株譜
AI 銘柄分析 · 一般消費財・サービス · 試作

イーベイ EBAY

取扱高と手数料率が上向く成熟した古参の中古市場。今の PER 26 倍は利益ベースの倍率(約 14 倍)を大きく超えており、買収提案の観測を除くと本質価値は下でやや割高

やや割高
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)87.84 ドル391 億ドル10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)122.0 ドル543 億ドル差 −28.0%
10 年後から見ると やや割高 価値 87.84 ドル391 億ドル · 差 −28.0% · 期待の年率 +3.7%
期待の年率リターン(10 年)+3.7%資本コスト比 −5.0 pt
推定の資本コスト8.8%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3.5%・10 年国債 5%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 8.8% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

イーベイ(eBay)は、個人や小規模店が中古品・コレクターズ・自動車部品・再販のブランド品などを売り買いする世界有数のオンライン市場である。2025 年の取扱高は約 796 億ドル、売上は 111 億ドル(取扱高の約 13.9% が手数料・広告・決済の収入)、GAAP の営業利益は 23 億ドル(営業利益率 20%)、純利益は 20 億ドル。2026 年 4〜6 月期は取扱高 224 億ドル(前年比 +15%)、売上 31 億ドル(+15%)、GAAP 営業利益率 21.6%(前年 17.6%)と、近年にない高い伸びになった。トレーディングカード・ラグジュアリー再販・自動車部品が牽引し、2026 年 7 月には中古ファッションのデポップ(Depop)を現金 14 億ドルで取得した。

事業の質は悪くない。物件や在庫を持たず設備投資は小さく、営業利益は株式報酬を引いたあとでも売上の 2 割を稼ぐ。ただし 2010 年代の取扱高は年 1〜3% 成長にとどまり、米国の e コマース(年 +9〜12%)にシェアを奪われ続けてきた。今回の加速は、カードのブームと関税・少額荷物の免税の廃止で海外の安売りサイトが遅れた分が重なっており、どこまで続くかは別の話である。2026 年 5 月にはゲームストップ(GameStop)が現金と株式で約 560 億ドルの買収を非拘束で提案し、取締役会が「信用できず魅力もない」と拒否した。

バリュー投資の観点では、数量(取扱高)× 価格(手数料率)で積むと、10 年後の中立は取扱高が実質で今の 1.2 倍、手数料率 14.6% で売上 214 億ドル、営業利益 49 億ドル、純利益 39 億ドル。倍率は資本コスト 8.75%(基本 8.0% + quality +0.75%)、成長は物価並みの年 4% の利益ベースの正当化 PER(RONIC = k + 1/2 ×(筋書きの ROE − k)。上限 17.5 倍)の 8 割で約 14.0 倍、時価総額は約 546 億ドル。強気なら 960 億ドルまであるが、構造的に負ければ 130 億ドル台まで落ちる。確率で重ねた総合の差は -26% 前後(配当込みの年率は 10 年の中立で +4% 前後)で、結論はやや割高。買収提案が成立すれば別だが、他人の財布に頼る話なので数えていない。

バリュー投資の観点から

バリュー投資家なら、まず 10 年後もあるかを問う。答えは、ある。収集品・部品・ブランド品の二次流通は、人が物を愛し買い替える限り残り、オンラインの比率はまだ上がる。ただ「今より強いか」は割れる。真贋保証・鑑定・出品データの厚みは堀として強まるが、新品の領域は 10 年以上負けてきたし、AI の入口と新しい収集品の取引所(ライブ配信)が品揃えの優位を削る。堀は広がるより、守る面が大きい。

オーナー利益は、設備が軽いので GAAP の純利益(株式報酬を費用に入れた値)に近く、2025 年の約 20 億ドル、2026 年は 22 億ドル前後。FCF は 2025 年 17 億ドル(純利益より小さい)で、株式報酬を戻した非 GAAP の利益より、株主に残る実際の利益はずっと小さい。自社株買いの多くは株式報酬の穴埋めであり、見かけの還元(約 30 億ドル)は、正味では 24 億ドル前後に縮む。

安全域は薄い。今の PER 26 倍は、今の高い伸び(取扱高 +15%)が長く続くことを前提にしているが、10 年後の中立は取扱高が年 +5.7%(実質 +2.1%)に落ち着き、利益ベースの PER 約 14 倍(k 8.75%・g 4%)、時価総額は 546 億ドル。配当込みの年率は +4% で、資本コスト 8.75% に届かない。楽観(確率 10%)でも年率 +9% 台で、勝てるのはその筋書きだけ。経営の資本配分は、デポップの価格 14 億ドル(売上の約 7 倍)が割高に見える点が気になる。収集品は需要が熱に左右されるため確信度を下げた。

何で稼ぐ会社か

売上の中心は、売り手が出品して買い手が落札・購入した取引にかかる成約手数料、決済の手数料、広告(プロモート・リスティング)である。取扱高 796 億ドルに対し売上 111 億ドルなので、手数料率(売上 ÷ 取扱高)は 2025 年 13.94%(前年 13.77%)で、広告と決済の取り込みで毎年少しずつ上がってきた。買い手は世界で約 1.36 億人(前年比 +2%、米国は +6%)、売り手は個人から事業者まで広い。

カテゴリーは「集める」「直す」「安く買う」の 3 つに寄る。第 1 にトレーディングカード・スポーツ記念品・コインなどの収集品で、PSA などの鑑定会社と連携した真贋保証、AI で撮るだけで出品できるスキャン(累計 8,000 万回)が堀になる。第 2 にラグジュアリーの時計・バッグ・スニーカー、第 3 に自動車・二輪の部品で、適合する車種を確かめる仕組みが固い。ほかに中古のスマホ・家電、ライブ配信販売の eBay Live(取扱高が前年の約 8 倍)がある。

2026 年 7 月に取得したデポップは、Z 世代と若い層向けの C2C ファッション市場で、取扱高は 10 億ドル台、売上は 2 億ドル前後と推定する。今は小さく、取得で 2026 年の利益は薄まる。費用は人件費(株式報酬を含む)、配送や決済の費用、広告費、信頼・安全の対応費が中心で、非 GAAP の営業利益率は 28〜29%、GAAP では株式報酬と償却を引いて 20〜22% になる。

