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株式会社百十四銀行 8386

香川の寡占と船舶金融を持つ良い銀行だが、10 年後の ROE は資本コストに届かない。今の値段は金利上昇を織り込んでもやや割高

やや割高
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)2,296 円2,600 億円10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)2,662 円3,014 億円差 −13.7%
10 年後から見ると やや割高 価値 2,296 円2,600 億円 · 差 −13.7% · 期待の年率 +5.3%
期待の年率リターン(10 年)+5.3%資本コスト比 −3.0 pt
推定の資本コスト8.3%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3%・10 年国債 3%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 8.3% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

百十四銀行は、香川県の企業のほぼ半分をメインバンクに持つ地方銀行である。高松に本店を置き、香川では預金も貸出も 3 割台半ばのシェアを握る。もう一つの顔が、瀬戸内の海運を相手にした船舶金融だ。筆者の結論は、事業の質は高いが、10 年後の稼ぐ力に対して今の値段は少し高い、というものだ。

稼ぎの中心は貸出の利ざやである。短期金利が 2% へ上がれば、貸出金利が預金金利より速く動き、ざやは広がる。2025 年度の純利益は 188 億円と過去最高だったが、ROE は 5% 台にとどまる。中期経営計画は 2028 年度に純利益 350 億円、ROE 8% を掲げた。

ただ、足元は軽くない。香川県の人口は 5 年で 4.5% 減った。貸出の 6 割強はすでに県外にあり、地元だけでは伸びない。自己資本は薄く、株式の含み益が支えている。相場が崩れれば、この支えは先に削れる。

10 年後の中立では、純利益は今の約 2 倍になる。それでも自己資本が厚くなり、ROE は 7% 台にとどまる。資本コストの 8.25% に届かない会社は、利益を積み上げても価値が 1 対 1 では増えない。筆者は、今の時価総額は 10 年後の中立の価値を上回ると見る。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の目で見ると、問われるのは 3 点だ。事業が 10 年後も強いか、稼いだ利益が株主のものになるか、払う値段に余裕があるか。

事業は強い。香川県でメインバンクを半数近く押さえ、船舶金融という専門の稼ぎ口を持つ。この基盤は、10 年後も崩れにくい。

利益の質には注意がいる。銀行の利益は貸出の量よりも、ざやと与信費用で決まる。ざやは金利の上昇で広がるが、与信費用は不況で一気に膨らむ。海運向けの貸出が 1 割強あることは、海運市況が崩れた時の弱点にもなる。

資本の使い方は、まだ評価が定まらない。政策保有株の圧縮は進んだが、自己資本は薄く、還元は控えめだ。利益の大半を内部に残しても、ROE が資本コストに届かなければ、残した利益は、残した額と同じ価値にならない。

安全域は、今の値段では薄い。中立でも 10 年後の ROE は 7% 台で、資本コストの 8% 台に届かない。株の含み益という資産はあるが、すでに純資産に入っており、二重には数えられない。筆者は、事業は好ましいが、払う値段に余裕がないと見る。

何で稼ぐ会社か

稼ぎの土台は、香川県の法人と個人への融資と、預金の受け入れだ。県内の店舗は 95 店で、東京商工リサーチの調べでは、県内企業の 47.4% が百十四銀行をメインバンクにしている。2 位の香川銀行は 18.4% で、差は大きい。

ただ、貸出の 6 割強は県外にある。愛媛・岡山・広島・兵庫・福岡など瀬戸内沿いの広域エリアが 1.3 兆円、東京・大阪・愛知の大都市圏が 0.95 兆円だ。香川県内は 1.45 兆円にとどまる。人口が減る地元を守りつつ、外の大きな市場で貸出を積む二段構えである。

もう一つの柱が船舶金融だ。海事産業向けの貸出は 5,320 億円で、地方銀行では 7 位、世界でも 38 位に入る。瀬戸内は造船と海運の集積地で、船主や造船会社との付き合いは古い。外国為替の売買益も、地方銀行の中で 3 位である。

収益は 4 つに分かれる。法人貸出と個人貸出の利ざや、有価証券と日銀預け金の運用益、そして手数料だ。預り資産では、2027 年 3 月期中に野村證券との提携が始まる。ベトナムにコンサルティング会社を持ち、事業承継やスタートアップに投資するファンドも作った。ただ、収益の大半はいまも利ざやで、非金利の柱はまだ細い。

優良さと弱いところ

堀、つまり他社がまねできない強みは、香川県での顧客の厚さだ。企業の約半分がメインバンクに選ぶため、情報が集まり、貸出の条件で競り負けにくい。預金も県内に厚い基盤があり、金利が上がっても預金金利を低めに抑えやすい。

ただ、この堀は県内にしか効かない。県外の貸出は、他の地方銀行やメガバンクと条件を競う市場だ。船舶金融は専門性が高い反面、貸出が大口に偏りやすい。

資本の厚さは、強みとは言えない。連結の自己資本比率は 10.4% で、格付会社は、同じ格付の地方銀行の中ではやや低めと見ている。自己資本の中身も、株式の含み益が大きい。株式の評価益は 1,316 億円あり、相場が崩れれば薄くなる。

経営の規律は改善している。政策保有株、つまり取引関係のために持つ株は、前の中計で目標を上回って減らした。2028 年度末には、純資産に対する比率を 20% 未満へ下げる計画だ。ただ、配当性向の目標は 40% 以上にとどまり、自社株買いは小さい。還元の姿勢は、同業の上位行ほど強くない。

筆者がいちばん気にするのは、利益の質だ。2025 年度の利益には、株式の売却益が 100 億円超入っている。一方で債券の損切りが 92 億円あった。稼ぐ力そのものは、表面の数字より小さい。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

地方銀行は、金利のある世界に入った。2024 年に政策金利の引き上げが始まってから、貸出金利は預金金利より先に動く。預金から集めた資金で貸す銀行は、ざやが広がる。筆者は、地方銀行の稼ぐ力は 10 年かけて構造的に高まると見る。

ただし、恩恵は一直線には来ない。百十四銀行の貸出のうち、変動金利は 49% で、残りの 51% は固定金利だ。固定は借り換えの時期が来るまで金利が上がらない。預金の方は、政策金利を 0.5 ポイント上げる局面で、普通預金の金利が 0.2 ポイント上がる想定だ。上がり始めは、預金のコストが先に出る。

地元の需要は細る。香川県の人口は 2020 年から 2025 年に 4.5% 減り、過去最大の落ち込みだった。2050 年には 2024 年比で約 2 割減る見込みである。貸出残高は物価の分だけ名目では伸びても、実質の需要は縮む。だから百十四銀行は県外へ貸出を広げてきた。

競合は 3 つある。県内の香川銀行、県外四国の伊予銀行、大都市圏のメガバンクだ。四国では、いよぎんホールディングスと愛媛銀行が、2027 年 4 月を目途に経営統合する。再編が進めば、規模で劣る銀行は経費で不利になる。

