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フィデアホールディングス 8713

山形と秋田の2番手行が2027年1月に合併する。稼ぐ力は戻りつつあるが、人口減と薄い資本が上値を抑える

適正
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)2,254 円405 億円10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)2,377 円427 億円差 −5.2%
10 年後から見ると 適正 価値 2,254 円405 億円 · 差 −5.2% · 期待の年率 +7.0%
期待の年率リターン(10 年)+7.0%資本コスト比 −2.0 pt
推定の資本コスト9.0%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3%・10 年国債 3%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 9.0% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

フィデアホールディングスは、山形県の荘内銀行と秋田県の北都銀行を傘下に持つ地方銀行グループだ。2027年1月に両行は合併し、フィデア銀行になる。貸出は2.0兆円、預金は2.7兆円。筆者の結論は、今の値段は稼ぐ力に比べてやや高い、というものだ。

2026年3月期は純利益が41億円と5割近く伸びた。預貸ざやの広がりが主因で、貸出の利息は39億円増えた。ただ今期は、合併の一時費用を織り込み、純利益は32億円に戻る計画だ。第6次中期経営計画では、2028年度に純利益60億円、ROE6%以上を掲げる。

強みは、山形の庄内地方と秋田市で、それぞれ首位ではないが根の深い地盤を持つことだ。合併で本部と事務の重複が減り、経費の伸びを抑えられる。弱みは、地盤の人口が全国でも速く減ることと、単純な自己資本比率が3.0%と薄いことだ。県内には秋田銀行・山形銀行という大きな相手がいて、貸出の金利を自分では決めにくい。

筆者は、合併の効果と金利の追い風を認めたうえで、資本効率が資本コストに届かない姿を中心に置いた。他行との再編や買収の期待は、値段に織り込んでいない。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、この銀行は「稼ぐ力が戻る途上の中堅行」として持てるかが問題になる。

良い点は、公的資金を完済し、債券の評価損を段階的に処理して、傷を先に出してきたことだ。経営は課題を自ら動かし、合併という大きな決断を先に済ませた。PBR0.49倍は、自己資本の厚みに比べて安い。累進配当と配当性向40%の方針も、株主を向いている。

悪い点は、過去10年のROEの中央値が3.4%と、資本コストを継続して稼いだ実績が乏しいことだ。地盤の人口が速く減る県の2番手で、価格を決める力も弱い。単純な自己資本比率が3.0%と薄く、成長にも還元にも使える余裕は小さい。

筆者の判断は、安い理由が資本効率の低さにある以上、割安とは言えない、というものだ。確率は中立に3割強を置き、悲観側を合わせて4割とした。再編や買収の期待は織り込んでいない。

何で稼ぐ会社か

稼ぐ中心は、東北の日本海側の事業性貸出と地方公共団体向けの貸出だ。事業性貸出は0.80兆円、地方公共団体向けは0.46兆円、個人向けは約0.4兆円。ほかに金融業向けの仕組貸出が約0.28兆円ある。荘内銀行は山形県の庄内地方(鶴岡・酒田)、北都銀行は秋田市を中心に、それぞれ県内の中堅行として店を持つ。

預金は2.68兆円で、貸出を大きく上回る。余った預金は国債・地方債・外債・投資信託などで運用する。有価証券は2026年3月末で4,011億円。前期から1,646億円減らした。評価損を段階的に処理し、資産を良質にする方針のためだ。評価損益は145億円の損にまで縮んだ。

手数料の収入は約51億円。投資信託、生命保険、住宅ローン関連、ビジネスマッチングや事業承継・M&Aが柱だが、生命保険の手数料体系の変更で前期から減った。

グループにはリース、証券、地域エネルギーのフィデアエナジーなども含まれる。ただし収益の大半は2行の預貸ざやと運用で、グループ会社の寄与は経常利益で約8億円にとどまる。経費率(OHR)は68.7%と高く、合併後の削減が最大の課題だ。

優良さと弱いところ

堀は、ある。ただ、広くはない。

荘内銀行は庄内地方で、北都銀行は秋田市で、長年の取引と顔の見える営業を築いている。事業承継・M&A、ビジネスマッチングの実績もあり、中小企業の相談相手になれる。ただ山形県の首位は山形銀行、秋田県の首位は秋田銀行で、両行とも県内の貸出で圧倒的な位置にある。フィデアは県内の2番手にとどまり、貸出の金利は首位に引きずられる。

経営は、課題を自ら片づける動きが多い。公的資金は完済し、合併も先に打ち出し、システムと本部の統合を急いでいる。第5次中期計画の純利益の目標は、策定当初の40億円から金利環境の変化と合併を理由に33億円へ引き下げ、結果は41億円で達成した。目標を下げて達成した点は、割り引いて見る必要がある。

資本は、薄い。単純な自己資本比率は3.0%と小さい。国の規制上の自己資本比率は9.85%と、計測手法の変更(FIRB)で上がったが、中期計画は10%を目線にしている。有価証券の評価損益は145億円の損で、自己資本の2割弱に当たる。筆者はこの薄さを、k(資本コスト)の借金の項目で表し、さらに悲観側の確率で表した。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

銀行は「金利のある世界」の入り口にいる。短期金利が2%に向けて上がる間は、変動金利の貸出の利息が先に増え、預金の利息は遅れて増える。この時間差がフィデアにも追い風になる。日本銀行の政策金利を、会社は2028年度以降1.50%と想定している。

東北の日本海側は、国内でも人口の減る速度が速い。国の推計では、2050年にかけて山形県は約3割、秋田県は約4割の人口が減る。貸出の量は名目で物価並みに伸ばすのも難しく、実質では縮む。ただ、製造業・再エネ・観光といった地域の特色には、需要が残る。

競争は県内の首位行と信用金庫が中心だ。秋田銀行は岩手銀行・プロクレアHD(青森みちのく銀行)との3行統合協議に入っており、規模を持つ相手が増える。山形でも山形銀行が首位として構える。フィデアは合併による規模拡大で対抗するが、広がった利ざやの一部は預金金利の引き上げと値引きに消える。

システムの統合、人件費の上昇(ベースアップ)、AI投資は、毎年3%ずつ上がる世界で規模の小さい銀行ほど重い。合併の効果が経費に出るのは、2028年度以降になる。

資本政策と M&A

資本政策の山場は、合併だ。荘内銀行を存続会社として北都銀行を吸収合併し、2027年1月1日にフィデア銀行となる。頭取は両行の頭取を兼ねる佐藤敬氏が就く。新銀行の従業員は約990名。合併費用は、今期の純利益32億円の計画に織り込まれている。

