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大光銀行 8537

新潟・長岡の第二地銀。金利上昇で稼ぎは戻るが、薄い資本と人口減の県で、戻り幅が価値を分ける

割安
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)4,656 円441 億円10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)2,829 円268 億円差 +64.6%
10 年後から見ると 割安 価値 4,656 円441 億円 · 差 +64.6% · 期待の年率 +12.8%
期待の年率リターン(10 年)+12.8%資本コスト比 +4.3 pt
推定の資本コスト8.5%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3%・10 年国債 3%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 8.5% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

大光銀行は、新潟県長岡市に本店を置く第二地方銀行だ。貸出は1.2兆円、預金は1.5兆円。筆者の結論は、10年で見れば今の値段は割安寄りだが、安全域が厚い銀行ではない、というものだ。

今の稼ぎは低い。2026年3月期の純利益は約28億円で、ROEは3.5%にとどまる。貸出の利ざやが薄い時代が長く、経費に食われて利益が残らなかった。短期金利が2%へ上がると、貸出の金利が先に動き、預金の金利はあとから付いていく。この時間差が、薄い利益を厚くする。

本質の問いは、利ざやの改善がどこまで株主に残るかだ。県内には第四北越銀行という大きな競合がいて、預金の取り合いも続く。人口は2050年に今の7割強まで減る見通しで、貸出の量は伸びにくい。それでも、経費の伸びを物価並みに抑えれば、10年後の純利益は今の2倍半に届く。

弱点は資本の薄さだ。単純な自己資本比率は4%台で、債券の含み損が資本を削る。配当は増やしているが、積み上げる余裕は大きくない。筆者は、統合や買収の期待を値段に織り込まず、事業が稼ぐ力だけで測っている。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、この銀行は「安いが、まだ強くない会社」と映る。

良い点は三つある。県内に根づいた店舗網と取引先の関係がある。金利が上がるほど、薄い利ざやが厚くなる構造がある。経営が増配など、株主に向き合う姿勢を見せ始めた。

気になる点も三つある。ROEが資本コストに遠く届かず、いまは資本を食う側の銀行だ。県内で最大手の競合に価格を決められる。人口減が構造的で、貸出の量では勝ちにくい。

筆者が重く見るのは、利ざやの改善がどれだけ株主に残るかだ。経費が物価並みに伸びれば、利益の増加は半分ほど消える。そこで、経費の伸びを物価の範囲に抑えられるかを中立の置き所にした。

今の値段は純資産の3分の1で、稼ぎが戻る前提が織り込まれていない。ただ、ROEが資本コストに届かない銀行の純資産は、額面どおりの価値ではない。安全域はあるが、厚いとは言えない。

何で稼ぐ会社か

稼ぎの源は、新潟県内の貸出だ。中小企業、自治体、個人から預金を集め、貸し出して、その金利の差を得る。貸出残高は1.19兆円、預金は1.50兆円。預金のうち貸出に回らない分は、国債・社債・投資信託・株式などで運用する。

店舗は71。うち県内が62、県外が8で、従業員は892人。前身は地域で資金を融通し合う無尽会社で、「身近でちょうどいい銀行」という看板を掲げる。大手にない小回りと対面の営業で、中小企業の資金繰りや事業承継の相談に乗ることを軸にしている。

手数料の稼ぎは小さい。役務の利益は約15億円で、銀行の粗利益の1割に届かない。中期経営計画は、法人向けのコンサルティングと預かり資産の販売を伸ばすとするが、まだ途上だ。2022年にはSBIグループと資本業務提携を結んだ。2025年度の提携の効果は約5.8億円で、純利益の2割ほどにあたる。

運用面では、2026年3月期に有価証券関係の損失が約13億円出た。債券の含み損を整理する局面で、2027年3月期は約7億円まで減る計画だ。株式の含み益は約110億円あり、政策投資株の時価は約98億円で純資産の12%になる。

優良さと弱いところ

堀はある。ただ、薄い。

県内の店舗網の厚みと、地元の中小企業との長い付き合いが強みだ。第四北越銀行と比べれば規模は小さいが、「小さいからこそ相談しやすい」という位置を取る。筆者は、営業現場の熱量と、取引先との対話の量を数字で追っている点を評価している。

弱みは三つある。第一に、値段を自分で決められない。県内の貸出は大きな競合と、信金・信組、ネット銀行が重なる市場で、金利は競争が決める。第二に、経費が重い。経費が粗利益に占める割合は約69%で、地銀の中でも高い。第三に、規模が小さく、システムや人への投資負担が重い。

資本の効率は悪い。ROEは3.5%で、会社自身が株主資本コストを8%程度と認識しているのに、届いていない。中計の目標も、ROE4%以上、純利益30億円以上と控えめだ。

経営は誠実で、配当を2025年度に前年から4割近く、2026年度はさらに2割ほど増やす計画だ(配当性向は30%台)。ただ、自社株買いの実績はなく、資本の使い方で株主に報いる動きはまだ見えない。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

銀行は「金利のある世界」の入口にいる。短期金利が2%へ上がる間、変動金利の貸出はほぼそのまま利回りが上がり、預金は預金金利が付いていく分だけ遅れて上がる。短期2%・長期3%で落ち着けば、広がった利ざやは定着する。

新潟県は、競争の構図がはっきりした県だ。第四銀行と北越銀行が2018年に統合して第四北越銀行が生まれ、貸出の規模では大光銀行を大きく上回る。大光は第二地銀の位置を取るが、優良な大口の取引は第四北越に流れやすい。県内にはほかに信用金庫・信用組合・JAも多い。

最大の課題は人口だ。新潟県の人口は1997年の249万人をピークに減り続け、2050年には152万人、今の73%まで減ると推計される。高齢化率は34.3%で、全国より高い。事業所数も減るため、貸出の量は名目で物価並みにも伸びにくい。

開業率も2.5%と全国平均の3.9%を下回り、新しい貸出先が生まれにくい。人口減の中で稼ぎを守るには、事業承継のM&A、DXの提案、預かり資産の販売といった、貸出以外の収益が欠かせない。地銀の再編が全国で進むなか、新潟では第四北越が県内の再編の中心にあり、大光は単独のまま残る。

資本政策と M&A

還元は配当が中心だ。年間配当に下限(2022〜2024年3月期の水準)を置き、利益の水準に応じて増やす方針で、2026年3月期は性向30%、2027年3月期は同31%を見込む。自社株買いは、自己資本の充実を見ながら検討するとしているだけで、実績はない。