業界の分かれ目は、再編に乗れるか、単独でも経費率を下げられるかである。百十四銀行は資金量 4.8 兆円で、今のところ単独で進む。DX に約 200 億円を投じて省人化を進め、浮いた人手をコンサルティングへ回す計画だ。ここが効かなければ、利ざやの追い風を、経費の増加が食ってしまう。

資本政策と M&A

資本政策の焦点は、株の持ち合いの解消と、還元の厚みだ。百十四銀行の政策保有株は、みなし保有を含めて時価で約 1,670 億円ある。連結純資産に対する比率は 3 割台半ばで、これを 2028 年度末までに 20% 未満へ下げる。前の中計では、簿価で 96 億円を減らし、目標の 60 億円を超えた。

売却で出る資金の使い道が、価値を分ける。貸出に回せば利ざやを稼ぐ。自社株買いに回せば、ROE が上がる。ただ、配当性向の目標は 40% 以上にとどまり、自社株買いの規模は示されていない。2025 年度の総還元は 77 億円で、純利益の約 4 割だった。自社株買いは 11 億円と小さい。

M&A は大きなものがない。国内では地方銀行の再編が進むが、百十四銀行が買う側にも買われる側にもなる動きは見当たらない。kabufu の推計では、10 年以内の TOB・買収の確率は 16.7% だ。野村證券との提携は、資本を使わずに預り資産を増やす狙いである。

規制上の自己資本比率は 10.4% で、中計は 11.5〜12.5% を目標にする。利益の多くを内部に残す前提で、株主への配分は限られる。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

香川県の寡占は、金利上昇の恩恵をいちばん受けやすい形だ。企業の約半分をメインバンクに持つ銀行は、貸出金利を上げても顧客を失いにくい。預金は個人と地元企業の粘着性の高いお金で、金利を上げる速さを抑えられる。貸出の約半分は変動金利で、残りの固定金利も借り換えで入れ替わっていく。

利益が伸びる材料はほかにもある。会社は 2028 年度に純利益 350 億円、ROE 8% を目指し、資金利益は 467 億円から 660 億円へ増える計画だ。その前提の政策金利は 1.25% で、2% まで上がる世界はさらに上を見込める。政策保有株を売った資金で自社株買いを進めれば、ROE はもっと上がる。

株式の含み益は 1,316 億円(税引き前)あり、時価総額の 4 割に当たる。この厚みは、不況でも自己資本を守る。船舶金融は大口だが、貸出先は手元資金が厚く、ほぼ全額が正常先だと格付会社は見る。与信費用の比率も 10bp 程度と低い。

さらに、再編の波は四国にも来ている。いよぎんと愛媛銀行の統合が決まり、単独の百十四銀行にも、組む選択肢が広がる。条件のよい相手を選べば、経費率を大きく下げられる。野村證券との提携で預り資産が増えれば、手数料収入にも厚みが出る。

慎重な見方

利ざやの追い風は、経費の増加に食われる。会社の計画でも、経費は 2026 年度に 39 億円増える見込みだ。DX 投資 200 億円と人件費 50 億円の増加が、続けてのしかかる。利益が増えても、経費率は思うほど下がらない。

地元の需要は細る。香川県の人口は 5 年で 4.5% 減り、過去最大の落ち込みだった。県内の貸出は 1.45 兆円で、貸出全体の 4 割に満たない。残りは県外で、他行やメガバンクと条件を競う市場であり、ざやの上乗せは難しい。

自己資本が薄い。調整後のコア資本比率は 8% 台半ばで、同じ格付の地方銀行の中ではやや低い。貸出を 4 兆円に増やせばリスクアセットが膨らみ、資本を食う。株式の評価益 1,316 億円は、相場が崩れれば消える。

船舶金融は強みだが、集中でもある。海運向け貸出は 5,320 億円で、全体の 14% を占める。海運市況が崩れれば、大口の 1 社の不調が全体に響く。

最後に、ROE が資本コストを下回り続ける点が重い。10 年後の中立でも 7% 台にとどまる。資本コストに届かない会社は、利益の約 12 倍が価値の上限になる。

どちらに重みを置いたか

利ざやの追い風と香川の基盤は本物で、強気の言い分に分がある。ここは認める。ただ、自己資本の薄さ、人口減、経費の増加が重なり、10 年後の ROE は資本コストに届かない。この点を重く見て、中立に最も重みをおき、慎重な側をやや厚めにした。

利益が 2 倍になっても、資本コストを超えなければ、株主にとっての価値は利益の約 12 倍で頭打ちになる。そこで、強気の確率は 3 割台にとどめた。海運と株式の含み損益という尾が実在するため、悲観の確率も 13% 残した。

10 年後の 5 つの筋書き(2036/03 期)

確率で加重した株価時価総額 3,187 円3,609 億円(+ 配当配当と自社株買いの合計 1,269 円1,437 億円)。 今の値に割り戻すと 2,296 円2,600 億円、今との差 −13.7%、 期待の年率 +5.3%(資本コスト 8.3%)→ やや割高

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 10% 5,051 円5,720 億円 1,540 円1,744 億円 +147.6% +9.5% 659 円746 億円
やや楽観 23% 4,335 円4,909 億円 1,465 円1,659 億円 +117.9% +8.1% 1,334 円1,511 億円
中立 30% 3,842 円4,351 億円 1,394 円1,579 億円 +96.7% +7.0% 1,571 円1,779 億円
やや悲観 24% 1,867 円2,115 億円 1,213 円1,374 億円 +15.7% +1.5% 739 円837 億円
悲観 13% 646 円731 億円 530 円600 億円 −55.8% −7.8% 153 円173 億円
加重平均100% 3,187 円3,609 億円1,269 円1,437 億円 +67.4% +5.3% 4,456 円5,046 億円

今の株価時価総額 2,662 円3,014 億円(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 8.3% を下回るほど割高。

楽観 10% 金利が早く定着し、再編と売却資金の使い方も当たる 利益 462 億円 · PER 12.4 倍 · 株価時価総額 5,051 円5,720 億円

金利が計画より早く 2% に届き、貸出のざやが大きく広がる。固定金利の貸出は借り換えのたびに高い金利へ入れ替わる。預金は粘着性の高い地元のお金が中心で、預金金利は想定ほど上がらない。法人貸出は瀬戸内・関西・中国で年 3.5% 伸び、貸出は 5 兆円を超える。

政策保有株の売却資金は自社株買いに回り、自己資本が膨らまずに ROE は 8% を超える。船舶金融は市況に恵まれ、海運向けの貸出はほぼ全額が正常先のまま推移する。与信費用は低い水準が続く。

野村證券との提携で預り資産が増え、手数料収入に厚みが出る。DX で浮いた人手がコンサルティングに回り、経費率は 50% を割る。四国の再編を横目に、単独でも収益力を高められた 10 年になる。