自己資本は2026年6月末で916億円、時価総額は448億円だ。PBRは0.49倍で、市場は稼ぐ力を自己資本の半分でしか見ていない。会社の資本コストの認識はCAPMベースで5〜6%と、筆者のk9.0%より低い。ROEは2025年度の5.1%、2028年度の目標は6%以上、2031年度は8%以上だ。

配当性向は2026年3月期で32.7%。2026年度から累進配当を導入し、配当性向を40%程度に引き上げる方針だ。自己資本比率は10%を目線に置き、超える分はリスクテイクに回す。増資の予定は示されていない。

政策保有株は縮減方針で、2行合計の上場株式は銘柄数も時価も年々減っている。売却益は一時的で、資本の質の改善とROEの安定にはなる。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

金利の追い風と合併の効果が、これから重なる。2026年3月期は預貸ざやの広がりで純利益が41億円に伸びたが、貸出利回りはまだ上がる途中だ。第6次中期計画は2028年度に純利益60億円、ROE6%以上を掲げ、2031年度には8%超を目指す。

合併で、2つの銀行に別々にあった本部とシステムが1つになる。経費率は今の68.7%から下がる余地が大きい。公的資金は完済し、債券の評価損は145億円の損まで縮んだ。PBR0.49倍は、自己資本の厚みに比べて安い。

累進配当と配当性向40%の方針も、株主を向いている。人口が減る地域でも、事業承継やM&Aの需要は残る。ここまで準備した銀行が、金利のある世界で稼ぎ直すだけでも、評価は戻りやすい。合併の準備費用はすでに今期の計画に入っており、来期以降は一時費用が減る分だけ利益が戻りやすい。事業承継やM&Aの手数料は、地方でこそ伸びしろが大きい。預かり資産の増加も、手数料を押し上げる。

慎重な見方

過去10年のROEの中央値は3.4%で、資本コストを稼いだことがほとんどない。今期の41億円も、金利の追い風が大きく、本業の力が上がったとは言い切れない。今期の計画は、合併費用で32億円に戻る。

地盤の山形・秋田は、人口が全国でも速く減る。県内の首位は秋田銀行・山形銀行で、フィデアは2番手にとどまる。首位が統合で大きくなれば、貸出の金利は首位に引きずられる。

単純な自己資本比率は3.0%と薄く、与信費用が増えれば配当の余力が先に消える。合併の費用とシステム統合は、計画より重くなることが多い。第5次の中期計画も、目標を引き下げて達成した。今の値段が安く見えるのは、安いだけの理由があるからだ。合併後も県の人口が減る事実は変わらず、貸出の量では勝てない。経費の削減が計画どおり進んでも、その利益を自己資本が薄いまま株主に回せるかは別の問題になる。北都銀行の純利益はすでに前期比で半分近く減っており、合併前から力の差が出ている。

どちらに重みを置いたか

金利の追い風と合併の効果という点では、強気の見方に分がある。一方、資本効率の低さと、地盤の人口減、価格を決める力の弱さは、慎重な見方のほうが具体的だ。

確率は、中立に3割強を置き、楽観側を合わせて3割、悲観側を合わせて4割とした。悲観を軽くしなかった理由は、資本の薄さが景気の悪化や合併の失敗と重なったときの傷の深さだ。楽観を大きくしなかった理由は、10年の実績に資本コストを稼いだ年がほとんどないことだ。

結果は「やや割高」。再編や買収の期待は織り込んでいない。

10 年後の 5 つの筋書き(2036/03 期)

確率で加重した株価時価総額 3,458 円621 億円(+ 配当配当と自社株買いの合計 1,221 円219 億円)。 今の値に割り戻すと 2,254 円405 億円、今との差 −5.2%、 期待の年率 +7.0%(資本コスト 9.0%)→ 適正

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 8% 6,577 円1,181 億円 1,838 円330 億円 +254.0% +13.5% 673 円121 億円
やや楽観 21% 5,259 円944 億円 1,615 円290 億円 +189.2% +11.2% 1,444 円259 億円
中立 32% 4,201 円754 億円 1,337 円240 億円 +133.0% +8.8% 1,772 円318 億円
やや悲観 25% 1,303 円234 億円 947 円170 億円 −5.3% −0.5% 562 円101 億円
悲観 14% 1,122 円201 億円 501 円90 億円 −31.7% −3.7% 227 円41 億円
加重平均100% 3,458 円621 億円1,221 円219 億円 +96.8% +7.0% 4,679 円840 億円

今の株価時価総額 2,377 円427 億円(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 9.0% を下回るほど割高。

楽観 8% 合併のコストシナジーが早く実り、ROEが8%に迫る十年 利益 106 億円 · PER 11.1 倍 · 株価時価総額 6,577 円1,181 億円

2027年1月の合併が計画どおり進み、システムと本部機能が1つに統合される。経費率(OHR)は今の68.7%から50%台後半へ向かい、物価で経費が上がる世界でも利益の伸びが売上の伸びを上回る。

短期金利は2%で落ち着き、貸出の利ざやは今より広いまま定着する。庄内の製造業・再エネと、秋田市の法人・公共の資金需要を取り込み、法人貸出は名目で年2.7%ほど伸びる。住宅ローンは競争が厳しいが、利ざやは物価並みに上がる。

債券は評価損を出し切ったあと、利回りの高いものに入れ替わり、運用の収益が積み上がる。手数料は預かり資産とともに伸びる。与信費用は平常で、純利益は100億円ほどまで増える。累進配当で配当性向を4割近くに上げ、自己資本も厚くなり、ROEは8%に届く。

  • 法人・公共貸出:数量 1.6(事業性+公共向け貸出残高(兆円))× 価格 1.7%(貸出利ざや(預金調達差引後・%))→ 売上 277 億円・営業利益 78 億円。残高 1.64 兆円(名目)× 利ざや 1.69%
  • 個人貸出:数量 0.5(個人向け貸出残高(兆円))× 価格 1.3%(貸出利ざや(%))→ 売上 59 億円・営業利益 12 億円。残高 0.46 兆円(名目)× 利ざや 1.28%
  • 有価証券・市場運用:数量 0.8(運用残高(兆円))× 価格 1.8%(運用利回り-調達(%))→ 売上 147 億円・営業利益 50 億円。残高 0.82 兆円(名目)× 運用ざや 1.80%
  • 手数料・グループ会社:数量 1.1(預かり資産+取扱高(兆円))× 価格 0.8%(実効手数料率(%))→ 売上 90 億円・営業利益 31 億円。残高 1.12 兆円(名目)× 手数料率 0.80%

