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トール・ブラザーズ TOL

高級住宅のブランド力と土地開発力を持つ優良な住宅建設会社。景気循環と土地在庫のリスクを織り込んでも、10年の本質価値は現在の時価総額を約25%上回り、やや割安と評価する。

やや割安
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)176.79 ドル166 億ドル10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-30)145.9 ドル137 億ドル差 +21.1%
10 年後から見ると やや割安 価値 176.79 ドル166 億ドル · 差 +21.1% · 期待の年率 +11.4%
期待の年率リターン(10 年)+11.4%資本コスト比 +2.6 pt
推定の資本コスト8.8%期待の年率と比べる目安

期待の年率は、5つの筋書きから求めた期待CFのIRRです。期間の還元・追加負担を中間時点、終価を期間末に置く仮定で、価値の割引時期とそろえています。実際の配当日を予測した値や、筋書きごとのIRRの平均ではありません。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3.5%・10 年国債 5%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの終価と還元を確率で加重し、資本コスト 8.8% で今の値に割り戻したものです。

利益と必要資本から、将来の留保余力を見込む場合があります。この推定は、維持更新投資や運転資金、借換後の現金計画を確認した値ではありません。

留保余力の推定による上乗せは、算定価値の約1.2%です。同じモデル内の上乗せ分の割合で、実現する現金額や割高・割安を示すものではありません。

総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

終価・還元は現在株主全体の取り分です。1株表示は現株数への換算で、還元には配当・自社株買いを含みます。持分・支払時点は簡略化しており、買戻しに売却参加せず同じ株数を持ち続ける場合の将来株価・受取配当とは別です。

結論

トール・ブラザーズは、米国の高級住宅市場に強い住宅建設会社である。筆者の評価は「やや割安」だ。富裕層向けのブランド、好立地の土地を確保する力、住宅の仕様変更から利益を得る仕組みには価値がある。ただし、住宅は景気と金利に左右される商品であり、2024年までの高い利益率をそのまま将来へ延ばすことはできない。

2025年10月期の引き渡しは11,292戸、住宅売上は108億ドルを超えた。平均販売価格は約96万ドルで、量販型の大手住宅建設会社より大幅に高い。2025年の営業利益は17.1億ドル、純利益は13.5億ドル、ROEは16.3%だった。土地を大量に仕入れながらも、自己資本比率は57%程度を保っている。

もっとも、足元の業績は鈍っている。2026年5〜7月期は引き渡し戸数が前年同期比10%減少し、住宅粗利益率も25.6%から23.9%へ低下した。2026年10月期の会社予想は約10,500〜10,600戸である。一方、新規契約額は同四半期に5%増え、販売拠点も増えている。需要そのものが消えたのではなく、販売価格、完成在庫、販売時期を調整している局面と考える。

10年後の中立では、年間15,300戸を引き渡し、売上約202億ドル、営業利益約28億ドル、純利益約22億ドルを稼ぐ姿を見込む。期間中の正味株主還元は106億ドルである。景気後退が長引く場合には土地の価値と資本効率が落ちるため、悲観側の確率を厚くした。それでも5つの筋書きの加重価値は現在の時価総額約131億ドルを約25%上回る。値段には一定の安全域があるが、住宅循環の底を正確に予測できるほどの確信は持たない。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、最初に問うべきことは10年後もこの住宅会社が必要とされるかである。答えは明確に肯定できる。人々は住む場所を必要とし、豊かな世帯は立地、設計、仕様を選ぶ。良い土地を仕入れ、許認可を得て、住宅を完成させる仕事は簡単には消えない。しかもトール・ブラザーズは、高級住宅で認知された名前と全国的な事業基盤を持っている。

しかし、必要な商品を売ることと、高い利益率を守れることは別である。顧客は一生のうち何度も住宅を買わず、既存の顧客との関係が自動的に繰り返しの売上を生むわけでもない。価格が高くなれば、買い手は別の土地や中古住宅に移る。ブランドがあるから高い倍率を払ってよい、という事業ではない。土地と住宅在庫に資金を投じるため、利益が増えても全額を自由に株主へ渡せない点にも注意する。

オーナー利益の手掛かりは、税引き後の純利益と営業キャッシュフローの差である。2025年の純利益13.5億ドルに対し、フリーキャッシュフローは10.3億ドルだった。成長のための土地取得と在庫増加を差し引く必要があるが、現金創出は十分に確認できる。過去10年のROE中央値15.7%は資本コストを上回り、利益の再投資と還元の双方が機能した証拠である。

中立の10年後は純利益約22億ドル、期末時価総額約248億ドルを見込む。期間中の正味還元106億ドルを含め、資本コスト8.75%で割り戻した加重価値は約164億ドルとなる。現在の時価総額約131億ドルに対して約25%の余裕がある。ただし、2008〜2009年のように土地の価値が急落する危険はなくならない。良い会社を適切な価格で持つ候補ではあるが、不動産の循環に耐える資金余力と保有期間が必要である。

何で稼ぐ会社か

稼ぎの中心は、住宅を建てて引き渡す仕事である。土地を取得または契約で確保し、許認可を取り、道路や上下水道などを整備する。そのうえで住宅を設計・建築し、購入者に売却する。2025年10月期の連結売上109.7億ドルのうち、住宅引き渡しによる売上は108.4億ドルを占める。地域別では北部、中部大西洋岸、南部、山岳部、太平洋岸の5つが開示上の事業セグメントである。

商品は高級一戸建てだけではない。初回購入者向けの比較的手頃な高級住宅、買い替え向け、55歳以上の活動的な高齢者向け、別荘、都市型高級集合住宅まで扱う。2025年の販売住宅では、基本価格100万ドル以上の商品が約32%を占めた。購入者の約25%は全額現金で支払い、住宅ローンを利用する人も平均借入比率は比較的低い。住宅ローン金利に敏感な初回購入者だけを顧客とする会社ではない。

トール・ブラザーズの特徴は、注文住宅の仕組みにある。購入者は建物の構造、内装、設備、土地の位置などを選べる。2025年には追加仕様と土地の割増料金が、購入住宅1戸当たり平均約20.2万ドルに達した。この選択肢がブランド価値と利益率を支えている。一方、2025年の住宅売上は注文住宅と、購入者が決まる前に建て始める完成販売型住宅がおおむね半分ずつとなった。後者は引き渡しが早い反面、販売が遅れると値引きと保有費用が増える。

住宅事業のほかに、土地の売却、住宅ローンや権原保険、造園、住宅設備、スマートホーム関連の事業を持つ。ただし連結売上に含まれる土地売却等は2025年に1.25億ドルと小さく、金融などの付随事業も独立した大きな利益源ではない。集合賃貸住宅の開発事業は撤退を進めており、2025年にケネディ・ウィルソンへの資産売却を発表し、同年12月に主要部分の売却を完了した。今後の中心は、あくまで高級分譲住宅とその土地開発である。

優良さと弱いところ

最大の強みは、高級住宅のブランドと、購入者が欲しがる土地を先に確保する力である。住宅は完成してから簡単に別の商品へ乗り換えられない。しかし購入契約前の消費者には多くの選択肢があるため、住宅会社の堀、つまり競争相手が越えにくい強みは、ソフトウェアのような継続課金事業ほど強くない。トール・ブラザーズの堀は、ブランド、設計、施工品質、土地の許認可と地域での営業基盤を組み合わせたものである。

2025年末には約76,100区画を保有または契約で確保し、そのうち約57%はオプションなどによる支配だった。2026年7月末でも約75,500区画を維持している。良い土地は許可取得とインフラ整備に時間がかかる。先に土地を確保した会社は、新規参入者より販売開始までの時間を短くできる。ただし土地の値上がり益は永続的な堀ではなく、買い過ぎれば逆に損失の原因になる。

価格決定力には限界がある。2025年の住宅粗利益率は25.6%と高かったが、2026年5〜7月期には23.9%へ低下した。地域によって値引きや購入者向けの優遇策が必要になっている。高級住宅の個別仕様は利益率を支えるが、景気が悪ければ好立地の物件でも売れるまで待つか、価格を下げる必要がある。したがって堀は普通程度であり、強い堀として超過利益が長く残るとは評価しない。

資本効率は良好だ。過去10年のROE中央値は15.7%で、2025年も16.3%を確保した。土地の在庫を積みながら借金への依存を抑え、自社株買いと配当を続けた経営は評価できる。ただし2026年は販売戸数と利益率が同時に落ちている。今後の増分投資が資本コストを超えるかは、新しい販売拠点の採算と土地の回転速度で判断したい。住宅の設計事務や販売管理にAIを使う余地はあるが、物理的な施工、土地の許認可、立地の希少性はAIエージェントで代替できない。本事業はAIエージェント代替の指定事業類型には該当しない。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

米国の住宅建設は、人口の世帯形成と住宅不足という追い風を持ちながら、購入者の支払能力という制約を受ける市場である。2026年8月の新築一戸建て販売は年率約68.4万戸で、販売在庫は約8.5か月分だった。平均的な新築住宅の価格は40万ドル前後であり、トール・ブラザーズの平均販売価格はその2倍以上に当たる。新築一戸建て市場の年間販売額は約2,700億ドルと推定されるが、高級住宅だけの正確な市場規模は公表資料から確定できない。

全国の引き渡し戸数から概算すると、D.R.ホートンは市場の約12〜13%、レナーは約12%、プルトグループは約4%、NVRは約3%を占める。トール・ブラザーズは約1.7%である。ただし、販売価格帯が大きく異なるため、この全国シェアを高級住宅市場のシェアと同一視してはならない。高額住宅ではテイラー・モリソンや地元の注文住宅業者とも競う。高級住宅だけの会社別シェアは確認できず、地域別の市場規模も会社の5つの開示区分と統計上の地域区分が一致しないため、正確な数値は推定できない。

長期の需要を支えるのは住宅不足と世帯形成である。ただし住宅不足300万〜400万戸という数字には推計方法による幅があり、そのすべてが新築一戸建ての需要になるわけではない。住宅ローン金利が7%前後に残る前提では、購入者の月々の負担は大きい。一方、以前の低金利ローンを持つ所有者が中古住宅を売りたがらないため、新築会社には中古住宅の供給不足を埋める役割がある。この効果は続くが、無限ではない。

中立では、全国の新築一戸建て販売が10年後に年間90万戸前後へ増えると考える。世帯形成と新築の供給割合の上昇が数量を支えるが、住宅価格の伸びは物価をやや下回る。トール・ブラザーズは全国シェアをほぼ維持し、地域別の販売拠点を増やすことで戸数を伸ばせる。強い筋書きでは100万戸まで拡大する。弱い筋書きでは、金利負担と住宅取得能力の悪化によって60万戸まで落ち、土地原価と販売優遇策が利益を圧迫する。技術よりも、土地、人口移動、税制、住宅ローン、施工労働力が10年の勝敗を決める業界である。