  • 法人貸出:数量 4.3(法人・公共向け貸出残高(兆円))× 価格 1.4%(預貸金利息差(%、預金の利払い控除後))→ 売上 619 億円・営業利益 303 億円。残高 4.3 兆円 × ざや 1.43%、利益率 49%
  • 個人貸出:数量 0.8(個人向け貸出残高(兆円))× 価格 1.3%(預貸金利息差(%、預金の利払い控除後))→ 売上 108 億円・営業利益 45 億円。残高 0.85 兆円 × ざや 1.28%、利益率 42%
  • 市場運用:数量 2.6(運用資産残高(兆円、有価証券+預け金))× 価格 1.3%(運用利回り(%、外貨調達費用控除後))→ 売上 329 億円・営業利益 263 億円。運用 2.6 兆円 × 利回り 1.25%、利益率 80%
  • 役務・為替・その他:数量 7.7(顧客残高(兆円、預金+預り資産))× 価格 0.3%(残高あたり非金利収益率(%))→ 売上 232 億円・営業利益 63 億円。顧客残高 7.7 兆円 × 率 0.30%、利益率 27%

倍率:事業の純利益 462 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 8.6% が k 8.25% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 8.4%、10 年より先の名目の伸び g 4.0% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 12.4 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 12.4 倍。全体の PER 12.38 倍、時価総額 5,720 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:短期金利の 2% 到達が早く、県外の貸出が伸び続け、政策保有株の売却資金が自社株買いに向かう。それに与信費用の低位が重なる必要があり、全部がそろう確率は低い。

やや楽観 23% 中計の方向がほぼ実現し、ROE が 8% 近くまで届く 利益 405 億円 · PER 12.1 倍 · 株価時価総額 4,335 円4,909 億円

中期経営計画の方向がおおむね実現する。貸出は年 3% 台で伸び、ざやは短期金利 2% の定着で広がる。変動金利が貸出の半分にとどまるため、広がり方は他の地方銀行よりやや緩い。

政策保有株は純資産比 20% 未満へ減り、売却資金は貸出と自社株買いに回る。DX で省人化が進み、経費の伸びは物価並みに収まる。与信費用は年 0.1% 台で、景気の山谷をならした水準に落ち着く。

野村證券との提携で預り資産が伸び、手数料収入は増える。ただ、県内の人口減で地元の貸出は伸びず、成長の担い手は県外だ。ROE は 8% 近くまで上がるが、資本コストには届かない。

  • 法人貸出:数量 4.2(法人・公共向け貸出残高(兆円))× 価格 1.4%(預貸金利息差(%、預金の利払い控除後))→ 売上 575 億円・営業利益 273 億円。残高 4.2 兆円 × ざや 1.36%、利益率 48%
  • 個人貸出:数量 0.8(個人向け貸出残高(兆円))× 価格 1.2%(預貸金利息差(%、預金の利払い控除後))→ 売上 102 億円・営業利益 41 億円。残高 0.83 兆円 × ざや 1.23%、利益率 40%
  • 市場運用:数量 2.6(運用資産残高(兆円、有価証券+預け金))× 価格 1.2%(運用利回り(%、外貨調達費用控除後))→ 売上 298 億円・営業利益 235 億円。運用 2.6 兆円 × 利回り 1.16%、利益率 79%
  • 役務・為替・その他:数量 7.4(顧客残高(兆円、預金+預り資産))× 価格 0.3%(残高あたり非金利収益率(%))→ 売上 208 億円・営業利益 50 億円。顧客残高 7.4 兆円 × 率 0.28%、利益率 24%

倍率:事業の純利益 405 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 7.9% が k 8.25% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 12.1 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 12.1 倍。全体の PER 12.12 倍、時価総額 4,909 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:貸出 4 兆円・ROE 8% を掲げる中計の方向が、金利の追い風でおおむね実現する筋書き。会社が示す感応度と JCR の見立て(コア業務純益は堅調)が根拠で、楽観より厚くおく。

中立 30% 中立:金利は定常化するが、ROE は資本コストに届かない 利益 359 億円 · PER 12.1 倍 · 株価時価総額 3,842 円4,351 億円

短期金利 2%・長期金利 3% が定着し、貸出のざやは 10 年で 0.4 ポイント広がる。香川県の貸出は人口減で伸びず、広域の瀬戸内圏と大都市圏が成長を担う。貸出は年 3% で増え、5 兆円に届く。

有価証券は高い金利への入れ替えが進み、運用利回りが上がる。政策保有株は 20% 未満まで圧縮され、売却益は 2028 年度ごろまでに出尽くす。以降の純利益に、売却益は入らない。

経費は賃上げと DX の償却で増えるが、収益の伸びの方が大きく、経費率は 5 割台に下がる。与信費用は年 0.12% で、海運や中小企業の一時的な悪化は吸収できる。

純利益は今の約 2 倍になるが、自己資本も厚くなり、ROE は 7% 台にとどまる。

  • 法人貸出:数量 4.1(法人・公共向け貸出残高(兆円))× 価格 1.3%(預貸金利息差(%、預金の利払い控除後))→ 売上 537 億円・営業利益 247 億円。残高 4.1 兆円 × ざや 1.30%、利益率 46%
  • 個人貸出:数量 0.8(個人向け貸出残高(兆円))× 価格 1.2%(預貸金利息差(%、預金の利払い控除後))→ 売上 95 億円・営業利益 36 億円。残高 0.81 兆円 × ざや 1.18%、利益率 38%
  • 市場運用:数量 2.5(運用資産残高(兆円、有価証券+預け金))× 価格 1.1%(運用利回り(%、外貨調達費用控除後))→ 売上 276 億円・営業利益 215 億円。運用 2.5 兆円 × 利回り 1.10%、利益率 78%
  • 役務・為替・その他:数量 7.2(顧客残高(兆円、預金+預り資産))× 価格 0.3%(残高あたり非金利収益率(%))→ 売上 195 億円・営業利益 43 億円。顧客残高 7.2 兆円 × 率 0.27%、利益率 22%

倍率:事業の純利益 359 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 7.2% が k 8.25% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 12.1 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 12.1 倍。全体の PER 12.12 倍、時価総額 4,351 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:短期 2%・長期 3% が定着し、与信費用が景気の山谷をならした水準に戻る、最も重みをおく筋書き。会社の予想(2027 年 3 月期 210 億円)と計画(2029 年 3 月期 350 億円)の間で、計画の達成度を 7 割程度と見た。

やや悲観 24% 人口減と信用コストで、利ざやの追い風が薄れる 利益 218 億円 · PER 9.7 倍 · 株価時価総額 1,867 円2,115 億円

香川県の人口減が速まり、県内の貸出が縮む。県外では他行との競争が強まり、貸出の条件が悪くなる。ざやは広がるが、広がる幅は想定の半分ほどで、貸出は年 2% しか伸びない。

