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PVHコープ PVH

世界的な二大衣料ブランドを持ち、長期の稼ぐ力と還元には約3割の安全域がある。ただし減損の連続と負債の重さから、評価はやや割安にとどめる

やや割安
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)110.45 ドル51 億ドル10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-30)90.2 ドル42 億ドル差 +22.5%
10 年後から見ると やや割安 価値 110.45 ドル51 億ドル · 差 +22.5% · 期待の年率 +12.4%
期待の年率リターン(10 年)+12.4%資本コスト比 +2.9 pt
推定の資本コスト9.5%期待の年率と比べる目安

期待の年率は、5つの筋書きから求めた期待CFのIRRです。期間の還元・追加負担を中間時点、終価を期間末に置く仮定で、価値の割引時期とそろえています。実際の配当日を予測した値や、筋書きごとのIRRの平均ではありません。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3.5%・10 年国債 5%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの終価と還元を確率で加重し、資本コスト 9.5% で今の値に割り戻したものです。

利益と必要資本から、将来の留保余力を見込む場合があります。この推定は、維持更新投資や運転資金、借換後の現金計画を確認した値ではありません。

総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

終価・還元は現在株主全体の取り分です。1株表示は現株数への換算で、還元には配当・自社株買いを含みます。持分・支払時点は簡略化しており、買戻しに売却参加せず同じ株数を持ち続ける場合の将来株価・受取配当とは別です。

結論

PVHはカルバン・クラインとトミー・ヒルフィガーを所有し、世界で衣料を売るブランド会社である。筆者の判断はやや割安だが、ブランドの知名度ほど事業の収益性は安定していない。

2025年度の売上は89.5億ドル、営業利益は7.4億ドルだった。しかし純利益は0.3億ドルに落ち込んだ。約4.8億ドルののれん・無形資産減損が響いたためである。2026年第2四半期にも4.39億ドルの追加減損が発生した。商標は有名でも、過去の買収で投じた資本が十分な利益を生んでいないという警告である。

それでも事業そのものが消えていくとは考えない。両ブランドの2025年の世界小売売上は、それぞれ約90億ドルに達する。下着やジーンズなどの定番商品には根強い需要があり、商標を貸して得るロイヤルティ収入も残る。2026年第2四半期には自社通販が4%増えた。一方、欧州の卸売不振は続き、関税還付1.07億ドルが四半期の利益を一時的に押し上げた。これを恒常的な収益改善とは見ない。

10年後の中立では、販売数量がほぼ横ばいでも価格上昇と北米の事業移管で売上は125.8億ドルに達すると考える。営業利益11.4億ドル、GAAP純利益7.7億ドル、会社全体の時価総額82.0億ドルという姿である。ただし、負債と店舗賃借の負担が重く、事業を立て直すための投資も必要となる。

5つの筋書きの確率を加重し、資本コスト9.5%で割り戻した現在価値は約50.9億ドルとなる。基準時価総額39.2億ドルとの差は約30%弱で、分類はやや割安である。10年間の期待収益率は年約10.6%だが、事業を持つために求める9.5%との差は大きくない。十分な利益回復と節度ある自社株買いが実現して初めて、この安全域には意味がある。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、PVHは理解しやすい事業と理解しにくい競争優位が同居している会社である。カルバン・クラインとトミー・ヒルフィガーの商標には確かな価値がある。下着、ジーンズ、定番衣料は10年後も必要であり、ブランドを貸すだけで収入が入るライセンス事業は魅力的だ。工場を大規模に所有せず、世界中の販売先へ商品を届ける仕組みも合理的である。

しかし、顧客が一度買ったからといって次も必ず同じブランドを買うわけではない。広告を重ね、人気のあるデザイナーや文化との結び付きを更新しなければならない。これは完全な独占事業ではなく、堀の維持に毎年費用がかかる商売である。価格を物価以上に上げられると確信するには、直営店の定価販売比率と販売数量が継続して改善する必要がある。

筆者が重く見るのは、2025年と2026年に続いた減損である。のれんを帳簿から消しても現金は直接減らないが、過去の資本配分への評価は変わる。2022年に約束した大幅な成長も実現しなかった。大きな自社株買いによって株数を減らしながら負債を増やしたことは、事業の真の収益性を見えにくくする。

10年後の中立では、十分な資金を事業に残しつつ正味38.5億ドルを株主に返せると考える。それが実現するなら現在の値段には安全域がある。ただし本当に持ち続けたい会社になるには、二大ブランドの安定した収益と借入の減少が必要だ。安く見えることだけを理由に、ブランドの衰退を見逃してはならない。

何で稼ぐ会社か

PVHの事業は地域別の3部門とライセンス部門で構成される。2025年度から地域中心の報告に変わった。売上の中心はトミー・ヒルフィガーの47.7億ドルとカルバン・クラインの39.6億ドルであり、両ブランドで全体の95%以上を占める。

最大のEMEAは欧州・中東・アフリカを担当し、売上42.7億ドルを稼ぐ。トミーの欧州での知名度が高く、百貨店、専門店、自社店舗、通販に卸し、または直接販売する。地域のセグメント利益率は約17.5%と高い。ただし2025年度は為替効果を除けば減収で、2026年第2四半期も卸売不振から売上が6%減った。

米州は売上27.4億ドルである。カルバン・クラインの下着やジーンズ、トミーの衣料などを卸売と直営店で販売する。自社店舗にはアウトレットが多く、地域利益率は約9.2%にとどまる。G-IIIアパレルに任せていた北米の婦人服などのライセンス契約が順次満了し、2026年までに一部を自社運営へ切り替える。売上を増やせるが、在庫と販促費をPVH自身が負担する。

アジア太平洋は売上15.2億ドルで、地域利益率は約19.3%と高い。中国、韓国、日本などではブランドの認知度があり、直営と卸売を組み合わせる。2026年第2四半期は直販が伸びた。ただし中国の規制リスクが高まり、高価格帯と低価格帯の二極化で中価格のブランドは難しい立場にある。

ライセンス部門の売上は4.2億ドルと小さいが、部門利益は3.6億ドルである。香水のコティ、時計、眼鏡、履物などの提携先が商品を作り、PVHは商標の使用料を受け取る。設備や在庫が少なくて済む優良な仕組みだが、世界共通の広告費と商標管理費は本社に計上される。部門利益率の高さを全社の利益率と混同してはいけない。

全社では卸売が44.1億ドル、直営店と自社通販が41.2億ドル、ライセンスが4.2億ドルである。直営店舗は約1350店に加え、百貨店内の売場など約1450か所を運営する。製造は約30か国の約1000工場に外注する。工場を大量に所有しない一方、在庫、ブランド広告、店舗の賃料に多くの資金を使う会社である。

優良さと弱いところ

PVHの堀、つまり競争相手が容易に奪えない強みは、カルバン・クラインとトミー・ヒルフィガーの商標そのものにある。カルバン・クラインは1968年、トミーは1985年に始まり、世代を越えて知られている。下着、デニム、定番のカジュアル衣料には繰り返し購入する顧客がいる。世界各地の商標権、デザインの蓄積、販売網を短期間で再現することは難しい。

だが、ブランド認知度と値上げ力は同じではない。買い手はラルフ・ローレン、リーバイス、ユニクロ、ZARAなどにいつでも乗り換えられる。PVHの2026年第2四半期は米州とアジアで平均販売単価が改善したものの、粗利益率の改善の大半は関税還付による一回限りのものだった。10年間、物価を超える値上げが続く証拠にはならない。

資本効率にも弱点がある。過去10年間のROE中央値は10.6%で、突出した高さではない。2025年度には4.8億ドル、2026年第2四半期には4.39億ドルの減損が続いた。2025年度末ののれんは約20.2億ドル、商標の帳簿価額は約26.8億ドルに達する。これらを含む自己資本47.9億ドルは、清算すればそのまま株主に戻る現金ではない。

さらに、下調べ上の純負債36億ドルには店舗などのリース負債が含まれる。2025年度末の営業リース負債は約19.9億ドル、年間の純賃借費用は約6.3億ドルである。家賃はすでに営業費用として引いているため利息を二重計上しないが、売上が落ちても払い続ける必要がある。

筆者は全社の堀を強いとは判定しない。商標使用料の部分には堀がある。しかし衣料販売の数量と価格は競争に左右され、広告を止めればブランドの魅力も落ちる。増分の投下資本が高い収益を生む部分だけ拡大し、残りの現金を株主に返すことが経営に求められる。AIエージェント代替の対象事業には該当しないが、AIによる商品発見や購買行動の変化には対応が必要である。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

世界の衣料市場は2026年に約1.92兆ドルと推計される。米国市場は約3730億ドルで、同市場の2026〜2031年の名目成長予測は年1.8%ほどである。物価が年3.5%上がる共通前提では、米国の衣料販売数量が大幅に伸びるとは考えにくい。成長するブランドは、市場全体の拡大よりも競合からのシェア獲得に頼ることになる。

PVHの両ブランドの世界小売売上は合計約180億ドルである。これを世界の衣料市場と単純比較すると約0.9%となる。ただし香水やアクセサリー、ライセンス先の商品も含むため、厳密な衣料市場シェアではない。地域別の比較可能なブランドシェアも十分には公表されていない。米州売上27.4億ドルは米国の衣料市場よりはるかに小さいが、米州には米国外の売上も入り、卸売と小売が混在するため直接割って市場シェアとはしない。

競争相手にはラルフ・ローレン、ヒューゴ・ボス、リーバイ・ストラウス、ZARAを持つインディテックス、H&M、ユニクロがいる。ラルフ・ローレンは2026年3月期に売上約81億ドル、営業利益率14.5%を実現した。ヒューゴ・ボスの2025年営業利益率は9.2%だった。PVHは全社の2025年営業利益率が8.2%で、ラルフ・ローレンほど定価販売と価格引き上げに成功していない。インディテックスは2025年売上約399億ユーロと規模が大きく、商品企画から販売までの速さで優位に立つ。

欧州では消費の弱さ、卸売店の整理、低価格衣料との競争が続く。アジア太平洋は世界の衣料市場の約4割を占めるとされるが、中国では低価格商品と高級品への需要が分かれ、中間のブランドが圧迫されている。米州ではアウトレットの値引きが定価販売の魅力を傷つけやすい。さらに2025年以降の関税が仕入れ原価を押し上げている。