資本政策と M&A

過去10年の資本配分は、おおむね株主に有利だった。2016年から2025年までの自社株買いは合計約48億ドル、配当は約7億ドルである。株式報酬による希薄化は比較的小さい。同時期に自己資本は約42億ドルから83億ドルへ増え、純有利子負債は約31億ドルから17億ドルへ下がった。還元だけで財務を痩せさせたわけではなく、利益の一部を土地と住宅の成長に再投資してきた。

2025年の自社株買いは6.5億ドル、配当は約1億ドルだった。株式報酬約0.3億ドルを差し引いた正味還元は約7.2億ドルとなる。2026年5〜7月期には約2.1億ドルの自社株買いを実施した。2026年通期の買い戻し計画は6.5億ドルから7億ドルへ引き上げられた。2023年12月に承認した2,000万株の自社株買い枠は、2026年7月末時点で約672万株が残っている。10年先までの還元額について数字の約束はない。

事業再編では、集合賃貸住宅の開発資産と運営基盤の一部をケネディ・ウィルソンへ約3.8億ドルで売却する取引を進めた。2026年の持分投資関連の減損は、住宅本業以外に資本を置く危うさを示している。資金を本業へ戻す方向は良い。2026年3月にはカール・ミストリーがCEOに就任し、前CEOは会長職へ移った。経営継承は内部人材によるものだが、今後の土地取得と買収の規律は改めて確かめたい。

普通株に複数議決権構造はなく、2025年末時点で優先株も発行されていない。ただし一定の4.95%以上の株式取得を制限する定款条項があり、買収による価値の顕在化には制約がある。会社全体の買収・非公開化・上場廃止の合意や継続企業の前提に重大な疑義がある開示は確認されていない。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

高級住宅市場での地位は、数字だけを見る以上に強い。全国の新築戸数に占める比率は小さいが、平均販売価格は大手の量販型建設会社を大きく上回る。購入者の4人に1人が現金で支払い、残りも借入比率が比較的低い。高金利に苦しむ一般的な初回購入者とは、購買力の構造が違う。住宅の値段を少し下げる必要があっても、仕様変更や土地の割増料金で利益を補う余地がある。

トール・ブラザーズの成長の道は、販売拠点を増やし、より広い価格帯に進出することである。2020年末の販売コミュニティは317、2025年末には446まで増えた。2026年にはさらに8〜10%増やす計画で、2026年7月末には471となった。多くの区画をオプション契約で確保しているため、需要を見ながら投資を進められる。注文住宅だけでなく完成販売型住宅を増やしたことも、売れるまでの時間を短くする効果がある。

2026年の引き渡し減少は循環の一時的な弱さであり、将来の供給能力が壊れたことを意味しない。実際、2026年5〜7月期の新規契約は金額で5%増えた。住宅不足が続き、豊かな世帯の形成が増えれば、全国で新築が100万戸へ伸びる可能性がある。トール・ブラザーズが高級住宅の販売拠点と土地を増やし、シェアを約1.9%まで引き上げれば、年間引き渡しは19,000戸となる。

営業利益率は高級仕様の販売と規模の効果で再び17%台へ近づける。住宅の建設期間が短くなり、完成在庫が減れば、資本の回転も改善する。純利益が約39億ドルに達するうえ、配当と自社株買いを継続できる。住宅は永続的な高成長産業ではないが、ブランドと土地の規律を持つ企業が地域の中小業者からシェアを取る余地は残っている。

慎重な見方

高級住宅という看板は、住宅不況から会社を守る保険ではない。2026年5〜7月期の引き渡しは前年より約10%減り、住宅粗利益率は1.7ポイント下がった。販売管理費率は上がり、営業利益も大幅に減少している。新しいコミュニティを開いても、各拠点で売れる戸数が減れば、土地、モデル住宅、販売員、広告の固定費を回収しにくくなる。新規契約額の増加だけで回復を判断するのは早い。

強さとされる高級住宅の仕組みにも弱点がある。購入者による仕様変更は利益を増やすが、完成販売型住宅では選択肢が減る。2025年には住宅売上の約半分が完成販売型住宅から生まれた。需要が想定を下回れば、販売前に仕込んだ住宅を値引きすることになる。ブランドが価格を守る力より、資金の回転を優先しなければならない局面がある。

土地も両刃の剣である。2026年7月末に保有・契約していた約75,500区画のうち、約31,800区画は所有地だった。オプションなら放棄できる土地でも、自分で保有した土地は帳簿に残る。特に南部や山岳部で住宅供給が増えすぎれば、今後の販売価格を引き下げ、土地の減損を招く。2026年には集合賃貸住宅関連の持分投資でも大きな減損が起きており、土地に投じた資本は必ずしも額面で戻らない。

競争相手のホートンとレナーは、年間8万戸規模の販売力と資材調達力を持つ。プルトグループは幅広い年齢層を取り込み、NVRは土地を極力持たない仕組みで資本効率を高めている。トール・ブラザーズは高価格で差別化しているものの、販売戸数も資産の軽さも最大手に及ばない。住宅ローン金利が高止まりし、富裕層の資産価格も停滞すれば、優良企業であってもROEが資本コストを下回る期間は長くなりうる。

どちらに重みを置いたか

10年後も高級住宅の需要があり、同社が存続するという判断では強い見方を支持する。一方、2026年の業績悪化、土地保有の重さ、完成販売型住宅の増加は慎重な判断を必要とする。楽観とやや楽観を合わせて26%、やや悲観と悲観を合わせて42%とし、確率を慎重な側へ寄せた。

中立では市場の拡大と現在の全国シェアの維持を見込むが、2024年の高い利益率が完全に戻るとは考えない。ブランドの堀は認めても、注文住宅に永続的な価格支配力はない。10年の加重価値は現在の時価総額を約25%上回り、結論はやや割安である。金利に依存する回復を前提にしないため、判断の中心は土地と在庫の回転、販売優遇策、将来の資本効率になる。

10 年後の 5 つの筋書き(2035/12 期)

確率で加重した現株数換算の終価現在株主分の終価 259.42 ドル244 億ドル(+ 還元の換算額還元の合計 98.36 ドル92 億ドル)。 今の値に割り戻すと 176.79 ドル166 億ドル、今との差 +21.1%、 期待の年率 +11.4%(資本コスト 8.8%)→ やや割安

筋書き確率10 年後の現株数換算の終価現在株主分の終価還元の換算額還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・還元込み年率確率 × (終価+還元)
楽観 8% 603.33 ドル567 億ドル 175.72 ドル165 億ドル +433.8% +22.2% 62.32 ドル59 億ドル
やや楽観 18% 415.21 ドル390 億ドル 143.77 ドル135 億ドル +283.0% +17.6% 100.62 ドル94 億ドル
中立 32% 263.92 ドル248 億ドル 112.89 ドル106 億ドル +158.2% +12.3% 120.58 ドル113 億ドル
やや悲観 26% 143.65 ドル135 億ドル 71.35 ドル67 億ドル +47.3% +4.8% 55.90 ドル52 億ドル
悲観 16% 91.33 ドル86 億ドル 23.43 ドル22 億ドル −21.4% −2.6% 18.36 ドル17 億ドル
加重平均100% 259.42 ドル244 億ドル98.36 ドル92 億ドル +145.1% +11.4% 357.78 ドル336 億ドル

今の株価時価総額 145.95 ドル137 億ドル(2026-10-30)から見たトータルリターン。各行の年率は還元・追加負担を期間の中間時点に置く仮定のIRRです。最下段は期待CFから計算したIRRで、各行のIRRの加重平均ではありません。実際の配当時期を観測した値ではありません。

楽観 8% 楽観:高級住宅のシェア拡大と高い資本効率が両立 利益 39 億ドル · PER 14.5 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 603.33 ドル567 億ドル

米国の新築一戸建て販売が年間100万戸へ増え、トール・ブラザーズの全国シェアは約1.9%へ上がる。年間引き渡しは19,000戸となり、今より広い地域と価格帯で高級住宅を販売する。北部と太平洋岸では好立地と設計品質が評価され、南部と山岳部では土地供給を競争相手よりうまく管理する。

住宅価格は、物価の上昇に加えて高級仕様と立地の価値が反映される。注文住宅の仕様変更による収益を保ちながら、完成販売型住宅も建築中に売る割合が増える。販売優遇策は縮小し、土地の回転が速くなる。住宅事業の地域別営業利益率はおおむね18〜21%となり、本社費を差し引いた全社営業利益率は約18%に達する。

営業利益は約49億ドル、純利益は約39億ドルまで増える。成長のための土地と住宅在庫への投資を続けても、資本効率は20%を超える。余剰資金は自社株買いと配当へ戻り、10年間の正味還元は165億ドルとなる。10年後の会社全体の価値は約567億ドルに達する。ただし、これは住宅不足とブランドの優位が長く重なった場合であり、通常の期待として扱わない。

  • 北部住宅建設:数量 2,700(地域内で引き渡す住宅の戸数)× 価格 1.59(引き渡し1戸当たり平均販売価格(百万ドル))→ 売上 43 億ドル・営業利益 9 億ドル。高所得地域で販売拠点が増え、戸数は2025年比1.68倍。平均単価は1.55倍。
  • 中部大西洋岸住宅建設:数量 2,600(地域内で引き渡す住宅の戸数)× 価格 1.34(引き渡し1戸当たり平均販売価格(百万ドル))→ 売上 35 億ドル・営業利益 7 億ドル。首都圏郊外と南東部の成長市場で拠点を拡大。平均単価は1.50倍。
  • 南部住宅建設:数量 6,000(地域内で引き渡す住宅の戸数)× 価格 1.20(引き渡し1戸当たり平均販売価格(百万ドル))→ 売上 72 億ドル・営業利益 13 億ドル。人口流入とブランド拡大で6,000戸。土地の選別が成功し利益率も改善。
  • 山岳部住宅建設:数量 5,200(地域内で引き渡す住宅の戸数)× 価格 1.35(引き渡し1戸当たり平均販売価格(百万ドル))→ 売上 70 億ドル・営業利益 14 億ドル。足元の在庫調整が終了し、住宅供給と土地投資の効率が回復。
  • 太平洋岸住宅建設:数量 2,500(地域内で引き渡す住宅の戸数)× 価格 2.27(引き渡し1戸当たり平均販売価格(百万ドル))→ 売上 57 億ドル・営業利益 11 億ドル。土地の供給制限と高所得需要が続く。平均単価は2025年比1.55倍。
  • 土地販売・その他:数量 1.3(年間土地販売取引の標準バスケット換算指数)× 価格 1.69(標準バスケット当たり売上(億ドル))→ 売上 2 億ドル・営業利益 0 億ドル。土地取引の規模と採算が改善するが、全社利益への寄与は小さい。