優良さと弱いところ

堀は 3 つある。第 1 は「他に代わりがない品揃え」で、30 年分の出品データと、絶版のカード・古い車の部品・廃番のブランド品といった「ここにしかない」在庫を持つ。第 2 は信頼の仕組みで、真贋保証・鑑定・返品保証・決済の一体運用は、新規の出品サイトが一から作るのに時間がかかる。第 3 は買い手の習慣で、収集家は世界中のコレクターが集まる場所に出品するのが最も高く売れると知っている。

資本効率は高い。設備投資は売上の数 % で、フリーキャッシュフローは営業利益と同程度、自己資本が自社株買いで縮んでおり帳簿の ROE は 40% 台に見えるが、投下資本(自己資本+純負債)に対する利益率は 20% 前後で、借金を使って伸びる前提の自己資本の利益率は 35% 前後と見る。2025 年は約 30 億ドルを株主に返し、配当と自社株買いは営業の稼ぎの大半を占める。

弱点も多い。1 つ目は取扱高の長い低成長で、アマゾン・ウォルマート・テム(Temu)・シーイン(Shein)に新品の領域で負け、中古・収集品に絞って生き残ってきた。2 つ目は収集品の景気で、カードの投機的な熱が冷めれば取扱高が一気に戻りうる。3 つ目は買収の巧拙で、過去のスカイプ・ペイパル・アドベンタ(Adevinta)の売却は結果として価値を生んだが、新しい大型買収(デポップ)の成否は未知数である。経営はジェイミー・イアノーニ最高経営責任者が 2020 年から率い、重点カテゴリーへの集中でコスト効率を改善した。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

オンラインの個人間取引は、新品のオンライン小売(アマゾン)とは別の「二次流通」の市場である。世界の中古市場(衣料・収集品・部品・家電)は年 +8〜12% で伸び、オンライン化の比率がまだ低い。米国の e コマース全体は 2026 年 4〜6 月に前年比 +12.2%、小売全体に占める比率 17.1%(Census)で、年換算 約 1.36 兆ドル。イーベイの取扱高(世界合計)は単純に比べてその約 6% にとどまり、シェアは長く下がってきた。

競合は筋ごとに違う。収集品ではファナティクス・コレクト(Fanatics Collect)、ウィートナット(Whatnot、ライブ配信の収集品販売で急伸)、PSA・ベケット(Beckett)の鑑定付き取引所。ラグジュアリーではザ・リアルリアル(The RealReal)、ヴェスティエール・コレクティブ(Vestiaire Collective)、ファッションの再販ではポッシュマーク(Poshmark)・スレッドアップ(ThredUp)・メルカリ。自動車部品ではアマゾン、オートゾーン(AutoZone)、オライリー(O'Reilly)などの店舗がオンラインに進出している。新品はアマゾン・ウォルマート・Temu・Shein との値引きで負けている。

構造の変化は 3 つある。1 つ目は AI で、検索・購入の入口が対話型の AI に移ると、品揃えの深い市場は入口で選ばれにくくなる一方、真贋・鑑定・在庫の深さが差になる。2 つ目は関税で、2025 年に少額荷物の免税が廃止され、海外の安売りサイトの価格が上がったと見られ、中古が相対的に有利になった(この追い風は「関税の水準が続く」前提)。3 つ目は収集品のブームの循環で、ポケモンやスポーツカードの価格は 2025〜26 年に急騰した。景気後退では収集品・ラグジュアリーが真っ先に削られる。

資本政策と M&A

還元は積極的で、2025 年は配当と自社株買いで約 30 億ドル(営業の稼ぎの大半)を返し、株数は年 −5〜8% で減ってきた。配当は年で約 5.5 億ドル、買い戻しの残り枠は約 20 億ドル。財務は、現金 49 億ドルに対し有利子負債 67 億ドルと純負債(2026 年 7 月のデポップ 14 億ドルを入れて約 32 億ドル)だが、利払いは営業利益で十分賄える。金利の変化による利払いの変化は借り換えでほぼゼロ。

M&A の歴史は、大型の売却で価値を取ったことが多い(ペイパルの分離、スカイプ、StubHub、クラシファイド事業のアドベンタへの売却)。買う側では、2026 年のデポップ 14 億ドルが最も大きく、次に収集品の鑑定・カード関連の小さな取得がある。成立済みなので筋書きに入れ、立ち上げの赤字を織り込む。

ゲームストップが 2026 年 5 月に約 560 億ドル(現金と株式 半々)の買収を非拘束で提案し、取締役会が拒否した。保有は直接 約 4.3 百万株とオプション 約 39 百万株分(合計 約 10%、報道では 6.55%)で、特別株主総会の招集には 20% が要る。株式交換が主体で財務の裏付けも弱く、成立の可能性は小さいと見て、筋書きには入れない(買われる側の上振れは本質価値の外)。 なお、決算期末後に実行済みの自社株買い 8.1 億ドル(10-Q・2026 年 1〜6 月)は、今の株数(時価総額)に反映済みなので、10 年の還元(payout_oku)からは除いてある。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

イーベイの強みは事実として数字に出ている。2026 年 4〜6 月は取扱高 +15%、売上 +15%、GAAP の営業利益率が前年の 17.6% から 21.6% へ 4 ポイント上がった。収集品(カード・記念品)は鑑定・AI スキャン・ライブ配信で「出品の手間」と「真贋の不安」という 2 つの壁を下げ、これまで店頭やカードショップでしか動かなかった在庫がオンラインに出てきている。ラグジュアリーも自動車部品も、出品データの厚みと適合・真贋の仕組みが、新規の市場が一から作れない堀になる。

数量では、世界の二次流通のオンライン化はまだ序盤で、年 +8〜12% の市場でシェアを維持するだけで取扱高は実質年 +3〜4% 伸びる。価格では、物価(3.5%)で 1 件あたりの取扱額が上がり、手数料率は広告(取扱高の数 %)・決済・鑑定付き取引・ライブ配信で 13.9% から 16% へ上がる余地がある。営業利益率は GAAP で 20% から 27% へ(非 GAAP で 35%)。デポップが若年層の入口として育てば、取扱高は 10 年で 7 倍になる。この筋書きなら 10 年後の純利益は 63 億ドル、PER 23 倍で時価総額は 1,450 億ドルと今の 2.7 倍。

