株譜
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三十三フィナンシャルグループ 7322

金利の追い風は確か。だが資本が薄く再編も白紙で、ROE は資本コストに届かず、10 年の価値は今の値段を2割余り下回る

やや割高
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)1,584 円1,644 億円10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)1,839 円1,909 億円差 −13.9%
10 年後から見ると やや割高 価値 1,584 円1,644 億円 · 差 −13.9% · 期待の年率 +5.4%
期待の年率リターン(10 年)+5.4%資本コスト比 −2.6 pt
推定の資本コスト8.0%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3%・10 年国債 3%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 8.0% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

三十三フィナンシャルグループは、三重県第 2 位の三十三銀行を持つ地方銀行グループだ。筆者の結論は、10 年の価値は今の値段を2割余り下回る、つまりやや割高というものである。

金利が上がる追い風は本物だが、同業のすべてに吹いている。三十三の弱みは、県内首位の百五銀行に規模で劣ること、自己資本が薄いこと、単独では経費率を下げる余地が限られることだ。

稼ぎの土台は、三重と愛知の中小企業向け貸出である。貸出は約 3 兆円で、約 8 割が中小企業向けだ。短期金利が 2% に上がれば利ざやは広がり、純利益は今の 124 億円から、10 年後の中立で 234 億円まで増える。ただ、自己資本も積み上がり、ROE は 6% 台にとどまる。資本コストの 8% には届かない。

2026 年 5 月に基本合意したあいちフィナンシャルグループとの統合は、9 月に白紙へ戻った。規模を取りにいく手が 1 つ消えた形だ。社長は再統合を否定しておらず、次の相手探しが 10 年のいちばんの分かれ目になる。

強気の姿は、統合か提携で経費率が下がり、ROE が 8% 台に届く。弱気の姿は、保有債券の評価損と信用費用が薄い資本に直撃する。確率は中立に厚く、悲観側にやや寄せた。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点で見ると、三十三は「良い会社をそこそこの値段で買う」対象ではなく、「普通の会社を安全域つきで買う」かどうかの対象になる。筆者が見るのは 3 点だ。

まず、10 年後もこの事業は残るか。銀行は地域に根づく規制業種で、消えない。ただし堀は広がらない。人口が減り、預金の競争が強まる中で、2 位の位置を保つだけで精一杯だ。

次に、株主が持ち帰れる利益はいくらか。純利益が増えても、自己資本比率が 5% と薄いため、利益の多くは資本を厚くするために使われる。10 年の ROE は 6% 台で、資本コストに届かない。ためた利益は、額面通りの価値にならない。

最後に、払う値段に安全域があるか。強気の筋書きでも、10 年の利回りは資本コストをわずかに上回る程度だ。悲観の筋書きは、今の時価総額の 4 分の 1 ほどまで沈む。上と下の幅に対して、確率で加重した価値は今の値段を下回る。

経営の資本の使い方は、改善の途上にある。還元は増え、政策保有株は減る。ただ、統合の失敗は、10 年かかる宿題が手つかずで残ったことを意味する。

何で稼ぐ会社か

稼ぎの源は、三重県と愛知県の中小企業・個人への貸出だ。三十三銀行は、2018 年に持株会社の下で一緒になった三重銀行と第三銀行が、2021 年に合併して生まれた。三重では百五銀行に次ぐ 2 位で、愛知にも店を持つ。

貸出は約 3 兆円で、中小企業向けが約 8 割を占める。貸出先は製造業と地場の事業者が中心だ。預金を集めて貸し出し、その金利の差が利益の柱になる。

貸出のほかに、有価証券の運用が大きい。保有は約 1 兆円で、国債や外債などの債券と株式からなる。低い利回りで買った債券が入れ替わるにつれ、運用収益が切り上がっていく。

手数料の稼ぎは、投資信託・保険・事業承継やM&Aの仲介だ。非金利収益は年 120 億円ほどで、中計はソリューション手数料を 60 億円から 70 億円へ伸ばす目標を置く。傘下に三十三リースがあるが、三重総合信用は 2025 年に全国保証へ譲渡して連結から外した。

本書では、これを法人貸出・個人貸出・有価証券運用と手数料の 3 つに分けて見る。それぞれ残高が実質でどう動き、率がどう変わるかが、10 年後の利益を決める。

優良さと弱いところ

堀は薄くはないが、厚くもない。三十三銀行は三重で 2 位の地位があり、地元企業との取引が長い。ただ、県内首位の百五銀行は貸出と預金で 4 割超を握り、優良な取引先ほど百五が先に取る。貸出の値段は競争で決まり、値決め力は普通だ。

資本は薄い。単純な自己資本比率は 5% で、同業の中でも低い方に入る。規制上の比率は 8% 台を保つが、保有債券や株式の評価が崩れると余裕は小さい。政策保有株は純資産の 2 割ほどで、2028 年度末までに 2 割未満へ減らす計画だ。

経営の力点は、効率と還元に置かれている。総合店への集約、事務量の 3 割減、銀行職員の自然減による経費の圧縮が進む。配当性向 30% を目安に、安定配当の下限も設けた。ただ、自社株買いの計画は中計の資料に見当たらない。

筆者が弱みと見るのは、規模の小ささだ。システムや本部の費用を割る人数が少なく、単独では経費率を大きく下げにくい。あいちFG との統合が白紙に戻ったのは、この弱みが残ったままという意味でもある。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

地方銀行にとって、いまは 30 年ぶりの追い風だ。日銀が利上げを進め、短期金利は 2% へ向かう。貸出の利ざやが広がり、これまで赤字に近かった貸出も収益が上がる。ただし預金の金利も上がり、広がった分の一部は預金者に渡る。

一方で、地域経済の縮みは止まらない。三重は人口減が続き、貸出の量は実質で増えにくい。愛知は製造業の資金需要があるが、愛知銀行・中京銀行の合併を始め、再編が進んだ強い銀行が待ち構えている。

業界は再編の最中だ。千葉銀行と千葉興業銀行、しずおかFG と名古屋銀行が統合に動き、「1 県 1 行」へ収束していく。再編した銀行は、システムの共通化と店舗の統廃合で経費率を下げる。単独のまま残る銀行は、規模の経済が働かず、二極化が進む。

三十三はこの分かれ目にいる。あいちFG との統合が白紙に戻り、次の相手が決まるかどうかで、10 年後の姿が変わる。決まれば強気の筋書き、決まらなければ中立か慎重な筋書きに近づく。