倍率:資本コストkは8.75%。事業ROE21.7%、普通の堀による超過利益の残存割合1/2から、RONICは15.2%。長期gは4.0%で、内訳は成熟後の新築需要数量約+0.8%、シェア約+0.2%、住宅単価約+3.0%。正当化PERは来期利益基準の式に(1+g)を掛けた約16.1倍。その約90%に当たる14.5倍とする。高級住宅の利益の質は評価するが、住宅景気の山が永続するとは見ない。純利益はGAAPで、金融収支と税を反映済み。39.07億ドル×14.5倍=約566.51億ドル。

確率:住宅不足、富裕層の購買力、高級住宅ブランドの拡大が同時に実現する必要がある。販売拠点と土地の仕組みは成長を支えるが、景気と金利の制約が大きいため8%にとどめる。

やや楽観 18% やや楽観:販売拠点が増え、ブランドの収益力が保たれる 利益 30 億ドル · PER 13.1 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 415.21 ドル390 億ドル

全国の新築一戸建て販売は年間95万戸へ拡大する。トール・ブラザーズは販売拠点を増やし、全国シェアを約1.8%まで高める。年間引き渡しは17,000戸となる。富裕層の買い替えと高齢者向け住宅が堅調で、都市周辺の好立地を確保する力が販売の増加を支える。

住宅価格は10年でおおむね1.42〜1.45倍へ上がる。物価とほぼ同じ伸びだが、設計や追加仕様の付加価値は保たれる。完成販売型住宅の増加による値引きは残るものの、建築期間の短縮と規模の効果がそれを吸収する。住宅の地域別営業利益率は17〜19%程度を確保し、全社でも約16%となる。

営業利益は約38億ドル、純利益は約30億ドルへ増える。土地の取得をオプション契約へ移す比率を保ち、成長に必要な資本を抑える。ROEは18%前後となり、資本コストを十分に上回る。期間中の正味株主還元は135億ドルで、10年後の会社全体の価値は約390億ドルとなる。高級住宅ブランドが生きるが、過度な住宅価格上昇には依存しない筋書きである。

  • 北部住宅建設:数量 2,400(地域内で引き渡す住宅の戸数)× 価格 1.48(引き渡し1戸当たり平均販売価格(百万ドル))→ 売上 36 億ドル・営業利益 7 億ドル。北部の都市圏郊外で販売拠点を増やし、単価は物価並みの1.44倍。
  • 中部大西洋岸住宅建設:数量 2,500(地域内で引き渡す住宅の戸数)× 価格 1.29(引き渡し1戸当たり平均販売価格(百万ドル))→ 売上 32 億ドル・営業利益 6 億ドル。ノースカロライナと首都圏周辺の成長で戸数が増える。
  • 南部住宅建設:数量 5,200(地域内で引き渡す住宅の戸数)× 価格 1.15(引き渡し1戸当たり平均販売価格(百万ドル))→ 売上 60 億ドル・営業利益 10 億ドル。南部の人口増加と地域内シェア拡大。販売優遇策は一部継続。
  • 山岳部住宅建設:数量 4,700(地域内で引き渡す住宅の戸数)× 価格 1.27(引き渡し1戸当たり平均販売価格(百万ドル))→ 売上 60 億ドル・営業利益 10 億ドル。山岳部の過剰供給が解消し、土地の回転と利益率が回復。
  • 太平洋岸住宅建設:数量 2,200(地域内で引き渡す住宅の戸数)× 価格 2.12(引き渡し1戸当たり平均販売価格(百万ドル))→ 売上 47 億ドル・営業利益 9 億ドル。供給制限のある高級住宅市場で価格決定力を一部維持。
  • 土地販売・その他:数量 1.2(年間土地販売取引の標準バスケット換算指数)× 価格 1.65(標準バスケット当たり売上(億ドル))→ 売上 2 億ドル・営業利益 0 億ドル。土地売却を補完的に利用し、小幅な黒字を確保。

倍率:k8.75%、事業ROE18.2%、普通の堀の残存割合1/2からRONICは13.46%。長期g3.9%は新築需要数量+0.8%、シェア横ばい、価格+3.1%の名目成長。10年目利益に対する正当化PERの上限は約15.2倍で、その約86%に当たる13.1倍とする。景気循環と完成在庫の変動を考慮し、上限そのものは採用しない。29.76億ドル×13.1倍=約389.87億ドル。

確率:販売拠点の増加と高級住宅需要の堅調さは実績がある。ただし住宅ローン金利と価格競争は残るため、会社の努力だけで達成できる筋書きではない。18%とする。

中立 32% 中立:住宅市場の成長に沿って戸数が増え、利益率は正常化 利益 22 億ドル · PER 11.2 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 263.92 ドル248 億ドル

米国の新築一戸建て販売は年間90万戸へ増える。トール・ブラザーズの全国シェアは約1.7%を保ち、引き渡しは15,300戸となる。成長の中心は南部と山岳部の人口増加地域だが、北部と太平洋岸の高価格住宅も利益を支える。2026年の引き渡し減少は数年で正常化するものの、高金利を前提に買い手が支払える価格を重視する必要が残る。

平均販売価格は各地域で10年に約1.35〜1.38倍となる。物価の1.41倍よりやや低いが、購入者が手頃な住宅や小さめの間取りへ移る影響を反映した。ブランドと仕様変更による利益を保ちながら、完成販売型住宅の値引きと土地原価の上昇を吸収する。全社営業利益率は約14%となり、2024年の高い利益率より慎重な水準に落ち着く。

売上は約202億ドル、営業利益は約28億ドル、純利益は約22億ドルとなる。土地と在庫の増加に利益の一部を再投資しつつ、配当と自社株買いによる正味還元を10年間で106億ドル実施する。自己資本は約154億ドルへ積み上がり、ROEは14%台を維持する。事業の資本効率が資本コストを上回り、10年後の会社全体の価値は約248億ドルとなる。ブランドの価値は残るが、高成長企業というより優良な循環企業として成熟する。

  • 北部住宅建設:数量 2,150(地域内で引き渡す住宅の戸数)× 価格 1.42(引き渡し1戸当たり平均販売価格(百万ドル))→ 売上 31 億ドル・営業利益 5 億ドル。戸数は2025年比1.33倍、価格1.38倍。高所得地域の需要を維持。
  • 中部大西洋岸住宅建設:数量 2,150(地域内で引き渡す住宅の戸数)× 価格 1.22(引き渡し1戸当たり平均販売価格(百万ドル))→ 売上 26 億ドル・営業利益 4 億ドル。新規コミュニティの開設で数量が増える。価格は1.36倍。
  • 南部住宅建設:数量 4,700(地域内で引き渡す住宅の戸数)× 価格 1.10(引き渡し1戸当たり平均販売価格(百万ドル))→ 売上 52 億ドル・営業利益 8 億ドル。南部の新築市場拡大に沿って戸数を増やすが、競争で単価上昇は1.35倍。
  • 山岳部住宅建設:数量 4,300(地域内で引き渡す住宅の戸数)× 価格 1.20(引き渡し1戸当たり平均販売価格(百万ドル))→ 売上 52 億ドル・営業利益 8 億ドル。2026年の弱さから回復し、長期では緩やかな数量増。
  • 太平洋岸住宅建設:数量 2,000(地域内で引き渡す住宅の戸数)× 価格 1.99(引き渡し1戸当たり平均販売価格(百万ドル))→ 売上 40 億ドル・営業利益 6 億ドル。供給制限のある地域で高価格を維持するが、販売優遇策も残る。
  • 土地販売・その他:数量 1.1(年間土地販売取引の標準バスケット換算指数)× 価格 1.59(標準バスケット当たり売上(億ドル))→ 売上 2 億ドル・営業利益 0 億ドル。土地売却は不定期であり、恒常的な超過利益を見込まない。

倍率:k8.75%。事業ROEは22.05÷154.26=14.3%。普通の堀による超過利益の残存割合1/2からRONICは11.52%。長期g3.8%の内訳は成熟後の新築市場数量+0.8%、全国シェア横ばい、価格+3.0%。(1−g÷RONIC)÷(k−g)に(1+g)を掛けた10年目利益基準の正当化PER上限は約14.05倍。住宅景気の振れと土地在庫に資本が必要な点から上限の80%である11.24倍を採用する。GAAP純利益22.05億ドル×11.24倍=約247.81億ドル。2025年の純利益÷営業利益0.79程度を維持し、借金の利払いは利益に含めている。

確率:米国の住宅不足と世帯形成が続き、新築市場が年90万戸程度へ増えるという業界の中立的な見通しを採用した。ブランドの維持と販売拠点の増加は確認できるが、2026年の業績悪化があるため32%とする。

やや悲観 26% やや悲観:住宅取得能力が伸びず、土地の収益性が低下 利益 12 億ドル · PER 9.8 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 143.65 ドル135 億ドル

米国の新築一戸建て販売は年間80万戸までしか増えない。住宅ローン金利の重さと建築費用の上昇により、若い世帯の購入力は回復しにくい。トール・ブラザーズも新しい販売拠点を増やすものの、南部と山岳部で競争が激しくなり、全国シェアは約1.5%に下がる。年間引き渡しは12,000戸にとどまる。

住宅価格は地域によって10年で約1.22〜1.27倍となり、物価の伸びを大幅に下回る。仕様変更による利益は残るが、値引きと金利補助に吸収される。土地の取得原価も高く、販売拠点当たりの住宅販売が減るため、営業利益率は約10%へ下がる。これは通常の景気後退だけでなく、競争が強まり、高価格住宅の採算が以前ほど良くなくなる姿である。

売上は約144億ドル、営業利益は約15億ドル、純利益は約12億ドルとなる。成長投資は抑え、株主還元も利益に合わせて減らす。10年間の正味還元は67億ドル、期末の自己資本は約143億ドルとなる。ROEは8%台へ下がり、資本コストをわずかに下回る。10年後の時価総額は約117億ドルで、現在の規模を下回る。事業は存続するが、以前のような高い資本効率を持つ会社ではなくなる。