資本は薄い。単純な自己資本比率は4%台で、規制上の比率は8.6%。債券の含み損は約120億円ある一方、株式の含み益は約110億円で、差し引きの評価損益は約40億円のマイナスだ。純資産の12%を占める政策投資株は、純投資に移した銘柄から売却を進めている。

提携では、SBIグループとの2022年の資本業務提携が柱だ。SBI側は3%を上限に株を持ち、大株主には第四北越銀行(2.35%)、SBI地銀ホールディングス(2.81%)が並ぶ。この関係は、買われる側になる可能性と、提携の効果の両方を意味する。

筆者は、買収や統合の期待を価値に入れない。事業が稼ぐ力に、資本の薄さを織り込んで測る。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

金利上昇の恩恵は、薄い利益の銀行ほど大きい。今のROEは3.5%と低く、利ざやが少し広がるだけで純利益は大きく動く。会社の2027年3月期の予想は純利益33億円だが、日銀の追加の利上げは織り込んでいない。短期金利が2%へ進めば、貸出の金利は上がり、預金の金利は遅れて追う。この差だけで、利益は上積みされる。

経費の改善余地もある。経費が粗利益の約69%を占めるのは、店舗網と人員が過去の低金利に合わせて重いからだ。業務改革とAIの活用で、人員を減らしながら対面営業の質を上げる計画が動いている。物価で人件費が上がっても、人員の減と店舗の見直しで相殺できる。

手数料の伸びも大きい。SBIとの提携は年に約6億円の効果を出し、法人のM&A仲介や事業承継の相談が増えている。新潟の中小企業は後継者不足を抱え、需要は底堅い。

さらに、資本が薄いのは見方を変えれば、同じ利益でROEが高く出るということだ。ROEは10年で資本コストを超え、配当も増やせる。

慎重な見方

人口が減る県で、貸出を増やして稼ぐ道は細い。新潟県の人口は2050年に今の73%まで減る。開業率は全国平均を大きく下回り、新しい貸出先は育たない。貸出の量が物価並みに伸びるという前提すら甘い。

県内最大の第四北越銀行が、優良な大口を押さえている。大光に残るのは、金利を下げないと取れない先と、貸倒れのリスクが高い先だ。預金でも、ネット銀行や大手が高い金利を出せば、預金を守るために金利を上げざるを得ない。預金金利が付いていく割合は、想定の4割を超える。

経費の改善も楽観できない。賃上げは毎年3%を超え、システム投資は地銀共通の負担だ。経費が粗利益に占める割合は、10年たっても今と大差ない可能性がある。

資本も薄い。債券の含み損は約120億円ある。景気が悪化して与信費用が増えれば、配当を削って資本を守るしかない。今の純利益28億円は、有価証券の整理損を引いたあとの数字だが、これは1回限りで終わるとも限らない。

どちらに重みを置いたか

金利の追い風という点では、強気の見方に分がある。ただ、人口減と県内の競合、資本の薄さは、慎重な見方のほうが具体的だ。

確率は、中立に3割、楽観側に3割、悲観側に4割を置いた。やや悲観を楽観側より厚くしたのは、利益を増やす経路が預金金利と競争に左右されるうえ、薄い資本が景気の悪化に弱いからだ。悲観を軽くしなかった理由も同じで、資本が薄い銀行は、悪い方向の傷が深い。

10 年後の 5 つの筋書き(2036/03 期)

確率で加重した株価時価総額 7,334 円695 億円(+ 配当配当と自社株買いの合計 2,123 円201 億円)。 今の値に割り戻すと 4,656 円441 億円、今との差 +64.6%、 期待の年率 +12.8%(資本コスト 8.5%)→ 割安

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 9% 15,200 円1,441 億円 3,460 円328 億円 +559.6% +20.8% 1,679 円159 億円
やや楽観 21% 11,660 円1,105 億円 2,806 円266 億円 +411.3% +17.7% 3,038 円288 億円
中立 30% 9,055 円859 億円 2,331 円221 億円 +302.5% +14.9% 3,416 円324 億円
やや悲観 26% 2,468 円234 億円 1,698 円161 億円 +47.3% +3.9% 1,083 円103 億円
悲観 14% 1,139 円108 億円 580 円55 億円 −39.2% −4.9% 241 円23 億円
加重平均100% 7,334 円695 億円2,123 円201 億円 +234.3% +12.8% 9,457 円897 億円

今の株価時価総額 2,829 円268 億円(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 8.5% を下回るほど割高。

楽観 9% 手数料と経費改革が実り、利ざやが株主に厚く残る十年 利益 114 億円 · PER 12.6 倍 · 株価時価総額 15,200 円1,441 億円

手数料と経費の改革がそろい、利ざやの改善が株主に厚く残る。SBIとの提携とM&A仲介、預かり資産の販売が計画を超え、手数料収入は今の1.6倍を超える。

短期金利は2%で定着し、法人貸出の利ざやは今より0.5%ほど広い水準で落ち着く。預金は、店舗網と地元の信頼を生かして低い金利で守る。貸出は、事業承継のM&Aと設備投資の需要を取り込み、人口減の中でも物価をやや上回って伸びる。

経費は、人員の減と店舗の見直しで、物価の伸びを大きく下回る。与信費用は低位で、債券の含み損は満期と償還で解消に向かう。資本は十分に積み上がり、配当に加えて自社株買いも実施される。県内2番手の地銀が、収益力を取り戻した十年だ。

  • 法人・自治体貸出:数量 1.1(法人・自治体向け貸出残高(兆円))× 価格 1.6%(貸出利ざや(預金調達差引後・%))→ 売上 176 億円・営業利益 101 億円。残高1.10兆円(名目)× 利ざや1.60%
  • 個人貸出:数量 0.5(個人向け貸出残高(兆円))× 価格 1.4%(貸出利ざや(%))→ 売上 66 億円・営業利益 25 億円。残高0.48兆円 × 利ざや1.38%
  • 有価証券・市場運用:数量 0.5(運用残高(兆円))× 価格 1.5%(運用利回り-調達(%))→ 売上 75 億円・営業利益 72 億円。残高0.50兆円 × 運用ざや1.50%
  • 手数料・コンサルティング:数量 1.5(手数料の対象となる取扱高(兆円))× 価格 0.2%(実効手数料率(%))→ 売上 25 億円・営業利益 12 億円。取扱高1.5兆円 × 手数料率0.17%