倍率:事業の純利益 106 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 8.0% が k 9.00% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 11.1 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 11.1 倍。全体の PER 11.11 倍、時価総額 1,181 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:合併が計画どおり実り、金利も追い風になる姿。第5次中期計画で目標を引き下げた実績と、資本の薄さから、確率は8%にとどめた。

やや楽観 21% 金利の追い風が定着し、経費の削減が着実に進む十年 利益 85 億円 · PER 11.1 倍 · 株価時価総額 5,259 円944 億円

短期金利が2%で落ち着き、預貸ざやは今より広い水準で保たれる。山形・秋田の人口は減るが、法人貸出は名目で年2.3%、個人貸出は年1%ほど伸びる。債券の運用利回りも上がり、運用の収益が貸出と並んで利益を支える。

合併のコストシナジーは一部が出る。本部機能の統合とデジタル化で、経費の伸びを物価の3%より低く抑えられ、経費率は60%台前半まで下がる。与信費用は平常で、純利益は85億円ほどに増える。

還元は配当性向を4割まで高められる。中期計画の2028年度ROE6%以上は達成されるが、それ以降は自己資本の積み上がりが重く、ROEは7%近くで止まる。資本コストには届かないが、普通の地銀として着実に稼ぐ十年になる。

  • 法人・公共貸出:数量 1.6(事業性+公共向け貸出残高(兆円))× 価格 1.6%(貸出利ざや(預金調達差引後・%))→ 売上 260 億円・営業利益 65 億円。残高 1.59 兆円(名目)× 利ざや 1.64%
  • 個人貸出:数量 0.5(個人向け貸出残高(兆円))× 価格 1.2%(貸出利ざや(%))→ 売上 57 億円・営業利益 10 億円。残高 0.46 兆円(名目)× 利ざや 1.24%
  • 有価証券・市場運用:数量 0.8(運用残高(兆円))× 価格 1.8%(運用利回り-調達(%))→ 売上 140 億円・営業利益 43 億円。残高 0.80 兆円(名目)× 運用ざや 1.75%
  • 手数料・グループ会社:数量 1.1(預かり資産+取扱高(兆円))× 価格 0.8%(実効手数料率(%))→ 売上 85 億円・営業利益 26 億円。残高 1.09 兆円(名目)× 手数料率 0.78%

倍率:事業の純利益 85 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 6.8% が k 9.00% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 11.1 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 11.1 倍。全体の PER 11.11 倍、時価総額 944 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:会社の中期計画に近い姿。楽観側のなかでは最も起こりやすく、2割強を置いた。

中立 32% 利ざやは定常化し、フィデア銀行は平均的な地銀として稼ぐ十年 利益 68 億円 · PER 11.1 倍 · 株価時価総額 4,201 円754 億円

短期金利2%・長期3%が定着し、貸出の利ざやは今より広い水準で安定する。人口が減る山形・秋田では、法人貸出は名目で年2%、個人貸出は年1%強と、物価の3%を下回る伸びにとどまる。実質では貸出は縮む。

広がった利ざやの一部は、預金金利の引き上げと、県内の首位行に引きずられた貸出金利の競り合いで消える。経費は物価と賃金に合わせて上がるが、合併のシナジーとデジタル化で、経費率は60%台半ばまで下がる。与信費用は平常で、年25億円ほどが続く。

純利益は70億円弱まで増える。自己資本はこれに合わせて厚くなるが、累進配当の配当性向4割を守ると、自己資本比率の10%も保てる。ROEは5%台で、資本コストに届かない。傾きはしないが、資本を稼げない地味な十年になる。

  • 法人・公共貸出:数量 1.5(事業性+公共向け貸出残高(兆円))× 価格 1.6%(貸出利ざや(預金調達差引後・%))→ 売上 246 億円・営業利益 54 億円。残高 1.54 兆円(名目)× 利ざや 1.60%
  • 個人貸出:数量 0.4(個人向け貸出残高(兆円))× 価格 1.2%(貸出利ざや(%))→ 売上 54 億円・営業利益 8 億円。残高 0.45 兆円(名目)× 利ざや 1.20%
  • 有価証券・市場運用:数量 0.8(運用残高(兆円))× 価格 1.7%(運用利回り-調達(%))→ 売上 135 億円・営業利益 38 億円。残高 0.78 兆円(名目)× 運用ざや 1.73%
  • 手数料・グループ会社:数量 1.1(預かり資産+取扱高(兆円))× 価格 0.8%(実効手数料率(%))→ 売上 82 億円・営業利益 22 億円。残高 1.05 兆円(名目)× 手数料率 0.78%

倍率:事業の純利益 68 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 5.6% が k 9.00% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 11.1 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 11.1 倍。全体の PER 11.11 倍、時価総額 754 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:最も確からしい姿として最大の確率を置いた。過去10年のROEの低さと、会社の中期計画の両方を反映した。強い堀は無いので、3割強にとどめた。

やや悲観 25% 人口減と首位行の再編で、利ざやが思ったほど残らない十年 利益 36 億円 · PER 6.5 倍 · 株価時価総額 1,303 円234 億円

秋田銀行などの統合が済み、規模の差が広がる。貸出の金利は首位に引きずられ、フィデアは新規の貸出を取るために値引きを強いられる。預金金利の追随も早く、預貸ざやの拡大は期待の半分にとどまる。

法人貸出は名目で年1.5%、個人貸出は人口減の影響でほぼ横ばいになる。合併のコストシナジーは出るが、人件費とシステム費の上昇に消え、経費率は70%前後から下がらない。与信費用は景気の谷で膨らみ、年40億円を超える年が出る。

純利益は35億円ほどにとどまり、ROEは3%台。配当性向を高く保っても、配当額は計画より小さい。自己資本の厚みは保てるが、稼ぐ力は伸びず、市場は自己資本の5割にも届かない水準でしか評価しない。

