株譜
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高知銀行 8416

高知県の地銀。評価差額金の赤字が自己資本の 27% に達し、優先株 68 億円も重く、利益の戻りは遅い。

割高
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)371 円38 億円10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)1,019 円103 億円差 −63.6%
10 年後から見ると 割高 価値 371 円38 億円 · 差 −63.6% · 期待の年率 −2.8%
期待の年率リターン(10 年)−2.8%資本コスト比 −11.6 pt
推定の資本コスト8.8%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3%・10 年国債 3%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 8.8% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

高知銀行は、高知市を本拠に高知県内で営業する地方銀行だ。貸出は 7,300 億円、預金は 9,800 億円で、2026 年 3 月期の純利益は 6 億円。2026 年 4〜6 月は 4.7 億円の純損失だった。筆者は、10 年の本源価値は今の時価総額を大きく下回ると見る。

理由は三つある。一つは、有価証券の評価差額金の赤字が 136 億円と、純資産の 27% に達することだ。金利が上がるたびに自己資本を削る。二つは、高知県の人口が 2050 年に 35% 減り、全国で最も減りが大きい県の一つに入ることだ。三つは、2023 年に発行した優先株 68 億円が、2033 年に普通株へ一斉に替わる仕組みで、会社の価値が 120 億円を割ると、普通株の持ち分は 4 割に薄まることだ。

中期経営計画は 2026 年 5 月に数値目標を引き下げた。残高の拡大から利ざやの拡大へ軸足を移した判断は妥当だが、利益の戻りは時間がかかる。

筆者なら、評価損が縮み、純利益が 15 億円を超えて安定するまで買わない。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、見た目は安いが、資本の質が悪い株だ。

時価総額は 107 億円で、自己資本 459 億円の 0.23 倍。しかし 459 億円のうち 68 億円は優先株で、評価差額金の赤字 136 億円はすでに引かれている。純利益 6 億円に対する PER は 18 倍だ。

事業の儲け口は広がらない。高知県の人口は 34.8% 減り、ROE は 10 年後も 3% 以下と、資本コストの 3 分の 1 に届かない。ためた利益は、額面より低い価値でしか見られない。

筆者なら、評価損が縮み、純利益が 15 億円を超えて安定するまで買わない。例えば、貸出の利ざやが広がり、経費率が下がれば、見方は変わる。逆に、再編で不利な比率を迫られる道には注意したい。安全域は今の値段に十分にはない。地域の銀行が報われるかは、資本を守れるかで決まる。

何で稼ぐ会社か

稼ぎの中心は、高知県内の貸出と、預金で集めたお金の運用だ。

連結の貸出は 7,326 億円で、前の期より 129 億円減った。預金は 9,777 億円で、譲渡性預金を含めると 1 兆 107 億円。余った資金は有価証券 2,972 億円で運用し、前の期より 133 億円増やした。貸出に比べて有価証券の比率が 4 割と高い。

2026 年 3 月期は、経常収益が 284 億円で 21% 増え、経常利益は 13.8 億円、純利益は 6.0 億円で 31% 減った。包括利益は 43 億円の赤字で、債券の評価損が純資産を削った。純資産は 495 億円。2027 年 3 月期の第 1 四半期は、経常損失が 4.8 億円だった。

中期経営計画「地域とこうぎんの『みらい』」第 I 期は 2024 年度から 2026 年度。2026 年 5 月に数値目標を見直し、貸出金平均残高と当期純利益の目標を引き下げて、残高の拡大から利ざやの拡大へ軸足を移した。2026 年 6 月に本部組織を再編し、法人営業部とリテール営業部を新設した。

優良さと弱いところ

良さは地域との結びつきにあり、弱さは資本の薄さと評価損にある。

良い点は、国内基準の自己資本比率が連結 9.06% と最低基準の 4% を倍以上上回り、格付会社の評価も安定していることだ。2023 年には公的資金の優先株 150 億円を、期日の 1 年 3 か月前に完済した。県内企業に新しい優先株を引き受けてもらえたことは、地域の信用の厚さを示す。

弱い点は四つある。一つ目に、評価差額金の赤字が 136 億円と、純資産の 27%。二つ目に、不良債権の比率が 4% を超える。三つ目に、高知県の人口は 2050 年に 34.8% 減る。四つ目に、単純な自己資本比率が 3.9% と薄い。

quality は、循環 +0.5%、値決め力 0%、借金 +0.25%(評価差額金の赤字が自己資本の 15% 超)、寿命 +0.5%(人口 34.8% 減)の合計 +1.25%、k は 8.75% とした。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

地方銀行は、2024 年の政策金利の解除で「金利のある世界」に入った。

短期金利が 2% に上がる間、変動金利の貸出はほぼ全部が上がる。預金金利は預金ベータ(4 割ほど)の分だけ遅れて追うので、利ざやは広がる。10 年後に短期 2%・長期 3% で落ち着けば、貸出の利ざやは今より 0.4% ほど高い水準で安定する。一方、債券は金利が上がると評価損が出る。高知銀行は評価差額金の赤字が大きく、金利の道筋が利益と自己資本の両方に響く。

高知県は人口が 2050 年に 34.8% 減る見通しで、全国で最も減りが大きい県の一つだ。貸出は名目で物価並みにしか伸びない。高知市に人口が集まる一方、中山間地は細る。農業と観光、水産が地盤を支えるが、製造業の集積は薄い。

競争の構図は、四国銀行が同じ県内で競い、四国では阿波銀行、百十四銀行、伊予銀行(いよぎんHD)が広域に展開する。2026 年は伊予銀行と愛媛銀行の経営統合が決まるなど、四国でも再編が動く。小さな銀行は、システムの費用と人材の面で厳しくなる。

資本政策と M&A

資本の使い方は、配当を低く抑え、優先配当を先に払う形だ。

普通株の配当は中間と期末の合計で、純利益に対する性向は 4 割を超える年もある。優先株の配当は年約 1.2 億円で、普通株より先に出る。自社株買いは行っていない。