倍率:事業の純利益 114 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 10.1% が k 8.50% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 9.3%、10 年より先の名目の伸び g 4.0% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 12.6 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 12.6 倍。全体の PER 12.64 倍、時価総額 1,441 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:SBI提携と法人コンサルが計画を超え、経費も抑えられる筋書き。会社自身が10年後のROEの目標を資本コスト以上に置くので起こりうるが、人口減と最大手の競合を考えると、確度は高くない。

やや楽観 21% 利ざやが定着し、経費を物価並みに抑える十年 利益 94 億円 · PER 11.8 倍 · 株価時価総額 11,660 円1,105 億円

金利のある世界が定着し、利ざやが広がったまま残る。短期金利は2%で落ち着き、貸出の金利は上がり、預金の金利は4割ほど遅れて追う。この差が10年を通して利益を押し上げる。

貸出の量は、新潟の人口減のなかでも名目で物価に近い伸びを保つ。第四北越と競り合う大口は取れないが、中小企業の事業承継や設備の資金需要は残る。手数料は、預かり資産の増加とSBI提携で緩やかに伸びる。

経費は物価と賃上げで増えるが、人員の減と店舗の見直しで、物価よりやや低い伸びにとどまる。与信費用は平均的な水準に戻る。配当は少しずつ増え、自己資本も積み上がる。派手な上振れはないが、薄かった稼ぎが資本コストの近くまで戻る十年だ。

  • 法人・自治体貸出:数量 1.1(法人・自治体向け貸出残高(兆円))× 価格 1.6%(貸出利ざや(預金調達差引後・%))→ 売上 164 億円・営業利益 86 億円。残高1.06兆円 × 利ざや1.55%
  • 個人貸出:数量 0.5(個人向け貸出残高(兆円))× 価格 1.3%(貸出利ざや(%))→ 売上 63 億円・営業利益 21 億円。残高0.47兆円 × 利ざや1.34%
  • 有価証券・市場運用:数量 0.5(運用残高(兆円))× 価格 1.5%(運用利回り-調達(%))→ 売上 69 億円・営業利益 65 億円。残高0.47兆円 × 運用ざや1.46%
  • 手数料・コンサルティング:数量 1.4(手数料の対象となる取扱高(兆円))× 価格 0.2%(実効手数料率(%))→ 売上 23 億円・営業利益 10 億円。取扱高1.4兆円 × 手数料率0.16%

倍率:事業の純利益 94 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 8.4% が k 8.50% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 11.8 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 11.8 倍。全体の PER 11.76 倍、時価総額 1,105 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:短期2%・長期3%が定着し、利ざやが広がったまま残る筋書き。金利の動きは確かで、2025年度の増配と純利益の改善という実績もある。楽観側のなかでは最も起こりやすい。

中立 30% 利ざやは定着するが、経費と競争に半分を取られる十年 利益 73 億円 · PER 11.8 倍 · 株価時価総額 9,055 円859 億円

金利のある世界が定着し、利ざやは今より0.4%ほど広い水準に落ち着く。ただし、広がった分の一部は、預金金利の引き上げと貸出の値引きに消える。預金金利が付いていく割合は45%と、地銀の標準の40%より高めに置いた。県内の最大手とネット銀行に挟まれ、預金の取り合いが続くためだ。

貸出の量は、人口減と物価の上昇を合わせて、名目で年に2.4%ほど伸びる。実質ではほぼ横ばいだ。手数料は、預かり資産の増加で伸びるが、率は上がらない。

経費は、人件費が物価と賃上げで増えるため、10年で1.3倍になる。システムの償却は、既存の分は取得時の値段のままだが、更新の投資で新しい分が足される。与信費用は平均で貸出の0.14%に戻る。中計の目標は超えるが、ROEは資本コストには届かない。薄い資本が足かせとなる、中程度の十年だ。

  • 法人・自治体貸出:数量 1.0(法人・自治体向け貸出残高(兆円))× 価格 1.5%(貸出利ざや(預金調達差引後・%))→ 売上 153 億円・営業利益 73 億円。残高1.02兆円(名目)× 利ざや1.50%
  • 個人貸出:数量 0.5(個人向け貸出残高(兆円))× 価格 1.3%(貸出利ざや(%))→ 売上 59 億円・営業利益 16 億円。残高0.455兆円 × 利ざや1.30%
  • 有価証券・市場運用:数量 0.4(運用残高(兆円))× 価格 1.4%(運用利回り-調達(%))→ 売上 62 億円・営業利益 56 億円。残高0.44兆円 × 運用ざや1.42%
  • 手数料・コンサルティング:数量 1.3(手数料の対象となる取扱高(兆円))× 価格 0.2%(実効手数料率(%))→ 売上 20 億円・営業利益 7 億円。取扱高1.34兆円 × 手数料率0.15%

倍率:事業の純利益 73 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 6.8% が k 8.50% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 11.8 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 11.8 倍。全体の PER 11.76 倍、時価総額 858 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:短期2%・長期3%が定着し、経費が物価並みに増える筋書き。強い堀があるとは言えず、県内2番手の位置も変わらないので、中心の確率は3割にとどめた。

やや悲観 26% 人口減と競争で、利ざやの改善が経費に消える十年 利益 36 億円 · PER 6.5 倍 · 株価時価総額 2,468 円234 億円

人口減と競争で、利ざやの改善が経費に消える。新潟の人口減は想定を上回り、法人の貸出は物価に届かない伸びにとどまる。第四北越は優良な大口を押さえ、大光には金利を下げないと取れない先が残る。預金は、ネット銀行や大手に流出し、預金金利を上げて守らざるを得ない。

手数料は、競合との値引きと低コスト商品の広がりで率が下がる。経費は賃上げとシステム投資で10年で1.34倍に膨らみ、人員の減では追いつかない。与信費用は、景気の後退を一度挟んで貸出の0.2%まで上がる。

純利益は今の1.3倍にとどまり、ROEは3%台に張り付く。配当は維持するが、自己資本は増えない。株主からの圧力はあっても、打てる手が少ない苦しい十年だ。

  • 法人・自治体貸出:数量 1.0(法人・自治体向け貸出残高(兆円))× 価格 1.4%(貸出利ざや(預金調達差引後・%))→ 売上 133 億円・営業利益 47 億円。残高0.95兆円 × 利ざや1.40%
  • 個人貸出:数量 0.4(個人向け貸出残高(兆円))× 価格 1.2%(貸出利ざや(%))→ 売上 52 億円・営業利益 6 億円。残高0.43兆円 × 利ざや1.20%
  • 有価証券・市場運用:数量 0.4(運用残高(兆円))× 価格 1.4%(運用利回り-調達(%))→ 売上 54 億円・営業利益 45 億円。残高0.40兆円 × 運用ざや1.35%
  • 手数料・コンサルティング:数量 1.2(手数料の対象となる取扱高(兆円))× 価格 0.1%(実効手数料率(%))→ 売上 17 億円・営業利益 4 億円。取扱高1.2兆円 × 手数料率0.14%