慎重な見方

今の PER 26 倍は、2026 年の突出した伸び(+15%)が続くことを織り込んでいる。しかし 2010 年代の取扱高は年 1〜3% で、伸びたのはカードの熱と関税の特需という「一時的な要因」が重なった結果に見える。カードの相場が冷えれば、収集品の取扱高は 2〜3 割落ちうる。2022 年の利上げ局面でも株価は −51% 下がった。

構造では、新品はアマゾン・ウォルマート・Temu に負け続け、収集品ではウィートナット(ライブ配信)とファナティクス・コレクトが新しい買い手(Z 世代)を取り、AI の購買エージェントが「品揃えの深さ」を入口で比較しやすくする。収集品の鑑定はグレーディング会社(PSA)が主導し、手数料の一部を分け合うだけの立場になる恐れもある。デポップは売上の約 7 倍で買った高い買い物で、2026 年の利益を薄める。

買収提案も「割高の証拠」に見える。ゲームストップは株式交換の割合が高く、成立しても現金は半分で、取締役会が拒否した。本質価値は式で決まり、成熟後の PER は g 4%・k 8.75% の利益ベースで約 17 倍。今の 26 倍を正当化するには、10 年後も年 10% で伸びる必要がある。実際は取扱高が実質で年 +2% 程度に落ち着き、営業利益率は GAAP で 24%、純利益は 39 億ドル、時価総額は約 546 億ドル止まりと見る。

どちらに重みを置いたか

事業の質(堀・資本効率)は強気の言い分が強いが、今の値段と成長の持続性は慎重な言い分が強い。確率は、構造で負ける悲観を 10%、やや悲観を 22% と、10 年の取扱高が今の水準に戻る筋書きを厚く置いた。倍率は利益ベース(資本コスト 8.75%・g 4%、中立は正当化 PER 17.5 倍の 8 割で約 14.0 倍)で、買収提案の上振れも筋書きに入れていない。中立の年率は +4% 前後で資本コストに届かず、結論はやや割高。

10 年後の 5 つの筋書き(2035/12 期)

確率で加重した株価時価総額 124.12 ドル552 億ドル(+ 配当配当と自社株買いの合計 52.01 ドル231 億ドル)。 今の値に割り戻すと 87.84 ドル391 億ドル、今との差 −28.0%、 期待の年率 +3.7%(資本コスト 8.8%)→ やや割高

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 10% 220.99 ドル983 億ドル 62.67 ドル279 億ドル +132.4% +8.8% 28.37 ドル126 億ドル
やや楽観 25% 164.61 ドル733 億ドル 57.28 ドル255 億ドル +81.8% +6.2% 55.47 ドル247 億ドル
中立 33% 122.70 ドル546 億ドル 53.01 ドル236 億ドル +44.0% +3.7% 57.98 ドル258 億ドル
やや悲観 22% 76.94 ドル342 億ドル 47.39 ドル211 億ドル +1.9% +0.2% 27.35 ドル122 億ドル
悲観 10% 34.49 ドル154 億ドル 35.03 ドル156 億ドル −43.0% −5.5% 6.95 ドル31 億ドル
加重平均100% 124.12 ドル552 億ドル52.01 ドル231 億ドル +44.3% +3.7% 176.13 ドル784 億ドル

今の株価時価総額 122.04 ドル543 億ドル(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 8.8% を下回るほど割高。

楽観 10% 楽観:二次流通のオンライン化に乗り、手数料率が上がる 利益 63 億ドル · PER 15.6 倍 · 株価時価総額 220.99 ドル983 億ドル

10 年後(2035 年)、取扱高は実質 1,250 億ドル(今の 1.6 倍。名目で年 +8%)、手数料率は広告・決済・鑑定付き取引・ライブ配信で 16.0% まで上がる。デポップは実質 80 億ドルへ 7 倍に育ち、売上 25 億ドル、本体と合わせた売上は 307 億ドル(今の約 2.8 倍)。営業利益率は本体 27%(非 GAAP で約 34%)・デポップ 12%、営業利益 79 億ドル、純利益 63 億ドル。ウィートナットに勝ち、AI の購買エージェントの標準の提携先にも入る。純負債 32 億ドルは引く。倍率は正当化 PER 17.3 倍の 9.0 割にあたる 15.6 倍に置いた。

  • 本体の市場(取扱高 × 手数料率):数量 1,250(取扱高(億ドル、2025 年の価格に直した実質)= 世界の二次流通のオンライン市場 × シェア)× 価格 22.6%(手数料率(売上 ÷ 取扱高、2025 年 13.94%)× 物価指数)→ 売上 282 億ドル・営業利益 76 億ドル。取扱高 1250・手数料率 16.0%
  • デポップ(若年層向け中古ファッション):数量 80.0(デポップの取扱高(億ドル、2025 年の価格に直した実質、推定))× 価格 0.31(取扱高に対する売上の比率(手数料率)× 物価指数)→ 売上 25 億ドル・営業利益 3 億ドル。取扱高 80・手数料率 22%

倍率:上限の正当化 PER 17.3 倍に対し、15.6 倍(9.0 割)に置いた。中立の 8.0 割に、利益の質がよい分を上乗せした(楽観 +1.0 割)。上限の中身は g 4.0%、RONIC 22.7%(k 8.75% + 残る割合 0.50 ×(事業の ROE − k))、moat は 普通。式は (1−g÷RONIC)÷(k−g)。事業の ROE 36.7%(帳簿の自己資本 ROE は 40% 超か自己資本が負・極小なので使わず、ROIC 31%(税引き後営業利益 ÷(その筋書きの自己資本+今の純負債))+(ROIC − 税引き後の借入金利 4.4%)× 業界並みの負債の比 0.2(純負債 ÷(自己資本+純負債)。1 まで)で出した値)。時価総額は、書いた純利益 63 億ドル × 15.6 倍で 983 億ドル。純負債と利払いは純利益に入っているので、借金はさらに引かない。

確率:二次流通のオンライン化と AI 時代の真贋・鑑定の優位がそろい、新しい取引所にも勝つ展開。10 年の取扱高の低成長の歴史を踏まえ 1 割。

やや楽観 25% やや楽観:シェアを保ち、広告と決済で手数料率が上がる 利益 49 億ドル · PER 15.0 倍 · 株価時価総額 164.61 ドル733 億ドル