東海の同業では、百五銀行が三重で首位、あいちFG が愛知で単独を選んだ。名古屋圏の需要を取り込むには、競争相手の強さを前提にせざるを得ない。

資本政策と M&A

還元は少しずつ厚くなっている。2026 年 3 月期の配当性向は 30% で、安定配当の下限を設けつつ、今期も配当を上方修正した。自社株買いは今の中計に計画が見当たらず、還元の余地は残っている。

政策保有株は、2024 年度末の残高が 473 億円で、純資産の約 2 割だ。2028 年度末までに 2 割未満へ下げる計画で、売却益は資本の厚みに戻る。ただ、これは評価益を取り崩す動きでもあり、利益の質は割り引いて見る必要がある。

再編の動きは、資本政策の最大の論点だ。あいちFG との統合は、2026 年 5 月の基本合意から 4 か月で白紙に戻った。持株会社の方向性の違いが理由とされる。社長は、理想の姿に近づく話なら再び統合を検討する余地があると述べた。

小さな銀行が、買われる側に回るか、組む側に回るかは、まだ決まっていない。筆者は、条件のよい相手が現れるまでは単独で経費を詰める時期が続くと見る。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

金利の上昇は、地方銀行の稼ぎの構造を変える。短期金利が 2% に上がれば、中小企業向けの貸出は利ざやが広がり、有価証券の入れ替えも収益を押し上げる。三十三は貸出の約 8 割が中小企業向けで、金利に素直に反応する。

中計の見直しでも、純利益の目標は 110 億円から 135 億円に上がり、今期の経常利益の予想も 245 億円へ上方修正された。会社はまだ上積みを見せている段階だ。

統合が白紙になったのは、悪い話だけではない。条件の悪い統合で価値を壊すより、白紙に戻して次の相手を探す方が、資本の使い方としては正しい。社長は再統合を否定しておらず、東海の再編は続くので、相手は必ず現れる。

政策保有株の削減と配当性向の引き上げが進めば、ROE は 8% 台に乗る。資本コストを超える銀行になれば、倍率も 12 倍に近づく。今の時価総額は、10 年後の姿を安く見ている。

三重と愛知は、製造業の厚みで見れば日本でも強い地域だ。愛知側で取引先を広げられれば、人口減の三重を補って余りある。事業承継や M&A の仲介、新 NISA に向く預かり資産のように、利ざや以外の稼ぎも育っている。金利が上がる 10 年は、地銀が長い低迷から抜ける最初の 10 年になる。

慎重な見方

利益の増え方には天井がある。広がった利ざやの一部は、預金金利の上昇で消える。三重は人口が減り、貸出の量は実質で縮む。県内首位の百五銀行が優良な取引先を先に取り、愛知は強い銀行ばかりだ。

自己資本比率 5% の薄さが、最大の弱点である。保有債券や株式の評価が崩れれば、利益の何年分もが一度に消える。金利が上がる局面は、債券の含み損が出やすい局面でもある。

統合の白紙は、単独で経費率を下げる道が残らなかったことを意味する。職員の自然減や店舗の集約は、どの銀行もやっている。規模の差は、そこでは埋まらない。

10 年後の ROE が 6% 台なら、資本コストの 8% を下回る。資本コストに届かない銀行は、ためた利益に額面通りの価値がつかない。今の PBR が 1 倍を下回っていても、割安とは限らない。

東海は再編の主戦場でもある。しずおかFG と名古屋銀行が組み、あいち銀行と中京銀行は合併を済ませた。規模の大きい銀行が増えるほど、小さい 2 位は価格でも人材でも不利になる。統合が破談した直後の交渉力は弱く、次の相手には条件を譲らざるを得ない。社長が再統合を否定しなくても、それは時間が味方しないことの裏返しだ。

どちらに重みを置いたか

慎重な見方の方が、わずかに強い。利益が増えること自体は両者とも認めている。分かれるのは、増えた利益が資本コストを超える ROE になるかどうかで、ここは 7% 前後にとどまる見方の根拠が厚い。

統合の白紙は、強気にとっては待ちの理由、慎重にとっては宿題が残った理由だ。10 年の時間では、どちらにも転ぶ。確率は中立に 3 割を置き、やや悲観と悲観の合計を 38% と、やや楽観と楽観の合計 32% よりわずかに厚くした。

10 年後の 5 つの筋書き(2036/03 期)

確率で加重した株価時価総額 2,460 円2,553 億円(+ 配当配当と自社株買いの合計 653 円678 億円)。 今の値に割り戻すと 1,584 円1,644 億円、今との差 −13.9%、 期待の年率 +5.4%(資本コスト 8.0%)→ やや割高

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 10% 4,117 円4,273 億円 954 円990 億円 +175.8% +10.7% 507 円526 億円
やや楽観 22% 3,396 円3,525 億円 810 円841 億円 +128.8% +8.6% 925 円961 億円
中立 30% 2,818 円2,925 億円 689 円715 億円 +90.7% +6.7% 1,052 円1,092 億円
やや悲観 24% 1,606 円1,667 億円 523 円543 億円 +15.8% +1.5% 511 円530 億円
悲観 14% 501 円520 億円 338 円351 億円 −54.4% −7.6% 117 円122 億円
加重平均100% 2,460 円2,553 億円653 円678 億円 +69.3% +5.4% 3,113 円3,231 億円

今の株価時価総額 1,839 円1,909 億円(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 8.0% を下回るほど割高。

楽観 10% 統合か提携で規模を取り、ROE が資本コストを超える10年 利益 337 億円 · PER 12.7 倍 · 株価時価総額 4,117 円4,273 億円

統合か提携が実を結び、規模の弱みが消える。あいちFGとの話は白紙になったが、東海の地銀再編は続いており、次の組み合わせが決まる。システムと本部の費用が薄まり、貸出の営業力も上がる。

短期金利が 2% に定着し、中小企業向けの利ざやは素直に広がる。県外の愛知・名古屋圏で取引先を増やし、貸出は実質で 1 割伸びる。投信・保険・事業承継の手数料も、中計の目標を超えて育つ。

10 年後の純利益は 337 億円、ROE は 8% 台に乗る。資本コストを上回る水準で、ここまで来れば優良な地銀と呼べる。ただし、これは統合の相手と条件がうまくそろった時の姿で、確率は 1 割にとどめる。