優先株は 2023 年 3 月に県内外の企業へ 68 億円で発行した第 2 種優先株で、2030 年 3 月 18 日から会社が現金で取得でき、2033 年 3 月 16 日に未取得分が普通株へ一斉に替わる。公的資金の第 1 種優先株 150 億円は、2023 年 9 月に完済した。

筆者は、純利益が 6 億円の中で、優先配当と普通配当で 4 億円近くが出ていく点を重く見る。自己資本を厚くする余力は小さい。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

高知銀行は、赤字寄りの底を打ちつつある。評価差額金の赤字は前の期の 85 億円から 136 億円へ広がったが、債券は満期まで持てば元本が戻り、時間とともに縮む。中計の軸足を残高の拡大から利ざやの拡大へ移したことで、短期金利 2% の追い風を利益に取り込みやすくなった。国内基準の自己資本比率は 9.06% あり、貸出を増やす余力がある。公的資金を前倒しで完済し、新しい優先株は県内外の企業が引き受けており、地域の信用は厚い。時価総額は自己資本の 0.23 倍と、純資産の 4 分の 1 以下で、再編の観測が出れば、見直し買いも起きうる。評価損が解消に向かえば、純利益は 15 億円を超える水準まで戻る余地がある。高知県内で県民に近い銀行は少なく、預金の厚みと信用は短期間では他行に奪われにくい。評価損を満期まで持てるだけの預金基盤があることは、強みだ。経営陣は利益の水準よりも、自己資本の質の改善を優先する姿勢を示している。

慎重な見方

純利益は 6 億円と、自己資本の 1% 台で、資本コスト 8.75% の 7 分の 1 にすぎない。評価差額金の赤字が 136 億円と純資産の 27% に達し、金利が上がるたびに自己資本を削る。2026 年 4〜6 月は 4.7 億円の純損失で、回復は遠のいた。中計の数値目標も 2026 年 5 月に下方修正された。高知県の人口は 2050 年に 34.8% 減り、貸出は名目でも伸びにくい。不良債権の比率も 4% を超える。優先株 68 億円は、2033 年に普通株へ一斉に替わり、会社の価値が 120 億円を割ると、既存株主の持ち分は 4 割に薄まる。再編が進む四国で、小さな側が不利な条件を飲む道もある。地方の小さな銀行は、システムの更新費用が重く、金利が上がっても経費の増加に利ざやの改善が消える。評価損がある間は、運用の自由度も狭い。回復の時期が見えないまま、配当の余力も小さい。再編の波に乗れないまま、時間がたつほど資本の薄さが重くなる。

どちらに重みを置いたか

薄い収益と資本の傷みが、利ざやの回復を大きく上回ると見る。中立の 10 年後の会社全体の価値は 97 億円、優先株を引いた普通株の取り分は 0.43 で 42 億円ほどになる。今の時価総額 107 億円を大きく下回る。悲観の確率は、2009 年 3 月期の 84 億円の赤字と直近の悪化を踏まえて地銀の標準より高い 13% に置き、やや悲観を 26% と厚めにした。楽観は、評価損が消えて利ざやが広がる道に限り 7% とした。

10 年後の 5 つの筋書き(2036/03 期)

確率で加重した株価時価総額 582 円59 億円(+ 配当配当と自社株買いの合計 181 円18 億円)。 今の値に割り戻すと 371 円38 億円、今との差 −63.6%、 期待の年率 −2.8%(資本コスト 8.8%)→ 割高

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 7% 1,499 円152 億円 367 円37 億円 +83.1% +6.2% 131 円13 億円
やや楽観 16% 939 円95 億円 251 円25 億円 +16.8% +1.6% 190 円19 億円
中立 38% 669 円68 億円 199 円20 億円 −14.8% −1.6% 330 円33 億円
やや悲観 26% 194 円20 億円 136 円14 億円 −67.6% −10.7% 86 円9 億円
悲観 13% 174 円18 億円 34 円3 億円 −79.6% −14.7% 27 円3 億円
加重平均100% 582 円59 億円181 円18 億円 −25.1% −2.8% 764 円77 億円

今の株価時価総額 1,019 円103 億円(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 8.8% を下回るほど割高。

楽観 7% 楽観:利ざやの拡大が計画を超え、評価損が消えて純利益が 21 億円へ 利益 21 億円 · PER 11.4 倍 · 株価時価総額 1,499 円152 億円

中計の方針転換が当たり、残高拡大から利ざや拡大へ軸足を移した効果が出る。短期金利 2% の定着で事業性貸出の利ざやが広がり、法人営業部とリテール営業部の新体制で個人向けの採算も上がる。債券は評価損が満期で消え、運用の利回りが上がる。経費は物価と賃金で増えるが、システムの共同化で抑える。与信費用は平常の水準に収まり、純利益は 21 億円。優先株は 2030 年以降に現金で買い戻され、希薄化は起きない。配当は性向 3 割台に引き上げられる。高知市と周辺の需要は底堅く、貸出の質も保たれる。預金の厚みが、調達の安定を支える。

  • 法人・公共向け貸出:数量 0.7(事業性・公共向け貸出残高(兆円))× 価格 0.01(貸出利ざや(預金調達差引後・率))→ 売上 92 億円・営業利益 13 億円。n
  • 個人向け貸出:数量 0.3(個人向け貸出残高(兆円))× 価格 0.01(貸出利ざや(率))→ 売上 36 億円・営業利益 4 億円。n
  • 有価証券・市場運用:数量 0.3(有価証券残高(兆円))× 価格 0.01(運用利回り-調達(率、売買損益を含む))→ 売上 37 億円・営業利益 15 億円。n
  • 手数料・預り資産:数量 0.2(預り資産残高(兆円))× 価格 0.01(手数料率(為替・ローン手数料を含む総額÷預り資産))→ 売上 19 億円・営業利益 3 億円。n

