 株式会社大分銀行8392 大分の企業の半数がメインバンクに選ぶ盟主。利ざやで稼ぎは2倍以上に伸びるが、薄い自己資本が重く、10年の本質価値は今の値段を下回る 本質価値との差 −17.7% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 みずほフィナンシャルグループ8411 ROE は 10% 前後にとどまり、3 メガ共通の控えめな倍率で置くと、利益ベースでは今の値段は割高 本質価値との差 −18.1% · 10 年 やや割高(年 +4.5%) やや割高 株式会社秋田銀行8343 秋田県で企業の過半が主力行に選ぶ首位行。金利上昇で稼ぎは倍近くになるが、人口減が重く、ROEは資本コストに届かず今の値段は先取りが過ぎる 本質価値との差 −18.7% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 富山銀行8365 富山の小さな地銀。直近の増益は債券の売却益頼みで、本業の稼ぐ力は ROE を資本コストへ届かせない。 本質価値との差 −19.8% · 10 年 やや割高(年 +5.1%) やや割高 株式会社宮崎銀行8393 宮崎県の最大手地銀。利ざやで稼ぎは膨らむが、薄い自己資本と人口減が重く、10年の本質価値は今の値段を下回る 本質価値との差 −19.8% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 株式会社四国銀行8387 金利の追い風は強いが、高知の人口減で稼ぐ力が資本コストに届かない。10年の本質価値は今の値段を下回る 本質価値との差 −20.8% · 10 年 やや割高(年 +4.6%) やや割高 株式会社ほくほくフィナンシャルグループ8377 北陸・北海道2行体制に利ざや拡大とラピダス特需が乗るが、単独路線のまま。資本コスト8.5%の利益ベースで測ると今の値段は割高 本質価値との差 −20.8% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 株式会社 百五銀行8368 三重の預金と貸出で首位の地銀。資本が厚く稼ぎ方が重いため、資本コスト8.25%の利益ベースで測ると今の値段は先の利益を織り込んで割高 本質価値との差 −22.5% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 福井銀行8362 福井県の貸出の約半分を握る地銀。合併の効果と利ざや拡大でROEは上向くが、資本コストには届かず、今の値段は先取りが過ぎる 本質価値との差 −23.0% · 10 年 やや割高(年 +4.3%) やや割高 株式会社 北日本銀行8551 北東北で唯一残る第二地銀。金利上昇で利益は伸びるが、10年後の中立でもROEは資本コストに届かない 本質価値との差 −23.3% · 10 年 やや割高(年 +4.4%) やや割高 株式会社滋賀銀行8366 県内の預貯金の約半分を握る滋賀の地銀。利上げの追い風は本物だが経費率が重く、資本コスト7.75%の利益ベースでは今の値段は割高 本質価値との差 −24.0% · 10 年 やや割高(年 +3.8%) やや割高 八十二長野銀行8359 長野で合算シェア6割超の堀を持つが、資本コスト8%の利益ベースで測ると、中計ROE8%の達成を織り込んだ今の値段は割高 本質価値との差 −25.4% · 10 年 やや割高(年 +3.7%) やや割高 群馬銀行8334 群馬県内シェア44%の最強地銀。利ざや拡大と第四北越FGとの越境統合でROE10%超を狙うが、資本コスト8.25%の利益ベースで測ると今の値段は割高 本質価値との差 −25.5% · 10 年 やや割高(年 +3.7%) やや割高 しずおかフィナンシャルグループ5831 静岡で法人取引の首位を握る東海最大級の地方銀行。事業は強いがROEは資本コストを少し上回る程度で、利益ベースの今の値段はやや割高 本質価値との差 −25.5% · 10 年 やや割高(年 +3.8%) やや割高 筑邦銀行8398 福岡県南部の地銀。貸出は伸びているが、薄い収益と自己資本で ROE は資本コストに届かない。 本質価値との差 −28.1% · 10 年 やや割高(年 +3.8%) やや割高 セブン銀行8410 コンビニ ATM の独走に、ファミマ 1.6 万台という追い風。ただ稼ぎは薄く、キャッシュレスの長い逆風も続く。