倍率:10年後のROE3.7%(純利益36億円÷自己資本967億円)。ROEはk8.5%を大きく下回るので、ためた利益は額面未満の価値になる。RONICは6.1%に薄まり、正当化PERは7.7倍。稼ぐ力は構造的に細り、6.5倍に置いた。今の自己資本806億円に対しては約0.3倍。

確率:人口減が想定より速く、第四北越に優良な取引先を取られ、利ざやの改善が経費に消える筋書き。足もとの預金競争と賃上げの流れは、すでに現実に起きている。

悲観 14% 県内の競争に負け、貸出が縮み、統合でも買い叩かれる十年 利益 5 億円 · PBR 0.1 倍 · 株価時価総額 1,139 円108 億円

県内の競争に負け、貸出が縮む。第四北越とネット銀行に優良な取引先を取られ、大光に残るのは採算の低い貸出と、貸倒れの危うい先だ。預金は流出し、金利を上げて守るため、利ざやは今から広がらない。

10年のどこかで景気が大きく悪化し、中小企業の倒産が増える。与信費用は貸出の0.3%近くまで膨らみ、債券と株式にも評価損が出て、薄い自己資本が傷つく。配当は削られ、資本を守る経営になる。

店舗と人員を急いで減らして経費を抑えるが、収益の減少のほうが速い。外部との提携や統合の話も、条件が悪く、資本を足して延命する形になる。構造的に稼ぐ力を失い、純利益がほぼゼロに近づく十年だ。

  • 法人・自治体貸出:数量 0.9(法人・自治体向け貸出残高(兆円))× 価格 1.3%(貸出利ざや(預金調達差引後・%))→ 売上 110 億円・営業利益 23 億円。残高0.88兆円 × 利ざや1.25%(競争と預金金利で広がらず)
  • 個人貸出:数量 0.4(個人向け貸出残高(兆円))× 価格 1.1%(貸出利ざや(%))→ 売上 41 億円・営業利益 −4 億円。残高0.39兆円 × 利ざや1.05%
  • 有価証券・市場運用:数量 0.3(運用残高(兆円))× 価格 1.3%(運用利回り-調達(%))→ 売上 42 億円・営業利益 32 億円。残高0.34兆円 × 運用ざや1.25%(評価損を含む)
  • 手数料・コンサルティング:数量 1.1(手数料の対象となる取扱高(兆円))× 価格 0.1%(実効手数料率(%))→ 売上 13 億円・営業利益 1 億円。取扱高1.05兆円 × 手数料率0.125%

倍率:10年後のROEは0.6%でk8.5%を大きく下回る。稼ぐ力(純利益5億円÷k)は約60億円で、株主の取り分としては小さい。値は稼ぐ力ではなく、売れる資産(株式の売却手取り、税引き後)の約108億円に置いた。今の自己資本806億円に対するPBRは約0.13倍。やや悲観の6.5倍より低い。(2026-10-22 の式の直しで機械で置き直し、今は PBR 0.134 倍・時価総額 108 億円。上の倍率は置き直す前の値)

確率:県内の競争に構造的に負け、景気の悪化と薄い資本が重なる筋書き。資本が薄い銀行は悪い方向の傷が深く、人口減も重なるので、1割を超えて置く。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億円。

法人・自治体貸出

県内の中小企業・自治体・事業承継向けの貸出が中心。事業性の貸出全体を含む。

数量法人・自治体向け貸出残高(兆円)価格貸出利ざや(預金調達差引後・%)売上営業利益
今 2026/03 0.8 1.1% 88 34
10 年後 中立 1.0 1.5% 153 73

取り方:貸出残高1.19兆円(2026年3月末、決算概要)から個人向け0.39兆円を引いた0.80兆円を、法人・自治体向けとした(開示の中小企業向け5,345億円と、大企業・自治体などの合算)。資金利益170億円(有価証券利息を含む)を、貸出と運用に配分した推定で、貸出の利ざやは1.1%と置いた。経費配分は推定で、配分後の利益率は約39%。数量は残高なので名目。利ざやは率なので、物価は掛けていない。

個人貸出

住宅ローン、アパートローン、カードローンなどの個人向け貸出。

数量個人向け貸出残高(兆円)価格貸出利ざや(%)売上営業利益
今 2026/03 0.4 1.0% 37 8
10 年後 中立 0.5 1.3% 59 16

取り方:個人向け貸出残高3,932億円(2026年3月末、決算概要)を使用。うち住宅ローンは3,652億円。住宅ローンは競争が激しく、利ざやは法人より薄い0.95%と置いた。経費配分後の利益率は約21%と薄い。数量は名目、率に物価は掛けていない。

有価証券・市場運用

預金のうち貸出に回らない分の運用。国債・地方債・社債・投資信託・株式・外債など。

数量運用残高(兆円)価格運用利回り-調達(%)売上営業利益
今 2026/03 0.4 1.3% 46 30
10 年後 中立 0.4 1.4% 62 56

取り方:その他有価証券の貸借対照表計上額3,087億円と満期保有債券・株式を合わせ、運用残高を約0.35兆円と推定した(ディスクロージャー2026)。資金利益170億円から貸出分を引いた残りが運用の稼ぎで、運用ざやは1.3%。2026年3月期の有価証券関係損失13.5億円は、ここの損益に含めた。経費は小さい。

手数料・コンサルティング

為替・ローン等の役務、投信・保険の販売、法人のコンサルティングとM&A仲介、SBI提携の効果。

数量手数料の対象となる取扱高(兆円)価格実効手数料率(%)売上営業利益
今 2026/03 1.0 0.2% 15 5
10 年後 中立 1.3 0.2% 20 7

取り方:役務取引等利益15.3億円(2026年3月期)を、対象取扱高1.02兆円(預かり資産・為替・ローン実行などの合算の推定)と実効手数料率0.15%に分けた。開示の内訳ではなく推定。人件費の比重が高く、経費配分後の利益率は約33%。

リスクと懸念

薄い資本と評価損

単純な自己資本比率は4%台で、債券の含み損は約120億円。株式の含み益と差し引きで約40億円の評価損が出ている。景気の悪化で与信費用が増えれば、配当を削って資本を守るしかない。