倍率:事業の純利益 21 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 3.9% が k 8.75% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 11.4 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 11.4 倍。全体の PER 11.43 倍、時価総額 241 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:中計の数値目標を引き下げた直後で、ここまで回復する道は例外に近い。7% に置いた。

やや楽観 16% やや楽観:評価損が縮み、純利益が 17 億円台まで戻る 利益 17 億円 · PER 11.4 倍 · 株価時価総額 939 円95 億円

債券の評価損は満期で縮み、運用の利回りが緩やかに上がる。貸出の利ざやが広がり、経費の増加を上回る。高知県の人口は 2050 年に 35% 減る見通しで、貸出は名目で年 2.5% 前後の伸びにとどまるが、利益の水準は戻る。純利益は 17 億円で、配当は性向 3 割台を保つ。優先株の一部は現金で買い戻される。県内の取引先の倒産は少なく、与信費用は平常の水準に収まる。貸出先の業種は農業・水産・観光に分散し、特定の大口の破綻で利益が崩れるおそれは小さい。経費率も少しずつ下がる。金利の上昇が貸出の利ざやを押し上げる。

  • 法人・公共向け貸出:数量 0.6(事業性・公共向け貸出残高(兆円))× 価格 0.01(貸出利ざや(預金調達差引後・率))→ 売上 84 億円・営業利益 10 億円。n
  • 個人向け貸出:数量 0.3(個人向け貸出残高(兆円))× 価格 0.01(貸出利ざや(率))→ 売上 33 億円・営業利益 3 億円。n
  • 有価証券・市場運用:数量 0.3(有価証券残高(兆円))× 価格 0.01(運用利回り-調達(率、売買損益を含む))→ 売上 34 億円・営業利益 13 億円。n
  • 手数料・預り資産:数量 0.2(預り資産残高(兆円))× 価格 0.01(手数料率(為替・ローン手数料を含む総額÷預り資産))→ 売上 17 億円・営業利益 2 億円。n

倍率:事業の純利益 17 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 3.3% が k 8.75% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 11.4 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 11.4 倍。全体の PER 11.43 倍、時価総額 194 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:直近の赤字寄りの利益から標準より良い道に戻る。16% を置いた。

中立 38% 中立:利ざやは広がるが、人口減と評価損の重さで ROE は 3% 以下の十年 利益 14 億円 · PER 11.4 倍 · 株価時価総額 669 円68 億円

短期金利 2%・長期 3% が定着し、貸出の利ざやは今より 0.4% 前後広い水準で落ち着く。高知県の人口は 2050 年に 35% 減る見通しで、貸出は名目で年 2.2% 前後の伸びにとどまる。事業性貸出は 6,100 億円、個人向けは 2,690 億円まで増える。有価証券は貸出の 4 割と大きく、評価損は満期で縮むが、金利の上昇が新たな評価損を生む。預金金利は遅れて追い、利ざやの一部は預金集めの競争で消える。経費は物価と賃金で増える。純利益は 13.8 億円。会社全体の価値は 158 億円ほどで、優先株が普通株の 4 割を取る。

  • 法人・公共向け貸出:数量 0.6(事業性・公共向け貸出残高(兆円))× 価格 0.01(貸出利ざや(預金調達差引後・率))→ 売上 77 億円・営業利益 8 億円。n
  • 個人向け貸出:数量 0.3(個人向け貸出残高(兆円))× 価格 0.01(貸出利ざや(率))→ 売上 30 億円・営業利益 2 億円。n
  • 有価証券・市場運用:数量 0.3(有価証券残高(兆円))× 価格 0.01(運用利回り-調達(率、売買損益を含む))→ 売上 32 億円・営業利益 11 億円。n
  • 手数料・預り資産:数量 0.2(預り資産残高(兆円))× 価格 0.01(手数料率(為替・ローン手数料を含む総額÷預り資産))→ 売上 15 億円・営業利益 2 億円。n

倍率:事業の純利益 14 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 2.7% が k 8.75% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 11.4 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 11.4 倍。全体の PER 11.43 倍、時価総額 158 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:利ざやの回復と高知県の人口減が相殺する標準的な筋書き。直近の弱さを踏まえて最も重く 38% を置いた。

やや悲観 26% やや悲観:評価損が再び膨らみ、利益が伸びない 利益 8 億円 · PER 6.1 倍 · 株価時価総額 194 円20 億円

金利の急変で債券の評価損が再び膨らみ、自己資本比率の低下で貸出を絞る。利ざやは広がらないまま預金金利だけが上がる。貸出は名目で年 1.0% しか伸びない。与信費用は人口減の地域で高止まりする。純利益は 7.5 億円で、会社全体の価値は 46 億円ほどにとどまる。優先株は 2033 年に下限の価格で普通株に転換され、既存株主の取り分は 0.43 になる。配当は削られ、優先配当だけが先に出る。貸出の質は保たれるが、利益率が薄く、自己資本の積み上がりは遅い。評価損の解消にも時間がかかる。数年に一度は赤字の期が混じる。

  • 法人・公共向け貸出:数量 0.5(事業性・公共向け貸出残高(兆円))× 価格 0.01(貸出利ざや(預金調達差引後・率))→ 売上 59 億円・営業利益 4 億円。n
  • 個人向け貸出:数量 0.2(個人向け貸出残高(兆円))× 価格 0.01(貸出利ざや(率))→ 売上 23 億円・営業利益 1 億円。n
  • 有価証券・市場運用:数量 0.3(有価証券残高(兆円))× 価格 0.01(運用利回り-調達(率、売買損益を含む))→ 売上 25 億円・営業利益 7 億円。n
  • 手数料・預り資産:数量 0.1(預り資産残高(兆円))× 価格 0.01(手数料率(為替・ローン手数料を含む総額÷預り資産))→ 売上 11 億円・営業利益 1 億円。n