不況が一度来て、与信費用が年 0.25% 前後まで上がる。海運市況の悪化で、大口の貸出先に不良化が出る。株式の評価益は縮み、資本の余裕が減る。

DX の費用は先に出るが、人員の削減が計画ほど進まず、経費率は 6 割を超えたままだ。手数料収入も、競争で伸び悩む。

利益は増えても資本が増えない形で、ROE は 5% 前後にとどまる。

  • 法人貸出:数量 3.7(法人・公共向け貸出残高(兆円))× 価格 1.1%(預貸金利息差(%、預金の利払い控除後))→ 売上 419 億円・営業利益 168 億円。残高 3.7 兆円 × ざや 1.12%、利益率 40%
  • 個人貸出:数量 0.7(個人向け貸出残高(兆円))× 価格 1.0%(預貸金利息差(%、預金の利払い控除後))→ 売上 76 億円・営業利益 25 億円。残高 0.73 兆円 × ざや 1.04%、利益率 33%
  • 市場運用:数量 2.4(運用資産残高(兆円、有価証券+預け金))× 価格 0.9%(運用利回り(%、外貨調達費用控除後))→ 売上 220 億円・営業利益 154 億円。運用 2.4 兆円 × 利回り 0.92%、利益率 70%
  • 役務・為替・その他:数量 6.8(顧客残高(兆円、預金+預り資産))× 価格 0.3%(残高あたり非金利収益率(%))→ 売上 170 億円・営業利益 24 億円。顧客残高 6.8 兆円 × 率 0.25%、利益率 14%

倍率:10 年後の ROE 4.8%(純利益 218 億円 ÷ 自己資本 4,500 億円)は k 8.25% を大きく下回り、PER は 1 ÷ k = 12.1 倍が上限。稼ぐ力が資本コストに届かない構造の姿なので、上限の 8 割に置き、9.7 倍。今の自己資本 3,844 億円に対する倍率は 0.55 倍。稼ぐ力から出した値で、自己資本の何割という置き方はしていない。

確率:香川県の人口減が速く、県外の貸出も競争で条件が悪化し、与信費用が上がる。10 年のうちに景気の悪化が 1 回はある前提で、慎重に見る側にやや厚くおく。自己資本比率がやや低く、悪化の余裕が乏しい点も反映した。

悲観 13% 構造的に負け、海運と株式の損失で資本が傷む 利益 86 億円 · PER 8.5 倍 · 株価時価総額 646 円731 億円

世界の海運市況が崩れ、5,000 億円を超える海事向け貸出のうち、大口の数社が不良化する。同時に不況で県内外の中小企業の倒産が増え、与信費用が年 0.5% を超える年が続く。

株式相場が下がり、評価益が消える。債券にも評価損が出て、純資産が厚みを失う。自己資本比率を守るため、貸出を増やせず、配当も絞る。

香川県の人口減は止まらず、地元の貸出は縮む。県外では、より規模の大きい銀行や再編後の銀行に条件で負け、ざやが薄くなる。DX の投資は回収できず、経費率も下がらない。

利益は今を大きく下回り、ROE は 2% 台に沈む。もう優良な地方銀行ではなくなっている。

  • 法人貸出:数量 3.3(法人・公共向け貸出残高(兆円))× 価格 0.8%(預貸金利息差(%、預金の利払い控除後))→ 売上 271 億円・営業利益 81 億円。残高 3.3 兆円 × ざや 0.82%、利益率 30%
  • 個人貸出:数量 0.7(個人向け貸出残高(兆円))× 価格 0.8%(預貸金利息差(%、預金の利払い控除後))→ 売上 50 億円・営業利益 11 億円。残高 0.66 兆円 × ざや 0.75%、利益率 22%
  • 市場運用:数量 2.0(運用資産残高(兆円、有価証券+預け金))× 価格 0.9%(運用利回り(%、外貨調達費用控除後))→ 売上 170 億円・営業利益 102 億円。運用 2.0 兆円 × 利回り 0.85%、利益率 60%
  • 役務・為替・その他:数量 5.5(顧客残高(兆円、預金+預り資産))× 価格 0.2%(残高あたり非金利収益率(%))→ 売上 116 億円・営業利益 6 億円。顧客残高 5.5 兆円 × 率 0.21%、利益率 5%

倍率:10 年後の ROE 2.5%(純利益 86 億円 ÷ 自己資本 3,400 億円)は k 8.25% を大きく下回り、PER は 1 ÷ k = 12.1 倍が上限。構造的に負けて優良でなくなった姿なので、上限の 7 割に置き、8.5 倍。自己資本は株式の評価益の消滅と債券の評価損、減損で今から約 440 億円減らした。

確率:海運市況の崩れ・不況・株式の下落が重なり、地元の需要も縮む構造的な負け。海運向け貸出が 14%、株式の評価益が自己資本の約 3 割あり、一度に傷む経路が実在するため、5% を超える確率をおく。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億円。

法人貸出

香川県内と瀬戸内・関西・大都市圏の中小企業・大企業・公共向け貸出。船舶金融(海事産業向け 5,320 億円)を含む。

数量法人・公共向け貸出残高(兆円)価格預貸金利息差(%、預金の利払い控除後)売上営業利益
今 2026/03 3.1 0.9% 276 116
10 年後 中立 4.1 1.3% 537 247

取り方:単体の貸出 3.70 兆円のうち、中小企業 1.99 兆・大中堅 0.86 兆・公共 0.22 兆の計 3.07 兆円を法人とおいた。預貸金利息差は貸出利息 460 億円から預金等利息 127 億円を引いた 333 億円で、期末残高の 3.70 兆円に対し約 0.90% になる。個人への配分を引いて法人 0.90% とした。経費 349 億円は収益に応じて配賦し、貸出の利益率を 42% とおいた。(点検 2026-10-19:数量は名目で置き、率に物価は掛けていない。中立の率は10年で+44%(物価倍率1.34倍の掛け算ではなく、事業・金利の置き方)。二重がけなし) (R23c 点検:率の上昇の理由)短期金利が今の1%前後から2%へ+1ポイント上がる前提。貸出金利は先に上がり、預金金利は預金ベータ換算で約60%だけ追うので、中立の率は10年で0.90%→1.30%(+0.40ポイント)。住宅ローンは固定が多く広がりは遅い。

個人貸出

住宅ローンを中心とする個人向け貸出。

数量個人向け貸出残高(兆円)価格預貸金利息差(%、預金の利払い控除後)売上営業利益
今 2026/03 0.6 0.9% 54 16
10 年後 中立 0.8 1.2% 95 36

取り方:個人向け貸出は 0.63 兆円(うち住宅ローン 0.60 兆円)。住宅ローンは競争が強く、ざやを 0.85% と法人よりやや低くおいた。営業と保証のコストが重く、利益率は 30%。(点検 2026-10-19:数量は名目で置き、率に物価は掛けていない。中立の率は10年で+39%(物価倍率1.34倍の掛け算ではなく、事業・金利の置き方)。二重がけなし) (R23c 点検:率の上昇の理由)短期金利が今の1%前後から2%へ+1ポイント上がる前提。貸出金利は先に上がり、預金金利は預金ベータ換算で約67%だけ追うので、中立の率は10年で0.85%→1.18%(+0.33ポイント)。住宅ローンは固定が多く広がりは遅い。

市場運用

有価証券(国債・地方債・社債・株式・投信・外債)と日銀預け金の運用。

数量運用資産残高(兆円、有価証券+預け金)価格運用利回り(%、外貨調達費用控除後)売上営業利益
今 2026/03 2.0 0.7% 135 101
10 年後 中立 2.5 1.1% 276 215