  • 法人・事業性貸出:数量 2.1(法人・事業性貸出残高(兆円、実質))× 価格 2.1%(貸出から得る収益率(%、預金運用益込み・名目))→ 売上 431 億円・営業利益 198 億円。残高 2.10 兆円(実質)× 率 2.05%、営業利益率 46%
  • 個人貸出:数量 1.1(個人向け貸出残高(兆円、実質))× 価格 1.7%(貸出から得る収益率(%、名目))→ 売上 189 億円・営業利益 72 億円。残高 1.10 兆円(実質)× 率 1.72%、営業利益率 38%
  • 有価証券運用・預かり資産・手数料:数量 2.7(有価証券と預かり資産の残高の合計(兆円、実質))× 価格 1.6%(運用収益と手数料の実効率(%、名目))→ 売上 424 億円・営業利益 212 億円。残高 2.65 兆円(実質)× 率 1.60%、営業利益率 50%

倍率:事業の純利益 337 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 8.2% が k 8.00% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 8.1%、10 年より先の名目の伸び g 4.0% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 12.7 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 12.7 倍。全体の PER 12.68 倍、時価総額 4,273 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:統合・提携の相手が見つかり、経費率が 60% を切って利ざやの追い風が全部利益に残る。1 割は置く。

やや楽観 22% 利ざやが定着し、還元も厚くなる10年 利益 282 億円 · PER 12.5 倍 · 株価時価総額 3,396 円3,525 億円

統合は実現しないが、単独でも経営の質が上がる。店舗を総合店に集約し、銀行職員は 2,900 人から 2,700 人へ自然に減る。事務量を 3 割減らす計画が進み、経費率は 65% 台に下がる。

金利の追い風は貸出の利ざやに素直に出る。貸出の量は、人口減が続く三重で実質横ばいに近い。愛知側の伸びがそれを補う。預かり資産は、新 NISA と相続の流れで伸びる。

純利益は 282 億円、ROE は 7% 台になる。還元は配当性向 30% から総還元 4 割強へ上がり、自社株買いも加わる。それでも資本コストには届かず、倍率は式の上限の 9 割にとどまる。

  • 法人・事業性貸出:数量 2.0(法人・事業性貸出残高(兆円、実質))× 価格 2.0%(貸出から得る収益率(%、預金運用益込み・名目))→ 売上 394 億円・営業利益 171 億円。残高 2.02 兆円(実質)× 率 1.95%、営業利益率 44%
  • 個人貸出:数量 1.0(個人向け貸出残高(兆円、実質))× 価格 1.7%(貸出から得る収益率(%、名目))→ 売上 173 億円・営業利益 61 億円。残高 1.04 兆円(実質)× 率 1.66%、営業利益率 36%
  • 有価証券運用・預かり資産・手数料:数量 2.5(有価証券と預かり資産の残高の合計(兆円、実質))× 価格 1.6%(運用収益と手数料の実効率(%、名目))→ 売上 381 億円・営業利益 179 億円。残高 2.46 兆円(実質)× 率 1.55%、営業利益率 47%

倍率:事業の純利益 282 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 7.3% が k 8.00% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 12.5 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 12.5 倍。全体の PER 12.5 倍、時価総額 3,525 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:中計の目標(ROE 6% 超)は達成圏で、経費の効率化も進んでいる。統合が無くても届く姿として 2 割強。

中立 30% 利ざやは広がるが、薄い資本と単独の限界が残る10年 利益 234 億円 · PER 12.5 倍 · 株価時価総額 2,818 円2,925 億円

金利の追い風は確かだが、利益の増え方は緩やかだ。短期金利が 2% に定着し、中小企業向けの利ざやは広がる。一方で預金の取り合いも強まり、広がった分の一部は預金金利に消える。

貸出の量は、三重の人口減で実質 1 割ほど縮む法人・個人と、愛知側の小さな伸びが相殺する。有価証券は低い利回りの債券が入れ替わり、運用収益が切り上がる。手数料は預かり資産とともに伸びる。

純利益は 10 年で 124 億円から 234 億円になる。中計の最終年度の予想 178 億円の先を、物価並みの伸びで追う形だ。自己資本は厚くなるので、ROE は 6% 台にとどまる。資本コスト 8% に届かない銀行として、倍率は 10 倍前後になる。

  • 法人・事業性貸出:数量 1.9(法人・事業性貸出残高(兆円、実質))× 価格 1.8%(貸出から得る収益率(%、預金運用益込み・名目))→ 売上 359 億円・営業利益 147 億円。残高 1.94 兆円(実質)× 率 1.85%、営業利益率 41%
  • 個人貸出:数量 1.0(個人向け貸出残高(兆円、実質))× 価格 1.6%(貸出から得る収益率(%、名目))→ 売上 158 億円・営業利益 52 億円。残高 0.99 兆円(実質)× 率 1.60%、営業利益率 33%
  • 有価証券運用・預かり資産・手数料:数量 2.3(有価証券と預かり資産の残高の合計(兆円、実質))× 価格 1.5%(運用収益と手数料の実効率(%、名目))→ 売上 342 億円・営業利益 150 億円。残高 2.28 兆円(実質)× 率 1.50%、営業利益率 44%

倍率:事業の純利益 234 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 6.4% が k 8.00% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 12.5 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 12.5 倍。全体の PER 12.5 倍、時価総額 2,925 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:利ざやの拡大と、人口減・預金競争・薄い資本が拮抗する落としどころ。いちばん厚く置く。

やや悲観 24% 百五と名古屋勢に挟まれ、稼ぎが伸び悩む10年 利益 148 億円 · PER 11.3 倍 · 株価時価総額 1,606 円1,667 億円

百五銀行と名古屋の大手に挟まれ、貸出の利ざやが思うように広がらない。三重では百五が県内の 4 割超を握り、優良な取引先は百五が先に取る。愛知では、再編済みの銀行が価格で攻めてくる。

預金の取り合いで、広がるはずの利ざやの半分近くが預金金利に消える。貸出は実質で 1 割縮み、事務の効率化も計画より遅れる。統合の話が出ない間、経費率は 70% 近くから下がらない。

純利益は 148 億円にとどまり、ROE は 5% を割る。今の水準を少し上回るだけで、金利が上がった意味が薄れる。自己資本は積み上がるのに稼ぎが伸びず、資本が寝た銀行になる。

  • 法人・事業性貸出:数量 1.8(法人・事業性貸出残高(兆円、実質))× 価格 1.7%(貸出から得る収益率(%、預金運用益込み・名目))→ 売上 313 億円・営業利益 106 億円。残高 1.84 兆円(実質)× 率 1.70%、営業利益率 34%
  • 個人貸出:数量 0.9(個人向け貸出残高(兆円、実質))× 価格 1.5%(貸出から得る収益率(%、名目))→ 売上 135 億円・営業利益 35 億円。残高 0.90 兆円(実質)× 率 1.50%、営業利益率 26%
  • 有価証券運用・預かり資産・手数料:数量 2.1(有価証券と預かり資産の残高の合計(兆円、実質))× 価格 1.4%(運用収益と手数料の実効率(%、名目))→ 売上 287 億円・営業利益 109 億円。残高 2.05 兆円(実質)× 率 1.40%、営業利益率 38%