倍率:事業の ROE は 1.5%(純利益 7.5 億円 ÷ 自己資本 494 億円)。k 8.75%、g 3%、残る割合 1/2 で式の PER は 7.2 倍(ROE が k 以下なので上限は 1÷k = 11.4 倍)。式の 85% の 6.1 倍に置いた。

確率:2026 年 4〜6 月に純損失を出し、評価差額金の赤字が自己資本の 27% に達している。標準より重く 26% を置いた。

悲観 13% 悲観:人口減と大きな評価損が重なり、赤字が続く 利益 −1 億円 · PBR 0.1 倍 · 株価時価総額 174 円18 億円

構造的に負ける筋書き。高知県の人口減が加速し、貸出が名目でも縮む。金利の急変で債券に大きな評価損が出て、売却で損失を確定する。取引先の倒産で与信費用も急増し、赤字が続く。国内基準の比率が最低基準の 4% に近づき、配当は止まる。自己資本は 330 億円まで減る。優先株は 2033 年に下限の価格で普通株に転換される。再編は救済に近い形になり、少数株主に不利な比率になる。貸出の縮小と利ざやの低下が重なり、赤字が数期続く。預金の流出も進み、資金繰りの手当てに費用がかさむ。経営の立て直しには数年かかる。

  • 法人・公共向け貸出:数量 0.4(事業性・公共向け貸出残高(兆円))× 価格 0.01(貸出利ざや(預金調達差引後・率))→ 売上 41 億円・営業利益 0 億円。n
  • 個人向け貸出:数量 0.2(個人向け貸出残高(兆円))× 価格 0.01(貸出利ざや(率))→ 売上 17 億円・営業利益 −1 億円。n
  • 有価証券・市場運用:数量 0.2(有価証券残高(兆円))× 価格 0.01(運用利回り-調達(率、売買損益を含む))→ 売上 19 億円・営業利益 0 億円。n
  • 手数料・預り資産:数量 0.1(預り資産残高(兆円))× 価格 0.01(手数料率(為替・ローン手数料を含む総額÷預り資産))→ 売上 7 億円・営業利益 0 億円。n

倍率:悲観の床は、会社全体の今の自己資本(459 億円。優先株 68 億円を含む)に 0.09 を掛けた 41 億円。地銀の悲観の目安(0.45)より低いのは、評価差額金の赤字が自己資本の 27% に達し、単純比率が 3.9% と薄く、悲観では赤字が続くため。会社全体の価値に、優先株の転換後の既存株主の取り分を掛ける。

確率:高知県は人口減が最も大きい県の一つで、2009 年 3 月期に 84 億円の赤字を出した実績がある。構造的な負けを 13% に置いた。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億円。

法人・公共向け貸出

高知県内の中小企業・事業性融資と自治体向けの貸出。

数量事業性・公共向け貸出残高(兆円)価格貸出利ざや(預金調達差引後・率)売上営業利益
今 2026/03 0.5 0.01 44 3
10 年後 中立 0.6 0.01 77 8

取り方:連結の貸出は 7,326 億円(2026 年 3 月末)。個人ローンの比率は確かめられず、3 割強と置いて残りの約 4,900 億円を事業性・公共向けとした。利ざやは 0.9% と置いた。 【推定】開示の内訳ではない。数量は名目の残高、率は物価を掛けていない利ざや・手数料率で置く。4 つのセグメントの利益の合計を、2026/03 期の連結経常利益 13.8 億円に合わせた。

個人向け貸出

住宅ローン・個人ローンなど個人向けの貸出。

数量個人向け貸出残高(兆円)価格貸出利ざや(率)売上営業利益
今 2026/03 0.2 0.01 20 1
10 年後 中立 0.3 0.01 30 2

取り方:貸出の約 3 割強にあたる約 2,400 億円を個人向けと置いた。住宅ローンは競争が厳しく、利ざやは 0.85% と置いた。 【推定】開示の内訳ではない。数量は名目の残高、率は物価を掛けていない利ざや・手数料率で置く。4 つのセグメントの利益の合計を、2026/03 期の連結経常利益 13.8 億円に合わせた。

有価証券・市場運用

国債・地方債・外債・投信・株式などの運用。

数量有価証券残高(兆円)価格運用利回り-調達(率、売買損益を含む)売上営業利益
今 2026/03 0.3 0.01 30 9
10 年後 中立 0.3 0.01 32 11

取り方:有価証券は 2,972 億円(2026 年 3 月末)。運用利回りから調達コストを引き、売却損益を含めて 1.0% と置いた。 【推定】開示の内訳ではない。数量は名目の残高、率は物価を掛けていない利ざや・手数料率で置く。4 つのセグメントの利益の合計を、2026/03 期の連結経常利益 13.8 億円に合わせた。

手数料・預り資産

投信・保険の販売、為替・ローン関連の手数料。

数量預り資産残高(兆円)価格手数料率(為替・ローン手数料を含む総額÷預り資産)売上営業利益
今 2026/03 0.1 0.01 11 1
10 年後 中立 0.2 0.01 15 2

取り方:預り資産の残高は確かめられず、預金の約 1 割強の 1,200 億円と置いた。為替・ローン手数料を含めた総額を預り資産で割った率を 0.9% と置いた。 【推定】開示の内訳ではない。数量は名目の残高、率は物価を掛けていない利ざや・手数料率で置く。4 つのセグメントの利益の合計を、2026/03 期の連結経常利益 13.8 億円に合わせた。