10年間の中立では、EMEAの衣料需要数量は約2%増えてもPVHのシェアがやや低下し、同社の数量は約3%減ると考える。米州は市場数量約5%増に対してシェアが少し下がり、同社数量は約3%増える。アジア太平洋では市場数量約18%増の一部を取り込み、同社数量が約14%増える。ライセンス商品は北米の自社運営移管により契約対象数量が減る。価格は原則として10年間の物価上昇約1.41倍を基準とし、競争の強い地域では少し下回る。

10年後も衣服は必要とされるが、どのブランドが選ばれるかは固定されない。PVHの市場は巨大でも、既存の知名度だけでシェア拡大を約束することはできない。成長の鍵はブランドの魅力を保ちながら、値引きと在庫を減らせるかにある。

資本政策と M&A

PVHは買収によって現在の形を作った。2003年にカルバン・クライン、2010年にトミー・ヒルフィガー、2013年にワーナコを買収した。世界的な二大商標を保有できた点は成功だが、過去に支払った買収代金が十分な収益を生んだとは言い切れない。2023年にはワーナーズなどの女性用下着事業を売却し、二大ブランドへの集中を進めた。

2022年に発表したPVH+計画では、2025年度の売上125億ドル、営業利益率15%、フリーキャッシュフロー10億ドル超を目指した。実績は大きく届かなかった。長期目標を掲げたこと自体より、達成できなかった理由と今後の投資規律を重く見る。

2026年度の会社見通しは売上がおおむね横ばい、調整後営業利益率約8.8%である。ただし関税還付の一時的な利益を含み、継続的な実力はこれより低い。設備投資は約2.5億ドル、自社株買いは少なくとも3億ドルを計画する。2026年8月時点で自社株買い枠は約12.1億ドル残るが、同年度上期には買い戻しを実施していなかった。

2025年度には自社株買い約5.8億ドル、配当約0.1億ドルを行った。株式報酬約0.5億ドルを差し引くと正味還元は約5.4億ドルである。フリーキャッシュフローも約5.4億ドルで、利益が弱い中でも還元を優先した。株数は大幅に減ったが、純負債も増えた。これは無条件に評価できる資本配分ではない。

今後はG-IIIからのライセンス事業移管に伴う在庫投資を管理し、借入とリースの負担を抑えるべきである。独立した支配株主や発行済み優先株による明確な取り分の劣後は確認できない。非公開化や買収合意も確認できないが、商標を保有する企業として将来の事業再編は選択肢になる。10年の価値には未成立の買収を織り込んでいない。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

カルバン・クラインとトミー・ヒルフィガーは世界でも数少ない認知度の高い衣料ブランドである。2025年には両ブランドの世界小売売上が合計約180億ドルに達した。これだけの消費者との接点を新興ブランドが一から築くには長い年月と莫大な広告費が必要となる。衣料の流行は変わっても、下着やデニム、定番のカジュアル服におけるブランドの役割は消えない。

2026年第2四半期には米州とアジア太平洋で直営販売が成長し、通販も伸びた。欧州の弱さが景気と地政学の影響によるものであれば、長期には回復する余地がある。北米ではG-IIIとのライセンス契約終了に伴い、自社で商品企画と卸売を行う範囲が広がる。移行が成功すればブランド表現を統一でき、既存の商標から得る利益を増やせる。

2022年の経営計画は未達に終わったが、目標が示した潜在力を完全に否定する必要もない。欧州ではZARAやH&Mに奪われた顧客を取り戻し、米州ではカルバン・クラインの定番商品を強化する。アジアでは中国以外の地域にも販売を広げる。直販と卸売を無理なく組み合わせれば、数量を増やしながら平均販売価格も引き上げられる。

強い回復では10年後の売上が171.8億ドル、営業利益率が13.3%になる。これはラルフ・ローレンが足元で実現している収益性を大きく上回る水準ではない。純利益は16.8億ドルに増え、事業への再投資を賄いながら10年間で正味74億ドルを還元できる。二大ブランドの寿命を考えると、足元の減損だけを理由に将来の収益力を過小評価すべきではない。

慎重な見方

2025年と2026年の連続減損は、単なる会計上の出来事ではない。米州とアジアの事業価値が過去の想定に届かず、経営が見込んだブランドの成長や収益性が実現していないという証拠でもある。2022年に示した2025年売上125億ドルと営業利益率15%の目標は大きく未達となった。何年も続く改革計画を前提に高い利益率を信じることはできない。

競争相手の方が速く変化している。インディテックスは商品企画と在庫管理を自社で結び、ラルフ・ローレンは定価販売と平均販売単価を強化した。ユニクロは日常着の機能と価格で顧客を集める。低価格の通販や新興ブランドも消費者の時間を奪う。PVHのブランドは有名でも、同じ価格で欲しいと選ばれ続ける保証はない。

2026年第2四半期に報告された粗利益率の改善は、ほぼ関税還付で説明できる。実際の欧州卸売は弱く、G-IIIから移した商品には在庫と販促費が伴う。中国の規制問題も解決を保証されていない。こうした状況でブランドの売上数量が徐々に減れば、価格を物価並みに引き上げても固定費を吸収しきれなくなる。

加えて純負債36億ドルと多額の店舗賃借負担がある。現金を使って株式を買い戻しながら事業価値が減るなら、残る株主はより大きな財務リスクを負う。悲観では売上が10年後に76.9億ドルまで縮み、営業利益率は3%台に落ちる。商標自体は残っても純利益は1.2億ドルに過ぎず、帳簿の自己資本が株主の安全を保証しない。

本質的な問題は、堀の幅を知名度で測ってしまうことだ。売上が大きいブランドと、持続的に高い投下資本利益率を稼ぐ会社は違う。現在の時価総額が低く見えても、利益回復がなければ十分な価値を生まない。

どちらに重みを置いたか

ブランドが10年後も残るという見方は強い。ただし、会社が約束した収益改善を実現できるかという点では慎重な見方が優勢である。連続した減損、欧州の不振、負債、ライセンス事業移管の実行リスクを考え、やや悲観26%と悲観15%を合わせて41%とした。楽観8%とやや楽観18%の合計26%より厚い。

それでも中立の売上数量は大きく伸びる必要がなく、価格の転嫁と固定費管理が進むだけで稼ぐ力は回復する。期待価値は約50.9億ドルで、基準時価総額39.2億ドルに対して約30%弱の上積みがある。分類はやや割安である。これは強い堀を持つ高成長企業への評価ではなく、回復の余地が残る成熟ブランド会社への評価である。予想を覆す最大の材料は、関税還付を除く利益率が回復しないことである。

10 年後の 5 つの筋書き(2035/12 期)

確率で加重した現株数換算の終価現在株主分の終価 160.66 ドル74 億ドル(+ 還元の換算額還元の合計 71.81 ドル33 億ドル)。 今の値に割り戻すと 110.45 ドル51 億ドル、今との差 +22.5%、 期待の年率 +12.4%(資本コスト 9.5%)→ やや割安

筋書き確率10 年後の現株数換算の終価現在株主分の終価還元の換算額還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・還元込み年率確率 × (終価+還元)
楽観 8% 455.53 ドル210 億ドル 160.52 ドル74 億ドル +583.1% +27.0% 49.28 ドル23 億ドル
やや楽観 18% 285.64 ドル132 億ドル 117.14 ドル54 億ドル +346.6% +20.5% 72.50 ドル33 億ドル
中立 33% 177.90 ドル82 億ドル 83.51 ドル39 億ドル +189.8% +14.2% 86.27 ドル40 億ドル
やや悲観 26% 41.45 ドル19 億ドル 34.71 ドル16 億ドル −15.6% −2.1% 19.80 ドル9 億ドル
悲観 15% 22.13 ドル10 億ドル 8.68 ドル4 億ドル −65.8% −11.4% 4.62 ドル2 億ドル
加重平均100% 160.66 ドル74 億ドル71.81 ドル33 億ドル +157.8% +12.4% 232.47 ドル107 億ドル

今の株価時価総額 90.19 ドル42 億ドル(2026-10-30)から見たトータルリターン。各行の年率は還元・追加負担を期間の中間時点に置く仮定のIRRです。最下段は期待CFから計算したIRRで、各行のIRRの加重平均ではありません。実際の配当時期を観測した値ではありません。

楽観 8% 楽観:二大ブランドの再成長と直販改革が実を結ぶ 利益 17 億ドル · PER 12.5 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 455.53 ドル210 億ドル

カルバン・クラインの下着とデニムが若い世代の定番商品として再び伸びる。トミー・ヒルフィガーも欧州の卸売構造を整理し、直販の価値を高める。ラルフ・ローレンのように定価で売れる商品の比率が上がり、販売単価を物価以上に引き上げられる。

欧州ではZARAやH&Mに奪われた顧客を一部取り戻し、販売数量は2025年比約18%増える。米州ではG-IIIから移した商品の企画と販売が定着し、数量は約26%増える。アジア太平洋では中国以外も成長し、数量は約45%増える。価格は各地域で約1.5倍となり、ブランドの強さが売上にも表れる。

2035年度の売上は171.8億ドル、営業利益22.9億ドルとなる。全社営業利益率は約13.3%で、かつての会社目標15%には届かないが、成熟ブランド会社として良好な収益性を回復する。純利益16.8億ドルは株式報酬を費用に含むGAAPベースである。既存ブランドの改善を中心とし、未成立の大型買収による売上は含めない。

10年間のGAAP純利益累計は102億ドル、正味の株主還元は74億ドルとする。2026年の減損を含む初期の低収益を、その後の利益拡大が上回る。余剰資金は借入の管理にも使われ、自己資本は75.9億ドルとなる。大きな株式発行を必要とせず、ブランド価値と利益の両方が回復する筋書きである。