取り方:有価証券 1.06 兆円と日銀預け金 約 0.9 兆円(預け金利息 47 億円と今の政策金利からの推定)の計 1.96 兆円。有価証券利息 116 億円と預け金利息 47 億円から外貨調達費用 約 28 億円を引いた約 135 億円を、運用資産で割って 0.69% とした。預金の利払いは貸出側に入れてあるので、ここでは引かない。(点検 2026-10-19:数量は名目で置き、率に物価は掛けていない。中立の率は10年で+59%(物価倍率1.34倍の掛け算ではなく、事業・金利の置き方)。二重がけなし)

役務・為替・その他

決済・為替・投信と保険の販売・法人コンサルティングの手数料、外国為替売買益。

数量顧客残高(兆円、預金+預り資産)価格残高あたり非金利収益率(%)売上営業利益
今 2026/03 5.3 0.3% 133 16
10 年後 中立 7.2 0.3% 195 43

取り方:預金 4.88 兆円と預り資産 0.44 兆円の計 5.32 兆円を顧客残高とし、役務取引等利益 77 億円とその他業務利益(債券損益を除く)57 億円の計 134 億円を割って 0.25%。人手のかかる業務で、経費配賦後の利益率は 12%。(点検 2026-10-19:数量は名目で置き、率に物価は掛けていない。中立の率は10年で+8%(物価倍率1.34倍の掛け算ではなく、事業・金利の置き方)。二重がけなし)

リスクと懸念

人口減による地元の貸出需要の縮小

香川県の人口は 2020 年から 2025 年に 4.5% 減り、過去最大の落ち込みだった。2050 年には 2024 年比で約 2 割減る見込みである。県内の貸出は全体の 4 割に満たないが、利益率の高い基盤はここにある。地元の需要が縮めば、県外での競争に頼る度合いが強まり、ざやの上乗せが難しくなる。

海運向け貸出の集中

海事産業向けの貸出は 5,320 億円で、貸出全体の 14% を占める。貸出先の多くは手元資金が厚く、今はほぼ全額が正常先だ。ただ、海運市況は景気の波が大きい。市況が長く崩れれば、大口の貸出先に不良化が出て、与信費用が一度に膨らむ。船舶は担保になるが、市況が悪いと価値も下がる。

株式の含み益に頼る自己資本

株式の評価益は 1,316 億円あり、自己資本の約 3 割に当たる。相場が大きく崩れれば、評価益は消え、純資産と自己資本比率が下がる。政策保有株を売っても、含み益が実現するだけで、資本が厚くなるわけではない。自己資本比率が低めの銀行にとって、この揺れは重い。

金利上昇のざやが想定より広がらない

貸出の 51% は固定金利で、借り換えまで金利が上がらない。預金金利は、競争で想定より早く上げざるを得ないこともある。2025 年度は預金等利息が 61 億円増えた。ざやの広がりが想定の半分にとどまれば、10 年後の利益は、中立の見立てを 2 割以上下回る。

DX と人件費による経費の増加

中計は、約 200 億円のシステム投資と、約 50 億円の人件費・人的資本投資の増加を見込む。2026 年度の経費は、前年より 39 億円増える計画だ。DX の効果が出る前に費用が先行し、省人化も計画ほど進まなければ、経費率は 6 割を超えたままになる。

再編の波に乗り遅れる可能性

四国では、いよぎんホールディングスと愛媛銀行が 2027 年 4 月を目途に経営統合する。統合後の銀行は、経費とシステムで有利になり、県外の貸出でも競合として強くなる。百十四銀行は単独で進むが、規模で劣れば、同じ貸出条件でも収益で見劣りする。

戦略的な新事業の収益化

ベトナムのコンサルティング会社、投資専門子会社、地域活性化の事業会社は、いずれも立ち上げたばかりだ。コンサルティングの手数料は伸びているが、銀行全体の収益に占める割合はまだ小さい。投資が回収できなければ、経費だけが残る。

今後の分かれ目

政策金利が計画より速く 2% へ向かい、貸出のざやの広がりが決算で確認できたら
中計の ROE 8% の達成が現実味を帯びる。楽観側の確率を上げてよい。
与信費用が 2 期続けて貸出の 0.25% を超えたら
海運か中小企業のどこで増えたかを確認し、やや悲観・悲観側に確率を移す。
政策保有株の売却資金で、大規模な自社株買いが発表されたら
自己資本を抑えて ROE が上がる経路が確かになる。ROE が資本コストに近づき、中立の見立てを上げる材料になる。
百十四銀行が他行との経営統合に動いたら
経費率の改善と、規模の経済が期待できる。統合比率と、のれん・システム統合費用を確認して、楽観・悲観のどちらに効くかを見直す。
海運市況が大きく崩れ、大口の貸出先に不良化が出たら
悲観側に確率を移し、自己資本の毀損を前提に見直す。
株式相場が大きく下がり、評価益が半分以下になったら
自己資本の薄さが表に出る。貸出の伸びが抑えられ、中立の ROE を下げる。

見ておくもの

  • 短期金利と、貸出のざや(預貸金利回り差)の推移
  • 与信費用と、海運向け貸出の質
  • 政策保有株の売却進捗と、自社株買いの規模
  • 連結自己資本比率(目標 11.5〜12.5%)と、株式・債券の評価損益
  • 経費の伸びと、DX による省人化の進み具合

倍率と資本コストの決め方

倍率は今の株価を見ずに決めた。中立は 10 年後の ROE 7.2% が k 8.25%(基本 7.5% + quality +0.75%)以下なので、PER の上限は 1 ÷ k = 12.1 倍で、その 8.5 割(10.3 倍)に置いた。やや楽観は 9 割、楽観は ROE が k を超えるため正当化 PER の 9.9 割(12.2 倍)。やや悲観・悲観は稼ぐ力が k に届かない構造なので、1 ÷ k の 8 割・7 割に置いた。悲観の利益は、海運と株式の損失、人口減の構造から ROE 2.5% とし、過去の底値や今の倍率は根拠にしていない。k が 1% 高い(9.25%)と、中立の PER は 10.3 倍から 9.2 倍に下がる。10 年後の数字は、家賃を営業費用に含む今の形のままで、リース会計の変更は影響しない(銀行で店舗の賃借は小さい)。 2026-10-22 の見直し(溜まる現金を事業の ROE から外す・k の目安を対称に・楽観〜中立は上限そのものに置く・ROE が k 以下は配り方から出す式)で、倍率を機械で置き直した(第 1 段より前 → 今:楽観 PER 12.2→12.38 倍・やや楽観 PER 10.9→12.12 倍・中立 PER 10.3→12.12 倍)。

資本コスト 8.3% = 無リスク金利 3% + β — × 5%。基本 7.5% に quality +0.75% を足して k 8.25%(決まり v2。β・規模は使わない。内訳と理由は quality_why)。銀行は預金が仕入れなので利払いの式は当てはめず、利ざやで扱う。個別のリスク(船舶金融の集中・株式の含み損益)は k に足さず、確率と筋書きで表す。事業は傾いていないので上乗せ(extra)は 0。同じ地方銀行どうしで同じ物差しを使い、差は quality の 4 部品だけで出している。