倍率:10年後のROE4.4%(純利益148億円÷自己資本3,347億円)。ROEはk8%以下なので、ためた利益は額面未満の価値で、PERは1÷k=12.5倍までが上限。筋書きは「百五と名古屋勢に挟まれ、稼ぎが伸び悩む10年」。上限の9.0割に置き、11.26倍。還元を会社の方針(40%)に合わせたため自己資本が厚くなった。

確率:県内で百五に劣る 2 位であり、統合も白紙に戻った。経費率が下がらず、稼ぎが伸び悩む可能性を中立よりわずかに薄く置く。

悲観 14% 債券の損と信用費用で資本が痛み、優良ではなくなる10年 利益 52 億円 · PER 10.0 倍 · 株価時価総額 501 円520 億円

構造的に負け、優良な銀行ではなくなる。地元の中小企業の倒産が続いて信用費用が膨らみ、金利が上がった後の保有債券の評価損も重なる。自己資本は薄く、損が出れば体力を一気に削られる。

貸出は人口減と競争で実質 2 割縮む。利ざやは広がらず、個人向けはほとんど稼げなくなる。県内 2 位の看板は残るが、百五と他県の大手に顧客を取られ続ける。

純利益は 52 億円、ROE は 2% 前後まで落ちる。減損で自己資本が減り、還元も細る。再編の相手としても、条件の悪い側に回る。

経費は物価で上がり続けるのに、収益の率は競争で上がらない。店舗を畳んでも、粗利が先に細る。10 年かけて静かに沈む姿である。

  • 法人・事業性貸出:数量 1.6(法人・事業性貸出残高(兆円、実質))× 価格 1.5%(貸出から得る収益率(%、預金運用益込み・名目))→ 売上 237 億円・営業利益 47 億円。残高 1.60 兆円(実質)× 率 1.48%、営業利益率 20%
  • 個人貸出:数量 0.8(個人向け貸出残高(兆円、実質))× 価格 1.4%(貸出から得る収益率(%、名目))→ 売上 101 億円・営業利益 8 億円。残高 0.75 兆円(実質)× 率 1.35%、営業利益率 8%
  • 有価証券運用・預かり資産・手数料:数量 1.7(有価証券と預かり資産の残高の合計(兆円、実質))× 価格 1.3%(運用収益と手数料の実効率(%、名目))→ 売上 206 億円・営業利益 45 億円。残高 1.65 兆円(実質)× 率 1.25%、営業利益率 22%

倍率:10年後のROE2.0%(純利益52億円÷自己資本2,569億円)。ROEはk8%以下なので、ためた利益は額面未満の価値で、PERは1÷k=12.5倍までが上限。筋書きは「債券の損と信用費用で資本が痛み、優良ではなくなる10年」。上限の8.0割に置き、9.99倍。還元を会社の方針(40%)に合わせたため自己資本が厚くなった。

確率:自己資本比率 5% と薄く、保有債券の評価損と信用費用が重なると損が資本に直撃する。同業の悲観と同じ 1 割半に置く。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億円。

法人・事業性貸出

三重・愛知の中小企業を中心とした事業性貸出と、地方公共団体向け。

数量法人・事業性貸出残高(兆円、実質)価格貸出から得る収益率(%、預金運用益込み・名目)売上営業利益
今 2026/03 2.0 1.2% 230 87
10 年後 中立 1.9 1.8% 359 147

取り方:貸出金は約 3.1 兆円(2025 年 9 月末 3.09 兆円)。中小企業向けが約 81% と開示されているので、法人・事業性・公共向けを約 2.0 兆円、個人向けを約 1.1 兆円と推定した(内訳は開示ではない)。収益率は預金運用益込みで 1.15%、経費割り振り後の営業利益率は 38%(推定)。残高は実質で置き、物価の分は率の指数に入れる。10 年は、短期金利が 2% に定着して貸出の収益率が広がる一方、預金金利の上昇で広がりの半分近くが消える前提。 【2026-10-19 確認】数量は実質、価格は率×物価指数(1.34倍)で置く。物価は数量でなく価格側にだけ入れ、二重がけなし。

個人貸出

住宅ローンを中心とする個人向け貸出。

数量個人向け貸出残高(兆円、実質)価格貸出から得る収益率(%、名目)売上営業利益
今 2026/03 1.1 1.1% 116 35
10 年後 中立 1.0 1.6% 158 52

取り方:個人向け貸出を約 1.1 兆円と推定した(開示ではない)。住宅ローンは固定が多く収益率が薄いので 1.05%、営業利益率は 30%。残高は三重の人口減とネット銀行との競争で実質で縮む前提。物価は率の指数に入れる。 【2026-10-19 確認】数量は実質、価格は率×物価指数(1.34倍)で置く。物価は数量でなく価格側にだけ入れ、二重がけなし。 (R23c 点検:率の上昇の理由)短期金利が今の1%前後から2%へ+1ポイント上がる前提。貸出金利は先に上がり、預金金利は預金ベータ換算で約86%だけ追うので、中立の率は10年で1.05%→1.19%(+0.14ポイント)。住宅ローンは固定が多く広がりは遅い。物価の分は価格の指数(1.34倍)に別に入れてあり、ここは物価を除いた率の動き。

有価証券運用・預かり資産・手数料

約 1 兆円の有価証券の運用、投信・保険の預かり資産、ソリューション手数料。

数量有価証券と預かり資産の残高の合計(兆円、実質)価格運用収益と手数料の実効率(%、名目)売上営業利益
今 2026/03 1.9 1.2% 219 92
10 年後 中立 2.3 1.5% 342 150

取り方:有価証券 0.98 兆円(2025 年 9 月末)と、投信・保険などの預かり資産(開示が乏しく約 0.9 兆円と推定)を合わせて 1.9 兆円。実効率は運用収益と非金利収益(年約 120 億円)から 1.15% と推定した。営業利益率は 42%。債券の入れ替えで運用利回りが切り上がり、預かり資産は新 NISA と相続で実質で伸びる。 【2026-10-19 確認】数量は実質、価格は率×物価指数(1.34倍)で置く。物価は数量でなく価格側にだけ入れ、二重がけなし。