  • 欧州・中東・アフリカ(EMEA):数量 158(衣料等の推定販売数量(百万点、卸売・直営合算))× 価格 0.49(1百万点当たり売上(億ドル、平均販売実現単価))→ 売上 78 億ドル・営業利益 15 億ドル。地域市場数量増とシェア回復で販売数量約18%増。定価販売比率の改善で平均実現単価約1.54倍。
  • 米州(Americas):数量 173(衣料等の推定販売数量(百万点、卸売・直営合算))× 価格 0.30(1百万点当たり売上(億ドル、平均販売実現単価))→ 売上 53 億ドル・営業利益 7 億ドル。北米ライセンス移管の成功と新しい販路の拡大で数量約26%増、単価約1.52倍。
  • アジア太平洋(APAC):数量 55.0(衣料等の推定販売数量(百万点、卸売・直営合算))× 価格 0.63(1百万点当たり売上(億ドル、平均販売実現単価))→ 売上 35 億ドル・営業利益 7 億ドル。地域市場の成長とシェア拡大で数量約45%増。高価格商品比率の上昇で単価約1.57倍。
  • ブランド・ライセンス:数量 152(提携先の推定販売数量(百万点、商品換算))× 価格 0.04(1百万点当たり受取ロイヤルティ(億ドル))→ 売上 7 億ドル・営業利益 6 億ドル。北米の自社移管による減少を新契約が上回り、対象数量約9%増、単位使用料約1.48倍。

倍率:k9.5%、g3.8%。10年後以降は実質市場数量約0.3%増、シェア横ばい、価格約3.5%増を想定。事業ROEは16.8÷75.9=22.13%。堀は普通で残る割合1/2、RONIC=15.82%。正当化PERは10年目利益に対して約13.84倍であり、ブランド回復が進むため上限の約90%に相当する12.5倍を使う。GAAP純利益にのれん償却の足し戻しを二重計上しない。

確率:欧州の回復、米州のライセンス移管成功、アジアのシェア拡大、平均販売単価の物価超えが同時に必要である。2022年の高い目標が未達だった事実を重く見て8%とした。

やや楽観 18% やや楽観:価格転嫁と商品力改善で利益率が戻る 利益 12 億ドル · PER 11.5 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 285.64 ドル132 億ドル

二大ブランドは世界的な知名度を保ち、商品企画と在庫管理を改善する。欧州では卸売先を整理しながら、直営店と通販で利益の質を高める。米州ではG-IIIから移した商品の販売が軌道に乗り、アウトレット依存を少し減らす。アジア太平洋では中国市場の停滞を他の地域の成長が補う。

販売数量はEMEAで約9%、米州で約15%、APACで約24%増える。ライセンス対象数量はほぼ横ばいにとどまる。価格は10年間で約1.4〜1.5倍となり、物価上昇をおおむね転嫁する。ラルフ・ローレンほど高い定価販売比率には届かないが、ヒューゴ・ボスを上回る全社利益率を実現する。

売上は146.3億ドル、営業利益16.2億ドルとなる。営業利益率は約11.1%であり、2025年度より改善する。純利益はGAAPベースで11.5億ドルとなる。大規模な買収を行わず、既存ブランドと販売網への投資を中心に成長する。

10年間の純利益累計は75億ドルで、株式報酬と増資の影響を除いた正味還元は54億ドルとする。自己資本は68.9億ドルへ増える。成長のための投資と借入管理を続けながら、自社株買いを通じて株主へ利益を返すことができる。

  • 欧州・中東・アフリカ(EMEA):数量 146(衣料等の推定販売数量(百万点、卸売・直営合算))× 価格 0.46(1百万点当たり売上(億ドル、平均販売実現単価))→ 売上 67 億ドル・営業利益 12 億ドル。市場の実質需要が微増し、シェアが回復。数量約9%増、単価1.44倍。
  • 米州(Americas):数量 157(衣料等の推定販売数量(百万点、卸売・直営合算))× 価格 0.29(1百万点当たり売上(億ドル、平均販売実現単価))→ 売上 45 億ドル・営業利益 5 億ドル。ライセンス移管と定番商品強化で数量約15%増、単価1.44倍。
  • アジア太平洋(APAC):数量 47.0(衣料等の推定販売数量(百万点、卸売・直営合算))× 価格 0.60(1百万点当たり売上(億ドル、平均販売実現単価))→ 売上 28 億ドル・営業利益 6 億ドル。中国以外の成長も取り込み、数量約24%増、単価1.49倍。
  • ブランド・ライセンス:数量 141(提携先の推定販売数量(百万点、商品換算))× 価格 0.04(1百万点当たり受取ロイヤルティ(億ドル))→ 売上 6 億ドル・営業利益 5 億ドル。北米の移管を新規契約で補い、対象数量ほぼ横ばい、単位使用料1.41倍。

倍率:k9.5%、g3.6%。10年目以降は市場の実質数量約0.2%増、シェア横ばい、価格約3.4%増を想定。ROE=11.5÷68.9=16.69%、普通の堀でRONIC=13.10%。10年目利益に対する正当化PER上限は約12.73倍で、利益率回復の持続性を評価し約90%の11.45倍とした。

確率:北米の新しい運営体制が定着し、欧州の不振が改善する可能性はある。ただし、数量拡大と価格転嫁の両方で競合を上回る必要があるため18%とした。

中立 33% 中立:販売数量はほぼ横ばい、価格転嫁と効率化で緩やかに回復 利益 8 億ドル · PER 10.7 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 177.90 ドル82 億ドル

PVHは二大ブランドを維持するが、世界的な市場シェアを大きく伸ばすことはない。欧州では卸売先の整理が続き、販売数量は約3%減る。米州では市場の数量が緩やかに伸び、G-IIIからの事業移管もあって数量は約3%増える。アジア太平洋は市場成長の一部を取り込み、数量が約14%増える。ライセンス事業は北米の自社移管により対象数量が約11%減る。

価格は地域ごとに10年間で1.36〜1.41倍になる。これは物価上昇をおおむね転嫁するが、強い値上げ力を持つとまでは言えない姿である。欧州と米州では値引き販売が残り、ラルフ・ローレンほどの定価販売比率は得られない。アジアの収益性は比較的高く、ブランド使用料も継続する。

2035年度の売上は125.8億ドル、営業利益は11.4億ドル、営業利益率は約9.1%となる。2026年の関税還付は将来の継続利益には含めない。金利の高止まりによる利払いの影響を入れ、GAAP純利益は7.7億ドルとする。経営が示したかつての15%の営業利益率には達しないが、費用管理による穏やかな改善は実現できる。

10年間のGAAP純利益累計は55.5億ドルとする。2026年の減損を含む初期の利益低迷の後、正常化した利益が徐々に増える道筋である。正味の配当と自社株買いは38.5億ドルで、自己資本は64.9億ドルとなる。借入管理と事業への投資を優先し、余った現金を還元する。

  • 欧州・中東・アフリカ(EMEA):数量 130(衣料等の推定販売数量(百万点、卸売・直営合算))× 価格 0.44(1百万点当たり売上(億ドル、平均販売実現単価))→ 売上 58 億ドル・営業利益 10 億ドル。地域市場数量約2%増に対してシェアがやや低下し、PVH数量は約3%減。単価1.39倍。
  • 米州(Americas):数量 141(衣料等の推定販売数量(百万点、卸売・直営合算))× 価格 0.27(1百万点当たり売上(億ドル、平均販売実現単価))→ 売上 39 億ドル・営業利益 4 億ドル。市場数量約5%増にシェアの小幅低下を反映し、PVH数量約3%増。単価1.37倍。
  • アジア太平洋(APAC):数量 43.0(衣料等の推定販売数量(百万点、卸売・直営合算))× 価格 0.56(1百万点当たり売上(億ドル、平均販売実現単価))→ 売上 24 億ドル・営業利益 5 億ドル。地域市場数量約18%増に対してシェアがやや低下し、PVH数量約14%増。単価1.41倍。
  • ブランド・ライセンス:数量 125(提携先の推定販売数量(百万点、商品換算))× 価格 0.04(1百万点当たり受取ロイヤルティ(億ドル))→ 売上 5 億ドル・営業利益 4 億ドル。市場需要の増加を北米ライセンス移管が上回り、対象数量約11%減。単位使用料1.36倍。

倍率:k9.5%、g3.3%。10年目以降は衣料市場数量の実質変化約-0.2%、シェア横ばい、実現価格約+3.5%と想定。事業ROE=7.7÷64.9=11.86%。普通の堀で超過収益の残る割合は1/2、RONIC=10.68%。10年目利益に対する正当化PER上限は約11.51倍。競争と利益率の振れを考慮して上限の約92.5%に当たる10.65倍とした。ROEがkを上回るため1÷kの下限約10.53倍も守る。

確率:二大商標が残る可能性は高いが、2022年の成長目標未達と2025〜2026年の減損を踏まえ、競合から大きくシェアを奪う前提は採らない。価格転嫁と費用管理が進む筋書きを33%とした。

やや悲観 26% やや悲観:値引き依存が続き、利益回復が鈍る 利益 2 億ドル · PER 9.1 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 41.45 ドル19 億ドル

カルバン・クラインとトミー・ヒルフィガーの認知度は残るが、若い消費者を十分に取り込めない。ラルフ・ローレンは定価販売を強め、ZARAとユニクロは商品企画と価格で優位に立つ。PVHはアウトレットと卸売先の値引きに依存し、物価ほど平均販売価格を引き上げられなくなる。

欧州の数量は約14%減り、米州は約9%減る。アジア太平洋でも数量はわずかに減り、ライセンス事業は対象商品の内製化と契約縮小によって数量が約29%減る。価格は10年間でおおむね1.2〜1.3倍にとどまる。世界の衣料市場が名目で拡大しても、PVH自身は販売数量で負ける筋書きである。

2035年度の売上は104.2億ドル、営業利益は4.1億ドルとなる。営業利益率は約4.0%に落ち、欧州と米州では家賃と広告費の固定負担が重くなる。金利が高止まりする中、純利益は2.1億ドルにとどまる。過去のブランドの知名度は残っていても、追加投資の採算は資本コストを下回る。

2026年の減損を含めた期間の純利益累計は25億ドルとする。初期の数年間は一定の利益を確保するが、後半にかけて利益が低下するため、最終年の利益から単純に10年分を推定しない。正味還元は16億ドルに減り、自己資本は56.9億ドルとなる。経営は自社株買いを縮小し、借入と店舗の維持を優先する。