同じ業種(銀行業)の AI 分析

割安 大光銀行8537 新潟・長岡の第二地銀。金利上昇で稼ぎは戻るが、薄い資本と人口減の県で、戻り幅が価値を分ける 本質価値との差 +64.6% · 10 年 割安(年 +12.8%) 割安 筑波銀行8338 茨城2位の地銀。金利上昇で利益は倍近くまで伸びるが、公的資金350億円の返済と薄い資本が重荷。今の値段はやや割安 本質価値との差 +43.8% · 10 年 割安(年 +11.6%) やや割安 三井住友トラストグループ8309 受託資産と手数料が厚い信託グループ。利益ベースの正当化PERで控えめに置き、資本コスト7.25%で10年の本質価値は今の時価総額を約5%上回る(適正) 本質価値との差 +28.6% · 10 年 やや割安(年 +9.0%) やや割安 東京きらぼしフィナンシャルグループ7173 東京唯一の地銀。金利上昇で稼ぎは伸びるが、資本の薄さと再編の行方で価値が大きく分かれる 本質価値との差 +19.2% · 10 年 やや割安(年 +9.0%) やや割安 ひろぎんホールディングス7337 広島の厚い基盤と金利上昇でROEは10%前後へ。資本コスト8%の利益ベースで測ると、改善はほぼ織り込まれ今の値段は適正 本質価値との差 +18.7% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 株式会社紀陽銀行8370 大阪の成長と和歌山の首位を併せ持つが、資本は薄い。金利上昇の追い風を織り込んでも、今の値段は適正の範囲 本質価値との差 +17.9% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 トマト銀行8542 岡山2番手の第二地銀。金利で稼ぎは戻るが、優先株100億円の行方が普通株主の取り分を左右する 本質価値との差 +17.1% · 10 年 やや割安(年 +9.0%) やや割安 三井住友フィナンシャルグループ8316 利ざや拡大と海外・Olive で ROE 10% 前後へ。新しく投じるお金の稼ぎだけが薄れる利益ベースの PER で測ると、3 メガで最も低い今の PBR は適正 本質価値との差 +16.5% · 10 年 やや割安(年 +8.0%) やや割安 武蔵野銀行8336 埼玉で2番手の地方銀行。利ざやの広がりでROEは9%へ向かい、資本コスト8%で測ると今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +13.9% · 10 年 やや割安(年 +8.3%) やや割安 栃木銀行8550 金利上昇の追い風は強いが、稼ぐ力の底上げは道半ば。栃木の第二地銀は10年後の収益力に見合う値段で、安全域は薄い 本質価値との差 +13.3% · 10 年 やや割安(年 +8.6%) 適正 ゆうちょ銀行7182 貯金は伸びないが、国債の入れ替えと日銀預け金の金利で利ざやが広がる。利益が金利頼みで倍率を控えめに置くと、親会社の売出しも入れて今の値段はやや割高 本質価値との差 +8.1% · 10 年 適正(年 +7.2%) 適正 トモニホールディングス8600 利ざやの拡大でROEは7%台へ上がるが資本コストに届かない。今の値段は価値を1割弱上回るが、適正の範囲 本質価値との差 +7.9% · 10 年 適正(年 +7.9%) 適正 株式会社ちゅうぎんフィナンシャルグループ5832 岡山で県内企業の45%が主取引とする基盤に利ざや拡大が乗る。資本コスト8.25%の利益ベースで測ると、今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +6.7% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 株式会社七十七銀行8341 宮城でシェア55.9%の牙城。半導体工場の白紙撤回後も利ざや拡大とVision 2030の上方修正が効くが、資本コスト8%の利益ベースで今の値段は適正 本質価値との差 +5.9% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 東和銀行8558 群馬の2番手行。債券の入れ替えで膿を出し切り、稼ぐ力は戻る途上だが、資本の薄さが値段の上限を決める 本質価値との差 +5.9% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 株式会社佐賀銀行8395 県内企業の6割弱をメイン先にする盤石の地銀。金利の追い風は厚いが資本が薄く、本質価値は今の値段とほぼ同じ 本質価値との差 +4.8% · 10 年 適正(年 +7.8%) 適正 ふくおかフィナンシャルグループ8354 九州最大手。会社予想どおり利益が伸びROE10%前後が続くなら、資本コスト8.25%の利益ベースで見ても今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +4.3% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 清水銀行8364 静岡県全域に店舗を持つ中堅地銀。金利上昇で稼ぎは2倍以上になるが、ROEは資本コストに届かず、厚い自己資本を価値に変えきれない 本質価値との差 +3.7% · 10 年 適正(年 +7.8%) 適正 三菱UFJフィナンシャル・グループ8306 国内最大で最も国際分散した銀行グループ。利益ベースの PER で測ると ROE 10〜11%に見合う値段は今よりやや低く、3 メガで最も上の余地が小さい。やや割高 本質価値との差 +3.6% · 10 年 適正(年 +6.4%) 適正 いよぎんホールディングス5830 海事金融という堀を持つ愛媛の首位行。堀は本物だが自己資本が厚く、資本コスト8.25%の利益ベースでは今の値段はやや割高 本質価値との差 +2.5% · 10 年 適正(年 +7.3%) 適正 横浜フィナンシャルグループ7186 神奈川の厚い基盤に利ざや拡大が乗りROE10%前後へ。資本コスト8%の利益ベースで測ると、今の値段は適正の範囲 本質価値との差 +2.1% · 10 年 適正(年 +7.0%) 適正 十六フィナンシャルグループ7380 岐阜の県内首位を握る地銀。金利で利ざやは広がるが人口減の逆風が重く、資本コスト8.25%の利益ベースで今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +1.9% · 10 年 適正(年 +7.4%) 適正 株式会社琉球銀行8399 沖縄の厚い基盤と金利の追い風は本物。ただ資本が薄く効率も低め。今の値段は本質価値と大きく変わらない 本質価値との差 +1.4% · 10 年 適正(年 +7.2%) 適正 りそなホールディングス8308 国内専業で利ざや拡大の恩恵が素直に効く。ROE 12% 前後を利益ベースの PER で測り、資本コスト 7.5% に合わせると、今の値段はやや割高 本質価値との差 +1.1% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 池田泉州ホールディングス8714 大阪北摂・泉州の地銀。金利の追い風でROE10%へ向かうが、競争と費用の重さで10年の価値は今の値段を1割ほど下回る 本質価値との差 +0.6% · 10 年 適正(年 +7.1%) 適正 第四北越フィナンシャルグループ7327 新潟で貸出の半分を握る地方銀行。金利上昇の追い風は本物だが人口減が量を抑え、資本コスト8.25%の利益ベースで今の値段はやや割高 本質価値との差 +0.5% · 10 年 適正(年 +7.1%) 適正 南都銀行8367 奈良の5割の基盤に金利の追い風が乗る。