リスクと懸念

評価差額金の赤字

評価差額金の赤字は 136 億円で、純資産の 27%。金利が想定より速く上がれば、自己資本比率が下がり、貸出を絞る圧力になる。

優先株の一斉転換

優先株 68 億円は、2033 年 3 月に普通株へ一斉に替わる。会社の価値が 120 億円を割ると、既存株主の取り分は 4 割まで下がる。

人口減と地盤の細り

高知県の人口は 2050 年に 34.8% 減り、全国で最も減りが大きい県の一つに入る。貸出は名目でも伸びにくい。

利益の弱さ

純利益は 6 億円で、2026 年 4〜6 月は純損失だった。優先配当と普通配当で利益の大半が出ていき、自己資本が積み上がらない。

再編で不利な立場になる

四国では伊予銀行と愛媛銀行の統合が決まるなど再編が動く。小さな銀行は、システムの費用と人材の面で劣勢になり、統合の条件も不利になりうる。

今後の分かれ目

評価差額金の赤字が自己資本の 2 割を下回る
自己資本比率の不安が薄れ、悲観の確率が 13% から 8% 前後へ下がる。
2027 年 3 月期の純利益が通期で赤字になる
配当が削られ、悲観の確率が 13% から 25% 近くへ上がる。
優先株の一部を現金で買い戻す発表が出る
希薄化の心配が薄れ、中立の普通株の取り分は 0.43 から 0.6 前後へ上がる。
四国の地銀同士の経営統合の発表がある
比率次第で少数株主の取り分が変わる。小さな側なら不利な比率になりうる。
純利益が 15 億円を超えて 2 期続く
利ざやの回復が裏づけられ、配当の増額と優先株の整理が現実味を帯びる。

見ておくもの

  • 評価差額金の赤字と純資産の推移
  • 純利益と四半期ごとの損益
  • 貸出金の伸びと利ざや
  • 優先株の取得方針
  • 四国の地銀の再編

倍率と資本コストの決め方

本源価値は、貸出・有価証券・手数料の利益から会社全体の ROE を式で組み、PER は ROE と k から決めた。今の PBR 0.23 倍や同業の PER は市場の見方であり、比較に使うだけで置き場にはしていない。優先株 68 億円が普通株に先立つ点は、既存株主の取り分の係数で別に表し、倍率に混ぜていない。評価差額金の赤字は自己資本にすでに含まれるため、二重には引いていない。 2026-10-22 の見直し(溜まる現金を事業の ROE から外す・k の目安を対称に・楽観〜中立は上限そのものに置く・ROE が k 以下は配り方から出す式)で、倍率を機械で置き直した(第 1 段より前 → 今:楽観 PER 8.7→11.43 倍・やや楽観 PER 7.8→11.43 倍・中立 PER 7→11.43 倍)。

資本コスト 8.8% = 無リスク金利 3% + β — × 5%。k は基本 7.5% + quality 1.25% = 8.75%。優先株の転換による希薄化は k に足さず、既存株主の取り分の係数で表した。