  • 欧州・中東・アフリカ(EMEA):数量 115(衣料等の推定販売数量(百万点、卸売・直営合算))× 価格 0.42(1百万点当たり売上(億ドル、平均販売実現単価))→ 売上 49 億ドル・営業利益 7 億ドル。数量約14%減、単価1.32倍。卸売先の縮小と値引き増加が続く。
  • 米州(Americas):数量 125(衣料等の推定販売数量(百万点、卸売・直営合算))× 価格 0.26(1百万点当たり売上(億ドル、平均販売実現単価))→ 売上 33 億ドル・営業利益 2 億ドル。数量約9%減、単価1.31倍。ライセンス移管の投資回収が進まない。
  • アジア太平洋(APAC):数量 37.0(衣料等の推定販売数量(百万点、卸売・直営合算))× 価格 0.52(1百万点当たり売上(億ドル、平均販売実現単価))→ 売上 19 億ドル・営業利益 3 億ドル。中国競争の影響で数量微減、単価1.30倍。
  • ブランド・ライセンス:数量 100(提携先の推定販売数量(百万点、商品換算))× 価格 0.04(1百万点当たり受取ロイヤルティ(億ドル))→ 売上 4 億ドル・営業利益 3 億ドル。北米移管と契約縮小により数量約29%減。単位使用料は1.23倍にとどまる。

倍率:k9.5%、g2.0%。10年目以降は実質市場数量約-0.5%、PVHのシェア年-0.5%、実現価格約+3.0%と想定。ROEは2.1÷56.9=3.69%で資本コスト未満。普通の堀でRONICは6.60%、正当化PERの式の上限は10年目利益で約9.48倍。利益の質が低く、9.1倍にとどめる。資本コストに届かない事業のPER上限1÷kも超えない。市場の過去の谷の倍率は根拠に使わない。

確率:2026年の欧州卸売不振、ライセンス移管の費用、ブランドの相対的な価格競争力低下が長引く可能性を重く見て26%。連続減損が収益改善の不確実性を示している。

悲観 15% 悲観:二大ブランドの相対的な魅力が失われる 利益 1 億ドル · PER 8.5 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 22.13 ドル10 億ドル

カルバン・クラインとトミー・ヒルフィガーは名前を知られていても、若い消費者から選ばれなくなる。ZARA、ユニクロ、ラルフ・ローレンなどが商品力と販売効率を高め、PVHは値引きしなければ商品が動かなくなる。北米のライセンス事業移管も十分な収益を生まず、在庫を抱えたままブランドの価値を傷つける。

欧州では販売数量が約29%減り、米州では約18%減る。アジア太平洋も約21%減る。ライセンス契約の対象数量はほぼ半減する。平均販売価格は物価に大きく負け、10年間で約1.1〜1.2倍にしかならない。売上は76.9億ドルまで縮み、2025年度より名目でも小さくなる。

店舗の賃貸契約や物流費は短期間で消せず、固定費の圧迫が続く。営業利益は2.6億ドル、利益率は約3.4%まで低下する。金融費用を引いたGAAP純利益は1.2億ドルにとどまる。ブランドの存続と株主利益の存続は別問題である。事業を売却してライセンス中心へ縮小する可能性もあるが、売却代金を過大評価しない。

期間のGAAP純利益累計は14億ドルとする。2026年の大型減損と、その後の低収益・追加の資産整理を含める。自社株買いは大きく減り、正味還元は4億ドルとなる。自己資本は帳簿上57.9億ドル残るが、その多くは商標や事業継続を前提とする資産である。借入の再編リスクは高まるが、商標を利用した事業が続くため株主価値をゼロとはしない。

  • 欧州・中東・アフリカ(EMEA):数量 95.0(衣料等の推定販売数量(百万点、卸売・直営合算))× 価格 0.37(1百万点当たり売上(億ドル、平均販売実現単価))→ 売上 35 億ドル・営業利益 5 億ドル。数量約29%減、単価1.14倍。卸売縮小と店舗整理が長期化する。
  • 米州(Americas):数量 112(衣料等の推定販売数量(百万点、卸売・直営合算))× 価格 0.23(1百万点当たり売上(億ドル、平均販売実現単価))→ 売上 26 億ドル・営業利益 2 億ドル。数量約18%減、単価1.16倍。ライセンス移管と直販の採算改善に失敗する。
  • アジア太平洋(APAC):数量 30.0(衣料等の推定販売数量(百万点、卸売・直営合算))× 価格 0.46(1百万点当たり売上(億ドル、平均販売実現単価))→ 売上 14 億ドル・営業利益 2 億ドル。数量約21%減、単価1.15倍。中国の制約と競合へのシェア流出が続く。
  • ブランド・ライセンス:数量 75.0(提携先の推定販売数量(百万点、商品換算))× 価格 0.03(1百万点当たり受取ロイヤルティ(億ドル))→ 売上 2 億ドル・営業利益 2 億ドル。対象数量約46%減、単位使用料1.10倍。ブランド価値の弱まりが契約条件にも及ぶ。

倍率:k9.5%、g0.5%。10年目以降も実質数量の縮小とシェア低下が続き、物価に近い価格上昇で相殺する程度と考える。ROE=1.2÷57.9=2.07%でkを大きく下回る。普通の堀でRONIC=5.79%。正当化PERの式による10年目利益の上限は約10.20倍だが、事業の低収益と商標の劣化を考えて8.5倍にとどめる。事業純利益÷kは約12.6億ドルであり、評価額10.2億ドルはこれを超えない。

確率:10年後もブランドが存在する可能性は高いが、若年層の支持低下、競争激化、中国の制約、欧州卸売の縮小が重なると採算は大きく悪化する。二度の大型減損を踏まえ、構造的に負ける確率を15%とした。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億ドル。

欧州・中東・アフリカ(EMEA)

トミー・ヒルフィガーとカルバン・クラインの卸売、直営店、通販。欧州が利益の中心であり、卸売先の在庫調整と消費の弱さに左右される。

数量衣料等の推定販売数量(百万点、卸売・直営合算)価格1百万点当たり売上(億ドル、平均販売実現単価)売上営業利益
今 2025/12 134 0.32 43 7
10 年後 中立 130 0.44 58 10

取り方:2025年度10-KのEMEA報告売上42.736億ドル、部門利益7.491億ドルを採用。会社は実販売点数と地域別ASPを開示していないため、欧州での卸売と直営販売の混合平均実現単価を1点32ドルと推定し、約1億3355万点の換算数量とした。これは報告販売点数ではない。基礎にある市場は欧州・中東・アフリカの衣料需要で、2024年の欧州衣料輸入額約1805億ユーロを参考に需要の規模を確認した。世界衣料市場と個別地域の比較可能なブランドシェアが開示されていないため、将来数量は地域市場の実質成長とPVHのシェア変化を分けて推定する。出典は2025年度10-KとCBI欧州市場調査。

米州(Americas)

米国を中心にカルバン・クラインとトミー・ヒルフィガーを卸売、アウトレット、直営店、通販で販売する。G-IIIからの婦人服などの事業移管が進む。

数量衣料等の推定販売数量(百万点、卸売・直営合算)価格1百万点当たり売上(億ドル、平均販売実現単価)売上営業利益
今 2025/12 137 0.20 27 3
10 年後 中立 141 0.27 39 4

取り方:2025年度10-Kの米州売上27.399億ドル、部門利益2.515億ドルを採用。アウトレットと卸売が混在するため、平均実現単価を1点20ドルと仮定して約1億3700万点に換算した。公式の販売数量ではない。Statistaの2026年米国衣料市場は3730億ドルで、名目成長予測は年1.82%。米州には米国外も含まれ、卸値と店頭価格も異なるため売上を市場規模で単純に割った比率をシェアとはしない。10年の数量では米国市場の実質需要と、ライセンスの自社移管、競合へのシェア変化を別々に考えた。

アジア太平洋(APAC)

中国、日本、韓国などで二大ブランドの直販と卸売を行う。直販の成長余地はあるが、中国の規制と競争が大きな不確実性になる。

数量衣料等の推定販売数量(百万点、卸売・直営合算)価格1百万点当たり売上(億ドル、平均販売実現単価)売上営業利益
今 2025/12 37.9 0.40 15 3
10 年後 中立 43.0 0.56 24 5

取り方:2025年度10-KのAPAC売上15.155億ドル、部門利益2.925億ドルを採用。主要都市の直営店と卸売の混合平均単価を1点40ドルと仮定し、約3790万点に換算した。販売点数とASPは非開示であり、この数量は推計である。アジア太平洋は世界衣料市場のおよそ4割を占めるとの外部市場推計があるが、PVHの地域別シェアは未開示。中立では市場の実質数量成長18%の一部を取り込み、競合とのシェア変化を差し引く。

ブランド・ライセンス

カルバン・クラインとトミー・ヒルフィガーの商標を、香水、眼鏡、時計、履物、衣料などの提携先に貸し出してロイヤルティを受け取る。

数量提携先の推定販売数量(百万点、商品換算)価格1百万点当たり受取ロイヤルティ(億ドル)売上営業利益
今 2025/12 140 0.03 4 4
10 年後 中立 125 0.04 5 4

取り方:2025年度10-Kのライセンス売上4.212億ドル、部門利益3.567億ドルを採用。両ブランドの世界小売売上合計約180億ドルから、自社直営・自社卸由来の店頭売上を除いた提携先小売売上を約70億ドルと仮定する。提携先商品を平均50ドルで販売したとすると約1億4000万点となる。実効ロイヤルティ率約6%に相当し、1点約3.01ドルの使用料を得る形に換算した。ライセンス先の売上、数量、ロイヤルティ率の詳細は非開示であり、実績ではなく推計である。

リスクと懸念

二大ブランドの魅力低下

売上の95%以上がカルバン・クラインとトミー・ヒルフィガーに依存する。商標の知名度は高いが、買い手には乗り換えの負担がない。ZARA、ユニクロ、ラルフ・ローレンなどに消費者の支持が移れば、値引きが増え、数量と単価の両方が弱くなる。広告費だけを増やしても回復できない可能性がある。

連続した減損と過去の資本配分

2025年度には約4.8億ドル、2026年第2四半期には4.39億ドルの大型減損が発生した。現金流出を伴わないとしても、過去の買収資産から期待した収益が得られなかったことを示す。今後も収益見通しが下がれば追加減損となり、帳簿の自己資本や経営の資本配分への信頼を傷つける。

負債と店舗の固定費

下調べ上の純負債36億ドルは時価総額に対して非常に大きい。これにはリース負債が含まれ、店舗の純賃借費用も年間約6.3億ドルある。家賃はすでに営業利益から引いているため二重に数えないが、売上の下振れで費用をすぐには減らせない。借り換え金利が高止まりすれば、利益低迷時の株主への還元余力が小さくなる。