  • 北部住宅建設:数量 1,700(地域内で引き渡す住宅の戸数)× 価格 1.31(引き渡し1戸当たり平均販売価格(百万ドル))→ 売上 22 億ドル・営業利益 3 億ドル。高所得地域も値引きが必要になり、単価上昇は1.27倍。
  • 中部大西洋岸住宅建設:数量 1,850(地域内で引き渡す住宅の戸数)× 価格 1.13(引き渡し1戸当たり平均販売価格(百万ドル))→ 売上 21 億ドル・営業利益 3 億ドル。買い替え需要は残るが、販売拠点当たりの契約が弱い。
  • 南部住宅建設:数量 3,600(地域内で引き渡す住宅の戸数)× 価格 1.01(引き渡し1戸当たり平均販売価格(百万ドル))→ 売上 36 億ドル・営業利益 4 億ドル。供給増加によって競争が激しくなり、価格と利益率が伸び悩む。
  • 山岳部住宅建設:数量 3,300(地域内で引き渡す住宅の戸数)× 価格 1.08(引き渡し1戸当たり平均販売価格(百万ドル))→ 売上 36 億ドル・営業利益 4 億ドル。山岳部の住宅供給が多く、土地と完成在庫の負担が残る。
  • 太平洋岸住宅建設:数量 1,550(地域内で引き渡す住宅の戸数)× 価格 1.83(引き渡し1戸当たり平均販売価格(百万ドル))→ 売上 28 億ドル・営業利益 4 億ドル。土地の供給制限は続くが、購入者が価格に慎重になる。
  • 土地販売・その他:数量 0.9(年間土地販売取引の標準バスケット換算指数)× 価格 1.22(標準バスケット当たり売上(億ドル))→ 売上 1 億ドル・営業利益 0 億ドル。低採算の土地売却と小規模な損失が続く。

倍率:k8.75%、事業ROE8.35%、普通の堀による残存割合1/2からRONICは8.55%。長期g2.5%は市場数量横ばい、シェア約-0.5%、価格約+3.0%による。ROEがkを下回るため正当化PERの上限は1÷kの約11.43倍であり、その約86%である9.8倍を採用する。土地に資本が拘束され、超過利益を生まないため中立より明確に低く評価する。11.90億ドル×9.8倍=約116.58億ドル。

確率:2026年の販売戸数減少、南部と山岳部の弱さ、販売優遇策による利益率低下が長引く筋書きである。富裕層向けでも土地の資金負担は残るため、26%と高めにした。

悲観 16% 悲観:高級住宅の地位が弱まり、土地投資が低収益化 利益 9 億ドル · PER 9.5 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 91.33 ドル86 億ドル

住宅取得能力の悪化が長く続き、新築一戸建て市場は年間60万戸程度に停滞する。トール・ブラザーズは南部と山岳部の販売拠点でシェアを失い、全国シェアは約1.27%へ下がる。年間引き渡しは7,600戸で、2025年より約3割少ない。高級住宅への需要は消えないが、地元の注文住宅業者や大手住宅建設会社に対する優位が弱まる。

住宅価格は名目で上がるものの、その伸びは物価より小さい。土地代、人件費、建築費の上昇を十分に価格へ転嫁できず、値引きと完成在庫の負担も残る。営業利益率は約12%まで低下し、2024年の高収益は戻らない。途中の不況では土地の減損と赤字に近い年度が発生し、10年間の純利益累計は75億ドルにとどまる。

2035年の売上は約99億ドル、営業利益は約11億ドル、純利益は約9億ドルとなる。10年間の正味還元は22億ドルだけで、自己資本は約136億ドルへ増える。しかしROEは約6.7%に落ち、資本コストを下回るため、積み上がった帳簿資本のすべてに額面の価値は認められない。10年後の時価総額は約86億ドルとなる。現在の自己資本約83億ドルを下回らない一方、期間中の還元を足しても今の時価総額に届かない。会社は残るが、優良企業としての地位を失う筋書きである。

  • 北部住宅建設:数量 1,100(地域内で引き渡す住宅の戸数)× 価格 1.43(引き渡し1戸当たり平均販売価格(百万ドル))→ 売上 16 億ドル・営業利益 2 億ドル。高級住宅の需要は残るが、戸数が減少。価格上昇も物価以下。
  • 中部大西洋岸住宅建設:数量 1,100(地域内で引き渡す住宅の戸数)× 価格 1.23(引き渡し1戸当たり平均販売価格(百万ドル))→ 売上 14 億ドル・営業利益 2 億ドル。販売拠点の整理と地域シェア低下で戸数が減る。
  • 南部住宅建設:数量 2,300(地域内で引き渡す住宅の戸数)× 価格 1.08(引き渡し1戸当たり平均販売価格(百万ドル))→ 売上 25 億ドル・営業利益 3 億ドル。土地の過剰供給と競争で2025年より約3割戸数が減る。
  • 山岳部住宅建設:数量 2,200(地域内で引き渡す住宅の戸数)× 価格 1.18(引き渡し1戸当たり平均販売価格(百万ドル))→ 売上 26 億ドル・営業利益 3 億ドル。地域の住宅需要停滞と土地減損が長期の利益を圧迫。
  • 太平洋岸住宅建設:数量 900(地域内で引き渡す住宅の戸数)× 価格 1.99(引き渡し1戸当たり平均販売価格(百万ドル))→ 売上 18 億ドル・営業利益 3 億ドル。平均価格は維持されるが、販売数量が大きく減る。
  • 土地販売・その他:数量 0.8(年間土地販売取引の標準バスケット換算指数)× 価格 0.93(標準バスケット当たり売上(億ドル))→ 売上 1 億ドル・営業利益 0 億ドル。不要な土地の処分と減損で赤字が残る。

倍率:k8.75%、10年後の事業ROEは9.03÷135.7=6.65%。途中の景気後退と土地減損で期間純利益累計は75億ドルとする。普通の堀の残存割合1/2によるRONICは約7.70%。長期g1.5%の内訳は市場数量横ばい、シェア-1.0%、価格+2.5%。正当化PERの式に(1+g)を掛けた値は約11.27倍だが、ROEがkを下回るため上限は1÷kの約11.43倍でもある。低収益の土地に資本が残るため9.5倍とする。GAAP純利益9.03億ドル×9.5倍=約85.76億ドル。現在の自己資本82.7億ドルを悲観の床として点検しても上回る。

確率:金利高止まりと景気後退が重なり、南部・山岳部の土地で減損が発生する。高級住宅にも一定の需要が残るため存続危機にはしないが、資本効率が構造的に低下する確率を16%とする。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億ドル。

北部住宅建設

ニューヨーク、ニュージャージー、ペンシルベニア、マサチューセッツなどの高級住宅。所得水準が高い都市圏とその郊外が中心である。

数量地域内で引き渡す住宅の戸数価格引き渡し1戸当たり平均販売価格(百万ドル)売上営業利益
今 2025/12 1,611 1.03 17 3
10 年後 中立 2,150 1.42 31 5

取り方:2025年10月期の10-Kに開示された北部の引き渡し1,611戸、平均販売価格102.8万ドル、住宅売上16.56億ドルを使用。営業利益は住宅売上から地域別の住宅原価と販売管理費を引いた約3.20億ドルで、本社費配賦前。数量の単位は戸、価格は百万ドル、換算係数0.01。北部高級住宅の地域市場全体の戸数と市場シェアは非開示であり、会社の実販売戸数を起点とする。

中部大西洋岸住宅建設

バージニア、メリーランド、ノースカロライナ、ジョージア、テネシーなどの住宅。首都圏郊外と成長都市の買い替え需要を取り込む。

数量地域内で引き渡す住宅の戸数価格引き渡し1戸当たり平均販売価格(百万ドル)売上営業利益
今 2025/12 1,598 0.90 14 3
10 年後 中立 2,150 1.22 26 4

取り方:2025年10月期10-Kの地域別開示による引き渡し1,598戸、平均販売価格89.66万ドル、住宅売上14.33億ドルを使用。住宅粗利益から地域の販売管理費を引いた営業寄与額は約2.63億ドル。2024年には大きな土地売却益があったため、それを通常の住宅販売利益に含めていない。地域の総市場規模と市場シェアは非開示。

南部住宅建設

フロリダ、テキサス、サウスカロライナ、アーカンソーなどの住宅。人口移動の恩恵を受ける一方、供給増加と価格競争の影響を受けやすい。

数量地域内で引き渡す住宅の戸数価格引き渡し1戸当たり平均販売価格(百万ドル)売上営業利益
今 2025/12 3,330 0.81 27 5
10 年後 中立 4,700 1.10 52 8

取り方:2025年10月期10-Kで引き渡し3,330戸、平均販売価格81.28万ドル、住宅売上27.07億ドル。地域の住宅売上から住宅原価と販売管理費を引いた営業寄与は約4.91億ドル。2026年7月までの9か月では前年同期比で引き渡し戸数が減少しているため、10年の成長を2025年の延長として無条件に扱わない。

山岳部住宅建設

アリゾナ、コロラド、ネバダ、ユタ、アイダホなどの住宅。土地と住宅供給の循環が大きく、人口増加と完成在庫の管理が収益を左右する。

数量地域内で引き渡す住宅の戸数価格引き渡し1戸当たり平均販売価格(百万ドル)売上営業利益
今 2025/12 3,303 0.89 29 5
10 年後 中立 4,300 1.20 52 8

取り方:2025年10月期10-Kの引き渡し3,303戸、平均販売価格88.54万ドル、住宅売上29.24億ドルを使用。住宅粗利益から地域販売管理費を引いた営業寄与は約5.04億ドル。2026年7月までの9か月の引き渡しは前年同期より約19%少なく、土地を持つことによる業績変動の重要な地域と判断する。

太平洋岸住宅建設

カリフォルニア、ワシントン、オレゴンの高価格住宅。許認可と土地の供給制限、住宅価格の高さが収益の両面に働く。

数量地域内で引き渡す住宅の戸数価格引き渡し1戸当たり平均販売価格(百万ドル)売上営業利益
今 2025/12 1,450 1.46 21 4
10 年後 中立 2,000 1.99 40 6

取り方:2025年10月期10-Kによる引き渡し1,450戸、平均販売価格146.36万ドル、住宅売上21.22億ドル。地域の住宅粗利益から販売管理費を差し引いた営業寄与は約4.09億ドル。価格水準は5地域で最も高く、他地域の戸数や単価を一律に割り振ってはいない。

土地販売・その他

開発用地や区画の第三者への売却、共同事業への土地譲渡など。住宅引き渡しと異なり、年度によって取引の大きさと利益率が変動する。

数量年間土地販売取引の標準バスケット換算指数価格標準バスケット当たり売上(億ドル)売上営業利益
今 2025/12 1.0 1.25 1 0
10 年後 中立 1.1 1.59 2 0