リスクと懸念

薄い自己資本と保有債券の評価損

単純な自己資本比率は 5% と薄い。金利が上がる局面は、保有債券の含み損が出やすい局面でもある。評価損が積み上がれば、規制上の余裕が減り、還元や貸出の拡大にブレーキがかかる。悲観の筋書きは、ここから始まる。

統合の白紙と単独の限界

あいちFG との統合は 2026 年 9 月に白紙へ戻った。単独では経費率を下げる余地が限られ、規模の差は職員の自然減や店舗集約では埋まらない。次の相手が決まらない期間が長引くほど、中立から慎重な筋書きに寄る。

百五銀行との競争

三重では百五銀行が県内の 4 割超を握る。優良な取引先、公金の預かり、個人の給与口座で、三十三は百五に先を取られやすい。貸出の値段は競争で決まり、預金の取り合いでも劣位に立つ。

預金金利の上昇が利ざやを食う

短期金利が 2% へ上がると、貸出の利ざやは広がるが、預金金利も上がる。ネット銀行やメガバンクが預金を取りにくれば、広がった分の大半が預金者に渡る。純利益の増え方は、この取り合いで決まる。

地域経済の縮みと信用費用

三重は人口減が続き、貸出の量は実質で増えにくい。地元の中小企業は、人件費の上昇と金利の上昇で収益を圧迫される。倒産が重なれば、信用費用が一気に膨らみ、利益の半分を飛ばす。

政策保有株の売却と利益の質

政策保有株は純資産の約 2 割で、2028 年度末までに 2 割未満へ減らす。売却益は資本を厚くするが、一度きりの利益だ。株価が崩れれば、評価損が自己資本を直接削る。利益の質は、売却益を除いて見る必要がある。

今後の分かれ目

新しい統合・提携の相手が決まる
経費率が下がる見込みが立ち、強気の筋書き(ROE 8% 台)の確率が上がる。条件が悪ければ、買われる側として価値が削られる。
単純な自己資本比率が 5% を割り込む、または債券の評価損が拡大する
還元と貸出の拡大が止まり、慎重から悲観の筋書きに近づく。
短期金利が 2% に届かず、1% 台前半で止まる
貸出の利ざやの広がりが半減し、中計の目標にも届きにくくなる。
自社株買いを含む総還元性向を 50% 超へ引き上げる
ROE は 8% 台へ上がり、中立よりやや楽観の筋書きに寄る。
愛知側の事業性貸出が、中計の目標(1.42 兆円)を超えて伸びる
県外で顧客を取れている証拠で、人口減の影響が小さくなる。
百五銀行が他行と統合し、三重で圧倒的な 1 位になる
三十三は規模の差が広がり、孤立する。条件のよい相手を失い、慎重な筋書きの確率が上がる。

見ておくもの

  • 四半期の純利益と、中計の最終年度(2027 年 3 月期)の達成度
  • 単純な自己資本比率と保有債券の評価損益
  • 貸出の利ざやと預金金利の差
  • 地元(三重・愛知)の事業性貸出残高(目標 1.42 兆円)
  • 統合・提携の報道と、次の中計の資本政策

倍率と資本コストの決め方

倍率は今の株価を見ずに決めた。楽観・やや楽観は10年後のROEとk 8%(基本7.5%+quality +0.5%)・g 4.0%から利益ベースの正当化PER=(1−g÷RONIC)÷(k−g)の上限を出し、その9.7・9割に置いた(下限は1÷k=12.5倍)。中立・やや悲観・悲観はROEがk(8%)以下なので、PERは1÷k=12.5倍が上限で、その8.5・9・8割に置いた。悲観の利益は貸出の利ざやが競争で縮み与信費用が重い構造から、自己資本に対するROE約2%に置き、過去の底値や今の倍率は根拠にしていない。kが1%高い(9%)と10年の中立のPERは10.6倍から9.4倍に下がる。 2026-10-22 の見直し(溜まる現金を事業の ROE から外す・k の目安を対称に・楽観〜中立は上限そのものに置く・ROE が k 以下は配り方から出す式)で、倍率を機械で置き直した(第 1 段より前 → 今:楽観 PER 12.34→12.68 倍・やや楽観 PER 11.26→12.5 倍・中立 PER 10.62→12.5 倍)。

資本コスト 8.0% = 無リスク金利 3% + β — × 5%。基本7.5%に quality +0.5% を足して k 8%(決まり v2。β・規模は使わない。内訳と理由は quality_why)。銀行は預金が仕入れなので利払いの式は当てはめず、利ざやで扱う。個別のリスク(統合の白紙・薄い自己資本)は k に足さず、筋書きと確率で表す。事業は傾いていないので上乗せは 0。同領域の百五銀行(+0.75%)より、規模の小ささと薄い資本の分だけ高く置いた。