10 年後、取扱高は実質 1,100 億ドル(今の 1.38 倍。名目で年 +7%)、手数料率は 15.2%。デポップは実質 60 億ドルへ育ち、売上 18 億ドル、本体と合わせた売上は 254 億ドル。営業利益率は本体 25.5%・デポップ 8%、営業利益 62 億ドル、純利益 49 億ドル。新品との値引き競争は避けつつ、収集品・自動車部品・ブランド品で堀を保ち、ウィートナットなどの新しい取引所とはシェアを分け合う。AI の購買エージェントの入口でも一定の位置を得て、手数料率の引き下げ圧力は小さい。倍率は正当化 PER 17.6 倍の 8.5 割にあたる 14.9 倍に置いた。

  • 本体の市場(取扱高 × 手数料率):数量 1,100(取扱高(億ドル、2025 年の価格に直した実質)= 世界の二次流通のオンライン市場 × シェア)× 価格 21.4%(手数料率(売上 ÷ 取扱高、2025 年 13.94%)× 物価指数)→ 売上 236 億ドル・営業利益 60 億ドル。取扱高 1100・手数料率 15.2%
  • デポップ(若年層向け中古ファッション):数量 60.0(デポップの取扱高(億ドル、2025 年の価格に直した実質、推定))× 価格 0.30(取扱高に対する売上の比率(手数料率)× 物価指数)→ 売上 18 億ドル・営業利益 1 億ドル。取扱高 60・手数料率 21%

倍率:上限の正当化 PER 17.6 倍に対し、14.9 倍(8.5 割)に置いた。中立の 8.0 割に、利益の質がよい分を上乗せした(やや楽観 +0.5 割)。上限の中身は g 4.0%、RONIC 24.3%(k 8.75% + 残る割合 0.50 ×(事業の ROE − k))、moat は 普通。式は (1−g÷RONIC)÷(k−g)。事業の ROE 39.8%(帳簿の自己資本 ROE(その筋書きの純利益 ÷ 自己資本))。時価総額は、書いた純利益 49 億ドル × 14.9 倍で 732 億ドル。純負債と利払いは純利益に入っているので、借金はさらに引かない。

確率:シェアを保ちつつ広告・決済で稼ぎが厚くなる好調。業界ノートの中立〜やや良い領域。

中立 33% 中立:実質 +2% で成熟し、利益率はゆるやかに上がる 利益 39 億ドル · PER 14.0 倍 · 株価時価総額 122.70 ドル546 億ドル

10 年後、取扱高は実質 980 億ドル(今の 1.23 倍。2026 年の +9% で大半を使い、その後は年 +1〜2%。名目で年 +5.7%)、手数料率は 14.6%(広告・決済で緩やかに上昇)。本体の売上は 202 億ドル、デポップは実質 45 億ドルで 13 億ドル、合計 214 億ドル(今の約 1.9 倍)。営業利益率は本体 24%(非 GAAP で約 31%)・デポップ 6%、営業利益 49 億ドル、純利益 39 億ドル。アマゾンなど新品に負け続け、収集品・ブランド品・部品で守る。純負債 32 億ドルを引く。今の PER 26 倍には寄せていない。倍率は正当化 PER 17.5 倍の 8.0 割にあたる 14.0 倍に置いた。

  • 本体の市場(取扱高 × 手数料率):数量 980(取扱高(億ドル、2025 年の価格に直した実質)= 世界の二次流通のオンライン市場 × シェア)× 価格 20.6%(手数料率(売上 ÷ 取扱高、2025 年 13.94%)× 物価指数)→ 売上 202 億ドル・営業利益 48 億ドル。取扱高 980・手数料率 14.6%
  • デポップ(若年層向け中古ファッション):数量 45.0(デポップの取扱高(億ドル、2025 年の価格に直した実質、推定))× 価格 0.28(取扱高に対する売上の比率(手数料率)× 物価指数)→ 売上 13 億ドル・営業利益 1 億ドル。取扱高 45・手数料率 20%

倍率:上限の正当化 PER 17.5 倍に対し、14.0 倍(8.0 割)に置いた。新しく投じる資本の稼ぎは先で薄れるので 8.0 割に置いた。上限の中身は g 4.0%、RONIC 23.7%(k 8.75% + 残る割合 0.50 ×(事業の ROE − k))、moat は 普通。式は (1−g÷RONIC)÷(k−g)。事業の ROE 38.6%(帳簿の自己資本 ROE(その筋書きの純利益 ÷ 自己資本))。時価総額は、書いた純利益 39 億ドル × 14.0 倍で 546 億ドル。純負債と利払いは純利益に入っているので、借金はさらに引かない。

確率:業界ノートの成長(米国の e コマース +9%)より低い +5.7% に落ち着き、利益率は緩やかに上がる。

やや悲観 22% やや悲観:収集品の熱が戻り、新しい取引所に取られる 利益 26 億ドル · PER 13.2 倍 · 株価時価総額 76.94 ドル342 億ドル

10 年後、2026 年のカード特需が戻り、ウィートナットやファナティクスが収集品の買い手を取って取扱高は実質 820 億ドル(今の 1.03 倍。2026 年の水準から約 6% 低い)。手数料率は 14.0% で伸びず、デポップは実質 25 億ドルにとどまる。売上は 168 億ドル、営業利益率は本体 20%(今と同じ)・デポップ 0%、営業利益 32 億ドル、純利益 26 億ドル。固定費の重さで利益率は上がらず、デポップは立ち上がりが遅れて小さいまま。配当と自社株買いは続けるが、株価が下がる分の買い戻しの効果は小さい。倍率は正当化 PER 17.6 倍の 7.5 割にあたる 13.2 倍に置いた。

  • 本体の市場(取扱高 × 手数料率):数量 820(取扱高(億ドル、2025 年の価格に直した実質)= 世界の二次流通のオンライン市場 × シェア)× 価格 19.7%(手数料率(売上 ÷ 取扱高、2025 年 13.94%)× 物価指数)→ 売上 162 億ドル・営業利益 32 億ドル。取扱高 820・手数料率 14.0%
  • デポップ(若年層向け中古ファッション):数量 25.0(デポップの取扱高(億ドル、2025 年の価格に直した実質、推定))× 価格 0.25(取扱高に対する売上の比率(手数料率)× 物価指数)→ 売上 6 億ドル・営業利益 0 億ドル。取扱高 25・手数料率 18%