欧州卸売と地政学

EMEAは全社売上の半分近くを占める。2026年第2四半期は卸売不振などで売上が6%減った。中東の紛争による消費の弱さ、欧州の景気停滞、店舗と取引先の整理が長期化すると、PVH全社の稼ぐ力が傷む。トミー・ヒルフィガーへの依存度が高い地域でもあり、一時的な景気後退と構造的なシェア喪失を見分ける必要がある。

関税と一時的な還付利益

2026年第2四半期は関税還付1.07億ドルが粗利益率を約5.1ポイント押し上げた。この利益は繰り返し入るものではない。中国などアジアの工場に依存する衣料の調達では、関税、輸送費、賃金の変化が原価を押し上げる。ブランドの価格転嫁力が弱いままなら、還付の終了後に利益率の低さが再び表面化する。

中国の規制とライセンス移管

中国当局による信頼できない企業リストへの指定は、アジアの事業に制約を加えるおそれがある。またG-IIIからの北米ライセンス移管は、受け取る使用料を自社売上へ切り替える事業上の賭けである。移管した商品の在庫や広告費が増え、販売が伴わなければ利益を減らす。規制と事業移管のリスクは資本コストへ個別に上乗せせず、悲観の数量と利益率で表した。

自社株買いが負債削減を妨げる

2025年度にはフリーキャッシュフローに近い額を自社株買いへ回し、純負債が増えた。株数が減ること自体は株主価値の増加ではない。事業が必要とする投資と借入返済を後回しにすれば、残る株主はより高い財務リスクを負う。2026年度上期に買い戻しがなかったことも踏まえ、今後の還元額を利益と財務余力に結び付けて監視する。

今後の分かれ目

関税還付を除く営業利益率が2年以上連続して9%を超える
在庫と商品構成の改善が継続している証拠となる。中立の営業利益の確度が上がり、やや楽観の確率を増やせる。
EMEAの実質売上が3年以上減り続け、卸売の回復が見られない
景気要因より構造的なシェア低下を疑う。中立の数量を引き下げ、やや悲観と悲観の確率を厚くする。
G-IIIから移管した北米商品が粗利益と営業利益の増加に結び付く
単なる売上の付け替えではなく、ブランドを自社で運営する意味が確認できる。米州の利益率と増分資本効率を見直す。
自社株買いを維持しながら純負債が継続的に減少する
オーナー利益が事業の維持と還元の両方を賄っている証拠になる。財務リスクを低く見直せるが、借入返済額を還元として二重計上しない。
中国での事業制限や輸入規制が強まり、APACの売上が大きく減る
アジアの市場成長を取り込む中立の筋書きが崩れる。数量、利益率、商標価値を引き下げ、構造的な悲観の確率を高める。
両ブランドの定価販売比率と平均販売単価が販売数量の増加とともに改善する
値上げが単なる物価転嫁ではなく顧客の支持に裏付けられていると判断できる。堀が広がる可能性を再評価する。
追加の大型減損が発生し、同時にキャッシュフローも悪化する
会計上の評価替えにとどまらず、事業の稼ぐ力が失われている疑いが強まる。将来の利益と資産床を再評価する。

見ておくもの

  • EMEAの為替一定売上成長率、卸売の数量と直営店の客数
  • 米州のG-IIIライセンス移管商品の売上、在庫、粗利益率
  • APACの直営売上成長と中国市場の規制・営業状況
  • 関税還付を除く粗利益率と営業利益率
  • カルバン・クラインとトミー・ヒルフィガーの定価販売比率、平均販売単価、ブランド小売売上
  • 営業キャッシュフロー、設備投資、正味株主還元、純負債の変化
  • 店舗の営業リース負債、賃借費用、閉店と新規出店の状況
  • のれん・商標の追加減損、ライセンス収入と部門利益
  • 自社株買い枠の使用額と株式報酬による増発分

倍率と資本コストの決め方

現在の株価や過去のPER・PBRを倍率の根拠にしていない。地域ごとの販売数量と価格から10年後の売上と利益を組み立て、k9.5%、事業ROE、長期g、普通の堀によるRONICで正当化PERを計算した。中立のPER10.65倍は上限11.51倍の約92.5%であり、ROEがkを超える場合の下限も満たす。悲観側はROEが資本コスト未満であるため、稼ぐ力と税後換価資産の上限を確認し、帳簿自己資本を無条件の床にはしていない。

2025年度のGAAP純利益0.3億ドルには大型減損が含まれる。2026年の追加減損も確認した。将来の純利益はGAAPを基本とし、経常的な株式報酬を費用に含め、一時的な関税還付は継続利益に入れない。2025年度の地域部門利益合計約16.5億ドルから本社費等約9.1億ドルを控除して下調べの営業利益約7.4億ドルにつなぐ。SECのGAAP税前利払前利益は減損・再編費用も含むため、同じ値とはならない。

リース負債は米国基準の貸借対照表にすでに計上されている。店舗の家賃を営業費用に含めたまま10年後も比較し、リースを純負債に含めたうえでさらに同額の金融費用を二重に引くことはしない。最終のやや割安という判断は現在価値50.9億ドルと時価総額39.2億ドルとの差から出した。差が約30%の境界に近く、利益率への感応度が高い点を自覚している。

資本コスト 9.5% = 無リスク金利 5% + β — × 5%。米国株の基本8.0%にquality+1.5%を加え、資本コストは9.5%。同領域のラルフ・ローレン8.8%、タペストリー9.0%、ギャップ9.2%より高い。PVHはブランドの認知度に比べて全社の収益性が弱く、リースを含む負債と減損の問題がある。事業の存続を直ちに疑う状態ではないためdistressの上乗せは行わない。