同じ業種(銀行業)の AI 分析

割安 大光銀行8537 新潟・長岡の第二地銀。金利上昇で稼ぎは戻るが、薄い資本と人口減の県で、戻り幅が価値を分ける 本質価値との差 +64.6% · 10 年 割安(年 +12.8%) 割安 筑波銀行8338 茨城2位の地銀。金利上昇で利益は倍近くまで伸びるが、公的資金350億円の返済と薄い資本が重荷。今の値段はやや割安 本質価値との差 +43.8% · 10 年 割安(年 +11.6%) やや割安 三井住友トラストグループ8309 受託資産と手数料が厚い信託グループ。利益ベースの正当化PERで控えめに置き、資本コスト7.25%で10年の本質価値は今の時価総額を約5%上回る(適正) 本質価値との差 +28.6% · 10 年 やや割安(年 +9.0%) やや割安 東京きらぼしフィナンシャルグループ7173 東京唯一の地銀。金利上昇で稼ぎは伸びるが、資本の薄さと再編の行方で価値が大きく分かれる 本質価値との差 +19.2% · 10 年 やや割安(年 +9.0%) やや割安 ひろぎんホールディングス7337 広島の厚い基盤と金利上昇でROEは10%前後へ。資本コスト8%の利益ベースで測ると、改善はほぼ織り込まれ今の値段は適正 本質価値との差 +18.7% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 株式会社紀陽銀行8370 大阪の成長と和歌山の首位を併せ持つが、資本は薄い。金利上昇の追い風を織り込んでも、今の値段は適正の範囲 本質価値との差 +17.9% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 トマト銀行8542 岡山2番手の第二地銀。金利で稼ぎは戻るが、優先株100億円の行方が普通株主の取り分を左右する 本質価値との差 +17.1% · 10 年 やや割安(年 +9.0%) やや割安 三井住友フィナンシャルグループ8316 利ざや拡大と海外・Olive で ROE 10% 前後へ。新しく投じるお金の稼ぎだけが薄れる利益ベースの PER で測ると、3 メガで最も低い今の PBR は適正 本質価値との差 +16.5% · 10 年 やや割安(年 +8.0%) やや割安 武蔵野銀行8336 埼玉で2番手の地方銀行。利ざやの広がりでROEは9%へ向かい、資本コスト8%で測ると今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +13.9% · 10 年 やや割安(年 +8.3%) やや割安 栃木銀行8550 金利上昇の追い風は強いが、稼ぐ力の底上げは道半ば。栃木の第二地銀は10年後の収益力に見合う値段で、安全域は薄い 本質価値との差 +13.3% · 10 年 やや割安(年 +8.6%) 適正 ゆうちょ銀行7182 貯金は伸びないが、国債の入れ替えと日銀預け金の金利で利ざやが広がる。利益が金利頼みで倍率を控えめに置くと、親会社の売出しも入れて今の値段はやや割高 本質価値との差 +8.1% · 10 年 適正(年 +7.2%) 適正 トモニホールディングス8600 利ざやの拡大でROEは7%台へ上がるが資本コストに届かない。今の値段は価値を1割弱上回るが、適正の範囲 本質価値との差 +7.9% · 10 年 適正(年 +7.9%) 適正 株式会社ちゅうぎんフィナンシャルグループ5832 岡山で県内企業の45%が主取引とする基盤に利ざや拡大が乗る。資本コスト8.25%の利益ベースで測ると、今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +6.7% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 株式会社七十七銀行8341 宮城でシェア55.9%の牙城。半導体工場の白紙撤回後も利ざや拡大とVision 2030の上方修正が効くが、資本コスト8%の利益ベースで今の値段は適正 本質価値との差 +5.9% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 東和銀行8558 群馬の2番手行。債券の入れ替えで膿を出し切り、稼ぐ力は戻る途上だが、資本の薄さが値段の上限を決める 本質価値との差 +5.9% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 株式会社佐賀銀行8395 県内企業の6割弱をメイン先にする盤石の地銀。金利の追い風は厚いが資本が薄く、本質価値は今の値段とほぼ同じ 本質価値との差 +4.8% · 10 年 適正(年 +7.8%) 適正 ふくおかフィナンシャルグループ8354 九州最大手。会社予想どおり利益が伸びROE10%前後が続くなら、資本コスト8.25%の利益ベースで見ても今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +4.3% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 清水銀行8364 静岡県全域に店舗を持つ中堅地銀。金利上昇で稼ぎは2倍以上になるが、ROEは資本コストに届かず、厚い自己資本を価値に変えきれない 本質価値との差 +3.7% · 10 年 適正(年 +7.8%) 適正 三菱UFJフィナンシャル・グループ8306 国内最大で最も国際分散した銀行グループ。利益ベースの PER で測ると ROE 10〜11%に見合う値段は今よりやや低く、3 メガで最も上の余地が小さい。やや割高 本質価値との差 +3.6% · 10 年 適正(年 +6.4%) 適正 いよぎんホールディングス5830 海事金融という堀を持つ愛媛の首位行。堀は本物だが自己資本が厚く、資本コスト8.25%の利益ベースでは今の値段はやや割高 本質価値との差 +2.5% · 10 年 適正(年 +7.3%) 適正 横浜フィナンシャルグループ7186 神奈川の厚い基盤に利ざや拡大が乗りROE10%前後へ。資本コスト8%の利益ベースで測ると、今の値段は適正の範囲 本質価値との差 +2.1% · 10 年 適正(年 +7.0%) 適正 十六フィナンシャルグループ7380 岐阜の県内首位を握る地銀。金利で利ざやは広がるが人口減の逆風が重く、資本コスト8.25%の利益ベースで今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +1.9% · 10 年 適正(年 +7.4%) 適正 株式会社琉球銀行8399 沖縄の厚い基盤と金利の追い風は本物。ただ資本が薄く効率も低め。今の値段は本質価値と大きく変わらない 本質価値との差 +1.4% · 10 年 適正(年 +7.2%) 適正 りそなホールディングス8308 国内専業で利ざや拡大の恩恵が素直に効く。ROE 12% 前後を利益ベースの PER で測り、資本コスト 7.5% に合わせると、今の値段はやや割高 本質価値との差 +1.1% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 池田泉州ホールディングス8714 大阪北摂・泉州の地銀。金利の追い風でROE10%へ向かうが、競争と費用の重さで10年の価値は今の値段を1割ほど下回る 本質価値との差 +0.6% · 10 年 適正(年 +7.1%) 適正 第四北越フィナンシャルグループ7327 新潟で貸出の半分を握る地方銀行。