同じ業種(銀行業)の AI 分析

割安 大光銀行8537 新潟・長岡の第二地銀。金利上昇で稼ぎは戻るが、薄い資本と人口減の県で、戻り幅が価値を分ける 本質価値との差 +64.6% · 10 年 割安(年 +12.8%) 割安 筑波銀行8338 茨城2位の地銀。金利上昇で利益は倍近くまで伸びるが、公的資金350億円の返済と薄い資本が重荷。今の値段はやや割安 本質価値との差 +43.8% · 10 年 割安(年 +11.6%) やや割安 三井住友トラストグループ8309 受託資産と手数料が厚い信託グループ。利益ベースの正当化PERで控えめに置き、資本コスト7.25%で10年の本質価値は今の時価総額を約5%上回る(適正) 本質価値との差 +28.6% · 10 年 やや割安(年 +9.0%) やや割安 東京きらぼしフィナンシャルグループ7173 東京唯一の地銀。金利上昇で稼ぎは伸びるが、資本の薄さと再編の行方で価値が大きく分かれる 本質価値との差 +19.2% · 10 年 やや割安(年 +9.0%) やや割安 ひろぎんホールディングス7337 広島の厚い基盤と金利上昇でROEは10%前後へ。資本コスト8%の利益ベースで測ると、改善はほぼ織り込まれ今の値段は適正 本質価値との差 +18.7% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 株式会社紀陽銀行8370 大阪の成長と和歌山の首位を併せ持つが、資本は薄い。金利上昇の追い風を織り込んでも、今の値段は適正の範囲 本質価値との差 +17.9% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 トマト銀行8542 岡山2番手の第二地銀。金利で稼ぎは戻るが、優先株100億円の行方が普通株主の取り分を左右する 本質価値との差 +17.1% · 10 年 やや割安(年 +9.0%) やや割安 三井住友フィナンシャルグループ8316 利ざや拡大と海外・Olive で ROE 10% 前後へ。新しく投じるお金の稼ぎだけが薄れる利益ベースの PER で測ると、3 メガで最も低い今の PBR は適正 本質価値との差 +16.5% · 10 年 やや割安(年 +8.0%) やや割安 武蔵野銀行8336 埼玉で2番手の地方銀行。利ざやの広がりでROEは9%へ向かい、資本コスト8%で測ると今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +13.9% · 10 年 やや割安(年 +8.3%) やや割安 栃木銀行8550 金利上昇の追い風は強いが、稼ぐ力の底上げは道半ば。栃木の第二地銀は10年後の収益力に見合う値段で、安全域は薄い 本質価値との差 +13.3% · 10 年 やや割安(年 +8.6%) 適正 ゆうちょ銀行7182 貯金は伸びないが、国債の入れ替えと日銀預け金の金利で利ざやが広がる。利益が金利頼みで倍率を控えめに置くと、親会社の売出しも入れて今の値段はやや割高 本質価値との差 +8.1% · 10 年 適正(年 +7.2%) 適正 トモニホールディングス8600 利ざやの拡大でROEは7%台へ上がるが資本コストに届かない。今の値段は価値を1割弱上回るが、適正の範囲 本質価値との差 +7.9% · 10 年 適正(年 +7.9%) 適正 株式会社ちゅうぎんフィナンシャルグループ5832 岡山で県内企業の45%が主取引とする基盤に利ざや拡大が乗る。資本コスト8.25%の利益ベースで測ると、今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +6.7% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 株式会社七十七銀行8341 宮城でシェア55.9%の牙城。半導体工場の白紙撤回後も利ざや拡大とVision 2030の上方修正が効くが、資本コスト8%の利益ベースで今の値段は適正 本質価値との差 +5.9% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 東和銀行8558 群馬の2番手行。債券の入れ替えで膿を出し切り、稼ぐ力は戻る途上だが、資本の薄さが値段の上限を決める 本質価値との差 +5.9% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 株式会社佐賀銀行8395 県内企業の6割弱をメイン先にする盤石の地銀。金利の追い風は厚いが資本が薄く、本質価値は今の値段とほぼ同じ 本質価値との差 +4.8% · 10 年 適正(年 +7.8%) 適正 ふくおかフィナンシャルグループ8354 九州最大手。会社予想どおり利益が伸びROE10%前後が続くなら、資本コスト8.25%の利益ベースで見ても今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +4.3% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 清水銀行8364 静岡県全域に店舗を持つ中堅地銀。金利上昇で稼ぎは2倍以上になるが、ROEは資本コストに届かず、厚い自己資本を価値に変えきれない 本質価値との差 +3.7% · 10 年 適正(年 +7.8%) 適正 三菱UFJフィナンシャル・グループ8306 国内最大で最も国際分散した銀行グループ。利益ベースの PER で測ると ROE 10〜11%に見合う値段は今よりやや低く、3 メガで最も上の余地が小さい。やや割高 本質価値との差 +3.6% · 10 年 適正(年 +6.4%) 適正 いよぎんホールディングス5830 海事金融という堀を持つ愛媛の首位行。堀は本物だが自己資本が厚く、資本コスト8.25%の利益ベースでは今の値段はやや割高 本質価値との差 +2.5% · 10 年 適正(年 +7.3%) 適正 横浜フィナンシャルグループ7186 神奈川の厚い基盤に利ざや拡大が乗りROE10%前後へ。資本コスト8%の利益ベースで測ると、今の値段は適正の範囲 本質価値との差 +2.1% · 10 年 適正(年 +7.0%) 適正 十六フィナンシャルグループ7380 岐阜の県内首位を握る地銀。金利で利ざやは広がるが人口減の逆風が重く、資本コスト8.25%の利益ベースで今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +1.9% · 10 年 適正(年 +7.4%) 適正 株式会社琉球銀行8399 沖縄の厚い基盤と金利の追い風は本物。ただ資本が薄く効率も低め。今の値段は本質価値と大きく変わらない 本質価値との差 +1.4% · 10 年 適正(年 +7.2%) 適正 りそなホールディングス8308 国内専業で利ざや拡大の恩恵が素直に効く。ROE 12% 前後を利益ベースの PER で測り、資本コスト 7.5% に合わせると、今の値段はやや割高 本質価値との差 +1.1% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 池田泉州ホールディングス8714 大阪北摂・泉州の地銀。金利の追い風でROE10%へ向かうが、競争と費用の重さで10年の価値は今の値段を1割ほど下回る 本質価値との差 +0.6% · 10 年 適正(年 +7.1%) 適正 第四北越フィナンシャルグループ7327 新潟で貸出の半分を握る地方銀行。金利上昇の追い風は本物だが人口減が量を抑え、資本コスト8.25%の利益ベースで今の値段はやや割高 本質価値との差 +0.5% · 10 年 適正(年 +7.1%) 適正 南都銀行8367 奈良の5割の基盤に金利の追い風が乗る。