県内最大手との競争

新潟県の貸出では第四北越銀行が圧倒的な地位にある。優良な大口は第四北越に流れやすく、大光は金利を下げて量を確保する側に回る。ここで利ざやの改善が消えると、ROEは4%前後にとどまる。

人口減の速さ

新潟県の人口は2050年に今の73%まで減る見通しで、高齢化率も全国より高い。開業率は全国平均を大きく下回り、新しい貸出先が生まれにくい。貸出の量が実質で縮めば、固定費の重い店舗網が負担になる。

預金金利の追随と流出

短期金利が2%まで上がる間、預金金利が付いていく割合が想定の4割を超えれば、利ざやの改善は小さくなる。ネット銀行や大手が高い金利を出せば、預金の流出か金利の引き上げを迫られる。

経費の重さ

経費が粗利益に占める割合は約69%で、会社の計画でも70%以下が目標だ。賃上げは毎年続き、システム投資も地銀共通の負担になる。人員の減と店舗の見直しが遅れれば、利益の増加は経費に吸われる。

統合・提携の行方

SBIグループが3%、第四北越銀行が2.35%を持つ。統合や買収の話が出たとき、買われる側として条件が悪ければ、少数株主の取り分が小さくなる。逆に、統合が実らなければ、単独で投資を背負う。

今後の分かれ目

日銀が短期金利を2%まで引き上げ、預金金利の追随が遅いまま推移したら
貸出利回りと預金利回りの差が早く広がるので、楽観側の確率を上げてよい。決算の資金利益の伸びで確かめる。
預金金利が付いていく割合が5割を超えたら
利ざやの改善が目減りするため、中立の純利益を下げ、やや悲観側の確率を上げる。県内の預金残高の動きが目印になる。
第四北越銀行が県内の大口取引や預金で攻勢を強めたら
価格を決める力が弱いという見方が裏づけられる。やや悲観・悲観の確率を上げる。
法人のM&A仲介や預かり資産の手数料が、計画を超えて伸びたら
利益の質が金利依存から手数料へ移る。楽観側へ重みを移し、正当化PERの上限に近い倍率を置ける。
景気が悪化して与信費用が急増し、配当が削られたら
資本の薄さが現実の傷になる。悲観側へ重みを移し、自己資本比率が回復するまで中立の確率を下げる。
次の中期経営計画で、ROEの目標と自社株買いを含む還元の方針が示されたら
目標が資本コスト8%に近く、還元も厚ければ、中立の価値を押し上げる。控えめな目標なら、今の見方を保つ。
SBIや他行からの出資の拡大、統合の提案が正式に出たら
条件次第で価値は大きく変わる。買われる値段が資本コストを上回る水準なら楽観側へ、薄まる形なら中立の価値を見直す。

見ておくもの

  • 資金利益と、貸出利回り・預金利回りの差の推移
  • 経費が粗利益に占める割合(会社の目標は70%以下)
  • 与信費用と、債券・株式の評価損益
  • 自己資本比率と、次の中期経営計画(2027年4月開始)のROE・還元の目標
  • SBIグループ・第四北越銀行の保有比率と、統合・提携の発表

倍率と資本コストの決め方

倍率は今の株価を見ずに決めた。楽観・やや楽観・中立は、10年後のROEとk8.5%(基本7.5%+quality+1.0%)・g4.0%から、利益ベースの正当化PER=(1−g÷RONIC)÷(k−g)を出し、その9.5・9・8割に置いた。やや悲観は稼ぐ力から6.5倍、悲観は売れる資産の手取り約108億円に置いた。今の株価が倍になっても半分になっても、この数字は動かない。今の純利益は有価証券の整理損で低く出ているので、10年の筋書きは今の倍率と独立に置いた。リース会計(新リース会計基準)の影響は、店舗を借りる影響が銀行では小さいので、10年後の数字は今と同じ形でそろえた。同じ領域の北日本銀行・山形銀行と比べると、やや悲観の確率を厚く置いた点は同じで、中立のROEは6.8%と近い水準になった。 2026-10-22 の見直し(溜まる現金を事業の ROE から外す・k の目安を対称に・楽観〜中立は上限そのものに置く・ROE が k 以下は配り方から出す式)で、倍率を機械で置き直した(第 1 段より前 → 今:楽観 PER 12→12.64 倍・やや楽観 PER 10.5→11.76 倍・中立 PER 8.5→11.76 倍)。

資本コスト 8.5% = 無リスク金利 3% + β — × 5%。基本7.5%にquality+1.0%を足してk8.5%。銀行は預金が仕入れなので、利払いの式は当てはめず、利ざやで扱う。資本の薄さ、統合や買収の可能性などの個別のリスクはkに足さず、筋書きと確率で表した。同じ領域の横浜FG・千葉銀行(+0.5%)より高く、筑波銀行・北日本銀行(+1.0%)と同じにしたのは、県内2番手で人口減が速いため。