  • 法人・公共貸出:数量 1.4(事業性+公共向け貸出残高(兆円))× 価格 1.5%(貸出利ざや(預金調達差引後・%))→ 売上 219 億円・営業利益 37 億円。残高 1.45 兆円(名目)× 利ざや 1.51%
  • 個人貸出:数量 0.4(個人向け貸出残高(兆円))× 価格 1.1%(貸出利ざや(%))→ 売上 46 億円・営業利益 5 億円。残高 0.41 兆円(名目)× 利ざや 1.12%
  • 有価証券・市場運用:数量 0.7(運用残高(兆円))× 価格 1.6%(運用利回り-調達(%))→ 売上 116 億円・営業利益 28 億円。残高 0.71 兆円(名目)× 運用ざや 1.62%
  • 手数料・グループ会社:数量 0.9(預かり資産+取扱高(兆円))× 価格 0.7%(実効手数料率(%))→ 売上 69 億円・営業利益 14 億円。残高 0.94 兆円(名目)× 手数料率 0.74%

倍率:10年後のROE3.2%(純利益36億円÷自己資本1,131億円)。ROEはk9.0%以下で、ためた利益は額面を大きく下回る価値になる。PERの上限1÷k=11.1倍に対し、6.5倍に置いた。

確率:フィデアの競争力が地元で弱まり、利ざやが伸びない姿。地盤の人口減と首位行の再編は現実の動きなので、2割台半ばを置いた。

悲観 14% 地盤の縮小と与信費用で、稼ぐ力がほぼ消える十年 利益 4 億円 · PBR 0.2 倍 · 株価時価総額 1,122 円201 億円

景気の悪化と地元産業の不振が重なり、与信費用が年40億円を超える年が続く。貸出は伸びず、量を保つために金利を下げる。債券の評価損が再び膨らみ、薄い自己資本を削る。

合併のシステム統合が遅れ、経費率は70%を超えたままになる。配当は大きく削られ、純利益は5億円に満たない。連結自己資本比率が規制の4%に近づくと、増資や他行との統合を迫られる。そのとき株主は、薄まる形の条件を受け入れることになる。

本業の稼ぐ力が消えるため、価値は事業の純利益ではなく、自己資本に掛け目をかけた水準まで落ちる。売れる資産が自己資本を上回っても、少数株主は清算を求められない。ROEは1%を割り、市場は自己資本の2割強でしか評価しない。

  • 法人・公共貸出:数量 1.3(事業性+公共向け貸出残高(兆円))× 価格 1.4%(貸出利ざや(預金調達差引後・%))→ 売上 183 億円・営業利益 22 億円。残高 1.32 兆円(名目)× 利ざや 1.38%
  • 個人貸出:数量 0.4(個人向け貸出残高(兆円))× 価格 1.1%(貸出利ざや(%))→ 売上 40 億円・営業利益 2 億円。残高 0.38 兆円(名目)× 利ざや 1.05%
  • 有価証券・市場運用:数量 0.6(運用残高(兆円))× 価格 1.5%(運用利回り-調達(%))→ 売上 92 億円・営業利益 17 億円。残高 0.61 兆円(名目)× 運用ざや 1.50%
  • 手数料・グループ会社:数量 0.8(預かり資産+取扱高(兆円))× 価格 0.7%(実効手数料率(%))→ 売上 56 億円・営業利益 7 億円。残高 0.79 兆円(名目)× 手数料率 0.70%

倍率:10年後のROEは0.4%(純利益4億円÷自己資本1,004億円)で稼ぐ力から価値は置けない。2026年3月期末の自己資本857億円に0.235倍を掛け、201億円とした(地銀の悲観の目安0.45倍を、薄い資本と貸倒の厚みで下げた)。純利益÷kの約40億円より大きく、事業の稼ぐ力ではなく資産で値が付く姿として置いた。

確率:構造的な負けに景気の悪化が重なる姿。資本が薄く、目標を下げて達成してきた実績もあるため、1割台半ばを置いた。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億円。

法人・公共貸出

荘内銀行・北都銀行の事業性貸出と、地方公共団体向けの貸出。

数量事業性+公共向け貸出残高(兆円)価格貸出利ざや(預金調達差引後・%)売上営業利益
今 2026/03 1.3 1.3% 161 21
10 年後 中立 1.5 1.6% 246 54

取り方:2026年3月末の貸出1.99兆円(2行合算)のうち、事業性貸出0.80兆円と地方公共団体向け0.46兆円を合わせて1.26兆円(説明会資料)。預貸金利息差約201億円から、個人分を引いて利ざやを1.28%と置いた。4区分の営業利益の合計を、2026年3月期の連結経常利益54.6億円に合わせた(顧客部門の経常利益29.8億円、市場部門17.2億円、その他子会社約7.6億円)。数量は名目で、率は物価を掛けていない。

個人貸出

住宅ローン・カードローンなど個人向けの貸出。

数量個人向け貸出残高(兆円)価格貸出利ざや(%)売上営業利益
今 2026/03 0.4 1.0% 40 4
10 年後 中立 0.4 1.2% 54 8

取り方:個人向け貸出を約0.40兆円とした(説明会資料の残高推移から。開示の内訳と一部推定を含む)。住宅ローン中心で競争が厳しく、利ざやは1.0%と事業性より薄い。経費配分後の利益率は10%。数量は名目、率は物価を掛けていない。

有価証券・市場運用

国債・地方債・外債・投資信託などの運用と、金融業向けの仕組貸出。預金のうち貸出に回らない分の運用先。

数量運用残高(兆円)価格運用利回り-調達(%)売上営業利益
今 2026/03 0.7 1.5% 102 17
10 年後 中立 0.8 1.7% 135 38

取り方:有価証券4,011億円(2026年3月末)に、金融業向けの仕組貸出約0.28兆円を合わせて0.68兆円とした。運用ざやを1.5%と推定した(開示の内訳ではない)。市場部門の経常利益は17.2億円で、利益率は17%。金利が上がれば再投資の利回りは上がるが、預金金利も付いていくため、10年のざやの広がりは小さく置いた。数量は名目。

手数料・グループ会社

投資信託・保険の販売、ビジネスマッチング・M&A、フィデアエナジーなどグループ会社。

数量預かり資産+取扱高(兆円)価格実効手数料率(%)売上営業利益
今 2026/03 0.8 0.8% 60 12
10 年後 中立 1.1 0.8% 82 22

取り方:役務取引等利益は約51億円。投資信託・保険の預かり資産と、決済・住宅ローン関連などの取扱高を合わせて約0.75兆円、実効手数料率を0.80%と推定した(開示の内訳ではない)。グループ会社を含めた経常利益への寄与は12.4億円で、利益率は21%。預かり資産はお金の量なので名目で伸び、手数料率は低コスト商品の広がりで緩やかに下がる。数量は名目。