取り方:2025年10月期10-Kで土地販売・その他の売上1.245億ドル、売上原価1.427億ドルが開示されている。実際の取引区画数と各取引の単価は一律に開示されていないため、架空の区画数は使わず、年間取引を1標準バスケットとする指数で表示した。この事業の営業寄与は約マイナス0.18億ドル。住宅5地域の営業寄与約19.87億ドルと合わせ、本社費等約マイナス2.58億ドルを差し引くと、全社の営業利益約17.1億ドルに一致する。

リスクと懸念

住宅ローン金利と高額住宅の購入能力

30年住宅ローン金利が7%前後で続けば、購入者の月々の支払いは重い。富裕層には現金購入者が多いが、住宅ローンを利用する顧客も多数を占める。購入者が借入額を抑えれば、家の広さや追加仕様を減らし、平均販売価格と利益率が低下する。住宅不足があるからといって、買い手が無制限に高い住宅を買えるわけではない。

土地在庫と住宅の完成在庫

2026年7月末の保有・契約区画は約75,500で、そのうち約31,800区画を実際に所有している。土地は値上がりすれば利益を生むが、需要が落ちれば資金を長く固定し、減損を招く。完成販売型住宅が増えたことで、売れる前の住宅在庫も重要になった。土地を仕入れた価格と、その地域で住宅を売れる価格の差が縮むことを警戒する。

高級住宅ブランドの価格決定力低下

設計と品質に対する信頼はあるが、住宅購入は継続契約ではない。顧客は中古住宅、地元の注文住宅業者、プルトグループ、テイラー・モリソンなどを選べる。2026年5〜7月期には粗利益率が前年より低下した。ブランドが価格を守れず値引きに頼る期間が長引けば、同じ売上でも株主の利益は大幅に小さくなる。

南部・山岳部の人口移動と供給過剰

2025年の住宅売上では南部と山岳部が大きな割合を占めた。これらの地域は人口流入が魅力だが、多くの建設会社が同じ成長を狙い、土地と住宅の供給を増やしている。2026年7月までの山岳部の引き渡し戸数は前年より約19%減少した。地域の成長率が鈍れば、競争による値引きと土地の減損が重なり、全社の資本効率が低下する。

関税、建築労働力、環境・土地規制

木材、鋼材、住宅設備への関税と、建設労働者の不足は建築原価を押し上げる。住宅価格に転嫁できれば問題は小さいが、購入者の所得が追いつかなければ利益率が縮む。土地利用、環境、上下水道、災害対策などの許認可が遅れれば販売開始も遅れる。カリフォルニアや自然災害の多い地域では、保険料や建築基準の変化も無視できない。

資本配分と持分投資・買収の損失

自社株買いは過去10年に大きな成果を生んだが、住宅市場が弱い時に買い過ぎれば運転資金を失う。集合賃貸住宅の持分投資では2026年に大きな減損を計上しており、本業以外への投資が必ずしも資本コストを超えるわけではない。今後の土地取得や住宅建設会社の買収で高い価格を支払い、利益の回収が遅れれば株主価値を損なう。また一定の株式取得制限は買収による価値の顕在化を難しくする可能性がある。

今後の分かれ目

2026年の新規契約増加が引き渡し増加へつながり、住宅粗利益率が再び25%台後半へ回復したら
販売拠点拡大が実際の利益につながり始めたと判断する。中立からやや楽観への確率を移し、将来の営業利益率とROEの改善を評価する。
新築一戸建て販売が年率80万戸を安定して超え、トール・ブラザーズの全国シェアも上昇したら
住宅市場の数量成長と会社固有のシェア拡大が確認できる。楽観側の引き渡し戸数に近づき、長期利益の上振れを検討する。
販売コミュニティ数が増えても、1拠点当たりの契約数と引き渡し戸数が減り続けたら
販売拠点の拡大が固定費と土地在庫だけを増やしている可能性がある。中立の数量成長を引き下げ、やや悲観の確率を高める。
山岳部と南部で住宅価格が下落し、土地・住宅在庫の減損が毎年続くようになったら
一時的な需要調整ではなく、土地投資の収益性が構造的に悪化していると判断する。悲観側の利益率と期間純利益累計を引き下げる。
保有区画数を抑えながら引き渡し戸数とROEが上がり、フリーキャッシュフローも利益に近づいたら
土地のオプション活用と在庫回転の改善が確認できる。再投資の必要資本が減り、株主に戻せる利益が増えるため、本質価値を引き上げる根拠になる。
集合賃貸住宅からの撤退が進まず、持分投資の減損や追加資金拠出が増えたら
本業へ集中する資本配分の評価を下げる。追加の資金流出を純利益の累計と株主還元に反映し、慎重な筋書きの確率を上げる。

見ておくもの

  • 米国の新築一戸建て販売年率と販売在庫月数
  • トール・ブラザーズの新規契約戸数・契約額・期末受注残
  • 販売コミュニティ数と1拠点当たりの新規契約数
  • 高級住宅の平均引き渡し価格と購入者への販売優遇策
  • 住宅粗利益率・調整後住宅粗利益率・販売管理費率
  • 南部・山岳部の引き渡し戸数と土地在庫の減損額
  • 保有区画・オプション区画の比率と土地の回転速度
  • 営業キャッシュフロー、純有利子負債、ROE、正味の株主還元
  • 集合賃貸住宅の残余資産売却と持分法投資の追加損失

倍率と資本コストの決め方

今の時価総額や市場PERを起点にせず、2025年に実際に引き渡した5地域の戸数と平均単価から住宅売上を積み上げた。土地販売は件数が非開示のため独立した指数とし、住宅の数量に混ぜていない。10年後の数量は米国新築市場の規模とシェア、価格は物価と高級住宅の競争状況、営業利益率は土地原価と販売優遇策から決めた。中立の純利益22.05億ドルとROE14.3%に対し、資本コスト8.75%、長期g3.8%、普通の堀の残存割合1/2を使うと正当化PERの上限は約14.05倍となる。採用した11.24倍はその80%であり、市場の倍率から逆算していない。5筋書きの価値を割り戻した結果は約163.95億ドル、添付の株価と株数による時価総額131.36億ドルとの差は約+24.8%で、判定はやや割安となる。外部時価総額128.91億ドルとの差は約1.9%で、株数の取得時点の違いと整合する。米国のリース会計はすでにASC842であり、将来の会計表示変更による価値の上乗せはしていない。

資本コスト 8.8% = 無リスク金利 5% + β — × 5%。米国株の基本資本コスト8.0%にquality+0.75%を加えた8.75%。同じ住宅建設領域のD.R.ホートン、レナー、プルトグループの9.0%より0.25ポイント低い。高級住宅の顧客層と仕様選択の価格決定力を評価した差であり、景気敏感性は同様に重く見ている。NVRの8.8%に近いが、土地の保有負担はNVRより重い。個別の景気悪化、土地の減損、経営交代は追加の資本コストにせず、筋書きと確率に反映した。