同じ業種(銀行業)の AI 分析

割安 筑波銀行8338 茨城2位の地銀。金利上昇で利益は倍近くまで伸びるが、公的資金350億円の返済と薄い資本が重荷。今の値段はやや割安 本質価値との差 +43.8% · 10 年 割安(年 +11.6%) やや割安 三井住友トラストグループ8309 受託資産と手数料が厚い信託グループ。利益ベースの正当化PERで控えめに置き、資本コスト7.25%で10年の本質価値は今の時価総額を約5%上回る(適正) 本質価値との差 +28.6% · 10 年 やや割安(年 +9.0%) やや割安 東京きらぼしフィナンシャルグループ7173 東京唯一の地銀。金利上昇で稼ぎは伸びるが、資本の薄さと再編の行方で価値が大きく分かれる 本質価値との差 +19.2% · 10 年 やや割安(年 +9.0%) やや割安 ひろぎんホールディングス7337 広島の厚い基盤と金利上昇でROEは10%前後へ。資本コスト8%の利益ベースで測ると、改善はほぼ織り込まれ今の値段は適正 本質価値との差 +18.7% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 株式会社紀陽銀行8370 大阪の成長と和歌山の首位を併せ持つが、資本は薄い。金利上昇の追い風を織り込んでも、今の値段は適正の範囲 本質価値との差 +17.9% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 トマト銀行8542 岡山2番手の第二地銀。金利で稼ぎは戻るが、優先株100億円の行方が普通株主の取り分を左右する 本質価値との差 +17.1% · 10 年 やや割安(年 +9.0%) やや割安 三井住友フィナンシャルグループ8316 利ざや拡大と海外・Olive で ROE 10% 前後へ。新しく投じるお金の稼ぎだけが薄れる利益ベースの PER で測ると、3 メガで最も低い今の PBR は適正 本質価値との差 +16.5% · 10 年 やや割安(年 +8.0%) やや割安 武蔵野銀行8336 埼玉で2番手の地方銀行。利ざやの広がりでROEは9%へ向かい、資本コスト8%で測ると今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +13.9% · 10 年 やや割安(年 +8.3%) やや割安 栃木銀行8550 金利上昇の追い風は強いが、稼ぐ力の底上げは道半ば。栃木の第二地銀は10年後の収益力に見合う値段で、安全域は薄い 本質価値との差 +13.3% · 10 年 やや割安(年 +8.6%) 適正 ゆうちょ銀行7182 貯金は伸びないが、国債の入れ替えと日銀預け金の金利で利ざやが広がる。利益が金利頼みで倍率を控えめに置くと、親会社の売出しも入れて今の値段はやや割高 本質価値との差 +8.1% · 10 年 適正(年 +7.2%) 適正 トモニホールディングス8600 利ざやの拡大でROEは7%台へ上がるが資本コストに届かない。今の値段は価値を1割弱上回るが、適正の範囲 本質価値との差 +7.9% · 10 年 適正(年 +7.9%) 適正 株式会社ちゅうぎんフィナンシャルグループ5832 岡山で県内企業の45%が主取引とする基盤に利ざや拡大が乗る。資本コスト8.25%の利益ベースで測ると、今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +6.7% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 株式会社七十七銀行8341 宮城でシェア55.9%の牙城。半導体工場の白紙撤回後も利ざや拡大とVision 2030の上方修正が効くが、資本コスト8%の利益ベースで今の値段は適正 本質価値との差 +5.9% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 東和銀行8558 群馬の2番手行。債券の入れ替えで膿を出し切り、稼ぐ力は戻る途上だが、資本の薄さが値段の上限を決める 本質価値との差 +5.9% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 株式会社佐賀銀行8395 県内企業の6割弱をメイン先にする盤石の地銀。金利の追い風は厚いが資本が薄く、本質価値は今の値段とほぼ同じ 本質価値との差 +4.8% · 10 年 適正(年 +7.8%) 適正 ふくおかフィナンシャルグループ8354 九州最大手。会社予想どおり利益が伸びROE10%前後が続くなら、資本コスト8.25%の利益ベースで見ても今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +4.3% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 清水銀行8364 静岡県全域に店舗を持つ中堅地銀。金利上昇で稼ぎは2倍以上になるが、ROEは資本コストに届かず、厚い自己資本を価値に変えきれない 本質価値との差 +3.7% · 10 年 適正(年 +7.8%) 適正 三菱UFJフィナンシャル・グループ8306 国内最大で最も国際分散した銀行グループ。利益ベースの PER で測ると ROE 10〜11%に見合う値段は今よりやや低く、3 メガで最も上の余地が小さい。やや割高 本質価値との差 +3.6% · 10 年 適正(年 +6.4%) 適正 いよぎんホールディングス5830 海事金融という堀を持つ愛媛の首位行。堀は本物だが自己資本が厚く、資本コスト8.25%の利益ベースでは今の値段はやや割高 本質価値との差 +2.5% · 10 年 適正(年 +7.3%) 適正 横浜フィナンシャルグループ7186 神奈川の厚い基盤に利ざや拡大が乗りROE10%前後へ。資本コスト8%の利益ベースで測ると、今の値段は適正の範囲 本質価値との差 +2.1% · 10 年 適正(年 +7.0%) 適正 十六フィナンシャルグループ7380 岐阜の県内首位を握る地銀。金利で利ざやは広がるが人口減の逆風が重く、資本コスト8.25%の利益ベースで今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +1.9% · 10 年 適正(年 +7.4%) 適正 株式会社琉球銀行8399 沖縄の厚い基盤と金利の追い風は本物。ただ資本が薄く効率も低め。今の値段は本質価値と大きく変わらない 本質価値との差 +1.4% · 10 年 適正(年 +7.2%) 適正 りそなホールディングス8308 国内専業で利ざや拡大の恩恵が素直に効く。ROE 12% 前後を利益ベースの PER で測り、資本コスト 7.5% に合わせると、今の値段はやや割高 本質価値との差 +1.1% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 池田泉州ホールディングス8714 大阪北摂・泉州の地銀。金利の追い風でROE10%へ向かうが、競争と費用の重さで10年の価値は今の値段を1割ほど下回る 本質価値との差 +0.6% · 10 年 適正(年 +7.1%) 適正 第四北越フィナンシャルグループ7327 新潟で貸出の半分を握る地方銀行。金利上昇の追い風は本物だが人口減が量を抑え、資本コスト8.25%の利益ベースで今の値段はやや割高 本質価値との差 +0.5% · 10 年 適正(年 +7.1%) 適正 南都銀行8367 奈良の5割の基盤に金利の追い風が乗る。