人口減と重い経費が利益の伸びを抑え、10年の価値は今の値段を1割ほど下回る 本質価値との差 −0.9% · 10 年 適正(年 +6.7%) 適正 山口フィナンシャルグループ8418 山口・広島・北九州に3行を持つ中四国最大級の地銀。利ざやの改善で稼ぐ力は戻るが収益性は同業に見劣りし、今の値段はやや割高 本質価値との差 −2.1% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 大東銀行8563 福島県郡山の小さな単独行。利ざやの回復は追い風だが、評価損と薄い資本で価値の伸びは限られる。 本質価値との差 −3.9% · 10 年 適正(年 +7.4%) 適正 株式会社CCIグループ7381 石川の首位行は金利上昇の追い風を受けるが、利益はまだ薄い。10年で見ても、今の値段にはやや先走り感がある 本質価値との差 −4.0% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 九州フィナンシャルグループ7180 TSMC熊本効果で法人融資が伸びる肥後・鹿児島銀行の持株会社。ROEが資本コストにまだ届かず、今の値段は追い風を払いすぎてやや割高 本質価値との差 −4.1% · 10 年 適正(年 +6.7%) 適正 北洋銀行8524 道内首位の基盤に金利上昇の追い風。ただ自己資本比率が薄く、資本コスト8.75%の利益ベースで測ると今の値段はやや割高 本質価値との差 −4.7% · 10 年 適正(年 +7.0%) 適正 鳥取銀行8383 鳥取県の最大の地銀。利ざやの回復は追い風だが、薄い利ざやと人口減で ROE は資本コストに届かない。 本質価値との差 −4.8% · 10 年 適正(年 +6.8%) 適正 フィデアホールディングス8713 山形と秋田の2番手行が2027年1月に合併する。稼ぐ力は戻りつつあるが、人口減と薄い資本が上値を抑える 本質価値との差 −5.2% · 10 年 適正(年 +7.0%) 適正 西日本フィナンシャルホールディングス7189 福岡で福岡銀行を追う地銀。資本コスト8.25%はROEの回復に厳しく、今の値段は計画の達成をほぼ織り込んでやや割高 本質価値との差 −5.8% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 株式会社岩手銀行8345 岩手県の貸出の47%を握る首位行。北東北3行の統合協議に入ったが、10年後の中立でもROEは資本コストに届かない 本質価値との差 −6.2% · 10 年 適正(年 +6.3%) 適正 千葉銀行8331 千葉興業銀行との統合を含め貸出が名目で伸びるが、資本コスト8%の利益ベースのPERで測ると今の値段はやや割高 本質価値との差 −7.3% · 10 年 適正(年 +6.1%) 適正 株式会社おきなわフィナンシャルグループ7350 沖縄の厚い基盤に金利の追い風。ただ資本が薄く観光に偏る点を織り込むと、今の値段はやや割高 本質価値との差 −8.0% · 10 年 適正(年 +6.2%) 適正 めぶきフィナンシャルグループ7167 北関東の統合地銀。利ざや拡大でROEは10%を超えるが、資本コスト8.25%の利益ベースで測ると今の値段はやや割高 本質価値との差 −8.6% · 10 年 適正(年 +5.9%) 適正 SBI新生銀行8303 公的資金完済・再上場で身軽になったSBI系複合銀行。利ざや拡大とレイク・アプラスの高採算を乗せても、資本コスト8.5%で見ると今の値段はやや先取りで、やや割高 本質価値との差 −9.0% · 10 年 適正(年 +5.5%) 適正 山陰合同銀行8381 経費の軽さと県外への貸出拡大が強み。利ざや拡大の追い風は大きいが、人口減と含み損が重く、今の値段はやや割高 本質価値との差 −9.6% · 10 年 適正(年 +6.1%) 適正 山梨中央銀行8360 県内シェア5割強の地銀。利ざやで利益は伸びるが、ROEは資本コストに届かず、今の値段はやや高め 本質価値との差 −9.7% · 10 年 適正(年 +5.8%) 適正 株式会社プロクレアホールディングス7384 青森で企業の7割が主力行に選ぶ首位行。金利で稼ぎは大きく伸びるが、薄い自己資本と人口減でROEは資本コストに届かず、10年後の価値は今を下回る 本質価値との差 −9.8% · 10 年 適正(年 +6.4%) やや割高 京葉銀行8544 利ざや拡大で稼ぐ力は戻るが、千葉の再編で後ろに回る不安が残る。今の値段は10年の見通しに対して高め 本質価値との差 −10.8% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 名古屋銀行8522 愛知県内2位の地銀。金利上昇で利益は伸びるが、ROEは資本コスト並みにとどまり、統合の条件も未定のため、利益ベースでは今の値段はやや割高 本質価値との差 −12.0% · 10 年 やや割高(年 +5.7%) やや割高 千葉興業銀行8337 千葉銀行との1対1の統合で行き先は決まった。金利上昇で利益は倍になるが、薄い自己資本が還元を縛りROEは資本コストに届かず、今の値段はやや割高 本質価値との差 −13.3% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 三十三フィナンシャルグループ7322 金利の追い風は確か。だが資本が薄く再編も白紙で、ROE は資本コストに届かず、10 年の価値は今の値段を2割余り下回る 本質価値との差 −13.9% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 南日本銀行8554 鹿児島の第二地銀。直近の利益は税の軽さで厚く、優先株 85 億円の整理が普通株の取り分を決める。 本質価値との差 −17.0% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 株式会社大分銀行8392 大分の企業の半数がメインバンクに選ぶ盟主。利ざやで稼ぎは2倍以上に伸びるが、薄い自己資本が重く、10年の本質価値は今の値段を下回る 本質価値との差 −17.7% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 みずほフィナンシャルグループ8411 ROE は 10% 前後にとどまり、3 メガ共通の控えめな倍率で置くと、利益ベースでは今の値段は割高 本質価値との差 −18.1% · 10 年 やや割高(年 +4.5%) やや割高 株式会社秋田銀行8343 秋田県で企業の過半が主力行に選ぶ首位行。金利上昇で稼ぎは倍近くになるが、人口減が重く、ROEは資本コストに届かず今の値段は先取りが過ぎる 本質価値との差 −18.7% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 富山銀行8365 富山の小さな地銀。直近の増益は債券の売却益頼みで、本業の稼ぐ力は ROE を資本コストへ届かせない。 本質価値との差 −19.8% · 10 年 やや割高(年 +5.1%) やや割高 株式会社宮崎銀行8393 宮崎県の最大手地銀。利ざやで稼ぎは膨らむが、薄い自己資本と人口減が重く、10年の本質価値は今の値段を下回る 本質価値との差 −19.8% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 株式会社四国銀行8387 金利の追い風は強いが、高知の人口減で稼ぐ力が資本コストに届かない。