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割安 JDJD 物流と正規品の信頼が生む既存小売の利益を、新事業の赤字が覆う。回復を慎重に織り込んでも、10年の本質価値には大きな安全域がある 本質価値との差 +115.2% · 10 年 割安(年 +18.9%) 割安 ウィンダム・ホテルズ・アンド・リゾーツWH 客室網と長期加盟契約の堀に対して値段が低く、レボと借金を織り込んでも10年の本質価値は今の時価総額を約7割上回る 本質価値との差 +63.3% · 10 年 割安(年 +15.4%) 割安 ヴィップショップVIPS ブランド品の割引販売は10年後も残るが、顧客の減少と中国特有の支配構造には注意が要る。それでも利益と株主還元を保守的に評価すると、現在の時価総額には安全域があり割安と判断する。 本質価値との差 +54.8% · 10 年 割安(年 +15.1%) 割安 ジャック・イン・ザ・ボックスJACK 地域ブランドの稼ぐ力は残るが、過大な借金と加盟店の疲弊が重い。再建成功時の価値は大きく、存続リスクを厚く織り込んでも割安 本質価値との差 +51.9% · 10 年 割安(年 +15.0%) 割安 ウィン・リゾーツWYNN マカオ・ラスベガス・ボストンで稼ぐ高級カジノ・リゾート。マカオのシェアは上昇中だが純負債が EBITDAR の約 4 倍と重く、資本コスト 9.75% の利益ベースの倍率でも今の値段は割安 本質価値との差 +47.8% · 10 年 割安(年 +16.4%) 割安 バス&ボディ・ワークスBBWI 香りの習慣とブランドは残るが、若年層の離反と重い負債が懸念だ。悲観側を厚く見ても、長期のオーナー利益に照らせば割安と判断する。 本質価値との差 +40.1% · 10 年 割安(年 +14.6%) 割安 デッカーズ・アウトドアDECK HOKA と UGG の 2 本柱で営業利益率 20% 台前半。利益ベースの倍率でもやや割安だが、競合と流行の影響が大きい 本質価値との差 +35.5% · 10 年 割安(年 +13.7%) 割安 レナーLEN 「量を守る」薄利の入門・中級向け住宅建設。資本コスト 9.0% の利益ベースの倍率(堀が弱く約 10 倍)で見ても、利益が谷に近い今の時価総額は 10 年で割安 本質価値との差 +32.4% · 10 年 割安(年 +13.0%) やや割安 ジェンテックスGNTX 世界首位の防眩ミラーはなお堀だが中国で縮小。新電子製品と厚い株主還元を慎重に測ると、10年価値はやや割安 本質価値との差 +28.6% · 10 年 やや割安(年 +12.6%) やや割安 リシア・モーターズLAD 販売店の買収と整備収益に成長余地があるが、薄い車両粗利と負債が弱点だ。長期の還元力を織り込むと、現状はやや割安と判断する。 本質価値との差 +28.6% · 10 年 やや割安(年 +13.1%) やや割安 フォード・モーターF 稼ぎ頭の商用車と F シリーズを持つ北米の自動車大手。EV の赤字が止まれば今の値段は低すぎるが、保証費用・関税・景気の谷に弱く、資本配分の履歴は均質でない 本質価値との差 +27.6% · 10 年 やや割安(年 +13.5%) やや割安 ルルレモン・アスレティカLULU 北米でブランドの熱が冷め利益が谷へ。借金なし・利益率の高い会社で、式で測ると割安側、勝負は製品力と中国 本質価値との差 +26.8% · 10 年 やや割安(年 +12.7%) やや割安 マテルMAT バービーとホットウィールの商標は残るが、乳幼児玩具の衰退と映像投資の不確実性が重い。株主還元を含む10年価値はやや割安。 本質価値との差 +25.3% · 10 年 やや割安(年 +12.0%) やや割安 ブッキング・ホールディングスBKNG 世界の宿泊予約の入口を握る高収益の仲介業。AI が入口を奪うかが全てだが、資本コスト 8.75% の利益ベースの倍率で測ると、悲観を厚く置いてもやや割安 本質価値との差 +24.8% · 10 年 やや割安(年 +11.7%) やや割安 クロックスCROX 特徴的な樹脂靴と海外展開が生む現金は本物。HEYDUDEの買収失敗と流行リスクを厳しく見ても、10年価値には大きな安全域がある 本質価値との差 +24.6% · 10 年 やや割安(年 +12.1%) やや割安 ラスベガス・サンズLVS マカオとシンガポールだけで稼ぐカジノ・リゾート。稼ぎの 5 割超はマリーナ・ベイ・サンズ。借金と中国の景気に弱いが、資本コスト 9.25% の利益ベースの倍率でも今の値段はやや割安 本質価値との差 +24.0% · 10 年 やや割安(年 +12.7%) やや割安 PVHコープPVH 世界的な二大衣料ブランドを持ち、長期の稼ぐ力と還元には約3割の安全域がある。ただし減損の連続と負債の重さから、評価はやや割安にとどめる 本質価値との差 +22.5% · 10 年 やや割安(年 +12.4%) やや割安 リアLEA 世界の完成シートで首位級の規模と厚い還元が支えとなるが、完成車メーカーの値下げ圧力は強い。長期価値ではやや割安、ただし安全域は十分に厚くない。 本質価値との差 +20.6% · 10 年 やや割安(年 +12.6%) やや割安 ユナイテッド・パークス・アンド・リソーツPRKS 海洋テーマパークは代替されにくいが、客数減と多額の負債が重い。10年価値には約2割の安全域があり、やや割安と見る。 本質価値との差 +20.6% · 10 年 やや割安(年 +12.3%) やや割安 ビルケンシュトック・ホールディングBIRK 足型と製造の堀が厚い世界ブランド。借金を増やす買い戻しは気掛かりだが、10年価値はやや割安 本質価値との差 +20.0% · 10 年 やや割安(年 +10.9%) やや割安 NVRNVR 土地を持たない仕組みで ROE 2 割台を保つ住宅建設。資本コスト 8.75% の利益ベースの倍率で見ると今の PER 11.9 倍は 10 年でやや割安だが、粗利益率は下り坂 本質価値との差 +19.0% · 10 年 やや割安(年 +11.1%) やや割安 オートネーションAN 整備と販売金融が支える一方、新車の薄利と借入が重い。下振れを厚く見ても10年価値は時価総額を約25%上回り、やや割安と判断する。 本質価値との差 +18.3% · 10 年 やや割安(年 +11.8%) やや割安 ワールプールWHR 家電の必要性とブランドは残るが、借金と希薄化が回復価値を食う。現在の時価総額はほぼ適正 本質価値との差 +16.5% · 10 年 やや割安(年 +12.1%) やや割安 バルボリンVVV オイル交換の拠点網と加盟店収入は長く残る。ただし買収後の借金と電動化が重く、今は安全域の薄いやや割安 本質価値との差 +15.5% · 10 年 やや割安(年 +10.0%) やや割安 カーニバルCCL 世界最大のクルーズ会社。利益率はロイヤルの約 6 割だが、借金を返して投資適格に戻り、資本コスト 9.75% の利益ベースの倍率で見ても今の値段はやや割安 本質価値との差 +14.8% · 10 年 やや割安(年 +11.9%) やや割安 ドミノ・ピザDPZ 世界 2.2 万店・97% が加盟店のピザ宅配本社で、堀は厚いが米国の既存店が止まり借金 4 倍超。利益ベースの倍率で中立は 10 年で年 +9% 前後、総合はやや割安 本質価値との差 +11.9% · 10 年 やや割安(年 +10.4%) やや割安 プラネット・フィットネスPLNT 低価格ジムの最大級の加盟店網と値上げの実績は強みだが、会員獲得鈍化と重い借金を見極める必要がある。10年価値はやや割安 本質価値との差 +11.4% · 10 年 やや割安(年 +9.9%) やや割安 オートゾーンAZO 商業の成長と店舗網で堀は厚いが、DIY の客数減と借入頼みの買い戻しが重い。利益ベースで測ると今の値段はやや割安 本質価値との差 +10.2% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) 適正 アズベリー・オートモーティブ・グループABG 整備と金融保険の利益を支えに10年の価値は現在の時価総額を上回る。ただし買収の資本効率と重い負債が安全域を削るため、評価はやや割安にとどまる 本質価値との差 +9.9% · 10 年 適正(年 +11.0%) 適正 ギャップGAP 米国衣料の老舗4ブランド。Gapの復調は確かだが、Old NavyとAthletaの失速、重い店舗賃料を織り込むと本質価値はほぼ適正 本質価値との差 +9.8% · 10 年 適正(年 +10.5%) 適正 PDDPDD 中国の低価格商圏とTemuの成長余地は大きいが、還元されない巨額現金と規制の不確実性を考えると、現状は安全域の薄い適正圏 本質価値との差 +9.5% · 10 年 適正(年 +10.0%) 適正 ゼネラル・モーターズGM ピックアップと SUV で稼ぐ北米の自動車最大手。EV 事業の損失は止まりつつあり、利益の質を保てれば今の値段は低すぎる一方、景気の谷と関税に弱い 本質価値との差 +7.7% · 10 年 適正(年 +10.8%) 適正 D.R.ホートンDHI 量より利益率を守る入門向け最大手。資本コスト 9.0% の利益ベースの倍率(堀が弱く約 10 倍)で見ると、10 年の伸びの分だけ今の値段はやや割安 本質価値との差 +6.2% · 10 年 適正(年 +9.8%) 適正 オシュコシュOSK 消防・空港・防衛の専用車両には粘り強い需要がある。郵便車両の赤字と消防車訴訟を見込んでも、10年価値はやや割安だが安全域は薄い。 本質価値との差 +5.9% · 10 年 適正(年 +9.3%) 適正 エクスペディア・グループEXPE B2B の高成長と直販の厚みで利益率が上がる途中。資本コスト 9% の利益ベースの倍率で数えると、勢いは確かだが今の値段は適正 本質価値との差 +4.5% · 10 年 適正(年 +9.6%) 適正 ウィニベーゴ・インダストリーズWGO 老舗RVブランドと船舶のシェア回復には価値がある。ただし景気の振れと買収資産の薄い換金価値を考えると、現状は概ね適正で安全域が小さい 本質価値との差 +3.0% · 10 年 適正(年 +10.4%) 適正 ナイキNKE 世界最大のスポーツブランドが利益の谷にいる。回復を利益ベースの倍率で測るとほぼ適正、勝負は卸の棚と中国 本質価値との差 +3.0% · 10 年 適正(年 +8.9%) 適正 マクドナルドMCD 世界最大の外食の不動産と加盟店網の堀は厚いが、客数の減少と加盟店の収益悪化が重い。それらを確率で厚く織り込んでも、利益ベースの本質価値は今の値段をやや上回り、中立で 10 年の年率は +8% 前後の適正 本質価値との差 +2.3% · 10 年 適正(年 +7.8%) 適正 タペストリーTPR コーチの熱が利益率を過去最高に押し上げた。利益ベースの倍率で測るとほぼ適正、勝負は流行が冷めるか 本質価値との差 +1.5% · 10 年 適正(年 +9.2%) 適正 プルトグループPHM 土地をオプション中心で持つ、粗利益率の高い 3 層分散の住宅建設。資本コスト 9.0% の利益ベースの倍率(堀が弱く約 10 倍)で見ると、今の PER 約 10 倍は 10 年でやや割安 本質価値との差 −0.4% · 10 年 適正(年 +8.9%) 適正 トリップアドバイザーTRIP 体験予約の成長余地とTheFork売却には価値があるが、ホテル送客の衰退とAIによる集客構造の変化を考えると、現状は概ね適正で安全域は乏しい 本質価値との差 −0.6% · 10 年 適正(年 +8.9%) 適正 TJX カンパニーズTJX オフプライス小売の最大手。仕入れの堀は景気が悪いほど強いが、中立の年率は資本コストに届かず、総合はほぼ適正 本質価値との差 −1.3% · 10 年 適正(年 +7.6%) 適正 ドラフト・キングスDKNG 米国スポーツ賭博の有力企業だが、競争と規制で将来利益の確実性は低い。