倍率:上限の正当化 PER 17.6 倍に対し、13.2 倍(7.5 割)に置いた。中立(8.0 割)より 0.5 割低くした。利益の質が悪い筋書きだからだ。上限の中身は g 4.0%、RONIC 24.1%(k 8.75% + 残る割合 0.50 ×(事業の ROE − k))、moat は 普通。式は (1−g÷RONIC)÷(k−g)。事業の ROE 39.4%(帳簿の自己資本 ROE(その筋書きの純利益 ÷ 自己資本))。時価総額は、書いた純利益 26 億ドル × 13.2 倍で 342 億ドル。純負債と利払いは純利益に入っているので、借金はさらに引かない。

確率:2026 年のカード特需が戻り、ライブ配信や新しい取引所が収集品の買い手を取る。10 年の低成長の歴史が 2 割台の厚みの根拠。

悲観 10% 悲観:入口と収集品を失い、優良な市場でなくなる 利益 12 億ドル · PER 12.8 倍 · 株価時価総額 34.49 ドル154 億ドル

10 年後、収集品はウィートナットや鑑定会社に、検索の入口は AI に取られ、イーベイは「何でも売れる市場」ではなくなる。取扱高は実質 600 億ドル(今の 0.75 倍)、手数料率は競争で 12.5% へ下がり、売上は 108 億ドル。営業利益率は本体 14%(固定費の重さ)、デポップは −5%、営業利益 15 億ドル、純利益 12 億ドル。配当と自社株買いは続くが小さくなる。倍率は稼ぐ力の式(純利益 ÷ 資本コスト 8.75% を成長 2.5% で調整した利益ベースの値)で約 12.8 倍に置き、今や過去の PER には寄せていない。自己資本は小さく PBR は使わない。

  • 本体の市場(取扱高 × 手数料率):数量 600(取扱高(億ドル、2025 年の価格に直した実質)= 世界の二次流通のオンライン市場 × シェア)× 価格 17.6%(手数料率(売上 ÷ 取扱高、2025 年 13.94%)× 物価指数)→ 売上 106 億ドル・営業利益 15 億ドル。取扱高 600・手数料率 12.5%
  • デポップ(若年層向け中古ファッション):数量 10.0(デポップの取扱高(億ドル、2025 年の価格に直した実質、推定))× 価格 0.24(取扱高に対する売上の比率(手数料率)× 物価指数)→ 売上 2 億ドル・営業利益 0 億ドル。取扱高 10・手数料率 17%

倍率:式どおり:g 1.5%(g はこの筋書きの数量と価格から置いた)、ROE 26.1%(帳簿の自己資本 ROE(その筋書きの純利益 ÷ 自己資本))、k 8.75%。(1−g÷RONIC)÷(k−g) の値は来年の利益に対する倍率なので、10 年目の利益には ×(1+g) で 12.8 倍。RONIC = k + 残る割合 0.50 ×(事業の ROE − k)= 17.4%。上限の正当化 PER 16.2 倍の 7.9 割で、上限の内側。10 年目の利益の伸びは年 10% 未満なので 1 段。時価総額は、書いた純利益 12 億ドル × 12.8 倍で 154 億ドル。

確率:リーマン級の不況に加え、構造的に入口(AI)と収集品の取引所を失い優良でなくなる。確率は 1 割。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億ドル。

本体の市場(取扱高 × 手数料率)

収集品・ラグジュアリー・自動車部品・中古品の二次流通市場。成約手数料・決済・広告で取扱高の約 13.9%。

数量取扱高(億ドル、2025 年の価格に直した実質)= 世界の二次流通のオンライン市場 × シェア価格手数料率(売上 ÷ 取扱高、2025 年 13.94%)× 物価指数売上営業利益
今 2025/12 796 13.9% 111 23
10 年後 中立 980 20.6% 202 48

取り方:2025 年の取扱高 796 億ドル(10-K)× 手数料率 13.94% = 売上 111 億ドル。取扱高は世界合計で、米国の e コマース(年換算約 1.36 兆ドル)と単純に比べると約 6%。GAAP の営業利益 23 億ドル(率 20.4%)をほぼ本体の利益として置く(2025 年はデポップを持っていないため、下のデポップは取得後の見込みを今の値として置く)。

デポップ(若年層向け中古ファッション)

2026 年 7 月に 14 億ドルで取得した C2C のファッション市場。Z 世代の入口。

数量デポップの取扱高(億ドル、2025 年の価格に直した実質、推定)価格取扱高に対する売上の比率(手数料率)× 物価指数売上営業利益
今 2025/12 11.0 0.18 2 0
10 年後 中立 45.0 0.28 13 1

取り方:開示が乏しく、取扱高 約 11 億ドル・売上 約 2 億ドル(手数料率 18% 前後)・営業損益ほぼゼロと推定(取得価格 14 億ドル ÷ 売上 約 2 億ドル = 約 7 倍)。2025 年の eBay の売上には入っていない(取得前)。

リスクと懸念

収集品・カードの熱が冷める

2025〜26 年のトレーディングカードの価格高騰は、取扱高の伸びの大きな部分を占める。熱が冷めれば、収集品の取扱高は 2〜3 割戻りうる。景気後退でも収集品とラグジュアリーが先に削られる。伸びの質が低いまま、倍率だけが期待の高さで跳ねている点が最大の懸念。

新しい取引所と AI の入口に品揃えが比較される

ウィートナットのライブ配信、ファナティクス・コレクト、各社の鑑定付き取引所が収集品の買い手(Z 世代)を取り、検索・購入が対話型の AI に移ると、品揃えの深さが入口で選ばれにくくなる。手数料率の引き下げ圧力や、広告費の増加につながる。

新品のオンライン小売に負け続ける構造

アマゾン・ウォルマート・Temu・Shein は新品の取扱高を年 +10% 前後で伸ばしている。イーベイの取扱高は 10 年以上これを下回ってきた。2026 年の関税による追い風は、関税の水準が下がれば消える。

デポップの統合と高い取得価格

取得額 14 億ドルは売上の約 7 倍で、2026 年の利益を薄める。Z 世代向けのファッションはポッシュマーク・スレッドアップ・ヴィンテッド(Vinted)との競争が厳しい。統合と立ち上げが遅れれば、14 億ドルは回収できず減損もありうる。