人口減と重い経費が利益の伸びを抑え、10年の価値は今の値段を1割ほど下回る 本質価値との差 −0.9% · 10 年 適正(年 +6.7%) 適正 山口フィナンシャルグループ8418 山口・広島・北九州に3行を持つ中四国最大級の地銀。利ざやの改善で稼ぐ力は戻るが収益性は同業に見劣りし、今の値段はやや割高 本質価値との差 −2.1% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 大東銀行8563 福島県郡山の小さな単独行。利ざやの回復は追い風だが、評価損と薄い資本で価値の伸びは限られる。 本質価値との差 −3.9% · 10 年 適正(年 +7.4%) 適正 株式会社CCIグループ7381 石川の首位行は金利上昇の追い風を受けるが、利益はまだ薄い。10年で見ても、今の値段にはやや先走り感がある 本質価値との差 −4.0% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 九州フィナンシャルグループ7180 TSMC熊本効果で法人融資が伸びる肥後・鹿児島銀行の持株会社。ROEが資本コストにまだ届かず、今の値段は追い風を払いすぎてやや割高 本質価値との差 −4.1% · 10 年 適正(年 +6.7%) 適正 北洋銀行8524 道内首位の基盤に金利上昇の追い風。ただ自己資本比率が薄く、資本コスト8.75%の利益ベースで測ると今の値段はやや割高 本質価値との差 −4.7% · 10 年 適正(年 +7.0%) 適正 鳥取銀行8383 鳥取県の最大の地銀。利ざやの回復は追い風だが、薄い利ざやと人口減で ROE は資本コストに届かない。 本質価値との差 −4.8% · 10 年 適正(年 +6.8%) 適正 フィデアホールディングス8713 山形と秋田の2番手行が2027年1月に合併する。稼ぐ力は戻りつつあるが、人口減と薄い資本が上値を抑える 本質価値との差 −5.2% · 10 年 適正(年 +7.0%) 適正 西日本フィナンシャルホールディングス7189 福岡で福岡銀行を追う地銀。資本コスト8.25%はROEの回復に厳しく、今の値段は計画の達成をほぼ織り込んでやや割高 本質価値との差 −5.8% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 株式会社岩手銀行8345 岩手県の貸出の47%を握る首位行。北東北3行の統合協議に入ったが、10年後の中立でもROEは資本コストに届かない 本質価値との差 −6.2% · 10 年 適正(年 +6.3%) 適正 千葉銀行8331 千葉興業銀行との統合を含め貸出が名目で伸びるが、資本コスト8%の利益ベースのPERで測ると今の値段はやや割高 本質価値との差 −7.3% · 10 年 適正(年 +6.1%) 適正 株式会社おきなわフィナンシャルグループ7350 沖縄の厚い基盤に金利の追い風。ただ資本が薄く観光に偏る点を織り込むと、今の値段はやや割高 本質価値との差 −8.0% · 10 年 適正(年 +6.2%) 適正 めぶきフィナンシャルグループ7167 北関東の統合地銀。利ざや拡大でROEは10%を超えるが、資本コスト8.25%の利益ベースで測ると今の値段はやや割高 本質価値との差 −8.6% · 10 年 適正(年 +5.9%) 適正 SBI新生銀行8303 公的資金完済・再上場で身軽になったSBI系複合銀行。利ざや拡大とレイク・アプラスの高採算を乗せても、資本コスト8.5%で見ると今の値段はやや先取りで、やや割高 本質価値との差 −9.0% · 10 年 適正(年 +5.5%) 適正 山陰合同銀行8381 経費の軽さと県外への貸出拡大が強み。利ざや拡大の追い風は大きいが、人口減と含み損が重く、今の値段はやや割高 本質価値との差 −9.6% · 10 年 適正(年 +6.1%) 適正 山梨中央銀行8360 県内シェア5割強の地銀。利ざやで利益は伸びるが、ROEは資本コストに届かず、今の値段はやや高め 本質価値との差 −9.7% · 10 年 適正(年 +5.8%) 適正 株式会社プロクレアホールディングス7384 青森で企業の7割が主力行に選ぶ首位行。金利で稼ぎは大きく伸びるが、薄い自己資本と人口減でROEは資本コストに届かず、10年後の価値は今を下回る 本質価値との差 −9.8% · 10 年 適正(年 +6.4%) やや割高 京葉銀行8544 利ざや拡大で稼ぐ力は戻るが、千葉の再編で後ろに回る不安が残る。今の値段は10年の見通しに対して高め 本質価値との差 −10.8% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 名古屋銀行8522 愛知県内2位の地銀。金利上昇で利益は伸びるが、ROEは資本コスト並みにとどまり、統合の条件も未定のため、利益ベースでは今の値段はやや割高 本質価値との差 −12.0% · 10 年 やや割高(年 +5.7%) やや割高 千葉興業銀行8337 千葉銀行との1対1の統合で行き先は決まった。金利上昇で利益は倍になるが、薄い自己資本が還元を縛りROEは資本コストに届かず、今の値段はやや割高 本質価値との差 −13.3% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 株式会社百十四銀行8386 香川の寡占と船舶金融を持つ良い銀行だが、10 年後の ROE は資本コストに届かない。今の値段は金利上昇を織り込んでもやや割高 本質価値との差 −13.7% · 10 年 やや割高(年 +5.3%) やや割高 三十三フィナンシャルグループ7322 金利の追い風は確か。だが資本が薄く再編も白紙で、ROE は資本コストに届かず、10 年の価値は今の値段を2割余り下回る 本質価値との差 −13.9% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 南日本銀行8554 鹿児島の第二地銀。直近の利益は税の軽さで厚く、優先株 85 億円の整理が普通株の取り分を決める。 本質価値との差 −17.0% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 株式会社大分銀行8392 大分の企業の半数がメインバンクに選ぶ盟主。利ざやで稼ぎは2倍以上に伸びるが、薄い自己資本が重く、10年の本質価値は今の値段を下回る 本質価値との差 −17.7% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 みずほフィナンシャルグループ8411 ROE は 10% 前後にとどまり、3 メガ共通の控えめな倍率で置くと、利益ベースでは今の値段は割高 本質価値との差 −18.1% · 10 年 やや割高(年 +4.5%) やや割高 株式会社秋田銀行8343 秋田県で企業の過半が主力行に選ぶ首位行。金利上昇で稼ぎは倍近くになるが、人口減が重く、ROEは資本コストに届かず今の値段は先取りが過ぎる 本質価値との差 −18.7% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 富山銀行8365 富山の小さな地銀。直近の増益は債券の売却益頼みで、本業の稼ぐ力は ROE を資本コストへ届かせない。 本質価値との差 −19.8% · 10 年 やや割高(年 +5.1%) やや割高 株式会社宮崎銀行8393 宮崎県の最大手地銀。利ざやで稼ぎは膨らむが、薄い自己資本と人口減が重く、10年の本質価値は今の値段を下回る 本質価値との差 −19.8% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 株式会社四国銀行8387 金利の追い風は強いが、高知の人口減で稼ぐ力が資本コストに届かない。