人口減と重い経費が利益の伸びを抑え、10年の価値は今の値段を1割ほど下回る 本質価値との差 −0.9% · 10 年 適正(年 +6.7%) 適正 山口フィナンシャルグループ8418 山口・広島・北九州に3行を持つ中四国最大級の地銀。利ざやの改善で稼ぐ力は戻るが収益性は同業に見劣りし、今の値段はやや割高 本質価値との差 −2.1% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 大東銀行8563 福島県郡山の小さな単独行。利ざやの回復は追い風だが、評価損と薄い資本で価値の伸びは限られる。 本質価値との差 −3.9% · 10 年 適正(年 +7.4%) 適正 株式会社CCIグループ7381 石川の首位行は金利上昇の追い風を受けるが、利益はまだ薄い。10年で見ても、今の値段にはやや先走り感がある 本質価値との差 −4.0% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 九州フィナンシャルグループ7180 TSMC熊本効果で法人融資が伸びる肥後・鹿児島銀行の持株会社。ROEが資本コストにまだ届かず、今の値段は追い風を払いすぎてやや割高 本質価値との差 −4.1% · 10 年 適正(年 +6.7%) 適正 北洋銀行8524 道内首位の基盤に金利上昇の追い風。ただ自己資本比率が薄く、資本コスト8.75%の利益ベースで測ると今の値段はやや割高 本質価値との差 −4.7% · 10 年 適正(年 +7.0%) 適正 鳥取銀行8383 鳥取県の最大の地銀。利ざやの回復は追い風だが、薄い利ざやと人口減で ROE は資本コストに届かない。 本質価値との差 −4.8% · 10 年 適正(年 +6.8%) 適正 フィデアホールディングス8713 山形と秋田の2番手行が2027年1月に合併する。稼ぐ力は戻りつつあるが、人口減と薄い資本が上値を抑える 本質価値との差 −5.2% · 10 年 適正(年 +7.0%) 適正 西日本フィナンシャルホールディングス7189 福岡で福岡銀行を追う地銀。資本コスト8.25%はROEの回復に厳しく、今の値段は計画の達成をほぼ織り込んでやや割高 本質価値との差 −5.8% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 株式会社岩手銀行8345 岩手県の貸出の47%を握る首位行。北東北3行の統合協議に入ったが、10年後の中立でもROEは資本コストに届かない 本質価値との差 −6.2% · 10 年 適正(年 +6.3%) 適正 千葉銀行8331 千葉興業銀行との統合を含め貸出が名目で伸びるが、資本コスト8%の利益ベースのPERで測ると今の値段はやや割高 本質価値との差 −7.3% · 10 年 適正(年 +6.1%) 適正 株式会社おきなわフィナンシャルグループ7350 沖縄の厚い基盤に金利の追い風。ただ資本が薄く観光に偏る点を織り込むと、今の値段はやや割高 本質価値との差 −8.0% · 10 年 適正(年 +6.2%) 適正 めぶきフィナンシャルグループ7167 北関東の統合地銀。利ざや拡大でROEは10%を超えるが、資本コスト8.25%の利益ベースで測ると今の値段はやや割高 本質価値との差 −8.6% · 10 年 適正(年 +5.9%) 適正 SBI新生銀行8303 公的資金完済・再上場で身軽になったSBI系複合銀行。利ざや拡大とレイク・アプラスの高採算を乗せても、資本コスト8.5%で見ると今の値段はやや先取りで、やや割高 本質価値との差 −9.0% · 10 年 適正(年 +5.5%) 適正 山陰合同銀行8381 経費の軽さと県外への貸出拡大が強み。利ざや拡大の追い風は大きいが、人口減と含み損が重く、今の値段はやや割高 本質価値との差 −9.6% · 10 年 適正(年 +6.1%) 適正 山梨中央銀行8360 県内シェア5割強の地銀。利ざやで利益は伸びるが、ROEは資本コストに届かず、今の値段はやや高め 本質価値との差 −9.7% · 10 年 適正(年 +5.8%) 適正 株式会社プロクレアホールディングス7384 青森で企業の7割が主力行に選ぶ首位行。金利で稼ぎは大きく伸びるが、薄い自己資本と人口減でROEは資本コストに届かず、10年後の価値は今を下回る 本質価値との差 −9.8% · 10 年 適正(年 +6.4%) やや割高 京葉銀行8544 利ざや拡大で稼ぐ力は戻るが、千葉の再編で後ろに回る不安が残る。今の値段は10年の見通しに対して高め 本質価値との差 −10.8% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 名古屋銀行8522 愛知県内2位の地銀。金利上昇で利益は伸びるが、ROEは資本コスト並みにとどまり、統合の条件も未定のため、利益ベースでは今の値段はやや割高 本質価値との差 −12.0% · 10 年 やや割高(年 +5.7%) やや割高 千葉興業銀行8337 千葉銀行との1対1の統合で行き先は決まった。金利上昇で利益は倍になるが、薄い自己資本が還元を縛りROEは資本コストに届かず、今の値段はやや割高 本質価値との差 −13.3% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 株式会社百十四銀行8386 香川の寡占と船舶金融を持つ良い銀行だが、10 年後の ROE は資本コストに届かない。今の値段は金利上昇を織り込んでもやや割高 本質価値との差 −13.7% · 10 年 やや割高(年 +5.3%) やや割高 三十三フィナンシャルグループ7322 金利の追い風は確か。だが資本が薄く再編も白紙で、ROE は資本コストに届かず、10 年の価値は今の値段を2割余り下回る 本質価値との差 −13.9% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 南日本銀行8554 鹿児島の第二地銀。直近の利益は税の軽さで厚く、優先株 85 億円の整理が普通株の取り分を決める。 本質価値との差 −17.0% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 株式会社大分銀行8392 大分の企業の半数がメインバンクに選ぶ盟主。利ざやで稼ぎは2倍以上に伸びるが、薄い自己資本が重く、10年の本質価値は今の値段を下回る 本質価値との差 −17.7% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 みずほフィナンシャルグループ8411 ROE は 10% 前後にとどまり、3 メガ共通の控えめな倍率で置くと、利益ベースでは今の値段は割高 本質価値との差 −18.1% · 10 年 やや割高(年 +4.5%) やや割高 株式会社秋田銀行8343 秋田県で企業の過半が主力行に選ぶ首位行。金利上昇で稼ぎは倍近くになるが、人口減が重く、ROEは資本コストに届かず今の値段は先取りが過ぎる 本質価値との差 −18.7% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 富山銀行8365 富山の小さな地銀。直近の増益は債券の売却益頼みで、本業の稼ぐ力は ROE を資本コストへ届かせない。 本質価値との差 −19.8% · 10 年 やや割高(年 +5.1%) やや割高 株式会社宮崎銀行8393 宮崎県の最大手地銀。