倍率を抑えて見ると、いまの値段は先の成長を織り込みすぎている 本質価値との差 −28.8% · 10 年 やや割高(年 +3.5%) やや割高 あおぞら銀行8304 米国オフィス融資の傷が癒え、大和証券を軸に投資銀行へ軸足を移すあおぞら銀行。ROEが資本コストに届かない間は、今の値段に安全域は乏しい 本質価値との差 −29.2% · 10 年 やや割高(年 +3.4%) やや割高 東邦銀行8346 福島で預金・貸出の3分の1強を握る首位行。金利上昇で稼ぎは倍近くになるが、ROEは資本コスト未満にとどまり今の値段は先取りが過ぎる 本質価値との差 −29.9% · 10 年 やや割高(年 +3.5%) 割高 株式会社阿波銀行8388 徳島の盟主は利ざや拡大で稼ぎが伸びるが、ROEは資本コストに届かない。10年の本質価値は今の値段を下回る 本質価値との差 −33.4% · 10 年 割高(年 +2.6%) 割高 大垣共立銀行8361 岐阜の老舗地銀。利ざや拡大は追い風だが ROE は資本コストに届かず、今の値段には届かない 本質価値との差 −33.8% · 10 年 割高(年 +2.9%) 割高 山形銀行8344 県内最大手でも人口減の山形が地盤。利ざやで稼ぎは倍増するが資本コストに届かず、今の値段は10年先の価値より高い 本質価値との差 −34.2% · 10 年 割高(年 +2.7%) 割高 スルガ銀行8358 シェアハウス問題を片付け、利ざや拡大で稼ぐ力が戻った地方銀行。だが税の軽さで膨らんだ利益を前提に値が付いており、資本コストを大きく超える見込みも薄く、割高 本質価値との差 −34.6% · 10 年 割高(年 +2.1%) 割高 富山第一銀行7184 富山県2位の地銀。利ざや拡大は追い風だが、運用益に頼る利益とROEの低さで、本質価値は今の値段を下回る 本質価値との差 −34.8% · 10 年 割高(年 +2.5%) 割高 京都フィナンシャルグループ5844 京都の地盤と政策保有株の含み益が強みだが、ニデック株は会計不正で下落。資本コスト8%の利益ベースで測ると今の値段は割高。2026年3月期の利益は株の売却益で膨らんでおり、実力利益で測る 本質価値との差 −38.0% · 10 年 割高(年 +1.6%) 割高 あいちフィナンシャルグループ7389 名古屋圏2位の合併行。統合の宿題と低いROEを抱え、資本コスト8%の利益ベースで測ると今の値段は割高 本質価値との差 −38.3% · 10 年 割高(年 +1.9%) 割高 愛媛銀行8541 県内第2位の第二地銀。金利上昇で利益は伸びるが、人口減で資本コストに届かず、今の値段は10年先の稼ぎに対して割高 本質価値との差 −40.9% · 10 年 割高(年 +1.8%) 割高 福島銀行8562 福島県の第二地銀。SBI 新生銀行が筆頭株主になったが、薄い収益と赤字の履歴が重い。 本質価値との差 −46.3% · 10 年 割高(年 +1.5%) 割高 宮崎太陽銀行8560 宮崎県の第二地銀。本業は回復中だが、売却益に押された利益と優先株 60 億円の整理が焦点。 本質価値との差 −48.2% · 10 年 割高(年 +0.6%) 割高 東北銀行8349 岩手の中堅地銀。利ざやは回復するが、公的資金の優先株 100 億円が普通株の取り分を削る。 本質価値との差 −48.8% · 10 年 割高(年 +0.6%) 割高 豊和銀行8559 大分の小さな第二地銀。普通株の取り分は、220 億円の優先株が先に取った残りで決まり、今の値段を下回る。 本質価値との差 −60.2% · 10 年 割高(年 −2.2%) 割高 高知銀行8416 高知県の地銀。評価差額金の赤字が自己資本の 27% に達し、優先株 68 億円も重く、利益の戻りは遅い。 本質価値との差 −63.6% · 10 年 割高(年 −2.8%) 割高 じもとホールディングス7161 宮城・山形の 2 地銀を持つ持株会社。収益は回復するが、公的資金の優先株 780 億円が普通株の取り分を大きく削る。 本質価値との差 −85.1% · 10 年 割高(年 −11.0%)

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読んだ資料

  1. 島根銀行 2026 年 3 月期 決算短信(東証)
  2. 島根銀行 C 種優先株式の発行・有価証券の売却・業績予想の修正(2026 年 10 月 16 日)
  3. 島根銀行 有価証券報告書 FY2026 の要点

分析日 2026-10-22