10年の本質価値は今の値段を下回る 本質価値との差 −20.8% · 10 年 やや割高(年 +4.6%) やや割高 株式会社ほくほくフィナンシャルグループ8377 北陸・北海道2行体制に利ざや拡大とラピダス特需が乗るが、単独路線のまま。資本コスト8.5%の利益ベースで測ると今の値段は割高 本質価値との差 −20.8% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 株式会社 百五銀行8368 三重の預金と貸出で首位の地銀。資本が厚く稼ぎ方が重いため、資本コスト8.25%の利益ベースで測ると今の値段は先の利益を織り込んで割高 本質価値との差 −22.5% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 福井銀行8362 福井県の貸出の約半分を握る地銀。合併の効果と利ざや拡大でROEは上向くが、資本コストには届かず、今の値段は先取りが過ぎる 本質価値との差 −23.0% · 10 年 やや割高(年 +4.3%) やや割高 株式会社 北日本銀行8551 北東北で唯一残る第二地銀。金利上昇で利益は伸びるが、10年後の中立でもROEは資本コストに届かない 本質価値との差 −23.3% · 10 年 やや割高(年 +4.4%) やや割高 株式会社滋賀銀行8366 県内の預貯金の約半分を握る滋賀の地銀。利上げの追い風は本物だが経費率が重く、資本コスト7.75%の利益ベースでは今の値段は割高 本質価値との差 −24.0% · 10 年 やや割高(年 +3.8%) やや割高 八十二長野銀行8359 長野で合算シェア6割超の堀を持つが、資本コスト8%の利益ベースで測ると、中計ROE8%の達成を織り込んだ今の値段は割高 本質価値との差 −25.4% · 10 年 やや割高(年 +3.7%) やや割高 群馬銀行8334 群馬県内シェア44%の最強地銀。利ざや拡大と第四北越FGとの越境統合でROE10%超を狙うが、資本コスト8.25%の利益ベースで測ると今の値段は割高 本質価値との差 −25.5% · 10 年 やや割高(年 +3.7%) やや割高 しずおかフィナンシャルグループ5831 静岡で法人取引の首位を握る東海最大級の地方銀行。事業は強いがROEは資本コストを少し上回る程度で、利益ベースの今の値段はやや割高 本質価値との差 −25.5% · 10 年 やや割高(年 +3.8%) やや割高 筑邦銀行8398 福岡県南部の地銀。貸出は伸びているが、薄い収益と自己資本で ROE は資本コストに届かない。 本質価値との差 −28.1% · 10 年 やや割高(年 +3.8%) やや割高 島根銀行7150 SBI の資本で立て直す島根の小さな地銀。優先株が 170 億円まで膨らみ、普通株主に残る利益は薄い。値打ちは今の値段を下回る 本質価値との差 −28.5% · 10 年 やや割高(年 +4.3%) やや割高 セブン銀行8410 コンビニ ATM の独走に、ファミマ 1.6 万台という追い風。ただ稼ぎは薄く、キャッシュレスの長い逆風も続く。倍率を抑えて見ると、いまの値段は先の成長を織り込みすぎている 本質価値との差 −28.8% · 10 年 やや割高(年 +3.5%) やや割高 あおぞら銀行8304 米国オフィス融資の傷が癒え、大和証券を軸に投資銀行へ軸足を移すあおぞら銀行。ROEが資本コストに届かない間は、今の値段に安全域は乏しい 本質価値との差 −29.2% · 10 年 やや割高(年 +3.4%) やや割高 東邦銀行8346 福島で預金・貸出の3分の1強を握る首位行。金利上昇で稼ぎは倍近くになるが、ROEは資本コスト未満にとどまり今の値段は先取りが過ぎる 本質価値との差 −29.9% · 10 年 やや割高(年 +3.5%) 割高 株式会社阿波銀行8388 徳島の盟主は利ざや拡大で稼ぎが伸びるが、ROEは資本コストに届かない。10年の本質価値は今の値段を下回る 本質価値との差 −33.4% · 10 年 割高(年 +2.6%) 割高 大垣共立銀行8361 岐阜の老舗地銀。利ざや拡大は追い風だが ROE は資本コストに届かず、今の値段には届かない 本質価値との差 −33.8% · 10 年 割高(年 +2.9%) 割高 山形銀行8344 県内最大手でも人口減の山形が地盤。利ざやで稼ぎは倍増するが資本コストに届かず、今の値段は10年先の価値より高い 本質価値との差 −34.2% · 10 年 割高(年 +2.7%) 割高 スルガ銀行8358 シェアハウス問題を片付け、利ざや拡大で稼ぐ力が戻った地方銀行。だが税の軽さで膨らんだ利益を前提に値が付いており、資本コストを大きく超える見込みも薄く、割高 本質価値との差 −34.6% · 10 年 割高(年 +2.1%) 割高 富山第一銀行7184 富山県2位の地銀。利ざや拡大は追い風だが、運用益に頼る利益とROEの低さで、本質価値は今の値段を下回る 本質価値との差 −34.8% · 10 年 割高(年 +2.5%) 割高 京都フィナンシャルグループ5844 京都の地盤と政策保有株の含み益が強みだが、ニデック株は会計不正で下落。資本コスト8%の利益ベースで測ると今の値段は割高。2026年3月期の利益は株の売却益で膨らんでおり、実力利益で測る 本質価値との差 −38.0% · 10 年 割高(年 +1.6%) 割高 あいちフィナンシャルグループ7389 名古屋圏2位の合併行。統合の宿題と低いROEを抱え、資本コスト8%の利益ベースで測ると今の値段は割高 本質価値との差 −38.3% · 10 年 割高(年 +1.9%) 割高 愛媛銀行8541 県内第2位の第二地銀。金利上昇で利益は伸びるが、人口減で資本コストに届かず、今の値段は10年先の稼ぎに対して割高 本質価値との差 −40.9% · 10 年 割高(年 +1.8%) 割高 福島銀行8562 福島県の第二地銀。SBI 新生銀行が筆頭株主になったが、薄い収益と赤字の履歴が重い。 本質価値との差 −46.3% · 10 年 割高(年 +1.5%) 割高 宮崎太陽銀行8560 宮崎県の第二地銀。本業は回復中だが、売却益に押された利益と優先株 60 億円の整理が焦点。 本質価値との差 −48.2% · 10 年 割高(年 +0.6%) 割高 東北銀行8349 岩手の中堅地銀。利ざやは回復するが、公的資金の優先株 100 億円が普通株の取り分を削る。 本質価値との差 −48.8% · 10 年 割高(年 +0.6%) 割高 豊和銀行8559 大分の小さな第二地銀。普通株の取り分は、220 億円の優先株が先に取った残りで決まり、今の値段を下回る。 本質価値との差 −60.2% · 10 年 割高(年 −2.2%) 割高 高知銀行8416 高知県の地銀。評価差額金の赤字が自己資本の 27% に達し、優先株 68 億円も重く、利益の戻りは遅い。 本質価値との差 −63.6% · 10 年 割高(年 −2.8%) 割高 じもとホールディングス7161 宮城・山形の 2 地銀を持つ持株会社。収益は回復するが、公的資金の優先株 780 億円が普通株の取り分を大きく削る。 本質価値との差 −85.1% · 10 年 割高(年 −11.0%)

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読んだ資料

  1. 新中期経営計画の策定について(2026 年 4 月 1 日)
  2. 2025 年度 決算説明会(2026 年 6 月 10 日)
  3. JCR 格付レポート 百十四銀行(2026 年 3 月 5 日)

分析日 2026-10-16