10年先の価値を織り込むと約10%のやや割高 本質価値との差 −1.8% · 10 年 適正(年 +9.0%) 適正 イエティYETI 高価格帯のアウトドア用品に堀はあるが、飲料容器の競争とバッグ拡大の成否が拮抗する。10年価値はほぼ適正 本質価値との差 −2.2% · 10 年 適正(年 +8.7%) 適正 ボイド・ゲーミングBYD 地域の免許と常連客に守られた現金創出力は魅力だが、オンラインの見かけの成長と巨額の売却益を除けば、10年の本質価値は現値に近く適正圏 本質価値との差 −3.0% · 10 年 適正(年 +8.6%) 適正 トラベル・レージャーTNL 休暇の持分販売と会員交換に顧客基盤の堀があるが、融資と借金が株主価値を左右する。10年の期待価値は現在値に近く、適正圏 本質価値との差 −3.3% · 10 年 適正(年 +8.8%) 適正 MGMリゾート・インタナショナルMGM ラスベガス・マカオ・米国の地域カジノを賃借で持つ総合カジノ。固定の賃料が年 約 22 億ドルあり、利益が景気と価格に大きく振れる。資本コスト 10% の利益ベースの倍率では今の値段は適正 本質価値との差 −4.5% · 10 年 適正(年 +9.4%) 適正 チポトレ・メキシカン・グリルCMG 直営の外食で最も資本効率が高く、北米 7,000 店の出店余地も残るが、客数の弱さと利益率の低下が続き、強気と慎重の幅が広い。利益ベースで測ると 10 年の中立は今の時価総額を上回るが、客数の弱さを織り込んだ総合は適正 本質価値との差 −4.8% · 10 年 適正(年 +7.4%) 適正 ペン・エンターテインメントPENN 地域カジノの免許は長く残るが、重い賃料と過去のデジタル投資の失敗が株主価値を削る。10年の価値は現在の時価総額とほぼ釣り合い、適正だが安全域は薄い。 本質価値との差 −4.9% · 10 年 適正(年 +9.9%) 適正 ノルウェージャン・クルーズ・ラインNCLH 大型クルーズ 3 位。NCL ブランドの需要が崩れ、純レバレッジ 6 倍超の中で立て直し中。資本コスト 10.25% の利益ベースの倍率で測ると、回復を入れても今の値段はやや割高 本質価値との差 −7.9% · 10 年 適正(年 +9.3%) 適正 ロイヤル・カリビアン・グループRCL ロイヤル・カリビアンは純収入ベースの営業利益率が 33% 超とクルーズ最強だが、借金を抱えた景気連動の船会社で、資本コスト 9.25% の利益ベースの倍率(PER 約 12 倍)では今の値段は適正 本質価値との差 −8.8% · 10 年 適正(年 +8.1%) 適正 アメア・スポーツAS アークテリクスとサロモンの成長力は本物だが、資本集約的な出店と株主還元の乏しさが残る。10年先の価値から見ると、現在の時価総額はほぼ適正 本質価値との差 −9.3% · 10 年 適正(年 +7.4%) 適正 LKQLKQ 修理部品の物流網には価値があるが、欧州の失速と買収後の低収益が重い。急落後も安全域は薄く、10年価値はおおむね適正。 本質価値との差 −9.3% · 10 年 適正(年 +7.9%) やや割高 チョイス・ホテルズ・インターナショナルCHH 延泊型と海外は伸びるが、米国基幹ブランドの縮小と負債が重い。現値はほぼ適正で安全域は薄い 本質価値との差 −10.5% · 10 年 やや割高(年 +7.0%) やや割高 ギャレット・モーションGTX 世界首位のターボ技術と現金創出力は魅力だが、電動化への転換には不確実性が残る。10年価値は現在を約13%下回り、やや割高 本質価値との差 −10.6% · 10 年 やや割高(年 +8.4%) やや割高 BZUNBZUN 物流とGapの再建には価値がある。しかしAIに代替される受託業務と弱い値決め力を考えると、10年後の利益は不確実で、現在の評価はやや割高 本質価値との差 −11.0% · 10 年 やや割高(年 +7.7%) やや割高 ジェニュイン・パーツGPC 自動車の NAPA と産業のモーションの 2 本立て。分離(2027 年第 1 四半期)で価値が出るが、自動車の利益率の低さと借金が重い 本質価値との差 −11.1% · 10 年 やや割高(年 +6.9%) やや割高 オライリー・オートモーティブORLY プロ向けの配送網と部品小売の安定で堀は厚い。利益ベースで測ると今の値段は妥当からやや高めで、中立の年率は資本コストに届かない 本質価値との差 −11.1% · 10 年 やや割高(年 +6.0%) やや割高 チューイーCHWY 定期購入とペット医療は長く残るが、価格決定力は弱く、買収と株式報酬が株主利益を削る。10年の確率加重価値では約23%のやや割高。 本質価値との差 −11.2% · 10 年 やや割高(年 +7.1%) やや割高 トリバゴTRVG ブランド再生と予約事業の拡大には成果がある。しかし旅行検索の入口を守る堀は弱く、AI代替と広告主集中を考えると現在の評価はやや割高 本質価値との差 −11.4% · 10 年 やや割高(年 +7.6%) やや割高 ロウズ・カンパニーズLOW ホーム・デポに次ぐ 2 番手の優良小売。買収後の債務と DIY の弱さを厚く見ると、PER 16.6 倍は資本コスト 9.0% の利益ベースの倍率(約 14 倍)と近く、今の値段は適正 本質価値との差 −11.6% · 10 年 やや割高(年 +7.3%) やや割高 ブランズウィック・コープBC 船外機と補修部品には長く残る強みがあるが、買収減損と景気循環が重い。10年の本質価値は現状ほぼ適正 本質価値との差 −13.2% · 10 年 やや割高(年 +7.4%) やや割高 ウェンディーズWEN 全米第2位のバーガーチェーンというブランド価値は残るが、客数減少と過大な負債が株主の利益を圧迫する。10年の本質価値は現状より約13%低い、やや割高 本質価値との差 −13.3% · 10 年 やや割高(年 +7.7%) やや割高 ディックス・スポーティング・グッズDKS 本業のスポーツ専門店には堀があるが、フットロッカー再建が株主の取り分を削る。10年の価値ではやや割高 本質価値との差 −14.0% · 10 年 やや割高(年 +7.2%) やや割高 HTHTHTHT 中国ホテル業界の集約を担う有力企業で、加盟店網と会員制度の堀は厚い。ただし中国需要と賃借負担の不確実性を考えると、10年の本質価値は現在の時価総額を約16%下回り、やや割高 本質価値との差 −14.4% · 10 年 やや割高(年 +7.0%) やや割高 プールPOOL プール用品卸の首位で、既設プールの保守需要に強い堀がある。ただし競争激化と利益率の停滞を織り込むと、10年の価値は今の時価総額を約13%下回り、やや割高 本質価値との差 −14.9% · 10 年 やや割高(年 +6.6%) やや割高 メープルベアCART 食料品の注文網と購買データには価値があるが、広告の入口競争と買収交渉の不確実性を織り込むと、10年の本質価値に安全域は足りず、やや割高。 本質価値との差 −15.3% · 10 年 やや割高(年 +6.4%) やや割高 LGIホームズLGIH 初回購入者向け住宅に強みはあるが、土地在庫と借金が利益を圧迫する。10年後の回復を織り込んでも安全域は薄く、現状はやや割高 本質価値との差 −16.5% · 10 年 やや割高(年 +8.4%) やや割高 ボルグワーナーBWA ターボと駆動系の設計採用には堀が残るが、電動化への投資回収はまだ不確か。10年の還元込み価値からはやや割高と見る。 本質価値との差 −17.9% · 10 年 やや割高(年 +7.3%) やや割高 ダーデン・レストランツDRI フルサービス外食の最大手で、ロングホーンの勢いと出店で伸びるが、オリーブガーデンの客数の弱さと牛肉・人件費が重い。利益ベースで測ると 10 年の中立は今の時価総額を上回るが、悲観側の厚みと資本コストを織り込むと総合はやや割高 本質価値との差 −18.1% · 10 年 やや割高(年 +5.9%) やや割高 ベスト・バイBBY 米国最大の家電専門店。パソコン・携帯の買い替えで利益率は持ち直したが、アマゾン・ウォルマートに挟まれ、堀が薄い耐久財の小売として見る 本質価値との差 −18.2% · 10 年 やや割高(年 +6.1%) やや割高 ヤム・ブランズYUM ピザハットを売って KFC とタコベルに絞った外食フランチャイズ本社で、堀は厚く成長も続くが、倍率が k−g の薄さに敏感で、利益ベースで測ると中立の 10 年は年 +5% 前後で、総合はやや割高 本質価値との差 −18.4% · 10 年 やや割高(年 +5.7%) やや割高 ソーア・インダストリーズTHO 世界最大のRVメーカーだが、大きなシェアは値上げの自由を意味しない。10年の還元と回復を織り込んでも、現状の価値にはやや割高感が残る 本質価値との差 −18.6% · 10 年 やや割高(年 +6.8%) やや割高 アマゾン・ドット・コムAMZN AWS と広告の利益は本物。設備投資の重さを ROE に入れ、資本コスト 8% と利益ベースの倍率で測ると、今の値段は楽観の筋書きまで先取りしてやや割高 本質価値との差 −18.9% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 フラッター・エンターテインメントFLUT 米国オンライン賭博の首位企業だが、英国増税とブラジル禁止、重い買収負債が収益を圧迫する。10年の期待価値は約118億ドルで、現状はやや割高 本質価値との差 −19.1% · 10 年 やや割高(年 +6.7%) やや割高 BABABABA 中国ECとクラウドには長く残る堀がある。しかし競争とAI投資が株主利益を圧迫し、10年価値では約22%やや割高 本質価値との差 −20.7% · 10 年 やや割高(年 +5.7%) やや割高 トラクター・サプライTSCO 田舎暮らしのペット・畜産・庭・補修用品を 2,600 店超で売る米国最大の農村向け専門小売。堀は店の近さと専門品だが、2026 年は既存店が落ち、利益率の下げ止まりが論点 本質価値との差 −21.5% · 10 年 やや割高(年 +5.5%) やや割高 チャーチル・ダウンズCHDN ケンタッキーダービーと競馬関連の営業許認可は強いが、地方カジノの再編と重い借金を踏まえた10年の利益価値には安全域が乏しく、やや割高。 本質価値との差 −22.2% · 10 年 やや割高(年 +5.8%) やや割高 エアビーアンドビーABNB 民泊の最大手で資産が軽く高収益。10 年で年 1 割の成長と純現金を数えても、利益ベースの倍率(約 14 倍)で測ると今の PER 41 倍は高く、やや割高 本質価値との差 −22.5% · 10 年 やや割高(年 +5.5%) やや割高 バーリントン・ストアーズBURL 仕入れの機動力と小型店の拡大余地は魅力だが、リース負担と競争を織り込んだ10年後の稼ぐ力に対して、現在の評価は割高である。 本質価値との差 −22.6% · 10 年 やや割高(年 +5.9%) やや割高 オーロラ・イノベーションAUR 無人トラックの先行実績は本物だが、2030年の大量普及はまだ仮説。増資と競争を織り込むと、今の時価総額には安全域が乏しい。 本質価値との差 −24.9% · 10 年 やや割高(年 +7.6%) やや割高 テキサス・ロードハウスTXRH 客数を増やし続ける希少なステーキチェーンだが、牛肉高と出店投資が利益を削る。10年の期待本質価値は今の時価総額を約2割下回り、やや割高。 本質価値との差 −25.7% · 10 年 やや割高(年 +4.4%) やや割高 オン・ホールディングONON 世界で成長する高級ランニング靴ブランド。