10年の本質価値は今の値段を下回る 本質価値との差 −20.8% · 10 年 やや割高(年 +4.6%) やや割高 株式会社ほくほくフィナンシャルグループ8377 北陸・北海道2行体制に利ざや拡大とラピダス特需が乗るが、単独路線のまま。資本コスト8.5%の利益ベースで測ると今の値段は割高 本質価値との差 −20.8% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 株式会社 百五銀行8368 三重の預金と貸出で首位の地銀。資本が厚く稼ぎ方が重いため、資本コスト8.25%の利益ベースで測ると今の値段は先の利益を織り込んで割高 本質価値との差 −22.5% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 福井銀行8362 福井県の貸出の約半分を握る地銀。合併の効果と利ざや拡大でROEは上向くが、資本コストには届かず、今の値段は先取りが過ぎる 本質価値との差 −23.0% · 10 年 やや割高(年 +4.3%) やや割高 株式会社 北日本銀行8551 北東北で唯一残る第二地銀。金利上昇で利益は伸びるが、10年後の中立でもROEは資本コストに届かない 本質価値との差 −23.3% · 10 年 やや割高(年 +4.4%) やや割高 株式会社滋賀銀行8366 県内の預貯金の約半分を握る滋賀の地銀。利上げの追い風は本物だが経費率が重く、資本コスト7.75%の利益ベースでは今の値段は割高 本質価値との差 −24.0% · 10 年 やや割高(年 +3.8%) やや割高 八十二長野銀行8359 長野で合算シェア6割超の堀を持つが、資本コスト8%の利益ベースで測ると、中計ROE8%の達成を織り込んだ今の値段は割高 本質価値との差 −25.4% · 10 年 やや割高(年 +3.7%) やや割高 群馬銀行8334 群馬県内シェア44%の最強地銀。利ざや拡大と第四北越FGとの越境統合でROE10%超を狙うが、資本コスト8.25%の利益ベースで測ると今の値段は割高 本質価値との差 −25.5% · 10 年 やや割高(年 +3.7%) やや割高 しずおかフィナンシャルグループ5831 静岡で法人取引の首位を握る東海最大級の地方銀行。事業は強いがROEは資本コストを少し上回る程度で、利益ベースの今の値段はやや割高 本質価値との差 −25.5% · 10 年 やや割高(年 +3.8%) やや割高 筑邦銀行8398 福岡県南部の地銀。貸出は伸びているが、薄い収益と自己資本で ROE は資本コストに届かない。 本質価値との差 −28.1% · 10 年 やや割高(年 +3.8%) やや割高 島根銀行7150 SBI の資本で立て直す島根の小さな地銀。優先株が 170 億円まで膨らみ、普通株主に残る利益は薄い。値打ちは今の値段を下回る 本質価値との差 −28.5% · 10 年 やや割高(年 +4.3%) やや割高 セブン銀行8410 コンビニ ATM の独走に、ファミマ 1.6 万台という追い風。ただ稼ぎは薄く、キャッシュレスの長い逆風も続く。倍率を抑えて見ると、いまの値段は先の成長を織り込みすぎている 本質価値との差 −28.8% · 10 年 やや割高(年 +3.5%) やや割高 あおぞら銀行8304 米国オフィス融資の傷が癒え、大和証券を軸に投資銀行へ軸足を移すあおぞら銀行。ROEが資本コストに届かない間は、今の値段に安全域は乏しい 本質価値との差 −29.2% · 10 年 やや割高(年 +3.4%) やや割高 東邦銀行8346 福島で預金・貸出の3分の1強を握る首位行。金利上昇で稼ぎは倍近くになるが、ROEは資本コスト未満にとどまり今の値段は先取りが過ぎる 本質価値との差 −29.9% · 10 年 やや割高(年 +3.5%) 割高 株式会社阿波銀行8388 徳島の盟主は利ざや拡大で稼ぎが伸びるが、ROEは資本コストに届かない。10年の本質価値は今の値段を下回る 本質価値との差 −33.4% · 10 年 割高(年 +2.6%) 割高 大垣共立銀行8361 岐阜の老舗地銀。利ざや拡大は追い風だが ROE は資本コストに届かず、今の値段には届かない 本質価値との差 −33.8% · 10 年 割高(年 +2.9%) 割高 山形銀行8344 県内最大手でも人口減の山形が地盤。利ざやで稼ぎは倍増するが資本コストに届かず、今の値段は10年先の価値より高い 本質価値との差 −34.2% · 10 年 割高(年 +2.7%) 割高 スルガ銀行8358 シェアハウス問題を片付け、利ざや拡大で稼ぐ力が戻った地方銀行。だが税の軽さで膨らんだ利益を前提に値が付いており、資本コストを大きく超える見込みも薄く、割高 本質価値との差 −34.6% · 10 年 割高(年 +2.1%) 割高 富山第一銀行7184 富山県2位の地銀。利ざや拡大は追い風だが、運用益に頼る利益とROEの低さで、本質価値は今の値段を下回る 本質価値との差 −34.8% · 10 年 割高(年 +2.5%) 割高 京都フィナンシャルグループ5844 京都の地盤と政策保有株の含み益が強みだが、ニデック株は会計不正で下落。資本コスト8%の利益ベースで測ると今の値段は割高。2026年3月期の利益は株の売却益で膨らんでおり、実力利益で測る 本質価値との差 −38.0% · 10 年 割高(年 +1.6%) 割高 あいちフィナンシャルグループ7389 名古屋圏2位の合併行。統合の宿題と低いROEを抱え、資本コスト8%の利益ベースで測ると今の値段は割高 本質価値との差 −38.3% · 10 年 割高(年 +1.9%) 割高 愛媛銀行8541 県内第2位の第二地銀。金利上昇で利益は伸びるが、人口減で資本コストに届かず、今の値段は10年先の稼ぎに対して割高 本質価値との差 −40.9% · 10 年 割高(年 +1.8%) 割高 福島銀行8562 福島県の第二地銀。SBI 新生銀行が筆頭株主になったが、薄い収益と赤字の履歴が重い。 本質価値との差 −46.3% · 10 年 割高(年 +1.5%) 割高 宮崎太陽銀行8560 宮崎県の第二地銀。本業は回復中だが、売却益に押された利益と優先株 60 億円の整理が焦点。 本質価値との差 −48.2% · 10 年 割高(年 +0.6%) 割高 東北銀行8349 岩手の中堅地銀。利ざやは回復するが、公的資金の優先株 100 億円が普通株の取り分を削る。 本質価値との差 −48.8% · 10 年 割高(年 +0.6%) 割高 豊和銀行8559 大分の小さな第二地銀。普通株の取り分は、220 億円の優先株が先に取った残りで決まり、今の値段を下回る。 本質価値との差 −60.2% · 10 年 割高(年 −2.2%) 割高 高知銀行8416 高知県の地銀。評価差額金の赤字が自己資本の 27% に達し、優先株 68 億円も重く、利益の戻りは遅い。 本質価値との差 −63.6% · 10 年 割高(年 −2.8%) 割高 じもとホールディングス7161 宮城・山形の 2 地銀を持つ持株会社。収益は回復するが、公的資金の優先株 780 億円が普通株の取り分を大きく削る。 本質価値との差 −85.1% · 10 年 割高(年 −11.0%)

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読んだ資料

  1. 大光銀行 統合報告書2026(第13次中期経営計画・業績予想・株主還元)
  2. 大光銀行 2025年度(2026年3月期)決算の概要
  3. 大光銀行 ディスクロージャー誌2026(有価証券の時価等情報)

分析日 2026-10-16