リスクと懸念

人口減と地盤の縮小

山形県の庄内地方も秋田県も、2050年にかけて人口が3〜4割減る見通しだ。貸出の量を保つには他行から奪うしかなく、価格の競争が避けられない。実質では貸出が縮む恐れがある。

県内の首位行との競争

秋田銀行は3行統合の協議に入り、山形銀行も県内の首位として構える。フィデアは2番手で貸出の金利を決めにくく、広がった利ざやの一部が値引きと預金金利に消える。

合併とシステム統合の失敗

合併費用とシステム統合の費用は、想定を超えることがある。統合の遅れや顧客の離反が出れば、削減できるはずの経費が残り、中期計画の純利益60億円も遠のく。

資本の薄さと与信費用

単純な自己資本比率は3.0%、規制上は9.85%。景気が悪化して与信費用が増えれば、配当や自社株買いの余力が削られる。開示債権比率は1.80%と平時では低めだ。

保有債券・外債の評価損

有価証券の評価損益は145億円の損にまで縮んだが、金利が上がる局面では再び評価損が出る。薄い自己資本を直接削るので、資本の余力を左右する。

預金の流出と預金金利の追随

預金は前期より187億円減った。短期金利が2%まで上がる間、預金金利の引き上げが想定より速ければ、利ざやの拡大は小さくなる。

今後の分かれ目

合併後の経費率(OHR)が、2028年度に65%を割り込む方向に動いたら
合併のコストシナジーが想定どおり実っているので、楽観側の確率を上げてよい。決算の経費の推移で確かめる。
2027年1月の合併のシステム統合が遅れたり、費用が増えたりしたら
経費の削減が先送りされるので、やや悲観側の確率を上げる。中期計画の純利益60億円の達成は遠のく。
貸出利回りと預金利回りの差が、計画より速く広がったら
利ざやの拡大が想定より早く出ているので、楽観側の確率を上げてよい。決算短信の利回りの推移で確かめる。
与信関係費用が年20億円を超える水準が続いたら
資本の薄さが現実の傷になる。悲観側へ重みを移し、中立の確率を下げる。
連結自己資本比率が10%を割り込む状況が続いたら
配当方針の維持が難しくなり、資本の補強か提携が視野に入る。悲観の確率を上げる。
秋田銀行など県内の首位行の統合が実現し、貸出金利が下がり始めたら
価格を決める力が弱いという見方が裏づけられる。やや悲観・悲観側の確率を上げ、利ざやの拡大幅を下方修正する。

見ておくもの

  • 預貸金の利回りの差(預貸ざやの推移)
  • 合併後の経費率(OHR)とシステム統合の進み具合
  • 与信関係費用と有価証券の評価損益
  • 連結自己資本比率と、累進配当・配当性向40%の実行
  • 秋田銀行・山形銀行など県内の首位行の再編

倍率と資本コストの決め方

倍率は今の株価を見ずに決めた。楽観・やや楽観・中立は、10年後のROEとk9.0%(基本7.5%+quality+1.5%)から、ROEがkを下回るため上限を1÷k=11.1倍に置き、その86%・81%・72%に当たる9.5・9.0・8.0倍とした。やや悲観は6.5倍。悲観は事業の稼ぐ力がほぼ消えるため、2026年3月期末の自己資本857億円に0.235倍を掛けた201億円に置いた。今の値段は、2026年3月期の純利益41億円の10.9倍で、10年の筋書きとは独立に置いた。新リース会計基準の影響は店舗を借りる分だけで小さく、10年後の数字も今と同じ形にそろえた。 2026-10-22 の見直し(溜まる現金を事業の ROE から外す・k の目安を対称に・楽観〜中立は上限そのものに置く・ROE が k 以下は配り方から出す式)で、倍率を機械で置き直した(第 1 段より前 → 今:楽観 PER 9.5→11.11 倍・やや楽観 PER 9→11.11 倍・中立 PER 8→11.11 倍)。

資本コスト 9.0% = 無リスク金利 3% + β — × 5%。基本7.5%にquality+1.5%を足してk9.0%。銀行は預金が仕入れなので利払いの式は当てはめず、利ざやで扱う。合併の成否や薄い自己資本といった個別のリスクはkに足さず、筋書きと確率で表した。地銀の目安8.0〜9.0%の上端にしたのは、人口減が速い単独地盤であることと、資本が薄いことのため。