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割安 JDJD 物流と正規品の信頼が生む既存小売の利益を、新事業の赤字が覆う。回復を慎重に織り込んでも、10年の本質価値には大きな安全域がある 本質価値との差 +115.2% · 10 年 割安(年 +18.9%) 割安 ウィンダム・ホテルズ・アンド・リゾーツWH 客室網と長期加盟契約の堀に対して値段が低く、レボと借金を織り込んでも10年の本質価値は今の時価総額を約7割上回る 本質価値との差 +63.3% · 10 年 割安(年 +15.4%) 割安 ヴィップショップVIPS ブランド品の割引販売は10年後も残るが、顧客の減少と中国特有の支配構造には注意が要る。それでも利益と株主還元を保守的に評価すると、現在の時価総額には安全域があり割安と判断する。 本質価値との差 +54.8% · 10 年 割安(年 +15.1%) 割安 ジャック・イン・ザ・ボックスJACK 地域ブランドの稼ぐ力は残るが、過大な借金と加盟店の疲弊が重い。再建成功時の価値は大きく、存続リスクを厚く織り込んでも割安 本質価値との差 +51.9% · 10 年 割安(年 +15.0%) 割安 ウィン・リゾーツWYNN マカオ・ラスベガス・ボストンで稼ぐ高級カジノ・リゾート。マカオのシェアは上昇中だが純負債が EBITDAR の約 4 倍と重く、資本コスト 9.75% の利益ベースの倍率でも今の値段は割安 本質価値との差 +47.8% · 10 年 割安(年 +16.4%) 割安 バス&ボディ・ワークスBBWI 香りの習慣とブランドは残るが、若年層の離反と重い負債が懸念だ。悲観側を厚く見ても、長期のオーナー利益に照らせば割安と判断する。 本質価値との差 +40.1% · 10 年 割安(年 +14.6%) 割安 デッカーズ・アウトドアDECK HOKA と UGG の 2 本柱で営業利益率 20% 台前半。利益ベースの倍率でもやや割安だが、競合と流行の影響が大きい 本質価値との差 +35.5% · 10 年 割安(年 +13.7%) 割安 レナーLEN 「量を守る」薄利の入門・中級向け住宅建設。資本コスト 9.0% の利益ベースの倍率(堀が弱く約 10 倍)で見ても、利益が谷に近い今の時価総額は 10 年で割安 本質価値との差 +32.4% · 10 年 割安(年 +13.0%) やや割安 ジェンテックスGNTX 世界首位の防眩ミラーはなお堀だが中国で縮小。新電子製品と厚い株主還元を慎重に測ると、10年価値はやや割安 本質価値との差 +28.6% · 10 年 やや割安(年 +12.6%) やや割安 リシア・モーターズLAD 販売店の買収と整備収益に成長余地があるが、薄い車両粗利と負債が弱点だ。長期の還元力を織り込むと、現状はやや割安と判断する。 本質価値との差 +28.6% · 10 年 やや割安(年 +13.1%) やや割安 フォード・モーターF 稼ぎ頭の商用車と F シリーズを持つ北米の自動車大手。EV の赤字が止まれば今の値段は低すぎるが、保証費用・関税・景気の谷に弱く、資本配分の履歴は均質でない 本質価値との差 +27.6% · 10 年 やや割安(年 +13.5%) やや割安 ルルレモン・アスレティカLULU 北米でブランドの熱が冷め利益が谷へ。借金なし・利益率の高い会社で、式で測ると割安側、勝負は製品力と中国 本質価値との差 +26.8% · 10 年 やや割安(年 +12.7%) やや割安 マテルMAT バービーとホットウィールの商標は残るが、乳幼児玩具の衰退と映像投資の不確実性が重い。株主還元を含む10年価値はやや割安。 本質価値との差 +25.3% · 10 年 やや割安(年 +12.0%) やや割安 ブッキング・ホールディングスBKNG 世界の宿泊予約の入口を握る高収益の仲介業。AI が入口を奪うかが全てだが、資本コスト 8.75% の利益ベースの倍率で測ると、悲観を厚く置いてもやや割安 本質価値との差 +24.8% · 10 年 やや割安(年 +11.7%) やや割安 クロックスCROX 特徴的な樹脂靴と海外展開が生む現金は本物。HEYDUDEの買収失敗と流行リスクを厳しく見ても、10年価値には大きな安全域がある 本質価値との差 +24.6% · 10 年 やや割安(年 +12.1%) やや割安 ラスベガス・サンズLVS マカオとシンガポールだけで稼ぐカジノ・リゾート。稼ぎの 5 割超はマリーナ・ベイ・サンズ。借金と中国の景気に弱いが、資本コスト 9.25% の利益ベースの倍率でも今の値段はやや割安 本質価値との差 +24.0% · 10 年 やや割安(年 +12.7%) やや割安 トール・ブラザーズTOL 高級住宅のブランド力と土地開発力を持つ優良な住宅建設会社。景気循環と土地在庫のリスクを織り込んでも、10年の本質価値は現在の時価総額を約25%上回り、やや割安と評価する。 本質価値との差 +21.1% · 10 年 やや割安(年 +11.4%) やや割安 リアLEA 世界の完成シートで首位級の規模と厚い還元が支えとなるが、完成車メーカーの値下げ圧力は強い。長期価値ではやや割安、ただし安全域は十分に厚くない。 本質価値との差 +20.6% · 10 年 やや割安(年 +12.6%) やや割安 ユナイテッド・パークス・アンド・リソーツPRKS 海洋テーマパークは代替されにくいが、客数減と多額の負債が重い。10年価値には約2割の安全域があり、やや割安と見る。 本質価値との差 +20.6% · 10 年 やや割安(年 +12.3%) やや割安 ビルケンシュトック・ホールディングBIRK 足型と製造の堀が厚い世界ブランド。借金を増やす買い戻しは気掛かりだが、10年価値はやや割安 本質価値との差 +20.0% · 10 年 やや割安(年 +10.9%) やや割安 NVRNVR 土地を持たない仕組みで ROE 2 割台を保つ住宅建設。資本コスト 8.75% の利益ベースの倍率で見ると今の PER 11.9 倍は 10 年でやや割安だが、粗利益率は下り坂 本質価値との差 +19.0% · 10 年 やや割安(年 +11.1%) やや割安 オートネーションAN 整備と販売金融が支える一方、新車の薄利と借入が重い。下振れを厚く見ても10年価値は時価総額を約25%上回り、やや割安と判断する。 本質価値との差 +18.3% · 10 年 やや割安(年 +11.8%) やや割安 ワールプールWHR 家電の必要性とブランドは残るが、借金と希薄化が回復価値を食う。現在の時価総額はほぼ適正 本質価値との差 +16.5% · 10 年 やや割安(年 +12.1%) やや割安 バルボリンVVV オイル交換の拠点網と加盟店収入は長く残る。ただし買収後の借金と電動化が重く、今は安全域の薄いやや割安 本質価値との差 +15.5% · 10 年 やや割安(年 +10.0%) やや割安 カーニバルCCL 世界最大のクルーズ会社。利益率はロイヤルの約 6 割だが、借金を返して投資適格に戻り、資本コスト 9.75% の利益ベースの倍率で見ても今の値段はやや割安 本質価値との差 +14.8% · 10 年 やや割安(年 +11.9%) やや割安 ドミノ・ピザDPZ 世界 2.2 万店・97% が加盟店のピザ宅配本社で、堀は厚いが米国の既存店が止まり借金 4 倍超。利益ベースの倍率で中立は 10 年で年 +9% 前後、総合はやや割安 本質価値との差 +11.9% · 10 年 やや割安(年 +10.4%) やや割安 プラネット・フィットネスPLNT 低価格ジムの最大級の加盟店網と値上げの実績は強みだが、会員獲得鈍化と重い借金を見極める必要がある。10年価値はやや割安 本質価値との差 +11.4% · 10 年 やや割安(年 +9.9%) やや割安 オートゾーンAZO 商業の成長と店舗網で堀は厚いが、DIY の客数減と借入頼みの買い戻しが重い。利益ベースで測ると今の値段はやや割安 本質価値との差 +10.2% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) 適正 アズベリー・オートモーティブ・グループABG 整備と金融保険の利益を支えに10年の価値は現在の時価総額を上回る。ただし買収の資本効率と重い負債が安全域を削るため、評価はやや割安にとどまる 本質価値との差 +9.9% · 10 年 適正(年 +11.0%) 適正 ギャップGAP 米国衣料の老舗4ブランド。Gapの復調は確かだが、Old NavyとAthletaの失速、重い店舗賃料を織り込むと本質価値はほぼ適正 本質価値との差 +9.8% · 10 年 適正(年 +10.5%) 適正 PDDPDD 中国の低価格商圏とTemuの成長余地は大きいが、還元されない巨額現金と規制の不確実性を考えると、現状は安全域の薄い適正圏 本質価値との差 +9.5% · 10 年 適正(年 +10.0%) 適正 ゼネラル・モーターズGM ピックアップと SUV で稼ぐ北米の自動車最大手。EV 事業の損失は止まりつつあり、利益の質を保てれば今の値段は低すぎる一方、景気の谷と関税に弱い 本質価値との差 +7.7% · 10 年 適正(年 +10.8%) 適正 D.R.ホートンDHI 量より利益率を守る入門向け最大手。資本コスト 9.0% の利益ベースの倍率(堀が弱く約 10 倍)で見ると、10 年の伸びの分だけ今の値段はやや割安 本質価値との差 +6.2% · 10 年 適正(年 +9.8%) 適正 オシュコシュOSK 消防・空港・防衛の専用車両には粘り強い需要がある。郵便車両の赤字と消防車訴訟を見込んでも、10年価値はやや割安だが安全域は薄い。 本質価値との差 +5.9% · 10 年 適正(年 +9.3%) 適正 エクスペディア・グループEXPE B2B の高成長と直販の厚みで利益率が上がる途中。資本コスト 9% の利益ベースの倍率で数えると、勢いは確かだが今の値段は適正 本質価値との差 +4.5% · 10 年 適正(年 +9.6%) 適正 ウィニベーゴ・インダストリーズWGO 老舗RVブランドと船舶のシェア回復には価値がある。ただし景気の振れと買収資産の薄い換金価値を考えると、現状は概ね適正で安全域が小さい 本質価値との差 +3.0% · 10 年 適正(年 +10.4%) 適正 ナイキNKE 世界最大のスポーツブランドが利益の谷にいる。回復を利益ベースの倍率で測るとほぼ適正、勝負は卸の棚と中国 本質価値との差 +3.0% · 10 年 適正(年 +8.9%) 適正 マクドナルドMCD 世界最大の外食の不動産と加盟店網の堀は厚いが、客数の減少と加盟店の収益悪化が重い。それらを確率で厚く織り込んでも、利益ベースの本質価値は今の値段をやや上回り、中立で 10 年の年率は +8% 前後の適正 本質価値との差 +2.3% · 10 年 適正(年 +7.8%) 適正 タペストリーTPR コーチの熱が利益率を過去最高に押し上げた。利益ベースの倍率で測るとほぼ適正、勝負は流行が冷めるか 本質価値との差 +1.5% · 10 年 適正(年 +9.2%) 適正 プルトグループPHM 土地をオプション中心で持つ、粗利益率の高い 3 層分散の住宅建設。資本コスト 9.0% の利益ベースの倍率(堀が弱く約 10 倍)で見ると、今の PER 約 10 倍は 10 年でやや割安 本質価値との差 −0.4% · 10 年 適正(年 +8.9%) 適正 トリップアドバイザーTRIP 体験予約の成長余地とTheFork売却には価値があるが、ホテル送客の衰退とAIによる集客構造の変化を考えると、現状は概ね適正で安全域は乏しい 本質価値との差 −0.6% · 10 年 適正(年 +8.9%) 適正 TJX カンパニーズTJX オフプライス小売の最大手。