アジアと直販の伸びは本物だが、10年先の競争と再投資を織り込むと安全域は薄く、やや割高 本質価値との差 −26.1% · 10 年 やや割高(年 +5.5%) やや割高 トリップ・ドットコム・グループTCOM 中国の旅行予約で首位でも、独禁法処分で手数料の堀は縮んだ。一時的な投資益を除いて10年先を測ると、優良な事業だが今の値段はやや割高 本質価値との差 −26.2% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 イーベイEBAY 取扱高と手数料率が上向く成熟した古参の中古市場。今の PER 26 倍は利益ベースの倍率(約 14 倍)を大きく超えており、買収提案の観測を除くと本質価値は下でやや割高 本質価値との差 −26.3% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 フロア・アンド・デコレ HDFND 床材の品ぞろえと店舗拡大には価値がある。しかし新店の資本効率と固定家賃に慎重で、10年価値は現時点でやや割高 本質価値との差 −26.4% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 ラルフローレンRL 世代を超えて売れる定番ブランドで利益率は過去最高。勝負は熱の持続とアジアの伸び 本質価値との差 −27.1% · 10 年 やや割高(年 +4.5%) やや割高 ホーム・デポHD プロの囲い込みで堀は厚い。資本コスト 8.75% の利益ベースで倍率を引き直すと、住宅の停滞と買収後の債務を厚く見て、今の値段はやや割高 本質価値との差 −27.1% · 10 年 やや割高(年 +4.6%) やや割高 メーシーズM 再生店舗と高級店は伸びるが、主力百貨店の長期縮小と固定費が重い。10年先の利益と資産回収を考えると、現在の値段は割高 本質価値との差 −28.1% · 10 年 やや割高(年 +5.5%) やや割高 アプティブ・ホールディングスAPTV 配線事業を分離した後の「ニュー・アプティブ」。EC が稼ぎ、IS が足を引く部品会社で、純負債 46 億ドルと、中国・欧州の弱さを抱える 本質価値との差 −28.3% · 10 年 やや割高(年 +5.8%) やや割高 エッツィーETSY 手作り品の市場と広告には独自の強みがある。ただし購買頻度の低さとAIによる集客経路の変化が重く、10年価値ではやや割高 本質価値との差 −29.0% · 10 年 やや割高(年 +4.4%) 割高 コロンビア・スポーツウエアCOLM アウトドアの老舗ブランドで財務も堅いが、米国の競争激化と値決め力の弱さが重荷。10年の利益成長と還元を織り込んでも、現状はやや割高 本質価値との差 −30.3% · 10 年 割高(年 +4.3%) 割高 カーマックスKMX 中古車の仕入れ網と自動車金融は残るが、値下げで取り戻した販売数量の利益率は脆い。10年の回収価値ではやや割高と見る。 本質価値との差 −30.6% · 10 年 割高(年 +5.0%) 割高 ロス・ストアーズROST 米国オフプライス 2 位。客数が絶好調だが、利益ベースの倍率(約 16 倍)で測ると今の値段は高く、総合は割高 本質価値との差 −30.7% · 10 年 割高(年 +3.6%) 割高 SESE 東南アジア通販の首位は守れても、融資の貸倒負担とゲームの寿命を見込むと、10年先の稼ぐ力に対して今は安全域が薄く割高 本質価値との差 −31.6% · 10 年 割高(年 +4.0%) 割高 スミス&ウェッソン・ブランズSWBI 銃器の老舗ブランドにサベージを加えても、景気循環と薄い正常利益が重い。買収後の全株式で測ると、安全域に乏しく割高 本質価値との差 −32.2% · 10 年 割高(年 +4.3%) 割高 アルタ・ビューティULTA 化粧品の「安い品から高級品、美容室まで」を一つの店で売る米国最大の美容専門小売。会員と品ぞろえが堀だが、セフォラとマスに挟まれる位置で、利益ベースの倍率では今の値段はやや割高 本質価値との差 −32.8% · 10 年 割高(年 +3.5%) 割高 VFVFC ノースフェイスは強いが、Vansの衰退と過去の買収負債が株主価値を削る。再建は進むものの、10年の期待価値にはなお安全域が乏しく、割高 本質価値との差 −33.9% · 10 年 割高(年 +4.7%) 割高 ウイング・ストップWING 加盟店の出店力は本物だが、客数減と借金による高値の自社株買いが安全域を削る。10年の総合価値は基準日の時価総額を約2割下回り、やや割高 本質価値との差 −35.5% · 10 年 割高(年 +3.6%) 割高 マリオット・インターナショナルMAR 世界最大のホテル手数料事業で堀は厚いが、今の PER 39 倍は利益ベースの倍率(約 18 倍)を大きく上回り、中立の 10 年の年率は +3% にとどまり割高 本質価値との差 −36.2% · 10 年 割高(年 +2.2%) 割高 ハスブロHAS 利益の約 9 割をマジックが稼ぐ一本足の玩具・ゲーム会社。利益ベースの倍率で測ると今の値段はやや割高で、2025〜26 年の高い水準が続くかが焦点 本質価値との差 −37.2% · 10 年 割高(年 +3.0%) 割高 ハイアット・ホテルズ クラスAH 高級ホテルのブランドと会員網は伸びるが、買収費用・借入・同族支配を差し引くと、10年先の稼ぐ力に対して現状は割高である。 本質価値との差 −38.5% · 10 年 割高(年 +2.8%) 割高 ダッチ・ブロスBROS 新店と客数が伸びる有望な飲料チェーンだが、出店資金と競争が株主の取り分を圧迫する。10年後の利益を評価しても安全域は乏しく、総合判断は割高 本質価値との差 −39.4% · 10 年 割高(年 +3.4%) 割高 カルバナCVNA 年 80 万台まで来た中古車ネット販売の最大手。利益ベースの倍率で測ると今の時価総額を大きく下回り割高。利益は景気と与信市場に強く振れる 本質価値との差 −39.5% · 10 年 割高(年 +3.6%) 割高 ウィリアムズ・ソノマWSM 家具とキッチンの設計を自社で握る高収益の小売。10 年で稼ぎは伸びるが、利益ベースの倍率で見ると今の値段は割高で、関税と住宅の回転が値段を大きく左右する 本質価値との差 −40.0% · 10 年 割高(年 +2.0%) 割高 ヒルトン・ワールドワイド・ホールディングスHLT 世界最大級の手数料事業で堀は厚いが、今の PER 54 倍は利益ベースの倍率の上限(約 23 倍)の倍以上で、中立の 10 年の時価総額は今を下回り割高 本質価値との差 −41.2% · 10 年 割高(年 +1.0%) 割高 IHGIHG 客室と会員網の堀は厚く、10年後も手数料は伸びる。しかし還元を借金で上積みし、成熟後の利益価値に比べ現時点の株価は割高だ。 本質価値との差 −42.2% · 10 年 割高(年 +1.5%) 割高 バイキング・ホールディングスVIK 目的地を味わう高級クルーズの堀は厚いが、新造船への投資と支配株主の制約を考えると、現時点の株価には10年先の成長まで織り込まれ、割高である。 本質価値との差 −43.9% · 10 年 割高(年 +2.2%) 割高 ソムニグループ・インターナショナルSGI 寝具のブランドと販路は強いが、買収で増えた事業は薄利で借金も重い。10年のオーナー利益に対し、買収後の時価総額には安全域が乏しく割高と見る。 本質価値との差 −44.4% · 10 年 割高(年 +1.8%) 割高 スターバックスSBUX 世界 4.1 万店のコーヒーの堀は残るが、立て直しの反動を織り込んだ今の時価総額は利益の回復後の値より高く、中立でも 10 年の年率は 2% 前後で資本コスト 8.5% に届かず割高 本質価値との差 −44.6% · 10 年 割高(年 +1.1%) 割高 アンダー・アーマー クラスCUA 機能性衣料の知名度は残るが、靴の競争力と値決め力が弱い。再建後の利益にも不確実性が大きく、10年の総合価値は割高 本質価値との差 −44.8% · 10 年 割高(年 +3.1%) 割高 ガーミンGRMN 専門機器の優良企業。利益ベースの倍率(約 13 倍)で測ると今の値段は高く、総合は割高 本質価値との差 −44.9% · 10 年 割高(年 +1.4%) 割高 ベイル・リゾーツMTN 希少な雪山とエピック・パスに強い堀があるが、気候変動と純負債31億ドルが重い。10年の本質価値は今より約45%低く、割高 本質価値との差 −45.1% · 10 年 割高(年 +1.9%) 割高 ファイブ ビロウFIVE 新店の採算と客数の回復は魅力だが、模倣しやすい低価格雑貨に厚い値付けはできない。10年の株主価値では割高 本質価値との差 −45.8% · 10 年 割高(年 +1.6%) 割高 ドアダッシュDASH 米国の即時配達で約 6 割を握る成長企業。利益率の立ち上がりが全てで、資本コスト 8.5% と利益ベースの倍率で見ると今の値段は強気の筋書きも上回り、割高 本質価値との差 −46.4% · 10 年 割高(年 +1.8%) 割高 カバ・グループCAVA 地中海料理の直営チェーンは500店まで拡大し客数も伸びるが、出店に要る資本と10年後の成熟利益を考えると、今の時価総額には安全域が乏しく割高である。 本質価値との差 −52.6% · 10 年 割高(年 +0.5%) 割高 シャークニンジャSN 掃除・調理・美容をまたぐ製品開発力は本物だが、買い替え需要の限界と競争を考えると、10年先の価値には安全域が乏しく割高 本質価値との差 −55.7% · 10 年 割高(年 −1.0%) 割高 ジャージー・マイクス・サブズJMKE 加盟店経済性は強いが、買収で膨らんだ資本とスポンサー負担まで含めると楽観でも安全域がなく割高 本質価値との差 −59.0% · 10 年 割高(年 −2.5%) 割高 クーパンCPNG 韓国の物流網は本物の堀だが、海外投資の赤字と情報流出が利益を削る。10年後の稼ぐ力を慎重に測ると、株価下落後も割高 本質価値との差 −59.8% · 10 年 割高(年 −1.3%) 割高 ゲームストップGME カード小売への転換と巨額の保有資産は評価できるが、ゲームの実物販売は先細り、資本配分も読みにくい。10年の本質価値からは割高 本質価値との差 −69.3% · 10 年 割高(年 −2.5%) 割高 クアンタムスケープQS 技術は魅力的でも量産契約は未完成で、今の時価総額は成功確率を大きく先に払いすぎている 本質価値との差 −71.2% · 10 年 割高(年 −0.7%) 割高 リヴィアン・オートモーティブRIVN R2の量産で自動車メーカーとしての生存力は高まったが、利益の実証はまだ弱い。大型増資と開発負担を考えると、10年の本質価値に対して割高 本質価値との差 −83.3% · 10 年 割高(年 −4.8%) 割高 テスラTSLA 本業の利益は薄いのに、ロボタクシーとロボットへの期待だけで時価総額は 1.1 兆ドル超。今の値段に届くのは楽観の筋書きだけ 本質価値との差 −84.1% · 10 年 割高(年 −10.0%) 割高 ウェイフェアW 家具の配送網と品ぞろえには価値がある。しかし値決め力、負債、株式報酬が重く、10年後の利益から測ると現在の時価総額は大幅な割高 本質価値との差 −87.8% · 10 年 割高(年 −9.1%)

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読んだ資料

  1. Toll Brothers 2025 Form 10-K:事業、地域別住宅販売、土地、資本政策、財務
  2. Toll Brothers FY2026 Third Quarter Results:2026年8月18日公表、2026年7月末四半期業績と通期見通し
  3. U.S. Census Bureau New Residential Sales:米国新築一戸建て販売・価格・在庫統計

分析日 2026-10-23