同じ業種(銀行業)の AI 分析

割安 大光銀行8537 新潟・長岡の第二地銀。金利上昇で稼ぎは戻るが、薄い資本と人口減の県で、戻り幅が価値を分ける 本質価値との差 +64.6% · 10 年 割安(年 +12.8%) 割安 筑波銀行8338 茨城2位の地銀。金利上昇で利益は倍近くまで伸びるが、公的資金350億円の返済と薄い資本が重荷。今の値段はやや割安 本質価値との差 +43.8% · 10 年 割安(年 +11.6%) やや割安 三井住友トラストグループ8309 受託資産と手数料が厚い信託グループ。利益ベースの正当化PERで控えめに置き、資本コスト7.25%で10年の本質価値は今の時価総額を約5%上回る(適正) 本質価値との差 +28.6% · 10 年 やや割安(年 +9.0%) やや割安 東京きらぼしフィナンシャルグループ7173 東京唯一の地銀。金利上昇で稼ぎは伸びるが、資本の薄さと再編の行方で価値が大きく分かれる 本質価値との差 +19.2% · 10 年 やや割安(年 +9.0%) やや割安 ひろぎんホールディングス7337 広島の厚い基盤と金利上昇でROEは10%前後へ。資本コスト8%の利益ベースで測ると、改善はほぼ織り込まれ今の値段は適正 本質価値との差 +18.7% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 株式会社紀陽銀行8370 大阪の成長と和歌山の首位を併せ持つが、資本は薄い。金利上昇の追い風を織り込んでも、今の値段は適正の範囲 本質価値との差 +17.9% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 トマト銀行8542 岡山2番手の第二地銀。金利で稼ぎは戻るが、優先株100億円の行方が普通株主の取り分を左右する 本質価値との差 +17.1% · 10 年 やや割安(年 +9.0%) やや割安 三井住友フィナンシャルグループ8316 利ざや拡大と海外・Olive で ROE 10% 前後へ。新しく投じるお金の稼ぎだけが薄れる利益ベースの PER で測ると、3 メガで最も低い今の PBR は適正 本質価値との差 +16.5% · 10 年 やや割安(年 +8.0%) やや割安 武蔵野銀行8336 埼玉で2番手の地方銀行。利ざやの広がりでROEは9%へ向かい、資本コスト8%で測ると今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +13.9% · 10 年 やや割安(年 +8.3%) やや割安 栃木銀行8550 金利上昇の追い風は強いが、稼ぐ力の底上げは道半ば。栃木の第二地銀は10年後の収益力に見合う値段で、安全域は薄い 本質価値との差 +13.3% · 10 年 やや割安(年 +8.6%) 適正 ゆうちょ銀行7182 貯金は伸びないが、国債の入れ替えと日銀預け金の金利で利ざやが広がる。利益が金利頼みで倍率を控えめに置くと、親会社の売出しも入れて今の値段はやや割高 本質価値との差 +8.1% · 10 年 適正(年 +7.2%) 適正 トモニホールディングス8600 利ざやの拡大でROEは7%台へ上がるが資本コストに届かない。今の値段は価値を1割弱上回るが、適正の範囲 本質価値との差 +7.9% · 10 年 適正(年 +7.9%) 適正 株式会社ちゅうぎんフィナンシャルグループ5832 岡山で県内企業の45%が主取引とする基盤に利ざや拡大が乗る。資本コスト8.25%の利益ベースで測ると、今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +6.7% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 株式会社七十七銀行8341 宮城でシェア55.9%の牙城。半導体工場の白紙撤回後も利ざや拡大とVision 2030の上方修正が効くが、資本コスト8%の利益ベースで今の値段は適正 本質価値との差 +5.9% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 東和銀行8558 群馬の2番手行。債券の入れ替えで膿を出し切り、稼ぐ力は戻る途上だが、資本の薄さが値段の上限を決める 本質価値との差 +5.9% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 株式会社佐賀銀行8395 県内企業の6割弱をメイン先にする盤石の地銀。金利の追い風は厚いが資本が薄く、本質価値は今の値段とほぼ同じ 本質価値との差 +4.8% · 10 年 適正(年 +7.8%) 適正 ふくおかフィナンシャルグループ8354 九州最大手。会社予想どおり利益が伸びROE10%前後が続くなら、資本コスト8.25%の利益ベースで見ても今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +4.3% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 清水銀行8364 静岡県全域に店舗を持つ中堅地銀。金利上昇で稼ぎは2倍以上になるが、ROEは資本コストに届かず、厚い自己資本を価値に変えきれない 本質価値との差 +3.7% · 10 年 適正(年 +7.8%) 適正 三菱UFJフィナンシャル・グループ8306 国内最大で最も国際分散した銀行グループ。利益ベースの PER で測ると ROE 10〜11%に見合う値段は今よりやや低く、3 メガで最も上の余地が小さい。やや割高 本質価値との差 +3.6% · 10 年 適正(年 +6.4%) 適正 いよぎんホールディングス5830 海事金融という堀を持つ愛媛の首位行。堀は本物だが自己資本が厚く、資本コスト8.25%の利益ベースでは今の値段はやや割高 本質価値との差 +2.5% · 10 年 適正(年 +7.3%) 適正 横浜フィナンシャルグループ7186 神奈川の厚い基盤に利ざや拡大が乗りROE10%前後へ。資本コスト8%の利益ベースで測ると、今の値段は適正の範囲 本質価値との差 +2.1% · 10 年 適正(年 +7.0%) 適正 十六フィナンシャルグループ7380 岐阜の県内首位を握る地銀。金利で利ざやは広がるが人口減の逆風が重く、資本コスト8.25%の利益ベースで今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +1.9% · 10 年 適正(年 +7.4%) 適正 株式会社琉球銀行8399 沖縄の厚い基盤と金利の追い風は本物。ただ資本が薄く効率も低め。今の値段は本質価値と大きく変わらない 本質価値との差 +1.4% · 10 年 適正(年 +7.2%) 適正 りそなホールディングス8308 国内専業で利ざや拡大の恩恵が素直に効く。ROE 12% 前後を利益ベースの PER で測り、資本コスト 7.5% に合わせると、今の値段はやや割高 本質価値との差 +1.1% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 池田泉州ホールディングス8714 大阪北摂・泉州の地銀。金利の追い風でROE10%へ向かうが、競争と費用の重さで10年の価値は今の値段を1割ほど下回る 本質価値との差 +0.6% · 10 年 適正(年 +7.1%) 適正 第四北越フィナンシャルグループ7327 新潟で貸出の半分を握る地方銀行。金利上昇の追い風は本物だが人口減が量を抑え、資本コスト8.25%の利益ベースで今の値段はやや割高 本質価値との差 +0.5% · 10 年 適正(年 +7.1%) 適正 南都銀行8367 奈良の5割の基盤に金利の追い風が乗る。