仕入れの堀は景気が悪いほど強いが、中立の年率は資本コストに届かず、総合はほぼ適正 本質価値との差 −1.3% · 10 年 適正(年 +7.6%) 適正 ドラフト・キングスDKNG 米国スポーツ賭博の有力企業だが、競争と規制で将来利益の確実性は低い。10年先の価値を織り込むと約10%のやや割高 本質価値との差 −1.8% · 10 年 適正(年 +9.0%) 適正 イエティYETI 高価格帯のアウトドア用品に堀はあるが、飲料容器の競争とバッグ拡大の成否が拮抗する。10年価値はほぼ適正 本質価値との差 −2.2% · 10 年 適正(年 +8.7%) 適正 ボイド・ゲーミングBYD 地域の免許と常連客に守られた現金創出力は魅力だが、オンラインの見かけの成長と巨額の売却益を除けば、10年の本質価値は現値に近く適正圏 本質価値との差 −3.0% · 10 年 適正(年 +8.6%) 適正 トラベル・レージャーTNL 休暇の持分販売と会員交換に顧客基盤の堀があるが、融資と借金が株主価値を左右する。10年の期待価値は現在値に近く、適正圏 本質価値との差 −3.3% · 10 年 適正(年 +8.8%) 適正 MGMリゾート・インタナショナルMGM ラスベガス・マカオ・米国の地域カジノを賃借で持つ総合カジノ。固定の賃料が年 約 22 億ドルあり、利益が景気と価格に大きく振れる。資本コスト 10% の利益ベースの倍率では今の値段は適正 本質価値との差 −4.5% · 10 年 適正(年 +9.4%) 適正 チポトレ・メキシカン・グリルCMG 直営の外食で最も資本効率が高く、北米 7,000 店の出店余地も残るが、客数の弱さと利益率の低下が続き、強気と慎重の幅が広い。利益ベースで測ると 10 年の中立は今の時価総額を上回るが、客数の弱さを織り込んだ総合は適正 本質価値との差 −4.8% · 10 年 適正(年 +7.4%) 適正 ペン・エンターテインメントPENN 地域カジノの免許は長く残るが、重い賃料と過去のデジタル投資の失敗が株主価値を削る。10年の価値は現在の時価総額とほぼ釣り合い、適正だが安全域は薄い。 本質価値との差 −4.9% · 10 年 適正(年 +9.9%) 適正 ノルウェージャン・クルーズ・ラインNCLH 大型クルーズ 3 位。NCL ブランドの需要が崩れ、純レバレッジ 6 倍超の中で立て直し中。資本コスト 10.25% の利益ベースの倍率で測ると、回復を入れても今の値段はやや割高 本質価値との差 −7.9% · 10 年 適正(年 +9.3%) 適正 ロイヤル・カリビアン・グループRCL ロイヤル・カリビアンは純収入ベースの営業利益率が 33% 超とクルーズ最強だが、借金を抱えた景気連動の船会社で、資本コスト 9.25% の利益ベースの倍率(PER 約 12 倍)では今の値段は適正 本質価値との差 −8.8% · 10 年 適正(年 +8.1%) 適正 アメア・スポーツAS アークテリクスとサロモンの成長力は本物だが、資本集約的な出店と株主還元の乏しさが残る。10年先の価値から見ると、現在の時価総額はほぼ適正 本質価値との差 −9.3% · 10 年 適正(年 +7.4%) 適正 LKQLKQ 修理部品の物流網には価値があるが、欧州の失速と買収後の低収益が重い。急落後も安全域は薄く、10年価値はおおむね適正。 本質価値との差 −9.3% · 10 年 適正(年 +7.9%) やや割高 チョイス・ホテルズ・インターナショナルCHH 延泊型と海外は伸びるが、米国基幹ブランドの縮小と負債が重い。現値はほぼ適正で安全域は薄い 本質価値との差 −10.5% · 10 年 やや割高(年 +7.0%) やや割高 ギャレット・モーションGTX 世界首位のターボ技術と現金創出力は魅力だが、電動化への転換には不確実性が残る。10年価値は現在を約13%下回り、やや割高 本質価値との差 −10.6% · 10 年 やや割高(年 +8.4%) やや割高 BZUNBZUN 物流とGapの再建には価値がある。しかしAIに代替される受託業務と弱い値決め力を考えると、10年後の利益は不確実で、現在の評価はやや割高 本質価値との差 −11.0% · 10 年 やや割高(年 +7.7%) やや割高 ジェニュイン・パーツGPC 自動車の NAPA と産業のモーションの 2 本立て。分離(2027 年第 1 四半期)で価値が出るが、自動車の利益率の低さと借金が重い 本質価値との差 −11.1% · 10 年 やや割高(年 +6.9%) やや割高 オライリー・オートモーティブORLY プロ向けの配送網と部品小売の安定で堀は厚い。利益ベースで測ると今の値段は妥当からやや高めで、中立の年率は資本コストに届かない 本質価値との差 −11.1% · 10 年 やや割高(年 +6.0%) やや割高 チューイーCHWY 定期購入とペット医療は長く残るが、価格決定力は弱く、買収と株式報酬が株主利益を削る。10年の確率加重価値では約23%のやや割高。 本質価値との差 −11.2% · 10 年 やや割高(年 +7.1%) やや割高 トリバゴTRVG ブランド再生と予約事業の拡大には成果がある。しかし旅行検索の入口を守る堀は弱く、AI代替と広告主集中を考えると現在の評価はやや割高 本質価値との差 −11.4% · 10 年 やや割高(年 +7.6%) やや割高 ロウズ・カンパニーズLOW ホーム・デポに次ぐ 2 番手の優良小売。買収後の債務と DIY の弱さを厚く見ると、PER 16.6 倍は資本コスト 9.0% の利益ベースの倍率(約 14 倍)と近く、今の値段は適正 本質価値との差 −11.6% · 10 年 やや割高(年 +7.3%) やや割高 ブランズウィック・コープBC 船外機と補修部品には長く残る強みがあるが、買収減損と景気循環が重い。10年の本質価値は現状ほぼ適正 本質価値との差 −13.2% · 10 年 やや割高(年 +7.4%) やや割高 ウェンディーズWEN 全米第2位のバーガーチェーンというブランド価値は残るが、客数減少と過大な負債が株主の利益を圧迫する。10年の本質価値は現状より約13%低い、やや割高 本質価値との差 −13.3% · 10 年 やや割高(年 +7.7%) やや割高 ディックス・スポーティング・グッズDKS 本業のスポーツ専門店には堀があるが、フットロッカー再建が株主の取り分を削る。10年の価値ではやや割高 本質価値との差 −14.0% · 10 年 やや割高(年 +7.2%) やや割高 HTHTHTHT 中国ホテル業界の集約を担う有力企業で、加盟店網と会員制度の堀は厚い。ただし中国需要と賃借負担の不確実性を考えると、10年の本質価値は現在の時価総額を約16%下回り、やや割高 本質価値との差 −14.4% · 10 年 やや割高(年 +7.0%) やや割高 プールPOOL プール用品卸の首位で、既設プールの保守需要に強い堀がある。ただし競争激化と利益率の停滞を織り込むと、10年の価値は今の時価総額を約13%下回り、やや割高 本質価値との差 −14.9% · 10 年 やや割高(年 +6.6%) やや割高 メープルベアCART 食料品の注文網と購買データには価値があるが、広告の入口競争と買収交渉の不確実性を織り込むと、10年の本質価値に安全域は足りず、やや割高。 本質価値との差 −15.3% · 10 年 やや割高(年 +6.4%) やや割高 LGIホームズLGIH 初回購入者向け住宅に強みはあるが、土地在庫と借金が利益を圧迫する。10年後の回復を織り込んでも安全域は薄く、現状はやや割高 本質価値との差 −16.5% · 10 年 やや割高(年 +8.4%) やや割高 ボルグワーナーBWA ターボと駆動系の設計採用には堀が残るが、電動化への投資回収はまだ不確か。10年の還元込み価値からはやや割高と見る。 本質価値との差 −17.9% · 10 年 やや割高(年 +7.3%) やや割高 ダーデン・レストランツDRI フルサービス外食の最大手で、ロングホーンの勢いと出店で伸びるが、オリーブガーデンの客数の弱さと牛肉・人件費が重い。利益ベースで測ると 10 年の中立は今の時価総額を上回るが、悲観側の厚みと資本コストを織り込むと総合はやや割高 本質価値との差 −18.1% · 10 年 やや割高(年 +5.9%) やや割高 ベスト・バイBBY 米国最大の家電専門店。パソコン・携帯の買い替えで利益率は持ち直したが、アマゾン・ウォルマートに挟まれ、堀が薄い耐久財の小売として見る 本質価値との差 −18.2% · 10 年 やや割高(年 +6.1%) やや割高 ヤム・ブランズYUM ピザハットを売って KFC とタコベルに絞った外食フランチャイズ本社で、堀は厚く成長も続くが、倍率が k−g の薄さに敏感で、利益ベースで測ると中立の 10 年は年 +5% 前後で、総合はやや割高 本質価値との差 −18.4% · 10 年 やや割高(年 +5.7%) やや割高 ソーア・インダストリーズTHO 世界最大のRVメーカーだが、大きなシェアは値上げの自由を意味しない。10年の還元と回復を織り込んでも、現状の価値にはやや割高感が残る 本質価値との差 −18.6% · 10 年 やや割高(年 +6.8%) やや割高 アマゾン・ドット・コムAMZN AWS と広告の利益は本物。設備投資の重さを ROE に入れ、資本コスト 8% と利益ベースの倍率で測ると、今の値段は楽観の筋書きまで先取りしてやや割高 本質価値との差 −18.9% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 フラッター・エンターテインメントFLUT 米国オンライン賭博の首位企業だが、英国増税とブラジル禁止、重い買収負債が収益を圧迫する。10年の期待価値は約118億ドルで、現状はやや割高 本質価値との差 −19.1% · 10 年 やや割高(年 +6.7%) やや割高 BABABABA 中国ECとクラウドには長く残る堀がある。しかし競争とAI投資が株主利益を圧迫し、10年価値では約22%やや割高 本質価値との差 −20.7% · 10 年 やや割高(年 +5.7%) やや割高 トラクター・サプライTSCO 田舎暮らしのペット・畜産・庭・補修用品を 2,600 店超で売る米国最大の農村向け専門小売。堀は店の近さと専門品だが、2026 年は既存店が落ち、利益率の下げ止まりが論点 本質価値との差 −21.5% · 10 年 やや割高(年 +5.5%) やや割高 チャーチル・ダウンズCHDN ケンタッキーダービーと競馬関連の営業許認可は強いが、地方カジノの再編と重い借金を踏まえた10年の利益価値には安全域が乏しく、やや割高。 本質価値との差 −22.2% · 10 年 やや割高(年 +5.8%) やや割高 エアビーアンドビーABNB 民泊の最大手で資産が軽く高収益。10 年で年 1 割の成長と純現金を数えても、利益ベースの倍率(約 14 倍)で測ると今の PER 41 倍は高く、やや割高 本質価値との差 −22.5% · 10 年 やや割高(年 +5.5%) やや割高 バーリントン・ストアーズBURL 仕入れの機動力と小型店の拡大余地は魅力だが、リース負担と競争を織り込んだ10年後の稼ぐ力に対して、現在の評価は割高である。 本質価値との差 −22.6% · 10 年 やや割高(年 +5.9%) やや割高 オーロラ・イノベーションAUR 無人トラックの先行実績は本物だが、2030年の大量普及はまだ仮説。増資と競争を織り込むと、今の時価総額には安全域が乏しい。 本質価値との差 −24.9% · 10 年 やや割高(年 +7.6%) やや割高 テキサス・ロードハウスTXRH 客数を増やし続ける希少なステーキチェーンだが、牛肉高と出店投資が利益を削る。10年の期待本質価値は今の時価総額を約2割下回り、やや割高。 本質価値との差 −25.7% · 10 年 やや割高(年 +4.4%) やや割高 オン・ホールディングONON 世界で成長する高級ランニング靴ブランド。