買収提案をめぐる資本配分のゆがみ

ゲームストップの提案が続くと、防衛のための費用や自社株買いの増額、経営の注意の分散が起きる。取締役会は拒否したが、提案の再提出や敵対的な動きの余地は残る。成立すれば、株主は現金の半分と相手の株式を受け取る形で、相手の財務を背負う。

株式報酬と自社株買いの正味

自社株買いは配当と合わせ営業の稼ぎの大半を占めるが、株式報酬による増発を打ち消す分が大きく、株数の減少ほど株主には残らない。GAAP の純利益(株式報酬を費用に入れた値)で見る必要があり、非 GAAP の見かけの利益より約 3 割小さい。

今後の分かれ目

カードなど収集品の相場が前年の高値から 3 割以上下がり、取扱高の伸びが 1 桁に戻ったら
収集品の取扱高が下がり、取扱高の実質は今の水準に戻る。やや悲観・悲観の確率を上げる。
ゲームストップが再提案し、取締役会が交渉に応じたら
買収の確率は上がるが、現金の比率と財務の裏付けが決め手。現金比率が高い提案なら、株主の取り分は本質価値より上になりうる(筋書きには入れていない)。
ウィートナットやファナティクスが収集品のシェアを大きく奪い、イーベイの収集品の取扱高が前年割れになったら
手数料率の維持が難しくなり、悲観の筋書き(取扱高が実質で 25% 減)に近づく。
イーベイが AI の購買エージェントの標準の提携先に入ったら(検索大手・対話型 AI 各社)
入口の不安が和らぎ、手数料率と取扱高の伸びを引き上げる。楽観・やや楽観の確率を上げる。
デポップの取扱高が年 +30% で伸びて営業黒字化したら
新事業が本業を超えて伸びる余地が出て、楽観の筋書き(取扱高 80 億ドル)に寄る。
関税の引き下げ・少額荷物の免税の復活が起きたら
海外の安売りサイトが戻り、新品・日用品の競争が再燃する。中古の相対的な優位が弱まり、取扱高の伸びが鈍る。

見ておくもの

  • 取扱高の伸び(為替除く)と手数料率(売上 ÷ 取扱高)、広告の比率
  • 収集品(カード・記念品)の取扱高と相場、PSA の鑑定件数
  • eBay Live の取扱高と、ウィートナット・ファナティクスのシェア
  • デポップの取扱高・営業損益と統合の費用
  • ゲームストップの持ち分の変化と、取締役会の対応
  • GAAP の営業利益率と、株式報酬を引いた正味の還元
  • 米国の e コマースの比率(Census 四半期)と関税の動き

倍率と資本コストの決め方

今の PER 26 倍を見る前に、取扱高(実質)× 手数料率 × 物価指数で売上を積み、営業利益率・税から純利益を出した。倍率は k 8.75%(基本 8.0% + quality +0.75%)・g 2.5〜4%・ROE(筋書きの純利益 ÷ 自己資本。40% 超は投下資本の利益率から出し直した)の利益ベースの正当化 PER(RONIC = k + 1/2 ×(筋書きの ROE − k)で、資本コストを超える稼ぎは先で薄れる)の 7〜8 割で、10 年目の利益に ×(1+g) を掛けた。純負債 32 億ドルはそのまま引き、買収提案の上振れは入れていない。結果がやや割高に出たがそのまま出した。前提の弱点は、2026 年の取扱高 900 億ドルが一時的な要因を含むこと。ABNB などと確率の置き方を揃え、悲観を 1 割、やや悲観を 2 割強とした。

資本コスト 8.8% = 無リスク金利 5% + β 1.21 × 5%。資本コスト k = 基本 8.0% + quality +0.75% = 8.75%(v2。株価の揺れ(β)は使わない)。安定した現金を生む事業だが、取扱高は横ばいで競合に押される。競合や規制による個別のリスクは k に足さず、確率と筋書きの手数料率で表した。extra は 0。