人口減と重い経費が利益の伸びを抑え、10年の価値は今の値段を1割ほど下回る 本質価値との差 −0.9% · 10 年 適正(年 +6.7%) 適正 山口フィナンシャルグループ8418 山口・広島・北九州に3行を持つ中四国最大級の地銀。利ざやの改善で稼ぐ力は戻るが収益性は同業に見劣りし、今の値段はやや割高 本質価値との差 −2.1% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 大東銀行8563 福島県郡山の小さな単独行。利ざやの回復は追い風だが、評価損と薄い資本で価値の伸びは限られる。 本質価値との差 −3.9% · 10 年 適正(年 +7.4%) 適正 株式会社CCIグループ7381 石川の首位行は金利上昇の追い風を受けるが、利益はまだ薄い。10年で見ても、今の値段にはやや先走り感がある 本質価値との差 −4.0% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 九州フィナンシャルグループ7180 TSMC熊本効果で法人融資が伸びる肥後・鹿児島銀行の持株会社。ROEが資本コストにまだ届かず、今の値段は追い風を払いすぎてやや割高 本質価値との差 −4.1% · 10 年 適正(年 +6.7%) 適正 北洋銀行8524 道内首位の基盤に金利上昇の追い風。ただ自己資本比率が薄く、資本コスト8.75%の利益ベースで測ると今の値段はやや割高 本質価値との差 −4.7% · 10 年 適正(年 +7.0%) 適正 鳥取銀行8383 鳥取県の最大の地銀。利ざやの回復は追い風だが、薄い利ざやと人口減で ROE は資本コストに届かない。 本質価値との差 −4.8% · 10 年 適正(年 +6.8%) 適正 西日本フィナンシャルホールディングス7189 福岡で福岡銀行を追う地銀。資本コスト8.25%はROEの回復に厳しく、今の値段は計画の達成をほぼ織り込んでやや割高 本質価値との差 −5.8% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 株式会社岩手銀行8345 岩手県の貸出の47%を握る首位行。北東北3行の統合協議に入ったが、10年後の中立でもROEは資本コストに届かない 本質価値との差 −6.2% · 10 年 適正(年 +6.3%) 適正 千葉銀行8331 千葉興業銀行との統合を含め貸出が名目で伸びるが、資本コスト8%の利益ベースのPERで測ると今の値段はやや割高 本質価値との差 −7.3% · 10 年 適正(年 +6.1%) 適正 株式会社おきなわフィナンシャルグループ7350 沖縄の厚い基盤に金利の追い風。ただ資本が薄く観光に偏る点を織り込むと、今の値段はやや割高 本質価値との差 −8.0% · 10 年 適正(年 +6.2%) 適正 めぶきフィナンシャルグループ7167 北関東の統合地銀。利ざや拡大でROEは10%を超えるが、資本コスト8.25%の利益ベースで測ると今の値段はやや割高 本質価値との差 −8.6% · 10 年 適正(年 +5.9%) 適正 SBI新生銀行8303 公的資金完済・再上場で身軽になったSBI系複合銀行。利ざや拡大とレイク・アプラスの高採算を乗せても、資本コスト8.5%で見ると今の値段はやや先取りで、やや割高 本質価値との差 −9.0% · 10 年 適正(年 +5.5%) 適正 山陰合同銀行8381 経費の軽さと県外への貸出拡大が強み。利ざや拡大の追い風は大きいが、人口減と含み損が重く、今の値段はやや割高 本質価値との差 −9.6% · 10 年 適正(年 +6.1%) 適正 山梨中央銀行8360 県内シェア5割強の地銀。利ざやで利益は伸びるが、ROEは資本コストに届かず、今の値段はやや高め 本質価値との差 −9.7% · 10 年 適正(年 +5.8%) 適正 株式会社プロクレアホールディングス7384 青森で企業の7割が主力行に選ぶ首位行。金利で稼ぎは大きく伸びるが、薄い自己資本と人口減でROEは資本コストに届かず、10年後の価値は今を下回る 本質価値との差 −9.8% · 10 年 適正(年 +6.4%) やや割高 京葉銀行8544 利ざや拡大で稼ぐ力は戻るが、千葉の再編で後ろに回る不安が残る。今の値段は10年の見通しに対して高め 本質価値との差 −10.8% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 名古屋銀行8522 愛知県内2位の地銀。金利上昇で利益は伸びるが、ROEは資本コスト並みにとどまり、統合の条件も未定のため、利益ベースでは今の値段はやや割高 本質価値との差 −12.0% · 10 年 やや割高(年 +5.7%) やや割高 千葉興業銀行8337 千葉銀行との1対1の統合で行き先は決まった。金利上昇で利益は倍になるが、薄い自己資本が還元を縛りROEは資本コストに届かず、今の値段はやや割高 本質価値との差 −13.3% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 株式会社百十四銀行8386 香川の寡占と船舶金融を持つ良い銀行だが、10 年後の ROE は資本コストに届かない。今の値段は金利上昇を織り込んでもやや割高 本質価値との差 −13.7% · 10 年 やや割高(年 +5.3%) やや割高 三十三フィナンシャルグループ7322 金利の追い風は確か。だが資本が薄く再編も白紙で、ROE は資本コストに届かず、10 年の価値は今の値段を2割余り下回る 本質価値との差 −13.9% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 南日本銀行8554 鹿児島の第二地銀。直近の利益は税の軽さで厚く、優先株 85 億円の整理が普通株の取り分を決める。 本質価値との差 −17.0% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 株式会社大分銀行8392 大分の企業の半数がメインバンクに選ぶ盟主。利ざやで稼ぎは2倍以上に伸びるが、薄い自己資本が重く、10年の本質価値は今の値段を下回る 本質価値との差 −17.7% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 みずほフィナンシャルグループ8411 ROE は 10% 前後にとどまり、3 メガ共通の控えめな倍率で置くと、利益ベースでは今の値段は割高 本質価値との差 −18.1% · 10 年 やや割高(年 +4.5%) やや割高 株式会社秋田銀行8343 秋田県で企業の過半が主力行に選ぶ首位行。金利上昇で稼ぎは倍近くになるが、人口減が重く、ROEは資本コストに届かず今の値段は先取りが過ぎる 本質価値との差 −18.7% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 富山銀行8365 富山の小さな地銀。直近の増益は債券の売却益頼みで、本業の稼ぐ力は ROE を資本コストへ届かせない。 本質価値との差 −19.8% · 10 年 やや割高(年 +5.1%) やや割高 株式会社宮崎銀行8393 宮崎県の最大手地銀。利ざやで稼ぎは膨らむが、薄い自己資本と人口減が重く、10年の本質価値は今の値段を下回る 本質価値との差 −19.8% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 株式会社四国銀行8387 金利の追い風は強いが、高知の人口減で稼ぐ力が資本コストに届かない。