金利上昇の追い風は本物だが人口減が量を抑え、資本コスト8.25%の利益ベースで今の値段はやや割高 本質価値との差 +0.5% · 10 年 適正(年 +7.1%) 適正 南都銀行8367 奈良の5割の基盤に金利の追い風が乗る。人口減と重い経費が利益の伸びを抑え、10年の価値は今の値段を1割ほど下回る 本質価値との差 −0.9% · 10 年 適正(年 +6.7%) 適正 山口フィナンシャルグループ8418 山口・広島・北九州に3行を持つ中四国最大級の地銀。利ざやの改善で稼ぐ力は戻るが収益性は同業に見劣りし、今の値段はやや割高 本質価値との差 −2.1% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 大東銀行8563 福島県郡山の小さな単独行。利ざやの回復は追い風だが、評価損と薄い資本で価値の伸びは限られる。 本質価値との差 −3.9% · 10 年 適正(年 +7.4%) 適正 株式会社CCIグループ7381 石川の首位行は金利上昇の追い風を受けるが、利益はまだ薄い。10年で見ても、今の値段にはやや先走り感がある 本質価値との差 −4.0% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 九州フィナンシャルグループ7180 TSMC熊本効果で法人融資が伸びる肥後・鹿児島銀行の持株会社。ROEが資本コストにまだ届かず、今の値段は追い風を払いすぎてやや割高 本質価値との差 −4.1% · 10 年 適正(年 +6.7%) 適正 北洋銀行8524 道内首位の基盤に金利上昇の追い風。ただ自己資本比率が薄く、資本コスト8.75%の利益ベースで測ると今の値段はやや割高 本質価値との差 −4.7% · 10 年 適正(年 +7.0%) 適正 鳥取銀行8383 鳥取県の最大の地銀。利ざやの回復は追い風だが、薄い利ざやと人口減で ROE は資本コストに届かない。 本質価値との差 −4.8% · 10 年 適正(年 +6.8%) 適正 フィデアホールディングス8713 山形と秋田の2番手行が2027年1月に合併する。稼ぐ力は戻りつつあるが、人口減と薄い資本が上値を抑える 本質価値との差 −5.2% · 10 年 適正(年 +7.0%) 適正 西日本フィナンシャルホールディングス7189 福岡で福岡銀行を追う地銀。資本コスト8.25%はROEの回復に厳しく、今の値段は計画の達成をほぼ織り込んでやや割高 本質価値との差 −5.8% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 株式会社岩手銀行8345 岩手県の貸出の47%を握る首位行。北東北3行の統合協議に入ったが、10年後の中立でもROEは資本コストに届かない 本質価値との差 −6.2% · 10 年 適正(年 +6.3%) 適正 千葉銀行8331 千葉興業銀行との統合を含め貸出が名目で伸びるが、資本コスト8%の利益ベースのPERで測ると今の値段はやや割高 本質価値との差 −7.3% · 10 年 適正(年 +6.1%) 適正 株式会社おきなわフィナンシャルグループ7350 沖縄の厚い基盤に金利の追い風。ただ資本が薄く観光に偏る点を織り込むと、今の値段はやや割高 本質価値との差 −8.0% · 10 年 適正(年 +6.2%) 適正 めぶきフィナンシャルグループ7167 北関東の統合地銀。利ざや拡大でROEは10%を超えるが、資本コスト8.25%の利益ベースで測ると今の値段はやや割高 本質価値との差 −8.6% · 10 年 適正(年 +5.9%) 適正 SBI新生銀行8303 公的資金完済・再上場で身軽になったSBI系複合銀行。利ざや拡大とレイク・アプラスの高採算を乗せても、資本コスト8.5%で見ると今の値段はやや先取りで、やや割高 本質価値との差 −9.0% · 10 年 適正(年 +5.5%) 適正 山陰合同銀行8381 経費の軽さと県外への貸出拡大が強み。利ざや拡大の追い風は大きいが、人口減と含み損が重く、今の値段はやや割高 本質価値との差 −9.6% · 10 年 適正(年 +6.1%) 適正 山梨中央銀行8360 県内シェア5割強の地銀。利ざやで利益は伸びるが、ROEは資本コストに届かず、今の値段はやや高め 本質価値との差 −9.7% · 10 年 適正(年 +5.8%) 適正 株式会社プロクレアホールディングス7384 青森で企業の7割が主力行に選ぶ首位行。金利で稼ぎは大きく伸びるが、薄い自己資本と人口減でROEは資本コストに届かず、10年後の価値は今を下回る 本質価値との差 −9.8% · 10 年 適正(年 +6.4%) やや割高 京葉銀行8544 利ざや拡大で稼ぐ力は戻るが、千葉の再編で後ろに回る不安が残る。今の値段は10年の見通しに対して高め 本質価値との差 −10.8% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 名古屋銀行8522 愛知県内2位の地銀。金利上昇で利益は伸びるが、ROEは資本コスト並みにとどまり、統合の条件も未定のため、利益ベースでは今の値段はやや割高 本質価値との差 −12.0% · 10 年 やや割高(年 +5.7%) やや割高 千葉興業銀行8337 千葉銀行との1対1の統合で行き先は決まった。金利上昇で利益は倍になるが、薄い自己資本が還元を縛りROEは資本コストに届かず、今の値段はやや割高 本質価値との差 −13.3% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 株式会社百十四銀行8386 香川の寡占と船舶金融を持つ良い銀行だが、10 年後の ROE は資本コストに届かない。今の値段は金利上昇を織り込んでもやや割高 本質価値との差 −13.7% · 10 年 やや割高(年 +5.3%) やや割高 南日本銀行8554 鹿児島の第二地銀。直近の利益は税の軽さで厚く、優先株 85 億円の整理が普通株の取り分を決める。 本質価値との差 −17.0% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 株式会社大分銀行8392 大分の企業の半数がメインバンクに選ぶ盟主。利ざやで稼ぎは2倍以上に伸びるが、薄い自己資本が重く、10年の本質価値は今の値段を下回る 本質価値との差 −17.7% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 みずほフィナンシャルグループ8411 ROE は 10% 前後にとどまり、3 メガ共通の控えめな倍率で置くと、利益ベースでは今の値段は割高 本質価値との差 −18.1% · 10 年 やや割高(年 +4.5%) やや割高 株式会社秋田銀行8343 秋田県で企業の過半が主力行に選ぶ首位行。金利上昇で稼ぎは倍近くになるが、人口減が重く、ROEは資本コストに届かず今の値段は先取りが過ぎる 本質価値との差 −18.7% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 富山銀行8365 富山の小さな地銀。直近の増益は債券の売却益頼みで、本業の稼ぐ力は ROE を資本コストへ届かせない。 本質価値との差 −19.8% · 10 年 やや割高(年 +5.1%) やや割高 株式会社宮崎銀行8393 宮崎県の最大手地銀。利ざやで稼ぎは膨らむが、薄い自己資本と人口減が重く、10年の本質価値は今の値段を下回る 本質価値との差 −19.8% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 株式会社四国銀行8387 金利の追い風は強いが、高知の人口減で稼ぐ力が資本コストに届かない。