アジアと直販の伸びは本物だが、10年先の競争と再投資を織り込むと安全域は薄く、やや割高 本質価値との差 −26.1% · 10 年 やや割高(年 +5.5%) やや割高 トリップ・ドットコム・グループTCOM 中国の旅行予約で首位でも、独禁法処分で手数料の堀は縮んだ。一時的な投資益を除いて10年先を測ると、優良な事業だが今の値段はやや割高 本質価値との差 −26.2% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 イーベイEBAY 取扱高と手数料率が上向く成熟した古参の中古市場。今の PER 26 倍は利益ベースの倍率(約 14 倍)を大きく超えており、買収提案の観測を除くと本質価値は下でやや割高 本質価値との差 −26.3% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 フロア・アンド・デコレ HDFND 床材の品ぞろえと店舗拡大には価値がある。しかし新店の資本効率と固定家賃に慎重で、10年価値は現時点でやや割高 本質価値との差 −26.4% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 ラルフローレンRL 世代を超えて売れる定番ブランドで利益率は過去最高。勝負は熱の持続とアジアの伸び 本質価値との差 −27.1% · 10 年 やや割高(年 +4.5%) やや割高 ホーム・デポHD プロの囲い込みで堀は厚い。資本コスト 8.75% の利益ベースで倍率を引き直すと、住宅の停滞と買収後の債務を厚く見て、今の値段はやや割高 本質価値との差 −27.1% · 10 年 やや割高(年 +4.6%) やや割高 メーシーズM 再生店舗と高級店は伸びるが、主力百貨店の長期縮小と固定費が重い。10年先の利益と資産回収を考えると、現在の値段は割高 本質価値との差 −28.1% · 10 年 やや割高(年 +5.5%) やや割高 アプティブ・ホールディングスAPTV 配線事業を分離した後の「ニュー・アプティブ」。EC が稼ぎ、IS が足を引く部品会社で、純負債 46 億ドルと、中国・欧州の弱さを抱える 本質価値との差 −28.3% · 10 年 やや割高(年 +5.8%) やや割高 エッツィーETSY 手作り品の市場と広告には独自の強みがある。ただし購買頻度の低さとAIによる集客経路の変化が重く、10年価値ではやや割高 本質価値との差 −29.0% · 10 年 やや割高(年 +4.4%) 割高 コロンビア・スポーツウエアCOLM アウトドアの老舗ブランドで財務も堅いが、米国の競争激化と値決め力の弱さが重荷。10年の利益成長と還元を織り込んでも、現状はやや割高 本質価値との差 −30.3% · 10 年 割高(年 +4.3%) 割高 カーマックスKMX 中古車の仕入れ網と自動車金融は残るが、値下げで取り戻した販売数量の利益率は脆い。10年の回収価値ではやや割高と見る。 本質価値との差 −30.6% · 10 年 割高(年 +5.0%) 割高 ロス・ストアーズROST 米国オフプライス 2 位。客数が絶好調だが、利益ベースの倍率(約 16 倍)で測ると今の値段は高く、総合は割高 本質価値との差 −30.7% · 10 年 割高(年 +3.6%) 割高 SESE 東南アジア通販の首位は守れても、融資の貸倒負担とゲームの寿命を見込むと、10年先の稼ぐ力に対して今は安全域が薄く割高 本質価値との差 −31.6% · 10 年 割高(年 +4.0%) 割高 スミス&ウェッソン・ブランズSWBI 銃器の老舗ブランドにサベージを加えても、景気循環と薄い正常利益が重い。買収後の全株式で測ると、安全域に乏しく割高 本質価値との差 −32.2% · 10 年 割高(年 +4.3%) 割高 アルタ・ビューティULTA 化粧品の「安い品から高級品、美容室まで」を一つの店で売る米国最大の美容専門小売。会員と品ぞろえが堀だが、セフォラとマスに挟まれる位置で、利益ベースの倍率では今の値段はやや割高 本質価値との差 −32.8% · 10 年 割高(年 +3.5%) 割高 VFVFC ノースフェイスは強いが、Vansの衰退と過去の買収負債が株主価値を削る。再建は進むものの、10年の期待価値にはなお安全域が乏しく、割高 本質価値との差 −33.9% · 10 年 割高(年 +4.7%) 割高 ウイング・ストップWING 加盟店の出店力は本物だが、客数減と借金による高値の自社株買いが安全域を削る。10年の総合価値は基準日の時価総額を約2割下回り、やや割高 本質価値との差 −35.5% · 10 年 割高(年 +3.6%) 割高 マリオット・インターナショナルMAR 世界最大のホテル手数料事業で堀は厚いが、今の PER 39 倍は利益ベースの倍率(約 18 倍)を大きく上回り、中立の 10 年の年率は +3% にとどまり割高 本質価値との差 −36.2% · 10 年 割高(年 +2.2%) 割高 ハスブロHAS 利益の約 9 割をマジックが稼ぐ一本足の玩具・ゲーム会社。利益ベースの倍率で測ると今の値段はやや割高で、2025〜26 年の高い水準が続くかが焦点 本質価値との差 −37.2% · 10 年 割高(年 +3.0%) 割高 ハイアット・ホテルズ クラスAH 高級ホテルのブランドと会員網は伸びるが、買収費用・借入・同族支配を差し引くと、10年先の稼ぐ力に対して現状は割高である。 本質価値との差 −38.5% · 10 年 割高(年 +2.8%) 割高 ダッチ・ブロスBROS 新店と客数が伸びる有望な飲料チェーンだが、出店資金と競争が株主の取り分を圧迫する。10年後の利益を評価しても安全域は乏しく、総合判断は割高 本質価値との差 −39.4% · 10 年 割高(年 +3.4%) 割高 カルバナCVNA 年 80 万台まで来た中古車ネット販売の最大手。利益ベースの倍率で測ると今の時価総額を大きく下回り割高。利益は景気と与信市場に強く振れる 本質価値との差 −39.5% · 10 年 割高(年 +3.6%) 割高 ウィリアムズ・ソノマWSM 家具とキッチンの設計を自社で握る高収益の小売。10 年で稼ぎは伸びるが、利益ベースの倍率で見ると今の値段は割高で、関税と住宅の回転が値段を大きく左右する 本質価値との差 −40.0% · 10 年 割高(年 +2.0%) 割高 ヒルトン・ワールドワイド・ホールディングスHLT 世界最大級の手数料事業で堀は厚いが、今の PER 54 倍は利益ベースの倍率の上限(約 23 倍)の倍以上で、中立の 10 年の時価総額は今を下回り割高 本質価値との差 −41.2% · 10 年 割高(年 +1.0%) 割高 IHGIHG 客室と会員網の堀は厚く、10年後も手数料は伸びる。しかし還元を借金で上積みし、成熟後の利益価値に比べ現時点の株価は割高だ。 本質価値との差 −42.2% · 10 年 割高(年 +1.5%) 割高 バイキング・ホールディングスVIK 目的地を味わう高級クルーズの堀は厚いが、新造船への投資と支配株主の制約を考えると、現時点の株価には10年先の成長まで織り込まれ、割高である。 本質価値との差 −43.9% · 10 年 割高(年 +2.2%) 割高 ソムニグループ・インターナショナルSGI 寝具のブランドと販路は強いが、買収で増えた事業は薄利で借金も重い。10年のオーナー利益に対し、買収後の時価総額には安全域が乏しく割高と見る。 本質価値との差 −44.4% · 10 年 割高(年 +1.8%) 割高 スターバックスSBUX 世界 4.1 万店のコーヒーの堀は残るが、立て直しの反動を織り込んだ今の時価総額は利益の回復後の値より高く、中立でも 10 年の年率は 2% 前後で資本コスト 8.5% に届かず割高 本質価値との差 −44.6% · 10 年 割高(年 +1.1%) 割高 アンダー・アーマー クラスCUA 機能性衣料の知名度は残るが、靴の競争力と値決め力が弱い。再建後の利益にも不確実性が大きく、10年の総合価値は割高 本質価値との差 −44.8% · 10 年 割高(年 +3.1%) 割高 ガーミンGRMN 専門機器の優良企業。利益ベースの倍率(約 13 倍)で測ると今の値段は高く、総合は割高 本質価値との差 −44.9% · 10 年 割高(年 +1.4%) 割高 ベイル・リゾーツMTN 希少な雪山とエピック・パスに強い堀があるが、気候変動と純負債31億ドルが重い。10年の本質価値は今より約45%低く、割高 本質価値との差 −45.1% · 10 年 割高(年 +1.9%) 割高 ファイブ ビロウFIVE 新店の採算と客数の回復は魅力だが、模倣しやすい低価格雑貨に厚い値付けはできない。10年の株主価値では割高 本質価値との差 −45.8% · 10 年 割高(年 +1.6%) 割高 ドアダッシュDASH 米国の即時配達で約 6 割を握る成長企業。利益率の立ち上がりが全てで、資本コスト 8.5% と利益ベースの倍率で見ると今の値段は強気の筋書きも上回り、割高 本質価値との差 −46.4% · 10 年 割高(年 +1.8%) 割高 カバ・グループCAVA 地中海料理の直営チェーンは500店まで拡大し客数も伸びるが、出店に要る資本と10年後の成熟利益を考えると、今の時価総額には安全域が乏しく割高である。 本質価値との差 −52.6% · 10 年 割高(年 +0.5%) 割高 シャークニンジャSN 掃除・調理・美容をまたぐ製品開発力は本物だが、買い替え需要の限界と競争を考えると、10年先の価値には安全域が乏しく割高 本質価値との差 −55.7% · 10 年 割高(年 −1.0%) 割高 ジャージー・マイクス・サブズJMKE 加盟店経済性は強いが、買収で膨らんだ資本とスポンサー負担まで含めると楽観でも安全域がなく割高 本質価値との差 −59.0% · 10 年 割高(年 −2.5%) 割高 クーパンCPNG 韓国の物流網は本物の堀だが、海外投資の赤字と情報流出が利益を削る。10年後の稼ぐ力を慎重に測ると、株価下落後も割高 本質価値との差 −59.8% · 10 年 割高(年 −1.3%) 割高 ゲームストップGME カード小売への転換と巨額の保有資産は評価できるが、ゲームの実物販売は先細り、資本配分も読みにくい。10年の本質価値からは割高 本質価値との差 −69.3% · 10 年 割高(年 −2.5%) 割高 クアンタムスケープQS 技術は魅力的でも量産契約は未完成で、今の時価総額は成功確率を大きく先に払いすぎている 本質価値との差 −71.2% · 10 年 割高(年 −0.7%) 割高 リヴィアン・オートモーティブRIVN R2の量産で自動車メーカーとしての生存力は高まったが、利益の実証はまだ弱い。大型増資と開発負担を考えると、10年の本質価値に対して割高 本質価値との差 −83.3% · 10 年 割高(年 −4.8%) 割高 テスラTSLA 本業の利益は薄いのに、ロボタクシーとロボットへの期待だけで時価総額は 1.1 兆ドル超。今の値段に届くのは楽観の筋書きだけ 本質価値との差 −84.1% · 10 年 割高(年 −10.0%) 割高 ウェイフェアW 家具の配送網と品ぞろえには価値がある。しかし値決め力、負債、株式報酬が重く、10年後の利益から測ると現在の時価総額は大幅な割高 本質価値との差 −87.8% · 10 年 割高(年 −9.1%)

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読んだ資料

  1. PVH Corp. 2025 Form 10-K(2026年2月1日終了年度、地域別売上・利益、ブランド、財務、リース)
  2. PVH Corp. 2026年第2四半期決算および通期見通し(2026年9月2日)
  3. PVH+ Plan 投資家向け長期経営計画(2022年4月13日)

分析日 2026-10-23