10年の本質価値は今の値段を下回る 本質価値との差 −20.8% · 10 年 やや割高(年 +4.6%) やや割高 株式会社ほくほくフィナンシャルグループ8377 北陸・北海道2行体制に利ざや拡大とラピダス特需が乗るが、単独路線のまま。資本コスト8.5%の利益ベースで測ると今の値段は割高 本質価値との差 −20.8% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 株式会社 百五銀行8368 三重の預金と貸出で首位の地銀。資本が厚く稼ぎ方が重いため、資本コスト8.25%の利益ベースで測ると今の値段は先の利益を織り込んで割高 本質価値との差 −22.5% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 福井銀行8362 福井県の貸出の約半分を握る地銀。合併の効果と利ざや拡大でROEは上向くが、資本コストには届かず、今の値段は先取りが過ぎる 本質価値との差 −23.0% · 10 年 やや割高(年 +4.3%) やや割高 株式会社 北日本銀行8551 北東北で唯一残る第二地銀。金利上昇で利益は伸びるが、10年後の中立でもROEは資本コストに届かない 本質価値との差 −23.3% · 10 年 やや割高(年 +4.4%) やや割高 株式会社滋賀銀行8366 県内の預貯金の約半分を握る滋賀の地銀。利上げの追い風は本物だが経費率が重く、資本コスト7.75%の利益ベースでは今の値段は割高 本質価値との差 −24.0% · 10 年 やや割高(年 +3.8%) やや割高 八十二長野銀行8359 長野で合算シェア6割超の堀を持つが、資本コスト8%の利益ベースで測ると、中計ROE8%の達成を織り込んだ今の値段は割高 本質価値との差 −25.4% · 10 年 やや割高(年 +3.7%) やや割高 群馬銀行8334 群馬県内シェア44%の最強地銀。利ざや拡大と第四北越FGとの越境統合でROE10%超を狙うが、資本コスト8.25%の利益ベースで測ると今の値段は割高 本質価値との差 −25.5% · 10 年 やや割高(年 +3.7%) やや割高 しずおかフィナンシャルグループ5831 静岡で法人取引の首位を握る東海最大級の地方銀行。事業は強いがROEは資本コストを少し上回る程度で、利益ベースの今の値段はやや割高 本質価値との差 −25.5% · 10 年 やや割高(年 +3.8%) やや割高 筑邦銀行8398 福岡県南部の地銀。貸出は伸びているが、薄い収益と自己資本で ROE は資本コストに届かない。 本質価値との差 −28.1% · 10 年 やや割高(年 +3.8%) やや割高 島根銀行7150 SBI の資本で立て直す島根の小さな地銀。優先株が 170 億円まで膨らみ、普通株主に残る利益は薄い。値打ちは今の値段を下回る 本質価値との差 −28.5% · 10 年 やや割高(年 +4.3%) やや割高 セブン銀行8410 コンビニ ATM の独走に、ファミマ 1.6 万台という追い風。ただ稼ぎは薄く、キャッシュレスの長い逆風も続く。倍率を抑えて見ると、いまの値段は先の成長を織り込みすぎている 本質価値との差 −28.8% · 10 年 やや割高(年 +3.5%) やや割高 あおぞら銀行8304 米国オフィス融資の傷が癒え、大和証券を軸に投資銀行へ軸足を移すあおぞら銀行。ROEが資本コストに届かない間は、今の値段に安全域は乏しい 本質価値との差 −29.2% · 10 年 やや割高(年 +3.4%) やや割高 東邦銀行8346 福島で預金・貸出の3分の1強を握る首位行。金利上昇で稼ぎは倍近くになるが、ROEは資本コスト未満にとどまり今の値段は先取りが過ぎる 本質価値との差 −29.9% · 10 年 やや割高(年 +3.5%) 割高 株式会社阿波銀行8388 徳島の盟主は利ざや拡大で稼ぎが伸びるが、ROEは資本コストに届かない。10年の本質価値は今の値段を下回る 本質価値との差 −33.4% · 10 年 割高(年 +2.6%) 割高 大垣共立銀行8361 岐阜の老舗地銀。利ざや拡大は追い風だが ROE は資本コストに届かず、今の値段には届かない 本質価値との差 −33.8% · 10 年 割高(年 +2.9%) 割高 山形銀行8344 県内最大手でも人口減の山形が地盤。利ざやで稼ぎは倍増するが資本コストに届かず、今の値段は10年先の価値より高い 本質価値との差 −34.2% · 10 年 割高(年 +2.7%) 割高 スルガ銀行8358 シェアハウス問題を片付け、利ざや拡大で稼ぐ力が戻った地方銀行。だが税の軽さで膨らんだ利益を前提に値が付いており、資本コストを大きく超える見込みも薄く、割高 本質価値との差 −34.6% · 10 年 割高(年 +2.1%) 割高 富山第一銀行7184 富山県2位の地銀。利ざや拡大は追い風だが、運用益に頼る利益とROEの低さで、本質価値は今の値段を下回る 本質価値との差 −34.8% · 10 年 割高(年 +2.5%) 割高 京都フィナンシャルグループ5844 京都の地盤と政策保有株の含み益が強みだが、ニデック株は会計不正で下落。資本コスト8%の利益ベースで測ると今の値段は割高。2026年3月期の利益は株の売却益で膨らんでおり、実力利益で測る 本質価値との差 −38.0% · 10 年 割高(年 +1.6%) 割高 あいちフィナンシャルグループ7389 名古屋圏2位の合併行。統合の宿題と低いROEを抱え、資本コスト8%の利益ベースで測ると今の値段は割高 本質価値との差 −38.3% · 10 年 割高(年 +1.9%) 割高 愛媛銀行8541 県内第2位の第二地銀。金利上昇で利益は伸びるが、人口減で資本コストに届かず、今の値段は10年先の稼ぎに対して割高 本質価値との差 −40.9% · 10 年 割高(年 +1.8%) 割高 福島銀行8562 福島県の第二地銀。SBI 新生銀行が筆頭株主になったが、薄い収益と赤字の履歴が重い。 本質価値との差 −46.3% · 10 年 割高(年 +1.5%) 割高 宮崎太陽銀行8560 宮崎県の第二地銀。本業は回復中だが、売却益に押された利益と優先株 60 億円の整理が焦点。 本質価値との差 −48.2% · 10 年 割高(年 +0.6%) 割高 東北銀行8349 岩手の中堅地銀。利ざやは回復するが、公的資金の優先株 100 億円が普通株の取り分を削る。 本質価値との差 −48.8% · 10 年 割高(年 +0.6%) 割高 豊和銀行8559 大分の小さな第二地銀。普通株の取り分は、220 億円の優先株が先に取った残りで決まり、今の値段を下回る。 本質価値との差 −60.2% · 10 年 割高(年 −2.2%) 割高 高知銀行8416 高知県の地銀。評価差額金の赤字が自己資本の 27% に達し、優先株 68 億円も重く、利益の戻りは遅い。 本質価値との差 −63.6% · 10 年 割高(年 −2.8%) 割高 じもとホールディングス7161 宮城・山形の 2 地銀を持つ持株会社。収益は回復するが、公的資金の優先株 780 億円が普通株の取り分を大きく削る。 本質価値との差 −85.1% · 10 年 割高(年 −11.0%)

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読んだ資料

  1. フィデアHD 2026年3月期 決算短信(2026/05/15)
  2. フィデアHD 2027年3月期 第1四半期 決算短信(2026/08/07)
  3. フィデアHD 会社説明会資料(2026/06/05)
  4. 河北新報 2028年度に純利益60億円程度へ フィデアHDが新たな中期経営計画(2026/06/04)

分析日 2026-10-19