10年の本質価値は今の値段を下回る 本質価値との差 −20.8% · 10 年 やや割高(年 +4.6%) やや割高 株式会社ほくほくフィナンシャルグループ8377 北陸・北海道2行体制に利ざや拡大とラピダス特需が乗るが、単独路線のまま。資本コスト8.5%の利益ベースで測ると今の値段は割高 本質価値との差 −20.8% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 株式会社 百五銀行8368 三重の預金と貸出で首位の地銀。資本が厚く稼ぎ方が重いため、資本コスト8.25%の利益ベースで測ると今の値段は先の利益を織り込んで割高 本質価値との差 −22.5% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 福井銀行8362 福井県の貸出の約半分を握る地銀。合併の効果と利ざや拡大でROEは上向くが、資本コストには届かず、今の値段は先取りが過ぎる 本質価値との差 −23.0% · 10 年 やや割高(年 +4.3%) やや割高 株式会社 北日本銀行8551 北東北で唯一残る第二地銀。金利上昇で利益は伸びるが、10年後の中立でもROEは資本コストに届かない 本質価値との差 −23.3% · 10 年 やや割高(年 +4.4%) やや割高 株式会社滋賀銀行8366 県内の預貯金の約半分を握る滋賀の地銀。利上げの追い風は本物だが経費率が重く、資本コスト7.75%の利益ベースでは今の値段は割高 本質価値との差 −24.0% · 10 年 やや割高(年 +3.8%) やや割高 八十二長野銀行8359 長野で合算シェア6割超の堀を持つが、資本コスト8%の利益ベースで測ると、中計ROE8%の達成を織り込んだ今の値段は割高 本質価値との差 −25.4% · 10 年 やや割高(年 +3.7%) やや割高 群馬銀行8334 群馬県内シェア44%の最強地銀。利ざや拡大と第四北越FGとの越境統合でROE10%超を狙うが、資本コスト8.25%の利益ベースで測ると今の値段は割高 本質価値との差 −25.5% · 10 年 やや割高(年 +3.7%) やや割高 しずおかフィナンシャルグループ5831 静岡で法人取引の首位を握る東海最大級の地方銀行。事業は強いがROEは資本コストを少し上回る程度で、利益ベースの今の値段はやや割高 本質価値との差 −25.5% · 10 年 やや割高(年 +3.8%) やや割高 筑邦銀行8398 福岡県南部の地銀。貸出は伸びているが、薄い収益と自己資本で ROE は資本コストに届かない。 本質価値との差 −28.1% · 10 年 やや割高(年 +3.8%) やや割高 島根銀行7150 SBI の資本で立て直す島根の小さな地銀。優先株が 170 億円まで膨らみ、普通株主に残る利益は薄い。値打ちは今の値段を下回る 本質価値との差 −28.5% · 10 年 やや割高(年 +4.3%) やや割高 セブン銀行8410 コンビニ ATM の独走に、ファミマ 1.6 万台という追い風。ただ稼ぎは薄く、キャッシュレスの長い逆風も続く。倍率を抑えて見ると、いまの値段は先の成長を織り込みすぎている 本質価値との差 −28.8% · 10 年 やや割高(年 +3.5%) やや割高 あおぞら銀行8304 米国オフィス融資の傷が癒え、大和証券を軸に投資銀行へ軸足を移すあおぞら銀行。ROEが資本コストに届かない間は、今の値段に安全域は乏しい 本質価値との差 −29.2% · 10 年 やや割高(年 +3.4%) やや割高 東邦銀行8346 福島で預金・貸出の3分の1強を握る首位行。金利上昇で稼ぎは倍近くになるが、ROEは資本コスト未満にとどまり今の値段は先取りが過ぎる 本質価値との差 −29.9% · 10 年 やや割高(年 +3.5%) 割高 株式会社阿波銀行8388 徳島の盟主は利ざや拡大で稼ぎが伸びるが、ROEは資本コストに届かない。10年の本質価値は今の値段を下回る 本質価値との差 −33.4% · 10 年 割高(年 +2.6%) 割高 大垣共立銀行8361 岐阜の老舗地銀。利ざや拡大は追い風だが ROE は資本コストに届かず、今の値段には届かない 本質価値との差 −33.8% · 10 年 割高(年 +2.9%) 割高 山形銀行8344 県内最大手でも人口減の山形が地盤。利ざやで稼ぎは倍増するが資本コストに届かず、今の値段は10年先の価値より高い 本質価値との差 −34.2% · 10 年 割高(年 +2.7%) 割高 スルガ銀行8358 シェアハウス問題を片付け、利ざや拡大で稼ぐ力が戻った地方銀行。だが税の軽さで膨らんだ利益を前提に値が付いており、資本コストを大きく超える見込みも薄く、割高 本質価値との差 −34.6% · 10 年 割高(年 +2.1%) 割高 富山第一銀行7184 富山県2位の地銀。利ざや拡大は追い風だが、運用益に頼る利益とROEの低さで、本質価値は今の値段を下回る 本質価値との差 −34.8% · 10 年 割高(年 +2.5%) 割高 京都フィナンシャルグループ5844 京都の地盤と政策保有株の含み益が強みだが、ニデック株は会計不正で下落。資本コスト8%の利益ベースで測ると今の値段は割高。2026年3月期の利益は株の売却益で膨らんでおり、実力利益で測る 本質価値との差 −38.0% · 10 年 割高(年 +1.6%) 割高 あいちフィナンシャルグループ7389 名古屋圏2位の合併行。統合の宿題と低いROEを抱え、資本コスト8%の利益ベースで測ると今の値段は割高 本質価値との差 −38.3% · 10 年 割高(年 +1.9%) 割高 愛媛銀行8541 県内第2位の第二地銀。金利上昇で利益は伸びるが、人口減で資本コストに届かず、今の値段は10年先の稼ぎに対して割高 本質価値との差 −40.9% · 10 年 割高(年 +1.8%) 割高 福島銀行8562 福島県の第二地銀。SBI 新生銀行が筆頭株主になったが、薄い収益と赤字の履歴が重い。 本質価値との差 −46.3% · 10 年 割高(年 +1.5%) 割高 宮崎太陽銀行8560 宮崎県の第二地銀。本業は回復中だが、売却益に押された利益と優先株 60 億円の整理が焦点。 本質価値との差 −48.2% · 10 年 割高(年 +0.6%) 割高 東北銀行8349 岩手の中堅地銀。利ざやは回復するが、公的資金の優先株 100 億円が普通株の取り分を削る。 本質価値との差 −48.8% · 10 年 割高(年 +0.6%) 割高 豊和銀行8559 大分の小さな第二地銀。普通株の取り分は、220 億円の優先株が先に取った残りで決まり、今の値段を下回る。 本質価値との差 −60.2% · 10 年 割高(年 −2.2%) 割高 高知銀行8416 高知県の地銀。評価差額金の赤字が自己資本の 27% に達し、優先株 68 億円も重く、利益の戻りは遅い。 本質価値との差 −63.6% · 10 年 割高(年 −2.8%) 割高 じもとホールディングス7161 宮城・山形の 2 地銀を持つ持株会社。収益は回復するが、公的資金の優先株 780 億円が普通株の取り分を大きく削る。 本質価値との差 −85.1% · 10 年 割高(年 −11.0%)

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読んだ資料

  1. あいち・三十三、統合解消 持ち株会社の方向性に相違(秋田魁新報)
  2. 三十三FG 第3次中期経営計画(EDINET DB 要約)
  3. あいちFGと三十三FGが統合へ(秋田魁新報)

分析日 2026-10-16