利ざやで稼ぎは膨らむが、薄い自己資本と人口減が重く、10年の本質価値は今の値段を下回る 本質価値との差 −19.8% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 株式会社四国銀行8387 金利の追い風は強いが、高知の人口減で稼ぐ力が資本コストに届かない。10年の本質価値は今の値段を下回る 本質価値との差 −20.8% · 10 年 やや割高(年 +4.6%) やや割高 株式会社ほくほくフィナンシャルグループ8377 北陸・北海道2行体制に利ざや拡大とラピダス特需が乗るが、単独路線のまま。資本コスト8.5%の利益ベースで測ると今の値段は割高 本質価値との差 −20.8% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 株式会社 百五銀行8368 三重の預金と貸出で首位の地銀。資本が厚く稼ぎ方が重いため、資本コスト8.25%の利益ベースで測ると今の値段は先の利益を織り込んで割高 本質価値との差 −22.5% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 福井銀行8362 福井県の貸出の約半分を握る地銀。合併の効果と利ざや拡大でROEは上向くが、資本コストには届かず、今の値段は先取りが過ぎる 本質価値との差 −23.0% · 10 年 やや割高(年 +4.3%) やや割高 株式会社 北日本銀行8551 北東北で唯一残る第二地銀。金利上昇で利益は伸びるが、10年後の中立でもROEは資本コストに届かない 本質価値との差 −23.3% · 10 年 やや割高(年 +4.4%) やや割高 株式会社滋賀銀行8366 県内の預貯金の約半分を握る滋賀の地銀。利上げの追い風は本物だが経費率が重く、資本コスト7.75%の利益ベースでは今の値段は割高 本質価値との差 −24.0% · 10 年 やや割高(年 +3.8%) やや割高 八十二長野銀行8359 長野で合算シェア6割超の堀を持つが、資本コスト8%の利益ベースで測ると、中計ROE8%の達成を織り込んだ今の値段は割高 本質価値との差 −25.4% · 10 年 やや割高(年 +3.7%) やや割高 群馬銀行8334 群馬県内シェア44%の最強地銀。利ざや拡大と第四北越FGとの越境統合でROE10%超を狙うが、資本コスト8.25%の利益ベースで測ると今の値段は割高 本質価値との差 −25.5% · 10 年 やや割高(年 +3.7%) やや割高 しずおかフィナンシャルグループ5831 静岡で法人取引の首位を握る東海最大級の地方銀行。事業は強いがROEは資本コストを少し上回る程度で、利益ベースの今の値段はやや割高 本質価値との差 −25.5% · 10 年 やや割高(年 +3.8%) やや割高 筑邦銀行8398 福岡県南部の地銀。貸出は伸びているが、薄い収益と自己資本で ROE は資本コストに届かない。 本質価値との差 −28.1% · 10 年 やや割高(年 +3.8%) やや割高 島根銀行7150 SBI の資本で立て直す島根の小さな地銀。優先株が 170 億円まで膨らみ、普通株主に残る利益は薄い。値打ちは今の値段を下回る 本質価値との差 −28.5% · 10 年 やや割高(年 +4.3%) やや割高 セブン銀行8410 コンビニ ATM の独走に、ファミマ 1.6 万台という追い風。ただ稼ぎは薄く、キャッシュレスの長い逆風も続く。倍率を抑えて見ると、いまの値段は先の成長を織り込みすぎている 本質価値との差 −28.8% · 10 年 やや割高(年 +3.5%) やや割高 あおぞら銀行8304 米国オフィス融資の傷が癒え、大和証券を軸に投資銀行へ軸足を移すあおぞら銀行。ROEが資本コストに届かない間は、今の値段に安全域は乏しい 本質価値との差 −29.2% · 10 年 やや割高(年 +3.4%) やや割高 東邦銀行8346 福島で預金・貸出の3分の1強を握る首位行。金利上昇で稼ぎは倍近くになるが、ROEは資本コスト未満にとどまり今の値段は先取りが過ぎる 本質価値との差 −29.9% · 10 年 やや割高(年 +3.5%) 割高 株式会社阿波銀行8388 徳島の盟主は利ざや拡大で稼ぎが伸びるが、ROEは資本コストに届かない。10年の本質価値は今の値段を下回る 本質価値との差 −33.4% · 10 年 割高(年 +2.6%) 割高 大垣共立銀行8361 岐阜の老舗地銀。利ざや拡大は追い風だが ROE は資本コストに届かず、今の値段には届かない 本質価値との差 −33.8% · 10 年 割高(年 +2.9%) 割高 山形銀行8344 県内最大手でも人口減の山形が地盤。利ざやで稼ぎは倍増するが資本コストに届かず、今の値段は10年先の価値より高い 本質価値との差 −34.2% · 10 年 割高(年 +2.7%) 割高 スルガ銀行8358 シェアハウス問題を片付け、利ざや拡大で稼ぐ力が戻った地方銀行。だが税の軽さで膨らんだ利益を前提に値が付いており、資本コストを大きく超える見込みも薄く、割高 本質価値との差 −34.6% · 10 年 割高(年 +2.1%) 割高 富山第一銀行7184 富山県2位の地銀。利ざや拡大は追い風だが、運用益に頼る利益とROEの低さで、本質価値は今の値段を下回る 本質価値との差 −34.8% · 10 年 割高(年 +2.5%) 割高 京都フィナンシャルグループ5844 京都の地盤と政策保有株の含み益が強みだが、ニデック株は会計不正で下落。資本コスト8%の利益ベースで測ると今の値段は割高。2026年3月期の利益は株の売却益で膨らんでおり、実力利益で測る 本質価値との差 −38.0% · 10 年 割高(年 +1.6%) 割高 あいちフィナンシャルグループ7389 名古屋圏2位の合併行。統合の宿題と低いROEを抱え、資本コスト8%の利益ベースで測ると今の値段は割高 本質価値との差 −38.3% · 10 年 割高(年 +1.9%) 割高 愛媛銀行8541 県内第2位の第二地銀。金利上昇で利益は伸びるが、人口減で資本コストに届かず、今の値段は10年先の稼ぎに対して割高 本質価値との差 −40.9% · 10 年 割高(年 +1.8%) 割高 福島銀行8562 福島県の第二地銀。SBI 新生銀行が筆頭株主になったが、薄い収益と赤字の履歴が重い。 本質価値との差 −46.3% · 10 年 割高(年 +1.5%) 割高 宮崎太陽銀行8560 宮崎県の第二地銀。本業は回復中だが、売却益に押された利益と優先株 60 億円の整理が焦点。 本質価値との差 −48.2% · 10 年 割高(年 +0.6%) 割高 東北銀行8349 岩手の中堅地銀。利ざやは回復するが、公的資金の優先株 100 億円が普通株の取り分を削る。 本質価値との差 −48.8% · 10 年 割高(年 +0.6%) 割高 豊和銀行8559 大分の小さな第二地銀。普通株の取り分は、220 億円の優先株が先に取った残りで決まり、今の値段を下回る。 本質価値との差 −60.2% · 10 年 割高(年 −2.2%) 割高 じもとホールディングス7161 宮城・山形の 2 地銀を持つ持株会社。収益は回復するが、公的資金の優先株 780 億円が普通株の取り分を大きく削る。 本質価値との差 −85.1% · 10 年 割高(年 −11.0%)

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読んだ資料

  1. 高知銀行 有価証券報告書(FY2026)
  2. 高知銀行 第2種優先株式の発行(2023-02)
  3. 日本の地域別将来推計人口(令和5年推計)

分析日 2026-10-20