同じ業種(一般消費財・サービス)の AI 分析

割安 ウィン・リゾーツWYNN マカオ・ラスベガス・ボストンで稼ぐ高級カジノ・リゾート。マカオのシェアは上昇中だが純負債が EBITDAR の約 4 倍と重く、資本コスト 9.75% の利益ベースの倍率でも今の値段は割安 本質価値との差 +46.8% · 10 年 割安(年 +11.0%) 割安 レナーLEN 「量を守る」薄利の入門・中級向け住宅建設。資本コスト 9.0% の利益ベースの倍率(堀が弱く約 10 倍)で見ても、利益が谷に近い今の時価総額は 10 年で割安 本質価値との差 +36.4% · 10 年 割安(年 +10.7%) 割安 フォード・モーターF 稼ぎ頭の商用車と F シリーズを持つ北米の自動車大手。EV の赤字が止まれば今の値段は低すぎるが、保証費用・関税・景気の谷に弱く、資本配分の履歴は均質でない 本質価値との差 +30.9% · 10 年 割安(年 +11.1%) やや割安 デッカーズ・アウトドアDECK HOKA と UGG の 2 本柱で営業利益率 20% 台前半。利益ベースの倍率でもやや割安だが、競合と流行の影響が大きい 本質価値との差 +29.5% · 10 年 やや割安(年 +10.1%) やや割安 ルルレモン・アスレティカLULU 北米でブランドの熱が冷め利益が谷へ。借金なし・利益率の高い会社で、式で測ると割安側、勝負は製品力と中国 本質価値との差 +25.8% · 10 年 やや割安(年 +9.8%) やや割安 ラスベガス・サンズLVS マカオとシンガポールだけで稼ぐカジノ・リゾート。稼ぎの 5 割超はマリーナ・ベイ・サンズ。借金と中国の景気に弱いが、資本コスト 9.25% の利益ベースの倍率でも今の値段はやや割安 本質価値との差 +25.5% · 10 年 やや割安(年 +9.2%) やや割安 カーニバルCCL 世界最大のクルーズ会社。利益率はロイヤルの約 6 割だが、借金を返して投資適格に戻り、資本コスト 9.75% の利益ベースの倍率で見ても今の値段はやや割安 本質価値との差 +22.2% · 10 年 やや割安(年 +9.5%) やや割安 ゼネラル・モーターズGM ピックアップと SUV で稼ぐ北米の自動車最大手。EV 事業の損失は止まりつつあり、利益の質を保てれば今の値段は低すぎる一方、景気の谷と関税に弱い 本質価値との差 +21.9% · 10 年 やや割安(年 +9.8%) やや割安 ブッキング・ホールディングスBKNG 世界の宿泊予約の入口を握る高収益の仲介業。AI が入口を奪うかが全てだが、資本コスト 8.75% の利益ベースの倍率で測ると、悲観を厚く置いてもやや割安 本質価値との差 +14.8% · 10 年 やや割安(年 +8.9%) やや割安 ドミノ・ピザDPZ 世界 2.2 万店・97% が加盟店のピザ宅配本社で、堀は厚いが米国の既存店が止まり借金 4 倍超。利益ベースの倍率で中立は 10 年で年 +9% 前後、総合はやや割安 本質価値との差 +10.5% · 10 年 やや割安(年 +8.0%) 適正 NVRNVR 土地を持たない仕組みで ROE 2 割台を保つ住宅建設。資本コスト 8.75% の利益ベースの倍率で見ると今の PER 11.9 倍は 10 年でやや割安だが、粗利益率は下り坂 本質価値との差 +8.0% · 10 年 適正(年 +8.1%) 適正 オートゾーンAZO 商業の成長と店舗網で堀は厚いが、DIY の客数減と借入頼みの買い戻しが重い。利益ベースで測ると今の値段はやや割安 本質価値との差 +6.8% · 10 年 適正(年 +7.1%) 適正 D.R.ホートンDHI 量より利益率を守る入門向け最大手。資本コスト 9.0% の利益ベースの倍率(堀が弱く約 10 倍)で見ると、10 年の伸びの分だけ今の値段はやや割安 本質価値との差 +4.9% · 10 年 適正(年 +7.8%) 適正 マクドナルドMCD 世界最大の外食の不動産と加盟店網の堀は厚いが、客数の減少と加盟店の収益悪化が重い。それらを確率で厚く織り込んでも、利益ベースの本質価値は今の値段をやや上回り、中立で 10 年の年率は +8% 前後の適正 本質価値との差 +4.5% · 10 年 適正(年 +6.8%) 適正 ナイキNKE 世界最大のスポーツブランドが利益の谷にいる。回復を利益ベースの倍率で測るとほぼ適正、勝負は卸の棚と中国 本質価値との差 +3.9% · 10 年 適正(年 +7.4%) 適正 プルトグループPHM 土地をオプション中心で持つ、粗利益率の高い 3 層分散の住宅建設。資本コスト 9.0% の利益ベースの倍率(堀が弱く約 10 倍)で見ると、今の PER 約 10 倍は 10 年でやや割安 本質価値との差 +2.8% · 10 年 適正(年 +7.6%) 適正 タペストリーTPR コーチの熱が利益率を過去最高に押し上げた。利益ベースの倍率で測るとほぼ適正、勝負は流行が冷めるか 本質価値との差 +2.5% · 10 年 適正(年 +7.4%) 適正 チポトレ・メキシカン・グリルCMG 直営の外食で最も資本効率が高く、北米 7,000 店の出店余地も残るが、客数の弱さと利益率の低下が続き、強気と慎重の幅が広い。利益ベースで測ると 10 年の中立は今の時価総額を上回るが、客数の弱さを織り込んだ総合は適正 本質価値との差 +0.3% · 10 年 適正(年 +7.1%) 適正 MGMリゾート・インタナショナルMGM ラスベガス・マカオ・米国の地域カジノを賃借で持つ総合カジノ。固定の賃料が年 約 22 億ドルあり、利益が景気と価格に大きく振れる。資本コスト 10% の利益ベースの倍率では今の値段は適正 本質価値との差 −4.2% · 10 年 適正(年 +7.6%) 適正 TJX カンパニーズTJX オフプライス小売の最大手。仕入れの堀は景気が悪いほど強いが、中立の年率は資本コストに届かず、総合はほぼ適正 本質価値との差 −6.0% · 10 年 適正(年 +6.0%) 適正 ロウズ・カンパニーズLOW ホーム・デポに次ぐ 2 番手の優良小売。買収後の債務と DIY の弱さを厚く見ると、PER 16.6 倍は資本コスト 9.0% の利益ベースの倍率(約 14 倍)と近く、今の値段は適正 本質価値との差 −9.5% · 10 年 適正(年 +6.2%) 適正 ロイヤル・カリビアン・グループRCL ロイヤル・カリビアンは純収入ベースの営業利益率が 33% 超とクルーズ最強だが、借金を抱えた景気連動の船会社で、資本コスト 9.25% の利益ベースの倍率(PER 約 12 倍)では今の値段は適正 本質価値との差 −9.7% · 10 年 適正(年 +6.8%) やや割高 エクスペディア・グループEXPE B2B の高成長と直販の厚みで利益率が上がる途中。資本コスト 9% の利益ベースの倍率で数えると、勢いは確かだが今の値段は適正 本質価値との差 −10.2% · 10 年 やや割高(年 +6.7%) やや割高 オライリー・オートモーティブORLY プロ向けの配送網と部品小売の安定で堀は厚い。利益ベースで測ると今の値段は妥当からやや高めで、中立の年率は資本コストに届かない 本質価値との差 −14.8% · 10 年 やや割高(年 +4.6%) やや割高 ジェニュイン・パーツGPC 自動車の NAPA と産業のモーションの 2 本立て。分離(2027 年第 1 四半期)で価値が出るが、自動車の利益率の低さと借金が重い 本質価値との差 −16.0% · 10 年 やや割高(年 +5.1%) やや割高 ヤム・ブランズYUM ピザハットを売って KFC とタコベルに絞った外食フランチャイズ本社で、堀は厚く成長も続くが、倍率が k−g の薄さに敏感で、利益ベースで測ると中立の 10 年は年 +5% 前後で、総合はやや割高 本質価値との差 −16.2% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 ベスト・バイBBY 米国最大の家電専門店。パソコン・携帯の買い替えで利益率は持ち直したが、アマゾン・ウォルマートに挟まれ、堀が薄い耐久財の小売として見る 本質価値との差 −16.9% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 ノルウェージャン・クルーズ・ラインNCLH 大型クルーズ 3 位。NCL ブランドの需要が崩れ、純レバレッジ 6 倍超の中で立て直し中。資本コスト 10.25% の利益ベースの倍率で測ると、回復を入れても今の値段はやや割高 本質価値との差 −17.4% · 10 年 やや割高(年 +7.5%) やや割高 ダーデン・レストランツDRI フルサービス外食の最大手で、ロングホーンの勢いと出店で伸びるが、オリーブガーデンの客数の弱さと牛肉・人件費が重い。利益ベースで測ると 10 年の中立は今の時価総額を上回るが、悲観側の厚みと資本コストを織り込むと総合はやや割高 本質価値との差 −19.3% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 トラクター・サプライTSCO 田舎暮らしのペット・畜産・庭・補修用品を 2,600 店超で売る米国最大の農村向け専門小売。堀は店の近さと専門品だが、2026 年は既存店が落ち、利益率の下げ止まりが論点 本質価値との差 −23.7% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 ラルフローレンRL 世代を超えて売れる定番ブランドで利益率は過去最高。勝負は熱の持続とアジアの伸び 本質価値との差 −25.3% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) やや割高 アマゾン・ドット・コムAMZN AWS と広告の利益は本物。設備投資の重さを ROE に入れ、資本コスト 8% と利益ベースの倍率で測ると、今の値段は楽観の筋書きまで先取りしてやや割高 本質価値との差 −27.7% · 10 年 やや割高(年 +4.1%) やや割高 ホーム・デポHD プロの囲い込みで堀は厚い。資本コスト 8.75% の利益ベースで倍率を引き直すと、住宅の停滞と買収後の債務を厚く見て、今の値段はやや割高 本質価値との差 −28.1% · 10 年 やや割高(年 +3.6%) やや割高 アプティブ・ホールディングスAPTV 配線事業を分離した後の「ニュー・アプティブ」。EC が稼ぎ、IS が足を引く部品会社で、純負債 46 億ドルと、中国・欧州の弱さを抱える 本質価値との差 −28.1% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) 割高 エアビーアンドビーABNB 民泊の最大手で資産が軽く高収益。10 年で年 1 割の成長と純現金を数えても、利益ベースの倍率(約 14 倍)で測ると今の PER 41 倍は高く、やや割高 本質価値との差 −30.2% · 10 年 割高(年 +3.6%) 割高 アルタ・ビューティULTA 化粧品の「安い品から高級品、美容室まで」を一つの店で売る米国最大の美容専門小売。会員と品ぞろえが堀だが、セフォラとマスに挟まれる位置で、利益ベースの倍率では今の値段はやや割高 本質価値との差 −33.1% · 10 年 割高(年 +2.8%) 割高 ロス・ストアーズROST 米国オフプライス 2 位。客数が絶好調だが、利益ベースの倍率(約 16 倍)で測ると今の値段は高く、総合は割高 本質価値との差 −33.2% · 10 年 割高(年 +2.8%) 割高 マリオット・インターナショナルMAR 世界最大のホテル手数料事業で堀は厚いが、今の PER 39 倍は利益ベースの倍率(約 18 倍)を大きく上回り、中立の 10 年の年率は +3% にとどまり割高 本質価値との差 −35.8% · 10 年 割高(年 +1.9%) 割高 ハスブロHAS 利益の約 9 割をマジックが稼ぐ一本足の玩具・ゲーム会社。利益ベースの倍率で測ると今の値段はやや割高で、2025〜26 年の高い水準が続くかが焦点 本質価値との差 −36.3% · 10 年 割高(年 +2.6%) 割高 カルバナCVNA 年 80 万台まで来た中古車ネット販売の最大手。利益ベースの倍率で測ると今の時価総額を大きく下回り割高。利益は景気と与信市場に強く振れる 本質価値との差 −38.6% · 10 年 割高(年 +3.4%) 割高 ウィリアムズ・ソノマWSM 家具とキッチンの設計を自社で握る高収益の小売。10 年で稼ぎは伸びるが、利益ベースの倍率で見ると今の値段は割高で、関税と住宅の回転が値段を大きく左右する 本質価値との差 −40.1% · 10 年 割高(年 +1.7%) 割高 ヒルトン・ワールドワイド・ホールディングスHLT 世界最大級の手数料事業で堀は厚いが、今の PER 54 倍は利益ベースの倍率の上限(約 23 倍)の倍以上で、中立の 10 年の時価総額は今を下回り割高 本質価値との差 −41.4% · 10 年 割高(年 +0.8%) 割高 スターバックスSBUX 世界 4.1 万店のコーヒーの堀は残るが、立て直しの反動を織り込んだ今の時価総額は利益の回復後の値より高く、中立でも 10 年の年率は 2% 前後で資本コスト 8.5% に届かず割高 本質価値との差 −43.6% · 10 年 割高(年 +1.1%) 割高 ドアダッシュDASH 米国の即時配達で約 6 割を握る成長企業。利益率の立ち上がりが全てで、資本コスト 8.5% と利益ベースの倍率で見ると今の値段は強気の筋書きも上回り、割高 本質価値との差 −51.1% · 10 年 割高(年 +0.8%) 割高 ガーミンGRMN 専門機器の優良企業。利益ベースの倍率(約 13 倍)で測ると今の値段は高く、総合は割高 本質価値との差 −53.4% · 10 年 割高(年 −0.5%) 割高 テスラTSLA 本業の利益は薄いのに、ロボタクシーとロボットへの期待だけで時価総額は 1.1 兆ドル超。今の値段に届くのは楽観の筋書きだけ 本質価値との差 −83.4% · 10 年 割高(年 −9.3%)

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読んだ資料

  1. eBay 2026 年 4〜6 月期決算(8-K・プレスリリース)
  2. eBay 2025 年 10-K(取扱高・手数料率)
  3. eBay、収集品・ラグジュアリー・AI で 15% 成長(PYMNTS)
  4. ゲームストップの Form 425(買収提案の経緯)
  5. イーベイ、ゲームストップの提案を拒否(Bloomberg Tax)
  6. eBay Q2 2026 決算の要約(Quartr)
  7. eBay Q2 2026 決算の論評(Value Added Resource)

分析日 2026-10-16